JP2022124043A - 距離測定装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、距離測定技術に関し、特に物体に光を照射して反射させ、その反射光に基づ
いて物体までの対物距離を測定する光学的距離測定技術に関するものである。
いて物体までの対物距離を測定する光学的距離測定技術に関するものである。
物体に光を照射して、その反射光を回折格子を通過させた際に生じる干渉縞のピッチと距離との関係から、測距を行う距離測定装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示された距離測定装置は、図14に示すように、光源11と、光源レンズ12と、光源レンズ12で集光された光源光を反射して測定対象Tに照射し、測定対象Tからの反射光を集光レンズ15に入射させるビームスプリッタ13と、測定対象Tからの反射光を回折させる回折格子14と、集光レンズ15と、結像面Q上に配置され、回折格子14からの回折光のうち、予め設定された異なる2つの次数の回折光のみを選択的に通過させ、他の次数の回折光を遮断するスペイシアルフィルタ16と、スペイシアルフィルタ16を通過した異なる2つの次数の回折光により生じた干渉縞を検出する光検出素子17と、光検出素子17で得られた検出結果を演算処理して干渉縞のピッチを抽出し、このピッチに基づいて集光レンズ15から測定対象Tまでの対物距離を算出する距離算出部18とを備えている。
特許文献1に開示された距離測定装置は、図14に示すように、光源11と、光源レンズ12と、光源レンズ12で集光された光源光を反射して測定対象Tに照射し、測定対象Tからの反射光を集光レンズ15に入射させるビームスプリッタ13と、測定対象Tからの反射光を回折させる回折格子14と、集光レンズ15と、結像面Q上に配置され、回折格子14からの回折光のうち、予め設定された異なる2つの次数の回折光のみを選択的に通過させ、他の次数の回折光を遮断するスペイシアルフィルタ16と、スペイシアルフィルタ16を通過した異なる2つの次数の回折光により生じた干渉縞を検出する光検出素子17と、光検出素子17で得られた検出結果を演算処理して干渉縞のピッチを抽出し、このピッチに基づいて集光レンズ15から測定対象Tまでの対物距離を算出する距離算出部18とを備えている。
特許文献1に開示された距離測定装置では、測定対象Tから主点すなわち集光レンズ15の位置までの対物距離をaとし、主点から結像面Qすなわちスペイシアルフィルタ16までの距離をbとし、集光レンズ15の焦点距離をfとすると、これらの関係は、結像の公式(レンズの公式)により、次の式(1)で表される。
特許文献1に開示された距離測定装置では、図15(A)に示すように光源レンズ12による光源光の集光位置に測定対象Tがある場合、測定対象Tの表面が粗面であっても鏡面であっても反射光の状態は変わらない。
一方、光源光の集光位置に測定対象Tがない場合、測定対象Tの表面状態によって、測定対象Tからの反射光に含まれる正反射光と拡散反射光の強さが変わる。図15(B)のように測定対象Tの表面が粗面の場合、拡散反射光が強くなる。この場合、測定対象Tの表面が発光の中心となって干渉縞が作られる。また、図15(C)のように測定対象Tの鏡面が粗面の場合、正反射光が強くなる。この場合、図15(C)に示す点Bが発光の中心となって干渉縞が作られる。
特許文献1に開示された距離測定装置では、測定対象Tからの反射光に含まれる正反射光が強い場合、干渉縞のピッチと対物距離との関係が式(1)から得られる関係と異なるため、測距が困難であるという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、測定対象の表面状態に依らず測距を行うことができる距離測定装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、測定対象の表面状態に応じた測距を行うことができる距離測定装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、測定対象の表面状態に応じた測距を行うことができる距離測定装置を提供することを目的とする。
本発明の距離測定装置(第1~第4の実施例)は、光源と、前記光源からの光を反射して測定対象に照射し、前記測定対象からの反射光を透過させるビームスプリッタと、前記測定対象からの反射光を受光する光検出素子と、前記測定対象と前記光検出素子との間に設けられ、前記測定対象からの反射光を2分割して異なる入射角で前記光検出素子に入射させる干渉光学系と、前記光源と前記ビームスプリッタとの間に設けられた第1の偏光板と、前記測定対象と前記光検出素子との間に設けられた第2の偏光板と、前記光検出素子の検出結果から前記光検出素子の検出面に生じた干渉縞のピッチを抽出し、このピッチに基づいて前記光検出素子から前記測定対象までの対物距離を算出する距離算出部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第1~第4の実施例)において、前記干渉光学系は、前記測定対象からの反射光を回折させる回折格子と、前記回折格子からの回折光または前記回折格子を通過する前の前記反射光を結像面に集光させる集光レンズと、前記結像面上に配置され、前記回折光のうち、予め設定された異なる2つの次数の回折光のみを通過させ、他の次数の回折光を遮断するスペイシアルフィルタとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第1~第4の実施例)において、前記干渉光学系は、前記測定対象からの反射光を回折させる回折格子と、前記回折格子からの回折光または前記回折格子を通過する前の前記反射光を結像面に集光させる集光レンズと、前記結像面上に配置され、前記回折光のうち、予め設定された異なる2つの次数の回折光のみを通過させ、他の次数の回折光を遮断するスペイシアルフィルタとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第1の実施例)において、前記第1、第2の偏光板は、偏光軸の方向が異なる直線偏光板である。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第2の実施例)において、前記第1、第2の偏光板は、回転方向が同一の円偏光板である。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第3の実施例)において、前記第1、第2の偏光板は、偏光軸が同一方向の直線偏光板であり、前記距離算出部は、外部からの指示に応じて、正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第4の実施例)において、前記第1、第2の偏光板は、回転方向が異なる円偏光板であり、前記距離算出部は、外部からの指示に応じて、正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第2の実施例)において、前記第1、第2の偏光板は、回転方向が同一の円偏光板である。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第3の実施例)において、前記第1、第2の偏光板は、偏光軸が同一方向の直線偏光板であり、前記距離算出部は、外部からの指示に応じて、正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第4の実施例)において、前記第1、第2の偏光板は、回転方向が異なる円偏光板であり、前記距離算出部は、外部からの指示に応じて、正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置(第5、第6の実施例)は、光源と、前記光源からの光を反射して測定対象に照射し、前記測定対象からの反射光を透過させるビームスプリッタと、前記測定対象からの反射光を受光する光検出素子と、前記測定対象と前記光検出素子との間に設けられ、前記測定対象からの反射光を2分割して異なる入射角で前記光検出素子に入射させる干渉光学系と、前記測定対象と前記ビームスプリッタとの間に設けられた偏光板と、前記光検出素子の検出結果から前記光検出素子の検出面に生じた干渉縞のピッチを抽出し、このピッチに基づいて前記光検出素子から前記測定対象までの対物距離を算出する距離算出部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第5、第6の実施例)において、前記干渉光学系は、前記測定対象からの反射光を回折させる回折格子と、前記回折格子からの回折光または前記回折格子を通過する前の前記反射光を結像面に集光させる集光レンズと、前記結像面上に配置され、前記回折光のうち、予め設定された異なる2つの次数の回折光のみを通過させ、他の次数の回折光を遮断するスペイシアルフィルタとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第5、第6の実施例)において、前記干渉光学系は、前記測定対象からの反射光を回折させる回折格子と、前記回折格子からの回折光または前記回折格子を通過する前の前記反射光を結像面に集光させる集光レンズと、前記結像面上に配置され、前記回折光のうち、予め設定された異なる2つの次数の回折光のみを通過させ、他の次数の回折光を遮断するスペイシアルフィルタとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第5の実施例)において、前記偏光板は、直線偏光板であり、前記距離算出部は、外部からの指示に応じて、正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第5の実施例)において、前記偏光板は、円偏光板である。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第5の実施例)において、前記偏光板は、円偏光板である。
また、本発明の距離測定装置(第7、第8の実施例)は、光源と、前記光源からの光を反射して測定対象に照射し、前記測定対象からの反射光を透過させる第1のビームスプリッタと、前記測定対象からの反射光を受光する第1、第2の光検出素子と、前記測定対象と前記第1、第2の光検出素子との間に設けられ、前記測定対象からの反射光を2分割して異なる入射角で前記第1の光検出素子に入射させると共に、前記2分割した反射光を異なる入射角で前記第2の光検出素子に入射させる干渉光学系と、前記干渉光学系と前記第1、第2の光検出素子との間に設けられ、前記干渉光学系からの光を通過させて前記第1の光検出素子に入射させると共に、前記干渉光学系からの光を反射して前記第2の光検出素子に入射させる第2のビームスプリッタと、前記光源と前記第1のビームスプリッタとの間に設けられた第1の偏光板と、前記第2のビームスプリッタと前記第1の光検出素子との間に設けられた第2の偏光板と、前記第2のビームスプリッタと前記第2の光検出素子との間に設けられた第3の偏光板と、前記第1、第2の光検出素子の検出結果から前記第1、第2の光検出素子の検出面に生じた干渉縞のピッチを抽出し、このピッチに基づいて前記第1、第2の光検出素子から前記測定対象までの対物距離を算出する距離算出部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第7、第8の実施例)において、前記干渉光学系は、前記測定対象からの反射光を回折させる回折格子と、前記回折格子からの回折光または前記回折格子を通過する前の前記反射光を結像面に集光させる集光レンズと、前記結像面上に配置され、前記回折光のうち、予め設定された異なる2つの次数の回折光のみを通過させ、他の次数の回折光を遮断するスペイシアルフィルタとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第7、第8の実施例)において、前記干渉光学系は、前記測定対象からの反射光を回折させる回折格子と、前記回折格子からの回折光または前記回折格子を通過する前の前記反射光を結像面に集光させる集光レンズと、前記結像面上に配置され、前記回折光のうち、予め設定された異なる2つの次数の回折光のみを通過させ、他の次数の回折光を遮断するスペイシアルフィルタとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第7の実施例)において、前記第1、第3の偏光板は、偏光軸が同一方向の直線偏光板であり、前記第2の偏光板は、前記第1、第3の偏光板と偏光軸の方向が異なる直線偏光板であり、前記距離算出部は、前記第1、第2の光検出素子の検出結果から、前記測定対象からの反射光に含まれる拡散反射光と正反射光の比率を算出し、この比率に基づいて正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第7の実施例)において、前記第1、第2の偏光板は、回転方向が同一の円偏光板であり、前記第3の偏光板は、前記第1、第2の偏光板と回転方向が異なる円偏光板であり、前記距離算出部は、前記第1、第2の光検出素子の検出結果から、前記測定対象からの反射光に含まれる拡散反射光と正反射光の比率を算出し、この比率に基づいて正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第7の実施例)において、前記第1、第2の偏光板は、回転方向が同一の円偏光板であり、前記第3の偏光板は、前記第1、第2の偏光板と回転方向が異なる円偏光板であり、前記距離算出部は、前記第1、第2の光検出素子の検出結果から、前記測定対象からの反射光に含まれる拡散反射光と正反射光の比率を算出し、この比率に基づいて正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第8の実施例)において、前記第1、第3の偏光板は、偏光軸が同一方向の直線偏光板であり、前記第2の偏光板は、前記第1、第3の偏光板と偏光軸の方向が異なる直線偏光板であり、前記距離算出部は、前記第1の光検出素子で得られたデータに基づいて拡散反射光に対応する前記対物距離を算出すると共に、前記第2の光検出素子で得られたデータから前記第1の光検出素子で得られたデータを減算した結果に基づいて正反射光に対応する前記対物距離を算出し、前記拡散反射光に対応する対物距離と前記正反射光に対応する対物距離の平均値を最終的な対物距離とすることを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第8の実施例)において、前記第1、第2の偏光板は、回転方向が同一の円偏光板であり、前記第3の偏光板は、前記第1、第2の偏光板と回転方向が異なる円偏光板であり、前記距離算出部は、前記第1の光検出素子で得られたデータに基づいて拡散反射光に対応する前記対物距離を算出すると共に、前記第2の光検出素子で得られたデータから前記第1の光検出素子で得られたデータを減算した結果に基づいて正反射光に対応する前記対物距離を算出し、前記拡散反射光に対応する対物距離と前記正反射光に対応する対物距離の平均値を最終的な対物距離とすることを特徴とするものである。
また、本発明の距離測定装置の1構成例(第8の実施例)において、前記第1、第2の偏光板は、回転方向が同一の円偏光板であり、前記第3の偏光板は、前記第1、第2の偏光板と回転方向が異なる円偏光板であり、前記距離算出部は、前記第1の光検出素子で得られたデータに基づいて拡散反射光に対応する前記対物距離を算出すると共に、前記第2の光検出素子で得られたデータから前記第1の光検出素子で得られたデータを減算した結果に基づいて正反射光に対応する前記対物距離を算出し、前記拡散反射光に対応する対物距離と前記正反射光に対応する対物距離の平均値を最終的な対物距離とすることを特徴とするものである。
本発明によれば、光源と、ビームスプリッタと、光検出素子と、干渉光学系と、光源とビームスプリッタとの間の第1の偏光板と、測定対象と光検出素子との間の第2の偏光板と、距離算出部とを設けることにより、測定対象の表面状態に依らない測距または測定対象の表面状態に応じた測距を行うことができる。
また、本発明では、光源とビームスプリッタとの間の第1の偏光板と、測定対象と光検出素子との間の第2の偏光板とを、偏光軸の方向が異なる直線偏光板、または回転方向が同一の円偏光板とすることにより、測定対象の表面状態に依らない測距を行うことができる。
また、本発明では、光源とビームスプリッタとの間の第1の偏光板と、測定対象と光検出素子との間の第2の偏光板とを、偏光軸が同一方向の直線偏光板、または回転方向が異なる円偏光板とし、距離算出部が、外部からの指示に応じて、正反射光に対応する対物距離の算出または拡散反射光に対応する対物距離の算出のいずれかを行うことにより、測定対象の表面状態に応じた測距を行うことができる。
また、本発明では、光源と、ビームスプリッタと、光検出素子と、干渉光学系と、測定対象とビームスプリッタとの間の偏光板と、距離算出部とを設けることにより、測定対象の表面状態に依らない測距または測定対象の表面状態に応じた測距を行うことができる。
また、本発明では、測定対象とビームスプリッタとの間の偏光板を直線偏光板とし、距離算出部が、外部からの指示に応じて、正反射光に対応する対物距離の算出または拡散反射光に対応する対物距離の算出のいずれかを行うことにより、測定対象の表面状態に応じた測距を行うことができる。
また、本発明では、測定対象とビームスプリッタとの間の偏光板を円偏光板とすることにより、測定対象の表面状態に依らない測距を行うことができる。
また、本発明では、光源と、第1のビームスプリッタと、第1、第2の光検出素子と、干渉光学系と、第2のビームスプリッタと、光源と第1のビームスプリッタとの間の第1の偏光板と、第2のビームスプリッタと第1の光検出素子との間の第2の偏光板と、第2のビームスプリッタと第2の光検出素子との間の第3の偏光板と、距離算出部とを設けることにより、測定対象の表面状態に依らない測距または測定対象の表面状態に応じた測距を行うことができる。
また、本発明では、第1、第3の偏光板を、偏光軸が同一方向の直線偏光板とし、第2の偏光板を、第1、第3の偏光板と偏光軸の方向が異なる直線偏光板とし、距離算出部が、測定対象からの反射光に含まれる拡散反射光と正反射光の比率に基づいて正反射光に対応する対物距離の算出または拡散反射光に対応する対物距離の算出のいずれかを行うことにより、測定対象の表面状態に依らない測距を行うことができる。
また、本発明では、第1、第2の偏光板を、回転方向が同一の円偏光板とし、第3の偏光板を、第1、第2の偏光板と回転方向が異なる円偏光板とし、距離算出部が、測定対象からの反射光に含まれる拡散反射光と正反射光の比率に基づいて正反射光に対応する対物距離の算出または拡散反射光に対応する対物距離の算出のいずれかを行うことにより、測定対象の表面状態に依らない測距を行うことができる。
また、本発明では、第1、第3の偏光板を、偏光軸が同一方向の直線偏光板とし、第2の偏光板を、第1、第3の偏光板と偏光軸の方向が異なる直線偏光板とし、距離算出部が、第1の光検出素子で得られたデータに基づいて拡散反射光に対応する対物距離を算出すると共に、第2の光検出素子で得られたデータから第1の光検出素子で得られたデータを減算した結果に基づいて正反射光に対応する対物距離を算出し、これらの対物距離の平均値を最終的な対物距離とすることにより、測定対象の表面状態に応じた測距を行うことができる。
また、本発明では、第1、第2の偏光板を、回転方向が同一の円偏光板とし、第3の偏光板を、第1、第2の偏光板と回転方向が異なる円偏光板とし、距離算出部が、第1の光検出素子で得られたデータに基づいて拡散反射光に対応する対物距離を算出すると共に、第2の光検出素子で得られたデータから第1の光検出素子で得られたデータを減算した結果に基づいて正反射光に対応する対物距離を算出し、これらの対物距離の平均値を最終的な対物距離とすることにより、測定対象の表面状態に応じた測距を行うことができる。
[発明の原理]
本発明では、測定対象に光を照射した際の反射光に含まれている正反射光と拡散反射光を分離することで、測定対象の表面状態に応じて、測距に適当な信号を取り出し、正反射光を利用する場合は正反射光の干渉縞と対物距離との関係を表す式を用い、拡散反射光を利用する場合は拡散反射光の干渉縞と対物距離との関係を表す式を用いることで、測定対象の表面状態に依らず測距を行うことができる。
本発明では、測定対象に光を照射した際の反射光に含まれている正反射光と拡散反射光を分離することで、測定対象の表面状態に応じて、測距に適当な信号を取り出し、正反射光を利用する場合は正反射光の干渉縞と対物距離との関係を表す式を用い、拡散反射光を利用する場合は拡散反射光の干渉縞と対物距離との関係を表す式を用いることで、測定対象の表面状態に依らず測距を行うことができる。
特許文献1によると、集光レンズ15の既知の焦点距離をf、集光レンズ15の主点から光検出素子17の検出面Iまでの既知の距離をL、回折格子14の既知の回折格子間隔をd、スペイシアルフィルタ16を通過する、2つの次数n,n’の回折光の既知の次数差をmとすると、検出面Iに生じた干渉縞のピッチpに基づいて集光レンズ15から測定対象Tまでの対物距離aを次の式(2)のように求めることができる。
一方、光源レンズ12による光源光の集光位置が測定対象Tの表面よりも奥側にある場合、図14に示した距離の関係は図1(A)のように変わる。また、光源光の集光位置が測定対象Tの表面よりも手前側にある場合、図14に示した距離の関係は図1(B)のように変わる。光源光の集光位置に測定対象Tがない場合(測定対象Tからの反射光に含まれる正反射光が強い場合)、集光レンズ15から距離aの位置は、図1(A)、図1(B)の点Cの位置となる。この点Cが発光の中心となって干渉縞が作られる。
図1(A)、図1(B)の場合の光源レンズ12による光源光の集光位置から集光レンズ15までの既知の距離をx0、集光レンズ15から測定対象Tまでの真の対物距離をa0とすると、x0と式(2)から得られる距離aとに基づいて、対物距離a0を次の式(3)のように求めることができる。
a0=(x0+a)/2 ・・・(3)
a0=(x0+a)/2 ・・・(3)
式(3)に式(2)を代入することで、次の式(4)が得られる。
a0=[x0+fLd/{(L-f)d-fmp}]/2 ・・・(4)
a0=[x0+fLd/{(L-f)d-fmp}]/2 ・・・(4)
[第1の実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図2は本発明の第1の実施例に係る距離測定装置の構成を示す図である。
本実施例の距離測定装置は、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、光検出素子17と、距離算出部18と、偏光板19,20とを備えている。距離測定装置は、例えば、図2の構成が図示しないケーシング内部に収納されていてもよい。回折格子14と集光レンズ15とスペイシアルフィルタ16とは、干渉光学系29を構成している。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図2は本発明の第1の実施例に係る距離測定装置の構成を示す図である。
本実施例の距離測定装置は、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、光検出素子17と、距離算出部18と、偏光板19,20とを備えている。距離測定装置は、例えば、図2の構成が図示しないケーシング内部に収納されていてもよい。回折格子14と集光レンズ15とスペイシアルフィルタ16とは、干渉光学系29を構成している。
本実施例では、回折格子14における格子の長手方向(紙面垂直方向)をX方向とし、格子の周期方向(紙面上下方向)をY方向とし、格子面に垂直な方向(紙面左右方向)をZ方向とする。
光源11と光源レンズ12とビームスプリッタ13と偏光板19とは、光源11から出射される光を測定対象Tに集光して照射する照射光学系を構成する。
光源11は、距離測定に用いる単一波長の光(単色光)を発する装置である。光源11としては、半導体レーザ装置、ナトリウムランプのような単色光や、白色光源と狭帯域バンドパスフィルタにより単一波長化された光を発する装置を用いることができる。
光源レンズ12は、光源11から出射した光を集光してビームスプリッタ13へ出射する。
光源レンズ12は、光源11から出射した光を集光してビームスプリッタ13へ出射する。
偏光板19,20は、偏光軸(透過軸)が互いに90°異なる直線偏光板である。偏光板19は、光源光の光路上に、光源光の光軸(Y方向)に垂直、かつ偏光軸の方向が例えばX方向になるように配置される。これにより、偏光板19は、光源レンズ12を出射した光源光のうちX方向に振動する直線偏光のみを通過させる。
偏光板19の位置については、光源11からビームスプリッタ13までの範囲であれば、どの位置に配置してもよい。
偏光板19の位置については、光源11からビームスプリッタ13までの範囲であれば、どの位置に配置してもよい。
ビームスプリッタ13は、集光学系の光路O上に配置され、偏光板19を通過した光源光を反射して、光路Oに沿って測定対象Tに照射する。また、ビームスプリッタ13は、測定対象Tで反射された反射光のうち、光路O方向に反射された反射光を偏光板20に入射させる。
偏光板20は、集光学系の光路O上に、反射光の光軸(Z方向)に垂直、かつ偏光軸の方向が例えばY方向になるように配置される。これにより、偏光板20は、測定対象Tからの反射光のうちY方向に振動する直線偏光のみを通過させる。
光源光が測定対象Tの表面で正反射すると、正反射光は、光源光の波の位相を保持して反射するので、X方向に振動する直線偏光のままとなる。
一方、拡散反射の場合、測定対象Tの表面での反射時に光源光の波の位相が変化する。このため、拡散反射光は、X方向に振動する直線偏光とY方向に振動する直線偏光とを含む非偏光となる。
一方、拡散反射の場合、測定対象Tの表面での反射時に光源光の波の位相が変化する。このため、拡散反射光は、X方向に振動する直線偏光とY方向に振動する直線偏光とを含む非偏光となる。
X方向に振動する直線偏光は偏光板20を通過できないため、正反射光は偏光板20を通過できない。したがって、偏光板20を通過する光は、拡散反射光のうちのY方向に振動する直線偏光のみとなる。こうして、偏光軸が互いに90°異なる直線偏光板を2枚設置することで、拡散反射光だけを取得することができる。
回折格子14は、光路O上に配置され、偏光板20を通過した、測定対象Tからの反射光を回折させる。
集光レンズ15は、例えば凸レンズからなり、光路O上に配置され、ビームスプリッタ13を通過した、測定対象Tからの反射光または回折格子14からの回折光を結像面Qに集光する。
集光レンズ15は、例えば凸レンズからなり、光路O上に配置され、ビームスプリッタ13を通過した、測定対象Tからの反射光または回折格子14からの回折光を結像面Qに集光する。
集光レンズ15の位置については、ビームスプリッタ13から結像面Qまでの範囲であれば、回折格子14の前後、いずれの位置に配置してもよい。例えば、回折格子14がビームスプリッタ13と集光レンズ15との間に配置されている場合、回折格子14からの回折光が集光レンズ15を介して結像面Qに結像される。
また、回折格子14が集光レンズ15とスペイシアルフィルタ16との間に配置されている場合、集光レンズ15で集光された反射光が回折格子14で回折された後、結像面Qに結像される。
偏光板20の位置については、ビームスプリッタ13から光検出素子17までの範囲であれば、どの位置に配置してもよい。
偏光板20の位置については、ビームスプリッタ13から光検出素子17までの範囲であれば、どの位置に配置してもよい。
スペイシアルフィルタ16は、結像面Q上に配置され、回折格子14からの回折光のうち、予め設定された異なる2つの次数の回折光のみを選択的に通過させ、他の次数の回折光を遮断する。
光検出素子17は、検出面Iに生じた、スペイシアルフィルタ16を通過した2つの次数の回折光からなる干渉縞を検出し、検出結果を出力する。光検出素子17としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)リニアイメージセンサや、フォトダイオードアレイなどの一次元上に配置した受光素子が利用できる。
距離算出部18は、光検出素子17で得られた検出結果から演算処理を行い、干渉縞の周期長を抽出し、得られた周期長に基づいて集光レンズ15から測定対象Tまでの対物距離aを算出する。
図3は、距離算出部18の構成を示すブロック図である。距離算出部18は、バス101を介して接続されるCPU(Central Processing Unit)103と主記憶装置104とを有する演算装置102、通信制御装置105、I/F(インタフェース)106、外部記憶装置107、表示装置108等を備えるコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。
図3に示すように、光検出素子17は、I/F106を介して距離算出部18に接続されており、得られた検出結果をI/F106を介して距離算出部18に出力する。
表示装置108は、液晶ディスプレイなどで構成され、演算装置102による対物距離aの算出結果を表示する。
表示装置108は、液晶ディスプレイなどで構成され、演算装置102による対物距離aの算出結果を表示する。
通信制御装置105は、各種外部電子機器との間を通信ネットワークを介して接続するための制御装置である。通信制御装置105は、対物距離aの算出結果などを通信ネットワークを介して外部に送出してもよい。
図4は、特許文献1で開示された干渉縞の画像例であるが、本実施例においても光検出素子17の検出面Iに同様の干渉縞が生じる。図4に示すように、検出面Iに生じた干渉縞とX方向が直交する。
図5は、光検出素子17で得られた検出結果の解析例である。ここでは、横軸が干渉縞に直交するX方向に沿った画像のピクセル位置[pic]を示し、縦軸が各ピクセル位置における光強度(無単位)である。得られた検出結果は、ほぼ正弦波形状をなしており、そのピーク位置が明線に相当している。したがって、ピーク位置間に存在するピクセル数から干渉縞ピッチpを示す実際の距離を算出できる。
距離算出部18は、光検出素子17で得られた画像から、検出面Iに生じた干渉縞のピッチpを算出し、式(2)により対物距離aを算出すればよい。
以上のように、本実施例では、偏光板19,20を設けることにより、測定対象Tからの拡散反射光だけを光検出素子17に入射させることができるので、測定対象Tの表面状態に依らず測距を行うことができる。
本実施例では、偏光板19の偏光軸をX方向、偏光板20の偏光軸をY方向としているが、偏光板19の偏光軸をY方向、偏光板20の偏光軸をX方向としてもよいことは言うまでもない。
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例について説明する。本実施例の距離測定装置は、第1の実施例と同様に、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、光検出素子17と、距離算出部18と、偏光板19,20とを備える。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。本実施例の距離測定装置は、第1の実施例と同様に、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、光検出素子17と、距離算出部18と、偏光板19,20とを備える。
本実施例は、距離測定装置の偏光板19,20として、直線偏光板の代わりに、回転方向が同一の2枚の円偏光板を用いるものである。
例えば偏光板19を光源11からビームスプリッタ13への方向において右回りの円偏光板とする。これにより、偏光板19は、光源レンズ12を出射した光源光のうち右回りの円偏光のみを通過させる。
例えば偏光板19を光源11からビームスプリッタ13への方向において右回りの円偏光板とする。これにより、偏光板19は、光源レンズ12を出射した光源光のうち右回りの円偏光のみを通過させる。
また、偏光板20を測定対象Tから光検出素子17への方向において右回りの円偏光板とする。これにより、偏光板20は、測定対象Tからの反射光のうち右回りの円偏光のみを通過させる
光源光が測定対象Tの表面で正反射すると、正反射光は、光源光の波の位相を保持して反射する。ただし、光源光がビームスプリッタ13から測定対象Tに入射する方向と反射光が進行する方向とが逆なので、正反射光は、測定対象Tから光検出素子17への方向において左回りの円偏光となる。一方、拡散反射光は、右回りの円偏光と左回りの円偏光とを含む非偏光となる。
左回りの円偏光は偏光板20を通過できないため、正反射光は偏光板20を通過できない。したがって、偏光板20を通過する光は、拡散反射光のうちの右回りの円偏光のみとなる。
こうして、本実施例では、同一の回転方向の円偏光を2枚設置することで、拡散反射光だけを取得することができ、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
偏光板19,20以外の距離測定装置の構成は第1の実施例と同じである。
偏光板19,20以外の距離測定装置の構成は第1の実施例と同じである。
本実施例では、偏光板19,20を右回りの円偏光板としているが、左回りの円偏光板としてもよいことは言うまでもない。
[第3の実施例]
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図6は本発明の第3の実施例に係る距離測定装置の構成を示す図である。本実施例の距離測定装置は、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、光検出素子17と、距離算出部18aと、偏光板19a,20aとを備える。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図6は本発明の第3の実施例に係る距離測定装置の構成を示す図である。本実施例の距離測定装置は、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、光検出素子17と、距離算出部18aと、偏光板19a,20aとを備える。
本実施例では、距離測定装置の2枚の偏光板19a,20aとして、偏光軸が同一方向の直線偏光板を用いる。
偏光板19aは、光源光の光路上に、光源光の光軸(Y方向)に垂直、かつ偏光軸の方向が例えばX方向になるように配置される。第1の実施例と同様に、偏光板19aの位置については、光源11からビームスプリッタ13までの範囲であれば、どの位置に配置してもよい。
偏光板19aは、光源光の光路上に、光源光の光軸(Y方向)に垂直、かつ偏光軸の方向が例えばX方向になるように配置される。第1の実施例と同様に、偏光板19aの位置については、光源11からビームスプリッタ13までの範囲であれば、どの位置に配置してもよい。
偏光板20aは、集光学系の光路O上に、反射光の光軸(Z方向)に垂直、かつ偏光軸の方向が例えばX方向になるように配置される。第1の実施例と同様に、偏光板20aの位置については、ビームスプリッタ13から光検出素子17までの範囲であれば、どの位置に配置してもよい。
偏光軸が同一方向の直線偏光板を用いることにより、本実施例では、測定対象Tからの正反射光と拡散反射光とが混在した反射光が光検出素子17に入射する。
本実施例の距離算出部18aの構成は、図3に示した距離算出部18の構成と同様である。図7は距離算出部18aの動作を説明するフローチャートである。距離算出部18aは、ユーザからの指示に応じて正反射用の演算、または拡散反射用の演算を行う。
本実施例の距離算出部18aの構成は、図3に示した距離算出部18の構成と同様である。図7は距離算出部18aの動作を説明するフローチャートである。距離算出部18aは、ユーザからの指示に応じて正反射用の演算、または拡散反射用の演算を行う。
具体的には、ユーザは、例えば測定対象Tでの反射が拡散反射よりも正反射が支配的であることが分かっている測定対象Tの場合、距離算出部18aに対して正反射用の演算を行うよう指示する。距離算出部18aは、ユーザから正反射用の演算指示があった場合(図7ステップS100においてYES)、光検出素子17で得られた画像から、検出面Iに生じた干渉縞のピッチpを算出し、式(4)により正反射光に対応する対物距離a0を算出する(図7ステップS101)。
また、ユーザは、測定対象Tでの反射が正反射よりも拡散反射が支配的で、正反射が支配的でないことが分かっている測定対象Tの場合、距離算出部18aに対して拡散反射用の演算を行うよう指示する。距離算出部18aは、ユーザから拡散反射用の演算指示があった場合(図7ステップS100においてNO)、光検出素子17で得られた画像から、検出面Iに生じた干渉縞のピッチpを算出し、式(2)により拡散反射光に対応する対物距離aを算出する(図7ステップS102)。
距離測定装置の他の構成は第1の実施例と同じである。
距離測定装置の他の構成は第1の実施例と同じである。
こうして、本実施例では、測定対象Tの表面状態に応じた測距を行うことができる。本実施例では、偏光板19a,20aの偏光軸をX方向としているが、Y方向としてもよいことは言うまでもない。
[第4の実施例]
次に、本発明の第4の実施例について説明する。本実施例の距離測定装置は、第3の実施例と同様に、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、光検出素子17と、距離算出部18aと、偏光板19a,20aとを備える。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。本実施例の距離測定装置は、第3の実施例と同様に、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、光検出素子17と、距離算出部18aと、偏光板19a,20aとを備える。
本実施例は、距離測定装置の偏光板19a,20aとして、直線偏光板の代わりに、回転方向が互いに異なる円偏光板を用いるものである。
例えば偏光板19aを光源11からビームスプリッタ13への方向において右回りの円偏光板とする。また、偏光板20aを測定対象Tから光検出素子17への方向において左回りの円偏光板とする。
例えば偏光板19aを光源11からビームスプリッタ13への方向において右回りの円偏光板とする。また、偏光板20aを測定対象Tから光検出素子17への方向において左回りの円偏光板とする。
回転方向が互いに異なる円偏光板を用いることにより、本実施例では、測定対象Tからの正反射光と拡散反射光とが混在した反射光が光検出素子17に入射する。
距離算出部18aについては第3の実施例で説明したとおりである。こうして、本実施例では、第3の実施例と同様の効果を得ることができる。
距離算出部18aについては第3の実施例で説明したとおりである。こうして、本実施例では、第3の実施例と同様の効果を得ることができる。
本実施例では、偏光板19aを右回りの円偏光板、偏光板20aを左回りの円偏光板としているが、偏光板19aを左回りの円偏光板、偏光板20aを右回りの円偏光板としてもよいことは言うまでもない。
[第5の実施例]
次に、本発明の第5の実施例について説明する。図8は本発明の第5の実施例に係る距離測定装置の構成を示す図である。本実施例の距離測定装置は、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、光検出素子17と、距離算出部18aと、直線偏光板21とを備える。
次に、本発明の第5の実施例について説明する。図8は本発明の第5の実施例に係る距離測定装置の構成を示す図である。本実施例の距離測定装置は、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、光検出素子17と、距離算出部18aと、直線偏光板21とを備える。
本実施例は、第3の実施例の距離測定装置において偏光板19a,20aの代わりに、直線偏光板21を設けたものである。直線偏光板21は、測定対象Tとビームスプリッタ13との間の光路O上に配置される。直線偏光板21の偏光軸の方向はX方向、Y方向のどちらでもよい。
直線偏光板21を用いることにより、本実施例では、測定対象Tからの正反射光と拡散反射光とが混在した反射光が光検出素子17に入射する。
直線偏光板21を用いることにより、本実施例では、測定対象Tからの正反射光と拡散反射光とが混在した反射光が光検出素子17に入射する。
距離算出部18aについては第3の実施例で説明したとおりである。こうして、本実施例では、第3の実施例と同様の効果を得ることができる。
[第6の実施例]
次に、本発明の第6の実施例について説明する。図9は本発明の第6の実施例に係る距離測定装置の構成を示す図である。本実施例の距離測定装置は、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、光検出素子17と、距離算出部18と、円偏光板22とを備える。
次に、本発明の第6の実施例について説明する。図9は本発明の第6の実施例に係る距離測定装置の構成を示す図である。本実施例の距離測定装置は、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、光検出素子17と、距離算出部18と、円偏光板22とを備える。
本実施例は、第1の実施例の距離測定装置において偏光板19,20の代わりに、円偏光板22を設けたものである。円偏光板22は、測定対象Tとビームスプリッタ13との間の光路O上に配置される。円偏光板22は、測定対象Tから光検出素子17への方向において右回りの円偏光板でもよいし、左回りの円偏光板でもよい。
円偏光板22が例えば測定対象Tから光検出素子17への方向において右回りの円偏光板の場合、光源レンズ12を出射してビームスプリッタ13で反射した光源光のうち、右回りの円偏光のみを通過させる。
光源光が測定対象Tの表面で正反射すると、正反射光は、光源光の波の位相を保持して反射する。ただし、光源光がビームスプリッタ13から測定対象Tに入射する方向と反射光が進行する方向とが逆なので、正反射光は、測定対象Tから光検出素子17への方向において左回りの円偏光となる。一方、拡散反射光は、右回りの円偏光と左回りの円偏光とを含む非偏光となる。
左回りの円偏光は円偏光板22を通過できないため、正反射光は円偏光板22を通過できない。したがって、円偏光板22を通過する光は、拡散反射光のうちの右回りの円偏光のみとなる。こうして、円偏光板22を設置することで、拡散反射光だけを取得することができ、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
円偏光板22以外の距離測定装置の構成は第1の実施例と同じである。
円偏光板22以外の距離測定装置の構成は第1の実施例と同じである。
[第7の実施例]
次に、本発明の第7の実施例について説明する。図10は本発明の第7の実施例に係る距離測定装置の構成を示す図である。本実施例の距離測定装置は、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、距離算出部18bと、偏光板23~25と、ビームスプリッタ26と、光検出素子27,28とを備えている。
次に、本発明の第7の実施例について説明する。図10は本発明の第7の実施例に係る距離測定装置の構成を示す図である。本実施例の距離測定装置は、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、距離算出部18bと、偏光板23~25と、ビームスプリッタ26と、光検出素子27,28とを備えている。
光源11と光源レンズ12とビームスプリッタ13と回折格子14と集光レンズ15とスペイシアルフィルタ16については、第1の実施例で説明したとおりである。
偏光板23,25は、偏光軸が同一方向の直線偏光板である。偏光板24は、偏光板23,25と偏光軸が90°異なる直線偏光板である。
偏光板23,25は、偏光軸が同一方向の直線偏光板である。偏光板24は、偏光板23,25と偏光軸が90°異なる直線偏光板である。
偏光板23は、光源光の光路上に、光源光の光軸(Y方向)に垂直、かつ偏光軸の方向が例えばX方向になるように配置される。これにより、偏光板23は、光源光のうちX方向に振動する直線偏光のみを通過させる。
ビームスプリッタ26は、スペイシアルフィルタ16と光検出素子27との間の光路O上に配置され、スペイシアルフィルタ16を通過した2つの次数の回折光を分割比1:1で2分岐させる。
ビームスプリッタ26を透過した光は偏光板24に入射する。偏光板24は、ビームスプリッタ26と光検出素子27との間の光路O上に、反射光の光軸(Z方向)に垂直、かつ偏光軸の方向が例えばY方向になるように配置される。これにより、偏光板24は、測定対象Tからの反射光のうちY方向に振動する直線偏光のみを通過させる。
偏光板23,24は第1の実施例の偏光板19,20と同じ働きをするので、測定対象Tからの反射光のうち拡散反射光のみが光検出素子27に入射する。
偏光板23,24は第1の実施例の偏光板19,20と同じ働きをするので、測定対象Tからの反射光のうち拡散反射光のみが光検出素子27に入射する。
一方、ビームスプリッタ26によって反射された光は偏光板25に入射する。偏光板25は、ビームスプリッタ26と光検出素子28との間の反射光の光路O’上に、反射光の光軸(Y方向)に垂直、かつ偏光軸の方向が例えばX方向になるように配置される。これにより、偏光板25は、測定対象Tからの反射光のうちX方向に振動する直線偏光のみを通過させる。
偏光板23,25は第3の実施例の偏光板19a,20aと同じ働きをするので、測定対象Tからの正反射光と拡散反射光とが混在した反射光が光検出素子28に入射する。
本実施例では、集光レンズ15の主点からビームスプリッタ26のビームスプリット面(斜面)までの距離とビームスプリット面から光検出素子28の検出面I’までの距離との和が、集光レンズ15の主点から光検出素子27の検出面Iまでの距離Lと等しくなるように、光検出素子28を配置する。
本実施例では、集光レンズ15の主点からビームスプリッタ26のビームスプリット面(斜面)までの距離とビームスプリット面から光検出素子28の検出面I’までの距離との和が、集光レンズ15の主点から光検出素子27の検出面Iまでの距離Lと等しくなるように、光検出素子28を配置する。
本実施例の距離算出部18bの構成は、図3に示した距離算出部18の構成と同様である。図11は距離算出部18bの動作を説明するフローチャートである。
距離算出部18bは、光検出素子28での最大受光強度S0から光検出素子27での最大受光強度S1を減算することで、正反射光の最大受光強度S2を算出する(図11ステップS200)。
距離算出部18bは、光検出素子28での最大受光強度S0から光検出素子27での最大受光強度S1を減算することで、正反射光の最大受光強度S2を算出する(図11ステップS200)。
続いて、距離算出部18bは、拡散反射光の最大受光強度S1と正反射光の最大受光強度S2との比率S1/S2を算出する(図11ステップS201)。そして、距離算出部18bは、比率S1/S2に基づいて、拡散反射光に対応する対物距離aの算出と正反射光に対応する対物距離a0の算出のどちらをすべきかを判定する(図11ステップS202)。
距離算出部18bは、比率S1/S2が1以上の場合、すなわち正反射光が支配的でない場合、拡散反射光に対応する対物距離aの算出をすべきと判定し、光検出素子27で得られた画像から、検出面Iに生じた干渉縞のピッチpを算出し、式(2)により対物距離aを算出する(図11ステップS203)。
また、距離算出部18bは、比率S1/S2が1未満の場合、すなわち測定対象Tでの反射が拡散反射よりも正反射が支配的な場合、正反射光に対応する対物距離a0の算出をすべきと判定し、光検出素子28で得られた画像から、検出面I’に生じた干渉縞のピッチpを算出し、式(4)により正反射光に対応する対物距離a0を算出する(図11ステップS204)。
こうして、本実施例では、拡散反射光と正反射光どちらの距離計算の式を用いるのが適当かを判別して測距を行うことができ、測定対象Tの表面状態に依らず測距を行うことができる。
[第8の実施例]
次に、本発明の第8の実施例について説明する。図12は本発明の第8の実施例に係る距離測定装置の構成を示す図である。本実施例の距離測定装置は、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、距離算出部18cと、偏光板23~25と、ビームスプリッタ26と、光検出素子27,28とを備えている。
次に、本発明の第8の実施例について説明する。図12は本発明の第8の実施例に係る距離測定装置の構成を示す図である。本実施例の距離測定装置は、光源11と、光源レンズ12と、ビームスプリッタ13と、回折格子14と、集光レンズ15と、スペイシアルフィルタ16と、距離算出部18cと、偏光板23~25と、ビームスプリッタ26と、光検出素子27,28とを備えている。
光源11と光源レンズ12とビームスプリッタ13と回折格子14と集光レンズ15とスペイシアルフィルタ16と偏光板23~25とビームスプリッタ26と光検出素子27,28については、第7の実施例で説明したとおりである。
本実施例の距離算出部18cの構成は、図3に示した距離算出部18の構成と同様である。図13は距離算出部18cの動作を説明するフローチャートである。
第1の実施例と同様に、第7、第8の実施例では、光検出素子27,28の検出面I,I’に生じた干渉縞とX方向が直交する。
第1の実施例と同様に、第7、第8の実施例では、光検出素子27,28の検出面I,I’に生じた干渉縞とX方向が直交する。
本実施例の距離算出部18cは、光検出素子28で得られた画像データから光検出素子27で得られた画像データを減算する(図13ステップS300)。このとき、距離算出部18cは、光検出素子28で得られた画像データ上での反射光の既知の光軸(光路O’)の位置と光検出素子27で得られた画像データ上での反射光の既知の光軸(光路O)の位置とが一致するように画像データの位置合わせを行った上で、画像データの減算を行う。
この減算により、正反射光のみによる画像データを得ることができる。そして、距離算出部18cは、光検出素子27で得られた画像データから、検出面Iに生じた干渉縞のピッチpを算出し、式(2)により拡散反射光に対応する対物距離aを算出する(図13ステップS301)。
また、距離算出部18cは、減算の結果得られた画像データから干渉縞のピッチpを算出し、式(4)により正反射光に対応する対物距離a0を算出する(図13ステップS302)。
そして、距離算出部18cは、ステップS301で算出した対物距離aとステップS302で算出した対物距離a0との平均値を最終的な対物距離として確定する(図13ステップS303)。
本実施例は、測定対象Tからの反射光に拡散反射光と正反射光が同等程度含まれている場合に有効である。
第7、第8の実施例では、偏光板23,25の偏光軸をX方向、偏光板24の偏光軸をY方向としているが、偏光板23,25の偏光軸をY方向、偏光板24の偏光軸をX方向としてもよいことは言うまでもない。
また、第7、第8の実施例において、第2の実施例と同様に偏光板23,24として回転方向が同一の2枚の円偏光板を用い、第4の実施例と同様に偏光板25として偏光板23,24と回転方向が異なる円偏光板を用いてもよい。これにより、測定対象Tからの反射光のうち拡散反射光のみが光検出素子27に入射し、正反射光と拡散反射光とが混在した反射光が光検出素子28に入射する。
以上、本発明の距離測定装置における実施例について説明したが、本発明は説明した実施例に限定されるものではなく、請求項に記載した発明の範囲において当業者が想定し得る各種の変形を行うことが可能である。
11…光源、12…光源レンズ、13,26…ビームスプリッタ、14…回折格子、15…集光レンズ、16…スペイシアルフィルタ、17,27,28…光検出素子、18,18a,18b,18c…距離算出部、19,19a,20,20a,23~25…偏光板、21…直線偏光板、22…円偏光板、29…干渉光学系。
Claims (16)
- 光源と、
前記光源からの光を反射して測定対象に照射し、前記測定対象からの反射光を透過させるビームスプリッタと、
前記測定対象からの反射光を受光する光検出素子と、
前記測定対象と前記光検出素子との間に設けられ、前記測定対象からの反射光を2分割して異なる入射角で前記光検出素子に入射させる干渉光学系と、
前記光源と前記ビームスプリッタとの間に設けられた第1の偏光板と、
前記測定対象と前記光検出素子との間に設けられた第2の偏光板と、
前記光検出素子の検出結果から前記光検出素子の検出面に生じた干渉縞のピッチを抽出し、このピッチに基づいて前記光検出素子から前記測定対象までの対物距離を算出する距離算出部とを備えることを特徴とする距離測定装置。 - 請求項1記載の距離測定装置において、
前記干渉光学系は、
前記測定対象からの反射光を回折させる回折格子と、
前記回折格子からの回折光または前記回折格子を通過する前の前記反射光を結像面に集光させる集光レンズと、
前記結像面上に配置され、前記回折光のうち、予め設定された異なる2つの次数の回折光のみを通過させ、他の次数の回折光を遮断するスペイシアルフィルタとを備えることを特徴とする距離測定装置。 - 請求項1または2記載の距離測定装置において、
前記第1、第2の偏光板は、偏光軸の方向が異なる直線偏光板であることを特徴とする距離測定装置。 - 請求項1または2記載の距離測定装置において、
前記第1、第2の偏光板は、回転方向が同一の円偏光板であることを特徴とする距離測定装置。 - 請求項1または2記載の距離測定装置において、
前記第1、第2の偏光板は、偏光軸が同一方向の直線偏光板であり、
前記距離算出部は、外部からの指示に応じて、正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とする距離測定装置。 - 請求項1または2記載の距離測定装置において、
前記第1、第2の偏光板は、回転方向が異なる円偏光板であり、
前記距離算出部は、外部からの指示に応じて、正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とする距離測定装置。 - 光源と、
前記光源からの光を反射して測定対象に照射し、前記測定対象からの反射光を透過させるビームスプリッタと、
前記測定対象からの反射光を受光する光検出素子と、
前記測定対象と前記光検出素子との間に設けられ、前記測定対象からの反射光を2分割して異なる入射角で前記光検出素子に入射させる干渉光学系と、
前記測定対象と前記ビームスプリッタとの間に設けられた偏光板と、
前記光検出素子の検出結果から前記光検出素子の検出面に生じた干渉縞のピッチを抽出し、このピッチに基づいて前記光検出素子から前記測定対象までの対物距離を算出する距離算出部とを備えることを特徴とする距離測定装置。 - 請求項7記載の距離測定装置において、
前記干渉光学系は、
前記測定対象からの反射光を回折させる回折格子と、
前記回折格子からの回折光または前記回折格子を通過する前の前記反射光を結像面に集光させる集光レンズと、
前記結像面上に配置され、前記回折光のうち、予め設定された異なる2つの次数の回折光のみを通過させ、他の次数の回折光を遮断するスペイシアルフィルタとを備えることを特徴とする距離測定装置。 - 請求項7または8記載の距離測定装置において、
前記偏光板は、直線偏光板であり、
前記距離算出部は、外部からの指示に応じて、正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とする距離測定装置。 - 請求項7記載の距離測定装置において、
前記偏光板は、円偏光板であることを特徴とする距離測定装置。 - 光源と、
前記光源からの光を反射して測定対象に照射し、前記測定対象からの反射光を透過させる第1のビームスプリッタと、
前記測定対象からの反射光を受光する第1、第2の光検出素子と、
前記測定対象と前記第1、第2の光検出素子との間に設けられ、前記測定対象からの反射光を2分割して異なる入射角で前記第1の光検出素子に入射させると共に、前記2分割した反射光を異なる入射角で前記第2の光検出素子に入射させる干渉光学系と、
前記干渉光学系と前記第1、第2の光検出素子との間に設けられ、前記干渉光学系からの光を通過させて前記第1の光検出素子に入射させると共に、前記干渉光学系からの光を反射して前記第2の光検出素子に入射させる第2のビームスプリッタと、
前記光源と前記第1のビームスプリッタとの間に設けられた第1の偏光板と、
前記第2のビームスプリッタと前記第1の光検出素子との間に設けられた第2の偏光板と、
前記第2のビームスプリッタと前記第2の光検出素子との間に設けられた第3の偏光板と、
前記第1、第2の光検出素子の検出結果から前記第1、第2の光検出素子の検出面に生じた干渉縞のピッチを抽出し、このピッチに基づいて前記第1、第2の光検出素子から前記測定対象までの対物距離を算出する距離算出部とを備えることを特徴とする距離測定装置。 - 請求項11記載の距離測定装置において、
前記干渉光学系は、
前記測定対象からの反射光を回折させる回折格子と、
前記回折格子からの回折光または前記回折格子を通過する前の前記反射光を結像面に集光させる集光レンズと、
前記結像面上に配置され、前記回折光のうち、予め設定された異なる2つの次数の回折光のみを通過させ、他の次数の回折光を遮断するスペイシアルフィルタとを備えることを特徴とする距離測定装置。 - 請求項11または12記載の距離測定装置において、
前記第1、第3の偏光板は、偏光軸が同一方向の直線偏光板であり、
前記第2の偏光板は、前記第1、第3の偏光板と偏光軸の方向が異なる直線偏光板であり、
前記距離算出部は、前記第1、第2の光検出素子の検出結果から、前記測定対象からの反射光に含まれる拡散反射光と正反射光の比率を算出し、この比率に基づいて正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とする距離測定装置。 - 請求項11または12記載の距離測定装置において、
前記第1、第2の偏光板は、回転方向が同一の円偏光板であり、
前記第3の偏光板は、前記第1、第2の偏光板と回転方向が異なる円偏光板であり、
前記距離算出部は、前記第1、第2の光検出素子の検出結果から、前記測定対象からの反射光に含まれる拡散反射光と正反射光の比率を算出し、この比率に基づいて正反射光に対応する前記対物距離の算出または拡散反射光に対応する前記対物距離の算出のいずれかを行うことを特徴とする距離測定装置。 - 請求項11または12記載の距離測定装置において、
前記第1、第3の偏光板は、偏光軸が同一方向の直線偏光板であり、
前記第2の偏光板は、前記第1、第3の偏光板と偏光軸の方向が異なる直線偏光板であり、
前記距離算出部は、前記第1の光検出素子で得られたデータに基づいて拡散反射光に対応する前記対物距離を算出すると共に、前記第2の光検出素子で得られたデータから前記第1の光検出素子で得られたデータを減算した結果に基づいて正反射光に対応する前記対物距離を算出し、前記拡散反射光に対応する対物距離と前記正反射光に対応する対物距離の平均値を最終的な対物距離とすることを特徴とする距離測定装置。 - 請求項11または12記載の距離測定装置において、
前記第1、第2の偏光板は、回転方向が同一の円偏光板であり、
前記第3の偏光板は、前記第1、第2の偏光板と回転方向が異なる円偏光板であり、
前記距離算出部は、前記第1の光検出素子で得られたデータに基づいて拡散反射光に対応する前記対物距離を算出すると共に、前記第2の光検出素子で得られたデータから前記第1の光検出素子で得られたデータを減算した結果に基づいて正反射光に対応する前記対物距離を算出し、前記拡散反射光に対応する対物距離と前記正反射光に対応する対物距離の平均値を最終的な対物距離とすることを特徴とする距離測定装置。
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