JP2022133576A - 医用情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】早期段階で感染症が重症化する可能性を予見すること。【解決手段】本実施形態に係る医用情報処理装置は、第1算出部と、第2算出部と、推測部と、表示制御部と、を備える。第1算出部は、対象患者の現在の症状を含む第1医用情報に基づいて、症状に関係する部位が正常に機能しているか否かの度合を定量的に示す機能率を算出する。第2算出部は、機能率に基づいて、対象患者の現在の状態を第1状態として算出する。推測部は、第1医用情報に類似した傾向を有する類似患者の時系列の第2医用情報のうち、第1医用情報との類似が確認された時点以降の第2医用情報に基づき算出した機能率に基づいて、対象患者の将来の状態を第2状態として推測する。表示制御部は、第1状態と第2状態とを表示装置に表示させる。【選択図】図1

Description

本明細書等に開示の実施形態は、医用情報処理装置に関する。
近年、COVID-19の世界的流行等もあり、感染症への関心が非常に高まっている。医療機関では様々な感染症対策が取られているが、感染症対策として重要な事項の一つとして、感染症患者の死亡率を低く抑えることが挙げられる。
このため、医療現場では、感染症が重症化するか否かの判断を早期の段階で行うことができる技術が切望されている。例えば、従来、医用画像の所見等から疾患(感染症)に罹患している確率を算出する技術が提案されている。
しかしながら、従来の技術では、どれくらいの確率で感染症に罹患しているかを知ることができるが、感染症が重症化するか否かを予見することはできず、死亡に至るケースを低下させるための対応に利用できるものではなかった。
再公表特許第2016/006042号
本明細書等に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、早期段階で感染症が重症化する可能性を予見することである。ただし、本明細書等に開示の実施形態により解決される課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を、本願明細書に開示の実施形態が解決する他の課題として位置づけることもできる。
本実施形態に係る医用情報処理装置は、第1算出部と、第2算出部と、推測部と、表示制御部と、を備える。第1算出部は、対象患者の現在の症状を含む第1医用情報に基づいて、症状に関係する部位が正常に機能しているか否かの度合を定量的に示す機能率を算出する。第2算出部は、機能率に基づいて、対象患者の現在の状態を第1状態として算出する。推測部は、第1医用情報に類似した傾向を有する類似患者の時系列の第2医用情報のうち、第1医用情報との類似が確認された時点以降の第2医用情報に基づき算出した機能率に基づいて、対象患者の将来の状態を第2状態として推測する。表示制御部は、第1状態と第2状態とを表示装置に表示させる。
図1は、実施形態に係る医用情報処理装置の構成の一例を病院情報システムとともに示す図である。 図2は、実施形態に係る重症度及び重症化度の表示画面の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る重症度及び重症化度の表示画面の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る医用情報処理装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、変形例1に画素値の閾値設定画面の一例を示す図である。 図6は、変形例2に係る医用画像情報の一例を示す図である。 図7は、変形例3に係る重症度及び重症化度の表示画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、医用情報処理装置の実施形態について詳細に説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。なお、本願に係る医用情報処理装置は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。
実施形態にかかる医用情報処理装置の全体構成について説明する。図1は、実施形態に係る医用情報処理装置1の構成例を病院情報システム(HIS:Hospital Information System)3とともに示す図である。
医用情報処理装置1は、通信ネットワーク31を介して病院情報システム3に接続される。まず、医用情報処理装置1に関する病院情報システム3について説明し、次いで、医用情報処理装置1について説明する。病院情報システム3は、電子カルテシステム33と、放射線部門情報システム35と、医用画像診断装置37と、医用画像管理システム39と、臨床検査部門情報システム41と、その他部門システム43と、を有する。
電子カルテシステム33と、放射線部門情報システム35と、医用画像診断装置37と、医用画像管理システム39と、臨床検査部門情報システム41と、その他部門システム43と、は、有線又は無線による通信ネットワーク31を介して互いに接続される。
電子カルテシステム33は、診療内容の記録のための電子カルテを管理する情報システムである。電子カルテシステム33は、電子カルテサーバ装置及び電子カルテ端末装置を備える。
電子カルテサーバ装置は、電子カルテの管理に関する処理を実行するコンピュータ装置である。電子カルテサーバ装置は、システムの規模により1台~複数台のコンピュータ装置から構成される。電子カルテ端末装置は、電子カルテの入力・参照を行う医師・看護師等により利用され、システムの規模により1台~複数台が設けられる。電子カルテサーバ装置及び電子カルテ端末装置は、通信ネットワーク31に接続されている。
電子カルテ端末装置は、ユーザの指示により、患者に対する検査オーダを入力する。検査オーダが画像診断に関する患者の撮影である場合、検査オーダには、例えば検査部位(撮像対象、疾患名、検査目的、モダリティ等の検査内容に関する情報が含まれる。また、検査オーダには、検査を受ける患者の患者ID、患者氏名、検査IDおよび検査日付等の情報も含まれてもよい。
電子カルテサーバ装置は、検査オーダの入力に応じて、検査オーダに関する情報(以下、オーダ情報と呼ぶ)を、オーダ情報における患者の患者情報などとともに、放射線部門情報システム35に送信する。検査オーダが患者に対する臨床検査の実施である場合、電子カルテサーバ装置は、検査オーダの入力に応じて、オーダ情報を臨床検査部門情報システム41に送信する。
オーダ情報に記載のすべての検査に対する検査結果は、患者に関する電子カルテに紐づけられる。このとき、検査依頼を出した臨床医は、検査結果に基づいて診断結果を下し、患者の電子カルテに診断結果を記載する。診断結果は、診断名、ステージ、病期の重篤度などの情報を含む。ステージ、病気の重篤度などは、予め決定された定義書により、それぞれのステージ、病気の重篤度が定義されている。
電子カルテ端末装置は、例えば、臨床医の指示により、患者に対する各種検査に基づく診断結果を入力する。診断結果は、電子カルテサーバ装置に記憶される。
放射線部門情報システム(RIS:Radiology Information Systems)35は、病院内の放射線部門における情報を管理する情報システムであり、放射線部門情報サーバ装置及び放射線部門情報端末装置を備えている。放射線部門情報サーバ装置は、放射線部門における情報の管理にかかわる処理を実行するコンピュータ装置である。
放射線部門情報サーバ装置は、システムの規模により1台~複数台のコンピュータ装置から構成される。放射線部門情報端末装置は、放射線部門の検査技師等により利用され、システムの規模により1台~複数台が設けられる。放射線部門情報サーバ装置及び放射線部門情報端末装置は、通信ネットワーク31に接続されている。
放射線部門情報サーバ装置は、動作の一例として、電子カルテシステム33からオーダ情報を受け、オーダ情報から医用画像診断装置37の情報等を取得する。放射線部門情報サーバ装置は、オーダ情報により特定された医用画像診断装置37に、当該オーダ情報を送信する。
なお、オーダ情報が医用画像診断装置37に送信されるとき、放射線部門情報サーバ装置は、患者IDや検査日付などの情報を、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)タグ等に付加してもよい。
医用画像診断装置37は、例えば、X線診断装置、X線CT(Compued Tomography)装置、及び磁気共鳴イメージング装置などの医用画像を取得する装置である。なお、医用画像診断装置37は、通信ネットワーク31を介して複数台接続されてもよい。医用画像診断装置37は、放射線部門情報システム35からの検査オーダに基づき、技師等によって撮影が開始される操作に応答して、患者に対する撮影を実行する。
撮影の実行により、医用画像診断装置37は、患者の体内組織の状態を示すデータを収集する。次いで、医用画像診断装置37は、当該データに基づいて、医用画像を生成する。医用画像診断装置37は、生成された医用画像を、オーダ情報とともに、医用画像管理システム39に送信する。
医用画像管理システム(PACS:Picture Archiving and Communication Systems)39は、X線CT画像やMR画像等の医用画像を管理する情報システムである。医用画像管理システム39は、再構成後の画像データだけでなく、再構成前のデータ(生データ)について管理してもよい。
医用画像管理システム39は、医用画像管理サーバ装置を備える。医用画像管理サーバ装置は、医用画像の管理に関する処理を実行するコンピュータ装置である。医用画像管理サーバ装置は、システムの規模により1台~複数台のコンピュータ装置から構成される。医用画像管理サーバ装置は、通信ネットワーク31に接続されている。
医用画像管理サーバ装置は、医用画像診断装置37から医用画像およびオーダ情報を受信すると、医用画像とオーダ情報とを関連付けて記憶する。
臨床検査部門情報システム(LIS:Laboratory Information System)41は、病院内の臨床検査部門における情報を管理する情報システムであり、臨床検査部門情報サーバ装置、臨床検査部門情報端末装置、および検査機器を備えている。
臨床検査部門情報システム41では、電子カルテシステム33から送信されたオーダ情報に基づいて、臨床検査技師により検体検査や生理機能検査が実施される。なお、検体検査は、衛生検査所などの外部の検査機関に委託されてもよい。臨床検査部門情報サーバ装置は、臨床検査における情報の管理にかかわる処理を実行するコンピュータ装置である。
臨床検査部門情報サーバ装置は、システムの規模により1台~複数台のコンピュータ装置から構成される。臨床検査部門情報端末装置は、臨床検査部門の検査技師等により利用され、システムの規模により1台~複数台が設けられる。臨床検査部門情報サーバ装置及び臨床検査部門情報端末装置は、通信ネットワーク31に接続されている。
検査機器は、患者から取得された血液や尿などの検体が臨床検査技師により分析される検体検査や、患者の脳波や心電図などを測定する生理機能検査の実行に関する機器である。なお、検体検査は、例えば、病理検査、血液・生化学検査、尿や便などの一般検査、免疫血清検査、微生物検査、輸血や臓器移植関連検査などである。生理機能検査は、例えば、脳波検査、呼吸機能検査、心臓系検査、眼底写真検査などである。
検査機器は、検体検査の種別および生理機能検査の種別に応じて複数台設置される。なお、検体検査における少なくとも一部は、外部の検査機関により実施されてもよい。このとき、臨床検査部門情報サーバ装置は、検体検査に関する検査結果を、外部の検査機関から受信し、保管する。また、臨床検査部門情報サーバ装置は、検査結果を、電子カルテシステム33に送信する。
その他部門システム43は、例えば、手術部門システム、リハビリ部門システム、又は透析部門システムなどである。
上述の放射線部門情報システム35及び臨床検査部門情報システム41と同様に、その他部門システム43においても、電子カルテ端末装置において医師が発行したオーダに応じて、手術実施報告書やリハビリ実施報告書などが作成される。その他部門システム43は、作成された手術実施報告書やリハビリ実施報告書などを、電子カルテシステム33に送信する。
病院情報システム3は、電子カルテシステム33、医用画像管理システム39、臨床検査部門情報システム41等に保持された各患者の医用情報を、患者IDに関連付けて記憶し管理する。具体的には、病院情報システム3は、患者ID毎に当該患者IDに係る医用情報を、撮像や検査が行われた時系列順に記憶し管理する。つまり、各患者の医用情報は、時点や期間(以下、単に時点ともいう)の単位で参照することが可能となっている。なお、「時点」は、例えば初診時や2回目の受信時等の診察の単位を意味するものである。
医用情報処理装置1は、通信インターフェース11および通信ネットワーク31を介して病院情報システム3に接続される。なお、医用情報処理装置1は、病院情報システム3に組み込まれてもよい。また、医用情報処理装置1は、レポート作成装置36として利用されてもよい。
図1に示す医用情報処理装置1は、通信インターフェース11と、メモリ13(記憶部)と、ディスプレイ15(表示部)と、入力インターフェース17(入力部)と、処理回路19(処理部)とを有する。通信インターフェース11と、メモリ13と、ディスプレイ15と、入力インターフェース17と、処理回路19との間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。
通信インターフェース11は、病院情報システム3との間でデータ通信を行う。通信インターフェース11と病院情報システム3との通信の規格は、如何なる規格であっても良いが、例えば、HL7(Hearth Level 7)、DICOM、又はその両方等が挙げられる。
メモリ13は、種々の情報を記憶するHDD(Hard disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。メモリ13は、例えば、取得機能193、抽出機能195、算出機能197、検索機能199、推測機能201などの実行により生成されたデータを記憶する。当該生成されたデータおよびこれらの機能については、後程説明する。
また、メモリ13は、例えば、後述する第1重症度を算出するための第1重症度算出テーブルを記憶する。また、メモリ13は、後述する第2重症度を算出するための第2重症度算出テーブルを記憶する。
メモリ13は、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、メモリ13は、本実施形態に係る制御プログラムを記憶する。
ディスプレイ15は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ15は、ユーザからの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。ディスプレイ15は、表示装置の一例である。
例えば、ディスプレイ15としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。
また、ディスプレイ15は、デスクトップ型でもよいし、医用情報処理装置1本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
入力インターフェース17は、ユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路19に出力する。例えば、入力インターフェース17は、選択指示や各種条件などをユーザから受け付ける。入力インターフェース17としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。
なお、本実施形態において、入力インターフェース17は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。
例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路19へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース17の例に含まれる。また、入力インターフェース17は、医用情報処理装置1本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
処理回路19は、入力インターフェース17から出力される入力操作の電気信号に応じて、医用情報処理装置1全体の動作を制御する。
例えば、処理回路19は、ハードウェア資源として、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM等のメモリとを有する。
また、処理回路19は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)などにより実現されてもよい。
処理回路19は、システム制御機能191、取得機能193、抽出機能195、算出機能197、検索機能199、推測機能201及び表示制御機能203を有する。
システム制御機能191、取得機能193、抽出機能195、算出機能197、検索機能199、推測機能201及び表示制御機能203においては、各機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ13に記憶されている。
処理回路19は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能191、取得機能193、抽出機能195、算出機能197、検索機能199、推測機能201及び表示制御機能203を実行する。
すなわち、処理回路19は、メモリ13からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサに相当する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路19は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。
なお、各機能(191、193、195、197、199、201、203)は、単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能(191、193、195、197、199、201、203)を実現するものとしても構わない。
なお、算出機能197は、第1算出部及び第2算出部の一例である。また、推測機能201は、推測部の一例である。表示制御機能203は、表示制御部の一例である。
システム制御機能191は、入力インターフェース17を介してユーザから受け付けた入力操作に基づいて、処理回路19の各機能を制御する。具体的には、システム制御機能191は、メモリ13に記憶されている制御プログラムを読み出して処理回路19内のメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従って医用情報処理装置1の各部を制御する。
取得機能193は、各種情報を取得する。取得機能193は、例えば、診断の対象となる患者(対象患者)の患者情報を取得する。患者情報は、例えば、各患者を特定するための患者ID、年齢、性別、身長、体重、住所、職業、勤務形態、病歴、現在の疾患(基礎疾患)、対象患者の現在の症状等の情報である。
具体的には、取得機能193は、例えば、通信インターフェース11を介し、電子カルテシステム33から診断対象となる患者の患者情報を取得する。取得機能193が取得した患者情報は、例えば、第1医用情報としてメモリ13に記憶される。
また、取得機能193は、例えば、診断対象の疾患(例えば、COVID-19等)に関する医用画像情報を取得する。なお、以下では説明を具体的にするため、対象とする疾患(以下、対象疾患ともいう)は、COVID-19であるものとして説明する。医用画像情報は、例えば、X線CT(Computed Tomography)装置等の医用画像診断装置から得られた医用画像データを少なくとも1つ含む情報である。
具体的には、取得機能193は、例えば、通信インターフェース11を介し、医用画像管理システム39からX線CT装置により撮像された対象患者の肺野領域のCT画像データを取得する。取得機能193が取得したCT画像データは、例えば、第1医用情報としてメモリ13に記憶される。
また、取得機能193は、例えば、対象疾患に関する検査情報を取得する。検査情報は、例えば、検体検査、生理機能検査の検査結果を少なくとも1つ含む情報である。
具体的には、取得機能193は、例えば、通信インターフェース11を介し、臨床検査部門情報システム41から対象患者の、赤血球数、HbA1c、グリコアルブミン、CGM/FGM等の測定データを取得する。取得機能193が取得した測定データは、例えば、第1医用情報としてメモリ13に記憶される。
ここで、COVID-19の重症化の指標として、赤血球数、HbA1c、グリコアルブミン、CGM/FGM等を用いる理由について説明する。COVID-19を重症化させる原因となる基礎疾患の1つとして、糖尿病が知られている。
糖尿病患者は、用量用法を誤った薬の服用、食事のタイミングの不適合、体調不良等により、重度の低血糖状態に至る可能性がある。そして、糖尿病患者が重度の低血糖状態に陥ることにより、赤血球による酸素運搬が低下し、組織の貧血/機能低下が起こると推測される。
そこで、本実施形態では、組織の貧血/機能低下により低下すると考えられる赤血球数、HbA1c、グリコアルブミン、CGM/FGM等をCOVID-19の重症化の指標として用いることとしている。例えば、対象疾患をCOVID-19とする場合、COVID-19の重症化と関連があるとされている酸素飽和度や心拍数等の測定値を指標としてもよい。
なお、取得機能193が取得する医用画像の部位や種別、検査情報の検査項目は、任意に設定することが可能であるとする。具体的には、入力インターフェース17等を介して、取得機能193が取得する医用情報を任意に設定可能とすることで、COVID-19の重症化に繋がる新たな疾患(例えば川崎病等)等の知見が得られた場合、その疾患に関係する医用情報を取得対象に設定することで、当該疾患とCOVID-19との関係を分析することができる。
抽出機能195は、取得機能193によって取得された医用画像情報から対象疾患の対象領域をそれぞれ抽出する。抽出機能195は、例えば、対象患者のCT画像データから対象領域を抽出する。
具体的には、例えば、医用画像情報における対象領域が肺である場合、抽出機能195は、公知のセグメンテーション処理を実行して、CT画像データに含まれる肺の部分領域(右肺上葉、右肺中葉、右肺下葉、左肺上葉、左肺下葉)をそれぞれ抽出する。
算出機能197は、患者の現在の症状を含む第1医用情報に基づいて、患者の現在の症状に関係する部位が正常に機能しているか否かの度合を定量的に示す機能率を算出する。また、算出機能197は、機能率に基づいて、対象患者の現在の状態を重症度として算出する。重症度は第1状態の一例である。なお、第1医用情報には、医用画像情報、検査情報、患者情報が含まれる。
具体的には、算出機能197は、例えば、抽出機能195が抽出した右肺上葉、右肺中葉、右肺下葉、左肺上葉、左肺下葉の各領域について、当該領域が正常に機能しているか否かの度合を定量的に示す第1機能率を、医用画像情報に基づいて算出する。
一例として、第1機能率は、正常に機能する領域を示す正常領域の画素数と機能が異常な領域を示す異常領域の画素数との差分値を領域全体の画素数で除して100を乗じることで算出できる。つまり、第1機能率は、正常領域と異常領域との割合を示す値である。例えば、特定の部分領域に異常領域が存在しない場合、算出機能197は、当該部分領域の機能率を100パーセントと算出する。
ここで、正常領域は、画素値(輝度値)が予め定めた閾値以上の画素で構成される領域である。異常領域は画素値が閾値未満の画素で構成される領域である。画素値の閾値は、例えば、領域内の全ての画素の平均値または中央値である。
ところで、例えば、右肺上葉の機能率が50パーセントになる場合と、左肺の下葉の機能率が50パーセントになる場合とでは、肺全体の機能低下にどの程度の影響が生じるのかに差があると考えられる。
そこで、算出機能197は、肺の領域毎に、肺全体の機能に寄与する度合いを表す補正係数(重みともいう)を定め、第1機能率に当該補正係数を乗じて補正後の第1機能率を算出する。
そして、算出機能197は、肺の各々の領域の補正後の第1機能率から肺全体の第1機能率を算出する。例えば、算出機能197は、合計で1になるように各領域の補正係数を定め、各領域の補正後の第1機能率を足し合わせて肺全体の第1機能率を算出する。
なお、本実施形態では、算出機能197は、対象領域を部分領域に分割して第1機能率を算出する構成としたが、これに限らず、対象領域を分割せずに、対象領域全体(例えば肺全体)について、第1機能率を算出してもよい。
また、算出機能197は、対象領域の第1機能率を算出すると、第1機能率と医用画像情報に基づく第1重症度とを関連付けた第1重症度算出テーブルを参照し、対象領域の機能率に対応する第1重症度を算出(特定)する。第1重症度として算出する。第1重症度算出テーブルは、例えば、第1機能率が低下すればするほど、第1重症度が上昇するように、第1機能率と第1重症度とが対応付けられたテーブルである。
なお、本実施形態では、算出機能197は、第1重症度算出テーブルを用いて第1重症度を算出する構成としたが、これに限らず、算出機能197は、第1機能率と第1重症度との関係を規定した関係式を用いて、第1重症度を算出してもよい。また、算出機能197は、各部分領域の第1機能率から部分領域毎に第1重症度を算出してもよい。
また、算出機能197は、検査情報に含まれる複数の検査項目の検査値のうち、前記対象患者の疾患に関係する検査項目の検査値に基づいて、検査情報に基づく第2重症度を算出する。
具体的には、算出機能197は、例えば、検査データから観察値を求め、観察値に基づいて、検査情報に基づく第2機能率を算出する。ここで、観察値は、測定値から機能限界値を減算することで算出される値である。また、機能限界値は、その値を下回る(または超える)と、対象領域が機能しなくなる値のことをいう。なお、機能限界値は、検査毎に異なる値が定められている。
ところで、医療施設では様々な検査(検体検査)が実施されるが、対象疾患を診断するにあたり、重要な意味を持つ検査項目もあれば、特に注目する必要がない検査項目もある。そこで、算出機能197は、検査項目毎に重要度を表す補正係数を定め、第2機能率に当該補正係数を乗じて補正後の第2機能率を算出する。なお、対象疾患が異なれば、検査項目の重要度も異なるため、上記補正係数は対象疾患毎に定められる。
算出機能197は、検査毎の補正後の機能率から総合的な第2機能率を算出する。具体的には、算出機能197は、例えば、検査毎の補正後の第2機能率の平均値を総合的な第2機能率として算出する。そして、算出機能197は、第2機能率と第2重症度を関連付けた第2重症度算出テーブルを参照し、算出した第2機能率に対応する第2重症度を第2重症度として算出する。
第2重症度算出テーブルは、例えば、第2機能率が低下すればするほど、第2重症度が上昇するように、第2機能率と第2重症度とが対応付けられたテーブルである。なお、本実施形態では、算出機能197は、第2重症度算出テーブルを用いて第2重症度を算出する構成としたが、これに限らず、算出機能197は、第2機能率と第2重症度との関係を規定した関係式を用いて、第2重症度を算出してもよい。また、算出機能197は、各検査項目の第2機能率から検査項目毎の第2機能率を算出してもよい。
算出機能197は、第1重症度と第2重症度とに基づき、対象患者の総合的(最終的)な重症度である第3重症度を算出する。例えば、算出機能197は、両者の平均値を求め、小数点以下を四捨五入して第3重症度を算出する。また、例えば、算出機能197は、第1重症度及び第2重症度のうち、より大きな値を第3重症度として算出する。また、例えば、算出機能197は、医用画像情報と検査情報とのいずれを重視するかを示す補正係数を定めるなどした上で第3重症度を算出してもよい。
検索機能199は、対象患者の診察時点での容体に類似する類似患者を検索する。具体的には、検索機能199は、対象患者の第1医用情報と病院情報システム3に含まれる患者の医用情報との類似の度合いを示す類似度を算出し、当該類似度に基づいて、第1医用情報に類似した傾向を有する患者(以下、類似患者ともいう)を検索する。
例えば、検索機能199は、病院情報システム3(に含まれる各装置の記憶装置)を検索し、患者毎に、医用画像情報の類似度、検査情報の類似度、患者情報の類似度を算出する。検索機能199は、これらの類似度から患者毎に総合的な類似度を算出する。そして、検索機能199は、総合的な類似度が閾値を超える患者を類似患者とする。なお、閾値を超える患者が一人もいない場合は、最も類似度が高い1の患者を類似患者とする。
検索機能199による検索にヒットした類似患者の医用情報は、例えばメモリ13に第2医用情報として記憶される。メモリ13は記憶装置の一例である。
推測機能201は、類似患者の時系列の第2医用情報のうち、第1医用情報との類似が確認された時点以降の第2医用情報に基づき算出した機能率に基づいて、対象患者の将来の状態を重症化度として推測する。
重症化度は第2状態の一例である。なお、第2医用情報には、第3重症度が含まれていても含まれていなくてもよいが、本実施系形態では、第2医用情報に第3重症度は含まれないものとして説明する。
具体的には、推測機能201は、メモリ13に記憶された類似患者の時系列の第2医用情報(医用画像情報、検査情報、患者情報)のうち、第1医用情報との類似が確認された時点以降の第2医用情報を用いて、対象患者の将来の容体を推測する。
より詳細には、推測機能201は、まず、算出機能197と協働することで、第1医用情報との類似が確認された時点以降の時系列の第2医用情報から各時点における機能率を算出する。そして、推測機能201は、時系列の各時点における機能率に基づいて、推測した重症度を、対象患者の将来の容体示す重症化度として導出する。
例えば、推測機能201は、第1医用情報との類似が確認された時点以降で最も機能率が低い時点(最も重症化している時点)における機能率に基づいて算出した重症度を、重症化度として導出する。なお、推測機能201は、時系列の各時点における重症度の平均値を重症化度として導出してもよいし、機能率が最小の時点における重症度と機能率が最大の時点における重症度とのレンジを重症化度として導出してもよい。
なお、推測機能201は、類似患者が複数存在する場合には、類似患者毎に算出した、第1医用情報との類似が確認された時点以降の各時点における機能率から、重症化度を導出する。
例えば、推測機能201は、類似患者毎に算出した各時点における機能率に基づいて算出した重症度の平均を重症化度として導出してもよいし、類似患者毎に算出した各時点における機能率に基づいて算出した重症度のうち、最大の重症度を重症化度として導出してもよい。
また、推測機能201は、類似患者毎に算出した各時点における機能率に基づいて算出した重症度のうち、最小の重症度と最大の重症度とのレンジを重症化度として導出してもよい。
表示制御機能203は、対象患者に係る重症度と重症化度とを表示する画面をディスプレイ15に表示させる。ここで、重症度及び重症化度の表示について、図2、図3を参照して説明する。図2、図3は、表示制御機能203が表示する画面の一例を示す図である。
図2に示すように、表示画面15aは、第1医用画像表示領域I1、第2医用画像表示領域I2、模式図表示領域R1、第1重症度表示領域R2、第2重症度表示領域R3、第3重症度表示領域R4、類似度表示領域R5、重症化度表示領域R6、第1基礎疾患リスト表示領域T1、第1検査項目表示領域T2、第1検査結果表示領域T3、第2基礎疾患リスト表示領域S1、第2検査項目表示領域S2、及び第2検査結果表示領域S3を有する。
第1医用画像表示領域I1は、対象患者の医用画像(肺野領域のCT画像等)を表示する領域である。第1医用画像表示領域I1には、例えば最新の医用画像や、第1重症度の算出対象となった医用画像が表示される。
第2医用画像表示領域I2は、類似患者の医用画像を表示する領域である。第2医用画像表示領域I2には、対象患者と類似性ありと判定された医用画像や、重症化度の算出対象となった医用画像が表示される。なお、類似患者が複数存在する場合には、例えば、対象患者と類似性が最も高い類似患者の医用画像を第2医用画像表示領域I2に表示してもよいし、後述する類似患者リストL3から選択された1の類似患者の医用画像を表示してもよい。
このように、表示制御機能203は、表示画面15aにおいて、対象患者の医用画像と類似患者の医用画像とを並べて表示させる。これにより、ユーザは、対象患者の医用画像と類似患者の医用画像とを容易に比較することができる。
また、表示制御部205は、表示した対象患者及び類似患者の医用画像において、算出機能197によって判定された正常領域と異常領域とを識別可能な態様で表示させる。例えば、表示制御部205は、正常領域と異常領域との表示色を変えたりすることで、両領域を識別可能に表示させる。なお、図2では、ハッチングの線種を変えることで、正常領域と異常領域とを識別可能に表示した例を示している。これにより、正常領域と異常領域とが明確になるため、ユーザは、異常領域が存在する領域(対象領域)や、正常領域と異常領域との大小比較等を、対象患者と類似患者との間で容易に行うことができる。
模式図表示領域R1は、対象疾患に関連のある対象領域の模式図を表示する領域である。図2では、肺野領域を右肺上葉、右肺中葉、右肺下葉、左肺上葉、左肺下葉の部分領域に分割した模式図を模式図表示領域R1に表示した例を示している。
また、表示制御機能203は、模式図表示領域R1に表示された部分領域の選択操作を受け付けると、選択された部分領域について算出された対象患者の第1機能率等の詳細情報を表示させる。具体的には、表示制御機能203は、ユーザから右肺上葉、右肺中葉、右肺下葉、左肺上葉、左肺下葉のいずれかの選択を受け付けると、選択された部分領域の詳細情報を表示する。
例えば、ユーザから右肺中葉の選択入力を受け付けた場合、表示制御機能203は、図3に示すように、右肺中葉に関する詳細情報F1を、模式図表示領域R1に表示された右肺中葉に関連付けて表示させる。詳細情報F1には、例えば、部分領域の名称(右肺中葉)、算出機能197が算出した右肺中葉の第1機能率、右肺中葉の第1機能率から算出された第1重症度等が含まれる。
また、例えば、ユーザから左肺上葉の選択入力を受け付けた場合、表示制御機能203は、図3に示すように、左肺上葉の詳細情報F2を、模式図表示領域R1に表示された左肺上葉に関連付けて表示させる。内容については上記と同様であるため、説明を省略する。また、図示しないが、表示制御機能203は、ユーザから他の部分領域の選択入力を受け付けた場合も上記と同様の処理を行う。これにより、ユーザは、対象患者について算出された、部分領域毎の第1機能率や第1重症度を容易に確認することができる。
なお、部分領域の選択方法は特に問わないものとする。例えば、シングルクリックによって選択を受け付けてもよいし、マウスオーバー操作等によって選択を受け付けてもよい。また、表示制御機能203は、ユーザから詳細情報の表示の消去入力(例えば、詳細情報が表示された状態でのシングルクリック、マウスアウト操作)を受け付けた場合は、詳細情報の表示を消去する。
図2に戻り説明を続ける。第1重症度表示領域R2は、医用画像情報に基づき算出された対象患者の第1重症度を表示する領域である。表示制御機能203は、算出機能197が医用画像情報から算出した対象患者の第1重症度を第1重症度表示領域R2に表示させる。
また、表示制御機能203は、ユーザからの指示により、第1重症度の算出に用いた医用画像のリストを表示させる。具体的には、表示制御機能203は、ユーザから第1重症度表示領域R2の選択操作を受け付けると、図3に示すように、医用画像リストL1を第1重症度表示領域R2に関連付けて表示させる。
これにより、ユーザは、第1重症度がどのような医用画像に基づいて算出されているのかを容易に確認することができる。
なお、表示制御機能203は、ユーザから医用画像リストL1中の医用画像の選択入力を受け付けた場合、選択された医用画像を第1医用画像表示領域I1に表示させてもよい。また、表示制御機能203は、ユーザから医用画像リストL1の表示の消去入力(例えば、医用画像リストLIが表示された状態でのシングルクリック、マウスアウト操作)を受け付けた場合は、医用画像リストL1の表示を消去する。
図2に戻り説明を続ける。第2重症度表示領域R3は、検査情報に基づき算出された対象患者の第2重症度を表示する領域である。表示制御機能203は、算出機能197が算出した対象患者の第2重症度を第2重症度表示領域R3に表示させる。
また、表示制御機能203は、ユーザからの指示により、第2重症度の算出に用いた検査項目のリストを表示させる。具体的には、表示制御機能203は、ユーザから第2重症度表示領域R3の選択操作を受け付けると、図3に示すように、検査項目リストL2を第2重症度表示領域R3に関連付けて表示させる。
これにより、ユーザは、第2重症度がどのような検査項目に基づいて算出されているのかを容易に確認することができる。
なお、表示制御機能203は、ユーザから検査項目リストL2の表示の消去入力(例えば、検査項目リストL2が表示された状態でのシングルクリック、マウスアウト操作)を受け付けた場合は、検査項目リストL2の表示を消去する。
図2に戻り説明を続ける。第3重症度表示領域R4は、対象患者の最終的な重症度を表示する領域である。表示制御機能203は、算出機能197が算出した最終的な重症度を第3重症度表示領域R4に表示させる。
類似度表示領域R5は、対象患者と類似患者との類似度を表示する領域である。表示制御機能203は、推測機能201が算出した総合的な類似度を類似度表示領域R5に表示させる。
また、表示制御機能203は、ユーザからの指示により、検索機能199による検索にヒットした類似患者のリストを表示させる。具体的には、表示制御機能203は、図3に示すように、ユーザから類似度表示領域R5の選択入力を受け付けた場合、類似患者リストL3を重症度及び重症化度の表示画面15aに重畳表示させる。
表示制御機能203は、類似患者リストL3に、検索機能199による検索にヒットした類似患者の一覧を表示させる。さらに、表示制御機能203は、類似患者リストL3に複数の類似患者が表示されている場合、ユーザから1の類似患者の選択入力を受け付ける。1の類似患者の選択後の処理については、後述する。
なお、表示制御機能203は、ユーザから類似患者リストL3の表示の消去入力(例えば、類似患者リストL3が表示された状態でのシングルクリック、マウスアウト操作)を受け付けた場合は、類似患者リストL3の表示を消去する。
また、表示制御機能203は、ユーザからの指示により、類似患者の対象疾患に関する症状の進行度を表示させる。具体的には、表示制御機能203は、類似患者リストL3に基づき一の類似患者の進行度表示が指示されると、図3に示すように、選択された類似患者の進行度表示L4を表示させる。
進行度は、例えば、類似患者が死亡したか否か、入院日数が何日であるか、定量的な抗体検査の測定結果の推移、血栓が認められたか(川崎病様症状が認められたか)、後遺症の有無等を含む情報である。また、表示制御機能203は、進行度に加えて、投薬の有無(投薬がある場合は、薬剤の種類、投与量、投与回数)等を含む治療に関する情報を進行度表示L4に表示させてもよい。
これにより、ユーザは、簡単に類似患者の対象疾患の経過を知ることができ、得た情報を対象患者の治療に役立てることが可能になる。
なお、例えば、進行度表示の指示は、表示画面15a上に進行度表示ボタンを表示させる等して、当該進行度表示ボタンの操作に応じて表示させる形態としてもよい。また、表示制御機能203は、進行度表示L4の表示の消去入力(例えば、進行度表示L4が表示された状態でのシングルクリック、マウスアウト操作)を受け付けた場合は、進行度表示L4の表示を消去する。
図2に戻り説明を続ける。重症化度表示領域R6は、対象患者の重症化度を表示する領域である。表示制御機能203は、推測機能201が算出した重症化度を重症化度表示領域R6に表示させる。
第1基礎疾患リスト表示領域T1は、対象患者の基礎疾患に関する情報を表示する領域である。具体的には、表示制御機能203は、第1基礎疾患リスト表示領域T1に、患者情報に含まれる基礎疾患のうち、対象疾患と関連のある基礎疾患のリストを表示させる。
図2(図3)の例では、対象患者が基礎疾患として糖尿病に罹患している例を示している。この場合、対象患者の患者情報には、糖尿病に罹患していることを示す情報が含まれるため、表示制御機能203は、患者情報の基礎疾患に基づき、基礎疾患リストに含まれる糖尿病にチェックを入れて表示する。これにより、対象患者が糖尿病に罹患していることがわかるようになっている。また、表示制御機能203は、対象患者が罹患していないCOPD(慢性閉塞性肺疾患)等の基礎疾患にはチェックを入れて表示しないため、対象患者は、COPDには罹患していないことがわかる。
また、第1検査項目表示領域T2は、対象患者の第2重症度の算出に係る検査項目を表示する領域である。表示制御機能203は、例えば、ユーザが選択した検査項目を第1検査項目表示領域T2に表示させる。
具体的には、表示制御機能203は、第1検査項目表示領域T2に、対象疾患に関連する検査項目をすべて表示させ、ユーザから検査項目の選択入力があった場合、選択された検査項目にチェックマークを表示させる。図2、図3の例では、表示制御機能203は、第1検査項目表示領域T2に表示されたCGM/FGMにチェックマークを表示させている。
第1検査結果表示領域T3は、第1検査項目表示領域T2に表示された検査項目の検査結果を表示する領域である。具体的には、表示制御機能203は、第1検査項目表示領域T2に表示されたCGM/FGMにチェックマークが表示されている場合、CGM/FGMの測定結果の時系列変化を表したグラフを第1検査結果表示領域T3に表示させる。
第2基礎疾患リスト表示領域S1は、類似患者の基礎疾患に関する情報を表示する領域である。第2検査項目表示領域S2は、類似患者の重症化度の算出に用いた検査項目のうちユーザが注目する検査項目を表す領域である。第2検査結果表示領域S3は、第2検査項目表示領域S2に表示された検査項目の検査結果を表示する領域である。
第2基礎疾患リスト表示領域S1、第2検査項目表示領域S2、及び第2検査結果表示領域S3の各々に表示される内容については、第1基礎疾患リスト表示領域T1、第1検査項目表示領域T2、第1検査結果表示領域T3と同様のため、説明を省略する。なお、第2基礎疾患リスト表示領域S1、第2検査項目表示領域S2、及び第2検査結果表示領域S3への表示対象となる類似患者は、例えば類似患者リストL3を介して選択することができる。
このように、表示制御機能203は、対象患者と類似患者とに関する基礎疾患、各検査項目の測定データ等を並べて表示させる。これにより、ユーザは、対象患者と類似患者の基礎疾患及び測定データを容易に比較することができる。
以下、上述した医用情報処理装置1が実行する処理について説明する。図4は、医用情報処理装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、取得機能193は、病院情報システム3から対象患者の患者ID、年齢、性別、身長、体重、住所、職業、勤務形態、病歴、基礎疾患名、症状等の情報を患者情報として取得する(ステップST1)。取得機能193が取得した患者情報は、第1医用情報としてメモリ13に記憶される。
取得機能193は、電子カルテシステム33から対象患者の肺野領域のCT画像データを医用画像情報として取得する(ステップST2)。取得機能193が取得した医用画像情報は、第1医用情報としてメモリ13に記憶される。
取得機能193は、電子カルテシステム33から、対象患者の、赤血球数、HbA1c、グリコアルブミン、CGM/FGM、酸素飽和度、心拍数等の測定データを検査情報として取得する(ステップST3)。取得機能193が取得した検査情報は、第1医用情報としてメモリ13に記憶される。
抽出機能195は、セグメンテーション処理を実行して、取得機能193が取得した対象患者の肺野領域のCT画像データに含まれる肺の部分領域(右肺上葉、右肺中葉、右肺下葉、左肺上葉、左肺下葉)をそれぞれ抽出する(ステップST4)。
算出機能197は、抽出機能195が抽出した各部分領域について第1機能率を算出する。算出機能197は、各部分領域の第1機能率を総合して肺野領域全体の第1重症度を算出する(ステップST5)。
算出機能197は、取得機能193が取得した検査情報に基づき、検査項目の各々について第2機能率を算出する。算出機能197は、各検査項目の第2機能率を総合して検査情報全体の第2重症度を算出する(ステップST6)。
算出機能197は、ステップST5で算出された第1重症度と、ステップST6で算出された第2重症度とに基づいて、第3重症度を算出する(ステップST7)。
検索機能199は、第1医用情報に含まれる医用画像、検査項目の測定結果を検索キーとして、当該検索キーと一致又は類似する類似患者を病院情報システム3から検索する(ステップST8)。検索機能199による検索にヒットした類似患者の医用情報は、第2医用情報としてメモリ13に記憶される。
推測機能201は、算出機能197に、検索機能199による検索にヒットした類似患者の第2医用情報のうち、対象患者との類似が確認された時点以降に取得された第2医用情報に基づいて、類似患者の第3重症度を算出させる(ステップST9)。
推測機能201は、算出機能197が算出した類似患者の第3重症度に基づいて、重症化度を算出する(ステップST10)。
表示制御機能203は、算出機能197が算出した第3重症度及び推測機能201が算出した重症化度に基づき、上述した表示画面15aをディスプレイ15に表示させ、本処理を終了する(ステップST11)。
以上に述べた実施形態に係る医用情報処理装置1によれば、算出機能197は、対象患者から得られた第1医用情報に基づいて、対象患者が罹患した疾患の状態を重症度として算出し、推測機能201は、診療中又は診療が完了した患者の第2医用情報を記憶する記憶装置から、第1医用情報に類似した要素を有する類似患者の第2医用情報に基づいて、対象患者の将来の状態を重症化度として推測し、表示制御機能203は、重症度と重症化度をディスプレイ15に表示させる。
これにより、算出機能197が対象患者の重症度を算出することで、医師等のユーザは、対象患者の現在の容体を客観的な数値として知ることができる。また、推測機能201は、算出機能197が算出した対象患者の重症度があれば、対象患者の重症化度を算出することができるため、例えば、対象患者が初診の場合であっても、対象患者の将来の容体をある程度推測することができる。
つまり、本実施形態に係る医用情報処理装置1は、早期段階で感染症が重症化する可能性を予見することができる。
なお、上述した実施形態は、各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
(変形例1)
上述の実施形態では、領域内の全ての画素の画素値の平均値または中央値を画素値の閾値として、算出機能197が第1機能率を算出する形態について説明したが、画素値の閾値をユーザが設定できる形態としてもよい。
この場合、算出機能197は、例えば、部分領域内の画素に対するヒストグラムを表示し、ユーザに正常領域の閾値(基準値)を指定させる。図5は、画素値の閾値設定画面の一例を示す図である。閾値設定画面15bには、表示制御機能203により部分領域内の画素に対するヒストグラムが表示される。
また、閾値設定画面15bには、表示制御機能203により選択カーソルCが表示される。ユーザは、選択カーソルCを任意の位置に移動させて閾値(基準値)決定の入力を行う。算出機能197は、ユーザが決定した閾値(基準値)を用いて、第1機能率を算出する。
本変形例によれば、ユーザは、領域内の画素値の分布を確認することができるため、例えば、画素値の分布に大きな偏りがあり、平均値や中央値を閾値とすると、極端に異常領域が増えてしまう場合など、平均値や中央値を閾値とすることが不適切な場面でも、画素値の分布から適切な値を閾値に設定することが可能になる。
(変形例2)
上述の実施形態では、抽出機能195は、CT画像データから、肺野領域を部分領域(右肺上葉、右肺中葉、右肺下葉、左肺上葉、左肺下葉)に分割して抽出する形態について説明したが、抽出機能195は、COPD等の基礎疾患部分や特徴所見が認められる部分を異常領域として抽出する形態としてもよい。
本変形例について、CT画像データにおいて、右肺上葉にCOPDによる肺気腫、左肺上葉にCOVID-19の特徴所見が認められる対象患者を例として説明する。図6は、変形例2に係る医用画像情報の一例を示す図である。
抽出機能195は、CT画像データから、COPDによる肺気腫が認められる領域を異常領域として抽出する。また、抽出機能195は、CT画像データから、COVID-19の特徴所見が認められる領域を異常領域として抽出する。
算出機能197は、COPDによる肺気腫が認められる領域、COVID-19の特徴所見が認められる領域の各々について、第1機能率を算出する。また、算出機能197は、夫々の異常領域について、第1重症度を個別に算出する。
表示制御機能203は、CT画像データ上に、COPDによる肺気腫が認められる領域、COVID-19の特徴所見が認められる領域を識別可能な態様で表示させる(例えば、夫々の領域について色を変えて表示させる)。
また、表示制御機能203は、詳細表示領域F3、F4を表示させる。詳細表示領域F3、F4には、表示制御機能203により、疾患名(所見名)、(第1)機能率、(第1)重症度が表示される。
この例では、詳細表示領域F3には、表示制御機能203により、COPDによる肺気腫、機能率:60%、重症度:2が表示される。また、詳細表示領域F4には、表示制御機能203により、COVID-19、機能率:20%、重症度:3が表示される。
本変形例によれば、形態に着目して抽出した部分領域毎の第1機能率、第1重症度からでは把握し難い疾患部位の状態を把握することができる。例えば、疾患部位が複数の部分領域に跨っている場合、疾患による影響が夫々の部分領域に分散してしまうため、疾患による影響が見え難くなってしまう。これに対し、本変形例では、算出機能197により、疾患部分に着目した第1機能率、第1重症度が算出されるため、ユーザは、疾患部分の機能がどの程度低下しているかを的確に把握することができるようになる。
(変形例3)
上述の実施形態では、推測機能201が、第2医用情報に基づいて、対象患者の将来の容体を推測する形態について説明したが、推測機能201は、第1医用情報に示された対象疾患の経時的変化に基づいて、対象患者の将来の容体を推測してもよい。
図7は、変形例3に係る表示画面の一例を示す図である。変形例3に係る表示画面15cには、表示制御機能203により、第2基礎疾患リスト表示領域S1、第2検査項目表示領域S2、第2検査結果表示領域S3の代わりに過去検査結果表示領域T4が表示される。また、第2医用画像表示領域I2には、過去に撮像された対象患者の医用画像が表示される。
過去検査結果表示領域T4には、表示制御機能203により、第1検査項目表示領域T2に表示された検査項目について、対象患者の過去の測定データが表示される。対象患者の最新のデータと過去のデータとを並列表示することで、ユーザは対象患者の対象疾患の経時的変化を把握しやすくなる。
なお、表示制御機能203は、2以上の過去の測定データを最新のデータと並列表示させてもよい。
本変形例によれば、推測機能201は、対象患者自身の疾患の経過を基に、対象患者の将来の容体を推測するため、より高い精度で対象患者の将来の容体を推測できると考えられる。
(変形例4)
上述の実施形態では、算出機能197が、対象患者の疾患に関係する対象領域から抽出された、正常に機能する領域を示す正常領域と、前記機能が異常な領域を示す異常領域との割合に基づいて第1機能率を算出する形態について説明した。しかし、算出機能197は、深層学習またはその他の機械学習による手法によって生成される学習済みモデルにより、第1機能率を算出してもよい。
この場合の学習済みモデルは、医用画像情報と、第1機能率を対応付けて学習したモデルであるものとする。算出機能197は、医用画像情報(1以上のCT画像データ等)を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルが出力した第1機能率を第1機能率として算出する。
(変形例5)
上述の実施形態では、算出機能197が、検査値と、検査項目毎に予め定めた係数とに基づいて第2機能率を算出する形態について説明した。しかし、算出機能197は、深層学習またはその他の機械学習による手法によって生成される学習済みモデルにより、第2機能率を算出してもよい。
この場合の学習済みモデルは、検査情報(1以上の測定データ)と、第2機能率を対応付けて学習したモデルであるものとする。算出機能197は、検査情報(1以上の測定データ等)を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルが出力した第2機能率を第2機能率として算出する。
(変形例6)
上述の実施形態では、算出機能197が、第1機能率に基づいて第1重症度を算出し、第2機能率に基づいて第2重症度を算出し、第1重症度及び第2重症度に基づいて第3重症度を算出する形態について説明したが、算出機能197は、深層学習またはその他の機械学習による手法によって生成される学習済みモデルにより、第3重症度を算出してもよい。
この場合の学習済みモデルは、医用画像情報と、検査情報と、第3重症度を対応付けて学習したモデルであるものとする。算出機能197は、医用画像情報(1以上のCT画像データ等)及び検査情報(1以上の測定データ等)を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルが出力した第3重症度を第3重症度として算出する。
なお、算出機能197は、医用画像情報と第1重症度とを対応付けて学習した学習済モデルに医用画像情報を入力することで、第1重症度を算出し、検査情報と第2重症度とを対応付けて学習した学習済モデルに検査情報を入力することで第2重症度を算出し、第1重症度及び第2重症度に基づいて第3重症度を算出してもよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、早期段階で感染症が重症化する可能性を予見することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 医用情報処理装置
3 病院情報システム
11 通信インターフェース
13 メモリ
15 ディスプレイ
17 入力インターフェース
19 処理回路
31 通信ネットワーク
33 電子カルテシステム
35 放射線部門情報システム
37 医用画像診断装置
39 医用画像管理システム
41 臨床検査部門情報システム
43 その他部門システム
191 システム制御機能
193 取得機能
195 抽出機能
197 算出機能
199 検索機能
201 推測機能
203 表示制御機能

Claims (12)

  1. 対象患者の現在の症状を含む第1医用情報に基づいて、前記症状に関係する部位が正常に機能しているか否かの度合を定量的に示す機能率を算出する第1算出部と、
    前記機能率に基づいて、前記対象患者の現在の状態を第1状態として算出する第2算出部と、
    前記第1医用情報に類似した傾向を有する類似患者の時系列の第2医用情報のうち、前記第1医用情報との類似が確認された時点以降の前記第2医用情報に基づき算出した前記機能率に基づいて、前記対象患者の将来の状態を第2状態として推測する推測部と、
    前記第1状態と前記第2状態とを比較可能な態様で表示させる表示制御部と、
    を備える医用情報処理装置。
  2. 前記第1医用情報は、前記対象患者を撮像することで得られた医用画像情報を含み、
    前記第1算出部は、前記医用画像情報に表された前記対象患者の領域のうち、前記対象患者の疾患に関係する対象領域から抽出された、正常に機能する領域を示す正常領域と、前記機能が異常な領域を示す異常領域との割合に基づいて、前記機能率を算出する、請求項1に記載の医用情報処理装置。
  3. 前記第1算出部は、前記対象領域を複数の部分領域に分割し、前記部分領域毎に算出した前記正常領域と前記異常領域との割合に基づき、前記機能率を算出する、
    請求項2に記載の医用情報処理装置。
  4. 前記第2算出部は、前期第1算出部が前記部分領域毎に算出した前記正常領域と前記異常領域との割合に基づき、算出した前記機能率と、前記部分領域毎に予め定めた係数とに基づいて、前記第1状態を算出する、
    請求項3に記載の医用情報処理装置。
  5. 前記第1医用情報は、前記対象患者を検査することで得られた検査情報を含み、
    前記第1算出部は、前記検査情報に含まれた複数の検査項目の検査値のうち、前記対象患者の疾患に関係する検査項目の検査値に基づき、前記機能率を算出する、
    請求項1に記載の医用情報処理装置。
  6. 前記第2算出部は、前記対象患者の疾患に関係する検査項目が複数存在する場合、前記第1算出部が、前記対象患者の疾患に関係する検査項目の検査値に基づき、算出した前記機能率と、前記検査項目毎に予め定めた係数とに基づいて、前記第1状態を算出する、
    請求項5に記載の医用情報処理装置。
  7. 前記推測部は、前記対象患者の時系列の第2医用情報が存在する場合、当該第2医用情報に示された当該対象患者の疾患の経時的変化に基づいて、第2状態を推測する、
    請求項1に記載の医用情報処理装置。
  8. 前記表示制御部は、前記対象患者の前記医用画像情報と、前記類似患者の医用画像情報とを比較可能な態様で表示させる、
    請求項2に記載の医用情報処理装置。
  9. 前記表示制御部は、前記医用画像情報に前記正常領域と前記異常領域とを識別可能な態様で重畳表示させる、
    請求項2または4に記載の医用情報処理装置。
  10. 前記表示制御部は、前記部分領域の各々を表す画像を表示させるとともに、当該部分領域毎に算出された前記正常領域と前記異常領域との割合を、対応する前記部分領域に関連付けて表示させる、
    請求項3に記載の医用情報処理装置。
  11. 前記表示制御部は、前記対象患者の前記検査情報と、前記類似患者の前記検査情報とを比較可能な態様で表示させる、
    請求項5または6に記載の医用情報処理装置。
  12. 前記表示制御部は、前記対象患者の疾患の経時的変化を表示させる、
    請求項7に記載の医用情報処理装置。
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