JP2022130897A - 加工システム - Google Patents

加工システム Download PDF

Info

Publication number
JP2022130897A
JP2022130897A JP2021029543A JP2021029543A JP2022130897A JP 2022130897 A JP2022130897 A JP 2022130897A JP 2021029543 A JP2021029543 A JP 2021029543A JP 2021029543 A JP2021029543 A JP 2021029543A JP 2022130897 A JP2022130897 A JP 2022130897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
work
axis
hand
manipulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021029543A
Other languages
English (en)
Inventor
清和 齋藤
Kiyokazu Saito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DMG Mori Co Ltd
Iriso Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
DMG Mori Seiki Co Ltd
Iriso Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DMG Mori Seiki Co Ltd, Iriso Seimitsu Co Ltd filed Critical DMG Mori Seiki Co Ltd
Priority to JP2021029543A priority Critical patent/JP2022130897A/ja
Priority to PCT/JP2021/037893 priority patent/WO2022180921A1/ja
Publication of JP2022130897A publication Critical patent/JP2022130897A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/02Programme-controlled manipulators characterised by movement of the arms, e.g. cartesian coordinate type
    • B25J9/04Programme-controlled manipulators characterised by movement of the arms, e.g. cartesian coordinate type by rotating at least one arm, excluding the head movement itself, e.g. cylindrical coordinate type or polar coordinate type
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/19Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by positioning or contouring control systems, e.g. to control position from one programmed point to another or to control movement along a programmed continuous path

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Numerical Control (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Feeding Of Workpieces (AREA)

Abstract

【課題】高い加工精度が求められる加工システムにおいて、設備コストの低廉化を図ることができる加工システムを提供する。【解決手段】加工システム1は工作機械10、ワーク収容装置40、マニピュレータ30及び制御装置60を備える。工作機械10はテーブル14上に配設された位置検出装置24を備える。制御装置60は、マニピュレータ30を駆動して、ワーク収容装置40からワークWを取り出す動作と、マニピュレータ30及び送り機構18,20を駆動して、ワークWを搬入位置に搬入する動作と、搬入されたワークの位置を位置検出装置24により検出する操作と、検出された位置情報に基づいて、送り機構18,20によりテーブル14を移動させて、ワーク保持部23を保持位置に位置決めする動作と、マニピュレータ30を駆動して、ワークWをワーク保持部23に装着する動作とを実行させる。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークを収容するワーク収容装置、ワークを加工する工作機械、ワーク収容装置に収容されたワークを工作機械に供給するマニピュレータ、及びこれらの動作を制御する制御装置を備えた加工システムに関する。
上述した加工システムの一例として、従来、特開2017-102825号公報に開示された加工システムが知られている。この加工システムは、同公報に記載されるように、工作機械、ロボットシステム及びワークストッカから構成される。
工作機械は、数値制御装置と、数値制御装置の制御によって移動可能なテーブルと、テーブル上に配設され、テーブルと一体になって移動可能に設けられたワーク固定治具を備えている。また、ロボットシステムは、この工作機械の近傍に配設された6軸多関節ロボットと、このロボットを制御するロボットコントローラとを備え、ロボットはワークを把持するロボットハンドを有し、このロボットハンドにより、工作機械のワーク固定治具に対してワークの供給及び取出しを行うように構成されている。また、工作機械の数値制御装置とロボットシステムのロボットコントローラとはネットワークを介して接続されており、相互に情報伝達可能になっている。
尚、前記公報には、ワークストッカについての詳細な記載はないが、一般的に、ワークストッカはロボットの近傍に配設され、複数のワークを収容している。そして、ロボットは、このワークストッカに収容された加工前のワークをロボットハンドにより把持して当該ワークストッカから取り出し、取り出した加工前のワークを工作機械のワーク固定治具に供給する。また、ロボットは、工作機械で加工されたワークをロボットハンドにより把持してワーク固定治具から取り出し、取り出した加工後のワークを前記ワークストッカ又はこれとは別に設けられるワークストッカに収容する。
特開2017-102825号公報
ところで、上述した加工システムには各種の産業用ロボットを適用することができ、例えば、上記の6軸の(垂直)多関節ロボットの他、4軸,5軸若しくは7軸の垂直多関節ロボット、及び水平多関節ロボットなどの多関節型ロボット、並びに円筒座標ロボット、2軸若しくは3軸の直角座標ロボット、及び極座標ロボットなどの座標軸型のロボットを適用することができる。
このような各種ロボットにおいて、エンドエフェクタとしてのハンドを3次元空間内で位置決めするその精度は、各ロボットにおいて様々であり、高精度に位置決めできるものもあれば、極めて低い精度でしか位置決めできないものを有る。そして、これら各種のロボットは、一般的に、位置決め精度が高精度のものほど高価である。
また、前記工作機械についてみると、ワークを固定するワーク固定治具とワークとの間の寸法的なクリアランスは、ワークに施される加工精度に応じて設定される傾向にあり、加工精度が高精度である場合には、当該クリアランスは狭小に設定される。
斯くして、従来、ワーク固定治具とワークとの間のクリアランスが狭小に設定される場合には、これに応じてハンドの位置決め精度が高い高価なロボットを用いる必要があるため、その設備コストが高くなるという問題があった。各種製造分野では、恒常的に製造コストの低廉化が求められているが、ロボットを用いた加工システムにおいても例外ではなく、その設備コストの低廉化が常に求められている。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、高い加工精度が求められる加工システムにおいても、設備コストの低廉化を図ることができる加工システムの提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、
ワークを保持するワーク保持部が配設されたテーブル、工具を保持する工具保持部、及び前記テーブルと工具保持部とを水平面内で相互に直交する第1軸及び第2軸方向、並びに該第1軸及び第2軸に直交する第3軸方向に相対移動させる送り機構を備えた工作機械と、
ワークを収納する複数の収容部を有する収容体を備えたワーク収容装置と、
ワークを把持するハンドを備え、前記ワーク収容装置に収容されたワークを前記ハンドにより把持して前記工作機械のワーク保持部に供給するマニピュレータと、
前記送り機構及びマニピュレータの動作を制御する制御装置とを備えた加工システムであって、
前記工作機械は、前記テーブル上に配設され、前記テーブルに対し設定された搬入位置に搬入されたワークの位置を検出する位置検出装置を備え、
前記制御装置は、
前記マニピュレータを駆動して、前記ハンドを移動させ、前記収容体に収容されたワークを前記ハンドにより把持して取り出す取出動作と、
前記マニピュレータ及び前記送り機構を駆動して、前記ハンド及び前記テーブルを相対移動させ、前記ハンドに把持したワークを前記搬入位置に搬入して位置決めする搬入動作と、
前記搬入位置に位置決めされたワークの位置を前記位置検出装置によって検出する操作と、
前記位置検出装置によって検出されたワークの位置情報に基づき、前記送り機構により前記テーブルを移動させて、前記ワーク保持部を前記搬入位置のワークに対して設定された保持位置に位置決めするテーブル位置決動作と、
前記マニピュレータを駆動して、前記ハンドにより把持されたワークを前記ワーク保持部に装着する装着動作とを実行させるように構成された加工システムに係る。
この態様(第1の態様)の加工システムでは、前記制御装置による制御の下で、前記ワーク収容装置に収容されたワークを、前記マニピュレータによって取り出し、取り出したワークを工作機械のワーク保持部に装着する。
具体的には、制御装置は、まず、マニピュレータを駆動して前記ハンドを移動させ、収容体に収容された複数のワークの中から所定のワークを前記ハンドにより把持して取り出す。尚、このハンドと収容体との間の位置決め精度は、ハンドがワークを適正に把持することができる精度で足りるため、高い位置決め精度は要求されない。
尚、前記マニピュレータには、従来公知のロボット適用することができ、例えば、4軸,5軸,6軸若しくは7軸の垂直多関節ロボット、及び水平多関節ロボットなどの多関節型ロボット、並びに円筒座標ロボット、2軸若しくは3軸の直角座標ロボット、及び極座標ロボットなどの座標軸型のロボットを適用することができる。
次に、制御装置は、マニピュレータ及び工作機械の送り機構を駆動して、ハンド及び工作機械のテーブルを相対的に移動させ、ハンドに把持したワークを目標位置としての前記搬入位置に搬入して位置決めした後、当該目標位置としての搬入位置に対するワークの位置決め誤差を前記位置検出装置によって検出させる。
尚、前記搬入位置は、制御上設定された基準位置であって、前記テーブル上の位置検出装置と前記ハンドに把持されたワークとの相対的な位置関係であり、前記第1軸、第2軸及び第3軸の内の1軸(これを位置決軸という)方向において、位置検出装置の検出基準位置とワークの基準位置とが一致するように設定された位置である。例えば、位置検出装置がカメラの場合、その撮像素子群の中心位置が検出基準位置であり、円筒形のワークの場合、その中心軸が基準位置となる。そして、前記送り機構は、前記位置決軸方向を除く他の2軸方向にテーブルを移動させて、前記搬入位置に位置決めする。
次に、制御装置は、前記位置検出装置によって検出されたワークの位置情報、即ち、位置決め誤差情報に基づいて、前記送り機構によりテーブルを移動させて、当該テーブル上のワーク保持部を搬入位置のワークに対して設定された保持位置に位置決めする。この保持位置は、前記搬入位置に対応する位置であって、前記ワークの基準位置が搬入位置に在るときに、前記位置決軸方向において、ワーク保持部の基準位置と前記ワークの基準位置とが一致する位置である。尚、前記他の2軸方向における前記位置検出装置の基準位置とワーク保持部の基準位置との間の位置関係(距離)は予め取得されており、制御装置は、この位置関係に、前記搬入位置に対するワークの位置決め誤差を考慮して、テーブルを移動させ、ワーク保持部を前記保持位置に位置決めする。
工作機械の送り機構は、一般的に数値制御によって高精度に位置決めされるようになっている。したがって、上記操作により、前記位置決軸方向において、前記ワーク保持部の基準位置と前記ワークの基準位置とが一致するように、当該ワーク保持部をワークに対して正確に位置決めすることができる。そして、このようにして、ワーク保持部とワークとを高精度に位置決めした後、制御装置は、前記マニピュレータを駆動して、前記ハンドを前記位置決軸方向に移動させ、当該ハンドに把持されたワークを前記ワーク保持部に装着する。
このように、この加工システムによれば、ワーク収容装置に収容されたワークをマニピュレータにより取り出した後、当該ワークを工作機械内に設定された搬入位置に搬入して、その位置決め誤差を位置検出装置によって検出し、検出された位置決め誤差を考慮して、高精度な位置決めが可能な工作機械の送り機構を用いて、搬入位置に在るワークに対してワーク保持部を位置決めするようにしているので、ワークに対してワーク保持部を高精度に位置決めすることができる。
したがって、ワーク保持部とワークとの間のクリアランスが狭小に設定される場合でも、従来のように、ハンドの位置決め精度が高い高価なロボットを用いる必要がなく、位置決め精度がそれほど高くない安価なロボットを用いることができ、これにより、当該加工システムの設備コストを低廉なものにすることができる。
尚、上記加工システムにおいて、前記制御装置は、工作機械制御用、ワーク収容装置制御用、及びマニピュレータ制御用に個別に設けられる制御装置から構成するとともに、これらを通信、若しくは上位の制御装置によって連携した態様や、工作機械、ワーク収容装置、及びマニピュレータを統括的に制御する一つの制御装置から構成した態様を採ることができる。
また、上記第1の態様の加工システムにおいて、前記ワーク収容装置は、更に、前記収容体を少なくとも第4軸方向に移動させる移動機構を備え、前記制御装置は、更に、前記移動機構を制御するように構成されるとともに、前記取出動作において、前記マニピュレータ及び前記移動機構を駆動して、前記ハンド及び前記収容体を相対移動させるように構成された態様を採ることができる。この態様によれば、マニピュレータ及び移動機構の複合動作によりハンド及び収容体を相対移動させることでワークを取り出すことができ、これにより、ハンドと収容体との相対的な移動領域を広く設定することができるので、収容体により多くのワークを収容することができ、この結果、加工システムの稼働時間を長くすることができる。
また、上記第1又は第2の態様の加工システムにおいて、前記工作機械は、前記送り機構が前記テーブルを前記第1軸及び第2軸方向に移動させるように構成され、前記制御装置は、前記搬入動作において、前記送り機構により前記テーブルを前記第1軸及び第2軸方向に移動させるように構成された態様を採ることができる。この態様(第3の態様)では、前記位置決軸は鉛直方向の第3軸となる。
また、上記第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記ワーク収容装置は、前記マニピュレータのハンドによって把持されたワークの姿勢を検出する姿勢検出装置を備え、
前記制御装置は、前記取出動作において、前記マニピュレータ及び前記移動機構を駆動して、前記収容体に収容されたワークを前記ハンドにより把持して前記収容体から取り出した後、前記姿勢検出装置により前記ハンドに把持されたワークの姿勢を検出する操作を実行させ、検出されたワークの姿勢が許容範囲内に有るときは次の動作に移行し、ワークの姿勢が許容範囲内に無いときは、以降の動作を中止して、アラームを出力するように構成された態様を採ることができる。
前記取出動作において前記収容体から取り出されたワークの姿勢が大きく斜め傾くなどしている場合には、これをそのまま搬入位置に搬入して、前記ワーク保持部に装着しようとすると、例えば、ワークが円筒物である場合に、その底面の中心位置に対して、ワーク保持部の中心位置を正確に位置決めしたとしても、ワークが斜めに傾いているために、ワークをワーク保持部に装着することができない場合を生じる。
この態様(第4の態様)の加工システムによれば、前記取出動作において、前記収容体から取り出した後のワークの姿勢を前記姿勢検出装置によって検出し、検出したワークの姿勢が許容範囲内に有るとき、即ち、ワークをワーク保持部に装着することができる姿勢であるときに次の動作に移行して、ワークをワーク保持部に装着するようにしているので、ワークを確実にワーク保持部に装着することができる。また、ワークの姿勢が許容範囲内に無いときは、以降の動作を中止してアラームを出力するようにしているので、ワークのワーク保持部への装着が不完全であるために工作機械における加工に不都合が生じたり、或いは、ワークとワーク保持部とが衝突して、ワーク保持部、ワーク及びハンドが損傷するといった不都合が生じるのを防止することができる。
また、上記第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記ワーク収容装置は、前記マニピュレータのハンドによって把持されたワークの姿勢を検出する姿勢検出装置を備え、
前記制御装置は、前記取出動作において、前記マニピュレータ及び前記移動機構を駆動して、前記収容体に収容されたワークを前記ハンドにより把持して前記収容体から取り出した後、前記姿勢検出装置により前記ハンドに把持されたワークの姿勢を検出する操作を実行させ、検出されたワークの姿勢が許容範囲内に有るときは次の動作に移行し、ワークの姿勢が許容範囲内に無いときは、ワークを前記収容体の元の位置に戻した後、前記ハンドにより再度把持して取り出し、ついで前記姿勢検出装置により姿勢を検出するやり直し動作を実行し、予め定めた回数、前記やり直し動作を実行してもワークの姿勢が許容範囲内に収まらないときは、以降の動作を中止して、アラームを出力するか、又は該ワークに代えて他のワークを取り出す前記取出動作を実行するように構成された態様を採ることができる。
この態様(第5の態様)の加工システムでは、前記取出動作において、前記収容体から取り出した後のワークの姿勢を前記姿勢検出装置によって検出し、検出したワークの姿勢が許容範囲内に有るときには次の動作に移行し、ワークの姿勢が許容範囲内に無いときは、ワーク姿勢が許容範囲内となるまで、ワークを収容体の元の位置に戻した後、当該ワークを再度取り出して、その姿勢を確認するやり直し動作を繰り返して実行し、所定回数だけやり直し動作を実行してもワークの姿勢が許容範囲内に収まらないときは、以降の動作を中止して、アラームを出力するか、又は該ワークに代えて他のワークを取り出す前記取出動作を実行する。このようにやり直し動作を行うようにすれば、当該加工システムを極力停止させることなく連続運転させることができ、その稼働率を向上させることができる。また、やり直し動作を実行してもワークの姿勢が許容範囲内に収まらないときに、当該ワークに代えて他のワークを取り出すようにすれば、更に、稼働率の向上を図ることができる。
また、上記第1から第5のいずれかの態様において、前記ワーク収容装置は、前記移動機構が、水平面内で相互に直交する第4軸及び第5軸方向に前記収容体を移動させるように構成され、前記制御装置は、前記取出動作において、前記移動機構により前記収容体を前記第4軸及び第5軸方向に移動させるように構成された態様を採るこができる。この態様(第6の態様)によれば、前記収容体を第4軸及び第5軸方向に移動させることができるので、ハンドと収容体との相対的な移動領域を更に広く設定することができる。したがって、収容体に更に多くのワークを収容することができ、これにより、加工システムの稼働時間を更に長くすることができる。
また、上記第1から第6のいずれかの態様において、前記マニピュレータは、水平軸である第6軸、及び鉛直軸である第7軸方向に前記ハンドを移動可能、且つ該ハンドを鉛直方向の回転軸である第8軸回りに旋回可能に構成され、前記工作機械、マニピュレータ及びワーク収容装置は、前記ハンドを前記第8軸回りに旋回させることによって、前記搬入位置に位置決めすることができるとともに、前記収容体中のワークを把持することができる位置に、それぞれ配設されて態様を採ることができる。このようなマニピュレータはその構造が簡単で安価であるため、当該加工システムの設備コストを低廉にすることができる。
以上のように、本発明に係る加工システムによれば、ワーク収容装置に収容されたワークをマニピュレータにより取り出した後、当該ワークを工作機械内に設定された搬入位置に搬入して、その位置決め誤差を位置検出装置によって検出し、検出された位置決め誤差を考慮して、高精度な位置決めが可能な工作機械の送り機構を用いて、搬入位置に在るワークに対してワーク保持部を位置決めするようにしているので、ワークに対してワーク保持部を高精度に位置決めすることができる。
このため、ワーク保持部とワークとの間のクリアランスが狭小に設定される場合でも、従来のように、ハンドの位置決め精度が高い高価なロボットを用いる必要がなく、位置決め精度がそれほど高くない安価なロボットを用いることができ、このようにすることで、当該加工システムの設備コストの低廉化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る加工システムを示した正面図である。 本実施形態に係る加工システムを示した平面図である。 本実施形態に係る加工システムの動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係る加工システムの動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係る加工システムの動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係る加工システムの動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係る姿勢検出装置の検出態様を説明するための説明図である。 本実施形態に係る加工システムの動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係る位置検出装置の検出態様を説明するための説明図である。 本実施形態に係る加工システムの動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係る加工システムの動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係る加工システムの動作を説明するための説明図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る加工システムを示した平面図であり、図2は、本実施形態に係る加工システムを示した平面図である。
図1及び図2に示すように、本例の加工システム1は、工作機械10、この工作機械10の近傍に所定の間隔を空けて配設されたワーク収容装置40、工作機械10とワーク収容装置40との間に配設されたマニピュレータとしてのロボット30を備えて構成される。尚、本例では、ワークWを円筒物として説明するが、当然のことながら、ワークWの形状はこのような円筒物に限定されるものではない。
前記工作機械10は、所謂立形のマシニングセンタであり、ベッド11と、このベッド11上に配設されたサドル12及びコラム13と、前記サドル12上に配設されたテーブル14と、このテーブル14上に配設されたワーク保持部としてのチャック23及び位置検出装置としてのカメラ24と、コラム13に支持された主軸頭15及びこの主軸頭15に回転自在に支持された主軸16などから構成される。
前記サドル12は、前記ベッド11上に平行に配設された2本一対のガイドレール19により案内されて水平軸であるY軸方向に移動可能に構成されており、このガイドレール19、ボールねじ機構(図示せず)及びサーボモータ(図示せず)などを含むY軸送り機構18によって、Y軸方向に駆動される。
同様に、前記テーブル14は、前記サドル12上に平行に配設された2本一対のガイドレール21により案内されて、前記Y軸に直交する水平軸であるX軸方向に移動可能に構成されており、このガイドレール21、ボールねじ機構(図示せず)及びサーボモータ(図示せず)などを含むX軸送り機構20によって、X軸方向に駆動される。また、前記チャック23の中心軸と前記カメラ24の中心軸(撮像光軸)とのX軸-Y軸平面内における位置関係、即ち、相互間の図2に示したX軸方向の距離X及びY軸方向の距離Yは、例えば、タッチプローブや先端が円錐状に形成されたゲージなどを用いて、予め、正確に測定されている。尚、このX軸は第1軸に相当し、Y軸は第2軸に相当する。
また、前記コラム13は前記ベッド11上に立設され、前記主軸頭15は、具体的には図示していないが、当該コラム13に内蔵されるZ軸送り機構22によって、前記X軸及びY軸に直交する鉛直軸であるZ軸方向に移動可能に構成されている。また、主軸16には、工具17が装着される。
斯くして、この工作機械10では、前記制御装置60による制御の下で、前記X軸送り機構20、Y軸送り機構18及びZ軸送り機構22により、チャック23に保持されたワークWと主軸16に装着された工具17がX軸、Y軸及びZ軸方向に相対的に移動され、これにより、ワークWが工具17によって適宜加工される。尚、前記チャック23及びカメラ24についても前記制御装置60によってその動作が制御される。尚、この工作機械10におけるX軸送り機構20、Y軸送り機構18及びZ軸送り機構22の位置決め精度は、後述のロボット30おけるハンド36の位置決め精度に比べて、高精度である。
前記ロボット30は、所謂円筒座標ロボットであり、基台31と、この基台31上に矢示F方向に回転可能に配設された回転台32と、回転台32上に立設された支柱33と、支柱33に鉛直軸であるE軸方向に移動可能に支持された水平アーム34と、この水平アーム34に水平軸であるD軸方向に移動可能に支持された移動体35と、この移動体35の下端部に設けられたエンドエフェクタとしてのハンド36とを備えている。このロボット30は、前記制御装置60によって、それぞれ回転台32、水平アーム34及び移動体35の動作が制御され、ハンド36は、前記矢示F方向に旋回するとともに、前記D軸及びE軸方向に移動する。
前記ワーク収容装置40は、基台41と、この基台41上に配設されたサドル42と、サドル42上に配設されたテーブル43と、テーブル43上に配設されたワーク収容体48及び姿勢検出装置50などから構成される。
前記サドル42は、前記基台41上に平行に配設された2本一対のガイドレール45により案内されて水平軸であるH軸方向に移動可能に構成されており、このガイドレール45、ボールねじ機構(図示せず)及びサーボモータ(図示せず)などを含むH軸送り機構44によって、前記H軸方向に駆動される。
同様に、前記テーブル43は、前記サドル42上に平行に配設された2本一対のガイドレール47により案内されて、前記H軸に直交する水平軸であるG軸方向に移動可能に構成されており、このガイドレール47、ボールねじ機構(図示せず)及びサーボモータ(図示せず)などを含むG軸送り機構46によって、前記G軸方向に駆動される。尚、このH軸又はG軸の一方が第4軸に相当し、他方が第5軸に相当する。尚、このワーク収容装置40におけるH軸送り機構44及びG軸送り機構46の位置決め精度も、前記ロボット30おけるハンド36の位置決め精度に比べて、高精度である。
前記ワーク収容体48は、矩形をした板状の部材であり、表面に開口する断面形状が円形のワーク収容穴48aを備えており、当該ワーク収容穴48aはその複数個が所定ピッチで多行多列に配設されている。また、前記姿勢検出装置50は、ブラケット51及びこのブラケット51に取り付けられた2つのカメラ52,53からなり、前記G軸方向において、前記ワーク収容体48を挟んで前記ロボット30とは反対側の前記テーブル42上に配設されている。
前記ブラケット51は、基部51a及びこの基部51a上に立設された平面視鉤状をした取付部51b,51cを備え、取付部51bは前記G軸と直交し、取付部51cは前記H軸と直交するように設けられている。そして、カメラ52はその撮像光軸が前記G軸と平行になるように取付部51bに取り付けられ、また、カメラ53はその撮像光軸が前記H軸と平行になるように取付部51cに取付られており、鉤状をした取付部51b,51cが形成する内側の領域において、カメラ52の撮像光軸とカメラ53の撮像光軸とは、平面から見た状態(平面視)で交差している。
斯くして、このワーク収容装置40では、前記制御装置60による制御の下で、前記H軸送り機構44及びG軸送り機構46により、前記ワーク収容体48及び姿勢検出装置50が配設されたテーブル43がH軸及びG軸方向に移動され、これにより、テーブル43がH軸及びG軸方向に適宜位置決めされる。尚、前記カメラ52,53についても前記制御装置60によってその動作が制御される。
また、言うまでもないことであるが、前記制御装置60は、CPU、RAM、ROMなどを含むコンピュータから構成される。
以上の構成を備えた本例の加工システム1では、前記制御装置60による制御の下で、以下の動作、即ち、ロボット30によってワーク収容装置40からワークWを取り出す取出動作、取り出したワークWをロボット30によって工作機械10内に搬入してチャック23に装着する取付動作、工作機械10によって加工されたワークWをロボット30により当該工作機械10から搬出する搬出動作、及び搬出した加工済みのワークWをワーク収容装置40に格納する格納動作が実行される。以下、各動作について説明する。
[取出動作]
制御装置60は、まず、ロボット30の回転台32を矢示F方向に回転させて、ハンド36をワーク収容装置40の基台41の上方に設定された所定の取出位置に移動させるとともに、ワーク収容装置40の前記H軸送り機構44及びG軸送り機構46を駆動してテーブル43を移動させ、ワーク収容体48に収容されたワークWの内、取り出し対象のワークWをロボット側取出位置に位置決めされたハンド36の直下の位置(この位置をワーク側取出位置という。)に移動させる(図3参照)。尚、このとき、ハンド36は開状態になっているものとする。また、動作を開始する前の水平アーム34は工作機械10とワーク収容装置40との間に設定された原位置に在るものとする。
前記ロボット側取出位置は、ロボット30の座標系(ロボット座標系)において設定されたハンド36の基準位置(ワークWを把持したときのワークWの中心位置)であり、予め設定され、制御装置60によって認識されている。また、前記ワーク側取出位置は、ワーク収容装置40のH軸-G軸座標系における前記ロボット側取出位置に対応する位置であり、同様に、予め設定され、制御装置60によって認識されている。尚、このロボット側取出し位置及びワーク側取出し位置は、所謂ティーチング操作によって設定することができる。
次に、制御装置60は水平アーム34をE軸に沿って降下させて、ハンド36を、ワーク側取出位置に位置決めされたワークWを把持可能な位置に位置決めした後、ハンド36を閉じて当該ハンド36によってワークWを把持させる(図4参照)。ついで、制御装置60は水平アーム34をE軸に沿って上昇させて、ワークWをワーク収容体48から取り出した後(図5参照)、H軸送り機構44及びG軸送り機構46を駆動してテーブル43を移動させ、前記姿勢検出装置50のカメラ52の撮像光軸とカメラ53の撮像光軸とが交差する点を、前記ワーク側取出位置に位置させる(図6参照)。
次に、制御装置60はカメラ52及びカメラ53を駆動して、取出位置にあるワークWの画像を撮像するとともに、得られた画像を解析して、ワークWの傾き(姿勢)を検出する。図7(a)はカメラ52によって撮像された画像52a、(b)はカメラ53によって撮像された画像53aを示しており、制御装置60は、得れた画像52a、画像53aの中からワークWのエッジを検出して、垂直軸(鉛直軸)に対するワークWの傾きθ、θを検出する。そして、ワークWの傾きθ、θが許容範囲内にあるときには、制御装置60は、H軸送り機構44及びG軸送り機構46を駆動してテーブル43を原位置に戻した後、次の搬入動作を実行させる。
一方、ワークWの傾きθ、θが許容範囲内に無いときには、前記制御装置60は、H軸送り機構44及びG軸送り機構46を駆動して、取り出したワークWが収容されていたワーク収納穴48aをワーク側取出位置に位置決めした後、ロボット30の水平アーム34を降下させて、把持したワークWを元のワーク収容穴48aに戻し、ついで、ハンド36を開閉して、再度ハンド36にワークWを把持させた後、ワークWを取り出して(図5)、ワークWの姿勢を検出する(図6)、一連のやり直し動作(リトライ動作)を実行させる。そして、ワークWの傾きθ、θが許容範囲内になった場合には、制御装置60は、テーブル43を原位置に戻して、次の搬入動作を実行し、ワークWの傾きθ、θが許容範囲内に収まらない場合には、前記やり直し動作を所定回数繰り返して実行し、所定回数やり直し動作を実行しても、ワークWの傾きθ、θが許容範囲内に収まらない場合には、制御装置60は、アラームを出力して以降の動作を中止させる。
[取付動作]
上記取出動作を完了すると、次に、制御装置60は、ロボット30の回転台32を矢示F方向に回転させて、ハンド36を工作機械10内の搬入位置に位置決めするとともに、工作機械10のX軸送り機構20及びY軸送り機構18を駆動して、テーブル14上に配設されたカメラ24を、ハンド36に把持された状態で前記搬入位置に位置決めされたワークWの真下にあたる位置(位置検出位置)に位置決めする(搬入動作)(図8参照)。
尚、前記搬入位置は、ロボット座標系において設定された位置であり、同様に、前記位置検出位置は、工作機械10の座標系(工作機械座標系)(X軸-Y軸-Z軸座標系)において設定された位置である。この搬入位置と位置検出位置は、例えば、ロボット30と工作機械10とを実際に動作させて行う所謂ティーチング操作によって設定することができ、本例では、カメラ24の撮像素子群の中心位置とワークWの中心軸とが一致するように、カメラ24とワークWとを相対的に移動させて、ロボット座標系における搬入位置と、工作機械座標系における位置検出位置とを設定する。
次に、制御装置60はカメラ24によってワークWを撮像し、得られた画像24aを解析して搬入位置に対するワークWの位置決め誤差(位置情報)を検出する。具体的には、図9に示すように、カメラ24の撮像画像24aを解析して、ワークWの中心位置を検出し、撮像画像24aの中心位置(位置検出位置)に対するワークWの中心位置の位置ずれΔX,ΔYを位置決め誤差として算出する。
次に、制御装置60は、前記カメラ24による撮像画像24aを解析することによって検出されたワークWの位置決め誤差ΔX,ΔY、及びチャック23の中心軸とカメラ24の中心軸(撮像光軸)とのX軸-Y軸平面内における位置関係(即ち、距離X,距離Y)に基づいて、前記X軸送り機構20及びY軸送り機構18を駆動して、テーブル14上に配設されたチャック23を、ハンド36に把持された状態で前記搬入位置に位置決めされたワークWの真下にあたる位置(保持位置)に位置決めする(テーブル位置決動作)(図10参照)。
尚、この保持位置は、制御上、前記搬入位置及び位置検出位置に対応する位置として設定されており、前記ワークWの中心軸が前記搬入位置に在るときに、この中心軸方向において、チャック23の中心位置とワークWの中心軸とが一致するチャック23のX軸-Y軸平面上の位置であって、実際に目標位置として搬入位置に位置決めされたワークWの直下に位置するように、前記位置決め誤差ΔX,ΔYを考慮してその位置が補正される。斯くして、このようにして保持位置を補正することで、チャック23の中心位置とワークWの中心軸とが一致するように、両者を高精度に位置決めすることができる。
次に、制御装置60はロボット30の水平アーム34をE軸に沿って降下させて、ハンド36により把持されたワークWをチャック23の爪間に挿入した後(図11参照)、チャック23を閉じる一方、ハンド36を開く(装着動作)。ついで、制御装置60はロボット30の水平アーム34をE軸に沿って上昇させた後(図12参照)、回転台32を矢示F方向に回転させて水平アーム34を工作機械10とワーク収容装置40との間に位置する原位置に復帰させて、当該取付動作を終了する。以後、制御装置60は、工作機械10を駆動してワークに対して、所定の加工を実行させる。
[搬出動作]
工作機械10において加工を完了すると、制御装置60は、続いて搬出動作を実行する。即ち、制御装置60は、ロボット30の回転台32を矢示F方向に回転させて、ハンド36を工作機械10内の前記搬入位置に位置決めするとともに、工作機械10のX軸送り機構20及びY軸送り機構18を駆動して、テーブル14上に配設されたチャック23を前記保持位置に位置決めする(図12の状態を参照)。このとき、ハンド36は開状態にある。
次に、制御装置60は、ロボット30の水平アーム34をE軸に沿って降下させた後、ハンド36を閉じて当該ハンド36によりワークWを把持するとともに、チャック23を開かせる(図11の状態を参照)。ついで、制御装置60は、ロボット30の水平アーム34をE軸に沿って上昇させて、ワークWをチャック23から取り外した後(図10の状態を参照)、回転台32を矢示F方向に回転させてハンド36をワーク収容装置40内の前記ロボット側取出位置に移動させて、次の格納動作を実行する。
[格納動作]
格納動作では、上記のようにして、ロボット30の回転台32を矢示F方向に回転させてハンド36をワーク収容装置40内のロボット側取出位置に移動させた後、制御装置60は、ワーク収容装置40の前記H軸送り機構44及びG軸送り機構46を駆動してテーブル43を移動させ、ハンド36に把持したワークWを格納する空のワーク収容穴48aを前記ワーク側取出し位置に移動させる(図5の状態を参照)。
次に、制御装置60は、水平アーム34をE軸に沿って降下させて、ハンド36に把持したワークWを空のワーク収容穴48aに挿入した後(図4の状態を参照)、ハンド36を開き、ついで、水平アーム34をE軸に沿って上昇させる(図3の状態を参照)。この後、制御装置60は、回転台32を矢示F方向に回転させて水平アーム34を工作機械10とワーク収容装置40との間に位置する原位置に復帰させても良いし、引き続き、前記取出動作以降の動作を実行するようにしても良い。
以上のように、本例の加工システム1では、ワーク収容装置40に収容されたワークWをロボット30により取り出した後、当該ワークWを工作機械10内に設定された搬入位置に搬入するとともに、搬入位置に位置決めされたワークWの位置決め誤差を位置検出装置であるカメラ24により検出し、検出された位置決め誤差を考慮して、数値制御によって高精度な位置決めが可能な工作機械10のX軸送り機構20及びY軸送り機構18によりテーブル14を移動させて、搬入位置に在るワークWに対してチャック23を位置決めするようにしているので、ワークWに対してチャック23を高精度に位置決めすることができる。
したがって、チャック23の爪とワークWとの間のクリアランスが狭小に設定される場合でも、従来のように、ハンド36の位置決め精度が高い高価なロボットを用いる必要がなく、位置決め精度がそれほど高くない安価なロボット30を用いることができ、これにより、当該加工システム1の設備コストを低廉なものにすることができる。
一方、ロボット30によりワーク収容装置40からワークWを取り出す際には、ハンド36とワーク収容体48との間の位置決め精度は、ハンド36がワークWを適正に把持することができる精度で足りるため、高い位置決め精度は要求されない。したがって、この面からしても、ロボット30には低廉なものを適用することができる。
また、前記取出動作において、ハンド36によりワークWを把持してワーク収容体48から取り出した当該ワークWの姿勢が大きく斜め傾くなどしている場合には、これをそのまま前記搬入位置に搬入して、前記チャック23に装着しようとすると、当該ワークWをチャック23に装着することができない場合を生じる。
本例の加工システム1によれば、取出動作において、ワーク収容体48から取り出した後のワークWの姿勢を前記姿勢検出装置50によって検出し、検出したワークWの姿勢が許容範囲内に有るときに、次の動作に移行して、ワークWをチャック23に装着するようにしているので、ワークWを確実にチャック23に装着することができる。これにより、ワークWのチャック23への装着が不完全であるために工作機械10における加工に不都合が生じたり、或いは、ワークWとチャック23とが衝突して、チャック23、ワークW及びハンド36が損傷するといった不都合が生じるのを防止することができる。
また、ワークWの姿勢が許容範囲内に無いときは、当該ワークWの姿勢が許容範囲内となるまで、前記やり直し動作を繰り返して実行するようにし、所定回数だけやり直し動作を実行してもワークWの姿勢が許容範囲内に収まらないときに、以降の動作を中止して、アラームを出力するようにしているので、当該加工システム1を極力停止させることなく連続運転させることができ、その稼働率を向上させることができる。
以上、本発明の具体的な実施の形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
例えば、上例のワーク収容装置40は、H軸送り機構44及びG軸送り機構46により、ワーク収容体48をH軸-G軸平面内で移動させることができる構成としたが、このような構成に限られるものでは無く、H軸送り機構44又はG軸送り機構46の一方を設けた構成として、ワーク収容体48をH軸又はG軸の1軸方向に移動させることができるようにしても良い。この場合に、ロボット30の動作と1軸の送り機構の動作の複合動作によって、ワーク収容体48からワークWを取り出すようにすることができる。或いは、前記H軸送り機構44及びG軸送り機構46を設けないで、ワーク収容体48を固定した状態としても良い。この場合、ハンド36を3次元空間内で移動させるロボット30の動作によって、ワーク収容体48からワークWを取り出すことができる。
また、上例のワーク収容装置40において、ワークの取出姿勢が大きな問題とならない場合には、前記姿勢検出装置50を設けなくても良い。
また、上例の加工システム1では、一つの制御装置60により、工作機械10、ロボット30及びワーク収容装置40を統括的に制御するようにしたが、このような構成に限られるものでは無く、工作機械10を制御する制御装置、ロボット30を制御する制御装置、及びワーク収容装置を制御する制御装置をそれぞれ個別に設けるとともに、これらを通信、若しくは上位の制御装置によって連携した態様を採ることができる。
また、上例では、工作機械10として立形のマシニングセンタを採用したが、これに限られるものでは無く、横形のマシニングセンタを適用することができる。
また、上例では、ロボット30として円筒座標ロボットを採用したが、これに限られるものでは無く、2軸若しくは3軸の直角座標ロボット、及び極座標ロボットなどの座標軸型のロボットの他、4軸,5軸,6軸若しくは7軸の垂直多関節ロボット及び水平多関節ロボットなどの多関節型ロボットなど、従来公知のあらゆるロボット適用することができ、設備コスト上の問題が無ければ、高価なロボットを採用することを排除するものでは無い。
繰返しになるが、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
1 加工システム
10 工作機械
11 ベッド
12 サドル
13 コラム
14 テーブル
18 Y軸送り機構
20 X軸送り機構
22 Z軸送り機構
23 チャック
24 カメラ
30 ロボット
31 基台
32 回転台
33 支柱
34 水平アーム
35 移動体
36 ハンド
40 ワーク収容装置
41 基台
42 サドル
43 テーブル
44 H軸送り機構
46 G軸送り機構
48 ワーク収容体
50 姿勢検出装置
W ワーク

Claims (7)

  1. ワークを保持するワーク保持部が配設されたテーブル、工具を保持する工具保持部、及び前記テーブルと工具保持部とを水平面内で相互に直交する第1軸及び第2軸方向、並びに該第1軸及び第2軸に直交する第3軸方向に相対移動させる送り機構を備えた工作機械と、
    ワークを収納する複数の収容部を有する収容体を備えたワーク収容装置と、
    ワークを把持するハンドを備え、前記ワーク収容装置に収容されたワークを前記ハンドにより把持して前記工作機械のワーク保持部に供給するマニピュレータと、
    前記送り機構及びマニピュレータの動作を制御する制御装置とを備えた加工システムであって、
    前記工作機械は、前記テーブル上に配設され、前記テーブルに対し設定された搬入位置に搬入されたワークの位置を検出する位置検出装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記マニピュレータを駆動して、前記ハンドを移動させ、前記収容体に収容されたワークを前記ハンドにより把持して取り出す取出動作と、
    前記マニピュレータ及び前記送り機構を駆動して、前記ハンド及び前記テーブルを相対移動させ、前記ハンドに把持したワークを前記搬入位置に搬入して位置決めする搬入動作と、
    前記搬入位置に位置決めされたワークの位置を前記位置検出装置によって検出する操作と、
    前記位置検出装置によって検出されたワークの位置情報に基づき、前記送り機構により前記テーブルを移動させて、前記ワーク保持部を前記搬入位置のワークに対して設定された保持位置に位置決めするテーブル位置決動作と、
    前記マニピュレータを駆動して、前記ハンドにより把持されたワークを前記ワーク保持部に装着する装着動作とを実行させるように構成されていることを特徴とする加工システム。
  2. 前記ワーク収容装置は、更に、前記収容体を少なくとも第4軸方向に移動させる移動機構を備え、
    前記制御装置は、更に、前記移動機構を制御するように構成されるとともに、前記取出動作において、前記マニピュレータ及び前記移動機構を駆動して、前記ハンド及び前記収容体を相対移動させるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の加工システム。
  3. 前記工作機械は、前記送り機構が前記テーブルを前記第1軸及び第2軸方向に移動させるように構成され、
    前記制御装置は、前記搬入動作において、前記送り機構により前記テーブルを前記第1軸及び第2軸方向に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の加工システム。
  4. 前記ワーク収容装置は、前記マニピュレータのハンドによって把持されたワークの姿勢を検出する姿勢検出装置を備え、
    前記制御装置は、前記取出動作において、前記マニピュレータ及び前記移動機構を駆動して、前記収容体に収容されたワークを前記ハンドにより把持して前記収容体から取り出した後、前記姿勢検出装置により前記ハンドに把持されたワークの姿勢を検出する操作を実行させ、検出されたワークの姿勢が許容範囲内に有るときは次の動作に移行し、ワークの姿勢が許容範囲内に無いときは、以降の動作を中止して、アラームを出力するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の加工システム。
  5. 前記ワーク収容装置は、前記マニピュレータのハンドによって把持されたワークの姿勢を検出する姿勢検出装置を備え、
    前記制御装置は、前記取出動作において、前記マニピュレータ及び前記移動機構を駆動して、前記収容体に収容されたワークを前記ハンドにより把持して前記収容体から取り出した後、前記姿勢検出装置により前記ハンドに把持されたワークの姿勢を検出する操作を実行させ、検出されたワークの姿勢が許容範囲内に有るときは次の動作に移行し、ワークの姿勢が許容範囲内に無いときは、ワークを前記収容体の元の位置に戻した後、前記ハンドにより再度把持して取り出し、ついで前記姿勢検出装置により姿勢を検出するやり直し動作を実行し、予め定めた回数、前記やり直し動作を実行してもワークの姿勢が許容範囲内に収まらないときは、以降の動作を中止して、アラームを出力するか、又は該ワークに代えて他のワークを取り出す前記取出動作を実行するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の加工システム。
  6. 前記ワーク収容装置は、前記移動機構が、水平面内で相互に直交する第4軸及び第5軸方向に前記収容体を移動させるように構成され、
    前記制御装置は、前記取出動作において、前記移動機構により前記収容体を前記第4軸及び第5軸方向に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の加工システム。
  7. 前記マニピュレータは、水平軸である第6軸、及び鉛直軸である第7軸方向に前記ハンドを移動可能、且つ該ハンドを鉛直方向の回転軸である第8軸回りに旋回可能に構成され、
    前記工作機械、マニピュレータ及びワーク収容装置は、前記ハンドを前記第8軸回りに旋回させることによって、前記搬入位置に位置決めすることができるとともに、前記収容体中のワークを把持することができる位置に、それぞれ配設されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の加工システム。

JP2021029543A 2021-02-26 2021-02-26 加工システム Pending JP2022130897A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021029543A JP2022130897A (ja) 2021-02-26 2021-02-26 加工システム
PCT/JP2021/037893 WO2022180921A1 (ja) 2021-02-26 2021-10-13 加工システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021029543A JP2022130897A (ja) 2021-02-26 2021-02-26 加工システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022130897A true JP2022130897A (ja) 2022-09-07

Family

ID=83047927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021029543A Pending JP2022130897A (ja) 2021-02-26 2021-02-26 加工システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2022130897A (ja)
WO (1) WO2022180921A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3445474B2 (ja) * 1997-08-25 2003-09-08 東芝機械株式会社 位置制御装置および位置制御方法
JP6412179B2 (ja) * 2017-02-03 2018-10-24 ファナック株式会社 加工機に対して移動ロボットが物品の搬入及び搬出を行う加工システム、及び機械制御装置
JP6785931B1 (ja) * 2019-08-30 2020-11-18 Dmg森精機株式会社 生産システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022180921A1 (ja) 2022-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10603752B2 (en) Machine tool
US10307877B2 (en) Machine tool
US10688612B2 (en) Machine tool
CN109877626B (zh) 机床
CN102802883B (zh) 工业机器人的基座坐标系的校准
WO2021039829A1 (ja) 生産システム
US11524410B2 (en) Robotic alignment method for workpiece measuring systems
EP2511055B1 (en) Robot system and method for operating robot system
CN107053252B (zh) 机器人
US20170348772A1 (en) Machine tool
US20160346923A1 (en) Robotic station with self-teaching functions
KR20210095574A (ko) 공작기계
JP2006082171A (ja) 多関節ロボットのツール位置補正方法
WO2022180921A1 (ja) 加工システム
Cutkosky et al. The design of a flexible machining cell for small batch production
US20220134577A1 (en) Image processing method, image processing apparatus, robot-mounted transfer device, and system
JP7482364B2 (ja) ロボット搭載移動装置及びシステム
WO2018163323A1 (ja) 3次元実装関連装置
JP2023037769A (ja) システム、及び自動搬送車
JPH11333672A (ja) ワーク搬送装置
US20230364790A1 (en) Method and system for determining a workpiece loading location in a cnc machine with a robotic arm
JPH03270890A (ja) 視覚センサを備えたワーク把持制御装置
KR20210087020A (ko) 공작물을 가공하기 위한 기계가공 장치
WO2023181156A1 (ja) 工作機械
WO2022130495A1 (ja) ワーク自動搬送装置のティーチングシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230719

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231212

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240409

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20240508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20240508

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20240529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240604