JP2022144380A - 有害獣類の忌避装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ねずみ、いたち、アライグマ、こうもり、猪、鹿、虫などの有害獣類を確実に忌避し撃退できるようにした忌避装置を提供すること。【解決手段】有害獣類の存在を検知するセンサー22と、透明又は半透明な光ファイバーケーブル13と、所定波長の光を連続的又は間欠的に発生する光源11と、上記センサーによって有害獣類の存在が検知されたときに上記光源から光を発生させて上記光ファイバーケーブル内を長手方向に伝搬させることによって上記光ファイバーケーブルを有害獣類が忌避する色又は有害獣類を誘引する色に連続的又は間欠的に発光させて有害獣類を忌避し又は誘引するコントローラ10を備えた。【選択図】図1
Description
本発明は有害獣類の忌避装置に関し、例えばねずみ、いたち、アライグマ、こうもり、猪、鹿、虫などの有害獣類(以下、これらを「有害獣類」とも記す)を確実に忌避し撃退できるようにした装置に関する。
例えば、飲食店や家庭等ではねずみが台所等に侵入して食料品を食い荒らし、あるいは部屋や倉庫の壁や柱をかじるという被害が発生している。
これに対し、各種センサーでねずみの侵入を検出し、光、音、振動、超音波、電気ショック、薬剤等によってねずみを忌避する刺激を与えてねずみを駆除する方法が種々提案されている。
例えば、赤外線感知センサーなどの害獣検知センサーで害獣の接近を検知し、害獣検知センサーで害獣の接近を検知した時、害獣にとって不快となる超音波を威嚇音として発生し、LEDなどで害獣を忌避する光を照射するようにした有害獣類の忌避装置が提案されている(特許文献1)。
また、有害獣類の忌避領域の四隅に支柱を立設し、支柱からレーザー光を発生させてレーザー光によるフェンスを形成して有害獣類の侵入を防止するようにした有害獣類の忌避装置が提案されている(特許文献2)。
しかし、特許文献1、2の有害獣類の忌避装置では装置が大型になってしまい、装置を天井裏等に設置し取り外すのが煩雑になってしまう。
本発明はかかる点に鑑み、天井裏等、所望の場所に簡単に設置し簡単に取り外すことのできるようにした有害獣類の忌避装置を提供することを課題とする。
そこで、本発明に係る有害獣の忌避装置は、有害獣類の存在を検知するセンサーと、透明又は半透明な光ファイバーケーブルと、所定波長の光を連続的又は間欠的に発生する光源と、上記センサーによって有害獣類の存在が検知されたときに上記光源から光を発生させて上記光ファイバーケーブル内を長手方向に伝搬させることによって上記光ファイバーケーブルを有害獣類が忌避する色又は有害獣類を誘引する色に連続的又は間欠的に発光させて有害獣類を忌避し又は誘引するコントローラを備えたことを特徴とする。
本発明の特徴の1つは光ファイバーケーブルを有害獣類が忌避する色又は有害獣類を誘引する色に発光させるようにした点にある。
これにより、ねずみ、いたち、アライグマ、こうもり、猪、鹿、虫などの有害獣類を確実に忌避することができ、しかも光ファイバーケーブルを忌避領域に敷設すればよいので、簡単に設置し、簡単に取り外すことができ、設置や取外しの煩雑さがない。
ここで、ねずみの場合には照射しても全く忌避効果のない光もあれば、反対にねずみが非常に嫌う光が存在することが確認された。すなわち、ねずみには波長の長い高密度の赤色系の光(ピーク波長765nm~785nm、好ましくは780nm前後)に忌避効果が確認できた。また、いたち、アライグマ、こうもり、猪、鹿などには波長の短い紫色から青色の光(ピーク波長375nm~405nm、好ましくは380nm~400nm)に忌避効果が確認できた。
また、虫にはピーク波長345nm~375nm、好ましくは350nm~370nmの光に忌避効果が確認できた。さらに、ピーク波長515nm~535nm、好ましくは520nm~530nmの緑色の光に虫の誘引効果が確認された。そこで、虫を誘引して超音波、電気ショック、薬剤等によって駆除するようにしてもよい。ここで、ピーク波長とは光の信号強度が最大となるときの波長を意味する。
センサーは音センサーや光センサーなど任意のセンサーを採用することができる。コントローラには作動時間やセンサー感度を調整する摘まみを設けるのがよい。
さらに、警告音の発生器(スピーカー)を設け、有害獣類の検知時にコントローラの制御によって警告音を発生させるようにしてもよい。この場合、コントローラには警告音量を調整する摘まみを設けるのがよい。
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は本発明に係る有害獣類の忌避装置の好ましい実施形態を示す。図において、有害獣類の忌避装置はコントローラ10、光源11、スピーカー12及び光ファイバーケーブル13から構成されている。
光ファイバーケーブル13はファイバー芯及びファイバーカバーから構成された多層構造をなし、ファイバー芯及びファイバーカバーはともに透明又は半透明な公知の樹脂から構成され、ファイバー芯に入力された光をファイバー芯とファイバーカバーとの境界面で反射することによって光をケーブル長手方向に伝搬させるとともに、ケーブル横断面に沿って周囲に光を放射するようになっている。
光源11はLEDが内蔵されており、LEDは設定された波長の光を発生するようになっている。例えば、ねずみにはピーク波長765nm~785nm、好ましくは780nm前後の高密度の赤色系の光、いたち、アライグマ、こうもり、猪、鹿などにはピーク波長375nm~405nm、好ましくは380nm~400nmの紫色から青色の光、虫にはピーク波長345nm~375nm、好ましくは350nm~370nmの光を発生するLEDが選択されている。ここで、ピーク波長とは光の信号強度が最大となるときの波長を意味する。
コントローラ10はマイクロコンピュータ等からなる制御回路20及び駆動回路21から構成され、又コントローラ10には音センサー22の信号を入力として光源11およびスピーカー12を駆動するようになっている。
また、コントローラ10には光源11の作動時間を調整する摘まみ23、音センサー22のセンサー感度を調整する摘まみ24及びスピーカー12の音量を調整する摘まみ25が設けられている。
ねずみの忌避すべき領域には光ファイバーケーブル13を適宜敷設する。ねずみが忌避すべき領域にねずみが侵入すると、音センサー22がねずみの侵入を検知してコントローラ10に信号を与える。
すると、コントローラ10では制御回路20が駆動回路21に作動信号を与え、光源11が780nm前後の高密度の赤色系の光を発生し、この高密度の赤色系の光は光ファイバーケーブル13のケーブル芯とケーブルカバーの境界面で反射されながら光ファイバーケーブル13内を長手方向に伝搬され、光ファイバーケーブル13からはケーブル横断面に沿って周囲に高密度の赤色系の光が摘まみ23によって設定された時間だけ放射される。
ねずみの視力はカラー欠損で、しかも近視であるか、上述の高密度の赤色系の光には敏感に反応してびっくりする。同時に、スピーカー12からは摘まみ24で設定された音量の警告音が発生され、これによってもびっくりし、逃げ出すこととなる。
光ファイバーケーブル13は光が伝搬するだけであるので、作業者が手を触ってもやけどや感電するなどの危険はなく、又紙やビニールなどの上にセットすることもできる。さらに、樹脂製の光ファイバーケーブル13の特性上、自在に曲がる屈曲性があって施工性も優れており、対策が難しい隙間、壁内、機械設備の下側にも光ファイバーケーブル13を敷設でき、さらに防水性があるので、雨水が心配される場所にも敷設できる。
図3は第2の実施形態を示し、図1及び図2と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例ではピーク波長780nm前後の高密度の赤色系の光を発生するねずみ忌避用LEDを内蔵する光源11A、ピーク波長380nm~400nmの紫色から青色の光を発生するいたち、アライグマ、こうもり、猪、鹿などの忌避用LEDを内蔵する光源11B、ピーク波長350nm~370nmの光を発生する虫忌避用のLEDを内蔵する光源11Cが設けられるとともに、作動させる光源11A~11Cを選択するスイッチ26が設けられており、音センサー22が有害獣類の侵入を検知してコントローラ10に信号を与えると、制御回路20が駆動回路21に作動信号を与え、駆動回路21がスイッチ26によって選択された光源11A~11Cを駆動して選択された色の光で光ファイバーケーブル13内を伝搬されてケーブル横断面に沿って放射され、これによって選択された有害獣類を忌避できることとなる。
図4は第3の実施形態を示す。本例では光源11に虫を誘引する緑色のピーク波長520nm~530nmの光を発生するLEDが内蔵されるとともに、誘引した虫を超音波、電気ショック、薬剤等によって害虫の駆除する駆除装置28が設けられている。
10 コントローラ
11 光源
12 スピーカー
22 音センサー
23~25 摘まみ
28 駆除装置
11 光源
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22 音センサー
23~25 摘まみ
28 駆除装置
Claims (3)
- 有害獣類の存在を検知するセンサー(22)と、透明又は半透明な光ファイバーケーブル(22)と、所定波長の光を連続的又は間欠的に発生する光源(11)と、上記センサー(22)によって有害獣類の存在が検知されたときに上記光源(11)から光を発生させて上記光ファイバーケーブル(13)内を長手方向に伝搬させることによって上記光ファイバーケーブル(13)を有害獣類が忌避する色又は有害獣類を誘引する色に連続的又は間欠的に発光させて有害獣類を忌避し又は誘引するコントローラ(10)を備えたことを特徴とする有害獣の忌避装置。
- 上記光源(11)はピーク波長765nm~785nmの高密度の赤色系の光を発生するねずみ忌避用LED、ピーク波長375nm~405nmの紫色から青色の光を発生するを発生するいたち、アライグマ、こうもり、猪、鹿忌避用LED又はピーク波長345nm~375nmの光を発生する虫忌避用LEDが内蔵されている請求項1記載の有害獣の忌避装置。
- 上記光源(11)はピーク波長515nm~535nmの虫誘因用LEDが内蔵され、誘引した虫を駆除する駆除装置(28)が設けられている請求項1記載の有害獣の忌避装置。
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