JP2022127501A - インパクト回転工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス時期の判定精度がより向上したインパクト回転工具を提供する。【解決手段】インパクト回転工具1は、出力軸5と、インパクト機構2と、モータ制御部6と、打撃検出部7と、打撃速度検出部8と、判定処理部9と、基準値変更部10と、を備えている。出力軸5は、被締付部材を対象部材に取り付ける。インパクト機構2は、モータ3で回転駆動されるハンマ22による打撃を出力軸5に伝達する。打撃検出部7は、インパクト機構2による打撃を検出する。打撃速度検出部8は、打撃検出部7の検出した打撃の間隙から打撃速度を算出する。判定処理部9は、打撃速度検出部8の算出した打撃速度と設定した所定の基準値とを比較した結果を用いてインパクト回転工具1のメンテナンス時期を判定する。基準値変更部10は、複数の作業内容のうち作業する作業内容に応じて所定の基準値を変更する。【選択図】図2

Description

本開示は、一般にインパクト回転工具に関し、より詳細には、メンテナンス時期を判定するインパクト回転工具に関する。
特許文献1には、インパクト機構の摩耗状態に基づいたメンテナンス時期を判断でき、メンテナンス時期の判断精度が向上するインパクト回転工具が開示されている。
特許文献1のインパクト工具では、モータの回転駆動を打撃動作で衝撃的に出力軸へ伝えるインパクト機構を設け、打撃検出手段と、打撃速度検出手段と、制御手段と、を設けている。打撃検出手段は、打撃動作による打撃を検出する。打撃速度検出手段は、打撃検出手段が検出した打撃から打撃速度を算出する。制御手段は、打撃速度検出手段が算出した打撃速度と基準値とを比較することでインパクト回転工具のメンテナンス時期を判断する。
特開2010-52065号公報
特許文献1が示すように、インパクト回転工具において、打撃速度を検出し、その打撃速度が設定した基準値よりも大きい場合に、制御手段は、メンテナンス時期であると判断している。しかしながら、被締付部材によって負荷が大きく異なるため、同じ基準値を設定した場合には、制御手段は、メンテナンス時期を誤判定する可能性があった。
本開示は上記課題に鑑みてなされ、メンテナンス時期の判定精度がより向上したインパクト回転工具を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るインパクト回転工具は、出力軸と、インパクト機構と、モータ制御部と、打撃検出部と、打撃速度検出部と、判定処理部と、基準値変更部と、を備えている。前記出力部は、被締付部材を対象部材に取り付ける。前記インパクト機構は、モータで回転駆動されるハンマによる打撃を前記出力軸に伝達する。前記モータ制御部は、前記モータの回転及び停止の制御を行う。前記打撃検出部は、前記インパクト機構による打撃を検出する。前記打撃速度検出部は、前記打撃検出部の検出した打撃の間隙から打撃速度を算出する。前記判定処理部は、前記打撃速度検出部の算出した前記打撃速度と設定した所定の基準値とを比較した結果を用いて前記インパクト回転工具のメンテナンス時期を判定する。前記基準値変更部は、複数の作業内容のうち作業する作業内容に応じて前記所定の基準値を変更する。
本開示によると、メンテナンス時期の判定精度がより向上したインパクト回転工具を提供することができる。
図1は、一実施形態に係るインパクト回転工具の模式図である。 図2は、同上のインパクト回転工具のブロック構成図である。 図3は、同上のインパクト回転工具のインパクト機構を説明するための図である。 図4Aは、同上のインパクト機構の動作において、ハンマとアンビルとの衝突動作を説明するための図である。図4Bは、同上のインパクト機構の動作において、ハンマとアンビルとの打撃動作を説明するための図である。図4Cは同上のインパクト機構の動作において、ハンマがアンビルを乗り越える動作を説明するための図である。 図5は、インパクト回転工具の作業ごとの打撃速度を示すグラフである。 図6Aは、一実施形態に係るハードジョイントの模式図である。図6Bは、同上のハードジョイントにおいて、インパクト機構の新品と摩耗品との時間と打撃速度との相関を表すグラフである。 図7Aは、一実施形態のハードジョイントにおけるねじ送りの状態を説明するための図である。図7Bは、同上のインパクト動作の開始を説明するための図である。図7Cは、同上の着座を説明するための図である。図7Dは、同上の金属ねじ、ナット、第1対象部材及び第2対象部材がほとんど一体となっている状態を説明するための図である。 図8Aは、一実施形態のソフトジョイントを説明する模式図である。図8Bは、同上のソフトジョイントにおいて、インパクト機構の新品と摩耗品との時間と打撃速度との相関を表すグラフである。 図9Aは、一実施形態のソフトジョイントにおけるねじ送りの状態を説明するための図である。図9Bは、同上のインパクト動作の開始を説明するための図である。図9Cは、同上の着座を説明するための図である。図9Dは、同上の緩衝部材がつぶれ切った状態を説明するための図である。 図10Aは、一実施形態のスクリューを説明する模式図である。図10Bは、同上のスクリューにおいて、インパクト機構の新品と摩耗品との時間と打撃速度との相関を表すグラフである。 図11Aは、同上のスクリューの送りの状態を説明するための図である。図11Bは、同上のインパクト動作の開始を説明するための図である。図11Cは、同上の着座を説明するための図である。図11Dは、同上の第5対象部材と第6対象部材との密着が完了し、締め付けが完了した状態を説明するための図である。
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。これらの実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態)
以下、本実施形態に係るインパクト回転工具1について、図1~図7Dを用いて説明する。
(1)概要
本実施形態に係るインパクト回転工具1は、図1に示すように、モータ3と、電源101と、駆動伝達部102と、出力軸5と、チャック104と、先端工具105と、トリガボリューム106と、制御回路107と、を備える。インパクト回転工具1は、先端工具105をモータ3の駆動力で駆動する工具である。
モータ3は、先端工具105を駆動する駆動源である。モータ3は、例えば、ブラシレスモータである。電源101は、モータ3を駆動する電流を供給する直流電源である。電源101は、例えば、1又は複数の2次電池を含む。駆動伝達部102は、モータ3の出力(駆動力)を調整して出力軸5に出力する。出力軸5は、駆動伝達部102から出力された駆動力で駆動(例えば回転)される部分である。チャック104は、出力軸5に固定されており、先端工具105が着脱自在に取り付けられる部分である。先端工具105(ビットとも言う)は、例えば、ドライバ又はソケットである。各種の先端工具105のうち用途に応じた先端工具105が、チャック104に取り付けられて用いられる。
トリガボリューム106は、モータ3の回転を制御するための操作を受け付ける操作部である。ユーザは、トリガボリューム106を引く操作により、モータ3のオンオフが切替可能である。また、ユーザは、トリガボリューム106を引き込む操作の操作量で、出力軸5の回転速度、つまりモータ3の回転速度が調整可能である。モータ制御部6は、トリガボリューム106に入力された操作に応じて、モータ3を回転又は停止させ、また、モータ3の回転速度を制御する。このインパクト回転工具1では、先端工具105がチャック104に取り付けられる。そして、トリガボリューム106への操作によって、モータ3の回転速度が制御されることで、先端工具105の回転速度が制御される。
なお、本実施形態のインパクト回転工具1は、チャック104を備えることで、先端工具105が、用途に応じて交換可能であるが、先端工具105が交換可能である必要は無い。例えば、インパクト回転工具1は、特定の先端工具105のみ用いることができるインパクト回転工具であってもよい。
インパクト回転工具1は、図2及び図3に示すように、モータ3と、減速機4と、モータ制御部6と、インパクト機構2を更に備えている。モータ3は、上述したように、回転駆動する。減速機4は、回転駆動するモータ3の回転駆動を減速する。出力軸5は、減速された回転駆動を伝達する。モータ制御部6は、モータ3の回転及び停止の制御を行う。インパクト機構2は、打撃動作を出力軸5へ伝達する。
次に、図3を用いて、インパクト機構2の構成について説明する。インパクト機構2は、駆動軸21と、ハンマ22と、アンビル23と、ばね24と、ハンマ衝突面25と、アンビル衝突面26と、を含んでいる。駆動軸21は、減速機4からの回転力を伝達する。ハンマ22は、駆動軸21に嵌合している。アンビル23は、ハンマ22に係合して回転駆動される。アンビル23は、出力軸5と一体で設けられる。また、インパクト回転工具1は、打撃動作を伴ってアンビル23に係合したハンマ22をモータ3側に後退させるカム機構を有している。ばね24は、後退したハンマ22を再びアンビル23に打撃動作を伴って係合させる。
次に、図4A~図4Cを用いて、インパクト機構2の動作について説明する。図4A~図4Cは、図3のインパクト機構2を出力軸5の先端側(被締付部材側)から見た図である。モータ3が回転駆動すると、図4Aのようにハンマ22とアンビル23とが衝突する。このとき、被締付部材、例えば、金属ねじ30(図6A参照)、から出力軸5にかかる負荷が小さいと、ハンマ22とアンビル23とは係合したまま回転する。
一方、出力軸5にかかる負荷が大きいと、ハンマ22とアンビル23との衝突は、図4Bに示すように、打撃動作となり、ハンマ22はアンビル23を所定の角度を回転させた後、ばね24の付勢に抗してカム機構によりモータ3側に後退しながら回転し、図4Cに示すように、アンビル23を乗り越える。
さらにモータ3が回転駆動すると、ハンマ22はばね24の付勢によりモータ3側から前進して、図4Aに示す状態となり、以後、モータ3の回転駆動により上記動作を繰り返す。
ハンマ22と、アンビル23と衝突係合するハンマ衝突面25と、アンビル衝突面26とは、図3に示すように、回転軸C1に対して垂直の面を形成している。ハンマ22とアンビル23とが打撃動作を繰り返すと、その衝撃によりハンマ衝突面25及びアンビル衝突面26は摩耗し、ハンマ衝突面25及びアンビル衝突面26は、回転方向に沿って傾斜する。ハンマ衝突面25及びアンビル衝突面26が、回転方向に沿って傾斜すると、打撃動作による衝突力が減少し、出力軸5に伝達されるエネルギーも低下する。そのため、インパクト機構2の摩耗量と出力軸5から被締付部材に生じる締付トルクの関係は、インパクト機構2の摩耗に伴い、締付トルクが小さくなる。
また、衝突力が減少することにより、打撃動作によるハンマ22のモータ3側への後退量が減少するため、インパクト機構2の摩耗量と打撃周期の関係は、インパクト機構2の摩耗に伴い、打撃周期が速くなる。
さらに、インパクト機構2が摩耗すると、打撃速度における移動時間である打撃周期が速くなるため、インパクト機構2の摩耗量と打撃速度の関係は、インパクト機構2の摩耗に伴い、速くなる。
したがって、締付トルクの低下したメンテナンス時期とは、インパクト機構2の摩耗が進行し、打撃速度が速くなった状態であり、打撃速度は、打撃速度検出部の算出した打撃速度と比較する基準値となる。なお、メンテナンス時期の判定に関する具体的な構成については、次の「(2)メンテナンス時期の判定機構」の欄で説明する。
一方、被締付部材が、例えばボルト等の金属ねじ30であるのか、又はスクリュー50等であるのかによって、負荷が大きく異なるため、金属ねじ30を用いた作業とスクリュー50を用いた作業とで同じ基準値を用いた場合には、摩耗状態、つまりメンテナンス時期を誤判定してしまう可能性があった。
例えば、作業内容と、打撃速度(rpm/打撃)との関係を図5に示す。作業内容は、ハードジョイント、ソフトジョイント、スクリューである。ハードジョイントとは、例えば、対象部材として、鋼板と鋼板とを金属ねじ30で締め付ける作業である。ここで、対象部材とは、被締付部材が締め付ける対象となる部材である。ソフトジョイントとは、例えば、対象部材として、鋼板と鋼板との間にゴム等の緩衝部材42を挟んでねじ40で締め付ける作業である。スクリューとは、例えば、対象部材として、木材と木材とをスクリュー50を使用して締め付ける作業である。
作業内容と打撃速度との関係では、グラフG0が示すように、おおよそ線形の関係となる。作業内容の検出領域は、図5に示すように、打撃速度a0からa3程度がハードジョイント、打撃速度a2からa4程度がソフトジョイント、a5からa7程度がスクリューによる作業内容となっている。図5からも明らかなように、ハードジョイントと、ソフトジョイントは、打撃速度が重なる領域があるものの、スクリューの作業内容は、ハードジョイント及びソフトジョイントのいずれとも、打撃速度が重なる領域がない。このため、例えば、ハードジョイント及びソフトジョイントの作業内容と、スクリューの作業内容では、メンテナンス時期を判定する基準値は大きく異なることを意味している。また、ハードジョイントとソフトジョイントとの作業内容の比較においても、打撃速度の領域が一部重なるものの、打撃速度の分布が異なっており、作業内容に応じたメンテナンス時期の判定のためには、作業内容に応じた基準値を用いる必要がある。
そこで、本実施形態のインパクト回転工具1では、図2に示すように、所定の基準値を作業内容に応じて変更する基準値変更部10を更に備えている。基準値変更部10は、作業内容に応じてメンテナンス時期を判定する所定の基準値を変更することができるため、メンテナンス時期の判定精度をより向上させることができる。
インパクト回転工具1は、図2に示すように、基準値選択部11を更に備えている。後述する処理部20の基準値選択部11は、例えば、ユーザのボタン操作に応じて、複数の作業内容に一対一に対応付けられた複数の所定の基準値のうちの一つの基準値を選択する。基準値選択部11により基準値が選択されると、基準値変更部10は、記憶部18に記憶している現在選択中の基準値を、基準値選択部11において、ユーザが選択した基準値に変更する。
インパクト回転工具1は、図2に示すように、外部からの設定によって基準値を取得する取得部を更に備える。ユーザは、外部から、例えば、設定器であるリモコン19を用いて基準値を変更することができる。
インパクト回転工具1は、図2に示すように、設定部13を更に備えている。設定部13は、インパクト機構2におけるメンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定する。締付作業中のインパクト打撃において、図6B、図8B及び図10Bに示すように、被締付部材の締付始めと、被締付部材が対象部材に着座した後と、では負荷が異なることから打撃速度も異なる。このため、メンテナンス時期の判定を実施するためには、メンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定する必要がある。
また、被締付部材であるねじ径が大きくなれば負荷は大きくなり、打撃速度は相対的に低下する。さらに、打撃速度は、被締付部材の相手である対象部材の硬度及び厚みによっても異なってくるため、作業内容に合わせて打撃速度の基準値を設定する必要がある。
インパクト回転工具1は、図2に示すように、記憶部18を更に備えている。記憶部18は、例えば、基準値選択部11が選択し得る複数の基準値、現在選択中の基準値等を記憶している。記憶部18は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。
(2)メンテナンス時期の判定構成
本実施形態のインパクト回転工具1は、インパクト機構2の摩耗状態に則してメンテナンス時期を判断するために、図2のブロック構成図に示すように、打撃検出部7と、打撃速度検出部8と、判定処理部9と、記憶部18と、を更に備えている。
打撃検出部7は、インパクト機構2による打撃を検出する。打撃検出部7は、例えば、衝撃センサであり、インパクト機構2の打撃動作により生じる衝撃を、打撃として検出する。打撃検出部7は、負荷が小さくハンマ22とアンビル23とが共に回転する状態では衝撃を生じないため、ハンマ22とアンビル23との衝突を打撃として検出しない。一方、負荷が大きく、衝突したハンマ22がアンビル23を乗り越える状態では衝撃を生じるため、打撃検出部7は、ハンマ22とアンビル23との衝突を打撃として検出する。
打撃速度検出部8は、打撃検出部7の検出した打撃の間隙から打撃速度を算出する。打撃検出部7が打撃を検出する間隔を打撃周期とし、打撃周期の所定の回数ごと、例えば、4回ごと、の平均時間から、打撃速度検出部8は、打撃速度を算出する。
判定処理部9は、打撃速度検出部8が算出した打撃速度と、予め設定した所定の打撃速度の基準値と、を比較した結果を用いてインパクト回転工具のメンテナンス時期を判定する。判定処理部9は、打撃速度検出部8の算出した打撃速度が、予め設定した所定の基準値と同じ又は速い状態が続くとメンテナンス時期であると判定する。
本実施形態のインパクト回転工具1は、図2に示すように、基準値選択部11と、取得部12と、設定部13と、を更に備える。基準値選択部11は、インパクト回転工具1の筐体に設けられた操作ボタンの状態に応じて、複数の作業内容の各々に一対一に対応付けられた複数の所定の基準値のうちの一つの基準値を選択する。基準値選択部11は、例えば、インパクト回転工具1に設けられたボタンであり、ユーザがボタンを操作することにより、基準値選択部11は、作業内容に応じて基準値を選択し、基準値を変更する。基準値選択部11において、ユーザが基準値を選択すると、基準値変更部10は、記憶部18に格納されている現在選択中の基準値を、基準値選択部11においてユーザが選択した基準値に変更する。
取得部12は、基準値を外部からの設定によって取得する。取得部12は、例えば、赤外線受光部である。外部とは、例えば、設定器であるリモコン(Remote Controller)19である。すなわち、図2に示すように、リモコン19によってインパクト回転工具1の基準値を送信する。リモコン19は、例えば、赤外線の送信機を有している。また、リモコン19は、赤外線ではなく、Bluetooth(登録商標)の無線等であってもよく、その場合、取得部12は、無線信号を受信するための通信インタフェースでもよい。ユーザは、作業内容に応じたボタンを選択すると、リモコン19からインパクト回転工具1の取得部12に選択内容が送信される。取得部12がリモコン19からの設定値の変更を取得すると、基準値変更部10は、記憶部18に格納されている現在選択中の基準値を、取得部12が取得した基準値に変更する。本実施形態では、ユーザは、基準値選択部11を用いて、基準値の変更を行うものとして説明する。
上述したように、被締付部材の締付始め、締付途中、着座した後等の被締付部材の締付状況により、インパクト回転工具1に対する負荷が異なるために、どのタイミングにおいて、メンテナンス時期を判定するかを判定する必要がある。このため、インパクト回転工具1は、設定部13を備えている。設定部13は、インパクト機構2におけるメンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定する。判定処理部9は、作業開始後に判定開始タイミングに到達した場合に、メンテナンス時期の判定を開始する。
判定開始タイミングを判定するには、着座判定、作業開始からの計時、トルク測定、インパクト機構2の打撃数検出、等が考えられる。本実施形態では、インパクト回転工具1は、着座検出部14を更に備えている。着座検出部14は、被締付部材(例えば、金属ねじ30、図6A参照)が対象部材(例えば、第1対象部材31、図6A参照)に着座したことを検出する。着座検出部14は、例えば、締付作業における締付トルクTを推定し、推定した締付トルクTが所定のトルク以上、又は同じ値になったとき、被締付部材が対象部材に着座したと判定する。この場合、判定開始タイミングは、着座検出部が着座を検出することである。判定処理部9は、着座検出部14が着座を検出すると、メンテナンス時期の判定を開始する。着座後であれば、締付作業における負荷が安定して打撃動作を繰り返す。
(3)動作例1:ハードジョイント
本動作例では、図6Aに示すように、ハードジョイントの作業の場合について説明する。ハードジョイントとは、第1対象部材31と、第2対象部材32と、ナット33と被締付部材である金属ねじ30を用いて締め付ける作業である。ナット33は、例えば、第2対象部材32に溶接されている。第1対象部材31及び第2対象部材32は、例えば、鉄板であり、金属ねじ30は、例えば、金属製のボルトである。
なお、処理部20(図2参照)が、上述した、モータ制御部6、判定処理部9、基準値変更部10、基準値選択部11、取得部12、設定部13、及び着座検出部14の機能を有する。処理部20は、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。つまり、1以上のプロセッサが1以上のメモリに記憶された1以上のプログラム(アプリケーション)を実行することで、処理部20として機能する。プログラムは、ここでは処理部20のメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
ハードジョイントの場合の作業について、図6B及び図7A~図7Dを用いて説明する。図6Bは、ハードジョイントにおける第1期間X1~第4期間X4を示し、インパクト回転工具1のインパクト機構2が新品の場合は、グラフG1の経過をたどり、摩耗品の場合は、グラフG2の経過をたどることを示している。
まず、ユーザはハードジョイントの作業内容に応じた打撃速度の基準値を選択する。すなわち、ユーザは、基準値選択部11において、ハードジョイントの作業内容に応じた基準値のボタンを選択する。基準値選択部11において、ユーザが基準値を選択すると、基準値変更部10は、記憶部18に格納された現在選択中の基準値を選択された基準値に変更する。ハードジョイントにおける打撃速度の基準値は、図5におけるa0からa3程度の範囲の打撃速度である。
図7Aは、ハードジョイントの作業の模式図である。対象部材である、第1対象部材31と第2対象部材32との間には、隙間が空いており、金属ねじ30の先端は、まだナット33には到達していない状態である。この場合、金属ねじ30は負荷が少なく回転することができるので、インパクト機構2の打撃は発生せず、打撃速度は発生しない。この期間は、図6Bに示すグラフG1の第1期間X1に該当する。
ユーザは、締付作業を継続すると、図7Bに示すように、金属ねじ30の先端がナット33に接触する。この場合、第1対象部材31及び第2対象部材32の間には隙間があり、金属ねじ30とナット33とで、第1対象部材31及び第2対象部材32を締め付け、図6Bの第2期間X2に該当する。インパクト機構2の打撃が開始され、図6BのグラフG1のX2期間において示すように、比較的速い打撃速度となる。
さらにユーザは、締付作業を継続すると、図7Cに示すように、金属ねじ30とナット33とを用いて、インパクト回転工具1が第1対象部材31及び第2対象部材32を締め付け、第1対象部材31及び第2対象部材32が密着する。この場合、図6Bに示す第3期間X3に該当し、第1対象部材31及び第2対象部材32が密着し、負荷が大きくなることによって、第2期間X2と比較すると第3期間X3の打撃速度は低下する。ただし、依然として少しずつ金属ねじ30は動いている。第3期間X3は、第1対象部材31及び第2対象部材32が密着し、金属ねじ30が着座した状態である。
本動作例では、被締付部材である金属ねじ30が対象部材である第1対象部材31に着座した場合を判定開始タイミングとしている。着座検出部14が、作業開始後に金属ねじ30が第1対象部材31に着座したことを検知すると、設定部13は、メンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定する。すなわち、判定処理部9は、設定部13が判定開始タイミングを設定すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
最後に、第1対象部材31及び第2対象部材32が密着し、金属ねじ30、ナット33、第1対象部材31及び第2対象部材32がほとんど一体となった状態が図7Dに示す状態であり、図6Bに示すグラフG1の第4期間X4に該当する。金属ねじ30及びナット33で締め上げた状態であるので、ほとんど一体となっており、金属ねじ30及びナット33は動かない状態である。すなわち、インパクト機構2の打撃時の負荷は最大になることで、打撃速度は最小になっている。
インパクト回転工具1のインパクト機構2が摩耗した状態である場合には、図6BのグラフG2の軌跡をたどり、インパクト機構2が新品の場合のグラフG1と摩耗品の場合のグラフG2とを比較すると、第2期間X2から第4期間X4において、摩耗品の方が打撃速度は速くなる。着座後の第3期間X3から第4期間X4において、グラフG1及びグラフG2の打撃速度は安定している。このため、第3期間X3から第4期間X4において、設定部13は、メンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定することができる。本動作例では、上述したように、第3期間X3(着座後)において、判定開始タイミングを設定している。
この場合、ハードジョイントにおける打撃速度に関する所定の基準値は、図6BのグラフG1とグラフG2との間に設定している。すなわち、インパクト機構2が新品の場合と、インパクト機構2が摩耗品の場合との間に基準値が存在している。
(4)動作例2:ソフトジョイント
本動作例2では、ソフトジョイントの場合について説明する。具体的には、図8Aに示すように、対象部材である、第3対象部材41と第4対象部材43との間に緩衝部材42が存在することが、動作例1とは相違している。緩衝部材42は、例えば、ゴムである。ねじ40は、金属製のねじ、例えば、金属製のボルトである。また、ナット44は、第4対象部材43に溶接されているものとする。ソフトジョイントでは、第3対象部材41と第4対象部材43との間に緩衝部材42が存在することで、ねじ40及びナット44は、緩衝部材42を押しつぶしながら、第3対象部材41と第4対象部材43とを締め付けていく。
ソフトジョイントの場合の作業について、図8B及び図9A~図9Dを用いて説明する。図8Bは、ハードジョイントにおける第5期間Y1~第8期間Y4を示し、インパクト回転工具1のインパクト機構2が新品の場合は、グラフG3の経過をたどり、摩耗品の場合は、グラフG4の経過をたどることを示している。
まず、ユーザは、ソフトジョイントの作業内容に応じた打撃速度の基準値を選択する。ユーザは、例えば、今までハードジョイントの作業に用いられていたインパクト回転工具1を、ソフトジョイントの作業に応じた設定に変更する。すなわち、ユーザは、基準値選択部11において、ソフトジョイントの作業内容に応じた基準値のボタンを選択する。基準値選択部11は、ソフトジョイントの作業内容に応じた基準値を選択すると、基準値変更部10は、記憶部18に格納された現状の基準値を選択された基準値に変更する。例えば、ハードジョイントからソフトジョイントに切り替える場合には、図5のグラフG0に示すように、ハードジョイントの打撃速度であるa0~a3から、ソフトジョイントの打撃速度であるa2~a4に変更になる。このため、変更後の基準値は、打撃速度a2~a4の間で設定する。
図9Aは、ソフトジョイントの作業を開始した直後の模式図である。第3対象部材41及び第4対象部材43と、緩衝部材42との間には隙間が空いており、ねじ40の先端は、ナット44には到達していない状態である。この場合、ねじ40は、負荷が少なく回転することができるので、インパクト機構2の打撃は発生せず、打撃速度は発生しない。この期間は、図8Bに示すグラフG3の第5期間Y1に該当する。
ユーザは、締付作業を継続すると、図9Bに示すように、ねじ40の先端がナット44に接触する。この場合、第3対象部材41及び第4対象部材43の間には、まだ隙間が存在しており、ねじ40とナット44とで、第3対象部材41及び第4対象部材43を締め付け始める。これは、第3対象部材41及び第4対象部材43と、緩衝部材42との隙間がなくなるまで継続する。この期間は、図8Bに示すグラフの第6期間Y2に該当する。この期間の打撃速度は、インパクト機構2の打撃が開始され、図8BのグラフG3のY2期間において示すように、比較的速い打撃速度となる。
さらにユーザが締付作業を継続すると、図9Cに示すように、ねじ40は着座しており、ねじ40とナット44とにより、インパクト回転工具1は、第3対象部材41と第4対象部材43とを締め付ける。この期間は、図8Bに示すように、ねじ40は、緩衝部材42を押しつぶしながら締め付ける。この期間は、図8Bに示すグラフの第7期間Y3に該当する。インパクト機構2の打撃時の負荷は、少しずつ増加するため、図6BのグラフG1と比較すると、図8BのグラフG3の方が第7期間Y3において打撃速度が速くなっている。
本動作例では、被締付部材が対象部材に着座した場合を判定開始タイミングとしている。着座検出部14が、作業開始後にねじ40が第3対象部材41に着座したことを検出すると、設定部13は、メンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定する。すなわち、判定処理部9は、設定部13が判定開始タイミングを設定すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
この場合、作業の開始前に基準値変更部10により打撃速度の所定の基準値が変更され、動作例2のソフトジョイントに適切な基準値となっていることにより、判定処理部9は、メンテナンス時期の判定を開始することができる。
最後に緩衝部材42がつぶれ切った状態である図9Dでは、ねじ40、ナット44、第3対象部材41及び第4対象部材43とは、緩衝部材42が存在するために、一体化はせず、剛体にはならない。この期間は、図8Bに示すグラフG3の第8期間Y4に該当する。一体化はせず、剛体にはならないことから、図6BのグラフG1と比較すると、図8BのグラフG3の方が第8期間Y4において打撃速度が速くなっている。
インパクト回転工具1のインパクト機構2が摩耗した状態である場合には、図8BのグラフG4の軌跡をたどり、新品と摩耗品とを比較すると、第6期間Y2から第8期間Y4において、摩耗品の方が打撃速度は速くなる。着座後の第7期間Y3から第8期間Y4において、グラフG3及びグラフG4の打撃速度は比較的安定している。このため、第7期間Y3から第8期間Y4において、設定部13は、メンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定することができる。本動作例では、上述したように、第7期間Y3(着座後)において、判定開始タイミングを設定している。
この場合、ソフトジョイントにおける打撃速度に関する所定の基準値は、図8BのグラフG3とグラフG4との間に設定している。すなわち、インパクト機構2が新品の場合と、インパクト機構2が摩耗品の場合との間に基準値が存在している。
なお、動作例2では、図8Bに示す着座後の第7期間Y3において、設定部13は、判定開始タイミングを設定する構成としたが、この構成に限定されない。図8Bに示す第8期間Y4において、設定部13は、判定開始タイミングを設定する構成としてもよい。Y4区間においては、緩衝部材42はつぶれ切っているために、負荷は大きくなり、打撃速度は低下して安定している。
(5)動作例3:スクリュー
本動作例3では、ソフトジョイントの一形態であるスクリューの場合について説明する。具体的には、図10Aに示すように、対象部材である、第5対象部材51及び第6対象部材52をスクリュー50で締め付けるために、動作例2と比較すると、打撃速度は大きく、着座後にもスクリュー50が動く余地がある点が、動作例1及び動作例2とは異なる。スクリュー50が、第5対象部材51及び第6対象部材52に食い込んでいくことで、インパクト機構2にかかる負荷が増大するため、インパクト機構2の打撃速度は低下していくものの、ハードジョイント及びソフトジョイントと比較すると、相対的に打撃速度は大きくなっている。第5対象部材51及び第6対象部材52は、例えば、木材である。
スクリュー50を用いた場合の作業について、図10B及び図11A~図11Dを用いて説明する。図10Bは、スクリュー50を用いた場合の第9期間Z1~第12期間Z4を示し、インパクト回転工具1のインパクト機構2が新品の場合は、時間と打撃速度との関係において、グラフG5の経過をたどり、摩耗品の場合は、グラフG6の経過をたどることを示している。
まず、ユーザは、スクリュー50の作業内容に応じた打撃速度の基準値を選択する。ユーザは、例えば、今までソフトジョイントの作業に用いられていたインパクト回転工具1を、スクリュー50の作業に応じた設定に変更する。
図5に示すように、作業と打撃速度との関係を示すグラフG0では、ハードジョイントやソフトジョイントと比較すると、スクリュー50の場合には打撃速度が大きくなっており、打撃速度の基準値の選択を実施しなかった場合には、打撃速度が大きく異なることから、メンテナンス時期を誤判定する可能性が大きくなる。例えば、図5に示すグラフG0では、ハードジョイントの打撃速度がa0~a3、ソフトジョイントの打撃速度がa2~a4であるのに対して、スクリュー50の場合には打撃速度がa5~a7であり、打撃速度が大きく異なっている。
このため、ユーザは、基準値選択部11において、スクリューの作業内容に応じた基準値のボタンを選択する。ユーザは、スクリュー50の作業内容に応じた基準値が選択されると、基準値変更部10は、記憶部18に格納された現在選択中の基準値を選択された基準値に変更する。
図11Aは、スクリューの作業を開始した直後の模式図である。第5対象部材51と、第6対象部材52と、の間には隙間が空いており、スクリュー50が第6対象部材52に食い込み始める前の状態である。この場合、スクリュー50は、負荷が少なく回転することができるので、インパクト機構2の打撃は発生せず、打撃速度は発生しない。この期間は、図10Bに示すグラフG5の第9期間Z1に該当する。
ユーザは、締付作業を継続すると、図11Bに示すように、第5対象部材51と、第6対象部材52との間には、まだ隙間が存在しており、スクリュー50の先端は、第6対象部材52に食い込み始める。このため、インパクト機構2にかかる負荷は、大きくなっていくものの、スクリュー50が第6対象部材52を開進していくため、負荷は相対的に小さい。このため、打撃速度も低下していき、相対的に高くなっている。この期間は、図10Bに示すグラフG5の第10期間Z2に該当する。
さらにユーザが締付作業を継続すると、図11Cに示すように、スクリュー50が第5対象部材51に密着し始め、第5対象部材51と第6対象部材52との隙間が小さくなり始める。この場合、スクリュー50は、第5対象部材51と第6対象部材52とを押しつぶしながら締め付けるために、インパクト機構2の打撃時の負荷は少しずつ増加していく。したがって、打撃速度は少しずつ低下していく。この期間は、図10Bに示すグラフG5の第11期間Z3に該当する。
本動作例では、被締付部材(スクリュー50、図10A参照)が対象部材(第5対象部材51、図10A参照)に着座した場合を判定開始タイミングとしている。着座検出部14が、作業開始後にスクリュー50が第5対象部材51に着座したことを検出すると、設定部13は、メンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定する。すなわち、判定処理部9は、設定部13が判定開始タイミングを設定すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
最後に、図11Dに示すように、第5対象部材51と第6対象部材52とが密着することで、スクリュー50の締め付けは完了する。この場合、スクリュー50が第5対象部材51及び第6対象部材52に食い込んでいくために負荷は大きくなる。一方、スクリュー50は開進していくので、負荷はハードジョイント及びソフトジョイントと比較して相対的に低くなり、このために打撃速度は大きくなる。この期間は、図10Bに示すグラフG5の第12期間Z4に該当する。
図10BのグラフG5と、図6BのグラフG1及び図8BのグラフG3とを比較すると、グラフG5の打撃速度は相対的に大きくなっている。これは、図5の作業と打撃速度との関係からも明らかなように、インパクト回転工具1の打撃速度検出部8が検出する速度が作業内容によって大きく異なることを示している。したがって、ユーザが、作業を開始する前にスクリュー50を用いた作業内容に応じた基準値を選択したことで、判定処理部9は、メンテナンス時期の判定を開始することができ、誤判定を行う可能性を抑制することができる。
インパクト回転工具1のインパクト機構2が摩耗した状態である場合には、図10BのグラフG6の軌跡をたどり、新品と摩耗品とを比較すると、第10期間Z2から第12期間Z4において、摩耗品の方が打撃速度は速くなる。着座後の第11期間Z3から第12期間Z4において、グラフG5及びグラフG6の打撃速度は比較的安定している。このため、Z3期間からZ4期間において、設定部13は、メンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定することができる。本動作例では、上述したように、第11期間Z3(着座後)において、判定開始タイミングを設定している。
この場合、スクリュー50における打撃速度に関する所定の基準値は、図10BのグラフG5とグラフG6との間に設定している。すなわち、インパクト機構2が新品の場合と、インパクト機構2が摩耗品の場合との間に基準値が存在している。
インパクト機構2が動作するような状態、すなわち、アンビル23が少しでも動ける状態であった場合、ハンマ22の打撃速度は速くなる。例えば、木ねじや本動作例のスクリュー50を用いる場合には、打撃速度が速くなるために、インパクト回転工具1は、その打撃速度に見合った基準値を選択していないと、メンテナンス時期の判定に関して正しい判定ができなくなる。
(6)利点
インパクト回転工具1は、出力軸5と、インパクト機構2と、モータ制御部6と、打撃検出部7と、打撃速度検出部8と、判定処理部9と、基準値変更部10と、を備えている。出力軸5は、被締付部材を対象部材に取り付ける。インパクト機構2は、モータ3で回転駆動されるハンマ22による打撃を前記出力軸に伝達する。モータ制御部6は、モータ3の回転及び停止の制御を行う。打撃検出部7は、インパクト機構2による打撃を検出する。打撃速度検出部8は、打撃検出部の検出した打撃の間隙から打撃速度を算出する。判定処理部9は、打撃速度検出部8の算出した打撃速度と、設定した所定の基準値とを比較した結果を用いてインパクト回転工具1のメンテナンス時期を判定する。基準値変更部10は、複数の作業内容のうち作業する作業内容に応じて所定の基準値を変更する。
この構成によると、作業内容により打撃速度が変化することに対して、作業内容ごとに所定の基準値を設定することで、メンテナンス時期の判定の精度をより向上させることができる。つまり、インパクト機構2の摩耗状態をより精度よく把握することができる。
インパクト回転工具1は、インパクト機構2におけるメンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定する設定部を更に有している。判定処理部9は、作業開始後に判定開始タイミングに到達した際にメンテナンス時期の判定を開始する。
この構成によると、インパクト機構2において、検出しやすい判定開始タイミングを設定することができるため、メンテナンス時期の判定精度がより向上する。
インパクト回転工具1は、被締付部材である金属ねじ30が対象部材である第1対象部材31に着座したことを検出する着座検出部14を更に備え、判定開始タイミングは、着座検出部14が着座を検出することであり、判定処理部9は、着座検出部14が着座を検出するとメンテナンス時期の判定を開始する。
この構成によると、打撃速度検出部8が着座検出部14による着座検出後の打撃から打撃速度を算出することで、打撃速度検出部8が着座後の安定した繰り返される打撃動作から打撃速度を算出することができる。また、着座後の安定した打撃動作から打撃速度を算出することで、打撃速度の算出精度が向上し、メンテナンス時期の判定精度がより向上する。
(7)変形例
以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
上記実施形態では、基準値選択部11は、インパクト回転工具1に設けられたボタンを切り替えることにより、作業内容に応じて基準値を切り替える構成としたが、この構成に限定されない。基準値選択部11は、例えば、数値を入力することにより、作業内容に応じた基準値を選択する構成であってもよい。
上記実施形態では、基準値選択部11は、インパクト回転工具1に設けられたボタンを切り替えることにより、作業内容に応じて基準値を切り替える構成としたが、この構成に限定されない。基準値選択部11は、例えば、1つのボタンを複数回選択することにより、所望の基準値を選択する構成であってもよい。
上記実施形態では、基準値選択部11と、取得部12と、を備える構成としたが、この構成に限定されない。基準値選択部11と、取得部12と、の少なくとも一方を備えていればよい。
上記実施形態では、インパクト回転工具1は、着座検出部14を備え、判定開始タイミングは、着座検出部14が着座を検出することである構成としたが、この構成に限定されない。インパクト回転工具1は、作業開始からの時間を計時する計時部15を更に備えており、判定開始タイミングは、作業開始からの設定時間の経過を検知することである構成であってもよい。この場合、判定処理部9は、計時部15が作業開始からの設定時間の経過を検知すると、メンテナンス時期の判定を開始する構成であってもよい。
上記実施形態では、インパクト回転工具1は、着座検出部14を備え、判定開始タイミングは、着座検出部14が着座を検出することである構成としたが、この構成に限定されない。インパクト回転工具1は、被締付部材を締め付けるトルクを測定するトルク測定部16を更に備えており、判定開始タイミングは、トルク測定部16が設定トルクが所定の値に到達したと検知することである構成であってもよい。この場合、判定処理部9は、トルク測定部16が設定トルクが所定の値に到達したと検知すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
上記実施形態では、インパクト回転工具1は、着座検出部14を備え、判定開始タイミングは、着座検出部14が着座を検出することである構成としたが、この構成に限定されない。インパクト回転工具1は、インパクト機構2の打撃数を検出する打撃数検出部17を更に備えており、判定開始タイミングは、打撃数検出部17が所定の打撃数を検出することである構成であってもよい。この場合、判定処理部9は、打撃数検出部17が所定の打撃数を検出すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
上記実施形態では、インパクト回転工具1は、着座検出部14を備え、判定開始タイミングは、着座検出部14が着座を検出することである構成としたが、この構成に限定されない。インパクト回転工具1は、着座検出部14、計時部15、トルク測定部16及び打撃数検出部17のうちの複数を備えており、切り替えることができる構成であってもよい。この場合、作業内容等に応じて柔軟に判定開始タイミングを判定することができ、利便性が高い。
上記実施形態では、インパクト回転工具1は、着座検出部14を備え、判定開始タイミングは、着座検出部14が着座を検出することである構成としたが、この構成に限定されない。インパクト回転工具1の打撃数検出部17は、総打撃数を検出し、判定開始タイミングは、打撃数検出部17が所定の総打撃数を検出することである構成であってもよい。この場合、判定処理部9は、打撃数検出部17が検出する総打撃数が所定の値に到達したと検知すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
上記実施形態では、インパクト回転工具1は、着座検出部14を備え、判定開始タイミングは、着座検出部14が着座を検出することである構成としたが、この構成に限定されない。インパクト回転工具1のモータ制御部6は、モータ3の総回転数を検出し、判定開始タイミングは、モータ制御部6が所定の総回転数を検出することである構成であってもよい。この場合、判定処理部9は、モータ制御部6が検出する総回転数が所定の値に到達したと検知すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
上記実施形態では、インパクト回転工具1は、設定部13において、図6Bのグラフの第3期間X3において、設定部13は、判定開始タイミングを設定し、判定処理部9は、メンテナンス時期の判定を開始する構成としたが、この構成に限定されない。図6Bに示すグラフの第4期間X4において、設定部13は、判定開始タイミングを設定し、判定処理部9は、メンテナンス時期の判定を開始する構成としてもよい。
(まとめ)
以上、説明したように、第1の態様に係るインパクト回転工具(1)では、出力軸(5)と、インパクト機構(2)と、モータ制御部(6)と、打撃検出部(7)と、打撃速度検出部(8)と、判定処理部(9)と、基準値変更部(10)と、を備えている。被締付部材(30,40,50)を対象部材(31,41,51)に取り付ける。インパクト機構(2)は、モータ(3)で回転駆動されるハンマ(22)による打撃を出力軸(5)に伝達する。モータ制御部(6)は、モータ(3)の回転及び停止の制御を行う。打撃検出部(7)は、インパクト機構(2)による打撃を検出する。打撃速度検出部(8)は、打撃検出部(7)の検出した打撃の間隙から打撃速度を算出する。判定処理部(9)は、打撃速度検出部(8)の算出した打撃速度と設定した所定の基準値とを比較した結果を用いてインパクト回転工具(1)のメンテナンス時期を判定する。基準値変更部(10)は、複数の作業内容のうち作業する作業内容に応じて所定の基準値を変更する。
この構成によると、作業内容により打撃速度が変化することに対して、作業内容ごとに所定の基準値を設定することで、メンテナンス時期の判定の精度をより向上させることができる。つまり、インパクト機構(2)の摩耗状態をより精度よく把握することができる。
第2の態様に係るインパクト回転工具(1)では、第1の態様において、基準値選択部(11)を更に備える。基準値選択部(11)は、複数の作業内容の各々に一対一に対応付けられた複数の所定の基準値のうちの一つの基準値を選択する。基準値変更部(10)は、現状の基準値を基準値選択部(11)が選択した基準値に変更する。
この構成によると、ユーザは、作業内容に応じて基準値選択部(11)から基準値を選択することにより、基準値変更部(10)が現状の基準値を選択した基準値に変更するため、簡単に作業内容に応じた基準値を選択することができる。
第3の態様に係るインパクト回転工具(1)では、第1又は第2の態様において、取得部(12)を更に備える。取得部(12)は、基準値を外部からの設定によって取得する。基準値変更部(10)は、現状の基準値を取得部(12)が受け取った基準値に変更する。
この構成によると、インパクト回転工具(1)は、取得部(12)を有することで、基準値を外部からの設定によって取得することができ、ユーザは利便性が高い。また、例えば、工場のラインでの作業の場合には、締め付ける部材が固定されているので、その作業内容に応じた基準値を一斉に切り替えることができる。
第4の態様に係るインパクト回転工具(1)では、第1~第3のいずれかの態様において、設定部(13)を更に備える。設定部(13)は、インパクト機構(2)におけるメンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定する。判定処理部(9)は、作業開始後に判定開始タイミングに到達した際にメンテナンス時期の判定を開始する。
この構成によると、インパクト回転工具(1)は、設定部(13)がメンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定することで、メンテナンス時期の判定の開始時期が明確になる。
第5の態様に係るインパクト回転工具(1)では、第4の態様において、着座検出部(14)を更に備える。着座検出部(14)は、被締付部材(30,40,50)が対象部材(31,41,51)に着座したことを検出する。判定開始タイミングは、着座検出部(14)が着座を検出することである。判定処理部(9)は、着座検出部(14)が着座を検出すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
この構成によると、インパクト回転工具(1)は、着座検出部(14)を備えることで、着座検出部(14)が着座したことを検出すると、判定開始タイミングとすることによって、明確に判定開始タイミングを検出することができる。判定処理部(9)は、着座検出部(14)が着座を検出すると、メンテナンス時期の判定を開始することができる。
第6の態様に係るインパクト回転工具(1)では、第4の態様において、計時部(15)を更に備える。計時部(15)は、作業開始からの時間を計時する。判定開始タイミングは、計時部(15)が作業開始からの設定時間の経過を検知すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
この構成によると、インパクト回転工具(1)は、計時部(15)を備えることで、計時部(15)が作業開始からの時間を計時し、作業開始からの設定時間の経過を検知することで、明確に判定開始タイミングを検出することができる。判定処理部(9)は、計時部(15)が作業開始からの設定時間の経過を検知すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
第7の態様に係るインパクト回転工具(1)では、第4の態様において、トルク測定部(16)を更に備える。トルク測定部(16)は、被締付部材(30,40,50)を締め付けるトルクを測定する。判定開始タイミングは、トルク測定部(16)が設定トルクが所定の値に到達したと検知することである。判定処理部(9)は、トルク測定部(16)が設定トルクが所定の値に到達したと検知すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
この構成によると、インパクト回転工具(1)は、トルク測定部(16)を備えることで、トルク測定部(16)が被締付部材(30,40,50)を締め付けるトルクを測定し、設定トルクが所定の値に到達したと検知することで、明確に判定開始タイミングを検出することができる。判定処理部(9)は、トルク測定部(16)が設定トルクが所定の値に到達したと検知すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
第8の態様に係るインパクト回転工具(1)では、第4の態様において、打撃数検出部(17)を更に備える。打撃数検出部(17)は、インパクト機構(2)の打撃数を検出する。判定開始タイミングは、打撃数検出部(17)が所定の打撃数を検出することである。判定処理部(9)は、打撃数検出部(17)が所定の打撃数を検出すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
この構成によると、インパクト回転工具(1)は、打撃数検出部(17)を備えることで、インパクト機構(2)の打撃数を検出し、打撃数検出部(17)が所定の打撃数を検出すると、明確に判定開始タイミングを検出することができる。判定処理部(9)は、打撃数検出部(17)が所定の打撃数を検出すると、メンテナンス時期の判定を開始する。
1 インパクト回転工具
2 インパクト機構
3 モータ
5 出力軸
6 モータ制御部
7 打撃検出部
8 打撃速度検出部
9 判定処理部
10 基準値変更部
11 基準値選択部
12 取得部
13 設定部
14 着座検出部
15 計時部
16 トルク測定部
17 打撃数検出部
22 ハンマ

Claims (8)

  1. 被締付部材を対象部材に取り付ける出力軸と、
    モータで回転駆動されるハンマによる打撃を前記出力軸に伝達するインパクト機構と、
    前記モータの回転及び停止の制御を行うモータ制御部と、
    前記インパクト機構による打撃を検出する打撃検出部と、
    前記打撃検出部の検出した打撃の間隙から打撃速度を算出する打撃速度検出部と、
    前記打撃速度検出部の算出した前記打撃速度と設定した所定の基準値とを比較し、比較した結果を用いてインパクト回転工具のメンテナンス時期を判定する判定処理部と、
    複数の作業内容のうち作業する作業内容に応じて前記所定の基準値を変更する基準値変更部と、を備えている、
    インパクト回転工具。
  2. 前記複数の作業内容の各々に一対一に対応付けられた複数の前記所定の基準値のうちの一つの基準値を選択する基準値選択部を更に備え、
    前記基準値変更部は、現状の基準値を前記基準値選択部が選択した前記基準値に変更する、
    請求項1に記載のインパクト回転工具。
  3. 前記基準値を外部からの設定によって取得する取得部を更に備え、
    前記基準値変更部は、現状の基準値を前記取得部が受け取った前記基準値に変更する、
    請求項1又は2に記載のインパクト回転工具。
  4. 前記インパクト機構における前記メンテナンス時期の判定を開始する判定開始タイミングを設定する設定部を更に備え、
    前記判定処理部は、作業開始後に前記判定開始タイミングに到達した際に前記メンテナンス時期の判定を開始する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のインパクト回転工具。
  5. 前記被締付部材が前記対象部材に着座したことを検出する着座検出部を更に備え、
    前記判定開始タイミングは、前記着座検出部が着座を検出することであり、
    前記判定処理部は、前記着座検出部が着座を検出すると、前記メンテナンス時期の判定を開始する、
    請求項4に記載のインパクト回転工具。
  6. 作業開始からの時間を計時する計時部を更に備え、
    前記判定開始タイミングは、前記計時部が作業開始からの設定時間の経過を検知することであり、
    前記判定処理部は、前記計時部が作業開始からの設定時間の経過を検知すると、前記メンテナンス時期の判定を開始する、
    請求項4に記載のインパクト回転工具。
  7. 前記被締付部材を締め付けるトルクを測定するトルク測定部を更に備え、
    前記判定開始タイミングは、前記トルク測定部が設定トルクが所定の値に到達したと検知することであり、
    前記判定処理部は、前記トルク測定部が設定トルクが所定の値に到達したと検知すると、前記メンテナンス時期の判定を開始する、
    請求項4に記載のインパクト回転工具。
  8. 前記インパクト機構の打撃数を検出する打撃数検出部を更に備え、
    前記判定開始タイミングは、前記打撃数検出部が所定の打撃数を検出することであり、
    前記判定処理部は、前記打撃数検出部が所定の打撃数を検出すると、前記メンテナンス時期の判定を開始する、
    請求項4に記載のインパクト回転工具。
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