JP2022135725A - 距離計における距離信号の処理方法、物体検出装置及び高炉の操業方法 - Google Patents

距離計における距離信号の処理方法、物体検出装置及び高炉の操業方法 Download PDF

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Abstract

【課題】走査の際の掃引における距離信号の遅れを補正し、被検出物体までの距離をより実際に即して計測する。【解決手段】検出波を被検出物体に向けて送信し、被検出物体で反射された検出波を受信して被検出物体までの距離を計測する物体検出方法において、距離信号を処理する方法であって、検出波を送受信してから距離信号が出力されるまでの時間差をΔtとするとき、それぞれの距離信号について、距離信号が出力された時の時間から、時間差Δtを差し引いた時における距離信号として採用する時間補正を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、検出波を被検出物体に送信し、被検出物体で反射された検出波を受信し、FMCW方式にて被検出物体までの距離を計測する際の距離信号の処理方法、前記の距離信号の処理機能を備える物体検出装置、及び高炉の操業方法に関する。
検出波を被検出物体に送信し、被検出物体で反射された検出波を受信して被検出物体までの距離を計測する物体検出装置が広く用いられている。
この物体検出装置は、例えば、高炉の炉内に供給された鉄鉱石やコークス、石灰(以下、まとめて「装入物」ともいう。)の表面プロフィールを検出し、装入物の表面プロフィールを基に装入物を補給して安定な操業を行うために使用されている。高炉では、装入物の堆積状態を適正にして、炉内のガスの流れを安定させることにより、燃料費低減や高炉の長寿命化が可能となる。適正な堆積状態を得るためには、これら装入物の表面プロフィールを短時間で正確に測定し、予め求めておいた理論的な堆積状態、即ち「理論堆積プロフィール」となるように装入物を補給する必要がある。炉内は高温で、水蒸気や装入物の一部が浮遊していることから、検出波としてマイクロ波やミリ波が好適である。
このような高炉の装入物の表面プロフィールを検出するために、本出願人も先に特許文献1や特許文献2に示す物体検出装置等を提案している。何れの物体検出装置も、検出波を反射板にて高炉の内部へと送信する構成にするとともに、反射板の反射面の高炉側への傾斜角度を可変にするとともに、特許文献1の物体検出装置では反射板を設置した回転板、特許文献2では反射板を設置したガイドパイプをその軸線を中心にして周方向に回動可能にし、反射板の傾斜角度及び回転板やガイドパイプの回動角度を制御することにより、装入物の表面を線状または面状に走査し、その反射検出波を受信して装入物の表面プロフィールを線状または面状に検出している。
国際公開第2020/241008号 特許第5391458号公報
FMCW方式では、走査の際に、時間とともに直線状に周波数が連続的に増加する掃引信号をアンテナから送信し、この掃引信号と、被検出物体によって反射された受信信号とをミキシングして得られたビート信号を基にして距離測定を行う。受信信号は、掃引信号に対して被検出物体との距離に対応した往復伝搬時間だけ遅延して受信されるため、ビート信号の周波数は遅延時間、すなわち被検出物体との距離によって定まる。時間信号であるビート信号をFFT処理することにより、アンテナと被検出物体との距離を算出することができる。
しかしながら、FMCW方式では、掃引後にFFT処理して距離信号が出力される。具体的には、図1(a)に示すように、掃引S1において、掃引開始t0から掃引周波数f1になった時間をt1とすると、図1(b)に示すように、t1での掃引周波数f1に対応する距離信号Y1は、掃引開始t0から時間t2経過後に出現する。その後、次回の掃引(S2、S3・・・)が行われる。この時間差Δt(=t2-t1)は、FFT処理に要する時間であり、演算装置にもよるが、通常は2~5msec(ミリ秒)程度かっている。
走査は繰り返し行われ、例えば特許文献1,2に示す物体検出装置では、走査様式に応じて、反射板の傾斜角度を変えて走査したり、ガイドパイプや回転板を所定角度で回動させて走査しており、反射板の傾斜と、ガイドパイプや回転板の回動の両方を同時に制御して走査することもあり、上記した距離信号の時間差が積み重なっていく。その結果、得られた装入物の表面プロフィールに乱れが生じて、正確な表面プロフィールが得られない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、FMCW方式における走査の際の距離信号の遅れを補正し、被検出物体までの距離をより実際に即して計測することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、下記のFMCW方式による距離測定方法における距離信号の処理方法及び物体検出装置、並びに高炉の操業方法を提供する。
(1)検出波を被検出物体に向けて送信し、前記被検出物体で反射された前記検出波を受信して前記被検出物体までの距離を計測する物体検出方法において、距離信号を処理する方法であって、
前記検出波を送受信してから前記距離信号が出力されるまでの時間差をΔtとするとき、
それぞれの前記距離信号について、距離信号が出力された時の時間から、前記時間差Δtを差し引いた時における距離信号として採用する時間補正を行うことを特徴とする距離信号の処理方法。
(2)検出波を被検出物体に向けて送信し、前記被検出物体の表面を線状または面状に走査し、前記被検出物体で反射された前記検出波を受信して前記被検出物体までの距離を計測する物体検出装置において、
前記検出波を送受信してから前記距離信号が出力されるまでの時間差をΔtとするとき、
それぞれの前記距離信号について、距離信号が出力された時の時間から、前記時間差Δtを差し引いた時における距離信号として採用する時間補正機能を備えることを特徴とする物体検出装置。
(3)前記被検出物体が、高炉に供給され、炉内に堆積した装入物であることを特徴とする上記(2)記載の物体検出装置。
(4)上記(3)記載の物体検出装置を用いて、前記装入物の供給を制御して操業することを特徴とする高炉の操業方法。
本発明によれば、FMCW方式における距離信号の遅延を補正して、被検出物体までの距離をより実際の走査時間に即して計測することができる。また、高炉の装入物の表面プロフィールを検出する物体検出装置に適用して、装入物の供給を制御することにより、より良好に高炉を操業することができる。
図1は、掃引時間と距離信号の出現時間との関係を示す図であり、本発明の時間補正を説明するための図である。尚、同図の(a)は掃引周波数、(b)はある掃引周波数f1になった時間と、f1に対応する距離信号が出力された時間との関係を示す図である。 図2は、物体検出装置の一例を示す概略図である。 図3は、図2に示す物体検出装置のX方向の走査を制御するエンコーダ(126)の出力信号を示す図である。 図4は、図2に示す物体検出装置のY方向の走査を制御するエンコーダ(150)の出力信号を示す図である。 図5は、エンコーダの周辺を示す構成図である。 図6は、時間補正がない場合における、断面プロフィールを示す図である。 図7は、時間補正がある場合における、断面プロフィールを示す図である。 図8は、装入物の表面を走査するときの検出波の送受信を示す模式図であり、時間補正がある場合と、時間補正がない場合とで得られる距離信号の違いを説明するための図である。
以下、本発明に関して図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、FMCW方式では、掃引時間軸上で、掃引開始t0から掃引周波数f1になった時間t1と、f1に対応する距離信号Y1が出力された時間t2との間に、(t2-t1)の時間差Δtがある。
そこで本発明では、各掃引時に出力される距離信号を、時間差Δtだけ差し引いた時間における距離信号として採用する。図1を参照すると、次回の走査S2において、先の掃引S1と同じ掃引周波数f1になった時間をt3とすると、t3における距離信号Y2が時間t4に出力される。そのため、t4から時間差Δtを差し引いた時間に出現した距離信号を、実際にはt3における距離出力であるとして採用する。
このように、時間差Δtの時間補正を行うことにより、走査時間に即した距離信号が得られる。
尚、時間差Δtは、物体検出装置毎に同一であり、任意に設定できるが、一般的なFFT処理に要する時間は2~5msec程度であることから、この時間範囲で任意に設定することが好ましい。
このような時間補正は、例えば高炉の装入物の表面プロフィールを検出するための物体検出装置に適用することができる。以下、特許文献1に示されている物体検出装置を例にして説明する。装置の詳細は特許文献1を参照でき、ここでは装置の主要部分を示す。
図2に示すように、物体検出装置100は、高炉1の炉頂近傍の開口部2に設置される。物体検出装置100は、符号Yで示すように高炉1の開口部2に対して水平に回転する回転板120を備える。回転板120は、中央部に開口121を有する円環状の円板である。回転板120には、円筒状の回転軸110が取り付けられており、その内部にアンテナ135を収容しており、回転板120の開口121と同心状に取り付けられる。
アンテナ135は、導波管133を介して検出波Mの送受信手段130に接続している。導波管133は、送受信手段130側の上端部分に分離部分180があり、送受信手段130が回転しない構成となっている。また、導波管133は、回転軸110の軸線と一致している。尚、アンテナ135には、検出波Mの指向性を高めるために、誘電体レンズ136を付設してもよい。
回転軸110の外周面にはギア112が設けられており、ギア112には、モータ113のギア155が噛合している。従って、モータ113を駆動させることにより、回転軸110が図中の符号Yで示すように回動し、それに伴って回転板120が、回転軸110と同方向に、高炉1の開口部2に対して水平に回転する。
回転板120の下方の、高炉1の開口部2との間の空間には、炉内に検出波Mを送信し、受信するための角度固定反射板138と、角度可変反射板140とが配設されている。
角度固定反射板138は、その反射面の傾斜角度が45°に固定されている反射板であり、第1の角度固定反射板138A、第2の角度固定反射板138B、第3の角度固定反射板138Cで構成されている。第1の角度固定反射板138Aは、回転板120の開口121を通じてアンテナ135のアンテナ面と対向している。第2の角度固定反射板138Bは、第1の角度固定反射板138Aと対向配置しており、第2の角度固定反射板138Bとは第3の角度固定反射板138Cが対向配置している。そのため、図中の一点鎖線で示すように、アンテナ135から送信された検出波Mは、第1の角度固定反射板138Aで反射されて第2の角度固定反射板138Bに送られ、第2の角度固定反射板138Bで反射された後、第3の角度固定反射板138Cに送られる。そして、第3の角度固定反射板138Cで反射されて、角度可変反射板140に送られる。
これら第1の角度固定反射板138A、第2の角度固定反射板138B及び第3の角度固定反射板138Cは、回転板120から高炉1の開口部2に向かって垂下する固定部材(図示せず)に取り付けられる。あるいは、回転板120から高炉1の開口部2に向かって延び、回転板120の周縁に取り付けられる側壁170に、第1の角度固定反射板138A、第2の角度固定反射板138B及び第3の角度固定反射板138Cが取り付けられる。
尚、検出波Mとしては、炉内が高温で、粉塵や水蒸気が存在していることからマイクロ波やミリ波が用いられる。
角度可変反射板140は、反射面140aの傾斜角度が図中の符号Xで示す方向に可変する反射板である。この角度可変反射板140では、反射面140aとは反対側の面(裏面)の中心に、リンク機構117の第1リンク117aが固定されており、第1リンク117aには第2リンク117bが連結している。また、第2リンク117bには、回転軸110の開口121を通じて回転軸110の内部を貫通する連結棒114が連結しており、連結棒114の第2リンク117bとは反対側の端部にラックギア118が形成されている。
連結棒114は、アンテナ135と送受信手段130とを接続する導波管133を内嵌とする外管部114aを有し、外管部114aの外周面にラックギア118が形成されている。このラックギア118には、モータ125のギア119が噛合しており、モータ125を駆動することによりギア119が回転し、ラックギア118で直線運動に変換される。ここで、モータ125には、エンコーダ126が接続しており、モータ125の回転量、更にはギア119の回転量が検出される。
また、連結棒114は、回転軸110の内部で、アンテナ135を避けるように回転板120に向かって延びる中間部114bを有している。外管部114aの回転軸110側の端部は外方に屈曲しており、この屈曲部分に中間部114bが連続している。中間部114bは、回転板120の開口121を通じて高炉1の開口部2に延びる下端部114cを有している。この下端部114cが、リンク機構117の第2リンク117bに連結している。
連結棒114はこのように構成され、モータ125の回転がギア119を通じてラックギア118により直線運動に変換され、図中に符号Hで示すように、連結棒114が角度可変反射板140の側、あるいは反対側へと直線状に移動する。
そして、連結棒114が角度可変反射板140の側へと移動(図中の下降)すると、リンク機構117を介して角度可変反射板140の反射面140aが高炉1の内壁を向くように傾斜し、連結棒114が角度可変反射板140とは反対側へと移動(図中の上昇)すると、リンク機構117を介して角度可変反射板140の反射面140aが高炉1の軸線を向くように傾斜する。即ち、連結棒114の下降及び上昇により、角度可変反射板140の反射面140aの傾斜を、図中の符号X方向に変えることができる。
それに伴って、角度固定反射板138の第3の角度固定反射板138Cから角度可変反射板140に送られた検出波Mは、符号Zで示すように図中左右方向に振られ、回転板120の径方向に沿った線状となって炉内に送られる。
検出波Mは、炉内に堆積している装入物の表面で反射され、送信時と同経路を辿って送受信手段130で受信される。送受信はFMCW方式で行われ、送受信手段130に接続するアンテナ135から送信された検出波Mは、角度固定反射板138A~138Cで反射されて角度可変反射板140に送られ、角度可変反射板140から所定の角度で送信された検出波M(送信波)は、高炉1の開口部2を通じて炉内へと送られた後、装入物の表面で反射され、その反射波が逆の経路(角度可変反射板140→角度固定反射板138C~138A→アンテナ135→送受信手段130)を辿って送受信手段130で検波される。そして、送信波と反射波との周波数差(ビート周波数)から送受信手段130と装入物の表面との間の距離情報が得られる。
この線状の検出波Mの送受信を、回転軸110を中心にして回転板120を回転させながら行うことにより、高炉1の炉内全域にわたる円形の走査領域における距離情報が得られる。
このとき、モータ113に接続するエンコーダ150により、回転板120の回転位置に相当する回転軸110の回動角度が検出されるため、走査領域における検出波Mの位置情報が得られる。また、エンコーダ126によるモータ125及びギア119の回転量から、角度可変反射板140の反射面140aの傾斜角度が検出され、回転板120の径方向における位置情報が検出される。これら距離情報と位置情報とから、装入物の全面の表面プロフィールが得られる。
上記したように、X方向の走査はエンコーダ126により、Y方向の走査はエンコーダ150により制御され、X方向の位置はエンコーダ126により出力され、Y方向の位置はエンコーダ150により出力される。そして、X方向の位置情報として、図3に示すように、時間(t1、t2・・・tn・・・)に対応して、エンコーダ126のカウンタの係数値(x1、x2・・・xn・・・)が出力される。同様に、Y方向の位置情報として、図4に示すように、時間(t1、t2・・・tn・・・)に対応して、エンコーダ150のカウンタの係数値(y1、y2・・・yn・・・)が出力される。
但し、エンコーダ126及びエンコーダ150のカウンタの係数値はともに、時間差Δt経過した後の係数値を示している。例えば、図3に示すように、時間t1での本来のカウンタの係数値x3は、時間差Δtだけ経過した時間t2におけるカウンタの係数値xnとなる。同様に、図4に示すように、エンコーダ150の出力信号では、時間t1での本来の距離信号y3は、時間差Δtだけ経過した時間t2におけるカウンタの係数値ynとなる。そこで、時間差Δtの時間補正を行い、エンコーダ126のカウンタの係数値及びエンコーダ150のカウンタの係数値をそれぞれ、時間差Δtを差し引いた時間における係数値とする。
このような時間補正を行うために、例えば図5に示すエンコーダの周辺構成とする。即ち、エンコーダ126には、アップダウンカウンタ200を介して、リングバッファ210が接続している。リングバッファ210は複数のバッファ(B1、B2・・・Bn・・・Bz)が環状に連続したものであり、エンコーダ126の回転中は、アップダウンカウンタ200からの信号が送られ、係数値が各バッファに順次記憶される。そして、リングバッファ210において、時間差Δに相当する分だけバッファを過去に戻し、戻したバッファに記憶された情報を出力する。図3に従えば、カウンタの係数値xnを記憶しているバッファBnを、係数値x3を記憶しているバッファB3に戻し、バッファBnの係数値xnをバッファB3の係数値として出力する。
リングバッファ210からの信号は補正回路220に送られるが、この補正回路220にはX方向の距離信号が別途入力される、そして、補正回路220からは、戻したバッファ(例えばB3)に記憶されているカウンタの係数値(例えばx3)を補正されたX方向の距離信号として出力される。
エンコーダ150においても同様であり、アップダウンカウンタ300と、リングバッファ310、補正回路320とを備えている。そして、同様に時間差Δtだけ戻したバッファ(例えばB3)に記憶されているカウンタの係数値(y3)を補正し、補正されたY方向の距離信号が出力される。
このように時間補正されたX方向の距離信号XとY方向の距離信号Yとが組み合わされ、実際の堆積状態に即した表面プロフィールが表示装置400に表示される。
本発明の時間補正による効果を検証するために、高炉の装入物に見立て、平板上に小石をほぼ同じ厚さに敷き詰め、FMCW方式により、線状に走査したときのプロフィールを求めた。検出波は、平板の中心直上から送信している。結果を図6と図7に示すが、図6は時間補正がない場合、図7は時間補正がある場合である。尚、時間補正は、時間差Δを4.3msecに設定して行っている。
図6に示すプロフィールでは、全体的に高低差が大きく現れており、高低差は平板の外側(図の左右両側)に向かうにつれて大きくなっている。これに対して図7に示すプロフィールでは、大きな高低差が見られず、全体的になだらかな曲線を呈している。
図8は、高炉1の装入物10の表面を、物体検出装置20からの検出波Mで走査するときの検出波(ここでは「符号d、r、e」で示す。)の送受信を示す模式図である。検出波は、装入物30の表面に対して、斜め上方から送信され、反射板40の傾斜角度を矢印Xで示すように変えることにより、高炉1の直径に沿って、図中の左右方向に線状に走査するものとする。また、装入物30は、石炭やコークスの粒体であり、表面に存在する装入物30を球状に示している。
ここで、位置Rにある装入物について、その距離信号を求めると、検出波は、線rに沿って送信され、その反射波が受信されなければならない。しかし、実際には時間差Δtだけ遅れて位置Rの距離信号が得られる。例えば、図中の左側に向かって走査する場合は、反射板40の傾斜角度は、線rに対応するθrから、時間差Δに対応してθdまで変化(増加)している。反射板40の傾斜角度をθdとしたときの検出波は線dとなるが、線rの位置Rまでの距離をLとすると、線dの距離Lに相当する位置はRであり、装入物10の高さがあたかも位置Dにあるように検出される。即ち、反射板40の傾斜角がθrのときの装入物10の高さは、実際の位置Rよりも高い位置Dであると検出される。
逆に図中の右側に向かって走査する場合は、反射板40の傾斜角度は、線rに対応するθrから、時間差Δに対応してθeまで変化(減少)している。反射板40の傾斜角度をθ eとしたときの検出波は線eとなるが、線eの距離Lに相当する位置はEであり、装入物10の高さがあたかも位置Eにあるように検出される。即ち、反射板40の傾斜角がθrのときの装入物10の高さは、実際の位置Rよりも低い位置Eであると検出される。
これに対して時間補正を行った場合は、線dと線eの代わりに、線rで測定した結果になるため、位置Rにおける装入物10の高さが、そのまま計測される。
そのため、時間補正がない場合は、図6に示すように大きな高低差のある凹凸のプロフィールとなり、時間補正すると図7に示すように公高低差のないなだらかなプロフィールとなる。
1 高炉
2 開口部
100 物体検出装置
114 連結棒
117 リンク機構
120 回転板
126 エンコーダ(X方向)
130 送受信手段
135 アンテナ
138、138A、138B、138C 角度固定反射板
140 角度可変反射板
150 エンコーダ(Y方向)
200、300 アップダウンカウンタ
210、310 リングバッファ
220、320 補正回路
400 表面プロフィール表示装置

Claims (4)

  1. 検出波を被検出物体に向けて送信し、前記被検出物体で反射された前記検出波を受信して前記被検出物体までの距離を計測する物体検出方法において、距離信号を処理する方法であって、
    前記検出波を送受信してから前記距離信号が出力されるまでの時間差をΔtとするとき、
    それぞれの前記距離信号について、距離信号が出力された時の時間から、前記時間差Δtを差し引いた時における距離信号として採用する時間補正を行うことを特徴とする距離信号の処理方法。
  2. 検出波を被検出物体に向けて送信し、前記被検出物体の表面を線状または面状に走査し、前記被検出物体で反射された前記検出波を受信して前記被検出物体までの距離を計測する物体検出装置において、
    前記検出波を送受信してから前記距離信号が出力されるまでの時間差をΔtとするとき、
    それぞれの前記距離信号について、距離信号が出力された時の時間から、前記時間差Δtを差し引いた時における距離信号として採用する時間補正機能を備えることを特徴とする物体検出装置。
  3. 前記被検出物体が、高炉に供給され、炉内に堆積した装入物であることを特徴とする請求項2記載の物体検出装置。
  4. 請求項3記載の物体検出装置を用いて、前記装入物の供給を制御して操業することを特徴とする高炉の操業方法。
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