JP2022134983A - ソナードーム - Google Patents

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将彦 松本
Masahiko Matsumoto
勇人 加藤
Isato Kato
友輔 田中
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Abstract

【課題】高速航行時における芯材とドーム本体の境の箇所の応力集中を緩和し、耐久性を向上する上で有利なFRP製のソナードームを提供すること。【解決手段】ソナードーム14は、芯材22を有するビード部16と、ビード部16から延在するドーム本体18を備える。ドーム本体18はFRP製板26Aを含んで構成されている。FRP製板26Aは、ビード部16において芯材22に掛装されて折り返されており、芯材22と、芯材22からFRP製板26Aが折り返される箇所との間に形成される隙間Sに、硬質ゴムからなり芯材22から離れるにつれてその厚さが次第に減少する断面形状で加硫成型され隙間Sを閉塞する隙間閉塞用ゴム30Aが配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、船底に設置された送受波器を覆い自船等から発生する雑音から送受波器を保護するソナードームに関する。
ソナードームは、芯材を有するビード部と、ビード部から延在するドーム本体を備えている。
そして、ビード部が船体側に取り付けられることでソナードームは船底に設置されている。
このようなソナードームは、従来、ゴム製である。
そのため近年の船舶の高速航行化に伴い、高速航行時にソナードームのドーム本体に作用する応力が大きくなり、ドーム本体に変形が生じ船底の抵抗が大きくなるなどの不具合が生じていた。
そこで、本発明者らは、高速航行時に変形を阻止できるFRP製のソナードームを提案しており、このFRP製のソナードームは、ドーム本体がFRP製板を含んで構成されている。
特開2012-111310
一方、ソナードームはビード部が船体側に取り付けられることで船底に設置されることから、FRP製のドーム本体では、芯材とFRP製板との連結を強固にするため、FRP製板をビード部において芯材に掛装して連結する必要がある。
ここで、芯材は可撓性を有するワイヤを含んで構成され、芯材の断面は円形を呈し、この円形の芯材の外径は、多くの場合、ドーム本体の肉厚よりも大きい寸法で形成されている。
そのため、FRP製板を芯材に掛装して連結する場合、FRP製板を芯材の全周に掛装したのでは、FRP製板は芯材の箇所で円形を呈し、芯材に続くドーム本体の箇所は芯材の外径よりも肉厚が小さい板状となり、芯材とドーム本体の境の箇所に断面形状が急激に変化する箇所が生じる。
そのため船舶の高速航行時にソナードームのドーム本体に作用する応力が大きくなると、高速航行時に芯材とドーム本体の境の箇所に応力集中が生じ、FRP製のソナードームの耐久性を高める上で不利となる。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、高速航行時における芯材とドーム本体の境の箇所の応力集中を緩和し、耐久性を向上する上で有利なFRP製のソナードームを提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の一実施の形態は、芯材を有し船体側に取り付けられるビード部と、前記ビード部から延在するドーム本体を備えるソナードームであって、前記ドーム本体はFRP製板を含んで構成され、前記FRP製板は、前記ビード部において前記芯材に掛装されて折り返されており、前記芯材と、前記芯材から前記FRP製板が折り返される箇所との間に形成される隙間に、硬質ゴムからなり前記芯材から離れるにつれてその厚さが次第に減少する断面形状で加硫成型され前記隙間を閉塞する隙間閉塞用ゴムが配置されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記隙間閉塞用ゴムは、前記芯材の外周面に接合される芯材接合用面と、前記芯材接合用面の周方向の両端から互いに近づく方向に傾斜しつつ延在する一対のFRP製板接合用面とを有し、前記FRP製板は、前記芯材に掛装され接合された半円筒面状の円筒面部と、前記円筒面部の周方向の両端に接続され前記一対のFRP製板接合用面に接合され互いに近づきつつ延在する一対の傾斜面部と、前記一対の傾斜面部の端部に接続され前記ドーム本体を形成するドーム本体形成用面部とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記一対のFRP製板接合用面は、互いに近づく方向に変位する湾曲面で形成され、前記一対の傾斜面部は、前記湾曲面に対応した湾曲面で形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記一対のFRP製板接合用面は、前記芯材から離れた端部において交差していることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記一対のFRP製板接合用面は、前記芯材から離れた端部において所定の間隔をおいて対向していることを特徴とする。
本発明の一実施の形態によれば、ドーム本体がFRP製板を含んで構成されており、従来のゴム製のドーム本体に比べて剛性を有していることから、高速航行時に大きな応力を受けてもドーム本体の変形を阻止する上で有利であり、高速航行時における船底の抵抗の増大を抑制する上で有利となる。
また、芯材と、芯材からFRP製板が折り返される箇所との間に形成される隙間に、硬質ゴムからなり芯材から離れるにつれてその厚さが次第に減少する断面形状で加硫成型され隙間を閉塞する隙間閉塞用ゴムが配置されているので、芯材で折り返され互いに向かい合う2枚のFRP製板の部分からなる断面形状は、ビード部とドーム本体との境の箇所で急激に変化することなく徐々に変化する。
そのため船舶の高速航行時においてドーム本体に作用する応力が大きくなった場合であっても、ビード部とドーム本体との境の箇所においてFRP製板における応力集中の発生を抑制でき、ソナードームの耐久性を向上する上で有利となる。
また、隙間閉塞用ゴムを用いると、芯材で折り返された2枚のFRP製板の部分の箇所を、設計通りの形状で正確に簡単に製造する上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態では、FRP製板は、芯材に掛装され接合された半円筒面状の円筒面部と、円筒面部の周方向の両端に接続され一対のFRP製板接合用面に接合され互いに近づきつつ延在する一対の傾斜面部と、一対の傾斜面部の端部に接続されドーム本体を形成するドーム本体形成用面部とを備えているので、ビード部とドーム本体との境の箇所においてFRP製板における応力集中の発生を抑制でき、ソナードームの耐久性を向上する上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態では、一対のFRP製板接合用面を、互いに近づく方向に変位する湾曲面で形成すると、船舶の高速航行時においてドーム本体に作用する応力が大きくなった場合であっても、ビード部とドーム本体との境のFRP製板の箇所に作用する応力を傾斜面部により広範囲に分散でき、ビード部とドーム本体との境の箇所においてFRP製板における応力集中の発生を抑制する上でより有利となり、FRP製のソナードームの耐久性を向上する上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態はで、一対のFRP製板接合用面を、芯材から離れた端部において交差させてもよく、あるいは、所定の間隔をおいて対向させてもよい。
船底にソナードームが配置された状態の側面図である。 (A)はソナードームの平面図、(B)は同側面図、(C)は同斜視図である。 第1の実施の形態のソナードームが船底に取り付けられた状態の断面図である。 第1の実施の形態のソナードームの取り付け基部部分の拡大図である。 第2の実施の形態のソナードームの取り付け基部部分の拡大図である。 第3の実施の形態のソナードームが船底に取り付けられた状態の断面図である。 第3の実施の形態のソナードームの取り付け基部部分の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
まず、第1の実施の形態について図1~図4を参照して説明する。
図1に示すように、船底10に送受波器12が設置され、送受波器12を覆うようにソナードーム14が設けられている。
図2に示すように、ソナードーム14は、船舶の延在方向に沿って細長の細長状を呈し、上方が開放状に設けられている。
図2(A)、(C)に示すように、ソナードーム14は、平面視した場合、長さ方向の両端の半円弧部と、それら半円弧部の両端を接続する互いに対向する2本の直線部とでその輪郭が形成されている。
また、図2(B)で示すように、側方から見た場合、ソナードーム14の高さは、長さ方向の中央が最も大きい寸法で形成され、両端に至るにつれて次第に小さくなる寸法で形成され、また、長さ方向から見たソナードーム14の高さは、不図示ではあるが幅方向の中央が最も高く、幅方向の外側に至るにつれて次第に小さくなる寸法で形成されている。
図3に示すように、ソナードーム14は、ビード部16と、ドーム本体18Aとを含んで構成され、ドーム本体18Aは防汚ゴム層20を備えている。
ビード部16は、船底10にその全周が取り付けられ、ソナードーム14の形状を保持する箇所であり、ドーム本体18Aの上縁全周に設けられている。
ビード部16は芯材22を含んで構成されている。
芯材22としては、ゴムで円形に被覆された可撓性を有する1本または複数本のワイヤ、ゴムで円形に被覆された合成繊維からなる可撓性を有するロープなど、従来公知の様々な可撓性を有する材料が使用可能である。
図4に示すように、ビード部16は、芯材22に加え、外周ゴム層24と、FRP(Fiber Reinforced Plastics)製板26Aと、シールゴム層28と、隙間閉塞用ゴム30Aとを含んで構成されている。
外周ゴム層24は、芯材22の外周面を覆っている。
FRP製板26Aは、外周ゴム層24の上から芯材22に掛装されて折り返され、ビード部16からドーム本体18Aに至っている。
シールゴム層28は、船底10側でソナードーム14の箇所を確実に保持できるように設けられたもので、詳細には、船底10側で取り付けられる箇所であるビード部16と、ビード部16近傍のFRP製板26Aの箇所を覆うように設けられている。
なお、図3に示すように、船底10に取り付けられるソナードーム14の箇所を取り付け基部1402とすると、取り付け基部1402は、ビード部16と、ビード部16寄りのドーム本体18Aの箇所を含んで構成され、シールゴム層28は取り付け基部1402に設けられている。
図4に示すように、隙間閉塞用ゴム30Aは、芯材22から離れるにつれてその厚さが次第に減少する断面形状で予め加硫成型され、芯材22と、芯材22から折り返された2枚のFRP製板26Aとの間に形成される隙間Sを閉塞している。
本実施の形態では、芯材22が外周ゴム層24で覆われているため、隙間閉塞用ゴム30Aは、外周ゴム層24と、外周ゴム層24から折り返された2枚のFRP製板26Aとの間に形成される隙間Sを閉塞する断面形状で予め加硫成型され隙間Sを閉塞している。
隙間閉塞用ゴム30Aは、船舶の高速航行時にドーム本体18Aを構成するFRP製板26Aに大きな応力が掛り、この大きな応力を受けるFRP製板26Aの箇所に位置しているため、大きな応力を受けても変形しないように、硬度がJIS A 50度以上JIS A 80度以下の硬質ゴムで形成されていることが好ましい。耐久性、機能性、成形性を考慮すると、隙間閉塞用ゴム30Aの硬度はJIS A 60度以上JIS A 70度以下であるとさらに好ましい。
硬度がJIS A 50度未満であると、隙間閉塞用ゴム30Aが応力を受ける毎に変形し、これに対応してFRP製板26Aの箇所も変形するため、耐久性上好ましくないためである。
また、硬度がJIS A 80度を超えると、隙間閉塞用ゴム30Aの形状を精度よく形成することが困難となるため、またドーム両端半円弧部の形状に追従させることができないためである。
隙間閉塞用ゴム30Aは、外周ゴム層24を介して芯材22の外周面に接合される円筒面状の芯材接合用面3002と、芯材接合用面3002の周方向の両端から互いに近づく方向に傾斜しつつ延在し芯材22で折り返された2枚のFRP製板26Aの箇所が接合される一対のFRP製板接合用面3004とを有している。
一対のFRP製板接合用面3004は、互いに近づく方向に変位する湾曲面3010で形成されている。
また、一対のFRP製板接合用面3004は、芯材22から離れた端部において交差している。
なお、ビード部16は、芯材22の周囲に位置するソナードーム14の箇所であり、本実施の形態では、芯材22、外周ゴム層24、隙間閉塞用ゴム30Aと、それら芯材22、外周ゴム層24、隙間閉塞用ゴム30Aの周囲に位置するFRP製板26Aの部分とシールゴム層28の部分により構成され、ドーム本体18Aはこのビード部16を除いたソナードーム14の箇所をいう。
ビード部16で折り返されて2枚となったFRP製板26Aは、隙間閉塞用ゴム30AのFRP製板接合用面3004を通過した後、重ね合わされて接合され、重ね合わされた2枚のFRP製板26Aによりドーム本体18Aが構成されている。
ドーム本体18Aは、送受波器12に向いた内面1802と、送受波器12から離れる方向に向いた外面1804とを有している。
防汚ゴム層20は、海洋生物などの付着を防止するもので、ドーム本体18Aの外面1804に取り付けられている。
次に、ソナードーム14の製造方法について説明する。
まず芯材22の全長にわたり、外周ゴム層24形成用の帯状の未加硫ゴムを巻回する。
次に、予め加硫成形され芯材接合用面3002と一対のFRP製板接合用面3004とを有する隙間閉塞用ゴム30Aを、芯材接合用面3002を、外周ゴム層24形成用の未加硫ゴムの外周面に重ね合わせて配置する。
次に、FRP製板26A形成用のプリプレグを、外周ゴム層24形成用の未加硫ゴムの外周面の半部に重ね合わせて掛装し、次いで、折り返されて2枚となったFRP製板26A形成用のプリプレグを外周ゴム層24形成用の未加硫ゴムの外周面の残りの半部から一対のFRP製板接合用面3004とに重ね合わせ、一対のFRP製板接合用面3004を通過後、折り返され2枚となったFRP製板26A形成用のプリプレグどうしを重ね合わせる。
次に、シールゴム層28形成用の未加硫ゴムを、取り付け基部1402に対応するFRP製板26A形成用のプリプレグの箇所の上に重ね合わせる。
また、取り付け基部1402を除いた残りのFRP製板26A形成用のプリプレグの上に防汚ゴム層20形成用の未加硫ゴムを重ね合わせる。
このように重ね合わせた状態で金型内に配置し加硫成形することで、芯材22に含まれたゴム、外周ゴム層24形成用の未加硫ゴム、シールゴム層28形成用の未加硫ゴム、防汚ゴム層20形成用の未加硫ゴムが加硫されて芯材22、外周ゴム層24、シールゴム層28、防汚ゴム層20が形成され、FRP製板26A形成用のプリプレグが加硫成型時の熱により硬化してFRP製板26Aが形成され、ソナードーム14が製造される。
加硫成形時、芯材22に掛装されたFRP製板26A形成用のプリプレグの箇所は、外周ゴム層24形成用の未加硫ゴムの外周面に重ね合わされて硬化することから、このプリプレグの箇所は、外周ゴム層24を介して芯材22の外周面に接合され、かつ、外周ゴム層24の外周面に対応した半円筒面状の円筒面部2608として形成される。
加硫成形時、芯材22から折り返されたFRP製板26A形成用の2枚のプリプレグの箇所は一対のFRP製板接合用面3004に重ね合わされて硬化することから、芯材22から折り返された2枚のFRP製板26Aの箇所は、一対のFRP製板接合用面3004に接合され、互いに近づきつつ延在する一対の傾斜面部2610とて形成される。
本実施の形態では、傾斜面部2610は、FRP製板接合用面3004の湾曲面3010に対応した湾曲面で形成されている。
なお、一対の傾斜面部2610の端部と円筒面部2608の周方向の両端とは連続状に接続されている。
また、取り付け基部1402において隙間閉塞用ゴム30Aを通過した箇所でシールゴム層28で挟まれた2枚のFRP製板26A形成用のプリプレグの箇所は、ドーム本体18Aを形成する平板状のドーム本体形成用面部2612として形成され、取り付け基部1402を除いた残りのドーム本体形成用面部2612の箇所は、図2に示すように平面と曲面で形成される。
同様に、シールゴム層28も、FRP製板26Aの円筒面部2608、傾斜面部2610、ドーム本体形成用面部2612に対応した円筒面部2808、湾曲面部2810、平面部2812で形成される。
本実施の形態では、芯材の中心を通る中心線に対して、ビード部16を含む取り付け基部1402は線対称に設けられている。
図3に示すように、ソナードーム14は、船体側の取り付け部材34に、取り付け具であるビードシート36、ビードクランプ38を介して船底10に取り付けられている。
取り付け部材34は、船底10に取り付けられた板状の部材であり、送受波器12の周囲でソナードーム14の平面視形状に沿って細長の枠状に延在している。
取り付け部材34は細長の枠状に一体成形されたものでもよく、あるいは、延在方向に分割された複数の分割体が結合されることで構成されていてもよい。
取り付け部材34の外周部には、取り付け部材34の延在方向に間隔をおいて複数の第1ボルト挿通孔H1が貫通形成されている。
ビードシート36は、ビード部1620の平面視形状に対応して細長の枠状に延在している。
ビードシート36は、金属製または合成樹脂製である。
ビードシート36は、細長の枠状に一体成形されたものでもよく、あるいは、その延在方向に分割された複数の分割体が結合されることで構成されていてもよい。
ビードシート36は、上方に向いた上面3602と、ビードシート側合わせ面3604と、ビードシート側挟持面3606を備えている。
上面3602には、ビードシート36の延在方向に間隔をおいて複数の第1ねじ孔N1が形成されている。
ビードシート側合わせ面3604は、送受波器12側に向いたビードシート36の箇所の上部に設けられ、ビードシート側挟持面3606は、送受波器12側に向いたビードシート36の箇所の下部に設けられている。
ビードシート側合わせ面3604には、ビードシート36の延在方向に間隔をおいて複数の第2ねじ孔N2が形成されている。
ビードシート側挟持面3606は、ソナードーム14の取り付け基部1402を挟持するための箇所であり、ビードシート側挟持面3606は、シールゴム層28の円筒面部2808のほぼ半部に対応した円筒面と、シールゴム層28の湾曲面部2810に対応した湾曲面と、シールゴム層28の平面部2812に対応した平面とを有している。
ビードクランプ38は、ビードシート36のビードシート側合わせ面3604およびビードシート側挟持面3606の全周にわたって延在している。
ビードクランプ38は、金属製または合成樹脂製である。
ビードクランプ38は、ビードシート36の平面視形状に対応した細長の枠状に一体成形されたものでもよく、あるいは、その延在方向に分割された複数の分割体が結合されることで構成されていてもよい。
ビードクランプ38は、送受波器12側に向いた内面3802と、ビードクランプ側合わせ面3804と、ビードクランプ側挟持面3806とを備えている。
ビードクランプ側合わせ面3804は、送受波器12から離れる方向に向いたビードクランプ38の箇所の上部に設けられ、ビードクランプ側挟持面3806は、送受波器12から離れる方向に向いたビードクランプ38の箇所の下部に設けられている。
内面3802には、ビードシート36の延在方向に間隔をおいて複数の第2ボルト挿通孔H2が形成され,この第2ボルト挿通孔H2はビードクランプ側合わせ面3804に貫通している。
ビードクランプ側挟持面3806は、ソナードーム14の取り付け基部1402を挟持するための箇所であり、ビードクランプ側挟持面3806は、シールゴム層28の円筒面部2808のほぼ半部に対応した円筒面と、シールゴム層28の湾曲面3010に対応した湾曲面と、シールゴム層28の平面部2812に対応した平面とを有している。
ソナードーム14を船底10に取り付けるに際して、ビードシート36のビードシート側挟持面3606とビードクランプ38のビードクランプ側挟持面3806とをソナードーム14の取り付け基部1402に合わせ、ビードシート36のビードシート側合せ面3604とビードクランプ38のビードクランプ側合せ面3804を合わせ、第2ボルト挿通孔H2に挿通され第2ねじ孔N2に螺合する第2ボルトB2によりビードクランプ38とビードシート36とを締結し、ビードシート側挟持面3606とビードクランプ側挟持面3806により、ソナードーム14の取り付け基部1402を挟持する。
そして、ビードシート36の上面3602を、船底10側に取り付けられた取り付け部材34の下面に合せ、第1ボルト挿通孔H1に挿通され第1ねじ孔N1に螺合する第1ボルトB1によりビードシート36を取り付け部材34に取り付け、これによりソナードーム14は船底10の船底に配置される。
本実施の形態のソナードーム14によれば、次の作用、効果が発揮される。
本実施の形態のソナードーム14では、ドーム本体18AがFRP製板26Aで構成されており、従来のゴム製のドーム本体18Aに比べて剛性を有していることから、高速航行時に大きな応力を受けてもドーム本体18Aの変形を阻止する上で有利であり、高速航行時における船底10の抵抗の増大を抑制する上で有利となる。
また、FRP製板26Aは、ビード部16において芯材22のほぼ半部に掛装されて折り返されており、芯材22の全周にわたって巻回されていない。
すなわち、FRP製板26Aが芯材22の全周にわたって巻回される場合には、FRP製板26Aは芯材22の周囲では円形となり、芯材22から離れるとFRP製板26Aは、芯材22に巻回され円形となったFRP製板26Aの外径よりも小さい寸法の厚さの板状となり、FRP製板26Aの形状は、ビード部16とドーム本体18Aとの境の箇所で急激に変化する。そのため、FRP製板26Aが芯材22の全周にわたって巻回される場合には、船舶の高速航行時においてドーム本体18Aに作用する応力が大きくなった場合、ビード部16とドーム本体18Aとの境のFRP製板26Aの箇所に応力集中が発生し、ソナードーム14の耐久性を向上する上で不利となる。
これに対して本実施の形態では、FRP製板26Aは、芯材22の外周のほぼ半部においては芯材22に巻回され、芯材22の外周の残りのほぼ半部では、その厚さが次第に減少する断面形状で予め成型された隙間閉塞用ゴム30AのFRP製板接合用面3004に沿って延在する傾斜面部2610として形成されている。
したがって、芯材22で折り返され互いに向かい合う2枚のFRP製板26Aの部分からなる断面形状は、ビード部16とドーム本体18Aとの境の箇所で急激に変化することなく徐々に変化している。
そのため船舶の高速航行時においてドーム本体18Aに作用する応力が大きくなった場合であっても、ビード部16とドーム本体18Aとの境の箇所においてFRP製板26Aにおける応力集中の発生を抑制でき、ソナードーム14の耐久性を向上する上で有利となる。
また、ソナードーム14の製造時に、隙間閉塞用ゴム30AのFRP製板接合用面3004を、FRP製板26Aの傾斜面部2610のあたかも金型面として利用でき、芯材22で折り返された2枚のFRP製板26Aの部分の箇所を、すなわち、FRP製板26Aの一対の傾斜面部2610を、設計通りの形状で正確に簡単に製造する上で有利となる。
また、本発明では、隙間閉塞用ゴム30Aの一対のFRP製板接合用面3004を平面で形成してもよいが、本実施の形態のように、一対のFRP製板接合用面3004を、互いに近づく方向に変位する湾曲面3010で形成すると、芯材22で折り返された2枚のFRP製板26Aの箇所もFRP製板接合用面3004の湾曲面3010に対応した湾曲面からなる傾斜面部2610として形成される。
そのため、そのため船舶の高速航行時においてドーム本体18Aに作用する応力が大きくなった場合であっても、ビード部16とドーム本体18Aとの境のFRP製板26Aの箇所に作用する応力を傾斜面部2610により広範囲に分散でき、ビード部16とドーム本体18Aとの境の箇所においてFRP製板26Aにおける応力集中の発生を抑制する上でより有利となり、FRP製のソナードーム14の耐久性を向上する上で有利となる。
次に図5を参照して第2の実施の形態について説明する。
なお、以下の実施の形態の説明では、第1の実施の形態と同様な箇所、部材に同一の符号を付してその説明を省略し、または簡略して説明し、第1の実施の形態と異なった箇所を重点的に説明する。
第2の実施の形態では、隙間閉塞用ゴム30Bの形状とドーム本体18Bの構造が第1の実施の形態と異なっている。
第1の実施の形態の隙間閉塞用ゴム30Aでは、湾曲面3010で形成された一対のFRP製板接合用面3004が、芯材22から離れた端部において交差していたのに対して、第2の実施の形態の隙間閉塞用ゴム30Bは、湾曲面3010で形成された一対のFRP製板接合用面3004が、芯材22から離れた端部において所定の間隔をおいて対向している。
そして、一対のFRP製板接合用面3004が、芯材22から離れた端部において接続面3020で接続されている。
ソナードーム14の取り付け基部1402において、第1の実施の形態と同様に、FRP製板26Aは、円筒面部2608、湾曲面状の傾斜面部2610、平板状のドーム本体形成用面部2612を備え、シールゴム層28は、円筒面部2808、湾曲面部2810、平面部2812を備えている。
また、芯材22と隙間閉塞用ゴム30Bが位置する箇所を除いたドーム本体18の箇所は、2枚のドーム本体形成用面部2612と、それらドーム本体形成用面部2612に接合され挟まれたドーム本体ゴム層40Aとで構成されている。
このドーム本体ゴム層40Aの端部は隙間閉塞用ゴム30Aの接続面3020に接合されている。
第2の実施の形態のソナードーム14の製造方法は、第1の実施の形態とほぼ同様であり、隙間閉塞用ゴム30Aの接続面3020Aにその端部を合わせてドーム本体ゴム層40A形成用の未加硫ゴムを配置する点、FRP製板26A形成用のプリプレグを外周ゴム層24形成用の未加硫ゴムの外周面のほぼ半部と、隙間閉塞用ゴム30Aの一対のFRP製板接合用面3004と、ドーム本体ゴム層40A形成用の未加硫ゴムの両面に重ね合わせる点が第1の実施の形態と異なっている。
このような第2の実施の形態によっても第1の実施の形態と同様な効果が奏される。
さらに第2の実施の形態では、芯材22で折り返されて2枚となったドーム本体形成用面部2612の間にドーム本体ゴム層40Aが介在しているので、高速航行時に大きな応力を受けてもドーム本体18の変形を阻止する上でより有利となり、高速航行時における船底10の抵抗の増大を抑制する上でより有利となる。
次に図6、図7を参照して第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態では、図6に示すように、隙間閉塞用ゴム30Aの形状は第1の実施の形態と同様であり、また、ドーム本体18が、ドーム本体ゴム層40Bと、ドーム本体ゴム層40Bを挟持する2枚のFRP製板26Cとで構成される点は第2の実施の形態と同様であるが、芯材22の箇所と、芯材22寄りのドーム本体18の箇所に第1FRP製板26Bと第2FRP製板26Cとの2枚のFRP製板が用いられている点が第1、第2の実施の形態と異なっている。
図7に示すように、第3の実施の形態では、第1FRP製板26Bが、外周ゴム層24の上から外周ゴム層24の外周面のほぼ半部に接合され、かつ、外周ゴム層24の外周面のほぼ半部に対応した半円筒面状の円筒面部2608Bで形成されている。
また、外周ゴム層24から折り返されて2枚となった第1FRP製板26Bの箇所は、隙間閉塞用ゴム30Aの一対のFRP製板接合用面3004に接合され、かつ、一対のFRP製板接合用面3004の湾曲面3010に対応した湾曲面状の傾斜面部2610Bとして形成されている。
また、隙間閉塞用ゴム30Aを通過した2枚となった第1FRP製板26Bは互いに接合された平面からなるドーム本体形成用面部2612Bとして形成され、図6に示すように、2枚となったドーム本体形成用面部2612Bは取り付け基部1402から離れた箇所まで延在している。
また、第2FRP製板26Cは、第1FRP製板26Bの円筒面部2608Bの外周面のほぼ半部に接合され、かつ、円筒面部2608Bの外周面のほぼ半部に対応した半円筒面状の円筒面部2608Cで形成されている。
また、芯材22から折り返されて2枚となった第2FRP製板26Cの箇所は、第1FRP製板26Bの傾斜面部2610Bに接合され、かつ、第1FRP製板26Bの傾斜面部2610Bに対応した湾曲面状の傾斜面部2610Cで形成されている。
また、隙間閉塞用ゴム30Aを通過した箇所で2枚となった第2FRP製板26Cは、取り付け基部1402において互いに接合された第1FRP製板26Bの両面に接合された平板状のドーム本体形成用面部2612Cとなり、取り付け基部1402を通過し、また、第1FRP製板26Bを通過した箇所では、図6に示すように、ドーム本体ゴム層40Bの両面に接合されている。
ソナードーム14の取り付け基部1402において、シールゴム層28は第2FRP製板26Cの上に設けられ、シールゴム層28は、第2FRP製板26Cの円筒面部2608C、傾斜面部2610C、ドーム本体形成用面部2612Cに対応した円筒面部2808、湾曲面部2810、平面部2812を有している。
第3の実施の形態のソナードーム14の製造方法は、第1の実施の形態とほぼ同様であり、第1FRP製板26B形成用のプリプレグの端部に合わせてドーム本体ゴム層40B形成用の未加硫ゴムを配置する点、シールゴム層28形成用の未加硫ゴムを配置する前に、第1FRP製板26B形成用のプリプレグとドーム本体ゴム層40B形成用の未加硫ゴムの上から第2FRP製板26C形成用のプリプレグを配置する点が第1の実施の形態と異なっている。
このような第3の実施の形態によっても第1の実施の形態と同様な効果が奏される。
さらに第3の実施の形態では、芯材22で折り返されて2枚となった第2FRP製板26Cの間にドーム本体ゴム層40Aが介在しているので、第2の実施の形態と同様に、高速航行時に大きな応力を受けてもドーム本体18の変形を阻止する上でより有利となり、高速航行時における船底10の抵抗の増大を抑制する上でより有利となる。
また、ソナードーム14の取り付け基部1402において、第1FRP製板26Bと第2FRP製板26Cの2枚のFRP製板が介在しているので、ソナードーム14の取り付け基部1402における剛性が高められ、ソナードーム14の耐久性を高める上でより有利となる。
なお、船舶の高速航行時においてドーム本体18に作用する応力が大きくなった場合、ビード部16とドーム本体18との境の第1、第2FRP製板26B、26Cの箇所に作用する応力を傾斜面部2610B、2610Cにより広範囲に分散して応力集中の発生を抑制する効果は、第1の実施の形態のFRP製板26Aの傾斜面部2610、第2の実施の形態の第1FRP製板26Bの傾斜面部2610と同様に発揮される。
10 船底
12 送受波器
14 ソナードーム
1402 取り付け基部
16 ビード部
18A、18B ドーム本体
1802 内面
1804 外面
20 防汚ゴム層
22 芯材
24 外周ゴム層
26A FRP製板
26B 第1FRP製板
26C 第2FRP製板
2608,2608B、2608C 円筒面部
2610、2610B、2610C 傾斜面部
2612、2612B、2612C ドーム本体形成用面部
28 シールゴム層
2808 円筒面部
2810 湾曲面部
2812 平面部
30A、30B 隙間閉塞用ゴム
3002 芯材接合用面
3004 FRP製板接合用面
3010 湾曲面
3020 接続面
34 取り付け部材
36 ビードシート
3602 上面
3604 ビードシート側合せ面
3606 ビードシート側挟持面
38 ビードクランプ
3802 内面
3804 ビードクランプ側合せ面
3806 ビードクランプ側挟持面
40A、40B ドーム本体ゴム層
S 隙間

Claims (5)

  1. 芯材を有し船体側に取り付けられるビード部と、前記ビード部から延在するドーム本体を備えるソナードームであって、
    前記ドーム本体はFRP製板を含んで構成され、
    前記FRP製板は、前記ビード部において前記芯材に掛装されて折り返されており、
    前記芯材と、前記芯材から前記FRP製板が折り返される箇所との間に形成される隙間に、硬質ゴムからなり前記芯材から離れるにつれてその厚さが次第に減少する断面形状で加硫成型され前記隙間を閉塞する隙間閉塞用ゴムが配置されている、
    ことを特徴とするソナードーム。
  2. 前記隙間閉塞用ゴムは、前記芯材の外周面に接合される芯材接合用面と、前記芯材接合用面の周方向の両端から互いに近づく方向に傾斜しつつ延在する一対のFRP製板接合用面とを有し、
    前記FRP製板は、前記芯材に掛装され接合された半円筒面状の円筒面部と、前記円筒面部の周方向の両端に接続され前記一対のFRP製板接合用面に接合され互いに近づきつつ延在する一対の傾斜面部と、前記一対の傾斜面部の端部に接続され前記ドーム本体を形成するドーム本体形成用面部とを備えている、
    ことを特徴とする請求項1記載のソナードーム。
  3. 前記一対のFRP製板接合用面は、互いに近づく方向に変位する湾曲面で形成され、
    前記一対の傾斜面部は、前記湾曲面に対応した湾曲面で形成されている、
    ことを特徴とする請求項2記載のソナードーム。
  4. 前記一対のFRP製板接合用面は、前記芯材から離れた端部において交差している、
    ことを特徴とする請求項2または3記載のソナードーム。
  5. 前記一対のFRP製板接合用面は、前記芯材から離れた端部において所定の間隔をおいて対向している、
    ことを特徴とする請求項2または3記載のソナードーム。
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