JP2022133582A - 表示装置の制御方法、表示装置、および表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】表示画像外においてなされた指示体の操作に応じて処理を実行可能な表示装置の制御方法、表示装置、表示システムを提供する。【解決手段】プロジェクター300が表示面500に投射した投射画像を含む範囲である第1の領域をカメラ350によって撮像して生成した第1の撮像画像を基に、投射画像上の位置を表すプロジェクター座標系と、撮像画像上の位置を表すカメラ座標系との対応関係を特定し、カメラ350が第1の領域を撮像して生成した第2の撮像画像を基に、カメラ座標系における指示体400の指示位置を検出し、指示体400による入力操作が検出された時の、カメラ座標系における指示位置が、対応関係が特定された領域内に位置する場合には、第1の処理を実行し、指示体400による入力操作が検出された時の、カメラ座標系における指示位置が、対応関係が特定されていない領域内に位置する場合には、第2の処理を実行する。【選択図】図1
Description
本発明は、表示装置の制御方法、表示装置、および表示システムに関する。
特許文献1には、表示画面上における指示体の指示位置を検出可能な表示装置において、検出した表示画面上における指示位置に所定の画像を表示させる技術が提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の表示装置では、表示装置が表示する表示画像上において指示体によりなされた操作に応じて処理が行われるが、表示画像外においてなされた指示体の操作については一切考慮されていない。そのため、表示画像外においてなされた指示体の操作は活用されてこなかった。
表示装置の制御方法は、指示体による入力操作を検出する表示装置の制御方法であって、前記表示装置が表示面に表示した表示画像を含む第1の領域をカメラによって撮像して生成した撮像画像である第1の撮像画像を基に、前記表示画像上の位置を表す表示装置座標系と前記撮像画像上の位置を表すカメラ座標系との対応関係を特定し、前記対応関係を特定した後に、前記カメラが前記第1の領域を撮像して生成した前記撮像画像である第2の撮像画像を基に、前記カメラ座標系における前記指示体の指示位置を検出し、前記指示体による前記入力操作を検出し、前記指示体による前記入力操作が検出された時の、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第1の領域のうち前記対応関係が特定された第2の領域内に位置する場合には、第1の処理を実行し、前記指示体による前記入力操作が検出された時の、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第1の領域のうち前記対応関係が特定されていない第3の領域内に位置する場合には、前記第1の処理とは異なる第2の処理を実行する。
表示装置は、指示体による入力操作を検出する表示装置であって、表示面に表示画像を表示する表示部と、前記表示面を含む第1の領域を撮像し撮像画像を生成するカメラと、前記撮像画像である第1の撮像画像を基に、前記表示画像上の位置を表す表示装置座標系と前記撮像画像上の位置を表すカメラ座標系との対応関係を特定する特定部と、前記撮像画像である第2の撮像画像を基に、前記カメラ座標系における前記指示体の指示位置を検出する位置検出部と、前記指示体による前記入力操作を検出する操作検出部と、処理実行部とを備え、前記処理実行部は、前記指示体による前記入力操作が検出された時の、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第1の領域のうち前記対応関係が特定された第2の領域内に位置する場合には、第1の処理を実行し、前記指示体による前記入力操作が検出された時の、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第1の領域のうち前記対応関係が特定されていない第3の領域内に位置する場合には、第2の処理を実行する。
表示システムは、指示体による入力操作を検出する表示システムであって、前記表示システムは、表示面に表示画像を表示する表示装置と、前記表示画像を含む第1の領域を撮像して撮像画像を生成するカメラとを備え、前記カメラは、前記第1の領域を撮像して撮像画像を生成する撮像部と、前記撮像画像を前記表示装置に送信する送信部と、を備え、前記表示装置は、前記カメラから前記撮像画像を受信する受信部と、前記撮像画像である第1の撮像画像を基に、前記表示部が表示する前記表示画像上の位置を表す表示装置座標系と前記撮像画像上の位置を表すカメラ座標系との対応関係を特定する特定部と、前記撮像画像である第2の撮像画像を基に、前記カメラ座標系における前記指示体の指示位置を検出する位置検出部と、前記指示体による前記入力操作を検出する操作検出部と、処理実行部と、を備え、前記処理実行部は、前記指示体による前記入力操作が検出された時の、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第1の領域のうち前記対応関係が特定された第2の領域内に位置する場合には、第1の処理を実行し、前記指示体による前記入力操作が検出された時の、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第1の領域のうち前記対応関係が特定されていない第3の領域内に位置する場合には、第2の処理を実行する。
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。なお、図面において各部の寸法および縮尺は実際のものと適宜異なる。また、以下に記載する実施の形態は、本発明の好適な具体例である。このため、本実施形態には、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る表示システム100の概要を示す。表示システム100は、PC200、プロジェクター300、指示体400、および表示面500を含む。PC200は、文書作成アプリケーションや画像閲覧アプリケーションなどを実行可能な一般的なパーソナルコンピューターである。PC200は、表示面500に表示すべき画像のデータをPC200に接続されたプロジェクター300に供給する。PC200は、外部の装置の一例である。プロジェクター300は、一般的なプロジェクターとしての機能を有し、PC200から供給された画像データに基づく画像を表示面500に投射する。プロジェクター300は、表示装置の一例である。表示面500は、専用のスクリーンまたは壁面である。
図1は、実施形態1に係る表示システム100の概要を示す。表示システム100は、PC200、プロジェクター300、指示体400、および表示面500を含む。PC200は、文書作成アプリケーションや画像閲覧アプリケーションなどを実行可能な一般的なパーソナルコンピューターである。PC200は、表示面500に表示すべき画像のデータをPC200に接続されたプロジェクター300に供給する。PC200は、外部の装置の一例である。プロジェクター300は、一般的なプロジェクターとしての機能を有し、PC200から供給された画像データに基づく画像を表示面500に投射する。プロジェクター300は、表示装置の一例である。表示面500は、専用のスクリーンまたは壁面である。
指示体400は、ユーザーによって把持される電子ペン等の入力デバイス、あるいはユーザー自身の手や指である。本実施形態における指示体400は、ユーザーの指である指示体400-2、および当該ユーザーが使用する電子ペンである指示体400-1を含む。ここで、指示体400として、指示体400-1だけが使用可能である構成としてもよいし、指示体400-2だけが使用可能である構成としてもよい。指示体400によって表示システム100を操作することを、以降はインタラクティブ操作と称する。
プロジェクター300は、ユーザーが指示体400を用いて表示面500内の位置を指示すると、指示体400の指示位置に応じて、表示面500上に、PC200から供給される画像データに基づく画像に重ねて画像オブジェクトを描画したり、PC200で動作しているアプリケーションプログラムに当該位置に対応する動作を実現させたりすることができる。画像オブジェクトは、例えば、指示体400の指示位置にプロットされた点を示す画像である。また、検出した複数の指示体400の指示位置間を結ぶ線分を示す画像を用いても良い。画像オブジェクトは所定の画像の一例である。また、指示体400の「指示位置」とは指示体400が表示面500を指し示した位置のことを言う。
図2は、PC200の機能を示す。PC200は、通信部210、画像処理部240、制御部230、表示部260、記憶部250、入力部220を含む。
通信部210は、通信インターフェイスであって、送信部211および受信部212を含む。送信部211は、画像処理部240から供給された第1画像データIS1をプロジェクター300に送信する。受信部212は、プロジェクター300から、指示位置の座標を含む操作情報Dpを受信して制御部230に供給する。操作情報Dpは、指示位置情報または符号情報の一例である。通信部210は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインターフェイス回路を備えていてもよい。また、通信部210は、無線通信インターフェイスを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインターフェイス回路としては有線LAN、IEEE1394、USB、HDMI(登録商標)等に準拠したものが挙げられる。また、無線通信インターフェイスとしては無線LANやBluetooth(登録商標)等に準拠したものが挙げられる。
通信部210は、通信インターフェイスであって、送信部211および受信部212を含む。送信部211は、画像処理部240から供給された第1画像データIS1をプロジェクター300に送信する。受信部212は、プロジェクター300から、指示位置の座標を含む操作情報Dpを受信して制御部230に供給する。操作情報Dpは、指示位置情報または符号情報の一例である。通信部210は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインターフェイス回路を備えていてもよい。また、通信部210は、無線通信インターフェイスを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインターフェイス回路としては有線LAN、IEEE1394、USB、HDMI(登録商標)等に準拠したものが挙げられる。また、無線通信インターフェイスとしては無線LANやBluetooth(登録商標)等に準拠したものが挙げられる。
制御部230は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーによって実現され、文書作成アプリケーションや画像閲覧アプリケーションなどの各種アプリケーションプログラムを実行する。さらに、制御部230は、受信部212から操作情報Dpを取得すると、操作情報Dpに含まれる座標を当該アプリケーションプログラムに引き渡す。この座標に基づいて、アプリケーションプログラムに規定された動作(ページの切替え、拡大・縮小、画面のスクロールなど)が特定される。そして、制御部230は、特定された動作が画面の更新を伴うものである場合は、画面の更新の命令を画像処理部240に出力する。
画像処理部240は、画像処理プロセッサーや画像処理回路によって実現され、制御部230から供給される命令に基づいて、アプリケーションの実行結果等を表す第1画像データIS1を生成する。生成された第1画像データIS1は、表示部260および送信部211に供給される。表示部260は、液晶ディスプレイ等の表示装置であって、第1画像データIS1に基づく第1画像IM1を表示する。入力部220はキーボードやマウスなどの入力装置であって、ユーザーの指示や命令を制御部230に入力する。記憶部250は、ハードディスクや半導体メモリー等の記憶装置であって、制御部230で実行されるOSやアプリケーションプログラムなどを格納する。
図3は、プロジェクター300の機能を示す。プロジェクター300は、PC200から供給される第1画像データIS1に基づいた第1画像IM1を表示面500に投射する。具体的には、プロジェクター300は、制御部310、投射部320、通信部330、描画部340、カメラ350、記憶部360を含む。
制御部310は、CPU等のプロセッサーによって実現され、所定の制御プログラム370を実行することにより、プロジェクター300の各部を制御する。記憶部360は、半導体メモリーやハードディスク等の記憶装置であって、制御部310が実行する制御プログラム370や、後述するキャリブレーションデータ380、キャリブレーション画像390、および、制御部310が処理するデータを不揮発的に記憶する。
制御部310は、プロジェクター300の電源をオン/オフする指示を受け付けた場合には、図示しない電源部を制御し、プロジェクター300の電源をオン/オフする。プロジェクター300の電源をオン/オフする指示は、例えば、電源をオン/オフする機能が割り当てられた図示しないリモコンのボタンや操作パネルの操作によって行われる。
制御部310は、プロジェクター300の電源をオン/オフする指示を受け付けた場合には、図示しない電源部を制御し、プロジェクター300の電源をオン/オフする。プロジェクター300の電源をオン/オフする指示は、例えば、電源をオン/オフする機能が割り当てられた図示しないリモコンのボタンや操作パネルの操作によって行われる。
制御部310は、記憶部360に記憶された制御プログラム370を読み出して実行することにより、投射制御部311、撮像制御部312、特定部313、位置検出部314、操作検出部315、処理実行部316の機能を実現し、プロジェクター300の各部を制御する。
投射部320は、光源部321、光変調装置322、および投射光学系323を有し、表示面500に画像を表示する。投射部320は、表示部の一例である。光源部321は、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)、或いはレーザー光源等からなる光源を備える。また、光源部321は、光源が発した光を光変調装置322に導くリフレクターおよび補助リフレクターを備えていてもよい。さらに、投射光の光学特性を高めるための図示しないレンズ群、偏光板、或いは光源が発した光の光量を光変調装置322に至る経路上で低減させる調光素子等を備えていてもよい。
光変調装置322は、例えばRGBの三原色に対応した3枚の透過型液晶パネルを備え、この液晶パネルを透過する光を変調し画像光を生成する。光源部321からの光はRGBの3色の色光に分離され、各色光は対応する各液晶パネルに入射する。各液晶パネルを通過して変調された色光はクロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系323に射出される。
投射光学系323は、光変調装置322により変調された画像光を表示面500方向へ導き、表示面500上に結像させるレンズ群を備える。また、投射光学系323は、投射画像の拡大・縮小および焦点の調整を行うズーム機構、フォーカスの調整を行うフォーカス調整機構を備えていてもよい。プロジェクター300が短焦点型である場合、投射光学系323に、画像光を表示面500に向けて反射する凹面鏡を備えていてもよい。
通信部330は、通信インターフェイスであって、送信部331および受信部332を含む。送信部331は、制御部310から供給された操作情報DpをPC200に送信する。受信部332は、PC200から第1画像データIS1を受信して描画部340に供給する。通信部330は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインターフェイス回路を備えていてもよい。また、通信部330は、無線通信インターフェイスを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインターフェイス回路としては有線LAN、IEEE1394、USB、HDMI等に準拠したものが挙げられる。また、無線通信インターフェイスとしては無線LANやBluetooth等に準拠したものが挙げられる。
描画部340は、描画処理プロセッサーよって実現され、通信部330より供給された第1画像データIS1を処理して生成した画像データを、投射部320へ出力する。描画部340が実行する処理は、解像度変換処理、フレームレート変換処理、歪み補正処理、デジタルズーム処理、色調補正処理、輝度補正処理等である。描画部340は、制御部310により指定された処理を実行し、必要に応じて、制御部310から入力されるパラメーターを使用して処理を行う。また、上記のうち複数の処理を組み合わせて実行することも勿論可能である。また、描画部340は、制御部310から供給された操作情報Dpに基づいて、第2画像IM2を表す第2画像データIS2を生成する。ここで、第2画像IM2とは、操作情報Dpに含まれる指示位置に、上述した画像オブジェクトを描画した画像である。そして、描画部340は、通信部330から供給された第1画像データIS1と該生成された第2画像データIS2とを合成することで、第3画像データIS3を生成する。生成した該第3画像データIS3を投射部320へ出力することで、第3画像データIS3に基づく第3画像IM3が表示面500上に投射される。すなわち、表示面500上には、PC200から受信した第1画像データIS1に基づく第1画像IM1と、操作情報Dpに基づいて生成された第2画像データIS2に基づく第2画像IM2とが表示される。
図4A~図4Cは、描画部340が扱う画像である第1画像IM1、第2画像IM2、および第3画像IM3の一例を示す図である。図4Aは、PC200から受信した第1画像データIS1に基づく第1画像IM1を示す。図4Bは、操作情報Dpに基づいて生成された第2画像IM2を示す。図4Cは、第1画像IM1上に第2画像IM2を合成することで生成される第3画像IM3を示す。
これに加えて、描画部340は、指示体400を用いて第2画像IM2の色や線の太さといった属性を指定・変更するためのメニュー画像などを表す画像データと、第1画像データIS1または第3画像データIS3とを合成して生成した画像データを投射部320へ出力し、表示面500上に合成表示してもよい。
これに加えて、描画部340は、指示体400を用いて第2画像IM2の色や線の太さといった属性を指定・変更するためのメニュー画像などを表す画像データと、第1画像データIS1または第3画像データIS3とを合成して生成した画像データを投射部320へ出力し、表示面500上に合成表示してもよい。
図3に戻り、カメラ350は、図示しない撮像光学系、撮像素子、インターフェイス回路等を有し、投射光学系323の投射方向を撮像して撮像画像を生成する。カメラ350の撮像光学系は、投射光学系323と略同じ方向を向いて配置され、投射光学系323が表示面500上に画像を投射する範囲を撮像可能な画角を有する。また、撮像素子は、赤外領域及び可視光領域の光を受光するCCDやCMOSが挙げられる。カメラ350は、撮像素子に入射する光の一部を遮るフィルターを備えてもよく、例えば、赤外光を受光させる場合に、主に赤外領域の光を透過するフィルターを撮像素子の前に配置させてもよい。また、カメラ350のインターフェイス回路は、撮像素子の検出値を読み出して出力する。カメラ350が撮像する領域、すなわち表示面500上に画像を投射する範囲を含む領域は、第1の領域の一例である。
制御部310に備わる投射制御部311は、投射部320を制御し、描画部340から入力される画像データに応じた画像を、表示面500に投射させる。投射制御部311は、描画部340を制御して、解像度変換処理、フレームレート変換処理、歪み補正処理、デジタルズーム処理、色調補正処理、輝度補正処理等を実行させる。また、投射制御部311は、描画部340の処理に合わせて光源部321を制御し、光源部321の光量を制御する。
撮像制御部312は、カメラ350により撮像を実行させて、撮像画像データDfを生成させる。撮像素子が可視光による撮像を行うと、撮像画像データDfに基づく撮像画像には、表示面500上に投射された画像が写る。例えば、後述するキャリブレーション画像390は、可視光で撮像される。また、撮像制御部312は、上記のようにカメラ350により赤外光を撮影させる。この場合の撮影画像には、後述する指示体400に赤外光が反射した反射光が写る。
特定部313は、投射部320が表示面500上に投射する投射画像上の位置を表すプロジェクター座標系と、カメラ350によって撮像される撮像画像上の位置を表すカメラ座標系との対応関係を特定し、対応関係を示すキャリブレーションデータ380を生成する。キャリブレーションデータ380は、具体的には、撮像画像上の座標と投射画像上の座標とを1対1で対応付けるテーブルである。また、撮像画像上の座標を投射画像上の座標に変換する関数や行列であってもよい。この対応関係を特定する処理のことを、以降はキャリブレーションと称する。プロジェクター座標系は、表示装置座標系の一例である。
特定部313は、キャリブレーションとして、表示面500にキャリブレーション用の画像であるキャリブレーション画像390を投射させ、表示面500をカメラ350に撮像させて、撮像画像データDfを用いてキャリブレーションデータ380を生成する。キャリブレーション画像390は、表示画像の一例である。特定部313は、プロジェクター300の電源がオンされた際に、記憶部360を参照し、キャリブレーションデータ380が記憶されているか否かを判定し、キャリブレーションデータ380が記憶されていないこと、すなわちキャリブレーションが実行されていないと判定した場合に、キャリブレーションを実行する。また、特定部313は、キャリブレーションデータ380が既に記憶部360に記憶されている場合、ユーザーにキャリブレーションを再度実行するか否かを問う確認画面を投射制御部311を介して表示面500に表示させる。そして、特定部313は、図示しないリモコンまたは操作パネルの操作により、再度のキャリブレーションの実行がユーザーによって指示された場合に、キャリブレーションを実行する。また、プロジェクター300が起動後に毎回キャリブレーションを実施する設定が記憶部360に記憶されている場合には、特定部313はプロジェクター300の電源オン直後等の動作開始時に毎回行ってもよい。キャリブレーションで投射されるキャリブレーション画像390は、予め記憶部360に記憶されている。
図5A~図5Cは、特定部313が扱う画像の一例を示す図である。
図5Aは、キャリブレーション画像390の一例を示す。キャリブレーション画像390には、複数のマークが所定の間隔で配置されている。本実施形態では、複数のマークは、マトリクス状に配列されている。キャリブレーション画像390中のマークは、撮像画像データDfから検出可能な図形や記号であり、その形状やサイズは特に限定されない。
図5Bは、表示面500に投射されたキャリブレーション画像390をカメラ350により撮像した撮像画像CAの一例を示す。キャリブレーション画像390を投射する投射光学系323の光学系とカメラ350の光学系が一致していないことから、カメラ350の撮像画像CAに写るキャリブレーション画像390は歪んだ形状となる。図5Aには、等間隔でマークが並ぶ矩形のキャリブレーション画像390を例示したが、図5Bの撮像画像CAでは歪んだ形状のキャリブレーション画像390が写っており、この画像の内部に並ぶマークの間隔は、マークの位置によって異なっている。
図5Aは、キャリブレーション画像390の一例を示す。キャリブレーション画像390には、複数のマークが所定の間隔で配置されている。本実施形態では、複数のマークは、マトリクス状に配列されている。キャリブレーション画像390中のマークは、撮像画像データDfから検出可能な図形や記号であり、その形状やサイズは特に限定されない。
図5Bは、表示面500に投射されたキャリブレーション画像390をカメラ350により撮像した撮像画像CAの一例を示す。キャリブレーション画像390を投射する投射光学系323の光学系とカメラ350の光学系が一致していないことから、カメラ350の撮像画像CAに写るキャリブレーション画像390は歪んだ形状となる。図5Aには、等間隔でマークが並ぶ矩形のキャリブレーション画像390を例示したが、図5Bの撮像画像CAでは歪んだ形状のキャリブレーション画像390が写っており、この画像の内部に並ぶマークの間隔は、マークの位置によって異なっている。
特定部313は、投射制御部311の機能により、記憶部360に記憶されたキャリブレーション画像390に基づいて、描画部340及び投射部320を動作させて、キャリブレーション画像390を表示面500に投射させる。特定部313は、撮像制御部312を制御してカメラ350に撮像を実行させ、撮像画像データDfを取得する。特定部313は、撮像画像データDfが表す撮像画像CAからマークを検出し、各マークの重心位置をマークの座標値として取得する。特定部313は、撮像画像CAから検出されたマークと、キャリブレーション画像390のマークとを対応付ける。表示面500に投射されたキャリブレーション画像390を撮像した撮像画像データDfに基づく撮像画像CAは、第1の撮像画像の一例である。
特定部313は、撮像画像CAにおけるマークの座標値と、キャリブレーション画像390におけるマークの座標値とを対応付けることにより、テーブル形式または関数形式のキャリブレーションデータ380を作成する。キャリブレーション画像390におけるマークの座標値は、予めキャリブレーション画像390とともに、或いはキャリブレーション画像390に含まれて記憶部360に記憶されている。特定部313は、既にキャリブレーションデータ380が記憶されている場合、このキャリブレーションデータ380を更新する。特定部313は、キャリブレーション画像390の1つのマークについて、1つの座標を対応付ける。従って、多数のマークを含むキャリブレーション画像390を用いた場合、表示面500の投射範囲の多数の座標について、対応づけを行うことができる。
キャリブレーションでは、カメラ350が可視光を受光して撮像を行う。このため、撮像制御部312が出力する撮像画像データDfはカラー画像データとすることも、モノクロ画像データとすることもできる。本実施形態では、特定部313は、カメラ350の撮像画像データDfとして、モノクロ二値の画像データ、または、明度の情報を有し色情報を含まないグレースケールの画像データを処理する。ここで、撮像制御部312が、特定部313の制御に従って、モノクロ二値またはグレースケールの画像データを出力してもよい。
キャリブレーションでは、カメラ350が可視光を受光して撮像を行う。このため、撮像制御部312が出力する撮像画像データDfはカラー画像データとすることも、モノクロ画像データとすることもできる。本実施形態では、特定部313は、カメラ350の撮像画像データDfとして、モノクロ二値の画像データ、または、明度の情報を有し色情報を含まないグレースケールの画像データを処理する。ここで、撮像制御部312が、特定部313の制御に従って、モノクロ二値またはグレースケールの画像データを出力してもよい。
ここで、図5Bを参照すると、表示面500に投射されたキャリブレーション画像390をカメラ350により撮像した撮像画像CA内に、キャリブレーション画像390が写る領域と、キャリブレーション画像390が写らない領域の、2つの領域が存在する。キャリブレーション画像390が写る領域は、前述のキャリブレーションデータ380により、プロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定された対応領域A1である。この、対応領域A1は、第2の領域の一例である。一方、キャリブレーション画像390が写らない領域は、投射部320が表示面500上に投射する投射画像が含まれない領域を示し、プロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されていない非対応領域A2である。この、非対応領域A2は、第3の領域の一例である。
図5Cは、図5Bに示した撮像画像CAにおいて、対応領域A1と、非対応領域A2とを示したものである。図5Cにおいて着色された領域は、撮像画像CAにおいて、キャリブレーション画像390が写る領域、即ち対応領域A1を示し、図5Cにおいて白色の領域は、撮像画像CAにおいて、キャリブレーション画像390が写らない領域、すなわち非対応領域A2を示す。なお、本実施形態では、マトリクス状に配置された複数のマークのうち、最外周に配置されたマークから所定距離だけ外側に、対応領域A1と非対応領域A2の境界線があるものとして定められている。
図3に戻り、位置検出部314は、撮像画像データDfに基づいて、表示面500上の指示体400による指示位置を検出する。そして、該位置のカメラ座標系における座標を算出するとともに、該位置を指定したのが指示体400-1か指示体400-2かを判別する。
指示体400の位置の特定については、プロジェクター300に光源を設け、赤外光を表示面500に向けて照射し、指示体400-1および指示体400-2の存在およびその指し示す位置を特定する方法を採用することができる。位置検出部314は、赤外光が表示面500に向けて照射されている状態で、撮像制御部312を制御してカメラ350に撮像を実行させ、撮像画像データDfを取得する。位置検出部314は、この撮像画像データDfを解析することで指示体400に赤外光が反射した反射光を検出し、この反射光を検出した位置を、表示面500上の指示体400による指示位置として検出する。指示体400に赤外光が反射した反射光が写った撮像画像は、第2の撮像画像の一例である。
上記光源として、光源部321を採用しても良いし、光源部321とは別の光源を備える構成としても良い。例えば、赤外光を発する固体光源を備え、固体光源が発する赤外光を、平行化レンズ及びパウエルレンズによって拡散し、表示面500に沿った光の面を形成するものや、複数の固体光源を備え、これら複数の固体光源が発する光をそれぞれ拡散させることによって、表示面500を覆うように光の層を形成するものを採用できる。
あるいは、各指示体400-1に赤外光を発するLED(Light Emitting Diode)等の発光機構を設ける一方、撮像制御部312を制御してカメラ350に表示面500を断続的に撮像させ、得られた撮像画像を逐次解析することで、各指示体400の指示位置を特定してもよい。
上記光源として、光源部321を採用しても良いし、光源部321とは別の光源を備える構成としても良い。例えば、赤外光を発する固体光源を備え、固体光源が発する赤外光を、平行化レンズ及びパウエルレンズによって拡散し、表示面500に沿った光の面を形成するものや、複数の固体光源を備え、これら複数の固体光源が発する光をそれぞれ拡散させることによって、表示面500を覆うように光の層を形成するものを採用できる。
あるいは、各指示体400-1に赤外光を発するLED(Light Emitting Diode)等の発光機構を設ける一方、撮像制御部312を制御してカメラ350に表示面500を断続的に撮像させ、得られた撮像画像を逐次解析することで、各指示体400の指示位置を特定してもよい。
各指示体400の判別方法については、カメラ350によって撮像した撮像画像に写る反射光の特性に基づいて指示体400の形状を特定する方法を採用することができる。または、形状が同一の指示体400-1を判別する必要がある場合は、例えば各指示体400-1に固有のID(identification)を無線送信する機能を設け、通信部330にIDを受信させることによって行ってもよい。この場合、その存在および指示位置は確認できるが固有のIDが受信できない場合は、その指示体400は、指、すなわち指示体400-2であると判定する。あるいは、指示体400-1ごとに異なる波長の光を発光させ、受信した光の波長に基づいて各指示体400-1を判別したり、指示体400-1ごとに異なるパターンで発光させ、受信した発光パターンに基づいて各指示体400-1を判別してもよい。
操作検出部315は、指示体400による入力操作を検出する。入力操作は、指示体400が表示面500に所定距離近づいたことを契機として検出される。例えば、カメラ350により表示面500を断続的に撮像したことで得られる撮像画像から、表示面500に沿って形成された光の面を指示体400が遮ったことを検出した場合に、これを契機として入力操作を検出する構成とすることができる。
また、図1に示すように、指示体400-1にスイッチ401を設け、このスイッチ401が押下された場合に、入力操作を検出したことを示す検出信号を指示体400-1からプロジェクター300へ送信させ、検出信号の受信を契機として指示体400-1の入力操作を検出する構成としても良い。この場合、指示体400-1に無線LANやBluetooth等の無線通信インターフェイスを設け、無線通信により検出信号を通信部330に送信する構成としても良い。また、指示体400-1にLED等の発光機構を設け、スイッチ401が押下されたタイミングで、発光機構を特定の発光様態で発光させ、カメラ350により表示面500を断続的に撮像したことで得られる撮像画像から、指示体400-1の特定の発光様態による発光を検出したことを契機として、指示体400-1による入力操作を検出する構成としても良い。
また、図1に示すように、指示体400-1にスイッチ401を設け、このスイッチ401が押下された場合に、入力操作を検出したことを示す検出信号を指示体400-1からプロジェクター300へ送信させ、検出信号の受信を契機として指示体400-1の入力操作を検出する構成としても良い。この場合、指示体400-1に無線LANやBluetooth等の無線通信インターフェイスを設け、無線通信により検出信号を通信部330に送信する構成としても良い。また、指示体400-1にLED等の発光機構を設け、スイッチ401が押下されたタイミングで、発光機構を特定の発光様態で発光させ、カメラ350により表示面500を断続的に撮像したことで得られる撮像画像から、指示体400-1の特定の発光様態による発光を検出したことを契機として、指示体400-1による入力操作を検出する構成としても良い。
スイッチ401は、指示体400-1の先端に設けられ、指示体400-1の先端を表示面500に押し付ける操作をユーザーが行うことで、スイッチ401の押下が検出される。スイッチ401は、指示体400-1の先端に限らず、側面に備えられても良い。また、スイッチ401は、押し動作または引き動作によって接点の開閉を行う物理的な操作スイッチを採用しても良いし、接触の圧力によって抵抗値が変化することで圧力を検出する感圧式のセンサを採用しても良い。
処理実行部316は、指示体400について、その入力機能を設定する。具体的には、プロジェクター300は描画モードとマウスモードの2つのモードを備えている。描画モードで動作する場合は、処理実行部316は、指示体400を、プロジェクター300における第2画像IM2の描画に関する指示を入力するデバイス、または、第2画像IM2の描画処理以外の、後述する所定の処理をプロジェクター300に実行させる指示を入力するデバイスとして機能させる。一方、マウスモードで動作する場合は、処理実行部316は、指示体400を、PC200で処理させるための指示を入力するデバイスとして機能させる。
描画モードは第1モードの一例であり、マウスモードは第2モードの一例である。
描画モードは第1モードの一例であり、マウスモードは第2モードの一例である。
また処理実行部316は、操作検出部315が指示体400による入力操作を検出した場合に、位置検出部314が検知した指示体400の指示位置に応じて異なる処理を実行する。具体的には、位置検出部314が検知した指示体400の指示位置がプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定された対応領域A1に含まれる場合は、処理実行部316は、位置検出部314が検出したカメラ座標系における指示位置を、キャリブレーションデータ380に基づいて、プロジェクター座標系における指示位置に変換し、この指示位置を含む操作情報Dpを生成する。そして、プロジェクター300が描画モードで動作する場合には、操作情報Dpを描画部340へ送信し、プロジェクター300がマウスモードで動作する場合には、通信部330を制御することにより操作情報DpをPC200に送信する。検知した指示体400の指示位置が、対応領域A1に含まれる場合に行われる上記の一連の処理は、第1の処理の一例である。
一方、位置検出部314が検知した指示体400の指示位置がプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されていない非対応領域A2に含まれる場合は、処理実行部316は、予め設定された所定の処理を実行する。例えば、所定の処理として、プロジェクター300が描画モードで動作する場合には、指示体400によって描画した第2画像IM2の属性の変更を受け付けるメニュー画像を重畳した画像を、描画部340および投射制御部311を制御することにより、表示面500に投射させる。また、所定の処理として、プロジェクター300がマウスモードで動作する場合には、PC200が受け付け可能なキーボードの特定キーのスキャンコードを含む操作情報Dpを生成し、通信部330を制御することにより操作情報DpをPC200に送信する。ここで特定キーは、例えば、Enterキーを設定することができる。また、特定キーはEnterキーに限らず、任意のキーを設定することができる。
ここで、所定の処理は、上記の処理に限定されない。例えば、プロジェクター300の電源をオフにする処理や、描画した第2画像IM2に基づく第2画像データIS2を記憶部360に保存する処理を割り当てても良い。また、所定の処理は、工場出荷時に設定された処理であっても良いし、ユーザーの操作によって選択された処理であっても良い。
上記した所定の処理は、第2の処理の一例である。
ここで、所定の処理は、上記の処理に限定されない。例えば、プロジェクター300の電源をオフにする処理や、描画した第2画像IM2に基づく第2画像データIS2を記憶部360に保存する処理を割り当てても良い。また、所定の処理は、工場出荷時に設定された処理であっても良いし、ユーザーの操作によって選択された処理であっても良い。
上記した所定の処理は、第2の処理の一例である。
図6は、プロジェクター300の動作内容を示すフローチャートである。
プロジェクター300は、電源がオンされてから、キャリブレーション処理(ステップS1)、インタラクティブ操作処理(ステップS2)を順次実行する。
図7は、キャリブレーション処理(ステップS1)の処理内容を示す。
特定部313は、記憶部360を参照し、キャリブレーション済みか否か、すなわちキャリブレーションデータ380が記憶部360に記憶されているかを否か判定する(ステップS11)。記憶部360にキャリブレーションデータ380が記憶されていると判定した場合(ステップS11;YES)、特定部313は、再度キャリブレーションを実施するか否かを問う確認画面を、投射制御部311を制御して表示面500に投射させ、ユーザーによる操作を受け付ける(ステップS12)。受け付けたユーザーの操作が、再度のキャリブレーションの実行を示すものではない場合(ステップS12;NO)、本処理を終了する。一方、受け付けたユーザーの操作が、再度のキャリブレーションの実行を示すものである場合(ステップS12;YES)、または、記憶部360にキャリブレーションデータ380が記憶されていないと判定した場合(ステップS11;NO)、ステップS13に移行する。
プロジェクター300は、電源がオンされてから、キャリブレーション処理(ステップS1)、インタラクティブ操作処理(ステップS2)を順次実行する。
図7は、キャリブレーション処理(ステップS1)の処理内容を示す。
特定部313は、記憶部360を参照し、キャリブレーション済みか否か、すなわちキャリブレーションデータ380が記憶部360に記憶されているかを否か判定する(ステップS11)。記憶部360にキャリブレーションデータ380が記憶されていると判定した場合(ステップS11;YES)、特定部313は、再度キャリブレーションを実施するか否かを問う確認画面を、投射制御部311を制御して表示面500に投射させ、ユーザーによる操作を受け付ける(ステップS12)。受け付けたユーザーの操作が、再度のキャリブレーションの実行を示すものではない場合(ステップS12;NO)、本処理を終了する。一方、受け付けたユーザーの操作が、再度のキャリブレーションの実行を示すものである場合(ステップS12;YES)、または、記憶部360にキャリブレーションデータ380が記憶されていないと判定した場合(ステップS11;NO)、ステップS13に移行する。
特定部313は、記憶部360からキャリブレーション画像390を読み出し、投射制御部311を制御してキャリブレーション画像390を表示面500に投射させる(ステップS13)。特定部313は、撮像制御部312を制御して表示面500に表示されたキャリブレーション画像390を撮像した撮像画像を、第1の撮像画像として取得する(ステップS14)。特定部313は、キャリブレーション画像390と、取得した第1の撮像画像とに基づき、プロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係を特定し(ステップS15)、特定した対応関係を示すキャリブレーションデータ380を記憶部360に記憶して(ステップS16)、キャリブレーション処理(ステップS1)を終了する。
図6に戻り、キャリブレーション処理(ステップS1)終了後、プロジェクター300は、インタラクティブ操作処理(ステップS2)を実行する。
図8は、インタラクティブ操作処理(ステップS2)の処理内容を示す。
位置検出部314は、撮像制御部312を制御して表示面500上を指示する指示体400を撮像した撮像画像を、第2の撮像画像として取得する(ステップS21)。位置検出部314は、取得した第2の撮像画像に基づき、指示体400の指示位置を検出する(ステップS22)。指示体400の指示位置を検出後、操作検出部315は、指示体400による入力操作を検出したか否かを判定する(ステップS23)。指示体400による入力操作が検出されなかったと判定した場合(ステップS23;NO)、ステップS27に移行する。指示体400による入力操作が検出されたと判定した場合(ステップS23;YES)、処理実行部316は、検出した指示体400の指示位置が投射範囲内であるか否か、換言するとプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定された対応領域A1に含まれるか否かを判定する(ステップS24)。
図8は、インタラクティブ操作処理(ステップS2)の処理内容を示す。
位置検出部314は、撮像制御部312を制御して表示面500上を指示する指示体400を撮像した撮像画像を、第2の撮像画像として取得する(ステップS21)。位置検出部314は、取得した第2の撮像画像に基づき、指示体400の指示位置を検出する(ステップS22)。指示体400の指示位置を検出後、操作検出部315は、指示体400による入力操作を検出したか否かを判定する(ステップS23)。指示体400による入力操作が検出されなかったと判定した場合(ステップS23;NO)、ステップS27に移行する。指示体400による入力操作が検出されたと判定した場合(ステップS23;YES)、処理実行部316は、検出した指示体400の指示位置が投射範囲内であるか否か、換言するとプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定された対応領域A1に含まれるか否かを判定する(ステップS24)。
ステップS24にて、検出した指示体400の指示位置が対応領域A1に含まれると判定された場合(ステップS24;YES)、処理実行部316は、第1の処理を実行する(ステップS25)。
図9は、第1の処理(ステップS25)の処理内容を示す。
処理実行部316は、第1の処理が開始されると、位置検出部314が検出したカメラ座標系における指示位置を、記憶部360から読み出したキャリブレーションデータ380に基づいて、プロジェクター座標系における指示体400の指示位置に変換し、この指示位置を含む操作情報Dpを生成する(ステップS251)。続いて、処理実行部316は、プロジェクター300の動作モードがマウスモードであるか否かを判定する(ステップS252)。プロジェクター300の動作モードがマウスモードであると判定された場合(ステップS252;YES)、処理実行部316は、通信部330を制御することにより、生成した操作情報DpをPC200に送信し(ステップS253)、第1の処理(ステップS25)を終了する。
図9は、第1の処理(ステップS25)の処理内容を示す。
処理実行部316は、第1の処理が開始されると、位置検出部314が検出したカメラ座標系における指示位置を、記憶部360から読み出したキャリブレーションデータ380に基づいて、プロジェクター座標系における指示体400の指示位置に変換し、この指示位置を含む操作情報Dpを生成する(ステップS251)。続いて、処理実行部316は、プロジェクター300の動作モードがマウスモードであるか否かを判定する(ステップS252)。プロジェクター300の動作モードがマウスモードであると判定された場合(ステップS252;YES)、処理実行部316は、通信部330を制御することにより、生成した操作情報DpをPC200に送信し(ステップS253)、第1の処理(ステップS25)を終了する。
一方、ステップS252にて、プロジェクター300の動作モードが描画モードであると判定された場合、すなわち、プロジェクター300の動作モードがマウスモードではないと判定された場合(ステップS252;NO)、処理実行部316は、操作情報Dpを描画部340へ出力する(ステップS254)。描画部340は、入力された操作情報Dpに基づいて、第2画像データIS2を生成し、生成した第2画像データIS2を重畳した画像データを投射部320へ出力することで、第2画像IM2を表示面500上に投射させ(ステップS255)、第1の処理(ステップS25)を終了する。
図8に戻り、ステップS24にて、検出した指示体400の指示位置が対応関係が特定された対応領域A1に含まれないと判定された場合(ステップS24;NO)、処理実行部316は第1の処理とは異なる第2の処理を実行する(ステップS26)。
図10は、第2の処理(ステップS26)の処理内容を示す。
処理実行部316は、第2の処理が開始されると、プロジェクター300の動作モードがマウスモードであるか否かを判定する(ステップS261)。プロジェクター300の動作モードがマウスモードであると判定された場合(ステップS261;YES)、処理実行部316は、キーボードのキーのうち、予め設定された特定キーであるEnterキーのスキャンコードを含む操作情報Dpを生成する(ステップS262)。処理実行部316は、通信部330を制御することにより、生成した操作情報DpをPC200に送信し(ステップS263)、第2の処理(ステップS26)を終了する。
図10は、第2の処理(ステップS26)の処理内容を示す。
処理実行部316は、第2の処理が開始されると、プロジェクター300の動作モードがマウスモードであるか否かを判定する(ステップS261)。プロジェクター300の動作モードがマウスモードであると判定された場合(ステップS261;YES)、処理実行部316は、キーボードのキーのうち、予め設定された特定キーであるEnterキーのスキャンコードを含む操作情報Dpを生成する(ステップS262)。処理実行部316は、通信部330を制御することにより、生成した操作情報DpをPC200に送信し(ステップS263)、第2の処理(ステップS26)を終了する。
一方、ステップS261にて、プロジェクター300の動作モードが描画モードであると判定された場合、すなわち、プロジェクター300の動作モードがマウスモードではないと判定された場合(ステップS261;NO)、処理実行部316は、描画部340および投射制御部311を制御することにより、投射される第2画像IM2の属性の変更を受け付けるメニュー画像を重畳した画像を、表示面500に投射させ(ステップS264)、第2の処理(ステップS26)を終了する。
図8に戻り、ステップS25である第1の処理、または、ステップS26である第2の処理が終了した場合、ステップS27に移行する。
ステップS27では、制御部310は、プロジェクター300の電源をオフする指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS27)。プロジェクター300の電源をオフする指示を受け付けた場合(ステップS27;YES)、図6に戻り、インタラクティブ操作処理(ステップS2)を終了する。一方、プロジェクター300の電源をオフする指示を受け付けていない場合(ステップS27;NO)、再度ステップS21以降の処理を実行する。
ステップS27では、制御部310は、プロジェクター300の電源をオフする指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS27)。プロジェクター300の電源をオフする指示を受け付けた場合(ステップS27;YES)、図6に戻り、インタラクティブ操作処理(ステップS2)を終了する。一方、プロジェクター300の電源をオフする指示を受け付けていない場合(ステップS27;NO)、再度ステップS21以降の処理を実行する。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係るプロジェクター300の制御方法は、プロジェクター300が表示面500に投射した投射画像を含む範囲である第1の領域をカメラ350によって撮像して生成した撮像画像である第1の撮像画像を基に、投射画像上の位置を表すプロジェクター座標系と、カメラ350によって撮像される撮像画像上の位置を表すカメラ座標系との対応関係を特定し、該対応関係を特定した後に、カメラ350が第1の領域を撮像して生成した撮像画像である第2の撮像画像を基に、カメラ座標系における指示体400の指示位置を検出し、指示体400による入力操作を検出し、指示体400による入力操作が検出された時の、カメラ座標系における指示位置が、第1の領域のうちプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定された対応領域A1内に位置する場合には、第1の処理を実行し、指示体400による入力操作が検出された時の、カメラ座標系における指示位置が、第1の領域のうちプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されていない非対応領域A2内に位置する場合には、第1の処理とは異なる第2の処理を実行する。従って、従来活用されてこなかったプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されていない非対応領域A2内への入力操作により第2の処理が実行されるため、ユーザーの利便性が向上する。
また、指示体400による入力操作が検出され、カメラ座標系における指示位置が、プロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されている対応領域A1内に位置する場合、カメラ座標系における指示位置を、対応関係に基づいてプロジェクター座標系における位置に変換した位置の情報を含む操作情報Dpを生成し、操作情報Dpが表す表示面500上の位置に所定の画像を投射することを第1の処理として実行しても良い。従って、ユーザーがプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されている対応領域A1内で行った指示操作に応じて、所定の画像を直感的に描画できる。
また、指示体400による入力操作が検出され、カメラ座標系における指示位置が、プロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されている対応領域A1内に位置する場合、カメラ座標系における指示位置を、対応関係に基づいてプロジェクター座標系における位置に変換した位置の情報を含む操作情報Dpを生成し、操作情報DpをPC200に送信することを第1の処理として実行しても良い。従って、ユーザーがプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されている対応領域A1内で行った指示操作による指示位置の情報を、プロジェクター300とは別の外部のPC200に送信することができる。
また、指示体400による入力操作が検出され、カメラ座標系における指示位置が、プロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されている対応領域A1内に位置する場合、カメラ座標系における指示位置を、対応関係に基づいてプロジェクター座標系における位置に変換した位置の情報を含む操作情報Dpを生成し、プロジェクター300が描画モードで動作する場合、操作情報Dpが表す表示面500上の位置に所定の画像を投射することを第1の処理として実行し、プロジェクター300が描画モードとは異なるマウスモードで動作する場合、操作情報DpをPC200に送信することを第1の処理として実行しても良い。従って、ユーザーがプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されている対応領域A1内で行った指示操作に応じて、プロジェクター300の投射画像上に所定の画像を描画するか、プロジェクター300とは別の外部のPC200へ指示位置の情報を送信するかを切り替えることができ、ユーザーに様々な使用用途を提案できる。
また、指示体400による入力操作が検出され、カメラ座標系における指示位置が、プロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されていない非対応領域A2内に位置する場合、キーボードのキーのうち、予め定めた特定キーのスキャンコードを含む操作情報DpをPC200に送信することを第2の処理として実行しても良い。従って、プロジェクター300が投射画像を投射する表示面500とキーボードが離れて置かれているような状況であっても、予め定めたキーの入力操作を、プロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されていない非対応領域A2内を指示した状態での入力操作によって行うことができる。
また、本発明を適用した実施形態に係るプロジェクター300は、指示体400による入力操作を検出するプロジェクターであって、表示面500に投射画像を投射する投射部320と、表示面500を含む領域である第1の領域を撮像し撮像画像を生成するカメラ350と、撮像画像である第1の撮像画像を基に、投射画像上の位置を表すプロジェクター座標系と撮像画像上の位置を表すカメラ座標系との対応関係を特定する特定部313と、撮像画像である第2の撮像画像を基に、カメラ座標系における指示体400の指示位置を検出する位置検出部314と、指示体400による入力操作を検出する操作検出部315と、処理実行部316とを備え、処理実行部316は、指示体400による入力操作が検出された時の、カメラ座標系における指示位置が、第1の領域のうちプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定された対応領域A1内に位置する場合には、第1の処理を実行し、指示体400による入力操作が検出された時の、カメラ座標系における指示位置が、第1の領域のうちプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されていない非対応領域A2内に位置する場合には、第2の処理を実行する。従って、従来活用されてこなかったプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されていない非対応領域A2内への入力操作により第2の処理が実行されるため、ユーザーの利便性が向上する。また、カメラ350を備えることで、プロジェクター300単体で指示体400による指示操作を検出できる。
また、プロジェクター300は、指示体400-1を備え、指示体400-1は、スイッチ401を備える指示装置であって、操作検出部315が検出する入力操作は、指示体400-1のスイッチ401の押下であっても良い。従って、指示したい位置を定めてから指示体400-1のスイッチ401を押下することで、ユーザーの所望の指示位置を検出させることができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同一の構成については、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施形態2に係る表示システム600は、PC200、プロジェクター700、カメラ800、指示体400、および表示面500を含んでいる。
図11は、表示システム600の機能を示す。
プロジェクター700は、プロジェクター300と同様に、制御部310と、投射部320と、通信部330と、描画部340と、記憶部360を備える。ただし、プロジェクター700は、第1実施形態のプロジェクター300とは異なり、カメラ350を備えていない。
撮像制御部312は、通信部330に含まれる送信部331を制御し、撮像を指示する信号である撮像指示Dcをカメラ800に送信することにより、カメラ800に撮像を指示する。
次に、実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同一の構成については、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施形態2に係る表示システム600は、PC200、プロジェクター700、カメラ800、指示体400、および表示面500を含んでいる。
図11は、表示システム600の機能を示す。
プロジェクター700は、プロジェクター300と同様に、制御部310と、投射部320と、通信部330と、描画部340と、記憶部360を備える。ただし、プロジェクター700は、第1実施形態のプロジェクター300とは異なり、カメラ350を備えていない。
撮像制御部312は、通信部330に含まれる送信部331を制御し、撮像を指示する信号である撮像指示Dcをカメラ800に送信することにより、カメラ800に撮像を指示する。
カメラ800は、制御部810と、通信部820と、撮像部830とを備える。
制御部810は、CPU等のプロセッサーによって実現され、カメラ800の各部を制御する。具体的には、通信部820を介してプロジェクター700から撮像指示Dcを受け付けた場合、制御部810は、撮像部830を制御することで撮像を実行させ、撮像画像データDfを生成させる。制御部810は、この撮像画像データDfを取得し、図示しないメモリーに一時的に記憶する。
制御部810は、CPU等のプロセッサーによって実現され、カメラ800の各部を制御する。具体的には、通信部820を介してプロジェクター700から撮像指示Dcを受け付けた場合、制御部810は、撮像部830を制御することで撮像を実行させ、撮像画像データDfを生成させる。制御部810は、この撮像画像データDfを取得し、図示しないメモリーに一時的に記憶する。
通信部820は、通信インターフェイスであって、送信部821および受信部822を含む。送信部821は、撮像部830により生成された撮像画像データDfをプロジェクター700に送信する。受信部822は、プロジェクター700より送信された撮像指示Dcを受信する。通信部820は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインターフェイス回路を備えていてもよい。また、通信部330は、無線通信インターフェイスを備えていてもよい。
撮像部830は、図示しない撮像光学系、撮像素子を備える。カメラ800は、投射光学系323が表示面500上に画像を投射する領域を含む範囲を撮像部830が撮像できる位置に配置される。また、撮像素子は、赤外領域及び可視光領域の光を受光するCCDやCMOSが挙げられる。
図12は、プロジェクター700およびカメラ800の動作内容を示すフローチャートである。
プロジェクター700およびカメラ800は、電源がオンされてから、キャリブレーション処理(ステップS3)、インタラクティブ操作処理(ステップS4)を順次実行する。第2実施形態の動作内容は、キャリブレーション処理(ステップS3)およびインタラクティブ操作処理(ステップS4)内の一部のステップを除き、第1実施形態の動作内容と同一である。以降は、第1実施形態と動作内容の異なるステップについて記載する。
プロジェクター700およびカメラ800は、電源がオンされてから、キャリブレーション処理(ステップS3)、インタラクティブ操作処理(ステップS4)を順次実行する。第2実施形態の動作内容は、キャリブレーション処理(ステップS3)およびインタラクティブ操作処理(ステップS4)内の一部のステップを除き、第1実施形態の動作内容と同一である。以降は、第1実施形態と動作内容の異なるステップについて記載する。
図13は、キャリブレーション処理(ステップS3)の処理内容を示す。
前述の第1実施形態におけるキャリブレーション処理(ステップS1)では、ステップS13の次にステップS14を実行するが、第2実施形態におけるキャリブレーション処理(ステップS3)では、ステップS13の次にステップS30と、ステップS31とを順次実行する点が、第1実施形態とは異なる。
ステップS30では、プロジェクター700の撮像制御部312は、通信部330を制御することにより撮像指示Dcをカメラ800へ送信する(ステップS30)。
前述の第1実施形態におけるキャリブレーション処理(ステップS1)では、ステップS13の次にステップS14を実行するが、第2実施形態におけるキャリブレーション処理(ステップS3)では、ステップS13の次にステップS30と、ステップS31とを順次実行する点が、第1実施形態とは異なる。
ステップS30では、プロジェクター700の撮像制御部312は、通信部330を制御することにより撮像指示Dcをカメラ800へ送信する(ステップS30)。
図14は、カメラ800における撮像処理の処理内容を示す。
カメラ800の制御部810は、プロジェクター700から撮像指示Dcを受け付けると、撮像部830を制御し、表示面500を撮像させて撮像画像データDfを生成させる(ステップS301)。制御部810は、通信部820を制御することにより撮像画像データDfをプロジェクター700へ送信し(ステップS302)、撮像処理終了する。
カメラ800の制御部810は、プロジェクター700から撮像指示Dcを受け付けると、撮像部830を制御し、表示面500を撮像させて撮像画像データDfを生成させる(ステップS301)。制御部810は、通信部820を制御することにより撮像画像データDfをプロジェクター700へ送信し(ステップS302)、撮像処理終了する。
図13に戻り、プロジェクター700の特定部313は、カメラ800から撮像画像データDfを受信し、撮像画像データDfに基づく画像を、第1の撮像画像として取得する(ステップS31)。その後、プロジェクター700の制御部310は、ステップS15以降を実行する。
図15は、インタラクティブ操作処理(ステップS4)の処理内容を示す。
前述の第1実施形態におけるインタラクティブ操作処理(ステップS2)では、ステップS21、ステップS22を順次実行するが、第2実施形態におけるインタラクティブ操作処理(ステップS4)では、ステップS40、ステップS41、ステップS22を順次実行する点が、第1実施形態とは異なる。
インタラクティブ操作処理(ステップS4)の開始後、プロジェクター700の撮像制御部312は、通信部330を制御することにより撮像指示Dcをカメラ800へ送信する(ステップS40)。カメラ800は、プロジェクター700から撮像指示Dcを受け付けると、図14で示したように、撮像部830で表示面500を撮像し、撮像画像データDfをプロジェクター700へ送信する。プロジェクター700の位置検出部314は、カメラ800から受信した撮像画像データDfに基づく画像を、第2の撮像画像として取得する(ステップS41)。その後、プロジェクター700の制御部310は、ステップS22以降を実行する。
前述の第1実施形態におけるインタラクティブ操作処理(ステップS2)では、ステップS21、ステップS22を順次実行するが、第2実施形態におけるインタラクティブ操作処理(ステップS4)では、ステップS40、ステップS41、ステップS22を順次実行する点が、第1実施形態とは異なる。
インタラクティブ操作処理(ステップS4)の開始後、プロジェクター700の撮像制御部312は、通信部330を制御することにより撮像指示Dcをカメラ800へ送信する(ステップS40)。カメラ800は、プロジェクター700から撮像指示Dcを受け付けると、図14で示したように、撮像部830で表示面500を撮像し、撮像画像データDfをプロジェクター700へ送信する。プロジェクター700の位置検出部314は、カメラ800から受信した撮像画像データDfに基づく画像を、第2の撮像画像として取得する(ステップS41)。その後、プロジェクター700の制御部310は、ステップS22以降を実行する。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係る表示システム600は、指示体400による入力操作を検出する表示システム600であって、表示システム600は、表示面500に投射画像を投射するプロジェクター700と、投射画像を含む範囲である第1の領域を撮像して撮像画像を生成するカメラ800とを備え、カメラ800は、第1の領域を撮像して撮像画像を生成する撮像部830と、撮像画像をプロジェクター700に送信する送信部821と、を備え、プロジェクター700は、カメラ800から撮像画像を受信する受信部332と、撮像画像である第1の撮像画像を基に、投射部320が投射する投射画像上の位置を表すプロジェクター座標系と撮像画像上の位置を表すカメラ座標系との対応関係を特定する特定部313と、撮像画像である第2の撮像画像を基に、カメラ座標系における指示体400の指示位置を検出する位置検出部314と、指示体400による入力操作を検出する操作検出部315と、処理実行部316と、を備え、処理実行部316は、指示体400による入力操作が検出された時の、カメラ座標系における指示位置が、第1の領域のうちプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定された対応領域A1内に位置する場合には、第1の処理を実行し、指示体400による入力操作が検出された時の、カメラ座標系における指示位置が、第1の領域のうちプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されていない非対応領域A2内に位置する場合には、第2の処理を実行する。従って、従来活用されてこなかったプロジェクター座標系とカメラ座標系との対応関係が特定されていない非対応領域A2内への入力操作により第2の処理が実行されるため、ユーザーの利便性が向上する。また、プロジェクター700とは別体のカメラ800を利用する構成であるため、ユーザーの利用用途に合わせてカメラ800の配置を変更できる。
また、表示システム600は、指示体400-1を備え、指示体400-1は、スイッチ401を備える指示装置であって、操作検出部315が検出する入力操作は、指示体400-1のスイッチ401の押下であっても良い。従って、指示したい位置を定めてから指示体400-1のスイッチ401を押下することで、ユーザーの所望の指示位置を検出させることができる。
なお、上述した実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、異なる態様として本発明を適用することも可能である。上記実施形態の動作では、指示体400による入力操作が検出されなかったと判定した場合(ステップS23;NO)、直後にステップS27に移行していたが、ステップS27に移行する前に、第1の処理および第2の処理とは異なる第3の処理を実行しても良い。第3の処理は、例えば、検出した指示体400の指示位置が対応関係が特定された対応領域A1に含まれると判定される場合に、処理実行部316が、記憶部360から読み出したキャリブレーションデータ380を基に、プロジェクター座標系における指示体400の指示位置を特定する。そして、プロジェクター300又はプロジェクター700がマウスモードで動作している場合には、特定した指示位置の情報を含み、かつ、マウスの左ボタンが押されたことを示す情報を含まない操作情報Dpを生成し、生成した操作情報DpをPC200の通信部210に送信する。また、プロジェクター300又はプロジェクター700がマウスモードで動作していない場合には、特定した指示位置に、指示位置を示す画像を重畳した画像を、描画部340および投射制御部311を制御することにより、表示面500に投射させる。上記の構成の場合、第1の処理のステップS253にて、処理実行部316は、通信部330を制御することにより、マウスの左ボタンが押されたことを示す情報を含めた操作情報DpをPC200の通信部210に送信する構成を採用できる。
この構成の場合、指示体400によって指示される位置をユーザーは確認することができ、入力操作を行う上での利便性が向上する。
この構成の場合、指示体400によって指示される位置をユーザーは確認することができ、入力操作を行う上での利便性が向上する。
また、上記実施形態では、光源が発した光を変調する光変調装置322として、RGBの各色に対応した3枚の透過型の液晶パネルを用いた構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、3枚の反射型液晶パネルを用いた構成としてもよいし、1枚の液晶パネルとカラーホイールを組み合わせた方式を用いてもよい。或いは、3枚のデジタルミラーデバイス(DMD)を用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせた方式等により構成してもよい。光変調装置322として1枚のみの液晶パネルまたはDMDを用いる場合には、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネルおよびDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な光変調装置であれば問題なく採用できる。
また、上記実施形態では、ユーザーが、プロジェクター300またはプロジェクター700が画像を投射する表示面500に対して、指示体400による指示操作を行う態様について説明したが、ユーザーが、プロジェクター以外の表示装置が画像を表示する表示面に対して指示操作を行う態様であってもよい。この場合にも、赤外光を発する光源やカメラ350は、表示装置と一体的に構成されてもよいし、表示装置とは別体で構成されてもよい。プロジェクター以外の表示装置としては、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT(陰極線管)ディスプレイ、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)等を用いることができる。
また、図2、図3に示した表示システム100、および図11に示した表示システム600の各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、表示システム100,600の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
100,600…表示システム、210…通信部、211…送信部、212…受信部、220…入力部、230…制御部、240…画像処理部、250…記憶部、260…表示部、300,700…プロジェクター、310…制御部、311…投射制御部、312…撮像制御部、313…特定部、314…位置検出部、315…操作検出部、316…処理実行部、320…投射部、321…光源部、322…光変調装置、323…投射光学系、330…通信部、331…送信部、332…受信部、340…描画部、350…カメラ、360…記憶部、370…制御プログラム、380…キャリブレーションデータ、390…キャリブレーション画像、400,400-1,400-2…指示体、401…スイッチ、500…表示面、800…カメラ、810…制御部、820…通信部、821…送信部、822…受信部、830…撮像部、A1…対応領域、A2…非対応領域、CA…撮像画像、Dc…撮像指示、Df…撮像画像データ、Dp…操作情報、IM1…第1画像、IM2…第2画像、IM3…第3画像、IS1…第1画像データ、IS2…第2画像データ、IS3…第3画像データ。
Claims (9)
- 指示体による入力操作を検出する表示装置の制御方法であって、
前記表示装置が表示面に表示した表示画像を含む第1の領域をカメラによって撮像して生成した撮像画像である第1の撮像画像を基に、前記表示画像上の位置を表す表示装置座標系と前記撮像画像上の位置を表すカメラ座標系との対応関係を特定し、
前記対応関係を特定した後に、前記カメラが前記第1の領域を撮像して生成した前記撮像画像である第2の撮像画像を基に、前記カメラ座標系における前記指示体の指示位置を検出し、
前記指示体による前記入力操作を検出し、
前記指示体による前記入力操作が検出された時の、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第1の領域のうち前記対応関係が特定された第2の領域内に位置する場合には、第1の処理を実行し、
前記指示体による前記入力操作が検出された時の、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第1の領域のうち前記対応関係が特定されていない第3の領域内に位置する場合には、前記第1の処理とは異なる第2の処理を実行する、
ことを特徴とする表示装置の制御方法。 - 前記指示体による前記入力操作が検出され、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第2の領域内に位置する場合、
前記カメラ座標系における前記指示位置を、前記対応関係に基づいて前記表示装置座標系における位置に変換した指示位置情報を生成し、
前記指示位置情報が表す前記表示装置座標系における前記指示位置に所定の画像を表示することを前記第1の処理として実行する、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置の制御方法。 - 前記指示体による前記入力操作が検出され、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第2の領域内に位置する場合、
前記カメラ座標系における前記指示位置を、前記対応関係に基づいて前記表示装置座標系における位置に変換した指示位置情報を生成し、
前記指示位置情報を外部の装置に送信することを前記第1の処理として実行する、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置の制御方法。 - 前記指示体による前記入力操作が検出され、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第2の領域内に位置する場合、
前記カメラ座標系における前記指示位置を、前記対応関係に基づいて前記表示装置座標系における位置に変換した指示位置情報を生成し、
前記表示装置が第1モードで動作する場合、
前記指示位置情報が表す前記表示装置座標系における前記指示位置に所定の画像を表示することを前記第1の処理として実行し、
前記表示装置が前記第1モードとは異なる第2モードで動作する場合、
前記指示位置情報を外部の装置に送信することを前記第1の処理として実行する、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置の制御方法。 - 前記指示体による前記入力操作が検出され、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第3の領域内に位置する場合、
キーボードのキーのうち、予め定めた特定キーを示す符号情報を外部の装置に送信することを前記第2の処理として実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示装置の制御方法。 - 指示体による入力操作を検出する表示装置であって、
表示面に表示画像を表示する表示部と、
前記表示面を含む第1の領域を撮像し撮像画像を生成するカメラと、
前記撮像画像である第1の撮像画像を基に、前記表示画像上の位置を表す表示装置座標系と前記撮像画像上の位置を表すカメラ座標系との対応関係を特定する特定部と、
前記撮像画像である第2の撮像画像を基に、前記カメラ座標系における前記指示体の指示位置を検出する位置検出部と、
前記指示体による前記入力操作を検出する操作検出部と、
処理実行部とを備え、
前記処理実行部は、
前記指示体による前記入力操作が検出された時の、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第1の領域のうち前記対応関係が特定された第2の領域内に位置する場合には、第1の処理を実行し、
前記指示体による前記入力操作が検出された時の、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第1の領域のうち前記対応関係が特定されていない第3の領域内に位置する場合には、第2の処理を実行する、
ことを特徴とする表示装置。 - 前記表示装置は、前記指示体を備え、
前記指示体は、スイッチを備える指示装置であって、
前記入力操作は、前記スイッチの押下である、
ことを特徴とする請求項6に記載の表示装置。 - 指示体による入力操作を検出する表示システムであって、
前記表示システムは、表示面に表示画像を表示する表示装置と、前記表示画像を含む第1の領域を撮像して撮像画像を生成するカメラとを備え、
前記カメラは、
前記第1の領域を撮像して撮像画像を生成する撮像部と、
前記撮像画像を前記表示装置に送信する送信部と、を備え、
前記表示装置は、
前記カメラから前記撮像画像を受信する受信部と、
前記撮像画像である第1の撮像画像を基に、前記表示部が表示する前記表示画像上の位置を表す表示装置座標系と前記撮像画像上の位置を表すカメラ座標系との対応関係を特定する特定部と、
前記撮像画像である第2の撮像画像を基に、前記カメラ座標系における前記指示体の指示位置を検出する位置検出部と、
前記指示体による前記入力操作を検出する操作検出部と、
処理実行部と、を備え、
前記処理実行部は、
前記指示体による前記入力操作が検出された時の、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第1の領域のうち前記対応関係が特定された第2の領域内に位置する場合には、第1の処理を実行し、
前記指示体による前記入力操作が検出された時の、前記カメラ座標系における前記指示位置が、前記第1の領域のうち前記対応関係が特定されていない第3の領域内に位置する場合には、第2の処理を実行する、
ことを特徴とする表示システム。 - 前記表示システムは、前記指示体を備え、
前記指示体は、スイッチを備える指示装置であって、
前記入力操作は、前記スイッチの押下である、
ことを特徴とする請求項8に記載の表示システム。
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JP2021032341A JP2022133582A (ja) | 2021-03-02 | 2021-03-02 | 表示装置の制御方法、表示装置、および表示システム |
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JP2021032341A Pending JP2022133582A (ja) | 2021-03-02 | 2021-03-02 | 表示装置の制御方法、表示装置、および表示システム |
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