JP2022115498A - 3次元映像表示装置 - Google Patents

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拓也 大村
Takuya Omura
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久幸 佐々木
Hisayuki Sasaki
真宏 河北
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Abstract

【課題】小型な3次元映像表示装置を提供する。【解決手段】3次元映像表示装置1は、投射型表示デバイス10と、透過状態及びレンズ状態を切り替え可能な微小レンズが2次元状に配列された拡散スクリーン12と、レンズ状態及び透過状態を切り替え可能な第1コリメートレンズ13と、視点映像v毎に配置され、レンズ状態及び透過状態を切り替え可能な結像レンズ14と、結像レンズ14が集光した各視点映像vの光を反射光として反射するミラー15とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の視点映像で構成された多視点映像を投射することで3次元映像を表示する3次元映像表示装置に関する。
従来、3Dメガネを用いた2眼方式を筆頭として、多種多様な3次元映像表示方式が提案されている。例えば、表示デバイスが多視点映像を表示スクリーンの背面から重畳投射することで、高密度な光線群を再生する3次元映像表示方式が提案されている(特許文献1,2)。
従来技術では、特殊なメガネが不要で、水平・垂直に視差を有する自然な3次元映像を再生できる。また、従来技術では、表示デバイスとしてプロジェクタなどの投射型表示デバイスを用いることで、大画面での3次元映像表示が可能である。
特開2017-62295号公報 特開2020-60711号公報
前記した従来技術では、投射型表示デバイスの筐体サイズ、及び、投射型表示デバイスから表示光学系までの投射距離が長くなるため、奥行き方向のサイズ(奥行きサイズ)が大きくなる。さらに、従来技術では、表示光学系において、結像レンズにより各視点映像を拡大して拡散スクリーンに投射するため、結像レンズと拡散スクリーンとの距離も長くなり、奥行きサイズが大きくなる。このような理由により、従来技術では、表示装置全体の奥行きサイズが大きくなってしまう。
以下、図10を参照し、前記した奥行きサイズについて具体的に説明する。図10に示すように、表示装置9は、複数台の投射型表示デバイス90と、表示光学系91とを備える。また、表示光学系91は、コリメートレンズ92と、結像レンズ93と、拡散スクリーン94とで構成されている。
なお、図10では、多視点映像V、観察者αを図示すると共に、光線を点線矢印で図示した。以後、X軸方向が水平方向、Y軸方向が垂直方向、Z軸方向が奥行き方向を表すこととする。
投射型表示デバイス90は、コリメートレンズ92の焦点距離fに配置する。また、投射型表示デバイス90は、複数の視点映像vが2次元状に配列された多視点映像Vを投射する。結像レンズ93は、各視点映像vと対応するように2次元状に配列する。多視点映像Vの光線は、コリメートレンズ92により平行光に変換され、結像レンズ93により単一の視点映像vとして出射される。そして、各視点映像vの光線は、結像レンズ93の焦点距離fに集光した後、拡大して拡散スクリーン94に投射される。なお、dはコリメートレンズ92と結像レンズ93との距離、dは結像レンズ93による視点映像vの集光面と拡散スクリーン94との距離である。
拡散スクリーン94は、入射する離散的な光線群を僅かに拡散し、連続的な輝度分布の光線群として出射する。図11に示すように、拡散スクリーン94として、微小な凸レンズ95aが2次元状に配列されたレンズアレイ95を使用できる。なお、レンズアレイ95のレンズサイズは、拡散スクリーン94に入射する視点映像vの1画素の光線よりも小さくする必要がある。
ここで、拡散角θは、以下の式(1)で表され、入射する視点映像vの光線の角度間隔と同一にすることが好ましい。なお、pはレンズアレイ95のレンズピッチ、fはレンズアレイ95の焦点距離である。
Figure 2022115498000002
以上のように、表示装置9は、拡散スクリーン94から射出された高密度な光線群が空間に光学像を結像するので、観察者αが3次元映像を知覚できる。さらに、表示装置9は、投射型表示デバイス90及び表示光学系91の組を増やすことで、3次元映像の表示サイズを拡大できる。
その一方、表示装置9では、拡散スクリーン94上のある一点において、原理的に複数の視点映像vを重畳する必要がある。そのため、表示装置9では、結像レンズ93と拡散スクリーン94との距離を長くする必要があり、表示光学系91の奥行きサイズが大きくなってしまう。さらに、表示装置9では、投射型表示デバイス90を表示光学系91の背面に配置するため、投射型表示デバイス90の筐体サイズと投射距離(焦点距離f)とが増大し、奥行きサイズが大きくなる。
以下、図12を参照し、従来技術の別の構成例について説明する。図12に示すように、表示装置9Aは、表示光学系91Aとして、2枚のコンデンサーレンズ96,97をさらに備える。
コンデンサーレンズ96は、結像レンズ93の焦点距離fに配置する。このコンデンサーレンズ96が視点映像vの光を拡散スクリーン94の所定位置に集光するので、その結果、全ての視点映像vが拡散スクリーン94の同一領域に投射される。
コンデンサーレンズ97は、各視点映像vの光を観察者αが位置する最適視聴距離Lに集光する。例えば、コンデンサーレンズ97は、コンデンサーレンズ96の焦点距離fに配置する。
ここで、最適視聴距離Lは、以下の式(2)表される。なお、fは、コンデンサーレンズ97の焦点距離であり、f≧fである。
Figure 2022115498000003
表示装置9Aでは、最適視聴距離Lから離れても、観察者αが3次元映像を知覚することができる。さらに、表示装置9Aでは、投射型表示デバイス90及び表示光学系91Aの組を増やすことで、3次元映像の視域角を拡大できる。
その一方、表示装置9Aでは、視点映像vを拡大して拡散スクリーン94に投射するために、コンデンサーレンズ96と拡散スクリーン94との距離が長くなり、表示光学系91の奥行きサイズが大きくなってしまう。さらに、表示装置9Aでは、投射型表示デバイス90の筐体サイズと投射距離(焦点距離f)とが増大し、奥行きサイズが大きくなってしまう。
そこで、本発明は、小型な3次元映像表示装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る3次元映像表示装置は、複数の視点映像で構成された多視点映像を投射することで3次元映像を表示する3次元映像表示装置であって、投射手段と、拡散手段と、第1コリメートレンズと、結像レンズと、反射手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、投射手段は、多視点映像を投射する。
拡散手段は、投射手段が投射した多視点映像の光を透過する透過状態と、投射手段の反対側からの反射光を拡散するレンズ状態と、を切り替え可能な微小レンズで構成されている。
第1コリメートレンズは、拡散手段が透過した多視点映像の光を平行光として出射するレンズ状態と、拡散手段の反対側からの反射光を透過する透過状態と、を切り替え可能である。
結像レンズは、視点映像毎に配置され、第1コリメートレンズが出射した平行光を視点映像の光として集光するレンズ状態と、第1コリメートレンズの反対側からの反射光を透過する透過状態と、を切り替え可能である。
反射手段は、結像レンズが集光した各視点映像の光を反射光として反射する。
すなわち、3次元映像表示装置では、拡散手段、第1コリメートレンズ及び結像レンズとして、レンズ状態及び透過状態を切り替え可能なレンズ/透過切替レンズを採用している。これにより、3次元映像表示装置は、奥行き方向で光線を折り返す反射型の構成を実現でき、従来技術と比べて奥行きサイズを半分程度に小型化できる。
本発明によれば、小型な3次元映像表示装置を提供できる。
第1実施形態において、レンズ/透過切替レンズの動作原理を説明する説明図であり、(a)はレンズ状態を表し、(b)は透過状態を表す。 第1実施形態において、円偏光を用いたときのレンズ状態及び透過状態の切り替えを説明する説明図であり、(a)はレンズ状態を表し、(b)は透過状態を表す。 第1実施形態において、直線偏光を用いたときのレンズ状態及び透過状態の切り替えを説明する説明図であり、(a)はレンズ状態を表し、(b)は透過状態を表す。 第1実施形態に係る3次元映像表示装置の概略構成図であり、(a)は光線がミラーに入射するまでを表し、(b)は光線がミラーで反射された後を表す。 第2実施形態に係る3次元映像表示装置の概略構成図であり、(a)は光線がミラーに入射するまでを表し、(b)は光線がミラーで反射された後を表す。 第3実施形態に係る3次元映像表示装置の概略構成図であり、(a)は光線がミラーに入射するまでを表し、(b)は光線がミラーで反射された後を表す。 第4実施形態に係る3次元映像表示装置の概略構成図であり、(a)は光線がミラーに入射するまでを表し、(b)は光線がミラーで反射された後を表す。 第5実施形態において、焦点距離切替レンズの動作原理を説明する説明図であり、(a)は焦点距離が長い状態を表し、(b)は焦点距離が短い状態を表す。 第5実施形態に係る3次元映像表示装置の概略構成図であり、(a)は光線がミラーに入射するまでを表し、(b)は光線がミラーで反射された後を表す。 従来の表示装置の概略構成図である。 従来技術における拡散スクリーンを説明する説明図である。 従来の表示装置の概略構成図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。但し、以下に説明する各実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本発明を以下のものに限定しない。また、同一の手段には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(第1実施形態)
[レンズ/透過切替レンズの動作原理]
前記したように、第1実施形態に係る3次元映像表示装置1(図4)は、レンズ状態及び透過状態を切り替え可能なレンズ/透過切替レンズ100を採用している。そこで、図1を参照し、レンズ/透過切替レンズ100の動作原理を説明した後、3次元映像表示装置1の構成を説明する。
図1に示すように、レンズ/透過切替レンズ100は、偏光回折レンズ110と、凸レンズ120とを備える。なお、図1では、図面を見やすくするため、水平方向に配列された3個のレンズ/透過切替レンズ100を図示した。
偏光回折レンズ110は、偏光方向に応じて焦点距離の正負が変化するレンズである。例えば、偏光回折レンズ110は、周期的に配向された液晶ポリマーで構成できる(Optica, Vol. 2, No. 11, pp. 958-964, November 2015)。なお、偏光回折レンズ110は回折光学素子の一種であるため、原理的に波長により回折角度が変化し、色収差が生じる場合がある。そこで、色収差を防止するため、RGBの各波長において同一の回折角度を有する波長選択性を有する偏光回折レンズ110を用いることが好ましい。
凸レンズ120は、偏光回折レンズ110毎に配置されたものであり、例えば、一般的な凸レンズである。ここで、凸レンズ120は、偏光回折レンズ110の後段に配置する。なお、レンズ/透過切替レンズ100は、凸レンズ120の代わりに、より薄型な回折レンズを用いてもよい(不図示)。
ここで、凸レンズ120の焦点距離をfとする。また、右円偏光の光線が入射したときの偏光回折レンズ110の焦点距離を+f、左円偏光の光線が入射したときの偏光回折レンズ110の焦点距離を-fとする。図1(a)に示すように、レンズ/透過切替レンズ100に右円偏光の平行光が入射した場合、偏光回折レンズ110及び凸レンズ120の焦点距離が合算されて、レンズ/透過切替レンズ100の焦点距離がf/2となる。従って、レンズ/透過切替レンズ100は、レンズ状態となり、その焦点距離f/2に集光する凸レンズとして機能する。
一方、図1(b)に示すように、レンズ/透過切替レンズ100に左円偏光の平行光が入射した場合を考える。この場合、偏光回折レンズ110の焦点距離が負のため、偏光回折レンズ110及び凸レンズ120の間でレンズ作用が相殺される。従って、レンズ/透過切替レンズ100が透過状態となり、入射光が屈折することなく透過する。このように、レンズ/透過切替レンズ100は、光線の偏光方向に応じて、レンズ状態と透過状態とを切り替えることができる。
続いて、図2を参照し、3次元映像表示装置1におけるレンズ/透過切替レンズ100の使用方法を説明する。なお、図2では、レンズ/透過切替レンズ100がレンズ状態のときに実線で図示し、透過状態のときに破線で図示した。また、図2では、図面を見やすくするため、偏光回折レンズ110及び凸レンズ120で構成されるレンズ/透過切替レンズ100を1つの凸レンズとして図示した。
図2に示すように、レンズ/透過切替レンズ100は、円偏光を用いて、光線の入射方向に応じてレンズ状態と透過状態を切り替える。前記と同様、レンズ/透過切替レンズ100は、右円偏光の光線が入射したときにレンズ状態となり、左円偏光の光線が入射したときに透過状態となることとする。また、レンズ/透過切替レンズ100では、入射光及び出射光の偏光方向が変化しないこととする。
図2(a)に示すように、右円偏光の光線が図面右側からレンズ/透過切替レンズ100に入射した場合を考える。この場合、レンズ/透過切替レンズ100がレンズ状態なので、入射した光線は、焦点距離に集光した後に発散し、ミラー130に到達する。このとき、光線の偏光方向は、右円偏光のまま維持される。
次に、図2(b)に示すように、光線がミラー130で反射されることで、偏光方向が右円偏光から左円偏光に反転する。そして、左円偏光の光線が図面左側からレンズ/透過切替レンズ100に入射する。この場合、レンズ/透過切替レンズ100が透過状態なので、ミラー130からの反射光は、そのまま透過する。このように、レンズ/透過切替レンズ100は、光線の入射方向に応じて、レンズ状態と透過状態とを切り替えることができる。
図3に示すように、レンズ/透過切替レンズ100では、円偏光の代わりに、直線偏光を用いることもできる。ここで、レンズ/透過切替レンズ100は、水平偏光の光線が入射したときにレンズ状態となり、垂直偏光の光線が入射したときに透過状態となることとする。また、1/4波長板140をレンズ/透過切替レンズ100とミラー130との間に配置する。この1/4波長板140は、直線偏光を円偏光に変換するものである。
図3(a)に示すように、水平偏光の光線が図面右側からレンズ/透過切替レンズ100に入射した場合を考える。この場合、レンズ/透過切替レンズ100がレンズ状態なので、入射した光線は、焦点距離に集光した後に1/4波長板140で右円偏光に変換され、焦点距離に集光された後に発散し、ミラー130に到達する。
次に、図3(b)に示すように、光線がミラー130で反射されることで、光線の偏光方向が右円偏光から左円偏光に反転する。そして、ミラー130からの反射光は、1/4波長板140で垂直偏光に変換された後、図面左側からレンズ/透過切替レンズ100に入射する。この場合、レンズ/透過切替レンズ100が透過状態なので、ミラー130からの反射光は、そのまま透過する。
[3次元映像表示装置の構成]
図4を参照し、第1実施形態に係る3次元映像表示装置1の構成について説明する。
3次元映像表示装置1は、複数の視点映像vで構成された多視点映像Vを投射することで、3次元映像を表示するものである。図4に示すように、3次元映像表示装置1は、投射型表示デバイス(投射手段)10と、表示光学系11とを備える。表示光学系11は、拡散スクリーン(拡散手段)12と、第1コリメートレンズ13と、結像レンズ14と、ミラー(反射手段)15とを備える。
この3次元映像表示装置1は、図10の表示装置9と光学的に等価な構成である。また、拡散スクリーン12、第1コリメートレンズ13及び結像レンズ14は、図1及び図2のレンズ/透過切替レンズ100と同様、レンズ状態及び透過状態を切り替え可能である。
本実施形態では、3次元映像表示装置1は、円偏光を用いて、レンズ状態と透過状態とを切り替えることとする(図1、図2参照)。本実施形態では、右円偏光が請求項に記載の第1偏光方向であり、右円偏光と反対の左円偏光が第2偏光方向である。
投射型表示デバイス10は、例えば、多視点映像Vを投射する一般的なプロジェクタである。また、投射型表示デバイス10は、多視点映像Vの光を右円偏光で出射する偏光板10aを備える。
ミラー15は、結像レンズ14が集光した各視点映像vの光を反射光として反射するものである。このとき、ミラー15は、結像レンズ14が集光した各視点映像vの光を反射光として反射する際、右円偏光を左円偏光に反転させる。例えば、ミラー15は、その中心が投射型表示デバイス10の光軸と一致するように、投射型表示デバイス10から図10のf+(d+f+d)/2に相当する距離に配置する。
拡散スクリーン12は、投射型表示デバイス10が投射した多視点映像Vの光を透過する透過状態と、投射型表示デバイス10の反対側からの反射光を拡散するレンズ状態と、を切り替え可能な微小レンズで構成されたものである(図11参照)。具体的には、拡散スクリーン12は、投射型表示デバイス10が右円偏光で投射した多視点映像Vの光に対して透過状態となる。一方、拡散スクリーン12は、ミラー15が左円偏光で反射した反射光に対してレンズ状態となる。つまり、拡散スクリーン12は、図面右側から入射した光線に対して透過状態となり、図面左側から入射した光線に対してレンズ状態となる。例えば、拡散スクリーン12は、その中心が投射型表示デバイス10の光軸上になるように、投射型表示デバイス10から図10のfに相当する距離、すなわち、第1コリメートレンズ13の焦点距離fに配置する。
第1コリメートレンズ13は、拡散スクリーン12が透過した多視点映像Vの光を平行光として出射するレンズ状態と、拡散スクリーン12の反対側からの反射光を透過する透過状態と、を切り替えるものである。具体的には、第1コリメートレンズ13は、拡散スクリーン12が右円偏光で透過した多視点映像Vの光に対してレンズ状態となる。一方、第1コリメートレンズ13は、ミラー15が左円偏光で反射した反射光に対して透過状態となる。つまり、第1コリメートレンズ13は、図面右側から入射した光線に対してレンズ状態となり、図面左側から入射した光線に対して透過状態となる。例えば、第1コリメートレンズ13は、その中心が投射型表示デバイス10の光軸上になるように、投射型表示デバイス10から図10のfに相当する距離、すなわち、第1コリメートレンズ13の焦点距離fに拡散スクリーン12と隣接するように配置する。ただし、図4では説明を簡単にするため拡散スクリーン12と第1コリメートレンズ13を離間して図示している。
結像レンズ14は、視点映像v毎に配置され、第1コリメートレンズ13が出射した平行光を視点映像vの光として集光するレンズ状態と、第1コリメートレンズ13の反対側からの反射光を透過する透過状態と、を切り替えるものである。具体的には、結像レンズ14は、第1コリメートレンズ13が右円偏光で出射した平行光に対してレンズ状態となる。一方、結像レンズ14は、ミラー15が左円偏光で反射した反射光に対して透過状態となる。つまり、結像レンズ14は、図面右側から入射した光線に対してレンズ状態となり、図面左側から入射した光線に対して透過状態となる。例えば、4個の結像レンズ14が垂直方向に配列されており、これら4個の結像レンズ14の中心が投射型表示デバイス10の光軸上になるように、投射型表示デバイス10から図10のf+dに相当する距離に配置する。
<3次元映像の表示>
以下、3次元映像表示装置1による3次元映像の表示について説明する。
図4(a)に示すように、投射型表示デバイス10が、多視点映像Vの光を右円偏光で投射したこととする。この場合、多視点映像Vの光は、透過状態の拡散スクリーン12を透過し、レンズ状態の第1コリメートレンズ13により平行光に変換されて結像レンズ14に入射する。そして、平行光となった多視点映像Vの光は、結像レンズ14によって、各視点映像vの光として焦点距離fに集光された後、発散光となってミラー15に到達する。
次に、図4(b)に示すように、ミラー15で反射された視点映像vの光は、偏光方向が右円偏光から左円偏光に反転する。そして、視点映像vの反射光は、透過状態の結像レンズ14及び第1コリメートレンズ13を透過し、拡散スクリーン12により拡散されて連続的な輝度分布の光線となり、3次元映像として表示される。
[作用・効果]
以上のように、第1実施形態に係る3次元映像表示装置1では、拡散スクリーン12、第1コリメートレンズ13及び結像レンズ14として、レンズ状態及び透過状態を切り替え可能なレンズ/透過切替レンズ100(図1)を採用している。これにより、3次元映像表示装置1は、奥行き方向で光線を折り返す反射型の構成を実現し、従来技術と比べて奥行きサイズを半分程度に小型化できる。
さらに、3次元映像表示装置1では、投射型表示デバイス10を観察者α側に配置できるため、投射型表示デバイス10の投射距離と視聴距離とのスペースを共用できる。これにより、3次元映像表示装置1では、装置全体を小型化ができる。
なお、3次元映像表示装置1は、直線偏光を用いて、レンズ状態と透過状態とを切り替えてもよい(図3参照)。
また、3次元映像表示装置1では、複数台の投射型表示デバイス10を備えると共に、投射型表示デバイス10毎に表示光学系11を配列することで、3次元映像を拡大できる(不図示)。
(第2実施形態)
[3次元映像表示装置の構成]
図5を参照し、第2実施形態に係る3次元映像表示装置1Aの構成について、第1実施形態と異なる点を説明する。
図5に示すように、3次元映像表示装置1Aでは、第1コリメートレンズ13Aが偏心レンズである点が、第1実施形態と異なる。
3次元映像表示装置1Aは、投射型表示デバイス10と、表示光学系11Aとを備える。表示光学系11Aは、拡散スクリーン12と、第1コリメートレンズ13Aと、結像レンズ14と、ミラー15とを備える。なお、第1コリメートレンズ13A以外の各手段は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
実際の設置環境においては、投射型表示デバイス10を地面に直置きするなど、投射型表示デバイス10を第1コリメートレンズ13Aの光軸から外して配置する場合がある。この場合、3次元映像表示装置1Aは、第1コリメートレンズ13Aに向けて、多視点映像Vを上方向に投射する。この結果、多視点映像Vの投射角度と同一量だけ、3次元映像の視域が上方向にシフトする。この視域のシフト量を調整するため、3次元映像表示装置1Aでは、第1コリメートレンズ13Aを使用する。
図5(a)に示すように、第1コリメートレンズ13Aは、拡散スクリーン12が右円偏光で透過した多視点映像Vの光に対してレンズ状態となり、偏心レンズとして機能する。一方、第1コリメートレンズ13Aは、図5(b)に示すように、ミラー15が左円偏光で反射した反射光に対して透過状態となる。例えば、第1コリメートレンズ13Aは、投射型表示デバイス10が第1コリメートレンズ13Aの焦点距離fだけ離間するように配置する。
ここで、視域のシフト量は、第1コリメートレンズ13Aのレンズ中心cと投射型表示デバイス10の投射レンズ中心cとを結んだ線分から地平面までのなす角度と同一になる。例えば、視域のシフト量を0にする場合、図5(a)に示すように、第1コリメートレンズ13Aの光軸と投射型表示デバイス10の投射レンズの光軸とを一致させ、前記した線分を地平面と平行にすればよい。
[作用・効果]
以上のように、第2実施形態に係る3次元映像表示装置1Aは、第1実施形態と同様、従来技術と比べて奥行きサイズを半分程度に小型化できる。
さらに、3次元映像表示装置1Aは、偏心した第1コリメートレンズ13Aにより視域を制御できるので、投射型表示デバイス10を第1コリメートレンズ13Aの光軸以外にも配置できる。これにより、3次元映像表示装置1Aは、観察者αが3次元映像表示装置1Aの中心付近で視聴する際にも、投射型表示デバイス10が観察者αの邪魔になりにくい。
(第3実施形態)
[3次元映像表示装置の構成]
図6を参照し、第3実施形態に係る3次元映像表示装置1Bの構成について、第1実施形態と異なる点を説明する。
図6に示すように、3次元映像表示装置1Bでは、第1コンデンサーレンズ16及び第2コンデンサーレンズ17を追加した点が、第1実施形態と異なる。
3次元映像表示装置1Bは、投射型表示デバイス10と、表示光学系11Bとを備える。表示光学系11Bは、拡散スクリーン12と、第1コリメートレンズ13と、結像レンズ14と、ミラー15と、第1コンデンサーレンズ16と、第2コンデンサーレンズ17とを備える。
この3次元映像表示装置1Bは、図12の表示装置9Aと光学的に等価な構成である。また、第1コンデンサーレンズ16及び第2コンデンサーレンズ17は、図1のレンズ/透過切替レンズ100と同様、レンズ状態及び透過状態を切り替え可能である。なお、第1コンデンサーレンズ16及び第2コンデンサーレンズ17以外の各手段は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
第1コンデンサーレンズ16は、拡散スクリーン12が右円偏光で透過した多視点映像Vの光を透過する透過状態と、ミラー15が左円偏光で反射した反射光を集光するレンズ状態と、を切り替えるものである。図6(a)に示すように、第1コンデンサーレンズ16は、図面右側から入射した光線に対して透過状態となる。一方、第1コンデンサーレンズ16は、図6(b)に示すように、図面左側から入射した光線に対してレンズ状態となり、ミラー15からの反射光を観察者αが位置する最適視聴距離Lに集光する。
ここで、第1コンデンサーレンズ16は、拡散スクリーン12と第1コリメートレンズ13との間に配置すればよい。例えば、第1コンデンサーレンズ16は、f=2・d+dとなるように、拡散スクリーン12に隣接配置する。なお、fが第2コンデンサーレンズ17の焦点距離、dがミラー15と第2コンデンサーレンズ17との距離、dが第1コンデンサーレンズ16と第2コンデンサーレンズ17との距離を表す。
第2コンデンサーレンズ17は、結像レンズ14が右円偏光で集光した各視点映像vの光を集光するレンズ状態と、ミラー15が左円偏光で反射した反射光を透過する透過状態と、を切り替えるものである。図6(a)に示すように、第2コンデンサーレンズ17は、図面右側から入射した光線に対してレンズ状態となり、視点映像vの光をミラー15の中央部半面に集光する。一方、第2コンデンサーレンズ17は、図6(b)に示すように、図面左側から入射した光線に対して透過状態となる。
ここで、第2コンデンサーレンズ17は、結像レンズ14とミラー15との間に配置すればよい。例えば、第2コンデンサーレンズ17は、結像レンズ14の焦点距離fに配置する。また、第2コンデンサーレンズ17は、結像レンズ14と隣接配置してもよい(不図示)。
[作用・効果]
以上のように、第3実施形態に係る3次元映像表示装置1Bは、第1実施形態と同様、従来技術と比べて奥行きサイズを半分程度に小型化できる。さらに、3次元映像表示装置1Bは、3次元映像の視域を制御すると共に、限られた光線情報を効率的に使用できる。
なお、3次元映像表示装置1Bは、第2実施形態と同様、偏心した第1コリメートレンズ13A(図5)を採用することもできる。
また、3次元映像表示装置1Bは、ミラー15を除き、表示光学系11Bの各手段を隣接配置してもよい。
(第4実施形態)
[3次元映像表示装置の構成]
図7を参照し、第4実施形態に係る3次元映像表示装置1Cの構成について、第1実施形態と異なる点を説明する。
図7に示すように、3次元映像表示装置1Cでは、第2コリメートレンズ18及び第3コンデンサーレンズ19を追加した点が、第1実施形態と異なる。
3次元映像表示装置1Cは、投射型表示デバイス10と、表示光学系11Cとを備える。表示光学系11Cは、拡散スクリーン12と、結像レンズ14と、ミラー15と、第2コリメートレンズ18と、第3コンデンサーレンズ19とを備える。
ここで、第2コリメートレンズ18及び第3コンデンサーレンズ19は、前記したレンズ/透過切替レンズ100ではなく、一般的な凸レンズ又は回折レンズである。なお、第2コリメートレンズ18及び第3コンデンサーレンズ19以外の各手段は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
第2コリメートレンズ18は、拡散スクリーン12が透過した多視点映像Vの光を平行光として出射するものである。また、第2コリメートレンズ18は、ミラー15が反射した反射光を拡散スクリーン12に出射する。ここで、第2コリメートレンズ18は、第1コリメートレンズ13の代わりに拡散スクリーン12の後段に配置する。例えば、第2コリメートレンズ18は、投射型表示デバイス10が第2コリメートレンズ18の焦点距離fだけ離間するように配置する。
第3コンデンサーレンズ19は、結像レンズ14が集光した各視点映像vの光をミラー15の中央部半面に集光するものである。また、第3コンデンサーレンズ19は、ミラー15が反射した反射光を第2コリメートレンズ18に集光する。
ここで、第3コンデンサーレンズ19は、結像レンズ14とミラー15との間に配置すればよい。例えば、第3コンデンサーレンズ19は、ミラー15に対してf=2・d+dとなるように、結像レンズ14の近傍に配置する。なお、fが第3コンデンサーレンズ19の焦点距離、dが結像レンズ14による視点映像vの集光面とミラー15との距離、dが結像レンズ14による視点映像vの集光面と第3コンデンサーレンズ19との距離を表す。結像レンズ14と第3コンデンサーレンズ19とを隣接配置した場合、d=fとなる。
<3次元映像の表示>
以下、3次元映像表示装置1Cによる3次元映像の表示について説明する。
図7(a)に示すように、投射型表示デバイス10が、多視点映像Vの光を右円偏光で投射したこととする。この場合、多視点映像Vの光は、透過状態の拡散スクリーン12を透過し、第2コリメートレンズ18により平行光に変換されて結像レンズ14に入射する。そして、平行光となった多視点映像Vの光は、結像レンズ14によって各視点映像vの光として出射される。その後、各視点映像vの光は、第3コンデンサーレンズ19によってミラー15の中央部半面に集光される。
次に、図7(b)に示すように、ミラー15で反射された視点映像vの光は、偏光方向が右円偏光から左円偏光に反転する。そして、視点映像vの反射光は、第3コンデンサーレンズ19によって、平行光に変換され、第2コリメートレンズ18に入射する。その後、この平行光は、第2コリメートレンズ18及び拡散スクリーン12によって、第2コリメートレンズ18の焦点距離f(最適視聴距離)に集光される。
なお、図7(b)において、第3コンデンサーレンズ19が出射する平行光は、視点映像v毎に進行方向が異なる。このため、第3コンデンサーレンズ19と第2コリメートレンズ18との距離が長い場合、視点映像vの光は、進行方向に僅かにシフトしながら、第2コリメートレンズ18に重畳して投射される。その結果、3次元映像の視域に応じて、その表示領域が連続的にシフトする現象が生じる。この現象を防止するため、3次元映像表示装置1Cでは、拡散スクリーン12と、結像レンズ14と、第2コリメートレンズ18と、第3コンデンサーレンズ19とを隣接配置してもよい。
[作用・効果]
以上のように、第4実施形態に係る3次元映像表示装置1Cは、第1実施形態と同様、従来技術と比べて奥行きサイズを半分程度に小型化できる。
さらに、3次元映像表示装置1Cは、投射型表示デバイス10の投射距離と最適視聴距離(焦点距離f)とを等しくできるため、観察者αの近傍に投射型表示デバイス10を配置する場合に有用である。
さらに、3次元映像表示装置1Cは、図6の3次元映像表示装置1Bと比べて、コンデンサーレンズを1枚減らし、構成をより簡易にできる。
さらに、3次元映像表示装置1Cは、第2コリメートレンズ18及び第3コンデンサーレンズ19がレンズ/透過切替レンズ100(図1)でないため、偏光回折レンズ110の回折効率における光量低下を抑制し、光線の利用効率を高くできる。
なお、3次元映像表示装置1Cでは、第2コリメートレンズ18が1枚であるため、複数組の投射型表示デバイス10及び表示光学系11Cを配置できない。このため、3次元映像表示装置1Cでは、高精細な1台の投射型表示デバイス10を用いる場合、特に有用である。
(第5実施形態)
[焦点距離切替レンズの動作原理]
第5実施形態に係る3次元映像表示装置1D(図9)は、焦点距離を切り替え可能な焦点距離切替レンズを用いる点が、第1実施形態と異なる。そこで、焦点距離切替レンズの動作原理を説明した後、3次元映像表示装置1Dの構成を説明する。
図8に示すように、焦点距離切替レンズ200は、図1のレンズ/透過切替レンズ100と同様の原理で焦点距離を切り替えるものであり、偏光回折レンズ210と、凸レンズ220とを備える。
なお、偏光回折レンズ210及び凸レンズ220の構成自体は、図1と同様のため、詳細な説明を省略する。また、図8では、図面を見やすくするため、水平方向に配列された3個の焦点距離切替レンズ200を図示した。
ここで、偏光回折レンズ210の焦点距離を±f、凸レンズ220の焦点距離をfとする(但し、|f|>f)。図8(a)に示すように、焦点距離切替レンズ200では、右円偏光が入射した場合、以下の式(3)で表される焦点距離fが長くなる。一方、図8(b)に示すように、焦点距離切替レンズ200では、左円偏光が入射した場合、以下の式(4)で表される焦点距離fが短くなる。
Figure 2022115498000004
このように、焦点距離切替レンズ200は、光線の偏光方向に応じて、焦点距離を切り替えることができる。なお、焦点距離切替レンズ200では、円偏光の代わりに、直線偏光を用いることもできる。
[3次元映像表示装置の構成]
図9を参照し、第5実施形態に係る3次元映像表示装置1Dの構成について、第1実施形態と異なる点を説明する。
図9に示すように、3次元映像表示装置1Dは、第4コンデンサーレンズ20を追加した点が、第1実施形態と異なる。
3次元映像表示装置1Dは、投射型表示デバイス10と、表示光学系11Dとを備える。表示光学系11Dは、拡散スクリーン12と、第1コリメートレンズ13と、結像レンズ14と、ミラー15と、第4コンデンサーレンズ20とを備える。
ここで、第4コンデンサーレンズ20は、焦点距離切替レンズである。なお、第4コンデンサーレンズ20以外の各手段は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
第4コンデンサーレンズ20は、結像レンズ14が右円偏光で集光した各視点映像vの光をミラー15に集光する焦点距離f、及び、ミラー15が左円偏光で反射した反射光を拡散スクリーン12に集光するように、焦点距離fより短い焦点距離fを切り替えるものである。なお、焦点距離fが請求項に記載の第1焦点距離であり、焦点距離fが第2焦点距離である。
図9(a)に示すように、第4コンデンサーレンズ20は、図面右側から光線が入射した場合には焦点距離fとなり、結像レンズ14からの視点映像vの光をミラー15の中央周部半面に集光する。一方、第4コンデンサーレンズ20は、図9(b)に示すように、図面左側から光線が入射した場合には焦点距離fとなり、ミラー15からの反射光を拡散スクリーン12の外周部に集光する。
ここで、第4コンデンサーレンズ20は、結像レンズ14とミラー15との間に配置すればよい。例えば、第4コンデンサーレンズ20は、ミラー15に対してf=2・d+dとなるように、結像レンズ14の近傍に配置する。なお、dが結像レンズ14による視点映像vの集光面とミラー15との距離、dが結像レンズ14による視点映像vの集光面と第4コンデンサーレンズ20との距離を表す。また、結像レンズ14と第4コンデンサーレンズ20とを隣接配置した場合、d=fとなる。
<3次元映像の表示>
以下、3次元映像表示装置1Dによる3次元映像の表示について説明する。
図9(a)に示すように、投射型表示デバイス10が、多視点映像Vの光を右円偏光で投射したこととする。この場合、多視点映像Vの光は、透過状態の拡散スクリーン12を透過し、第1コリメートレンズ13により平行光に変換されて結像レンズ14に入射する。そして、平行光となった多視点映像Vの光は、結像レンズ14によって各視点映像vの光として出射される。その後、各視点映像vの光は、第4コンデンサーレンズ20によってミラー15の中央部半面に集光される。
次に、図9(b)に示すように、ミラー15で反射された視点映像vの光は、偏光方向が右円偏光から左円偏光に反転する。そして、視点映像vの反射光は、第4コンデンサーレンズ20によって拡散スクリーン12に入射すると共に、最適視聴距離Lに集光される。このとき、前記した式(2)でf=f、f=fを代入することで、最適視聴距離Lを算出できる。
なお、第4コンデンサーレンズ20と拡散スクリーン12との距離を長くしたたため、視点映像vの光が拡散スクリーン12の同一領域を照射していない。そこで、第4コンデンサーレンズ20と拡散スクリーン12とを隣接配置することで、視点映像vの光を拡散スクリーン12の同一領域に照射できる。
[作用・効果]
以上のように、第5実施形態に係る3次元映像表示装置1Dは、第1実施形態と同様、従来技術と比べて奥行きサイズを半分程度に小型化できる。
さらに、3次元映像表示装置1Dは、図6の3次元映像表示装置1Bと比べて、コンデンサーレンズを1枚減らし、構成をより簡易にできる。
なお、3次元映像表示装置1Dは、第2実施形態と同様、偏心した第1コリメートレンズ13A(図5)を採用することもできる。
以上、本発明の各実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、各実施形態に係る3次元映像表示装置は、各光学素子が作用する時間的な順番を変更しなければ、各光学素子の配置を入れ替えてもよい。
1,1A~1D 3次元映像表示装置
9,9A 表示装置
10 投射型表示デバイス(投射手段)
11,11A~11D 表示光学系
12 拡散スクリーン(拡散手段)
13,13A 第1コリメートレンズ
14 結像レンズ
15 ミラー(反射手段)
16 第1コンデンサーレンズ
17 第2コンデンサーレンズ
18 第2コリメートレンズ
19 第3コンデンサーレンズ
20 第4コンデンサーレンズ
90 投射型表示デバイス
91,91A 表示光学系
92 コリメートレンズ
93 結像レンズ
94 拡散スクリーン
95 レンズアレイ
95a 凸レンズ
96,97 コンデンサーレンズ
100 レンズ/透過切替レンズ
110 偏光回折レンズ
120 凸レンズ
130 ミラー
140 1/4波長板
200 焦点距離切替レンズ
210 偏光回折レンズ
220 凸レンズ
V 多視点映像
v 視点映像
α 観察者

Claims (7)

  1. 複数の視点映像で構成された多視点映像を投射することで3次元映像を表示する3次元映像表示装置であって、
    前記多視点映像を投射する投射手段と、
    前記投射手段が投射した多視点映像の光を透過する透過状態と、前記投射手段の反対側からの反射光を拡散するレンズ状態と、を切り替え可能な微小レンズで構成された拡散手段と、
    前記拡散手段が透過した多視点映像の光を平行光として出射するレンズ状態と、前記拡散手段の反対側からの反射光を透過する透過状態と、を切り替え可能な第1コリメートレンズと、
    前記視点映像毎に配置され、前記第1コリメートレンズが出射した平行光を前記視点映像の光として集光するレンズ状態と、前記第1コリメートレンズの反対側からの反射光を透過する透過状態と、を切り替え可能な結像レンズと、
    前記結像レンズが集光した各視点映像の光を前記反射光として反射する反射手段と、
    を備えることを特徴とする3次元映像表示装置。
  2. 前記拡散手段の前記微小レンズ、前記第1コリメートレンズ及び前記結像レンズは、偏光方向に応じて焦点距離の正負が変化する偏光回折レンズと、前記偏光回折レンズ毎に配置された凸レンズとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の3次元映像表示装置。
  3. 前記投射手段は、前記多視点映像の光を所定の第1偏光方向で出射する偏光板、を備え、
    前記拡散手段は、前記投射手段が前記第1偏光方向で投射した多視点映像の光に対して透過状態となり、前記第1偏光方向と反対の第2偏光方向で前記反射手段が反射した反射光に対してレンズ状態となり、
    前記第1コリメートレンズは、前記拡散手段が前記第1偏光方向で透過した多視点映像の光に対してレンズ状態となり、前記反射手段が前記第2偏光方向で反射した反射光に対して透過状態となり、
    前記結像レンズは、前記第1コリメートレンズが前記第1偏光方向で出射した平行光に対してレンズ状態となり、前記反射手段が前記第2偏光方向で反射した反射光に対して透過状態となり、
    前記反射手段は、前記結像レンズが集光した各視点映像の光を前記反射光として反射する際、前記第1偏光方向を前記第2偏光方向に反転させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の3次元映像表示装置。
  4. 前記第1コリメートレンズは、偏心レンズであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の3次元映像表示装置。
  5. 前記拡散手段と前記第1コリメートレンズとの間に配置され、前記拡散手段が前記第1偏光方向で透過した多視点映像の光を透過する透過状態と、前記反射手段が前記第2偏光方向で反射した反射光を集光するレンズ状態と、を切り替え可能な第1コンデンサーレンズと、
    前記結像レンズと前記反射手段との間に配置され、前記結像レンズが前記第1偏光方向で集光した各視点映像の光を集光するレンズ状態と、前記反射手段が前記第2偏光方向で反射した反射光を透過する透過状態と、を切り替え可能な第2コンデンサーレンズと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の3次元映像表示装置。
  6. 前記第1コリメートレンズの代わりに前記拡散手段の後段に配置され、前記拡散手段が透過した多視点映像の光を平行光として出射する第2コリメートレンズと、
    前記結像レンズと前記反射手段との間に配置され、前記結像レンズが集光した各視点映像の光を前記反射手段に集光し、前記反射手段が反射した反射光を前記第2コリメートレンズに集光する第3コンデンサーレンズと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の3次元映像表示装置。
  7. 前記結像レンズと前記反射手段との間に配置され、前記結像レンズが前記第1偏光方向で集光した各視点映像の光を前記反射手段に集光する第1焦点距離と、前記反射手段が前記第2偏光方向で反射した反射光を前記拡散手段に集光するように、前記第1焦点距離より短い第2焦点距離と、を切り替え可能な第4コンデンサーレンズ、
    をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の3次元映像表示装置。
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