JP2022136365A - 植物評価装置、植物評価方法、及びプログラム - Google Patents

植物評価装置、植物評価方法、及びプログラム Download PDF

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空 西森
Sora Nishimori
拓也 廣瀬
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Abstract

【課題】葉面積指数の推定をする際の利用者の利便性を向上させるとともに、葉面積指数LAIを精度よく推定する植物評価装置、植物評価方法及びプログラムを提供する。【解決手段】植物評価装置10において、対象植物が撮像された対象植物画像を、あらかじめ設定された設定情報に基づいて、複数の領域に分割する分割部11、分割された領域ごとに葉面積指数を推定する推定部12及び分割された領域毎に推定した葉面積指数に基づいて、対象植物全体の葉面積指数を算出する算出部13と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、植物の評価をする植物評価装置、植物評価方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、孤立して存在する樹体、又は、間隔をおいて複数存在する樹体それぞれの樹体生産能力を評価する方法が開示されている。特許文献1の方法によれば、まず、一本の樹体の主幹を軸とし、樹高及び平均樹冠半径をそれぞれ二つの径とする上に凸の回転半長円体とする回転半長円体モデルを決定する。
次に、主幹から所定の距離だけ離れた地面近辺の位置に、光学的樹体構造測定装置を入射光軸が水平面に対して垂直上方に向くようにして配置し、光学的樹体構造測定装置により測定対象となる複数の天頂角で入射し、樹葉を通過した光の強度を測定する。
次に、天空からの光が遮られない位置に光学的樹体構造測定装置を入射光軸が水平面に対して垂直上方に向くようにして配置し、光学的樹体構造測定装置により測定対象となる複数の天頂角での樹葉を通過しない光の強度を測定する。
次に、複数の天頂角において入射し樹葉を通過した光の強度と樹葉を通過しない光の強度とを用いて、複数の天頂角での空隙指標を求める。
次に、測定対象とする複数の天頂角に対して入射光が回転半楕円体モデルでの回転半楕円体面における入射点から光学的樹体構造測定装置までに通過する光路長及び樹冠体積を回転半長円体モデルに基づいて計算する。
次に、複数の天頂角での空隙指標と複数の天頂角に対応する光路長とから各天頂角に対応する光の減衰量を求める。その後、光の減衰量から葉面積密度を求め、葉面積密度LADと樹冠体積Vとから樹体総葉面積LA(=LAD×V)を求める。
特許第5034052号公報
ところが、特許文献1の方法では、プラントキャノピーアナライザー(PCA:米国LI-COR社製のLAI-2000)を用いるため、高価な装置構成となる。そこで、特許文献1の方法では、プラントキャノピーアナライザーの代わりに、魚眼レンズを装着した安価な装置構成を用いて対象植物を撮像する方法について開示されている。
しかしながら、特許文献1には、魚眼レンズを装着した撮像装置により撮像した対象植物の画像を用いて樹体総葉面積LAを推定する方法が開示されているが、葉面積指数LAIを推定する方法については開示されていない。
そこで、魚眼レンズを装着した撮像装置を用いた安価な構成でも、葉面積指数LAIを精度よく推定でき、更に、葉面積指数LAIの推定をする際の利用者の利便性を向上させる技術の開発が望まれている。
一側面として、葉面積指数を推定する際の利用者の利便性を向上させるとともに、葉面積指数LAIを精度よく推定する植物評価装置、植物評価方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一側面における植物評価装置は、
対象植物が撮像された対象植物画像を、あらかじめ設定された設定情報に基づいて、複数の領域に分割する、分割部と、
分割された前記領域ごとに葉面積指数を推定する、推定部と、
分割された前記領域ごとに推定した前記葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出する、算出部と、
を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、一側面における植物評価方法は、
対象植物が撮像された対象植物画像を、あらかじめ設定された設定情報に基づいて、複数の領域に分割する、分割ステップと、
分割された前記領域ごとに葉面積指数を推定する、推定ステップと、
分割された前記領域ごとに推定した前記葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出する、算出ステップと、
を有することを特徴とする。
さらに、上記目的を達成するため、一側面におけるプログラムは、
コンピュータに、
対象植物が撮像された対象植物画像を、あらかじめ設定された設定情報に基づいて、複数の領域に分割させ、
分割された前記領域ごとに葉面積指数を推定させ、
分割された前記領域ごとに推定した前記葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出させる
命令を含むことを特徴とする。
一側面として、葉面積指数の推定をする際の利用者の利便性を向上させるとともに、葉面積指数LAIを精度よく推定できる。
図1は、植物評価装置の一例を説明するための図である。 図2は、植物評価装置を詳細に説明するための図である。 図3は、対象植物の撮像について説明するための図である。 図4は、広角レンズを用いて撮像した画像の一例を示す図である。 図5は、天頂角円を用いた対象植物画像の分割を説明するための図である。 図6は、天頂角円と方位とを用いた対象植物画像の分割を説明するための図である。 図7は、分割領域と空隙指標との関係を説明するための図である。 図8は、分割領域と葉面積指数との関係を説明するための図である。 図9は、分割領域の選択を説明するための図である。 図10は、植物評価装置の動作の一例を説明するための図である。 図11は、葉面積指数を評価した結果を示す図である。 図12は、植物評価装置を実現するコンピュータの一例を説明するための図である。
(実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下で説明する図面において、同一の機能又は対応する機能を有する要素には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略することもある。
[装置構成]
最初に、図1を用いて、本実施形態における植物評価装置10の構成について説明する。図1は、植物評価装置の一例を説明するための図である。
図1に示す植物評価装置10は、葉面積指数を簡易に精度よく推定するための装置である。また、図1に示すように、植物評価装置10は、分割部11と、推定部12と、算出部13とを有する。
このうち、分割部11は、対象植物が撮像された対象植物画像を、あらかじめ設定された設定情報に基づいて、複数の領域に分割する。推定部12は、分割された領域(分割領域)ごとに葉面積指数LAI(jは分割領域を表す)を推定する。算出部13は、分割領域ごとに推定した葉面積指数LAIに基づいて、対象植物全体の葉面積指数LAIを算出する。
このように、本実施形態においては、安価な装置構成で撮像した対象植物画像(例えば、スマートフォンのカメラに広角レンズなどを装着して撮像した画像)を分割し、分割領域ごとに葉面積指数LAIを推定し、これらの葉面積指数LAIを用いて対象植物全体の葉面積指数LAIを推定する。
そのため、孤立して存在する植物、又は、間隔をおいて複数存在する植物における、葉面積指数の推定をする際の利用者の利便性を向上させるとともに、葉面積指数LAIを精度よく推定できる。
[システム構成]
続いて、図2を用いて、本実施形態における植物評価装置10の構成をより具体的に説明する。図2は、植物評価装置を詳細に説明するための図である。
図2に示すように、本実施形態における植物評価装置10は、撮像部20と、広角レンズ21と、表示部22と、入力部23と、制御部30とを有する。
植物評価装置10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのプログラマブルなデバイス、又はそれら両方を搭載したモバイル端末などの情報処理装置である。モバイル端末は、例えば、カメラなどの撮像装置を有するスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどが考えられる。
撮像部20は、植物評価装置10にあらかじめ設けられているカメラなどの撮像装置などである。具体的には、撮像部20は、対象の植物を撮像した画像を画像情報取得部14へ出力する。図2の例では、撮像部20は、植物評価装置10に設けられているが、植物評価装置10と別に設けてもよい。その場合、撮像部20は、画像を、有線又は無線などの通信を用いて、植物評価装置10へ送信する。
広角レンズ21は、撮像部20に取り付け可能なレンズである。具体的には、広角レンズ21は、撮像部20に取り付けられる。ただし、広角レンズ21には、魚眼レンズなども含まれるものとする。なお、図2の例では、撮像部20に広角レンズ21が取り付けられているが、広角レンズ21は必ずしも撮像部20に取り付けなくてもよい。
図3は、対象植物の撮像について説明するための図である。図3の例では、広角レンズ21を取り付けた植物評価装置10を、対象植物の下に、水平に配置し、対象植物全体を撮像している。図4は、広角レンズを用いて撮像した画像の一例を示す図である。
表示部22は、表示情報生成部18により、表示可能な形式に変換された、ユーザインタフェースなどの表示情報を取得し、その表示情報に基づいて、生成した画像などを出力する。なお、表示部22は、例えば、液晶、有機EL(Electro Luminescence)を用いた画像表示装置などである。さらに、表示部22の他に、スピーカなどの音声出力部などを備えていてもよい。図2の例では、表示部22は、植物評価装置10に設けられているが、植物評価装置10と別に設けてもよい。
入力部23は、表示部22に表示されるユーザインタフェースなどを用いて、利用者が入力した入力情報を入力情報取得部19へ出力する。なお、入力部23は、表示部22と一体化したタッチパネル式の入力装置などである。図2の例では、入力部23は、植物評価装置10に設けられているが、植物評価装置10と別に設けてもよい。その場合、入力部23は、キーボードやマウスポインタなどの入力装置が考えられる。
制御部について説明する。
制御部30は、画像情報取得部14、設定部15、分割部11、空隙指標算出部16、推定部12、選択部17、算出部13、表示情報生成部18、入力情報取得部19、モデル生成部24、記憶部25などを有する。
制御部30は、植物評価装置10に設けられているが、サーバコンピュータに設けてもよい。その場合、対象植物画像は、ネットワークを介して、サーバコンピュータへ送信される。また、サーバコンピュータの表示情報生成部18が生成した表示情報は、ネットワークを介して、植物評価装置10の表示部22に送信される。さらに、利用者により入力部23を用いて入力された入力情報は、ネットワークを介して、サーバコンピュータの入力情報取得部19に送信される。
画像情報取得部14は、対象植物を撮像した対象植物画像を取得する。具体的には、画像情報取得部14は、撮像部20から対象の植物を撮像した画像を取得する。続いて、画像情報取得部14は、取得した対象植物画像を記憶部25などに出力する。
記憶部25は、植物評価装置10で取り扱う各種の情報を記憶するメモリである。図2の例では、記憶部24は、植物評価装置10に設けられているが、植物評価装置10と別に設けてもよい。その場合、記憶部24は、データベース、サーバコンピュータなどの記憶装置などが考えられる。
設定部15は、葉面積指数を推定するために用いる設定をする。具体的には、まず、設定部15は、表示部22の画面に表示されたユーザインタフェースを用いて、入力部23及び入力情報取得部19を介して、利用者により入力される設定情報を取得する。続いて、設定部15は、取得した設定情報を記憶部25などに記憶する。
設定情報について説明する。
設定情報は、分割部11において対象植物画像の領域分割に用いる情報と、推定部12及び算出部13において葉面積指数の推定に用いる情報である。対象植物画像の領域分割に用いる設定情報は、例えば、撮像部20の対角画角に関する情報(対角画角情報)、広角レンズ21の装着の有無に関する情報(広角レンズ有無情報)、広角レンズ21の画角に関する情報(広角レンズ画角情報)、ケラレ補正の有無に関する情報(広角レンズケラレ補正有無情報)、分割領域を設定するために用いる情報(分割領域算出情報)などを有する。
対角画角情報は、例えば、葉面積指数の推定に植物評価装置10としてスマートフォンを用いる場合であれば、スマートフォンに設けられているカメラ(撮像部20)の対角画角に関する情報である。対角画角がスマートフォンにあらかじめ記憶されている場合、対角画角情報を、利用者がユーザインタフェースを用いて入力する必要はない。さらに、対角画角情報が記憶されていなくても、スマートフォンに、カメラに搭載されているイメージングセンサのサイズ及び焦点距離などの情報が記憶されている場合には、これらの情報を用いて対角画角を算出してもよい。
広角レンズ有無情報は、撮像部20に広角レンズ21を装着したか否かを表す情報である。広角レンズ画角情報は、撮像部20に装着した広角レンズ21の画角を表す情報である。広角レンズケラレ補正有無情報は、ケラレ(画像周辺部の黒いフチ)が写らないように画像周辺部を引き延ばす補正をしているか否かを表す情報である。
分割領域算出情報は、対象植物画像の分割領域の大きさを設定するための情報である。分割領域算出情報は、対象植物画像を複数の天頂角円を用いて分割する場合、天頂角円それぞれの天頂角に関する情報を有する。具体的には、分割領域算出情報は、対象植物画像を、等間隔入射角度に基づいて複数の天頂角円に分割するために、画像上の天頂角円ごとの直径を算出するための情報を有する。分割領域算出情報は、広角レンズ有無情報、広角レンズ画角情報、広角レンズケラレ補正有無情報の設定に応じて、天頂角円の直径が算出し、分割領域を設定するために用いる情報である。
さらに、分割領域情報は、例えば、対象植物画像を複数の天頂角円と複数の方位を用いて分割する場合、天頂角円それぞれの天頂角に関する情報と、方位に関する情報を有する。分割領域情報のうち方位に関する情報は、対象植物画像の複数の天頂角円を、等間隔の方位角度で複数の方位に分割するための、方位分割数などの情報を有する。
図5は、天頂角円を用いた対象植物画像の分割を説明するための図である。天頂角円は、対象植物画像を撮影した際の天頂角0度を画像の中心とした、等間隔な天頂角ごとに対象植物画像を領域分割する同心円である。図5の例では、5個の天頂角円Z1からZ5を用いて、対象植物画像を5個の領域に分割したことを示す図である。
例えば、対象植物画像を天頂角15°ごとに分割する場合、領域は、天頂角円Z1-中心で表される領域R1(天頂角0°以上15°未満の領域)、天頂角円Z2-Z1で表される領域R2(天頂角15°以上30°未満の領域)、天頂角円Z3-Z2で表される領域R3(天頂角30°以上45°未満の領域)、天頂角円Z4-Z3で表される領域R4(天頂角45°以上60°未満の領域)、天頂角円Z5-Z4で表される領域R5(天頂角60°以上75°未満の領域)となる。
なお、分割領域R1からR5それぞれの中心角を表す天頂角θは、7.5°、22.5°、37.5°、52.5°、67.5°にすることが考えられる。
図6は、天頂角円と方位とを用いた対象植物画像の分割を説明するための図である。図6の例では、対象植物画像を、5個の天頂角円Z1からZ5と、10個の方位D1からD10とを用いて、対象植物画像を50個の領域に分割した図である。ただし、対象植物画像の分割は、上述した分割以外の方法で分割してもよい。
また、葉面積指数の推定に用いる設定情報は、対象植物画像の葉間の空隙を検出するための閾値を表す空隙閾値情報、分割領域に葉間の空隙が存在しない場合に空隙率0の代わりに用いる最小値を表す空隙率最小値情報、撮像部20の対角画角や広角レンズ21の画角の違いにより直径が等間隔にならない天頂角円を等間隔の天頂角円の面積に補正するための天頂角円ごとの重み付け情報などを有する。
分割部11は、対象植物画像を複数の領域に分割する。具体的には、まず、分割部11は、記憶部25から分割領域算出情報を取得する。続いて、分割部11は、分割領域算出情報に基づいて、図6に示すような分割領域を設定する。続いて、分割部11は、分割領域を記憶部25に記憶する。
分割領域の設定について説明する。
分割部11は、記憶部25に設定されている設定情報を用いて、設定情報に対応する天頂角円直径算出モデルを記憶部25から選択する。そして、分割部11は、対角画角などを、選択した天頂角円直径算出モデルに入力して天頂角円の直径を算出する。
分割領域算出情報に含まれる天頂角円直径算出モデルは、実験、シミュレーションにより作成されたモデルで、あらかじめ記憶部25に記憶されている。
具体的には、分割部11は、まず、算出したそれぞれの天頂角円の直径に基づいて、図5に示すように、対象植物画像を分割するための天頂角円を設定する。次に、分割部11は、更に、方位分割数などの情報に基づいて、図6に示すように、対象植物画像を分割するための方位を設定する。その後、分割部11は、これらの設定を記憶部25に記憶する。
なお、分割領域の設定方法としては、すべての分割領域の面積を同じにしてもよいし、又は、図6に示す分割領域のうち外側に位置する分割領域を更に分割してもよい。
空隙指標算出部16は、対象植物画像の分割領域ごとに空隙指標を算出する。空隙指標は、植物群落上部の光強度のうち、植物群落下部に到達する光強度の割合を表す指標である。空隙指標は、例えば、分割領域の画像のうち、葉間の空隙を示す画素数がどれくらい含まれているかを表す割合である。
具体的には、まず、空隙指標算出部16は、分割領域に対応する画像を取得する。続いて、空隙指標算出部16は、分割領域それぞれの画像の葉間空隙面積を算出する。例えば、空隙指標算出部16は、分割領域の画像を、上述した空隙閾値情報が示す空隙閾値を基準に二値化(白黒)画像に変換し、その二値化した分割領域の白の画素を検出し、その画素数を葉間空隙面積として算出する。なお、葉の色合いを用いて葉間空隙面積を算出してもよい。
続いて、空隙指標算出部16は、数1に示す式を用いて、分割領域ごとの空隙率を算出する。
(数1)
Po = WA/RA

Po :分割領域の空隙指標
WA :分割領域の葉間空隙面積
RA :分割領域の総面積
このようにして、分割領域すべてについて空隙指標Poを算出する。ただし、空隙指標の算出は、上述した方法に限定されるものではない。
その後、空隙指標算出部16は、分割領域と空隙指標Poとを対応付けて記憶部25に記憶する。図7は、分割領域と空隙指標との関係を説明するための図である。図7の例では、図6に示した50個の分割領域に空隙指標Poが関連付けられて記憶されている。
推定部12は、分割領域ごとの葉面積指数LAIを推定する。具体的には、まず、推定部12は、選択された分割領域に対応する空隙指標Po(jは分割領域を表す)を取得する。
続いて、推定部12は、分割領域の画像に対して、分割領域に対応する天頂角から推定される光路長比率(1/cos(θ))を算出する。
また、推定部12は、天頂角θそれぞれを等距離投影に変換するための重み付け係数(ω(θ))を、記憶部25から取得する。
重み付け係数は、天頂角ごとに関連付けられて記憶部25に記憶されている。なお、広角レンズ21の画角により、天頂角円の投影面積の比率は異なるが、等距離投影による天頂角円の投影面積の比率を重み付け係数として採用することにより、等距離投影による測定結果と同等の結果を得ることができる。また、重み付け係数それぞれは分割する方位の数nで除算した値(ω(θ)/n)とする。
続いて、推定部12は、数2に示す式を用いて、分割領域ごとに葉面積指数LAIを推定する。なお、数2に示す式は、空隙指標Poが0のとき不定になるので空隙率最小値情報が示す最小値を用いて、葉面積指数LAIが不定にならないようにする。
(数2)
LAI = -2 × ln(Po) × (ω(θ)/n)/(1/cos(θ))

LAI :分割領域の葉面積指数
Po :分割領域の空隙率
θ :天頂角円領域の中心天頂角(ラジアン)
1/cos(θ):天頂角iから推定される光路長比率
ω(θ) :天頂角円領域における等距離投影に変換するための重み付け係数
n :方位分割数(図6のD1, D2, D3, D4, D5, D6, D7, D8, D9, D10)
i :各天頂角円領域を表す(図5、図6のZ1, Z2, Z3, Z4, Z5)
j :各分割領域を表す
続いて、推定部12は、分割領域と葉面積指数とを対応付けて記憶部25に記憶する。図8は、分割領域と葉面積指数との関係を説明するための図である。ただし、葉面積指数の算出は、上述した方法に限定されるものではない。
選択部17は、対象植物画像の葉面積評価を行う樹冠形状に従って、葉面積指数の推定対象とする分割領域、又は、除外する分割領域を選択する。葉面積指数の推定対象となる分割領域は、例えば、対象植物の樹冠、背後に樹冠が写っている幹や枝などに対応する分割領域である。葉面積指数の推定対象から除外される分割領域は、例えば、背景にある樹、背後に樹冠が写っていない幹、空、撮影者などに対応する分割領域である。
推定対象とする分割領域の選択は、表示部22に、対象植物画像と分割領域とを重ねて表示させ、利用者に、推定対象とする分割領域、又は、推定対象から除外する分割領域を、入力部23を用いて指定させる。なお、分割領域の選択をする際、分割領域ごとに推定した葉面積指数も表示してもよい。葉面積指数を表示する理由は、利用者に指標を与え、選択をガイドするためである。
また、選択部17は、対象植物画像を、機械学習により生成された後述するモデルに入力し、推定対象となる分割領域、又は、除外する分割領域を選択してもよい。モデルは、例えば、モデル生成部24を用いて生成する。
さらに、モデルを用いて選択された分割領域、又は、除外された分割領域を表示部22に表示させ、分割領域の選択又は除外を、利用者に、入力部23を用いて変更させてもよい。
図9は、分割領域の選択を説明するための図である。図9の例では、「1」が付されたセルに対応する領域が、葉面積指数の推定対象として選択されたことを表している。また、「0」が付されたセルに対応する領域が、葉面積指数の推定対象として除外されたことを表している。
このように、複数の分割領域から、葉面積指数の推定対象とする分割領域、又は、除外する分割領域を選択することができるので、樹冠形状に応じた葉面積指数の推定対象ができる。さらに、従来のような、樹冠形状モデル化のために樹高、樹冠半径の測定が不要になるので、利用者の利便性が向上する。
モデル生成部24は、学習フェーズにおいて、過去の対象植物画像と分割領域の選択結果(葉面積指数の推定対象として選択した分割領域、又は、推定対象から除外した分割領域)を用いて機械学習をし、葉面積指数の推定対象とする分割領域、又は、除外する分割領域を推定するモデルを生成する。モデルは、例えば、記憶部24に記憶される。
算出部13は、分割領域ごとに推定した葉面積指数LAIに基づいて、対象植物全体の葉面積指数LAIを算出する。具体的には、まず、算出部13は、選択された分割領域に対応する葉面積指数LAIを取得する。続いて、算出部13は、分割領域の葉面積指数LAIの総和を算出する。
また、算出部13は、分割領域の重み付け係数(ω(θ)/n)を取得する。続いて、算出部13は、分割領域の重み付け係数(ω(θ)/n)の総和ωtotalを算出する。
続いて、算出部13は、分割領域の葉面積指数LAIの総和LAItotalを、選択された分割領域の重み付け係数(ω(θ)/n)の総和ωtotalで除算して、選択された樹冠形状部分全体の葉面積指数LAIを算出する。
具体的には、算出部13は、数3に示す式を用いて、推定対象全体の葉面積指数LAIを算出する。
(数3)
LAI = LAItotal/ωtotal

LAItotal :選択された分割領域の葉面積指数(LAI)の総和
ωtotal :選択された分割領域の重み付け係数(ω(θ)/n)の総和
続いて、算出部13は、葉面積指数LAIを記憶部24に記憶する。
表示情報生成部18は、例えば、ユーザインタフェース、対象植物画像、図5、図6に示すような分割領域の表示、推定対象又は除外する分割領域を表す表示、葉面積指数LAIなどを表示させるための表示情報を生成する。その後、表示部22に表示可能な形式に変換した表示情報を出力する。
[装置動作]
次に、実施形態における植物評価装置の動作について図10を用いて説明する。図10は、植物評価装置の動作の一例を説明するための図である。以下の説明においては、適宜図1から図9を参照する。また、実施形態では、植物評価装置を動作させることによって、植物評価方法が実施される。よって、実施形態における植物評価方法の説明は、以下の植物評価装置の動作説明に代える。
図10に示すように、最初に、設定部15は、対象植物画像の領域分割に用いる情報及び葉面積指数を推定するために用いる情報を設定をする(ステップA1)。
具体的には、ステップA1において、まず、設定部15は、表示部22の画面に表示されたユーザインタフェースを用いて、入力部23および入力情報取得部19を介して、利用者により入力される設定情報を取得する。続いて、ステップA1において、設定部15は、取得した設定情報を記憶部25などに記憶する。
次に、画像情報取得部14は、対象植物を撮像した対象植物画像を取得する(ステップA2)。具体的には、ステップA2において、まず、画像情報取得部14は、撮像部20から対象の植物を撮像した画像を取得する。続いて、ステップA2において、画像情報取得部14は、取得した対象植物画像を記憶部25などに出力する。
次に、分割部11は、対象植物画像を複数の領域に分割する(ステップA3)。具体的には、ステップA3において、まず、分割部11は、記憶部25から分割領域算出情報を取得する。続いて、ステップA3において、分割部11は、分割領域算出情報に基づいて、図6に示すような分割領域を設定する。続いて、ステップA3において、分割部11は、分割領域を記憶部25に記憶する。
次に、空隙指標算出部16は、対象植物画像の分割領域ごとに空隙指標を算出する(ステップA4)。具体的には、ステップA4において、まず、空隙指標算出部16は、分割領域に対応する画像を取得する。続いて、ステップA4において、空隙指標算出部16は、分割領域それぞれの画像の葉間空隙面積を算出する。
例えば、空隙指標算出部16は、分割領域の画像を、上述した空隙閾値情報が示す空隙閾値を基準に二値化(白黒)画像に変換し、その二値化した分割領域の白の画素を検出し、その画素数を葉間空隙面積として算出する。なお、葉の色合いを用いて葉間空隙面積を算出してもよい。
続いて、ステップA4において、空隙指標算出部16は、分割領域の総面積RAと葉間空隙面積WAとを用いて、空隙指標Po(= WA/RA)を算出する。このようにして、分割領域すべてについて空隙指標Poを算出する。ただし、空隙指標の算出は、上述した方法に限定されるものではない。
その後、ステップA4において、空隙指標算出部16は、分割領域と空隙指標Poとを対応付けて記憶部25に記憶する。図7は、分割領域と空隙指標との関係を説明するための図である。図7の例では、図6に示した50個の分割領域に空隙指標Poが関連付けられて記憶されている。
次に、推定部12は、分割領域ごとの葉面積指数LAIを推定する(ステップA5)。具体的には、ステップA5において、まず、推定部12は、選択された分割領域に対応する空隙指標Poを取得する。
続いて、ステップA5において、推定部12は、分割領域の画像に対して、分割領域に対応する天頂角から推定される光路長比率(1/cos(θ))を算出する。また、ステップA5において、推定部12は、天頂角θそれぞれの天頂角円領域面積を等距離投影に変換するための重み付け係数(ω(θ))を、記憶部25から取得する。
続いて、ステップA5において、推定部12は、数2に示す式を用いて、分割領域ごとに葉面積指数LAIを推定する。続いて、ステップA5において、推定部12は、分割領域と葉面積指数とを対応付けて記憶部25に記憶する。
次に、選択部17は、対象植物画像の葉面積評価を行う樹冠形状に従って、葉面積指数の推定対象とする分割領域、又は、除外する分割領域を選択する(ステップA6)。葉面積指数の推定対象となる分割領域は、例えば、対象植物の樹冠、背後に樹冠が写っている幹や枝などに対応する分割領域である。葉面積指数の推定対象から除外される分割領域は、例えば、対象植物の背景にある樹、背後に樹冠が写っていない幹や枝、空、撮影者などに対応する分割領域である。
推定対象とする分割領域の選択は、表示部22に、対象植物画像と分割領域とを重ねて表示させ、推定対象とする分割領域、又は、除外する分割領域を、利用者に、入力部23を用いて指定させる。なお、分割領域の選択をする際、分割領域ごとに推定した葉面積指数も表示してもよい。
また、選択部17は、対象植物画像を入力し、モデル生成部24を用いて生成したモデルを用いて、推定対象とする分割領域、又は、除外する分割領域を選択してもよい。さらに、モデルを用いて選択された分割領域、又は、除外された分割領域を表示部22に表示させ、分割領域の選択又は除外を、利用者に、入力部23を用いて変更させてもよい。
このように、複数の分割領域から、葉面積指数の推定対象とする分割領域、又は、除外する分割領域を選択することができるので、樹冠形状に応じた葉面積指数の推定対象ができる。さらに、従来のように、樹冠形状モデル化のために樹高、樹冠半径の測定が不要になるので、利用者の利便性が向上する。
次に、算出部13は、分割領域ごとに推定した葉面積指数LAIに基づいて、対象植物全体の葉面積指数LAIを算出する(ステップA7)。具体的には、ステップA7において、まず、算出部13は、選択された分割領域に対応する葉面積指数LAIを取得する。続いて、ステップA7において、算出部13は、選択された分割領域の葉面積指数LAIの総和を算出する。
また、ステップA7において、算出部13は、選択された分割領域の重み付け係数(ω(θ)/n)を取得する。続いて、ステップA7において、算出部13は、選択された分割領域の重み付け係数(ω(θ)/n)の総和ωtotalを算出する。
続いて、ステップA7において、算出部13は、選択された分割領域の葉面積指数LAIの総和LAItotalを、選択された分割領域の重み付け係数(ω(θ)/n)の総和で除算して、選択された樹冠形状部分全体の葉面積指数LAIを算出する。続いて、ステップA7において、算出部13は、葉面積指数LAIを記憶部25に記憶する。
次に、表示情報生成部18は、例えば、ユーザインタフェース、対象植物画像、図5、図6に示すような分割領域の表示、推定対象又は除外する分割領域を表す表示、葉面積指数LAIなどを表示させるための表示情報を生成する(ステップA8)。その後、ステップA8において、表示部22に表示可能な形式に変換した表示情報を出力する。
[本実施形態の効果]
果樹の栽培では、果実の大玉化の防止や安定した収穫を得るために、樹体の樹冠の状態に応じて、適切な葉面積となるように、不要な枝を落とす剪定作業を行っている。しかし、剪定作業は作業者の熟練度に依存するため、熟練度が低い作業者は適切な剪定をすることが難しい。
そのため、葉面積指数を明らかにすることは、剪定において有効な手段である。しかし、上述したPCAを用いる方法では、測定対象の樹体ごとに樹高を計測し、四方位の樹冠半径を計測して平均樹冠半径を求めている。さらに、複数の樹体それぞれについて、主幹から所定の距離だけ離れた位置にPCAを設置して上述した計測をしなければならないため、作業者に多大な負荷がかかる。
しかし本実施形態によれば、安価な装置構成で撮像した対象植物画像(例えば、スマートフォンのカメラに広角レンズなどを装着して撮像した画像)を分割し、分割領域ごとに葉面積指数LAIを推定し、葉面積評価を行う樹冠形状に従って推定対象の分割領域を選択し、選択された分割領域の葉面積指数LAIを用いて対象植物全体の葉面積指数LAIを推定できる。
そのため、樹冠形状モデルを定義するための樹高や樹冠半径の計測が不要となり、葉面積指数の推定をする際の利用者の利便性を向上させることができる。さらに、葉面積指数LAIを精度よく推定できる。
また、平均樹冠半径[m]と平均個葉面積[cm2]を計測することにより、推定した葉面積指数LAIを用いて、植物生産能力の指標となる総葉面積と総葉枚数を算出することができる。総葉面積は、数4に示す式を用いて求められる。総葉枚数は、数5に示す式を用いて求められる。
(数4)
総葉面積[cm2] = 葉面積指数(LAI)×(平均樹冠半径[m]2×π)×10000
(数5)
総葉枚数 = 総葉面積[cm2]/平均個葉面積[cm2
次に、実際にカンキツ樹の10樹体について、葉面積指数の推定を行った結果について説明する。推定に使用した対象植物画像は、主幹中心からの距離30[cm]、40[cm]、50[cm]、60[cm]、70[cm]、80[cm]のそれぞれ6地点で撮影した。また、推定した葉面積指数と比較するため、実測により葉面積指数を求めた。
図11は、葉面積指数を評価した結果を示す図である。図11には、対象植物画像から推定した葉面積指数と実測により得た葉面積指数の比較結果を示している。
対象植物画像から推測を行った葉面積指数と実測による葉面積指数の関係は、主幹中心からの距離30[cm]から60[cm]の範囲で高い相関(r=0.861~0.939)が得られた。さらに、主幹中心からの距離70[cm]から80[cm]の範囲においても比較的高い相関(r=0.798~0.818)を示している。
対象植物画像の撮影位置として主幹中心からの距離を厳密に定めることなく、高い相関で葉面積指数の推定結果が得られるため、利用者の利便性を向上させながら、葉面積指数を精度よく推定している。
[プログラム]
本発明の実施形態におけるプログラムは、コンピュータに、図10に示すステップA1からA8を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施形態における植物評価装置と植物評価方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、画像情報取得部14、設定部15、分割部11、空隙指標算出部16、推定部12、選択部17、算出部13、表示情報生成部18、入力情報取得部19、モデル生成部24として機能し、処理を行なう。
また、本実施形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されてもよい。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、画像情報取得部14、設定部15、分割部11、空隙指標算出部16、推定部12、選択部17、算出部13、表示情報生成部18、入力情報取得部19、モデル生成部24のいずれかとして機能してもよい。
[物理構成]
ここで、実施形態におけるプログラムを実行することによって、植物評価装置を実現するコンピュータについて図12を用いて説明する。図12は、植物評価装置を実現するコンピュータの一例を説明するための図である。
図12に示すように、コンピュータ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置である。また、本実施形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。なお、記録媒体120は、不揮発性記録媒体である。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置があげられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体があげられる。
なお、本実施形態における植物評価装置10は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。さらに、植物評価装置10は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
[付記]
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。上述した実施形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)から(付記15)により表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
対象植物が撮像された対象植物画像を、あらかじめ設定された設定情報に基づいて、複数の領域に分割する、分割部と、
分割された前記領域ごとに葉面積指数を推定する、推定部と、
分割された前記領域ごとに推定した前記葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出する、算出部と、
を有する植物評価装置。
(付記2)
付記1に記載の植物評価装置であって、
前記分割部は、あらかじめ設定された複数の天頂角円及び複数の方位、又はいずれか一方に基づいて、前記対象植物画像を複数の領域に分割する
植物評価装置。
(付記3)
付記1又は2に記載の植物評価装置であって、
前記葉面積指数の推定対象とする領域、又は、推定対象から除外する領域を選択する、選択部と
を有する植物評価装置。
(付記4)
付記3に記載の植物評価装置であって、
前記算出部は、選択された前記領域の葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出する
植物評価装置。
(付記5)
付記4に記載の植物評価装置であって、
過去の前記葉面積指数の領域の選択結果とを用いて機械学習をし、前記葉面積指数の推定対象又は除外する領域を推定するモデルを生成する、モデル生成部を有し、
前記選択部は、前記モデルを用いて、前記葉面積指数の推定対象又は除外する領域を選択する
植物評価装置。
(付記6)
対象植物が撮像された対象植物画像を、あらかじめ設定された設定情報に基づいて、複数の領域に分割する、分割ステップと、
分割された前記領域ごとに葉面積指数を推定する、推定ステップと、
分割された前記領域ごとに推定した前記葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出する、算出ステップと、
を有する植物評価方法。
(付記7)
付記6に記載の植物評価方法であって、
前記分割ステップにおいて、あらかじめ設定された複数の天頂角円及び複数の方位、又はいずれか一方に基づいて、前記対象植物画像を複数の領域に分割する
植物評価方法。
(付記8)
付記6又は7に記載の植物評価方法であって、
前記葉面積指数の推定対象とする領域、又は、推定対象から除外する領域を選択する、選択ステップと
を有する植物評価方法。
(付記9)
付記8に記載の植物評価方法であって、
前記算出ステップは、選択された前記領域の葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出する
植物評価方法。
(付記10)
付記9に記載の植物評価方法であって、
過去の対象植物画像と領域の選択結果とを入力して機械学習をし、前記葉面積指数の推定対象又は除外する領域を推定するモデルを生成する、モデル生成ステップを有し、
前記選択ステップにおいて、前記モデルを用いて、前記葉面積指数の推定対象又は除外する領域を選択する
植物評価方法。
(付記11)
コンピュータに、
対象植物が撮像された対象植物画像を、あらかじめ設定された設定情報に基づいて、複数の領域に分割する、分割ステップと、
分割された前記領域ごとに葉面積指数を推定する、推定ステップと、
分割された前記領域ごとに推定した前記葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出する、算出ステップと、
を実行させる命令を含むプログラム。
(付記12)
付記11に記載のプログラムであって、
前記分割ステップにおいて、あらかじめ設定された複数の天頂角円及び複数の方位、又はいずれか一方に基づいて、前記対象植物画像を複数の領域に分割する
プログラム。
(付記13)
付記11又は12に記載のプログラムであって、
前記プログラムが、前記コンピュータに、
前記葉面積指数の推定対象とする領域、又は、推定対象から除外する領域を選択する、選択ステップと
を実行させる命令を更に含むプログラム。
(付記14)
付記13に記載のプログラムであって、
前記算出ステップは、選択された前記領域の葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出する
プログラム。
(付記15)
付記14に記載のプログラムであって、
前記プログラムが、前記コンピュータに、
過去の対象植物画像と領域の選択結果とを入力して機械学習をし、前記葉面積指数の推定対象又は除外する領域を推定するモデルを生成する、モデル生成ステップを実行させる命令を更に含み、
前記選択ステップにおいて、前記モデルを用いて、前記葉面積指数の推定対象又は除外する領域を選択する
プログラム。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
以上のように本発明によれば、孤立して存在する植物、又は、間隔をおいて複数存在する植物における、葉面積指数の推定をする際の利用者の利便性を向上させるとともに、葉面積指数LAIを精度よく推定できる。本発明は、植物評価において、葉面積指数の推定が必要な分野において有用である。
10 植物評価装置
11 分割部
12 推定部
13 算出部
14 画像情報取得部
15 設定部
16 空隙指標算出部
17 選択部
18 表示情報生成部
19 入力情報取得部
20 撮像部
21 広角レンズ
22 表示部
23 入力部
24 モデル生成部
25 記憶部
30 制御部
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

Claims (9)

  1. 対象植物が撮像された対象植物画像を、あらかじめ設定された設定情報に基づいて、複数の領域に分割する、分割手段と、
    分割された前記領域ごとに葉面積指数を推定する、推定手段と、
    分割された前記領域ごとに推定した前記葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出する、算出手段と、
    を有する植物評価装置。
  2. 請求項1に記載の植物評価装置であって、
    前記分割手段は、あらかじめ設定された複数の天頂角円及び複数の方位、又はいずれか一方に基づいて、前記対象植物画像を複数の領域に分割する
    植物評価装置。
  3. 請求項1又は2に記載の植物評価装置であって、
    前記葉面積指数の推定対象とする領域、又は、推定対象から除外する領域を選択する、選択手段と
    を有する植物評価装置。
  4. 請求項3に記載の植物評価装置であって、
    前記算出手段は、選択された前記領域の葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出する
    植物評価装置。
  5. 請求項4に記載の植物評価装置であって、
    過去の対象植物画像と領域の選択結果とを入力して機械学習をし、前記葉面積指数の推定対象又は除外する領域を推定するモデルを生成する、モデル生成手段を有し、
    前記選択手段は、前記モデルを用いて、前記葉面積指数の推定対象又は除外する領域を選択する
    植物評価装置。
  6. 対象植物が撮像された対象植物画像を、あらかじめ設定された設定情報に基づいて、複数の領域に分割し、
    分割された前記領域ごとに葉面積指数を推定し、
    分割された前記領域ごとに推定した前記葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出する
    植物評価方法。
  7. 請求項6に記載の植物評価方法であって、
    前記分割において、あらかじめ設定された複数の天頂角円及び複数の方位、又はいずれか一方に基づいて、前記対象植物画像を複数の領域に分割する
    植物評価方法。
  8. 対象植物が撮像された対象植物画像を、あらかじめ設定された設定情報に基づいて、複数の領域に分割し、
    分割された前記領域ごとに葉面積指数を推定し、
    分割された前記領域ごとに推定した前記葉面積指数に基づいて、前記対象植物全体の葉面積指数を算出する
    処理をコンピュータに実行させる命令を含む、プログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムであって、
    前記分割において、あらかじめ設定された複数の天頂角円及び複数の方位、又はいずれか一方に基づいて、前記対象植物画像を複数の領域に分割する
    プログラム。
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