JP2022120776A - レーザ加工装置及びレーザ加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス圧が低下した場合の取り扱いが容易なレーザ加工装置を提供する。【解決手段】レーザ加工装置(91)は、アシストガス(G)を貯蔵するタンク(32)及びタンク(32)内のガス圧(P)を測定する圧力センサ(31)を有し、アシストガス(G)を精製してタンク(32)に貯蔵すると共にタンク(32)から外部に供給するガス精製装置(3)と、レーザビーム(Ls)を射出しタンク(32)から供給されたアシストガス(G)を噴出するレーザ加工ヘッド(1)と、ガス圧(P)が予め設定された第1圧力(P1)未満に減少した場合に、レーザビーム(Ls)のレーザ加工ヘッド(1)からの射出を、加工中の加工経路を加工し終えてから割り込み停止として停止する制御装置(7)と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明はレーザ加工装置及びレーザ加工方法に関する。
特許文献1に、レーザ加工機において、レーザ加工に用いるアシストガスのガス圧が設定値以下になった場合の動作制御方法が記載されている。
このレーザ加工機は、ガス圧が第1の設定値以下になった場合に、警告と以降加工可能な残時間とを表示手段に表示し、その後、ガス圧が第1の設定値より低い第2の設定値以下になった場合、又は残時間が経過した場合にレーザ加工機を停止するようになっている。
特開平3-285782号公報
特許文献1に記載されたレーザ加工機は、ガス圧が第1の設定値以下になった場合に、警告を出すが動作は直ちに停止しない。そのため、加工の連続性は維持され加工品質が低下する虞はない。
しかしながら、特許文献1に記載されたレーザ加工機は、警告を出した後の動作停止を、作業者が、警告と共に表示される残りの加工時間を参照して手作業で行う必要がある。そのため、そのレーザ加工機は、作業者の負担が大きく自動運転に不向きであって、ガス圧が低下した場合の取り扱いが容易ではない。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様は、次の構成及び手順を有する。1) アシストガスを貯蔵するタンク及び前記タンク内のガス圧を測定する圧力センサを有し、前記アシストガスを精製して前記タンクに貯蔵すると共に前記タンクから外部に供給するガス精製装置と、
レーザビームを射出し前記タンクから供給された前記アシストガスを噴出するレーザ加工ヘッドと、
前記ガス圧が予め設定された第1圧力未満に減少した場合に、前記レーザビームの前記レーザ加工ヘッドからの射出を、加工中の加工経路を加工し終えてから割り込み停止として停止する制御装置と、を備えたレーザ加工装置。
このレーザ加工装置の一態様によれば、ガス圧が低下した場合の動作停止を、作業者ではなくレーザ加工装置が自動的に行うので、ガス圧が低下した場合の取り扱いが容易である。
2) レーザ加工に用いるアシストガスを貯蔵するタンクのガス圧が、ワークのレーザ加工中に予め設定された第1圧力未満に減少した場合に、前記ワークに対するレーザビームの射出を、加工中の加工経路を加工し終えてから割り込み停止として停止するレーザ加工方法。
このレーザ加工方法の一態様によれば、ガス圧が低下した場合の動作停止を、作業者ではなくレーザ加工装置が自動的に行うので、ガス圧が低下した場合の取り扱いが容易である。
本発明の一態様によれば、ガス圧が低下した場合の取り扱いが容易である。
図1は、本発明の実施の形態に係るレーザ加工装置の実施例であるレーザ加工装置の構成を示すブロック図である。 図2は、レーザ加工装置が実行するガス圧低下時の第1の動作手順を示すフロー図である。 図3Aは、レーザ加工装置が実行するガス圧低下時の第2の動作手順の前段を示すフロー図である。 図3Bは、レーザ加工装置が実行するガス圧低下時の第2の動作手順の後段を示すフロー図である。 図4は、レーザ加工装置が備える制御装置が判定する残量消費時間tbを説明するためのグラフである。 図5は、第2のフロー図におけるBA-BB間で安定化動作を実行する場合のサブルーチンを示すフロー図である。 図6は、レーザ加工装置の変形例であるレーザ加工装置91Bの構成を示すブロック図である。 図7は、ジョブM1~M5のジョブスケジュールSCを示す図である。 図8Aは、レーザ加工装置が実行するガス圧低下時の動作手順の前段を示すフロー図である。 図8Bは、レーザ加工装置が実行するガス圧低下時の動作手順の後段を示すフロー図である。 図9は、レーザ加工装置が実行するガス圧低下時の動作におけるガスGa,Gbの圧力変化を示した図である。
(実施例)
本発明の実施の形態に係るレーザ加工装置の実施例であるレーザ加工装置91の構成を、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るレーザ加工装置の実施例であるレーザ加工装置91の構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、レーザ加工装置91は、レーザ加工ヘッド1,レーザ発振器2,ガス精製装置3,ヘッド駆動部4,制御装置7,及びワークテーブル81を備えている。
レーザ加工ヘッド1は、ヘッド本体部11とヘッド本体部11の先端に取り付けられたノズル12とを有する。ヘッド本体部11の内部には、光学系動作部13が収められている。
レーザ発振器2は、レーザビームLsを生成してヘッド本体部11に供給する。
ヘッド本体部11に供給されたレーザビームLsは、光束形状及び焦点位置などが光学系動作部13の動作によって調整され、ノズル12の先端からワークテーブル81に載置されたワークWに向けて射出される。
ガス精製装置3は、いわゆるPSA(Pressure Swing Absorption)方式によって窒素ガスを精製し、レーザ加工に用いるアシストガスGとしてタンク32に貯蔵する。ガス精製装置3は、レーザ加工時に、タンク32に貯蔵したアシストガスGを外部のヘッド本体部11に任意の供給圧力で供給する。
ヘッド本体部11に供給されたアシストガスGは、供給圧力に対応した噴出圧力でノズル12からワークWに向けて噴出する。
ガス精製装置3は、タンク32に貯蔵されたアシストガスGの貯蔵圧力であるガス圧Pを測定する圧力センサ31を有する。
ヘッド駆動部4は、ワークWに対するレーザ加工ヘッド1の位置を3次元的に移動する。
制御装置7は、レーザ発振器2,ガス精製装置3,光学系動作部13,及びヘッド駆動部4の動作を、入力装置61から入力された入力情報J2とガス精製装置3の圧力センサ31からのセンサ情報J1とに基づいて制御する。入力装置61は、キーボード或いはタッチセンサ付き画像表示部などである。
制御装置7は、中央処理装置であるCPU71,ガス残量判定部72,ガス精製制御部73,ヘッド動作制御部74,加工経路判定部75,時間計測部76,及び記憶部77を有する。
ガス残量判定部72は、ガス精製装置3の圧力センサ31から入来するセンサ情報J1などに基づいて、タンク32内に残留するアシストガスGの残量を求める。
ガス精製制御部73は、ガス残量判定部72が判定したアシストガスGの残量などに基づいて、ガス精製装置3におけるアシストガスGの精製動作を制御する。
ヘッド動作制御部74は、記憶部77に記憶された加工情報J3に基づいてヘッド駆動部4の動作を制御する。加工情報J3は、レーザビームLsによって加工するワークWの材質及び形状などのワークに関する情報と、加工経路,レーザビームLsの光束形状及び出力,並びに,アシストガスGの噴出圧力などの加工条件に関する情報とを含んでいる。
加工経路判定部75は、レーザ加工中に、加工中の加工経路における未加工の部分である残経路をリアルタイムで抽出し、その残経路を加工し終えるまでに必要な時間及び必要なアシストガスGの量などを求める。ここで加工経路は、一つのワークWに対し、加工のためにレーザビームLsを照射する照射軌跡のうち、連続的に繋がっている一つの照射軌跡を意味する。
時間計測部76は、加工開始時刻から、又はCPU71から指定された時刻からの経過時間tを計測する。
記憶部77は、レーザ加工及びアシストガスGの管理に必要な情報を記憶する。記憶する情報には、少なくとも、既述の加工情報J3,ガス精製装置3で精製するガスの諸性状,及びタンク32の容量の情報を含む。
出力装置62は、制御装置7から送出された音声信号及び画像信号に基づく音声及び画像を出力する。
レーザ加工装置91は、加工時間の経過に伴ってガス精製装置3のタンク32内のアシストガスGの貯蔵量が低下すると、次に説明する第1の動作を実行して加工品質が低下することを防止する。第1の動作の説明は図2を参照して行う。図2は、レーザ加工装置91が実行するガス圧低下時の第1の動作手順を示すフロー図である。
(第1の動作)
タンク32におけるアシストガスGの貯蔵量は、一定温度において圧力センサ31が検出するガス圧Pに対応する。そこで、制御装置7のガス残量判定部72は、タンク32内のアシストガスGの貯蔵量を、圧力センサ31が検出するガス圧Pにより把握する。
予め、タンク32に貯蔵されたアシストガスGのガス圧Pが低下した際の指標となる圧力値として次の3つの圧力を設定しておく。
すなわち、圧力が低い順に、レーザ加工に支障が生じる可能性が高い下限圧力PL,下限圧力PLより高くレーザ加工には支障が直ちに生じないが圧力低下の注意を作業者に促すための第1圧力P1,及び第1圧力P1よりも高く、当面支障なくレーザ加工を実行可能な第2圧力P2である。
アシストガスGは高純度の窒素ガスであり、タンク32の容量は1000Lである。このタンク32に、常温でアシストガスGが例えば4.7MPaのガス圧で充填された状態を満充填とする。以下、満充填状態でのガス圧Pを満充填圧力PFとする。
図2に示されるように、レーザ加工を開始する前に、制御装置7は、ガス精製装置3を動作させてアシストガスGを精製してタンク32に充填し、タンク32が満充填となったらガス精製装置3の動作を停止する(Step1)。
制御装置7は、ワークWに対しレーザビームLsを照射し、アシストガスGを噴出してレーザ加工を開始する(Step2)。
ガス残量判定部72は、圧力センサ31から出力されるセンサ情報J1を監視し、ガス圧Pが第1圧力P1未満になったか否かを判定する(Step3)。
(Step3)において判定が否(NO)の場合、ガス残量判定部72は判定を継続する。
(Step3)において判定が是(YES)の場合、ガス精製制御部73は、ガス精製装置3におけるアシストガスGの精製を実行する(Step4)。
ガス残量判定部72は、(Step4)のアシストガスGの精製を実行する前のガス圧Pに対し、(Step4)を実行した後のガス圧Pが低下しているか否かを判定する(Step5)。
(Step5)の判定が否(NO)で圧力が増大している場合、ガス精製制御部73は、ガス圧Pが第2圧力P2に達したら、ガス精製装置3のガス精製動作を停止し(Step6)、その後(Step3)へ戻りガス圧Pの監視を継続する。
(Step5)の判定が是(YES)で圧力が低下又は変わらない場合、加工経路判定部75は加工中の加工経路の加工が終了したか否かを判定する(Step7)。
(Step7)において、加工経路判定部75が否(NO)として加工中の加工経路の加工がまだ終了していないと判定したら、ガス残量判定部72は、ガス圧Pが下限圧力PL未満であるか否かを判定する(Step8)。
(Step8)の判定が否(NO)であれば、(Step7)の判定を継続する。
(Step8)の判定が是(YES)であれば、CPU71は、アラームを出力装置62から出力し、加工をその時点で停止する(Step9)。アラームは、警告を示す音声又は画面表示などである。
このように、アラームが出力されて加工が停止した場合、その後の精製の実行によってアシストガスがタンクに充填されたら、作業者は加工を再開させる。
加工の再開において、作業者は、アシストガスGの充填状態を確認し、加工が中断された経路に対して継続して加工を再開する継続加工を実行するか、加工が中断された経路で得られる製品は不良品と判断し、次の経路に移動して新たな経路から加工を再開する次経路加工を実行するか、の選択をする。
そして、作業者は、継続加工及び次経路加工のうち選択した方の加工における所定の開始位置から加工を再開するように設定等を調整してからリスタートを入力装置から指示する。
(Step7)において、加工経路判定部75が是(YES)として加工中の加工経路の加工が終了したと判定したら、CPU71は、加工動作を割り込み停止する(Step10)。
割り込み停止は、加工の全工程は未終了であるが、加工途中の品質に影響のないタイミングでの一時停止を意味する。例えば、複数の加工経路がある場合の、それぞれの加工経路の加工が終了して次の加工経路へ移行する切替タイミングでの一時停止など、が該当する。
割り込み停止後、ガス精製制御部73は、ガス精製装置3による精製動作を実行する(Step11)。
レーザ加工は割り込み停止状態なので、この精製動作の実行によりガス圧Pは上昇する。ガス残量判定部72は、ガス圧Pが第2圧力P2以上に復帰したか否かを判定する(Step12)。
(Step12)の判定が否(NO)の場合、(Step11)に戻り、ガス残量判定部72は、(Step12)の判定を繰り返し実行する。
(Step12)の判定が是(YES)の場合、ガス精製制御部73は、ガス精製装置3の精製動作を停止する(Step13)。
CPU71は、レーザ加工を自動的にリスタートし(Step14)、加工の進捗を監視して加工の全工程が終了したか否かを判定する(Step15)。
(Step15)の判定が否(NO)の場合、(Step3)に戻る。
(Step15)の判定が是(YES)の場合、第1の動作を終了する。
このように、レーザ加工装置91は、自動的にリスタートするので、作業者は、アシストガスGの充填状態を都度確認してスタートボタンを押すなどの作業が不要である。そのため、作業者の負担が軽減される。
また、レーザ加工装置91は、自動的にリスタートするので、割り込み停止後にアシストガスGが充填されたことを作業者が気付かず装置が長時間停止状態となることはない。そのため、レーザ加工装置91は、加工効率が低下することなく常に効率的に加工が行われる。
また、レーザ加工装置91は、通常のアラームによる停止とは異なる停止モードとして、アシストガスGのガス圧Pが所定値未満に低下したら加工を停止し、その後、充填によってガス圧Pが所定圧力以上になったら自動的に停止を解除して加工を開始するという割り込み停止を実行する。そのため、割り込み停止中は、音声又は画面表示などで通常のアラームと異なる方法で作業者が停止状態を認識できるようにしてもよい。これにより、作業者が、通常のアラームによる停止、或いは全工程の加工完了による停止と間違って、確認のために加工機の扉を開けるような不要な動作をすることを防止できる。
このように、レーザ加工装置91は、アシストガスGを貯蔵するタンク32及びタンク32内のガス圧を測定する圧力センサ31を有し、アシストガスGを精製してタンク32に貯蔵すると共にタンク32から外部に供給するガス精製装置3と、レーザビームLsを射出しタンク32から供給されたアシストガスGを噴出するレーザ加工ヘッド1と、ガス圧Pが予め設定された第1圧力P1未満に減少した場合に、レーザビームLsのレーザ加工ヘッド1からの射出を、加工中の加工経路を加工し終えてから割り込み停止として停止する制御装置7と、を備えている。
レーザ加工装置91は、第1の動作を実行することにより、アシストガスGの残量が減少してガス圧Pが低下しても、加工中の加工経路の途中で加工が停止しない。そのため、加工部位の品質が低下することはない。
レーザ加工装置91は、第1の動作を実行することにより、アシストガスGの残量が減少してガス圧Pが低下しても、加工部位の品質を低下させないタイミングで自動停止し、アシストガスGのガス圧Pを、所定の第2圧力P2まで高めるよう自動充填したら自動的に加工がリスタートする。これにより、ガス圧Pが低下したときに作業者が動作停止及びリスタートを指示する必要がなく、自動運転も可能となる。
これにより、レーザ加工装置91はガス圧Pが低下した場合の取り扱いが容易である。
レーザ加工装置91は、ガス圧Pが低下したとき、上述の第1の動作の替わりに次に説明する第2の動作を実行してもよい。第2の動作の手順について、図3A,図3B,及び図4を参照して説明する。
図3Aは、レーザ加工装置91が実行するガス圧低下時の第2の動作手順の前段を示すフロー図である。図3Bは、レーザ加工装置91が実行するガス圧低下時の第2の動作手順の後段を示すフロー図である。図4は、レーザ加工装置91が備える制御装置7が判定する残量消費時間tbを説明するためのグラフである。
(第2の動作)
第2の動作において予め設定される条件は、第1の動作のものと同じである。すなわち、予め、タンク32に貯蔵されたアシストガスGのガス圧Pが低下した際の指標となる圧力値として次の3つの圧力を設定しておく。
すなわち、圧力が低い順に、レーザ加工に支障が生じる可能性が高い下限圧力PL,下限圧力PLより高くレーザ加工には支障が直ちに生じないが圧力低下の注意を促すための第1圧力P1,及び第1圧力P1よりも高く、当面支障なくレーザ加工を実行可能な第2圧力P2である。
アシストガスGは高純度の窒素ガスであり、タンク32の容量は例えば1000Lである。このタンク32に、常温でアシストガスGが4.7MPaのガス圧で充填された状態を満充填とする。以下、満充填状態でのガス圧Pを満充填圧力PFとする。
図3Aに示されるように、レーザ加工を開始する前に、制御装置7は、ガス精製装置3を動作させてアシストガスGを精製しタンク32に充填する。タンク32が満充填となったらガス精製装置3の動作を停止する(StepA1)。
制御装置7は、ワークWに対しレーザビームLsを照射し、アシストガスGを噴出してレーザ加工を開始する(StepA2)(図4の時刻t1)。
ガス残量判定部72は、圧力センサ31から出力されるセンサ情報J1を監視し、ガス圧Pが第1圧力P1未満になったか否かを判定する(StepA3)。
(StepA3)において判定が否(NO)の場合、時刻が図4における時刻t1と時刻t2との間にあり、ガス残量判定部72は判定を継続する。
(StepA3)において判定が是(YES)の場合、時刻が図4における時刻t2であり、加工経路判定部75は、その時点での加工経路の未加工の部分である残経路を抽出し、その残経路を加工するために要する時間である必要加工時間taを求める。また、ガス残量判定部72は、加工経路判定部75が抽出した残経路の加工条件で、残っているアシストガスGを下限圧力PL(図4における時刻t3)まで消費する時間である残量消費時間tbを求め(StepA4)、残量消費時間tbが必要加工時間taよりも大きいか否かを判定する(StepA5)。
(StepA5)の判定が否(NO)の場合、ガス精製制御部73は、停止していた精製動作を実行する(StepA6)。その後、ガス残量判定部72は、圧力センサ31から入来するセンサ情報J1により、圧力が低下しているか否かを判定する(StepA7)。
(StepA7)の判定が否(NO)で圧力が増大している場合、ガス精製制御部73は、ガス圧Pが第2圧力P2(図4における時刻t4)に達したら、ガス精製装置3のガス精製動作を停止し(StepA8)、その後(StepA3)へ戻りガス圧Pの監視を継続する。
(StepA7)の判定が是(YES)で圧力が低下又は変わらない場合、図3Bに示されるように、加工経路判定部75は加工中の加工経路の加工が終了したか否かを判定する(StepA9)。
(StepA9)において、加工経路判定部75が否(NO)として加工中の加工経路の加工がまだ終了していないと判定したら、ガス残量判定部72は、ガス圧Pが下限圧力PL未満であるか否かを判定する(StepA10)。
(StepA10)の判定が否(NO)であれば、(StepA9)の判定を継続する。
(StepA10)の判定が是(YES)であれば、CPU71は、アラームを出力装置62から出力し、加工をその時点で停止する(StepA11)。アラームは、警告を示す音声又は画面表示などである。
この第2の動作においても、アラームが出力されて加工が停止した場合、その後の精製の実行によってアシストガスがタンクに充填されたら、作業者は加工を再開させる。
加工の再開において、作業者は、アシストガスGの充填状態を確認し、加工が中断された経路に対して継続して加工を再開する継続加工を実行するか、加工が中断された経路で得られる製品は不良品と判断し、次の経路に移動して新たな経路から加工を再開する次経路加工を実行するか、の選択をする。
そして、作業者は、継続加工及び次経路加工のうち選択した方の加工における所定の開始位置から加工を再開するように設定等を調整してからリスタートを入力装置から指示する。
(StepA9)において、加工経路判定部75が是(YES)として加工中の加工経路の加工が終了したと判定したら、CPU71は、加工動作を割り込み停止する(StepA12)。
割り込み停止後、ガス精製制御部73は、ガス精製装置3による精製動作を実行する(StepA13)。レーザ加工は割り込み停止状態なので、この精製動作の実行によりガス圧Pは上昇する。ガス残量判定部72は、ガス圧Pが第2圧力P2以上に復帰したか否かを判定する(StepA14)。
(StepA14)の判定が否(NO)の場合、(StepA13)に戻り、ガス残量判定部72は、(Step12)の判定を繰り返し実行する。
(StepA14)の判定が是(YES)の場合、ガス精製制御部73は、ガス精製装置3の精製動作を停止する(StepA15)。また、CPU71は、レーザ加工をリスタートし(StepA16)、加工の進捗を監視し、加工の全工程が終了したか否かを判定する(StepA17)。
(StepA17)の判定が否(NO)の場合、(StepA3)に戻り、是(YES)の場合、第2の動作を終了する。
レーザ加工装置91は、第2の動作の(StepA4)において、ガス圧Pが第1圧力P1にまで低下したときに、残りの経路の必要加工時間taと、その加工を継続した場合の残りのアシストガスGのガス圧Pが下限圧力PLになるまでの時間である残量消費時間tbとを比較する。比較の結果、残量消費時間tbの方が短い場合に、ガス精製装置3による精製動作を開始する。
これにより、レーザ加工装置91は、第2動作を実行することができ、扱いが容易であり、第2動作を実行することで、予期しないアシストガスGの消費量増加或いは加工時間の増加などが生じても、加工経路の途中でレーザ加工を停止する可能性をより低減できる。
本発明の実施例のレーザ加工装置及びレーザ加工方法は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形してもよい。
第2の動作において、レーザ加工を割り込み停止している間、すなわち割り込み停止を実行中に図5のフロー図に示されるように安定化動作を実行させるようにしてもよい。
図5は、第2のフロー図におけるBA-BB間で安定化動作を実行する場合のサブルーチンを示すフロー図である。
安定化動作は、図1に示される安定化動作実行部5をCPU71の制御によって動作させることによる。安定化動作実行部5は、ノズル12の清掃或いは不図示の集塵機の塵埃の払落しなどを実行する。これにより、ノズル12からのレーザビームLsの射出或いは集塵動作を良好に行うことができる。
安定化動作は、図3Bに示されるように、加工の割り込み停止(StepA12)を実行後、図3Bの(StepA13)~(StepA15)に対応する(StepAB1)~(StepAB3)を実行する間に並行してCPU71の指示による安定化動作を実行する(StepAB4)。
CPU71は、安定化動作を、その実行が完了した場合、及び実行途中であっても、アシストガスGの精製動作が停止された場合(StepAB3)に、停止(StepAB5)する。
これにより、安定化動作を独立して実行する必要がなくなり、レーザ加工装置91の稼働効率が向上する。
第2圧力P2は、満充填圧力PFと同じでもよい。
(変形例)
レーザ加工装置91は、1種類のアシストガスGを用いてレーザ加工を行うものとして説明したが、複数のアシストガスGを選択的に用いてレーザ加工を行うレーザ加工装置91Bとしてもよい。
図6は、レーザ加工装置91の変形例であるレーザ加工装置91Bの構成を示すブロック図である。
レーザ加工装置91Bは、レーザ加工装置91におけるガス精製装置3及び制御装置7の替わりにそれぞれガス精製装置3B及び制御装置7Bを有する点で異なり、他の構成は同じである。以下、レーザ加工装置91との相違構成であるガス精製装置3B及び制御装置7Bについて詳述する。
制御装置7Bは、制御装置7の構成に加えてガス設定部78を有する。
ガス精製装置3Bは、複数のガス精製装置を有する。この例においてガス精製装置3Bは、第1ガス精製装置3a及び第2ガス精製装置3bの二つのガス精製装置と、ガス切替器33とを有する。
第1ガス精製装置3aは、第1タンク32a及び第1圧力センサ31aを有し、第2ガス精製装置3bは、第2タンク32b及び第2圧力センサ31bを有する。
第1ガス精製装置3aは、第1アシストガスとして窒素ガスGaを精製し第1タンク32aに貯蔵する。第1圧力センサ31aは、第1タンク32a内の窒素ガスGaの圧力を計測し、計測結果を第1センサ情報J11として制御装置7Bのガス残量判定部72に向け出力する。
第2ガス精製装置3bは、第2アシストガスとして酸素ガスGbを精製して第2タンク32bに貯蔵する。第2圧力センサ31bは、第2タンク32b内の酸素ガスGbの圧力を計測し、計測結果を第2センサ情報J12として制御装置7Bのガス残量判定部72に向け送出する。
酸素ガスGbの供給方式は、上述の精製装置を用いる方式や液体酸素を用いる方式など種々の方式があり、限定されない。ここでは、便宜的に精製装置を用いる方式で説明する。
ガス切替器33は、第1タンク32a及び第2タンク32bと、レーザ加工ヘッド1との間のアシストガス経路間に挿入されており、第1タンク32aからの窒素ガスGa及び第2タンク32bからの酸素ガスGbの一方を選択的に、かつ任意の量で通過させてレーザ加工ヘッド1へ供給する。
ガス切替器33におけるガスの切替動作及び流量調整は、制御装置7Bのガス設定部78によって制御される。
レーザ加工装置91Bの制御装置7Bは、製品を得る加工動作の一単位を一つのジョブとしたときに、複数のジョブを、予めジョブスケジュールSCで設定された加工順で自動的に実行する。
各ジョブの加工プログラムは、加工情報J3に含められた記憶部77に記憶される。また、ジョブスケジュールSCは、スケジュール情報J4として各ジョブと紐づけられて記憶部77に記憶される。
複数のジョブを、例えば5個のジョブM1~M5とする。図7は、ジョブM1~M5のジョブスケジュールSCを示す図である。
図7において、例えば、ジョブM1,ジョブM2,及びジョブM5は、アシストガスに窒素ガスGaを用い、ジョブM3及びジョブM4は、アシストガスに酸素ガスGbを用いて製品を得るジョブである。
制御装置7Bは、ジョブスケジュールSCに基づいて、レーザ加工をジョブM1から順に自動的に実行する。
次に、レーザ加工装置91Bが、レーザ加工中にガス圧Pが低下した場合に実行する動作を、図8A,図8B,及び図9を参照して説明する。
図8Aは、レーザ加工装置91Bが実行するガス圧低下時の動作手順の前段を示すフロー図である。図8Bは、レーザ加工装置91Bが実行するガス圧低下時の動作手順の後段を示すフロー図である。図9は、レーザ加工装置91Bが実行するガス圧低下時の動作におけるガスGa,Gbの圧力変化を示した図である。
以下の説明及び各図において、窒素ガスGa及び酸素ガスGbを、それぞれガスGa及びガスGbと示す場合がある。
図8Aに示される前段は、実施例において図3Aに示された第2の動作の前段にほぼ対応している。
レーザ加工装置91Bの、ガス圧低下時の動作で予め設定される条件は、実施例のレーザ加工装置91における第2の動作のものに準じる。すなわち、予め、第1タンク32a及び第2タンク32bに貯蔵された窒素ガスGa及び酸素ガスGbのガス圧Pについて、それが低下した際の指標となる圧力値として次の3つの圧力を設定しておく。
すなわち、圧力が低い順に、レーザ加工に支障が生じる可能性が高い下限圧力PL,下限圧力PLより高くレーザ加工には支障が直ちに生じないが圧力低下の注意を促すための第1圧力P1,及び第1圧力P1よりも高く、当面支障なくレーザ加工を実行可能な第2圧力P2である。
第1タンク32a及び第2タンク32bそれぞれの容量は、例えば1000Lである。第1タンク32aに常温で窒素ガスGaが4.7MPaのガス圧で充填された状態を満充填とする。第2タンク32b及び酸素ガスGbについても同様である。満充填状態でのガス圧Pを満充填圧力PFとする。
図8Aに示されるように、レーザ加工を開始する前に、制御装置7BのCPU71は、ガス精製装置3Bを動作させて窒素ガスGa及び酸素ガスGbを精製し、それぞれ第1タンク32a及び第2タンク32bに充填する。第1タンク32a及び第2タンク32bが満充填となったらガス精製装置3Bの動作を停止する(StepB1)。
CPU71は、ジョブスケジュールSCに基づいて、第1ジョブであるジョブM1のレーザ加工を開始する(StepB2)。
ガス残量判定部72は、第1圧力センサ31aから出力される第1センサ情報J11を監視し、ガス圧Pが第1圧力P1未満になったか否かを判定する(StepB3)。
(StepB3)において判定が否(NO)の場合、ガス残量判定部72は判定を継続する。
(StepB3)において判定が是(YES)の場合、加工経路判定部75は、その時点での加工経路の未加工の部分である残経路を抽出し、その残経路を加工するために要する時間である必要加工時間taを求める。また、ガス残量判定部72は、加工経路判定部75が抽出した残経路の加工条件で、残っている窒素ガスGaを下限圧力PLまで消費する時間である残量消費時間tbを求め(StepB4)、残量消費時間tbが必要加工時間taよりも大きいか否かを判定する(StepB5)。
(StepB5)の判定が否(NO)の場合、ガス精製制御部73は、停止していた精製動作を実行する(StepB6)。その後、ガス残量判定部72は、第1圧力センサ31aから入来する第1センサ情報J11により、圧力が低下しているか否かを判定する(StepB7)。
(StepB7)の判定が否(NO)で圧力が増大している場合、ガス精製制御部73は、ガス圧Pが第2圧力P2に達したら、ガス精製装置3Bの窒素ガスGaの精製動作を停止し(StepB8)、その後(StepB3)へ戻りガス圧Pの監視を継続する。
(StepB7)の判定が是(YES)で圧力が低下又は変わらない場合、図8Bに示されるように、加工経路判定部75は、加工中のジョブM1における加工経路の加工が終了したか否かを判定する(StepB9)。
(StepB9)において、加工経路判定部75が否(NO)として加工中の加工経路の加工がまだ終了していないと判定したら、ガス残量判定部72は、窒素ガスGaのガス圧Pが下限圧力PL未満であるか否かを判定する(StepB10)。
(StepB10)の判定が否(NO)であれば、(StepB9)の判定を継続する。
(StepB10)の判定が是(YES)であれば、CPU71は、加工動作を割り込み停止する(StepB12)。
一方、(StepB9)において、加工経路判定部75が是(YES)として加工中のジョブM1の加工経路の加工が終了したと判定した場合も、CPU71は、加工動作を割り込み停止する(StepB12)。
CPU71は、割り込み停止を実行したら、窒素ガスGaの精製を実行する(StepB13)。
また、CPU71は、ジョブスケジュールSCを参照して、窒素ガスGa以外のガスをアシストガスとして用いるジョブがあるか否かを判定する。この例では酸素ガスGbをアシストガスとして用いるジョブがあるか否かを判定する(StepB16)。
例えば、実行中のジョブスケジュールに、窒素ガスGa以外のアシストガスを用いるジョブがない場合、CPU71は、(StepB16)を否(NO)と判定して(StepB14)へ移行する。
(StepB13)の精製実行後、ガス残量判定部72は、第1センサ情報J11に基づいて第1タンク32aの圧力が第2圧力P2以上であるか否かを判定する(SteB14)。
(StepB14)において、ガス残量判定部72が否(NO)と判定したら、ガス精製制御部73は窒素ガスGaの精製を継続し(StepB13)、ガス残量判定部72が是(YES)と判定したら、ガス精製制御部73は精製を停止する(StepB15)。
一方、この例のジョブスケジュールSCは、酸素ガスGbをアシストガスとして用いるジョブM3及びジョブM4を含んでいるので、(StepB16)においてCPU71は是(YES)と判定する。
次いで、ガス残量判定部72は、第2圧力センサ31bからの第2センサ情報J12を参照し、第2タンク32b内の圧力が第2圧力P2以上あるか否かを判定する(StepB17)。
ガス残量判定部72が(StepB17)において否(NO)と判定したら、ガス精製制御部73は、酸素ガスGbの精製を実行する(StepB18)。ガス残量判定部72は、第2センサ情報J12を監視して第2タンク32b内の圧力が第2圧力P2以上あるか否かを判定し(StepB19)、(NO)と判定した場合は判定を継続する。
(StepB19)でガス残量判定部72が(YES)と判定したら、CPU71は精製を停止し(StepB20)、(StepB21)へ移行する。
(StepB17)において、ガス残量判定部72が(YES)と判定したら、ガス設定部78は、酸素ガスGbをアシストガスとして用いるジョブM3及びジョブM4のうち、例えば先行することを理由に割り込み停止している第1ジョブに次いで実行する第2ジョブとしてジョブM3を選択する(StepB21)。
選択対象となるジョブが複数ある場合にどのジョブを選択するか、の理由は、ジョブスケジュールSCにおいて先行していることに限定されない。酸素ガスGbのその時点の残圧に基づいて加工を完了できるジョブがあれば、そのジョブを優先して選択してもよく、選択理由の設定は自由である。
CPU71は、(StepB21)で選択されたジョブを実行する(StepB22)。
上述の動作において、ガスGa,Gbの圧力は、図9に示されるように変化する。すなわち、図9は、レーザ加工装置91Bが実行するガス圧低下時の動作におけるガスGa,Gbの圧力変化を示した図である。
図9における時刻tB1は、図8Aの(StepB2)に対応する。
ジョブM1の加工を実行することで、窒素ガスGaのガス圧Paは徐々に低下する。
時刻tB2は、図8Bの(StepB12)の割り込み停止に対応する。割り込み停止の時刻tB2以降、(StepB13)の精製が実行されて、窒素ガスGaのガス圧Paは上昇する。
時刻tB3は、(StepB22)で示される選択したジョブの実行に対応する。時刻tB3以降、選択された酸素ガスGbを用いるジョブM3が実行され、酸素ガスGbのガス圧Pbは減少する。
時刻tB4は、(StepB15)の窒素ガスGaの精製停止に対応する。
時刻tB4以降、窒素ガスGaを用いたジョブの実行が可能となる。
図9における時刻tB5以降は、(StepB22)よりも後のジョブM1の再開動作となる。
すなわち、時刻tB5でジョブM3が終了し(StepB23)、酸素ガスGbの精製が開始される。これにより、時刻tB5以降、満充填となる時刻tB7までガス圧Pbが上昇する。
また、時刻tB5でジョブM3が終了した後、時刻tB6で窒素ガスGaを用いたジョブM1の残加工が再開され(StepB24)、ガス圧Paが減少する。
その後、窒素ガスGaを用いたジョブM1の残加工は終了し(StepB25)(時刻は不図示)、精製が再び開始されてガス圧Paは上昇する。
以上、詳述した変形例のレーザ加工装置91Bは、複数種類のアシストガスによるレーザ加工が可能な構成を有する。また、レーザ加工装置91Bは、複数のジョブの実行順を定めたジョブスケジュールに従ってジョブを実行する。
レーザ加工装置91Bは、第1アシストガスを用いたジョブを実行中にそのガス圧が低下して割り込み停止したら、第1アシストガスの精製を行って満充填となるまでの間、他のアシストガスによるジョブの有無を判定する。他のアシストガスによるジョブが有る場合、第1アシストガスの精製中に他のアシストガスによるジョブを先に実行する。レーザ加工装置91Bは、この一連の動作を自動的に実行する。
これにより、レーザ加工装置91B及びレーザ加工装置91Bが実行するレーザ加工方法は、アシストガスのガス圧が低下した場合の取り扱いが容易であり、ジョブスケジュールの完遂時間を短縮できる。
この効果は、アシストガスの供給方式によらず得られる。例えば、酸素ガスGbの供給源を、精製装置ではなく、液体酸素から酸素ガスを得てレーザ加工ヘッド1に供給する液体酸素設備とした場合も同様の効果が得られる。
複数種類のアシストガスとして窒素ガス及び酸素ガスを説明したが、アシストガスはこれらに限定されない。例えば、アルゴンガス、空気などの他の種類でもよい。
1 レーザ加工ヘッド
11 ヘッド本体部
12 ノズル
13 光学系動作部
2 レーザ発振器
3,3B ガス精製装置
3a 第1ガス精製装置
3b 第2ガス精製装置
31 圧力センサ
31a 第1圧力センサ
31b 第2圧力センサ
32 タンク
32a 第1タンク
32b 第2タンク
33 ガス切替器
4 ヘッド駆動部
5 安定化動作実行部
61 入力装置
62 出力装置
7,7B 制御装置
71 CPU(中央処理装置)
72 ガス残量判定部
73 ガス精製制御部
74 ヘッド動作制御部
75 加工経路判定部
76 時間計測部
77 記憶部
78 ガス設定部
81 ワークテーブル
91,91B レーザ加工装置
G アシストガス
Ga 窒素ガス(第1アシストガス)(ガス)
Gb 酸素ガス(第2アシストガス)(ガス)
J1 センサ情報
J11 第1センサ情報
J12 第2センサ情報
J2 入力情報
J3 加工情報
J4スケジュール情報
Ls レーザビーム
M1~M5 ジョブ
P,Pa,Pb ガス圧
PF 満充填圧力
PL 下限圧力
P1 第1圧力
P2 第2圧力
SC ジョブスケジュール
t 経過時間
ta 必要加工時間
tb 残量消費時間
t1,t2,t3,t4,tB1,tB2,tB3,tB4,tB5,tB6,tB7 時刻
W ワーク

Claims (9)

  1. アシストガスを貯蔵するタンク及び前記タンク内のガス圧を測定する圧力センサを有し、前記アシストガスを精製して前記タンクに貯蔵すると共に前記タンクから外部に供給するガス精製装置と、
    レーザビームを射出し前記タンクから供給された前記アシストガスを噴出するレーザ加工ヘッドと、
    前記ガス圧が予め設定された第1圧力未満に減少した場合に、前記レーザビームの前記レーザ加工ヘッドからの射出を、加工中の加工経路を加工し終えてから割り込み停止として停止する制御装置と、を備えたレーザ加工装置。
  2. 前記制御装置は、割り込み停止の後、前記アシストガスを精製しガス圧が前記第1圧力よりも高い圧力に達した場合、停止を解除して次の加工経路に移動しレーザ加工を自動的に継続するように制御する請求項1記載のレーザ加工装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記ガス圧が前記第1圧力未満に減少した時点で、前記時点から加工中の前記加工経路を加工し終えるまでの時間である必要加工時間と、前記ガス圧が予め設定された前記第1圧力よりも低い下限圧力となるまでの時間である残量消費時間とを求めて比較し、前記必要加工時間が前記残量消費時間以上の場合に、前記ガス精製装置に対し、前記アシストガスの精製を開始するよう制御する請求項1又は請求項2記載のレーザ加工装置。
  4. 前記レーザ加工ヘッドのノズルの清掃又は集塵機の塵埃の払落しを行う安定化動作実行部を備え、
    前記制御装置は、前記割り込み停止を実行中に、前記安定化動作実行部を動作させる請求項1~3のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  5. レーザ加工に用いるアシストガスを貯蔵するタンクのガス圧が、ワークのレーザ加工中に予め設定された第1圧力未満に減少した場合に、前記ワークに対するレーザビームの射出を、加工中の加工経路を加工し終えてから割り込み停止として停止するレーザ加工方法。
  6. 前記割り込み停止の後、前記アシストガスを精製しガス圧が前記第1圧力よりも高い圧力に達した場合に、停止を解除して次の加工経路に移動しレーザ加工を自動的に継続する請求項5記載のレーザ加工方法。
  7. 前記ガス精製装置は、
    アシストガスとしての第1アシストガス及び第2アシストガスをそれぞれ貯蔵する第1タンク及び第2タンク、並びに、前記第1タンク及び前記第2タンク内のガス圧をそれぞれ測定する第1圧力センサ及び第2圧力センサと、前記第1アシストガス及び前記第2アシストガスの一方を選択的に前記レーザ加工ヘッドに供給するガス切替器と、を含み、
    前記制御装置は、
    複数のジョブの加工順を定めたジョブスケジュールに従って加工を実行し、前記第1アシストガスを用いた第1ジョブの加工における前記割り込み停止を実行した後、前記ジョブスケジュールに前記第2アシストガスを用いた第2ジョブがあるか否かを判定し、あると判定した場合に前記第2ジョブを実行する請求項1~4のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  8. 前記制御装置は、前記第2ジョブを実行中に前記第1アシストガスを精製する請求項7記載のレーザ加工装置。
  9. 前記アシストガスを、第1アシストガス及び前記第1アシストガスとは異なる種類の第2アシストガスとし、
    前記レーザ加工を、前記第1アシストガスを用いる加工の第1ジョブと前記第2アシストガスを用いる加工の第2ジョブとを含むジョブスケジュールによって実行し、
    前記第1ジョブにおいて前記割り込み停止を実行した場合、前記割り込み停止後に前記第2ジョブを実行する請求項5記載のレーザ加工方法。
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