JP2022138391A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】情報処理装置の位置に応じて通信の接続先への接続と当該情報処理装置におけるデータの格納場所の利用との両方に対応することを目的とする。【解決手段】プロセッサは、情報処理装置の位置に基づいて、当該情報処理装置による通信の接続先への接続と当該情報処理装置におけるデータの格納場所の利用とを制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
装置の位置に応じて通信の接続先を変える技術が知られている。
特許文献1には、ハードディスク装置を持たないパーソナルコンピュータが再接続の操作を行わずに通信媒体を変更するためのシステムが記載されている。
特許文献2には、端末の通信品質及び端末状態の中の少なくとも1つに関する情報を取得し、その取得した情報に基づいて、通信データを送受信する相手を、当該端末から別の端末へ切り替えるサーバが記載されている。
特許文献3には、利用シーンに応じて接続先シンクライアントサーバを切り替えるシステムが記載されている。
本発明の目的は、情報処理装置の位置に応じて通信の接続先への接続と当該情報処理装置におけるデータの格納場所の利用との両方に対応することを目的とする。
請求項1に係る発明は、プロセッサを有し、前記プロセッサは、自装置の位置に基づいて、通信の接続先への接続と自装置におけるデータの格納場所の利用とを制御する、情報処理装置である。
請求項2に係る発明は、前記プロセッサは、前記位置に対応する通信の接続先に接続し、前記格納場所の利用を制限する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に係る発明は、前記格納場所の利用を制限することは、前記格納場所の利用を禁止することである、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に係る発明は、前記プロセッサは、自装置が特定の位置に存在する場合、前記位置に対応する通信の接続先に接続せず、前記格納場所の利用を制限しない、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項5に係る発明は、前記プロセッサは、更に、自装置が特定の位置に存在する場合、自装置の利用を禁止する、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項6に係る発明は、前記プロセッサは、更に、自装置を利用するユーザと自装置との位置関係に応じて、自装置の利用を禁止する、ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項7に係る発明は、前記プロセッサは、更に、前記位置に応じて、自装置にて利用が可能なプログラムを変える、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項8に係る発明は、前記プロセッサは、前記位置に対応するプログラムの利用を許可する、ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置である。
請求項9に係る発明は、前記プロセッサは、更に、前記位置に応じて、自装置の利用が許可されるアカウントを制御する、ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項10に係る発明は、前記プロセッサは、前記位置に対応する通信の接続先に自装置が接続して処理の実行中に、自装置の位置が、その接続先に対応する位置からずれた場合、前記処理が完了するまで、その接続先に接続して前記処理を継続する、ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項11に係る発明は、前記プロセッサは、更に、第1接続先に対応する第1位置と第2接続先に対応する第2位置とが部分的に重なる場合において、自装置がその重なる位置に存在する場合、前記第1接続先又は前記第2接続先のいずれか一方のみに接続する、ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項12に係る発明は、接続先への接続が可能な時間が設定され、前記プロセッサは、前記設定された時間に、前記接続先に接続する、ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項13に係る発明は、前記位置に対応する接続先への接続が不可能になるまでの猶予の時間を設定され、前記プロセッサは、前記猶予の時間の間、前記位置に対応する接続先に接続する、ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項14に係る発明は、コンピュータが、装置の位置に基づいて、前記装置による通信の接続先への接続と前記装置におけるデータの格納場所の利用とを制御する、ように動作させるためのプログラムである。
請求項1,14に係る発明によれば、情報処理装置の位置に応じて通信の接続先への接続と当該情報処理装置におけるデータの格納場所の利用との両方に対応することができる。
請求項2,3に係る発明によれば、格納場所の利用を制限して、位置に対応する接続先に接続することができる。
請求項4に係る発明によれば、格納場所を利用することができる。
請求項5,6に係る発明によれば、自装置が利用されることを防止することができる。
請求項7,8に係る発明によれば、位置に対応するプログラムを利用することができる。
請求項9に係る発明によれば、位置に対応するアカウントを利用することができる。
請求項10に係る発明によれば、情報処理装置の位置がずれた場合であっても、実行中の処理を継続して実行することができる。
請求項11に係る発明によれば、第1位置と第2位置とが部分的に重なる場合であっても、接続先に接続することができる。
請求項12に係る発明によれば、接続先に接続する時間を制限することができる。
請求項13に係る発明によれば、猶予の時間の間、接続先に接続することができる。
図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1には、本実施形態に係る情報処理システムの構成の一例が示されている。
本実施形態に係る情報処理システムは、一例として、複数のサーバ(例えばサーバ10A,10B)と、1又は複数の端末装置12とを含む。図1に示されているサーバの数は一例に過ぎず、3つ以上のサーバが情報処理システムに含まれてもよい。
サーバ10A,10B及び端末装置12は、他の装置と通信する機能を有する。その通信は、ケーブルを利用する有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。つまり、各装置は、他の装置とケーブルによって物理的に接続されて、情報を送受信してもよいし、無線通信によって情報を送受信してもよい。無線通信は、例えば、近距離無線通信やWi-Fi(登録商標)等である。近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)やRFID(Radio Frequency Identifier)やNFC等である。例えば、各装置は、LAN(Local Area Network)やインターネット等の通信経路を介して他の装置と通信してもよい。
サーバ10A,10Bは、ユーザの要求に応じて、情報をユーザに提供したり、情報を処理したり、処理の結果をユーザに提供したりする機能を有する。例えば、サーバ10A,10Bは、シンクライアントサーバ、ファイルサーバ、バックアップサーバ、Webサーバ、又は、メールサーバ等である。サーバ10A,10Bは、これら以外の機能を有してもよい。サーバ10A,10Bは、物理的に異なる装置であってもよいし、物理的に1台の装置であってもよい。
端末装置12は、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称する)、タブレットPC、スマートフォン、ウェアラブルデバイス(例えばAR(Augmented Reality:拡張現実)グラス、VR(Virtual Reality:仮想現実)グラス、MR(Mixed Reality:複合現実)グラス、ヒアラブルデバイス等)又は携帯電話等である。
以下、図2を参照して、サーバ10A,10Bのハードウェアの構成について説明する。図2には、サーバ10A,10Bのハードウェアの構成の一例が示されている。
サーバ10A,10Bは、例えば、通信装置14と、UI16と、メモリ18と、プロセッサ20とを含む。
通信装置14は、通信チップや通信回路等を有する通信インターフェースであり、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信装置14は、無線通信機能を有してもよいし、有線通信機能を有してもよい。通信装置14は、例えば近距離無線通信を利用することで他の装置と通信してもよいし、LANやインターネット等の通信経路を介して他の装置と通信してもよい。
UI16はユーザインターフェースであり、ディスプレイ及び入力装置の中の少なくとも1つを含む。ディスプレイは、液晶ディスプレイ又はELディスプレイ等である。入力装置は、キーボード、マウス、入力キー又は操作パネル等である。UI16は、ディスプレイと入力装置とを兼ね備えたタッチパネル等のUIであってもよい。UI16は、マイクやスピーカを含んでもよい。
メモリ18は、データを記憶する1又は複数の記憶領域を構成する装置である。メモリ18は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、各種のメモリ(例えばRAM、DRAM又はROM等)、その他の記憶装置(例えば光ディスク等)、又は、それらの組み合わせである。1又は複数のメモリ18がサーバ10に含まれている。
プロセッサ20は、サーバ10の各部の動作を制御するように構成されている。プロセッサ20は、メモリを有してもよい。
以下、図3を参照して、端末装置12のハードウェアの構成について説明する。図3には、端末装置12のハードウェアの構成の一例が示されている。
端末装置12は、例えば、通信装置22と、UI24と、メモリ26と、プロセッサ28とを含む。
通信装置22は、通信チップや通信回路等を有する通信インターフェースであり、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から送信されてきた情報を受信する機能を有する。通信装置22は、無線通信機能を有してもよいし、有線通信機能を有してもよい。通信装置22は、例えば近距離無線通信を利用することで他の装置と通信してもよいし、LANやインターネット等の通信経路を介して他の装置と通信してもよい。
UI24はユーザインターフェースであり、ディスプレイ及び入力装置の中の少なくとも1つを含む。ディスプレイは、液晶ディスプレイ又はELディスプレイ等である。入力装置は、キーボード、マウス、入力キー又は操作パネル等である。UI24は、ディスプレイと入力装置とを兼ね備えたタッチパネル等のUIであってもよい。UI24は、マイクやスピーカを含んでもよい。
メモリ26は、データを記憶する1又は複数の記憶領域を構成する装置である。メモリ26は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、各種のメモリ(例えばRAMやDRAMやROM等)、その他の記憶装置(例えば光ディスク等)、又は、それらの組み合わせである。1又は複数のメモリ26が端末装置12に含まれている。
プロセッサ28は、端末装置12の各部の動作を制御するように構成されている。プロセッサ28は、メモリを有してもよい。
本実施形態では、端末装置12のプロセッサ28は、自装置である端末装置12の位置に基づいて、通信の接続先への接続と、自装置である端末装置12におけるデータの格納場所の利用とを制御する。
通信の接続先は、サーバ10A,10Bである。自装置である端末装置12におけるデータの格納場所は、端末装置12のメモリ26である。格納場所は、メモリ26に形成されているフォルダであってもよい。例えば、端末装置12のプロセッサ28は、GPS(Global Positioning System)等を利用することで自装置の位置情報を取得する。もちろん、端末装置12のプロセッサ28は、GPS以外の方法によって自装置の位置情報を取得してもよい。
端末装置12のプロセッサ28は、自装置の位置に応じて、通信の接続先を変える。例えば、端末装置12のプロセッサ28は、自装置の位置に対応する通信の接続先に接続し、自装置における格納場所の利用を制限する。格納場所の利用を制限することは、例えば、格納場所の全部又は一部の利用を禁止すること、特定のアカウント以外のアカウントによる格納場所の全部又は一部の利用を禁止すること、又は、特定の時間帯以外の時間帯における格納場所の全部又は一部の利用を禁止することである。
端末装置12のプロセッサ28は、自装置が特定の位置に存在する場合、自装置の位置に対応する通信の接続先に接続せず、自装置における格納場所の利用を制限しなくてもよい。特定の位置は、例えば、管理者やユーザ等によって予め設定される。
端末装置12のプロセッサ28は、自装置が特定の位置に存在する場合、自装置の利用を禁止してもよい。自装置の利用を禁止することは、例えば、自装置の起動を禁止すること、自装置にインストールされているプログラム(例えば、OS(Operating System)、アプリケーションソフトウェア等)の起動を禁止すること、又は、自装置にインストールされているプログラムの利用を禁止することである。
端末装置12のプロセッサ28は、自装置の位置に応じて、自装置にて利用が可能なプログラム(例えば、OSやアプリケーションソフトウェア等)を変えてもよい。例えば、端末装置12のプロセッサ28は、自装置の位置に対応するプログラムの利用をユーザに許可してもよい。
以下、図4,5,6を参照して、端末装置12のプロセッサ28による処理の概要について説明する。
図4を参照して、端末装置12の起動時の処理について説明する。図4は、その処理の流れを示すフローチャートである。
端末装置12の電源がオンにされると、端末装置12のプロセッサ28は、GPS等を利用することで、自装置である端末装置12の位置情報を取得する(S01)。
端末装置12のプロセッサ28が、自装置の位置情報を取得しない場合(S02,No)、端末装置12のプロセッサ28は、自装置をシャットダウンする(S03)。自装置をシャットダウンすることは、自装置の電源をオフにすること、自装置からユーザをログアウトさせること、又は、自装置の電源をスリープにすることである。
端末装置12のプロセッサ28が、自装置の位置情報を取得した場合(S02,Yes)、利用設定情報を読み出す(S04)。利用設定情報は、接続先や格納場所やプログラムの利用に関する設定を示す情報であり、例えば、自装置の位置に対応する接続先を示す情報(例えば、URL等のアドレス)、自装置における格納場所の利用の可否を示す情報、及び、自装置の位置に対応して利用が許可されるプログラムを示す情報等を含む。利用設定情報は、その他のリソースの利用に関する設定を示す情報が含まれてもよい。例えば、利用設定情報は、端末装置12のメモリ26に記憶される。利用設定情報は、端末装置12以外の装置(例えばサーバ等)に記憶されてもよい。
利用設定情報の読み出しが完了するまで端末装置12のプロセッサ28は待機し(S05,No)、利用設定情報の読み出しが完了した場合(S05,Yes)、端末装置12のプロセッサ28は、当該利用設定情報が示す設定に従って、接続先や格納場所やプログラムの利用を開始する(S06)。
なお、ステップS01にて端末装置12の位置情報が取得されなかった場合、端末装置12のプロセッサ28は、自装置をシャットダウンせずに、端末装置12の利用をユーザに許可してもよい。例えば、端末装置12のプロセッサ28は、利用設定情報が示す設定に従った利用をユーザに許可せず、その設定が示す機能以外の機能の利用をユーザに許可してもよい。
図5を参照して、接続先や格納場所やプログラムの利用開始時の処理の流れについて説明する。図5は、その処理の流れを示すフローチャートである。
端末装置12のプロセッサ28は、GPS等を利用することで、自装置である端末装置12の位置情報を取得する(S10)。
端末装置12のプロセッサ28は、自装置の位置情報を取得するまで待機し(S11,No)、自装置の位置情報を取得した場合(S11,Yes)、自装置の位置が、接続先や格納場所やプログラムの利用が許可される位置に含まれるか否かを判断する(S12)。
自装置の位置が、接続先や格納場所やプログラムの利用が許可される位置に含まれない場合(S12,No)、処理は終了する。この場合、当該接続先や当該格納場所や当該プログラムの利用は許可されない。
自装置の位置が、接続先や格納場所やプログラムの利用が許可される位置に含まれる場合(S12,Yes)、端末装置12のプロセッサ28は、当該接続先や当該格納場所や当該プログラムの利用をユーザに許可する(S13)。
図6を参照して、移動時の処理の流れについて説明する。図6は、その処理の流れを示すフローチャートである。
端末装置12のプロセッサ28は、GPS等を利用することで、自装置である端末装置12の位置情報を取得する(S20)。
端末装置12のプロセッサ28は、自装置の位置情報を取得するまで待機し(S21,No)、自装置の位置情報を取得した場合(S21,Yes)、自装置の位置が変わったか否かを判断する(S22)。
自装置の位置が変わっていない場合(S22,No)、端末装置12のプロセッサ28は、接続先や格納場所やプログラムの利用の継続をユーザに許可する(S23)。
自装置の位置が変わった場合(S22,Yes)、端末装置12のプロセッサ28は、利用設定情報を読み出す(S24)。
利用設定情報の読み出しが完了するまで端末装置12のプロセッサ28は待機し(S25,No)、利用設定情報の読み出しが完了した場合(S25,Yes)、端末装置12のプロセッサ28は、当該利用設定情報が示す設定に従って、接続先や格納場所やプログラムの利用を開始する(S26)。
以下、図1を参照して、本実施形態に係る処理について更に詳しく説明する。
図1には、位置A,B,C,Dが示されている。図1に示す例では、位置A,B,C,Dは異なる位置である。位置Aはサーバ10Aに対応する位置であり、位置Bはサーバ10Bに対応する位置である。つまり、位置Aに対応する接続先はサーバ10Aであり、位置Bに対応する接続先はサーバ10Bである。更に換言すると、サーバ10Aは、位置Aに存在する端末装置12の接続先であり、サーバ10Bは、位置Bに存在する端末装置12の接続先である。例えば、サーバ10Aは、A社用のシンクライアントサーバやバックアップサーバ等であり、サーバ10Bは、B社用のシンクライアントサーバやバックアップサーバ等である。位置C,Dには、サーバは対応付けられていない。つまり、位置C,Dに対応する接続先は存在しない。
(端末装置12が位置Aに存在する場合の処理)
端末装置12が位置Aに存在する場合、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Aに接続する。例えば、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Aをシンクライアントサーバとして用いることで通信する。また、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Aをバックアップサーバとして用いることで、データをサーバ10Aに送信してサーバ10Aに記憶させたり、サーバ10Aに記憶されているデータを取得したりする。端末装置12が位置Aに存在する場合、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Bに接続しない。
端末装置12が位置Aに存在する場合、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Aに接続する。例えば、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Aをシンクライアントサーバとして用いることで通信する。また、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Aをバックアップサーバとして用いることで、データをサーバ10Aに送信してサーバ10Aに記憶させたり、サーバ10Aに記憶されているデータを取得したりする。端末装置12が位置Aに存在する場合、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Bに接続しない。
また、端末装置12が位置Aに存在する場合、端末装置12における格納場所(例えばメモリ26や、メモリ26に形成されているフォルダ)の利用が禁止される。つまり、端末装置12のローカルフォルダの利用が禁止される。
また、端末装置12が位置Aに存在する場合、位置Aに対応するプログラム(例えば、OSやアプリケーションソフトウェア)の利用が許可され、位置Aに対応するデータの利用が許可される。例えば、A社用のプログラムやA社用のデータの利用が許可される。A社用のプログラムやA社用のデータは、位置Aを示す位置情報に紐付けられて、端末装置12のメモリ26やサーバ10Aのメモリ18に記憶されている。端末装置12が位置Aに存在する場合、位置Bに対応するプログラムの利用、及び、位置Bに対応するデータの利用が禁止される。ユーザ自身のプログラム及びデータ(例えば、プライベート用のプログラム及びデータ)の利用が許可されてもよい。
(端末装置12が位置Bに存在する場合の処理)
端末装置12が位置Bに存在する場合、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Bに接続する。例えば、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Bをシンクライアントサーバとして用いることで通信する。また、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Bをバックアップサーバとして用いることで、データをサーバ10Bに送信してサーバ10Bに記憶させたり、サーバ10Bに記憶されているデータを取得したりする。端末装置12が位置Bに存在する場合、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Aに接続しない。
端末装置12が位置Bに存在する場合、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Bに接続する。例えば、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Bをシンクライアントサーバとして用いることで通信する。また、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Bをバックアップサーバとして用いることで、データをサーバ10Bに送信してサーバ10Bに記憶させたり、サーバ10Bに記憶されているデータを取得したりする。端末装置12が位置Bに存在する場合、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Aに接続しない。
また、端末装置12が位置Bに存在する場合、端末装置12における格納場所(例えばメモリ26や、メモリ26に形成されているフォルダ)の利用が禁止される。つまり、端末装置12のローカルフォルダの利用が禁止される。
また、端末装置12が位置Bに存在する場合、位置Bに対応するプログラム(例えば、OSやアプリケーションソフトウェア)の利用が許可され、位置Bに対応するデータの利用が許可される。例えば、B社用のプログラムやB社用のデータの利用が許可される。B社用のプログラムやB社用のデータは、位置Bを示す位置情報に紐付けられて、端末装置12のメモリ26やサーバ10Bのメモリ18に記憶されている。端末装置12が位置Bに存在する場合、位置Aに対応するプログラムの利用、及び、位置Aに対応するデータの利用が禁止される。ユーザ自身のプログラム及びデータ(例えば、プライベート用のプログラム及びデータ)の利用が許可されてもよい。
(端末装置12が位置Cに存在する場合の処理)
端末装置12が位置Cに存在する場合、サーバ10A,10Bの利用が禁止され、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10A,10Bに接続しない。
端末装置12が位置Cに存在する場合、サーバ10A,10Bの利用が禁止され、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10A,10Bに接続しない。
また、端末装置12が位置Bに存在する場合、端末装置12における格納場所(例えばメモリ26や、メモリ26に形成されているフォルダ)の利用が許可される。つまり、端末装置12のローカルフォルダの利用が許可される。
また、端末装置12が位置Cに存在する場合、位置Aに対応するプログラムの利用、位置Aに対応するデータの利用、位置Bに対応するプログラムの利用、及び、位置Bに対応するデータの利用が、禁止される。一方で、ユーザ自身のプログラム及びデータ(例えば、プライベート用のプログラム及びデータ)の利用が許可される。プライベート用のプログラム及びデータは、例えば、端末装置12のメモリ26に記憶されている。
(端末装置12が位置Dに存在する場合の処理)
端末装置12が位置Dに存在する場合、端末装置12の利用が禁止される。端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12の起動の指示を受け付けても、端末装置12を起動させない。端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12の電源をオンにしなくてもよいし、端末装置12にインストールされているOSを起動させなくてもよい。
端末装置12が位置Dに存在する場合、端末装置12の利用が禁止される。端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12の起動の指示を受け付けても、端末装置12を起動させない。端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12の電源をオンにしなくてもよいし、端末装置12にインストールされているOSを起動させなくてもよい。
(処理の具体例)
以下、本実施形態に係る処理の具体例について説明する。
以下、本実施形態に係る処理の具体例について説明する。
端末装置12のプロセッサ28は、自装置の位置に応じて、通信の接続先を変える。例えば、端末装置12のプロセッサ28は、自装置の位置に対応する通信の接続先に接続し、自装置における格納場所の利用を制限する。例えば、端末装置12が位置Aに存在する場合、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Aに接続し、A社用のプログラム及びデータの利用をユーザに許可する。端末装置12が位置Aから位置Bに移動した場合(例えば、端末装置12を所持するユーザが位置Aから位置Bに移動した場合)、端末装置12のプロセッサ28は、接続先をサーバ10Aからサーバ10Bに変えて、サーバ10Aに接続せず、サーバ10Bに接続し、A社用のプログラム及びデータの利用をユーザに許可せず、B社用のプログラム及びデータの利用をユーザに許可する。端末装置12が位置A又は位置Bに存在する場合、端末装置12のプロセッサ28は、自装置における格納場所(例えばローカルフォルダ)の利用をユーザに許可しない。
端末装置12が位置Cに移動した場合(例えば、端末装置12を所持するユーザが位置Cに移動した場合)、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10A,10Bに接続せず、A社用のプログラム、A社用のデータ、B社用のプログラム、及び、B社用のデータの利用をユーザに許可せず、プライベート用のプログラム及びデータの利用をユーザに許可する。また、端末装置12のプロセッサ28は、自装置における格納場所(例えばローカルフォルダ)の利用を制限せずにユーザに許可する。位置Cの例として、ユーザの自宅等を挙げることができる。なお、位置Cは、サーバ10A,10Bへの接続が許可されず、自装置における格納場所の利用が制限されない特定の位置の一例に相当する。
端末装置12が位置Dに移動した場合(例えば、端末装置12を所持するユーザが位置Dに移動した場合)、端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12の利用を禁止する。例えば、端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12の起動を禁止する。位置Dの例として、ユーザが入ることが禁止されている位置(例えば、サーバ室や、電子機器を持って入ることが禁止されている場所等)等を挙げることができる。なお、位置Dは、自装置の利用が禁止される特定の位置の一例に相当する。
端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12の移動中は、端末装置12の利用を禁止してもよいし、端末装置12の移動速度が閾値以上である場合に、端末装置12の利用を禁止してもよい。
端末装置12のプロセッサ28は、自装置である端末装置12を利用するユーザと端末装置12との位置関係に応じて、端末装置12の利用を禁止してもよい。例えば、ユーザが、GPS機能を搭載した装置を所持しており、当該装置によってユーザの位置情報が取得される。端末装置12のプロセッサ28は、ユーザが所持する装置からユーザの位置情報を取得し、自装置である端末装置12の位置情報が示す位置とユーザの位置情報が示す位置との関係に応じて、端末装置12の利用を禁止する。例えば、端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12とユーザとの間の距離が閾値以上である場合、端末装置12の利用を禁止し、その距離が閾値未満である場合、端末装置12の利用を許可する。例えば、ユーザが端末装置12から離れて、ユーザと端末装置12との間の距離が閾値以上になった場合、端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12の利用を禁止する。ユーザが、端末装置12が設置されている机から離れた場合や、ユーザが端末装置12を紛失した場合において、ユーザと端末装置12との間の距離が閾値以上になると、端末装置12の利用が禁止される。こうすることで、端末装置12が、ユーザ以外の第三者によって利用されることを防止することができる。
端末装置12のプロセッサ28は、自装置である端末装置12の位置に応じて、端末装置12の利用が許可されるアカウントを制御してもよい。アカウントは、例えば、オンラインのサービス及び端末装置12を利用することが可能なアカウント(例えば、サーバ10A,10B及び端末装置12等を利用するためのアカウント)、又は、端末装置12のみを利用することが可能なアカウント(例えば、ローカル用のアカウント)である。例えば、端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12が位置Aに存在する場合、端末装置12にログインすると共にサーバ10Aにログインすることが可能なアカウントの利用をユーザに許可し、端末装置12が位置Bに存在する場合、端末装置12にログインすると共にサーバ10Bにログインすることが可能なアカウントの利用をユーザに許可する。端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12が位置Cに存在する場合、端末装置12にログインすることが可能なアカウントの利用をユーザに許可し、サーバ10Aやサーバ10Bにログインすることが可能なアカウントの利用をユーザに許可しない。端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12が位置Dに存在する場合、アカウントの利用をユーザに許可しない。
端末装置12のプロセッサ28は、端末装置12が存在する位置に対応する通信の接続先に端末装置12が接続して処理の実行中に、端末装置12の位置が、その接続先に対応する位置からずれた場合、その処理が完了するまで、その接続先に接続して処理を継続してもよい。処理は、例えば、データやプログラムのダウンロードやアップロード、データやプログラムの送信や受信、又は、プログラムを利用する処理等である。以下、この処理の具体例について説明する。
例えば、端末装置12が位置Aに存在し、端末装置12のプロセッサ28が、サーバ10Aに接続して、サーバ10Aからデータをダウンロードしている。そのダウンロード中に、端末装置12の位置が位置Aからずれた場合(例えば、端末装置12を所持するユーザが位置Aから別の位置に移動した場合)、端末装置12のプロセッサ28は、そのダウンロードが完了するまで、サーバ10Aに接続し、ダウンロードを継続する。そのダウンロードが完了した場合、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Aへの接続を遮断し、端末装置12の現在の位置に対応する接続先に接続する。ダウンロード以外の処理についても同様である。例えば、データやプログラムをアップロードしている最中に、端末装置12の位置が位置Aからずれた場合、そのアップロードが完了するまで、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10Aに接続してアップロードを継続する。また、端末装置12のプロセッサ28が、サーバ10Aが提供するプログラムを実行して処理を実行している最中に、端末装置12の位置が位置Aからずれた場合、端末装置12のプロセッサ28は、そのプログラムの実行を継続して当該処理の実行を継続する。
以下、図7から図10を参照して、接続先、利用が許可される格納場所、及び、利用が許可されるプログラムの設定について説明する。図7から図10には、設定画面の一例が示されている。例えば、管理者によって接続先等が設定される。例えば、各設定画面は、管理者が利用する端末装置のディスプレイに表示される。
図7に示されている設定画面30上で、設定内容が適用されるエリアが指定される。例えば、設定画面30に地図が表示され、管理者は、その地図上で当該エリアを指定することができる。例えば、住所や、緯度及び経度や、建物の名称等によって、当該エリアが指定される。また、設定画面30上で、指定範囲が設定される。指定範囲は、設定内容が適用される位置の範囲である。その指定範囲内にて、設定内容に従った制御が適用される。
設定画面30上でエリアが指定され、指定範囲が設定されると、図8に示されている設定画面32が、管理者の端末装置のディスプレイに表示される。設定画面32上では、接続先(例えば、シンクライアントの接続先、及び、データのバックアップ送信先)の利用の可否、及び、端末装置における格納領域(例えばローカルフォルダ)の利用の可否が設定される。図8に示す例では、シンクライアントの接続先のアドレス(例えばURL)の入力欄、及び、バックアップ送信先のアドレス(例えばURL)の入力欄が、設定画面32に表示され、管理者は、各入力欄にアドレスを入力することができる。図8に示す例では、シンクライアントの接続先のアドレスが入力され、シンクライアントの接続先の利用の許可が指定されている。バックアップの接続先のアドレスは入力されておらず、バックアップの接続先の利用の不可が指定されている。また、ローカルフォルダの利用の不可が指定されている。
設定画面32上での設定が完了すると、図9に示されている設定画面34が、管理者の端末装置のディスプレイに表示される。図9に示す例では、アプリケーションソフトウェアの一覧36と、利用が許可されるアプリケーションソフトウェアの一覧38とが、設定画面34に表示されている。一覧36には、サーバ10A,10Bや端末装置12にインストールされているアプリケーションソフトウェアが表示される。例えば、管理者は、ユーザが利用することが許可されるアプリケーションソフトウェアを一覧36から選択して、一覧38に移動させることで、当該アプリケーションソフトウェアの利用をユーザに許可する。例えば、アプリケーションソフトウェアを表す画像(例えばアイコン)が、一覧36から一覧36に移動させられると、当該アプリケーションソフトウェアの利用がユーザに許可される。なお、ユーザが利用することが許可されないアプリケーションソフトウェアが選択されてもよい。
ユーザが利用することが許可されるアプリケーションソフトウェアの設定が完了すると、図10に示されている設定画面40が、管理者の端末装置12のディスプレイに表示される。設定画面40は、設定内容の最終確認用の画面である。例えば、この設定内容が適用されるエリア「ZZZ」(例えば、住所や、緯度及び経度や、建物の名称等)、この設定内容が適用されるエリアの範囲(つまり指定範囲)「半径100mの円形の範囲」、シンクライアント接続先の利用の可否(図10に示す例では「利用可」)、シンクライアント接続先のアドレスであるURL、バックアップ送信先の利用の可否(図10に示す例では「利用不可」)、ローカルフォルダの利用の可否(図10に示す例では、「利用不可」)、及び、利用可能なアプリケーションソフトウェアが、設定画面40に表示されている。図10に示す例では、エリア「ZZZ」を中心として半径100mの範囲が、図1に示されている位置(例えば位置A等)の一例に相当する。なお、アカウントの利用の可否が設定画面にて設定されてもよい。
設定画面40上で確定ボタン42が押されると、設定画面40に表示されている設定内容が、ユーザの端末装置12に設定される。例えば、当該設定内容を示す利用設定情報が、ユーザの端末装置12のメモリ26に記憶され、端末装置12のプロセッサ28は、当該利用設定情報が示す設定内容に従って、接続先に接続したり、ローカルフォルダの利用の許可を制御したり、アプリケーションソフトウェアの利用の許可を制御したりする。なお、ユーザが利用する端末装置12にて、図7から図10を参照して説明した設定が行われてもよい。
図10に示す例では、エリア「ZZZ」を中心として半径100の範囲が、図1に示されている位置Aに相当する。この範囲内に端末装置12が存在する場合、端末装置12のプロセッサ28は、サーバ10A(例えば、図10に示されているシンクライアント接続先のURL)に接続する。端末装置12のローカルフォルダの利用が禁止され、アプリケーションソフトウェア「XXX」,「YYY」の利用が許可される。
なお、ユーザが利用する端末装置12に新規のアプリケーションソフトウェアがインストールされた場合や、端末装置12にインストールされているアプリケーションソフトウェアがアンインストールされた場合、その旨を示す情報が、管理者の端末装置に通知されてもよい。
なお、図1に示されている位置A,B,C,Dは、互いに重ならないように設定される。また、同じ位置に別の設定内容が定められる場合、前の設定内容が無効となる。例えば、図11に示すように、部分的に重なる位置A,Bの設定が管理者によって指示された場合、後から設定された位置(例えば位置B)の設定が無効になる、先に設定された位置(例えば位置A)の設定が無効になる、又は、重なる部分を除外して位置A,Bが設定される。
別の例として、位置A,Bが部分的に重ねる場合、図12に示すように、先に設定された位置Aが位置Bよりも優先的に設定されてもよい。この場合、位置Aの設定が有効となる。位置Bの設定については、位置Aと重ねる部分を除いた部分が、位置Bとして設定される。端末装置12が、その重なる位置に存在する場合、端末装置12のプロセッサ28は、位置Aを優先し、位置Aに対応する設定内容に従って、位置Aに対応するサーバ10Aに接続する。これとは逆に、端末装置12のプロセッサ28は、位置Bを優先し、位置Bに対応する設定内容に従って、位置Bに対応するサーバ10Bに接続してもよい。なお、位置Aが第1位置の一例に相当し、サーバ10Aが第1接続先の一例に相当し、位置Bが第2位置の一例に相当し、サーバ10Bが第2接続先の一例に相当する。
設定内容が有効な時間が設定されてもよい。この場合、端末装置12のプロセッサ28は、その設定された時間に、その設定内容に従って、接続先(例えばサーバ10A,10B等)に接続し、端末装置12のローカルフォルダの利用を制御する。以下、図13を参照して、この処理について詳しく説明する。図13には、設定画面30Aが示されている。設定画面30A上では、設定画面30と同様に、エリア及び指定範囲を指定することができる。設定画面30A上では更に、利用可能時間を指定することができる。この利用可能時間を示す情報は、上述した利用設定情報に含まれる。例えば、図10に示されている設定内容に利用可能時間が含まれると、その利用可能時間に、シンクライアント接続先への接続が許可され、ローカルフォルダの利用が不可となり、利用が許可されたアプリケーションソフトウェアの利用が許可され、その利用可能時間以外の時間では、シンクライアント接続先への接続が不許可となり、ローカルフォルダの利用が許可され、当該アプリケーションソフトウェアの利用が不可となる。このように、端末装置12が存在する位置が変わらない場合でも、時間に応じて、利用可能な接続先やアプリケーションソフトウェアやローカルフォルダが切り替えられる。例えば、ユーザの自宅で端末装置12を利用する場合、設定内容が、9:00~17:30の間は企業A(つまり位置A)の設定内容に切り替わり、それ以外の時間帯では、当該ユーザのプライベート用の設定内容に切り替わる。
ユーザのスケジュールを管理するスケジュール機能と連携して、上記の利用可能時間が自動的に設定されてもよい。また、スケジュール機能によってユーザの位置が管理されている場合、その位置に対応する接続先が設定されてもよい。
上述した接続先やアプリケーションソフトウェアの切り替えは、4G,5G,6G,WiFi,LoRa,BLE等の通信技術の単位で行われてもよい。例えば、サーバ10Aとの間の通信では4Gが利用され、サーバ10Bとの間の通信では5Gが利用される。このように、位置に応じて異なる通信技術が用いられてもよい。また、位置に応じて、通信の暗号技術が切り替えられてもよい。また、位置に応じて、データのバックアップの頻度を変えてもよい。
位置に対応する接続先への接続が不可能になるまでの猶予の時間が設定されてもよい。この場合、端末装置12のプロセッサ28は、その猶予の時間の間、位置に対応する接続先に接続する。例えば、端末装置12の位置情報が取得できなかった場合に、直ちに、位置に対応する接続先への接続が切断されたり、位置に対応するアプリケーションの利用が禁止されたりするのではなく、その切断や禁止までの猶予時間が設定され、その猶予時間の間、接続先への接続が許可され、アプリケーションソフトウェアの利用が許可される。以下、図14を参照して、この処理について詳しく説明する。図14には、設定画面30Bが示されている。設定画面30B上では、設定画面30と同様に、エリア及び指定範囲を指定することができる。設定画面30B上では更に、猶予時間を指定することができる。この猶予時間を示す情報は、上述した利用設定情報に含まれる。例えば、図10に示されている設定内容に猶予時間が含まれると、端末装置12のプロセッサ20が、その設定内容に含まれるシンクライアント接続先に接続している間に、端末装置12の位置情報が取得されなくなった場合であっても、その位置情報が取得されなくなった時点から猶予時間が経過するまでの間、当該シンクライアント接続先への接続が許可される。また、利用が許可されていたアプリケーションソフトウェアの利用が、猶予時間が経過するまでの間、許可される。猶予時間は、例えば位置毎(例えば、位置A,B毎)に設定される。
以下、本実施形態の各変形例について説明する。
同じユーザが複数の端末装置12を利用する場合(例えば、同じユーザが同じアカウントを利用して複数の端末装置12にログインしている場合)、各端末装置12のプロセッサ20は、互いにペアリングすることを禁止してもよい。例えば、各端末装置12のプロセッサ20は、ペアリングの機能の実行を禁止したり、ペアリングを利用したプログラムのインストールを禁止したりする。
図15に示すように、電子キーアプリケーションソフトウェアがインストールされた装置43と、端末装置12とが連携してもよい。例えば、当該電子キーアプリケーションソフトウェアは位置(例えば位置A)に対応しており、端末装置12が位置Aに存在する場合、端末装置12のプロセッサ20は、装置43と連携して、電子キーアプリケーションソフトウェアの利用を許可する。端末装置12が位置Aに存在しない場合や、端末装置12の位置情報が取得されない場合、端末装置12のプロセッサ20は、電子キーアプリケーションソフトウェアの利用を許可しない。こうすることで、装置43を紛失した場合であっても、端末装置12が無ければ、装置43にインストールされた電子キーアプリケーションソフトウェアが利用されることを防止することができる。
一時的に接続先等の利用が許可されてもよい。例えば、出張先や訪問先(例えば、ホテルや企業等)にて一時的に接続先等の利用が許可されてもよいし、事故等の出来事が発生したときに一時的に接続先等の利用が許可されてもよい。以下、図16から図19を参照して、この処理について説明する。図16には、端末装置12の起動時に表示される画面44が示されている。画面44には、臨時利用を申請するためのボタン46が表示されている。そのボタン46が押されると、端末装置12のプロセッサ20は、臨時利用申請の処理を実行する。ボタン46が押されると、図17に示されている設定画面48が、端末装置12のディスプレイに表示される。例えば、端末装置12のプロセッサ20は、端末装置12の位置情報を取得し、その位置情報が取得中であることを示す情報が、設定画面48に表示される。次に、図18に示されている申請用画面50が、端末装置12のディスプレイに表示される。申請用画面50上では、利用対象、利用期間、及び、申請理由を入力することができる。利用対象は、例えば、A社やB社等のように社名で特定されてもよいし、A社に対応する位置AやB社に対応する位置B等のように位置で特定されてもよい。利用期間は、接続先等を一時的に利用する期間である。申請理由は、接続先等を一時的に利用する理由である。申請用画面50上で各情報が入力されると、図19に示されている設定画面52が、端末装置12のディスプレイに表示される。設定画面52は、最終の確認画面であり、申請用画面50にて入力された各情報が、ユーザの確認のために表示される。設定画面52には、申請ボタン54が表示されている。ユーザによって申請ボタン54が押されると、端末装置12のプロセッサ20は、申請用画面50にて指定された内容を示す情報を、管理者の端末装置や、申請を許可又は不許可する装置に送信する。例えば、管理者によって一時的な利用が許可された場合、その許可を示す情報が、管理者の端末装置から端末装置12に送信される。この場合、端末装置12のプロセッサ20は、申請用画面50にて設定された内容に従って、接続先(例えば位置Aに対応するサーバ10A)に接続し、位置Aにて利用が許可されるアプリケーションソフトウェアの利用をユーザに許可する。
上記のサーバ10A,10B及び端末装置12の各部の機能は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。例えば、各装置のプロセッサが、各装置のメモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することで、各装置の機能が実現される。プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、メモリに記憶される。
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU: Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
10A,10B サーバ、12 端末装置、20,28 プロセッサ。
Claims (14)
- プロセッサを有し、
前記プロセッサは、
自装置の位置に基づいて、通信の接続先への接続と自装置におけるデータの格納場所の利用とを制御する、
情報処理装置。 - 前記プロセッサは、
前記位置に対応する通信の接続先に接続し、
前記格納場所の利用を制限する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記格納場所の利用を制限することは、前記格納場所の利用を禁止することである、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記プロセッサは、
自装置が特定の位置に存在する場合、前記位置に対応する通信の接続先に接続せず、
前記格納場所の利用を制限しない、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記プロセッサは、更に、
自装置が特定の位置に存在する場合、自装置の利用を禁止する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記プロセッサは、更に、
自装置を利用するユーザと自装置との位置関係に応じて、自装置の利用を禁止する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記プロセッサは、更に、
前記位置に応じて、自装置にて利用が可能なプログラムを変える、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記プロセッサは、
前記位置に対応するプログラムの利用を許可する、
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。 - 前記プロセッサは、更に、
前記位置に応じて、自装置の利用が許可されるアカウントを制御する、
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記プロセッサは、
前記位置に対応する通信の接続先に自装置が接続して処理の実行中に、自装置の位置が、その接続先に対応する位置からずれた場合、前記処理が完了するまで、その接続先に接続して前記処理を継続する、
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記プロセッサは、更に、
第1接続先に対応する第1位置と第2接続先に対応する第2位置とが部分的に重なる場合において、自装置がその重なる位置に存在する場合、前記第1接続先又は前記第2接続先のいずれか一方のみに接続する、
ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 接続先への接続が可能な時間が設定され、
前記プロセッサは、
前記設定された時間に、前記接続先に接続する、
ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記位置に対応する接続先への接続が不可能になるまでの猶予の時間を設定され、
前記プロセッサは、
前記猶予の時間の間、前記位置に対応する接続先に接続する、
ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - コンピュータが、
装置の位置に基づいて、前記装置による通信の接続先への接続と前記装置におけるデータの格納場所の利用とを制御する、
ように動作させるためのプログラム。
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