JP2022109008A - コイル装置 - Google Patents

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Gi-Ho Hwang
正明 岩倉
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勝 熊谷
Masaru Kumagai
朋広 古市
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Abstract

【課題】複数の異なる機能の素子を一体化することが容易でありながら、磁気飽和を回避しやすいコイル装置を提供すること。【解決手段】コイル装置1は、第1コア10と、第2コア20と、を有する。第2コア20の外脚部22が配置してあるベース部23の背面23aには、第1コア10の外脚部12に接続する凸部24が、第1コア10の外脚部12に対応して形成してある。【選択図】図4

Description

本発明は、たとえば複数の異なる機能の素子が一体化されたコイル装置に関する。
複数の異なる機能の素子が一体化されたコイル装置として、たとえば下記の特許文献1に示すコイル装置が知られている。特許文献1には、3つのE型のコアを組み合わせ、単一のコイル装置に複数の機能を持たせている。
しかしながら、このような従来のコイル装置では、磁気飽和を回避することが困難な構造であることが判明した。
特開2012-54549号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、複数の異なる機能の素子を一体化することが容易でありながら、磁気飽和を回避しやすいコイル装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、
第1コアと、第2コアと、を有するコイル装置であって、
前記第2コアの外脚部が配置してあるベース部の背面には、前記第1コアの外脚部の先端面(飛び出している方向に沿っての先端面/以下同様)に接続する凸部が、前記第1コアの外脚部に対応して形成してある。
このように構成することで、第1コアを一部として含む第1コイル素子と、第2コアを一部として含む第2コイル素子とに、別々の異なる機能を持たせることが可能になる。しかも、第2コアは、第1コイル素子の一部として兼用することもできる。そのため、2つ以上の機能を持つコイル装置の全体としての小型化を図ることが可能である。
また、第1コアの外脚部の先端面に接続する凸部が、前記第1コアの外脚部に対応して形成してあることから、第1コアと第2コアとの接続面を、第2コアの背面から遠ざけることが可能になる。その結果、磁束が集中しやすい箇所を第2コアの背面から遠ざけることが容易になり、磁気飽和し難い構造となる。
さらに、本発明のコイル装置では、凸部の先端面のみを研磨することで、第1コアの外脚部の先端面との接続時の密着性がよくなり、磁気的結合が向上する。なお、第1コアの外脚部の先端面も研磨してもよく、その場合には、第1コアの外脚部の先端面の研磨と同時に、第1コアの中脚部の先端面の研磨も同時に行うことができ、第1コアの中脚部の先端面と第2コアの背面との間のギャップの調整も容易である。
好ましくは、前記第2コアのベース部の背面から前記凸部が突出している交差角部には、前記凸部の内側面と前記第2コアのベース部の背面との間を滑らかに結ぶR部または面取り部が形成してある。このような構成にすることで、本発明のコイル装置は、さらに磁気飽和し難い構成となる。
好ましくは、前記第1コアの外脚部の前記先端面と、前記第1コアの中脚部の先端面とは、略同一平面上に位置する。このように構成してあることで、第2コアの背面に形成してある凸部の突出高さを調整することのみで、第1コアの中脚部の先端面と第2コアの背面との間のギャップの調整も容易である。
好ましくは、前記第2コアの背面からの前記凸部の突出高さは、前記第2コアの厚みよりも小さい。第2コアの背面からの凸部の突出高さは、凸部と背面との間の交差角部にR部または面取り部を形成できる程度で十分である。第2コアの背面からの凸部の突出高さは、小さい方が、凸部の先端面を平坦にし易く、第1コアの外脚部の先端面との磁気的接続を良好にし易い。
好ましくは、前記第1コアの中脚部の先端面と、前記第2コアのベース部の背面との間には、所定幅のギャップが形成してある。ギャップを形成することで、第1コアを含む第1コイル素子の特性を制御することができる。
好ましくは、本発明のコイル装置は、第3コアをさらに有し、
前記第3コアの外脚部の先端面が、前記第2コアの外脚部の先端面に接続している。第2コアと第3コアとで、たとえばトランスなどの第2コイル素子を構成することができる。
好ましくは、前記第3コアの巻軸に沿った長さは、前記第1コアの巻軸に沿った長さとは異なり、前記第1コアの巻軸に沿った長さは、前記第2コアの巻軸に沿った長さとは異なる。このように構成することで、種々の特性が異なる複数の素子を有するコイル装置を実現することができる。
前記第2コアの中脚部と、前記第3コアの中脚部との間には、所定幅のギャップが形成してあっても良いし、ギャップは形成しなくてもよい。
好ましくは、前記第1コアの中脚部の回りには、第1ワイヤの巻回部が配置してあり、前記第2コアの中脚部の回りには、第2ワイヤの巻回部が配置してある。第1ワイヤの巻回部が第1コイル素子の一部を構成し、第2ワイヤの巻回部が第2コイル素子の一部を構成する。
好ましくは、本発明のコイル装置は、
前記第1コアの中脚部を覆い、前記第1ワイヤが巻回される第1ボビンと、
前記第2コアの中脚部を覆い、前記第2ワイヤが巻回される第2ボビンと、を有し、
前記第1ボビンと前記第2ボビンとは、前記第2コアのベース部の側面で嵌合してある。
これらのワイヤとコアとの間にボビンを介在させることで、ワイヤをボビンに巻回してからコアをボビンに取り付けることが可能になり、各コアの中脚部の回りにワイヤの巻回部を配置することが容易になる。また、ワイヤとコアとの絶縁も容易になる。さらに、第1ボビンと第2ボビンとを、第2コアのベース部の側面で嵌合させることで、これらのボビン同士の一体化も容易であり、ワイヤのリード部の配線も容易になる。
好ましくは、前記第1ワイヤのリード部は、前記第2ボビンに取り付けてある第1端子に接続してあり、前記第2ワイヤのリード部は、前記第1ボビンに取り付けてある第2端子に接続してある。このように構成することで、これらのワイヤのリード部を絶縁を確保しながら端子に取り付けることが容易になる。
好ましくは、本発明のコイル装置は、複数の異なる機能の素子を有する。単一のコイル装置に複数の機能を有する素子が搭載でき、これらの素子を別々に製造するよりも材料を少なくすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、好ましくは、前記第1コアがインダクタの一部として機能し、前記第2コアがトランスの一部として機能する。このようなコイル装置は、たとえば、自動車に搭載する充電器などに好適に使用することができる。
本発明の他の観点に係るコイル装置は、
第1コアと、第2コアと、第3コアとを有し、
前記第3コアの外脚部が接続してある前記第2コアのベース部の背面には、前記第1コアの外脚部の先端面に接続する凸部が、前記第1コアの外脚部に対応して形成してある。
このコイル装置でも、上述したコイル装置と同様に、コイル装置の小型化を図ることができると共に、複数の異なる機能の素子を一体化することが容易でありながら、磁気飽和を回避しやすいコイル装置を実現することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るコイル装置の全体斜視図である。 図2は図1に示すコイル装置の一部分解斜視図である。 図3Aは図2に示すコア部分の拡大図斜視図である。 図3Bは図1に示すコイル装置の他の実施形態に係るコア部分の拡大斜視図である。 図4は図3Aに示すコア部分のIV-IV線での断面図である。 図5Aは図1に示すコイル装置のVA-VA線での断面図である。 図5Bは図5Aに示すコイル装置の他の実施形態に係る断面図である。 図5Cは図5Aに示すコイル装置のさらに他の実施形態に係る断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1に示すように、本実施形態のコイル装置1は、たとえば車載充電器のためのコイル装置などとして用いられ、トランスとインダクタとが一体化してある。このコイル装置1は、第1コア10と、第2コア20と、第3コア30と、第1ワイヤ90と、第2ワイヤ92と、第3ワイヤ94とを有している。
図5Aに示すように、本実施形態では、第1ワイヤ90は、第1ボビン40に巻回してあり、第2ワイヤ92および第3ワイヤ94は、それぞれ第2ボビン50に巻回してある。なお、図面においてX軸方向は、それぞれのワイヤ90,92,93の巻軸方向に一致しており、X軸、Y軸およびZ軸は互いに直交している。また、本実施形態では、Z軸がコイル装置1の高さ方向に一致している。
図4に示すように、第1コア10、第2コア20および第3コア40は、それぞれ、断面が略E字の形状を有し、いわゆるE型コアと称される。第1コア10および第3コア30は、一般的な図5Aに示すように、X軸方向の長さは異なるが、一般的なE型コアである。本実施形態では、第2コア20が一般的なE型コアとは異なる。詳細については後述する。
図2および図3Aに示すように、第1コア10は、Y軸およびZ軸に平行な矩形平板状の第1ベース13を有する。第1コア10は、第1ベース部13のY軸方向の両端にそれぞれ第1外脚部12を有し、これらの第1外脚部12は、ベース部13の内表面13bからX軸に沿って略直角に突出している。
また、第1コア10は、これらの一対の第1外脚部12のY軸方向の略中間位置に、ベース部13の内表面13bからX軸に沿って外脚部12と同じ方向に突出している第1中脚部11を有する。図4に示すように、第1外脚部12は、第1ベース部13の内表面13bから、X軸方向に突出高さH1で突き出している。本実施形態では、第1中脚部11は、第1外脚部12と同様に、X軸方向に突出高さH1で突き出している。その結果、第1外脚部12の先端面12aと第1中脚部11の先端面11aとは、同一平面上に位置する。
また、第1ベース部13のZ軸に沿った上端に位置する外側面13cは、一対の第1外脚部12のZ軸に沿った上端に位置する外側面と面一になっている。第1ベース部13のZ軸に沿った高さと、第1外脚部12のZ軸に沿った高さとは略同一である。第1中脚部11は、Y軸およびZ軸と平行な断面で略円形の形状を持ち、第1中脚部11の外径は、第1ベース部13のZ軸に沿った高さよりも小さい。
図2に示すように、第1中脚部11の外周面と第1外脚部12の内側面12bとの間には、所定の隙間が形成してある。その所定の隙間には、第1ボビン40のX軸方向の一端が入り込む。そのため、第1外脚部12の内側面12bは、第1ボビン40の第1端壁鍔41の形状に対応して曲面になっている。第1中脚部11は、円柱形状であり、その外径は、第1ボビン40の第1貫通孔48の内径に対応している。
第2コア20は、第1ベース部13と同じY軸およびZ軸に沿った幅を持つ矩形平板状の第2ベース部23を有する。第2ベース部23のX軸に沿う厚みは、第1ベース部13のX軸に沿う厚みと略同じ、あるいは厚いことが好ましいが、小さくてもよい。
第2ベース部23のY軸方向の両端にそれぞれ第2外脚部22を有し、これらの第2外脚部22は、ベース部23の平面からX軸に沿って略直角に突出している。第2ベース部23に対する第2外脚部22の突出方向は、第1ベース部13に対する第1外脚部12の突出方向とX軸に沿って同じである。また、第2コア20は、これらの一対の第2外脚部22のY軸方向の略中間位置に、ベース部23の平面からX軸に沿って外脚部22と同じ方向に突出している第2中脚部21を有する。
図4に示すように、第2外脚部22は、第2ベース部23の内表面23bから、X軸方向に突出高さH2で突き出している。突出高さH2は、突出高さH1と同等でもよいが、好ましくは突出高さH1よりも大きい。本実施形態では、第2中脚部21は、第2外脚部22と同様に、X軸方向に突出高さH2で突き出している。その結果、第2外脚部22の先端面22aと第2中脚部21の先端面21aとは、同一平面上に位置しているが、中脚部21の先端面にギャップを持たせるために、中脚部21の突出長さは、外脚部22の突出長さよりも短くてもよい。
また、図2および図3Aに示すように、第2ベース部23のZ軸に沿った上端に位置する外側面23cは、一対の第2外脚部22のZ軸に沿った上端に位置する外側面と面一になっている。第2ベース部23のZ軸に沿った高さと、第2外脚部22のZ軸に沿った高さとは略同一である。第2中脚部21は、Y軸およびZ軸と平行な断面で略円形の形状を持ち、第2中脚部21の外径は、第2ベース部23のZ軸に沿った高さよりも小さく、第1中脚部11の外径と略同一であるが、異なっていてもよい。
図2に示すように、第2中脚部21の外周面と第2外脚部22の内側面22bとの間には、所定の隙間が形成してある。その所定の隙間には、第2ボビン50のX軸方向の一端が入り込む。そのため、第2外脚部22の内側面22bは、第2ボビン50の第2端壁鍔51の形状に対応して曲面になっている。第2中脚部21は、円柱形状であり、その外径は、第2ボビン50の第2貫通孔58の内径に対応している。
図4に示すように、第2ベース部23の背面23aは、第1コア10の第1中脚部11の先端面11aと所定の隙間で向き合っており、その背面23aのY軸方向の両端には、それぞれ凸部24が形成してある。各凸部24は、第2ベース部23の背面23aから、第2外脚部22が突き出す方向とはX軸に沿って相互に反対側に突出高さH4で突き出している。
その結果、本実施形態では、第1コア10の第1中脚部11の先端面11aと、第2ベース部23の背面23aの略中央部との間には、突出高さH4に対応するギャップW1が形成される。各凸部24の突出高さH4は、ベース部23のX軸方向の厚みの1.5倍以下が好ましく、ベース部23の厚み以下であることがさらに好ましい。また、各凸部24の突出高さH4は、0.1mm~5mmであることが好ましい。
第2コア20のベース部23の背面23aから凸部24が突出している交差角部には、凸部の内側面24bとベース部23の背面23aとの間を滑らかに結ぶR部または面取り部が形成してある。本実施形態では、R部の曲率半径、または面取り部のX軸方向の長さが、凸部の突出高さH4に対応する。
図2に示すように、凸部24の内側面24bの少なくとも一部は、第1ボビン40のX軸方向の他端に具備してある第1端壁鍔42の外形形状に合わせて曲面になっている。各凸部24のX軸に沿う先端面24aは、第1コア10の各外脚部12の先端面12aが突き合わされて接続されるように、先端面24a,12a同士の形状は、相互に同じ形状であることが好ましい。
図3Aに示すように、第3コア30は、第1ベース部13と同じY軸およびZ軸に沿った幅を持つ矩形平板状の第3ベース部33を有する。第3ベース部33のX軸に沿う厚みは、第1ベース部13のX軸に沿う厚みと略同じことが好ましいが、異なっていてもよい。
第3ベース部33のY軸方向の両端にそれぞれ第3外脚部32を有し、これらの第3外脚部32は、ベース部33の内表面33bからX軸に沿って略直角に突出している。第3ベース部33に対する第3外脚部32の突出方向は、第2ベース部23に対する第2外脚部22の突出方向とX軸に逆になる。また、第3コア30は、これらの一対の第3外脚部32のY軸方向の略中間位置に、ベース部33の内表面33bからX軸に沿って外脚部32と同じ方向に突出している第3中脚部31を有する。
図4に示すように、第3外脚部32は、第3ベース部33の内表面33bから、X軸方向に突出高さH3で突き出している。突出高さH3は、突出高さH2と同等でもよいが、突出高さH2よりも大きくても小さくてもよい。本実施形態では、第3中脚部31は、第3外脚部32と同様に、X軸方向に突出高さH3で突き出している。
その結果、第3外脚部32の先端面32aと第3中脚部31の先端面31aとは、同一平面上に位置しているが、中脚部31の先端面31aにギャップを持たせるために、中脚部31の突出長さは、外脚部32の突出長さよりも短くてもよい。すなわち、中脚部31の先端面31aは、中脚部21の先端面21aに接触して接続されてもよいし、所定のギャップで離れて向き合っていてもよい。
また、図2および図3Aに示すように、第3ベース部33のZ軸に沿った上端に位置する外側面33cは、一対の第3外脚部32のZ軸に沿った上端に位置する外側面と面一になっている。第3ベース部33のZ軸に沿った高さと、第3外脚部32のZ軸に沿った高さとは略同一である。第3中脚部31は、Y軸およびZ軸と平行な断面で略円形の形状を持ち、第3中脚部31の外径は、第3ベース部33のZ軸に沿った高さよりも小さく、第2中脚部21の外径と略同一であることが好ましい。
図2に示すように、第3中脚部31の外周面と第3外脚部32の内側面32bとの間には、所定の隙間が形成してある。その所定の隙間には、第2ボビン50のX軸方向の他端が入り込む。そのため、第3外脚部32の内側面32bは、第2ボビン50の第2端壁鍔52の形状に対応して曲面になっている。第3中脚部31は、円柱形状であり、その外径は、第2ボビン50の第2貫通孔58の内径に対応している。
図4に示すように、第3ベース部33の背面33aは、平坦面であり、凸部などは形成されていないことが好ましいが、第2コア20の背面13aに形成してある凸部24と同様な凸部が形成してあってもよい。なお、本実施形態では、ベース部13の背面13aも、凸部などは形成されず、平坦面であることが好ましいが、第2コア20の背面13aに形成してある凸部24と同様な凸部が形成してあってもよい。
図2に示すように、第1ボビン40は、第1ボビン本体47を有しており、第1ボビン本体47には、第1貫通孔48が形成してある。図5Aに示すように、第1ボビン本体47のX軸方向の長さは、図4に示す第1外脚部12の突出高さH1よりもギャップW1の分で長く構成してある。図2に示す第1貫通孔48の内径は、第1中脚部11の外径に対応しており、第1中脚部11が第1貫通孔48に収まるように設計してある。
図2に示すように、第1ボビン本体47は、X軸に沿って両端に、第1端壁鍔41,42を有している。一方の第1端壁鍔41のZ軸方向の一方(上端)には、Y軸に沿って延びる第1端子台43が一体的に形成してある。第1端子台43のY軸方向の長さは、第1ベース部13のY軸方向の長さに対応している。第1端子台43は第1ベース部13の外側面13cに接着剤などで固定してもよい。
他方の第1端壁鍔42のZ軸方向の一方(上端)には、Y軸に沿って延びる第1係止板44が形成してある。第1係止板44の中央には、嵌合突起45が形成してある。第1係止板44のY軸方向の長さは、第2ベース部23のY軸方向の長さに対応している。第1係止板44は第2ベース部23の外側面23cに接着剤などで固定してもよい。
図1に示すように、第1端子台43には、一対の導電性の第2端子70a,70bと、一対の導電性の第3端子80a,80bが、それぞれ具備してある。これらの端子70a,70b,80a,80bは、端子台43にインサート成形してあるが、別に嵌合や接着などの方法で取り付けてもよい。
隣接する第2端子70bと第3端子80aとの間には、第2リード部93bと第3リード部95aとを絶縁する絶縁凸部46が形成してある。第2端子70a,70bは、Z軸方向に突出している外部接続部と、X軸方向に突出しているリード取付部とを有している。リード取付部は、板状であり、ワイヤのリード部を係止するカシメ片70a1,70b1を有している。第2端子70a,70bと、第3端子80a,80bとは、それぞれX軸を軸として線対称な形状と配置を有する。
図2に示すように、第2ボビン50は、X軸方向に連なる2つの第2ボビン本体57a,57bを有しており、第2ボビン本体57a,57bには、X軸方向に共通して貫通する第2貫通孔58が形成してある。
図5Aに示す第2ボビン本体57a,57bのX軸方向の長さの合計は、図4に示す第2外脚部22の突出高さH2および第3外脚部32の突出高さH3の合計より少し短い長さを有する。図2に示す第2貫通孔58の内径は、第2中脚部21および第3中脚部31の外径に対応しており、第2中脚部11および第3中脚部31が、第2貫通孔58に収まるように決定される。
図2に示すように、第2ボビン本体57a,57bの間には、中間鍔59が一体に形成してあり、図5Aに示すように、第2ボビン本体57a,57bのそれぞれに巻回される第2ワイヤ92および第3ワイヤ93の絶縁性を高めている。なお、中間鍔59のX軸に沿う厚みは、各端壁鍔13,23,33のX軸に沿う厚みよりも小さくてよい。
また、第2ボビン本体57aは、第2コア20側の一端に、第2端壁鍔51を有している。第2ボビン本体57bは、第3コア30側の一端に、第2端壁鍔52を有している。一方の第2端壁鍔52のZ軸方向の上端には、Y軸に沿って延びる第2係止板54が形成してある。第2係止板54のY軸方向の長さは、第3ベース部33のY軸方向の長さに対応している。第2係止板54は第3ベース部33の外側面33cに接着剤などで固定してあってもよい。
他方の第2端壁鍔51のZ軸方向の上端には、Y軸に沿って延びる第2端子台53が形成してある。第2端子台53の中央下面には、嵌合凹部55が形成してある。嵌合凹部55は、嵌合突起45と対応する形状および大きさであり、嵌合突起45が嵌合凹部55に嵌合可能になっている。第2端子台53のY軸方向の長さは、第2ベース部23のY軸方向の長さに対応している。第2端子台53は第1係止板44の上に接着剤などで固定してもよい。
図1に示すように、第2端子台53には、一対の導電性の第1端子60a,60bが具備してある。第1端子60a,60bは、第2端子台53にインサート成形してあるが、別に嵌合または接着などにより第2端子台53に設置してあってもよい。
第2端子台53には、第2端子70aのX軸方向に対応する位置に、第2リード部93aが案内されるリード溝56aが形成してあってもよい。また、第2端子台53には、第2端子70bのX軸方向に対応する位置に、第2リード部93bが案内されるリード溝56bが形成してあってもよい。
第2端子台53には、第3リード部95aを案内するリード溝56cが、第3端子80aのX軸方向に対応する位置に形成してあってもよい。第2端子台53には、第3リード部95bを案内するリード溝56dが、第2端子80bのX軸方向に対応する位置に形成してあってもよい。
第1端子60a,60bは、Z軸方向に突出している外部接続部と、X軸方向に突出しているリード接続部とからなるL字形状の金属端子で構成してある。第1端子60aが取り付けてある第2端子台53の端子取付部53aは、第1端子60bが取り付けてある端子取付部53bよりも第1端子台43側に向けて突き出しており、第1端子60aが、第1端子60bよりも第1端子台43側に配置されている。
図5Aに示すように、第1ワイヤ90は、第1ボビン40の第1ボビン本体47の回りに巻回され、第1ワイヤの巻回部となり、第1コイル素子(たとえばインダクタ)を構成する。第1ワイヤ90の第1リード部91aは、第1端子60aに電気的に接続してある。第1ワイヤ90の第1リード部91bは、第1端子60bに電気的に接続してある。これらの接続方法は、特に限定されず、たとえばレーザ溶接、熱圧着またはハンダなどが用いられる。
第2ワイヤ92は、第2ボビン50の第2ボビン本体57aの回りに巻回され、第2ワイヤの巻回部となり、第2コイル素子の一部を構成する。第2ワイヤ92の第2リード部93aは、第2端子70aのカシメ片70aで係止され、第2端子70aに電気的に接続される。第2ワイヤ92の第2リード部93bは、第2端子70bのカシメ片70bで係止され、第2端子70bに電気的に接続される。これらの接続方法は、前述した接続方法と同様である。
第3ワイヤ94は、第2ボビン50の第2ボビン本体57bに巻回され、第3ワイヤの巻回部となり、第2コイル素子の他の一部を構成する。第2コイル素子としては、たとえばトランスなどが例示される。第3ワイヤ94の第3リード部95aは、第3端子80aのカシメ片80aで係止され、第3端子80aに電気的に接続される。第3ワイヤ94の第3リード部95bは、第3端子80bのカシメ片80bで係止され、第3端子80bに電気的に接続される。これらの接続方法は、前述した接続方法と同様である。
本実施形態では、第1コア10、第2コア20および第3コア30は、たとえばNi-Zn系フェライトや、Mn-Zn系フェライト、あるいは金属磁性体などの磁性体で構成してある。本実施形態では、第1コア10、第2コア20および第3コア30は、たとえば磁性粉体を成型および焼結することにより作製されるが、磁性粉末と樹脂バインダとの圧粉成形体などで構成されてもよい。
また、第1ボビン40および第2ボビン50は、たとえばPPS、PET、PBT、LCPなどのプラスチックで構成してあるが、その他の絶縁部材で構成されてもよい。また、第1ボビン40および第2ボビン50は、同じ材質であることが好ましいが、別々の材質であってもよい。
第1ワイヤ90、第2ワイヤ92および第3ワイヤ94は、それぞれ単線で構成されても良く、あるいは撚り線で構成されても良く、絶縁被覆導線で構成されてもよい。また、これらのワイヤ90,92,94は、丸線でもよく平角線でもよい。
さらに、これらのワイヤ90,92,94は、それぞれ同じ材質および構造でもよく、あるいは異なっていてもよい。また、これらのワイヤ90,92,94を構成する材料としては、たとえば、銅または銅合金、あるいは銀、ニッケルなどの金属の良導体が挙げられるが、導体材料であれば特に限定されない。また、図1に示す第1端子60a,60b、第2端子70a,70b、第3端子80a,80bは、銅または銅合金などの金属で構成される。
本実施形態に係るコイル装置1では、図5Aに示す第1コア10および第1ワイヤ90を有する第1コイル素子を、インダクタとして用いることができる。また、第2コア20および第2ワイヤ92と、第3コア30および第3ワイヤとを有する第2コイル素子を、トランスとして用いることができる。
すなわち、本実施形態のコイル装置は、単一の装置で、別々の異なる機能を持つコイル素子を有することが可能になる。しかも、第2コア20の第2ベース部23は、第1コア10と組み合わされることで、第1コイル素子としてのインダクタの一部として兼用することもできる。そのため、2つ以上の機能のコイル素子を持つコイル装置の全体としての小型化を図ることが可能である。
また、図4に示すように、第1コア10の外脚部12の先端面12aに接続する凸部24が、第1コア10の外脚部12に対応して背面23aに形成してある。このため、第1コア10と第2コア20との接続面(先端面12a,24a)を、第2コア20の背面23aから遠ざけることが可能になる。その結果、磁束が集中しやすい箇所を第2コア20の背面23aから遠ざけることが容易になり、磁気飽和し難い構造となる。
さらに、本実施形態のコイル装置1では、凸部24の先端面24aのみを研磨することで、第1コア10の外脚部12の先端面12aとの接続時の密着性がよくなり、磁気的結合が向上する。なお、第1コア10の外脚部12の先端面12aも研磨してもよく、その場合には、第1コア10の外脚部12の先端面12aの研磨と同時に、第1コア10の中脚部11の先端面11aの研磨も同時に行うことができ、第1コア10の中脚部11の先端面11aと第2コア20の背面23aとの間のギャップW1の調整も容易である。
また、第2コア20のベース部23の背面から凸部24が突出している交差角部には、凸部24の内側面24bと第2コア20のベース部23の背面23aとの間を滑らかに結ぶR部または面取り部が形成してある。このような構成にすることで、本実施形態のコイル装置1は、さらに磁気飽和し難い構成となる。
また本実施形態では、第1コア10の外脚部12の先端面12aと、第1コア10の中脚部11の先端面11aとは、略同一平面上に位置する。このように構成してあることで、第2コア20の背面23aに形成してある凸部24の突出高さH4を調整することのみで、第1コア10の中脚部11の先端面11aと第2コア20の背面23aとの間のギャップW1の調整も容易である。
また、第1外脚部12の先端面12aおよび第1中脚部11の先端面11aの研磨を同時に行うことができ、製造工程を簡素化することができる。そのため、コイル装置1の製造コストを低減することが可能になる。
第2コア20の背面23aからの凸部24の突出高さH4は、第2コア20のベース部23のX軸に沿った厚みよりも小さい。第2コア20の背面23aからの凸部24の突出高さH4は、凸部24と背面23aとの間の交差角部にR部または面取り部を形成できる程度で十分である。
第2コア20の背面23aからの凸部24の突出高さH4は、小さい方が、凸部24の先端面24aを平坦にし易く、第1コア10の外脚部12の先端面12aとの磁気的接続を良好にし易い。なお、第2コア20の凸部24の先端面24aは、第1コア10の外脚部12の先端面12aに対して接触して接続すればよく、必ずしも接着剤で接合する必要はないが、接着してもよい。
第1コア10の中脚部12の先端面12aと、第2コア20のベース部23の背面23aとの間には、所定幅のギャップW1が形成してある。ギャップW1を形成することで、第1コア10を含むインダクタのコイル特性を制御することができる。
さらに、本実施形態のコイル装置1は、第3コア30をさらに有し、第3コア30の外脚部32の先端面32aが、第2コア20の外脚部22の先端面22aに接続している。第2コア20と第3コア30とで、たとえばトランスなどの第2コイル素子を構成することができる。なお、第2コア20の外脚部22の先端面22aは、第3コア30の外脚部32の先端面32aに対して接触して接続すればよく、必ずしも接着剤で接合する必要はないが、接着してもよい。
図4に示す第3コア30のX軸(巻軸)に沿った長さH3は、第1コア10のX軸に沿った長さとは異なり、第1コア10のX軸に沿った長さは、第2コア20のX軸に沿った長さとは異なる。このように構成することで、種々の特性が異なる複数のコイル素子を有するコイル装置1を実現することができる。
本実施形態では、図5Aに示すように、第1コア10の中脚部11の回りには、第1ワイヤ90の巻回部が配置してあり、第2コア20の中脚部21の回りには、第2ワイヤ92の巻回部が配置してある。第1ワイヤ90の巻回部が第1コイル素子としてのインダクタの一部を構成し、第2ワイヤ92の巻回部が第2コイル素子としてのトランスの一部を構成する。
また、図5Aに示すように、本実施形態のコイル装置1は、第1コア10の中脚部11を覆い、第1ワイヤ90が巻回される第1ボビン40を有する。また、コイル装置1は、第2コア20の中脚部21を覆い、第2ワイヤ92が巻回される第2ボビン本体57aを持つ第2ボビン50を有する。
第2ボビン50は、第2ボビン本体57aと中間鍔69でX軸方向に絶縁された第2ボビン本体57bも有している。第2ボビン本体57bは、第3コア30の中脚部31を覆い、第3ワイヤ94が巻回される。第1ボビン40と第2ボビンと50は、第2コア20のベース部23の外側面23c上で嵌合して接続してある。
これらのワイヤ90,92,94とコア10,20,30との間にボビン40,50を介在させることで、ワイヤ90,92,94をボビン40,50に巻回してから各コア10,20,30をボビン40,50に取り付けることが可能になる。また、各コア10,20,30の中脚部11,21,31の回りに各ワイヤ90,92,94の巻回部を配置することが容易になる。
また、ワイヤ90,92,94とコア10,20,30との絶縁も容易になる。さらに、第1ボビン40と第2ボビン50とを、第2コア20のベース部23の外側面23cで嵌合させることで、これらのボビン40,50同士の一体化も容易であり、図1に示すように、ワイヤ90,92,94のリード部91a,91b,93a,93b,95a,95bの配線も容易になる。
第1ワイヤ90のリード部91a,91bは、第2ボビン50に取り付けてある第1端子60a,60bに接続してあり、第2ワイヤ92のリード部93a,93bは、第1ボビン40に取り付けてある第2端子70a,70bに接続してある。第3ワイヤ94のリード部95a,95bは、第1ボビン40に取り付けてある第2端子80a,80bに接続してある。このように構成することで、これらのワイヤ90,92,94のリード部91a,91b,93a,93b,95a,95bを、絶縁を確保しながら端子に取り付けることが容易になる。
さらに本実施形態のコイル装置1は、複数の異なる機能の素子を有し、単一のコイル装置に複数の機能を有する素子が搭載でき、これらの素子を別々に製造するよりも材料を少なくすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態では、第1コア10がインダクタの一部として機能し、第2コア20および第3コア30がトランスの一部として機能する。このようなコイル装置1は、たとえば、自動車に搭載する充電器などに好適に使用することができる。
第2実施形態
図5Bに示すように、本実施形態に係るコイル装置1は、第2ボビン50の構造が異なると共に、第2ワイヤ92および第3ワイヤ94の配置が異なる以外は、第1実施形態と同様である。以下の説明では、第1実施形態と共通する部分の説明は省略する。
本実施形態では、第2ボビン50は、単一の第2ボビン本体157を有しており、中間鍔を有しない。第2ボビン本体157には、第2ワイヤ92が下層側に巻回されており、第2ワイヤ92の上に第3ワイヤ94が上層側に巻回してある。各ワイヤ92,94は、絶縁被覆ワイヤで構成してあり、これらは絶縁されている。あるいは、ワイヤ92,94の間には、絶縁テープなどが巻回してあってもよい。
いずれにしても本実施形態では、第2ワイヤ92により形成される第2コイル素子部分と、第3ワイヤ94により形成される第3コイル素子部分との結合が、第1実施形態に比較して高くなる。
第3実施形態
図5Cに示すように、本実施形態に係るコイル装置1は、第2ボビン50の構造が異なると共に、第2ボビン本体に巻回される第2ワイヤ92および第3ワイヤ94の配置が異なる以外は、第1実施形態と同様である。以下の説明では、第1実施形態と共通する部分の説明は省略する。
本実施形態では、第2ボビン50は、複数(たとえば8つ)の第2ボビン本体257a~257hに区分けされるように、複数の中間鍔259a~259gを有する。第2ボビン本体257a~257hは、第1コア10に近い側から、この順で、X軸に沿ってボビン50の外周に配置してある。各第2ボビン本体257a~257hには、第2ワイヤ92および第3ワイヤ94の順に交互にワイヤが巻回してある。
本実施形態では、第2ワイヤ92により形成される第2コイル素子部分と、第3ワイヤ94により形成される第3コイル素子部分との結合が、第1実施形態に比較して高くなる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、第2コア20は、いわゆるE型コアであるが、それに限定されず、ベース部23のみを有する平板状コアであってもよい。たとえば、ベース部23の内表面23bには、外脚部22の代わりに、背面23aに形成してある凸部24と同様な凸部がベース部23を挟んで対称位置に形成してあってもよい。
その場合でも、前述した実施形態と同様に、第3コア30の外脚部32が接続してある第2コア20のベース部23の背面には、第1コア10の外脚部12の先端面に接続する凸部24が、第1コア10の外脚部12に対応して形成してある。
第4実施形態
図3Bに示すように、本実施形態に係るコイル装置は、第1コア110と第2コア120と第3コア130の構造が、第1実施形態と異なる以外は、第1実施形態のコイル装置と同様である。以下の説明では、第1実施形態と共通する部分の説明は省略する。
第1実施形態では、X軸に沿って分割する金型を用いて第1コア10,第2コア20および第3コア30を形成している(縦押し成形)のに対して、本実施形態では、Z軸に沿って分割する金型を用いて第1コア110,第2コア120および第3コア130を形成している(横押し成形)。
すなわち、本実施形態では、第1コア110にある第1外脚部12は、Z軸に沿って平行な内側面12bを有しており、第1中脚部11のY軸に沿った両側は、Z軸に沿って平行な平坦面11bを有している。そのため、第1コア110は、X-Z平面に曲面を有しない単純な構造をしている。
また、本実施形態では、第2コア120にある第2外脚部22は、Z軸に沿って平行な内側面22bを有しており、凸部24は、Z軸に沿って平行な内側面24bを有しており、第2中脚部21のY軸に沿った両側は、Z軸に沿って平行な平坦面21bを有している。そのため、第2コア120は、X-Z平面に曲面を有しない単純な構造をしている。
また、本実施形態では、第3コア130にある第3外脚部32は、Z軸に沿って平行な内側面32bを有しており、第3中脚部31のY軸に沿った両側は、Z軸に沿って平行な平坦面31bを有している。そのため、第1コア130は、X-Z平面に曲面を有しない単純な構造をしている。
以上のように、本実施形態では、第1コア110、第2コア120および第3コア130は、それぞれZ軸に沿って分割する金型を用いて成形することができる(横押し形成)。
また、本発明のコイル装置は、車載充電器のためのトランスとインダクタとが一体化されたコイル装置以外の用途として、たとえば家電、AV、通信用電源など共振回路を使うすべての共振トランスなどの用途に用いられるコイル装置としても用いられることができる。
1…コイル装置
10,110…第1コア
11…第1中脚部
11a…先端面
11b…平坦面
12…第1外脚部
12a…先端面
12b…内側面
12c…外側面
13…第1ベース部
13a…背面
13b…内表面
13c…外側面
20,120…第2コア
21…第2中脚部
21a…先端面
21b…平坦面
22…第2外脚部
22a…先端面
22b…内側面
22c…外側面
23…第2ベース部
23a…背面
23b…内表面
23c…外側面
24…凸部
24a…先端面
24b…内側面
30,130…第3コア
31…第3中脚部
31a…先端面
31b…平坦面
32…第3外脚部
32a…先端面
32b…内表面
32c…外側面
33…第3ベース部
33a…背面
33b…内表面
33c…外側面
40…第1ボビン
41,42…第1端壁鍔
43…第1端子台
44…第1係止板
45…嵌合突起
46…絶縁凸部
47…第1ボビン本体
48…第1貫通孔
50…第2ボビン
51,52…第2端壁鍔
53…第2端子台
53a,53b端子取付部
54…第2係止板
55…嵌合凹部
56a,56b,56c,56d…リード溝
57a,57b,157,257a~257h…第2ボビン本体
58…第2貫通孔
59,259a~259g… 中間鍔
60a,60b…第1端子
70a,70b…第2端子
70a1,70b1…カシメ片
80a,80b…第3端子
80a1,80b1…カシメ片
90…第1ワイヤ
91a,91b…第1リード部
92…第2ワイヤ
93a,93b…第2リード部
94…第3ワイヤ
95a,95b…第3リード部

Claims (14)

  1. 第1コアと、第2コアと、を有するコイル装置であって、
    前記第2コアの外脚部が配置してあるベース部の背面には、前記第1コアの外脚部の先端面に接続する凸部が、前記第1コアの外脚部に対応して形成してあるコイル装置。
  2. 前記第2コアのベース部の背面から前記凸部が突出している交差角部には、前記凸部の内側面と前記第2コアのベース部の背面との間を滑らかに結ぶR部または面取り部が形成してある請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記第1コアの外脚部の前記先端面と、前記第1コアの中脚部の先端面とは、略同一平面上に位置する請求項1または2に記載のコイル装置。
  4. 前記第2コアの背面からの前記凸部の突出高さは、前記第2コアのベース部の厚みよりも小さい請求項1~3のいずれかに記載のコイル装置。
  5. 前記第1コアの中脚部の先端面と、前記第2コアのベース部の背面との間には、所定幅のギャップが形成してある請求項1~4のいずれかに記載のコイル装置。
  6. 第3コアをさらに有し、
    前記第3コアの外脚部の先端面が、前記第2コアの外脚部の先端面に接続している請求項1~5のいずれかに記載のコイル装置。
  7. 前記第3コアの巻軸に沿った長さは、前記第1コアの巻軸に沿った長さとは異なり、
    前記第1コアの巻軸に沿った長さは、前記第2コアの巻軸に沿った長さとは異なる請求項6に記載のコイル装置。
  8. 前記第2コアの中脚部と、前記第3コアの中脚部との間には、所定幅のギャップが形成してある請求項6または7に記載のコイル装置。
  9. 前記第1コアの中脚部の回りには、第1ワイヤの巻回部が配置してあり、
    前記第2コアの中脚部の回りには、第2ワイヤの巻回部が配置してある請求項1~8のいずれかに記載のコイル装置。
  10. 前記第1コアの中脚部を覆い、前記第1ワイヤが巻回される第1ボビンと、
    前記第2コアの中脚部を覆い、前記第2ワイヤが巻回される第2ボビンと、を有し、
    前記第1ボビンと前記第2ボビンとは、前記第2コアのベース部の側面で嵌合してある請求項9に記載のコイル装置。
  11. 前記第1ワイヤのリード部は、前記第2ボビンに取り付けてある第1端子に接続してあり、
    前記第2ワイヤのリード部は、前記第1ボビンに取り付けてある第2端子に接続してある請求項10に記載のコイル装置。
  12. 複数の異なる機能の素子を有する請求項1~11のいずれかにコイル装置。
  13. 前記第1コアがインダクタの一部として機能し、前記第2コアがトランスの一部として機能する請求項12に記載のコイル装置。
  14. 第1コアと、第2コアと、第3コアとを有し、
    前記第3コアの外脚部が接続してある前記第2コアのベース部の背面には、前記第1コアの外脚部の先端面に接続する凸部が、前記第1コアの外脚部に対応して形成してあるコイル装置。
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