JP2022126468A - 移動採血車の集中監視システム及び移動採血車 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、移動採血車の集中監視システム及び移動採血車に関する。
移動採血車(献血バス)においては、複数台の採血装置が搭載されており、看護師等の採血担当者により、採血装置の操作及び監視が行われている(特許文献1、2)。移動採血車では、車室のスペースが限られるため、採血担当者が座って作業を行うスペースを確保できない。そのため、移動採血車での採血作業は、立った状態で行われる。
採血装置がドナーの採血部位(例えば、腕)の位置よりも高い位置に配置されると、落差によって血液の採取が困難になる。そのため、採血装置は、ドナーの腕を載置する採血台の上又は採血台よりも低い部位に配置される。立って作業する採血担当者からすると、採血装置の表示部が浅い角度になり、表示部の表示内容が判読しにくい。
特に、身長が高い採血担当者にとっては、表示部の表示内容の判読が極めて困難となる。そのため、採血担当者は採血装置を監視するために、腰を屈めた状態で採血装置の表示部を注視し続ける必要があり、採血担当者への負荷が大きい。
そこで、本発明の一実施形態は、採血担当者の作業負荷を軽減できる移動採血車の集中監視システム及び移動採血車を提供することを目的とする。
以下の開示の一観点は、ドナーから採血を行う複数の採血装置と、複数の前記採血装置と通信可能な集中表示制御部と、前記集中表示制御部の制御の下で画像表示を行う表示ディスプレイと、を備えた移動採血車の集中監視システムであって、前記採血装置は、採血中の異常を検出するエラー検出部と、採血情報又はエラー検出情報を表示する表示部と、前記表示部を制御する制御部とを有し、前記表示ディスプレイはドナーの採血部位よりも高い位置に配置され、前記集中表示制御部は、前記表示ディスプレイの表示領域を前記採血装置の数に応じて分割し、分割した各々の小領域に、前記採血装置の表示画像を表示させる、移動採血車の集中監視システムにある。
また、別の一観点は、上記の移動採血車の集中監視システムと、前記移動採血車の集中監視システムを収容した車室と、を有する移動採血車であって、前記表示ディスプレイは、前記車室の天井付近に取り付けられている、移動採血車にある。
上記観点の移動採血車の集中監視システム及び移動採血車によれば、採血担当者の作業負荷を軽減できる。
以下、移動採血車の集中監視システム及び移動採血車について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る移動採血車100(図6参照)に搭載される採血装置10は、陰圧を利用して供血者(ドナー)から血液を採血バッグ200内に採血する真空採血装置である。採血装置10は、移動採血車100だけではなく、献血ルームや公共施設を利用した採血会場等に配置して用いられる。
採血装置10は、採血バッグ200を収容するための収容室12が形成された箱型の筐体14と、箱型の筐体14の収容室12の上部に開閉自在に設けられた蓋体16とを備える。収容室12は、周壁部と底部とを備えた凹状に形成されており、上方に開口している。図2に示すように、収容室12の背面側には、ヒンジ30が設けられており、ヒンジ30には蓋体16が開閉可能に取り付けられている。
図1に示すように、蓋体16は、閉状態で後述する収容皿18に載置された採血バッグ200を上方から覆う。蓋体16は、採血中の採血バッグ200を外部から視認することができるように透明に構成されている。収容室12の上端部又は蓋体16の下端部には、蓋体16と収容室12とを気密にシールするシール部材15が設けられている。また、蓋体16には、採血バッグ200に接続された採血チューブ202を外部に導出させた状態で保持するチューブホルダ21が設けられている。
図2に示すように、収容室12内には、採血バッグ200を載置するための収容皿18と、揺動機構20と、ブラケット22とが設けられている。収容皿18は、採血バッグ200内に収容された抗血液凝固剤と供血者から採血した血液(全血)とを混和させるために、揺動可能に配置されており、ブラケット22を介して揺動機構20に接続されている。収容皿18の底面には、取付部18aが設けられており、取付部18aを通じてブラケット22にねじ止め等の方法で固定される。なお、取付部18a及びブラケット22による固定に代えて、磁石の吸着力を利用した脱着可能な接続構造として構成してもよい。
ブラケット22には、荷重センサ22aが設けられている。荷重センサ22aは、収容皿18に収容された採血バッグ200の重量を検出する。揺動機構20は、揺動用モータを備えており、収容皿18の傾斜方向を円周方向に沿って移動させる揺動運動を発生させる。
図3に示すように、採血装置10の収容室12には、収容室12の内部のエアを排気して陰圧を発生させる排気ポンプ24と、収容室12内の陰圧を検出する圧力センサ26と、採血チューブ202を閉塞又は導通させるクランプ部28が設けられている。
図1に示すように、筐体14の正面には、操作パネル32が設けられている。操作パネル32には、電源スイッチ34、操作スイッチ36及び表示入力部38が設けられている。操作スイッチ36は、例えば、機械式のボタンスイッチとして構成される。操作スイッチ36は、静電式又は感圧式のスイッチ等であってもよい。操作スイッチ36は、例えば、開始/停止スイッチ40、クランプ解除スイッチ42を含む。開始/停止スイッチ40は、採血の開始及び停止を手動で行うためのスイッチである。また、クランプ解除スイッチ42は、クランプ部28による採血チューブ202のクランプ状態(閉塞状態)を手動で解除するためのものである。なお、クランプ解除スイッチ42は、操作パネル32に設ける必要はなく、不図示の操作レバー等のレバー動作するスイッチとして、操作パネル32とは別の箇所に設けられてもよい。
表示入力部38は、例えば液晶ディスプレイよりなり、タッチパネル機能を備えている。そのため、表示入力部38は、採血装置10の操作するための入力を受け付ける入力部を兼ねる。
図3に示すように、採血装置10は、さらに制御部44と記憶部46と通信部48とを備える。制御部44は、採血装置10の採血動作を制御するとともに、表示入力部38の表示画像の生成を行う。制御部44には、採血動作の際のエラー検出を行うエラー検出部44aが設けられている。記憶部46は、供血者から採取された血液についての採血データ等が格納されている。
通信部48は、制御部44が生成した表示画像、採血終了までの時間等の採血情報、及びエラー検出部44aのエラー検出結果等のデータを後述する集中表示制御部50に送信する。
次に、採血装置10の動作と表示入力部38の表示画面の推移について説明する。
採血装置10の正面の電源スイッチ34(図1参照)を押して採血装置10の電源を投入すると、図4のステップS10に移行し、採血装置10は、表示入力部38に、図5に示す設定画面60を表示させる。図5の中央に示すように設定画面60は、採血バッグ選択ボタン62と、吸引圧選択ボタン64と、履歴表示ボタン66と、採血開始ボタン68とを含む。
採血バッグ選択ボタン62には、初期設定値としての採血バッグ200の種類及び容量(例えば、200ml)が表示される。採血バッグ選択ボタン62をタッチすると、制御部44は、表示入力部38の表示を、図5の左上に示す採血選択画面72に切り換える。採血選択画面72には、採血バッグ200の種類(メーカー名)及び容量が表示されたバッグ選択ボタン72a~72f及び復帰ボタン72gが含まれる。
採血選択画面72において、オペレータが所望の容量及び種類の採血バッグ200を選択すると、制御部44は、表示入力部38の表示を設定画面60に復帰させる。そして、制御部44は、設定画面60の採血バッグ選択ボタン62に選択中の採血バッグ200の種類及び容量を表示させる。なお、採血選択画面72において、バッグ選択ボタン72a~72fを選択せずに復帰ボタン72gをタッチすると、制御部44は、採血バッグ200の種類及び容量を変更せずに、表示入力部38の表示を設定画面60に戻す。この場合には、設定画面60の採血バッグ選択ボタン62には、選択前の採血バッグ200の種類及び容量が表示される。
オペレータが吸引圧選択ボタン64をタッチすると、制御部44は、表示入力部38に図5の右上の吸引圧設定画面74を表示させる。吸引圧設定画面74には、採血を行う際の陰圧を設定するOFF設定ボタン74a、弱設定ボタン74b、中設定ボタン74c及び強設定ボタン74dの各ボタンが表示されている。OFF設定ボタン74aを選択すると、制御部44が採血の際に、吸引を行わずに、供血者と採血バッグ200との高低差による自然落下のみで採血を行う設定となる。
弱設定ボタン74b、中設定ボタン74c及び強設定ボタン74dの選択により、採血時の陰圧の弱、中、強を選択できる。陰圧は、弱設定、中設定及び強設定の順に増大する。例えば、弱設定ボタン74bを選択すると、制御部44が採血の際に、予め設定された例えば-10mmHg~-100mmHgの範囲の陰圧となるように、排気ポンプ24を間欠動作させる制御を行う。また、例えば、中設定ボタン74cを選択すると、制御部44が採血の際に、-40mmHg~-150mmHgの範囲の陰圧となるように、排気ポンプ24を間欠動作させる制御を行う。また、例えば、強設定ボタン74dを選択すると、制御部44が採血の際に、例えば-80mmHg~-200mmHgの範囲の陰圧となるように、排気ポンプ24を間欠動作させる制御を行う。なお、上記の数値範囲に重複が有るがこれは標準的な動作において設定可能な数値範囲を示すものであり、具体的な設定陰圧は、弱設定、中設定及び強設定の順に増大する関係を満たすように、上記の数値範囲から適宜設定される。
吸引圧設定画面74において、オペレータによっていずれかの陰圧設定が行われると、図5の中央の設定画面60に復帰する。オペレータが履歴表示ボタン66をタッチすると、制御部44は、過去の採血における採血データを記憶部46から読み出し、図5の左下の採血データ画面76を表示入力部38の画面を表示させる。採血データ画面76は、データ選択ボタン76a、76b、復帰ボタン76c及び採血データ表示入力部76dを含む。採血データ表示入力部76dには、データ番号とともに、採血量、採血開始時刻、採血終了時刻、採血時間及び流量低下(例えば、流量ゼロ)による異常履歴等を含む採血データが表示される。データ選択ボタン76a、76bを選択すると、採血データ画面76は、前後の採血データの表示に切り換わる。ユーザが復帰ボタン76cを選択すると、設定画面60に復帰する。
オペレータが、図1に示すように、所定の採血バッグ200を収容皿18の上に載置し、採血チューブ202をクランプ部28にセットして蓋体16を閉じ、採血針を供血者に穿刺することで、採血の準備が完了する。その後、オペレータが図5の設定画面60の採血開始ボタン68をタッチすると、採血装置10が採血を開始する。
採血開始ボタン68を選択すると、図4のステップS20に移行し、採血装置10が採血を開始する。制御部44は、揺動機構20及び排気ポンプ24を作動開始させる。制御部44は、圧力センサ26の検出値が所定の陰圧に到達した後、クランプ部28を開放して供血者からの血液の採血を開始する。
その後、ステップS30に移行し、制御部44は、表示入力部38に、図5の右下の採血画面78を表示させる。採血画面78は、採血バッグ表示入力部62Aと、吸引圧選択ボタン64と、履歴表示ボタン66と、採血状態表示入力部78dと、採血残量表示入力部78eと、終了予測表示入力部78fとを含む。採血バッグ表示入力部62Aは、選択することができない表示機能のみとなっており、選択中の採血バッグ200の種類と採血量が表示される。吸引圧選択ボタン64は、選択可能なボタンとなっており、これを選択すると図5の右上の吸引圧設定画面74に移行する。オペレータは供血者の状態を確認し、必要に応じて、吸引圧設定画面74を操作することで、採血の途中で吸引圧を変更して採血速度を調節できる。
図4に示すように、ステップS30の処理と並行して、制御部44は、ステップS40の採血異常監視を行う。ステップS40の採血異常の監視の動作では、制御部44のエラー検出部44aにおいて、採血の妨げとなる事象や、ドナーの安全性を損なう事象を検出する。エラー検出部44aは、採血エラーを検出した場合には、警告表示を表示入力部38に表示させる。
その後、採血の終了条件に到達するとステップS50に移行し、制御部44は、クランプ部28の閉塞、排気ポンプ24を停止して採血処理を終了させる。上記のステップS10~S50の動作を行う間、通信部48は表示入力部38の表示画像データを外部の機器に送出する動作を行うことができる。
次に、採血装置10を搭載した移動採血車100及び集中監視システム110について説明する。
図6に示すように移動採血車100は、例えばバス等の大きな車室101を有する車両を改装してなる。車室101の内部には、採血時にドナーが横たわる採血ベッド106が配置されている。採血ベッド106の横には、ドナーの腕を載置するための採血台104が配置されている。採血台104の上面は、例えば、車室101の床面102から80cm程度の高さに設定される。採血台104の近傍には、棚部108が設けられており、棚部108の上に採血装置10が固定されている。採血装置10は、採血部位よりも高い位置に配置されると、落差によって吸引による採血に支障が出るおそれがあるため、採血台104と同じ高さ又はそれよりも低い位置に配置される。
大型バスを利用した移動採血車100の場合には、車室101に、例えば4台の採血ベッド106が配置されている。各々の採血ベッド106にはそれぞれ1台の採血装置10が設けられており、2名の採血担当者で4台の採血装置10の操作及び監視を行う。
移動採血車100では、スペースが限られるため、看護師等の採血担当者は立った状態で採血作業を行う必要があるが、立ったままの状態では、採血装置10の表示入力部38が見にくく、文字を判読することは困難である。また、採血装置10は、車室101において1m~数m程度の間隔で配置されるため、採血担当者が狭い車室101を頻繁に移動しながら、腰をかがめて表示入力部38をのぞき込むのは、作業負担が大きい。
そこで、本実施形態の移動採血車100には、搭載している複数の採血装置10の表示入力部38の表示画像を集約して表示する表示ディスプレイ52が設けられている。表示ディスプレイ52は、採血台104よりも高い位置に配置されており、より好ましくは車室101の天井103付近に配置されている。表示ディスプレイ52は、例えば40インチ又はそれよりも多きいサイズの大型の表示デバイスであり、採血装置10の表示入力部38よりも大きい。表示ディスプレイ52は、搭載されている全ての採血装置10の表示領域130を、分割した小領域132~138(図9、図10等参照)の各々に表示することができる。
移動採血車100は、表示ディスプレイ52に採血装置10の表示画像を表示するために、図7に示す集中監視システム110を備えている。集中監視システム110は、複数の採血装置10と、複数の採血装置10と通信可能に接続された集中表示制御部50と、集中表示制御部50の制御の下で画像表示を行う表示ディスプレイ52と、集中表示制御部50の表示設定を入力するための入力装置54とを備えている。
集中表示制御部50は、有線ケーブルを通じて採血装置10の通信部48(図3参照)に接続されている。なお、集中表示制御部50と採血装置10の通信部48とは、無線通信ネットワークを介して接続されてもよい。集中表示制御部50は、採血装置10の各々のから、装置識別情報、表示画像、採血データ及びエラー検出結果を取得する。そして、集中表示制御部50は、表示ディスプレイ52の表示領域130を分割し、分割した各々の小領域132~138に、採血装置10の表示画像を表示させる。
入力装置54は、例えばリモコンであり、表示ディスプレイ52に表示される表示内容の設定入力を受け付ける。
以下、図8~図11を参照しつつ、移動採血車100の集中監視システム110の動作について説明する。
まず、集中監視システム110は、入力装置54からの起動入力に基づいて起動して図8に示す動作を開始する。まず、ステップS101において、集中表示制御部50が、集中表示制御部50に接続されている採血装置10の台数を検出する。なお、採血装置10の接続台数(例えば4台等)が予め決まっている場合には、ステップS101の処理を行わなくてもよい。
次に、ステップS102において、集中表示制御部50は、表示ディスプレイ52の表示領域130を、採血装置10の接続台数に応じた数に分割する。例えば、4台の採血装置10が接続されている場合には、図9に示すように、2行×2列の4つの小領域132、134、136、138に分割する。
次に、図8のステップS103において、集中表示制御部50は、入力装置54を通じた表示設定を受け付ける。ここでは、集中表示制御部50は、各表示領域に重ね合わせる表示内容の設定入力を受け付ける。集中表示制御部50は、表示設定に基づいて、小領域132、134、136、138の各々に表示される識別番号132a、134a、136a、138a(図9)と採血終了までの残り時間情報132b、134b、136b、138b(図10)との切り換えを行うことができる。
次に、ステップS104において、集中表示制御部50は、採血装置10からデータを取得する。各採血装置10からは、表示入力部38に表示する表示画像のデータと、採血装置10の識別情報と、採血終了までの残り時間等の採血情報と、重要度が高いエラー検出情報とが送信され、集中表示制御部50に入力される。
次に、ステップS105において、集中表示制御部50は、ステップS104で受信したデータと表示設定に基づいて、表示ディスプレイ52の小領域132、134、136、138に表示する画像を合成する。図9に示すように、集中表示制御部50は、小領域132に、採血装置10の表示画像の隅に、採血装置10の識別番号132a(No.1)を重ね合わせる。また、集中表示制御部50は、他の小領域134、136、138についても同様に、各々の採血装置10の表示画像の隅に識別番号134a、136a、138a(No.2~4)を重ね合わせる。そして、集中表示制御部50は、各表示領域の画像を合成する。
次に、ステップS106において、集中表示制御部50は、ステップS105で合成した画像を表示ディスプレイ52に表示させる。図9に示すように、表示ディスプレイ52には、4台の採血装置10の表示画像が各々の識別番号132a、134a、136a、138aとともに集約されて表示される。これにより、採血担当者は複数の採血装置10の状態を楽な姿勢で監視できる。なお、表示設定を切り換えた場合には、図10に示すように、各小領域132~138に、採血終了までの残り時間情報132b、134b、136b、138bが表示される。採血担当者は、採血終了までの残り時間情報132b、134b、136b、138bを参照することにより、採血後の段取りや準備を進めることができる。
その後、図8のステップS107において、集中表示制御部50は、エラー検出情報の有無を判断する。いずれの採血装置10からもエラー検出が無い場合には、ステップS110に移行する。一方、ステップS107において、集中表示制御部50が、いずれかの採血装置10からエラー検出情報を受信した場合(YES)には、ステップS108に移行する。ステップS108において、集中表示制御部50は、エラーが検出された採血装置10の表示画像140をポップアップ表示させる。すなわち、図11に示すように、集中表示制御部50は、エラーが検出された採血装置10の表示画像140を拡大し、他の採血装置10に割り当てられた小領域132~138の上に重ねて表示する。
ステップS108のポップアップ表示は、採血装置10のエラー検出が解除されるか、入力装置54から解除入力が行われるまで継続される(ステップS109)。ステップS109において、集中表示制御部50は、ポップアップ表示が解除されていると判断した場合には、ステップS110に移行して、集中表示制御部50は、表示ディスプレイ52への表示を終了するか否かを判断する。入力装置54による表示終了入力がない限り、集中表示制御部50はステップS110においてNOと判断し、ステップS103に戻り、集中表示制御部50は、表示ディスプレイ52の表示を更新する。ステップS110において、表示終了入力が有ると判断した場合には、集中表示制御部50及び表示ディスプレイ52を待機状態にして処理を終了する。
上記した本実施形態の移動採血車100の集中監視システム110及び移動採血車100によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態の移動採血車100の集中監視システム110は、ドナーから採血を行う複数の採血装置10と、複数の採血装置10と通信可能な集中表示制御部50と、集中表示制御部50の制御の下で画像表示を行う表示ディスプレイ52と、を備え、採血装置10は、採血中の異常を検出するエラー検出部44aと、採血情報又はエラー検出情報を表示する表示部(例えば、表示入力部38)と、表示部を制御する制御部44とを有し、表示ディスプレイ52はドナーの採血部位よりも高い位置に配置され、集中表示制御部50は、表示ディスプレイ52の表示領域130を採血装置10の数に応じて分割し、分割した各々の小領域132~138に、採血装置10の表示画像を表示させる。
上記の構成によれば、採血担当者は、採血装置10の表示画像が採血部位よりも高い位置に配置された表示ディスプレイ52に表示されるため、狭い移動採血車100においても、楽な姿勢で採血装置10の表示部を監視できる。また、複数の採血装置10の表示画像が表示ディスプレイ52に集約されて表示されるため、採血担当者は移動することなく複数の採血装置10の状態を監視することができ、採血担当者の作業負担を軽減できる。
上記の集中監視システム110において、集中表示制御部50は、分割された小領域132~138の各々に、採血装置10を識別可能な識別表示を重畳して表示させてもよい。これにより、どの採血装置10がどのような状態であるかを集中監視することができる。
上記の集中監視システム110において、採血装置10はエラー検出部44aのエラー検出情報を集中表示制御部50に送信し、集中表示制御部50はエラー検出情報を受信すると、エラー検出情報を送信した採血装置10の表示画像140を引き伸ばして、他の採血装置10に割り当てられた小領域134、136、138の上に重ねて表示させてもよい。この構成によれば、エラーの見落としを防止できる。
上記の集中監視システム110において、採血装置10は、採血情報(例えば、採血終了までの残り時間)を集中表示制御部50に送信し、集中表示制御部50は採血情報を前記小領域に重ねて表示させてもよい。この構成によれば、採血担当者は、採血の段取りや準備に必要な情報を、表示ディスプレイ52から得ることができ、採血作業をスムーズに進めることができる。
上記の集中監視システム110と、集中監視システム110を収容した車室101と、を有する移動採血車100であって、表示ディスプレイ52は、車室101の天井付近に取り付けられてもよい。この構成によれば、採血担当者は、狭い移動採血車100の車室101において、無理な姿勢をとることなく、採血装置10の状態を監視できる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…採血装置 44…制御部
44a…エラー検出部 50…集中表示制御部
52…表示ディスプレイ 100…移動採血車
101…車室 103…天井
110…集中監視システム 130…表示領域
132~138…小領域 132a~138a…識別番号
44a…エラー検出部 50…集中表示制御部
52…表示ディスプレイ 100…移動採血車
101…車室 103…天井
110…集中監視システム 130…表示領域
132~138…小領域 132a~138a…識別番号
Claims (5)
- ドナーから採血を行う複数の採血装置と、複数の前記採血装置と通信可能な集中表示制御部と、前記集中表示制御部の制御の下で画像表示を行う表示ディスプレイと、を備えた移動採血車の集中監視システムであって、
前記採血装置は、採血中の異常を検出するエラー検出部と、採血情報又はエラー検出情報を表示する表示部と、前記表示部を制御する制御部とを有し、
前記表示ディスプレイはドナーの採血部位よりも高い位置に配置され、
前記集中表示制御部は、前記表示ディスプレイの表示領域を前記採血装置の数に応じて分割し、分割した各々の小領域に、前記採血装置の表示画像を表示させる、移動採血車の集中監視システム。 - 請求項1記載の移動採血車の集中監視システムであって、前記集中表示制御部は、前記小領域の各々に、前記採血装置を識別可能な識別番号を重ねて表示する、移動採血車の集中監視システム。
- 請求項1又は2記載の移動採血車の集中監視システムであって、前記採血装置は前記エラー検出部のエラー検出情報を前記集中表示制御部に送信し、前記集中表示制御部は前記エラー検出情報を受信すると、前記エラー検出情報を送信した採血装置の表示画像を引き伸ばして、他の採血装置に割り当てられた小領域の上に重ねて表示する、移動採血車の集中監視システム。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の移動採血車の集中監視システムであって、前記採血装置は、前記採血情報を前記集中表示制御部に送信し、前記集中表示制御部は前記採血情報を前記小領域に重ねて表示する、移動採血車の集中監視システム。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の移動採血車の集中監視システムと、前記移動採血車の集中監視システムを収容した車室と、を有する移動採血車であって、
前記表示ディスプレイは、前記車室の天井付近に取り付けられている、移動採血車。
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2021
- 2021-02-18 JP JP2021024565A patent/JP2022126468A/ja active Pending
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