JP2022140078A - 情報処理装置、読取システム、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、読取システム、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】応答性能が異なる様々な種類のRFIDタグが混在して利用される場合であっても、適切に読み取りを行うことができる情報処理装置、読取システム、情報処理方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置1は、RFIDタグに記憶されたタグ情報を取得するタグ情報取得部2と、前記RFIDタグからの信号のRSSIを取得するRSSI取得部3と、前記RFIDタグの種類を特定し、特定された種類に応じた閾値と前記RSSIとの比較結果に基づいて前記タグ情報を有効な読み取りのデータとするか否かを判定する読取判定部4とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は情報処理装置、読取システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
RFID(radio frequency identifier)タグに関する様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1は、多数のRFIDタグを読む際に、読み取り対象外のタグを誤って読むことを回避できるデータ処理装置について開示している。このデータ処理装置は、RSSIのレベルが低いタグは、読み取りのための規定位置に配置されていない読み取り対象外のタグであると判断し、読み取りの際、当該タグを排除して読み取り処理を行う。
特開2011-113496号公報
近年、応答性能が異なる様々な種類のRFIDタグが普及しており、これらが混在した状態で、RFIDタグの読み取りが行われることが予想される。この場合、所定の領域内に存在するRFIDタグをその種類に問わず、適切に読み取ることが求められる。しかしながら、特許文献1に開示された技術は、応答性能が同じである一種類の複数のRFIDタグを適切に読み取るための技術であり、この技術では応答性能が異なる様々な種類のRFIDタグを適切に読み取ることはできない。
そこで、本明細書に開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、応答性能が異なる様々な種類のRFIDタグが混在して利用される場合であっても、適切に読み取りを行うことができる情報処理装置、読取システム、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
第1の態様にかかる情報処理装置は、
RFIDタグに記憶されたタグ情報を取得するタグ情報取得部と、
前記RFIDタグからの信号のRSSIを取得するRSSI取得部と、
前記RFIDタグの種類を特定し、特定された種類に応じた閾値と前記RSSIとの比較結果に基づいて前記タグ情報を有効な読み取りのデータとするか否かを判定する読取判定部と
を有する。
第2の態様にかかる読取システムは、
RFIDタグと通信して当該RFIDタグに記憶されたタグ情報を読み取るとともに当該RFIDタグからの信号のRSSIを測定する読取装置と、
情報処理装置と
を備え、
前記情報処理装置は、
RFIDタグに記憶されたタグ情報を前記読取装置から取得するタグ情報取得部と、
前記RFIDタグからの信号のRSSIを前記読取装置から取得するRSSI取得部と、
前記RFIDタグの種類を特定し、特定された種類に応じた閾値と前記RSSIとの比較結果に基づいて前記タグ情報を有効な読み取りのデータとするか否かを判定する読取判定部と
を有する。
第3の態様にかかる情報処理方法では、
RFIDタグに記憶されたタグ情報を取得し、
前記RFIDタグからの信号のRSSIを取得し、
前記RFIDタグの種類を特定し、特定された種類に応じた閾値と前記RSSIとの比較結果に基づいて前記タグ情報を有効な読み取りのデータとするか否かを判定する。
第4の態様にかかるプログラムは、
RFIDタグに記憶されたタグ情報を取得するタグ情報取得ステップと、
前記RFIDタグからの信号のRSSIを取得するRSSI取得ステップと、
前記RFIDタグの種類を特定し、特定された種類に応じた閾値と前記RSSIとの比較結果に基づいて前記タグ情報を有効な読み取りのデータとするか否かを判定する読取判定ステップと
をコンピュータに実行させる。
上述の態様によれば、応答性能が異なる様々な種類のRFIDタグが混在して利用される場合であっても、適切に読み取りを行うことができる情報処理装置、読取システム、情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
実施の形態の概要にかかる情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる読取システムの構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 読取判定部が閾値を特定するために用いる、RFIDタグの種類と閾値との対応関係を示した情報の一例を示す表である。 比較例において、一種類のRFIDタグだけが利用される場合に、タグ情報が有効な読み取りのデータとして抽出されるRFIDタグの範囲を示す模式図である。 比較例において、三種類のRFIDタグが利用される場合に、タグ情報が有効な読み取りのデータとして抽出されるRFIDタグの範囲を示す模式図である。 実施の形態1において、三種類のRFIDタグが利用される場合に、タグ情報が有効な読み取りのデータとして抽出されるRFIDタグの範囲を示す模式図である。 タグ情報に対する判定についての動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる読取システムの構成の一例を示すブロック図である。 ゲートの周辺を示す模式図であり、ゲートを横から見た図である。 センサの検出領域を示す模式図であり、ゲートを上から見た図である。 実施の形態2にかかる情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 RFIDタグの読み取り処理の開始条件を満たす動線の例を示す模式図である。 RFIDタグの読み取り処理の開始条件を満たす動線の例を示す模式図である。 RFIDタグの読み取り処理の開始条件を満たさない動線の例を示す模式図である。 RFIDタグの読み取り処理の開始条件を満たさない動線の例を示す模式図である。 RFIDタグの読み取り処理の終了条件を満たす動線の例を示す模式図である。 RFIDタグの読み取り処理の終了条件を満たす動線の例を示す模式図である。 RFIDタグの読み取り処理の終了条件を満たす動線の例を示す模式図である。 RFIDタグの読み取り処理の終了条件を満たすとともに物品がゲートを通過していないと判定される動線の例を示す模式図である。 RFIDタグの読み取り処理の終了条件を満たすとともに物品がゲートを通過していないと判定される動線の例を示す模式図である。 実施の形態2にかかる読取システムの動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図22に示したステップS211の具体的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
<実施の形態の概要>
実施の形態の詳細な説明に先立って、実施の形態の概要を説明する。図1は、実施の形態の概要にかかる情報処理装置1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、情報処理装置1はタグ情報取得部2と、RSSI取得部3と、読取判定部4とを有する。
タグ情報取得部2は、RFIDタグに記憶されたタグ情報を取得する。ここで、タグ情報とは、RFIDタグに記憶された任意の情報である。例えば、タグ情報は、RFIDタグ自体又はRFIDタグが取り付けられた物体を識別するための識別情報であってもよいし、RFIDタグが取り付けられた物品(例えば、商品)の特徴を示す情報(例えば、消費期限など)であってもよい。例えば、タグ情報取得部2は、読取装置が読み取ったタグ情報をこの読取装置から取得する。なお、この読取装置は、例えば、RFIDタグと通信するための電波を送信し、これに対するRFIDタグからの応答の電波を受信するアンテナを備えている。
RSSI取得部3は、RFIDタグからの信号のRSSI(Received Signal Strength Indicator)を取得する。例えば、RSSI取得部3は、読取装置が測定したRSSIをこの読取装置から取得する。なお、このRSSIは、具体的には、読取装置がアンテナを介してRFIDタグからタグ情報を読み取る際に、このRFIDタグから受信した信号のRSSIである。
読取判定部4は、タグ情報及びRSSIが取得されたRFIDタグの種類を特定し、特定された種類に応じた閾値とRSSIとの比較結果に基づいてタグ情報を有効な読み取りのデータとするか否かを判定する。すなわち、読取判定部4は、取得されたタグ情報毎に、有効な読み取りのデータであるか、無効な読み取りのデータであるかを、RSSIと閾値との比較結果にしたがって振り分ける。
一般的に、RSSIの大きさは、RFIDタグと読取装置のアンテナとの距離に依存している。このため、RSSIの大きさと閾値との比較結果に基づいて、読み出されたタグ情報について、有効な読み取りのデータであるかを判別することで、所定の領域内に存在するRFIDタグから読み出されたタグ情報だけを有効な読み取りのデータとして抽出できる。しかしながら、一般的に、応答性能が異なる様々なRFIDタグが用いられる場合、次のようなことが言える。この場合、RFIDタグと読取装置のアンテナとの距離が同じであり、かつ、読取装置のアンテナから出力される電波の送信電力が同じであってもそれぞれのRFIDタグからの応答信号のRSSIは、異なる。このため、一定の送信電力でアンテナから電波を出力した際のRFIDタグからの応答信号に対して、一律な閾値を用いて判定を行った場合、有効な読み取りのデータとしてタグ情報が抽出される領域がRFIDタグの種類によって変わってしまう。これに対し、情報処理装置1によれば、上述の通り、RFIDタグの種類に応じて閾値を切り替えて、取得されたタグ情報が有効な読み取りのデータであるか否かが判定される。したがって、有効な読み取りのデータとしてタグ情報が抽出される領域をRFIDタグの種類によらず固定することができる。このため、応答性能が異なる様々な種類のRFIDタグが混在して利用される場合であっても、適切に読み取りを行うことができる。
<実施の形態1>
次に、実施の形態の詳細について説明する。
図2は、実施の形態1にかかる読取システム10の構成の一例を示すブロック図である。読取システム10は、読取装置100と情報処理装置300とを含む。なお、図2では、応答性能の異なる3種類のRFIDタグであるRFIDタグ91AとRFIDタグ91BとRFIDタグ91Cも図示されている。以下、RFIDタグ91A、RFIDタグ91B、及びRFIDタグ91Cについて特に区別することなく言及する場合、RFIDタグ91と称すこととする。
RFIDタグ91は、例えばパッシブ型のRFIDタグである。例えば、RFIDタグ91Aは、上述した3種類のRFIDタグ91のうち、最も読み取り距離が短いRFIDタグである。また、RFIDタグ91Cは、上述した3種類のRFIDタグ91のうち、最も読み取り距離が長いRFIDタグである。また、RFIDタグ91Bは、RFIDタグ91Aよりも読み取り距離が長く、RFIDタグ91Cよりも読取り距離が短いRFIDタグである。ここで、読み取り距離とは、所定の送信電力で読取装置100のアンテナ102からRFIDタグ91に信号を出力した際に、RFIDタグ91が応答可能な、RFIDタグ91とこのRFIDタグ91からの応答信号を受信するアンテナ102間の最大距離を言う。読み取り距離は、通信可能距離もしくは応答可能距離とも称すことができる。なお、読み取り距離は、アンテナ102の送信電力に依存しており、送信電力を大きくすることで、RFIDタグ91の読み取り距離は長くなる。なお、図2に示した例では、読み取り距離が異なる3種類のRFIDタグ91が混在してRFIDタグ91の読取りが行われるが、種類の数は3に限られず、それよりも少なくてもよいし、多くてもよい。RFIDタグ91は、それぞれタグ情報を記憶している。
読取システム10は、所定の領域内に存在するRFIDタグ91のタグ情報だけを漏れなく、有効な読み取りデータとして抽出する読取システムである。例えば、読取装置100は、商品を販売する店舗などに置かれ、所定の領域内に集められた購買される商品のそれぞれに添付されたRFIDタグ91の読み取りに用いられてもよい。この場合、購買される商品に添付されたRFIDタグ91のタグ情報を過不足なく抽出することが求められる。つまり、所定の領域外に位置するRFIDタグ91のタグ情報を有効な読み取りのデータとすることなく、所定の領域内に位置する全てのRFIDタグ91のタグ情報を有効な読み取りのデータとすることが求められる。
読取装置100は、商品などの物品に添付されたRFIDタグ91と通信して当該RFIDタグ91に記憶されたタグ情報を読み取るための装置であり、RFIDリーダー101とアンテナ102とを有する。読取装置100は、情報処理装置300と有線又は無線により通信可能に接続されている。
RFIDリーダー101は、予め定められた通信プロトコルに従って、RFIDタグ91との間でアンテナ102を介して通信し、RFIDタグ91に記憶された情報を読み取る制御回路である。また、RFIDリーダー101は、アンテナ102が受信したRFIDタグ91からの信号(応答信号)のRSSIを測定する。RFIDリーダー101は、RFIDタグ91から読み取った情報を情報処理装置300に出力する。また、RFIDリーダー101は、RFIDタグ91からの信号のRSSIのデータを情報処理装置300に出力する。RSSIのデータは、より詳細には、信号を送信したRFIDタグ91のタグ情報に含まれる識別情報と、RSSIの値とを対応付けたデータである。
アンテナ102は、所定の領域内のRFIDタグ91との間で電波の送受信が可能な位置に設置されており、RFIDタグ91に向けて電波を送信し、RFIDタグ91が送信した電波を受信する。なお、アンテナ102の数は1以上であればよく、その数は限定されない。また、アンテナ102は、送信用のアンテナと受信用のアンテナが別々に設けられていてもよい。
情報処理装置300は、読取装置100を制御するとともに、読取装置100により測定されたRSSIに基づいて、読み取られたタグ情報群から、有効な読み取りのデータだけを抽出する装置である。すなわち、情報処理装置300は、読み取られたタグ情報が、所定の領域内のRFIDタグ91に記憶されていたものであるか否かを判定する装置である。情報処理装置300は、読取装置100、と通信可能に接続されている。なお、情報処理装置300は、有効な読み取りのデータであると判定されたタグ情報を管理するデータベースを備えたサーバなどとも通信可能に接続していてもよい。また、情報処理装置300自体が、そのようなデータベースを有していてもよい。
図3は、情報処理装置300の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、情報処理装置300は、通信部310と、読取制御部320と、読取判定部330とを有する。
通信部310は、他の装置と通信し、他の装置との間で情報の送受信を行なう構成要素であり、タグ情報取得部311とRSSI取得部312とを含む。タグ情報取得部311は、図1のタグ情報取得部2に対応しており、読取装置100のRFIDリーダー101から、RFIDタグ91に記憶されているタグ情報を取得する。また、RSSI取得部312は、図1のRSSI取得部3に対応しており、読取装置100のRFIDリーダー101から、RSSIのデータを取得する。タグ情報取得部311及びRSSI取得部312は、所定の領域外に存在するRFIDタグ91についてのタグ情報及びRSSIも取得しうる。なお、通信部310は、後述する読取判定部330によって、有効な読み取りのデータであると判定されたタグ情報を、タグ情報を管理するデータベースを備えたサーバ(例えば、POS(Point of Sales)データを管理するサーバ)などに送信してもよい。
読取制御部320は、読取装置100の読み取り処理の開始及び終了を制御する。また、読取制御部320は、読取装置100のアンテナ102から出力される電波の送信電力を制御してもよい。ここで、アンテナ102から出力される電波の送信電力としては、次のような送信電力が設定される。すなわち、読み取るべきRFIDタグ91のうち最も応答性能が低いRFIDタグ91Aが所定の領域内のすべての位置において応答可能となる送信電力が、アンテナ102から出力される電波の送信電力として設定される。つまり、混在する様々なRFIDタグ91のうち読み取り距離が最も短いRFIDタグ91Aが所定の領域内のすべての位置において応答可能となる送信電力が、アンテナ102から出力される電波の送信電力として設定される。なお、そのような設定値は、実験的に予め決定される。これにより、所定の領域内に存在する全てのRFIDタグ91のタグ情報を漏らさず、読み取ることができる。ただし、所定の領域外に存在するRFIDタグ91のタグ情報も読み取られうるため、情報処理装置300は、そのようなタグ情報を後述する読取判定部330により除外する。なお、アンテナ102から出力される電波の送信電力の設定は、読取制御部320の制御により行われるのではなく、読取装置100に対するユーザの操作により設定されてもよい。アンテナ102は、設定された一定の送信電力で、様々なRFIDタグ91に対して電波を出力し、これら様々なRFIDタグ91からの応答信号を受信する。
読取判定部330は、図1の読取判定部4に対応している。すなわち、読取判定部330は、まず、通信部310によってタグ情報及びRSSIが取得された全てのRFIDタグ91の種類を特定する。読取判定部330は、タグ情報取得部311が取得したタグ情報に基づいて、RFIDタグ91の種類を特定する。具体的には、例えば、読取判定部330は、RFIDタグ91から読み出されたタグ情報に含まれる識別情報を用いて、当該RFIDタグ91の種類を特定する。ここで、識別情報は、RFIDタグ91自体を識別するための識別情報であってもよいし、RFIDタグ91が取り付けられた物体を識別するための識別情報であってもよい。また、RFIDタグ91自体を識別するための識別情報は、RFIDタグ91の個体を識別するための識別情報であってもよいし、RFIDタグ91の種類を識別するための識別情報であってもよい。同様に、RFIDタグ91が取り付けられた物体を識別するための識別情報は、物体の個体を識別するための識別情報であってもよいし、物体の種類を識別するための識別情報であってもよい。
RFIDタグ91の種類を識別するための識別情報に基づいてRFIDタグ91の種類の特定が行われる場合、読取判定部330は、この識別情報を参照して、RFIDタグ91の種類を特定する。RFIDタグ91自体を識別するための識別情報に基づいてRFIDタグ91の種類の特定が行われる場合、読取判定部330は、次のように、RFIDタグ91の種類を特定する。この場合、読取判定部330は、情報処理装置300の後述するメモリ361などの記憶装置に予め記憶された、識別情報とRFIDタグ91の種類との対応関係を示した情報を参照して、RFIDタグ91の種類を特定する。RFIDタグ91が取り付けられた物体の個体を識別するための識別情報又は物体の種類を識別するための識別情報に基づいてRFIDタグ91の種類の特定が行われる場合も、読取判定部330は、同様に、RFIDタグ91の種類を特定する。すなわち、これらの場合も、読取判定部330は、メモリ361などの記憶装置に予め記憶された、識別情報とRFIDタグ91の種類との対応関係を示した情報を参照して、RFIDタグ91の種類を特定する。
このように、タグ情報を用いることにより、RFIDタグ91の種類を容易に特定することができる。
読取判定部330は、RFIDタグ91の種類を特定すると、特定された種類に応じた閾値と当該RFIDタグ91からの電波のRSSIとの比較結果に基づいて、当該RFIDタグ91から読み出したタグ情報を有効な読み取りのデータとするか否かを判定する。読取判定部330は、RSSIの値が閾値以上である場合に、タグ情報が有効な読み取りのデータであると判定する。すなわち、この場合、読取判定部330は、判定対象のタグ情報を記憶していたRFIDタグ91は、所定の領域内に存在するRFIDタグ91であると判定する。これに対し、読取判定部330は、RSSIの値が閾値未満である場合、タグ情報が無効な読み取りのデータであると判定する。すなわち、この場合、読取判定部330は、判定対象のタグ情報を記憶していたRFIDタグ91は、所定の領域外に存在するRFIDタグ91であると判定する。このようにして、読取判定部330は、取得されたタグ情報毎に、有効な読み取りのデータであるか、無効な読み取りのデータであるかを、RSSIと閾値との比較結果にしたがって振り分ける。
図4は、読取判定部330が閾値を特定するために用いる、RFIDタグ91の種類と閾値との対応関係を示した情報の一例を示す表である。図4に示したルックアップテーブルは、例えば、メモリ361などの記憶装置に予め記憶されている。図4に示したルックアップテーブルでは、タイプA、タイプB、タイプCの3種類のRFIDタグ91のそれぞれに対する閾値が管理されている。例えば、上述したRFIDタグ91AはタイプAに属するRFIDタグであり、RFIDタグ91BはタイプBに属するRFIDタグであり、RFIDタグ91CはタイプCに属するRFIDタグであるとする。この場合、読取判定部330は、RFIDタグ91Aに対しては閾値TH_Aを用い、RFIDタグ91Bに対しては閾値TH_Bを用い、RFIDタグ91Cに対しては閾値TH_Cを用いる。ここで、タイプAに属するRFIDタグ91A、タイプBに属するRFIDタグ91B、タイプCに属するRFIDタグ91Cの順に、読み取り距離が長いため、上述した閾値は、閾値TH_A、閾値TH_B、閾値TH_Cの順に大きくなるように設定されている。このように、読取判定部330は、第一の種類のRFIDタグ91に対して第一の閾値を用い、読み取り距離が第一の種類のRFIDタグ91よりも長い第二の種類のRFIDタグ91に対して、第一の閾値よりも大きい第二の閾値を用いる。このようにすることで、所定の領域外に存在するRFIDタグ91のタグ情報が読み取られたとしても、RFIDタグ91の種類によらず、このタグ情報を無効な読み取りのデータとして扱うことができる。
ここで、本実施の形態の効果について、図を参照して説明する。まず、図5及び図6を用いて、本実施の形態の効果を説明するための比較例について説明し、図7を用いて本実施の形態の効果を説明する。図5は、比較例において、RFIDタグ91Bだけが利用される場合に、タグ情報が有効な読み取りのデータとして抽出されるRFIDタグの範囲を示す模式図である。なお、図5において、アンテナ102と、所定の領域900も図示されている。所定の領域900は、アンテナ102の付近の領域であって、タグ情報を抽出すべきRFIDタグ91の存在範囲である。すなわち、領域900内の全てのRFIDタグ91のタグ情報の抽出が必要である一方、領域900外のRFIDタグ91のタグ情報は抽出されないことが求められている。なお、これらは、後述する図6及び図7においても同様である。
比較例では、タグ情報を抽出すべきRFIDタグ91の存在範囲を所定の領域900と一致させるために、アンテナ102の送信電力の調整だけが行われるものとする。このため、比較例では、読取装置100により読み取られたタグ情報は、全て有効な読み取りのデータとして扱われる。
図5において、矢印901Bは、タグ情報が抽出されるRFIDタグ91Bの存在範囲を示している。RFIDタグ91Bだけが利用される場合には、アンテナ102の送信電力の調整により読み取り可能な範囲を調整することで、図5の矢印901Bのように、タグ情報が抽出されるRFIDタグ91Bの存在範囲を所定の領域900と一致させることができる。
しかしながら、複数種類のRFIDタグ91が用いられると、次のような問題が生じる。図6は、比較例において、三種類のRFIDタグ91が利用される場合に、タグ情報が有効な読み取りのデータとして抽出されるRFIDタグの範囲を示す模式図である。具体的には、図6では、RFIDタグ91Bの他に、さらに、RFIDタグ91A及びRFIDタグ91Cも用いられている。図6において、矢印901Aは、タグ情報が抽出されるRFIDタグ91Aの存在範囲を示し、矢印901Bは、タグ情報が抽出されるRFIDタグ91Bの存在範囲を示し、矢印901Cは、タグ情報が抽出されるRFIDタグ91Cの存在範囲を示している。この場合、RFIDタグ91Bについては、適切にタグ情報の抽出が行われるが、RFIDタグ91A及びRFIDタグ91Cについてはタグ情報の抽出が適切に行われない。RFIDタグ91Aは、RFIDタグ91Bよりも応答性能が低いRFIDタグである。このため、RFIDタグ91Aにとっては、アンテナ102の送信電力が足りず、タグ情報が読み取り可能な範囲が、RFIDタグ91Bのそれよりも狭くなってしまう。すなわち、タグ情報が抽出されるRFIDタグ91Aの存在範囲が領域900よりも狭くなってしまう。また、RFIDタグ91Cは、RFIDタグ91Bよりも応答性能が高いRFIDタグである。このため、タグ情報が読み取り可能な範囲が、RFIDタグ91Bのそれよりも広くなってしまう。すなわち、タグ情報が抽出されるRFIDタグ91Cの存在範囲が領域900よりも広くなってしまう。
これに対し、本実施の形態では、図7に示すように、全ての種類のRFIDタグ91について、適切なタグ情報の抽出が可能となる。図7は、本実施の形態において、三種類のRFIDタグ91が利用される場合に、タグ情報が有効な読み取りのデータとして抽出されるRFIDタグの範囲を示す模式図である。図7に示した例でも、図6に示した例と同様、RFIDタグ91Bの他に、さらに、RFIDタグ91A及びRFIDタグ91Cも用いられている。図7において、破線の矢印902Aは、タグ情報が読み取られるRFIDタグ91Aの存在範囲を示している。同様に、破線の矢印902Bは、タグ情報が読み取られるRFIDタグ91Bの存在範囲を示し、破線の矢印902Cは、タグ情報が読み取られるRFIDタグ91Cの存在範囲を示している。また、図7において、実線の矢印901Aは、タグ情報が抽出されるRFIDタグ91Aの存在範囲を示している。同様に、実線の矢印901Bは、タグ情報が抽出されるRFIDタグ91Bの存在範囲を示し、実線の矢印901Cは、タグ情報が抽出されるRFIDタグ91Cの存在範囲を示している。本実施の形態では、領域900内の全ての位置において、RFIDタグ91Aのタグ情報が読み出し可能となるように、アンテナ102の送信電力が調整される。このため、矢印902B及び矢印902Cに示すように、RFIDタグ91B及びRFIDタグ91Cは、領域900外に存在しても、読取装置100にタグ情報が読み取られることとなる。しかしながら、本実施の形態では、そのようなタグ情報が読み取られてしまったとしても、RSSIの値と、RFIDタグ91の種類に応じた適切な閾値とを用いて、領域900内のRFIDタグ91のタグ情報だけが適切に抽出される。すなわち、矢印901A、矢印901B、矢印901Cに示すように、いずれのRFIDタグ91についても、適切にタグ情報を抽出することができる。なお、図7に示した例では、RFIDタグ91Aの読み取り可能な範囲(矢印902A参照)が、領域900の範囲と一致しているが、他のRFIDタグ91と同様、領域900の範囲よりも広くてもよい。すなわち、アンテナ102の送信電力として、そのようになる送信電力が設定されてもよい。
次に、タグ情報に対する判定についての動作の流れについて説明する。図8は、タグ情報に対する判定についての動作の一例を示すフローチャートである。以下、図8に沿って、動作の流れを説明する。
ステップS100において、読取判定部330は、タグ情報取得部311が取得したタグ情報(識別情報)に基づいて、当該タグ情報を送信したRFIDタグ91の種類を特定する。
次に、ステップS101において、読取判定部330は、ステップS100で特定されたRFIDタグ91の種類に対応する閾値と、RSSI取得部312が取得した当該RFIDタグ91についてのRSSIとを比較する。RSSIの値が閾値以上である場合(ステップS102でYes)、処理はステップS103へ移行し、RSSIの値が閾値未満である場合(ステップS102でNo)、処理はステップS104へ移行する。
ステップS103では、読取判定部330は、判定対象のタグ情報が、有効な読み取りのデータであると判定する。
これに対し、ステップS104では、読取判定部330は、判定対象のタグ情報が、無効な読み取りのデータであると判定する。
読取装置100により読み取った全てのタグ情報について判定が行われていない場合(ステップS105でNo)、処理はステップS100に戻り、別のタグ情報について同様に判定される。これに対し、読取装置100により読み取った全てのタグ情報について判定が行われた場合(ステップS105でYes)、処理は終了する。
以上、実施の形態1について説明した。本実施の形態によれば、上述の通り、RFIDタグ91の種類に応じて閾値を切り替えて、取得されたタグ情報が有効な読み取りのデータであるか否かが判定される。このため、応答性能が異なる様々な種類のRFIDタグが混在して利用される場合であっても、適切に読み取りを行うことができる。より具体的には、所定の領域900内に存在するRFIDタグ91だけを、漏らすことなく、読み取ることができる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2について説明する。
本開示において、ゲートとは、物品の搬入又は搬出を管理するために設定された空間の仕切りであり、必ずしも物理的構造物でなくてもよい。ゲートは、搬送口と称すこともできるし、搬入口又は搬出口と称すこともできる。例えば、ある場所への物品の搬入を管理する場合、ゲート(搬入口)の入り口側から出口側へと物品が移動されたとき、当該物品の搬入が行われたことを意味する。同様に、ある場所からの物品の搬出を管理する場合、ゲート(搬出口)の入り口側から出口側へと物品が移動されたとき、当該物品の搬出が行われたことを意味する。なお、搬入又は搬出は、具体的には、例えば、倉庫又は店舗における物品の搬入又は搬出(入庫又は出庫)であってもよい。また、ゲートが商品を販売する店舗内に設置されている場合、商品のゲートの通過の管理(すなわち、商品の搬出の管理)は、購入対象の商品の特定を意味する。
図9は、実施の形態2にかかる読取システム20の構成の一例を示すブロック図である。また、図10は、ゲート50の周辺を示す模式図であり、ゲートを横から見た図である。また、図11は、センサ200A、200Bの検出領域を示す模式図であり、ゲートを上から見た図である。図9に示すように、読取システム20は、読取装置100a、センサ200A、200B、情報処理装置300a、およびDBサーバ400を有する。読取システム20は、物品90のゲート通過を管理することにより、物品90の搬送(具体的には、搬入又は搬出)を管理するシステムである。読取システム20は、管理対象の物品90に添付されたRFIDタグ91を読み取ることによりゲート50を通過した物品90を特定する。これにより、読取システム20は、物品90毎に、搬送が実施されたか否かを管理する。ここで、利用されるRFIDタグ91は、実施の形態1と同様、一種類に限られない。すなわち、本実施の形態においても、様々な種類のRFIDタグ91が用いられる。
なお、本実施の形態の説明では、説明の便宜のため、ゲート50に対し、入り口と出口を定義するが、読取システム20は一方向のゲート通過の搬送の管理ではなく、両方向のゲート通過の搬送の管理を行ってもよい。
読取装置100aは、搬入又は搬出の管理対象の物品90に添付されたRFIDタグ91と通信して当該RFIDタグ91に記憶された情報を読み取るための装置であり、RFIDリーダー101とアンテナ102とを有する。読取装置100aは、情報処理装置300aと有線又は無線により通信可能に接続されている。なお、RFIDタグ91には、例えば物品90を一意に特定するため等の識別情報が予め記憶されており、読取装置100aはRFIDタグ91に記憶されたタグ情報を読み取る。
RFIDリーダー101及びアンテナ102については、実施の形態1の記載において説明されているため、詳細な説明を省略する。RFIDリーダー101は、RFIDタグ91から読み取った情報を情報処理装置300aに出力する。また、RFIDリーダー101は、RFIDタグ91からの信号のRSSIのデータを情報処理装置300aに出力する。
本実施の形態では、アンテナ102は、ゲートを通過するRFIDタグ91との間で電波の送受信が可能な位置に設置されており、RFIDタグ91に向けて電波を送信し、RFIDタグ91が送信した電波を受信する。すなわち、本実施の形態では、アンテナ102は、ゲート50の付近に設けられ、ゲート50の付近のRFIDタグ91と通信を行う。本実施の形態では、ゲート50の両脇に2個ずつ、合計4個のアンテナ102が設置されているが、アンテナ102の数は1以上であればよく、その数は限定されない。また、アンテナ102は、送信用のアンテナと受信用のアンテナが別々に設けられていてもよい。
センサ200A、200Bは、所定領域における物体を検出するセンサである。センサ200A、200Bは、情報処理装置300aと有線又は無線により通信可能に接続されている。センサ200A、200Bは、例えば、所定領域内に侵入した人物、AGV(Automated guided vehicle:無人搬送車)、物品などの様々な物体を検出する。センサ200Aはゲート50の入り口側の所定の検出領域51A内の物体を検出するセンサである(図10、図11参照)。また、センサ200Bはゲート50の出口側の所定の検出領域51B内の物体を検出するセンサである(図10、図11参照)。本実施の形態では、センサ200Aは、ゲート50の入り口側の上部付近に設けられており、センサ200Bは、ゲート50の出口側の上部付近に設けられている。
本実施の形態では、センサ200A、200Bは、所定の検出領域51A、51Bを格子状に分割した各部分領域510A、510Bに光線201を発射するとともに、当該光線201の反射光を受光することにより物体を検出するセンサである。なお、光線201は、例えば赤外線であるが、赤外線に限られない。センサ200A、200Bは、各部分領域510A、510Bに対して発射されたそれぞれの光線201が物体によって遮断されたか否かを検出することにより、物体を検出する。センサ200Aは、ゲート50の入り口側の検出領域51Aを格子状に分割した部分領域510A(図10及び図11参照)のそれぞれに対し光線を発射するとともに、発射した各光線の反射光を受光する。同様に、センサ200Bは、ゲート50の出口側の検出領域51Bを格子状に分割した部分領域510B(図10及び図11参照)のそれぞれに対し光線を発射するとともに、発射した各光線の反射光を受光する。
センサ200A、200Bは、物体が存在する場合と存在しない場合とにおける、反射光の受光状態の違いによって、物体の存在を検出する。この受光状態の違いは、反射時間の違いであってもよいし、受光量の違いであってもよい。
上述の通り、センサ200A、200Bは、それぞれの部分領域510A、510Bに光線を発射する。このため、検出領域51A又は51B内の部分領域510A又は510Bの総数がnであるとすると、センサ200A、200Bは、物体の検出結果としてn個の検出結果を得る。検出領域51A又は51B内において物体が移動する場合、物体が存在するという検出結果が得られる部分領域510A又は510Bの範囲は、時間とともに変化する。そして、物体が存在するという検出結果が得られる部分領域510A又は510Bの範囲の推移は、移動方向に対応している。したがって、センサ200A、200Bのn個の検出結果の時系列データを解析することにより、検出領域51A又は51B内における物体の移動方向を特定することができる。すなわち、動線を特定することができる。本実施の形態では、情報処理装置300aによって動線が特定される。このため、センサ200A、200Bは、それぞれ、逐次、上述したn個の検出結果を情報処理装置300aに送信する。これにより、情報処理装置300aは、センサ200A、200Bによる各部分領域510A、510Bの検出結果の時系列データを取得する。
なお、本実施の形態では、物体を検出するために、入り口用のセンサ200Aと出口用のセンサ200Bとが用いられるが、検出領域51A及び51Bの両方を検出対象とする1つのセンサが用いられてもよい。
また、上述の通り、本実施の形態では、物体の検出のために、各部分領域510A、510Bに光線201を発射するセンサを用いたが、動線を特定するための物体の検出を行うことができる他の任意のセンサが用いられてもよい。例えば、検出領域51A及び51Bの物体の移動を撮影するカメラが用いられてもよい。
DBサーバ400は、各物品90についての情報を記憶するデータベースサーバである。DBサーバ400は、例えば、物品90の識別情報と対応付けて、少なくとも物品の搬送状態を示す情報(以下、搬送情報と称す)を含む、物品に関する様々な情報を管理する。搬送情報とは、物品の搬送が実施済みであるか否かを示す情報である。本実施の形態では、DBサーバ400に記憶された搬送情報は、ゲート50を通過したRFIDタグ91のタグ情報に基づいて、情報処理装置300aによって更新される。
情報処理装置300aは、センサ200A、Bの検出結果に基づいて読取装置100aを制御するとともに、センサ200A、Bの検出結果及び読取装置100aにより測定されたRSSIに基づいて、物品毎に物品の搬送が行われたか否かを管理する装置である。情報処理装置300aは、読取装置100a、センサ200A、200B、及びDBサーバ400と通信可能に接続されている。なお、図9に示した構成では、情報処理装置300aは、DBサーバ400と通信することにより、データベースで管理された物品90の搬送情報を更新するが、情報処理装置300aがそのようなデータベースを有していてもよい。すなわち、読取システム20において、DBサーバ400が省略されてもよい。
図12は、情報処理装置300aの機能構成の一例を示すブロック図である。図12に示すように、情報処理装置300aは、通信部310aと、読取制御部320aと、読取判定部330と、動線特定部340と、データ更新部350とを有する。
通信部310aは、他の装置と通信し、他の装置との間で情報の送受信を行なう構成要素であり、タグ情報取得部311とRSSI取得部312とセンサ情報取得部313とサーバ通信部314を含む。タグ情報取得部311及びRSSI取得部312については、実施の形態1の記載において説明されているため、詳細な説明を省略する。タグ情報取得部311及びRSSI取得部312は、アンテナ102との間で信号の伝送が行われたRFIDタグ91のタグ情報及びRSSIを取得する。なお、タグ情報取得部311及びRSSI取得部312は、ゲート50付近のRFIDタグ91のタグ情報及びRSSIを取得するが、所定の領域(ゲート50の通路の領域)外に存在するRFIDタグ91のタグ情報及びRSSIも取得しうる。センサ情報取得部313は、センサ200A、200Bから検出結果を取得する。また、サーバ通信部314は、DBサーバ400との間で、物品90についての情報を送受信する。
動線特定部340は、ゲート50付近の所定の検出領域内の物体の移動の動線を特定する。具体的には、動線特定部340は、センサ200Aの検出結果に基づいて、ゲート50の入り口側の所定の検出領域51A内の物体の移動の動線を特定する。また、動線特定部340は、ゲート50の出口側の所定の検出領域51B内の物体の移動の動線を特定する。本実施の形態では、動線特定部340は、センサ200A、200Bから取得した検出結果の時系列データを用いて、物体が存在することを示す検出結果が得られる部分領域510A、510Bの範囲の時間的な推移を解析する。これにより、動線特定部340は、物体の動線を特定する。動線特定部340は、具体的には、動線として、物体の移動方向(移動経路)を特定する。なお、物体の検出のためのセンサとしてカメラが用いられる場合には、動線特定部340は、カメラにより撮影された画像を解析することにより、物体の動線を特定する。
読取判定部330については、実施の形態1の記載において説明されているため、詳細な説明を省略する。本実施の形態でも、読取判定部330は、通信部310aによってタグ情報及びRSSIが取得された全てのRFIDタグ91の種類を特定する。そして、読取判定部330は、特定された種類に応じた閾値とRSSIとの比較結果に基づいて、読み出しされたタグ情報を有効な読み取りのデータとするか否かを判定する。
データ更新部350は、ゲート50を通過した物品90についての搬送情報を更新する。このため、データ更新部350は、RFIDタグ91から読み取られたタグ情報(識別情報)により特定される物品90が、ゲート50を通過したか否かを判定する。データ更新部350は、動線特定部340により特定された動線と、読取判定部330の判定結果とに基づいて、RFIDタグ91から読み取られたタグ情報により特定される物品90がゲート50を通過したか否かを判定する。すなわち、データ更新部350は、特定された動線と、ゲート50付近のRFIDタグ91に記憶されたタグ情報が有効な読み取りのデータであるか否かの判定結果とに基づいて、物品90がゲート50を通過したか否かを判定する。より詳細には、データ更新部350は、特定された動線が予め定められたパターンに該当し、かつ、読み取られたタグ情報が有効な読み取りのデータであると判定された場合、物品90が通過したと判定する。なお、データ更新部350は、通過判定部と称されてもよい。データ更新部350の処理の詳細については、後述する。
読取制御部320aは、動線特定部340により特定された動線が、RFIDタグ91の読み取り処理の開始条件として予め定められたパターンに該当するか否かを判定する。より詳細には、読取制御部320aは、検出領域51A内の物体の移動についての特定された動線がこの予め定められたパターンに該当する場合、ゲート50付近のRFIDタグ91の読み取り処理を開始するよう制御する。具体的には、読取制御部320aは、読取装置100aに対して、RFIDタグ91の読み取り処理の開始を指示する。これにより、読取装置100aにより、読み取り処理が開始され、読取装置100aと通信可能なRFIDタグ91が存在する場合には、当該RFIDタグ91のタグ情報が読取装置100aにより読み取られる。なお、本実施の形態でも、アンテナ102から出力される電波の送信電力としては、次のような送信電力が設定される。すなわち、読み取るべきRFIDタグ91のうち最も応答性能が低いRFIDタグ91が所定の領域内のすべての位置において応答可能となる送信電力が、アンテナ102から出力される電波の送信電力として設定される。
本実施の形態では、具体的には、RFIDタグ91の読み取り処理の開始条件として予め定められたパターンは、ゲート50の入り口付近の予め定められた位置に近づく移動パターンである。すなわち、読取制御部320aは、特定された動線が、ゲート50の入り口付近の予め定められた位置に近づく移動を示す場合、RFIDタグ91の読み取り処理を開始するよう制御する。なお、入り口付近の予め定められた位置は、具体的には、例えば、検出領域51Aにおけるゲート50側の縁である。
図13及び図14は、RFIDタグ91の読み取り処理の開始条件を満たす動線の例を示す模式図である。なお、図13及び図14において、ハッチングされた部分領域510Aは物体の存在が検出された部分領域510Aを示し、矢印は動線を示す。図13及び図14に示すように、特定された物体の動線が、ゲート50の入り口付近の予め定められた位置(具体的には、検出領域51Aにおけるゲート50側の縁)に近づく移動を示す場合には、読取制御部320aは読み取り処理を開始するよう制御する。
これに対し、図15及び図16は、RFIDタグ91の読み取り処理の開始条件を満たさない動線の例を示す模式図である。なお、図15及び図16において、ハッチングされた部分領域510Aは物体の存在が検出された部分領域510Aを示し、矢印は動線を示す。図15では、ゲート50の周辺を横切る移動に相当する動線の例が示されている。また、図16では、ゲート50に一旦近づいた後に引き返す移動に相当する動線の例が示されている。
また、読取制御部320aは、動線特定部340により特定された動線が、RFIDタグ91の読み取り処理の終了条件として予め定められたパターンに該当するか否かを判定する。より詳細には、読取制御部320aは、検出領域51B内の物体の移動についての特定された動線がこの予め定められたパターンに該当する場合、読み取り処理を終了するよう制御する。具体的には、読取制御部320aは、読取装置100aに対して、RFIDタグ91の読み取り処理の終了を指示する。これにより、読取装置100aによる読み取り処理が終了する。
本実施の形態では、具体的には、RFIDタグ91の読み取り処理の終了条件として予め定められたパターンの一つは、ゲート50の出口付近から遠ざかる移動パターンである。すなわち、読取制御部320aは、特定された動線が、ゲート50の出口付近から遠ざかる移動を示す場合に、RFIDタグ91の読み取り処理を終了するよう制御する。
図17及び図18は、RFIDタグ91の読み取り処理の終了条件を満たす動線の例を示す模式図である。なお、図17及び図18において、ハッチングされた部分領域510Bは物体の存在が検出された部分領域510Bを示し、矢印は動線を示す。図17及び図18に示すように、特定された物体の動線が、ゲート50の出口付近から遠ざかる移動を示す場合には、読取制御部320aは読み取り処理を終了するよう制御する。
なお、読み取り処理の終了条件として予め定められたパターンは、図17及び図18に示したように、ゲート50の出口付近から検出領域51Bの外への移動パターンであってもよいが、検出領域51Bの外へ出ない移動パターンであってもよい。すなわち、読み取り処理の終了条件として予め定められたパターンが、ゲート50の出口付近から、検出領域51B内の予め定められた位置まで遠ざかる移動パターン(図19参照)であってもよい。この場合、検出領域51Bの外へと移動していない場合であっても、読み取り処理を終了することができ、無駄に読み取り処理が継続されることを抑制することができる。
ところで、読み取り処理の開始条件を満たす動線が得られた場合に、例えば、運搬者がゲート50を通過せずに、又は一旦通過した後に、引き返すことも考えられる。この場合、読み取り処理の終了条件を満たす上述した動線は得られない。したがって、上述したパターンとは別の予め定められたパターンも、RFIDタグ91の読み取り処理の終了条件として用いられる。そのようなパターンは、ゲート50の入り口側においてゲート50の入り口付近から遠ざかる移動パターンである。したがって、読取制御部320aは、読み取り処理の開始後に特定された動線が、ゲート50の入り口側においてゲート50の入り口付近から遠ざかる移動を示す場合、読み取り処理を終了するよう制御する。すなわち、読取制御部320aは、読み取り処理の開始後の検出領域51A内の物体の移動についての特定された動線が、ゲート50の入り口付近から遠ざかる移動を示す場合、読み取り処理を終了するよう制御する。このような場合、RFIDタグ91から読み取られたタグ情報(識別情報)により特定される物品90が、ゲート50を通過したものとして、搬送情報が更新されるべきではない。したがって、データ更新部350は、読み取り処理の開始後に特定された動線が、ゲート50の入り口側においてゲート50の入り口付近から遠ざかる移動を示す場合、物品90がゲート50を通過していないと判定する。換言すると、データ更新部350は、読み取り処理の開始後に、ゲート50の出口付近から遠ざかる移動ではなく、ゲート50の入り口側においてゲート50の入り口付近から遠ざかる移動が検出された場合、物品90がゲート50を通過していないと判定する。
図20及び図21は、読み取り処理の終了条件を満たすとともに物品90がゲート50を通過していないと判定される動線の例を示す模式図である。なお、図20及び図21において、ハッチングされた部分領域510A、510Bは物体の存在が検出された部分領域510A、510Bを示し、矢印は動線を示す。図20では、ゲート50を通過せずに引き返す移動に相当する動線の例が示されている。また、図21では、ゲート50を一旦通過したものの引き返す移動に相当する動線の例が示されている。図20及び図21に示すように、読み取り処理の開始後に、ゲート50の入り口側においてゲート50の入り口付近から遠ざかる移動を示す場合、読取制御部320aは、読み取り処理を終了するよう制御する。そして、データ更新部350は、読み取られたタグ情報(識別情報)により特定される物品90がゲート50を通過していないと判定する。このようにすることにより、搬送情報が誤った情報に更新されることを抑制することができる。
ここで、ゲート50の入り口付近において、物品90が放置された場合を考える。この場合も、RFIDタグ91から読み取られたタグ情報(識別情報)により特定される物品90が、ゲート50を通過したものとして、搬送情報が更新されるべきではない。このため、データ更新部350は、読み取り処理の開始後に特定された動線が、ゲート50の入り口付近での物体の留まりを示す場合、当該物品90がゲート50を通過していないと判定する。すなわち、データ更新部350は、読み取り処理の開始後の検出領域51A内の物体の移動についての特定された動線が、ゲート50の入り口付近での物体の留まりを示す場合、当該物品90がゲート50を通過していないと判定する。換言すると、データ更新部350は、読み取り処理の開始後に、ゲート50の出口付近から遠ざかる移動ではなく、ゲート50の入り口付近での物体の留まりが検出された場合、物品90がゲート50を通過していないと判定する。このようにすることにより、搬送情報が誤った情報に更新されることを抑制することができる。また、この場合、読取制御部320aは、読み取り処理を終了するよう制御する。すなわち、読取制御部320aは、読み取り処理の開始後に特定された動線が、ゲート50の入り口付近での物体の留まりを示す場合、読み取り処理を終了するよう制御する。
なお、上述した通り、読取制御部320aは、読み取り処理の開始後に特定された動線が、読み取り処理の終了条件として予め定められたパターンのいずれかに該当する場合、読み取り処理を終了するよう制御する。上述した通り、この予め定められたパターンは、例えば、ゲート50の出口付近から遠ざかる移動、ゲート50の入り口側においてゲート50の入り口付近から遠ざかる移動、ゲート50の入り口付近での物体の留まりである。
データ更新部350は、RFIDタグ91から読み取られたタグ情報(識別情報)により特定される物品90が、ゲート50を通過したか否かを判定する。上述の通り、データ更新部350は、ゲート50の出口付近から遠ざかる移動パターンに該当する動線以外の動線が特定されることにより、読み取り処理が終了した場合、物品90がゲート50を通過していないと判定する。すなわち、データ更新部350は、この読み取り処理により読み取られたタグ情報(識別情報)により特定される物品90がゲート50を通過していないと判定する。したがって、この場合、データ更新部350は、この物品90の搬送情報について、ゲート50を通過したことを示す搬送情報へ更新しない。
これに対し、ゲート50の出口付近から遠ざかる移動パターンに該当する動線が特定されることにより読み取り処理が終了した場合、データ更新部350は、物品90がゲート50を通過したと判定する。この読み取り処理で得られたタグ情報(識別情報)により特定される物品90は、ゲート50を通過した物品90の候補として扱われる。ここで、ゲート50を通過した物品90の候補は、実際にはゲート50を通過していない物品90を含みうる。例えば、物品90がゲート50を通過した際に、ゲート50(読取装置100a)の付近に別の物品90が存在している場合などには、この別の物品90のRFIDタグ91のタグ情報も読み取られる可能性がある。
データ更新部350は、ゲート50の出口付近から遠ざかる移動パターンに該当する動線が特定されることにより読み取り処理が終了した場合、すなわち、物品90がゲート50を通過したと判定した場合、いずれの物品90がゲート50を通過したかを特定する。このために、データ更新部350は、この読み取り処理により読み取られたタグ情報についての読取判定部330の判定結果を参照する。読取判定部330により、タグ情報が有効な読み取りのデータであると判定された場合、データ更新部350は、このタグ情報を記憶していたRFIDタグ91を付けた物品90はゲートを実際に通過していると判定する。すなわち、タグ情報が、所定の領域におけるRFIDタグ91から読み取られたデータであると判定された場合、データ更新部350は、このタグ情報を記憶していたRFIDタグ91を付けた物品90はゲートを実際に通過していると判定する。これに対し、読取判定部330により、タグ情報が無効な読み取りのデータであると判定された場合、データ更新部350は、このタグ情報を記憶していたRFIDタグ91を付けた物品90は実際にはゲートを通過していないと判定する。すなわち、タグ情報が、所定の領域外のRFIDタグ91から読み取られたデータであると判定された場合、データ更新部350は、このタグ情報を記憶していたRFIDタグ91を付けた物品90は実際にはゲートを通過していないと判定する。このように、データ更新部350は、特定された動線が予め定められたパターンに該当する場合、読取判定部330の判定結果にしたがって、いずれの物品90(RFIDタグ91)がゲート50を通過したかを特定する。
データ更新部350は、ゲート50を通過した物品90を特定すると、この物品90の搬送情報について、ゲート50を通過したことを示す搬送情報へ更新する。
次に、読取システム20の動作について説明する。図22は、実施の形態2にかかる読取システム20の動作の流れの一例を示すフローチャートである。以下、図22に沿って、読取システム20の動作の流れについて述べる。
ステップS200において、動線特定部340が、センサ200A及びセンサ200Bの検出結果に基づいて、物体の移動の動線を特定する。なお、動線特定部340によるこの処理は、ステップS201以降の処理が行なわれている間も継続的に行なわれる。
次に、ステップS201において、読取制御部320aは、動線特定部340により特定された動線が、RFIDタグ91の読み取り処理の開始条件として予め定められたパターンに該当するか否かを判定する。すなわち、読取制御部320aは、特定された動線が、ゲート50の入り口に近づく移動を示すか否かを判定する。特定された動線が、ゲート50の入り口に近づく移動を示さない場合、読み取り処理は開始されず、処理はステップS200に戻る。一方、特定された動線が、ゲート50の入り口に近づく移動を示す場合、処理はステップS202へ移行する。
ステップS202において、読取制御部320aは、読み取り処理の開始条件が満たされたと判断し、RFIDタグ91の読み取り処理を開始するよう制御する。
次に、ステップS203において、データ更新部350は、読み取り処理の開始後の動線が、ゲート50の入り口付近での物体の留まりを示すか否かを判定する。所定時間以上、ゲート50の入り口に物体が留まっている場合、処理はステップS204へ移行し、そうでない場合、処理はステップS206へ移行する。
ステップS204において、読取制御部320aは、読み取り処理を終了するよう制御する。
そして、ステップS205において、データ更新部350は、ステップS202で開始された読み取り処理によってRFIDタグ91から読み取られたタグ情報(識別情報)により特定される物品90がゲート50を通過していないと判定する。ステップS205の後、処理はステップS200に戻る。
一方、ステップS206では、データ更新部350は、読み取り処理の開始後の動線が、ゲート50の入り口付近から引き返す移動を示すか否かを判定する。動線がゲート50の入り口付近から引き返す移動を示す場合、処理はステップS207へ移行し、そうでない場合、処理はステップS209へ移行する。
ステップS207において、読取制御部320aは、読み取り処理を終了するよう制御する。
そして、ステップS208において、データ更新部350は、ステップS202で開始された読み取り処理によってRFIDタグ91から読み取られたタグ情報(識別情報)により特定される物品90がゲート50を通過していないと判定する。ステップS208の後、処理はステップS200に戻る。
一方、ステップS209では、データ更新部350は、読み取り処理の開始後の動線が、ゲート50の出口付近から遠ざかる移動を示すか否かを判定する。動線がゲート50の出口付近から遠ざかる移動を示す場合、処理はステップS210へ移行し、そうでない場合、処理はステップS203に戻る。
ステップS210において、読取制御部320aは、読み取り処理を終了するよう制御する。
そして、ステップS211において、データ更新部350は、ゲート50を通過した物品90の搬送情報について、ゲート50を通過したことを示す搬送情報へ更新する処理を行う。本ステップの処理の流れについて、図23を参照して具体的に説明する。
図23は、図22に示したステップS211の具体的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。この処理では、データ更新部350は、ステップS202で開始された読み取り処理によって読み取られたRFIDタグ91のそれぞれについて、RSSIの値が、当該RFIDタグ91の種類に応じて設定された閾値以上であるか否かを判定する。これにより、データ更新部350は、ゲート50を通過したRFIDタグ91(物品90)を特定する。以下、図23に沿って、処理の流れについて述べる。
ステップS250において、読取判定部330は、タグ情報取得部311が取得したタグ情報(識別情報)に基づいて、当該タグ情報を送信したRFIDタグ91の種類を特定する。
次に、ステップS251において、読取判定部330は、ステップS250で特定されたRFIDタグ91の種類に対応する閾値と、RSSI取得部312が取得した当該RFIDタグ91についてのRSSIとを比較する。RSSIの値が閾値以上である場合(ステップS252でYes)、処理はステップS253へ移行し、RSSIの値が閾値未満である場合(ステップS252でNo)、処理はステップS254へ移行する。
ステップS253では、読取判定部330は、判定対象のタグ情報が、有効な読み取りのデータであると判定する。
これに対し、ステップS254では、読取判定部330は、判定対象のタグ情報が、無効な読み取りのデータであると判定する。
ステップS202からステップS210の間に行われた読み取り処理により読取装置100aが読み取った全てのタグ情報について判定が行われていない場合(ステップS255でNo)、処理はステップS250に戻り、別のタグ情報について同様に判定される。これに対し、読取装置100aが読み取った全てのタグ情報について判定が行われた場合(ステップS255でYes)、処理はステップS256へ移行する。
ステップS256において、データ更新部350は、有効な読み取りのデータであると判定されたタグ情報により特定される物品90がゲート50を通過したと判定する。そして、データ更新部350は、この物品90の搬送情報を、搬送が実施済みであることを示す値へと更新する。
以上、実施の形態2について説明した。読取システム20によれば、動線の特定結果とRFIDタグ91の種類に応じたRSSIの判定結果とを用いて、ゲートの通過判定が行われる。このため、物品の搬入又は搬出をより確実に管理することができる。特に、上述の通り、本実施の形態では、RFIDタグ91の種類に応じたRSSIの閾値を用いて、有効なタグ情報と無効なタグ情報の判別が行われる。このため、ゲート50及びゲート50に対応する読取装置100aからなるセットが、複数並べられていたとしても、あるゲート50を通過した物品90が隣のゲート50を通過したものとして誤って判定されるなどの不具合の発生が抑制される。
なお、上述した実施の形態で説明された情報処理装置300及び情報処理装置300aは、コンピュータとして構成されていてもよい。図24は、情報処理装置300及び情報処理装置300aのハードウェア構成の一例を示す模式図である。図24に示すように、情報処理装置300及び情報処理装置300aは、通信インタフェース360、メモリ361、及びプロセッサ362を含む。
通信インタフェース360は、他の装置と通信するために使用される。例えば、通信インタフェース360は、RFIDリーダー101と通信するためのインタフェース、DBサーバ400と通信するためのインタフェースなどを備える。
メモリ361は、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ361は、プロセッサ362により実行される、1以上の命令を含むソフトウェア(コンピュータプログラム)、及び情報処理装置300又は情報処理装置300aの各種処理に用いるデータなどを格納するために使用される。
プロセッサ362は、メモリ361からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、図3又は図12に示した各構成要素の処理を行う。プロセッサ362は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processor Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)などであってもよい。プロセッサ362は、複数のプロセッサを含んでもよい。
このように、情報処理装置300及び情報処理装置300aは、コンピュータとしての機能を備えていてもよい。また、DBサーバ400も同様に、プロセッサ及びメモリを備え、コンピュータとしての機能を備えていてもよい。なお、RFIDリーダー101についても、プロセッサ及びメモリを備え、コンピュータとしての機能を備えていてもよい。したがって、RFIDリーダー101の機能がプロセッサによるプログラムの実行により実現されてもよい。このように、読取システム10又は読取システム20の機能がハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 情報処理装置
2 タグ情報取得部
3 RSSI取得部
4 読取判定部
10 読取システム
20 読取システム
50 ゲート
51A 検出領域
51B 検出領域
90 物品
91 RFIDタグ
100 読取装置
100a 読取装置
101 RFIDリーダー
102 アンテナ
200A センサ
200B センサ
201 光線
300 情報処理装置
300a 情報処理装置
310 通信部
310a 通信部
311 タグ情報取得部
312 RSSI取得部
313 センサ情報取得部
314 サーバ通信部
320 読取制御部
320a 読取制御部
330 読取判定部
340 動線特定部
350 データ更新部
360 通信インタフェース
361 メモリ
362 プロセッサ
400 DBサーバ
510A 部分領域
510B 部分領域
900 所定の領域

Claims (9)

  1. RFIDタグに記憶されたタグ情報を取得するタグ情報取得部と、
    前記RFIDタグからの信号のRSSIを取得するRSSI取得部と、
    前記RFIDタグの種類を特定し、特定された種類に応じた閾値と前記RSSIとの比較結果に基づいて前記タグ情報を有効な読み取りのデータとするか否かを判定する読取判定部と
    を有する情報処理装置。
  2. 前記読取判定部は、前記タグ情報に基づいて、前記RFIDタグの種類を特定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記読取判定部は、前記RSSIの値が、前記閾値以上である場合に、前記タグ情報が有効な読み取りのデータであると判定する
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記読取判定部は、第一の種類のRFIDタグに対して第一の閾値を用い、読み取り距離が前記第一の種類のRFIDタグよりも長い第二の種類のRFIDタグに対して第二の閾値を用い、
    前記第二の閾値は、前記第一の閾値よりも大きい
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. ゲート付近の物体の移動の動線を特定する動線特定部と、
    特定された前記動線と、前記ゲート付近の前記RFIDタグに記憶された前記タグ情報が有効な読み取りのデータであるか否かの判定結果とに基づいて、前記RFIDタグから読み取られた前記タグ情報により特定される物品が前記ゲートを通過したか否かを判定する通過判定部と
    をさらに有する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. RFIDタグと通信して当該RFIDタグに記憶されたタグ情報を読み取るとともに当該RFIDタグからの信号のRSSIを測定する読取装置と、
    情報処理装置と
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    RFIDタグに記憶されたタグ情報を前記読取装置から取得するタグ情報取得部と、
    前記RFIDタグからの信号のRSSIを前記読取装置から取得するRSSI取得部と、
    前記RFIDタグの種類を特定し、特定された種類に応じた閾値と前記RSSIとの比較結果に基づいて前記タグ情報を有効な読み取りのデータとするか否かを判定する読取判定部と
    を有する読取システム。
  7. 前記読取判定部は、前記タグ情報に基づいて、前記RFIDタグの種類を特定する
    請求項6に記載の読取システム。
  8. RFIDタグに記憶されたタグ情報を取得し、
    前記RFIDタグからの信号のRSSIを取得し、
    前記RFIDタグの種類を特定し、特定された種類に応じた閾値と前記RSSIとの比較結果に基づいて前記タグ情報を有効な読み取りのデータとするか否かを判定する
    情報処理方法。
  9. RFIDタグに記憶されたタグ情報を取得するタグ情報取得ステップと、
    前記RFIDタグからの信号のRSSIを取得するRSSI取得ステップと、
    前記RFIDタグの種類を特定し、特定された種類に応じた閾値と前記RSSIとの比較結果に基づいて前記タグ情報を有効な読み取りのデータとするか否かを判定する読取判定ステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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