JP2022129092A - 空気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光体からの光を導光体へ効率よく入射させることが可能な空気浄化装置を提供する。【解決手段】空気浄化装置20は、第1導光体41の入光部としての一端部411と発光体301との間に設けられたレンズ303を備えている。そして、そのレンズ303は、発光体301からの光が第1導光体41の一端部411へと向かうように発光体301からの光を集光する。従って、発光体301と第1導光体41との間での光漏れなどをレンズ303の作用により抑えて、発光体301からの光を第1導光体41の一端部411へ効率よく入射させることが可能である。【選択図】図4

Description

本発明は、光触媒を利用した空気浄化装置に関するものである。
この種の空気浄化装置として、例えば特許文献1に記載された車載型空気清浄装置が従来から知られている。この特許文献1に記載された車載型空気清浄装置は、空気の通風路に配置された光源と光触媒フィルタとを備えている。その車載型空気清浄装置では、光触媒フィルタが有する光触媒へ光源からの光が照射されると、光触媒反応により空気中の有機物等が酸化分解され、それにより通風路の空気が浄化される。
特開2005-343427号公報
ところで、光触媒フィルタが有する光触媒を効果的に活性化させるためには、光源である発光体からの光を光触媒フィルタへ満遍なく照射する必要がある。そのために、発光体からの光を光触媒フィルタへ導く導光体を発光体と光触媒フィルタとの間に設けることが考えられる。
但し、この場合、発光体からの光が導光体へ入射せずに光漏れを生じると、その分、発光体からの光が光触媒フィルタまで届かずに無駄になってしまう。すなわち、発光体からの光で光触媒を効果的に活性化させるためには、その前提として、発光体からの光を導光体へ効率よく入射させる必要がある。発明者の詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本発明は上記点に鑑みて、発光体からの光を導光体へ効率よく入射させることが可能な空気浄化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の空気浄化装置は、
空気が流れる通風路(120)に配置され、光触媒(P)を有する光触媒フィルタ(24、25、26、27、28)と、
光触媒を活性化させる光を発する発光体(301)と、
発光体からの光が入射する入光部(411、412)を有し、その入光部に入射した光を光触媒フィルタへ導く導光体(41、42、43、44)と、
入光部と発光体との間に設けられ、発光体からの光が入光部へと向かうようにその発光体からの光を集光するレンズ(303)とを備える。
このようにすれば、例えばレンズが設けられていない場合と比較して、発光体と導光体との間での光漏れなどをレンズの作用により抑えて、発光体からの光を導光体の入光部へ効率よく入射させることが可能である。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態において、車両用空調装置のうち空気浄化装置を含む送風ユニットを模式的に示した断面図である。 第1実施形態において図1のII部分を拡大して示した部分拡大図である。 第1実施形態における図2のIII方向の矢視図であって、空気浄化装置が備える光触媒フィルタと発光ユニットと基板とを抜粋して模式的に示した平面図である。 第1実施形態において図3のIV部分を拡大して示した部分拡大図である。 第1実施形態において、光触媒が担持された光触媒フィルタを示す模式図である。 第1実施形態において、図3と同じ方向視で、第1導光体のうち一端部とその近傍とを抜粋して模式的に示すと共に、第1導光体内を進む光線を破線矢印で模式的に示した図である。 発光ダイオードの半値角を示した模式図である。 第1実施形態において図4のVIII-VIII断面を示すと共に、発光体を二点鎖線で表した断面図である。 第1実施形態において図4のIX-IX断面を示した断面図である。 第1実施形態において図9のX-X断面を示した断面図である。 第1実施形態における図9のXI方向の矢視図である。 第1比較例において空気浄化装置が備える第1発光ユニットとその周辺とを抜粋して示した図であって、図4に相当する図である。 第2比較例において空気浄化装置が備える第1発光ユニットとその周辺とを抜粋して示した図であって、図4に相当する図である。 第2実施形態において図3のIV部分に相当する部分を拡大して示した部分拡大図であって、図4に相当する図である。 第3実施形態において図3のIV部分に相当する部分を拡大して示した部分拡大図であって、図4に相当する図である。
以下、図面を参照しながら、各実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の空気浄化装置20は、車両用空調装置の送風ユニット10に設けられている。ここで、その車両用空調装置について説明すると、車両用空調装置は、送風ユニット10に加えて、図示しない空調ユニットを有している。送風ユニット10は、空調ユニットに空気を送風する。そして、その空調ユニットは、送風ユニット10から送風された空気を所望の温度に調整して車室内へ向けて吹き出す。
図1に示すように、送風ユニット10は、車室内空気(すなわち、内気)と車室外空気(すなわち、外気)とを切替導入する内外気切替箱11を有している。
内外気切替箱11は、内外気ケーシング12と内外気ドア13とを有している。内外気ケーシング12と内外気ドア13は、ポリプロピレン等で構成される樹脂製の部材である。
内外気ケーシング12には、内気を導入するための内気導入口121と、外気を導入するための外気導入口122とが形成されている。内気導入口121と外気導入口122は、内外気ドア13によって開閉される。内外気ドア13は、車両用空調装置における空気の吸込モードを切り替える切替装置としての役割を果たす。なお、吸込モードとしては、内気のみを導入する内気モードと、外気のみを導入する外気モードと、内気と外気とを同時に導入する内外気モードとが設定可能になっている。
内外気切替箱11の下流側には、送風機14が配置されている。送風機14は、内外気切替箱11を介して吸入した空気を車室内へ向けて送風する。送風機14は、遠心ファン141を電動モータ142にて駆動する電動送風機である。遠心ファン141は、スクロールケーシング143の内側に収容されている。遠心ファン141およびスクロールケーシング143は、ポリプロピレン等で構成される樹脂製の部材である。
送風ユニット10内において、空気浄化装置20は、内外気切替箱11と送風機14との間に設けられている。空気浄化装置20は、内外気切替箱11から送風機14の遠心ファン141へ向かう空気を浄化するフィルタユニットとして機能する。
空気浄化装置20は、除塵フィルタ21と脱臭フィルタ22と光触媒モジュール23とを備えている。空気浄化装置20は、内外気ケーシング12の内側に形成され空気が流れる通風路120に配置されている。詳細には、空気浄化装置20の除塵フィルタ21と光触媒モジュール23と脱臭フィルタ22とがそれぞれ、その通風路120に配置されている。そして、除塵フィルタ21と光触媒モジュール23と脱臭フィルタ22は、通風路120における空気流れAFの上流側から下流側に向けて除塵フィルタ21、光触媒モジュール23、脱臭フィルタ22の順に配置されている。すなわち、除塵フィルタ21と光触媒モジュール23と脱臭フィルタ22は、通風路120の空気流れAFに対して直列に配置されている。
除塵フィルタ21、脱臭フィルタ22、および光触媒モジュール23は、内外気ケーシング12の内側に形成された支持リブ123、124、125によって支持されている。なお、除塵フィルタ21、脱臭フィルタ22、および光触媒モジュール23は、メンテナンス等を実施する際に清掃や交換が可能なように内外気ケーシング12に対して脱着可能に取り付けられている。
除塵フィルタ21は、空気中に含まれる塵、埃、花粉等を捕捉するプレフィルタである。除塵フィルタ21は、通気性を有するシートがプリーツ状に折り曲げられた濾材と、その濾材を補強する端板部とを有している。除塵フィルタ21の濾材は、例えば、樹脂製の不織布で構成される。
脱臭フィルタ22は、除塵フィルタ21と光触媒モジュール23とを通過した空気を脱臭するフィルタである。脱臭フィルタ22は、通気性を有するシートがプリーツ状に折り曲げられた濾材と、その濾材を補強する端板部とを有している。脱臭フィルタ22の濾材は、例えば、臭い成分を吸着する吸着剤が担持された樹脂製の不織布で構成される。吸着剤としては、活性炭やゼオライト等を用いることができる。
光触媒モジュール23は、空気の脱臭および除ウイルスを行うものである。ここでいう脱臭とは、気中の臭気物質を吸着して分解することをさす。また、除ウイルスとは、気中から光触媒表面に接触したウイルスを不活化させることをさす。
図1~図4に示すように、光触媒モジュール23は、複数枚の光触媒フィルタ24~28と、複数の発光ユニット30~37と、複数の基板38、39と、複数の導光体41~44と、フレーム45とを備えている。光触媒モジュール23が通風路120に配置されているので、その複数枚の光触媒フィルタ24~28、複数の発光ユニット30~37、複数の基板38、39、複数の導光体41~44、およびフレーム45もそれぞれ通風路120に配置されている。
なお、複数の発光ユニット30~37の光軸はそれぞれ平行であるので、本実施形態の説明では、便宜上、図3および図4に示す発光ユニット30~37の光軸方向を第1方向D1と称し、その第1方向D1に垂直な1つの方向を第2方向D2と称する。そして、その第1方向D1と第2方向D2とに対して垂直な方向を第3方向D3と称する。例えば、図1に示す遠心ファン141の回転中心としての軸心Cfは、第3方向D3に沿った向きになっている。また、除塵フィルタ21と光触媒モジュール23と脱臭フィルタ22は第3方向D3に積層されており、通風路120の空気は第3方向D3に流れて光触媒モジュール23を通過する。なお、図3、図4ではレンズ部材302が断面図示されており、図4に相当する後述の図でも、これと同様の図示方法が採用されている。
図1~図3に示すように、本実施形態では具体的に、複数枚の光触媒フィルタ24~28として、第1光触媒フィルタ24と第2光触媒フィルタ25と第3光触媒フィルタ26と第4光触媒フィルタ27と第5光触媒フィルタ28とが設けられている。各光触媒フィルタ24~28は、互いに同じ形状および寸法(要するに同じ構成)を実質的に有している。このため、以下では、第1光触媒フィルタ24について詳細に説明し、第2~第5光触媒フィルタ25~28の詳細な説明を省略する。
図2、図3に示すように、第1光触媒フィルタ24は、凹凸が交互に並ぶ波形状に形成されている。第1光触媒フィルタ24は、金属製の板材を波形状に折り曲げることで形成されている。第1光触媒フィルタ24の板材は、例えば、アルミニウム合金、銅合金、またはチタン合金からなる板材を採用することができる。
第1光触媒フィルタ24は、凸部になる第1曲折部241と凹部になる第2曲折部242とが平坦部243を介して交互に並ぶ形状を有している。具体的には、第1光触媒フィルタ24は、第3方向D3に沿った方向視で波形状を呈するように配置されている。すなわち、第3方向D3を法線方向とした断面においては、第1光触媒フィルタ24は波形状に形成されている。そして、その第1光触媒フィルタ24の波形状は、第1方向D1に延伸している。
従って、第1光触媒フィルタ24は、その第1光触媒フィルタ24の板面が空気流れAF(図1参照)に沿って延びる姿勢で通風路120に配置されている。すなわち、第1光触媒フィルタ24では、空気は、第1方向D1に隣り合う平坦部243同士の間の隙間を通って流れる。
また、図5に示すように、第1光触媒フィルタ24は、金属製の板材である基材Bの表面に光触媒Pが担持されて構成されている。すなわち、第1光触媒フィルタ24は基材Bと光触媒Pとを有している。例えば、第1光触媒フィルタ24は、その基材Bの表面に対して酸化チタンや酸化亜鉛等の金属酸化物の粉末からなる光触媒Pを塗布することで得られる。
このように構成される第1~第5光触媒フィルタ24~28は、図2、図3に示すように、通風路120における空気流れAFに対して並列に配置されている。別言すれば、第1~第5光触媒フィルタ24~28は、第2方向D2に並んで配置されている。
図2、図3に示すように、本実施形態では、複数の導光体41~44として、第1導光体41と第2導光体42と第3導光体43と第4導光体44とが設けられている。複数の導光体41~44はそれぞれ第1方向D1へ延伸した棒状に形成されている。複数の導光体41~44はそれぞれ、複数枚の光触媒フィルタ24~28の相互間に配置されている。すなわち、複数枚の光触媒フィルタ24~28と複数の導光体41~44は、第1光触媒フィルタ24、第1導光体41、第2光触媒フィルタ25、第2導光体42、第3光触媒フィルタ26、第3導光体43、第4光触媒フィルタ27、第4導光体44、第5光触媒フィルタ28の順番で第2方向D2に並んで配置されている。
図3、図4に示すように、本実施形態では、複数の発光ユニット30~37として、第1発光ユニット30と第2発光ユニット31と第3発光ユニット32と第4発光ユニット33と第5発光ユニット34と第6発光ユニット35と第7発光ユニット36と第8発光ユニット37とが設けられている。
第1発光ユニット30と第2発光ユニット31と第3発光ユニット32と第4発光ユニット33は、複数の基板38、39のうちの第1基板38が有する実装面381に固定されている。また、第5発光ユニット34と第6発光ユニット35と第7発光ユニット36と第8発光ユニット37は、複数の基板38、39のうちの第2基板39が有する実装面391に固定されている。
第1基板38と第2基板39は、第1基板38の実装面381と第2基板39の実装面391とを第1方向D1に対向させると共に、第1方向D1に互いに離れて配置されている。そして、その第1基板38と第2基板39との間には、複数枚の光触媒フィルタ24~28と複数の導光体41~44とが設けられている。
また、第1発光ユニット30と第5発光ユニット34は、第1方向D1に第1導光体41を挟んで互いに対向し、第2発光ユニット31と第6発光ユニット35は、第1方向D1に第2導光体42を挟んで互いに対向している。第3発光ユニット32と第7発光ユニット36は、第1方向D1に第3導光体43を挟んで互いに対向し、第4発光ユニット33と第8発光ユニット37は、第1方向D1に第4導光体44を挟んで互いに対向している。
なお、各発光ユニット30~37は、互いに同じ形状および寸法(要するに同じ構成)を実質的に有している。また、各導光体41~44も、互いに同じ形状および寸法(要するに同じ構成)を実質的に有している。また、第1基板38と第2基板39も、互いに同じ形状および寸法(要するに同じ構成)を実質的に有している。このため、以下では、第1発光ユニット30、第1導光体41、および第1基板38について詳細に説明し、第2~第8発光ユニット31~37、第2~第4導光体42~44、および第2基板39の詳細な説明を省略する。
図2~図4に示すように、第1導光体41は、第1導光体41の両隣りに配置された第1、第2光触媒フィルタ24、25に対して光触媒Pを活性化させる光を照射する棒状の照射部材である。第1導光体41は、紫外線の透過性が高い材料で構成されており、例えばアクリル樹脂、透明シリコーン、ポリカーボネート樹脂、またはガラス等の透明材料で構成されている。第1導光体41は、樹脂製であれば金型により成形されて製造される。第1導光体41の断面形状は矩形形状または略矩形形状となっている。
上記したように第1導光体41は、第1方向D1へ延伸した棒状であるので、第1導光体41は、第1方向D1の一方側に設けられた一端部411と、第1方向D1の他方側に設けられた他端部412とを有している。この一端部411は、第1方向D1の一方側に向いて第1発光ユニット30に対し対向する一端面411aを有し、他端部412は、第1方向D1の他方側に向いて第5発光ユニット34に対し対向する他端面412aを有している。第1導光体41では、この一端面411aと他端面412aとを含む表面全体が鏡面仕上げされている。
図2、図3、図6に示すように、第1導光体41は、第2方向D2で第1光触媒フィルタ24側を向いた側面である第1側面413と、第2方向D2で第2光触媒フィルタ25側を向いた側面である第2側面414とを備えている。その第1側面413と第2側面414はそれぞれ第1方向D1へ延伸している。
また、第1側面413は、第1側面413に切り込まれたV字状の溝を形成する複数の第1プリズム面413aを有し、その第1プリズム面413aは、第1方向D1に所定の間隔をあけて配置されている。
第2側面414についても、これと同様である。すなわち、第2側面414は、第2側面414に切り込まれたV字状の溝を形成する複数の第2プリズム面414aを有し、その第2プリズム面414aは、第1方向D1に所定の間隔をあけて配置されている。
複数の第1プリズム面413aはそれぞれ、第1、第5発光ユニット30、34から第1導光体41に入射して第1導光体41の内部を第1方向D1に進む光を全反射し、その全反射した光を第2側面414から第2光触媒フィルタ25へと出射させる。そして、複数の第2プリズム面414aはそれぞれ、第1、第5発光ユニット30、34から第1導光体41に入射して第1導光体41の内部を第1方向D1に進む光を全反射し、その全反射した光を第1側面413から第1光触媒フィルタ24へと出射させる。なお、図3、図6では、第1導光体41から第1、第2光触媒フィルタ24、25へ出射される光が破線矢印で示され、図2では、各導光体41~44から各光触媒フィルタ24~28へ出射される光が破線矢印で示されている。
図3、図4に示すように、第1発光ユニット30は発光体301とレンズ部材302とを有している。発光体301は通電されることで、光触媒P(図5参照)を活性化させる光を発する発光ダイオード(すなわち、LED)である。具体的に、その光触媒Pを活性化させる光とは紫外線であるので、発光体301は、紫外線を含む光を発するUV-LEDで構成されている。
発光ダイオードには、広配光タイプまたは狭配光タイプなど種々の配光特性があるが、本実施形態の発光体301としては、広配光タイプの発光ダイオードが採用されている。例えば、本実施形態で発光体301として採用される広配光タイプの発光ダイオードは、図7に示す半値角2θ1/2が「2θ1/2>70deg」である発光ダイオードである。
また、発光体301は、第1基板38の実装面381に実装されている。これにより、発光体301はその実装面381に固定され、第1基板38が有する配線パターンに電気的に接続されている。
発光体301は第1方向D1の他方側へ向かって発光する。要するに、発光体301は第1導光体41の一端面411aへ向かって発光する。従って、第1導光体41のうちその一端面411aは、発光体301からの光が入射する入光面として機能し、第1導光体41のうちその一端面411aを有する一端部411は、発光体301からの光が入射する入光部として機能する。そして、図4の破線矢印で示すように、第1導光体41は、その一端部411に入射した光を第1、第2光触媒フィルタ24、25へ導く。なお、図3に示すように、第5発光ユニット34に対しては、第1導光体41において他端面412aが入光面として機能し、その他端面412aを有する他端部412が入光部として機能する。
図4に示すように、レンズ部材302は、レンズ303とレンズ支持部304とを有している。レンズ部材302は、紫外線の透過性が高く且つ紫外線照射に対する耐劣化性能が高い材料で構成されており、例えば透明シリコーン等の透明材料で構成されている。レンズ303とレンズ支持部304は一体に成形されている。また、レンズ部材302は、発光体301に対し近接する部位を有するが、発光体301に接触することなく、発光体301に対し隙間をあけて設けられている。
レンズ部材302のレンズ303は、第1導光体41の一端部411と発光体301との間に設けられている。すなわち、発光体301はレンズ303に対し第1方向D1の一方側に設けられ、第1導光体41の一端部411はレンズ303に対し第1方向D1の他方側に設けられている。そして、レンズ303は、発光体301からの光が第1導光体41の一端部411へと向かうように、発光体301からの光を集光する。
図4に示すように、レンズ303の光軸CLは第1方向D1に平行であり、発光体301の発光点Pcはそのレンズ303の光軸CL上に位置している。このレンズ303の光軸CLは、発光体301の光軸でもあり、第1発光ユニット30の光軸でもある。従って、第1方向D1はレンズ303の光軸方向(すなわち、レンズ303の光軸CLに平行な方向)でもある。
そして、レンズ303の光軸CLは、例えば、第1方向D1に延伸する第1導光体41の中心軸線Cxに一致する。なお、本実施形態の説明では、レンズ303の光軸CLをレンズ光軸CLとも称する。
具体的に、レンズ303は、第1方向D1に沿った方向視で、レンズ光軸CLを中心とした円形状を成している。そして、レンズ303は、第1入射面303aと第2入射面303bと反射面303cと出射面303dとを有している。その第1入射面303aと第2入射面303bと反射面303cと出射面303dはそれぞれ鏡面仕上げされているので、透明になっている。
第1入射面303aと第2入射面303bは、発光体301から光が入射するレンズ外面である。また、図4、図8に示すように、第1入射面303aと第2入射面303bは、第1方向D1に沿った方向視で、レンズ光軸CLを中心とした円形状を成している。なお、図8では、見やすい図示とするために、発光体301が二点鎖線で表されている。
第1入射面303aは、レンズ光軸CLを中心とし第1方向D1の一方側(すなわち、発光体301側)を向いた球面状に形成されており、第1方向D1の一方側に膨らんだ凸面になっている。第2入射面303bは、レンズ303の径方向内側を向いた円筒内面状に形成されており、第1入射面303aの周縁から第1方向D1の一方側へ延伸している。
反射面303cは、第2入射面303bからレンズ303の内部に入った光をレンズ303の内部で出射面303dへ向けて全反射する。反射面303cは、レンズ303の径方向で第2入射面303bに対し外側に設けられ、レンズ303の径方向外側を向いたテーパ状で且つ凸面状に形成されている。反射面303cは、第1方向D1の一方側ほど縮径している。従って、反射面303cも、第1方向D1に沿った方向視で、レンズ光軸CLを中心とした円形状を成している。例えば、第1方向D1において反射面303cの発光体301側の端位置は、第2入射面303bの発光体301側の端位置に一致している。
図4、図9~図11に示すように、出射面303dは、レンズ303の内部を通った光が出射するレンズ外面である。出射面303dも、第1方向D1に沿った方向視で、レンズ光軸CLを中心とした円形状を成している。出射面303dは、レンズ光軸CLを中心とし第1方向D1の他方側(すなわち、第1導光体41側)を向いた球面状に形成されており、第1方向D1の他方側に膨らんだ凸面になっている。例えば、出射面303dの外径は、反射面303cの外径に対して同じまたは若干大きくなっている。
レンズ303はこのような面構成であるので、図4の破線矢印で示すように、発光体301からの光は第1入射面303aと第2入射面303bとへ入射する。すなわち、発光体301が発した光のうち第1入射面303aへ入射せずに漏れた光が第2入射面303bへ入射する。
第1入射面303aに入射した光は、レンズ303の内部を通ってレンズ303の内部で反射することなく出射面303dに達し、その出射面303dから第1導光体41の一端面411aへと出射される。それと共に、第2入射面303bに入射した光は、レンズ303の内部を通って進みレンズ303の内部で反射面303cにより出射面303dへ向けて全反射される。その反射面303cで全反射された光はレンズ303の内部を通って出射面303dに達し、その出射面303dから第1導光体41の一端面411aへと出射される。
このとき、出射面303dは、図4の破線矢印で示すように、出射面303dから光をレンズ光軸CLに沿うようにコリメートして第1導光体41の一端面411aへ出射する。すなわち、レンズ303の第1入射面303a、第2入射面303b、反射面303c、および出射面303dは全体として、発光体301からの光をコリメートして出射するように形成されている。要するに、レンズ303は、発光体301からの光をコリメートして出射する形状を成している。なお、レンズ303から出射される出射光をレンズ光軸CLに沿うようにコリメートすることとは、言い換えれば、その出射光をレンズ光軸CLに沿った平行光にするということである。
図4、図8~図11に示すように、レンズ部材302のレンズ支持部304は、レンズ303と第1基板38とをつなぎ、レンズ303を支持する。レンズ支持部304は、レンズ303の外周から発光体301の周囲を通って第1基板38の実装面381に突き当たるように延設されている。具体的に、レンズ支持部304は、発光体301の周囲を全周にわたって取り囲み第1方向D1に延びた筒状に形成されている。そのレンズ支持部304が設けられる発光体301の周囲とは、詳細に言えば、レンズ光軸CLを中心とした発光体301の周囲である。
そして、レンズ支持部304は、第1方向D1の一方側を向いて第1基板38の実装面381に対し対向する先端面304aを、第1方向D1の一方側に有している。この先端面304aは、レンズ光軸CLを中心とした発光体301まわりの全周にわたって形成されており、発光体301まわりの全周にわたって第1基板38の実装面381に接触している。レンズ支持部304の先端面304aと第1基板38の実装面381とが例えば接着などによって接合されており、これにより、レンズ部材302は第1基板38に対して固定されている。
このようにレンズ支持部304が構成されているので、図4、図8に示すように、レンズ303とレンズ支持部304と第1基板38は、発光体301を収容する収容空間としての閉空間304bを形成している。この閉空間304bは、閉じた空間である。すなわち、閉空間304bを形成するレンズ303とレンズ支持部304と第1基板38は、閉空間304b周りの空間から発光体301を隔離している。閉空間304bは、第1方向D1におけるレンズ303と第1基板38との間、且つ、筒状のレンズ支持部304の内側に配置される。
なお、図3に示すように、第5~第8発光ユニット34、35、36、37は、上記した第1発光ユニット30に対し第1方向D1で逆向きの姿勢になるように設けられている。従って、第5~第8発光ユニット34、35、36、37の構成に関する説明をする場合、その説明では、上記した第1発光ユニット30の構成に関する説明に対し、第1方向D1の一方側と他方側とが逆になる。このことは、第1基板38と第2基板39との関係についても同様である。
図1、図2に示すように、フレーム45は金属で構成されており、例えば通風路120内で内外気ケーシング12によって支持されている。そして、フレーム45は、複数枚の光触媒フィルタ24~28、複数の導光体41~44、および複数の基板38、39をそれぞれ保持している。フレーム45は、各導光体41~44に対し第3方向D3の両側それぞれに配置されている。また、フレーム45は、各導光体41~44からの光を反射して外部への光の漏れを抑制するリフレクタとしても機能する。
具体的には、図2に示すように、フレーム45は、第1保持部451、第2保持部452、第3保持部453、第4保持部454、第5保持部455、および第6保持部456を有している。
その第1~第6保持部451、452、453、454、455、456は、第2方向D2に相互間隔をあけて、第1保持部451、第2保持部452、第3保持部453、第4保持部454、第5保持部455、第6保持部456の順に並んで配置されている。例えば、第1~第6保持部451、452、453、454、455、456はそれぞれ第1方向D1に延伸しており、互いに平行になるように配置されている。なお、図3では、フレーム45の図示が省略されている。
第1光触媒フィルタ24は、第2方向D2で第1保持部451と第2保持部452との間に設けられ、第2方向D2における第1光触媒フィルタ24の両端部それぞれで第1保持部451と第2保持部452とによって保持されている。第2光触媒フィルタ25は、第2方向D2で第2保持部452と第3保持部453との間に設けられ、第2方向D2における第2光触媒フィルタ25の両端部それぞれで第2保持部452と第3保持部453とによって保持されている。第3光触媒フィルタ26は、第2方向D2で第3保持部453と第4保持部454との間に設けられ、第2方向D2における第3光触媒フィルタ26の両端部それぞれで第3保持部453と第4保持部454とによって保持されている。第4光触媒フィルタ27は、第2方向D2で第4保持部454と第5保持部455との間に設けられ、第2方向D2における第4光触媒フィルタ27の両端部それぞれで第4保持部454と第5保持部455とによって保持されている。第5光触媒フィルタ28は、第2方向D2で第5保持部455と第6保持部456との間に設けられ、第2方向D2における第5光触媒フィルタ28の両端部それぞれで第5保持部455と第6保持部456とによって保持されている。
また、第2保持部452は、第1導光体41を第3方向D3の両側から挟むように保持し、第3保持部453は、第2導光体42を第3方向D3の両側から挟むように保持している。また、第4保持部454は、第3導光体43を第3方向D3の両側から挟むように保持し、第5保持部455は、第4導光体44を第3方向D3の両側から挟むように保持ている。
以上のように構成される光触媒モジュール23は、図示しない制御装置からの制御信号に応じて、第1発光ユニット30が有する発光体301の通電状態および第2~第8発光ユニット31~37が有する発光体の通電状態がそれぞれ制御される。制御装置は、例えば、車室内の脱臭を要求するスイッチがユーザによってオンされたり、車室内で悪臭や異臭を検知したりした場合に、光触媒モジュール23が有する各発光体への通電を指示する信号を光触媒モジュール23に出力する。
例えば、制御装置からの制御信号に応じて第1発光ユニット30の発光体301が通電されると、図4の破線矢印で示すように、その発光体301は光を発する。発光体301からの光はレンズ303の第1入射面303aと第2入射面303bとへ入射し、その入射した光はレンズ303の内部を通って出射面303dに達し、その出射面303dから平行光となって第1導光体41の一端面411aへと出射される。
一端面411aから第1導光体41の内部へ入射した光は、その第1導光体41の内部を第1方向D1の一方側から他方側へ進む。そして、図2、図3、図6の破線矢印で示すように、その第1導光体41の内部を第1方向D1に進む光の一部は、複数の第1プリズム面413aで全反射されることで第2側面414から出射し、第2光触媒フィルタ25に対して照射される。それと共に、その第1導光体41の内部を第1方向D1に進む光の別の一部は、複数の第2プリズム面414aで全反射されることで第1側面413から出射し、第1光触媒フィルタ24に対して照射される。
次に、光触媒モジュール23が有する各発光体へ通電されている際の車両用空調装置の作動について説明する。図1に示すように、車両用空調装置は、電動モータ142によって遠心ファン141が回転駆動されると、空気が内気導入口121および外気導入口122の少なくとも一方を介して内外気ケーシング12の内側に導入される。
内外気ケーシング12の内側に導入された空気は、空気浄化装置20に流入して浄化される。具体的には、除塵フィルタ21に流入した空気は、除塵フィルタ21を通過する際に塵、埃、花粉等の異物が除去される。
除塵フィルタ21にて異物が除去された空気は、光触媒モジュール23の第1~第5光触媒フィルタ24~28の表面に接触しながら流通する。このとき、第1~第5光触媒フィルタ24~28の各フィルタ表面に担持された光触媒P(図5参照)が、光触媒モジュール23が有する各発光体からの光の照射によって活性化している。そのため、空気中に含まれる不快な臭い原因となる有機物や細菌が、その活性化している光触媒Pによって酸化分解される。その結果、第1~第5光触媒フィルタ24~28の表面に接触しながら流通する空気は、脱臭されると共に除ウイルスされる。
第1~第5光触媒フィルタ24~28にて脱臭および除ウイルスされた空気は、脱臭フィルタ22に流入する。脱臭フィルタ22では、第1~第5光触媒フィルタ24~28にて酸化分解されなかった臭いや光触媒Pで生成された中間生成物が吸着剤に吸着される。
このようにして空気浄化装置20に流入して浄化された空気は、遠心ファン141に吸い込まれた後、空調ユニットに導入される。そして、空調ユニットに導入された空気は、空調ユニットの内部で所望の温度に調整された後、車室内へ吹出される。
ここで、本実施形態の空気浄化装置20が奏する作用効果を説明するために、図12、図13を用いて、本実施形態と比較される第1比較例と第2比較例とについて説明する。図12、図13では、第1、第2比較例における発光体301、871が発する光は破線矢印で示されている。
第1比較例では、本実施形態とは異なり、空気浄化装置80が備える複数の発光ユニットがレンズ部材302(図4参照)を有していない。例えば、第1比較例において複数の発光ユニットのうちの第1発光ユニット81について説明すると、図12に示すように、その第1発光ユニット81は発光体301を有しているが、レンズ部材302を有していない。この第1発光ユニット81が有する発光体301は、本実施形態と同様の広配光タイプの発光ダイオードである。第1比較例の空気浄化装置80が備える他の発光ユニットの構成も、この第1発光ユニット81と同様である。
この第1比較例の空気浄化装置80では、図12の二点鎖線A1で示すように、発光体301が発する光のうちの一部が第1導光体41に入射せずに外部へ漏れる。すなわち、発光体301が発する光に、光漏れというロスが生じる。例えばこのロスを縮小するために、第1導光体41の一端面411aを広くすることが考えられるが、そのようにしたとすれば、第1導光体41の体格が大きくなってしまい、これも好ましくない。
続いて第2比較例について説明すると、第2比較例では、本実施形態とは異なり、空気浄化装置86が備える複数の発光ユニットがレンズ部材302を有していない。そして、その発光ユニットが有する発光体871として、狭配光タイプの発光ダイオードが採用されている。例えば、第2比較例において複数の発光ユニットのうちの第1発光ユニット87について説明すると、図13に示すように、その第1発光ユニット87はレンズ部材302を有していない。更に、第2比較例の第1発光ユニット87は、本実施形態の発光体301に替えて、狭配光タイプの発光ダイオードである発光体871を有している。例えば、その発光体871として採用される狭配光タイプの発光ダイオードは、図7に示す半値角2θ1/2が「2θ1/2≦70deg」である発光ダイオードである。第2比較例の空気浄化装置86が備える他の発光ユニットの構成も、この第1発光ユニット87と同様である。
この第2比較例の空気浄化装置86では、発光体871として狭配光タイプの発光ダイオードが採用されているので、発光体871が発する光をロスなく第1導光体41へ入射させやすい。しかしながら、発光体871からの光が第1導光体41の一端部411のうちの一部分に集中して入射し、第1導光体41のうち光が集中する部位において紫外線照射による劣化(すなわち、UV劣化)が早まってしまう。図13の二点鎖線A2は、そのUV劣化が早まる部位を模式的に示している。樹脂のUV劣化は、「紫外線光量×照射時間」の値が大きくなるほど進行するので、第1導光体41のうち紫外線光量の多い部位からUV劣化してしまう。樹脂のUV劣化とは例えば黄変することであるが、光が集中する部位で樹脂が溶損する場合もある。また、狭配光タイプの発光ダイオードは広配光タイプの発光ダイオードと比較して高価でもある。
これらの第1、第2比較例に対し、本実施形態によれば、図4に示すように、空気浄化装置20は、第1導光体41の入光部としての一端部411と発光体301との間に設けられたレンズ303を備えている。そして、そのレンズ303は、発光体301からの光が第1導光体41の一端部411へと向かうように発光体301からの光を集光する。
従って、上記した第1比較例と比較して、発光体301と第1導光体41との間での光漏れなどをレンズ303の作用により抑えて、発光体301からの光を第1導光体41の一端部411へ効率よく入射させることが可能である。
また、本実施形態では、レンズ303が設けられているので、そのレンズ303の形状に応じて、第1導光体41の一端部411の例えば全体に発光体301からの光を満遍なく入射させることは容易である。従って、上記した第2比較例と比較して、光線が第1導光体41の一端部411のうち一部分に局所的に集中することに起因してUV劣化が第1導光体41の中で局所的に早まることを防止することが可能である。
(1)また、本実施形態によれば、発光体301は、広配光タイプの発光ダイオードである。そして、広配光タイプの発光ダイオードは狭配光タイプの発光ダイオードと比べて安価である。従って、発光体301として安価な発光ダイオードを採用しつつ、レンズ303の作用により光漏れを抑制できる。すなわち、安価で光漏れのロスの少ない構成を実現できる。
(2)また、本実施形態によれば、レンズ303は、発光体301からの光をコリメートして出射する形状を成している。ここで、第1導光体41に入射する光が平行光であれば、その入射する光が平行光でない場合と比較して、第1導光体41から出射する光の向きをコントロールしやすい。従って、図3、図4に示すように、第1導光体41から出射する光が、第1導光体41の両隣りに配置された第1、第2光触媒フィルタ24、25から外れて系外に拡散することを抑制しやすい。すなわち、第1導光体41から出射する光を第1、第2光触媒フィルタ24、25の光触媒P(図5参照)に効率よく照射しやすいというメリットがある。
(3)また、本実施形態によれば、図4に示すように、発光体301は、第1基板38の実装面381に固定されている。レンズ部材302のレンズ支持部304は、レンズ303の外周から発光体301の周囲を通って実装面381に突き当たるように延設されている。従って、レンズ部材302と発光体301は第1基板38を介して連結されることになる。そのため、レンズ部材302を発光体301に接触させることなく、レンズ部材302が有するレンズ303を発光体301に対し近接させて配置しやすい。なお、レンズ部材302は、第1方向D1における第2入射面303bの発光体301側の端位置にて発光体301に対して最も近接するが、その第2入射面303bの発光体301側の端位置においても発光体301に対し隙間をあけて離れている。
(4)また、本実施形態によれば、レンズ支持部304は、発光体301の周囲を全周にわたって取り囲む筒状に形成されている。そして、レンズ303とレンズ支持部304と第1基板38は、発光体301を収容する閉空間304bを形成している。これにより、通風路120を流通する空気に混入した異物等から発光体301を保護することが可能である。例えば、通風路120に外気が流通する場合、降雪や洗車等に起因してその外気に微細な水滴が混入することがある。このような場合に、通風路120を流通する外気に混入した水滴が発光体301の表面に付着することを防止できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の実施形態の説明においても同様である。
図14に示すように、本実施形態の第1発光ユニット30は、発光体301とレンズ部材302とに加え、レンズ部材302を第1基板38に固定する固定部材48を有している。そのため、本実施形態のレンズ部材302のレンズ支持部304は第1基板38の実装面381に対し接着されていない。なお、図14では、レンズ部材302と第1基板38と固定部材48とがそれぞれ断面図示されており、後述の図15でも同様である。
固定部材48は、基板固定部481と押圧部482と導光体支持部483と延設部484とを有している。固定部材48は例えば樹脂で構成され、基板固定部481と押圧部482と導光体支持部483と延設部484は一体に成形されている。
また、固定部材48は、レンズ部材302の光学特性に影響のない位置に設置されている。例えば固定部材48は、発光体301から第1導光体41へ至る光路から外れて設置されている。そのため、固定部材48は透明である必要がない。
固定部材48の基板固定部481は、第1基板38の実装面381上でレンズ支持部304まわりに設けられ、第1基板38に対しネジ止めによって固定されている。これにより、固定部材48は第1基板38に固定されている。具体的には、貫通孔であるネジ挿通孔38aが第1基板38に形成されており、第1基板38の実装面381側とは反対側の裏面382側からタッピングネジ49がそのネジ挿通孔38aに挿通され基板固定部481に捩じ込まれている。このタッピングネジ49によるネジ止め箇所は、例えばレンズ部材302周りに複数設けられている。
固定部材48の押圧部482は、レンズ支持部304に対し第1方向D1の他方側に設けられると共に、レンズ303の出射面303dに対して径方向外側に設けられている。例えば、その押圧部482は、レンズ303の出射面303dに対する径方向外側でその出射面303dを囲むように形成されている。そして、押圧部482は、レンズ部材302の一部であるレンズ支持部304を、第1基板38の実装面381との間に挟んで第1方向D1の一方側へ押圧している。別言すると、固定部材48は、押圧部482でレンズ支持部304を第1基板38の実装面381へ押し付けるように固定している。
詳細に説明すると、図11、図14に示すように、レンズ支持部304は、レンズ303の出射面303dの周縁から径方向外側に拡がり第1方向D1の他方側を向いたレンズ周囲面304cを有している。これに対し、固定部材48の押圧部482は、第1方向D1の一方側を向いてレンズ周囲面304cに対向する第1当接面482aを有している。そして、押圧部482は、その第1当接面482aをレンズ周囲面304cに当接させてレンズ支持部304を第1方向D1の一方側へ押圧している。
固定部材48の導光体支持部483は押圧部482に連結しており、その押圧部482に対し第1方向D1の他方側に設けられている。そして、導光体支持部483は第1導光体41を支持する。詳細に言うと、導光体支持部483は、第1導光体41の一端部411の周りを囲み第1方向D1へ延伸する筒形状を有している。その筒形状の内側へ第1導光体41の一端部411が嵌め込まれており、これにより、導光体支持部483は第1導光体41の一端部411を支持している。
また、押圧部482は、第1方向D1の他方側を向いて第1当接面482aとは反対側に設けられた第2当接面482bを有している。この第2当接面482bは導光体支持部483の一部でもある。第2当接面482bは、第1導光体41の一端面411aの周縁部分でその一端面411aに対して当接している。これによっても、導光体支持部483は第1導光体41の位置を拘束し第1導光体41を支持している。
固定部材48の延設部484はレンズ部材302を囲む筒形状を成しており、基板固定部481から第1方向D1の他方側へと延設されている。そして、延設部484は、その第1方向D1の他方側で押圧部482と導光体支持部483とに連結している。すなわち、延設部484は、押圧部482および導光体支持部483のそれぞれと基板固定部481とを連結している。
レンズ部材302は、レンズ支持部304の先端面304aの一部から第1基板38側へ突き出た位置決めピン305を有している。そして、第1基板38には、その位置決めピン305に対応して設けられた位置決め穴38bが形成されている。この位置決め穴38bは例えば第1基板38を貫通している。この位置決め穴38bには、レンズ部材302の位置決めピン305が嵌め入れられている。
レンズ部材302の位置決めピン305は1つであってもよいが、複数設けられるのが好ましい。第1基板38の位置決め穴38bは、位置決めピン305と一対一で対応して設けられるので、位置決めピン305と同数設けられる。
(1)上述したように、本実施形態によれば、レンズ部材302は、レンズ支持部304から第1基板38側へ突き出た位置決めピン305を有している。そして、第1基板38には、その位置決めピン305が嵌め入れられた位置決め穴38bが形成されている。従って、レンズ部材302を発光体301に接触させることなく、レンズ303を発光体301に対し精度良く位置決めすることが可能である。
(2)また、本実施形態によれば、固定部材48は、レンズ支持部304を第1基板38の実装面381との間に挟む押圧部482を有している。そして、固定部材48は第1基板38に固定され、その押圧部482でレンズ支持部304を第1基板38の実装面381へ押し付けるように固定する。
従って、レンズ支持部304を第1基板38の実装面381に接着することを必要とせずにレンズ部材302を第1基板38に対して固定することが可能である。そして、空気浄化装置20の製造工程において、第1基板38に対するレンズ部材302の固定を接着よりも容易かつ安価に行うことが可能である。
また、レンズ支持部304の先端面304aが第1基板38の実装面381へ押し付けられ密着した状態を維持できるので、レンズ部材302と第1基板38とが形成する閉空間304bの密閉性を向上させることが可能である。
また、タッピングネジ49は、第1方向D1をタッピングネジ49の軸方向とした姿勢で固定部材48を第1基板38に固定する。そのため、タッピングネジ49を基板固定部481に捩じ込むことに伴って、押圧部482でレンズ支持部304の先端面304aを第1基板38の実装面381へ押し付けることができる。
(3)また、本実施形態によれば、固定部材48は、第1導光体41を支持する導光体支持部483を有している。従って、第1導光体41を支持することに関連する部品点数の削減に貢献できる。
(4)また、本実施形態によれば、固定部材48の押圧部482は、第1当接面482aと、その第1当接面482aとは反対側に設けられた第2当接面482bとを有している。その第1当接面482aは、第1方向D1の一方側を向いて設けられ、レンズ部材302の一部に当接している。これに対し、第2当接面482bは、第1方向D1の他方側を向いて設けられ、第1導光体41の一端部411に当接している。従って、第1方向D1における第1導光体41の一端部411とレンズ303との相互間距離を精度良く保持することが可能である。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第2実施形態と異なる点を主として説明する。
図15に示すように、本実施形態では第2実施形態と異なり、固定部材48は、導光体支持部483を有していない。従って、固定部材48は第1導光体41を支持しておらず、第1導光体41から離れて配置されている。
以上説明したことを除き、本実施形態は第2実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第2実施形態と共通の構成から奏される効果を第2実施形態と同様に得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態では、図3、図5に示すように、光触媒フィルタ24~28として金属製の板材に対して光触媒Pを担持させたものを例示したが、光触媒フィルタ24~28は、これに限定されない。光触媒フィルタ24~28は、例えば、樹脂製の板材や樹脂製の不織布に光触媒Pを担持させたもので構成されていてもよい。
(2)上述の各実施形態では、光触媒フィルタ24~28はそれぞれ、金属製の板材を波形状に折り曲げることで形成されているが、その光触媒フィルタ24~28としては、種々の形状を採用することができる。つまり、光触媒フィルタ24~28の基材Bは板材である必要もなく、光触媒フィルタ24~28は、通風路120での空気の流通を可能とし、且つ、担持された光触媒Pに光を照射できる形状であればよい。
(3)上述の各実施形態では、図2、図3に示すように、導光体41~44はそれぞれ棒状に形成されているが、棒状でなくてもよい。
(4)上述の各実施形態では、図1に示すように、空気浄化装置20は、車両用空調装置の送風ユニット10に設けられているが、空気浄化装置20が用いられる適用対象は、車両用空調装置に限定されない。例えば、空気浄化装置20は、家庭用の空調装置等に用いられても差し支えない。
(5)上述の各実施形態では、レンズ303は図4に示した形状を成しているが、これは一例である。レンズ303の形状としては種々の形状を考え得る。
(6)上述の各実施形態では、図4に示すように、発光体301は発光ダイオードであるが、例えば電球や蛍光灯など発光ダイオード以外の光源であってもよい。
(7)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
20 空気浄化装置
24 第1光触媒フィルタ(光触媒フィルタ)
41 第1導光体(導光体)
120 通風路
301 発光体
303 レンズ
411 一端部(入光部)
P 光触媒

Claims (9)

  1. 空気浄化装置であって、
    空気が流れる通風路(120)に配置され、光触媒(P)を有する光触媒フィルタ(24、25、26、27、28)と、
    前記光触媒を活性化させる光を発する発光体(301)と、
    前記発光体からの光が入射する入光部(411、412)を有し、該入光部に入射した光を前記光触媒フィルタへ導く導光体(41、42、43、44)と、
    前記入光部と前記発光体との間に設けられ、前記発光体からの光が前記入光部へと向かうように該発光体からの光を集光するレンズ(303)とを備える、空気浄化装置。
  2. 前記発光体は、広配光タイプの発光ダイオードである、請求項1に記載の空気浄化装置。
  3. 前記レンズは、前記発光体からの光をコリメートして出射する形状を成している、請求項1または2に記載の空気浄化装置。
  4. 前記発光体が固定された実装面(381、391)を有する基板(38、39)と、
    前記レンズと該レンズの外周から前記発光体の周囲を通って前記実装面に突き当たるように延設されたレンズ支持部(304)とを有し、前記基板に対して固定されたレンズ部材(302)とを備える、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空気浄化装置。
  5. 前記レンズ部材は、前記レンズ支持部から前記基板側へ突き出た位置決めピン(305)を有し、
    前記基板には、前記位置決めピンが嵌め入れられた位置決め穴(38b)が形成されている、請求項4に記載の空気浄化装置。
  6. 前記レンズ部材の一部を前記実装面との間に挟む押圧部(482)を有し、前記基板に固定され、前記押圧部で前記レンズ支持部を前記実装面へ押し付けるように固定する固定部材(48)を備える、請求項4または5に記載の空気浄化装置。
  7. 前記固定部材は、前記導光体を支持する導光体支持部(483)を有している、請求項6に記載の空気浄化装置。
  8. 前記押圧部は、前記レンズの光軸方向(D1)の一方側を向いて設けられ前記レンズ部材の一部に当接する第1当接面(482a)と、前記光軸方向の他方側を向いて前記第1当接面とは反対側に設けられ前記入光部に当接する第2当接面(482b)とを有している、請求項6または7に記載の空気浄化装置。
  9. 前記レンズ支持部は、前記発光体の周囲を全周にわたって取り囲む筒状に形成され、
    前記レンズと前記レンズ支持部と前記基板は、前記発光体を収容する閉空間(304b)を形成している、請求項4ないし8のいずれか1つに記載の空気浄化装置。
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