JP2022134626A - 点灯装置および照明器具 - Google Patents

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Yuichiro Ito
信一 芝原
Shinichi Shibahara
貴史 前田
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Abstract

【課題】小型化が可能な点灯装置および照明器具を得ることを目的とする。【解決手段】本開示に係る点灯装置は、本開示に係る点灯装置は、交流電源を整流する整流回路と、該整流回路の出力に接続され、第1スイッチング素子のオンオフにより第1出力電圧を出力する降圧チョッパ回路と、該降圧チョッパ回路から該第1出力電圧の供給を受け、第2スイッチング素子のオンオフにより光源を点灯させる点灯回路と、該降圧チョッパ回路と該点灯回路を制御する制御回路と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、点灯装置および照明器具に関する。
特許文献1には、点灯装置が開示されている。この点灯装置は、交流電源を全波整流して得られる直流電源と、昇圧チョッパ回路と、突入電流抑制装置とを具備する。昇圧チョッパ回路は、2次巻線を有するインダクタを備え、直流電源の電圧を昇圧する。突入電流抑制装置は、直流電源と昇圧チョッパ回路との間に接続された限流手段、限流手段に並列に接続されたスイッチ手段、および2次巻線に接続されてなり、スイッチ手段を駆動する倍電圧整流手段を具備する。
特開2005-57947号公報
特許文献1の点灯装置では、突入電流を抑制するために突入電流抑制装置が設けられている。このため、装置が大型化する可能性がある。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、小型化が可能な点灯装置および照明器具を得ることを目的とする。
本開示に係る点灯装置は、交流電源を整流する整流回路と、該整流回路の出力に接続され、第1スイッチング素子のオンオフにより第1出力電圧を出力する降圧チョッパ回路と、該降圧チョッパ回路から該第1出力電圧の供給を受け、第2スイッチング素子のオンオフにより光源を点灯させる点灯回路と、該降圧チョッパ回路と該点灯回路を制御する制御回路と、を備える。
本開示に係る点灯装置では、降圧チョッパ回路の第1スイッチング素子により突入電流を抑制できる。従って、突入電流抑制回路が不要となり点灯装置を小型化できる。
実施の形態1に係る点灯装置の回路ブロック図である。 比較例に係る点灯装置の動作波形を示す図である。 実施の形態1に係る点灯装置の動作波形を示す図である。 実施の形態2に係る点灯装置の回路ブロック図である。 実施の形態2に係る点灯装置の動作波形を示す図である。 実施の形態3に係る点灯装置の動作波形を示す図である。 実施の形態4に係る点灯装置の回路ブロック図である。 実施の形態4に係る点灯装置の動作波形を示す図である。 実施の形態5に係る照明器具の断面図である。
本開示の実施の形態に係る点灯装置および照明器具について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る点灯装置100の回路ブロック図である。点灯装置100は、交流電源1から電力の供給を受けて光源2を点灯させる。光源2は、例えばLED(Light Emitting Diode)である。点灯装置100は、整流回路DB、降圧チョッパ回路3、点灯回路4、降圧チョッパ回路制御部5、点灯回路制御部6を備える。
整流回路DBは4つのダイオードから構成されたダイオードブリッジ回路である。整流回路DBは交流電源1から入力される交流電圧を全波整流する。整流回路DBの直流出力側にはコンデンサC1が接続されている。コンデンサC1は、降圧チョッパ回路3のスイッチングリップルを除去する程度の小容量のフィルタコンデンサである。コンデンサC1は、全波整流電圧を平滑化するためのものではない。つまりコンデンサC1は、電源周波数成分のリップルを平滑するためのものではない。このため、降圧チョッパ回路3への入力電圧は、全波整流電圧となる。全波整流電圧は、交流電源1の2倍の周波数で脈動する。
降圧チョッパ回路3は整流回路DBの直流出力側に接続される。降圧チョッパ回路3は、インダクタL1a、スイッチング素子SW1、ダイオードD1、コンデンサC2から構成される。スイッチング素子SW1は例えばMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。スイッチング素子SW1のドレイン端子は、コンデンサC1の正極に接続される。スイッチング素子SW1のソース端子は、ダイオードD1のカソードおよびインダクタL1aの一端に接続される。スイッチング素子SW1のゲート端子は、降圧チョッパ回路制御部5に接続される。ダイオードD1のアノードはコンデンサC1の負極に接続される。インダクタL1aの他端はコンデンサC2の正極に接続される。コンデンサC2の負極はダイオードD1のアノードに接続される。
降圧チョッパ回路3は、インダクタL1aに磁気的に結合された検出巻線L1bを備える。検出巻線L1bの一端はコンデンサC2の負極に接続される。検出巻線L1bの他端は降圧チョッパ回路制御部5に接続される。
コンデンサC2は降圧チョッパ回路3の出力に接続される。コンデンサC2は、整流回路DBの出力と光源2とを繋ぐ一対の電力供給線路の間に接続される。コンデンサC2は、降圧チョッパ回路3の出力電圧を直流電圧に平滑するためのものではない。コンデンサC2は、後段に接続される点灯回路4のスイッチングリップルを除去する程度の小容量のコンデンサである。以降、降圧チョッパ回路3の出力電圧を第1出力電圧と呼ぶことがある。コンデンサC2の両端には、第1出力電圧が発生する。降圧チョッパ回路3の第1出力電圧は、交流電源1の2倍の周波数で脈動する。
コンデンサC2と並列に、出力電圧検出抵抗R1が接続される。出力電圧検出抵抗R1は直列に接続された2つの抵抗から形成される。2つの抵抗の接続点は、降圧チョッパ回路制御部5に接続される。
点灯回路4は降圧チョッパ回路の出力に接続される。点灯回路4は、インダクタL2、スイッチング素子SW2、ダイオードD2、平滑コンデンサC3から構成される。スイッチング素子SW2は、例えばMOSFETである。点灯回路4は昇圧チョッパ回路である。インダクタL2の一端には、コンデンサC2の正極が接続される。インダクタL2の他端には、スイッチング素子SW2のドレイン端子およびダイオードD2のアノードが接続される。スイッチング素子SW2のソース端子はコンデンサC2の負極と接続される。スイッチング素子SW2のゲート端子は、点灯回路制御部6に接続される。ダイオードD2のカソードは、平滑コンデンサC3の正極に接続される。平滑コンデンサC3の負極は、スイッチング素子SW2のソース端子に接続される。
平滑コンデンサC3は、点灯回路4の出力に接続される。平滑コンデンサC3は、整流回路DBの出力と光源2とを繋ぐ一対の電力供給線路の間に接続される。平滑コンデンサC3は点灯回路4の出力電圧を平滑化するために設けられる。平滑コンデンサC3は、コンデンサC1、C2よりも容量が大きい。平滑コンデンサC3は、例えば電解コンデンサである。以降、点灯回路4から光源2に供給される出力電圧を第2出力電圧と呼ぶことがある。平滑コンデンサC3の両端には第2出力電圧が発生する。第2出力電圧は、交流電源1の2倍の周波数で脈動する成分をほとんど含まない直流電圧となる。
平滑コンデンサC3の負極と光源2のカソード側との間には電流検出抵抗R2が接続される。電流検出抵抗R2と光源2との接続点は、点灯回路制御部6に接続される。
降圧チョッパ回路制御部5は、ゼロ電流検出部5a、電圧検出部5b、駆動信号生成部5cを含む。降圧チョッパ回路制御部5は、降圧チョッパ回路3を高周波スイッチングで駆動し、降圧チョッパ回路3の第1出力電圧および点灯装置100に対する入力電流、すなわち交流入力電流波形を制御する。降圧チョッパ回路3に入力される駆動信号は例えばPWM(Pulse Width Modulation)信号である。
点灯回路制御部6は、電流検出部6a、駆動信号生成部6bを含む。点灯回路制御部6は、点灯回路4を高周波スイッチングで駆動し、点灯回路4の出力電流を制御する。点灯回路4の出力電流は、光源2に供給される電流である。点灯回路4に入力される駆動信号は例えばPWM信号である。
次に、実施の形態1に係る点灯装置100の動作を説明する。点灯装置100に交流電源1が印加されると整流回路DBは入力された交流電圧を全波整流する。整流回路DBで整流された電圧は、コンデンサC1の両端に印加される。
ここでは、定常動作状態における降圧チョッパ回路3の動作を説明する。降圧チョッパ回路3は、整流回路DBの出力に接続され、スイッチング素子SW1のオンオフにより第1出力電圧を出力する。降圧チョッパ回路制御部5から出力される駆動信号により、スイッチング素子SW1がオンしたとする。スイッチング素子SW1がオンすると、全波整流電圧と降圧チョッパ回路3の第1出力電圧の差分、すなわちコンデンサC1の電圧とコンデンサC2の電圧の差分がインダクタL1aに印加される。これにより、インダクタL1aの電流は上昇し、インダクタL1aにエネルギが蓄えられる。
降圧チョッパ回路制御部5により設定されたスイッチング素子SW1のオン時間が経過すると、駆動信号生成部5cはスイッチング素子SW1をオフする信号を出力する。これにより、スイッチング素子SW1はオフする。スイッチング素子SW1がオフするとインダクタL1aに蓄えられたエネルギが放出され、インダクタL1a、コンデンサC2、ダイオードD1、インダクタL1aの順に電流が環流する。これにより、コンデンサC2が充電される。
インダクタL1aがエネルギを放出し終えると、インダクタL1aのリアクトル電流はゼロとなる。ゼロ電流検出部5aはこのタイミングを検出する。ゼロ電流検出部5aが、リアクトル電流がゼロになったタイミングを検出すると、駆動信号生成部5cは直ちにスイッチング素子SW1をオンする信号を出力する。これにより、再度スイッチング素子SW1はオンする。このように、降圧チョッパ回路3は所謂、電流臨界モードで動作する。
ゼロ電流検出部5aは、インダクタL1aと磁気的に結合された検出巻線L1bに発生する電圧信号を用いて、リアクトル電流がゼロになるタイミングを検出する。リアクトル電流がゼロになると、検出巻線L1bに発生する電圧は急速に立下がる特性を有する。ゼロ電流検出部5aは、この立下りのタイミングを検出することで、リアクトル電流がゼロになったことを判別する。
電圧検出部5bは、降圧チョッパ回路3の第1出力電圧を、出力電圧検出抵抗R1に発生する電圧信号より検出している。電圧検出部5bは、出力電圧検出抵抗R1により第1出力電圧を分圧して検出する。これにより降圧チョッパ回路制御部5は、降圧チョッパ回路3の第1出力電圧が目標電圧となるようにスイッチング素子SW1のオン時間を制御している。すなわち、降圧チョッパ回路制御部5は、第1出力電圧が目標電圧よりも高ければスイッチング素子SW1のオン時間を短くし、目標電圧よりも低ければオン時間を長くするという負帰還制御を実施している。
なお、コンデンサC2に発生する電圧は交流電源1の2倍の周波数で脈動する成分を含む。このため、電圧検出部5bは検出電圧を平均化し、降圧チョッパ回路制御部5は第1出力電圧の平均値が目標電圧と一致するようにフィードバック制御を実施する。
次に、降圧チョッパ回路3の力率改善効果について説明する。降圧チョッパ回路制御部5は、スイッチング周期におけるインダクタL1aの電流のピーク値が正弦波となるように、スイッチング素子SW1のオン時間を制御する。これにより、力率が改善される。
コンデンサC2は商用交流電圧の周波数に起因するリップル成分を平滑化しない程度の小容量コンデンサである。ここで、図2と図3を用いて、降圧チョッパ回路3の第1出力電圧を平滑化した場合と、平滑化しない場合における降圧チョッパ回路3への入力電流波形を比較する。図2は、比較例に係る点灯装置100の動作波形を示す図である。図3は、実施の形態1に係る点灯装置100の動作波形を示す図である。図2では降圧チョッパ回路3の第1出力電圧V1は平滑化されている。これに対して図3では、降圧チョッパ回路3の第1出力電圧V1は平滑化されていない。
図2に示すように、降圧チョッパ回路3の出力電圧を平滑化して直流電圧に変換する場合、商用交流電圧VACの絶対値が第1出力電圧V1を下回る期間が発生する。この期間は、商用交流電圧VACのゼロクロス近傍に発生する。この期間では、降圧チョッパ回路3のスイッチング素子SW1をオンしても、入力側から降圧チョッパ回路3に電流を流し込めない。このため、降圧チョッパ回路3への入力電流Iinが流れない期間が発生する。これにより、点灯装置100に対する入力電流波形は高調波成分を多く含むこととなり、力率が低下する。
これに対して図3に示されるように、本実施の形態における点灯装置100では、降圧チョッパ回路3の第1出力電圧V1は平滑化されない。このため、商用交流電圧VACの絶対値に対して、常に第1出力電圧V1の方が低くなる。よって、入力電流Iinの導通期間が図2の場合と比較して大幅に増加する。従って、点灯装置100に対する入力電流波形の高調波成分が低減され、力率が改善される。
このように、降圧チョッパ回路3の第1出力電圧V1を非平滑とすることで、商用交流電圧VACの全位相に対して降圧動作が可能となる。このため、点灯装置100に対する入力電流を正弦波状に制御することができる。従って、点灯装置100の力率を改善することができる。
なお、降圧チョッパ回路3の第1出力電圧V1は、光源2の点灯電圧を超えないものとする。例えば電源投入時において、降圧チョッパ回路3が先に駆動を開始し、その後に点灯回路4が駆動する場合を考える。降圧チョッパ回路3が起動した直後の過渡状態において、第1出力電圧V1がオーバーシュートにより光源2の点灯電圧に達すると、点灯回路4が動作していない状態でも降圧チョッパ回路3から直接光源2に電流が供給される。これにより、微点灯または閃光が発生する恐れがある。
これを防ぐために、ソフトスタート制御を実施しても良い。ソフトスタート制御では、起動時において、スイッチング素子SW1のオン時間を定常時のオン時間と比較して短く設定する。その後、徐々にオン時間を長くしていく。あるいは、電源投入時のみ降圧チョッパ回路3の目標電圧を、定常時の目標電圧よりも低く設定しても良い。これにより、起動時のオーバーシュートを抑制でき、降圧チョッパ回路3の第1出力電圧を光源2の点灯電圧より低くすることができる。従って、電源投入時の微点灯または閃光を防止することができる。
次に、点灯回路4の動作について説明する。ここでは、定常動作状態における点灯回路4の動作を説明する。点灯回路4は、降圧チョッパ回路3から第1出力電圧の供給を受け、スイッチング素子SW2のオンオフにより光源2を点灯させる。駆動信号生成部6bから出力される駆動信号により、スイッチング素子SW2がオンしたとする。スイッチング素子SW2がオンすると、降圧チョッパ回路3の第1出力電圧がインダクタL2に印加され、インダクタL2の電流は上昇する。これにより、インダクタL2にエネルギが蓄えられる。
点灯回路制御部6により設定されたスイッチング素子SW2のオン時間が経過すると、駆動信号生成部6bはスイッチング素子SW2をオフする信号を出力する。これにより、スイッチング素子SW2がオフする。スイッチング素子SW2がオフすると、インダクタL2に蓄えられたエネルギが放出され、インダクタL2、ダイオードD2、平滑コンデンサC3の経路で電流が流れる。これにより、平滑コンデンサC3が充電される。
点灯回路4は昇圧チョッパ回路であるため、平滑コンデンサC3には、インダクタL2の逆起電力と降圧チョッパ回路3の第1出力電圧が重畳する。このため、点灯回路4の第2出力電圧は、降圧チョッパ回路3の第1出力電圧よりも高くなる。さらに、平滑コンデンサC3はコンデンサC2と比較して大容量のコンデンサである。このため、第2出力電圧は平滑化され、交流電源1の2倍の周波数成分で脈動する成分をほとんど含まない直流波形となる。これにより、光源2をちらつきなく点灯させることができる。なお、点灯回路4においても、降圧チョッパ回路3と同様にインダクタL2に磁気的に結合された検出巻線を設け、電流臨界モードで駆動しても良い。
電流検出部6aは点灯回路4の出力電流、すなわち光源2に供給される電流の電流値を検出している。電流検出部6aは、電流検出抵抗R2により電流値を電圧信号に変換し、点灯回路4の出力電流を検出する。これにより点灯回路制御部6は、光源2に供給される電流が目標電流となるように、スイッチング素子SW2のオン時間を制御する。すなわち点灯回路制御部6は、点灯回路4の出力電流が目標電流よりも高ければスイッチング素子SW2のオン時間を短くし、出力電流が目標電流よりも低ければSW2のオン時間を長くするという負帰還制御を実施する。これにより、光源2を所望の明るさで点灯させることができる。
以上のように本実施の形態では、力率改善回路として降圧チョッパ回路を適用し、第1出力電圧を非平滑とした。これにより、点灯装置100に対する入力電流の高調波成分を低減でき、高力率な点灯装置100を得ることができる。
一般に光源点灯装置では、直流出力電圧を平滑化するため大容量のコンデンサが設けられることがある。光源の点灯前はコンデンサに電荷が充電されていない状態である。このため、電源投入時に商用交流電源より平滑コンデンサに過大な充電電流が流れ込むことがある。この電流は突入電流と呼ばれる。配電盤における1つのサーキットブレーカに対して、複数の照明器具が接続されることがある。この場合、電源投入時の突入電流が過大な電流値となり、サーキットブレーカの定格電流値を超過する可能性がある。これにより、商用交流電源が遮断されるおそれがある。また、サーキットブレーカの接点が溶着するおそれがある。
このような突入電流を抑制するため、突入電流抑制回路が用いられることがある。突入電流抑制回路では、例えば平滑コンデンサと直列に抵抗を挿入し、突入電流のピーク値を抑制する。また、点灯動作中は抵抗での電力損失を抑制するため、サイリスタ等で抵抗を短絡し、抵抗に流れる電流をバイパスさせる。
このように点灯装置に突入電流抑制回路を搭載すると、装置の大型化および高コスト化を招くおそれがある。また、電流をバイパスさせるサイリスタ等にも導通損失が発生する。このため、回路効率が低下するおそれがある。
これに対し本実施の形態では、スイッチング素子SW1は、整流回路DBの出力と光源2とを繋ぐ一対の電力供給線路上で、整流回路DBの出力と平滑コンデンサC3との間に設けられる。このスイッチング素子SW1により突入電流を抑制できる。従って、突入電流抑制回路が不要となり点灯装置100を小型化、高効率化できる。
また、本実施の形態では降圧チョッパ回路3の後段の点灯回路4に昇圧チョッパ回路が用いられる。この構成によれば、降圧チョッパ回路3により入力電圧を降圧しても、点灯回路4の第2出力電圧を光源2の点灯電圧まで引き上げることができる。また、平滑コンデンサC3により商用交流周波数成分を平滑化して直流に変換することができる。従って、光源2のちらつきを抑制できる。
本実施の形態では、降圧チョッパ回路3の第1出力電圧のリップル率は、点灯回路4から光源2に供給される第2出力電圧のリップル率よりも大きい。つまり、降圧チョッパ回路の第1出力電圧のリップル率をR_buck、点灯回路4の第2出力電圧のリップル率をR_boostとすると、R_buck>R_boostである。ここで、リップル率は、リップル成分の評価指数であり、(リップル電圧最大値―リップル電圧最小値)/平均電圧で定義される。リップル電圧最大値とリップル電圧最小値は、リップル成分を含めた第1出力電圧および第2出力電圧の最大値と最小値を示す。
点灯回路4は、昇圧チョッパ回路に限らず、昇圧コンバータ回路であれば良い。点灯回路4は、例えばフライバックコンバータまたはバックブーストコンバータであっても良い。
また、本実施の形態では降圧チョッパ回路制御部5と点灯回路制御部6が別個に設けられた。これに限らず、降圧チョッパ回路制御部5と点灯回路制御部6が、降圧チョッパ回路3と点灯回路4を制御する1つの制御回路として構成されても良い。
これらの変形は、以下の実施の形態に係る点灯装置および照明器具について適宜応用することができる。なお、以下の実施の形態に係る点灯装置および照明器具については実施の形態1との共通点が多いので、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係る点灯装置110の回路ブロック図である。点灯装置110は、電源電圧検出抵抗R3を設けた点が点灯装置100と異なる。また、電流検出抵抗R2からの電圧信号は、降圧チョッパ回路制御部5でも読み込み可能である。電源電圧検出部7は、電源電圧検出抵抗R3によって、整流回路DBの出力電圧を検出する。
図5は、実施の形態2に係る点灯装置110の動作波形を示す図である。図5を用いて点灯装置110の動作を説明する。点灯装置110に交流電源1が印加されると、整流回路DBは入力された交流電圧を全波整流する。整流回路DBで整流された電圧は、コンデンサC1の両端に印加される。
ここでは定常動作状態における点灯装置110の動作を説明する。電源電圧検出部7はコンデンサC1の両端に印加される全波整流電圧Vrを検出し、設定電圧と比較する。設定電圧は、点灯回路4の第2出力電圧V2を表す電圧である。設定電圧は、点灯回路4に図示しない出力電圧検出手段を設けて検出しても良い。あるいは光源2の点灯電圧が既知であれば、設定電圧として予め設定された値を用いても良い。
図5のt1期間では、全波整流電圧Vrが設定電圧である点灯回路4の第2出力電圧V2よりも低い。この場合、降圧チョッパ回路制御部5および点灯回路制御部6は、それぞれ降圧チョッパ回路3および点灯回路4を駆動させる。従って、降圧チョッパ回路制御部5および点灯回路制御部6はそれぞれスイッチング素子SW1、SW2の駆動信号を出力する。
時間経過に伴い、全波整流電圧Vrの瞬時値が上昇し、第2出力電圧V2を上回る。t2期間において、電源電圧検出部7は全波整流電圧Vrが第2出力電圧V2を上回ったことを検出して、点灯回路制御部6に点灯回路4の動作を停止させる指令信号を出力する。これにより、点灯回路制御部6はスイッチング素子SW2の駆動信号の出力を停止する。従って、点灯回路4はスイッチングを停止する。t2期間では、降圧チョッパ回路3のみが駆動することとなる。
光源2は、点灯回路4がスイッチングを停止しても、降圧チョッパ回路3が供給する電流により点灯を継続する。このとき、降圧チョッパ回路制御部5は電流検出抵抗R2からの電圧信号に基づき、光源2に流れる電流が所望の電流値となるように降圧チョッパ回路3を動作させる。つまり制御回路は、スイッチング素子SW2のスイッチングを停止させている間、点灯回路4から光源2に供給される出力電流が予め定められた電流値と一致するように、スイッチング素子SW1をオンオフさせる。点灯回路4の停止中は、平滑コンデンサC3は降圧チョッパ回路3に対して平滑コンデンサとして作用する。このため、光源2に商用周波数に起因するリップル電圧が印加されることを抑制できる。
その後、全波整流電圧Vrが時間経過に伴い下降する。全波整流電圧Vrが点灯回路4の第2出力電圧V2を下回るt3期間においては、点灯回路4の駆動を再開するように電源電圧検出部7は点灯回路制御部6に指令信号を送信する。これにより、点灯回路制御部6は点灯回路4を駆動する。t3期間は、t1期間と同様に降圧チョッパ回路3と点灯回路4の双方が駆動する。点灯回路4の駆動に伴い、点灯回路制御部6は電流検出抵抗R2の信号に基づき、光源2に流れる電流が所望の電流値となるように点灯回路4を制御する。
なお、点灯回路制御部6は、点灯回路4の駆動開始直後においてソフトスタート制御を実施しても良い。ソフトスタート制御では、点灯回路4の起動時において、スイッチング素子SW2のオン時間が定常時のオン時間と比較して短く設定される。その後、点灯回路制御部6は、徐々にオン時間を長くしていく。これにより、急峻な回路動作状態の変動に伴う光源2のちらつきを抑制できる。
全波整流電圧Vrが光源2の点灯電圧を上回る期間は、点灯回路4を構成する昇圧チョッパ回路を駆動しなくても、降圧チョッパ回路3のみで点灯が可能となる。このため、昇圧チョッパ回路の動作を停止しても良い。これにより、点灯回路4のスイッチング素子SW2を駆動するためのエネルギ、スイッチング素子SW2で発生する損失およびノイズを抑制することができる。
本実施の形態では、整流回路DBから降圧チョッパ回路3への入力電圧である全波整流電圧Vrが点灯回路4の第2出力電圧よりも大きいすべての期間で、スイッチング素子SW2のスイッチングを停止させた。これに限らず、点灯回路制御部6および電源電圧検出部7は、全波整流電圧Vrが第2出力電圧V2よりも大きい期間の少なくとも一部で、スイッチング素子SW2のスイッチングを停止させても良い。
また本実施の形態では、全波整流電圧Vrの値に応じて、点灯回路4のスイッチングを停止させる例を説明した。この変形例として、全波整流電圧Vrの値に応じて、降圧チョッパ回路3のスイッチングを停止させても良い。つまり、降圧チョッパ回路制御部5および電源電圧検出部7は、全波整流電圧Vrが点灯回路4の第2出力電圧よりも小さい期間の少なくとも一部で、スイッチング素子SW1を導通状態に固定しても良い。この場合も、スイッチング素子SW1を駆動するためエネルギ、スイッチング素子SW1で発生する損失およびノイズを抑制することができる。
なお、本実施の形態では、便宜上、降圧チョッパ回路制御部5、点灯回路制御部6、電源電圧検出部7をそれぞれ独立した制御ブロックとして記載した。これに限らず、降圧チョッパ回路制御部5、点灯回路制御部6、電源電圧検出部7のうち全てまたは一部が1つの制御回路として構成されても良い。降圧チョッパ回路制御部5、点灯回路制御部6、電源電圧検出部7は、例えば、AD変換器、コンパレータ、マイクロコンピュータ等が集積化されたICから構成されても良い。この場合、ソフトウェア上で上述した複数の機能が実現されても良い。
実施の形態3.
図6は、実施の形態3に係る点灯装置110の動作波形を示す図である。本実施の形態の点灯装置110の回路構成は、実施の形態2の点灯装置110と同様である。ここでは、定常動作状態における点灯装置110の動作を説明する。
全波整流電圧Vrが点灯回路4の第2出力電圧V2よりも低いt1期間では、電源電圧検出部7は点灯回路4を駆動させ、降圧チョッパ回路3を停止させる指令信号を出力する。これにより、点灯回路制御部6は点灯回路4を駆動させる。また、降圧チョッパ回路制御部5は降圧チョッパ回路3のスイッチングを停止させる。ただし、スイッチング素子SW1をオフ状態にすると点灯回路4への通電ができない。このため、t1期間において、スイッチング素子SW1はオン状態に保持される。光源2は、点灯回路4から電流の供給を受けて点灯する。
時間経過とともに全波整流電圧Vrは上昇する。t2期間において電源電圧検出部7は、降圧チョッパ回路3と点灯回路4の両方を駆動するように、降圧チョッパ回路制御部5と点灯回路制御部6にそれぞれ指令信号を出力する。これにより、降圧チョッパ回路制御部5は降圧チョッパ回路3のスイッチングを開始し、点灯回路制御部6は点灯回路4のスイッチングを継続する。t2期間は、全波整流電圧Vrが第2出力電圧V2よりも予め定められた値だけ低い電圧に到達した時点で始まり、全波整流電圧Vrが第2出力電圧V2を超えた後、予め設定された時間が経過することで終わる。降圧チョッパ回路3の駆動を開始する際には、降圧チョッパ回路制御部5はソフトスタート制御を実施しても良い。ソフトスタート制御では、降圧チョッパ回路制御部5はスイッチング素子SW1のオン時間を徐々に短くしていく。
次に、全波整流電圧Vrが点灯回路4の第2出力電圧V2よりも高いt3期間では、電源電圧検出部7は点灯回路4の動作を停止させる指令信号を点灯回路制御部6に送信する。これにより、点灯回路制御部6は点灯回路4のスイッチングを停止させる。点灯回路4のスイッチングを停止させる際には、点灯回路制御部6はフェードアウト制御を実施しても良い。フェードアウト制御では、点灯回路制御部6はスイッチング素子SW2のオン時間を徐々に短くしていく。
これにより、t3期間では降圧チョッパ回路3のみが駆動している状態となる。このため、光源2には降圧チョッパ回路3から電流が直接供給される。このとき、降圧チョッパ回路制御部5は電流検出抵抗R2の信号に基づき、光源2に流れる電流が所望の電流値となるように降圧チョッパ回路3を動作させる。
次に、時間経過とともに全波整流電圧Vrが低下する。t4期間において、点灯回路4が再び動作を開始するように、電源電圧検出部7は点灯回路制御部6に指令信号を出力する。これにより点灯回路4はスイッチングを開始する。t4期間は、全波整流電圧Vrが第2出力電圧V2よりも予め定められた値だけ高い電圧に到達した時点で始まり、全波整流電圧Vrが第2出力電圧V2を下回った後、予め設定された時間が経過することで終わる。このとき、点灯回路制御部6はソフトスタート制御を実施しても良い。
次に、時間経過ともに全波整流電圧Vrがさらに低下する。全波整流電圧Vrが点灯回路4の第2出力電圧V2よりも低いt5期間では、電源電圧検出部7は降圧チョッパ回路3のスイッチングを停止するように、降圧チョッパ回路制御部5に指令信号を出力する。これにより、降圧チョッパ回路制御部5は降圧チョッパ回路3のスイッチングを停止する。また、降圧チョッパ回路制御部5はスイッチング素子SW1をオン状態に保持する。これにより、点灯装置110はt1期間の動作に戻る。降圧チョッパ回路制御部5は、降圧チョッパ回路3を停止させる際に、フェードアウト制御を実施しても良い。フェードアウト制御では、降圧チョッパ回路制御部5はスイッチング素子SW1のオン時間を徐々に長くしていく。
本実施の形態の制御回路は、全波整流電圧Vrが第2出力電圧V2よりも大きい期間の一部で、スイッチング素子SW2のスイッチングを停止させ、全波整流電圧Vrが第2出力電圧V2よりも小さい期間の一部で、スイッチング素子SW1を導通状態に固定する。これにより、スイッチング素子を高周波駆動するためエネルギ、および、スイッチング素子で発生する損失およびノイズを抑制することができる。
また、全波整流電圧Vrと第2出力電圧V2が等しくなる時点の前後には、スイッチング素子SW1とスイッチング素子SW2が共にスイッチングしている期間が設けられる。つまり、全波整流電圧Vrが第2出力電圧V2近傍となる一定期間においては、降圧チョッパ回路3と点灯回路4の両方が駆動する重なり期間が設けられる。これにより、駆動する回路の切り替え時に発生する過渡的な回路状態の変動による光源2のちらつきを抑制することができる。
また、スイッチング素子SW1、SW2の駆動開始時にソフトスタート制御を行い、駆動停止時にフェードアウト制御を行うことにより、降圧チョッパ回路3と点灯回路4の切り替えをより滑らかに実施することができる。従って、点灯回路4の第2出力電圧V2の変動を抑制できる。
実施の形態4.
図7は、実施の形態4に係る点灯装置130の回路ブロック図である。図7では、点灯装置130のうち、降圧チョッパ回路3と降圧チョッパ回路制御部5の内部構成の一部が示されている。その他の部分は図4と同一である。
点灯装置130において駆動信号生成部5cは、発振部5c1、反転回路NOT、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2、ブートストラップダイオードD3、ブートストラップコンデンサCBを含む。発振部5c1には、スイッチング素子Q1のゲート端子が接続される。また、発振部5c1には、反転回路NOTを介してスイッチング素子Q2のゲート端子が接続される。スイッチング素子Q1のドレイン端子は、ブートストラップダイオードD3のカソードおよびブートストラップコンデンサCBの一端に接続される。ブートストラップダイオードD3のアノードは制御電源Vccに接続される。スイッチング素子Q1のソース端子は、スイッチング素子Q2のドレイン端子およびスイッチング素子SW1のゲート端子に接続される。スイッチング素子Q2のソース端子は、ブートストラップコンデンサCBの他端およびダイオードD1のカソードに接続される。
降圧チョッパ回路制御部5では、制御電源VccからブートストラップコンデンサCBに充電されたエネルギを利用して、スイッチング素子SW1に駆動信号を印加する。
図8は、実施の形態4に係る点灯装置130の動作波形を示す図である。図8を用いて点灯装置130の動作を説明する。本実施の形態では、交流電源1の1周期にわたって、点灯回路4から光源2に供給される第2出力電圧V2は、全波整流電圧Vrよりも大きいものとする。ここでは、定常動作状態における点灯装置130の動作を説明する。電源電圧検出部7は全波整流電圧Vrを検出し、実施の形態2と同様に設定電圧と比較する。
電源電圧検出部7は、常に全波整流電圧Vrよりも第2出力電圧V2が高いと判別すると、設定電圧Vsを第2出力電圧V2から全波整流電圧Vrのゼロクロス付近の値に変更する。全波整流電圧Vrが設定電圧Vsよりも低いt1期間では、降圧チョッパ回路3と点灯回路4の両方を駆動させるように、電源電圧検出部7は降圧チョッパ回路制御部5と点灯回路制御部6に指令信号を出力する。これにより、降圧チョッパ回路制御部5と点灯回路制御部6は、それぞれ降圧チョッパ回路3と点灯回路4を駆動させる。
次に、時間経過とともに全波整流電圧Vrが上昇し、設定電圧Vsを超える。全波整流電圧Vrが設定電圧Vsよりも高いt2期間において、降圧チョッパ回路3のスイッチングを停止するように、電源電圧検出部7は降圧チョッパ回路制御部5に指令信号を出力する。これにより、降圧チョッパ回路制御部5は降圧チョッパ回路3のスイッチングを停止させる。ただし、交流電源1から点灯回路4への電力供給を行うために、降圧チョッパ回路制御部5はスイッチング素子SW1をオン状態に保持する。これにより、点灯回路4はスイッチング動作を維持できる。
次に、時間経過とともに全波整流電圧Vrが低下し、設定電圧Vsを下回る。全波整流電圧Vrが設定電圧Vsよりも低いt3期間において、再び降圧チョッパ回路3を駆動するように電源電圧検出部7は降圧チョッパ回路制御部5に信号を出力する。これにより、降圧チョッパ回路制御部5は降圧チョッパ回路3のスイッチングを再開する。このため点灯装置130は、t1期間の動作に戻る。
本実施の形態の降圧チョッパ回路制御部5は、ブートストラップコンデンサCBを電源としてスイッチング素子SW1をオンオフさせる。また、降圧チョッパ回路制御部5は、交流電源1の1周期のうち一部の期間でスイッチング素子SW1をオンオフさせ、交流電源1の1周期のうち他の期間ではスイッチング素子SW1を導通状態に固定する。また、点灯回路4は常時駆動し、光源2に電流を供給する。
本実施の形態では、点灯回路4の第2出力電圧V2が常に全波整流電圧Vrよりも高い。このため、点灯回路4のみを駆動させ、降圧チョッパ回路3のスイッチングを停止させることで、光源2の点灯が可能である。
ここで、本実施の形態における降圧チョッパ回路3では、スイッチング素子SW1がグランドレベルに対して高電圧側に配置されている。従って、スイッチング素子SW1を駆動するためにはフローティング電源が必要となる。図7に示されるように、本実施の形態では、制御電源VccからブートストラップコンデンサCBを充電し、ブートストラップコンデンサCBをフローティング電源として使用している。
ブートストラップコンデンサCBは、スイッチング素子SW1がオフ状態のとき充電される。すなわち、降圧チョッパ回路3のスイッチング動作におけるターンオフ時に、インダクタL1aに蓄えられたエネルギによりインダクタL1a、コンデンサC2、ダイオードD1の経路で環流電流が流れる。この期間では、ダイオードD1が導通することにより、スイッチング素子SW1のソース端子がグランドレベルになる。これにより、制御電源Vcc、ブートストラップダイオードD3、ブートストラップコンデンサCB、ダイオードD1の経路で電流が流れ、ブートストラップコンデンサCBが充電される。
発振部5c1がスイッチング素子Q1をオンさせたとする。このとき、ブートストラップコンデンサCBに蓄えられたエネルギにより、ブートストラップコンデンサCB、スイッチング素子Q1、スイッチング素子SW1のゲート端子の経路で、スイッチング素子SW1にオン信号を与えることができる。
しかしながら、ブートストラップコンデンサCBの容量は有限ある。このため、定期的にブートストラップコンデンサCBを充電する必要がある。これに対し本実施の形態では、降圧チョッパ回路3を定期的に動作させる。このため、ブートストラップコンデンサCBを充電できる。
また、降圧チョッパ回路制御部5は、全波整流電圧Vrが予め定められた値よりも小さいとき、スイッチング素子SW1をオンオフさせて降圧チョッパ回路3を動作させる。このように全波整流電圧Vrが低い状態で降圧チョッパ回路3を駆動させるため、降圧チョッパ回路3の駆動開始に伴う回路の過渡的な動作変動の影響を抑制できる。従って、光源2のちらつきを抑制できる。また、全波整流電圧Vrが低い状態で降圧チョッパ回路3が動作するので、スイッチング素子SW1のスイッチングに伴うスイッチングロスおよびノイズを小さくすることができる。
本実施の形態では、交流電源1の1周期のうち、ほとんどの期間において、点灯回路4のみが駆動し、降圧チョッパ回路3はスイッチングしていない。このため、スイッチング素子SW1を高周波駆動するためエネルギ、および、スイッチング素子SW1で発生する損失およびノイズの発生を抑制することができる。
なお、スイッチング素子SW1が低圧側に配置された場合は、常時、降圧チョッパ回路3を駆動させなくても良い。また、スイッチング素子SW1がグランドレベルに対して高電圧側に配置された場合でも、他の方法で駆動電源を供給する場合は、常時、降圧チョッパ回路3を駆動させなくても良い。他の方法には、例えばパルストランスを用いてスイッチング素子SW1を駆動する方法および絶縁型の制御電源を用いて駆動電源を供給する方法がある。
実施の形態5.
図9は、実施の形態5に係る照明器具200の断面図である。照明器具200は、照明器具本体40、コネクタ41、光源基板42、点灯装置43、配線44、45を備えている。照明器具本体40は、点灯装置43などを取り付けるための筺体である。コネクタ41は、商用電源などの交流電源1から電力の供給を受けるための接続部である。光源基板42は、LEDまたは有機ELなどの光源2を実装した基板である。
点灯装置43の回路構成は、上述した点灯装置100、110、130の何れかと同じである。点灯装置43は、コネクタ41と配線44を介して交流電源1からの電力供給を受ける。点灯装置43は、入力した電力を直流に変換する。点灯装置43は変換された電力を、配線45を介して光源基板42に供給する。点灯装置43から供給された電力により、光源基板42に実装された光源2が点灯する。
これにより、実施の形態1~4の何れかに係る点灯装置の利点を備えた照明器具200が提供される。照明器具200によれば、突入電流抑制回路が不要となり、機器の小型化、低コスト化、高効率化を実現することができる。
なお、各実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いてもよい。また、ここまでに説明した変形例は、その変形例が記載された実施の形態以外の実施の形態にも適宜応用できる。
1 交流電源、2 光源、3 降圧チョッパ回路、4 点灯回路、5 降圧チョッパ回路制御部、5a ゼロ電流検出部、5b 電圧検出部、5c 駆動信号生成部、5c1 発振部、6 点灯回路制御部、6a 電流検出部、6b 駆動信号生成部、7 電源電圧検出部、40 照明器具本体、41 コネクタ、42 光源基板、43 点灯装置、44 配線、45 配線、100、110、130 点灯装置、200 照明器具、C1、C2 コンデンサ、C3 平滑コンデンサ、CB ブートストラップコンデンサ、D1、D2 ダイオード、D3 ブートストラップダイオード、DB 整流回路、L1a インダクタ、L1b 検出巻線、L2 インダクタ、NOT 反転回路、Q1 スイッチング素子、Q2 スイッチング素子、R1 出力電圧検出抵抗、R2 電流検出抵抗、R3 電源電圧検出抵抗、SW1、SW2 スイッチング素子

Claims (13)

  1. 交流電源を整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力に接続され、第1スイッチング素子のオンオフにより第1出力電圧を出力する降圧チョッパ回路と、
    前記降圧チョッパ回路から前記第1出力電圧の供給を受け、第2スイッチング素子のオンオフにより光源を点灯させる点灯回路と、
    前記降圧チョッパ回路と前記点灯回路を制御する制御回路と、
    を備えることを特徴とする点灯装置。
  2. 前記整流回路の出力と前記光源とを繋ぐ一対の電力供給線路の間に接続されたコンデンサを備え、
    前記第1スイッチング素子は、前記一対の電力供給線路上で、前記整流回路の出力と前記コンデンサとの間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
  3. 前記降圧チョッパ回路の前記第1出力電圧のリップル率は、前記点灯回路から前記光源に供給される第2出力電圧のリップル率よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の点灯装置。
  4. 前記降圧チョッパ回路の前記第1出力電圧は、前記交流電源の2倍の周波数で脈動することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の点灯装置。
  5. 前記コンデンサは、
    前記降圧チョッパ回路に設けられ、両端に前記第1出力電圧が発生する第1コンデンサと、
    前記点灯回路に設けられ、前記点灯回路から前記光源に供給される第2出力電圧が両端に発生する第2コンデンサと、
    を含み、
    前記第2コンデンサは、前記第1コンデンサよりも容量が大きいことを特徴とする請求項2に記載の点灯装置。
  6. 前記点灯回路は昇圧コンバータ回路であることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の点灯装置。
  7. 前記制御回路は、前記整流回路から前記降圧チョッパ回路への入力電圧が、前記点灯回路から前記光源に供給される第2出力電圧よりも大きい期間の少なくとも一部で、前記第2スイッチング素子のスイッチングを停止させることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の点灯装置。
  8. 前記制御回路は、前記第2スイッチング素子のスイッチングを停止させている間、前記点灯回路から前記光源に供給される出力電流が予め定められた電流値と一致するように、前記第1スイッチング素子をオンオフさせることを特徴とする請求項7に記載の点灯装置。
  9. 前記制御回路は、前記整流回路から前記降圧チョッパ回路への入力電圧が、前記点灯回路から前記光源に供給される第2出力電圧よりも小さい期間の少なくとも一部で、前記第1スイッチング素子を導通状態に固定することを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の点灯装置。
  10. 前記制御回路は、前記整流回路から前記降圧チョッパ回路への入力電圧が、前記点灯回路から前記光源に供給される第2出力電圧よりも大きい期間の一部で、前記第2スイッチング素子のスイッチングを停止させ、前記入力電圧が前記第2出力電圧よりも小さい期間の一部で、前記第1スイッチング素子を導通状態に固定し、
    前記入力電圧と前記第2出力電圧が等しくなる時点の前後には、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子が共にスイッチングしている期間が設けられることを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の点灯装置。
  11. 前記第1スイッチング素子がオフ状態のとき充電されるブートストラップコンデンサを備え、
    前記交流電源の1周期にわたって、前記点灯回路から前記光源に供給される第2出力電圧は、前記整流回路から前記降圧チョッパ回路への入力電圧よりも大きく、
    前記制御回路は、前記ブートストラップコンデンサを電源として前記第1スイッチング素子をオンオフさせ、前記交流電源の1周期のうち一部の期間で前記第1スイッチング素子をオンオフさせ、前記交流電源の1周期のうち他の期間では前記第1スイッチング素子を導通状態に固定することを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載の点灯装置。
  12. 前記制御回路は、前記入力電圧が予め定められた値よりも小さいとき前記第1スイッチング素子をオンオフさせることを特徴とする請求項11に記載の点灯装置。
  13. 請求項1から12の何れか1項に記載の点灯装置と、
    前記光源と、
    を備えることを特徴とする照明器具。
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