JP2022131003A - 計測装置、計測方法、およびプログラム - Google Patents

計測装置、計測方法、およびプログラム Download PDF

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友佑 向江
Yusuke Mukae
藍子 黒田
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Abstract

【課題】対象空間における対象粒子の濃度分布の計測精度を向上させる。【解決手段】本開示の一態様に係る計測装置は、対象粒子の発生源を含む対象空間に設置された音波送信装置と、音波受信装置とに接続可能な計測装置であって、前記音波送信装置に音波を送信させる手段と、前記音波受信装置による音波の受信結果を参照して前記対象空間における物理量の分布を算出する手段と、前記発生源の位置と、前記発生源により発生する前記対象粒子の発生量と、前記物理量の分布とに基づいて、前記対象空間内の特定の位置における単位体積当たりの前記対象粒子の密度を算出する手段とを具備する。【選択図】図6

Description

本発明は、計測装置、計測方法、およびプログラムに関する。
感染症対策、労働衛生管理等を目的として、室内の換気が求められる。一方、常に換気を行うこととすると、空調装置による室温管理の効率が低下する。また、環境要因等により、十分な換気ができていない場合が生じうる。そこで、ガス発生源(例えば、暖炉、人、化学反応装置)が存在する空間において、換気の必要性を判断するために、例えば、空間内にガス濃度計を取り付けてガス濃度を検出する方法がある。この方法を用いれば、高いガス濃度が検出されたことに応じて、人手で窓を開けて換気を行うことができる。特許文献1には、混合気体の混合比率を精度良く求める技術が開示されている。
特開2012-239690号公報
しかし、従来のガス濃度計は、ガス濃度計付近のガス濃度を計測することはできるが、空間のガス濃度分布がどのようになっているかまでは計測することができない。同様の課題は、空間におけるガス以外の粒子(例えば粉塵やウイルスなど)の濃度分布を管理したい場合にも生じうる。
本開示の技術の目的は、対象空間における対象粒子の濃度分布の計測精度を向上させることである。
本開示の一態様に係る計測装置は、対象粒子の発生源を含む対象空間に設置された音波送信装置と、音波受信装置とに接続可能な計測装置であって、前記音波送信装置に音波を送信させる手段と、前記音波受信装置による音波の受信結果を参照して前記対象空間における物理量の分布を算出する手段と、前記発生源の位置と、前記発生源により発生する前記対象粒子の発生量と、前記物理量の分布とに基づいて、前記対象空間内の特定の位置における単位体積当たりの前記対象粒子の密度を算出する手段とを具備する。
第1実施形態のガス濃度管理システムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態のガス濃度管理システムの詳細な構成を示すブロック図である。 第1実施形態の音波送信装置の構成を示す概略図である。 第1実施形態の音波受信装置の構成を示す概略図である。 対象空間のメッシュ構造を示す図である。 対象空間における対象粒子の発生源の配置例を示す図である。 ガス濃度分布の一例を示す図である。 第1実施形態の概要の説明図である。 第1実施形態の空間データテーブルのデータ構造を示す図である。 第1実施形態のセンサデータテーブルのデータ構造を示す図である。 第1実施形態の経路データテーブルのデータ構造を示す図である。 第1実施形態のメッシュデータテーブルのデータ構造を示す図である。 第1実施形態のフィルタの説明図である。 第1実施形態の粒子情報テーブルのデータ構造を示す図である。 第1実施形態のガス濃度管理処理のフローチャートである。 第1実施形態のセンサ配置の一例を示す図である。 所定の動作の一例を示す画面例である。 図15の物理量計測処理の詳細なフローチャートである。 図17の経路温度の計算の詳細なフローチャートである。 第2実施形態のガス濃度管理処理のフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(1)第1実施形態
第1実施形態について説明する。
(1-1)ガス濃度管理システムの構成
第1実施形態のガス濃度管理システムの構成について説明する。図1は、第1実施形態のガス濃度管理システムの構成を示すブロック図である。図2は、第1実施形態のガス濃度管理システムの詳細な構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、ガス濃度管理システム1は、計測装置10と、音波送信装置20と、音波受信装置30と、空調装置40と、温度計50と、発生源60とを備える。
計測装置10は、音波送信装置20、音波受信装置30、空調装置40、温度計50、及び、発生源60に接続されている。
計測装置10は、複数の同種の装置に接続可能である。例えば、計測装置10は、複数の音波送信装置20に接続されてもよいし、複数の音波受信装置30に接続されてもよいし、複数の空調装置40に接続されてもよい。
計測装置10、音波送信装置20、音波受信装置30、空調装置40、温度計50、及び、発生源60は対象粒子の濃度計測の対象となる空間(以下「対象空間」という)SPに配置されている。
対象空間SPは、例えば、以下のいずれかであってよい。
・工場、イベント会場、オフィス、会議室、実験室、車両、船、航空機、鉄道等の内部空間
・倉庫の内部空間
対象粒子は、例えば、以下のいずれかであってよい。本開示では、対象粒子がガスの分子であり、ガス濃度を計測する場合を例に説明する。
・二酸化炭素、一酸化炭素、水蒸気、有毒ガスなどのガス(気体)
・粉塵、ウイルス、花粉、最近、ミスト、可燃性物質、有毒性物質などの空気中に漂流する物質
計測装置10は、以下の機能を備える。
・音波送信装置20を制御する(例えば、音波送信装置20に音波を送信させる)機能
・音波受信装置30から受信波形データを取得する機能
・対象空間SPに亘る物理量の分布を算出する機能
・対象空間SPに亘るガスの濃度の分布を計測する機能
・対象空間SPの特定の区画のガスの濃度が、当該区画に関連付けられる基準を満たすか否かを判定する機能
・空調装置40を制御する機能
・温度計50から対象空間SPの温度の測定結果に関する基準温度情報を取得する機能
本実施形態において計測装置10が算出する物理量は、空気の状態に関する物理量であり、例えば、温度、湿度、風速、又は風向である。
音波送信装置20は、計測装置10の制御に従い、指向性を有する音波(例えば、超音波ビーム)を送信するように構成される。また、音波送信装置20は、超音波の送信方向を変更するように構成される。
音波受信装置30は、音波送信装置20から送信された超音波ビームを受信し、且つ、受信した超音波ビームに応じた受信波形データを生成するように構成される。音波受信装置30は、例えば、無指向性マイクロフォン又は指向性マイクロフォンである。
空調装置40は、計測装置10の制御に従い、対象空間SPの温度を調整するように構成される。また、空調装置40は、計測装置10の制御に従い、対象空間SPの換気のための風量(例えば、外気を取り込む量)を調整するように構成される。本開示では、空調装置40が、温度調整と換気とを行う機能を有するが、これらの機能を別の装置により実現してもよい。
温度計50は、対象空間SPの温度(以下「基準温度」という)を測定するように構成される。温度計50は、接触式の温度計であってもよいし、非接触式の温度計(例えば、赤外線放射温度計)であってもよい。
発生源60は、対象空間SPにおいて、対象粒子を発生する発生源である。発生源60は、人などの装置以外のものである場合も含む。本開示では、対象粒子をガスの分子とし、発生源60を、ガスの発生量を制御可能な粒子発生装置であるものとして説明する。ただし、発生源60は、ガスの発生量を外部から制御可能ものに限定されない。発生源60によるガスの発生量を計測装置10が制御しない場合、計測装置10は発生源60に接続されていなくてもよい。計測装置10と発生源60とが接続されている場合、計測装置10は、発生源60の位置とガスの単位時間当たりの発生量の情報を発生源60から取得できる。ただし、計測装置10は、他の方法により発生源60の位置とガスの単位時間当たりの発生量の情報を取得してもよい。例えば、計測装置10は、後述する物理量の分布の計測結果に基づいて、発生源60の位置とガス発生量の情報を取得してもよい。なお、発生源60が人である場合、例えば、人が作業する方向や、通路の進行方向などの情報から、呼気に含まれる二酸化炭素の放出方向及び放出量の情報を得ることができる。
(1-1-1)計測装置の構成
第1実施形態の計測装置10の構成について説明する。
図2に示すように、計測装置10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14と、を備える。
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理(例えば、対象空間SPに亘る物理量の分布を算出する情報処理)を実行するアプリケーションのプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータ及びデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
・空間の温度に対する音波の速度に関する音波速度特性に関するデータ
・発生源に関するデータ
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、計測装置10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。記憶装置11により記憶されるプログラム及びデータは、ネットワークを介して提供されてもよいし、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録して提供されてもよい。なお、計測装置10の機能の少なくとも一部が、1又は複数の専用のハードウェアにより実現されていてもよい。
入出力インタフェース13は、計測装置10に接続される入力デバイスから信号(例えば、ユーザの指示、受信波形データ)を取得し、かつ、計測装置10に接続される出力デバイスに信号(例えば、制御信号、画像信号)を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。また、入力デバイスは、音波受信装置30、温度計50、及び、発生源60を含む。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。また、出力デバイスは、音波送信装置20、空調装置40、及び、発生源60を含む。
通信インタフェース14は、外部装置(例えば、サーバ)との間の通信を制御するように構成される。
(1-1-2)音波送信装置の構成
第1実施形態の音波送信装置20の構成を説明する。図3は、第1実施形態の音波送信装置の構成を示す概略図である。
図3Aに示すように、音波送信装置20は、複数の超音波振動子(「振動素子」の一例)21と、制御回路22と、を備える。
図3Bに示すように、制御回路22は、計測装置10の制御に従って、複数の超音波振動子21を振動させる。複数の超音波振動子21が振動すると、送信面(XY平面)に対して直交する送信方向(Z軸方向)に向かって、超音波ビームが送信される。
(1-1-3)音波受信装置の構成
第1実施形態の音波受信装置30の構成を説明する。図4は、第1実施形態の音波受信装置の構成を示す概略図である。
図4に示すように、音波受信装置30は、超音波振動子31と、制御回路32と、を備える。
超音波振動子31は、音波送信装置20から送信された超音波ビームを受信すると振動する。
制御回路32は、超音波振動子31の振動に応じた受信波形データを生成するように構成される。
(1-2)実施形態の概要
第1実施形態の概要について説明する。図5は、対象空間のメッシュ構造を示す図である。図6は、対象空間における発生源の配置例を示す図である。図7は、第1実施形態の概要の説明図である。
図5に示すように、対象空間SPには、計測装置10(不図示)と、音波送信装置20a~20bと、音波受信装置30a~30bと、が配置されている。計測装置10は、音波送信装置20及び音波受信装置30と接続可能である。
対象空間SPは、計測装置10によって個別に物理量を計測可能な複数のメッシュ(「区画」の一例)Mi(iは引数)に仮想的に分割される。各メッシュMiは、2次元形状又は3次元形状を有する。
対象空間SPにおいて、空間的に連続する複数のメッシュを連結することで、音波送信装置20から音波受信装置30に至る経路を構成することができる。例えば、経路P200は、音波送信装置20aから音波受信装置30aに至る経路である。経路P201は、音波送信装置20bから音波受信装置30bに至る経路である。ここで、メッシュMtは、経路P200に含まれると同時に、経路P201にも含まれる。
計測装置10は、音波を送信させるように、音波送信装置20a~20bを制御する。
計測装置10は、音波受信装置30a~30bから、受信された音波の波形に関する受信波形データを取得する。
計測装置10は、受信波形データに基づいて、メッシュMtの温度、風速及び風向を計算する。
計測装置10は、音波送信装置20からの音波の送信方向を変えながら計測を行うことで、複数の異なる経路における音波の受信波形データを取得する。そして計測装置10は、取得したデータに基づいて、対象空間SPの複数の区画に亘る温度分布(例えば、各メッシュの温度)と、風速分布(例えば、各メッシュの風速及び風向)とを計算する。
計測装置10は、温度分布と、風速分布と、発生源60の位置と、発生源60から発生するガスの発生量及びガスの発生する方向とに基づいて、対象空間SPにおけるガス濃度分布(例えば、各メッシュのガス濃度)をシミュレーションすることにより、計算する。なお、計測装置10は、温度分布を使用せずにシミュレーションを行ってもよいし、発生源60からのガスの発生方向を使用せずにシミュレーションを行ってもよい。
このように、計測装置10は、対象空間SPの区画単位で対象粒子の濃度を算出できる。つまり、図6に示すように、あるメッシュに発生源60が設置されている場合に、計測装置10は、メッシュTM1のガス濃度と、メッシュTM2のガス濃度とを、個別に算出することができる。具体的には、計測装置10は、ガス濃度分布をシミュレーションした結果により、各区画のガス濃度を算出することができる。図7は、ある高さにおける対象空間SP全体のガス濃度分布のシミュレーション結果の一例を示している。図7の例では、ガス濃度に応じた等高線図のように、ガス濃度の異なる複数の領域が識別可能に表示されている。これにより、計測装置10は、現在及び所定時間後の各メッシュのガス濃度を算出することができる。なお、計測装置10は、対象粒子が粉塵又は粒子である場合、粉塵又は粒子の重さも用いて、上記シミュレーションを行ってもよい。
故に、計測装置10は、メッシュTM1のガス濃度を参照し、管理基準(例えば、ガス濃度が閾値Th1を超過しない)が満たされているか否かを判定することができる。計測装置10は、メッシュTM2のガス濃度を参照し、管理基準(例えば、ガス濃度が閾値Th2を超過しない)が満たされているか否かを判定することができる。図8の例では、時刻tにメッシュTM1のガス濃度が閾値Th1を超過した。故に、計測装置10は、メッシュTM1のガス濃度が管理基準を満たさないと判定する。
計測装置10は、メッシュTM1のガス濃度が管理基準を満たさないと判定した場合に、所定の動作を行う。一例として、計測装置10は、管理基準に関するアラートを報知する。
(1-3)データテーブル
第1実施形態のデータテーブルについて説明する。
(1-3-1)空間データテーブル
第1実施形態の空間データテーブルについて説明する。図9は、第1実施形態の空間データテーブルのデータ構造を示す図である。
図9の空間データテーブルには、対象空間に関する空間情報が格納される。
空間データテーブルは、「座標」フィールドと、「反射特性」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
「座標」フィールドには、対象空間に存在する反射部材の座標(以下「反射部材座標」という)が格納される。反射部材座標は、対象空間の任意の基準点を原点とする座標系(以下「空間座標系」という)で表される。
「反射特性」フィールドには、反射部材の反射特性に関する反射特性情報が格納される。「反射特性」フィールドは、「反射種別」フィールドと、「反射率」フィールドと、「法線角」フィールドと、を含む。
「反射種別」フィールドには、反射種別に関する情報が格納される。反射種別は、以下の何れかである。
・拡散反射
・鏡面反射
「反射率」フィールドには、反射部材の反射率の値が格納される。
「法線角」フィールドには、反射部材の反射面の法線角度の値が格納される。
(1-3-2)センサデータテーブル
第1実施形態のセンサデータテーブルについて説明する。図10は、第1実施形態のセンサデータテーブルのデータ構造を示す図である。
図10に示すように、センサデータテーブルには、音波送信装置20及び音波受信装置30に関する情報(以下「センサ情報」という)が格納される。
センサデータテーブルは、「センサID」フィールドと、「座標」フィールドと、「センサタイプ」フィールドと、を含む。
各フィールドは、互いに関連付けられている。
「センサID」フィールドには、音波送信装置20又は音波受信装置30を識別するセンサ識別情報が格納される。
「座標」フィールドには、音波送信装置20又は音波受信装置30の位置を示す座標(以下「センサ座標」という)が格納される。センサ座標は、空間座標系で表される。
「センサタイプ」フィールドには、音波送信装置20であることを示すタグ「送信」、又は、音波受信装置30であることを示すタグ「受信」が格納される。
(1―3-3)経路データテーブル
第1実施形態の経路データテーブルについて説明する。図11は、第1実施形態の経路データテーブルのデータ構造を示す図である。
図11に示すように、経路データテーブルには、経路に関する経路情報が格納される。
経路データテーブルは、「経路ID」フィールドと、「送信センサ」フィールドと、「受信センサ」フィールドと、を含む。
「経路ID」フィールドには、経路を識別する経路識別情報が格納される。
「送信センサ」フィールドには、経路を構成する音波送信装置20のセンサ識別情報が格納される。
「受信センサ」フィールドには、経路を構成する音波受信装置30のセンサ識別情報が格納される。
(1-3-4)メッシュデータテーブル
第1実施形態のメッシュデータテーブルについて説明する。図12は、第1実施形態のメッシュデータテーブルのデータ構造を示す図である。図13は、第1実施形態のフィルタの説明図である。
図12に示すように、メッシュデータテーブルには、メッシュに関するメッシュ情報が格納される。
メッシュデータテーブルは、「メッシュID」フィールドと、「座標」フィールドと、「経路ID」フィールドと、「フィルタ」フィールドと、を含む。
「メッシュID」フィールドには、メッシュを識別するメッシュ識別情報が格納される。
「座標」フィールドには、メッシュの位置を示すメッシュ座標が格納される。メッシュ座標は、空間座標系で表される。
メッシュ座標、または他のパラメータは、BIM(Building Information Modeling)、または他のCAD(Computer-Aided Design)データを参照して定義されてもよい。
「経路ID」フィールドには、経路の経路識別情報が格納される。
「フィルタ」フィールドには、音波受信装置30によって受信された受信波形データによって再現される超音波ビームの波形から特定波形を抽出するためのフィルタに関するフィルタ情報が格納される。フィルタ情報は、「経路ID」フィールドに格納された経路識別情報に関連付けられる。「フィルタ」フィールドは、「時間フィルタ」フィールドと、「振幅フィルタ」フィールドと、を含む。
「時間フィルタ」フィールドには、時間軸に沿って特定波形を抽出するための時間フィルタに関する情報が格納される。時間フィルタは、例えば、以下の少なくとも1つである(図13)。
・下限時間閾値THtb
・上限時間閾値THtt
・下限時間閾値THtbと上限時間閾値THttとによって規定される時間ウインドウWt
「振幅フィルタ」フィールドには、振幅軸に沿って特定波形を抽出するための振幅フィルタに関する情報が格納される。振幅フィルタは、例えば、以下の少なくとも1つである(図13)。
・下限振幅閾値THab
・上限振幅閾値THat
・下限振幅閾値THabと上限振幅閾値THatとによって規定される振幅ウインドウWa
(1-3-5)粒子情報データテーブル
第1実施形態の粒子情報データテーブルについて説明する。図14は、第1実施形態の粒子情報データテーブルのデータ構造を示す図である。
粒子情報データテーブルには、発生源60から発生する対象粒子に関する情報(「粒子情報」)が格納される。
図14に示すように、粒子情報データテーブルは、粒子IDフィールドと、名称フィールドと、種類フィールドと、基準フィールドと含む。
粒子IDフィールドには、粒子IDが格納される。粒子IDは、粒子を識別する情報である。
名称フィールドには、名称情報が格納される。名称情報は、粒子の名称に関する情報である。
種別フィールドには、種別情報が格納される。種別情報は、粒子の種別に関する情報である。
基準フィールドには、基準情報が格納される。基準情報は、粒子の管理基準に関する情報である。管理基準は、例えば、ガスが人体に影響を与えないようなガス濃度の基準や、粉塵の取り扱いに関する安全基準などである。管理基準は、粒子の濃度が基準を満たしているかを判定するための閾値(上限濃度、下限濃度、平均濃度、またはこれらの組み合わせ)を含む。
(1-4)ガス濃度管理処理
第1実施形態のガス濃度管理処理について説明する。図15は、第1実施形態のガス濃度管理処理のフローチャートである。図16は、第1実施形態のセンサ配置の一例を示す図である。図18は、図15の物理量計測処理の詳細なフローチャートである。図19は、図18の経路温度の計算の詳細なフローチャートである。図17は、図15の処理において表示される画面例を示す図である。
図15の処理は、開始条件が成立したことに応じて開始する。開始条件は、例えば以下の少なくとも1つを含むことができる。
・計測装置10に対してユーザによりガス濃度管理処理の開始指示が入力された。
・所定の日時が到来した。
・発生源60が対象空間に設置された。
図15に示すように、計測装置10は、物理量計測処理(S11)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、対象空間を仮想的に分割した区画(例えば、メッシュ)毎に空気の状態に関する物理量を計測する(つまり、物理量の分布を算出する)。一例として、プロセッサ12は、温度、風速、および風向を区画毎に計測する。ただし、プロセッサ12は、温度を計測せず、風速及び風向を区画ごとに計測してもよい。
図16に示すように、対象空間SPには、複数の音波送信装置20a~20eと、複数の音波受信装置30a~30eと、が配置される。
複数の音波送信装置20a~20eは、それぞれ、複数の音波受信装置30a~30eに対向している。例えば、音波送信装置20aは、音波受信装置30aに対向している。これは、音波送信装置20a及び音波受信装置30aが、センサペアを形成することを意味している。
図16の例では、5つのセンサペアが形成される。
計測装置10は、複数の経路に含まれるメッシュの風速及び風向の計測が可能である。
図16の例では、計測装置10は、メッシュM1~M4のメッシュの風速及び風向の計測が可能である。
計測装置10は、所定の送信周波数Fsを有する超音波ビームを送信するように、音波送信装置20aを制御する。
音波送信装置20aは、計測装置10の制御に従い、送信周波数Fsを有する超音波ビームを送信する。
音波受信装置30aは、超音波ビームを受信すると、受信波形データを生成する。音波受信装置30aが受信する超音波ビームには、音波送信装置20aと音波受信装置30aとの間の風に起因するドップラー効果が発生する。したがって、音波受信装置30aが受信する超音波ビームの受信周波数Fraは、送信周波数Fsとは異なる。
計測装置10は、音波受信装置30aから受信波形データを取得し、且つ、受信波形データを参照して受信周波数Fraを特定する。
ドップラー効果を考慮すると、送信周波数Fsと受信周波数Fraとの間には、式1.1の関係が成立する。
Fs = (C+Vwa)/C×Fra …(式1.1)
・C:超音波の音速
・Vwa:音波送信装置20aと音波受信装置30aとの間の経路上の理論上の風速
式1.1を展開すると、理論上の風速Vwaは、式1.2のように表すことができる。プロセッサ12は、式1.2を用いて、理論上の風速Vwaを計算する。
Vwa = C×Fs/Fra-C …(式1.2)
プロセッサ12は、式1.3を用いて、音波送信装置20bと音波受信装置30bとの間の経路上の理論上の風速Vwbを計算する。
Vwb = C×Fs/Frb-C …(式1.3)
・Frb:音波受信装置30bが受信した超音波ビームの受信周波数
記憶装置11には、温度と風速の相関関数G(x)が予め格納されている。
プロセッサ12は、ステップS112で得られたメッシュ温度TEMPmesh及び相関関数を用いて、式1.4~式1.5のように、補正風速Vrwa及びVrwbを計算する。
Vrwa = G(Tmesh)×Vwa …(式1.4)
Vrwb = G(Tmesh)×Vwb …(式1.5)
プロセッサ12は、音波送信装置20a~音波受信装置30aの進行経路及び音波送信装置20b~音波受信装置30bの進行経路の成す角度を参照して、式1.4~式1.5から得られた補正風速Vrwa及びVrwbを合成することにより、風ベクトルを計算する。これにより、プロセッサ12は、超音波の進行経路が交差する交差点を含むメッシュの風ベクトルが得られる。したがって、複数の交差点が形成される場合、対象空間SPの風ベクトルの分布(つまり、風速及び風向きの分布)が得られる。
ステップS11の後、計測装置10は、ガス濃度分布の計測(S12)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS11において計測した物理量分布と、発生源60の位置と、発生源60により発生するガスの発生量とに基づいて、対象空間SP内の特定の位置における単位体積当たりのガスの濃度を、対象空間SPにおけるガスの動きをシミュレーションすることにより算出する。
シミュレーションには、例えば、数値流体力学(CFD)シミュレーションを用いることができる。ただし、シミュレーションの方法はこれに限定されない。例えば、予め実験などにより、所定の温度、風速、風向、ガス発生源の位置、及び、ガス発生量のデータを集めておき、任意のシミュレーションモデルを取得して使用してもよい。シミュレーションモデルは、機械学習モデルであってもよい。また、ガス濃度分布の初期値は既知であるとする。
これにより、プロセッサ12は、各メッシュにおける現在のガス濃度分布を計測することができる。
ステップS12の後、計測装置10は、管理基準の判定(S13)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS12において計測したガス濃度分布に基づいて、各メッシュのガス濃度の管理基準が満たされているか否かを判定する。一例として、プロセッサ12は、粒子情報データテーブル(図14)に格納された基準情報を参照し、対象粒子に関する管理基準を特定する。例えば、プロセッサ12は、各メッシュのガス濃度が、管理基準が示す閾値以下であるか否かを判定する。管理基準は、例えば、対象粒子がガスであれば、ppmなどの単位、粉塵であれば、単位体積当たりの重量(mg/m3)や繊維量などにより表される。なお、S13において、プロセッサ12は、現在から所定時間後までの間にガス濃度が管理基準を満たさなくなる区間が存在するか否かを判定してもよい。
ステップS13において、全ての区画についてガス濃度が管理基準を満たすと判定した場合に、計測装置10は、物理量計測処理(S11)を再実行する。
ステップS13において、1以上の区画についてガス濃度が管理基準を満たさないと判定した場合に、計測装置10は、所定の動作(S14)を実行する。
プロセッサ12は、例えば以下の少なくとも1つの動作を行う。
・管理基準に関するアラートの報知
・空調装置40の制御
・発生源60の制御
所定の動作(S14)の第1の例では、プロセッサ12は、管理基準に関するアラートを報知する。例えば、プロセッサ12は、外部装置(例えば、サーバ、または関係者(例えば、対象空間の空調管理担当者)の端末)にガスの管理基準を満たさない環境となっている事象を報知するための情報を送信する。一例として、プロセッサ12は、以下の少なくとも1つを示す情報を送信できる。
・管理基準を満たさない区画の位置
・基準を逸脱したガス濃度の計測された日時(以下、「計測日時」と称する)
・計測日時における各メッシュのガス濃度
・各メッシュのガス濃度の時系列データ(例えば、時系列データをプロットした時間対ガス濃度グラフ)
・空調装置40の動作ログ
・空調装置40の推奨設定(例えば、どの空調装置40の風量をいくつにすべきか)
・対象空間のマップ画像(例えば、発生源60の位置とガス濃度の管理対象となる位置とを示す情報が表示される画像)
・発生源60の発生量のログ
所定の動作(S14)の第2の例では、プロセッサ12は、計測装置10に接続されたデバイスを動作させる。一例として、プロセッサ12は、以下の少なくとも1つを行うことができる。
・ランプを点灯する。
・ディスプレイに所定の画面を表示する。例えば、換気を促す表示、又は退室を促すメッセージ(特に、可燃性ガス又は有毒ガスによる危険の回避を促す表示)を含む画面を表示する。
・スピーカから所定の音声を出力する。例えば、換気を促す音声を出力する。
所定の動作(S14)の第3の例では、プロセッサ12は、空調装置40に対する制御信号、または制御信号の時系列パターン(つまり、複数時点に亘って空調装置40に適用される制御信号のセット)を生成し、空調装置40へ送信する。空調装置40に対する制御信号は、以下の少なくとも1つを指示する信号であってよい。
・空調装置40の起動
・空調装置40の停止
・空調装置40の運転モードの変更
・空調装置40の設定温度の変更
・空調装置40の設定風量の変更
・空調装置40の設定風向の変更
・空調装置40の設定湿度の変更
・空調装置40に内蔵されるモータの回転数の変更
・空調装置40の加熱冷却を行う交換機の内部温度の変更
同様に、プロセッサ12は、換気扇などの換気装置に対して、換気量の変更などを指示する制御信号を送信してもよい。
所定の動作(S14)の第4の例では、プロセッサ12は、発生源60に対する制御信号、または制御信号の時系列パターン(つまり、複数時点に亘って発生源60に適用される制御信号のセット)を生成し、発生源60へ送信する。発生源60に対する制御信号は、以下の少なくとも1つを指示する信号であってよい
・発生源60の起動
・発生源60の停止
・発生源60のガス発生量の変更
例えば、プロセッサ12は、特定のメッシュにおける単位体積当たりのガス濃度が、管理基準を超えた量に基づいて、ガスの発生量を少なくするように発生源60を制御する。
所定の動作(S14)の第5の例では、プロセッサ12は、計測結果の提示を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P10(図17)をディスプレイに表示する。
画面P10は、表示オブジェクトA10を含む。
表示オブジェクトA10には、画像IMG10が表示される。
画像IMG10は、対象空間SPを構成する複数のメッシュのそれぞれについて、ガス濃度を示している。
所定の動作(S14)の第6の例は、第1~第5の例のうち2つ以上の組み合わせである。
ステップS14の後、計測装置10は、物理量計測処理(S11)を再実行する。
図15の処理は、終了条件が成立したことに応じて終了する。終了条件は、例えば以下の少なくとも1つを含むことができる。
・計測装置10に対してユーザによりガス濃度管理処理の終了指示が入力された。
・所定の日時が到来した。
以下、物理量計測処理(S11)の詳細を説明する。
図18に示すように、計測装置10は、計測対象メッシュの決定(S110)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、図16に示すように、対象空間SPを構成する複数のメッシュの中から計測対象メッシュMt(t=1~4)のメッシュ識別情報を決定する。一例として、プロセッサ12は、対象空間SPに設置される発生源60の位置及び対象空間SPにおける人の位置に基づいて計測対象メッシュMtを決定する。
ステップS110の後、計測装置10は、所定の経路温度計算モデルに従って、経路温度の計算(S111)を実行する。
図19を参照して、ステップS111の詳細を説明する。
計測装置10は、対象経路の決定(S1110)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、メッシュデータテーブル(図11)を参照して、ステップS110で決定したメッシュの識別情報に関連付けられた「経路ID」フィールドの情報(つまり、計測対象メッシュMtを通る経路(以下「対象経路」という)Pi(iは、経路の引数)の経路識別情報)を特定する。
ステップS1110の後、計測装置10は、超音波ビームの出力(S1111)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、経路データテーブル(図11)を参照して、ステップS1110で特定した経路識別情報に関連付けられた「送信センサ」フィールドの情報(つまり、制御対象となる音波送信装置(以下、「対象音波送信装置」という)20)と、「受信センサ」フィールドの情報(つまり、制御対象となる音波受信装置(以下「対象音波受信装置」という)30)と、を特定する。
プロセッサ12は、対象音波送信装置20に超音波制御信号を送信する。
対象音波送信装置20は、計測装置10から送信された超音波制御信号に応じて超音波ビームを送信する。
具体的には、複数の超音波振動子21は、超音波制御信号に応じて同時に振動する。
これにより、対象音波送信装置20から対象音波受信装置30に向かって、送信方向(Z軸方向)に進行する超音波ビームが送信される。
ステップS1111の後、計測装置10は、受信波形データの取得(S1112)を実行する。
具体的には、対象音波受信装置30の超音波振動子31は、ステップS1111で対象音波送信装置20から送信された超音波ビームを受信することにより振動する。
制御回路32は、超音波振動子31の振動に応じた受信波形データ(図13)を生成する。
制御回路32は、生成した受信波形データを計測装置10に送信する。
計測装置10のプロセッサ12は、音波受信装置30から送信された受信波形データを取得する。プロセッサ12は、取得した受信波形データに対して、増幅・帯域制限処理などの信号処理をしてもよい。
ステップS1112の後、計測装置10は、フィルタリング(S1113)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、メッシュデータテーブル(図12)を参照して、ステップS110で決定した対象経路Piの経路識別情報に関連付けられた「フィルタ」フィールドを特定する。
例えば、計測対象メッシュのメッシュ識別情報が「M001」である場合、以下のフィルタ情報が特定される。
・経路識別情報「P001」:時間閾値THtb1以上時間閾値THtt1未満、及び、振幅閾値THab1以上振幅閾値THat1未満
・経路識別情報「P002」:時間ウインドウWt2内及び振幅ウインドウWa2内
プロセッサ12は、特定したフィルタ情報に基づいて、受信波形データに含まれる成分のうち、対象経路Piに沿って進行した超音波ビームの成分を抽出する。
ステップS1113の後、計測装置10は、経路温度の計算(S1114)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、センサデータテーブル(図10)の「座標」フィールドを参照して、センサペア毎に、センサペアを構成する音波送信装置20の座標及び音波受信装置30の座標を特定する。
プロセッサ12は、特定した音波送信装置20の座標及び音波受信装置30の座標の組合せに基づいて、当該音波送信装置20と当該音波受信装置30との間の距離(以下「センサ間距離」という)Dsを計算する。
プロセッサ12は、ステップS1113で抽出された成分のピーク値に対応する時間(以下「伝搬時間」という)tを特定する。伝搬時間tは、音波送信装置20が超音波ビームを送信してから、対象経路Piに沿って進行した超音波ビームが音波受信装置30に到達するまでの所要時間(つまり、対象経路の始点から終点までを超音波ビームが伝搬する時間)を意味する。
プロセッサ12は、超音波の音速Cと、センサ間距離Dsと、伝搬時間tと、基準温度T0と、を用いて、対象経路Piの経路温度TEMPpathiを計算する。
全ての対象経路PiについてステップS1114が終了していない場合(S1115-NO)、計測装置10は、ステップS1110を実行する。
全ての対象経路PiについてステップS1114が終了すると(S1115-YES)、計測装置10は、図18のメッシュ温度の計算(S112)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS1114(図19)において計算された全ての対象経路Piの経路温度TEMPpathiを用いて、計測対象メッシュMtのメッシュ温度TEMPmeshtを計算する(式2)。
TEMPmesht = AVE(TEMPpathi)…(式2)
・AVE(x):xの平均値を求める関数
ステップS112の後、計測装置10は、全ての計測対象メッシュMtについて、風ベクトルを計算する(S113)。
全ての計測対象メッシュMtについてS112及びS113が終了していない場合(S114-NO)、計測装置10は、ステップS110を実行する。
全ての計測対象メッシュMtについてステップS112及びS113が終了すると(S114-YES)、計測装置10は、処理を終了する。
(1-5)小括
第1実施形態の計測装置10は、対象粒子の発生源を含む対象空間に設置された音波送信装置と、音波受信装置とに接続可能な計測装置であって、音波送信装置に音波を送信させ、音波受信装置による音波の受信結果を参照して前記対象空間における物理量の分布を算出する。計測装置10は、発生源の位置と、発生源により発生する対象粒子の発生量と、物理量の分布とに基づいて、対象空間内の特定の位置における単位体積当たりの対象粒子の密度を算出する。このような構成により、対象空間における対象粒子の濃度分布の計測精度を向上させることができる。
計測装置10は、対象空間における物理量の分布を用いたシミュレーションを行うことで、対象空間内のセンサが存在しない位置における対象粒子の密度を算出できる。このため、計測装置10によれば、低コストに、対象空間全体の対象粒子の濃度分布を計測することができる。
また、計測装置10は、対象粒子の種別を変更した場合でも同様の方法により対象粒子の濃度分布を計測できる。そのため、従来のガス濃度計を用いてガス濃度分布を計測する場合と比較して、システムの利便性(汎用性)が向上する。
また、計測装置10は、特定の位置における単位体積当たりの対象粒子の密度が、所定の閾値を超えた場合、アラートを報知する。これにより、対象空間の安全性を高め、適切に対象空間内の対象粒子を管理することができる。
また、計測装置10は、特定の位置における単位体積当たりの対象粒子の密度が、所定の閾値を超えた量に基づいて、発生源から発生する対象粒子の発生量を少なくするように制御する。これにより、適切に対象粒子の密度を管理することができる。
また、計測装置10は、特定の位置における単位体積当たりの対象粒子の密度が、所定の閾値を超えた場合、対象空間内に設置された、空調装置又は換気装置を制御する。これにより、適切に対象粒子の密度を管理することができる。
(2)第2実施形態
第2実施形態について説明する。但し、上述の実施形態と同様の説明は省略する。
(2-1)実施形態の概要
第2実施形態の概要について説明する。
第2実施形態において、計測装置10は、音波受信装置による音波の受信結果に基づいて、音波の伝搬経路上の特定の位置における単位体積当たりのガス濃度を算出する。第2実施形態では、計測装置10は、発生源60の位置を認識しなくてもよい。このため、発生源60が例えば動き回る人であるような場合でも、ガス濃度を算出することができる。
記憶装置11には、対象粒子の密度と、当該密度における音波の伝搬特性との関係を表す関係データが予め格納されている。関係データは、予め実験などにより、各密度において計測される。当該伝搬特性は、音波の伝搬経路上の位置における単位体積当たりの対象粒子の密度に応じて変化する音波の伝搬時間の変化を表す。
計測装置10は、温度分布を計測する場合と同様に、複数の伝搬経路の情報により、各メッシュにおけるガス濃度を、超音波の音速Cと、センサ間距離Dsと、伝搬時間tと、関係データとに基づいて計算する。音波は、空気中の各物質の密度に応じて伝搬速度が異なる。このため、計測装置10は、関係データを予め取得しておくことで、伝搬速度から、伝搬経路上の単位体積当たりの対象粒子の密度を計測することが可能となる。
(2-2)ガス濃度管理処理
第2実施形態のガス濃度管理処理について説明する。図20は、第2実施形態のガス濃度管理処理のフローチャートである。
図20に示すように、計測装置10は、ガス濃度計測処理(S21)を実行する。S21におけるガス濃度計測の方法は、図15のS11における物理量計測の方法と同様である。すなわち計測装置10は、超音波の音速Cと、センサ間距離Dsと、伝搬時間tと、関係データと、を用いて、超音波の伝搬経路におけるガス濃度を計算する。そして計測装置10は、複数の伝搬経路それぞれについて計算したガス濃度に基づいて、複数の伝搬経路が交差する位置におけるガス濃度を推定する。計測装置10は、伝搬経路を変更しながら計測を繰り返すことで、対象空間内の複数の位置におけるガス濃度を推定できる。S21の処理が終了すると、計測装置10は、管理基準の判定(S13)と所定の動作(S14)を行う。これらの処理は、図15を用いて説明した処理と同様である。
このような方法によれば、計測装置10は、発生源60の位置の情報を用いずにガス濃度分布を計測できる。このため、発生源60の位置が不明であっても、計測したい対象粒子の密度を計測することが可能である。
(2-3)小括
第2実施形態の計測装置10は、対象粒子の発生源を含む対象空間に設置された音波送信装置と、音波受信装置とに接続可能な計測装置であって、音波送信装置に音波を送信させ、音波受信装置による音波の受信結果に基づいて、音波の伝搬経路上の特定の位置における単位体積当たりの対象粒子の密度を算出する。これにより、計測装置10は、対象粒子の発生源が不明であっても、対象空間における対象粒子の濃度分布の計測精度を向上させることができる。
(3)変形例
本実施形態の変形例について説明する。
(3-1)変形例1
変形例1について説明する。
(3-1-1)変形例1の概要
上記実施形態では、対象粒子がガスである場合を例に説明した。変形例1では、対象粒子がウイルスである場合について説明する。計測装置10は、工場、所定の室内、病院内など感染リスクを計測したい様々な空間を対象空間とすることができる。
対象粒子がウイルスである場合、人の呼気が対象空間SPに放出されることで、感染が拡大する。二酸化炭素の濃度が高い場所は、人の呼気が集中していると考えられるため、ウイルスの量も多いと考えられる。このため、計測装置10は、二酸化炭素の濃度と、ウイルスの空気中の移動及び増殖並びに消滅とについても加味して、上記シミュレーションを行うことにより、単位体積当たりのウイルスの量を計測することができる。また、計算量を減らすため、計測装置10は、二酸化炭素の濃度が高いほどウイルスの量が多いとみなし、二酸化炭素の濃度によって感染リスクを判断してもよい。
変形例1では、計測装置10は、ウイルスの量又は二酸化炭素の濃度が一定以上と判定した場合、感染症に関するアラートを行う。例えば、所定の動作(S14)の第2の例において、プロセッサ12は、以下の少なくとも1つを行うことができる。
・感染リスクが高まったことを示すメッセージを、ディスプレイに表示する。
・スピーカから感染リスクが高まったことを示すメッセージを、音声出力する。
変形例1の計測装置10は、二酸化炭素の濃度が一定以上と判定した場合、感染症に関するアラートを発する。これにより、感染症リスクを抑えることができる。
(4)その他の変形例
その他の変形例について説明する。
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、計測装置10と接続されてもよい。
上記説明では、各種の入力デバイスまたは出力デバイスが入出力インタフェースを介してプロセッサに接続される例を示した。しかしながら、各種の入力デバイスまたは出力デバイスは通信インタフェースを介してプロセッサに接続されてもよい。
図4の例では、超音波振動子31を備える音波受信装置30の例を示した。しかし、音波受信装置30は、音波送信装置20と同様に、複数の超音波振動子31を備えても良い。
音波送信装置20は、アレイ状に配列された複数の超音波振動子21を備えていてもよい。複数の超音波振動子21は、それぞれ個別の駆動制御信号によって制御されてもよいし、グループ単位で同一の駆動制御信号によって制御されてもよいし、全体で同一の駆動制御信号によって制御されてもよい。
音波受信装置30は、アレイ状に配列された複数の超音波振動子31を備えていてもよい。複数の超音波振動子31は、それぞれ個別の駆動制御信号によって制御されてもよいし、グループ単位で同一の駆動制御信号によって制御されてもよいし、全体で同一の駆動制御信号によって制御されてもよい。
図5の例を用いた上記の説明では、1個の音波送信装置20が複数の経路に沿った超音波ビームを送信し、且つ、1個の音波受信装置30が複数の経路に沿った超音波ビームを受信する例を示した。しかし、本実施形態はこれに限られない。n(nは2以上の整数)個の音波送信装置20のそれぞれが1本の経路に沿った超音波ビーム(つまり、n個の音波送信装置20がn本の経路に沿った超音波ビーム)を送信し、且つ、n個の音波受信装置30のそれぞれが各経路に沿った超音波ビームを受信しても良い(つまり、n個の音波受信装置30がn本の経路に沿った超音波ビームを受信しても良い)。
上記の実施形態では、メッシュ温度TEMPmeshtの計算に平均値を求める関数を用いる例を示したが、本実施形態のメッシュ温度TEMPmeshtの計算方法はこれに限られるものではない。
計測装置10は、窓の位置又はサーキュレータの位置情報に基づき、対象粒子の密度が高い位置に近い窓又はサーキュレータを特定し、当該窓又はサーキュレータを用いて換気することを促すアラートを行ってもよい。
対象粒子が、可燃性ガス、有毒ガス、燃焼により発生するガス及び粉塵などである場合、計測装置10は、上記所定の動作(S14)において、対象粒子を不活性化させるガス又は液体や、対象粒子の濃度を低くするための不活性ガス(例えば希ガス)などを対象空間SPに放出又は散布する装置を制御してもよい。当該装置は、例えば、不活性化ガスの放射装置、スプリンクラー、又は消火器などである。
音波送信装置20は、自己相関が比較的強い自己相関信号(例えば、M系列信号、Goldコードなど)を含む超音波ビームを送信しても良い。これにより、空間の温度の計測結果のS/N比を更に向上させることができる。
音波送信装置20が個別に異なる自己相関信号を含む超音波ビームを送信することにより、音波受信装置30が、超音波ビームの発信源となる音波送信装置20を識別しても良い。
また、音波送信装置20毎に異なる発振周波数を有する超音波ビームを送信することにより、音波受信装置30が、超音波ビームの発信源となる音波送信装置20を識別しても良い。
本実施形態では、音波送信装置20及び音波受信装置30を区別して規定したが、本実施形態の範囲は、これに限られない。1つの超音波振動子が超音波を送信する機能及び超音波を受信する機能を備えても良い。
ステップS1114(図19)において経路温度TEMPpathiの計算に用いる式、及び、ステップS112(図18)においてメッシュ温度TEMPmeshtの計算に用いる式の少なくとも1つは、外部環境情報(例えば、外気温、外気の湿度、及び、外気圧の少なくとも1つ)をパラメータとして含んでも良い。この場合、外部環境情報に関わらず、空間の空気特性の計測結果のS/N比を向上させることができる。
本実施形態では、音波送信装置20が、指向性を有する超音波ビームを送信する例を示したが、本実施形態は、これに限られない。本実施形態は、音波送信装置20が可聴音ビーム(つまり、超音波ビームとは異なる周波数を有する音波)を送信する場合にも適用可能である。
本実施形態において、温度分布とは、メッシュ温度TEMPmeshに限られない。温度分布は、以下の少なくとも1つも含む。
・経路上の複数点の温度
・経路上の平均温度
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
1 :ガス濃度管理システム
10 :計測装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
20 :音波送信装置
21 :超音波振動子
22 :制御回路
30 :音波受信装置
31 :超音波振動子
32 :制御回路
40 :空調装置
50 :温度計
60 :発生源

Claims (14)

  1. 対象粒子の発生源を含む対象空間に設置された音波送信装置と、音波受信装置とに接続可能な計測装置であって、
    前記音波送信装置に音波を送信させる手段と、
    前記音波受信装置による音波の受信結果を参照して前記対象空間における物理量の分布を算出する手段と、
    前記発生源の位置と、前記発生源により発生する前記対象粒子の発生量と、前記物理量の分布とに基づいて、前記対象空間内の特定の位置における単位体積当たりの前記対象粒子の密度を算出する手段と、
    を含む計測装置。
  2. 前記算出する手段において、前記発生源の位置と、前記発生源により発生する前記対象粒子の発生量と、前記対象粒子に関する情報と、前記物理量の分布とを用いて、前記対象粒子の挙動をシミュレートすることにより、前記対象空間内の特定の位置における単位体積当たりの前記対象粒子の密度を算出する
    請求項1に記載の計測装置。
  3. 対象粒子の発生源を含む対象空間に設置された音波送信装置と、音波受信装置とに接続可能な計測装置であって、
    前記音波送信装置に音波を送信させる手段と、
    前記音波受信装置による音波の受信結果に基づいて、前記音波の伝搬経路上の特定の位置における単位体積当たりの前記対象粒子の密度を算出する手段と、
    を含む計測装置。
  4. 前記特定の位置における前記対象粒子の単位体積当たりの対象粒子の密度が、所定の閾値を超えた場合、アラートを報知する手段
    を含む請求項1~請求項3の何れかに記載の計測装置。
  5. 前記発生源が人であり、
    前記対象粒子が二酸化炭素であり、
    前記アラートは、感染症に関するアラートである
    請求項4に記載の計測装置。
  6. 前記アラートは、換気を促す表示又は音声出力である
    請求項4に記載の計測装置。
  7. 前記発生源が、前記対象粒子を発生させる粒子発生装置であり、
    前記特定の位置における単位体積当たりの前記対象粒子の密度が、所定の閾値を超えた場合、前記発生源を制御する手段
    を含む請求項1~請求項6の何れかに記載の計測装置。
  8. 前記制御する手段において、前記特定の位置における単位体積当たりの前記対象粒子の密度が、前記所定の閾値を超えた量に基づいて、前記発生源から発生する前記対象粒子の発生量を少なくするように制御する
    請求項7に記載の計測装置。
  9. 前記特定の位置における単位体積当たりの前記対象粒子の密度が、所定の閾値を超えた場合、前記対象空間内に設置された、空調装置又は換気装置を制御する手段
    を含む請求項1~請求項8の何れかに記載の計測装置。
  10. 前記物理量は、風速及び風向を含む
    請求項1~請求項9の何れかに記載の計測装置。
  11. 前記対象粒子は、二酸化炭素、粉塵、ウイルス、水蒸気、可燃性物質、又は有毒性物質である
    請求項1~請求項10の何れかに記載の計測装置。
  12. 対象粒子の発生源を含む対象空間に設置された音波送信装置と、音波受信装置とに接続可能な計測装置によって行われる計測方法であって、前記計測装置が、
    前記音波送信装置に音波を送信させるステップと、
    前記音波受信装置による音波の受信結果を参照して前記対象空間における物理量の分布を算出するステップと、
    前記発生源の位置と、前記発生源により発生する前記対象粒子の発生量と、前記物理量の分布とに基づいて、前記対象空間内の特定の位置における単位体積当たりの前記対象粒子の密度を算出するステップと、
    を実行する計測方法。
  13. 対象粒子の発生源を含む対象空間に設置された音波送信装置と、音波受信装置とに接続可能な計測装置によって行われる計測方法であって、前記計測装置が、
    前記音波送信装置に音波を送信させるステップと、
    前記音波受信装置による音波の受信結果に基づいて、前記音波の伝搬経路上の特定の位置における単位体積当たりの前記対象粒子の密度を算出するステップと、
    を実行する計測方法。
  14. コンピュータに、請求項1~請求項11の何れかに記載の各手段を実現させるためのプログラム。



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