JP2022124905A - 画像記録装置及びプログラム等 - Google Patents

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Tetsuya Hattori
伸爾 小林
Shinji Kobayashi
勇喜 清水
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Abstract

【課題】画像データを記録する記録媒体のフォーマット処理を行う画像記録装置及びプログラムを提供する。【解決手段】画像記録装置10は、撮影装置14により撮影された画像を示す画像データを記録媒体13に記録する処理と、記録媒体13を所定の記録形式に設定するフォーマット処理と、を行う制御部11を備える。操作部15の第1操作ボタンを短押しすると、制御部11はフォーマット指示の入力を受け付け、記録媒体13に対するフォーマット処理を実行する。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 掲載アドレス https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/sn-tw81d/ https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/sn-tw81d/spec.html https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/sn-tw81d/app.html https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/sn-tw81d/option.html https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/sn-tw81d/support.html https://my.yupiteru.co.jp/upload/save_image/manual/pdf/SN-TW81d.pdf https://my.yupiteru.co.jp/upload/save_image/manual/pdf/DR-701036.pdf (掲載日 令和2年8月31日) https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/sn-tw83d/ https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/sn-tw83d/spec.html https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/sn-tw83d/option.html https://my.yupiteru.co.jp/upload/save_image/manual/pdf/SN-TW83d.pdf https://my.yupiteru.co.jp/upload/save_image/manual/pdf/DR-701036.pdf (掲載日 令和2年9月10日)
特許法第30条第2項適用申請有り https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/q-21c/ https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/q-21c/spec.html https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/q-21c/option.html https://my.yupiteru.co.jp/upload/save_image/manual/pdf/Q-21c.pdf (掲載日 令和2年11月2日) https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/q-21a/ https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/q-21a/spec.html https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/q-21a/option.html https://my.yupiteru.co.jp/upload/save_image/manual/pdf/Q-21A.pdf (掲載日 令和2年12月7日) https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/q-21/ https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/q-21/spec.html https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/q-21/option.html https://my.yupiteru.co.jp/upload/save_image/manual/pdf/Q-21.pdf (掲載日 令和3年2月5日)
特許法第30条第2項適用申請有り 出願人の指定店に、画像記録装置及びプログラム等を卸した。 (販売日 令和2年8月25日) 出願人の指定店に、画像記録装置及びプログラム等を卸した。 (販売日 令和2年9月14日) Yupiteruダイレクトにて、画像記録装置及びプログラム等を販売した。 (販売日 令和2年11月11日) アマゾンジャパン合同会社にて、画像記録装置及びプログラム等を販売した。 (販売日 令和2年12月7日) 出願人の指定店に、画像記録装置及びプログラム等を卸した。 (販売日 令和3年2月8日)
本発明は、例えば画像記録装置及びプログラム等に関するものである。
特許文献1には、CCDカメラで撮影した画像データをSDカードに記録するドライブレコーダが開示されている。ドライブレコーダは、記録した画像データの容量がSDカードの記憶容量に達した場合、上書き録画の設定が行われていると、新たに撮影した画像データを上書きしながら記録するものがある。
特開2015-170143号公報
撮影した画像データをSDカードに対して上書きしながら繰り返し記録すると、断片化が進み、時系列の画像データが時系列通りにSDカードに記録されず、読み書きに時間がかかることがある。断片化の解消をするため、定期的等適宜のタイミングでSDカード等の記録手段に対してフォーマット処理をすることが求められる。本発明の目的の一つは、記録手段に対するフォーマットに関する技術を提供する。
上述した課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、本発明は、必ずしも記載した課題の全てを解決できる必要はない。本願の発明の目的はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、この課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正または分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題も開示されている。
(1)撮影手段により撮影された画像を示す画像データを記録手段に記録する機能と、少なくとも前記撮影中又は前記記録中にフォーマット指示の入力を受け付ける入力受付機能と、前記フォーマット指示が入力されると作動する、前記記録手段に対するフォーマット処理を実行するためのフォーマット機能と、を有する画像記録装置を提供する。このようにすると、画像記録装置が動作している状況として、画像記録装置による撮影中又は撮影した画像データの記録中に、ユーザのフォーマット指示の入力を受け付ける。ユーザは、画像記録装置による撮影又は記録といった動作を停止させてから、フォーマット指示を入力しなければならない場合に比べて、簡単にフォーマット指示を与えることができる。
(2)前記記録する機能は、前記記録手段にあらかじめ確保しておいた連続する記録領域に、前記画像データが連続して配置される方式で前記画像データを記録し、前記フォーマット機能は、前記記録手段に前記連続する記録領域を確保するためのフォーマット処理を行う機能を有するとよい。このようにすると、記録手段にあらかじめ確保しておいた連続する記録領域に、画像データが連続して配置されるため、断片化が生じにくい記録形式で記録される。このような記録形式の場合、この断片化を原因とする画像データを記録する処理のエラーの発生を予防する点では、記録媒体に対してフォーマット処理をする必要がないか、又は必要性が少ない。しかしながら、ユーザにとっては、記録手段に記録してある画像データを速やかに消去したい場合がある。また、ユーザにとっては、記録手段の故障の有無をチェックしておき、画像データの記録が必要な状況で記録されていない状況になるのを予防しておきたい場合がある。ユーザによっては、例えばこのような目的で、記録手段のフォーマットを簡単に行うことができる。記録領域の確保は、例えば、所定の記録領域を画像データの書き込みとして使用できるようにすることとするとよく、例えば記録領域内にデータが格納されているか否かを問わず、先頭から順に書き込み可能な状態にするとよい。
(3)前記記録する機能は、FAT(File Allocation Tables)を前記記録手段に記録しない方式により、前記画像データを、前記記録手段の決められた領域では時系列通りにアドレスが連続するように記録し、前記フォーマット機能は、前記記録手段の前記決められた領域で時系列通りにアドレスが連続するように前記画像データを記録できるようにするための前記フォーマット処理を行う機能を有するとよい。FATを記録しない方式は、時系列の画像データが離散的に存在する複数のクラスタにまたがって存在し、このクラスタの時系列順をFATで管理する必要がない記録方式であるから、繰り返し記録手段に画像データを記録していっても断片化が生じにくい。よって、この断片化を原因とする画像データを記録する処理のエラーの発生を予防する点では、記録媒体に対してフォーマット処理をする必要がないか、又は必要性が少ない。このような場合でも、記録媒体のフォーマットを簡単に行うことができる。
(4)前記入力受付機能は、ユーザのワンアクションで前記フォーマット指示を入力可能に構成されるとよい。ワンアクションによりフォーマット指示の入力が受け付けられるので、迅速にフォーマット機能が作動し、例えば記録手段に対するフォーマット処理等が行える。ワンアクションは、例えば、1つの或いは一続きの動作又は行為で成り立つものとするとよい。例えばフォーマット指示の入力を受け付けるための操作部を1回押すようにワンタッチは1つの動作又は行為の一例であり、例えばジェスチャー等はユーザの1つ或いは一続きの動作や行為の一例である。一続きの動作又は行為は、時間は長くてもよいが、一続きとみなせるようなものでもよいが、所定時間内で行われる動作とすると、簡単かつ迅速にフォーマット指示の入力をできるのでよりよい。所定時間より長く行われる動作とすると、ユーザが誤ってフォーマット指示を入力したり、第三者によってその入力がされたりする可能性を抑える点でよい。所定時間は、例えば何秒とか何十秒のようにある程度限られた範囲とするとよい。また、画面等に対するダブルタッチのように複数回タッチする動作等は、全体で1つの入力操作になるとして1つの動作と捉えてもよいし、一続きの動作と捉えてもよく、いずれにしてもワンアクションに含まれる。また、例えば片方の手や腕の動作等の後に続いて反対側の手や腕の動作等が行われる場合、両方の手の動作が続けて行われることで一続きの動作等となり、係る動作等もワンアクションの一例となる。また、ユーザの発声は、ユーザの動作又は行為の一例であり、一つの単語、キーワードや複数の単語の組み合わせであっても、少なくとも一続きの動作又は行為に対応しワンアクションの一例となる。
一方、例えば画面に選択するボタン領域が表示された後、フォーマット指示を与えるまでに、画面が切り替わる都度に色々な場所をタップ等したり、所定のボタン操作を行ったりするのは、画面の切り替えの都度行う一回一回のタップ動作等が独立し、一つの動作等でもないし、一続きの動作等にも該当しない。例えば、モード設定などで用いられる階層化された複数のメニュー画面を用意し、そのメニュー画面の1つの項目としてフォーマットを用意したものは、メニュー画面の複数の項目の中の1つを選択し、その選択に基づいて下位のメニュー画面を表示し、その新たに表示されたメニュー画面の複数の項目の中の1つを選択する動作等を複数回行う場合、異なる各画面で異なる場所をタップ等することも相まってワンアクションには含まれない。
(5)前記入力受付機能は、外部に露出した前記フォーマット指示の入力用の操作手段を備えるとよい。このようにすると、フォーマット指示の入力用の操作手段が外部に露出しているため、ユーザは簡単にフォーマット指示を与えることができる。露出する入力受付機能は、例えばフォーマット指示の入力受け付け用の専用ボタンを備えるとするとよい。専用ボタン等は、その専用ボタン等に対して押すなどの所定の動作を行うことで受け付けるものとするとよく、例えば、専用ボタン等に異なる複数の機能を割り付けている場合も、待機状態にある専用ボタン等に対して例えば長押し、短押し、複数回連続押し等の決められた動作を行うことでフォーマット指示を受け付けるものは専用ボタン等となる。例えば専用ボタン等は、他の機能を割り当てないようにすると特によい。また、専用ボタン等は、例えば、例えば表示手段に表示するソフトボタンがあるが、物理ボタンとしてもよい。
(6)表示手段を備え、前記入力受付機能は、前記表示手段にメニュー画面を表示させないで前記フォーマット指示を入力可能に構成されるとよい。このようにすると、ユーザの操作負担を減らすことができる。例えば、ユーザは、メニュー画面を表示させなくてよいし、また、メニュー画面に含まれるメニューの中からフォーマット処理に対応するメニューを探し出す必要もない。
(7)表示手段と、前記記録手段に対するフォーマット処理の実行を指示するためのフォーマットメニューを含むメニュー画面を前記表示手段に表示させ、前記フォーマットメニューを選択する操作が行われたことに応じて前記記録手段に対するフォーマット処理を実行する機能と、を備え、前記入力受付機能は、前記表示手段にメニュー画面を表示させないで前記フォーマット指示の入力を受け付けるとよい。このようにすると、車両の利用中等においてユーザが記録手段をすぐにフォーマットしたい場合は、入力受付機能によりそれが実現される。また、例えば、ユーザが、画像記録装置の動作に関する設定を行うためのメニュー等を含むメニュー画面を表示させて、その設定に関する操作をしている場合には、その設定を行うとともに、メニュー画面に含まれるフォーマットメニューを選択してすぐに記録手段をフォーマットすることができる。
(8)前記フォーマット機能が作動すると、前記記録手段のフォーマット処理の実行の有無をユーザに確認する処理を行うとよい。このようにすると、例えばユーザが誤ってフォーマット処理を行ったり、フォーマット処理を行わないようにしたりする可能性を低くすることができる。
(9)表示手段を備え、前記入力受付機能は、前記表示手段の表示面の所定部位を指示することにより前記フォーマット指示の入力を受け付け、前記ユーザに確認する処理は、前記表示面に前記フォーマット処理の実行の有無をユーザに確認するための確認画面を表示する処理を有し、前記所定部位と、前記確認画面における確認を受け付けるための領域との、少なくとも一部が重なるようにするとよい。このようにすると、表示面に設定されるフォーマット指示を与えるための領域を指示し、それに伴い表示される確認画面の確認を受け付ける領域は、先に接触した位置に少なくとも一部が重なるので、ユーザは、例えば同じ場所或いは近くの場所を続けて触ることでフォーマット指示と、確認指示をすることができ、各指示を簡易に行うことができる。フォーマット指示の入力を受け付ける表示手段の表示面の所定部位は、固定された位置でもよいし、非固定で触った箇所を所定部位としてもよい。
(10)前記画像データの記録中に前記フォーマット指示の入力を受け付けた場合、前記画像データの記録を継続しつつ前記ユーザに確認する処理を行うとよい。このようにすると、フォーマット指示を与えたものの、例えばその後に気が変わったり、元々誤操作であったりしてフォーマット処理をしない場合、それらの操作を行っている間の画像データも継続して記録することができる。
(11)前記フォーマット機能を作動すると、前記記録手段に対するフォーマット処理を実行するとよい。このようにすると、フォーマット機能の作動に伴い記録手段をフォーマットし、記録した画像データを一括削除できる。特に、フォーマット機能を作動した場合に、確認処理をすることなく、フォーマット処理を実行するとよい。このようにすると、迅速にフォーマット処理を実行し、記録した画像データを一括して削除することができる。
(12)前記撮影手段の撮影中の画像を表示する表示手段を有し、前記撮影中の画像の表示中に、前記フォーマット指示の入力を受け付けると前記フォーマット機能が作動するとよい。このようにすると、ユーザは、撮影手段が撮影した画像が表示中であることを、フォーマット機能を作動させることができる状況であることを把握する手がかりとすることができ、ユーザにとってその状況の把握がしやすい。
(13)前記入力受付機能は、複数配置された操作部のうちの第1の操作部の操作により前記フォーマット指示の入力を受け付け、前記第1の操作部は、第2の操作部よりも操作の手間を要するようにするとよい。このように手間を要するため、フォーマット処理を行おうとしたユーザは、フォーマット指示を与える目的を持って当該操作を行うことになり、例えば間違って触るなどの簡単な操作に基づく誤操作等によりフォーマット指示が入力されることを可及的に抑制できる。手間を要する操作は、例えば第2の操作部に対する操作と同じではなく、相対的に簡単ではない操作や、意図しない状況で第1の操作部を触る等の操作では入力と受け付けられない操作とするとよい。例えば第2の操作部が短押しで動作するのに対して、第1の操作部を所定時間以上押し続ける等の長押しのように時間的なものや、例えば第2の操作部が第1の回数押して動作するのに対して、第1の操作部が第1の回数よりも多い第2の回数押して動作する(例えば、所定時間内にダブルタップ等)などの動作的なものなどとするとよい。また、例えば第2の操作部をユーザが座った状態で手を伸ばして操作するものに比べ、ユーザが座った状態では第1の操作部に手が届かなかったりさわっても操作がスムーズにできないような場合に、ユーザが少し腰を浮かしたり、立ち上がったりするなどの動作を要するのも手間を要する場合の一例である。
(14)前記第1の操作部と前記第2の操作部を設けた筐体を有し、前記第2の操作部は、前記画像データの記録を開始する指示を与えるための操作部を有し、前記第1の操作部と前記第2の操作部は、前記筐体の異なる面に配置するとよい。フォーマット指示の入力を受け付けるための第1の操作部と、画像データの記録を開始する指示を与えるための第2の操作部とが、筐体の異なる面に配置されるので、例えば画像データの記録を開始させようとしたのに、フォーマット機能を作動させてしまうといった誤操作が発生する可能性を軽減することができる。例えば、第1の操作部が第2の操作部よりも操作しにくい面に配置されると、意図しない操作で第1の操作部に触れる可能性が低くなり、誤操作が発生する可能性が軽減される。操作しにくい面とは、例えば操作者の存在位置から離れていたり、操作者に相対していなかったりする面とするとよい。
(15)ユーザの認証機能を備え、前記認証機能による認証を条件に、前記フォーマット機能が作動するとよい。このようにすると、特定のユーザ以外からのフォーマット指示の入力を受け付けないので、画像データが悪意又は過失によって第三者に削除されることを抑制できる。
(16)前記認証機能は、前記ユーザを撮影した情報に基づいて行うとよい。画像記録装置が有する撮影機能を利用してユーザの認証を行うことができる。例えば、ユーザの撮影は、記録手段に記録される画像データを撮影するための撮影手段を用いて行われると、認証のための特別な装置・認証機器を追加しなくてよいが、別途認証用の撮影手段を設けてもよい。認証は、例えば、操作者の顔を撮影した画像データに基づく顔認証とするとよく、撮影手段の高精度化に伴い虹彩認証や指紋認証等とするとよい。また、所定のユーザの動きに基づいて認証を行ってもよい。
(17)車両に装着され、前記車両の駐車中は前記撮影手段で撮影した画像に基づき駐車監視を行う機能を備え、前記入力受付機能は、前記駐車監視を開始してから所定の時間内に撮影したユーザの動きに基づき前記フォーマット指示の入力を受け付け、前記所定の時間を経過後に前記駐車監視に切り替えるようにするとよい。このようにすると、非接触でフォーマット指示を与えることができる。所定時間内であれば運転者は車内にいることが多く、また運転していないため、様々な動きも容易に行える。フォーマット指示の入力があった場合には、その後の時間を有効に利用できる。特に駐車監視の開始直後は、運転者も車内或いはその付近にいて、駐車監視をしなくてもさほど問題がなく、その期間を利用してフォーマット機能が作動し所定の処理ができる。所定時間外となったときには、フォーマット指示の入力を受け付けないようにするとよい。
(18)前記記録手段をフォーマット処理した場合、そのフォーマット処理をしたことに関する情報を前記記録手段に記録する機能を備えるとよい。フォーマット処理をしたことに関する情報を記録するので、例えば画像データが記録されていない場合に、元々記録されていないのかフォーマット処理をして画像データが削除されたのかがわかる。
(19)前記記録手段は、第1記録領域と第2記録領域を有し、前記記録する機能は、前記第1記録領域と前記第2記録領域に対する書き込みを交互に繰り返すようにし、条件を満たした場合は、前記フォーマット機能が作動し、前記第1記録領域と前記第2記録領域のうち書き込みを行っていない記録領域に対してフォーマット処理を行うとよい。このようにすると、自動的にフォーマット処理を行うことができる。第1記録領域と第2記録領域は、異なる記録手段にそれぞれ設けてもよいし、1つの記録手段にパーティションを分けるなどして設けてもよい。特に、一方のパーティションをFATなどパソコンで読み取り可能とし、他方のパーティションを(2)又は(3)の構成とするとよい。フォーマットは一部のパーティションのみに対して行うようにしてもよいが、すべてのパーティションに対して行うとよい。フォーマット後には、画像記録装置が使用する所定の初期状態のデータやファイルを記録した状態とする処理を行うとよい。
(20)前記第1記録領域と前記第2記録領域に記憶した前記画像データへの上書きを許可する許可モードと、上書きを禁止する禁止モードを備え、前記許可モードのときは、前記フォーマット機能を作動させ、前記禁止モードのときは前記フォーマット機能を作動させないようにするとよい。このようにすると、禁止モードに設定することで、記録した画像データが上書きされて消されることがないようにしている状態で、フォーマット機能の作動により画像データが削除されてしまう事態の発生を防止できる。
(21)車両の利用中に継続して前記画像データを記録する常時録画モードと、前記常時録画モードと異なる録画モードを備え、前記フォーマット指示を受けると、前記常時録画モードで記録した画像データの記録期間と、前記録画モードで記録した画像データの記録日時を比較し、前記記録日時が前記記録期間以外のものがあるとき、フォーマット処理を抑制するとよい。常時録画モードにより記録された画像データは、装置の動作中は常時録画されることから現時点から比較的近い過去に撮影した画像に関するものなので、どのようなものが記録されているかは、ユーザは覚えていることが多いため、ユーザも削除してよいか否か、すなわちフォーマットしても問題がないか等について否かが比較的正しく判断できる。また、常時録画モードと異なる録画モードで記録した画像データであっても、常時録画モードによる記録期間中であれば、同様の理由からその画像データも削除してよいか否かが判断できる。一方、録画モードで記録した画像データ中に、常時録画モードによる記録期間よりも古い画像データが存在していた場合、本来は削除すべきでないデータであっても、ユーザは、その古い画像データが削除してもよいデータか否を正しく判断できないことがあり、また、記録していること自体を覚えていない場合もある。記録期間外の古いデータがあると、フォーマット処理を抑制するので、フォーマット処理により誤って削除されてしまうおそれを防止できる。
(22)車両の利用中に継続して前記画像データを記録する常時録画モードと、手動操作に基づき前記画像データを記録するイベント録画モードを備え、前記フォーマット指示を受けると前記イベント録画モードで記録した画像データの有無を判定し、その画像データが記録されている場合、前記フォーマット機能のフォーマット処理の実行を抑制するとよい。手動操作に基づいて画像データを記録した場合、ユーザが記録したいという意思に基づいてイベント録画がされているため、常時録画モードに基づく画像データよりも重要であったり、残しておきたいデータであったりする場合がある。ユーザが手動操作に基づくイベント録画をしたことを忘れていた場合でも、係るイベント録画に基づく画像データが記録されている場合には、フォーマット処理が抑制されるので、フォーマット処理により誤って削除されてしまうおそれを防止できる。抑制としては、例えばフォーマットを行わない、フォーマットするか否かの確認を行うなどとするとよい。
(23)所定の事象のレベルが設定した第1基準を超えた場合に、撮影した画像データを前記レベルと関連付けて記録するイベント録画モードを備え、前記フォーマット指示を受けた場合、前記イベント録画モードで記録した画像に関連付けられた前記レベルが、前記第1基準よりも大きい第2基準を超えた場合には前記フォーマット機能のフォーマット処理の実行を抑制するとよい。所定の事象に基づきイベント録画した画像データのうち、事象のレベルが特に大きいものの場合、削除すべきでない重要な画像データの場合がある。ユーザが係る[0]衝撃があったことの存在を忘れていたり、そもそも知らなかったりした場合でも、そのようなレベルが特に大きい画像データが記録されている場合には処理が抑制されるので、フォーマット処理により誤って削除されてしまうおそれを防止できる。一方、事象のレベルが第1基準を超えても第2基準を超えない小さいもの場合、さほど重要でない場合があり、削除されても大きな影響が生じない場合がある。よって、イベント録画された画像データが記録されていても、全ての画像データに関連付けられた事象のレベルが第1基準を超えても第2基準を超えない小さいものの場合、ユーザのフォーマット指示を優先し、フォーマット処理が行われるので、ユーザの意図に沿ったフォーマット処理並びにそれに伴う画像データの削除を行うことができる。
(24)表示手段を有し、所定の事象が発生した場合に、撮影した画像データを記録するイベント録画モードを備え、前記フォーマット機能は、前記フォーマット指示を受けた場合、前記イベント録画モードで記録された所定の画像データを読みだし、前記表示手段に表示するとともに、前記フォーマット処理の実行の有無をユーザに確認する処理を行う機能を備え、前記確認する処理の結果に基づき前記フォーマット処理を実行或いは停止するとよい。このようにすると、イベント録画モードで記録された画像データが存在する場合にその画像を表示することで、ユーザは削除してもよいか否かの判断ができ、そのままフォーマット処理を実行し、画像データを削除するか、フォーマット処理を停止してイベント録画モードにより記録した画像データを残すかの判断を正しく行える。
(25)(1)から(24)のいずれか1の画像記録装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供されるとよい。
上述したシステムは、1つの装置から構成してもよいし、複数の装置から構成してもよい。
上述した(1)から(25)の発明は、任意に組み合わせることができる。例えば(1)に示した発明の全部または一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成としてもよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。本願出願人は、これらの構成を含むものについても、補正・分割出願・意匠登録出願への変更出願等により特許権・意匠権等を取得する意思を有する。
本発明によれば、例えば記録手段に対するフォーマットに関する技術を提供することができる。例えばフォーマット指示の受け付け可能な状態の場合でユーザのワンアクションの入力に基づき、画像データを記録する記録媒体のフォーマット処理を行うことができる。受け付け
本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」と記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成によって把握される効果が存在する。
本発明の一実施形態である記録媒体に画像データを記録する画像記録装置の構成を示すブロック図である。 その画像記録装置の外観図である。 断片化が生じやすいFATを用いた記録形式の要部を説明する図である。 断片化が生じにくい第1の記録形式の構成を説明する図である。 断片化が生じにくい第2の記録形式の要部を説明する図である。 フォーマット操作の一例を説明する図である。 制御部の機能の一例を示すフローチャートである。 (a)はフォーマット指示を入力するための入力受付機能の一例を示す図であり、(b)はその後に表示する確認画面の一例を示す図である。 (a)は画像記録装置の別の実施形態を示す外観図であり(b)はそのブロック図である。 制御部の機能の一例を示すフローチャートである。 フォーマット処理を抑制する機能を説明する図である。 記録したイベント録画の画像データを確認させる機能を説明する図である。 記録したイベント録画の画像データを確認させる機能を説明する図である。 別の実施形態を示すブロック図である。 その実施形態を用いたネットワークシステムの一例を示す図である。 別の実施形態を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。記載されている装置の構成や形状等は単なる説明例であり、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。以下の説明における、第1、第2、・・・という数値を用いたラベリングは各要素を識別するためのもので、要素の数を定めるものではない。
記録手段に画像データを記録するに際し、所定の記録形式に設定しておく必要がある。例えば記録手段にフォーマット処理を行い、所定の記録形式に設定し、記録した画像データを一括して削除する場合、たとえば特許文献1に開示された技術のように、記録手段の一例であるSDカードをドライブレコーダから取り出し、パーソナルコンピュータのリーダライタにセットし、パーソナルコンピュータにインストールされた設定ツールを用いて行うことがある。設定ツールは、ドライブレコーダの動作条件、各種モードをSDカードに書き込み、SDカードを介してドライブレコーダに対して動作設定するものであり、その設定ツールの中の設定項目の1つにフォーマット指示がある。そこでSDカードをリーダライタに装着した状態で、階層化されたメニュー画面を備えた設定ツールを用い、SDカードをフォーマット処理する。この場合、例えばSDカードをドライブレコーダから着脱する必要があり煩雑である。またドライブレコーダ等の画像記録装置に設定ツール機能を実装すると、ドライブレコーダ側でSDカードの設定が行える。しかし、階層化された設定画面を操作するのは煩雑であることは同じである。特に、ドライブレコーダは、表示画面が小さいものがあり、作業性が悪い。また、設定画面を起動するためには、録画を停止する必要があるものがあり、係る録画を停止する操作も煩雑であり、また、停止する必要があることを知らないとフォーマット指示自体ができない。また、記録形式の中には、断片化が生じにくいものがあり、断片化が生じにくいと、フォーマット処理が不要になったり、フォーマット処理を実行する頻度が非常に低くなったりするものがある。このようなものだと、フォーマット処理を実行する優先度が低下することから、フォーマット機能を設けるとしても設定画面でもより下位層に設定されることがあり、フォーマット処理がやりにくい。一方、上記のように断片化が生じにくいものであっても、フォーマットを行う必要が生じることがあり、そのような必要が生じた場合に、頻度が少ないことからよりフォーマット指示を与えるための操作がより煩雑になり、使い勝手が悪くなるなど、各種の問題がある。以下に説明する本発明の各実施形態は、上述した各種の問題のうち、所定のものを解決できるような撮影した画像データを記録する記録媒体のフォーマットに関する技術を提案する。
[1.画像記録装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態である記録媒体13に画像データを記録する画像記録装置10の構成を示すブロック図で、図2は、画像記録装置10の外観を示す図である。この画像記録装置10は、撮影機能と、その撮影機能で撮影した画像データを記録する機能と、フォーマット機能を有する。画像データを記録することを、以下では「録画」と称し、画像データを記録する機能を、以下では「録画機能」と称することがある。
まず、フォーマット機能について簡単に説明しておく。フォーマット機能は、記録媒体13のフォーマットに関する機能で、例えば撮影機能で撮影した画像データを記録する記録媒体13に対するフォーマットに関する機能である。フォーマット機能は、少なくとも記録媒体13に対するフォーマット処理を行う機能を有する。フォーマット処理は、記録媒体13に記録されている画像データ等のデータ、例えば前回のフォーマット処理の実行後に記録媒体13に記録された画像データ等のデータを消去する処理、をいうとよい。また、フォーマット処理は、記録媒体13を画像記録装置10用に設定する処理(初期設定する処理、ということもできる)というとよい。フォーマット処理は、本実施形態では、画像記録装置10が後述する記録媒体13を使用できる状態(例えば、画像データを読み書きできる状態)にするために、動作設定の内容を示す設定情報を記録媒体13に書き込む処理をいうとよい。フォーマット処理は、これに限られず、記録媒体13を特定のファイル状態にする処理、といってもよい。例えば、フォーマット処理は、所定のフォルダを生成する処理を含むとよい。フォルダは、後述する常時記録モードの画像データが格納されるフォルダや、後述するイベント記録モードの画像データが格納されるフォルダがある。なお、イベント記録モード用のフォルダは、イベント毎にフォルダが分けられているとなおよい。
詳しくは後述するが、本実施形態のフォーマット処理は、記録媒体13を、後述するFATを用いる記録形式、又は第1の記録形式或いは第2の記録形式で例示される本実施形態ではフォーマットフリーと呼ぶ方式で、画像データを記録できる状態にするための処理である。例えばFATを用いる記録形式を採用する場合、画像記録装置10は、記録媒体13に画像データを書き込むときにファイルを生成する。後述する第1の記録方式又は第2の記録方式に例示される、本実施形態ではフォーマットフリーと呼ばれる方式を採用する場合、画像記録装置10は、記録媒体13に決められた領域を確保しておくか、又はダミーファイルを生成する。決められた領域の確保は、事実上、記録媒体13にはデータを書いていないが、このセクタからこのセクタに書くということを、あらかじめ決めておくといった処理である。ダミーファイルの場合、通常は見えないようにしたダミーファイルとしてもよい。
本実施形態では、記録媒体13に対しフォーマット処理を行う設定する主体と、当該記録媒体13を使用する主体とが画像記録装置10で同一である。フォーマット機能は、フォーマット処理以外に、その前段階の処理として、フォーマット処理の実行の有無をユーザに確認する処理を含む場合もある。
この画像記録装置10は、例えば乗り物等に設置されるドライブレコーダ等である。乗り物は、自家用の自動車、バスやリニアモーターカー、モノレール等の交通機関における車両であってもよい。乗り物は、交通機関における車両のほか、タクシーやレンタカー、ハイヤー等の不特定(例えば不特定多数)の人物が乗ることのある乗り物としてもよい。乗り物は、船舶、飛行機等の車両以外の乗り物としてもよい。
画像データは、本実施形態では動画データである。動画データは、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)形式(例えば、MPEG2、MPEG4)であるが、AVI、MOV、WMV又はその他の形式であってもよい。
図1に示すように、画像記録装置10は、制御部11と、リーダライタ12と、記録媒体13と、撮影装置14と、操作部15と、表示装置16と、マイク17と、スピーカ18と、加速度センサ19と、電源部20と、外部機器と接続するインタフェース部の一例であるカメラジャック21等を有する。これらの各構成要素は、一つの筐体に実装されてもよいし、複数の筐体に分けて実装されてもよい。図2に示すように、本実施形態では、1つの筐体24に実装するが、例えば画像記録装置10が複数の筐体から構成される場合、その複数の筐体同士は直接或いは所定の連結部材を介して連結し一体化されてもよいし、分離配置するセパレートタイプとして有線通信や無線通信によりデータの送受を行われるようにするとよい。
制御部11は、例えば、演算処理回路、及びメモリを含むコンピュータである。演算処理回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はその他の演算処理回路を含む。メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)又はその他の揮発性のメモリを含む。演算処理回路は、メモリにデータを一時的に読み出して演算処理を行うことにより、各種の制御を行う。このデータには、プログラムが含まれる。制御部11は、このプログラムに基づいて、後述する各制御を実行する。
リーダライタ12は、記録媒体13を着脱可能に構成され、装着された記録媒体13に対してデータの読み書きを行う。記録媒体13は、記録手段の一例である。記録媒体13は、本実施形態ではSDカードであるが、USBメモリやハードディスク装置等の記録媒体であってもよい。なお、記録媒体13が、画像記録装置10に内蔵された記録手段で、画像記録装置10に対して着脱可能でない記録手段であってもよい。
撮影装置14は、撮影手段の一例であり、所定の画角の撮影領域を撮影するカメラ部を備える。カメラ部は、レンズ141と、そのレンズ141で集光した光を撮像するCMOSセンサ等の撮像素子と、撮像素子からの出力信号を処理する回路部等を備える。レンズ141は、例えば、広角レンズ、魚眼レンズ、半球レンズなど画角の広いものを用いるとよい。また、半球レンズは、画角が180度のものに限ることなく、180度以上のレンズも含む。
操作部15は、画像記録装置10に対して各種の指示を入力するためのユーザインタフェースの一つである。操作部15の一例として、図2に示すように、筐体24の所定の面に各種の配置された操作ボタンがある。詳細は後述する。
表示装置16は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)で構成する。制御部11は、表示装置16の表示面に、例えば撮影装置14で撮影中の画像データを例えばリアルタイムで表示し、或いは記録媒体13に記録された画像データ等を読み出して表示する制御を行う。
マイク17は、例えば周囲の音を集音する。マイク17は、例えば車両に乗車している人の音声その他の車両内外で発生している音等などを集音する。制御部11は、撮影装置14で撮影した画像データを記録媒体13に記録する際、マイク17で集音した音も関連付けて記録する。
スピーカ18は音を出力する。制御部11は、所定の記録時、警報時及び操作時等に所定の音をスピーカ18から出力する。制御部11は、例えば、操作部15における操作音や、各種のメッセージ(ガイド・警報等)を、スピーカ18を用いて報知する。
加速度センサ19は、3軸(X,Y,Z)それぞれの方向の加速度及び傾きを検出する3軸タイプのセンサであって、車両に加わる衝撃、車両の加速度、傾きなどの車両の状態を検知する。加速度センサ19の検出値は常時出力し、制御部11に与えられる。加速度センサ19の検出値が閾値を超えたり、例えば衝撃が生じたことを示す所定の時間的変化を示したりした場合、制御部11は、撮影装置14等で撮影した画像データ並びにマイク17で集音した音等を録画するイベント録画を行うとよい。
電源部20は、外部からの電力供給を受け、画像記録装置10内の装置・機器等に所定の電源電圧を供給する。電源部20は、例えば外部の電源に接続するための電源ケーブルを装着するためのDCジャック201を備える。
図2に示すように、画像記録装置10の外観構成は、偏平な略矩形状の筐体24を備える。筐体24は、乗り物例えば車両の所定位置への取り付けた正姿勢では起立する。正姿勢において乗り物の移動方向の前側に位置する正面241には内蔵する撮影装置14のレンズ141が配置される。撮影装置14は、乗り物の進行方向前方の領域を撮影する。筐体24の正面241のレンズ141の上方には、筐体24内に内蔵されるスピーカ18用の貫通孔181が設けられる。また、筐体24の正面241のレンズ141の下方には筐体24内に内蔵されるマイク17用の貫通孔171が設けられる。
筐体24の上面244には、ジョイントレール23と、カメラジャック21を設ける。ジョイントレール23は、図示省略する取付部材の一例であるブラケットの一端を着脱可能に取り付ける。そのブラケットの他端は、例えば車両のフロントガラスの上方所定位置や、車両のルームミラーや車室内の天井等に取り付けるための取付部となる。この取付部は、取付部位の一例である例えば車両のフロントガラスに貼り付け固定される。これにより、画像記録装置10を車室内の所定位置に配置する。また、画像記録装置10を所定位置に配置した状態で、上述したように正姿勢にすると、正面241が車両のフロントガラスに対向し、撮影装置14が車両の前方の領域を撮影する。
カメラジャック21は、図示省略するカメラケーブルの一端を接続する。このカメラケーブルの他端は、別の外部撮影装置に接続する。外部撮影装置は、例えば、撮影装置14の撮影エリアとは異なるエリアを撮影するものとするとよく、例えば車室内を撮影したり、車両の進行方向後方側の外のエリアを撮影したりするものとするとよい。
筐体24の背面242には表示装置16の表示面、操作部15及び電源ランプ28が設けられている。操作部15は、図2(b)に示される例では、表示装置16の表示面の右側の領域に、上下に複数の操作ボタンを設ける。本実施形態では、上から順に第1操作ボタン151、第2操作ボタン152、第3操作ボタン153、第4操作ボタン154のように4個の操作ボタンを配置する。
第1操作ボタン151は、短押しにより表示装置16の表示面に表示する映像を切り替えと、長押しにより記録媒体13に対するフォーマット指示を受け付けるボタンである。制御部11は、第1操作ボタン151を用いてフォーマット指示の入力を受け付けると、フォーマット機能を作動させる。第1操作ボタン151の長押し操作は、ワンアクションの一例である。長押しに伴うフォーマット指示の入力を受け付ける機能の詳細については、後述する。画像記録装置10は、上述したようにカメラジャック21に接続するカメラケーブルを用いて図示省略する別体の外部撮影装置を接続し、その外部撮像装置で撮影した画像データを表示装置16の表示面に表示する機能を有する。この第1操作ボタン151を短押しすると、制御部11は、画像記録装置10に内蔵する撮影装置14で撮影した画像と、外部撮影装置で撮影した画像の表示を切り替える。
第2操作ボタン152は再生する画像データを選択する選択画面を表示するボタンである。この第2操作ボタン152が押されると、制御部11は、記録媒体13に記録した画像データを選択し再生するための選択画面を表示する。上述したように、本実施形態で記録する画像データの種類は、「常時録画」、「加速度センサに基づく録画」、「操作ボタン(第5操作ボタン155)の操作に基づくワンタッチ録画」があるので、最初に表示する選択画面は、それら3つのいずれかを選択するメニュー画面とし、いずれかの種類が選択されると、その種類の画像データのリスト等の選択画面を表示するとよい。第2操作ボタン152は、フォーマット指示を入力するための第1操作ボタン151と異なり、短押しで動作するように構成されるとよい。
第3操作ボタン153は各種の動作設定等を行うための設定画面を表示するボタンである。この設定画面は、階層化された複数のメニュー画面を備えており、各操作ボタンを適宜操作することで下位層のメニュー画面を表示し、目的のメニュー項目を備えるメニュー画面で各種の動作モード等の設定を行う。第3操作ボタン153は、フォーマット指示を入力するための第1操作ボタン151と異なり、短押しで動作するように構成されるとよい。
第4操作ボタン154は録画の開始/停止を行うボタンである。例えば、常時録画機能により、録画中に第4操作ボタン154が短押しされると、それを検知した制御部11は、録画を一時停止し、その一時停止中に第4操作ボタン154が短押しされると、制御部11は録画を再開する。また、この第4操作ボタン154が長押しされると、制御部11は、録画する際のフレームレートを変更する。第4操作ボタン154は、フォーマット指示を入力するための第1操作ボタン151と異なり、短押しで動作するように構成されるとよい。
筐体24の右側面243には、DCジャック201と記録媒体挿入口25を設ける。DCジャック201は、画像記録装置10に電源を供給するのに使用する。例えば、DCジャック201にシガープラグコードのコネクタを接続し、そのシガープラグコードを車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得る。シガープラグコードに変えて、車両のOBDIIコネクタに接続可能なOBDIIアダプタを用いるとよい。OBDIIコネクタは、故障診断コネクタとも称され、車両のECUに接続され、定期的に各種の車両情報が出力される。そこで、このOBDIIアダプタと車両本体側のOBDIIコネクタとを連結し、OBDIIアダプタの接続コードの先端に取り付けたコネクタをDCジャック201に接続することで、画像記録装置10への電源供給を行うと同時に制御部11は、各種の車両情報を定期的に取得する。記録媒体挿入口25は記録媒体13の一例であるSDカードを挿入するための挿入口である。この記録媒体挿入口25の奥にリーダライタ12が実装され、SDカード等の記録媒体13をリーダライタ12に対して着脱可能にしている。
筐体24の左側面245には、操作部15の一例である第5操作ボタン155を設ける。この第5操作ボタン155は、手動により録画開始を指示するための入力ボタンであり、この第5操作ボタン155が押下されたことを契機に、制御部11は、撮影装置14等で撮影した画像データ並びにマイク17で集音した音等を録画するイベント録画を行うとよい。
以上の構成のもと、制御部11は、例えば、撮影装置14や外部撮影装置との間で画像データの授受を行い、リーダライタ12を制御して授受した画像データを記録媒体13に記録する録画機能、記録媒体13に記録した画像データを読み出し、例えば表示装置16に出力表示する再生機能、記録媒体13に対してフォーマット処理を行う機能を有するフォーマット機能等を有する。
[2.記録媒体13に対する記録形式]
まず、採用可能な記録媒体13への画像データの記録形式についていくつか例を挙げて説明しておく。
[2-1.FAT方式]
例えばFAT32などのFATを用いる記録形式を採用できる。この記録形式の場合、使用に伴い時系列の画像データの記録領域に格納されるクラスタが飛び飛び(つまり離散的)になり、断片化が生じやすい。例えば、図3(a)に示すように、当初は先頭から順番に記録したとしても、使用に伴い、録画条件を変更したり一部の画像データを消去したりすると、空きクラスタが発生する(図3(b)参照)。図において、各ブロックが1つのクラスタであり、ブロックの中の数字は、撮影した順番であり、図示の便宜上、24個のクラスタが記録されると記憶容量がいっぱいになり、古いデータに対して上書き処理して新しい画像データを記録する。
すると、図3(a)では24番目のデータを記録し、記録容量がいっぱいになると、25番目のデータは最も古い1番のデータを記録したクラスタに記録する。これにより、図3(b)に示すように、33番目までは順次上書きするが、例えば34番目から録画条件が変わると、空きクラスタが発生する。制御部11は、画像データを書き込む際に、空きクラスタを探しそこに書き込むため、断片化が徐々に進む(図3(c)参照)。空きクラスタの場所が飛び飛びになればなるほど、空きクラスタの場所を探す時間が長くなり、記録媒体13への書き込み速度が遅くなる。そして書き込み時間よりも空きクラスタを探す時間が長くなると、書き込みエラーが発生する。よって、断片化を解消するために、定期的或いは適宜のタイミングで記録媒体13に対し記録領域に対するフォーマット処理を行うことが必要である。これに対し、FATよりも断片化が生じにくい記録形式として、例えば以下の記録形式がある。
[2-2.断片化が生じにくい第1の記録形式による記録媒体13への録画機能]
録画機能は、例えば常時録画モードで動作する常時録画機能とイベント録画モードで動作するイベント録画機能等を有する。常時録画機能における常時録画処理は、画像記録装置10の電源がオンされている期間においては、原則として、常時(継続的に)行われる。イベント録画機能におけるイベント録画処理は、所定のイベント(事象の一例)が発生したことを示す条件(以下「イベント条件」)を満たした場合に行われる。イベント条件は、本実施形態では、加速度センサ19の検出値が所定の条件を満たした場合に実行する加速度センサ録画と、操作部15の操作に基づく手動による録画指示の入力を受け付けた場合に行うワンタッチ録画などがある。加速度センサ録画とワンタッチ録画は、それぞれ別に区分けされた記録領域に格納される。
図4は、記録媒体13の内部の構成、記録形式を説明する図である。記録媒体13例えばSDカードは、ファイルシステム領域131と撮像記録領域132とに分割して使用される。ファイルシステム領域131は、パソコンの一般的な記録媒体と同様にパソコンのOSにより読み出しや書き込みができるファイルシステムである。このファイルシステム領域131には専用ブラウザのソフトウェアが記憶されている。記録媒体13の記録内容を再生する際に、当該パソコンに専用ブラウザがインストールされていない場合等には、このファイルシステム領域131からパソコンに専用ブラウザをインストールすることができる。FATを記録しない方式により画像データ等を記録する撮像記録領域132は、パソコンのOSでは読み出しや書き込みができない独自形式のパーティションである。この撮像記録領域132は、常時録画領域133と、Gセンサ録画領域134と、ワンタッチ録画領域135に分割して使用される。これらの各領域に記録される画像データを、図4では「撮像画像」と表記してある。撮像画像は、複数のフレームを時系列順に並べた状態で、各録画領域に記録されている。なお、図では撮影装置14で撮影した画像データを記録するための領域を示しており、図示省略するが、外部撮影装置で撮影した画像データの記録領域は同様の記録形式となる。この点について、以下同様である。
常時録画領域133は、管理領域133Aと記録領域133Bとを備える。管理領域133Aは、専用ブラウザによって各種の設定情報が記録される領域であり、画像記録装置10による画像データの記録時には、当該管理領域133Aへの記録は行われない。このようにすることで、撮影中に電源遮断等が生じても、管理領域133Aの設定データは失われない。管理領域133Aには、上書きカウントマスタ値MUC、フォーマットカウントマスタ値MFC及び上書き上限値UL等が記録される。上書きカウントマスタ値MUCは、当該常時録画領域133の各記憶単位に対し行われた上書きの最多回数を示す。上書きカウントマスタ値MUCは、専用ブラウザによって記録媒体13の管理領域133Aに設定情報の記録を行う際に、記録領域133Bにおける最大の上書きカウント値UCと同じ値に更新される。フォーマットカウントマスタ値MFCは、当該常時録画領域133がフォーマットされた回数を示す。また、上書き上限値ULは、記録媒体13の故障が発生する上書き回数の目安を示しており、この上書き上限値ULは寿命(つまり、あと何回程度、上書き可能か)を判定するための目安をとして利用できる。この上書き上限値ULは、記録媒体13の品種により異なる。ユーザは、専用ブラウザを用いて記録媒体13のフォーマット処理を行う際等に、利用する記録媒体13の型番を指定することにより、または値を直接することにより、上書き上限値ULを管理領域133Aに記録させる。
記録領域133Bは、撮影装置14にて撮影した画像データを記憶する領域である。制御部11は、1フレームの画像データに対しヘッダとフッタを設け、このヘッダ及びフッタに当該フレームの画像データに対する付加情報を記録する。画像データと付加情報を合わせた記録サイズは、記録媒体13のアドレス付与単位である1バイトより大きいので、複数の連続したアドレスに1フレーム分の画像データと付加情報が記録される。図4に示した例では、1フレームあたり32768バイト(32キロバイト)で記録する。
各フレームのヘッダやフッタに記録する付加情報としては、当該フレームの画像データの撮像時刻CT、フォーマットカウント値FC、上書きカウント値UC(初回書き込み時は”1”)、イベントの発生を認識したタイミングで撮像された画像であることを示すトリガフラグTF等を記録する。フォーマットカウント値FCは、記録媒体13に対して行われたフォーマット処理の回数を示す値である。上書きカウント値UCは、当該アドレスへのデータを書き込んだ回数を示す値である。フォーマットカウント値FC、及び上書きカウント値UCは、記録媒体13の寿命管理、記録制御等に用いられる。ヘッダとフッタに記録する情報は重複しない内容にしてもよいし、完全に同一の内容としてもよいが、図4に示した例のように一部のみ重複するようにすると特によい。ヘッダとフッタの内容を一部のみ重複させることにより、付加情報を含めたデータの改ざんの難易度を高めることができる。
画像記録装置10の制御部11は、記録領域133Bに、撮影装置14にて常時撮像している画像データを、撮影した順に時系列で連続したアドレスに順次格納する。具体的には、記録領域133Bに初めて撮像画像を記録する場合には、記録領域133Bの先頭アドレスから順に記録を開始する。例えば図4に示したように、1フレーム目はアドレス0~32767、2フレーム目はアドレス32768~65535、というように、記録領域133Bにおける連続したアドレスを利用して、撮像順に撮像画像を記録する。そして、記録領域133Bの最終アドレスに到達すると、記録領域133Bの先頭アドレスに戻り、既に書き込まれているデータを上書きしながら記録を継続する。2周目以後の記録時には、上書きカウント値UCを現状値から1増加させた値を記録するようにする。
イベント録画の一つである加速度センサ録画を行うためのGセンサ録画領域134も、常時録画領域133と同様、管理領域134Aと記録領域134Bとを備える。管理領域134Aには、フォーマットカウントマスタ値MFC、上書きカウントマスタ値MUC及び上書き上限値UL等が記録される。また、記録領域134Bには、加速度センサ19の検出値が閾値を超えるなど所定のイベント発生時の時間的な前後に撮影された画像データが、付加情報とともに記録される。管理領域134Aと記録領域134Bには、それぞれ管理領域133Aと記録領域133Bと同様の情報を記憶する。ここで記録される付加情報は常時録画領域133の記録領域133Bに記憶される付加情報と同様である。
制御部11は、加速度センサ19の検出値が閾値を超えるなど所定のイベント条件を満たすと、記録領域134Bに、当該イベント条件を具備した瞬間の時間的な前後を含む記録期間に撮影装置14が撮影した画像データを、記録領域133Bへの記録と同様の方式にて、記録連続したアドレスに順次格納する。
イベント録画の一つである手動操作に伴うワンタッチ録画を行うためのワンタッチ録画領域135も、常時録画領域133等と同様、管理領域135Aと記録領域145Bとを備える。管理領域135Aには、フォーマットカウントマスタ値MFC、上書きカウントマスタ値MUC及び上書き上限値UL等が記録される。また、記録領域135Bには、イベント発生時の時間的な前後に撮影された画像データが、付加情報とともに記録される。管理領域135Aと記録領域135Bには、それぞれ管理領域133Aと記録領域133Bと同様の情報を記憶する。ここで記録される付加情報は常時録画領域133の記録領域133Bに記憶される付加情報と同様である。
制御部11は、加速度センサ19の検出値が閾値を超えるなど所定のイベント条件を具備すると、記録領域134Bに、当該イベント条件を具備した瞬間の時間的な前後を含む記録期間に撮影装置14が撮影した画像データを、記録領域133Bへの記録と同様の方式にて、記録連続したアドレスに順次格納する。
上記のような記録方式により、記録領域133B、134B、135B内の連続したアドレスに対し、それぞれの種類の画像データを決められた記録領域133B、134B、135Bに対して周回的に書き込みを行うこととなる。その結果、最も新しく書き込みを行ったフレームの付加情報には最新の上書きカウント値UCが記録されており、その次のフレームの付加情報には1少ない上書きカウント値UCが記録されることになる。制御部11は、記録領域133B、134B、135B内の連続したアドレスについて、上書きカウント値UCが切り替わるフレームを見つけ、当該フレームから次の書き込みを行う制御を行う。このようにすることで、最も古いデータを随時上書きしながら記録を行うことができる。しかも、上述の上書きカウント値UCが切り替わるフレームを見つけ、当該フレームから次の書き込みを行う制御を行うだけで、他の複雑な制御を必要とすることなく、最も古いデータを随時上書きすることができる。また、何回目の上書きにより撮像データが記録されたのかが記録され、再生時にはこれを確認できるため、上書きカウント値UC(及びその他の付加情報)をデータの改ざんがないかの検証に利用することができる。
本実施形態では、予め各画像データを記録するエリアを決めておき、そのエリアに対して、所定の順番で順次画像データを記録するようにしたため、撮影し記憶した時系列の画像データが、メモリ上で時系列通りに並ぶ。つまり、画像データが記録されるクラスタ番号セクタ番号が時系列通りに並び、例えばFAT32のように、空いているエリアすなわち、空きクラスタに順次書き込むようなことがないので、断片化が生じにくい記録形式となる。このように記録媒体13は、断片化が生じにくいので、使用開始後はフォーマット処理をしなくても画像データを上書きしながら所定の順番で録画し続けることができ、長期にわたってフォーマット処理が不要なことから「フォーマットフリー」と称されることもある。これは、以下の第2の記録形式においても同様である。このような記録形式は、FATを記録媒体13に記録しない方式で、より具体的には、1つのファイルが複数クラスタにまたがっている場合に続きがどのクラスタにあるかの情報を不要とする方式である。
また、記録領域133B、134B、135B内を、偏りなく使用することができ、局所的に上書き回数が多い箇所がボトルネックとなりメモリカード自体の寿命が縮まることを防ぐことができる。
[2-3.断片化が生じにくい第2の記録形式による記録媒体13への録画機能]
図5は、断片化が生じにくい第2の記録形式の要部を説明する図である。この記録形式は、クラスタをまとめた大きな容量のダミーのファイルを作成し、予めデータを入れる場所を作成する。このファイルは、例えば所定の単位時間毎のファイル(F1、F2、F3、……)を連続したセクタ番号でつくる。
制御部11は、撮影装置14が撮影した時系列の画像データを、FATを記録媒体13に記録しない方式で単位時間毎のファイルに順番に記録する。そして、最後のファイルに画像データを記録すると、1番目のファイルに戻り上書きする。以下繰り返し順番に記録する。これにより、時系列の画像データは、セクタ番号の順番が時系列通りでずれずに記録される。
また例えば解像度等の録画条件を変更して記録すると、図5(b)に示すように、1つのファイルの終わり部分に空きのクラスタが発生することがある。係る場合に、次に画像データを書き込む場合、空きのクラスタを無視し、次のファイルの先頭から順に書き込む。このようにすると、空きクラスタが生じるが、時系列の画像データは、セクタ番号の順番が時系列通りで前後にずれることなく記録される。よって断片化が生じにくい。
制御部11は、決められたファイル順に画像データを書き込んでいくため、空きクラスタを探す必要がなく、空きクラスタの有無にかかわらず書き込みエラーが発生しにくくなる。FATを記録しない方式で、画像データの読み書きが行える。
このような単位時間毎のファイルFは、記録する画像データの種類毎、例えば、常時録画用のファイル群(F1、F2、F3、……)、加速度センサ録画用のファイル群(F1、F2、F3、……)、ワンタッチ録画記録用のファイル群(F1、F2、F3、……)を作成する。そして、記録する画像データの種類にあわせて、対応するファイル順に書き込む。そして例えば画像記録装置10に付属し、一緒に販売等される記録媒体13は、予めメーカー側で上述した第2の記録形式に設定しておくとよい。
以上説明した記録形式に設定された記録媒体13が画像記録装置10に用いられる。記録媒体13は、例えば、画像記録装置10に付属し、一緒に販売等され、予めメーカー側で上述した記録形式に設定しておくとよい。このように所定の記録形式に設定しておくことで、画像記録装置10を購入等して取得したユーザは、記録媒体13をリーダライタ12にセットすると使用開始でき、撮影装置14等で撮影した画像データは、記録媒体13に時系列に記録される。画像記録装置10は、はじめて記録媒体13が装着されたときに、以上説明したいずれかの記録形式に設定するためのフォーマット処理を行う機能を有してもよい。
[3.入力受付機能及びフォーマット機能]
本実施形態では、制御部11は、画像記録装置10が動作している状況として、少なくとも画像記録装置10による撮影中又は撮影した画像データの記録中に、ユーザのフォーマット指示の入力を受け付ける。ユーザは、画像記録装置10による撮影又は記録といった動作を停止させてから、フォーマット指示を入力しなければならない場合に比べて、簡単にフォーマット指示を与えることができる。なお、画像記録装置10が動作している状況として、画像記録装置10の電源がオンされている期間の他の時点において、フォーマット指示を入力可能に構成されてもよい。以下、本実施形態のフォーマット機能の詳細を説明する。
[3-1.フォーマット機能の意義について]
例えばFAT方式のように断片化が生じやすい記録形式の場合は、頻繁にフォーマット処理を行うことで、断片化を原因とする不具合の発生が抑制される。
これに対し、第1の記録形式及び第2の記録形式は、断片化が生じにくいフォーマットフリーと呼ばれる記録形式の一例として示したものである。この場合、断片化を原因とする画像データを記録する処理のエラーの発生を予防する点では、記録媒体13に対してフォーマット処理をする必要がないか、又は必要性が少ない。しかしながら、ユーザにとっては、記録手段に記録してある画像データを速やかに消去したい場合がある。例えば、第三者に画像データを見られたくないような場合である。また、ユーザにとっては、記録手段の故障の有無をチェックしておき、画像データの記録が必要な状況で記録されていない状況になるのを予防しておきたい場合がある。例えば、事故やトラブル等が発生して、撮影した画像を後で確認したい場合に、記録媒体13の不具合で画像データが記録されていないと不都合である。ユーザによっては、例えばこのような目的で、記録媒体13のフォーマットを簡単に行えることが望ましい。そこで、画像記録装置10は、以下のようなフォーマットに関する機能を有する。
[3-2.ワンタッチ操作に基づくフォーマット機能]
[3-2-1.ワンタッチ操作に基づくフォーマット機能を設けた経緯]
例えば階層化した設定画面のメニュー画面を操作し、複数画面を切替えるなどの所定の操作を行い、フォーマット処理を実行するように構成すると、作業が煩雑となることがある。さらにそのように複数回の画面の切り替え処理等があると、フォーマット処理を行うための画面にたどり着くまでに時間を要し、例えば直ぐに画面データを消去したいという要求がある場合に、その要求に応えることができない。
また、フォーマット処理を行う頻度が低くすると、他の設定項目との関係からフォーマット指示を与えるための画面を上位の階層に配置するのも難しい。また、フォーマット処理を行う頻度が低い場合、係るフォーマット処理をしようとしたときに、目的のメニュー画面にスムーズにたどり着けないおそれもある。
また、設定画面は、画像記録装置10の動作条件等を設定し、書き換えることもあり、例えば常時録画モードが作動中の場合、一旦録画を停止しないと設定画面が開けない場合がある。このように、録画を止めないと設定画面が開けない仕様だと、録画停止をするため動作が必要になり、速やかにフォーマット指示を与えることができず、ひいては迅速な画像データの一括削除ができない。さらに、設定画面を開くためには、録画を停止する必要があることを知らないと、そもそも設定画面が開けない事態を生じるおそれがあり、係る事態を故障と誤解するおそれもある。
[3-2-2.フォーマット指示の入力を受け付ける入力受付機能]
これらの課題を解決し、簡単にフォーマット指示を入力できるようにしたいという目的がある。そこで、本実施形態では、画像記録装置10に、ワンタッチ操作でフォーマットの指示を与えるためのフォーマットボタンを設けた。このフォーマットボタンは、本実施形態では、筐体24の背面242に設けた第1操作ボタン151に割り当て、さらに、第1操作ボタン151を長押しした場合を、フォーマット指示の入力とした。
画像記録装置10は、フォーマット指示の入力を受け付ける入力受付機能を有する。入力受付機能は、ユーザが情報を入力するために用いる入力手段を用いてフォーマット指示を入力し、制御部11がこのフォーマット指示の入力の受け付けを認識することにより実現される機能である。本実施形態では、入力受付機能は、画像記録装置10の外部(表面)に露出する第1操作ボタン151を用いて、フォーマット指示の入力を受け付ける。このため、フォーマットをしたいというユーザは第1操作ボタン151を押す(この例では、長押し)ことで、指示を与えることができる。設定画面を開き、階層化されたメニュー画面をたどる必要がなく、速やかにフォーマット指示を与えることができ、それに伴い速やかにフォーマット処理を実行させ、例えば記録した全ての画像データを消去することができる。
さらに、本実施形態では、上記の長押しによるフォーマット指示の受付を録画中であっても許容するようにした。これにより、ユーザが録画中にフォーマットをしたいと思ったときに、録画停止のための第4操作ボタン154に対する操作を行うことなく、いきなり第1操作ボタン151を長押しすることで迅速にフォーマット処理を行うことができる。また、フォーマットを行いたいと思ったユーザは、それに関するフォーマットのための操作ボタン(第1操作ボタン151)に対する操作を行えばよいので、操作がわかりやすく、上述したようにフォーマット指示のための操作ボタンを操作してもフォーマットのための動作が行われず故障と誤解するおそれもなくなる。
[3-2-3.受け付けたフォーマット指示の確認処理:フォーマット機能の一部]
また、本実施形態では、第1操作ボタン151が長押しされた場合、制御部11は、表示装置16の表示面にフォーマット確認画面51を表示する(図6(a)参照)。このフォーマット確認画面51を表示する際、制御部11は、録画状態を変えることなく行う。すなわち、録画中の場合には、録画しながらフォーマット確認画面51を表示する。
そして制御部11は、フォーマット確認画面51に含まれる「実行」と記されたボタンを指示する操作を受け付けた場合、これをフォーマット処理の実行を指示する操作として受け付ける(図6(b)参照)。そして、制御部11は、現在録画中の場合には録画を停止し、記録媒体13に対して実際のフォーマット処理を実行する。このように確認処理を入れることで、誤操作或いは誤って第1操作ボタン151が押され、それに基づいてユーザが意図しないフォーマット処理がなされて画像データが削除されるのを防止する。
図示の例では、フォーマット確認画面51は、「SDカードを初期化しますか?」というメッセージの下に、[キャンセル]と[実行]のメニュー項目を配置するレイアウトとし、デフォルトとして[キャンセル]が選択された状態にしている。この確認画面において、第3操作ボタン153或いは第2操作ボタン152を操作し、[キャンセル]と[実行]のいずれかが選択された状態にする。すなわち、図6(a)の[キャンセル]が選択された状態で、第3操作ボタン153が押されると、図6(b)に示すように[実行]が選択された状態になり、この状態で第2操作ボタン152が押されると、図6(a)の状態に変わる。そして、第4操作ボタン154が押されると、そのとき選択されているメニュー項目([キャンセル]/[実行])が確定する。
そして図6(b)に示す状態で第4操作ボタン154が押されると、制御部11は、録画中の場合には録画を停止し、記録媒体13(ここではSDカード)に対するフォーマット処理を実行する。このフォーマット処理については後述する。そして、制御部11は、フォーマット処理が完了すると、表示装置16の表示面に「SDカードの初期化が完了しました」というメッセージ画面を数秒表示し、フォーマット処理を終了する。具体的なフォーマット処理については後述する。なお、図6その他の画面で、「初期化」という語句が用いられるが、これはフォーマット処理についてユーザの分かりやすさを重視したものである。
フォーマット処理が終了した場合、制御部11は、常時録画を再開するとよい。常時録画の再開に伴い、撮影した画像データは、記録領域の先頭のアドレスから順に書き込みが行われる。フォーマット処理が完了したら、制御部11は、録画を自動的に再開するとよい。制御部11は、このとき「録画を再開します」といった、録画を再開する旨の情報を表示装置16に表示画面として表示し、又は、音声メッセージを出力するとよい。
一方、図6(a)に示す状態で、第4操作ボタン154が押された場合、制御部11は、フォーマット確認画面51の表示を消し、記録媒体13に対するフォーマット処理を行わず、処理を終了する。また、録画状態も維持する。よって、録画中に第1操作ボタン151が長押しされた場合、フォーマット確認画面51を表示中も録画中状態は維持しているので、例えば誤って第1操作ボタン151を長押ししても、フォーマット確認画面51でキャンセルすることで、撮影した画像データを途切れることなく録画できる。
本実施形態では、第1操作ボタン151~第4操作ボタン154の4つの操作ボタンは第1操作ボタン151に対するワンタッチ操作に基づくフォーマット処理のために使用する各機能を割り当てており、各操作ボタンの表面に、各機能を示す文字、ロゴ、マーク等を設けた。これにより、ユーザは、直感的にどの操作ボタンを押せばよいかが理解できる。この例では、第1操作ボタン151の表面にはSDカードを模した図とSDの文字からなるロゴを設け、この操作ボタンを押すことでSDカードに対する処理、すなわち、フォーマット指示を与えるものであることが理解できるようにしている。第2操作ボタン152と第3操作ボタン153の表面にはそれぞれ上向きと下向きの三角形を設け、選択するメニュー項目の変更に用いることが容易に理解できるようにしている。さらに、第4操作ボタン154の表面には、OKの文字を設け、確定指示に用いることが容易に理解できるようにしている。
[3-2-4.入力受付機能とフォーマット機能を実行する制御部11の処理]
上述した処理を行うため、図7に示すように、制御部11は、第1操作ボタン151の長押しがされるのを待ち、長押しされた場合(S11でYes)には、フォーマット確認画面51を表示する(S12)。制御部11は、フォーマット確認画面表示中では、第2操作ボタン152、第3操作ボタン153からの短押しを受け付けると、フォーマット確認画面中のメニュー項目([キャンセル]/[実行])の選択の切り替えを行う。そして制御部11は、第4操作ボタン154が押されたことに伴い、現在選択されているメニュー項目が[キャンセル]か[実行]かを判断する(S13)。キャンセルが選択されている場合には、今回のフォーマット指示はキャンセルし、フォーマット処理をすることなく戻る。
一方、実行が選択されている場合には、制御部11は、現在録画中か否かを判断する(S14)。録画中でない場合には、そのまま記録媒体13に対するフォーマット処理を実行し(S16)、録画中の場合には録画動作を停止した後(S15)、記録媒体13に対するフォーマット処理を実行する(S16)。フォーマット処理の具体的な処理は、以下の通りである。そして記録媒体13に対するフォーマット処理が完了すると、制御部11は、録画を再開する(S17)。このようにすると、ユーザは、簡単に画像記録装置10にフォーマット指示を与え、フォーマット処理を実行させることができる。
[3-2-5.第1の記録形式におけるフォーマット処理]
制御部11は、記録媒体13にアクセスし、所定の記録形式になっているかを確認する。すなわち、記録媒体13の構造が、図4に示すようにファイルシステム領域131や管理領域133A、134A、135A等が設けられているか否かを判断する。所定領域が設けられていない場合、制御部11は各領域を設定し、画像データを連続して記録するための記録領域133B、134B、135Bを確保し、管理領域133A、134A、135Aの各値も初期値にセットして所定の記録形式を形成する。制御部11は、常時領域等の画像データを記録する領域については、領域を確保すればよく、所定のデータを書き込むなどのデータの消去作業等はしなくてもよい。管理領域133A、134A、135Aの上書きカウントマスタ値MUC、フォーマットカウントマスタ値MFC及び上書き上限値UL等の値を初期値にしておくことで、各記録領域133B、134B、135Bには画像データが記録されていないことになる。よって、フォーマット処理後の記録媒体13の所定の記録領域133B、134B、135Bに画像データを記録する場合、制御部11は、各記録領域133B、134B、135Bの先頭のアドレスから順に記録する。
一方、既に所定の記録形式が設定されている場合、記録領域133B、134B、135Bに既に記録してあるデータの一括消去処理を行う。この一括消去処理は、各記録領域の全体に対してデータを消去する制御を行ってもよいが、制御部11は、管理領域133A、134A、135A内に記録されているフォーマットカウントマスタ値MFCを1増加させることによりフォーマット処理を行うようにするとよい。このフォーマット処理の際、記録領域133B、134B、135Bに対しては書込みや消去の処理を行わない。画像記録装置10では、管理領域133A、134A、135A内に記録されているフォーマットカウントマスタ値MFCより小さな値がフォーマットカウント値FCが付加情報として記録されているフレームについて、データが消去されたものとして扱う。具体的は、制御部11は、古い画像データが記憶されている領域に新しい画像データを書き込む際に、当該古い画像データに付加情報として記録されたフォーマットカウント値FCを、管理領域133A、134A、135Aに記録されているフォーマットカウントマスタ値MFCと比較する。そして、フォーマットカウント値FCがフォーマットカウントマスタ値MFCより小さな値である場合、当該古い画像データ(またはデータの断片)は、消去されたものであり上書きしてよいものとして、その領域に書き込みを行う。このように、管理領域133A、134A、135Aの各カウント値等を更新することで、画像データを書き込むための各記録領域133B、134B、135Bには画像が書き込まれていないのと同じような状態になり、画像データを消したように見え、各記録領域133B、134B、135Bの先頭アドレスから書き込むことができるように記録領域133B、134B、135Bが確保される。このような制御により、フォーマット時に記録領域133B、134B、135B内の素子にデータを消去するための制御(例えば、高電圧の印加等)を行う必要がなく、素子の高寿命化及びフォーマット処理の高速化に寄与することができる。
[3-2-5.第2の記録形式によるフォーマット処理]
この第2の記録形式も断片化が生じにくい記録形式のため、予め第2の記録形式に設定されている記録媒体13を用いることで使用開始後はフォーマット機能を設けなくてもよいが、本実施形態では、フォーマット機能を設け、画像データを記録済みの記録媒体13に対してフォーマット処理を行えるようにしている。
この第2の記録形式のものに対するフォーマット処理は、例えば、制御部11は、記録媒体13にアクセスし、所定の記録形式になっているかを確認する。すなわち、記録媒体13の構造が、所定のファイルが設けられているか否かを判断する。設けられていない場合には、画像データの種類毎に、所定の記憶容量のダミーのファイル等をそれぞれ設定し、それぞれの画像データを記録するための連続する記録領域を確保する。また、このダミーのファイルは、隠しファイルとしてもよい。
一方、既に所定の記録形式が設定されている場合、制御部11は、各ファイルに記録された画像データを全て消去する。例えば、記録媒体13がSDカードの場合、ファイル内の素子にデータを消去するための制御(例えば、高電圧の印加等)を行い、記録した全ての画像データを一括消去する。これにより、各ファイルの先頭から画像データを記録するための連続する記録領域が確保される。
また、このように所定の記録形式が設定されているか否かを確認することなく、新規の記録媒体13に対する処理と同様に、画像データの種類毎に所定の記憶容量のダミーのファイル等をそれぞれ設定し、それぞれの画像データを記録するための連続する記録領域を確保するようにするとよい。
このようにすると、フォーマットフリーと呼ばれる記録形式の場合の、記録媒体13のフォーマットを簡単に行いたいというユーザの要望にも応えることができる。
[3-2-6.FATを用いた記録形式によるフォーマット処理]
FAT方式のように断片化が生じやすい記録形式で画像データが記録される記録媒体13に対してフォーマット処理も、上記と同様に行うとよい。ワンタッチ操作に基づくフォーマット指示の受け付けをした制御部11は、例えば記録媒体13にアクセスし、所定のFAT方式の記録形式になっているかを確認し、所定の記録形式が設定されている場合、例えばFAT情報を削除し、記録した画像データにアクセスできないようにしたり、画像データを削除したりする。
[3-3.フォーマット指示を与えるボタンに対する操作による誤入力受付の抑止]
フォーマット指示を与えるために行う第1操作ボタン151に対する操作は、手間を要する操作とするとよい。手間のかからない操作の場合、誤ってその操作を行い、意図せずにフォーマット指示の入力が受け付けられるおそれがあるが、手間を要する操作をすることで、ユーザがフォーマット指示を与える目的を持って当該操作を行うことになり、誤操作等によりフォーマット機能が作動するおそれを可及的に抑制できる。
手間を要する操作は、例えば上述した実施形態における長押しのように時間的なものや、例えば所定時間内に連続して複数回押すなどの動作的なものなどとするとよい。例えば、短押しとしていた第2の操作部が第1の回数押して動作するのに対して、長押しとしていた第1の操作部が第1の回数よりも多い第2の回数押して動作する(例えば、所定時間内にダブルタップ等)などの動作的なものなどとしてもよい。例えば、画像記録装置10の筐体24の姿勢を修正しようとしたり、他の操作ボタンを操作しようとしたりした際に、誤って第1操作ボタン151をさわり、短い時間ボタンを押すような短押しをしたとしても、制御部11はフォーマット指示として認識しないので、誤ってフォーマット機能が動作することが抑制される。
また、上述した実施形態では、第1操作ボタン151に複数の機能を割り当て、長押しがフォーマット指示の入力、短押しは別の機能(画面切り替え)にし、フォーマット指示の与え方を、手間を要する長押しにしたが、例えば、第1操作ボタン151がフォーマット指示を与えるための専用の操作ボタンとした場合も、長押しのように手間を要する操作により受け付けるようにするとよい。また、この手間を要する操作は、複数の操作ボタンを備える場合、他の操作ボタン、例えば手動操作に基づくワンタッチ録画を行うための第5操作ボタン155に対する操作よりも第1操作ボタン151に対する操作の方が、手間のかかる(例えば長い時間押すなど)ようにするとよい。
[3-4.フォーマット指示を与えるボタンの配置による誤入力受付の抑止]
フォーマット指示を与えるボタン(第1操作ボタン151)は、他の操作ボタンに比べて押しにくい位置に配置するとよい。押しにくい位置にすることで、ユーザが意図しない(フォーマットを希望しない等)で第1操作ボタン151を押し、フォーマット指示が受け付けられるのを可及的に抑制することができる。
押しにくい位置の配置としては、例えば、運転席に座っている運転者から遠い位置、操作のしにくい面などに設けるとよい。運転者から遠い位置は、例えば、画像記録装置10の筐体24が正姿勢にあるときの上方側に位置させるとよい。第1操作ボタン151を筐体24の上方側に位置させると、例えば座ったままでは手が届かないか、届いても押す操作がしにくいため、ユーザが意図せずに第1操作ボタン151を長押ししてしまう事態の発生を抑えることができる。
また、本実施形態では筐体24の同一面(実施形態では、背面242)に複数の操作ボタンを配置し、フォーマット指示を与えるための第1操作ボタン151は最も上に配置した。このようすることで、他の操作ボタンとの関係でも押しにくくなり、第1操作ボタン151を誤って押してフォーマットされるのをより確実に防止できる。このように複数の操作ボタンを配置する場合に、運転席に座っている運転者から見て、一番遠いところにフォーマット指示を与えるボタン(ここでは第1操作ボタン151)を配置するとよい。
一方、画像記録装置10で、動作中に最も優先度が高い操作ボタンは、手動操作に基づくイベント録画を行う契機となる第5操作ボタン155である。そこで早く押せる場所に第5操作ボタン155(イベントボタン)を配置する。早く押せる場所は、例えば、筐体24を正姿勢になるように設置した場合に運転者側の左側面245の下方の位置とするとよい。第5操作ボタン155を左側面245に配置すると、例えば、右ハンドルの車両に乗車する運転者は、例えば左手の親指を第5操作ボタン155に当てるとともにその左手で右側面243と左側面245を掴むように持つことで、簡単に第5操作ボタン155を押すことができる。特に、本実施形態のように第5操作ボタン155を下方に配置すると、左手の掌をさほど上に上げなくても操作ができる。また、掌を握る操作で第5操作ボタン155を押すことができるので、迅速に操作できる。
またフォーマット指示を与える第1操作ボタン151と、ワンタッチ録画指示を与える第5操作ボタン155を、筐体24の異なる面に設け、さらに、第1操作ボタン151が操作しにくい面に配置するとよい。このようにすると、利用頻度の高い第5操作ボタン155に対する操作がしやすくなり、例えば画像データの記録を開始させようとしたのに、誤って第1操作ボタン151を押してフォーマット指示を制御部11に与えてフォーマット機能を作動させてしまうおそれも抑制できる。そして、例えば録画した画像データを一括で削除するなどフォーマットしたい状況が生じた場合には、録画中か否かを問わず、第1操作ボタン151を長押しするといった簡単な操作でフォーマット指示を与えることができる。
[3-5.メニュー画面を用いたフォーマットとメニュー画面を表示させない状態で画像記録装置の操作部15に対する操作に基づくフォーマットの併用]
第3操作ボタン153の短押しに伴い表示される設定画面は、各種の動作設定等を行うためのメニュー項目を備える複数のメニュー画面を階層化して備えている。そしてこの設定画面の下位層のメニュー画面に関し、何層か下位のメニュー画面のメニュー項目の一つにフォーマットを行うための項目を設けられるとよい。このように、制御部11は、記録媒体13に対するフォーマット処理の実行を指示するためのフォーマットメニューを含むメニュー画面を表示装置16に表示させ、フォーマットメニューを選択する操作が行われたことに応じて、記録媒体13に対するフォーマット処理を実行する機能を有するとよい。これにより、画像記録装置10は、メニュー画面を表示させてその中に用意された「フォーマット」が選択されたことに応じてフォーマットを行う機能と、上述した実施形態のように、そのようなメニュー画面を表示させない状態において、画像記録装置10の有する操作手段である第1操作ボタン151に対する操作に基づくフォーマット指示が受け付けられことに応じてフォーマットを行う機能を備える。
第1操作ボタン151の操作に応じて作動するフォーマット機能は、表示装置16にメニュー画面を表示させないでフォーマット指示の入力を受け付ける点で、第3操作ボタン153を操作して設定画面のトップページを表示した後、第2操作ボタン152、第3操作ボタン153、第4操作ボタン154を適宜操作して目的のフォーマットメニューを表示し、行うフォーマット処理とは異なる。第1操作ボタン151の操作により作動するフォーマット機能に基づくフォーマット処理は、ユーザの操作負担を減らすことができる。例えば、ユーザは、メニュー画面を表示させなくてよいし、また、メニュー画面に含まれるメニューの中からフォーマット処理に対応するメニューを探し出す必要もない。また、車両の利用中等において、ユーザが記録媒体13をすぐにフォーマットしたい場合は、第1操作ボタン151の操作によりそれが実現される。
一方、例えば、ユーザが、第3操作ボタン153に対する操作に伴い表示されるメニュー画面を用いたフォーマット処理は、画像記録装置10の動作に関する設定を行うためのメニュー等を含むメニュー画面を表示させて、その設定に関する操作をしている場合に、一連のメニュー画面の切替え操作を行いメニュー画面に含まれるフォーマットメニューを選択することで、すぐに記録媒体13をフォーマットすることができる。このように、フォーマットの手段が複数通りあるので、ユーザの使用状況、利用状況等に応じたフォーマット指示の入力が行え、ユーザの利便性が向上する。
[4-1.確認することなくフォーマット処理を実行]
上述した実施形態では、録画中の場合に第1操作ボタン151が長押しされた場合、制御部11は、フォーマット確認画面51を表示し、再度の実行命令を受けることを条件に記録媒体13に対するフォーマット処理を実行し、記録媒体13に記録した全ての画像データ等を一括削除するようにした。本発明はこれに限ることはなく、例えば、制御部11は、第1操作ボタン151に対する長押しを検知すると、フォーマット確認画面51を表示することなく、記録媒体13に対するフォーマット処理を実行し、全ての画像データ等を削除する機能を備えるとよい。
このようにすると、例えば画像データを一括して削除したいユーザは、第1操作ボタン151を押すだけでよく、その後の確認のためのボタン操作が不要なため、煩雑さがなくなる。また、係る確認操作に要する時間が不要となるので、より迅速に記録した全ての画像データを削除できる。
第1操作ボタン151の長押しのようにフォーマット指示の入力を受け付けた際に、制御部11は、例えばフォーマット確認画面51の表示のように確認処理を行うモードと、上述したように確認処理をすることなくフォーマット処理を行うモードを備え、例えば設定画面を用いたモード設定によりいずれかを選択できるようにするとよい。例えば、記録した画像データを誤って消してしまう可能性を低くし安全性を重視するユーザと、フォーマット作業を簡単、迅速に行いたいユーザのいずれにも対応でき、モード設定によりそれぞれのユーザにあった機能が実現できる。
[4-2.録画停止状態を条件にフォーマット指示の入力の許容]
録画中に第1操作ボタン151が長押しされるなどフォーマット指示を与えるための操作があっても、制御部11はフォーマット処理を行わず、録画停止中にフォーマット指示を与えるための操作があった場合には制御部11はフォーマット処理を行う機能を備えるとよい。
例えば、制御部11は、第1操作ボタン151の長押しを検知した場合、現在録画中か否かを判断し、録画中でない場合には、例えば上述した実施形態と同様にフォーマット確認画面51を表示したり、係る表示をすることなくいきなりフォーマット処理を実行したりするなど所定の処理を行う。一方、係る判断結果が録画中の場合、制御部11は、そのまま録画処理を継続する。このとき、制御部11は、例えば「録画停止してからフォーマットボタンを長押ししてください」のような内容を記載したメッセージ画面を表示したり、音声による報知を行ったりするとよい。このようにメッセージ画面を表示すると、ユーザは、フォーマット処理をするのに必要な作業がわかる。また、録画中にはフォーマットが行えないことを知らないユーザが、録画中に第1操作ボタン151を長押ししても何も反応がないと、故障しているかと勘違いするおそれがあるが、画面や音声等で報知することで、当該勘違いを起こすことがなくなる。
本実施形態のように録画中にフォーマット指示の入力を許容しないモードと、上述した実施形態等のように許容するモードを備え、例えば設定画面を用いたモード設定によりいずれかを選択できるようにするとよい。例えば、記録した画像データを誤って消してしまう可能性を低くし安全性を重視するユーザと、フォーマット作業を簡単、迅速に行いたいユーザのいずれにも対応でき、モード設定によりそれぞれのユーザにあった機能が実現できる。
[4-3.フォーマット指示に基づく常時録画の停止]
常時録画中にフォーマット指示の入力を許容する構成において、フォーマット指示が入力されたら常時録画を停止する機能を備えるとよい。上述した実施形態では、フォーマット指示が入力されても確認処理を行う構成の場合、実行命令の受け付け等確認が取れるまでは常時録画を継続しているが、フォーマット指示があったら即座に停止するようにするとよい。
上述した各種の実施形態におけるフォーマット指示を入力したユーザは、フォーマット処理を迅速に行いたい場合があり、フォーマット処理の実行により直前に録画した画像データも削除されるので、記録してもその後に見ることもできないので意味がないことが多い。そこで、直ちに常時録画を停止することで、確認処理後等にフォーマット処理を直ちに実行することができる。
また、下位層のメニュー画面に関し、何層か下位のメニュー画面のメニュー項目の一つにフォーマットを行うための項目を設けられるとよい。このように、制御部11は、記録媒体13に対するフォーマット処理の実行を指示するためのフォーマットメニューを含むメニュー画面を表示装置16に表示させ、フォーマットメニューを選択する操作が行われたことに応じて、記録媒体13に対するフォーマット処理を実行する機能を有するとよい。
第1操作ボタン151の操作に応じて作動するフォーマット機能は、表示装置16にメニュー画面を表示させないでフォーマット指示の入力を受け付ける点で、第3操作ボタン153を操作して設定画面のトップページを表示した後、第2操作ボタン152、第3操作ボタン153、第4操作ボタン154を適宜操作して目的のフォーマットメニューを表示し、行うフォーマット処理とは異なる。
画像記録装置10が第1操作ボタン151の操作により作動するフォーマット機能を有することによりは、ユーザの操作負担を減らすことができる。例えば、ユーザは、メニュー画面を表示させなくてよいし、また、メニュー画面に含まれるメニューの中からフォーマット処理に対応するメニューを探し出す必要もない。また、車両の利用中等において、ユーザが記録媒体13をすぐにフォーマットしたい場合は、第1操作ボタン151の操作によりそれが実現される。一方、例えば、ユーザが、画像記録装置10の動作に関する設定を行うためのメニュー等を含むメニュー画面を表示させて、その設定に関する操作をしている場合に、一連のメニュー画面の切替え操作を行いメニュー画面に含まれるフォーマットメニューを選択することで、すぐに記録媒体13をフォーマットすることができる。このように、フォーマットの手段が複数通りあるので、ユーザの使用状況、利用状況等に応じたフォーマット指示の入力が行え、ユーザの利便性が向上する。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。本発明は、例えば、以下のような形態で実施することも可能である。また、以下に示す形態は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
[5-1.物理的な操作ボタン以外のフォーマット指示の入力]
[5-1-1.画面に表示するソフトボタン]
ユーザがフォーマット指示を入力するための入力手段は、第1操作ボタン151に限られない。入力手段としては、後述する操作手段その他様々な手段を採りうる。例えば、表示装置16の表示面にタッチパネルを設け、画面の所定位置がタップやスワイプ等のタッチパネルへの操作(以下、単に「タップ等」と称する)がされると、制御部11は、表示面にフォーマット指示用ボタン部52(ソフトボタン)を表示する(図8(a)参照)。このタップ等は、ワンアクションの一例である。フォーマット指示用ボタン部52が非表示のときは受け付け可能な状態ではなく、フォーマット指示用ボタン部52が表示されることで、フォーマット指示の入力を受け付け可能な状態になる。そして、そのフォーマット指示用ボタン部52がタップ等されると、フォーマット指示の入力を受け付け、上述した所定の処理を実行するとよい。
フォーマット指示用ボタン部52を表示する契機となるタップを行う画面の所定位置は、画面全体とするよい。ファーストタップ用のソフトボタンは、見えない状態で画面全体に設けるとよい。フォーマット指示用ボタン部52は、常時は非表示としており、タップ位置の目安がつきにくいので、表示装置16の表示面のどの箇所でもタップされるとフォーマット指示用ボタン部52が表示されるようにするとよい。特に、表示装置16の表示面に画像データを表示せず画面が消えている場合には、タップする位置の目安がないので、画面全体とするとよい。ソフトボタンが消えている場合は、画面のどこを押してもよいので、特別な領域を意識しないで押せる。また、常時はフォーマット指示用ボタン部52を消しているので、撮影中の画像データをリアルタイムで表示したり、記録媒体13に記録した画像を表示面に表示したりしている場合、その画像データが見えづらくなることもない。そして、画面をタップ等すると、フォーマット指示用ボタン部52を表示して受け付け可能な状態になり、そこでフォーマット指示用ボタン部52をタップすると、フォーマット指示の入力を受け付ける。
フォーマット指示用ボタン部52がタップされた場合の所定の処理は、例えば、フォーマット確認画面53を表示し(図8(b)参照)、そのフォーマット確認画面53による指示(実行/キャンセル)に従い記録媒体13に対するフォーマット処理を実行したり、フォーマット処理をせずにフォーマット確認画面53を消すとともに一連の処理を終了したりする。
フォーマット確認画面53の表示レイアウトは、例えば、キャンセルボタン領域531と実行ボタン領域532を備え、それぞれのボタン領域をタップ等するとその内容で確定するようにするとよい。上述した実施形態と同様に、確定指示を与える第4操作ボタン154に対応する確定ボタン領域を受けてもよいが、本実施例では係る確定ボタン領域を設けず、実行とキャンセルのいずれかのボタン領域を1回タップ等するだけで指示を確定できるようにすることで、確定ボタン領域をタップする作業を不要にし、フォーマット処理に関する指示入力を簡単に行えるようにした。
また、実行ボタン領域532の下などの所定位置に確定ボタン領域を設け、キャンセルボタン領域531と実行ボタン領域532のいずれかをタップ等して選択した状態で確定ボタン領域をタップ等することで最終の指示の確定をするようにするとよい。
さらに、本実施形態では、フォーマット指示用ボタン部52の表示位置と、フォーマット確認画面53の実行ボタン領域532の表示位置の少なくとも一部が重なるようにした。これにより、確認画面を表示し注意喚起するものの、ユーザの操作としては同じ場所を複数回タッチすることでフォーマット処理が実行され、操作性が向上する。
さらにまた、フォーマット指示用ボタン部52の表示位置を固定ではなく、例えば、フォーマット指示用ボタン部52を表示するために、非表示の状態で表示面をタップ等した位置に応じてフォーマット指示用ボタン部52を表示する位置を変えるとよい。例えば、フォーマット指示用ボタン部52の標示領域は、最初にタップした位置を含むようにするとよい。このようにすると、フォーマット指示を入力するための操作性がより向上する。また、フォーマット指示用ボタン部52の表示位置が変わることに応じて、フォーマット確認画面53の表示位置、実行ボタン領域532の表示位置も変更するとよい。
また、本実施形態においても、画像データの録画中か否かにかかわらず表示面がタップ等されたらフォーマット指示用ボタン部52を表示し、それに続くフォーマット確認画面53の表示等の処理を行うようにし、それらの処理は録画処理を継続した状態で行うとよい。
上述したフォーマット指示用ボタン部52に対するタップ等をフォーマット指示の入力とするのではなく、表示装置16の表示面にソフトボタンを非表示の状態でタップ等された場合に、制御部11は、フォーマット指示の入力と受け付け、所定の処理を実行するとよい。所定の処理は、表示面がタップ等されると、図8(b)に示すフォーマット確認画面53を表示し、確認を受けた後フォーマット処理を実行したり、キャンセルしたりするとよい。
表示面に対するタップ等は、所定時間以上押し続ける長押しの場合にフォーマット指示とするとよい。表示面に対する短いタップ等でもフォーマット指示の入力として受け付けてもよいが、筐体24の向きを調整したり、他の操作ボタン等の操作のために筐体24に触れたりした際に誤って表示装置16の表示面に触れてしまい、誤入力受付となるおそれがある。そこで瞬間的に触るなど短押しの場合には、フォーマット指示の入力と受け付けないようにすることで、係る誤入力受付される可能性が低くなるのでよい。
また、上述した各実施形態において、フォーマット確認画面53の表示等の確認処理を行わず、フォーマット指示のためのタップ等がされると、そのまま記録媒体13に対するフォーマット処理を実行するようにしてもよい。また上述した実施形態では、通常の撮影した画像を表示中は、フォーマット指示用ボタン部52等のソフトボタンを非表示とし、画面に対するタップ等を契機としてフォーマット指示用ボタン部52等を表示するようにしたが、画像を表示中等であってもフォーマット指示用ボタン部52等を表示し、フォーマット指示の入力を受け付け可能にしてもよい。
[5-1-2.受け付け可能な状態の画像記録装置10に非接触のワンアクションでフォーマット指示を入力]
第1操作ボタン151やタッチパネルによるフォーマット指示用ボタン部52などの画像記録装置10に対してワンタッチなどワンアクションでフォーマット指示を与える機能に換えて、画像記録装置10に接触することなく、非接触の操作でフォーマット指示を入力する機能を備えるとよい。このようにすると、新たにフォーマット指示用のボタン等を設けることなく、ウィズコロナ時代にふさわしい非接触でフォーマット処理を実行させることができる。
さらに、第1操作ボタン151等のタッチに基づき作動するフォーマット機能を備えるとともに、この非接触によるフォーマット指示を入力する機能を備えると特によい。接触式のフォーマット指示の入力の方が、入力が速く行えたり、簡単な操作で行えたりする場合があり、両方の機能を備えることで、ユーザの好みや使用環境等に応じて使い分けができる。非接触でフォーマット指示の入力を受け付けるものとしては、例えば以下に示すものを用いるとよい。
[5-1-2-1.音声入力指示]
制御部11は、入力手段としてマイク17で集音した音声を音声認識し、その認識した結果が、例えば「フォーマット」や「カード初期化」等の予め決めた語句の場合、常時録画を停止して記録媒体13に対するフォーマット処理を開始するとよい。ユーザによるこの予め決められた語句の入力は、ワンアクションの一例である。この音声認識による受付は、画像記録装置10の動作中は常時受け付け可能にしてもよいし、例えば「ハイ○○」等の画像記録装置10の呼び掛け等を認識してから、フォーマット指示の受け付け可能な状態になり、その受け付け可能な状態で上述した予め決められた語句の音声を認識した場合、フォーマット処理を開始するとよい。このように、呼び掛け等が通常時は音声認識によるフォーマットの受付をしないことで、例えば、ユーザが同乗者との日常会話で予め決めた語句を発した場合に、ユーザが意図しないフォーマット処理が実行されるのを抑制できる。
また、予め決めた語句を認識した場合に、所定の確認処理を行ってから記録媒体13に対するフォーマット処理を実行するとよい。確認処理は、表示装置16の表示面に表示するメッセージ或いはスピーカ18から出力する音声メッセージを行い、それに対して音声で「ハイ」、「Yes」、「実行」などの肯定する回答指示や、「ダメ」、「No」、「キャンセル」などの否定する回答指示を受けて所定の処理を行うとよい。これらの回答指示は予め登録したものとするとよい。
音声認識した結果の比較基準となる「フォーマット」などの語句は、予めデフォルトとして登録されていたものを用いてもよいが、ユーザが登録する機能を備え、音声認識した結果が登録した語句と一致した場合にフォーマット処理を実行するようにするとよい。このようにすると、ユーザはフォーマット指示を与えるための語句を忘れにくくなり、音声によるフォーマット指示の入力を確実に行える。一方、登録する語句を「フォーマット」のよう一般的なものを使用しないことで、第三者が音声認識を利用して記録媒体13をフォーマットし、記録した画像データを削除してしまうことを抑制する。
[5-1-2-2.ジェスチャーによる入力指示]
本実施形態の画像記録装置10は、例えば、撮影装置14として360度カメラなどのように全方位を撮影するものや、複数のカメラを備え、車外に加え車室内を撮影する構成を備えたドライブレコーダ等の画像記録装置10において、車両の駐車中も車内外を撮影し、画像データを記録する駐車監視モードを備える。
そして、駐車監視モードに入ってから所定期間、例えば30秒以内のように運転者が車内に残っている可能性が高い時間の間に、駐車監視のカメラを入力手段として用い、このカメラによるモーションディテクトによって運転者のフォーマットジェスチャーが検出された場合、制御部11はフォーマット処理を行うようにするとよい。このジェスチャーは、ユーザのワンアクションの一例である。そして、例えば30秒等の所定時間を経過した場合、フォーマット指示の入力を受け付けないようにするとよい。このように限られた時間に絞ることで、常時画像解析をする必要がなくなる。また、駐車監視モードに入ってからの30秒とするので、走行中に運転者がフォーマットのために所定のジェスチャーを行うことがない。特定のジェスチャーをした場合にフォーマットが行われるので、当該特定のジェスチャーを知らない第三者はフォーマットできない。
またジェスチャーを検出する際にカメラを用いたが、カメラ以外にも例えばジェスチャー認識ができる光センサその他のジェスチャセンサを用いるとよい。
[5-1-2-3.非接触タイプのタッチパネルを用いた入力指示]
上述したタッチパネルは、接触式を例にして説明したが、非接触タイプのタッチパネルを入力手段として用いるとよい。非接触タイプのため、タッチパネルの表面に接触することなく、近接した状態で指示を与えることができる。例えば、タッチパネルは、そのタッチパネルの所定領域に例えばユーザの指等を接近させ、一定の距離以下に近づくと、所定領域を選択したと認識する。この認識により、所定領域に用意されたボタンが選択されたものとし、上述したタッチパネルを用いた入力指示と同様に、フォーマット指示を与えたり、キャンセル指示を与えたりする。この非接触タイプのタッチパネルへの情報の入力は、ユーザのワンアクションの一例である。
[6.フォーマット操作者の制限機能]
画像記録装置10の一例であるドライブレコーダは、例えば常時録画のように主に走行した際の景色を記録し、ユーザが興味やドライブ時の思い出等で後日再生して見る側面以外に、例えば、事故発生時の状況確認や、危険や乱暴な運転をした場合の運行管理を行うために、裁判所、警察、保険会社、運行管理者などが録画した画像データを再生することがある。
前者の個人で見て楽しむ場合、第三者にフォーマットが実行されるのを阻止したい。また、後者の第三者が利用する場合には、画像記録装置10のユーザであっても簡単に記録媒体13をフォーマットさせたくないという事情がある。ドライブレコーダは、簡単に録画した画像データが消去できてしまうと、例えば裁判の証拠の信頼性が低下するなど問題になることがある。そこで、画像データを削除する際のハードルをあげ、特定の人しか消せないようにするとよい。
例えば画像記録装置10がコンシューマユースの場合、ユーザが自分のために使うため、ユーザのみが画像データの削除を行うことができ、ユーザ以外からの操作ではフォーマット指示の入力を受け付けないようにするとよい。また、画像記録装置10がビジネスユースの場合、管理者と運転者の立場があり、管理者が運転者の運行を管理するために使う。そこで、ビジネスユースの場合、管理者のみが画像データの削除を行うことができ、例えば運転者を含む管理者以外からの操作ではフォーマット指示の入力を受け付けないようにするとよい。
この場合に、上述した各実施形態のように、何人でも一発でフォーマットできるのは利便性が高いため、係る機能はそのまま残し、その機能発動を制限するオプションとしてフォーマット指示の入力者に制限を設ける機能を備えるとよい。これにより意図しないフォーマット処理が実行されることを防ぐことができる。どちらの機能を有効にするかは、例えばモード設定などで選択できるようにするとよい。そして、具体的なフォーマット指示を与える操作者の制限を行うための認証等は、例えば以下のようにするとよい。
[6-1.指紋認証]
画像記録装置10に指紋認証するための認証機器を実装し、予めユーザ等のフォーマットを許容する特定者の指紋情報を登録する。フォーマット指示を入力するに場合、所定のタイミングで認証機器を用いて指紋認証を行い、登録されたユーザ等からの入力のみ受け付け、所定のフォーマット処理を行うとよい。所定のタイミングは、例えば画像記録装置10の電源がオンした後の適宜のタイミングとし、指紋認証がとれると、電源がオフするまでの間は有効にするとよい。事前に認証を済ましておくことで、フォーマット指示を入力する際には認証処理が不要となり、迅速にフォーマット処理を実行できる。また、このようにして一度フォーマット処理を実行した場合、電源がオフするまでの間も認証を有効にしてもよいが、フォーマット終了に伴い一度認証も解除すると特によい。一度フォーマット処理をすると、その後しばらくは再フォーマットする必要がない場合が多く、認証を有効にしておくことで、登録したユーザ以外の人がフォーマット指示をし、有効と認められることを可及的に抑制できる。
また、所定のタイミングはフォーマット指示を入力する際(例えば、同時或いは直前等)とするとよい。電源をオンした状態で毎回フォーマット処理をする必要になることはほとんどなく、電源をオンしてからオフするまでの間にフォーマット処理をしないと、電源オン後に行う認証作業が無駄になる。そこでフォーマット指示を行う際に認証作業も行うとよい。
また、認証機器は、画像記録装置10の筐体24とは別に用意し、ケーブル等で接続し、認証結果を制御部11が受け取れるようにしてもよいが、筐体24に組み込むとよい。そして例えばスマートフォンやタブレットに実装される指紋認証ボタン等を採用し、例えばフォーマット指示の入力受付機能が第1操作ボタン151を用いる場合、第1操作ボタン151のトップ面(指でタッチする部分)に、指紋認証ボタンを用いるとよい。このようにすると、フォーマット指示の入力のために押す操作を行うと、同時に指紋認証も実行されるのでよい。特に、第1操作ボタン151を長押しするようにしたので、指紋認証するための情報の取得も充分に行える。
[6-2.カメラで撮影した画像データに基づく認証]
例えば操作者の顔等を撮影した画像データに基づき認証処理を行い、あらかじめ登録したユーザ等の操作でなければフォーマット処理できないようにするとよい。認証を行うための撮影装置は、認証用のカメラを用意してもよいが、例えば、撮影装置14として360度カメラなどのように全方位を撮影するものや、複数のカメラを備え、車外に加え車室内を撮影する構成を備えたドライブレコーダ等の画像記録装置10において、車室内を撮影するカメラを利用すると特によい。係る車内外を同時撮影できるカメラの付加機能として実現するとよい。
認証処理は、例えば第1操作ボタン151に対する操作が行われた際に、室内を撮影するカメラで操作者を撮影した画像データに基づき顔認証や虹彩認証等を行うとよい。また、認証処理は、撮影した静止画に基づくものに限ることはなく、例えば特定のジェスチャー等、画像データに基づいて正規の操作者かを特定してもよい。このようにすると、特定のジェスチャーを知らない人はフォーマットして画像データを削除することができない。
[6-3.身分証明用のカード情報による認識]
例えば運転免許証、マイナンバーカード、社員証その他の本人を特定する情報が記録されたカードの情報を読み取る読み取り装置を、画像記録装置10の筐体24に外付け或いは筐体24に内蔵する。読み取り装置は、例えばNFC(Near field communication)対応のカードリーダなどを用いるとよい。
認証は、例えば、読み取り装置に認証用のカードをセットし、読み取り装置がカードに記録された認証情報を読み取り、制御部11が予め登録した認証情報と一致するか判断する。そして、一致したらフォーマットが可能な状態にするとよい。このフォーマットが可能な状態で、フォーマット指示の入力を受け付けると、制御部11はフォーマット機能を作動し、フォーマット処理を実行するための所定の処理を行う。フォーマット可能な状態は、例えば画像記録装置10の電源がオンした後で認証を取り、電源を切るまでは有効にするとよい。また、読み取り装置に刺した状態でないとフォーマット可能な状態が維持されないようにすると、第三者にフォーマットされるおそれをより低減できる。
また、このような読み取り装置を備えた画像記録装置10は、本人を特定するカードを読み取り装置に装着した状態でないと動作しない、或いは正規の動作をしないようにするとよい。このようにすると、例えばドライブレコーダに運転免許証等による個人認証機能を求めるニーズに対応できる。また、係る機能を実現するためには、読み取り装置を筐体24に実装してもよいが、外付けのオプション装置として提供し、付加機能として実現するとよい。
また読み取り装置を備えた場合、制御部11は、カードから読み取った個人を特定する認証情報を、例えば記録した画像データに関連付けて記録媒体13に記録するとよい。このようにすると、例えば画像データを撮影したときに車両を運転していた運転者を特定することができる。記録した画像データを再生する際に、関連付けた個人を特定する情報もあわせて表示すると、画像を再生しながら誰が運転していたかが容易に理解できる。
[6-4.スマートフォン等とのペアリング]
画像記録装置10は、例えばBluetooth(登録商標)その他の近距離通信等を用い、スマートフォン等の携帯端末装置との通信を確立してペアリングをする機能を備えるとよい。そして、フォーマット処理は、係るペアリングができている条件下で実行できるようにするとよい。制御部11は、フォーマット指示の入力を受け付けると、上記のペアリングができているかを判定し、ペアリングができている場合にフォーマット処理を行うための所定の処理を実行する。一方、ペアリングができていない場合、制御部11はそのまま終了したり、ペアリングが必要なことを報知したのち今回の処理を終了したりするとよい。
ペアリングできる携帯端末装置を事前に登録しておくことで、フォーマット指示を与えることができる操作者を制限でき、係る携帯端末装置を携帯する特定の人が画像記録装置10のそばにいないと、フォーマットできないので、第三者にフォーマットされて画像データが削除されてしまうのを抑制できる。
[7.フォーマット情報の記録]
制御部11は、フォーマット処理を実行した場合、その情報をフォーマット後に記録媒体13の例えば不可視領域等に記録する機能を備えるとよい。記録媒体13に画像データが記録されていない場合、画像データを元々撮影並びに記録をしていなかったのか、意図的に消したのかがわからないが、フォーマット処理を実行したことに関する情報(以下、「フォーマット実行情報」と称することがある)を記録することで、当該フォーマット実行情報の有無からフォーマットにより画像データが削除されたのか否かが確認できる。よって、悪意で削除することを抑えつつ、フォーマット指示の入力の操作性を向上することができる。
フォーマット実行情報は、例えばフォーマット処理を実行した日時情報とするとよい。これにより、フォーマット処理を実行した日時から現在までの期間については、画像データが記録されていない場合には削除したのではなく元々記録していなかったことがわかる。さらに、制御部11は、フォーマット処理をする前に、記録されている画像データの記録日時に関する情報を取得し、フォーマット処理により削除される画像データが撮影、記録された期間に関する情報を、フォーマット実行情報としてフォーマット後に記録するとよい。このようにすると、実際にフォーマットにより削除された画像デーを記録した日時を確認することができ、フォーマット処理を行った日時よりも過去の期間においても、画像データを元々撮影並びに記録をしていなかったのか、意図的に消したのかがわかる。
また、画像データを記録した日時情報については、連続した期間は始まりの日時と終わりの日時を記録するとよい。さらに、フォーマット処理をするに先立ち全ての画像データについて記録した日時情報を取得するのが煩雑な場合、イベント記録に基づく画像データを記録した日時情報を取得し、それに基づくフォーマット情報をフォーマット処理後に記録するとよい。イベント記録に基づく情報を残すことで、例えば事故や危険な運転があった場合の証拠となる画像データが削除されたか否かがわかる。
さらに制御部11は、フォーマット対象の記録媒体13に、上述した以前のフォーマット実行情報が記録されている場合、係る情報を読み出すとともに一時記憶し、フォーマット処理後に今回のフォーマットに関する情報と併せて記録媒体13に記録するとよい。
さらに、例えば運転免許証、マイナンバーカード、社員証その他の本人を特定する情報が記録されたカードの情報を読み取る読み取り装置を、画像記録装置10の筐体24に外付け或いは筐体24に内蔵するように構成し、少なくともフォーマット処理を行う場合には、当該カードを読み取り装置に装着した状態で行うようにする。そして、制御部11は、フォーマットに使用されたすなわちフォーマット処理を行う際に装着されていたカードの情報を読み出すとともに、画像記録装置10側に記録したり、フォーマット実行後に記録媒体13に書き込んだりするとよい。記録媒体13に書き込む場合、フォーマット実行情報の一つとするとよい。このようにすると、誰がフォーマット処理をして画像データを削除する指示をしたのかが確認でき、悪意で削除することの抑制効果がより向上する。
このようにフォーマットに使用したカードの情報を記録する実施形態では、上述した認証によりフォーマット可能な操作者を制限する場合に適用してもよいし、係る制限をかけず誰でもフォーマットの指示を与えることができる装置にも適用してもよい。
[8.2つの記録領域を備えた装置における自動的にフォーマット処理の実行]
例えば図9に示すように、筐体24に、記録媒体13(例えばSDカード)の記録媒体挿入口25を2個設ける。図示の例では、上下に並ぶように2個配置したが、横に並ぶようにしたり、別の面に設けたりしてもよい。各記録媒体挿入口25の奥側には、それぞれリーダライタ12を配置し、それぞれの記録媒体挿入口25から第1記録媒体26と第2記録媒体27をそれぞれ着脱可能に装着する。第1記録媒体26の記録領域(第1記録領域と称する)と、第2記録媒体27の記録領域(第2記録領域と称する)は、予め同じ記録形式に設定しておく。
制御部11は、第1記録媒体26の第1記録領域と、第2記録媒体27の第2記録領域に対し、例えば決められた順に一方の記録領域の最後まで画像データを書き込むと、他方の記録領域に対する書き込みを行うことを交互に繰り返す。
制御部11は、例えば現在第1記録媒体26に対して書き込みを行っている場合、第1記録領域の残り容量が設定された値以下になった場合、フォーマット指示の入力を受け付け、現在待機中の第2記録領域に対し、フォーマット処理を行う。このフォーマット処理は、現在書き込み中の第1記録領域の最後まで書き込まれる前に終了するようにする。上記の設定された値は、例えば常時録画で上書き記録していった場合に残り容量分を書き込むのに要する時間が、フォーマットに要する時間より長くなるような値に設定するとよい。残り容量は、例えば○○%や、具体的な数値としてもよいし、上述した各実施形態で説明した断片化がしにくい所定の順序で画像データを記録していく構成の場合に、書き込む際のアドレスが所定の値を超えたときとしてもよい。アドレスで管理すると、残り容量を算出しなくてもよいので簡単な制御となる。
このようにすると、制御部11は一方の記録領域(例えば第1記録領域)に対する書き込みが終わりに近づくと、他方の記録領域(例えば第2記録領域)に対するフォーマット処理を実行する。他方の記録領域は画像データの記録処理中ではないため、そのままフォーマット処理をかけても問題がない。そして、一方の記録領域の書き込みが終了したときには、既に他方の記録領域の書き込みが終了しているため、フォーマット処理されて画像データが削除された他方の記録領域(例えば第2記録領域)の先頭から順に所定の順で画像データを書き込む。書き込み対象を第2記録領域に変えた後は、第2記録領域の残り容量が設定した値以下になると、制御部11は第1記録域に対してフォーマット処理を実行する。
このようにすると、ユーザは、特にフォーマット処理を意識することなく、また、特別な操作をすることなく、実装した第1記録媒体26と第2記録媒体27に対するフォーマット処理を実行することができる。例えば、上述した各実施形態の記録方式のように、長期にわたってフォーマットが不要な場合でも、記録媒体13の故障の有無のチェックその他からフォーマット処理を行った方が望ましい場合がある。そして、長期にわたってフォーマットが不要なことから「フォーマットフリー」とうたっている場合に、フォーマットが必要なのはおかしいと思うユーザにとって、自動的にフォーマットが行われるのでよい。
フォーマット処理の実行は、書き込み対象の記録領域を変える都度行ってもよいが、毎回行うのではなく、所定の条件を満たした状態で記録領域に対する書き込みが終わりに近づいた場合に行うとよい。例えば第1記録媒体26と第2記録媒体27がSDカード等の場合、フォーマット処理もデータの書き込みと同様に高電圧を印加することになり、頻繁にフォーマット処理を行うのが好ましくない場合がある。そこで、例えばフォーマット処理してから上書きした回数や経過日数等を記録管理し、所定回数や所定期間を超えた状態で記録領域に対する書き込みが終わりに近づいた場合に、他方の記録領域に対するフォーマット処理を行うとよい。
また、記録領域の最後まで記録した場合に、先頭のアドレスに戻って上書きを共用する上書きモードと、記録領域の最後まで記録した場合には新たな記録を行わない上書き禁止モードが選択できる装置の場合、制御部11は、上書きモードのときには上述したフォーマット処理を行い、上書き禁止モードのときにはフォーマット処理を行わない制御を行うとよい。このようにすると、上書き禁止モードにしているのに記録した画像データが自動的に削除されてしまうのを防止できる。
現在の画像データを記録する対象が第1記録媒体26と第2記録媒体27のどちらであるかがわかる報知機能を備えるとよい。係る報知機能は、例えば、筐体24の各記録媒体挿入口25の周囲にLEDランプなどの発光部を設け、記録している側のLEDランプのみを点灯したり、両方を点灯し発光状態(色や点滅等)を異ならせたりするとよい。
また、上述した実施形態では、第1操作ボタン151その他のユーザの操作に基づいてフォーマット指示を与える機能を必ずしも備えなくてもよいが、それらの機能も併せて備えるとよい。このようにすると、適宜のタイミングで自動的にフォーマット処理を行いつつ、その自動的に行うフォーマット処理とフォーマット処理の間の任意のタイミングでユーザの意思に基づきフォーマット処理を実行させ、記録した全ての画像データを一括して消去できるのでよい。
さらに、本実施形態における自動的に行うフォーマットは、現在書き込みをしていない対象の記録領域に対して行うが、ユーザの操作に基づいてフォーマット処理を実行する場合には、現在書き込みをしている使用中の記録領域に対して行うとよい。例えば記録した画像データを一括して削除したい場合は、ユーザが記憶にある比較的近い過去のデータの場合があり、例えば現在書き込みをしていない他方の記録領域に記録した古い画像データは消したくないような事情がある場合、使用中の記録領域のみフォーマット処理を行い、他方の記録領域はフォーマットしないようするとよい。このように使用中の記録領域のみフォーマット処理を実行した場合、新たな画像データの書き込みはフォーマット処理をした記録領域に対して行うとよい。
また、記録領域の記録形式は断片化が生じにくいものにかぎることはなく、例えば、FAT32等の使用に伴い断片化を生じるものに適用するとよい。
また、上述した実施形態のように第1記録領域と第2記録領域は、異なる複数の記録媒体(第1記録媒体26と第2記録媒体27)にそれぞれ設定するものに限ることはなく、例えば1つの記録媒体13にパーティションを2つに分けることで第1記録領域と第2記録領域を構成してもよい。このように、第1記録領域と第2記録領域とは物理的に区別されてもよいし、論理的に区別されてもよい。また、第1記録領域及び第2記録領域に加え、さらに別の記録領域が1つまたは複数存在してもよい。
上述した実施形態では、第1記録領域と第2記録領域は、両方とも同じ記録形式に交互に画像データを上書きしながら書き込む例について説明したが、特に、一方のパーティションをFATなどパソコンで読み取り可能とし、他方のパーティションを断片化が生じにくい記録形式とした構成とするとよい。フォーマットは一部のパーティションのみに対して行うようにしてもよいが、すべてのパーティションに対して行うとよい。フォーマット後には、画像記録装置10が使用する所定の初期状態のデータやファイルを記録した状態とする処理を行うとよい。
また、このように複数の記録領域を設け、交互に書き込んだり、他方をフォーマット処理したりする機能を実現するのは、SDカードのような記録媒体13に限ることなく各種の記録手段に適用するとよい。
[9.フォーマット抑制機能]
上述した各実施形態等においてユーザの所定の操作や自動実行条件等に基づきフォーマット指示の入力を受け付けた場合、制御部11は、所定の判定条件に基づいてフォーマット処理を実行するか否かを判断する機能を備えるとよい。このようにすると、例えば残しておきたいデータが記録媒体13に記録されている場合でも、それを忘れていてフォーマット指示を行い必要な画像データが削除されてしまうおそれを可及的に抑制できる。
[9-1.データの記録日時に基づく抑制]
上記の所定の判定条件は、記録媒体13に画像データを記録した日時に基づくものとするとよい。例えば、画像記録装置10は、撮影装置14で撮影した画像を、電源がオンされてからオフされるまでの間、連続して記録する常時録画機能と、イベント条件を満たしたときに前後所定期間に撮影した画像データを記録するイベント録画機能のように常時録画機能と異なる条件で記録する録画機能を備える。常時録画機能は、車両の利用中に継続して録画を行う機能である。車両の利用中とは、ユーザが車両に乗車している期間である。車両の利用中とは、例えば車両のエンジンが動作している期間(例えば、アクセサリ電源がオンされている期間)である。常時録画機能により画像データを記録する記録領域と、イベント録画機能により画像データを記録する記録領域は、例えばパーティションで分けられている。そして、常時録画機能は常時録画用の記録領域を使用して上書きしながら所定の順で時系列の画像データを記録し、イベント録画機能はイベント記録用の記録領域を使用して上書きしながら所定の順で時系列の画像データを記録する。なお、イベント条件として種類の異なるものを備えた場合、例えば図4に示すようにイベント条件毎に別の記録領域を設けてもよいし、同じ記録領域に対して上書きしながら記録してもよい。
常時録画にくらべてイベント録画は発生頻度も少なく、発生した場合もイベント発生の前後の所定期間となり、常時録画にくらべて記録する画像データは少なく、仮にそれぞれの記録領域の容量等を同じにすると、常時録画も方がすくに容量いっぱいになり、上書きを開始することになる。そして、記録媒体13に記録される画像データの保存期間は、画像データを書き込んでから次に上書きされるまでの期間となる。よって、上記のように常時録画用の記録領域とイベント録画用の記録領域の容量が等しい場合には、常時録画により記録された画像データに比べてイベント録画に基づき記録された画像データの方が保存期間は長くなる。また、同じ走行中に記録する画像データは、常時録画に比べてイベント録画の方が少ないことから、常時録画用の記録領域の容量の方を大きくすることがある。係る場合でも、イベント録画の発生頻度が少ないことに加えてイベント録画により記録した画像データは重要なことが多いことから上書きされるまでの保存期間が長くなる傾向にある。また、常時録画の保存期間は、電源がONの間は常時録画されることから、車両の走行時間に対応したものとなりある程度決められるが、イベント録画に基づく画像データの保存期間は、発生頻度により大きく変動する。
上記の構成において、図10に示すように、制御部11は、フォーマット指示の入力を受け付けると、常時録画用の記録領域に記録された全ての画像データを記録した日時をサーチし、最も古い日時T1を取得する(S21)。同様に制御部11は、イベント録画用の記録領域に記録された全ての画像データを記録した日時を調べ、最も古い日時T2を取得する(S22)。なお、このS21の処理とS22の処理は、この順ではなく前後を変えて行ってもよい。
イベント録画の記録領域に記録された最も古い日時T2が、常時録画の記録領域に記録された最も古い日時T1よりも古い過去であるとき(S23でYes)、制御部11はフォーマット指示をキャンセルにし、フォーマット処理をすることなく今回の処理を終了する(S24)。
イベント録画の記録領域に記録された最も古い日時T2が、常時録画の記録領域に記録された最も古い日時T1よりも古い過去でない場合(S23でNo)、制御部11は、通常のフォーマット処理を行うための処理を行う。例えば、制御部11は、現在録画中か否かを判断する(S14)。録画中でない場合には、そのまま記録媒体13に対するフォーマット処理を実行し(S16)、録画中の場合には録画動作を停止した後(S15)、記録媒体13に対するフォーマット処理を実行する(S16)。フォーマット処理の具体的な処理は、以下の通りである。そして記録媒体13に対するフォーマット処理が完了すると、制御部11は、常時録画を再開する(S17)。
イベント録画に基づく画像データを記録した日時が、常時録画の中の最も古いものよりも前、すなわち過去の古いものがあるときはフォーマット処理を抑制する方向の処理とするとよく、本実施形態ではキャンセルとした。例えば図11に示すように、横軸を時間軸とすると、常時録画のデータは、電源がONしている間は連続して記録され、例えば、常時録画用の記録領域に記録できる録画時間は例えば数時間等である場合がある。よって、例えば営業車であったり、個人使用でもドライブなどしていたりする場合には、数時間の間、エンジンを切ることなく走行等することがある。この場合、図示するように常時録画に基づく画像データDは、連続した一定の記録期間Tにわたり、時系列に書き込まれる。
これに対し、イベント録画に基づく画像データd1、d2、…は、例えば個々が1つの画像ファイル(本実施形態では動画ファイル)となり、イベント発生時刻に記録される。よって、図示するようにイベントの発生状況に応じて、例えば現在から時間がたっているイベント録画の画像データd1、d2(1つの動画ファイル)は、常時録画の記録期間Tよりも前の、範囲外の古い過去の期間に記録され、画像データd3、d4は常時録画の記録期間T内に記録されている。
このような場合に、本実施形態では、イベント録画に基づく画像データd1、d2、…が、常時録画の記録期間T(例えばT1から現在までの期間)の範囲に存在するものがある場合には、記録媒体13に対するフォーマット処理をしない。一方、例えばイベント録画に基づく画像データが、例えばd1とd2がなく、d3とd4のように、常時録画の記録期間T内にある場合は、フォーマット処理をする。
常時録画は記録できる時間が数時間など決まっているので、その間に記録した画像データについては、取っておくべき画像か否かについて運転者は把握しやすい。すなわち、運転者は、最近数時間の走行中であれば、特段変わったこともなければ不要でありフォーマットしてもよいという判断になり、取っておく必要がある事象の発生は記憶していることがあるので、フォーマットはしないようにしようという判断になる。
一方、イベント録画は上述したように保存期間も長く、例えば2週間前やさらに昔に記録した画像データが記録媒体13に記録され残っていることがあり、係る画像データの存在までは、いちいち覚えていない運転者も多いと予想できる。そして記録した画像データを再生すると、必要な画像であることに気がつき、思い出すことはある。
そこで、例えば最近数時間の走行中の記憶に基づき、フォーマットしてもよいと思い、例えば上述した各実施形態の操作者の操作によりフォーマット指示を与え、フォーマットしてしまうと、実は、2週間前等にイベント録画されていた、あの映像は消したくなかったというケースが生じてしまう課題がある。本実施形態では、そのようなケースでは、イベント録画の古い記録日時によりフォーマット処理が実行されないので、不要に過去の大事なイベント録画に基づく画像データを削除してしまうおそれを可及的に抑制できる。
また、イベント録画は、一般に重要、大事なデータで残しておきたいデータとなる。但し、常時録画の記録期間である数時間程度であれば、イベント録画があった場合にはその事実を、常時録画で記録される画像データ以上に認識し、そのイベント録画で記録された画像データを取っておく必要性も理解できる。よって、本実施形態では、例えばイベント録画に基づく画像データが記録されていた場合でも、イベント録画に基づく画像データの記録日時が、常時録画の記録期間内の場合(S23でNo)には、フォーマット処理を実行できるようにした。これにより、例えばイベント録画に基づく画像データを含めてフォーマット処理をしたいのにフォーマットできない事態の発生を抑制できる。
常時録画以外の所定のデータとして、例えば保存期間が長いデータ、イベント録画の画像データを例示したが、これに意外にも例えばGPSログデータ等を対象としてもよい。GPSログデータの場合、取っておく必要のあるデータか否かを覚えていないユーザもおり、特に古いデータにいてはなおさらとなる。よって、必要か否かがすくに判断できない常時録画ではない古いデータが存在している場合には、フォーマット処理をしないようにするとよい。
[9-2.ワンタッチ録画データに基づくフォーマットの抑制]
例えば上述した実施形態の第5操作ボタン155に対する押す操作のように、手動操作をトリガとして録画したデータがある場合には、制御部11は、フォーマット処理をすべき状態と判断してもフォーマット処理を留保または行わない機能を備えるとよい。
上述した実施形態では、イベント録画に基づく画像データの日時データ等に基づいてフォーマット処理をするか否かを判断するようにしたが、本実施形態では記録した日時データに関係なく、手動によるワンタッチ録画による画像データが記録されている場合には、フォーマットができないようにした。このようにすると、勘違いその他の誤動作により誤って必要なワンタッチ録画データを削除してしまうおそれを可及的に抑制できる。
また、制御部11は、例えばワンタッチ録画で記録した画像データ等であっても、個別に指定して削除する機能を備えるとよい。このようにすると、例えば当該データの内容を確認し、別途の機能で削除する。これにより、フォーマットが可能となる。
また、このようにワンタッチ録画が記録されているとフォーマットができないモードと、できるモードを用意し、モード設定でいずれかを択一に選択できるようにするとよい。このように選択できるモードがあると、通常はフォーマットができないモードに設定して削除の発生を未然に防止しつつ、必要なときはフォーマット処理を行えるモードにすることで、上述した個別の削除機能も不要となり操作性が向上する。なおまた、本実施形態では、ワンタッチ録画をもフォーマット処理を抑制するための指針としたが、例えば加速センサの検出値と、他のイベント録画による記録がある場合にはフォーマット処理をしないようにしてもよい。
[9-3.イベント録画のトリガのレベルに基づくフォーマットの抑制]
画像記録装置10は、イベント録画データの中に、イベント録画のトリガのレベルよりも大きな所定のレベルを超えたものがあるとき、フォーマット処理をすべき状態と判断してもフォーマット処理を留保または行わない機能を備えるとよい。留保は例えば、トリガの大きなレベルに基づき記録した画像データが記録されていることを警告したり、上述した各実施形態のようにフォーマット確認処理をしたりするとよい。
例えば、イベント録画が加速度センサ19の検出値に基づき記録する加速度センサ録画の場合、制御部11は、例えば加速度センサ19の検出値が第1の閾値を超えた場合をトリガとし、そのトリガの前後の所定期間に撮影した画像データを、イベント録画用の記録領域等に記録し、その画像データに加速度センサ19の検出値(ここでは加速度値)を関連付けて記録する。
そしてフォーマット指示の入力を受け付けた制御部11は、イベント録画用の記録領域にアクセスし、画像データに関連付けて記録した加速度値をサーチし、例えば第2の閾値(例えば衝突事故>第1の閾値)を超える強い加速度値があった場合、フォーマット警告等を出力するなどフォーマット処理を抑制する処理を行う。一方、制御部11は、イベント録画があっても全てが第2の閾値未満の弱い加速度値しかなければそのままフォーマット処理をする。
[9-4.イベント録画した画像を再生してフォーマット確認処理]
制御部11は、フォーマット指示の入力を受け付けた場合に、イベント録画の記録領域にアクセスし、イベント録画の画像データが記録されている場合には、トリガ位置の画像を再生しながら、本当にフォーマット処理を実行してよいかを尋ねる報知を行い、フォーマット処理の実行の有無の指示の入力を受け付けるとともに、その受け付けた指示に怖じた処理を実行する機能を備えるとよい。
上述したように、イベント録画は、一般に重要、大事なデータで残しておきたいデータであり、また、保存期間が長くなる傾向にあることから、常時録画に基づく画像データの録画期間よりも比較的古い過去の画像データが上書きされずに記録されていることがある。そのような場合、イベント録画の画像データがあることを報知しても、ユーザは記録した画像データを覚えていないことがあり、フォーマットしてもよいのか否かが確認できない。本実施形態では、例えばユーザは設定画面を操作して記録された画像データの再生操作などの特別な操作をすることなく、装置側で自動的にトリガ位置の画像データを再生するので、ユーザは、再生画像を確認し、フォーマット処理をしてもよいか否かの判断ができる。よって、残しておきたいデータが存在していたことに気がついた場合には、フォーマット指示をキャンセルすることで、必要なデータを削除してしまうことを防止できる。また、イベント録画に基づく画像データが記録されていても、不要なデータの場合には、そのままフォーマット処理を実行し、画像データを削除することができる。
イベント録画に基づく画像データが複数記録されている場合は、重要度の高い画像データから順に再生するとよい。重要度の高い画像データは、消したらいけなそうな画像データや、ユーザに確認してもらう必要性の高い画像データであり、例えば、時間や、画像データの種類などに基づいて決定するとよい。時間の場合、最新に記録したものから遡るように再生するようにしてもよいが、古いものほど重要度を高くし、記録した順に再生すると特によい。ユーザは、古いデータほど記録していることを忘れている可能性が高く、確認してもらう必要性が高いデータとなる。
また、イベント録画の種類としては、上述した実施形態のように、ユーザの手動操作に基づくワンタッチ録画と、加速度センサ19の検出値に基づく加速度センサ録画が用意されている場合、ユーザの意図に基づいて記録したワンタッチ録画の方が重要度を高くし、優先して再生するとよい。また、加速度センサ録画に基づく画像データが複数記録されている場合、例えば加速度の大きい順に再生すると、より危険性の高い走行の画像データから順に再生するのでよいが、上述した時間を優先し加速度の大きさに関係なく古い順に再生すると特によい。時間に流れに沿って再生した方が、ユーザもわかりやすい。
そして、例えば図12に示すように、イベント録画用の記録領域が、ワンタッチ録画用の記録領域と、加速度センサ録画用の記録領域に区分けされており、各記録領域が、それぞれクラスタをまとめた大きな容量のダミーのファイルを作成し、予めデータを入れる場所を作成した記録形式とする。このファイルは、例えば所定の単位時間毎のファイル(F1、F2、F3、……)を連続したセクタ番号でつくる。
係る記録形式では、イベント発生した際の録画動作時は、制御部11は、撮影装置14が撮影した時系列の画像データを、イベント録画の種類毎に、対応した単位時間毎のファイルに順番に記録する。すなわち、例えばワンタッチ録画の画像データは、ワンタッチ録画用の1番目のファイルから順番に記録し、最後のファイルに画像データを記録すると、1番目のファイルに戻り上書きする。以下繰り返し順番に記録する。図示の例では、22番目から30番目に撮影された画像データまでがファイルに記録されている。そして、制御部11は、例えば、次に画像データを書き込むファイルの情報、例えば先頭アドレスを記憶保持しており、次にワンタッチ録画による画像データが撮影されると、記憶保持している先頭アドレスから順に記録することで、22番目の画像データを記録していたファイルに対し上書きして記録する。加速度センサ録画用の記録領域に対しても同様である。
この状態でフォーマット指示の入力を受け付けた場合、制御部11は、ワンタッチ録画の記録領域に格納された画像データの最も古いデータ、すなわち、次に書き込むファイル(この例では、22番目の画像データを記録していたファイル)にアクセスし、そのファイルに記録された所定の画像データを読み出し、表示装置16の表示面に表示する(図13参照)。そして制御部11は、時系列の画像データを順次読み出し、表示装置16に表示するようにし、複数のイベント発生に基づく画像データを自動再生するとよい。
制御部11は、読み出した画像データを表示するとともに、例えば図13(a)に示すように、画面上にメッセージ表示部54と、ユーザからの確認を受けるためのキャンセルボタン領域55及び実行ボタン領域56を適宜位置に配置するレイアウトをとる。メッセージ表示部54には、例えば「イベント録画再生中、初期化しますか」など、記録媒体13に記録されているイベント録画の画像データを再生中であることと、フォーマット(初期化)を行うか否かの最終確認の報知であることがわかるメッセージを表示する。図示の例では、表示装置16の表示面にはタッチパネル等の入力手段が配置されており、キャンセルボタン領域55がタップ等されると、制御部11はフォーマット処理をせずに終了し、実行ボタン領域56がタップ等されると、制御部11は記録媒体13に対するフォーマット処理を実行する。
これらメッセージ表示部54、キャンセルボタン領域55、実行ボタン領域56等は、例えばOSD(On-Screen Display)やスーパーインポーズ表示を行い、映像が透けて見えるように半透明で描画するとよい。
また、各ファイルにアクセスして読み出す画像データは、ファイルの先頭アドレスから全て読み出すようにしてもよいが、例えばイベント録画の契機となったトリガ発生時(例えば、第5操作ボタン155の押下等)の画像データとするとよい。全ての画像データを再生すると、確認終了まで時間がかかり、スムーズで迅速なフォーマット実行に支障を来す場合があるので、代表してイベント発生時の画像データとするとよい。また、1つのイベントに対し1つの画像を表示するだけだと内容を把握しにくいことがあるので、イベント発生時の前後所定期間(イベント録画する期間よりは短い期間)としたり、ファイルの先頭アドレス等から適宜間引きしながら再生したりするなど、1つのイベントに対して複数枚の画像を表示し、コマ送りの様子でダイジェストの再生をすることで、おおよその内容を把握できるようにするとよい。
制御部11は、ワンタッチ録画に記録された画像データの再生を終了するまでキャンセルボタン領域55と実行ボタン領域56のいずれもタップ等されない場合、加速度センサ録画用の記録領域に格納された画像データの最も古いデータ、すなわち、次に書き込むファイル(この例では、27番目の画像データを記録していたファイル)にアクセスし、そのファイルに記録された所定の画像データを読み出し、表示装置16の表示面に表示する。そして制御部11は、時系列の画像データを順次読み出し、表示装置16に表示するようにし、複数のイベント発生に基づく画像データを自動再生するとよい。読み出す画像データの選択等については、ワンタッチと録画と同様である。
図13(a)は、表示装置16の表示面にタッチパネル等の入力手段を配置した場合の表示例であり、例えばタッチパネル等の入力手段を備えていない場合、図13(b)に示すように、複数の操作ボタンにより操作するとよい。例えば、表示面には、キャンセル部57と、実行部58を表示し、一方が選択された状態にする。図では、キャンセル部57が選択された状態となり、色が変わっている。キャンセル部57と実行部58の切り替えは第2操作ボタン152と第3操作ボタン153の押下により切り替え、第4操作ボタン154の押下に基づき、そのとき選択されていた項目(キャンセル/実行)により確認指示内容を確定するようにするとよい。
上述した実施形態では、フォーマット指示を与える第1操作ボタン151と、手動によるイベント録画を指示するための第5操作ボタン155を、同じ筐体24に設置したが、それぞれを別体の筐体(例えば第1の筐体と第2の筐体)に配置するとよい。別の筐体にした場合、第1の筐体と第2の筐体に実装した装置機器間のデータの送受は、有線通信或いは無線通信を用いて行うとよい。別の筐体にすることで、例えば第5操作ボタン155を備えた第2の筐体は運転者が操作しやすい場所に設置し、第1操作ボタン151を備えた第1の筐体は運転者が操作しにくい場所に設置することができる。例えば、ワンタッチ録画用の第5操作ボタン155を備えた第2の筐体を、撮影装置14等が実装される第3の筐体(第1の筐体と同じでもよい)と別体にし、運転者のそばに配置するとよい。このようにすると、運転しながら簡単にワンタッチ録画の指示を与えることができる。
上述した各実施形態では、記録形式は、断片化が生じにくいものとしたが、使用に伴い断片化が進んでいく記録型式にも適用するとよい。また、上述した実施形態では、画像記録装置の一例として車両その他の乗り物に設置するドライブレコーダとして実施する例について説明したが、ドライブレコーダ以外の車載器、その他の画像記録装置に適用するとよい。
[10.他の実施形態]
図14は、画像記録装置の一例であるドライブレコーダ30の一例を示しており、図15はそのドライブレコーダ30が接続されるネットワークシステムの一例を示している。このドライブレコーダ30は、上述した図1に示す画像記録装置10の一例であるドライブレコーダの構成に加え、第1通信部としてのLTE(Long Term Evolution)通信を行うためのLTEモジュール31と、第2通信部としての無線LAN(Local Area Network)に接続するための無線LANモジュール32等を備える。ドライブレコーダ30を構成する機器等は、図示するものに限るものではなく、さらに別の機器を備えてもよく、或いは一部の機器等を備えなくてもよい。別の機器は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)の一つであるGPS(Global Positioning System)からの信号に基づき、車両の位置(緯度・軽度)を取得するGPSモジュールなどの位置情報取得部、ジャイロセンサーなどを実装するとよい。
制御部11は、CPU111、EEPROM112、RAM113等を備えるマイコン等から構成されている。ドライブレコーダ30の機能は、制御部11に設けられたCPU111が実行するファームウェアとして制御部11のEEPROM112に格納され、これをCPU111が実行することで実現される。RAM113は、例えばCPU111が各種の機能を実行する際に、ワークエリアとして使用される。
[10-1.標準構成]
またこのドライブレコーダ30は、例えば外部機器と接続することで異なる機能を備えるドライブレコーダ30となる。例えば、DCジャック201に、シガープラグコード37を接続し、車両のシガーライターソケットを経由してバッテリーからの電源供給を受ける構成を標準とする。
[10-2.車両情報取得機能付タイプ]
これに対し、例えば、シガープラグコード37に変えてOBDIIアダプタ38をDCジャック201に接続し、そのOBDIIアダプタ38を車両のOBDコネクタに装着する。これにより、ドライブレコーダ30は、OBDIIアダプタ38を介してUART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)により車両情報を取得する。取得する車両情報は、ブレーキ情報、ウインカー情報、車速パルスなどがある。制御部11は、取得したそれら各情報を、日時情報と位置情報を関連付けて記録媒体13に記録する。この車速情報を記録するタイプは、例えば、トラック、バス、電車等の営業車両に実装し、運行管理等に利用するとよい。
[10-3.サブカメラ接続タイプ]
ドライブレコーダ30が備える撮影装置14に加え、カメラジャック21にカメラ用のケーブルの一端を接続し、ケーブルの他端に所定のサブカメラを接続することで、2カメラの30を構成する。ドライブレコーダ30を設置する際に撮影装置14が例えば車両の前方を撮影するようにセットし、サブカメラが、例えば車両の後方を撮影する位置に設置したり、車室内を撮影する位置に設置したりして異なる領域を撮影し、記録することができる。
ドライブレコーダ30のバリエーションは、サブカメラを接続しない標準タイプと、サブカメラを接続するタイプに加え、複数種類のサブカメラの中から接続するサブカメラを選択することで、さらに多岐にわたるバリエーションを構築できる。例えばメーカーは、広角カメラを備えた第1サブカメラ35や、半球カメラを備えた第2サブカメラ36を用意し、ユーザが自己の使用状況に応じて適切なサブカメラを選択し、カメラジャック21に接続する。サブカメラのバリエーションは、上述したように画角の差以外に、例えば、赤外線カメラなど、各種のカメラを用意するとよい。
[10-4.通信機能付タイプ]
LTEモジュール31を動作可能にした通信タイプである。このようすると、ドライブレコーダ30は、LTE通信を利用して例えば管理用のサーバ等にアクセスし、記録したデータを伝送可能になる。例えば、車両が車庫、駐車場等に戻る前に、リアルタイム或いはそれに近い状態でデータを例えば管理用のサーバに送ることで、例えば運行管理するセンターでは、伝送されてきたデータをリアルタイム或いはそれに近い状態で確認することができる。また、無線LANモジュール32を動作可能にした通信タイプとしてもよい。このように無線LANモジュール32を動作可能にすることで、例えば運転者等が携帯するスマートフォンと連動させ、スマートフォン経由で例えば管理用のサーバにアクセスし、所定のデータを伝送できる。
[10-5.ファームウェアのダウンロード]
上述したように、このドライブレコーダ30は、同じハードウェア構成を備えつつ、各種の異なる機能を備えたドライブレコーダ30として動作可能となるが、係る動作を行うためには、それぞれの機能を実現するため、各構成、タイプに応じた各種の機器の動作を制御等するためのプログラムであるファームウェアをドライブレコーダ30に実装する必要がある。
例えばLTE通信を利用し、A社のサーバにつなげたいという顧客用のドライブレコーダ30では、LTEモジュール31の動作を制御するプログラムや、A社のサーバの通信仕様等を盛り込んだファームウェアが必要になる。通信先のサーバが変わると、それに応じたファームウェアが必要になる。また、例えば無線LANを利用し、スマートフォンを中継してC社製のサーバにアクセスしたいという顧客用のドライブレコーダ30では、例えば無線LANモジュール32の動作を制御するプログラムや、C社のサーバの通信仕様等を盛り込んだファームウェアが必要になる。このように使用する機器や接続先に併せてファームウェアを入れ替える必要がある。また、上述したように車両情報の入力を受け付けるか否か、接続するリアカメラの型式にあわせた制御プログラムなども、ファームウェアとして実装される。さらに、車両情報を入力する場合には、どの種類の車両情報を取得し、取得した情報を単に記録するのか、その車両情報の値等に応じて、制御を行う場合には、その制御のためのプログラムもファームウェアとして実装される。上述した顧客別に相違する使用する機器や、使用態様に合わせたプログラムに加え、ドライブレコーダ30として動作するための機器の制御等のための各顧客に対する共通のプログラムもファームウェアとして実装される。
本実施形態では、係るファームウェアを、所定のドライブレコーダ30のEEPROMに記録する処理を顧客側で行う仕組みとした。メーカー側は、顧客が使用するドライブレコーダ30の仕様に合わせたファームウェアを作成し、例えばサーバ60に記録する。各顧客用のファームウェア(図では、顧客A用、顧客B用、顧客C用…)は、それぞれ所定のURLで指定されるインターネット上の記録箇所で特定される。
メーカーは、ドライブレコーダ30を購入する顧客に対し、その顧客用のファームウェアを記録した顧客別URLを知らせる。顧客は、例えばインターネット62に接続されたパソコン61を操作し、知得した顧客別URLを指定しサーバ60にアクセスし、自分用のファームウェアを例えばパソコン61にダウンロードする。パソコン61は、ダウンロードしたファームウェアを、このパソコン61に内蔵或いは外付けのリーダライタにセットした記録媒体13であるSDカードに転送する。
次いで顧客は、このファームウェアが記録されたSDカードをドライブレコーダ30のリーダライタ12にセットする。ドライブレコーダ30の制御部11のCPU111は、SDカードに記録されたファームウェアを読み出し、EEPROM112のファームウェアを記録する領域に書き込む。これにより、例えば、初期データとして例えば標準用のファームウェアが書き込まれていたり、その他の機能を実行するためのファームウェアが書き込まれていたりした場合でも、その顧客用のファームウェアに書き換えられる。
このドライブレコーダ30に対するファームウェアの書き込み、書き換え処理は、例えば以下のようにして行う。まずドライブレコーダ30の電源をOFFにした状態でSDカードをリーダライタ12にセットする。この状態で、ドライブレコーダ30の電源をONにすると、制御部11のCPU111は、所定の起動処理を行う。この起動処理の際に、CPU111はSDカードに書き換え用のファームウェアが記録されているか否かを確認し、記録されている場合には、SDカードに記録されたファームウェアを読み出し、EEPROM112の所定の記憶エリアに上書きする。その後CPU111は、所定の処理を実行後、電源をOFFする。次に電源をONした際には、CPU111は、書き換えられたファームウェアを読み込み、そのファームウェアに基づく制御を行う。これにより、その顧客用のファームウェアに従って動作する所定の機能を有するドライブレコーダ30となる。
書き換え用のファームウェアが記録されているか否かの判断は、例えば、SDカードに記録されたファームウェアの記録日時と、EEPROM112に記録されているファームウェアの記録日時とを比較し、SDカードの記録日時の方が新しい場合には、書き換え用のファームウェアがあると判断するとよい。また、上述したようにCPU111がSDカードに記録されたファームウェアをEEPROM112に書き込んだ場合、SDカードに記録していたファームウェアを消去する処理を行うようにし、SDカードにファームウェアが記録されている場合には書き換え用のファームウェアがあると判断するとよい。
また、上述したようにファームウェアの書き換えが行われた場合、新たなファームウェアで起動された状態で、記録媒体13であるSDカードに対しフォーマット処理をするとよい。係る場合に、上述した各実施形態のように第1操作ボタン151に対するワンタッチ操作その他の1回の操作でフォーマット指示を与えるようにすると、簡単にフォーマットできる。
顧客別URLは、例えば、ドライブレコーダ30に付属するSDカード等の記録媒体13に記録しておくとよい。そのようにすると、そのSDカード等をパソコン61のリーダライタにセットした状態で、パソコン61がSDカードにアクセスし、記録された顧客別URLを読み出し、パソコン61の表示装置に表示する。そして、顧客は、表示された顧客別URLをコピーしてブラウザのアドレス入力欄にペーストしたり、ハイパーリンクで記録されている場合にはその表示した顧客別URLをクリックしたりすることで、簡単にその顧客用のファームウェアにアクセスし、ダウンロード可能となる。
また、ファームウェアに紐付けされた顧客別URLを顧客へ通知する方法は、上述したSDカード等の記録媒体13へ書き込む以外にも、例えば、URLをそのまま文字として印刷或いはQRコード(登録商標)を印刷した印刷物として配布したり、ホームページに掲載したりするなど、各種の方式がとれる。
また、ドライブレコーダ30が、例えばLTEモジュール31または無線LANモジュール32が動作可能な状態であれば、例えばSDカード等の記録媒体13等に顧客別URLを記録しておくと、CPU111はその記録された顧客別URLを読み込み、それに基づき所定のモジュールの通信機能を用いサーバ60にアクセスし、顧客別URLに紐付けされた顧客用のファームウェアをダウンロードし、EEPROM112に記録し、書き換えを行うとよい。これにより、ドライブレコーダ30が、その顧客用のドライブレコーダ30になる。
上述したように、顧客が自分用の顧客別URLに基づきサーバ60にアクセスし、その顧客用のファームウェアを取得するとともにドライブレコーダ30に書き換えることで、ドライブレコーダ30は、その顧客のための色々な機能のドライブレコーダ30に変化する。同じハードウェア構成のドライブレコーダ30を用いても、異なる顧客別URLに基づき異なるファームウェアを書き込むことで、別の機能のドライブレコーダ30となる。このように、1つの型番のドライブレコーダ30で多数の顧客仕様に対応させることができる。1つの品番のドライブレコーダ30に対して、例えばSDカード等の記録手段に顧客別URLを格納し、その格納した顧客別URLに基づきファームウェアをダウンロードすることで、その顧客用のドライブレコーダとなる。
また、ドライブレコーダ30は、例えばパソコンのような大きなメモリ空間を持っていないため、あらゆる機能に対応するためのファームウェアを用意し、格納することは難しい。そこで、本実施形態のように顧客に併せてファームウェアを書き換えることで、少ないメモリ空間であっても、顧客に応じたドライブレコーダ30が実現できる。
本実施形態で書き換えるファームウェアは、装置・機器の動作を制御するためのプログラムであり、例えば動作条件の変更などのモード設定などと相違し、顧客側でそのプログラムを変えられない。このように顧客側で内容を変更できないものを、ファームウェア毎書き換えることで、顧客側で顧客にあった機能のドライブレコーダ30を構成できる。
また上述した実施形態では、LTEモジュール31並びに無線LANモジュール32は、ドライブレコーダ30に予め実装し、ファームウェアの内容により、動作したり動作しなかったりするようにしたが、例えば図16に示すように外付けにし、例えばUSB端子33に所定のモジュールを接続するようにしてもよい。また、この接続は、例えばUSB対応のケーブルを用いて接続してもよいが、特に、ケーブルを用いることなくモジュールに設けたUSB端子を直接USB端子33に接続し、ドライブレコーダ30の本体に一体化するとよい。
このように本実施形態では、ドライブレコーダ30の装置機器の動作を制御するファームウェアを、顧客の仕様に合わせて作成し、それに紐付く顧客別URLを用いて顧客側でファームウェアをダウンロードして書き換えを行うことで、例えば同じ型番のドライブレコーダを用いつつ顧客に合わせた機能を備えるドライブレコーダ30を提供することができる。
また上述した実施形態では、第1通信部の一例としてLTEモジュール31、第2通信部の一例として無線LANモジュール32をそれぞれ用いた例を説明したが、第1通信部と第2通信部は通信規格、通信方式が異なるものとするとよく、例えば、一方はLTEや5G等の公衆通信回線とし、他方はWi-FiやBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信とするとよい。
また、上述した例では、ファームウェアの書き込みにより異なる機能を備えたドライブレコーダ30を提供するようにしたが、例えば住宅設備の監視カメラ等の監視装置用のファームウェアや、工場等における監視装置用のファームウェアを用意し、それに紐付けた顧客別URLにより顧客が対応するファームウェアをダウンロードし、ドライブレコーダ30のEEPROM112に書き込むことで、ドライブレコーダ30を別の用途の装置とすることができる。
なお、本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
また、意匠登録出願への変更により、全体意匠又は部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としてもよいし、その部材の部分としてもよい。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠登録出願への変更を行って権利化を行う意思を有するものである。
10 :画像記録装置
11 :制御部
12 :リーダライタ
13 :記録媒体
14 :撮影装置
141 :レンズ
15 :操作部
151 :第1操作ボタン
152 :第2操作ボタン
153 :第3操作ボタン
154 :第4操作ボタン
155 :第5操作ボタン
16 :表示装置
17 :マイク
18 :スピーカ
19 :加速度センサ
20 :電源部
201 :DCジャック
21 :カメラジャック
23 :ジョイントレール
24 :筐体
241 :前面
241 :正面
242 :背面
243 :右側面
244 :上面
245 :左側面
25 :記録媒体挿入口
26 :第1記録媒体
27 :第2記録媒体
28 :電源ランプ

Claims (25)

  1. 撮影手段により撮影された画像を示す画像データを記録手段に記録する機能と、
    少なくとも前記撮影中又は前記記録中にフォーマット指示の入力を受け付ける入力受付機能と、
    前記フォーマット指示が入力されると作動する、前記記録手段に対するフォーマット処理を実行するためのフォーマット機能と、
    を有する画像記録装置。
  2. 前記記録する機能は、前記記録手段にあらかじめ確保しておいた連続する記録領域に、前記画像データが連続して配置される方式で前記画像データを記録し、
    前記フォーマット機能は、前記記録手段に前記連続する記録領域を確保するための前記フォーマット処理を行う機能を有する
    請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記記録する機能は、FAT(File Allocation Tables)を前記記録手段に記録しない方式により、前記画像データを、前記記録手段の決められた領域では時系列通りにアドレスが連続するように記録し、
    前記フォーマット機能は、前記記録手段の前記決められた領域で時系列通りにアドレスが連続するように前記画像データを記録できるようにするための前記フォーマット処理を行う機能を有する
    請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 前記入力受付機能は、ユーザのワンアクションで前記フォーマット指示を入力可能に構成された請求項1から3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 前記入力受付機能は、外部に露出した前記フォーマット指示の入力用の操作手段を備える
    請求項1から4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 表示手段を備え、
    前記入力受付機能は、前記表示手段にメニュー画面を表示させないで前記フォーマット指示を入力可能に構成された
    請求項1から5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 表示手段と、
    前記記録手段に対するフォーマット処理の実行を指示するためのフォーマットメニューを含むメニュー画面を前記表示手段に表示させ、前記フォーマットメニューを選択する操作が行われたことに応じて前記記録手段に対するフォーマット処理を実行する機能と、
    を備え、
    前記入力受付機能は、前記表示手段にメニュー画面を表示させないで前記フォーマット指示の入力を受け付ける
    請求項1から6のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  8. 前記フォーマット機能が作動すると、前記記録手段のフォーマット処理の実行の有無をユーザに確認する処理を行う
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  9. 表示手段を備え、
    前記入力受付機能は、前記表示手段の表示面の所定部位を指示することにより前記フォーマット指示の入力を受け付け、
    前記ユーザに確認する処理は、前記表示面に前記フォーマット処理の実行の有無をユーザに確認するための確認画面を表示する処理を有し、
    前記所定部位と、前記確認画面における確認を受け付けるための領域との、少なくとも一部が重なるようにした請求項8に記載の画像記録装置。
  10. 前記画像データの記録中に前記フォーマット指示の入力を受け付けた場合、前記画像データの記録を継続しつつ前記ユーザに確認する処理を行う
    請求項8または9に記載の画像記録装置。
  11. 前記フォーマット機能を作動すると、前記記録手段に対するフォーマット処理を実行する
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  12. 前記撮影手段の撮影中の画像を表示する表示手段を有し、
    前記撮影中の画像の表示中に、前記フォーマット指示の入力を受け付けると前記フォーマット機能が作動する
    請求項1から11のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  13. 前記入力受付機能は、複数配置された操作部のうちの第1の操作部の操作により前記フォーマット指示の入力を受け付け、前記第1の操作部は、第2の操作部よりも操作の手間を要するようにした請求項1から12のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  14. 前記第1の操作部と前記第2の操作部を設けた筐体を有し、
    前記第2の操作部は、前記画像データの記録を開始する指示を与えるための操作部を有し、
    前記第1の操作部と前記第2の操作部は、画像記録装置の筐体の異なる面に配置する
    請求項13に記載の画像記録装置。
  15. ユーザの認証機能を備え、
    前記認証機能による認証を条件に、前記フォーマット機能による前記記録手段に対するフォーマット処理を行う
    請求項1から14のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  16. 前記認証機能は、前記ユーザを撮影した情報に基づいて行う請求項15に記載の画像記録装置。
  17. 車両に装着され、前記車両の駐車中は前記撮影手段で撮影した画像に基づき駐車監視を行う機能を備え、
    前記入力受付機能は、前記駐車監視を開始してから所定の時間内に撮影したユーザの動きに基づき前記フォーマット指示の入力を受け付け、
    前記所定の時間を経過後に前記駐車監視に切り替える
    請求項1から16のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  18. 前記記録手段に対するフォーマット処理を実行した場合、そのフォーマット処理を実行したことに関する情報を前記記録手段に記録する機能を備える
    請求項1から17のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  19. 前記記録手段は、第1記録領域と第2記録領域を有し、
    前記記録する機能は、前記第1記録領域と前記第2記録領域に対する書き込みを交互に繰り返すようにし、
    条件を満たした場合は、前記フォーマット機能が作動し、前記第1記録領域と前記第2記録領域のうち書き込みを行っていない記録領域に対してフォーマット処理を行う
    請求項1から18のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  20. 前記第1記録領域と前記第2記録領域に記憶した前記画像データへの上書きを許可する許可モードと、上書きを禁止する禁止モードを備え、
    前記許可モードのときは、前記フォーマット機能を作動させ、前記禁止モードのときは前記フォーマット機能を作動させない請求項19に記載の画像記録装置。
  21. 車両の利用中に継続して前記画像データを記録する常時録画モードと、前記常時録画モードと異なる録画モードを備え、
    前記フォーマット指示を受けると、前記常時録画モードで記録した画像データの記録期間と、前記録画モードで記録した画像データの記録日時を比較し、前記記録日時が前記記録期間以外のものがあるとき、前記フォーマット機能のフォーマット処理の実行を抑制する
    請求項1から20のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  22. 車両の利用中に継続して前記画像データを記録する常時録画モードと、手動操作に基づき前記画像データを記録するイベント録画モードを備え、
    前記フォーマット指示を受けると前記イベント録画モードで記録した画像データの有無を判定し、その画像データが記録されている場合、前記フォーマット機能のフォーマット処理の実行を抑制する
    請求項1から21のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  23. 所定の事象のレベルが設定した第1基準を超えた場合に、撮影した画像データを前記レベルと関連付けて記録するイベント録画モードを備え、
    前記フォーマット指示を受けた場合、前記イベント録画モードで記録した画像に関連付けられた前記レベルが、前記第1基準よりも大きい第2基準を超えた場合には前記フォーマット機能のフォーマット処理の実行を抑制する
    請求項1から22のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  24. 表示手段を有し、
    所定の事象が発生した場合に、撮影した画像データを記録するイベント録画モードを備え、
    前記フォーマット機能は、前記フォーマット指示を受けた場合、前記イベント録画モードで記録された所定の画像データを読みだし、前記表示手段に表示するとともに、前記フォーマット処理の実行の有無をユーザに確認する処理を行う機能を備え、
    前記確認する処理の結果に基づき前記フォーマット処理を実行或いは停止する
    請求項1から23のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  25. 請求項1から24のいずれか1項に記載の画像記録装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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