JP2022122630A - 固形状整髪剤組成物 - Google Patents

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範子 藤田
Noriko Fujita
香織 紺本
Kaori KOMMOTO
楓 阿部
Kaede Abe
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Abstract

【課題】毛髪のべたつき及びきしみを抑えることができる固形状整髪剤組成物を提供する。【解決手段】本発明の固形状整髪剤組成物は、25℃で固形のロウ(成分A)と、炭化水素油、植物油、及びエステル油からなる群より選ばれる25℃で液状の油剤(成分B)と、シリコーン被覆シリカ(成分C)とを含み、前記成分Bが、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸トリデシル、イソノナン酸イソノニル、及びイソノナン酸トリデシルからなる群より選ばれるエステル油(成分B1)を含み、前記成分Aの含有量が15.0質量%以上、50.0質量%以下であり、前記成分Bの含有量が25.0質量%以上、80.0質量%以下であり、前記成分B1の含有量が5.0質量%以上、60.0質量%以下であり、前記成分Cの含有量が0.2質量%以上、7.0質量%以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪を整える整髪剤に好適に用いられる固形状整髪剤組成物に関する。
従来、固形状、液状、ジェル状及びグリース状等の様々な性状の整髪剤組成物が用いられている。性状が異なる整髪剤組成物では、異なる組成設計が行われている。これらの中でも、ヘアスティックなどの固形状の整髪剤組成物(固形状整髪剤組成物)は、整髪剤組成物を手に取ることなく、髪に塗布することができ、使用性に優れる。固形状整髪剤組成物は、整髪成分として、固形ワックス又は固形油分を含む。このような固形状整髪剤組成物は、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
特開2011-144119号公報
従来の固形状整髪剤組成物を用いて整髪すると、毛髪にべたつきが生じることがある。また、シリカを含む従来の固形状整髪剤組成物では、整髪力を高めることができるものの、シリカに起因して、べたつきが生じたり、きしみが生じたりする。
毛髪にべたつき及び/又はきしみが生じると、毛髪に触れたときに、整髪剤組成物の残存感が生じ、使用感が低下する。
本発明の目的は、毛髪のべたつき及びきしみを抑えることができる固形状整髪剤組成物を提供することである。
本発明は、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)とを含み、前記成分(B)が、下記成分(B1)を含み、前記成分(A)の含有量が15.0質量%以上、50.0質量%以下であり、前記成分(B)の含有量が25.0質量%以上、80.0質量%以下であり、前記成分(B1)の含有量が5.0質量%以上、60.0質量%以下であり、前記成分(C)の含有量が0.2質量%以上、7.0質量%以下である、固形状整髪剤組成物を提供する。
成分(A):25℃で固形のロウ
成分(B):炭化水素油、植物油、及びエステル油からなる群より選ばれる25℃で液状の油剤
成分(B1):ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸トリデシル、イソノナン酸イソノニル、及びイソノナン酸トリデシルからなる群より選ばれるエステル油
成分(C):シリコーン被覆シリカ
本発明の固形状整髪剤組成物は、前記成分(A)が、下記成分(A1)と、下記成分(A2)とを含むことが好ましい。
成分(A1):植物ロウ及び/又はミツロウ
成分(A2):炭化水素ワックス
本発明の固形状整髪剤組成物は、下記成分(D)を含むことが好ましい。
成分(D):界面活性剤
本発明の固形状整髪剤組成物は、スティック状であることが好ましい。
本発明の固形状整髪剤組成物では、毛髪のべたつき及びきしみを抑えることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の固形状整髪剤組成物は、「25℃で固形のロウ」と、「炭化水素油、植物油、及びエステル油からなる群より選ばれる25℃で液状の油剤」と、「シリコーン被覆シリカ」とを含む。
本明細書においては、上記「固形状整髪剤組成物」を、「整髪剤組成物」と略記する場合がある。
本明細書においては、上記「25℃で固形のロウ」を「成分(A)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「炭化水素油、植物油、及びエステル油からなる群より選ばれる25℃で液状の油剤」を「成分(B)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「シリコーン被覆シリカ」を「成分(C)」と称する場合がある。
本発明の固形状整髪剤組成物では、成分(B)が、「ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸トリデシル、イソノナン酸イソノニル、及びイソノナン酸トリデシルからなる群より選ばれるエステル油」を含む。
本明細書においては、上記「ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸トリデシル、イソノナン酸イソノニル、及びイソノナン酸トリデシルからなる群より選ばれるエステル油」を「成分(B1)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)とを含み、成分(B)が、成分(B1)を含む。本発明の整髪剤組成物では、成分(A)の含有量が15.0質量%以上、50.0質量%以下であり、成分(B)の含有量が25.0質量%以上、80.0質量%以下であり、成分(B1)の含有量が5.0質量%以上、60.0質量%以下であり、成分(C)の含有量が0.2質量%以上、7.0質量%以下である。
本発明の整髪剤組成物では、上記の構成が備えられているので、毛髪のべたつき及びきしみを抑えることができる。本発明の整髪剤組成物では、毛髪のべたつき及びきしみを抑えることができるので、整髪後の毛髪に触れたときに、整髪剤組成物の残存感がほとんど生じない。そのため、本発明の整髪剤組成物で整髪した毛髪では、整髪剤組成物を塗布していない素髪のような見た目及び感触が得られる。
また、本発明の整髪剤組成物は固形状であるため、整髪剤組成物を手に取ることなく、
容器に充填された状態で毛髪に塗布することができ、使用性に優れる。
さらに、本発明の整髪剤組成物では、整髪性を高めることができる。例えば、本発明の整髪剤組成物では、毛髪の浮きが生じないように整髪することができる。
本発明の整髪剤組成物は、さらに、界面活性剤を含んでいてもよい。
本明細書においては、上記「界面活性剤」を「成分(D)」と称する場合がある。
上記のように、本発明の整髪剤組成物は、成分(A)と成分(B)と成分(C)とを少なくとも含む。本発明の整髪剤組成物は、さらに、成分(D)を含んでいてもよい。
本発明の整髪剤組成物は、成分(A)~(D)以外の他の成分を含んでいてもよい。
上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
なお、本明細書において、「25℃で固形」とは、25℃で流動性がない性状を意味する。
また、本明細書において、「25℃で液状」とは、25℃で流動性がある性状を意味する。
また、本明細書において、各成分の含有量とは、整髪剤組成物中に含まれる全ての該成分の含有量の合計を意味する。例えば、成分(A)の含有量とは、整髪剤組成物中の全ての成分(A)の含有量の合計を意味する。
以下、本発明の整髪剤組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。
(成分(A))
成分(A)は、25℃で固形のロウである。成分(A)を用いることにより、整髪力を高めることができる。また、成分(A)を用いることにより、整髪剤組成物の性状を固形とすることができる。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(A)の融点は、好ましくは45℃以上、より好ましくは50℃以上、更に好ましくは55℃以上、特に好ましくは60℃以上である。成分(A)の融点が上記下限以上であると、整髪剤組成物の性状が25℃において固形となりやすい。成分(A)の融点の上限は特に限定されない。成分(A)の融点は、100℃以下であってもよい。
成分(A)としては、植物ロウ、動物ロウ、ミツロウ、鉱物ロウ及び炭化水素ワックス等が挙げられる。
上記植物ロウとしては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ヒマワリ種子ロウ、コメヌカロウ、及びモクロウ等が挙げられる。
上記動物ロウとしては、鯨ロウ等が挙げられる。
上記ミツロウとは、ミツバチの巣から蜂蜜をとった残渣より、加温圧搾法や溶剤抽出法等によって得られるロウである。本明細書において、上記「ミツロウ」には、ミツロウを
日光漂白法、化学的漂白法、吸着等により漂白したものである「サラシミツロウ」が含まれる。
上記鉱物ロウとしては、モンタンワックス等が挙げられる。
上記炭化水素ワックスは、石油由来のワックスであってもよく、合成ワックスであってもよい。上記炭化水素ワックスとしては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ポリエチレン、セレシン、及びフィッシャー・トロプシュワックス等が挙げられる。
整髪力をより一層高める観点及び賦形性をより一層高める観点からは、成分(A)は、植物ロウ及び/又はミツロウを含むことが好ましい。
本明細書においては、上記「植物ロウ及び/又はミツロウ」を「成分(A1)」と称する場合がある。
したがって、成分(A)は、成分(A1)を含むことが好ましい。本発明の整髪剤組成物は、成分(A1)を含むことが好ましい。
毛髪のべたつき及びきしみをより一層抑える観点、並びに、賦形性をより一層高める観点からは、成分(A)は、炭化水素ワックスを含むことが好ましい。
本明細書においては、上記「炭化水素ワックス」を「成分(A2)」と称する場合がある。
したがって、成分(A)は、成分(A2)を含むことが好ましい。本発明の整髪剤組成物は、成分(A2)を含むことが好ましい。
整髪力をより一層高める観点、毛髪のべたつき及びきしみをより一層抑える観点、並びに、賦形性をより一層高める観点からは、成分(A)は、成分(A1)と、成分(A2)とを含むことが好ましく、成分(A1)及び成分(A2)であることがより好ましい。
本発明の効果を発揮させる観点から、本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は15.0質量%以上、50.0質量%以下である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、好ましくは18.0質量%以上、より好ましくは20.0質量%以上、好ましくは45.0質量%以下、より好ましくは40.0質量%以下である。成分(A)の含有量が上記下限以上であると、整髪力をより一層高めることができ、また、賦形性をより一層高めることができる。成分(A)の含有量が上記上限以下であると、毛髪のべたつき及びきしみをより一層抑えることができる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A1)の含有量は、好ましくは3.0質量%以上、より好ましくは5.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは17.0質量%以下である。成分(A1)の含有量が上記下限以上であると、整髪力をより一層高めることができ、また、賦形性をより一層高めることができる。成分(A1)の含有量が上記上限以下であると、毛髪のべたつき及びきしみをより一層抑えることができる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A2)の含有量は、好ましくは5.0質
量%以上、より好ましくは7.0質量%以上、好ましくは30.0質量%以下、より好ましくは25.0質量%以下である。成分(A2)の含有量が上記下限以上であると、賦形性をより一層高めることができる。成分(A2)の含有量が上記上限以下であると、毛髪のべたつき及びきしみをより一層抑えることができる。
(成分(B))
成分(B)は、炭化水素油、植物油、及びエステル油からなる群より選ばれる25℃で液状の油剤(少なくとも1の油剤)である。成分(B)は、整髪剤組成物において、基剤として作用する。また、成分(B)を成分(A)と組み合わせて用いることにより、賦形性及び塗布性を高めることができる。さらに、成分(B1)を含む成分(B)を用いることにより、毛髪のべたつきを抑えることができる。そのため、整髪後の毛髪に触れたときに、整髪剤組成物の残存感を低減させことができる。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記炭化水素油としては、流動パラフィン、流動イソパラフィン、及びスクワラン等が挙げられる。
上記植物油としては、ヒマシ油、マカデミアナッツ油、ユーカリ油、ヤシ油、アボカド油、サフラワー油、オリーブ油、パーム油、パーム核油、ククイナッツ油、シア脂(シアバター)、カカオバター、アーモンド油、ヒマワリ油、ローズヒップ油、オリーブスクワラン、カメリアオイル、キウイフルーツシード油、ツバキ油、杏仁油、ゴマ油、大豆油、ホホバ油、ヘーゼルナッツ油、メドホーム油、ハッカ油、アルガンオイル、カロットオイル、ラベンダー油、シュガースクワラン、ダマスクバラ花ロウ、センチフォリアバラ花ロウ、ソケイ花ワックス、椿油、クランベアビシニカ種子油、及びこれらの水素添加物(例えば、水素添加ヒマシ油、水素添加ホホバ油、水素添加パーム油、水素添加アボカド油、及び水素添加大豆油等)等が挙げられる。
上記エステル油としては、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸トリデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸プロピレングリコール、2-エチルヘキサン酸セチル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル(トリオクタノイン)、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、アジピン酸ジイソプロピル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、リンゴ酸ジイソステアリル及びパルミチン酸2-エチルヘキシル等が挙げられる。
成分(B)は、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸トリデシル、イソノナン酸イソノニル、及びイソノナン酸トリデシルからなる群より選ばれるエステル油(少なくとも1のエステル油)を含む。すなわち、成分(B)は、成分(B1)を含む。
成分(B1)を用いることにより、毛髪のべたつきを抑えることができる。そのため、整髪後の毛髪に触れたときに、整髪剤組成物の残存感を低減させことができる。
毛髪のべたつきをより一層抑える観点から、成分(B1)は、ミリスチン酸イソプロピル及び/又はミリスチン酸トリデシルであることが好ましく、ミリスチン酸イソプロピルを含むことがより好ましく、ミリスチン酸イソプロピルであることが更に好ましい。
成分(B)は、ヒマシ油を含むことが好ましい。すなわち、成分(B)は、成分(B1)と、ヒマシ油とを含むことが好ましい。ヒマシ油を用いることにより、整髪力をより一層高めることができる。特に、整髪剤組成物が成分(A1)を含む場合には、成分(A1)とヒマシ油との併用効果により、整髪力を更に高めることができる。
賦形性及び塗布性を高める観点から、本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は25.0質量%以上、80.0質量%以下である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、好ましくは30.0質量%以上、より好ましくは40.0質量%以上、好ましくは75.0質量%以下、より好ましくは70.0質量%以下である。成分(B)の含有量が上記下限以上であると、賦形性をより一層高めることができる。成分(B)の含有量が上記上限以下であると、塗布性をより一層高めることができる。
毛髪のべたつき及びきしみを抑える観点から、本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B1)の含有量は5.0質量%以上である。整髪剤組成物の固形状の性状安定性を高める観点から、本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B1)の含有量は60.0質量%以下である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B1)の含有量は、好ましくは7.0質量%以上、より好ましくは10.0質量%以上、好ましくは50.0質量%以下、より好ましくは40.0質量%以下である。成分(B1)の含有量が上記下限以上であると、毛髪のべたつき及びきしみをより一層抑えることができる。成分(B1)の含有量が上記上限以下であると、整髪剤組成物の固形状の性状安定性をより一層高めることができる。
成分(B)100質量%中、成分(B1)の含有量は、好ましくは10.0質量%以上、より好ましくは20.0質量%以上、好ましくは60.0質量%以下、より好ましくは50.0質量%以下である。成分(B1)の含有量が上記下限以上であると、毛髪のべたつき及びきしみをより一層抑えることができる。また、成分(B1)の含有量が上記上限以下であると、整髪剤組成物の固形状の性状安定性を高めることができる。さらに、成分(B1)の含有量が上記上限以下であると、整髪力を高めることができる。ただし、成分(B)100質量%中、成分(B1)の含有量は100質量%(全量)であってもよい。すなわち、成分(B)は、成分(B1)であってもよい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、ヒマシ油の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは5.0質量%以上、好ましくは40.0質量%以下、より好ましくは35.0質量%以下である。ヒマシ油の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、毛髪のべたつきを効果的に抑えつつ、整髪力をより一層高めることができる。
(成分(C))
成分(C)は、シリコーン被覆シリカである。成分(C)は、シリコーン化合物で被覆されたシリカである。成分(C)を用いることにより、整髪力を高めることができ、かつ、毛髪のきしみを低減させ、整髪後の毛髪に触れたときに、整髪剤組成物の残存感を低減させことができる。成分(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(C)としては、メチルハイドロジェンポリシロキサンで被覆されたシリカ等が挙げられる。
成分(C)の市販品としては、商品名「SI-SB-300 LHC」(ミヨシ化成社製)等が挙げられる。
整髪力を高め、毛髪のきしみを低減させる観点から、本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、0.2質量%以上、7.0質量%以下である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、好ましくは6.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下である。成分(C)の含有量が上記下限以上であると、整髪力を高めることができ、かつ、毛髪のきしみを低減させ、整髪後の毛髪に触れたときに、整髪剤組成物の残存感をより一層低減させことができる。成分(C)の含有量が上記上限以下であると、製剤安定性をより一層高めることができる。
(成分(D))
成分(D)は、界面活性剤である。成分(D)を用いることにより、整髪剤組成物の洗い落ち性を良好にすることができる。また、成分(D)を用いることにより、成分(C)等の粉体の分散性を高めることができる。成分(D)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(D)としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
上記ノニオン界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、及びポリオキシエチレンヒマシ油等が挙げられる。
上記ソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、及びヤシ油脂肪酸ソルビタン等が挙げられる。
上記ソルビタン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物としては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられる。
上記グリセリン脂肪酸エステルは、モノグリセリン脂肪酸エステルであってもよく、ポリグリセリン脂肪酸エステルであってもよい。
上記モノグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオ
レイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、及びジアラキン酸グリセリル等が挙げられる。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノカプリル酸ジグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4~10)グリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリ(2~10)グリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2~10)グリセリル、ジステアリン酸ポリ(6~10)グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、及びトリステアリン酸ポリ(10)グリセリル等の上記モノグリセリン脂肪酸エステルの重合度2~10のポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
上記グリセリン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物としては、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、及びモノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル等が挙げられる。
上記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンオレイルエーテル等が挙げられる。
上記ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルとしては、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、及びモノオレイン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
上記アニオン界面活性剤としては、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸トリエタノールアミン等の高級脂肪酸塩(高級脂肪酸石鹸);ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、及びセチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のα-オレフィンスルホン酸塩;ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム等のN-アシルメチルタウリン塩;スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、及びスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸アルキル塩;スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸ポリオキシエチレンアルキル塩;ラウリルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ナトリウム、及びセチルリン酸ジエタノールアミン等のモノアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウロイルサルコシンカリウム、
ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム等のN-アシルサルコシン塩;ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム等のN-アシル-N-メチル-β-アラニン塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、及びヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン等のN-アシルグルタミン酸塩;ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、及びヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム等のN-アシルグリシン塩;ラウリルグリコール酢酸ナトリウム(ドデカン-1,2-ジオール酢酸ナトリウム)、ラウリルグリコール酢酸カリウム、ミリスチルグリコール酢酸ナトリウム、ミリスチルグリコール酢酸カリウム、パルミチルグリコール酢酸ナトリウム、パルミチルグリコール酢酸カリウム、ステアリルグリコール酢酸ナトリウム、ステアリルグリコール酢酸カリウム、ベヘニルグリコール酢酸ナトリウム、及びベヘニルグリコール酢酸カリウム等のアルキルエーテルグリコール酢酸塩等が挙げられる。
上記カチオン界面活性剤としては、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩、アルキルアミン、及び脂肪酸アミドアミン塩等が挙げられる。
上記両性界面活性剤としては、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、及びヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のアルキルアミドベタイン型両性界面活性剤;アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、及びN-アシルアミノエチル-N-2-ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤;アルキルアミノプロピオン酸塩、及びアルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、及びアルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤;アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリニウム型両性界面活性剤;N-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-プロピルスルホン酸塩;N-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-(2-ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩;N-脂肪酸アミドプロピル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-(2-ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、好ましくは2.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは15.0質量%以下である。成分(D)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、整髪剤組成物の洗い落ち性をより一層良好にすることができ、また、整髪剤組成物に含まれる粉体の分散性をより一層高めることができる。
(他の成分)
本発明の整髪剤組成物は、本発明の目的を阻害しない範囲内で、上述した成分(A)~(D)以外の成分を含んでいてもよい。成分(A)~(D)以外の成分としては、特に限定されないが、例えば、成分(C)以外の粉体、多価アルコール、成分(A)及び成分(B)の双方とは異なる油性成分、増粘剤、保湿剤、殺菌剤、パール化剤、抗炎症剤、清涼剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤(キレート剤)、皮膜形成性ポリマー、色素、顔料、ビタミン類、アミノ酸類、収斂剤、美白剤、動植物抽出物、酸、及びアルカリ等が挙げられる。上記他の成分は、それぞれ1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
<成分(C)以外の粉体>
上記成分(C)以外の粉体としては、シリカ、タルク、オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩(オクテニルコハク酸デンプンAl等)、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、及び水酸化マグネシウム等が挙げられる。例えば、整髪力をより一層高める観点から、本発明の整髪剤組成物は、シリカを含んでいてもよい。上記シリカは疎水化処理されていない無水ケイ酸(親水性のシリカ)であってもよく、疎水化無水ケイ酸であってもよい。上記シリカは、表面処理されたシリカ(シリコーン化合物以外の化合物により表面処理されたシリカ)であってもよい。例えば、上記シリカは、アミノ酸、エステル、又はレシチン等で表面処理されたシリカであってもよい。
上記シリカの市販品としては、商品名「AEROSIL 50」、商品名「AEROSIL 130」、商品名「AEROSIL 200」、商品名「AEROSIL 300」、及び商品名「AEROSIL 380」(以上、日本アエロジル社製)等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、上記成分(C)以外の粉体(例えば、シリカ)の含有量は、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは7.0質量%以下である。
<増粘剤>
上記増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びキサンタンガム等が挙げられる。
<pH調整剤>
上記pH調整剤としては、リン酸及びその塩類、クエン酸及びその塩類、乳酸及びその塩類、水酸化ナトリウム、及びトリエタノールアミン等が挙げられる。
<皮膜形成性ポリマー>
上記皮膜形成性ポリマーとしては、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
<水>
本発明の整髪剤組成物は、油性の整髪剤組成物であり、水を実質的に含有しないことが好ましい。なお、実質的に含有しないとは、積極的に配合しないことをいい、例えば不可避的に存在する場合を除くものとする。
本発明の整髪剤組成物は、水を含まないか、又は、水を0.05質量%以下の含有量で含むことが好ましい。本発明の整髪剤組成物が水を含む場合に、本発明の整髪剤組成物100質量%中、水の含有量は、好ましくは0.05質量%以下、より好ましくは0.01質量%以下、更に好ましくは0.005質量%以下である。
(固形状整髪剤組成物の他の詳細)
本発明の整髪剤組成物の性状は、25℃で固形状である。上記固形状には、ペースト状は含まれず、ジェル状は含まれない。本発明の整髪剤組成物は、流動性を有さない。本発明の整髪剤組成物は、25℃で静置状態にて、形状を保持することができる。より具体的には、外径22mm及び長さ30mmの円柱状に成型された本発明の固形状整髪剤組成物は、25℃で静置状態にて、形状を保持することができる。
塗布性及び使用性に優れるので、本発明の整髪剤組成物の形状は、スティック状である
ことが好ましい。上記スティック状である整髪剤組成物の形状としては、円柱状、楕円柱状、円錐台状、楕円錐台状、四角柱、及び四角錐台状等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物の製造方法は、特に限定されず、公知の固形状整髪剤組成物の製造方法を採用することができる。本発明の整髪剤組成物の製造方法としては、例えば、加熱しながら各成分を混合して混合液を得た後、得られた混合液を冷却固化する方法等が挙げられる。各成分を混合する方法としては、ディスパーミキサー及びパドルミキサー等の撹拌装置を用いる方法等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物は、例えば、容器に充填された形態で用いることができる。上記容器としては、スティック容器、ジャー容器、及び繰り出し容器等が挙げられる。毛髪に直接塗布して整髪しやすいことから、上記容器は、スティック容器であることが好ましい。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例では、下記の成分を用いた。
(成分(A))
成分(A1):
カルナウバロウ(融点83℃)
ヒマワリ種子ロウ(融点76℃)
ミツロウ(融点65℃)
成分(A2):
マイクロクリスタリンワックス1(融点83℃)
マイクロクリスタリンワックス2(融点77℃)
パラフィンワックス1(融点74℃)
パラフィンワックス2(融点52℃)
(成分(B))
成分(B1):
ミリスチン酸イソプロピル
ミリスチン酸トリデシル
イソノナン酸イソノニル
成分(B1)以外の成分(B):
パルミチン酸エチルヘキシル
イソステアリン酸2-オクチルドデシル
ミリスチン酸2-オクチルドデシル
リンゴ酸ジイソステアリル
エチルヘキサン酸セチル
ヒマシ油
(成分(C))
シリコーン被覆シリカ(商品名「SI-SB-300 LHC」、ミヨシ化成社製)
(成分(C)以外の粉体)
シリカ(商品名「AEROSIL 200」、日本アエロジル社製)
(成分(D))
ジオレス-8リン酸ナトリウム(ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム)
セスキイソステアリン酸ソルビタン
ポリオキシエチレンイソステアリン酸グリセリン(8E.O.)
(その他の成分)
水添ロジン酸ペンタエリスリチル
水添ロジン酸グリセリル
(実施例1~13及び比較例1~4)
整髪剤組成物の調製:
下記の表1~3に示す配合成分を、表1~3に示す配合量(配合単位は質量%)で配合し、加熱混合して混合液を調製した。次いで、得られた混合液を冷却し固化させて、整髪剤組成物を調製した。表中の配合量(整髪剤組成物100質量%中の配合量)は、純分の配合量(単位:質量%)で示した。
実施例1~13及び比較例2,3では、スティック状の固形状整髪剤組成物を作製することができた。一方、比較例1,4では、スティック状に成形することができず、固形状整髪剤組成物を作製することはできなかった。そのため、比較例1,4では、以下の評価は行わなかった。
(評価)
得られた固形状整髪剤組成物について、以下の評価を行い、専門パネル3名が協議して評価結果を決定した。評価結果は表1~3中に示した。
(試験例1:毛髪のべたつき及びきしみ(整髪剤組成物の残存感))
得られた固形状整髪剤組成物を、カットウィッグ(ユーカリジャパン社製)に、前髪をななめ後方へ固定するように、15回塗布して整髪した。整髪した直後に、カットウィッグの毛髪を掌で触り、毛髪のべたつき及びきしみを下記の判定基準で評価した。
<毛髪のべたつき及びきしみ(整髪剤組成物の残存感)の評価基準>
○(良好):毛髪のべたつき及びきしみがほとんど感じられず、整髪剤組成物の毛髪への残存感がほとんどない
△(やや良好):毛髪のべたつき又はきしみが少し感じられるものの、整髪剤組成物の毛髪への残存感が低い
×(不良):毛髪のべたつき又はきしみが明らかに感じられ、整髪剤組成物の毛髪への残存感が強い
(試験例2:整髪力(毛髪の浮きの抑制効果))
上記試験例1で整髪した直後に、整髪した毛髪を目視観察し、下記の評価基準で評価した。
<整髪力(毛髪の浮きの抑制効果)の評価基準>
○(良好):前髪を固定した毛髪が、浮きがないか又はほとんどなく、その形状を維持している
×(不良):前髪を後方に固定して保持することができない
組成及び試験例1,2の結果を下記の表1~3に示す。
Figure 2022122630000001
Figure 2022122630000002
Figure 2022122630000003
以下に、本発明の固形状整髪剤組成物の処方例を示す。
(処方例1)ヘアスティック
カルナウバロウ 3.0質量%ヒマワリ種子ロウ 5.0質量%ミツロウ 7.0質量%マイクロクリスタリンワックス1(融点83℃) 3.0質量%マイクロクリスタリンワックス2(融点77℃) 10.0質量%パラフィンワックス1(融点74℃) 3.0質量%パルミチン酸エチルヘキシル 残 部ミリスチン酸イソプロピル 10.0質量%ヒマシ油 30.0質量%シリコーン被覆シリカ 2.0質量%ジオレス-8リン酸ナトリウム 5.0質量%セスキイソステアリン酸ソルビタン 3.0質量%水添ロジン酸ペンタエリスリチル 1.0質量%シア油 3.0質量%酢酸トコフェロール 3.0質量%香料 適 量
合計 100質量%
(処方例2)ヘアスティック
カルナウバロウ 5.0質量%ヒマワリ種子ロウ 2.0質量%ミツロウ 7.0質量%マイクロクリスタリンワックス1(融点83℃) 3.0質量%マイクロクリスタリンワックス2(融点77℃) 3.0質量%パラフィンワックス1(融点74℃) 3.0質量%パラフィンワックス2(融点52℃) 5.0質量%パルミチン酸エチルヘキシル 残 部ミリスチン酸イソプロピル 5.0質量%ミリスチン酸トリデシル 5.0質量%ヒマシ油 34.0質量%シリコーン被覆シリカ 1.0質量%セスキイソステアリン酸ソルビタン 3.0質量%ポリオキシエチレンイソステアリン酸グリセリン(8E.O.) 5.0質量%水添ロジン酸グリセリル 1.0質量%シア油 1.0質量%酢酸トコフェロール 0.5質量%香料 適 量合計 100質量%
(処方例3)ヘアスティック
カルナウバロウ 2.0質量%ヒマワリ種子ロウ 3.0質量%ミツロウ 8.0質量%マイクロクリスタリンワックス1(融点83℃) 3.0質量%マイクロクリスタリンワックス2(融点77℃) 3.0質量%パラフィンワックス1(融点74℃) 3.0質量%パラフィンワックス2(融点52℃) 10.0質量%パルミチン酸エチルヘキシル 残 部ミリスチン酸イソプロピル 20.0質量%ヒマシ油 20.0質量%シリコーン被覆シリカ 3.0質量%ジオレス-8リン酸ナトリウム 3.0質量%セスキイソステアリン酸ソルビタン 2.0質量%水添ロジン酸ペンタエリスリチル 1.0質量%アルガンオイル油 1.0質量%酢酸トコフェロール 0.0質量%香料 適 量合計 100質量%

Claims (4)

  1. 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cとを含み、
    前記成分Bが、下記成分B1を含み、
    前記成分Aの含有量が15.0質量%以上、50.0質量%以下であり、
    前記成分Bの含有量が25.0質量%以上、80.0質量%以下であり、
    前記成分B1の含有量が5.0質量%以上、60.0質量%以下であり、
    前記成分Cの含有量が0.2質量%以上、7.0質量%以下である、固形状整髪剤組成物。
    成分A:25℃で固形のロウ
    成分B:炭化水素油、植物油、及びエステル油からなる群より選ばれる25℃で液状の油剤
    成分B1:ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸トリデシル、イソノナン酸イソノニル、及びイソノナン酸トリデシルからなる群より選ばれるエステル油
    成分C:シリコーン被覆シリカ
  2. 前記成分Aが、下記成分A1と、下記成分A2とを含む、請求項1に記載の固形状整髪剤組成物。
    成分A1:植物ロウ及び/又はミツロウ
    成分A2:炭化水素ワックス
  3. 下記成分Dを含む、請求項1又は2に記載の固形状整髪剤組成物。
    成分D:界面活性剤
  4. スティック状である、請求項1~3のいずれか1項に記載の固形状整髪剤組成物。
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