JP2022143806A - 太陽電池セルおよび太陽電池 - Google Patents

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隆弥 杉浦
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Abstract

【課題】結晶シリコン太陽電池で得られる電力密度を向上する。【解決手段】太陽電池セル300は、太陽光を入射する表面30aと、太陽光からの反射光を入射する裏面30bとを有するn型の単結晶シリコン層30と、裏面30bと接する真性アモルファスシリコン層33と、真性アモルファスシリコン層33と接するn型アモルファスシリコン層34と、真性アモルファスシリコン層33と接するp型アモルファスシリコン層35と、n型アモルファスシリコン層34と接触する透光性電極50Aおよび金属電極36と、p型アモルファスシリコン層35と接触する透光性電極50Bおよび金属電極37と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、太陽電池セルおよび太陽電池に関し、例えば、単結晶シリコンを使用した太陽電池セルおよび太陽電池に適用して有効な技術に関する。
非特許文献1には、発電効率を向上できるヘテロ接合バックコンタクト構造の太陽電池セルに関する技術が記載されている。
シャープ技報 第107号2014年7月 中村 淳一等 「次世代高効率単結晶シリコン太陽電池セルの開発」
再生可能なエネルギーは、エネルギー資源が枯渇することなく使用できるとともに、発電時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないことから、石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料に替わるクリーンなエネルギーとして注目されている。
再生可能なエネルギーの1つに太陽光があり、太陽電池を使用して太陽光を直接的に電力に変換する発電方式は、太陽光発電と呼ばれている。太陽電池とは、光エネルギーを吸収して電気エネルギーに変換する光電変換素子である。
太陽電池には、有機太陽電池や多接合太陽電池など様々な種類があるが、結晶シリコン太陽電池が最も普及している。結晶シリコン太陽電池の最大の課題は、さらなる発電効率の向上(電力密度の向上)を図ることである。すなわち、最も普及している結晶シリコン太陽電池における発電効率の向上が望まれている。
一実施の形態における太陽電池セルは、可視光を含む第1光を入射する第1面と可視光を含む第2光を入射する第2面とを有する第1導電型の単結晶シリコン層と、第2面と接する真性アモルファスシリコン層と、真性アモルファスシリコン層と接する第1導電型のアモルファスシリコン層と、真性アモルファスシリコン層と接する第2導電型のアモルファスシリコン層と、第1導電型アモルファスシリコン層と接触し、かつ、少なくとも第2光に含まれる可視光に対して透光性を有する第1透光性電極と、第2導電型アモルファスシリコン層と接触し、かつ、少なくとも第2光に含まれる可視光に対して透光性を有する第2透光性電極と、第1アモルファスシリコン層の第1透光性電極と接触する面側に設けられ、かつ、第1アモルファスシリコン層と電気的に接続された第1電極と、第2アモルファスシリコン層の第2透光性電極と接触する面側に設けられ、かつ、第2アモルファスシリコン層と電気的に接続された第2電極と、を備える。
一実施の形態によれば、結晶シリコン太陽電池で得られる電力密度を向上できる。
代表的な太陽光発電システムの構成を模式的に示す図である。 ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルの構成を示す断面図である。 関連技術における太陽電池セルの構成を示す断面図である。 実施の形態における太陽電池セルの構成を示す断面図である。 太陽電池セルの製造工程の流れを示すフローチャートである。 (a)は、金属電極の占有面積と電力密度の関係を示すグラフであり、(b)は、金属電極の占有面積と短絡電流密度および曲線因子の関係を示すグラフである。 変形例1における太陽電池セルの構成を示す断面図である。 変形例2における太陽電池セルの構成を示す断面図である。 変形例3における太陽電池セルの構成を示す断面図である。
実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
<太陽光発電システム>
例えば、太陽光発電システムにおいては、複数の太陽電池モジュールを直列接続することにより、システム電圧を高めることが行われている。
図1は、代表的な太陽光発電システムの構成を模式的に示す図である。
図1に示すように、例えば、太陽電池モジュール10a~10gが直列接続されて、パワーコンディショナー20と接続されている。そして、太陽電池モジュール10a~10gのそれぞれのモジュールフレームは、電気的に接続されて接地電位(基準電位)とされている。すなわち、太陽電池モジュール10a~10gのそれぞれのモジュールフレームの電位(フレーム電位)は0Vとなっている。一方、太陽電池モジュール10a~10gは、直列接続されているため、それぞれの出力電圧が加算されてパワーコンディショナー20に出力される。したがって、図1に示すように、太陽電池モジュール10gでは、太陽電池セルの電位(セル電位)がモジュールフレームの電位であるグランド電位に対して高い正電位(数百V)となる。一方、太陽電池モジュール10aでは、太陽電池セルの電位がモジュールフレームの電位であるグランド電位に対して低い負電位(-数百V)となる。このように、太陽光発電システムでは、複数の太陽電池モジュールを直列接続する構成が採用される結果、出力側に近い太陽電池モジュール(図1の太陽電池モジュール10gにおいては、モジュールフレームのフレーム電位に対して、太陽電池セルのセル電位が高い正電位となる。一方、出力側から遠い太陽電池モジュール(図1の太陽電池モジュール10a)においては、モジュールフレームのフレーム電位に対して、太陽電池セルのセル電位が低い負電位となる。ここで、太陽電池モジュール10a~10gのそれぞれには、複数の太陽電池セルが含まれている。本明細書では、太陽電池モジュール10a~10gのそれぞれを太陽電池と呼ぶこともある。すなわち、太陽電池は、複数の太陽電池セルから構成されていることになる。
<ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルの構成>
次に、太陽電池セルの構成例について説明する。
太陽電池セルの構成例として、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルと呼ばれる太陽電池セルがあるので、この太陽電池セルについて説明する。
ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルは、結晶シリコンを主要な構成材料とした太陽電池セルにおいて最も高い発電効率が得られるセル構造として期待されている。なぜなら、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルによれば、太陽光の受光面に電極が形成されていないことから、電極に起因するシャドーロスを低減できる結果、高い短絡電流が得られるバックコンタクト構造の利点と、アモルファスシリコンと結晶シリコンによって欠陥密度の小さいヘテロ接合が形成される結果、界面での欠陥に起因するキャリア(電子と正孔)の再結合が抑制される結果、高いパッシベーション特性を通じて高い開放電圧が得られるヘテロ接合の利点を併せ持つからである。
このように、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルは、ヘテロ接合構造とバックコンタクト構造を組み合わせることにより、高い発電効率を実現可能な利点を有している。
図2は、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セル100の構成を示す断面図である。
図2において、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セル100は、例えば、リン(P)や砒素(As)などのn型不純物(ドナー)が導入された単結晶シリコン層30を有している。この単結晶シリコン層30は、太陽光が入射される表面(第1面)と、表面とは反対側の裏面(第2面)を有している。単結晶シリコン層30の表面30aには、テクスチャ構造と呼ばれる凹凸構造が形成されている結果、単結晶シリコン層30の表面30aは、凹凸面から構成されていることになる。これにより、単結晶シリコン層30の表面30a側から入射する太陽光の反射率を低減することができる。すなわち、単結晶シリコン層30の表面30aに形成されているテクスチャ構造は、表面30a側から入射する太陽光の表面30aでの反射を抑制する機能を有していることになる。
そして、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セル100は、単結晶シリコン層30の表面30aに接する真性アモルファスシリコン層31を有し、この真性アモルファスシリコン層31に接するようにパッシベーション層32が形成されている。このパッシベーション層32は、例えば、窒化シリコン膜から形成されている。
一方、単結晶シリコン層30の裏面30bには、真性アモルファスシリコン層33が形成されている。これにより、裏面30bは、異なる材料である単結晶シリコン層30と真性アモルファスシリコン層33とが接するヘテロ接合面となる。続いて、真性アモルファスシリコン層33に接するようにn型アモルファスシリコン層34とp型アモルファスシリコン層35が形成されている。そして、n型アモルファスシリコン層34と接するように金属電極36が形成されているとともに、p型アモルファスシリコン層35と接するように金属電極37が形成されている。ここで、金属電極36および金属電極37のそれぞれは、例えば、銀膜から形成されている。以上のようにして、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セル100が構成されていることになる。
<ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルの動作>
ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セル100は、上記のように構成されており、以下では、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セル100の動作について説明する。
まず、図2において、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セル100の上方から可視光や赤外光を含む太陽光が照射されると、パッシベーション層32および真性アモルファスシリコン層31を介して、単結晶シリコン層30の内部に太陽光が照射される。このとき、太陽光のうち、シリコンのバンドギャップよりも大きな光エネルギーを有する光は吸収される。具体的には、価電子帯に存在する電子が、太陽光から供給される光エネルギーを受け取って伝導帯に励起される。これにより、伝導帯に電子が蓄積されるとともに価電子帯に正孔が生成される。このようにして、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セル100に太陽光が照射されることにより、太陽光に含まれるシリコンのバンドギャップよりも大きな光エネルギーを有する光が吸収されて伝導帯に電子が励起されるとともに、価電子帯に正孔が生成される。そして、n型の単結晶シリコン層30およびn型アモルファスシリコン層34に電子が蓄積される一方、p型アモルファスシリコン層35に正孔が蓄積する。この結果、n型アモルファスシリコン層34と電気的に接続されている金属電極36とp型アモルファスシリコン層35と電気的に接続されている金属電極37との間に起電力が生じる。そして、例えば、金属電極36と金属電極37との間に負荷を接続すると、金属電極36から負荷を通って金属電極37に電子が流れる。言い換えれば、金属電極37から負荷を通って金属電極36に電流が流れる。
このようにして、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セル100を動作させることにより、負荷を駆動することができる。
<改善の検討>
上述したヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルは、発電効率の優れた太陽電池セルである。この点に関し、本発明者は、片面受光タイプのヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルに対して、両面受光を可能とする構造を実現できれば、さらなる発電効率の向上を図ることができるのではないかと考えている。すなわち、本発明者は、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルに直接入射する太陽光を利用するだけでなく、太陽光が地表で反射した反射光も、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルで利用することができれば、さらなる発電効率の向上を図ることができると考えている。
特に、地表からの太陽光の反射率は、「アルベド」と呼ばれ、地球上の広範囲の地域において、この「アルベド」が20%以上である。このことから、ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルにおいて、太陽光からの反射光を有効利用できる構造が実現されれば、地球上の広範囲の地域で発電効率の優れた太陽電池を提供することができる。
そこで、本発明者は、片面受光タイプのヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルを改良して、両面受光タイプのヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルを実現する検討をしている。この検討の結果、まず、以下に示す関連技術について説明する。
<関連技術の説明>
本明細書でいう「関連技術」とは、公知技術ではないが、本発明者が見出した課題を有する技術であって、本願発明の前提となる技術である。
図3は、関連技術における太陽電池セル200の構成を示す断面図である。
図3において、図2に示す片面受光タイプのヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セル100との相違点は、以下の通りである。つまり、図3に示す関連技術における太陽電池セル200では、金属電極36の平面サイズと金属電極37の平面サイズを削減して、金属電極36と金属電極37との間にパッシベーション層40を設けている。この場合、パッシベーション層40は、例えば、窒化シリコン膜から構成されており、少なくとも太陽光に含まれる可視光に対して透光性を有している。したがって、図3に示す関連技術における太陽電池セル200では、上方から太陽光を受光することができるとともに、下方から地表で太陽光が反射した反射光を受光することができる。すなわち、図3に示す関連技術における太陽電池セル200によって、両面受光が可能なヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルを実現することができる。
<関連技術に存在する改善の余地>
ところが、関連技術における太陽電池セル200では、金属電極36および金属電極37の面積を削減する結果、電極抵抗値自体の増加が顕在化するとともに、金属電極36と接触しない第1アモルファスシリコン層の領域および金属電極37と接触しない第2アモルファスシリコン層の領域が増加する。ここで、「第1アモルファスシリコン層」とは、積層された真性アモルファスシリコン層33とn型アモルファスシリコン層34の組み合わせをいい、「第2アモルファスシリコン層」とは、積層された真性アモルファスシリコン層33とp型アモルファスシリコン層35の組み合わせをいう。
そして、第1アモルファスシリコン層における電子移動度および第2アモルファスシリコン層における正孔移動度は非常に低いことから、金属電極36と接触しない第1アモルファスシリコン層の領域および金属電極37と接触しない第2アモルファスシリコン層の領域が増加するということは、太陽電池セル200の抵抗成分が増加することを意味する。言い換えれば、太陽電池セル200における金属電極36へのキャリア輸送効率および金属電極37へのキャリア輸送効率が低下することになる。
このように、関連技術における太陽電池セル200では、地表からの反射光を受光可能とするために、金属電極36および金属電極37の占有面積を削減する結果、金属電極36自体および金属電極37自体の抵抗値の増加と、第1アモルファスシリコン層における電極非接触領域の増加および第2アモルファスシリコン層における電極非接触領域の増加に起因する太陽電池セル200の抵抗値の増加を招くことになる。そして、太陽電池セル200における抵抗値の増加は、曲線因子(フィルファクタFF)の劣化につながる結果、充分な発電効率の向上を図ることが困難となる。つまり、関連技術における太陽電池セル200は、両面受光タイプのヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルを実現することができる一方で、発電効率を向上する観点から改善の余地が存在する。
そこで、本実施の形態では、上述した関連技術に存在する改善の余地に対する工夫を施している。以下では、この工夫を施した本実施の形態における技術的思想を説明する。
<実施の形態における基本思想>
本実施の形態における基本思想は、地表からの反射光を受光するために、パッシベーション層40の替わりに、少なくとも太陽光に含まれる可視光に対して透光性を有し、かつ、導電性を有する透光性電極を使用する思想である。この基本思想によれば、太陽光を直接受光するだけでなく、地表からの反射光も受光可能な両面受光タイプのヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルを実現しながら、太陽電池セルの抵抗値の増加も抑制できる結果、曲線因子の劣化を抑制することを通じて、電力密度の向上を図ることができる。
ここで、「電力密度」とは、「発電効率(変換効率)」と同義の意味で使用している。ただし、「発電効率(変換効率)」とは、通常、片面から標準太陽光を太陽電池セルに照射することを前提条件として使用されるため、片面からの太陽光の受光とともに対向面からの反射光も受光する両面受光タイプの太陽電池セルでは、「電力密度」という物理量で発電効率を評価することにしている。したがって、「電力密度」が大きいということは、発電効率が高いことを意味している。
<実施の形態における太陽電池セルの構成>
以下では、本実施の形態における基本思想を具現化した太陽電池セルの構成を説明する。
図4は、太陽電池セル300の構成を示す断面図である。
図4において、太陽電池セル300は、n型不純物(ドナー)が導入された単結晶シリコン層30を有している。この単結晶シリコン層30は、太陽光が入射される表面(第1面)と、表面とは反対側の裏面(第2面)を有している。
本実施の形態では、基本的に、単結晶シリコン層30の「表面(第1面)」に太陽光が入射する一方、単結晶シリコン層30の「裏面(第2面)」に太陽光の反射光が入射する太陽電池セル300の配置(第1配置)を前提としている。ただし、これに限らず、例えば、単結晶シリコン層30の「表面(第1面)」に太陽光の反射光が入射する一方、単結晶シリコン層30の「裏面(第2面)」に太陽光が入射する太陽電池セル300の配置(第2配置)を排除するものではない。例えば、太陽電池セル300の設置方法として、地面に対して傾斜を持たせて配置する設置方法だけでなく、垂直に設置する設置方法も可能である。この場合、例えば、朝に第1配置が実現されている場合、必然的に夕方には、太陽の方向が変わる結果、第2配置が実現されることになる。
このような状況も考慮して、請求項では、「第1光を入射する第1面と第2光を入射する第2面とを有する第1導電型の単結晶シリコン層」と規定している。これは、「第1光」が太陽光であり、かつ、「第2光」が反射光である場合や、「第1光」が反射光であり、「第2光」が太陽光である場合を包含する広い概念の記載を意図している。
単結晶シリコン層30の表面30aには、テクスチャ構造と呼ばれる凹凸構造が形成されている結果、単結晶シリコン層30の表面30aは、凹凸面から構成されていることになる。これにより、単結晶シリコン層30の表面30a側から入射する太陽光の反射率を低減することができる。すなわち、単結晶シリコン層30の表面30aに形成されているテクスチャ構造は、表面30a側から入射する太陽光の表面30aでの反射を抑制する機能を有していることになる。
そして、太陽電池セル300は、単結晶シリコン層30の表面30aに接する真性アモルファスシリコン層31を有し、この真性アモルファスシリコン層31に接するように、例えば、窒化シリコン膜からなるパッシベーション層32が形成されている。
一方、単結晶シリコン層30の裏面30bには、真性アモルファスシリコン層33が形成されている。これにより、裏面30bは、異なる材料である単結晶シリコン層30と真性アモルファスシリコン層33とが接するヘテロ接合面となる。
続いて、真性アモルファスシリコン層33に接するようにn型アモルファスシリコン層34とp型アモルファスシリコン層35が形成されている。このとき、真性アモルファスシリコン層33とn型アモルファスシリコン層34とを合わせて「第1アモルファスシリコン層」と呼び、真性アモルファスシリコン層33とp型アモルファスシリコン層35とを合わせて「第2アモルファスシリコン層」と呼ぶことがある。
そして、n型アモルファスシリコン層34と接するように、透光性電極50Aと金属電極36が形成されている。透光性電極50Aは、少なくともn型アモルファスシリコン層34と部分的に接触し、かつ、少なくとも太陽光に含まれる可視光に対して透光性を有しており、例えば、酸化インジウムスズ電極(ITO電極)から構成されている。一方、金属電極36は、n型アモルファスシリコン層34の透光性電極50Aと接触する面側に設けられており、n型アモルファスシリコン層34と電気的に接続されている。この金属電極36は、例えば、銀電極から構成されている。
同様に、p型アモルファスシリコン層35と接するように、透光性電極50Bと金属電極37が形成されている。透光性電極50Bは、少なくともp型アモルファスシリコン層35と部分的に接触し、かつ、少なくとも太陽光に含まれる可視光に対して透光性を有しており、例えば、酸化インジウムスズ電極(ITO電極)から構成されている。一方、金属電極37は、p型アモルファスシリコン層35の透光性電極50Bと接触する面側に設けられており、p型アモルファスシリコン層35と電気的に接続されている。この金属電極37は、例えば、銀電極から構成されている。
なお、透光性電極50Aと透光性電極50Bとを区別する必要がないときには、透光性電極50Aと透光性電極50Bを合わせて透光性電極50と呼ぶ場合がある。
以上のようにして、本実施の形態における太陽電池セル300が構成されている。
<本実施の形態における特徴>
続いて、本実施の形態における特徴点について説明する。
本実施の形態における特徴点は、例えば、図4に示すように、n型アモルファスシリコン層34と接触するように、透光性電極50Aと金属電極36とを設けるとともに、p型アモルファスシリコン層35と接触するように、透光性電極50Bと金属電極37とを設ける点にある。これにより、本実施の形態によれば、太陽電池セル300の性能向上を図ることができる。以下では、この点について説明する。
まず、図4に示すように、太陽電池セル300では、金属電極36と金属電極37との間に隙間を形成している。これにより、この隙間から太陽電池セル300の内部に反射光を入射させることができる。つまり、太陽電池セル300では、太陽光からの反射光も利用する両面受光タイプの太陽電池セルを実現することができる。
この構成を前提として、太陽電池セル300では、図4に示すように、金属電極36と金属電極37との間の隙間に透光性電極50を設けている。具体的には、金属電極36およびn型アモルファスシリコン層34の両方に接触するように、透光性電極50Aが設けられているとともに、金属電極37およびp型アモルファスシリコン層35の両方に接触するように、透光性電極50Bが設けられている。
この場合、たとえ、反射光を受光する隙間を形成するために、金属電極36自体の面積および金属電極37自体の面積を削減しても、金属電極36の削減に起因する抵抗値の増加は、金属電極36に接触する透光性電極50Aによって補填されるとともに、金属電極37の削減に起因する抵抗値の増加は、金属電極37に接触する透光性電極50Bによって補填される(第1利点)。なぜなら、透光性電極50Aおよび透光性電極50Bは、絶縁材料であるパッシベーション層40と異なり、導電性を有しているからである。つまり、本実施の形態における特徴点では、反射光を透過させる材料として絶縁材料であるパッシベーション層40を使用する替わりに導電材料である透光性電極50を使用している結果、上述した第1利点を得ることができるのである。
さらに、金属電極36の面積削減によって生じる第1アモルファスシリコン層と金属電極36との非接触領域の増加は、透光性電極50Aと第1アモルファスシリコン層との接触領域で補填されるとともに、金属電極37の削減によって生じる第2アモルファスシリコン層と金属電極37との非接触領域の増加は、透光性電極50Bと第2アモルファスシリコン層との接触領域で補填される(第2利点)。これにより、本実施の形態によれば、金属電極36の面積削減によって生じる第1アモルファスシリコン層と金属電極36との非接触領域の増加および金属電極37の面積削減によって生じる第2アモルファスシリコン層と金属電極37との非接触領域の増加に起因する太陽電池セル300の抵抗値の増加(キャリア輸送効率の低下)が抑制される。
なぜなら、透光性電極50Aおよび透光性電極50Bは、絶縁材料であるパッシベーション層40と異なり、導電性を有しているからである。つまり、本実施の形態における特徴点では、反射光を透過させる材料として絶縁材料であるパッシベーション層40を使用する替わりに導電材料である透光性電極50を使用している結果、上述した第2利点も得ることができるのである。
以上のことから、パッシベーション層40の替わりに透光性電極50を使用するという本実施の形態における特徴点によれば、上述した第1利点と第2利点を得ることができる結果、第1利点と第2利点の相乗効果によって、太陽電池セル300の抵抗値の増加(キャリア輸送効率の低下)を抑制することができる。このため、本実施の形態によれば、曲線因子の劣化が抑制されることから、太陽電池セル300の電力密度を向上することができる。このように、本実施の形態における特徴点を採用することにより、反射光も利用可能な両面受光タイプのヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セルを実現しながら、さらなる電力密度の向上を図ることができる。この点で、少なくとも太陽光に含まれる可視光対して透光性を有し、かつ、導電性を有する透光性電極を使用するという本実施の形態における基本思想は、非常に有用な技術的思想であることがわかる。
<実施の形態における太陽電池セルの製造方法>
本実施の形態における太陽電池セル300は、上記のように構成されており、以下に、その製造方法について説明する。ここで説明する太陽電池セル300の製造方法は、一例であって、これに限定されるものではない。
図5は、太陽電池セル300の製造工程の流れを示すフローチャートである。
まず、図5において、n型の単結晶シリコン層30を有する半導体基板(半導体ウェハ)を準備する(S101)。この段階で、例えば、洗浄処理やダメージ層の除去処理や表面平坦化処理などが行われる。次に、単結晶シリコン層30の表面30aに対して、凹凸形状からなるテクスチャ構造を形成する(S102)。このテクスチャ構造は、例えば、ウェットエッチング処理で実施される。その後、単結晶シリコン層30の表面30aと裏面30bの両面に真性アモルファスシリコン層(31、33)を形成する(S103)。真性アモルファスシリコン層(31、33)は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を使用することにより形成することができる。
続いて、真性アモルファスシリコン層33に接するn型アモルファスシリコン膜を形成する(S104)。n型アモルファスシリコン膜は、例えば、CVD法を使用することにより形成することができる。そして、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、n型アモルファスシリコン膜をパターニングする(S105)。これにより、n型アモルファスシリコン層34が形成される。
次に、露出している真性アモルファスシリコン層33およびn型アモルファスシリコン層34の両方に接するp型アモルファスシリコン膜を形成する(S106)。p型アモルファスシリコン膜は、例えば、CVD法を使用することにより形成できる。その後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、p型アモルファスシリコン膜をパターニングする(S107)。これにより、p型アモルファスシリコン層35が形成される。そして、単結晶シリコン層30の表面側に形成されている真性アモルファスシリコン層31と接するパッシベーション層32を形成する(S108)。パッシベーション層32は、例えば、窒化シリコン膜から形成され、CVD法を使用して形成できる。
続いて、n型アモルファスシリコン層34およびp型アモルファスシリコン層35の両方に接する透光性導電膜を形成する(S109)。透光性導電膜は、例えば、酸化インジウムスズ膜から形成される。その後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、透光性導電膜をパターニングする(S110)。これにより、n型アモルファスシリコン層34にだけ接する透光性電極50Aを形成できるとともに、p型アモルファスシリコン層35にだけ接する透光性電極50Bを形成できる。
次に、n型アモルファスシリコン層34と透光性電極50Aおよびp型アモルファスシリコン層35と透光性電極50Bに接する金属膜を形成する(S111)。金属膜は、例えば、銀膜から形成すことができる。その後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、n型アモルファスシリコン層34および透光性電極50Aに接する金属電極36と、p型アモルファスシリコン層35および透光性電極50Bに接する金属電極37を形成する(S112)。このようにして、本実施の形態における太陽電池セル300(図4参照)を製造することができる。
上述したように、本実施の形態における太陽電池セル300の製造方法は、基本的に、片面受光タイプのヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池の製造方法に対して、「透光性電極50」を形成する成膜工程とパターニング工程を追加することで実現できる。すなわち、太陽電池セル300の製造方法は、片面受光タイプのヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池の製造方法に対して追加する工程が少なく、片面受光タイプのヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池の製造方法のノウハウを生かすことができる点で有用である。
なお、本実施の形態における太陽電池セル300の製造方法は、上述した製造方法の他に様々なバリエーションが可能である。例えば、図5に示すステップS103からステップS107までの工程は、広く言えば、アモルファスシリコン層の形成とパターニングを実施する工程であり、例えば、アモルファスシリコン層に含まれるn型アモルファスシリコン層34とp型アモルファスシリコン層35の形成順序はどちらが先であってもよい。
また、図5に示すステップS109からステップS110は、広く言えば、透光性電極50Aおよび透光性電極50Bを形成する工程であり、透光性電極50Aおよび透光性電極50Bを形成することができれば、図5に示すような透光性導電膜の形成とパターニング工程との組み合わせ以外の製造工程を使用してもよい。
さらに、図5に示すステップS111からステップS112は、広く言えば、金属電極37を形成する工程であり、金属電極37を形成することができれば、図5に示すような金属膜の形成とパターニング工程の組み合わせ以外の製造工程を使用してもよい。
<さらなる定量的考察>
例えば、図4に示す本実施の形態における太陽電池セル300では、金属電極36と金属電極37の占有面積を低減すると、太陽電池セル300への反射光の入射量を増加させることができる。すなわち、太陽電池セル300への反射光の入射量を増加させる観点からは、金属電極36と金属電極37の占有面積を低減することが望ましい。
これに対し、金属電極36と金属電極37の占有面積を低減するということは、金属電極36および金属電極37のそれぞれの抵抗値が高くなることを意味する。したがって、金属電極36および金属電極37のそれぞれの抵抗値の増加を抑制する観点からは、金属電極36と金属電極37の占有面積を大きくすることが望ましい。
以上のことから、太陽電池セル300への反射光の入射量を増加させることと、金属電極36および金属電極37のそれぞれの抵抗値の増加を抑制することとは、金属電極36と金属電極37の占有面積を調整する観点からトレードオフの関係にある。言い換えれば、太陽電池セル300への反射光の入射量を増加させることは、太陽電池セル300の短絡電流密度を増加させることを意味し、金属電極36および金属電極37のそれぞれの抵抗値の増加を抑制することは、曲線因子の向上を意味することを考慮すると、金属電極36と金属電極37の占有面積を調整する観点から、短絡電流密度の増加と曲線因子の向上とは、互いにトレードオフの関係にある。
したがって、透光性電極50を使用するという本実施の形態における特徴点を採用した太陽電池セル300において、最大限に電力密度を向上させるためには、トレードオフの関係にある短絡電流密度と曲線因子とのバランスを取ることができる金属電極36と金属電極37の占有面積を定量的に見出すことが重要である。
そこで、太陽電池セル300において、最大限に電力密度を向上させることができる金属電極36と金属電極37の占有面積を定量的に検討したので、この検討結果を説明する。
以下では、金属電極36と金属電極37とを含む概念として「金属電極」を使用する。
図6は、検討結果(シミュレーション結果)を示すグラフである。特に、図6(a)は、「金属電極」の占有面積と電力密度との関係を示すグラフであり、図6(b)は、「金属電極」の占有面積と短絡電流密度および曲線因子との関係を示すグラフである。
図6(a)に示すように、「金属電極」の占有面積が10%の位置で電力密度はピーク値(29mW/cm)となることがわかる。また、図6(b)に示すように、「金属電極」の占有面積が増加するにつれて短絡電流密度は減少することがわかる。これは、定性的に透光性を有さない「金属面積」の占有面積が増加すると、反射光の入射量が低下する結果、短絡電流密度が減少すると考えることができる。一方、図6(b)に示すように、「金属電極」の占有面積が増加するにつれて曲線因子は向上することがわかる。これは、定性的に「金属電極」の占有面積が増加すると、「金属電極」自体の抵抗値が低下する結果、曲線因子が向上すると考えることができる。このことから、「金属電極」の占有面積についての短絡電流密度の変化と曲線因子の変化とは、互いにトレードオフの関係にあることがわかる。そして、この短絡電流密度と曲線因子との間にトレードオフの関係があることから、「金属電極」の電力密度は、ピーク値を持つことが理解される。
以上の結果から、本実施の形態における太陽電池セル300によれば、例えば、「アルベド」が20%と想定し、「金属電極」の占有面積を10%にする場合、透光性電極50を構成するITO電極の内部反射率が低いことから、20%の性能向上(電力密度の向上)とはならないが、約8%の性能向上を図ることができることがわかる。特に、「金属電極」の占有面積を10%にすることが望ましいが、例えば、図6(a)に基づくと、太陽電池セル300の裏面全体の面積に対して、「金属電極」の占有面積が10%以下である場合、太陽電池セル300の電力密度を向上できることがわかる。
<変形例1>
図7は、本変形例1における太陽電池セル300Aの構成を示す断面図である。
図7において、太陽電池セル300Aでは、n型アモルファスシリコン層34に接するように透光性電極50Aが形成されており、この透光性電極50Aと接するように金属電極36が形成されている。同様に、太陽電池セル300Aでは、p型アモルファスシリコン層35に接するように透光性電極50Bが形成されており、この透光性電極50Bと接するように金属電極37が形成されている。
このように構成されている太陽電池セル300Aによれば、透光性電極50と「金属電極」の体積を大きくすることができることから、電極自体の抵抗値を低減できる。
なお、図4に示す太陽電池セル300と図7に示す太陽電池セル300Aに共通する特徴としては、単結晶シリコン層30と真性アモルファスシリコン層33との間の界面全体にわたってヘテロ接合を形成することができることから、パッシベーション特性を向上できることが挙げられる。
<変形例2>
図8は、本変形例2における太陽電池セル300Bの構成を示す断面図である。
図8において、太陽電池セル300Bでは、第1アモルファスシリコン層(真性アモルファスシリコン層33とn型アモルファスシリコン層34との組み合わせ)と第2アモルファスシリコン層(真性アモルファスシリコン層33とp型アモルファスシリコン層35との組み合わせ)との間にパッシベーション層60が形成されている。
また、太陽電池セル300Bでは、n型アモルファスシリコン層34に透光性電極50Aと金属電極36の両方が接触しているとともに、p型アモルファスシリコン層35に透光性電極50Bと金属電極37の両方が接触している。
このように構成されている太陽電池セル300Bによれば、反射率の高いパッシベーション層60が形成されていることから、上方から太陽電池セル300Bの内部に入射した太陽光が太陽電池セル300Bの内部で吸収されずに透過してしまうことを抑制できる。
<変形例3>
図9は、本変形例3における太陽電池セル300Cの構成を示す断面図である。
図9において、太陽電池セル300Cでは、第1アモルファスシリコン層(真性アモルファスシリコン層33とn型アモルファスシリコン層34との組み合わせ)と第2アモルファスシリコン層(真性アモルファスシリコン層33とp型アモルファスシリコン層35との組み合わせ)との間にパッシベーション層60が形成されている。
また、太陽電池セル300Cでは、n型アモルファスシリコン層34に透光性電極50Aが接触し、この透光性電極50Aに金属電極36が接触している。
同様に、p型アモルファスシリコン層35に透光性電極50Bが接触し、この透光性電極50Bに金属電極37が接触している。
このように構成されている太陽電池セル300Cによっても、図8に示す太陽電池セル300Bと同様に、反射率の高いパッシベーション層60が形成されていることから、上方から太陽電池セル300Bの内部に入射した太陽光が太陽電池セル300Bの内部で吸収されずに透過してしまうことを抑制できる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
10a 太陽電池モジュール
10b 太陽電池モジュール
10c 太陽電池モジュール
10d 太陽電池モジュール
10e 太陽電池モジュール
10f 太陽電池モジュール
10g 太陽電池モジュール
20 パワーコンディショナー
30 単結晶シリコン層
30a 表面
30b 裏面
31 真性アモルファスシリコン層
32 パッシベーション層
33 真性アモルファスシリコン層
34 n型アモルファスシリコン層
35 p型アモルファスシリコン層
36 金属電極
37 金属電極
40 パッシベーション層
50 透光性電極
50A 透光性電極
50B 透光性電極
60 パッシベーション層
100 ヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池セル
200 太陽電池セル
300 太陽電池セル

Claims (6)

  1. 可視光を含む第1光を入射する第1面と、可視光を含む第2光を入射する第2面とを有する第1導電型の単結晶シリコン層と、
    前記第2面と接する真性アモルファスシリコン層と、
    前記真性アモルファスシリコン層と接する第1導電型アモルファスシリコン層と、
    前記真性アモルファスシリコン層と接する第2導電型アモルファスシリコン層と、
    前記第1導電型アモルファスシリコン層と接触し、かつ、少なくとも前記第2光に含まれる可視光に対して透光性を有する第1透光性電極と、
    前記第2導電型アモルファスシリコン層と接触し、かつ、少なくとも前記第2光に含まれる可視光に対して透光性を有する第2透光性電極と、
    前記第1導電型アモルファスシリコン層の前記第1透光性電極と接触する面側に設けられ、かつ、前記第1導電型アモルファスシリコン層と電気的に接続された第1電極と、
    前記第2導電型アモルファスシリコン層の前記第2透光性電極と接触する面側に設けられ、かつ、前記第2導電型アモルファスシリコン層と電気的に接続された第2電極と、
    を備える、太陽電池セル。
  2. 請求項1に記載の太陽電池セルにおいて、
    前記第1電極は、前記第1導電型アモルファスシリコン層と接触し、
    前記第2電極は、前記第2導電型アモルファスシリコン層と接触する、太陽電池セル。
  3. 請求項1に記載の太陽電池セルにおいて、
    前記第1電極は、前記第1透光性電極と接触し、
    前記第2電極は、前記第2透光性電極と接触する、太陽電池セル。
  4. 請求項1に記載の太陽電池セルにおいて、
    前記第1透光性電極は、酸化インジウムスズ電極から構成され、
    前記第2透光性電極も、酸化インジウムスズ電極から構成される、太陽電池セル。
  5. 請求項1に記載の太陽電池セルにおいて、
    前記第1電極と前記第2電極を合わせた占有面積は、前記第2面の全体面積に対して10%以下である、太陽電池セル。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の太陽電池セルを複数備える太陽電池。
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