JP2022111022A - 間仕切り - Google Patents

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雄平 梶原
Yuhei Kajiwara
将行 谷川
Masayuki Tanigawa
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Abstract

【課題】柔軟性及び緩衝性に富み、軽量で且つ吸音性に優れた間仕切りを提供する。【解決手段】間仕切り1は、矩形平板状をなす繊維体20を備える。繊維体20は、繊度が0.1dtex~1.0dtexの極細繊維を主成分とする繊維A:40重量%~75重量%と、熱融着性繊維を主成分とする繊維B:15重量%~60重量%と、短繊維を主成分とする雑綿C:0~30重量%とを混ぜ合わせてなる。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、屋内の所定のスペースを2つ以上の領域に仕切る間仕切り、特に移設可能であって仕切る領域を簡単に変更できる間仕切りに関する。
従来より、飲食店、喫茶店、学校、オフィス、自宅などの屋内のオープンスペースを2つ以上の領域に仕切ることが可能な間仕切りが知られている。これら間仕切りは、色々な場面で使用され、その用途は多岐にわたっている。
間仕切りは、仕切られた領域から音が漏れ出るのを抑制するために吸音機能を有するものが知られている。そして、例えば、所定のスペースを2つの領域に仕切る場合、仕切られた2つの領域のどちら側からも吸音可能となるように、その厚み方向に対称の形状にするのが一般的である。
例えば、特許文献1に開示されている間仕切りは、矩形枠状をなす枠体と、該枠体内部の空間に対応する形状をなす板材とを備えている。該板材は、全体的に剛性を持たせるために、廃ペットボトルの再生繊維であるポリエステル繊維系の不織布を熱間プレス及び冷間プレス成形により両表面層を硬化させて得たものであり、廃ペットボトルの再生繊維であるポリエステル繊維が17デニールで50重量%~90重量%、低融点のポリエステル繊維が4デニールで50重量%~10重量%になっている。
また、特許文献2に開示されている間仕切りは、矩形枠状をなすスチール製の枠体と、該枠体内部の空間に対応する形状をなし、ガラスウールをガラスクロスで覆って形成した吸音板と、下方が開口する袋形状をなす布製のカバー部材とを備えている。カバー部材は、枠体及び吸音板を上方から覆うようになっていて、吸音板が傾くのを防止している。
実用新案登録第3175472号公報 特開2018-40158号公報
ところで、特許文献1に開示されている間仕切りの板材は、ポリエステル繊維からなる繊維体の両表面層を硬化させたものであるので、遮音性は高くなるが、吸音性が低くなってしまうという問題がある。特に、17デニールという太い廃ペットボトルのポリエステル繊維を使用しているので、繊維間の隙間が大きくなって必要十分な吸音性能を得難い間仕切りになってしまうおそれがある。また、表裏面が堅いので、柔軟性や衝撃吸収性などの緩衝性が低下してしまうだけでなく、硬くて冷たい触感の悪いものなってしまうという問題もある。
また、特許文献2に開示されている間仕切りの吸音板は、ガラスウールで構成されているので、重量の割に有効的な吸音効果を得ることが困難であるという欠点がある。その上、グラスウールによる触感の不快感を避けるために設けたガラスクロスがグラスウールの外側に位置するので、必要十分な吸音性能をさらに得難いという問題がある。また、一般的なガラス繊維は、繊維径が約20μmであり、繊維径が太く、高い吸音性を得難いことが知られている。それに加えて、特許文献2の吸音板は枠体内部に嵌め込まれているだけであり、枠体と吸音板とは互いに接合されていないので、吸音板が不意に枠体から外れてしまうおそれがある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、柔軟性及び緩衝性に富み、軽量で且つ吸音性に優れた間仕切りを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、間仕切りを構成する繊維体に極細繊維が含まれるようにしたことを特徴とする。
具体的には、所定のスペースを2つ以上の領域に仕切る間仕切りにおいて、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、矩形平板状をなす繊維体を備え、該繊維体は、繊度が0.1dtex~1.0dtexである極細繊維を主成分とする繊維A:40重量%~75重量%と、熱融着性繊維を主成分とする繊維B:15重量%~60重量%と、短繊維を主成分とする雑綿C:0~30重量%とを混ぜ合わせてなることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、繊維Bの繊度が2.0dtex~6.0dtexであり、雑綿Cの繊度が4.0dtex~10.0dtexであることを特徴とする。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、前記繊維体は、厚みが20mm~60mmであり、目付が600g/m~2000g/mであることを特徴とする。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、矩形枠状をなす剛性を有する枠体を備え、前記繊維体は、前記枠体内部の空間に対応する形状をなしており、固定手段を用いて外周面を前記枠体の内側面に固定することにより、当該枠体に取り付けられていることを特徴とする。
第5の発明では、第4の発明において、前記枠体の開口部分に対応する形状をなすとともに当該枠体の少なくとも一部に固定された通気性を有するシート部材と、下方が開口する袋形状をなし、前記枠体及びシート部材を上方から覆うことが可能なカバー部材とを備え、該カバー部材は、前記枠体及びシート部材に対して着脱可能になっていることを特徴とする。
第6の発明では、第5の発明において、前記カバー部材の下端部における厚み方向一側には、係合部が設けられ、前記カバー部材の下端部における厚み方向他側、又は、前記枠体の下部には、前記係合部が係脱可能な被係合部が設けられていることを特徴とする。
第7の発明では、第4から第6のいずれか1つの発明において、前記シート部材は、厚みが0.5mm~2mmで、且つ、目付が50g/m~200g/mの合成樹脂製の不織布シートからなり、前記カバー部材は、前記シート部材と同種の合成樹脂製の不織布シートからなり、厚みが0.5mm~2mmで、且つ、目付が100g/m~200g/mであることを特徴とする。
第8の発明では、第1から第7のいずれか1つの発明において、前記繊維体は、その厚み方向に一対設けられ、当該両繊維体の間には、非通気性ボードが配設されていることを特徴とする。
第1及び2の発明では、間仕切りの主要部分である繊維体が、極細繊維を主成分とする繊維Aと、熱融着性繊維を主成分とする繊維Bと、短繊維を主成分とする雑綿Cとを適切な配分で混ぜ合わせて形成されているので、吸音性に優れ、且つ緩衝性及び柔軟性にも優れており、その上、軽量で持ち運び可能であり、任意の場所に簡単に設置でき且つ容易に移設可能な間仕切りにすることができる。
第3の発明では、繊維体の厚み及び目付が、適切な寸法及び量で設定されているので、間仕切りの吸音性、柔軟性及び緩衝性等の性能をさらに高めることができるとともに、軽量で持ち運びが容易な間仕切りにすることができる。
第4の発明では、剛性を有する枠体が柔軟性を有する繊維体の四方を支持するので、間仕切りの使用時において繊維体の形が不意に崩れないようにすることができる。
第5の発明では、繊維体の表面がシート部材で覆われた状態になるので、枠体及びシート部材をカバー部材で覆う際、当該カバー部材が繊維体における短繊維の先端に引っ掛からなくなる。したがって、カバー部材を枠体及びシート部材に容易に被せることができるようになり、カバー部材の枠体及びシート部材への着脱作業を簡単に行うことができる。
第6の発明では、係合部を被係合部に係合させると、カバー部材が下方に引っ張られた状態で枠体及びシート部材に維持されるようになる。したがって、カバー部材を枠体及びシート部材に取り付けた際において、カバー部材の表面を皺や弛みの無い状態にすることができる。
第7の発明では、シート部材及びカバー部材の種類、厚み及び目付が、適切な種類、寸法及び量で設定されているので、間仕切りの吸音性及び断熱性をさらに高めることができる。
第8の発明では、間仕切りによって2つに仕切られた領域において発生するそれぞれの音を各繊維体が吸音するとともに、両繊維体の間に位置する非通気性のボードが間仕切りにより2つに仕切られた領域において発生するそれぞれの音の往来を遮断するようになる。したがって、吸音性とともに遮音性にも優れた間仕切りにすることができる。
本発明の実施形態1に係る間仕切りであり、内部構造の一部が開示された斜視図である。 本発明の実施形態1に係る間仕切りを構成する枠体の斜視図である。 本発明の実施形態1に係る間仕切りを構成する繊維体の斜視図である。 本発明の実施形態1に係る間仕切りを構成するシート部材を枠体に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る間仕切りを構成するカバー部材を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る図1相当図である。 本発明の実施例及び比較例の組成等を示す表である。 本発明の実施例及び比較例の吸音率を示すグラフである。 本発明の実施例に係る組成等を示す表である。 本発明の実施例及び比較例の吸音率を示すグラフである。 本発明の実施例及び比較例の吸音率を示すグラフである。 本発明の実施例の透過損出を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る間仕切り1を示す。該間仕切り1は、例えば、卓上に載置して卓上の上方のスペースを2つの領域に仕切る際に用いるものであり、横長の略矩形平板状をなしている。間仕切り1は、矩形枠状をなす剛性を有する枠体10と、矩形平板状をなす繊維体20と、矩形状をなすシート部材30と、下方に開口する袋形状をなすカバー部材40と、略円盤形状をなす一対の脚部材50とを備え、上下高さが510mm、左右長さが900mm、前後奥行きが100mm(脚部材50の長さを含む)、重さが0.9kgとなっている。尚、本発明では、図1の紙面右側下部を間仕切り1の前側とする一方、図1の紙面左側上部を間仕切り1の後側とし、図1の紙面右側上部を間仕切り1の右側とする一方、図1紙面左側下部を間仕切り1の左側とする。
枠体10は、図2に示すように、複数の木製の角材を組み合わせて形成されており、左右に所定の間隔をあけて設けられた上下に延びる縦枠11、12と、上下に所定の間隔をあけて設けられた左右に延びる横枠13、14とを備えている。横枠13、14は、縦枠11、12の上端同士及び下端同士を橋絡しており、縦枠11、12及び横枠13、14で矩形状の空間15を形成している。具体的には、例えば、左右の縦枠11、12の上下高さが500mm、左右長さが15mm、前後奥行きが25mmであり、横枠13、14の左右長さが870mm、上下高さが15mm、前後奥行きが25mmであり、空間15は、前後奥行きが25mm、高さが470mm、左右長さが870mmとなっている。また、脚部材50は、直径が100mmで、且つ、厚みが10mmとなっている。
繊維体20は、図3に示すように、枠体10内部の矩形状をなす空間15に対応する形状をなしており、当該空間15内に配置されている。繊維体20の厚みは、縦枠11、12、横枠13、14の前後奥行きの寸法とほぼ一致している。また、繊維体20の左右方向の寸法は、縦枠11の内側面11aから縦枠12の内側面12aまでの長さにほぼ一致しており、繊維体20の上下方向の寸法は、横枠13の内側面13aから横枠14の内側面14aまでの長さにほぼ一致している。尚、繊維体20は、上下方向及び左右方向の寸法を空間15から1mm程度はみ出る大きさに製造することにより、空間15に嵌め込んだ際に、枠体10の内側面との間に隙間を発生させなくすることができる。
繊維体20は、繊度が0.6dtexのPET繊維からなる極細繊維A:50重量%と、繊度が2.2dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:20重量%と、繊度が4.0dtex~10.0dtexである短繊維を主性分とする雑綿C:30重量%とを混合撹拌するとともにフリースマシンにかけることにより、厚みが30mmで且つ目付が1800g/mのシート状の基材を成形し、その後、基材を加熱炉(加熱温度:約165℃、加熱時間:40sec)で加熱した後、プレス金型に投入して厚みが25mmとなるように成形したものであり、上下高さ及び左右長さは、それぞれ500mmと900mmとになっている。
繊維体20の外周面20bは、縦枠11、12及び横枠13、14のそれぞれの内側面11a、12a、13a及び14aに、オレフィン系接着剤等(図示省略)を用いてそれぞれ接着されている。枠体10に繊維体20の外周面20bを接着することで、剛性を有する枠体10が柔軟性を有する繊維体20の四方を支持するようになる。したがって、柔軟性を有する状態のままで繊維体20を空間15内に位置させることができるようになるとともに、間仕切り1の使用時において繊維体20の形が不意に崩れないようにすることができる。すなわち、特許文献1の如き繊維体20のように剛性を高めるためにその表面層を加熱硬化させるといったことが本発明の繊維体20には不要であり、繊維体20を高い柔軟性と吸音性とが維持された状態のまま倒れることなく保持することができる。また、繊維体20の表面層を硬化させていないので、繊維体20は、緩衝性に優れ、触感の良い間仕切り1にすることができるとともに、吸音性も高めることができる。
シート部材30は、図4に示すように、枠体10の開口部分に対応する矩形状をなすとともに通気性を有しており、枠体10の空間15に嵌め込まれた繊維体20を覆い隠すように、繊維体20の表面側20a及び裏面側(図示省略)にそれぞれ対応させて設けられている。シート部材30は、例えば、ポリエステル繊維系のスパンポンド不織布で構成されている。シート部材30は、枠体10の開口部分よりも広い形状をなしており、シート部材30の外周部分(すなわち空間15よりもはみ出した部分)が、縦枠11、12の側面11b、12b及び横枠13、14の側面13b、14bに、それぞれステープルなどの固定手段(図示省略)で、皺や弛みが出ないように張って取り付けられている。シート部材30は、多くの領域において繊維体20に接触しているが、互いに接着はされてない。シート部材30は、枠体10に取り付けられることによって、繊維体20の端部が露出するのを防止するとともに、繊維体20の繊維のまだら模様を隠すようになっている。
尚、実施形態1のシート部材30は、縦枠11、12の側面11b、12bと横枠13、14の側面13b、14bとにはみ出る広さのものとしたが、縦枠11、12及び横枠13、14の外周面11c、12c、13c、14cにまで回り込むような大きさのものとしても良い。この時、一部の領域だけを外周面11c、12c、13c、14cまで回り込むような大きさのものとしても良く、全ての領域を外周面11c、12c、13c、14cまで回り込むような大きさのものとしても良い。
また、シート部材30を2枚以上重ねて繊維体20が透けて見えないようにしても良い。重ねるシート部材30の広さは異なる広さのものであっても良い。尚、シート部材30を枠体10に固定する固定手段は、ステープルに限られるものでは無く、接着剤や接着テープなどの接着手段や、ピン、磁石などの他の固定手段であっても良い。
また、シート部材30の形状を下方が開口する袋形状にして、枠体10の上方から枠体10と繊維体20とを覆い被せるような構造にしても良い。さらに、上下両側がそれぞれ開口する一枚の巻物形状として、縦枠11、12を巻くように設ける構造であっても良い。このような場合には、シート部材30の端部をピンなどで枠体10に固定すればよい。
カバー部材40は、例えば、通気性があるポリエステル繊維系の織布からなり、図5に示すように、枠体10とシート部材30(繊維体20)とのほぼ全域を覆う大きさで、且つ、下方に開口部41を備えた袋形状をなしている。カバー部材40は、開口部41を下方に向けて枠体10の上方から枠体10の縦枠11、12の外周面11c、12c及びシート部材30の外側面を滑らすように下方に引っ張って被せることにより、枠体10、繊維体20及びシート部材30を覆うようになっている。カバー部材40を枠体10、繊維体20及びシート部材30に被せる際、繊維体20の繊維端がシート部材30で隠されているので、カバー部材40は繊維体20の繊維端に引っ掛かることなく、シート部材30の外側を滑るように移動させることができる。また、枠体10、繊維体20及びシート部材30からカバー部材40を外す場合にも、カバー部材40をシート部材30の外側を滑るように移動させて外すことができる。尚、縦枠11、12までシート部材30で覆った場合には、縦枠11、12がシート部材30により露出してないので、カバー部材40をシート部材30の外側面を滑らせるだけでカバー部材40を枠体10、繊維体20及びシート部材30に被せることができる。カバー部材40の大きさは、枠体10、繊維体20及びシート部材30のほぼ全域を覆う大きさになっているが、例えば、弾性力を有するカバー部材40にすることにより、カバー部材40の寸法を僅かに小さめに設計しても、カバー部材40が張った状態で枠体10、繊維体20及びシート部材30に弛みなく被せることができる。
カバー部材40を枠体10、繊維体20及びシート部材30に被せた状態において、カバー部材40の下端に設けた係合部42を横枠14の側面14bに設けた被係合部16に係合させると、カバー部材40を弛みなく枠体10に止めることができる。係合部42及び被係合部16は、係脱可能であれば任意の手段で良く、面ファスナー、フックなどを適用可能である。尚、カバー部材40を枠体10、繊維体20及びシート部材30に弛み無く被せることが可能な場合には、係合部42を省略しても良い。また、カバー部材40の下端部における厚み方向一側に設けられた係合部42を横枠14に設けた被係合部16に係合させる代わりに、カバー部材40の下端部における厚み方向他側に設けられた被係合部43に係合させるようにしても良い。
シート部材30は、厚みが0.5mm~2mmで、且つ、目付が50g/m~200g/mの範囲とすることが好ましい。カバー部材40は、シート部材30と同種の合成樹脂製の織布シートからなり、厚みが0.5mm~2mmで、且つ、目付が100g/m~200g/mの範囲とすることが好ましい。
カバー部材40は、シート部材30に簡単に取り換え可能に被せられているので、屋内の雰囲気に合わせて意匠性の高いカバー部材40を被せたり、四季に応じてカバー部材40を変更したりすることができ、部屋スペースの雰囲気が落ち着き、又部屋の雰囲気を変えることが出来る。意匠性のあるカバー部材40を選択することで、屋内の雰囲気に合わせることが容易であり、限られたスペースに間仕切り1を設置しても、圧迫感を和らげることができる。また、使用を繰り返す中でカバー部材40が汚れた場合に交換したりすることが容易である。
脚部材50は、木材で形成され、直径が100mmで、且つ、高さが10mmの円板形状をなしている。脚部材50は、横枠14の外面14cに、ネジなどを用いて取り付けられている。脚部材50は、横枠14にネジで螺合しているので、不要な場合には、ネジを緩めて横枠14から取り外すことで脚部材50を間仕切り1から取り外すことが出来る。尚、脚部材50の取り付け位置は、横枠14ではなく、縦枠11、12の下端でも良いし、両方に跨る位置であっても良い。脚部材50は、円板形状で無くても良く、他の形状であっても良い。また、間仕切り1の下部には、脚部材50の代わりに、キャスターを取り付けるようにしても良い。
(繊維体)
繊維体20の詳細を説明する。繊維体20は、繊度が0.1dtex~1.0dtexの極細繊維を主成分とする繊維A:40重量%~75重量%と、繊度が2.0dtex~6.0dtexの熱融着性繊維を主成分とする繊維B:15重量%~60重量%と、繊度が4.0dtex~10.0dtexの短繊維を主成分とする雑綿C:0~30重量%とを混ぜ合わせたものからなる。
(極細繊維)
極細繊維としては、実用的には、PET樹脂などのポリエステル繊維が有用である。繊維体20に極細繊維を主成分とする不織布(繊維集合体)を採用することで、微細な空隙が多数形成されるので、吸音性に優れた間仕切り1にすることができる。また、微細な空隙であるので、内部のインピーダンス(通気抵抗)が上がり、内部のエネルギー減衰効果が飛躍的に向上するので、吸音性を低下させることなく遮音性を高めることができる。
繊維体20における極細繊維を減らし過ぎると吸音性能が低下する一方、増やし過ぎるとそれに伴って熱融着性繊維が少なくなって成形性が悪くなるので、40重量%~75重量%とすることが好ましい。
繊維体20の繊度を低くすると、繊維自体が細くなることで通気抵抗が高くなって吸音性能が良くなる一方、取り扱いが難しくなって生産性が低下するようになる。一方、繊維体20の繊度を高くすると、繊維自体が太くなることで通気抵抗が低下して吸音性能が悪くなる。従って、繊度は0.1dtex~1.0dtexとすることが好ましい。
(熱融着性繊維)
熱融着性繊維としては、加熱時に熱融着性繊維が溶融して極細繊維を接合する樹脂であれば特に限定されないが、この熱融着性繊維は全てが溶融するのではなく、その内部などの一部が溶融しないで残ることで熱収縮を軽減するものが好ましい。例えば、PET樹脂などのポリエステル繊維を芯材とし、PE樹脂、PP樹脂及びPET樹脂を鞘材とした芯鞘構造が好ましい。特に、極細繊維と同じ素材であれば接合性も良く、リサイクル性の観点からも好ましい。繊維体20に混合する熱融着性繊維の量は、少な過ぎるとバインダー機能を発揮できなくなるとともに、成形性及び形状維持性が悪くなる一方、多過ぎると極細繊維が相対的に少なくなって当該極細繊維の良さが失われるので、15重量%~60重量%、特に25~55重量%とすることが好ましい。
熱融着性繊維の繊度が低いと、繊維体20の剛性が低くなって間仕切り1の取り扱いが難しくなる一方、繊度が高いと、繊維体20の繊維間の隙間が大きくなって吸音性が悪くなるので、繊度は2.0~6.0dtexとすることが好ましい。
(混合する短繊維)
上記極細繊維と熱融着性繊維との組み合わせだけでなく、極細繊維や熱融着性繊維の機能を阻害しない範囲で、これらの混合物にさらに熱融着性繊維と同様な短繊維を混ぜ合わせるようにしてもよい。リサイクル性やコストダウンの観点から雑綿等の使用済み材料からなる上記短繊維を混ぜることが好ましい。この場合でも、極細繊維又は熱融着性繊維と同じ素材であれば接合性も良く、リサイクル性の観点から好ましい。混合させる短繊維が多過ぎると防音材としての機能を低下させるので、全く混合させなくてもよいし、混合させたとしても20重量%までにするのが好ましい。
この短繊維は、リサイクル繊維であり、特に繊度を特定するものでは無いが、汎用な範囲としては、4.0dtex~10.0dtexのものが多い。
(繊維体20)
繊維体20は、上記極細繊維と熱融着性繊維(或いは更に短繊維を混ぜたもの)を混合して製造した不織布からなるものであり、この繊維体20の目付は、低過ぎると極細繊維の持つ吸音性、遮音性、フィルター性能等の効果が期待できず、逆に高過ぎるとバインダー繊維との接合性が低下するので、目付は600g/m~2000g/mとすることが好ましい。
繊維体20の厚みは、薄過ぎると吸音性及び遮音性の両方が低下する一方、厚過ぎると吸音性及び遮音性の両方共に優れたものになるが、重くなり過ぎて間仕切り1を軽量なものにできなくなるので、20mm~60mmとすることが好ましい。
繊維体20の通気抵抗は、高過ぎると吸音性が悪くなり、低過ぎると遮音性が悪くなるので、400Ns/m~3500Ns/mの範囲とすることが好ましい。尚、目付は、600g/m~2000g/mの範囲が好ましいと前に説明したが、目付量が多くなるに従って通気抵抗の許容範囲の値が大きい値に移動するような範囲にすることが好ましい。即ち、目付が少ない場合には、通気抵抗も小さくしないと直ぐに吸音性が悪くなり、吸音性を満足出来なくなるので、通気抵抗の許容範囲は小さい値の範囲となり、目付が多い場合には、通気抵抗も大きくしないと遮音性が悪くなり、遮音性を満足出来なくなるので、通気抵抗の許容範囲は大きな値の範囲となる。
(繊維体20の製造方法)
本発明の繊維体20の製造方法を説明する。極細繊維、熱融着性樹脂(或いは更に短繊維を混ぜたもの)を積層及び攪拌するとともにフリースマシンにかけて板状の基材を形成した後、当該基材を加熱炉で加熱し、その後、基材をプレス金型で冷却しながら板状に圧縮成形することにより繊維体20を得る。基材を加熱炉で加熱することにより熱融着性繊維が溶けて極細繊維を接合する。極細繊維を接合することにより繊維体20の形状を維持することができるようになるとともに、繊維体20を緩衝性に優れたものにすることができる。極細繊維を接合した後、基材をプレス金型でプレス成形することにより繊維体20を得るが、素早く冷却することと繊維体20の厚みを一定に揃えることとの両方を目的として、プレス金型の型閉じ時において目標とする繊維体20の厚みに対応する所定の間隔でプレス金型の型間を維持しながら基材の加圧及び冷却を行う。これにより、極細繊維が熱融着性繊維で接合された柔軟性及び緩衝性に富んだ繊維体20が得られる。
また、極細繊維、熱融着性樹脂(或いは更に短繊維を混ぜたもの)を一緒に積層及び攪拌するのではなく、熱融着性樹脂(或いは更に短繊維を混ぜたもの)を積層及び攪拌するとともにフリースマシンにかけて板状に形成した後、この板状に形成したものにメルトブロー法で作成した極細繊維を重ねるようにしてもよい。
(繊維体20の成形条件)
繊維体20の成形は、熱融着性繊維の溶融を促進させるために基材を加熱炉等で加熱した後、加熱後の基材をプレス金型に投入して冷却しながら成形する。成形後の繊維体20を形状が維持できるものにするためには、出来るだけ速く冷却することが好ましいので、プレス成形の際、型閉じ状態のプレス金型の成形面から冷却用エアを基材に向けて噴射することにより、加熱された基材を冷却しながら繊維体20を成形する。上記加熱温度は、繊維体20の熱融着性繊維が溶融し易い状態になる温度、すなわち、熱融着性繊維の融点よりも高い温度であれば良く、それほど高温にする必要はない。したがって、例えば、150℃~180℃で良い。加熱時間も成形しやすい状態にするために必要な時間であれば良いので、15秒~60秒が好ましい。プレス金型の型閉じ時の型間は、基材の厚みや不織布の繊維、或いは用途等で適切に選択して設定すればよいが、20mm~60mm程度が実用的な範囲と言える。
本実施形態の繊維体20は、PETの極細繊維を主体とし、熱融着繊維で極細繊維を接合したものであるので、ガラス繊維やフェルトに比較して、格段に優れた吸音性が得られる。また、本実施形態の繊維体20は、弾力性、柔軟性、緩衝性が優れている。また、本実施形態の繊維体20は、低反発性能を有しており、衝突した物と反発し難い構造になっている。
また、本実施形態の間仕切り1は、柔軟性のある繊維体20に、布製のシート部材30及び布製のカバー部材40を被せているので、外観にソフト感があるとともに緩衝性に優れたものになっている。
本実施形態の間仕切り1は、カバー部材40及びシート部材30を繊維体20に被せているので、間仕切り1が繊維体20単体だけの場合に比べて高い吸音性及び断熱性を備えたものになっている。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2の間仕切り1を示す。この実施形態2では、実施形態1と異なる部分の説明に留め、共通部分の説明を省略する。
実施形態2の間仕切り1は、飲食店、喫茶店、オフィス等の広いスペースを複数の領域に仕切るタイプのものであるとともに、吸音性及び遮音性も高めたものである。具体的には、例えば、実施形態2の間仕切り1は、上下高さが1840mm、左右長さが900mm、前後奥行きが350mm(脚部材の長さを含む)、重さが6.5kgとなっている。縦枠11、12は、それぞれ上下高さが1820mm、幅寸法が40mm、厚みが20mmであり、横枠13、14は、それぞれ左右長さが860mm、幅寸法が40mm、厚みが20mmとなっている。空間15は、前後奥行きが40mm、高さが1780mm、左右長さが860mmとなっている。脚部材50は、木材からなり、長さが350mm、厚みが20mm、幅寸法が40mmとなっている。
実施形態2の間仕切り1は、厚みが20mmの繊維体20が間仕切り1の厚み方向に一対設けられ、当該両繊維体20の間には、ポリプロピレン樹脂からなる非通気性ボード22が配設されている。非通気性ボード22は、2枚のポリプロピレン樹脂製のシート間にポリプロピレン樹脂製の波板が設けられた厚み3mmのダンボール構造であり、2枚のシート間に空間を有し、軽量で遮音性が発揮される構造である。また、非通気性ボード22は、ダンボール構造により剛性があるので、両側の繊維体20が自立できるようになっている。そして、2つの繊維体20の間に非通気性ボード22を配設することで、遮音性が良くなっている。尚、間仕切り1の吸音性は、非通気性ボード22の両側に位置する繊維体20の厚みをそれぞれ20mmとすることにより、必要十分な性能が得られるようにしている。
繊維体20は、柔軟性を有するので、その高さが、1.0m、特に1.5mを超えると、自立し難くなる。したがって、繊維体20を自立させることと、間仕切り1の遮音性を高めることとの両方を達成するために、2つの繊維体20の間にボード22、特に非通気性のボード22を配設するようにした。非通気性ボード22は、厚みを3.0mm~7.0mmとすることが好ましい。尚、非通気性ボード22は、繊維体20を自立させることができ、さらには、間仕切り1の遮音性を高めることができる素材であれば、特に限定されるものではないが、軽量で低コストなものにするためには、合成樹脂製で、且つ、ダンボール構造やハニカム構造のように中空で剛性を確保できる構造にすることが好ましい。また、非通気性ボード22の面重量は、400g/m~800g/mとすることが好ましい。
なお、それぞれ厚みが20mmの2つの繊維体20の間に厚みが3mmの非通気性ボード22を挟んでいるので、全体の厚みは43mmとなり、縦枠11、12及び横枠13、14の幅寸法(40mm)よりも大きくなるが、シート部材30及びカバー部材40を被せることで、2つの繊維体20及び非通気性ボード22を問題なく覆うことができる。
脚部材51は、間仕切り1を立設するためにものであり、帯板状をなす木材で形成され、間仕切り1下部における左右方向の各端部に、間仕切り1の厚み方向に延びる姿勢でネジなどを用いて取り付けられている。実施形態2では、脚部材51を間仕切り1下部における左右方向の各端部に取り付けているが、間仕切り1を立設できるのであればその他の位置に取り付けてもよい。また、実施形態2の脚部材51は2つであるが、3つ以上にしてもよい。
このように本発明の実施形態2によると、間仕切り1によって2つに仕切られた領域において発生するそれぞれの音を各繊維体20がそれぞれ吸音するとともに、両繊維体20の間に位置する非通気性ボード22が間仕切り1により2つに仕切られた領域において発生するそれぞれの音の往来を遮断するようになる。したがって、吸音性とともに遮音性にも優れた間仕切り1にすることができる。
(実施形態3)
実施形態3は、実施形態2と異なる部分の説明に留め、共通部分の説明及び図示は省略する。実施形態3は、2つの繊維体20間に配設されている非通気性ボード22の上下高さ及び左右長さを空間15よりも大きくすることで、非通気性ボード22の外縁を一対の縦枠11,12及び一対の横枠13,14により前後奥行方向で挟持している。つまり、当該縦枠11,12及び横枠13,14は、それぞれが一対の構成とされていることで、非通気性ボード22の外縁を前後奥行方向において挟持可能となっている。
縦枠11、12(それぞれ一対である縦枠11、12の一片の寸法)は、上下高さが1820mm、幅寸法が20mm、厚みが20mmであり、横枠13,14(それぞれ一対である縦枠11、12の一片の寸法)は、左右長さが900mm、幅寸法が20mm、厚みが20mmであり、空間15は、高さが1780mm、左右長さが860mm、前後奥行が20mmであり、非通気性ボード22は、高さが1820mm、左右長さが900mm、厚みが3mmである。したがって、非通気性ボード22の外縁部分は、上下高さ及び左右長さが空間15よりもそれぞれ40mm大きくなっているので、当該40mmの外縁部分において、それぞれ一対の縦枠11,12及び一対の横枠13,14により前後奥行方向で挟持されるようになっている。
繊維体20は、実施形態2と同様に上下高さが1780mm、左右長さが860mm、前後奥行きが20mmであり、厚み方向に一対設けられている。
そして、それぞれ一対の縦枠11、12及び横枠13,14で非通気性ボード22の外縁を前後奥行方向で挟持した状態で、非通気性ボード22の外縁とそれぞれ一対の縦枠11、12及び横枠13,14を、ボルト等で固定する。非通気性ボード22の前後奥行方向における前方側及び後方側の空間に、それぞれ繊維体20を嵌め込んで、繊維体20の外縁を縦枠11、12、及び横枠13、14の内面に接着するとともに、非通気性ボード22と繊維体20との接触面も接着剤で接着する。
このような構造にすると、両縦枠11における幅方向の全域に亘る寸法及び両縦枠12における幅方向の全域に亘る寸法が43mmとなり、厚みが20mmの2つの繊維体20の間に厚みが3mmの非通気性ボード22を当該非通気性ボード22の厚み方向に挟持した場合の厚みと同じにできる。
なお、非通気性ボード22の外縁を、それぞれ一対の縦枠11,12及び一対の横枠13,14で前後奥行方向に挟持する構造とすることによって、非通気性ボード22を縦枠11,12、横枠13,14が支持するようになり、非通気性ボード22の姿勢が安定するようになる。非通気性ボード22と縦枠11、12、横枠13、14との間の固定手段は、固定できればどのような固定手段でも良いが、例えばボルトなどの固定手段で固定される。
このように、非通気性ボード22を枠体10が支持する構造にすると、繊維体20の高さが1mを超える高さの大きな間仕切り1であっても、自立させることができる。
(その他の実施形態)
実施形態1及び2における縦枠11、12及び横枠13、14の寸法は、一例であって、これに限られるものでは無く、設置するスペースに応じて、適切な寸法にすればよい。
縦枠11、12及び横枠13、14は、木製としたが、これに限られるものではなく、ダンボールやプラスチック材で形成してもよいし、金属材で形成しても良い。尚、間仕切り1を軽量な構造にする上では、木材やプラスチックで形成することが好ましい。
シート部材30はポリエステル繊維系の不織布で、カバー部材40はポリエステル繊維系の織布であるが、これに限られるものでは無く、他の合成樹脂製の繊維で形成したものであっても良い。シート部材30を織布で形成してもよいし、カバー部材40を不織布で形成しても良い。シート部材30は、通気性を備えるとともにカバー部材40を枠体10及びシート部材30に対して着脱する際においてカバー部材40との間で大きな抵抗が発生しない布材であれば特に限定されない。カバー部材40は、一般的に用いられている不織布や織布からなる通気性を有する布地のシートであって、枠体10及びシート部材30に対して着脱する際において当該シート部材30との間で大きな抵抗が発生しない布材であれば特に限定されない。カバー部材40は、合成樹脂材で形成したものに限らず、天然繊維材で形成したものであっても良い。尚、カバー部材40は、簡単に洗濯可能で、且つ、意匠性の高いものにすることが好ましい。
脚部材50は、実施形態の構造に限られるものでは無く、間仕切り1を立設して転倒しないようにできるのであれば他の構造であっても良い。
実施形態2において、非通気性ボード22の例として、ポリプロピレン樹脂からなるものとしたが、他の種類の樹脂からなるボードでも良い。遮音性を重視するために、非通気性の合成樹脂ボードをポリプロピレン樹脂製のボードとしたが、遮音性よりも吸音性を重視する場合には、微細な孔が開いた通気性のあるボードを適用しても良い。
実施形態3において、繊維体20の外縁を縦枠11、12及び横枠13、14の内面に密着することで安定して保持されている場合には、非通気性ボード22と繊維体20との接触面は、接着剤で接着しない、或いは、部分的に接着するようにしても良い。
また、実施形態3において、組み付け順序としては、非通気性ボード22と繊維体20とを予め接着しておいて、枠体10に取り付けるようにしても良い。
また、実施形態3において、それぞれ一対の縦枠11、12の間に非通気性ボード22を挟持する構造を採用する代わりに、それぞれ1つの縦枠11、12の断面を内側に開口する凹形状にして、この凹形状の溝に繊維体20の外縁が嵌り込む形状としても良く、また、横枠13、14についても同様の構造を採用しても良い。
屋内スペースが広い場合には、実施形態1~3の間仕切り1を連接して設ければ良い。各間仕切り1を互いに連結する必要はないが、場合によっては、既存の連結部材を用いて連結して使用しても良い。また、実施形態1~3の間仕切り1を組み合わせて使用しても良い。
《実施例》
次に、具体的な実施例について説明する。図7は実施例1~4及び比較例1~3の組成等の表を、図8は実施例1~4及び比較例1~3の吸音率のグラフを、図9は実施例5~18の組成等の表を、図10は実施例5~11及び比較例3の吸音率のグラフを、図11は、実施例12~18及び比較例3の吸音率のグラフを、図12は、実施例1及び実施例15~18の透過損失のグラフをそれぞれ示す。
(実施例1)
繊度が0.6dtexのPET繊維からなる極細繊維A:50重量%と繊度が2.2dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:20重量%とを混合し、更に短繊維である繊度が4.0dtex~10.0dtexの雑綿C:30重量%を加えて混合撹拌するとともにフリースマシンにかけて、厚みが30mm、目付が1800g/mのシート状をなす基材を成形した。その後、基材を加熱炉(加熱温度:約165℃、加熱時間:40sec)で加熱した後、プレス金型に投入してプレス成形することにより、厚みが25mm、高さが500mm、左右長さが900mmの繊維体20を得た。
(実施例2)
実施例1と異なるのは、実施例1の繊維体20を、実施形態1の木製の枠体10の空間15(高さ500mm、左右長さ900mm、前後奥行き25mm)に配設するとともに、その外周面の全部を枠体10の内周面にオレフィン系接着剤を用いて接着した。
シート部材30として、厚みが0.5mm、目付が50g/mのポリエステル繊維の不織布からなるものを繊維体20の表面側及び裏面側に2枚ずつ配置するとともにシート部材30の外周部分を枠体10にステープルで固定した。
更に、シート部材30に、厚みが1mm、目付が150g/mのポリエステル繊維の織布からなる袋状のカバー部材40を被せるとともに、カバー部材40の下端部に設けた面ファスナーからなる係合部42を枠体10の面ファスナーからなる被係合部16に係合した。
(実施例3)
実施例1に比較して、繊度が0.6dtexのPET繊維からなる極細繊維A:75重量%と、繊度が2.2dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:25重量%とを混合し、撹拌するとともにフリースマシンにかけて、厚みが30mm、目付が1800g/mのシート状をなす基材を得た。その後、基材を加熱炉(加熱温度:約165℃、加熱時間:40sec)で加熱した後、プレス金型に投入してプレス成形することにより、厚みが25mm、高さが500mm、左右長さが900mmの繊維体20を得た。
(実施例4)
実施例1に比較して、繊度が0.6dtexのPET繊維からなる極細繊維A:40重量%と、繊度が2.2dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:30重量%とを混合し、更に短繊維である繊度が4.0dtex~10.0dtexの雑綿C:30重量%を加えて混合撹拌するとともにフリースマシンにかけて、厚みが30mm、目付が1800g/mのシート状をなす基材を得た。その後、基材を加熱炉(加熱温度:約165℃、加熱時間:40sec)で加熱した後、プレス金型に投入してプレス成形することにより、厚みが25mm、高さが500mm、左右長さが900mmの繊維体20を得た。
(実施例5)
実施例5は、実施例1に比較して、繊度が0.4dtexのPET繊維からなる極細繊維A:75重量%と、繊度が2.2dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:25重量%としたものである。
(実施例6)
実施例6は、実施例1に比較して、繊度が0.6dtexのPET繊維からなる極細繊維A:60重量%と、繊度が2.2dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:40重量%としたものである。
(実施例7)
実施例7は、実施例1に比較して、繊度が0.6dtexのPET繊維からなる極細繊維A:50重量%と、繊度が2.2dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:50重量%としたものである。
(実施例8)
実施例8は、実施例1に比較して、繊度が0.6dtexのPET繊維からなる極細繊維A:40重量%と、繊度が2.2dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:60重量%とを混合したものである。
(実施例9)
実施例9は、実施例1に比較して、繊度が0.6dtexのPET繊維からなる極細繊維A:65重量%と、繊度が6.0dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:15重量%とを混合し、更に短繊維である繊度が4.0dtex~10.0dtexの雑綿C:20重量%としたものである。
(実施例10)
実施例10は、実施例1に比較して、繊度が0.3dtexのPET繊維からなる極細繊維A:65重量%と、繊度が2.2dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:15重量%とを混合し、更に短繊維である繊度が4.0dtex~10.0dtexの雑綿C:20重量%としたものである。
(実施例11)
実施例11は、実施例1に比較して、繊度が0.9dtexのPET繊維からなる極細繊維A:65重量%と、繊度が6.0dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:15重量%とを混合し、更に短繊維である繊度が4.0dtex~10.0dtexの雑綿C:20重量%としたものである。
(実施例12)
実施例12は、実施例1に比較して、繊度が0.6dtexのPET繊維からなる極細繊維A:65重量%と、繊度が2.2dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:15重量%とを混合し、更に短繊維である繊度が4.0dtex~10.0dtexの雑綿C:20重量%としたものである。
(実施例13)
実施例13は、実施例1に比較して、繊度が0.6dtexのPET繊維からなる極細繊維A:65重量%と、繊度が2.2dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:15重量%とを混合し、更に短繊維である繊度が4.0dtex~10.0dtexの雑綿C:20重量%としたものである。そして、実施例13の繊維体20を、実施形態1の木製の枠体10の空間15(高さ500mm、左右長さ900mm、前後奥行き25mm)に配設するとともに、繊維体20の外周面の全周を枠体10の内周面にオレフィン系接着剤を用いて接着した。シート部材30として、厚みが0.5mm、目付が50g/mのポリエステル繊維の不織布からなるものを繊維体20の表面側及び裏面側に2枚ずつ配置するとともにシート部材30の外周部分を枠体10にステープルで固定した。
(実施例14)
実施例14は、実施例13に対して、更に、シート部材30の外側に、厚みが1.0mm、目付が150g/mのポリエステル繊維の織布からなる袋状のカバー部材40を被せるとともに、カバー部材40の下端部に設けた面ファスナーからなる係合部42を枠体10の面ファスナーからなる被係合部16に係合した。
(実施例15)
実施例15は、実施形態2に示すように、2つの繊維体20の間に非通気性のボード22を介在させたものである。具体的には、繊度が0.6dtexのPET繊維からなる極細繊維A:65重量%と繊度が2.2dtexのPET繊維からなる熱融着性繊維B:15重量%とを混合し、更に短繊維である繊度が4.0dtex~10.0dtexの雑綿C:20重量%を加えて混合撹拌するとともにフリースマシンにかけて、厚みが25mm、目付が1000g/mのシート状をなす基材を成形した。その後、基材を加熱炉(加熱温度:約165℃、加熱時間:40sec)で加熱した後、プレス金型に投入してプレス成形することにより、高さが1780mm、左右長さが860mm、厚みが20mmの繊維体20を得た。そして、高さが1780mm、左右長さが860mm、厚さが5.0mmで、目付が600g/mのポリプロピレン樹脂からなるダンボール構造の非通気性ボード22、即ち、一対のポリプロピレン樹脂製シートの間に波状のポリプロピレン樹脂製シートを配設して中空且つダンボール構造の非通気性ボード22を用意した。非通気性ボード22を2つの繊維体20でサンドイッチ状に挟んで、非通気性ボード22と2つの繊維体20とを接着剤で接着した。枠体10は、縦枠11,12として、それぞれ高さが1820mm、左右長さが20mm、厚さが44mmのものをそれぞれ用意し、横枠13,14として、それぞれ高さが20mm、左右長さが860mm、厚さが44mmのものをそれぞれ用意した。繊維体20及び非通気性ボード22の外周面の全周を、枠体10の縦枠11、12、横枠13、14に接着し、繊維体20及び非通気性ボード22と縦枠11、12及び横枠13、14とを固定した。
(実施例16)
実施例16は、実施例15に比較して、2つの繊維体20として、高さを1780mm、長さを860mm、厚みを25mmとしたものを2つ用意した。非通気性ボード22は、高さを1820mm、長さを900mm、厚みを5mmとした。縦枠11、12は、高さを1820mm、長さを20mm、厚みを25mm、横枠13、14は、高さを20mm、長さを860mm、厚みを25mmとして、それぞれ2つ用意した。そして、非通気性ボード22の外周部分の20mm幅の部分を除いて、非通気性ボード22の両面に繊維体20をそれぞれ接着した。非通気性ボード22の外縁を、一対の縦枠11、一対の縦枠12、一対の横枠13、一対の横枠14の前後奥行方向で挟持して、固定する構造にした。
(実施例17)
実施例17は、実施例16に比較して、繊維体20は、厚みを30mmで、目付を900g/mとし、非通気性ボード22は、厚みを3.3mmで、目付を400g/mとした。そして、実施形態3と同様に、非通気性ボード22を空間15よりも大きくして、非通気性ボード22の外縁をそれぞれ一対の縦枠11、12、横枠13、14により前後奥行方向で挟持して固定する構造にした。
(実施例18)
実施例18は、実施例16に比較して、繊維体20は、厚みを20mmとし、非通気性ボード22は、厚みを6.7mmとし、目付を800g/mとした。そして、実施形態3と同様に、非通気性ボード22を空間15よりも大きくして、非通気性ボード22の外縁をそれぞれ一対の縦枠11、12、横枠13、14で前後奥行方向に挟持して固定する構造にした。
(比較例1)
比較例1は、繊維体として、実施例1の極細繊維を含むものではなく、汎用のガラスマットを採用した。
汎用のガラスマットは、比較的入手し易く、軽量であるものを使用した。ガラスマットは、繊維径が20μm~24μm、目付が1800g/m、厚みが5.5mmであった。
(比較例2)
比較例2は、比較例1と同様に、繊維体として、汎用のガラスマットを採用し、そのガラスマットは、繊維径が20μm~24μm、目付が1800g/m、厚みが25mmであった。
(比較例3)
比較例3は、繊維体として、粗毛フェルト(例えば、廃材になった衣類等を細かくほぐしてフェルト状にしたもので、綿や化繊、ウール等のものが原料になっている)からなる不織布を採用した。不織布は、繊度が4~10dtex、目付が1800g/m、厚みが25mmであった。
(垂直入射吸音率)
実施例1~4及び比較例1~3について、それぞれ、直径29mmの円形に切り出してサンプルを作成した。これらのサンプルについて、垂直入射吸音率を測定した。なお、実施例2では、繊維体の表皮側にのみシート部材30及びカバー部材40を置いたものでテストした。垂直入射吸音率は、JIS A 1405-2(ISO 10534-2)で測定した。
図8は、テストの結果を示すものであり、横軸を1/3オクターブ周波数、縦軸を垂直入射吸収率としたグラフである。繊維体がガラス繊維からなる場合で、且つ、厚みが5.5mmの比較例1は、周波数が500~5000Hzのどの範囲であっても吸音率が悪い結果となっている。また、繊維体がガラス繊維からなる場合で、且つ、厚みが25mmの比較例2は、比較例1よりも吸音性が少し良い結果となったが、それでも、満足できる吸音性は得られなかった。繊維体を粗毛フェルトからなる場合で、且つ、厚みが25mmの比較例3は、比較例1や2よりも吸音性が良くなってはいるが、本発明の実施例と比較すると、周波数が2000Hz以下において、特に悪い結果になっている。
また、実施例2は、実施例1と比較すると、周波数が1000Hz以下の帯域において吸音性が良い結果になっている。即ち、この帯域においては、シート部材30及びカバー部材40を繊維体20に被せることで吸音性を向上させることが可能であることが分かった。これは、繊維体20とシート部材30との間、及び、シート部材30とカバー部材40との間において互いに接触してはいるものの、互いに接着されてはないので、繊維体20とシート部材30との間、及び、シート部材30とカバー部材40との間に空気層が存在し、それによって吸音性が向上したものと推測される。
図8に示すように、実施例3及び実施例4は、比較例1~3に比較して、実施例1と同様に優れた吸音性を示した。
実施例5~18では、それぞれ直径29mmの円形のサンプル材をテスト材から切り出して作成した。これらのサンプル材について、垂直入射吸音率を測定した。なお、実施例13では、繊維体20の表皮側にのみシート部材30を置いたもの、実施例14では、繊維体20の表皮側にのみシート部材30及びカバー部材40を置いたものでテストした。垂直入射吸音率は、JIS A 1405-2(ISO 10534-2)で測定した。
図10に示すように、実施例5~11は、比較例3と比較して、実施例1と同様に優れた吸音性を示した。実施例5~11を比較すると、極細繊維の繊度(dtex)が低いほど(繊維径が細いほど)良い吸音性を示し、極細繊維の重量%が多いほど良い吸音性を示した。
図11に示すように、実施例12~18は、比較例3に比較して、実施例1と同様に優れた吸音性を示した。実施例12~14を比較すると、繊維体20の外側にシート部材30を設けると僅かに吸音性が向上し、更にカバー部材40を被せると、吸音性が一段と向上した。
実施例15~18は、一対の繊維体20の間に非通気性ボード22を配設した形態のものであるが、いずれも、比較例3に比較して優れた吸音性を示した。実施例15は、630Hzにおいて比較例3と同様なレベルであるが、この周波数帯から高い周波数帯や低い周波数帯では、比較例3よりも格段に優れた吸音性を示している。
特に、一対の繊維体20の間に非通気性ボード22を配設した形態のものである実施例15~18は、繊維体20のみの形態のものと比較して、2000Hzより高い周波数帯では、優れた吸音性を示す。この結果が得られる理由は明確ではないが、非通気性ボード22が高い周波数帯での吸音性に貢献しているものを予測される。
(熱抵抗)
実施例1及び実施例2について、300mm×300mmのサンプルを切り出して、熱伝導率を計測した。
測定機器は、英弘精機株式会社製のHC-074を使用し、定常法(熱流計法)の測定モードとした。その結果、実施例1は、厚みが24.9mmで、熱伝導率が0.034mKであった。実施例2は、厚みが25.6mmで、熱伝導率が0.034mKであった。熱抵抗は、厚み÷熱伝導率であり、その値を求めた。その結果、熱抵抗は、実施例1では0.732で、実施例2では0.753であった。この結果から推測すると、繊維体20にシート部材30、シート部材30にカバー部材40を被せることによって、熱が伝わり難くなり、繊維体単体よりも断熱性をかなり向上させることができたものと推測される。
このことからも、シート部材30及びカバー部材40を繊維体20に被せることが、断熱性の向上に寄与できており、有用性の高い間仕切り1になることが分かった。
(跳ね返り試験)
実施例2及び比較例1について、サンプルを用意した。なお、実施例2のサンプルは、縦:30mm、横:30mm、目付:1800g/m、厚み:25mmの繊維体と、この繊維体の表皮側にのみ、目付が50g/mのシート部材30を2枚、目付が150g/mのカバー部材40を重ねたものを用意した。比較例1のサンプルは、縦:30mm、横:30mm、目付:1800g/m、厚み:5.5mmのガラスマットの表面側に目付が100g/mの表皮材を被せたものを用意した。
これらのサンプルを、表皮側を上にした状態で常盤から30mm浮かせた位置に載置するとともに、硬式のテニスボールを500mm上方から各サンプルに向けて自然落下させて、テニスボールの跳ね返り具合を観察した。テニスボールは、直径が65mmで重さが57.5gのものを使用した。
このテスト結果は、実施例2では跳ね返り高さが24mmであったが、比較例1では跳ね返り高さが188mmであった。跳ね返り率(跳ね返り高さ/500mm)で算出すると、実施例2では4.8%、比較例1では37.6%となり、跳ね返り難さにおいて大きな差が生じた。この結果より、本発明の間仕切り1は、繊維体にガラス繊維のものを使用する間仕切りと比べて、跳ね返り難く、弾力性及び緩衝性があり、損傷し難いものであることが分かった。
(透過損失)
実施例1及び15~18について、垂直入射透過損出を測定した。当該測定は、ASTM E2611規格に基づいて行った。測定結果を図12に示す。
図12に示すように、繊維体20だけの形態である実施例1に比較して、非通気性ボード22を一対の繊維体20の間に配設した形態である実施例15~18では、いずれも優れた透過損失、即ち遮音性を示している。これは、一対の繊維体20の間に非通気性ボード22を設けることで、遮音性が良くなったことを示しているといえる。特に周波数帯が高くなればなるほど、透過損失の差が顕著であった。
本発明は、例えば、屋内の所定のスペースを2つ以上の領域に仕切る間仕切り、特に移設可能であって仕切る領域を簡単に変更できる間仕切りに適している。
1 間仕切り
10 枠体
15 空間
16 被係合部
20 繊維体
20b 外周面
22 非通気性ボード
30 シート部材
40 カバー部材
42 係合部
43 被係合部

Claims (8)

  1. 所定のスペースを2つ以上の領域に仕切る間仕切りにおいて、
    矩形平板状をなす繊維体を備え、
    該繊維体は、繊度が0.1dtex~1.0dtexである極細繊維を主成分とする繊維A:40重量%~75重量%と、熱融着性繊維を主成分とする繊維B:15重量%~60重量%と、短繊維を主成分とする雑綿C:0~30重量%とを混ぜ合わせてなることを特徴とする間仕切り。
  2. 請求項1に記載の間仕切りにおいて、
    繊維Bの繊度が2.0dtex~6.0dtexであり、
    雑綿Cの繊度が4.0dtex~10.0dtexであることを特徴とする間仕切り。
  3. 請求項1又は2に記載の間仕切りにおいて、
    前記繊維体は、厚みが20mm~60mmであり、目付が600g/m~2000g/mであることを特徴とする間仕切り。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の間仕切りにおいて、
    矩形枠状をなす剛性を有する枠体を備え、
    前記繊維体は、前記枠体内部の空間に対応する形状をなしており、固定手段を用いて外周面を前記枠体の内側面に固定することにより、当該枠体に取り付けられていることを特徴とする間仕切り。
  5. 請求項4に記載の間仕切りにおいて、
    前記枠体の開口部分に対応する形状をなすとともに当該枠体の少なくとも一部に固定された通気性を有するシート部材と、下方が開口する袋形状をなし、前記枠体及びシート部材を上方から覆うことが可能なカバー部材とを備え、
    該カバー部材は、前記枠体及びシート部材に対して着脱可能になっていることを特徴とする間仕切り。
  6. 請求項5に記載の間仕切りにおいて、
    前記カバー部材の下端部における厚み方向一側には、係合部が設けられ、
    前記カバー部材の下端部における厚み方向他側、又は、前記枠体の下部には、前記係合部が係脱可能な被係合部が設けられていることを特徴とする間仕切り。
  7. 請求項4から6のいずれか1つに記載の間仕切りにおいて、
    前記シート部材は、厚みが0.5mm~2mmで、且つ、目付が50g/m~200g/mの合成樹脂製の不織布シートからなり、
    前記カバー部材は、前記シート部材と同種の合成樹脂製の織布シートからなり、厚みが0.5mm~2mmで、且つ、目付が100g/m~200g/mであることを特徴とする間仕切り。
  8. 請求項1から7に記載のいずれか1つの間仕切りにおいて、
    前記繊維体は、その厚み方向に一対設けられ、
    当該両繊維体の間には、非通気性ボードが配設されていることを特徴とする間仕切り。
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