JP2022148765A - 基板処理方法及び基板処理装置 - Google Patents

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Koichi Sato
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Abstract

【課題】基板の端部若しくは裏面にルテニウム膜が形成されることを抑制し、又は、基板の端部若しくは裏面がルテニウムで汚染されることを抑制する基板処理方法及び基板処理装置を提供する。【解決手段】ルテニウム含有ガスを供給して基板にルテニウム膜を成膜する方法であって、前記基板の端部及び裏面に吸着阻害ガスを供給して、前記ルテニウム含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害層を形成する工程と、前記基板の表面に前記ルテニウム含有ガスを供給して、前記ルテニウム膜を成膜する工程と、を有する、基板処理方法。【選択図】図4

Description

本開示は、基板処理方法及び基板処理装置に関する。
例えば、基板に成膜処理を施す基板処理装置が知られている。
特許文献1には、絶縁膜を含む凹部を有する基板に塩素含有ガスを供給して前記凹部の上部に下部よりも高密度で塩素を吸着させる工程と、前記塩素が吸着した前記凹部にRu含有前駆体を供給して前記凹部にルテニウム膜を成膜する工程と、を有する、ルテニウム膜の形成方法が開示されている。
特許文献2には、ウエハの表面に膜を成長させる成膜装置であって、チャンバと、チャンバ内に設置されており、ウエハが載置される載置部を備えるサセプタと、載置部に載置されるウエハを加熱するヒータと、加熱されることによって反応して固体を生成する原料ガスをチャンバ内に導入する原料ガス導入手段と、サセプタ内に形成されており、下流端が載置部の周囲のサセプタ外周部に開口している阻害ガス流路と、原料ガスの反応を阻害する阻害ガスを阻害ガス流路に供給する阻害ガス供給手段、を有していることを特徴とする成膜装置が開示されている。
特許文献3には、加熱炉本体と、該加熱炉本体内に配設されている加熱手段と、該加熱炉本体内に収容されており、内部に被処理体を載置したウェハボートを収容する反応容器と、該反応容器内に原料ガスを供給するノズルと、該反応容器内の排ガスを排出するための排気ポートを少なくとも備えたバッチ式熱処理装置において、該反応容器中に成膜反応を阻害するガスを供給するための複数の孔を形成した反応阻害ガス供給ノズルを配設したことを特徴とするバッチ式熱処理装置が開示されている。
特開2021-014613号公報 特開2010-153483号公報 特開2002-373861号公報
ところで、基板の表面にルテニウム膜を成膜する成膜装置において、基板の側面や基板の裏面に成膜ガスが流入して、基板の端部若しくは裏面にルテニウム膜が形成されるおそれ、及び、基板の端部若しくは裏面がルテニウムで汚染されるおそれがある。
一の側面では、本開示は、基板の端部若しくは裏面にルテニウム膜が形成されることを抑制し、又は、基板の端部若しくは裏面がルテニウムで汚染されることを抑制する基板処理方法及び基板処理装置を提供する。
上記課題を解決するために、一の態様によれば、ルテニウム含有ガスを供給して基板にルテニウム膜を成膜する方法であって、前記基板の端部及び裏面に吸着阻害ガスを供給して、前記ルテニウム含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害層を形成する工程と、前記基板の表面に前記ルテニウム含有ガスを供給して、前記ルテニウム膜を成膜する工程と、を有する、基板処理方法が提供される。
一の側面によれば、本開示は、基板の端部若しくは裏面にルテニウム膜が形成されることを抑制し、又は、基板の端部若しくは裏面がルテニウムで汚染されることを抑制する基板処理方法及び基板処理装置を提供することができる。
一実施形態に係る埋め込み方法に用いる処理装置の一例の処理位置における断面模式図。 一実施形態に係る埋め込み方法に用いる処理装置の一例の受け渡し位置における断面模式図。 一実施形態に係る処理装置の一例のパージガス流路を説明する断面模式図。 一実施形態に係る処理装置における成膜処理の一例を示すフローチャート。 吸着阻害ガスの作用を説明する模式図。 一実施形態に係る処理装置における成膜処理の他の一例を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<処理装置>
一実施形態に係る処理装置100の構造の一例について図1及び図2を用いて説明する。図1は、一実施形態に係る埋め込み方法に用いる処理装置100の一例の処理位置における断面模式図である。図2は、一実施形態に係る埋め込み方法に用いる処理装置100の一例の受け渡し位置における断面模式図である。図1及び図2に示す処理装置100は、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置であって、例えば、ルテニウムを埋め込むためのルテニウム埋込工程を行う装置である。例えば、ドデカカルボニル三ルテニウムRu(CO)12等のルテニウム含有ガス等の成膜ガスを供給し、半導体ウェハ等の基板Wにルテニウムの成膜処理等の所定の処理を行う。
本体容器101は、上側に開口を有する有底の容器である。支持部材102は、ガス吐出機構103を支持する。また、支持部材102が本体容器101の上側の開口を塞ぐことにより、本体容器101は密閉され、処理室101cを形成する。ガス供給部104は、支持部材102を貫通する供給管102aを介して、ガス吐出機構103に成膜ガスを供給する。ここで、成膜ガスは、ルテニウム含有ガス及びキャリアガスを含む。ルテニウム含有ガス(原料ガス)は、基板Wにルテニウムを成膜するためのプリカーサであり、例えば、Ru(CO)12ガスである。キャリアガスは、Ru(CO)12ガスを搬送するガスであり、例えば、COガスである。また、COガスは、成膜ガスにおけるRu(CO)12の分圧を下げ、Ru(CO)12の分解を抑制する分解抑制ガスである。ガス供給部104から供給された成膜ガスは、ガス吐出機構103から処理室101c内へ供給される。
ステージ105は、例えば、窒化アルミニウムや石英などを材料として、扁平な円板状に形成され、基板Wを載置する部材である。ステージ105の内部には、基板Wを加熱するためのヒータ106が埋設されている。ヒータ106は、例えば、シート状の抵抗発熱体より構成されていて、不図示の電源部から電力が供給されて発熱し、ステージ105の載置面を加熱することにより、成膜に適した所定のプロセス温度まで基板Wを昇温する。例えば、ヒータ106は、ステージ105上に載置された基板Wを、例えば、100℃~300℃に加熱する。
また、ステージ105は、ステージ105の下面中心部から下方に向けて伸び、本体容器101の底部を貫通する一端が昇降板109を介して昇降機構110に支持された支持部105aを有する。
また、ステージ105の下部には、温調部材として、温調ジャケット108が設けられている。温調ジャケット108は、ステージ105と同程度のサイズの板部108aが上部に形成され、支持部105aよりも径の大きい軸部108bが下部に形成されている。また、温調ジャケット108は、中央の上下方向に板部108aおよび軸部108bを貫通する穴部108cが形成されている。
温調ジャケット108は、穴部108cに支持部105aを収容しており、穴部108cで支持部105aを覆うと共にステージ105の裏面全面を覆うように配置されている。穴部108cは、支持部105aの径より大きいため、支持部105aと温調ジャケット108との間に隙間部200(図1参照)が形成される。この隙間部200は、例えば、1~5mm程度であればよい。
温調ジャケット108は、板部108aの内部に冷媒流路108dが形成され、軸部108bの内部に2本の冷媒配管115a,115bが設けられている。冷媒流路108dは、一方の端部が一方の冷媒配管115aに接続され、他方の端部が他方の冷媒配管115bに接続されている。冷媒配管115a,115bは、冷媒ユニット115に接続されている。
冷媒ユニット115は、例えばチラーユニットである。冷媒ユニット115は、冷媒の温度が制御可能とされており、所定の温度の冷媒を冷媒配管115aに供給する。冷媒流路108dには、冷媒ユニット115から冷媒配管115aを介して冷媒が供給される。冷媒流路108dに供給された冷媒は、冷媒配管115bを介して冷媒ユニット115に戻る。温調ジャケット108は、冷媒流路108dの中に冷媒、例えば、冷却水等を循環させることによって、温度調整が可能とされている。
ステージ105と温調ジャケット108との間には、断熱部材として、断熱リング107が配置されている。断熱リング107は、例えば、SUS316、A5052、Ti(チタン)、セラミックなどによって、円盤状に形成されている。
断熱リング107は、ステージ105との間に、温調ジャケット108の穴部108cから縁部まで連通する隙間が全ての周方向に形成されている。例えば、断熱リング107は、ステージ105と対向する上面に複数の突起部が設けられている。
断熱リング107には、周方向に間隔を空けて同心円状に複数の突起部が複数、例えば2列形成されている。なお、突起部は、同心円状に少なくとも1列形成されていればよい。
温調ジャケット108の軸部108bは、本体容器101の底部を貫通する。温調ジャケット108の下端部は、本体容器101の下方に配置された昇降板109を介して、昇降機構110に支持される。本体容器101の底部と昇降板109との間には、ベローズ111が設けられており、昇降板109の上下動によっても本体容器101内の気密性は保たれる。
昇降機構110が昇降板109を昇降させることにより、ステージ105は、基板Wの処理が行われる処理位置(図1参照)と、搬入出口101aを介して外部の搬送機構(図示せず)との間で基板Wの受け渡しが行われる受け渡し位置(図2参照)と、の間を昇降することができる。
昇降ピン112は、外部の搬送機構(図示せず)との間で基板Wの受け渡しを行う際、基板Wの下面から支持して、ステージ105の載置面から基板Wを持ち上げる。昇降ピン112は、軸部と、軸部よりも拡径した頭部と、を有している。ステージ105及び温調ジャケット108の板部108aは、昇降ピン112の軸部が挿通する貫通穴が形成されている。また、ステージ105の載置面側に昇降ピン112の頭部を収納する溝部が形成されている。昇降ピン112の下方には、当接部材113が配置されている。
ステージ105を基板Wの処理位置(図1参照)まで移動させた状態において、昇降ピン112の頭部は溝部内に収納され、基板Wはステージ105の載置面に載置される。また、昇降ピン112の頭部が溝部に係止され、昇降ピン112の軸部はステージ105及び温調ジャケット108の板部108aを貫通して、昇降ピン112の軸部の下端は温調ジャケット108の板部108aから突き出ている。一方、ステージ105を基板Wの受け渡し位置(図2参照)まで移動させた状態において、昇降ピン112の下端が当接部材113と当接して、昇降ピン112の頭部がステージ105の載置面から突出する。これにより、昇降ピン112の頭部が基板Wの下面から支持して、ステージ105の載置面から基板Wを持ち上げる。
環状部材114は、ステージ105の上方に配置されている。ステージ105を基板Wの処理位置(図1参照)まで移動させた状態において、環状部材114は、基板Wの上面外周部と接触し、環状部材114の自重により基板Wをステージ105の載置面に押し付ける。一方、ステージ105を基板Wの受け渡し位置(図2参照)まで移動させた状態において、環状部材114は、搬入出口101aよりも上方で係止部114b(図3参照)によって係止されており、搬送機構(図示せず)による基板Wの受け渡しを阻害しないようになっている。
伝熱ガス供給部116は、配管116aを介して、ステージ105に載置された基板Wの裏面とステージ105の載置面との間に、例えばHeガス等の伝熱ガスを供給する。
パージガス供給部117は、配管117a、ステージ105の支持部105aと温調ジャケット108の穴部108cの間に形成された隙間部200、ステージ105と断熱リング107の間に形成され径方向外側に向かって延びる流路201(図3参照)、ステージ105の外周部に形成された上下方向の流路202(図3参照)を介して、基板Wの側面及び裏面にパージガスを供給する。また、基板Wの側面に供給されたパージガスは、環状部材114の下面とステージ105の上面との間に供給される。これにより、環状部材114の下面とステージ105の上面との間の空間に成膜ガス(ルテニウム含有ガス)が流入することを抑制して、環状部材114の下面やステージ105の外周部の上面に成膜されることを防止する。ここで、パージガス供給部117は、パージガスとして、ルテニウム含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害ガスを供給する。吸着阻害ガスは、例えばClガスである。また、吸着阻害ガスは、Clガスを例に説明するが、これに限られるものではない。吸着阻害ガスは、ハロゲンを含むガスであってもよい。また、Clを含むガスであってもよい。また、パージガス供給部117は、パージガスとして、吸着阻害ガス(例えば、Clガス)とキャリアガス(例えば、COガス)とを切り替えて供給可能に構成されていてもよい。
本体容器101の側壁には、基板Wを搬入出するための搬入出口101aと、搬入出口101aを開閉するゲートバルブ118と、が設けられている。
本体容器101の下方の側壁には、排気管101bを介して、真空ポンプ等を含む排気部119が接続される。排気部119により本体容器101内が排気され、処理室101c内が所定の真空雰囲気(例えば、1.33Pa)に設定、維持される。
制御装置120は、ガス供給部104、ヒータ106、昇降機構110、冷媒ユニット115、伝熱ガス供給部116、パージガス供給部117、ゲートバルブ118、排気部119等を制御することにより、処理装置100の動作を制御する。
処理装置100の動作の一例について説明する。なお、開始時において、処理室101c内は、排気部119により真空雰囲気となっている。また、ステージ105は受け渡し位置に移動している。
制御装置120は、ゲートバルブ118を開ける。ここで、外部の搬送機構(図示せず)により、昇降ピン112の上に基板Wが載置される。搬送機構(図示せず)が搬入出口101aから出ると、制御装置120は、ゲートバルブ118を閉じる。
制御装置120は、昇降機構110を制御してステージ105を処理位置に移動させる。この際、ステージ105が上昇することにより、昇降ピン112の上に載置された基板Wがステージ105の載置面に載置される。また、環状部材114が基板Wの上面外周部と接触し、環状部材114の自重により基板Wをステージ105の載置面に押し付ける。これにより、処理室101cには、ステージ105より上側の上部空間101dと、ステージ105より下側の下部空間101eと、が形成される。
処理位置において、制御装置120は、ヒータ106を動作させるとともに、ガス供給部104を制御して、成膜ガスをガス吐出機構103から処理室101cの上部空間101d内へ供給させる。これにより、基板Wに成膜等の所定の処理が行われる。処理後のガスは、上部空間101dから環状部材114の上面側の流路を通過し、下部空間101eへと流れて、排気管101bを介して排気部119により排気される。
この際、制御装置120は、伝熱ガス供給部116を制御して、ステージ105に載置された基板Wの裏面とステージ105の載置面との間に伝熱ガスを供給する。また、制御装置120は、パージガス供給部117を制御して、環状部材114の下面とステージ105の上面との間にパージガスを供給する。パージガスは、環状部材114の下面側の流路を通過し、下部空間101eへと流れて、排気管101bを介して排気部119により排気される。
所定の処理が終了すると、制御装置120は、昇降機構110を制御してステージ105を受け取り位置に移動させる。この際、ステージ105が下降することにより、環状部材114が図示しない係止部によって係止される。また、昇降ピン112の下端が当接部材113と当接することにより、昇降ピン112の頭部がステージ105の載置面から突出し、ステージ105の載置面から基板Wを持ち上げる。
制御装置120は、ゲートバルブ118を開ける。ここで、外部の搬送機構(図示せず)により、昇降ピン112の上に載置された基板Wが搬出される。搬送機構(図示せず)が搬入出口101aから出ると、制御装置120は、ゲートバルブ118を閉じる。
このように、図1に示す処理装置100によれば、基板Wに成膜等の所定の処理を行うことができる。
<処理装置のパージガス流路>
次に、処理装置100のパージガス流路について、図3を用いてさらに説明する。図3は、一実施形態に係る処理装置100の一例のパージガス流路を説明する断面模式図である。図3においてパージガスの流れを矢印で示す。
図1に示すように、ステージ105の支持部105aの径は温調ジャケット108の穴部108cの径よりも小さくなっており、ステージ105の支持部105aと温調ジャケット108の穴部108cの間に隙間部200(図1参照)が形成される。
図1に示すように、隙間部200は、ステージ105の支持部105aと温調ジャケット108の穴部108cの間に形成される。隙間部200の下端は、配管117aを介してパージガス供給部117と接続される。隙間部200の上端は、流路201と接続される。
流路201は、ステージ105と断熱リング107との間に形成され、中央側で隙間部200の上端と接続され、外周側で流路202の下端と接続される。
流路202は、ステージ105の裏面から表面(基板Wを載置する載置面)まで貫通する。
パージガス供給部117から供給されたパージガスは、配管117a(図1参照)、隙間部200(図1参照)、流路201、流路202を流れる。そして、パージガスは、基板Wの側面を流れ、環状部材114の下面とステージ105の上面及び環状部材114の下面とステージ105の上面及びステージ105の外周部端部に配置されたエッジリング121の上面との間に形成される流路203を流れ、下部空間101e(図1参照)に排気される。また、パージガスは、基板Wの裏面とステージ105の上面(載置面)との間に形成される流路204を流れ、昇降ピン112と昇降ピン112が配置される穴との間に形成される流路205を流れ、下部空間101e(図1参照)に排気される。そして、下部空間101e(図1参照)に排気されたパージガスは、排気管101b(図1参照)を流れて、排気部119により処理室101c外に排気される。
<ルテニウム成膜処理の一例>
次に、処理装置100におけるルテニウム膜の成膜処理の一例について図4を用いて説明する。図4は、一実施形態に係る処理装置100における成膜処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS11において、基板Wをステージ105に載置する。具体的には、制御装置120は、昇降機構110を制御してステージ105の受け渡し位置(図2参照)まで下降させ、ゲートバルブ118を開ける。図示しない搬送機構は、搬入出口101aから本体容器101内に基板Wを搬送し、昇降ピン112に基板Wを受け渡す。搬入出口101aから搬送機構が退避すると、制御装置120は、ゲートバルブ118を閉じる。制御装置120は、昇降機構110を制御してステージ105の処理位置(図1参照)まで上昇させる。これにより、基板Wはステージ105の載置面に載置される。また、環状部材114が基板Wの上面外周部と接触し、環状部材114の自重により基板Wをステージ105の載置面に押し付ける。また、制御装置120は、伝熱ガス供給部116を制御して、基板Wの裏面とステージ105の載置面との間に伝熱ガスを供給する。なお、冷媒ユニット115によってステージ105は温度調整され、排気部119によって処理室101c内は真空雰囲気に維持されている。
ステップS12において、基板Wの端部及び裏面に吸着阻害ガスを供給する。具体的には、制御装置120は、パージガス供給部117を制御して、パージガス供給部117から吸着阻害ガス(例えば、Clガス)を供給する。
ここで、吸着阻害ガスの作用について図5を用いて更に説明する。図5は、吸着阻害ガスの作用を説明する模式図である。(a)は吸着阻害ガスを供給する前の状態を示し、(b)は吸着阻害ガスを供給した後の状態を示す。
図5(a)に示すように、基板Wの表面は、OH基を有している。ここで、パージガス供給部117からClガス(吸着阻害ガス)を供給することにより、図5(b)に示すように、Clガスに曝される基板Wの端部(側面及び上面外縁)及び裏面において、OH基がCl基に置換される。Cl基は、ルテニウム含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害層として機能する。これにより、吸着阻害層が形成された基板Wの端部及び裏面において、ルテニウム膜の成膜を阻害する。また、基板Wの端部及び裏面がルテニウムで汚染されることを抑制する。
図4に戻り、ステップS13において、基板Wの表面に成膜ガスを供給する。具体的には、制御装置120は、ガス供給部104を制御して、ガス供給部104から成膜ガスを供給する。これにより、基板Wの上面にルテニウム含有ガス(Ru(CO)12)が吸着し、吸着したルテニウム含有ガスが分解することにより、ルテニウム膜が成膜される。なお、ステップS12から引き続いて、パージガス供給部117から吸着阻害ガス(例えば、Clガス)を供給する。
ここで、基板Wと環状部材114の当接部114aとの隙間から、成膜ガス(ルテニウム含有ガス)が環状部材114の下面側の空間に侵入したとしても、基板Wの端部(側面及び上面外縁)及び裏面において、ルテニウム含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害層が形成されていることにより、基板Wの端部及び裏面において、ルテニウム膜の成膜を防止することができる。また、基板Wの端部及び裏面がルテニウムで汚染されることを抑制することができる。
また、パージガスの流れ(図3の矢印参照)によって、環状部材114の下面側の空間に侵入した成膜ガス(ルテニウム含有ガス)を押し出すことができる。
これにより、環状部材114の下面やステージ105の外周部の上面に成膜されることを防止することができる。また、基板Wと環状部材114の当接部114aとの隙間をパージガスで満たすことができるので、基板Wの外周部の上面に非成膜エリアを形成することができる。
<ルテニウム成膜処理の他の一例>
次に、処理装置100におけるルテニウム膜の成膜処理の他の一例について図6を用いて説明する。図6は、一実施形態に係る処理装置100における成膜処理の他の一例を示すフローチャートである。
ステップS21において、ステップS11と同様に、基板Wをステージ105に載置する。
ステップS22において、ステップS12と同様に、基板Wの端部及び裏面に吸着阻害ガスを供給する。具体的には、制御装置120は、パージガス供給部117を制御して、パージガス供給部117から吸着阻害ガス(例えば、Clガス)を供給する。これにより、図5(b)に示すように、基板Wの端部及び裏面にルテニウム含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害層を形成する。
ステップS23において、基板Wの端部及び裏面に分解抑制ガスを供給する。具体的には、制御装置120は、パージガス供給部117を制御して、パージガス供給部117から供給されるガスを分解抑制ガス(COガス)に切り替える。なお、基板Wの端部及び裏面の状態は、図5(b)に示す吸着阻害層が形成された状態を維持している。
ステップS24において、基板Wの表面に成膜ガスを供給する。具体的には、制御装置120は、ガス供給部104を制御して、ガス供給部104から成膜ガスを供給する。これにより、基板Wの上面にルテニウム含有ガス(Ru(CO)12)が吸着し、吸着したルテニウム含有ガスが分解することにより、ルテニウム膜が成膜される。なお、ステップS23から引き続いて、パージガス供給部117から分解抑制ガス(COガス)を供給する。
ここで、基板Wと環状部材114の当接部114aとの隙間から、成膜ガス(ルテニウム含有ガス)が環状部材114の下面側の空間に侵入したとしても、基板Wの端部(側面及び上面外縁)及び裏面において、ルテニウム含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害層が形成されていることにより、基板Wの端部及び裏面において、ルテニウム膜の成膜を防止することができる。また、基板Wの端部及び裏面がルテニウムで汚染されることを抑制することができる。
また、パージガスの流れ(図3の矢印参照)によって、環状部材114の下面側の空間に侵入した成膜ガス(ルテニウム含有ガス)を押し出すことができる。
また、パージガスとしてCOガスを用いることにより、Ru(CO)12の分圧を下げ、Ru(CO)12の分解を抑制し、ルテニウム膜の成膜を更に防止することができる。また、基板Wの端部及び裏面がルテニウムで汚染されることを抑制することができる。
また、パージガスとしてClガスよりも熱伝導性のよいCOガスを用いることにより、Clガスを用いる場合と比較して基板Wとステージ105との熱伝導性を向上させることができる。
本開示の処理装置100は、CVD装置であるものとして説明したが、これに限られるものではなく、プラズマ処理装置であってもよい。また、プラズマ処理装置は、Capacitively Coupled Plasma(CCP)、Inductively Coupled Plasma(ICP)、Radial Line Slot Antenna(RLSA)、Electron Cyclotron Resonance Plasma(ECR)、Helicon Wave Plasma(HWP)のどのタイプでも適用可能である。
本明細書では、基板の一例として基板Wを挙げて説明した。しかし、基板は、これに限らず、FPD(Flat Panel Display)に用いられる各種基板、プリント基板等であっても良い。
W 基板
100 処理装置(基板処理装置)
101 本体容器(処理容器)
104 ガス供給部(第1ガス供給部)
105 ステージ(載置部)
117 パージガス供給部(第2ガス供給部)
120 制御装置(制御部)
200 隙間部
201 流路
202 流路
203 流路
204 流路
205 流路

Claims (9)

  1. ルテニウム含有ガスを供給して基板にルテニウム膜を成膜する方法であって、
    前記基板の端部及び裏面に吸着阻害ガスを供給して、前記ルテニウム含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害層を形成する工程と、
    前記基板の表面に前記ルテニウム含有ガスを供給して、前記ルテニウム膜を成膜する工程と、を有する、
    基板処理方法。
  2. 前記ルテニウム膜を成膜する工程は、
    前記基板の端部及び裏面に前記吸着阻害ガスを供給する、
    請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記ルテニウム膜を成膜する工程は、
    前記基板の端部及び裏面に前記ルテニウム含有ガスの分解を抑制する分解抑制ガスを供給する、
    請求項1に記載の基板処理方法。
  4. 前記分解抑制ガスは、COガスである、
    請求項3に記載の基板処理方法。
  5. 前記吸着阻害ガスは、ハロゲンを含むガスである、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  6. 前記吸着阻害ガスは、Clを含むガスである、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  7. 前記吸着阻害ガスは、Clガスである、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  8. 前記ルテニウム含有ガスは、Ru(CO)12ガスである、
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  9. 処理容器と、
    前記処理容器内に配置され、基板を載置する載置部と、
    前記載置部に載置された前記基板の表面にルテニウム含有ガスを供給する第1ガス供給部と、
    前記載置部に載置された前記基板の端部及び裏面に前記ルテニウム含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害層を形成する吸着阻害ガスを供給する第2ガス供給部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記基板の端部及び裏面に吸着阻害ガスを供給して、前記ルテニウム含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害層を形成する工程と、
    前記基板の表面に前記ルテニウム含有ガスを供給して、前記ルテニウム膜を成膜する工程と、を実行する、
    基板処理装置。
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