JP2022127734A - スイッチング電源装置及び電流検出値変換装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、複数のスイッチング電源装置の出力を並列接続した場合に、1次側に流れるスイッチ電流に基づく出力電流検出値より各スイッチング電源装置の出力電流値をほぼ同じ値に揃える電流バランス回路を備えたスイッチング電源装置であって、
1次側に流れるスイッチ電流に対応して検出された第1の出力電流検出値を、パルス幅変調変換を利用したパルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して電流バランス回路に出力する電流検出値変換部を備え、
所定の要素を変更して設定保持することにより変換特性を補正可能とするように構成されたことを特徴とする。
電流検出値変換部の変換特性は、所定の1次関数の変換特性であり、
所定の要素は、パルス幅変調変換のパルス周期を決めるための要素、及び又はパルス幅変調部に入力される第1の出力電流検出値に付加されるバイアス値であり、
パルス周期を決めるための要素を変更して設定保持することで1次関数の傾きが補正され、バイアス値を変更して設定保持することで1次関数が切片を補正される。
パルス幅変調部は、
1次側に流れるスイッチ電流を分流して整流平滑することで第1の出力電流検出値を検出して入力する電流検出値入力部と、
所定の周期でリセット信号を出力するリセット部と、
リセット信号に基づく周期で三角波信号の発生を繰り返す三角波発生器と、
第1の出力電流検出値と三角波信号を入力して比較することでパルス幅変調変換してパルス幅変調信号を出力する比較器と、
パルス幅変調信号をセット端子に入力し、リセット信号をリセット端子に入力し、反転されたパルス幅変調信号を反転出力端子から出力すると共に三角波発生部に供給して三角波信号の発生を停止した後に再度発生させるセットリセット型のフリップフロップと、
反転出力端子から出力された反転されたパルス幅変調信号をフォトカプラの光結合により電気的に分離して2次側に伝達する信号伝達部と、
信号伝達部で伝達された反転されたパルス幅変調信号の平滑により第2の出力電流検出値を生成して電流バランス回路へ出力する電流検出値出力部と、
を備え、
リセット部から出力するリセット信号の周期を変更して設定保持し、パルス幅変調信号の周期を変更させることで1次関数の傾きが補正され、比較器に入力する第1の出力電流検出値のバイアス値を変更して設定保持することで1次関数の切片が補正される。
本発明は、電流検出値変換装置であって、
入力された第1の出力電流検出値をパルス幅変調変換を利用したパルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して出力する電流検出値変換装置であって、
所定の要素を変更して設定保持することにより変換特性が補正可能に構成されたことを特徴とする。
変換特性は、所定の1次関数に従った変換特性であり、
所定の要素は、パルス幅変調変換のパルス周期を決めるための要素、及び又はパルス幅変調部に入力される第1の出力電流検出値に付加されるバイアス値であり、
パルス周期を決めるための要素を変更して設定保持することで1次関数の傾きが補正され、バイアス値を変更して設定保持することで1次関数の切片が補正される。
パルス幅変調部は、
所定の対象装置に流れる所定の電流から第1の出力電流検出値を検出して入力する電流検出値入力部と、
所定の周期でリセット信号を出力するリセット部と、
リセット信号に基づく周期で三角波信号の発生を繰り返す三角波発生器と、
第1の出力電流検出値と三角波信号を入力して比較することでパルス幅変調変換してパルス幅変調信号を出力する比較器と、
パルス幅変調信号をセット端子に入力し、リセット信号をリセット端子に入力し、反転されたパルス幅変調信号を反転出力端子から出力すると共に三角波発生部に供給して三角波信号の発生を停止した後に再度発生させるセットリセット型のフリップフロップと、
反転されたパルス幅変調信号の平滑により第2の出力電流検出値を生成して出力する電流検出値出力部と、
を備え、
リセット部から出力するリセット信号の周期を変更して設定保持し、パルス幅変調信号の周期を変更させることで1次関数の傾きが補正され、比較器に入力する第1の出力電流検出値のバイアス値を変更して設定保持することで1次関数の切片が補正される。
パルス幅変調部は、さらに、フリップフロップの反転出力端子から出力された反転されたパルス幅変調信号をフォトカプラの光結合により電気的に分離して電流検出値出力部に伝達する信号伝達部を備える。
本発明のスイッチング電源装置によれば、出力トランスのインダクタンス値などの装置部品などに起因したばらつきによって、電流バランス制御に使用する1次側スイッチ電流の電流検出値に装置固有のばらつきがあっても、1次側に流れるスイッチ電流に対応して検出された第1の出力電流検出値を、パルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して電流バランス回路に出力し、パルス幅変調部の所定の要素を変更することにより変換特性が補正され、装置ごとにばらつく第1の出力電流検出値から変換した第2の出力電流検出値のばらつきを低減して規定範囲に収めることができ、精度の良い電流バランス動作を可能とすることで、負荷に対し複数のスイッチング電源装置を並列接続した場合の許容出力電流の低減度合を低くすることを可能とする。
また、電流検出値変換部の変換特性は所定の1次関数の変換特性となることから、パルス幅変調部のパルス周期を変更することで1次関数の傾きが補正され、パルス幅変調部に入力する第1の出力電流検出値のバイアス値を変更することで1次関数の切片が補正され、これによって並列接続するスイッチング電源装置に部品などに起因して第1の出力電流検出値にばらつきがあっても、パルス周期及び又はバイアス値の変更による変換特性の補正で、変換出力される第2の出力電流検出値を適切に揃える補正が可能となる。
また、パルス幅変調部は、整流平滑回路を用いた電流検出値入力部、リセット部、三角波発生器、比較器、セットリセット型フリップフロップ、フォトカプラの信号伝達部、及び、平滑回路を用いた電流検出値出力部を備えた公知のパルス幅変調回路を基本とすることから簡単且つ容易に構成することができ、また、1次関数の変換特性は、リセット信号の周期、即ちパルス幅変調信号のパルス周期を変更して設定記憶させることで1次関数の傾きが補正され、また、比較器に入力する第1の出力電流検出値のバイアス値を変更して設定記憶させることで1次関数の切片が補正できる。また、カレントトランスを使用せずに、安価なフォトカプラで1次側から2次側に信号が伝達できる。
本発明は、電流バランス回路を備えたスイッチング電源装置に限定されるものではなく、例えば、任意の対象装置に流れている電流をモニタ又は電流に基づき所定の制御するための電流検出値変換装置としての使用を可能とし、対象装置の部品などのばらつきに起因して装置ごとに電流のばらつきがあっても、対象装置に流れる電流から検出された第1の出力電流検出値を、パルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換してモニタ又は制御のために出力し、パルス幅変調部の所定の要素を変更することにより変換特性を補正し、第1の出力電流検出値から変換した第2の出力電流検出値の装置ごとのばらつきを低減して規定範囲に収めることができ、対象装置が異なっても精度の良い電流モニタや電流に基づく制御を可能とすることで、対象装置の性能や品質を高いレベルに保つことを可能とする。
まず、実施形態の基本的概念について説明する。本願の第1発明に係る実施形態は、概略的に、電流バランス回路を備えたスイッチング電源装置に関するものである。
V2=aV1+b
の1次関数に従った変換特性となる。ここで、aが1次関数の傾きであり、bが1次関数の切片である。
V2=aV1+b
の変換特性を補正可能に構成されたものである。
スイッチング電源装置の実施形態の具体的内容について、より詳細に説明する。その内容については以下のように分けて説明する。
a1.スイッチング電源装置10A
a2.LLC共振コンバータ
a3.電流バランス回路32
b.電流検出値変換部30
b1.電流検出値入力部46
b2.パルス幅変調部38
b2-1.三角波発生器50
b2-2.比較器48
b2-3.リセット部54
b2-4.RS-FF52
b3.フォトカプラ58
b4.電流検出値出力部60
b5.バイアス部64
c.電流検出値変換部の変換特性の補正
c1.電流検出値変換部30の動作と変換特性
c2.V1-V2変換特性
d.パルス周期の変更によるV1-V2変換特性の補正
e.バイアス電圧値の変更によるV1-V2変換特性の補正
f.スイッチング電源装置の調整作業
g.電流検出値変換装置
h.本発明の変形例
まず、電流バランス回路を備えたスイッチング電源装置について、より詳細に説明する。図1は、2台のLLC共振型のスイッチング電源装置の実施形態を示した回路ブロック図である。図1に示すように、2台のスイッチング電源装置10A、10Bを負荷26に対し並列接続して使用する際には、出力端子24a,24bを並列接続すると共に電流バランス端子25間を接続し、電流バランス回路32によりスイッチング電源装置10A,10Bの出力電流値Ioutをほぼ同じ値に揃えるようにそれぞれで出力電圧Voutの制御を行っている。
スイッチング電源装置10Aについて説明すると(スイッチング電源装置10Bも同様となる)、交流の入力電圧Vinは入力整流平滑回路14で整流平滑された後、出力トランス20、MOS-FETを用いたスイッチング素子15,16、ドライブ制御部18、整流平滑回路22で構成されるLLC共振コンバータのスイッチングにより一定の出力電圧Voutを出力端子24a,24bから負荷26に供給している。ここで、2次側の整流平滑回路22は任意であるが、例えば、中点タップを有する二次巻線L2を用いた倍電圧整流平滑回路としている。
LLC共振コンバータはハーフブリッジ形を例にとっており、スイッチング素子15,16の直列回路、共振コンデンサC1、出力トランス20、平滑整流回路22から構成される。出力トランス20は1次巻線L1と二次巻線L2を有し、結合係数を小さくすることで等価的に示す漏れインダクタンスLrを大きくし、これを共振インダクタとして利用している。また、1次巻線L1には等価的に励磁インダクタンスLmが並列接続される。
電流バランス回路32は、抵抗R1,R2、トランジスタTR1,TR2で構成されたカレントミラー回路を備え、トランジスタTR1のコレクタは定電流源42とバイアス電圧VBのバイアス電源44に直列に接続されている。
次に、図1に示した電流検出値変換部30について、より詳細に説明する。電流検出値変換部30は、スイッチング素子15,16のオン、オフに伴い1次側に流れるスイッチ電流となる共振電流に対応して検出された第1の出力電流検出電圧V1を、パルス幅変調部38に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出電圧V2に変換して電流バランス回路32のカレントミラー回路に印加するものであり、特に、パルス幅変調部38におけるパルス周期Tと入力する第1の出力電流検出電圧V1のバイアス値Vbを変更して設定記憶させることにより、第1の出力電流検出電圧V1を第2の出力電流検出電圧V2に変換する変換特性(以下「V1-V2変換特性」という)を補正可能に構成されたこと特徴とするものである。
電流検出値入力部46について、より詳細に説明する。電流検出値入力部46は、一例として、コンデンサC2,C3,C4、ダイオードD1,D2及び抵抗R5,R6で構成される。即ち、1次巻線L1と共振コンデンサC1の間をコンデンサC2,C3の直列回路に接続し、コンデンサC2,C3の間にダイオードD1のアノードダイオードD2のカソードを接続し、ダイオードD2のカソードにコンデンサC4の一端と抵抗R5,R6の直列回路を接続し、抵抗R5,R6の間から第1の出力電流検出電圧V1を取り出している。
パルス幅変調部38について、より詳細に説明する。パルス幅変調部38は、三角波発生器50、比較器48、RS-FF52及びリセット部54で構成されるものである。
三角波発生器50について、より詳細に説明する。三角波発生器50は、所定のパルス周期Tで、時間の経過伴って直線的に増加する三角波を発生するものであり、その構成や機能は任意であるが、一例とし、定電流源62とコンデンサC5の直列回路で構成される。コンデンサC5は所定のパルス周期ごとに放電リセットされており、放電リセットが解除されると、定電流源62からの一定電流でコンデンサC5が充電され、時間の経過に伴って直線的に増加するコンデンサ充電電圧を三角波信号(三角波電圧)Vtとして比較器48へ出力する。
比較器48について、より詳細に説明する。比較器48は、電流検出値入力部46からの第1の出力電流検出電圧V1をプラス入力端子に入力し、三角波発生器50からの三角波信号(三角波電圧)Vtをマイナス入力端子に入力し、両者を比較することでパルス幅変調信号を出力するものである。
リセット部54について、より詳細に説明する。リセット部54はパルス幅変調信号のパルス周期Tを決める所定の周期でリセットパルスVrを出力するものであり、その構成や機能は任意であるが、例えば、図1のドライブ制御部18の機能を実現するマイクロプロセッサ等のコンピュータ回路のプログラムの実行で実現されるパルス発生機能56により実現される。即ち、リセット部54のパルス発生機能56は、メモリの記憶機能として実現されるパルス周期設定部57に記憶されたパルス周期設定値に基づいた周期ごとに、所定パルス幅のリセットパルスVrを発生し、RS-FF52のリセット端子Rに出力するものである。
RS-FF52について、より詳細に説明する。RS-FF52は、公知のように、セット入力Sとリセット入力R及び非反転出力Qと反転出力Qbarを有し、入力(R S)と出力(Q Qbar)の関係は、
(L L)で(保 持)
(H L)で(H L)
(L H)で(L H)
(H H)で(禁 止)
となる。なお、反転出力Qbarは図面上では、公知のように、Qの上部に横棒を配置した記号で表示している。
フォトカプラ58について、より詳細に説明する。フォトカプラ58は電流検出値変換部30の1次側と2次側を電気的に絶縁分離させる信号伝達部として機能し、電気信号を光信号に変換して伝達した後に再び電気信号に変換するものであり、その構成や種類は任意であるが、例えば、発光ダイオード58aとフォトトランジスタ58bを備え、それぞれ抵抗R9,R10により電源ラインにプルアップ接続されており、RS-FF52で反転されたパルス幅変調信号により発光ダイオード58aを発光駆動し、フォトトランジスタ58bで受光してパルス幅変調信号Vpwmに変換し、電流検出値出力部60へ出力するものである。
電流検出値出力部60について、より詳細に説明する。電流検出値出力部60は、抵抗R11とコンデンサC7を直列接続した平滑回路であり、フォトカプラ58から出力されたパルス幅変調信号Vpmwを平滑したコンデンサC7の充電電圧を、第2の出力電流検出電圧V2として、図1に示した電流バランス回路32のカレントミラー回路に印加するものである。
バイアス部64について、より詳細に説明する。バイアス部64は、バイアス値設定部68、デューティパルス発生機能66、抵抗R7、R8及びコンデンサC6で構成される。デューティパルス発生機能66は、例えば、図1のドライブ制御部18の機能を実現するマイクロプロセッサ等のコンピュータ回路のプログラムの実行で実現されるものであり、メモリの記憶機能として実現されるバイアス値設定部68で設定されたデューティのパルス信号を所定周期で発生する。
電流検出値変換部30における第1の出力電流検出電圧V1を第2の出力電流検出電圧V2に変換するためのPWM変調回路部38に基づく変換特性は、所定の1次関数の変換特性となり、
V2=a・V1+b
で与えられる。ここで、aは1次関数のグラフでの傾き、bはV2軸上の切片となる。
バイアス部64でバイアス電圧Vbを零としていた場合の図2の電流検出値変換部30の動作を、図3の各部の信号波形を示したタイムチャートを参照して説明すると次のようになる。
図4は図3のタイムチャートによる動作に対応した電流検出値変換部30の変換特性、即ち、V1-V2変換特性70であり、
V2=a・V1+b
で示される所定の1次関数に従った変換特性となっている。
電流検出値変換部30のV1-V2変換特性における1次関数の傾きaは、パルス幅変調部38のパルス周期Tを変更することで補正できる。
電流検出値変換部30のV1-V2変換特性における1次関数の切片bは、バイアス部64によりバイアス電圧Vbを変更することで補正できる。
本実施形態のスイッチング電源装置にあっては、その製造が完了した後の検査等の工程において、装置毎に、出力電流Ioutを変化させながら、電流検出値変換部の第1の出力電流検出電圧V1と第2の出力電流検出電圧V2を測定して図4に示したV1-V2変換特性のグラフを作成し、予め定めた基準V1-V2変換特性に一致させるかずれを最小とするように、パルス周期設定部57によりパルス周期を変更してV1-V2変換特性における傾きaを補正し、また、バイアス値設定部68によりバイアス値を変更してV1-V2変換特性における切片bを補正する操作を行うこととなる。ここで、パルス周期設定部57及びバイアス値設定部68は、各設定値をメモリに記憶することで実現しており、補正操作が終了すれば、メモリに記憶された変更後のパルス周期及びバイアス値に基づくパルス幅変調により、基準V1-V2変換特性に従った変換が行われることになる。
本願の第2発明に係る電流検出値変換装置の実施形態について、より詳細に説明する。図9は電流検出値変換装置80の実施形態を示したブロック図であり、一例として、電流検出値変換装置80は、電流検出値入力部46、比較器48、三角波発生器50、RS-FF52、リセット部54、パルス周期設定部57、フォトカプラ58、電流検知値出力部60、バイアス部64及びバイアス値設定部68で構成される。このうちパルス幅変調部38は、比較器48、三角波発生器50、RS-FF52及びリセット部54で構成されている。
本発明によるスイッチング電源装置の変形例について、より詳細に説明する。本発明の車載情報表示装置は、上記の実施形態以外に、以下の変形を含むものである。
上記の実施形態のスイッチング電源装置は、ハーフブリッジ形のLLC共振コンバータを例にとっているが、フルブリッジ形のLLC共振コンバータとしてもよい。
上記の実施形態は、専用の調整装置を使用して補正したパルス周期とバイアス値の設定値を、スイッチング電源装置のドライブ制御部として機能するマイクロプロセッサのメモリに記憶させているが、これに限定されず、デップスイッチ等の設定操作部により設定するものであってもよい。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12a,12b:入力端子
14:入力整流平滑回路
15,16:スイッチング素子
18:ドライブ制御部
20:出力トランス
22:整流平滑回路
24a,24b:出力端子
25:電流バランス端子
26:遮光体
26:負荷
28:誤差検出部
30:電流検出値変換部
32:電流バランス回路
34:差動アンプ
36:基準電圧源
38:パルス幅変調部
40a:フォトカプラ発光素子
40b:フォトカプラ受光素子
42,62:定電流源
44:バイアス電圧源
46:電流検出値入力部
48:比較器
50:三角波発生器
52:RS-FF
54:リセット部
56:リセットパルス発生機能
57:パルス周期設定部
58:フォトカプラ
60:電流検出値出力部
64:バイアス部
66:デューティパルス発生機能
68:バイアス値設定部
70,72,74:V1-V2変換特性
Claims (7)
- 複数のスイッチング電源装置の出力を並列接続した場合に、1次側に流れるスイッチ電流に基づく出力電流検出値より各スイッチング電源装置の出力電流値をほぼ同じ値に揃える電流バランス回路を備えたスイッチング電源装置であって、
1次側に流れるスイッチ電流に対応して検出された第1の出力電流検出値を、パルス幅変調変換を利用したパルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して前記電流バランス回路に出力する電流検出値変換部を備え、
所定の要素を変更して設定保持することにより前記変換特性を補正可能に構成されたことを特徴とするスイッチング電源装置。
- 請求項1記載のスイッチング電源装置に於いて、
前記電流検出値変換部の前記変換特性は、所定の1次関数の変換特性であり、
前記所定の要素は、前記パルス幅変調変換のパルス周期を決めるための要素、及び又は前記パルス幅変調部に入力される前記第1の出力電流検出値に付加されるバイアス値であり、
前記パルス周期を決めるための要素を変更して設定保持することで前記1次関数の傾きが補正され、前記バイアス値を変更して設定保持することで前記1次関数の切片が補正される、
ことを特徴とするスイッチング電源装置。
- 請求項2記載のスイッチング電源装置に於いて、
前記パルス幅変調部は、
前記1次側に流れるスイッチ電流を分流して整流平滑することで前記第1の出力電流検出値を検出して入力する電流検出値入力部と、
所定の周期でリセット信号を出力するリセット部と、
前記リセット信号に基づく前記周期で三角波信号の発生を繰り返す三角波発生器と、
前記第1の出力電流検出値と前記三角波信号を入力して比較することでパルス幅変調変換してパルス幅変調信号を出力する比較器と、
前記パルス幅変調信号をセット端子に入力し、前記リセット信号をリセット端子に入力し、反転された前記パルス幅変調信号を反転出力端子から出力すると共に前記三角波発生部に供給して前記三角波信号の発生を停止した後に再度発生させるセットリセット型のフリップフロップと、
前記反転出力端子から出力された前記反転されたパルス幅変調信号をフォトカプラの光結合により電気的に分離して2次側に伝達する信号伝達部と、
前記信号伝達部で伝達された前記反転されたパルス幅変調信号の平滑により前記第2の出力電流検出値を生成して前記電流バランス回路へ出力する電流検出値出力部と、
を備え、
前記リセット部から出力する前記リセット信号の周期を変更して設定保持し、前記パルス幅変調信号の周期を変更させることで前記1次関数の傾きを補正し、前記比較器に入力する前記1の出力電流検出値のバイアス値を変更して設定保持することで前記1次関数の切片が補正される、
ことを特徴とするスイッチング電源装置。
- 入力された第1の出力電流検出値をパルス幅変調変換を利用したパルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して出力する電流検出値変換装置であって、
所定の要素を変更して設定保持することにより前記変換特性が補正可能に構成されたことを特徴とする電流検出値変換装置。
- 請求項4記載の電流検出値変換装置に於いて、
前記変換特性は、所定の1次関数に従った変換特性であり、
前記所定の要素は、前記パルス幅変調変換のパルス周期を決めるための要素、及び又は前記パルス幅変調部に入力される前記第1の出力電流検出値に付加されるバイアス値であり、
前記パルス周期を決めるための要素を変更して設定保持することで前記1次関数の傾きが補正され、前記バイアス値を変更して設定保持することで前記1次関数の切片が補正される、
ことを特徴とする電流検出値変換装置。
- 請求項5記載の電流検出値変換装置に於いて、
前記パルス幅変調部は、
所定の対象装置に流れる所定の電流から前記第1の出力電流検出値を検出して入力する電流検出値入力部と、
所定の周期でリセット信号を出力するリセット部と、
前記リセット信号に基づく前記周期で三角波信号の発生を繰り返す三角波発生器と、
前記第1の出力電流検出値と前記三角波信号を入力して比較することでパルス幅変調変換してパルス幅変調信号を出力する比較器と、
前記パルス幅変調信号をセット端子に入力し、前記リセット信号をリセット端子に入力し、反転された前記パルス幅変調信号を反転出力端子から出力すると共に前記三角波発生部に供給して前記三角波信号の発生を停止した後に再度発生させるセットリセット型のフリップフロップと、
前記反転されたパルス幅変調信号の平滑により前記第2の出力電流検出値を生成して出力する電流検出値出力部と、
を備え、
前記リセット部から出力する前記リセット信号の周期を変更して設定保持し、前記パルス幅変調信号の周期を変更させることで前記1次関数の傾きが補正され、前記比較器に入力する前記1の出力電流検出値のバイアス値を変更して設定保持することで前記1次関数の切片が補正される、
ことを特徴とする電流検出値変換装置。
- 請求項6記載の電流検出値変換装置に於いて、
前記パルス幅変調部は、さらに、前記フリップフロップの前記反転出力端子から出力された前記反転されたパルス幅変調信号をフォトカプラの光結合により電気的に分離して前記電流検出値出力部に伝達する信号伝達部を備えたことを特徴とする電流検出値変換装置。
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