JP2022148058A - 吸収性物品の包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤開封を防止しつつ、開封時に剥離音が認識されにくい吸収性物品の包装体に関する。【解決手段】包装体は、包装シートと、粘着テープと、シール部と、を備える。包装シートは、少なくとも第1及び第2折り目部において吸収性物品とともに折り畳まれ、第1及び第2折り目部の間に位置し、包装体の裏側外面を構成する中間部と、第1及び第2折り目部において中間部上に折り返され、包装体の表側外面を構成する第1及び第2折り返し部と、を有し、第1折り返し部の縦方向の端部が第2折り返し部上に重なる。粘着テープは、表側外面に貼付され、第1折り返し部の端部を第2折り返し部上に固定する。シール部は、積層体の横方向の両端部を縦方向に沿ってシールし、少なくとも端部から第1折り目部側に延びる第1領域に設けられた強接合部と、少なくとも第1領域に対して第1折り目部側に隣接する第2領域に設けられた弱接合部と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品が個別に包装された包装体に関する。
生理用ナプキンやおりものシートなどといった吸収性物品は、個別に包装された包装体として取り扱われる。特許文献1には、吸収性物品が包装シートとともに折り畳まれた構成の包装体が開示されている。この包装体では、包装シートの先端部がテープで固定され、包装シートの両縁部がシールされている。
特開2020-103809号公報
上記のような包装体では、他人から生理中であることを悟られないようにするために、包装シートのシールされた両縁部を剥がす際に生じる独特な剥離音を小さく抑えることが好ましい。この一方で、このような包装体では、持ち運び時などの誤開封を防止して良好な包装状態を保つために、包装シートの両縁部をしっかりとシールする必要がある。
本発明の課題は、誤開封を防止しつつ、剥離音が認識されにくい吸収性物品の包装体に関する。
本発明の一形態に係る吸収性物品の包装体は、縦方向に沿って折り畳まれ、包装シートと、粘着テープと、シール部と、を備える。
上記包装シートは、少なくとも第1及び第2折り目部において上記吸収性物品とともに折り畳まれた積層体を構成し、上記第1及び第2折り目部の間に位置し、上記積層体の裏側外面を構成する中間部と、上記第1及び第2折り目部において上記中間部上に折り返され、上記積層体の表側外面を構成する第1及び第2折り返し部と、を有し、上記第1折り返し部の上記縦方向の端部が上記第2折り返し部上に重なる。
上記粘着テープは、上記表側外面に貼付され、上記第1折り返し部の上記端部を上記第2折り返し部上に固定する。
上記シール部は、上記積層体の横方向の両端部を上記縦方向に沿ってシールし、少なくとも上記端部から上記第1折り目部側に延びる第1領域に設けられた強接合部と、少なくとも上記第1領域に対して上記第1折り目部側に隣接する第2領域に設けられ、上記強接合部よりも接合力の弱い弱接合部と、を含む。
本発明の吸収性物品の包装体では、誤開封を防止しつつ、開封時に剥離音が認識されにくい。
本発明の一実施形態に係る包装体を表側から示す平面図である。 上記包装体を裏側から示す平面図である。 上記包装体を展開して内側から示す平面図である。 上記包装体の図1のIV-IV線に沿った断面図である。 上記包装体の他の構成例を展開して示す平面図である。 上記包装体の他の構成例の平面図である。 上記包装体の他の構成例の平面図である。 上記包装体の他の構成例の平面図である。 上記包装体の他の構成例の平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。各図面には適宜、相互に直交する縦方向X、横方向Y、及び厚み方向Zが矢印で示されており、それぞれ吸収性物品の縦方向、横方向及び厚み方向に対応している。
[包装体10の基本構成]
本実施形態に係る包装体10は、吸収性物品11と、包装シート12と、を有する。包装体10では、吸収性物品11を包装シート12とともに折り畳むことで、吸収性物品11を包装シート12で包み込む。これにより、包装体10では、持ち運び時などに吸収性物品11が包装シート12によって保護される。
具体的に、包装体10は、図1,2に示すように、縦方向X及び横方向Yに沿って延びる4辺を有する矩形の輪郭を有する。また、包装体10には、包装シート12によって構成される厚み方向Zに対向する表側及び裏側の一対の外面として、図1に示す表側外面S1と、図2に示す裏側外面S2と、が設けられている。
図3に示す展開状態の包装体10では、包装シート12の内側に吸収性物品11が保持されている。吸収性物品11及び包装シート12はいずれも、長手方向が縦方向Xに対応し、短手方向が横方向Yに対応する長方形状である。包装シート12は、少なくとも横方向Yに吸収性物品11よりも大きい。なお、図3に示す形態では、横方向Yに関して、包装シートの12両端が吸収性物品11の両端よりも外側に延出したものであったが、これに代えて、包装シート12の両端よりも吸収性物品11の両端が延出している物でもあってもよい。
吸収性物品11は、着用者の股下に沿って装着可能なパッド状又はシート状に構成される。吸収性物品11は、例えば、経血などの液状の排泄物を吸収する吸収体を有する生理用ナプキンとして構成される。これ以外にも、吸収性物品11は、例えば、尿取りパッドやおりものシートなどとして構成することもできる。
包装シート12としては、吸収性物品11とともに変形可能な厚み方向Zに高い柔軟性を有するシート材が用いられ、例えば、樹脂製フィルム、不織布、紙などから適宜選択することができる。また、包装シート12は、強度や撥水性などといった吸収性物品11を良好に保護するために有効な性能を有することが好ましい。
包装シート12は、図3に示すように、長手方向に沿って並ぶ3つの部分である中間部Rm、第1折り返し部R1、及び第2折り返し部R2を有する。包装シート12では、中間部Rmが長手方向の中央部に位置し、第1折り返し部R1と第2折り返し部R2とが中間部Rmを挟んで長手方向に対向する。
包装シート12には、吸収性物品11とともに折り畳まれる際の折り軸となる第1折り目部L1及び第2折り目部L2が設けられている。包装シート12では、図3に示すように、第1折り目部L1が中間部Rmと第1折り返し部R1との間に位置し、第2折り目部L2が中間部Rmと第2折り返し部R2との間に位置する。
第1折り返し部R1には、第1折り目部L1とは反対側の縦方向Xの端部である第1端部E1が設けられている。第2折り返し部R2には、第2折り目部L2とは反対側の縦方向Xの端部である第2端部E2が設けられている。図3に示す構成では、第1端部E1及び第2端部E2が包装シート12の長手方向の両端部を構成する。
包装シート12は、横方向Yの中央部において吸収性物品11を保持している。つまり、包装シート12には、横方向Yの両端部に沿って吸収性物品11を保持していないマージン領域が設けられる。また、包装シート12には、第1折り返し部R1の第1端部E1側にも吸収性物品11を保持していないマージン領域が設けられる。なお、吸収性物品11がウイング部を備えるナプキンである場合、ウイング部は包装シート12から横方向Y外方へ延出しているが、包装体10とする前にウイング部を横方向Y内側へ折り畳んでナプキン内に収まるようになるので、この場合も上述したマージン領域が設けられていると言える。
包装体10では、図3に示す展開状態から、包装シート12が吸収性物品11とともに内側に折り畳まれる。具体的に、包装体10では、第2折り返し部R2が第2折り目部L2で中間部Rm上に折り返された後に、第1折り返し部R1が第1折り目部L1で中間部Rm及び第2折り返し部R2上に折り返される。
これにより、包装体10では、図4に示すように、吸収性物品11と包装シート12とが厚み方向Zに積層された積層体Sが形成される。吸収性物品11と包装シート12との積層体Sでは、包装シート12が表側外面S1及び裏側外面S2を構成し、吸収性物品11が包装シート12によって厚み方向Zの両側から被覆される。
図1,4に示すように、積層体Sの表側外面S1は、包装シート12の第1折り返し部R1と、第2折り返し部R2における第1折り返し部R1に覆われずに露出した第2折り目部L2側の部分と、で構成されている。また、図2,4に示すように、積層体Sの裏側外面S2は、包装シート12の中間部Rmのみで構成されている。
また、包装体10は、第1折り返し部R1上に剥離困難に固定された固定部を有する粘着テープ13を有する。粘着テープ13は、積層体Sの表側外面S1に、折り返し部R1,R2に縦方向Xに跨るように貼付されている。これにより、包装体10では、表側外面S1上に露出する第1折り返し部R1の第1端部E1が粘着テープ13によって第2折り返し部R2上に固定される。
粘着テープ13では、第2折り返し部R2上の縦方向Xの端部が、第2折り返し部R2から剥がされる際に摘ままれごごる摘み部として構成される。このため、粘着テープ13の第2折り返し部R2上の縦方向Xの端部は、摘まみやすくするために内側に折り返されることで第2折り返し部R2に粘着していないことが好ましい。
粘着テープ13としては、包装体10の開封時に包装シート12の第2折り返し部R2から剥離可能であればよく、公知のものから任意に選択可能である。また、粘着テープ13における第1折り返し部R1上に固定された固定部は、例えば、ホットメルト粘着剤などを用いて形成することができる。
更に、包装体10は、シール部14を有する。シール部14は、積層体Sの横方向Yの両端部にそれぞれ縦方向Xに沿って設けられている。シール部14は、厚み方向Zに重なった包装シート12の折り返し部R1,R2及び中間部Rm同士を接合することで、積層体Sの横方向Yの両端部をシールする。
包装体10では、シール部14に強接合部14a及び弱接合部14bが含まれる。弱接合部14bは、強接合部14aよりも包装シート12同士の接合力が弱くなるように構成される。このため、弱接合部14bでは、包装体10の開封時に包装シート12同士を剥離させる際の剥離音が、強接合部14aよりも抑制される。
シール部14は、公知の手法で形成可能である。一例として、シール部14は、ヒートエンボス加工によって形成可能である。ヒートエンボス加工では、例えば、強接合部14aと弱接合部14bとでエンボスパターンを変更することで、強接合部14aと弱接合部14bとで接合力を異ならせることができる。
図1に示すように、第1折り返し部R1は、横方向Yに帯状に延びる第1領域r1、第2領域r2、及び第3領域r3に区分されている。第1領域r1は、第1端部E1を含む領域である。第2領域r2は、第1領域r1に対して第1折り目部L1側に隣接する領域である。第3領域r3は、第1折り目部L1を含む領域である。
包装体10の開封時には、まず粘着テープ13が第2折り返し部R2から引き剥がされ、続いて第1折り返し部R1の第1端部E1から第1折り目部L1に向けてシール部14が剥がされ、そして第2折り返し部R2の第2端部E2から第2折り目部L2に向けてシール部14が剥がされる。これにより、包装体10は、図3に示す展開状態となる。
第1折り返し部R1が剥がされる行程では、第1領域r1、第2領域r2、第3領域r3の順番でシール部14が引き剥がされる。包装体10では、この引き剥がされる順番を考慮したシール部14の構成として、第2領域r2に弱接合部14bを設け、第1領域r1及び第3領域r3を含む第2領域r2以外の領域に強接合部14aを設ける。
つまり、第1折り返し部R1の剥離の起点となる第1端部E1を含む第1領域r1に強接合部14aを設けることで、第1折り返し部R1の第1端部E1が第2折り返し部R2にしっかりと固定される。このため、包装体10では、第1折り返し部R1の意図しない剥離が防止され、適切な包装状態が維持される。
また、第2領域r2に弱接合部14bを設けることで、第2領域r2において包装シート12同士を剥がす際の剥離音が抑制される。このため、包装体10の開封時に、第1折り返し部R1を剥がす剥離音が第2領域r2において途切れるため、生理用ナプキンの開封を連想させる剥離音とは異なる印象を与えやすくなる。
更に、第3領域r3に強接合部14aを設けることで、第2領域r2における第1折り返し部R1の剥離の勢いが第3領域r3で弱められる。これにより、包装シート12では、第1折り返し部R1を剥離させる勢いで第1折り目部L1付近に損傷が加わりにくくなるため、使用済みの吸収性物品11を廃棄時に被覆する性能が阻害されにくい。
また、第3領域r3に強接合部14aを設ける構成は、包装体10から吸収性物品11を取り出しやすくする観点からも好ましい。つまり、第1折り返し部R1は、剥離させる過程において中間部Rm上の吸収性物品11から離間する。そして、第1折り返し部R1が第1折り目部L1まで剥離すると、吸収性物品11が中間部Rm上から開いて第1折り返し部R1上に重なる。包装体10では、第3領域r3に強接合部14aを設けることで、第1折り返し部R1の剥離の勢いが第3領域r3で弱まり、第1折り返し部R1が第1折り目部L1まで一気に剥離することを防止できる。これにより、包装体10では、第1折り返し部R1を剥離させる過程において、吸収性物品11の縦方向Xの先端部が第1折り返し部R1の第1端部E1とは反対向きに露出して摘まみやすい状態で留まるため、包装体10から吸収性物品11を取り出しやすくなる。
加えて、図3に示すように、弱接合部14bが設けられた第2領域r2は、粘着テープ13における第1折り返し部R1に固定された固定部よりも第1折り目部L1側に設けられていることが好ましい。つまり、粘着テープ13を剥離させる際に負荷が集中しやすい固定部が全領域にわたって第1領域r1に設けられた強接合部14aと横方向Yに重なっていることが好ましい。これにより、粘着テープ13を剥離させる操作によって、強接合部14aによる強い接合力を実感することができる。このため、シール部14の接合力に安心感を持つことができ、持ち運び中に鞄の中などにおいて誤開封するのではないか、といった使用者の不安を和らげることが可能となる。
なお、包装シート12における第1領域r1、第2領域r2、及び第3領域r3の縦方向Xの寸法は適宜決定可能である。一例として、包装体10では、第1領域r1の縦方向Xの寸法を2.5cmとし、第2領域r2の縦方向Xの寸法を2.4cmとし、第3領域r3の縦方向Xの寸法を1.8cmとすることができる。
また、シール部14では、強接合部14aにおいて弱接合部14bよりも接合力が高ければよく、強接合部14a及び弱接合部14bの接合力は適宜調整可能である。更に、シール部14では、強接合部14a及び弱接合部14bのそれぞれにおいて、接合力が一定でなくてもよく、接合力に多少のばらつきがあってもよい。
更に、シール部14では、複数の強接合部14a同士又は複数の弱接合部14b同士の接合力の強弱は任意に決定可能である。例えば、第3領域r3に設けられた強接合部14aでは、第1領域r1に設けられた強接合部14aに対して、接合力が同等であっても、相対的に高くても、相対的に低くてもよい。
シール部14の接合力は、剥離強度によって評価することができる。つまり、包装シート12の第1折り返し部R1では、第2領域r2において第1領域r1及び第3領域r3よりも剥離強度が低い。剥離強度は、例えば、プッシュプルゲージを用いて、包装シート12を剥離させる際の引張強度として測定することができる。
更に、包装体10では、第2折り返し部R2における粘着テープ13の剥離強度が、第1領域r1における包装シート12の剥離強度よりも高いことが好ましい。これにより、包装体10では、粘着テープ13によって第1折り返し部R1の意図しない剥離を更に効果的に防止することができる。
また、このように粘着テープ13の剥離強度を高くすることで、包装体10の開封時に、粘着テープ13を剥がし、更に第1折り返し部R1を第2領域r2まで剥がす過程において、剥離強度が段階的に小さくなる。これにより、包装体10では、開封時の剥離音を抑制可能であるとともに、自然な力の入れ具合で第1折り返し部R1を剥がすことが可能となる。
更に、この場合、第2領域r2の縦方向Xの寸法が、第2折り返し部R2における粘着テープ13に粘着された領域の縦方向Xの寸法よりも大きいことが好ましい。これにより、包装体10の開封時に剥がす距離が、剥離強度の高い粘着テープ13において剥離強度の低い第2領域r2よりも短くなるため、包装体10の開封動作が更に容易になる。
包装体10では、表側外面S1及び裏側外面S2の全領域にわたって明度が異なる複数の同系色が配されている。同系色とは、同系統の色のことをいい、24色相からなる色相環において同じ色又は隣り合う色のことをいう。配色の系統は、任意に選択可能であり、例えば、ピンク、水色、オレンジ、緑色などを採用可能である。
これにより、包装体10では、同系色による濃淡によって統一感のある落ち着いた印象を与える、ハンカチを想起させるようなデザイン性が得られるため、外観から内容物が生理用ナプキンであることが悟られにくくなる。このため、包装体10は、あまり人目を気にすることなく持ち運ぶことが可能となる。
より詳細に、表側外面S1では、弱接合部14bが設けられた第2領域r2において他の領域よりも明度が高くなる配色とされている。これにより、包装体10では、第2領域r2の淡い色によって弱接合部14bが設けられた部分を視覚的に認識することができるため、包装体10の開封動作を違和感なく行うことが可能となる。
また、裏側外面S2でも、表側外面S1と同様に、第2領域r2に厚み方向Zに対向する弱接合部14bが設けられた領域において他の領域よりも明度が高くなる配色とされている。これにより、包装体10では、裏側外面10aからも弱接合部14bが設けられた部分を視覚的に認識することができる。
更に、粘着テープ13には、表側外面S1と同系色であり、かつ表側外面S1のいずれの領域よりも明度が低い色が配されている。これにより、包装体10では、開封時に最初に剥がされる粘着テープ13を濃い色味によって視認しやすくなるため、開封動作をスムーズに行うことが可能となる。
明度は、CIE-L表色系におけるL値として評価することができる。L値は、色差計によって測定可能であり、例えば、日本電色工業(株)のハンディ型分光色差計NF333(商品名)を用い、光源C、視野角2°の条件で照射した光の反射光から得られる。このとき、L値が95以上の白色の背景板を用いることが好ましい。
[包装体10の他の構成例]
本実施形態に係る包装体10は、上記の構成に限定されず、上記の構成に対して様々な変更を加えることが可能である。例えば、包装体10は、上記のように2つの折り目部L1,L2で折り返される3つ折りの構成に限定されず、3つ以上の折り目部を有する4つ折り以上の構成とすることもできる。
例えば、包装体10では、縦方向Xの寸法を更に小さく抑えるために、4つ折り以上の構成とすることが有効である。この構成は、長手方向の寸法が大きい吸収性物品11、例えば、主に就寝時に使用される夜用タイプの生理用ナプキンを内容物とする包装体10に特に有効である。
一例として、図5に示す4つ折りの包装体10では、包装シート12に、第2折り返し部R2に対して中間部Rmとは反対側に隣接する第3折り返し部R3が設けられている。この包装体10では、第3折り返し部R3が、第2折り返し部R2の第2端部E2を第3折り目部L3として第2折り返し部R2上に折り返される。
なお、図5に示す包装体10では、第3折り返し部R3における第3折り目部L3と反対側の第3端部E3が包装シート12の長手方向の端部となる。また、包装体10では、図5に示すように、吸収性物品11に、包装シート12の第3端部E3から外側に延び、包装シート12に保持されていない延在部が存在してもよい。
また、包装体10では、第1領域r1以外であれば、強接合部14aに代えて弱接合部14bを設けてもよい。例えば、包装体10では、図6に示すように、第2領域r2のみならず第3領域r3にも弱接合部14bを設け、弱接合部14bが第2領域r2及び第3領域r3にわたって一連に設けられていてもよい。
更に、包装体10において、表側外面S1及び裏側外面S2の配色を強接合部14a及び弱接合部14bに対応させる構成は必須ではない。例えば、包装体10では、図7に示すように、弱接合部14bが設けられた第3領域r3に、強接合部14aが設けられた第1領域r1と同等の低い明度の色が配されていてもよい。
加えて、包装体10では、表側外面S1おける各領域r1,r2,r3ごとの配色が、全範囲にわたって明度が一定の単一色が配された構成に限定されない。表側外面S1における各領域r1,r2,r3ごとの配色は、全範囲にわたって一連のデザインを構成するように明度が異なる複数色が配された構成とすることもできる。
ここで、一連のデザインとは、局所的に閉じたデザインではなく、全体として一連であるとの印象を与えるデザインを言う。一連のデザインとしては、例えば、全体として一連の模様として把握されるデザインや、一連のグラデーションで構成されたデザインや、複数の図形の配列によって一連の柄として把握されるデザインなどが挙げられる。
一例として、図8に示すように、表側外面S1において、第1領域r1及び第3領域r3に明度が異なる複数色を配することができる。この構成では、表側外面S1における第1領域r1及び第3領域r3の配色が、一連の境界線によって色ごとに区分されることで全体として一連の模様として認識される。
明度が異なる複数色が配された各領域r1,r2,r3の明度は、各領域r1,r2,r3に配されたすべての色で比較するものとする。つまり、表側外面S1には、第2領域r2に配されたすべての色の明度が、第1領域r1及び第3領域r3に配されたすべての色の明度よりも高くなるように配色がなされる。
また、粘着テープ13にも、明度が異なる複数色が配されていてもよい。この場合、粘着テープ13における第2折り返し部R2上の部分の明度が、第2折り返し部R2における粘着テープ13の周囲の領域R2a(図8参照)の明度よりも低くすることで、粘着テープ13の剥離の起点となる摘み部を視認しやすくなる。
更に、包装体10では、表側外面S1及び裏側外面S2の少なくとも一方に、局所的に閉じた局所デザインが施されていてもよい。包装体10の表側外面S1及び裏側外面S2に施す局所デザインとしては、例えば、吸収性物品11に関する情報を表現する文字列や記号やロゴやイラストなどが挙げられる。
一例として、包装体10では、局所デザインとして吸収性物品11の製品名称や製品ロゴを施すことができる。また、局所デザインとしては、物品情報としての「Napkin」、用途情報としての「Night」などといった文字列を施すこともできる。これらにより、包装体10では、内容物を間違えて開封することを防止できる
更に、包装体10では、局所デザインとして吸収性物品11の機能を想起させるイラストを施すこともできる。図9に示す包装体10では、表側外面S1にバラ柄の局所デザインDを施すことで、開封前に内容物である吸収性物品11がバラの香りが付された賦香タイプであることを想起させることができる。
局所デザインは、第2領域r2と重なるように、第2領域r2よりも低い明度で施されていることが好ましい。また、局所デザインの明度は、表側外面S1のいずれの領域の明度よりも高いことが更に好ましい。これにより、包装体10では、表側外面S1上において局所デザインDが示す情報が認識されやすくなる。
なお、表側外面S1では、各領域r1,r2,r3の配色に局所デザインの配色が含まれないものとする。つまり、表側外面S1では、各領域r1,r2,r3の明度が、局所デザインを排除した状態を想定し、局所デザインの背景色としての各領域r1,r2,r3の配色から把握されるものとする。
また、包装体10では、上記と同様の吸収性物品11に関する情報を表現する文字列や記号やロゴやイラストなどのデザインが粘着テープ13に施されていてもよい。これにより、包装体10では、開封時に目に付きやすい傾向にある粘着テープ13において、内容物の確認を促すことができる。
更に、包装体10では、表側外面S1、裏側外面S2、及び粘着テープ13の配色が、上記とは異なる目的などに応じて、上記とは異なる構成とされていてもよい。加えて、包装体10では、表側外面S1、裏側外面S2、及び粘着テープ13の少なくとも一部に着色がなされていなくてもよい。
10…包装体
11…吸収性物品
12…包装シート
13…粘着テープ
14…シール部
14a…強接合部
14b…弱接合部
S1…表側外面
S2…裏側外面
L1,L2…折り目部
E1,E2…端部
Rm…中間部
R1…第1折り返し部
R2…第2折り返し部
r1…第1領域
r2…第2領域
r3…第3領域

Claims (7)

  1. 縦方向に沿って折り畳まれた吸収性物品との包装体であって、
    少なくとも第1及び第2折り目部において前記吸収性物品とともに折り畳まれた積層体を構成し、前記第1及び第2折り目部の間に位置し、前記積層体の裏側外面を構成する中間部と、前記第1及び第2折り目部において前記中間部上に折り返され、前記積層体の表側外面を構成する第1及び第2折り返し部と、を有し、前記第1折り返し部の前記縦方向の端部が前記第2折り返し部上に重なる包装シートと、
    前記表側外面に貼付され、前記第1折り返し部の前記端部を前記第2折り返し部上に固定する粘着テープと、
    前記積層体の横方向の両端部を前記縦方向に沿ってシールし、少なくとも前記端部から前記第1折り目部側に延びる第1領域に設けられた強接合部と、少なくとも前記第1領域に対して前記第1折り目部側に隣接する第2領域に設けられ、前記強接合部よりも接合力の弱い弱接合部と、を含むシール部と、
    を具備する吸収性物品の包装体。
  2. 前記第2折り返し部における前記粘着テープの剥離強度が、前記第1領域における前記包装シートの剥離強度よりも高い
    請求項1に記載の吸収性物品の包装体。
  3. 前記第2領域の前記縦方向の寸法が、第2折り返し部における前記粘着テープに粘着された領域の前記縦方向の寸法よりも大きい
    請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
  4. 前記表側外面では、前記第2領域において前記第1領域よりも明度が高い
    請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  5. 前記表側外面には、前記吸収性物品に関する情報を表す局所デザインが、前記第2領域よりも低い明度で前記第2領域と重なるように施されている
    請求項4に記載の吸収性物品の包装体。
  6. 前記粘着テープにおける前記第2折り返し部上の部分の明度が、前記第2折り返し部における前記粘着テープの周囲の領域の明度よりも低い
    請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  7. 前記粘着テープの明度が、前記表側外面のいずれの領域の明度よりも低い
    請求項6に記載の吸収性物品の包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024106048A1 (ja) * 2022-11-18 2024-05-23 大王製紙株式会社 個装吸収性物品、及び包装シート

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