JP2022127734A - スイッチング電源装置及び電流検出値変換装置 - Google Patents

スイッチング電源装置及び電流検出値変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品等のばらつきに起因した電流バランス制御用の出力電流検出値のばらつきを補正して精度の高い電流バランス動作を可能とするスイッチング電源装置及び電流検出値変換装置を提供する。【解決手段】スイッチング電源装置10A、10Bにおいて、電流バランス回路32は、出力を並列接続した場合に出力電流値を略揃える。電流検出値変換部30は、1次側に流れるスイッチ電流に対応して検出された第1の出力電流検出値を、パルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して電流バランス回路に出力する。電流検出値変換部の変換特性は所定の1次関数の変換特性であり、パルス周期を変更することで1次関数の傾きが、第1の電流検出値のバイアス値を変更することで1次関数の切片が補正される。適切なパルス周期とバイアス値の設定により、第1の出力電流検出値がばらついても第2の出力電流検出値を揃えることを可能とする。【選択図】図1

Description

本発明は、並列接続した複数のスイッチング電源装置の出力電流値をほぼ同じ値に揃える電流バランス回路を備えたスイッチング電源装置及び電流検出値変換装置に関する。
従来、図10に示すように、2台のスイッチング電源装置100A、100Bを負荷102に対し並列接続して使用する際には、出力端子+V,-Vを並列接続すると共に電流バランス端子CB間を接続し、電流バランス回路によりスイッチング電源装置100A,100Bの出力電流値をほぼ同じ値に揃えるようにそれぞれで出力電圧の制御を行っている。
図11は電流バランス回路を備えた従来のスイッチング電源装置の回路である。交流の入力電圧Vinは入力整流平滑回路103で整流平滑された後、出力トランス104、MOS-FETを用いたインバータ素子105、ドライブ制御回路106、整流平滑回路107で構成されるインバータ回路のスイッチングにより一定の出力電圧Voutを出力端子+V,-Vから負荷に供給している。
出力端子+V,-Vはセンシング端子+S,-Sに接続され、誤差検出回路108に出力電圧Voutを入力している。誤差検出回路108は、抵抗R116,R117,R118の直列回路の入力電圧と基準電圧VRの差に応じた出力電流を差動アンプ111により抵抗R119と直列接続したフォトカプラ発光素子113aに流して発光駆動させ、負帰還110により入力側へ帰還させている。
フォトカプラ発光素子113aからの光はドライブ制御回路106に内蔵しているフォトカプラ受光素子113bで受光され、出力電圧を一定電圧に保つようにインバータ素子105をスイッチング制御する。
電流バランス回路109は、抵抗R111,R112、R115、トランジスタTR111,TR112で構成された第1カレントミラー回路115と、抵抗R113,R114、トランジスタTR113,TR114で構成された第2カレントミラー回路116を備える。
第1カレントミラー回路115はバイアス電圧源114より一定のバイアス電圧VBを受けている。また、第2カレントミラー回路116には、バイアス電圧VBに電流カレントトランス112によるインバータ1次電流Iswから検出した出力電流Ioutに比例する出力電流検出電圧V1を加算した電圧(VB+V1)が印加される。
カレントトランス112は1次巻線をインバータ1次側に接続し、2次巻線の出力をダイオードD111、D112、電流検出用の抵抗R120及びコンデンサC110により整流平滑して出力電流検出電圧V1を取り出している。
第1カレントミラー回路115は、バイアス電圧VBの印加によりトランジスタTR111に一定電流IRを流し、このため他方のトランジスタTR112にも一定電流IRが流れ、トランジスタTR112側は第2カレントミラー回路116のトランジスタTR113側に接続された定電流源として動作する。
電流バランス回路109の動作は次のようになる。第2カレントミラー回路116のトランジスタTR113には定電流源として機能する第1カレントミラー回路115のトランジスタTR112により一定電流IRが流れている。また電流バランス端子CBには、出力電流に比例した出力電流検出電圧V1から定電流IRによる抵抗R113とトランジスタTR113の電圧降下分だけ低い電流バランス電圧VCBが加わっている。
ここで電流バランス端子CBに接続している別のスイッチング電源装置の電流バランス端子の電流バランス電圧VCBが低かったとすると、両者の差に応じた電流バランス電流ICが流れ出し、このためトランジスタTR113のコレクタ電流は(IR+IC)となる。このため他方のトランジスタTR114のコレクタ電流も(IR+IC)となり、抵抗R118に発生する電圧が電流バランス電流ICに応じて増加する。
これにより差動アンプ111の出力も増加し、ドライブ制御回路106は出力電圧Voutを低下させるようにインバータ素子105をスイッチング制御し、出力電流Ioutが低下し、電流バランスをとるようになる
特開2013-150513号公報
しかしながら、このような従来のカレントトランスを用いた電流バランス回路にあっては、本来比例関係にある1次側のスイッチ電流Iswと出力電流Ioutとの関係に、出力トランス104のインダクタンス等の部品特性のばらつきよって装置ごとのずれが生じており、このため1次側スイッチ電流Iswを絶縁型のカレントトランス112により2次側に伝達して整流平滑された出力電流検出電圧V1と出力電流Ioutとの関係にも装置ごとのずれが生じている。
このため、スイッチ電源装置を複数台並列接続する場合は、当該ずれを考慮する必要があり、つまり、当該ずれは電流バランスの精度を低下させ、並列接続時における許容出力電流を低減させなければならない、という問題があった。
本発明は、部品等の装置固有のばらつきに起因した電流バランス制御用の出力電流検出値のばらつきを補正して精度の高い電流バランス動作を可能とするスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、部品等の装置固有のばらつきに起因した出力電流検出値のばらつきを補正して精度の高い電流モニタなどを可能とする電流検出値変換装置を提供することを目的とする。
(第1発明:スイッチング電源装置)
本発明は、複数のスイッチング電源装置の出力を並列接続した場合に、1次側に流れるスイッチ電流に基づく出力電流検出値より各スイッチング電源装置の出力電流値をほぼ同じ値に揃える電流バランス回路を備えたスイッチング電源装置であって、
1次側に流れるスイッチ電流に対応して検出された第1の出力電流検出値を、パルス幅変調変換を利用したパルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して電流バランス回路に出力する電流検出値変換部を備え、
所定の要素を変更して設定保持することにより変換特性を補正可能とするように構成されたことを特徴とする。
(出力電流検出値の変換特性の補正)
電流検出値変換部の変換特性は、所定の1次関数の変換特性であり、
所定の要素は、パルス幅変調変換のパルス周期を決めるための要素、及び又はパルス幅変調部に入力される第1の出力電流検出値に付加されるバイアス値であり、
パルス周期を決めるための要素を変更して設定保持することで1次関数の傾きが補正され、バイアス値を変更して設定保持することで1次関数が切片を補正される。
(パルス変調部)
パルス幅変調部は、
1次側に流れるスイッチ電流を分流して整流平滑することで第1の出力電流検出値を検出して入力する電流検出値入力部と、
所定の周期でリセット信号を出力するリセット部と、
リセット信号に基づく周期で三角波信号の発生を繰り返す三角波発生器と、
第1の出力電流検出値と三角波信号を入力して比較することでパルス幅変調変換してパルス幅変調信号を出力する比較器と、
パルス幅変調信号をセット端子に入力し、リセット信号をリセット端子に入力し、反転されたパルス幅変調信号を反転出力端子から出力すると共に三角波発生部に供給して三角波信号の発生を停止した後に再度発生させるセットリセット型のフリップフロップと、
反転出力端子から出力された反転されたパルス幅変調信号をフォトカプラの光結合により電気的に分離して2次側に伝達する信号伝達部と、
信号伝達部で伝達された反転されたパルス幅変調信号の平滑により第2の出力電流検出値を生成して電流バランス回路へ出力する電流検出値出力部と、
を備え、
リセット部から出力するリセット信号の周期を変更して設定保持し、パルス幅変調信号の周期を変更させることで1次関数の傾きが補正され、比較器に入力する第1の出力電流検出値のバイアス値を変更して設定保持することで1次関数の切片が補正される。
(第2発明:電流検出値変換装置)
本発明は、電流検出値変換装置であって、
入力された第1の出力電流検出値をパルス幅変調変換を利用したパルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して出力する電流検出値変換装置であって、
所定の要素を変更して設定保持することにより変換特性が補正可能に構成されたことを特徴とする。
(出力電流検出値の変換特性の補正)
変換特性は、所定の1次関数に従った変換特性であり、
所定の要素は、パルス幅変調変換のパルス周期を決めるための要素、及び又はパルス幅変調部に入力される第1の出力電流検出値に付加されるバイアス値であり、
パルス周期を決めるための要素を変更して設定保持することで1次関数の傾きが補正され、バイアス値を変更して設定保持することで1次関数の切片が補正される。
(パルス変調部)
パルス幅変調部は、
所定の対象装置に流れる所定の電流から第1の出力電流検出値を検出して入力する電流検出値入力部と、
所定の周期でリセット信号を出力するリセット部と、
リセット信号に基づく周期で三角波信号の発生を繰り返す三角波発生器と、
第1の出力電流検出値と三角波信号を入力して比較することでパルス幅変調変換してパルス幅変調信号を出力する比較器と、
パルス幅変調信号をセット端子に入力し、リセット信号をリセット端子に入力し、反転されたパルス幅変調信号を反転出力端子から出力すると共に三角波発生部に供給して三角波信号の発生を停止した後に再度発生させるセットリセット型のフリップフロップと、
反転されたパルス幅変調信号の平滑により第2の出力電流検出値を生成して出力する電流検出値出力部と、
を備え、
リセット部から出力するリセット信号の周期を変更して設定保持し、パルス幅変調信号の周期を変更させることで1次関数の傾きが補正され、比較器に入力する第1の出力電流検出値のバイアス値を変更して設定保持することで1次関数の切片が補正される。
(フォトカプラの信号伝達部)
パルス幅変調部は、さらに、フリップフロップの反転出力端子から出力された反転されたパルス幅変調信号をフォトカプラの光結合により電気的に分離して電流検出値出力部に伝達する信号伝達部を備える。
(第1発明:スイッチング電源装置の効果)
本発明のスイッチング電源装置によれば、出力トランスのインダクタンス値などの装置部品などに起因したばらつきによって、電流バランス制御に使用する1次側スイッチ電流の電流検出値に装置固有のばらつきがあっても、1次側に流れるスイッチ電流に対応して検出された第1の出力電流検出値を、パルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して電流バランス回路に出力し、パルス幅変調部の所定の要素を変更することにより変換特性が補正され、装置ごとにばらつく第1の出力電流検出値から変換した第2の出力電流検出値のばらつきを低減して規定範囲に収めることができ、精度の良い電流バランス動作を可能とすることで、負荷に対し複数のスイッチング電源装置を並列接続した場合の許容出力電流の低減度合を低くすることを可能とする。
(出力電流検出値の変換特性の補正による効果)
また、電流検出値変換部の変換特性は所定の1次関数の変換特性となることから、パルス幅変調部のパルス周期を変更することで1次関数の傾きが補正され、パルス幅変調部に入力する第1の出力電流検出値のバイアス値を変更することで1次関数の切片が補正され、これによって並列接続するスイッチング電源装置に部品などに起因して第1の出力電流検出値にばらつきがあっても、パルス周期及び又はバイアス値の変更による変換特性の補正で、変換出力される第2の出力電流検出値を適切に揃える補正が可能となる。
この変換特性の補正は、スイッチング電源装置を製造した後の工程で、パーソナルコンピュータ等の専用の調整装置を使用することで、出力電流を変えながら第1の出力電圧検出値と第2の電流検出値を測定して1次関数の変換特性をプロットし、基準となる特性となるようにパルス周期とバイアス値を補正する操作を行い、補正後にパルス周期とバイアス値をスイッチング電源装置側に設定値として記憶させることで、簡単且つ容易に、変換特性の補正を行うことができる。
(パルス変調部の効果)
また、パルス幅変調部は、整流平滑回路を用いた電流検出値入力部、リセット部、三角波発生器、比較器、セットリセット型フリップフロップ、フォトカプラの信号伝達部、及び、平滑回路を用いた電流検出値出力部を備えた公知のパルス幅変調回路を基本とすることから簡単且つ容易に構成することができ、また、1次関数の変換特性は、リセット信号の周期、即ちパルス幅変調信号のパルス周期を変更して設定記憶させることで1次関数の傾きが補正され、また、比較器に入力する第1の出力電流検出値のバイアス値を変更して設定記憶させることで1次関数の切片が補正できる。また、カレントトランスを使用せずに、安価なフォトカプラで1次側から2次側に信号が伝達できる。
(第2発明:電流検出値変換装置の効果)
本発明は、電流バランス回路を備えたスイッチング電源装置に限定されるものではなく、例えば、任意の対象装置に流れている電流をモニタ又は電流に基づき所定の制御するための電流検出値変換装置としての使用を可能とし、対象装置の部品などのばらつきに起因して装置ごとに電流のばらつきがあっても、対象装置に流れる電流から検出された第1の出力電流検出値を、パルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換してモニタ又は制御のために出力し、パルス幅変調部の所定の要素を変更することにより変換特性を補正し、第1の出力電流検出値から変換した第2の出力電流検出値の装置ごとのばらつきを低減して規定範囲に収めることができ、対象装置が異なっても精度の良い電流モニタや電流に基づく制御を可能とすることで、対象装置の性能や品質を高いレベルに保つことを可能とする。
また、「出力電流検出値の変換特性の補正による効果」及び「パルス変調部の効果」は、前述したスイッチング電源装置の場合と基本的に同様となる。
また、電流検出値変換装置は、スイッチング電源装置とは異なり、1次側と2次側の絶縁分離は必ずしも必要としないことから、パルス幅変調部の構成に「フォトカプラの伝達部」は含めておらず、その分、簡単な構成にできる。一方、対象装置が1次側と2次側に絶縁分離されており、変換結果を2次側で使用する場合には、スイッチング電源装置と同様に、パルス幅変調部に「フォトカプラの伝達部」を含めて対応可能とする。
並列接続された本発明のスイッチング電源装置の実施形態を示した回路ブロック図である。 図1の電流検出値変換部の実施形態を示した回路ブロック図である。 図2の電流検出値変換部の各部の信号波形を示したタイムチャートである。 図3の電流検出値変換部による第1の出力電流検出値V1と第2の出力電流検出値V2の変換特性を示したグラフ部である。 図2の電流検出値変換部でバイアス値を変更した場合の各部の信号波形を示したタイムチャートである。 図5のバイアス値の変更に伴う電流検出値変換部による第1の出力電流検出値V1と第2の出力電流検出値V2の変換特性の変化を示したグラフ部である。 図2の電流検出値変換部でパルス周期を変更した場合の各部の信号波形を示したタイムチャートである。 図5のパルス周期の変更に伴う電流検出値変換部による第1の出力電流検出値V1と第2の出力電流検出値V2の変換特性の変化を示したグラフ部である。 本発明による電流検出値変換装置の実施形態を示したブロック図である。 並列接続して使用するスイッチング電源装置を示した説明図である。 電流バランス回路を備えた従来のスイッチング電源装置を示した回路ブロック図である。
以下に、本発明に係るスイッチング電源装置及び電流検出値変換装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態により、本発明が限定されるものではない。
[実施形態の基本的な概念]
まず、実施形態の基本的概念について説明する。本願の第1発明に係る実施形態は、概略的に、電流バランス回路を備えたスイッチング電源装置に関するものである。
ここで、「スイッチング電源装置」とは、1次側の入力電力をスイッチング素子により、2次側で利用する所定の直流電力に変換し、フィードバック制御により出力電圧を一定に保つようにスイッチング素子を制御する装置で、電流バランス回路を備えたものであり、スイッチング安定化電源、スイッチングレギュレータ等を含み、AC-DCコンバータ、DC-DCコンバータ等を含む概念である。
また「スイッチング電源装置」は、非絶縁型と絶縁型に分けられるが、本実施形態は、トランス結合により1次側から2次側に電力を伝達する絶縁型のDC-DCコンバータを一例として取り上げており、回路方式として、LLC共振方式、フォワード方式、フライバック方式、ハーフブリッジ方式、フルブリッジ方式等を含むものである。
また、「電流バランス回路」とは、複数のスイッチング電源装置を負荷に対し並列接続した場合に、各スイッチング電源装置の出力電流値をほぼ同じ値に揃えるようにスイッチング素子を制御する回路であり、カレントミラー回路を用いた回路等を含む概念である。
またスイッチング電源装置は、電流検出値変換部を備えるものである。「電流検出値変換部」とは、1次側に流れるスイッチ電流に対応して検出された第1の出力電流検出値を、パルス幅変調変換を利用したパルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して電流バランス回路に出力するものであり、所定の要素を変更して設定保持(設定記憶)させることにより変換特性を補正可能に構成されたものである。
ここで、「第1の出力電流検出値」とは、例えば1次側に流れるスイッチ電流を分流して整流平滑することで検出された検出電圧である「第1の出力電流検出電圧」であり、従来は、そのまま電流バランス回路に出力しているが、本実施形態にあっては、電流検出値変換部により所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換した後に、電流バランス回路に出力するものである。
また、「パルス幅変調部」とは、入力した第1の出力電流検出値に対応したパルス幅をもつパルス幅変調信号に変換して出力するものであり、PWM(Pulse Width Modulation)を利用するである。ここで、パルス幅とは、パルス信号がパルス内でHレベルとなっている時間であり、パルス幅をパルス周期で割った「デューティ(オン・デューティ或いはデューティ比ともいう)として表現することもでき、この場合、「パルス幅変調部」とは、入力した第1の出力電流検出値に対応したデューティをもつパルス幅変調信号に変換して出力するものである、ということもできる。
パルス幅変調部は公知であり、その構成や機能は任意であるが、例えば、少なくとも比較器と三角波発生器を含むものであり、比較器に第1の出力電圧検出値と所定パルス周期で発生する三角波信号を入力してパルス幅変調信号を出力するものである。
また、「所定の変換特性」とは、第1の出力電流検出値をパルス幅(デューティ)に変換する特性と、変換したパルス幅(デューティ)を第2の出力電流検出値に変換する特性とを合わせた変換特性であり、本実施形態にあっては、第1の出力電流検出値を第1の出力電流検出電圧V1、第2の出力電流検出値を第2の出力電流検出電圧V2としており、
V2=aV1+b
の1次関数に従った変換特性となる。ここで、aが1次関数の傾きであり、bが1次関数の切片である。
また本実施形態のスイッチング電源装置は、所定の要素を変更して設定保持させることにより
V2=aV1+b
の変換特性を補正可能に構成されたものである。
ここで、「所定の要素」とは、パルス幅変調変換のパルス周期を決めるための要素と、パルス幅変調部に入力する第1の出力電流検出値に付加されるバイアス値がある。パルス幅変調変換のパルス周期を決めるための要素を変更してパルス幅変調部のパルス周期を変更すると、1次関数の変換特性における傾きaが補正されるものである。また、バイアス値を変更すると、1次関数の変換特性における切片bが補正されるものである。このパルス幅変調部の変換特性の補正によって、電流検出値変換部から出力される第2の出力電流検出値を適正な値に調整できる。
スイッチング電源装置の1次側に流れるスイッチ電流と2次側からの出力電流は所定の関係にあるが、出力トランスのインダクタンス値等の部品のばらつきにより、装置ごとでずれが生じている。このため、1次側に流れるスイッチ電流を分流して整流平滑した第1の出力電流検出値も、部品のばらつきに起因して、出力電流との関係で装置ごとのずれがあり、そのまま電流バランス動作に用いると、並列接続している他のスイッチング電源装置の出力電流と揃える電流バランスの精度が低下する。
そこで、本実施形態にあっては、スイッチング電源装置の製造が完了した後の工程において、パルス幅変調部の第1の出力電流検出値と第2の出力電流検出値を、負荷に対する出力電流を変化させながら測定して、例えば1次関数の変換特性を取得し、この取得した1次関数の変換特性が予め決めた基準となる1次関数の変換特性に一致させるように補正する操作を行って最適なパルス周期とバイアス値を取得し、スイッチング電源装置のパルス幅変調部に設定保持させるものである。
これによって、製造されるスイッチング装置の1次側のスイッチ電流と出力電流との間に部品のばらつきなどによるずれが存在しても、電流バランス制御に用いる第2の出力電流検出値の装置ごとのずれが低減除去され、スイッチング電源装置を負荷に対し並列接続して使用する場合に精度の高い電流バランス動作が行われるものである。
また、本願の第2発明に係る電流検出値変換装置は、電流バランス回路を備えたスイッチング電源装置に限定されるものではなく、入力した第1の出力電流検出値をパルス幅変調変換を利用したパルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して出力するものであり、スイッチング電源装置の場合と同様に、例えばパルス幅変調変換のパルス周期を決めるための要素とバイアス値の変更により1次関数に従って変換特性の傾きと切片を補正し、装置固有のばらつきに起因したずれがあっても、第2の出力電流検出値を基準とする1次関数の変換特性に合わせ、例えば第2の出力電流検出値をモニタしたり、第2の出力電流検出値に基づき所定の制御を行う場合の精度を向上するものである。
以下、具体的な実施形態を説明する。以下に示す具体的な実施形態では、「スイッチンング電源装置」が「LLC共振型のスイッチング電源装置」であり、「第1の出力電流検出値」が「第1の出力電流検出電圧V1」であり、「第2の出力電流検出値」が「第2の出力電流検出電圧V2」である場合について説明する。
[スイッチング電源装置の具体的な実施形態]
スイッチング電源装置の実施形態の具体的内容について、より詳細に説明する。その内容については以下のように分けて説明する。
a.並列接続されたスイッチング電源装置
a1.スイッチング電源装置10A
a2.LLC共振コンバータ
a3.電流バランス回路32
b.電流検出値変換部30
b1.電流検出値入力部46
b2.パルス幅変調部38
b2-1.三角波発生器50
b2-2.比較器48
b2-3.リセット部54
b2-4.RS-FF52
b3.フォトカプラ58
b4.電流検出値出力部60
b5.バイアス部64
c.電流検出値変換部の変換特性の補正
c1.電流検出値変換部30の動作と変換特性
c2.V1-V2変換特性
d.パルス周期の変更によるV1-V2変換特性の補正
e.バイアス電圧値の変更によるV1-V2変換特性の補正
f.スイッチング電源装置の調整作業
g.電流検出値変換装置
h.本発明の変形例
[a.並列接続されたスイッチング電源装置]
まず、電流バランス回路を備えたスイッチング電源装置について、より詳細に説明する。図1は、2台のLLC共振型のスイッチング電源装置の実施形態を示した回路ブロック図である。図1に示すように、2台のスイッチング電源装置10A、10Bを負荷26に対し並列接続して使用する際には、出力端子24a,24bを並列接続すると共に電流バランス端子25間を接続し、電流バランス回路32によりスイッチング電源装置10A,10Bの出力電流値Ioutをほぼ同じ値に揃えるようにそれぞれで出力電圧Voutの制御を行っている。
(a1.スイッチング電源装置10A)
スイッチング電源装置10Aについて説明すると(スイッチング電源装置10Bも同様となる)、交流の入力電圧Vinは入力整流平滑回路14で整流平滑された後、出力トランス20、MOS-FETを用いたスイッチング素子15,16、ドライブ制御部18、整流平滑回路22で構成されるLLC共振コンバータのスイッチングにより一定の出力電圧Voutを出力端子24a,24bから負荷26に供給している。ここで、2次側の整流平滑回路22は任意であるが、例えば、中点タップを有する二次巻線L2を用いた倍電圧整流平滑回路としている。
(a2.LLC共振コンバータ)
LLC共振コンバータはハーフブリッジ形を例にとっており、スイッチング素子15,16の直列回路、共振コンデンサC1、出力トランス20、平滑整流回路22から構成される。出力トランス20は1次巻線L1と二次巻線L2を有し、結合係数を小さくすることで等価的に示す漏れインダクタンスLrを大きくし、これを共振インダクタとして利用している。また、1次巻線L1には等価的に励磁インダクタンスLmが並列接続される。
LLC共振コンバータの動作の概略は次のようになる。ドライブ制御部18により所定のスイッチング周波数でスイッチング素子15,16を交互にオン、オフさせている。スイッチング素子16がオフの状態でスイッチング素子15をオンすると、電源プラス12a側、漏れインダクタンスLr、1次巻線L1及び励磁インダクタンスLm、及び共振コンデンサC1、電源マイナス12b側となる経路で正方向に共振電流が流れる。
共振コンデンサC1の充電に伴い正方向の共振電流が低下し、2次側の整流平滑回路22を構成する倍電圧整流回路の一方の整流ダイオードに流れる電流が零に近づいたタイミングでスイッチング素子15をオフし、続いてスイッチング素子16をオンする零電圧スイッチング(ZVC: Zero Voltage Switching)を行う。これにより共振コンデンサC1に蓄積された電気エネルギーにより、スイッチング素子16、1次巻線L1及び励磁インダクタンスLm、漏れインダクタンスLr、共振コンデンサC1となる経路で負方向に共振電流が流れる。
共振コンデンサC1の放電により負方向の共振電流が低下し、2次側整流平滑回路22を構成する倍電圧整流回路の他方の整流ダイオードに流れる電流が零に近づいたタイミングでスイッチング素子16をオフし、続いてスイッチング素子15をオンする零電圧スイッチング(ZVC)を行い、これを繰り返す。なお、スイッチング素子15,16の零電圧スイッチング(ZVC)の動作の詳細は公知であり、これは省略している。
また、LLC共振コンバータは、周波数変調で出力電圧Voutを制御する回路方式である。LCC共振コンバータのスイッチング周波数に対する入出力電圧比の関係は、入出力電圧比の最大値を境界に動作モードが異なり、入出力電圧比が最大値よりも高い周波数領域で使用する。この使用周波数領域では、スイッチング周波数の増加に対し入出力電圧比が減少する関係にある。即ち、ドライブ制御部18でスイッチング周波数を増加させることで出力電圧Voutを低下させ、スイッチング周波数を低下させることで出力電圧Voutを増加させることができる。
誤差検出部28には出力電圧Voutが入力されている。誤差検出部28は、出力電圧Voutを抵抗R3,R4の直列回路により分圧した電圧と基準電圧源36の基準電圧VRの差に応じた出力電流を差動アンプ34によりフォトカプラ発光素子40aに流して発光駆動する。
フォトカプラ発光素子40aからの光はドライブ制御部18に内蔵しているフォトカプラ受光素子40bで受光され、出力電圧を一定電圧に保つようにスイッチング素子15,16のスイッチング周波数を制御する。ドライブ制御部18は、例えば、マイクロプロセッサ等のCPU、メモリ、各種入出力ポート等を備えたコンピュータ回路であり、プログラムの実行により、ドライブ制御部18の機能が実現されている。
(a3.電流バランス回路32)
電流バランス回路32は、抵抗R1,R2、トランジスタTR1,TR2で構成されたカレントミラー回路を備え、トランジスタTR1のコレクタは定電流源42とバイアス電圧VBのバイアス電源44に直列に接続されている。
電流検出値変換部30は、共振コンデンサC1に流れるスイッチ電流を分流して整流平滑することで第1の出力電流検出電圧V1を検出し、続いてパルス幅変調した後に平滑して得られた第2の出力電流検出電圧V2を電流バランス回路32のカレントミラー回路に印加している。
このためカレントミラー回路には、バイアス電圧VBに電流検出値変換部30からされた出力電流Ioutに比例する第2の出力電流検出電圧V2が加算された電圧(VB+V2)が印加される。
電流バランス回路32の動作は次のようになる。カレントミラー回路のトランジスタTR1には定電流源42により一定電流IRが流れている。また電流バランス端子25には、出力電流に比例した第2の出力電流検出電圧V2から定電流IRによる抵抗R1とトランジスタTR1の電圧降下分だけ低い電流バランス電圧VCBが加わっている。
ここで電流バランス端子25に接続している別のスイッチング電源装置10Bの電流バランス端子25の電流バランス電圧VCBが低かったとすると、両者の差に応じた電流バランス電流ICが流れ出し、このためトランジスタTR1のコレクタ電流は(IR+IC)となる。このため他方のトランジスタTR2のコレクタ電流も(IR+IC)となり、抵抗R4に発生する電圧が電流バランス電流ICに応じて増加する。
これにより差動アンプ34の出力も増加し、ドライブ制御部18はスイッチング素子15,16のスイッチング周波数を増加させることで出力電圧Voutを低下させるように制御し、出力電流Ioutが低下し、電流バランスをとるようになる。
一方、他方のスイッチング電源装置10Bにおける電流バランス回路32のトランジスタTR2のコレクタ電流は(IR-IC)となり、抵抗R4に発生する電圧が減少する。これにより差動アンプ34の出力も減少し、ドライブ制御部18はスイッチング素子15,16のスイッチング周波数を低下させることで出力電圧Voutを増加させるように制御し、出力電流Ioutが増加し、電流バランスをとるようになる。
[b.電流検出値変換部30]
次に、図1に示した電流検出値変換部30について、より詳細に説明する。電流検出値変換部30は、スイッチング素子15,16のオン、オフに伴い1次側に流れるスイッチ電流となる共振電流に対応して検出された第1の出力電流検出電圧V1を、パルス幅変調部38に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出電圧V2に変換して電流バランス回路32のカレントミラー回路に印加するものであり、特に、パルス幅変調部38におけるパルス周期Tと入力する第1の出力電流検出電圧V1のバイアス値Vbを変更して設定記憶させることにより、第1の出力電流検出電圧V1を第2の出力電流検出電圧V2に変換する変換特性(以下「V1-V2変換特性」という)を補正可能に構成されたこと特徴とするものである。
図2は電流検出値変換部の実施形態を示した回路ブロックであり、図2に示すように、一例として、電流検出値変換部30は、電流検出値入力部46、比較器48、三角波発生器50、RS-FF(セットリセット型フリップフロップ)52、リセット部54、フォトカプラ58、電流検知値出力部60及びバイアス部64で構成される。このうち、パルス幅変調部38は、比較器48、三角波発生器50、RS-FF52及びリセット部54で構成される。
(b1.電流検出値入力部46)
電流検出値入力部46について、より詳細に説明する。電流検出値入力部46は、一例として、コンデンサC2,C3,C4、ダイオードD1,D2及び抵抗R5,R6で構成される。即ち、1次巻線L1と共振コンデンサC1の間をコンデンサC2,C3の直列回路に接続し、コンデンサC2,C3の間にダイオードD1のアノードダイオードD2のカソードを接続し、ダイオードD2のカソードにコンデンサC4の一端と抵抗R5,R6の直列回路を接続し、抵抗R5,R6の間から第1の出力電流検出電圧V1を取り出している。
電流検出値入力部46は、共振コンデンサC1に流れる電流をコンデンサC3,C4で分流してダイオードD1,D2で整流し、続いて、コンデンサC4で平滑して抵抗R5,R6により分圧し、1次側に流れる共振電流(スイッチ電流)に比例した第1の出力電流検出電圧V1を検出している。
(b2.パルス幅変調部38)
パルス幅変調部38について、より詳細に説明する。パルス幅変調部38は、三角波発生器50、比較器48、RS-FF52及びリセット部54で構成されるものである。
(b2-1.三角波発生器50)
三角波発生器50について、より詳細に説明する。三角波発生器50は、所定のパルス周期Tで、時間の経過伴って直線的に増加する三角波を発生するものであり、その構成や機能は任意であるが、一例とし、定電流源62とコンデンサC5の直列回路で構成される。コンデンサC5は所定のパルス周期ごとに放電リセットされており、放電リセットが解除されると、定電流源62からの一定電流でコンデンサC5が充電され、時間の経過に伴って直線的に増加するコンデンサ充電電圧を三角波信号(三角波電圧)Vtとして比較器48へ出力する。
(b2-2.比較器48)
比較器48について、より詳細に説明する。比較器48は、電流検出値入力部46からの第1の出力電流検出電圧V1をプラス入力端子に入力し、三角波発生器50からの三角波信号(三角波電圧)Vtをマイナス入力端子に入力し、両者を比較することでパルス幅変調信号を出力するものである。
即ち、パルス周期Tにおいて、時間の経過に伴って増加する三角波信号Vtが第1の出力電流検出電圧V1より小さい場合、比較器48の出力はHレベルとなり、三角波信号Vtが第1の出力電流検出電圧V1に達すると比較器48の出力はLレベルに切り替わり、第1の出力電流検出電圧V1の大きさに比例したパルス幅のパルス幅変調信号を出力する。ここで、パルス幅変調信号のパルス周期に対するパルス幅の割合はデューティであり、比較器48は第1の出力電流検出電圧V1の大きさに比例したデューティのパルス幅変調信号を出力するものである。
(b2-3.リセット部54)
リセット部54について、より詳細に説明する。リセット部54はパルス幅変調信号のパルス周期Tを決める所定の周期でリセットパルスVrを出力するものであり、その構成や機能は任意であるが、例えば、図1のドライブ制御部18の機能を実現するマイクロプロセッサ等のコンピュータ回路のプログラムの実行で実現されるパルス発生機能56により実現される。即ち、リセット部54のパルス発生機能56は、メモリの記憶機能として実現されるパルス周期設定部57に記憶されたパルス周期設定値に基づいた周期ごとに、所定パルス幅のリセットパルスVrを発生し、RS-FF52のリセット端子Rに出力するものである。
(b2-4.RS-FF52)
RS-FF52について、より詳細に説明する。RS-FF52は、公知のように、セット入力Sとリセット入力R及び非反転出力Qと反転出力Qbarを有し、入力(R S)と出力(Q Qbar)の関係は、
(L L)で(保 持)
(H L)で(H L)
(L H)で(L H)
(H H)で(禁 止)
となる。なお、反転出力Qbarは図面上では、公知のように、Qの上部に横棒を配置した記号で表示している。
本実施形態では、比較器48の出力がRS-FF52のセット入力Sとなり、リセット部56の出力(リセットパルスVr)がRS-FF52のリセット入力Rとなり、Qbar出力が次段のフォトカプラ58に出力されていることから、比較器48から出力されたパルス幅変調信号はRS-FF52で反転されてフォトカプラ58に出力される。
また、RS-FF52のQbar出力は三角波発生器50の定電流源62とコンデンサC5の間にダイオードD3を介して接続されている。このため、比較器48で三角波信号Vtが第1の出力電流検出電圧V1に達し、比較器48の出力がLレベルからHレベルに立ち上がってRS-FF52のQbar出力がLレベルへの立ち下がりにより、ダイオードD3を介して三角波発生器50のコンデンサC5が放電リセットされ、三角波信号Vtが停止される。次にリセットパルスVrが出力された場合のRS-FF52のリセットによるQbar出力のHレベルへの立ち上りにより、ダイオードD3が逆バイアスによりオフとなり、三角波発生器50の定電流源62によるコンデンサC5の充電が再開されることで、新たな三角波信号Vtの発生が開始される。
(b3.フォトカプラ58)
フォトカプラ58について、より詳細に説明する。フォトカプラ58は電流検出値変換部30の1次側と2次側を電気的に絶縁分離させる信号伝達部として機能し、電気信号を光信号に変換して伝達した後に再び電気信号に変換するものであり、その構成や種類は任意であるが、例えば、発光ダイオード58aとフォトトランジスタ58bを備え、それぞれ抵抗R9,R10により電源ラインにプルアップ接続されており、RS-FF52で反転されたパルス幅変調信号により発光ダイオード58aを発光駆動し、フォトトランジスタ58bで受光してパルス幅変調信号Vpwmに変換し、電流検出値出力部60へ出力するものである。
(b4.電流検出値出力部60)
電流検出値出力部60について、より詳細に説明する。電流検出値出力部60は、抵抗R11とコンデンサC7を直列接続した平滑回路であり、フォトカプラ58から出力されたパルス幅変調信号Vpmwを平滑したコンデンサC7の充電電圧を、第2の出力電流検出電圧V2として、図1に示した電流バランス回路32のカレントミラー回路に印加するものである。
(b5.バイアス部64)
バイアス部64について、より詳細に説明する。バイアス部64は、バイアス値設定部68、デューティパルス発生機能66、抵抗R7、R8及びコンデンサC6で構成される。デューティパルス発生機能66は、例えば、図1のドライブ制御部18の機能を実現するマイクロプロセッサ等のコンピュータ回路のプログラムの実行で実現されるものであり、メモリの記憶機能として実現されるバイアス値設定部68で設定されたデューティのパルス信号を所定周期で発生する。
抵抗R7とコンデンサC6は平滑回路を構成し、デューティパルス発生機能66から出力されたデューティパルスを平滑してデューティに対応した平滑電圧を生成し、抵抗R8を介してバイアス電圧Vbを出力し、電流検出値入力部46から出力された第1の出力電流検出電圧V1に加算し、(V1+Vb)を比較器48に出力するものである。
[c.電流検出値変換部の変換特性の補正]
電流検出値変換部30における第1の出力電流検出電圧V1を第2の出力電流検出電圧V2に変換するためのPWM変調回路部38に基づく変換特性は、所定の1次関数の変換特性となり、
V2=a・V1+b
で与えられる。ここで、aは1次関数のグラフでの傾き、bはV2軸上の切片となる。
(c1.電流検出値変換部30の動作と変換特性)
バイアス部64でバイアス電圧Vbを零としていた場合の図2の電流検出値変換部30の動作を、図3の各部の信号波形を示したタイムチャートを参照して説明すると次のようになる。
比較器48には、図3(A)に示すように、第1の出力電流検出電圧V1と三角波信号Vtが入力され、図3(B)に示すリセットパルスVrで決まるパルス周期T1で三角波信号Vtの発生が繰り返されている。リセットパルスVrのHレベルへの立ち上りに同期して三角波信号Vtは増加を始め、第1の出力電流検出電圧V1より小さい場合、比較器48の出力はLレベルにあり、図3(D)に示すRS-FF52のQbar出力はHレベルとなっている。
三角波信号Vtが第1の出力電流検出電圧V1に到達して一致すると比較器48の出力はHレベルに立ち上り、RS-FF52のQbar出力はLレベルに立ち下がる。このためRS-FF52のQbar出力は、第1の出力電流検出電圧V1のa点、b点、c点の電圧に比例したパルス幅(デューティ)のパルス幅変調信号となる。RS-FF52のQbarからのパルス幅変調信号はフォトカプラ58を介して2次側の電流検出値出力部60へ伝達され、平滑されることでパルス幅(デューティ)に対応した第2の出力電流検出電圧V2に変換され、電流バランス回路32へ出力される。
(c2.V1-V2変換特性)
図4は図3のタイムチャートによる動作に対応した電流検出値変換部30の変換特性、即ち、V1-V2変換特性70であり、
V2=a・V1+b
で示される所定の1次関数に従った変換特性となっている。
ここで、スイッチング電源装置10A,10Bの1次側のスイッチ電流は出力電流Ioutに比例しているが、出力トランス20のインダクタンス値などのばらつきにより装置固有のずれを生じている。このため図4に示す電流検出値変換部30のV1-V2特性も、1次側スイッチ電流のずれにより異なった特性となる。そこで、本実施形態にあっては、スイッチング電源装置ごとに、出力電流Ioutに比例する1次側のスイッチング電流にずれがあっても、このずれを無くすように、電流値変換部30によるV1-V2変換特性を補正するものである。
[d.パルス周期の変更によるV1-V2変換特性の補正]
電流検出値変換部30のV1-V2変換特性における1次関数の傾きaは、パルス幅変調部38のパルス周期Tを変更することで補正できる。
図5は、リセット部54から出力するリセットパルスVrのパルス周期を、図3のパルス周期T1より長いパルス周期T2に変更した場合の各部の信号波形を示している。このように長いパルス周期T2に変更すると、図6のV1-V2変換特性のグラフに示すように、パルス周期T1のV1-V2変換特性70に対し、長いパルス周期T2に変更したV1-V2変換特性72は、1次関数の傾きaを増加させる補正ができる。一方、パルス周期を短い周期に変更すれば、1次関数の傾きaを減少させる補正ができる。
[e.バイアス電圧値の変更によるV1-V2変換特性の補正]
電流検出値変換部30のV1-V2変換特性における1次関数の切片bは、バイアス部64によりバイアス電圧Vbを変更することで補正できる。
図7は、バイアス部64からバイアス電圧VBを出力して比較器20に対し(V1+Vb)を入力させた場合の各部の信号波形を示している。このようにバイアス電圧Vbを加えて第1の出力電流検出電圧V1を増加した値に変更すると、図8のV1-V2変換特性のグラフに示すように、バイアス電圧Vb無しのV1-V2変換特性70に対し、バイアス電圧Vbを加えた場合のV1-V2変換特性74は、1次関数の切片bを切片b1に増加させる補正ができる。勿論、バイアス電圧VBを減少させれば、1次関数の切片b1を減少させる補正ができる。
[f.スイッチング電源装置の調整作業]
本実施形態のスイッチング電源装置にあっては、その製造が完了した後の検査等の工程において、装置毎に、出力電流Ioutを変化させながら、電流検出値変換部の第1の出力電流検出電圧V1と第2の出力電流検出電圧V2を測定して図4に示したV1-V2変換特性のグラフを作成し、予め定めた基準V1-V2変換特性に一致させるかずれを最小とするように、パルス周期設定部57によりパルス周期を変更してV1-V2変換特性における傾きaを補正し、また、バイアス値設定部68によりバイアス値を変更してV1-V2変換特性における切片bを補正する操作を行うこととなる。ここで、パルス周期設定部57及びバイアス値設定部68は、各設定値をメモリに記憶することで実現しており、補正操作が終了すれば、メモリに記憶された変更後のパルス周期及びバイアス値に基づくパルス幅変調により、基準V1-V2変換特性に従った変換が行われることになる。
このようにV1-V2変換特性を基準V1-V2変換特性に合わせる補正作業は、例えば、パーソナルコンピュータ等による専用の調整装置を準備し、出力電流Ioutを変化させながら、電流検出値変換部の第1の出力電流検出電圧V1と第2の出力電流検出電圧V2を測定してV1-V2変換特性をディスプレイにグラフ表示し、キーボード等でパルス周期設定部57及びバイアス値設定部68の各設定値を変更し、補正完了で各設定値をスイッチング電源装置に設けているマイクロプロセッサのメモリに記憶させるようにする。
[g.電流検出値変換装置]
本願の第2発明に係る電流検出値変換装置の実施形態について、より詳細に説明する。図9は電流検出値変換装置80の実施形態を示したブロック図であり、一例として、電流検出値変換装置80は、電流検出値入力部46、比較器48、三角波発生器50、RS-FF52、リセット部54、パルス周期設定部57、フォトカプラ58、電流検知値出力部60、バイアス部64及びバイアス値設定部68で構成される。このうちパルス幅変調部38は、比較器48、三角波発生器50、RS-FF52及びリセット部54で構成されている。
本実施形態の電流検出値変換装置80は、任意の対象装置の1次側に流れるスイッチ電流に対応して検出された第1の出力電流検出電圧V1を、パルス幅変調部38に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出電圧V2に変換し、例えば電流モニタ値又は制御電流値として出力するものであり、特に、パルス幅変調部38におけるパルス周期と入力する第1の出力電流検出電圧V1のバイアス値を変更して設定記憶させることにより、第1の出力電流検出電圧V1を第2の出力電流検出電圧V2に変換するV1-V2変換特性を補正可能に構成されたものである。
また、電流検出値入力部46、比較器48、三角波発生器50、RS-FF52、リセット部54、パルス周期設定部57、フォトカプラ58、電流検知値出力部60、バイアス部64及びバイアス値設定部68の詳細は、図2の電流検出値変換部30として示したと同様となることから、説明を省略する。また、対象装置が1次側と2次側を絶縁分離する必要がない場合には、信号伝送部として機能するフォトカプラ58は不要となる。
このような電流検出値変換装置80によれば、対象装置の部品などのばらつきに起因して装置ごとに電流にばらつきがあっても、対象装置に流れる電流から検出された第1の出力電流検出値V1を、パルス幅変調部38に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値V2に変換してモニタ又は制御のために出力し、パルス幅変調部38のパルス周期及び又は第1の出力電流検出電圧V1に加算するバイアス電圧Vbを変更することにより1次関数に従った変換特性における傾きと切片を補正し、第1の出力電流検出値V1から変換した第2の出力電流検出値V2の装置ごとのばらつきを低減して規定範囲に収めることができ、対象装置が異なっても精度の良い電流モニタや電流に基づく制御を可能とすることで、対象装置の性能や品質を高いレベルに保つことを可能とする。
図9の電流検出値変換部30の電流検出値入力部46は、対象装置の1次側に流れるスイッチ電流を分流して整流平滑することで第1の出力電流検出電圧V1を検出しているが、これに限定されず対象装置の電流を検出するものであれば任意であり、例えば、電流検出値入力部46は対象装置に流れる電流を電圧信号に変換する電流検出抵抗等を用いた電流電圧変換回路としてもよい。
[h.本発明の変形例]
本発明によるスイッチング電源装置の変形例について、より詳細に説明する。本発明の車載情報表示装置は、上記の実施形態以外に、以下の変形を含むものである。
(LLC共振コンバータ)
上記の実施形態のスイッチング電源装置は、ハーフブリッジ形のLLC共振コンバータを例にとっているが、フルブリッジ形のLLC共振コンバータとしてもよい。
(V1-V2変換特性の補正)
上記の実施形態は、専用の調整装置を使用して補正したパルス周期とバイアス値の設定値を、スイッチング電源装置のドライブ制御部として機能するマイクロプロセッサのメモリに記憶させているが、これに限定されず、デップスイッチ等の設定操作部により設定するものであってもよい。
(その他)
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10A,10B:スイッチング電源装置
12a,12b:入力端子
14:入力整流平滑回路
15,16:スイッチング素子
18:ドライブ制御部
20:出力トランス
22:整流平滑回路
24a,24b:出力端子
25:電流バランス端子
26:遮光体
26:負荷
28:誤差検出部
30:電流検出値変換部
32:電流バランス回路
34:差動アンプ
36:基準電圧源
38:パルス幅変調部
40a:フォトカプラ発光素子
40b:フォトカプラ受光素子
42,62:定電流源
44:バイアス電圧源
46:電流検出値入力部
48:比較器
50:三角波発生器
52:RS-FF
54:リセット部
56:リセットパルス発生機能
57:パルス周期設定部
58:フォトカプラ
60:電流検出値出力部
64:バイアス部
66:デューティパルス発生機能
68:バイアス値設定部
70,72,74:V1-V2変換特性

Claims (7)

  1. 複数のスイッチング電源装置の出力を並列接続した場合に、1次側に流れるスイッチ電流に基づく出力電流検出値より各スイッチング電源装置の出力電流値をほぼ同じ値に揃える電流バランス回路を備えたスイッチング電源装置であって、
    1次側に流れるスイッチ電流に対応して検出された第1の出力電流検出値を、パルス幅変調変換を利用したパルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して前記電流バランス回路に出力する電流検出値変換部を備え、
    所定の要素を変更して設定保持することにより前記変換特性を補正可能に構成されたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 請求項1記載のスイッチング電源装置に於いて、
    前記電流検出値変換部の前記変換特性は、所定の1次関数の変換特性であり、
    前記所定の要素は、前記パルス幅変調変換のパルス周期を決めるための要素、及び又は前記パルス幅変調部に入力される前記第1の出力電流検出値に付加されるバイアス値であり、
    前記パルス周期を決めるための要素を変更して設定保持することで前記1次関数の傾きが補正され、前記バイアス値を変更して設定保持することで前記1次関数の切片が補正される、
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 請求項2記載のスイッチング電源装置に於いて、
    前記パルス幅変調部は、
    前記1次側に流れるスイッチ電流を分流して整流平滑することで前記第1の出力電流検出値を検出して入力する電流検出値入力部と、
    所定の周期でリセット信号を出力するリセット部と、
    前記リセット信号に基づく前記周期で三角波信号の発生を繰り返す三角波発生器と、
    前記第1の出力電流検出値と前記三角波信号を入力して比較することでパルス幅変調変換してパルス幅変調信号を出力する比較器と、
    前記パルス幅変調信号をセット端子に入力し、前記リセット信号をリセット端子に入力し、反転された前記パルス幅変調信号を反転出力端子から出力すると共に前記三角波発生部に供給して前記三角波信号の発生を停止した後に再度発生させるセットリセット型のフリップフロップと、
    前記反転出力端子から出力された前記反転されたパルス幅変調信号をフォトカプラの光結合により電気的に分離して2次側に伝達する信号伝達部と、
    前記信号伝達部で伝達された前記反転されたパルス幅変調信号の平滑により前記第2の出力電流検出値を生成して前記電流バランス回路へ出力する電流検出値出力部と、
    を備え、
    前記リセット部から出力する前記リセット信号の周期を変更して設定保持し、前記パルス幅変調信号の周期を変更させることで前記1次関数の傾きを補正し、前記比較器に入力する前記1の出力電流検出値のバイアス値を変更して設定保持することで前記1次関数の切片が補正される、
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 入力された第1の出力電流検出値をパルス幅変調変換を利用したパルス幅変調部に基づく所定の変換特性に従って第2の出力電流検出値に変換して出力する電流検出値変換装置であって、
    所定の要素を変更して設定保持することにより前記変換特性が補正可能に構成されたことを特徴とする電流検出値変換装置。
  5. 請求項4記載の電流検出値変換装置に於いて、
    前記変換特性は、所定の1次関数に従った変換特性であり、
    前記所定の要素は、前記パルス幅変調変換のパルス周期を決めるための要素、及び又は前記パルス幅変調部に入力される前記第1の出力電流検出値に付加されるバイアス値であり、
    前記パルス周期を決めるための要素を変更して設定保持することで前記1次関数の傾きが補正され、前記バイアス値を変更して設定保持することで前記1次関数の切片が補正される、
    ことを特徴とする電流検出値変換装置。
  6. 請求項5記載の電流検出値変換装置に於いて、
    前記パルス幅変調部は、
    所定の対象装置に流れる所定の電流から前記第1の出力電流検出値を検出して入力する電流検出値入力部と、
    所定の周期でリセット信号を出力するリセット部と、
    前記リセット信号に基づく前記周期で三角波信号の発生を繰り返す三角波発生器と、
    前記第1の出力電流検出値と前記三角波信号を入力して比較することでパルス幅変調変換してパルス幅変調信号を出力する比較器と、
    前記パルス幅変調信号をセット端子に入力し、前記リセット信号をリセット端子に入力し、反転された前記パルス幅変調信号を反転出力端子から出力すると共に前記三角波発生部に供給して前記三角波信号の発生を停止した後に再度発生させるセットリセット型のフリップフロップと、
    前記反転されたパルス幅変調信号の平滑により前記第2の出力電流検出値を生成して出力する電流検出値出力部と、
    を備え、
    前記リセット部から出力する前記リセット信号の周期を変更して設定保持し、前記パルス幅変調信号の周期を変更させることで前記1次関数の傾きが補正され、前記比較器に入力する前記1の出力電流検出値のバイアス値を変更して設定保持することで前記1次関数の切片が補正される、
    ことを特徴とする電流検出値変換装置。
  7. 請求項6記載の電流検出値変換装置に於いて、
    前記パルス幅変調部は、さらに、前記フリップフロップの前記反転出力端子から出力された前記反転されたパルス幅変調信号をフォトカプラの光結合により電気的に分離して前記電流検出値出力部に伝達する信号伝達部を備えたことを特徴とする電流検出値変換装置。
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