JP2022115657A - 配送用帳票 - Google Patents

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JP2022115657A JP2021012343A JP2021012343A JP2022115657A JP 2022115657 A JP2022115657 A JP 2022115657A JP 2021012343 A JP2021012343 A JP 2021012343A JP 2021012343 A JP2021012343 A JP 2021012343A JP 2022115657 A JP2022115657 A JP 2022115657A
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宣親 田中
Nobuchika Tanaka
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Abstract

【課題】片面プリントで情報を印刷でき、製造が容易で配送品への接着性に優れる配送用帳票を提供する。【解決手段】第一紙片部と第二紙片部とが折り線を介して分離可能に連接され、第一紙片部の裏面側に粘着剤層が形成されている上紙と、少なくとも前記粘着剤層に対して剥離可能に積層された下紙とを有し、前記折り線で折り返して、第二紙片部と第一紙片部とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二紙片部に形成された切取線で囲繞される第二分離区画の一部が、第一紙片部に形成された切取線で囲繞される第一分離区画の範囲外に重なるように配されているとともに、第二分離区画内に配されている切取線により分離可能な第三区画が、第一分離区画以内の範囲に重なるように配され、かつ、第一紙片部の裏面側に第一分離区画を囲繞する粘着剤層が形成され、第二紙片部の裏面側に第二分離区画以外の範囲を粘着剤層に対して剥離可能にするための剥離層が形成されている、配送用帳票により解決される。【選択図】図1

Description

本発明は、配送用帳票に関する。
商品等を配送する際には、納品書等の商品に関する明細を記載した明細票や、配送先を記入した配送票、受領確認のための受領証などの複数の紙票が使用されている。
配送票や受領証は、商品を梱包する外装に貼付し、明細票は、その内容を外部から視認できないように、商品と一緒に梱包されたり、封筒などに封入したうえで外装に貼付されたりするのが一般的となっている。
このように配送品への取り付け形態が異なるため、これらの紙票は、夫々別体で作成される場合があるが、この場合、各紙票に記載した情報を突き合わせて確認する作業が必要となる。
しかし、この確認作業は、発送にかかる作業負担を増大させるとともに、確認作業にミスが生ずると誤配の原因となる。
このような確認作業により生ずる問題に鑑みて、例えば、下記特許文献1~下記特許文献3のような技術が提案されている。
特許文献1の技術は、表側ラベルと裏側ラベルとを貼り合せた二層構造のものであり、各々のラベルにミシン目で囲まれた領域が形成され、その表側ラベルの領域の表面が送り先や受領証等の情報を印字・印刷する部分となっており、裏側ラベルの領域の表面が購入証明書情報を印字・印刷する部分となっている。両面に各情報を印字・印刷したうえで、表側ラベルの表面側が露出するように配送品に貼付し、配送後に送り先や受領証の領域を分離除去することで、下層の裏側ラベルの領域が露出し、これをさらに分離することで、購入証明書が得られる。
また、特許文献2の技術は、貼付シートと剥離台紙とが粘着剤層及び剥離層を介して貼着された二層構造のものであり、貼付シートの表面に送り先等の情報と納品書等の情報を印字・印刷する部分がミシン目を介して配置されている。貼付シートから剥離台紙を剥離すると、貼付シートのミシン目近傍に孔が形成されるようになっており、剥離台紙の剥離後にミシン目で折り返すと、納品書等の情報を印字・印刷する部分が折り込まれるとともに、前記孔から送り先等の情報を記入する部分の裏面側の粘着剤層が露出し、ミシン目以外の他の三方縁に露出する粘着剤層と合わせて、送り先部分の裏面側に納品書部分を折り込み内包させた状態で、配送品に貼り付けることができるようになっている。
また、特許文献3の技術は、上紙部と下紙部とを有する二層構造であり、上紙部の表面にミシン目で囲まれた明細情報を印字・印刷する部分と、送り先情報を印字・印刷する部分とが折り返し線を挟んで形成されている。上紙部の裏面には、粘着剤層と剥離層を配されており、下紙部の裏面にも粘着剤層と剥離層が配されている。上紙部と下紙部の粘着剤層は対面する位置にあり、下紙の一部を剥離して上紙の粘着剤層を露出させ、折り返し線で折り返すと、送り先情報を印字・印刷する部分と明細情報を印字・印刷する部分とが表裏の位置関係となる。さらに、上紙の一部を下紙から剥離すると、明細情報を印字・印刷する部分の周縁に粘着剤層が露出して、明細情報が記入された部分を貼付面側に隠蔽するようにして、配送品に貼付できるようになる。
特開2017-97068号公報 特開2019-38210号公報 特開2017-80967号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、表裏に特定の位置に印字・印刷する構成であるため、両面プリントを行う必要がある。両面プリントは、片面プリントに比して、プリント時間が長く、プリントコストが高いという問題がある。さらに、両面プリントは、片面プリントに比して、プリンタの消耗が激しく、プリンタの耐久寿命を低減してしまう問題もある。さらに、片面プリンタで印刷可能な帳票も多く、両面ラベルプリンタの導入が必須となる特許文献1の技術は、他の帳票生産との互換性や汎用性が低く、現場作業の煩雑さが増すおそれがある。
一方、特許文献2の技術は、剥離台紙を剥離する際にミシン目近傍に孔が形成されるように複雑な形状にスリットを入れる必要があり、意図しない剥離や印字詰まりが発生する原因となるおそれがある。また、ミシン目で折り返した縁側が、孔から露出する粘着剤層の部分だけで配送品に接着されているので、この部分の接着力が低くなる。さらに、孔が形成されていない部分は、配送品と接着していないため配送品との間に隙間があり、この隙間から、異物が侵入するなどして伝票が破損し配達不可となるおそれもある。
特許文献3の技術は、上紙と下紙に形成した各粘着剤層と剥離層とを、上紙と下紙における粘着剤層と剥離層の境界位置が一致するように精度よく対面させる必要があり、さらに、両者を貼付した後に積層内面にあり目視できない境界位置に精度よくミシン目を形成する必要がある。境界位置とミシン目とが一致していないと各紙片部における上紙及び下紙の剥離や分離ができなくなるため、極めて製造難易度が高い。さらに、境界が一致していない不良品の発見が極めて困難という問題もある。
そこで、本発明の主たる課題は、片面プリントで送り先や明細等の情報を印字・印刷することができ、配送品への接着性に優れ、さらに、製造が容易な配送用帳票を提供することにある。
上記課題を解決した第一の手段は、
第一紙片部と第二紙片部とが折り線を介して分離可能に連接され、第一紙片部の裏面側に粘着剤層が形成されている上紙と、
少なくとも前記粘着剤層に対して剥離可能に積層された下紙と、を有し、
第一紙片部は、切取線で囲繞され他の部分から分離可能な第一分離区画を有し、
第一分離区画は、少なくとも第一区画と第二区画と、第一区画及び第二区画をそれぞれ別々に分離可能にする切取線とを有し、
第一区画の表面に第一情報記入部を有し、第二区画の表面に第二情報記入部を有し、
前記粘着剤層が、第一分離区画を囲繞するように配され、
第二紙片部は、切取線で囲繞され他の部分から分離可能な第二分離区画を有し、
第二分離区画は、少なくとも一つの第三区画と、第三区画を分離可能にする切取線を有し、
第三区画の表面に第三情報記入部を有し、
前記折り線で折り返して、第二紙片部と第一紙片部とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、
第二分離区画の一部が、第一分離区画の範囲外に重なるように配されているとともに、第三区画が、第一分離区画以内の範囲で重なるように配され、かつ、第二紙片部の裏面側に第二分離区画以外の範囲を粘着剤層に対して剥離可能にするための剥離層が形成されている、
ことを特徴とする、配送用帳票である。
第二の手段は、
第二紙片部の裏面側の?離層は、第二分離区画を囲繞するように配されている、上記第一の手段に係る配送用帳票である。
第三の手段は、
第二分離区画は、離間して延在する少なくとも二か所の縁部が、第一分離区画の範囲外に重なるように配されている、上記第一又は第二の手段に係る配送用帳票である。
第四の手段は、
折り線で折り返して、第二紙片部と第一紙片部とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第一分離区画を囲繞する切取線が、第二分離区画を囲繞する切取線よりも内側に位置し、第一分離区画の全範囲が、第二分離区画の範囲内に位置する、上記第二の手段に係る配送用帳票である。
第五の手段は、
下紙は、第一紙片部における第二紙片部と連接していない側の縁部と他の部分とを分離可能にする切取線を有し、折り線で折り返して、第二紙片部と第一紙片部とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二紙片部の裏面側に形成された剥離層が前記縁部に重なる、上記第一~第四の手段に係る配送用帳票である。
第六の手段は、
上紙の第二紙片部における第二紙片部と連接していない側の側縁部の少なくとも一部に第二粘着部を有し、
下紙は、少なくともこの第二粘着部を被覆するように上紙に対して剥離可能に積層され、
下紙は、第一紙片部における第二紙片部と連接していない側の縁部と、他の部分とを分離可能にする切取線を有し、
折り線で折り返して、第二紙片部と第一紙片部とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二紙片部の前記第二粘着部が下紙の前記縁部に重なる、上記第一~第四の手段に係る配送用帳票である。
第七の手段は、
折り線で折り返して、第二紙片部と第一紙片部とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二紙片部の縁が第一紙片部の縁よりも折り線側に位置する、上記第五又は第六の手段に係る配送用帳票である。
第八の手段は、
切取線で囲繞され、第三情報記入部が配されている区画が、郵便ハガキとなっている、
上記第一から第七の手段に係る配送用帳票である。
(作用効果)
本発明の上記の形態では、第一~第三情報記入部が、表面に位置しているため、片面プリントで送り先や明細等の必要な情報を印字・印刷することができる。
また、下紙を上紙から剥離した後、第一紙片部と第二紙片部とを裏面同士が対面するように折り重ねると、第一及び第二情報記入部と第三情報記入部とが表裏となる。
この時、粘着剤層は、第一分離区画を囲繞するように配されているとともに、第二分離区画は、第一分離区画の外方にその一部が重なるため、露出した粘着剤層により両紙片部が接着されて一体化されるが、第二紙片部の裏面側には第二分離区画以外の範囲を粘着剤層から剥離するための剥離層が形成されているため、第二分離区画の外側領域は、粘着剤層から剥離除去することができる。
そして、この外側領域を剥離除去することにより、第二分離区画を囲繞するように粘着剤層が露出され、第三情報記入部を配送品と対面させ、第一情報記入部及び第二情報記入部を表面側として、第三区画の周縁全体を接着させることが可能となる。つまり、配送品に対して第三情報記入部を隠蔽した状態で、かつ、異物等が挟み込まれる隙間なく配送品等に貼着することができる。
その一方で、第三区画は、粘着剤の配されていない第一分離区画に重なるように配されているため、粘着剤に対して接着されてない。このため、第一分離区画を分離することで、第三区画を配送品等の被貼着物から分離することができ、第三情報記入部に記入された内容を読みとることができる紙片を入手することができる。
また、この配送用帳票は、上紙及び下紙の対面する各面のそれぞれに粘着剤層と剥離層とを形成する必要がなく製造が容易である。
以上のとおり本発明によれば、片面プリントで送り先や明細等の情報を印字・印刷することができ、配送品への接着性に優れ、さらに、製造が容易な配送用帳票が提供される。
第一実施形態に係る配送用帳票の表面を示す平面図である。 第一実施形態に係る配送用帳票の裏面図である。 第一実施形態に係る配送用帳票の上紙の裏面側を示す図である。 第一実施形態に係る配送用帳票の下紙の表面側を示す図である。 図1及び図2のA-A断面を示す図である。 第一実施形態に係る配送用帳票の使用方法を説明するための第一の図である。 第一実施形態に係る配送用帳票の使用方法を説明するための図6おけるB-B位置における断面を示す図である。 第一実施形態に係る配送用帳票の使用法を説明するための第二の図である。 第一実施形態に係る配送用帳票の使用法を説明するための第三の図であり断面図である。 第一実施形態に係る配送用帳票の使用方法を説明するための第四の図である。 第一実施形態に係る配送用帳票の使用方法を説明するための第五の図である。 第一実施形態に係る配送用帳票の使用方法を説明するための第六の図である。 第二実施形態に係る配送用帳票の表面側の平面図である。 第二実施形態に係る配送用帳票の裏面図である。 第二実施形態に係る配送用帳票の上紙の裏面側を示す図である。 第二実施形態に係る配送用帳票の使用方法を説明するための第一の図である。 第二実施形態に係る配送用帳票の使用方法を説明するための第二の図である。 第二実施形態に係る配送用帳票の使用方法を説明するための第三の図であり断面図である。 第三実施形態に係る配送用帳票の表面側の平面図である。 第三実施形態に係る配送用帳票の裏面図である。 図19及び図20のC-C断面を示す図である。 第三実施形態に係る配送用帳票の上紙の裏面側を示す図である。 第三実施形態に係る配送用帳票の使用方法を説明するための第一の図である。 第三実施形態に係る配送用帳票の使用方法を説明するための第二の図である。 図24におけるD-D断面を示す図である。 第三実施形態に係る配送用帳票の使用方法を説明するための第三の図である。 第三実施形態に係る配送用帳票の上紙の他の裏面側の例を示す図である。 図27に示す上紙を有する第三実施形態の配送用帳票の使用時の断面図を示す図である。
次いで、本発明の実施形態を図1~図18を参照しながら以下に詳述する。まず、本発明の第一実施形態を図1~12を参照しながら説明し、さらに図13~図18を参照しながら第一実施形態を基本として、一部構造の異なる第二実施形態について、特にその異なる部分について説明する。なお、本発明及び明細書における配送用帳票や各紙の表面は、上紙の表面及び上紙側の面であり、裏面とは、下紙の露出している側の面及びその面に向く側の面である。
(第一実施形態)
「構造例」
本形態の配送用帳票1は、図1、図2及び図5等に示されるように、一枚のシート状をなす。大きさは限定されないが、例えば、日本工業規格のA列規格やB列規格等のプリンタでの印刷に適した規格の適宜の大きさとすることができる。
この配送用帳票1は、第一紙片部2と第二紙片部3とが折り線11を介して分離可能に連接され、第一紙片部2の裏面側に粘着剤層34が形成されている上紙20と、少なくともその粘着剤層34に対して剥離可能に積層された下紙40と、を有する二層積層構造となっている。図示の形態では、紙面表面を手前に向けた状態で、右側半分が第一紙片部2、左側半分が第二紙片部3となっているが、これに限定されない。例えば、左側半分が第一紙片部2、右側半分が第二紙片部3であってもよい。さらに、第一紙片部2と第二紙片部3とが折り線11を介して上下に配置されていてもよい。第一紙片部2と第二紙片部3の大きさ及び形状は、必ずしも同一である必要はない。第一実施形態では、第一紙片部2と第二紙片部3とが、同形状で同じ大きさであり、折り線11で折り返した際に、第一紙片部2と第二紙片部3とが一致するようになっている。
第一紙片部2と第二紙片部3とを分ける折り線11は、第一紙片部2と第二紙片部3とを分離可能に区画分けするものである。必ずしも限定されないが、例えば、境界線を筋入れ加工により形成したり、ミシン目やアンカット部を設けたスリット線やハーフスリット線により形成したりすればよい。なお、スリット線は、紙面を完全に貫いてカットすることで形成される線であり、ハーフスリット線は、紙面を完全に貫かずにごくわずかに紙層が残るようにしてカットすることで形成される線である。好ましくは、折り曲げと分離がともに容易に行うことができるミシン目及びアンカット部を設けたスリット線である。ミシン目のカットタイ比やアンカット部の長さや間隔は、紙の強度や大きさに応じて適宜に設計することができる。ミシン目は、略L字や略Y字のカット部が並ぶジッパーミシン目とも称される一方方向からの裂開がしやすくなっているものでもよい。また、上紙表面に、当該折り線により折り曲げることを示唆する情報を印刷等により不可変情報として印刷しておくのが望ましい。
なお、本発明に係る配送用帳票1に関し、本明細書においては、枠線や使用方法の説明など配送用帳票1を使用する者に共通する情報等を予め印刷等したものを不可変情報ということがある。これに対して、宛先、商品情報等の使用者や利用者により可変して印字・印刷する必要がある情報を可変情報ということがある。
他方で、本実施形態の配送用帳票1は、第一紙片部2の上紙20に切取線12で囲繞された第一分離区画21を有している。この第一分離区画21は切取線12で囲まれているため第一分離区画内21の範囲は、上紙20における切取線12の範囲外にある他の部分から分離可能となっている。第一分離区画21の形状は限定されないが、角部から連続的に切取線を裂開しやすいため、好ましくは、図示例のように矩形である。
第一分離区画21を囲繞する切取線12は、ミシン目やアンカット部を設けたスリット線やハーフスリット線により形成することができる。好ましくは、ミシン目であり、より好ましくは、略L字や略Y字のカット部等が並ぶジッパーミシン目である。ミシン目であれば、意図せず裂開し難く、意図しない第一分離区画の脱落が効果的に防止できる。さらに、意図した裂開が容易となる。また、ジッパーミシン目であれば、一方方向からの裂開がしやすく、他方方向からは裂開がし難いため、より、意図しない第一分離区画の脱落がし難く、意図した裂開が容易となる。ミシン目のカットタイ比やアンカット部の長さや間隔は、紙の強度や大きさに応じて適宜に設計することができる。
他方、本実施形態の配送用帳票1では、第一分離区画21は、さらに第一区画21Aと第二区画21Bと、これら第一区画21A及び第二区画21Bを別々に分離可能にする切取線13,14を有している。つまり、第一区画21A及び第二区画21Bも切取線13,14により囲繞されている。この第一区画21Aと第二区画21Bを分離可能にする切取線13,14は、第一分離区画21を囲繞する切取線12と一部が共通されていてもよい。図示の形態は、紙面上下方向の上側が第一区画21A、下側が第二区画21Bとされ、これら第一区画21A及び第二区画21Bとが切取線13,14を介して連接して配置されている。但し、本発明に係る配送用帳票1では、第一区画21Aと第二区画21Bとは連接している必要はなく、また、第一区画21A及び第二区画21B以外の他の一又は複数の区画が存在していてもよい。これらの区画については、分離可能であっても分離不能でもよいが、分離可能であるのが望ましい。
第一区画21A及び第二区画21Bをそれぞれ分離可能にする切取線13,14は、分離区画21を囲繞する切取線と同様に、適宜のミシン目やアンカット部を有するスリット線やハーフスリット線により形成することができる。好ましくは、ミシン目、特に好ましくはジッパーミシン目である。
第一区画21A及び第二区画21Bは、その角部がカットされたコーナーカット部22a,22bを有するのが望ましい。コーナーカットの位置は特に限定されない。コーナーカート部22a,22bが設けられていると、分離の起点として当該部分の近傍を摘まみやすくなる。
他方で、第一区画21Aの表面には、第一情報記入部21aが形成されている。さらに、第二区画21Bの表面に第二情報記入部21bが形成されている。第一情報記入部21a及び第二情報記入部21bは、商品の配送に必要な可変情報である諸情報を記入する部分である。図示の形態では、第一情報記入部21aは、送り先や配送先等、配送先毎に可変する情報を記入する部分となっている。第二情報記入部21bは、同様に受取人毎に可変する受領人の情報や届けられた商品を受け取った受領証明のサインを記入したり押印したりする部分となっている。もちろん第一情報記入部21a及び第二情報記入部21bに記入する情報は、これに限定されない。例えば、送り先情報や受領情報だけでなく、第一情報記入部21aと第二情報記入部21bとに共通して発送者情報を記入する部分があってもよい。また、第二情報記入部21bが配送先情報を記入する部分とされ、第一情報記入部21aに受領人情報を記入する部分となっていてもよい。
この第一情報記入部21a及び第二情報記入部21bは、例えば、記入する各情報種やその記入位置を定めるための枠や文字情報を不可変情報として印刷しておくことができる。但し、可変情報を印刷する際に、枠等が同時に印字・印刷される部分であってもよい。
他方、上紙20の第一紙片部2裏面側に形成されている粘着剤層34は、特に図3に示されるように、第一分離区画21を囲繞するように配されており、第一分離区画内には配されていない。したがって、切取線12,13,14により、第一分離区画、第一区画さらに第二区画を他の部分から分離すると、裏面側に粘着剤層がないシート状物が得られる。
粘着剤層34は、上記のとおり剥離可能に積層されている下紙40により被覆されている。下紙40を剥離することによって、上紙20の裏面側の粘着剤層34が露出される。なお、下紙40は、少なくとも第一紙片部2の粘着剤層34を被覆していればよく、第二紙片部3の側においても積層されているか否かは限定されない。図示の形態では、第一紙片部2のみに下紙40が積層されているが、例えば、上紙20と同じ大きさとして、第二紙片部3においても積層するようにすることができる。この場合、第二紙片部3の裏面側に粘着剤層や接着剤層によって下紙40を仮止めする仮止め部を形成してもよい。
下紙40を粘着剤層34に対して剥離可能に積層する技術は、必ずしも限定されない。
例えば、下紙を樹脂製の剥離フィルムが一方面にラミネートされたものとして、粘着剤層上に剥離フィルム面を対面させて積層するようにしてもよい。好ましくは、図示の形態のように、下紙40と粘着剤層34との間に剥離層45を介在さて剥離層45と共に下紙が剥離される形態である。剥離層45を印刷等によって容易に設けることができ製造が容易となるとともに、剥離フィルムを用いるよりも製造コストを安くしやすい。粘着剤層35と下紙40との間に剥離層45を介在させるようにするには、下紙40の一方面に予め剥離層45を形成した剥離紙を粘着剤層面に積層するようにすればよい。また、図示の形態は、剥離層45は、下紙40と中間紙30の間の全面にベタで設けられているが、例えば、網点印刷や模様印刷等によって部分的や散財的に形成し、剥離力や接着力を調整することができる。
剥離層45を形成するための剥離剤は、粘着剤層34に対して剥離可能な剥離層45を形成できるものを選択すればよく、必ずしも限定されない。配送用帳票に用いられる公知の剥離剤を用いることができる。具体例としては、シリコーン、変性シリコーン、長鎖アルキルポリマー、ポリオレフィン、アルキド樹脂、フッ素化合物等を挙げることができる。
一方の粘着剤層34は、配送品等の被貼着物に対して、通常の使用において剥離不能に強固に接着する粘着性を有する。粘着剤層34は、上紙20の裏面側に印刷等によって塗布することができる。予め上紙20の裏面側となる面に対して粘着剤層34を設けた後、下紙等と積層することができる。
ここで、本発明に係る配送用帳票は、製造工程のいつの段階で粘着剤層や剥離層を形成するかは、限定されない。また、粘着剤層34は、ベタで設ける必要はなく、例えば、網点印刷や模様印刷等によって部分的や散財的に形成し、剥離力や粘着力を調整することができる。
粘着剤層34を構成する粘着剤は、配送用帳票1に用いられる公知の粘着剤を用いることができる。例えば、ホットメルト系粘着剤、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、オレフィン系粘着剤、EVA系粘着剤、ウレタン系粘着剤が挙げられる。なかでも、ホットメルト系粘着剤は、乾燥工程を省略することができ、製造容易である点で望ましい。
一方で、本実施形態の配送用帳票1の第二紙片部3は、切取線16で囲繞され、他の部分から分離可能な第二分離区画51を有している。
第二分離区画51を囲繞する切取線16は、ミシン目やアンカット部を設けたスリット線やハーフスリット線により形成することができる。この切取線16は、好ましくは、ミシン目であり、特に好ましくは、意図せず分離し難く、また、操作によって分離させやすい、上記のジッパーミシン目である。アンカット部を設けたスリット線よりも、ミシン目やジッパーミシン目のほうが、切取線16の強度が高く、プリンタでの印刷時に意図せず分離するおそれが各段に低くなる。
本実施形態の配送用帳票1は、第二紙片部3の第二分離区画51の範囲内に切取線17で囲繞される第三区画54が設けられている。この第三区画54は、少なくとも第二分離区画51より狭い範囲となっている。なお、図1に示す形態では、第二分離区画51を囲繞する切取線16と接することなく、その内側に第三区画54を囲繞する切取線17が配されている形態であるが、図13に示される他の形態ように、第三区画54を囲繞する切取線17は、その一部が第二分離区画51を囲繞する切取線16と共通していてもよい。なお、第二分離区画51は、第三区画54以外の他の一又は複数の区画が存在していてもよい。これらの区画については、分離可能であっても分離不能でもよいが、分離可能であるのが望ましい。
第三区画54を囲繞する切取線17は、第二分離区画51を囲繞する切取線16と同様に、ミシン目やアンカット部を設けたスリット線やハーフスリット線により形成することができるが、好ましくは、ミシン目であり、特に好ましくは、意図せず分離し難く、また、捜査によって分離させやすい、ジッパーミシン目である。
他方、第二紙片部3の表面には、第三区画54内に第三情報記入部51aが設けられている。第三情報記入部51aは、例えば、商品名、商品価格や割引率など商品購入時の明細情報等を記入するに適した部分であり、図示の形態では、このような情報の記入により納品書として機能するようになっている。但し、第三情報記入部51aに記入される情報は、商品明細に限られず、商品の保証書や取り扱い情報、使用時の注意書き等の情報であってもよい。特に、第三情報記入部51aは、配送時に隠蔽されることが好ましい情報を記入する部分として適する。なお、第三情報記入部51aは、第一情報記入部21aや第二情報記入部21bと同様に、記入する各情報種やその記入位置を定めるための枠や文字情報を不可変情報として印刷しておくのが望ましい。但し、可変情報を印刷する際に、枠等が同時に印字・印刷される部分であってもよい。
ここで、本実施形態の配送用帳票1は、特徴的に、第一紙片部2と第二紙片部3とを分ける折り線11で、配送用帳票1を折り曲げ、第一紙片部2と第二紙片部3の裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二紙片部3に形成される第二分離区画51の一部51Eが、第一分離区画21の範囲外に重なるように配されているとともに、第二分離区画51内の第三区画54が、第一分離区画21以内の範囲で重なるように配されている。図示の形態では、第三区画54が、第一分離区画21と一致して重なるようになっているが、第一分離区画21に内包されるように重なってもよい。
特に、図示の形態では、第二分離区画51を囲繞する切取線16と接することなく、その内側に第三区画54を囲繞する切取線17が配されており、折り線11で折り返して、第二紙片部3と第一紙片部2とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第一分離区画21を囲繞する切取線12が、第二分離区画51を囲繞する切取線16よりも内側に位置し、第一分離区画21の全範囲が、第二分離区画の範囲内に位置するようになっている。
他方で、第二紙片部3の裏面側は、第二分離区画51以外の範囲を粘着剤層に対して剥離可能にするための剥離層52が形成されている。図示の形態では、第二分離区画51を
囲繞するようにして第二分離区画51以外の部分に剥離層52が形成されている。この剥離層52は、粘着剤層34が露出した状態において、第一紙片部2と第二紙片部3とを分ける折り線11で、配送用帳票2を折り曲げ、第一紙片部2と第二紙片部3の裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二分離区画51の範囲外で第一紙片部2の粘着剤層34に重なる範囲に形成されている。
この剥離層52は、第一紙片部2の裏面側の粘着剤層34に対して剥離可能又は接着不能な層であり、剥離剤の塗布や樹脂剤のラミネート等によって形成することができる。剥離剤の塗布は、印刷技術やロール転写技術など公知の技術によって形成することができる。剥離剤は、配送用帳票に用いられる公知の剥離剤を用いることができる。具体例としては、シリコーン、変性シリコーン、長鎖アルキルポリマー、ポリオレフィン、アルキド樹脂、フッ素化合物等を挙げることができる。但し、下紙40の表面側に設けられている剥離層45を形成するための剥離剤と必ずしも同種である必要はない。
他方で、本実施形態の配送用帳票1では、第二紙片部3の裏面側は、第二分離区画51の範囲内に剥離層は設けられていない。したがって、上記のように折り重ねた際に、第二分離区画51の第一分離区画21の範囲外で重なる一部51Eについては、第一紙片部2の裏面側の粘着剤層34に対して剥離不能に接着可能となっている。
上記構成の本実施形態の配送用帳票1では、第一紙片部2における下紙40を剥離し、上紙20の裏面側の粘着剤層34を露出させた後、第一紙片部2と第二紙片部3とを折り線11で折り返して、その裏面同士を対面させると、第一紙片部2の裏面側に露出する粘着剤層34により、両紙片部2,3が接着される。但し、第二紙片部3の裏面においては、第二分離区画51を囲繞するように剥離層52が設けられているため、第二分離区画51の範囲外では粘着剤層34に対して接着されないか、剥離可能に接着された態様となる。
他方で、第二分離区画51の範囲内に剥離層52が設けられておらず、さらに、第二分離区画51の一部51Eが、第一分離区画21の範囲外で重なるため、この一部51Eについては、第一紙片部2の裏面側の粘着剤層34に対して剥離不能に接着される。
そして、この状態において、第二分離区画51は、切取線16で囲繞されているとともに、第一紙片部2と第二紙片部3との境界の折り線11で両紙片部が分離可能になっているため、この切取線16及び折り線11で第二分離区画51を残して、分離することができるようになっている。第二分離区画51の範囲外は、粘着剤層34と接着していないか剥離可能なため、この範囲を第二分離区画51と分離すると、同時に第一紙片部2の粘着剤層34からも剥離され、第二分離区画51を囲繞するように粘着剤層34Aの一部又は全部が新たに露出され、この露出する粘着剤層34Aを介して配送品等の被貼着物60へ貼着することが可能となる。
さらに、第一紙片部2と第二紙片部3とが重ねられた状態では、第三区画54は裏面側に粘着剤層34が配されていない第一分離区画21の範囲内に重なるため、第一分離区画21と第三区画54とは接着されない。したがって、第一分離区画21を切取線12で分離した後、その分離された範囲を通して、第三区画54を切取線17によって切取り他の部分から分離することができる。
この分離された第一分離区画21と、第一分離区画21内にある別々に分離可能な第一区画21A、第二区画21B、さらに第一分離区画21を分離した範囲を通して分離される第三区画54は、いずれも各面に粘着剤層34を有さないシート状をなすものとなる。
ここで、本実施形態の配送用帳票1では、上紙20、下紙40は、公知の紙を用いることができ、例えば、クラフト紙、上質紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙で構成することができる。上紙20は、可変情報の印字・印刷に優れた上質紙が望ましい。紙の坪量が限定されないが、64~200g/m2程度あるのが望ましい。
また、第三区画54は、葉書サイズであるのが望ましい。葉書サイズとは、90~107×140~154mmである。第三区画54が葉書サイズであると、例えば、上記のように、第三区画54を他の部分から分離して得られるシート状物70を葉書として使用することが可能となる。なお、葉書として郵送するには2g以上6g以下である必要があるため、本発明に係る配送用帳票1では、この分離されるシート状物70となる部分の総重量が2g以上6g以下であるのが望ましい。これは、上紙20の坪量により調整することができる。
「使用方法例」
次いで、第一実施形態の配送用帳票1の使用方法を、商品を購入した購入者に、その商品を梱包した配送品60を送付する態様を例に説明する。
まず、図1及び図2に示す枚葉の状態において、第一情報記入部21a、第二情報記入部21b、第三情報記入部51aに必要な可変情報を記入する。本使用方法例では、第一情報記入部21aに、商品の送り先住所、受取人の氏名等の配送先情報、第二情報記入部21bに受領人の氏名等の受領証情報を記入し、第三情報記入部51aには、商品の商品名、金額、割引額等の納品書情報を記入するようにしている。このとき、第一情報記入部21a、第二情報記入部21b、第三情報記入部51aは同一紙面である表面側にあるため、片面プリントにより可変情報を印字・印刷することができる。
各情報記入部に可変情報を記入した後には、図6に示すように、第一紙片部2における下紙40を上紙20から剥離して、上紙20の第一紙片部2の裏面側の粘着剤層34を露出させる。
次いで、この粘着剤層34が露出した状態で、第一紙片部2と第二紙片部3の裏面側が対面するように折り返すと、図7に断面を示すように、第一分離区画21の範囲外に重なる第二分離区画51の一部51Eが、第一紙片部2の裏面側の粘着剤層34に対して剥離不能に接着され、第一紙片部2と第二紙片部3とが積層一体化する。そして、この折り返しにより、第一情報記入部21a及び第二情報記入部21bと第三情報記入部51aとが表裏の位置関係となるとともに、第二紙片部3の裏面にある第二分離区画51を囲繞するように設けられた剥離層52が粘着剤層34に対面する。
第一紙片部2と第二紙片部3とを接着した後には、図8及び図9に示すように、第二紙片部3における第二分離区画51の範囲外の部分を折り線11及び切取線16で分離して除去する。この部分は、粘着剤層34と対面する部分に剥離層52が設けられているため、第一紙片部2の裏面側の粘着剤層34に対して接着しないか剥離可能に接着しており、第二分離区画51を残して分離される。そして、このように第二分離区画51の範囲外の部分を切取線16で分離して除去することで、折り返しによって第二紙片部3により一時的に隠蔽された粘着剤層34の一部34Aが第二分離区画51を囲繞するようにして再度露出される。
このように第二分離区画51を囲繞するように粘着剤層34Aが露出されたならば、図10に示すように、この露出する粘着剤層34Aを介して、配送先情報が記入された第一情報記入部21aが表面側となるようにして配送用帳票1を配送品60に貼付する。このとき、第三情報記入部51aは、配送品60に対面するように貼付されるため、第三情報記入部51aに記入した情報が隠蔽され外部から視認することができないようになる。それとともに、第三情報記入部51aが設けられている第三区画54は第二分離区画51内に設けられているため、第二分離区画51を囲むように配されている粘着剤層34Aによって、第三区画54の周囲が隙間なく配送品に貼着される。
次いで、配送品60が配送先に配送された後には、図11に示すように、配達人が第二情報記入部21bの受領証部分に受領人より押印等により受領証明情報を記入してもらい、切取線14により第二区画21Bを上紙20の他の部分より剥離して受領証明書とする。この第二区画21Bは、裏面側に粘着剤層34が設けられていない第一分離区画21内にあるため、粘着性を示さないシート状物として得ることができる。さらに、必要に応じて、配送品60を受け取った受取人等が、切取線13によって第一区画21Aを上紙20の他の部分から分離する。
図示の形態では、第一区画21Aと第二区画21Bを分離すると第一分離区画21が全て無くなる形態であるが、一部が残っている形態であってもよい。残る部分がある場合には、必要二応じてその部分を切取線12で分離除去すればよい。
第一分離区画21が他の部分から分離されると、第一分離区画21の範囲内において重なっていた第二紙片部3における第三区画54が露出する。このように第三区画54が露出したならば、図12に示すように、第三区画54を囲繞する切取線17を切り取って他の部分から分離する。配送品60に対面していた第三情報記入部51aが露出されるようにして、第三区画51が分離される。
かくして分離した第三区画54は、粘着性を示さない一枚のシート状となり、第三情報記入部51aに記入された情報により納品書や明細書として利用することが可能となる。なお、この部分が葉書サイズであれば、葉書として使用しやすくなる。その場合、例えば、第三情報記入部51aに商品の使用感などのアンケート情報を記入する部分として、納品書ではなくアンケート葉書とする態様とすることができる。
(第二実施形態)
次いで、本発明の第二実施形態の配送用帳票1を図13~図18を参照しながら説明する。なお、第一の実施形態と同様の構成については上記のとおりであり、特に第二実施形態に特有の構成を説明する。また、本形態では構造を説明しつつ使用方法も説明する。
第一実施形態では、第二分離区画51を囲繞する切取線16と接することなく、その内側に第三区画54を囲繞する切取線17が配されており、折り線11で折り返して、第二紙片部3と第一紙片部2とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第一分離区画21を囲繞する切取線12が、第二分離区画51を囲繞する切取線16よりも内側に位置し、第一分離区画21の全範囲が、第二分離区画の範囲内に位置するようになっていたが、第二実施形態の配送用帳票1は、第三区画54を囲繞する切取線17が、第二分離区画51を囲繞する切取線16と一部が共有されており、第二紙片部3と第一紙片部2とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二分離区画51における離間して延在する二か所の縁部51Eが、第一分離区画21の範囲外に重なるようになっている。なお、図示の形態では、第二分離区画51が矩形であるが、第二分離区画51は、矩形に限定されない。但し、第二分離区画51における離間して延在する二か所の縁部51Eの一方のみが、第一分離区画21の範囲外に重なるようになっていてもよい。
このように第二分離区画51における離間して延在する二か所の縁部が、第一分離区画21の範囲外に重なれば、第一紙片部2と第二紙片部3とが少なくとも二か所で接着させるため、例えば、第二分離区画51の範囲外を粘着剤層34から剥離分離する際に、第二分離区画51がともに分離されてしまうおそれを十分に小さくすることができる。
他方で、第二実施形態の配送用帳票では、下紙40に切取線15が設けられており、それぞれ別途に上紙20から剥離できるようになっている。この下紙40の切取線15は、ミシン目、スリット線、アンカット部を設けたスリット線やハーフスリット線により形成することができる。図示の形態では、下紙40が第二紙片部3には重なっていないが、重ねられていてもよい。この場合、第二紙片部3と下紙とを一時的に接着するように仮止め部を設けてもよい。また、特に、上紙と下紙との大きさを同じにすると、配送用帳票1の厚さが全体で均一になり、プリンタによる印刷適性により優れたものとなる。
また、この下紙40の切取線15は、第一紙片部2における第二紙片部3と連接していない側の縁部40Eと他の部分40Aとを分離可能にするように配されている。第二の実施形態では、この縁部40Eは、折り線11で折り返して、第二紙片部3と第一紙片部2とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二紙片部3の裏面側に形成された剥離層52と重なる位置となっている。
このため、特に図16に示すように、切取線15によって前記縁部40Eを残して、下紙40の他の部分40Aを剥離した後、折り線11で折り返すと、図17及び図18に示すように、第二紙片部3の第一紙片部2と連接していない側の縁部の剥離層52が、前記下紙40の縁部40Eと対面して重なる。
そして、この重なり部分52eは、下紙40の縁部40Eにより粘着剤層34が露出していないため、第一紙片部2と第二紙片部3とが仮接着もせず、接着しないようになっている。したがって、第二紙片部51におけるこの非接着の重なり部分は非常に摘みやすくなっており、第二分離区画51の範囲外を切取線16及び折り線11で切り離して他の部分から分離するとともに、第一紙片部2の粘着剤層34から剥離する操作を行う際の、起点としやすく、分離操作が非常にしやすくなる。なお、下紙40の縁部40Eは、第二分離区画51の範囲外を分離除去した後に、上紙から剥離すればよい。
第二実施形態の配送用帳票では、好ましく、図示の形態のように、折り線11で折り返して、第二紙片部3と第一紙片部2とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二紙片部3の縁3Eが第一紙片部2の縁2Eよりも折り線11側に位置するようになっているのがよい。より重なり部分52eを摘まみやすくなる。
そして、上記の重なり部分52eを摘まみ、第二分離区画51の範囲外を分離除去した後は、第一実施形態と同様に被貼着物に対して貼着可能になる。
(第三実施形態)
次いで、本発明の第三実施形態の配送用帳票1を図19~図28を参照しながら説明する。なお、第一の実施形態及び第二の実施形態と同様の構成については、上記のとおりであり、主に第三実施形態に特有の構成を説明する。また、本形態では構造を説明しつつ使用方法も説明する。
第三の実施形態では、図19に示されるように、第二実施形態と同様に第三区画54を囲繞する切取線17が、第二分離区画51を囲繞する切取線16と一部が共有され、第二分離区画51における離間して延在する二か所の縁部51Eを有している。そして、特に、第二紙片部3と第一紙片部2とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、折り線11と同方向に延在する縁部51Eが、第一分離区画21の範囲外に重なるようになっている。なお、図示の形態では、第二分離区画51が矩形であるが、第二分離区画51は、矩形に限定されない。また、第二分離区画51における離間して延在する二か所の縁部51Eの一方のみが、第一分離区画21の範囲外に重なるようになっていてもよい。
他方、第三実施形態の配送用帳票1は、特に図22に示されるように、上紙20の第二紙片部3における第一紙片部3と連接していない側、つまり折り線11と反対側に位置する縁3E側の側縁部の少なくとも一部に第二粘着部35が形成されている。図22に示す形態は、側縁3Eに沿う全範囲に第二粘着剤層35が形成されているが、一部のみに第二粘着剤層35が形成されていてもよい。
また、図22に示す形態は、第二分離区画51より縁3E側に位置する側縁部の全範囲に第二粘着剤層35が形成されているが、例えば、図27に示すように、第二分離区画51より縁3Eにより近い側縁部のみに第二粘着剤層35が形成されていてもよい。この図27に示す形態では、第二粘着剤層35と第二分離区画51との間の範囲には、剥離層52が存在していてもよいし、存在していなくてもよい。
他方で、第三実施形態では、図20に示されるように、下紙40は、第一紙片部2の裏面側の粘着剤層34とともに、この第二粘着剤層35を被覆するように上紙に対して剥離可能に積層されている。特に、図示の形態では、上紙と下紙とが大きさが同じとなっており、配送用帳票1の厚さが全体で均一になっており、プリンタによる印刷適性が、特に優れるものとなっている。
第三実施形態における下紙40は、第二実施形態と同様に、第一紙片部における第二紙片部と連接していない側の縁部40Eと、他の部分40Aとを分離可能にする切取線15が設けられており、それぞれ別途に上紙20から剥離できるようになっている。この下紙40の切取線15は、第二実施形態と同様に、ミシン目、スリット線、アンカット部を設けたスリット線やハーフスリット線により形成することができる。
第三実施形態に係る配送用帳票1では、特徴的に、折り線11で折り返して、第二紙片部3と第一紙片部2とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二紙片部3の前記第二粘着部35が、この下紙40の前記縁部40Eに重なる位置に形成されている。
さらに、第三実施形態に係る配送用帳票では、好ましく第二分離区画51における離間して延在する二か所の縁部が、第一分離区画21の範囲外に重なるように配されているとともに、下紙40の縁部40Eには実質的に重ならない位置に形成されている。
このため、特に図23に示すように、切取線15によって前記縁部40Eを残して、下紙40の他の部分40Aを剥離した後、折り線11で折り返すと、図24及び図25に示すように、第二紙片部3の第一紙片部2と連接していない側の縁部の第二粘着剤層35が、前記下紙40の縁部40Eと対面して重なって接着されるとともに、第二分離区画51における離間して延在する二か所の縁部51Eが、下紙40の他の部分40Aの剥離除去によって露出された第一分離区画外の粘着剤層34に接着される。
そして、下紙40の縁部40Eと第二粘着剤層35と重なる部分は、下紙40の縁部40Eによって上紙裏面の粘着剤層34が露出されていないため、第一紙片部2と第二紙片部3とが接着されない。したがって、第二紙片部51における切取線で囲繞される第二分離区画51以外の範囲は、第二紙片部3裏面側の剥離層52及び下紙40の縁部40Eの介在によって、第一紙片部2の裏面側の粘着剤層34と剥離不能に接着されない。
このため、第三実施形態に係る配送用帳票1では、上記のとおり下紙40の縁部40E以外の他の部分40Aを剥離除去し、折り線11で折り返して、第一紙片部2と第二紙片部3の裏面側同士を折り重ねた後には、図25及び図26の断面図に示されるように、前記下紙40Eを上紙20から剥離するとともに、一体的に第二紙片部3の第二分離区画51の範囲外の部分を、切取線17を介して分離することができるようになる。このように上紙20から下紙40の縁部40Eと第二紙片部3の第二分離区画51以外の部分を剥離除去すると、第一紙片部2の裏面側の粘着剤層34の一部34Aが第二分離区画51を囲繞するように露出され、第一実施形態と同様に被貼着物に対して貼着可能になる。
なお、第三実施形態の配送用帳票1においても、第二実施形態と同様に、好ましく、図示の形態のように、折り線11で折り返して、第二紙片部3と第一紙片部2とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二紙片部3の縁3Eが第一紙片部2の縁2Eよりも折り線11側に位置するようになっているのがよい。下紙40の縁部40Eが、第二紙片部3によって、完全に被覆されないため、縁部40を上紙20より剥離する操作がしやすくなる。
ここで、第三実施形態の配送用帳票1では、図22に示すように、上紙20の裏面側において、第二分離区画51より折り線11と反対側に位置する縁側に位置する側縁部33の全範囲に第二粘着剤層35が形成されている場合には、折り線11で折り返した際に、図25の断面図に示されるように、第二分離区画51を囲繞する切取線17のうち、第二紙片部3の縁3Eに近い側の部分と、下紙40の切取線15の位置が実質的に一致するようにする。完全一致が望ましいが、例えば、製造上の誤差や折り返し操作に伴う多少の誤差があってもよい。この場合においても3mm程度のずれとするのがよい。
なお、図27に示すように、上紙20の裏面側において、第二分離区画51より折り線11と反対側に位置する縁側に近い側縁部33のみに第二粘着剤層35が形成されている場合には、図28に示すように、第二分離区画51を囲繞する切取線17のうち、第二紙片部3の縁3Eに違い側の部分と、下紙40の切取線15の位置が実質的に一致するようにする必要はない。
この第三実施形態の配送用帳票1も、被着体に貼着された後の操作は同様であり、第一実施形態及び第二実施形態と同様の作用効果を奏する。
1…配送用帳票、2…第一紙片部、2E…第一紙片部の縁、3…第二紙片部、3E…第二紙片部の縁、33…第二紙片部の縁部、11…折り線、12…第一分離区画を囲繞する切取線、13…第一区画を分離するための切取線、14…第二区画を分離するための切取線、15…下紙の切取線、16…第三区画を囲繞する切取線、17…第四区画を囲繞する切取線、20…上紙、21…第一分離区画、21A…第一区画、21B…第二区画、21a…第一情報記入部、21b…第二情報記入部、22a,22b…コーナーカット部、34…粘着剤層、34A…新たに露出する粘着剤層、35…第二粘着剤層、40…下紙、40E…下紙の縁部、40A…下紙の縁部以外の部分、45…剥離層、51…第二分離区画、51E…第二分離区画の一部、51a…第三情報記入部、52…第二紙片部裏面側の剥離層、52e…第二分離区画を囲繞する剥離層と下紙の縁部との重なり部分、54…第三区画、60…被貼着物(配送品)、70…シート状物、71…納品書。

Claims (8)

  1. 第一紙片部と第二紙片部とが折り線を介して分離可能に連接され、第一紙片部の裏面側に粘着剤層が形成されている上紙と、
    少なくとも前記粘着剤層に対して剥離可能に積層された下紙と、を有し、
    第一紙片部は、切取線で囲繞され他の部分から分離可能な第一分離区画を有し、
    第一分離区画は、少なくとも第一区画と第二区画と、第一区画及び第二区画をそれぞれ別々に分離可能にする切取線とを有し、
    第一区画の表面に第一情報記入部を有し、第二区画の表面に第二情報記入部を有し、
    前記粘着剤層が、第一分離区画を囲繞するように配され、
    第二紙片部は、切取線で囲繞され他の部分から分離可能な第二分離区画を有し、
    第二分離区画は、少なくとも一つの第三区画と、第三区画を分離可能にする切取線を有し、
    第三区画の表面に第三情報記入部を有し、
    前記折り線で折り返して、第二紙片部と第一紙片部とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、
    第二分離区画の一部が、第一分離区画の範囲外に重なるように配されているとともに、第三区画が、第一分離区画以内の範囲で重なるように配され、かつ、第二紙片部の裏面側に第二分離区画以外の範囲を粘着剤層に対して剥離可能にするための剥離層が形成されている、
    ことを特徴とする、配送用帳票。
  2. 第二紙片部の裏面側の?離層は、第二分離区画を囲繞するように配されている、請求項1記載の配送用帳票。
  3. 第二分離区画は、離間して延在する少なくとも二か所の縁部が、第一分離区画の範囲外に重なるように配されている、請求項1又は2記載の配送用帳票。
  4. 折り線で折り返して、第二紙片部と第一紙片部とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第一分離区画を囲繞する切取線が、第二分離区画を囲繞する切取線よりも内側に位置し、第一分離区画の全範囲が、第二分離区画の範囲内に位置する、請求項2記載の配送用帳票。
  5. 下紙は、第一紙片部における第二紙片部と連接していない側の縁部と他の部分とを分離可能にする切取線を有し、折り線で折り返して、第二紙片部と第一紙片部とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二紙片部の裏面側に形成された剥離層が前記縁部に重なる、請求項1~4の何れか1項に記載の配送用帳票。
  6. 上紙の第二紙片部における第二紙片部と連接していない側の側縁部の少なくとも一部に第二粘着部を有し、
    下紙は、少なくともこの第二粘着部を被覆するように上紙に対して剥離可能に積層され、
    下紙は、第一紙片部における第二紙片部と連接していない側の縁部と、他の部分とを分離可能にする切取線を有し、
    折り線で折り返して、第二紙片部と第一紙片部とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二紙片部の前記第二粘着部が下紙の前記縁部に重なる、請求項1~4の何れか1項に記載の配送用帳票。
  7. 折り線で折り返して、第二紙片部と第一紙片部とを裏面同士が対面するように折り重ねた際に、第二紙片部の縁が第一紙片部の縁よりも折り線側に位置する、請求項5又は6記載の配送用帳票。
  8. 切取線で囲繞され、第三情報記入部が配されている区画が、郵便ハガキとなっている、請求項1~7の何れか1項に記載の配送用帳票。
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