JP2022108222A - 車両の制御装置 - Google Patents

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智一 稲川
Tomokazu Inagawa
宏司 林
Koji Hayashi
善雄 長谷川
Yoshio Hasegawa
真吾 江藤
Shingo Eto
真康 溝渕
Masayasu Mizobuchi
明夫 村杉
Akio Murasugi
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Abstract

【課題】エンジンに失火が発生したときにおいて、クラッチの耐久性が低下することを抑制し且つ運転者に違和感を与えることを抑制することができる車両の制御装置を提供する。【解決手段】エンジン12に失火が発生したことが検出された場合には、エンジン12の失火が検出されていない場合に比べてK0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0を増加させる。このため、エンジン12に失火が発生するとK0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0が増加させられるので、K0クラッチ20の滑りが抑制されると共に、エンジン12に失火が発生したときの駆動力の低下が抑制される。これによって、エンジン12に失火が発生したときにおいて、K0クラッチ20の耐久性が低下することを抑制し且つ運転者に違和感を与えることを抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンと電動機との間にクラッチを備えた車両に関し、前記エンジンに失火が発生したときに前記クラッチの耐久性が低下することを抑制する技術に関するものである。
エンジンと電動機との間にクラッチを備えた車両の、制御装置がよく知られている。例えば、特許文献1に記載された車両の制御装置がそれである。特許文献1では、前記エンジンに失火が発生したことが判定された場合に、前記クラッチを解放して、路面の変化による外乱が駆動輪から前記エンジンに伝わるのを抑制した状態で再度前記エンジンに失火が発生したか否かを判定する技術が記載されている。
特開2009-280082号公報
ところで、特許文献1のような車両では、前記エンジンに失火が発生したことが検出されると前記クラッチが解放されるので、前記クラッチが解放されることにより駆動力が急激に低下して運転者に違和感を与える可能性があった。これに対して、前記エンジンに失火が発生したと検出されても駆動力が低下しないように前記クラッチを係合させたままの状態で維持することが考えられる。しかしながら、前記エンジンに失火が発生すると前記エンジンから出力されるトルクの変動が大きくなり前記エンジンから出力されるトルクの最大値が前記エンジンに失火が発生していないエンジンが正常な運転をしているときのトルクの最大値に比べて大きくなることがあるので、前記エンジンに失火が発生したときに前記クラッチに滑りが発生して前記クラッチの耐久性が低下するという問題があった。なお、前記クラッチの係合力は、燃費向上のために、前記エンジンが正常な運転をしているときに前記クラッチに滑りが発生しない程度の大きさに維持されているので、前記エンジンに失火が発生して前記エンジンから出力されるトルクの最大値が、前記エンジンが正常な運転をしているときの最大値よりも大きくなると、前記エンジンから出力されるトルクが前記クラッチのトルク容量を超える。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、エンジンに失火が発生したときにおいて、クラッチの耐久性が低下することを抑制し且つ運転者に違和感を与えることを抑制することができる車両の制御装置を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)エンジンと電動機との間にクラッチを備えた車両の、制御装置であって、(b)前記エンジンに失火が発生したことが検出された場合には、前記エンジンに失火が発生したことが検出されていない場合に比べて前記クラッチの係合力を増加させることにある。
第1発明の車両の制御装置によれば、前記エンジンに失火が発生したことが検出された場合には、前記エンジンの失火が検出されていない場合に比べて前記クラッチの係合力を増加させる。このため、前記エンジンに失火が発生すると前記クラッチの係合力が増加させられるので、前記クラッチの滑りが抑制されると共に、前記エンジンに失火が発生したときの駆動力の低下が抑制される。これによって、前記エンジンに失火が発生したときにおいて、前記クラッチの耐久性が低下することを抑制し且つ運転者に違和感を与えることを抑制することができる。
ここで、好適には、前記エンジンに失火が発生したことが検出された場合には、前記エンジンから出力されているエンジントルクが、前記クラッチの係合力を最大にしたときのトルク容量より大きい場合に、前記エンジントルクが前記トルク容量以下になるまで低下させて、前記エンジントルクが前記トルク容量以下になるまで低下させた分のトルクが前記電動機から出力されるように前記電動機のトルクを増加させる。このため、前記エンジンに失火が発生したときの前記エンジントルクが前記トルク容量よりも大きい場合でも、前記クラッチの滑りを好適に抑制することができる。
また、好適には、前記エンジンに失火が発生したことが検出された場合には、前記エンジンから出力されているエンジントルクが、前記クラッチの係合力を最大にしたときのトルク容量より大きい場合に、前記エンジンを停止させ且つ前記クラッチを解放させて、前記エンジンから出力されるエンジントルクの分のトルクが前記電動機から出力されるように前記電動機のトルクを増加させる。このため、前記エンジンを停止させることによって前記エンジンの失火により発生するトルク変動がなくなるので、ドライバビリティが好適に向上する。
本発明が適用された車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。 図1の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、エンジンに失火が発生したときにおけるK0クラッチの係合制御の制御作動の一例を説明するフローチャートである。 図2のフローチャートに示す制御作動を実行した場合のタイムチャートの一例を示す図である。 本発明の他の実施例(実施例2)の車両の電子制御装置の構成を説明する図である。 図4の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、エンジンに失火が発生したときにおけるK0クラッチの係合制御とエンジン及び電動機によるハイブリッド駆動制御との制御作動の一例を説明するフローチャートである。 図5のフローチャートに示す制御作動を実行した場合のタイムチャートの一例を示す図である。 本発明の他の実施例(実施例3)の車両の電子制御装置の構成を説明する図である。 図7の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、エンジンに失火が発生したときにおけるK0クラッチの係合制御とエンジン及び電動機によるハイブリッド駆動制御との制御作動の一例を説明するフローチャートである。 図8のフローチャートに示す制御作動を実行した場合のタイムチャートの一例を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、走行用の駆動力源である、エンジン12及び電動機MGを備えたハイブリッド車両である。又、車両10は、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置16と、を備えている。
エンジン12は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の公知の内燃機関である。エンジン12は、後述する電子制御装置100によって、車両10に備えられたスロットルアクチュエータや燃料噴射装置や点火装置等を含むエンジン制御装置50が制御されることによりエンジン12の出力トルクであるエンジントルクTeが制御される。
電動機MGは、電力から機械的な動力を発生させる発動機としての機能及び機械的な動力から電力を発生させる発電機としての機能を有する回転電気機械であって、所謂モータジェネレータである。電動機MGは、車両10に備えられたインバータ52を介して、車両10に備えられたバッテリ54に接続されている。電動機MGは、後述する電子制御装置100によってインバータ52が制御されることにより、電動機MGの出力トルクであるMGトルク(トルク)Tmが制御される。MGトルクTmは、例えば電動機MGの回転方向がエンジン12の運転時と同じ回転方向である正回転の場合、加速側となる正トルクでは力行トルクであり、減速側となる負トルクでは回生トルクである。具体的には、電動機MGは、エンジン12に替えて或いはエンジン12に加えて、インバータ52を介してバッテリ54から供給される電力により走行用の動力を発生する。又、電動機MGは、エンジン12の動力や駆動輪14側から入力される被駆動力により発電を行う。電動機MGの発電により発生させられた電力は、インバータ52を介してバッテリ54に蓄積される。バッテリ54は、電動機MGに対して電力を授受する蓄電装置である。前記電力は、特に区別しない場合には電気エネルギも同意である。前記動力は、特に区別しない場合にはトルクや力も同意である。
動力伝達装置16は、車体に取り付けられる非回転部材であるケース18内において、K0クラッチ20、LUクラッチ22a付きのトルクコンバータ22、自動変速機24等を備えている。K0クラッチ20は、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路におけるエンジン12と電動機MGとの間に設けられたクラッチである。なお、エンジン12とK0クラッチ20との間には、ダンパ26およびフライホイール28が設けられている。図1に示すように、エンジン12はK0クラッチ20を介してトルクコンバータ22や自動変速機24に動力伝達可能に連結、すなわち、エンジン12はK0クラッチ20を介して駆動輪14に動力伝達可能に連結されている。又、電動機MGはK0クラッチ20を介することなくトルクコンバータ22や自動変速機24に動力伝達可能に連結、すなわち、電動機MGはK0クラッチ20を介することなく駆動輪14に動力伝達可能に連結されている。トルクコンバータ22および自動変速機24は、各々、エンジン12および電動機MGの駆動力源の各々からの駆動力を駆動輪14へ伝達する。
LUクラッチ22aは、車両10に備えられた油圧制御回路56から供給される調圧されたLU油圧PRluによりLUクラッチ22aのトルク容量であるLUクラッチトルクTluが変化させられることで、作動状態つまり制御状態が切り替えられる。
自動変速機24は、例えば不図示の1組又は複数組の遊星歯車装置と、複数の係合装置CBと、を備えている、公知の遊星歯車式の自動変速機である。係合装置CBは、例えば油圧アクチュエータにより押圧される多板式或いは単板式のクラッチやブレーキ、油圧アクチュエータによって引き締められるバンドブレーキなどにより構成される、油圧式の摩擦係合装置である。係合装置CBは、各々、油圧制御回路56から供給される調圧されたCB油圧PRcbによりそれぞれのトルク容量であるCBトルクTcbが変化させられることで、係合状態や解放状態などの制御状態が切り替えられる。
自動変速機24は、係合装置CBのうちの何れかの係合装置が係合されることによって、変速比(ギヤ比ともいう)γat(=AT入力回転速度Ni/AT出力回転速度No)が異なる複数の変速段(ギヤ段ともいう)のうちの何れかのギヤ段が形成される有段変速機である。自動変速機24は、後述する電子制御装置100によって、ドライバー(=運転者)のアクセル操作や車速V等に応じて形成されるギヤ段が切り替えられる、すなわち複数のギヤ段が選択的に形成される。AT入力回転速度Niは、自動変速機24の入力回転速度であり、AT出力回転速度Noは、自動変速機24の出力回転速度である。
K0クラッチ20は、例えば多板式或いは単板式のクラッチにより構成される、湿式又は乾式の摩擦係合装置である。K0クラッチ20は、後述する電子制御装置100により係合状態や解放状態などの制御状態が切り替えられる。K0クラッチ20は、油圧制御回路56から供給されるK0油圧PRk0によりK0クラッチ20のクラッチ係合力(係合力)Fk0すなわちK0クラッチ20のトルク容量であるK0トルクTk0が変化させられることで、制御状態が切り替えられる。
車両10は、更に、走行制御などに関連する車両10の制御装置を含む電子制御装置100を備えている。電子制御装置100は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。電子制御装置100は、必要に応じてエンジン制御用、電動機制御用、油圧制御用等の各コンピュータを含んで構成される。
電子制御装置100には、車両10に備えられた各種センサ等(例えばエンジン回転速度センサ70、タービン回転速度センサ72、出力回転速度センサ74、MG回転速度センサ76、アクセル開度センサ78、スロットル弁開度センサ80、バッテリセンサ82など)による検出値に基づく各種信号等(例えばエンジン12の回転速度であるエンジン回転速度Ne、AT入力回転速度Niと同値であるタービン回転速度Nt、車速Vに対応するAT出力回転速度No、電動機MGの回転速度であるMG回転速度Nm、運転者の加速操作の大きさを表す運転者のアクセル操作量であるアクセル開度θacc、電子スロットル弁の開度であるスロットル弁開度θth、バッテリ54のバッテリ温度THbatやバッテリ充放電電流Ibatやバッテリ電圧Vbatなど)が、それぞれ供給される。
電子制御装置100からは、車両10に備えられた各装置(例えばエンジン制御装置50、インバータ52、油圧制御回路56など)に各種指令信号(例えばエンジン12を制御する為のエンジン制御指令信号Se、電動機MGを制御する為のMG制御指令信号Sm、係合装置CBを制御する為のCB油圧制御指令信号Scb、K0クラッチ20を制御する為のK0油圧制御指令信号Sk0、LUクラッチ22aを制御する為のLU油圧制御指令信号Sluなど)が、それぞれ出力される。
電子制御装置100は、車両10における各種制御を実現する為に、ハイブリッド制御手段すなわちハイブリッド制御部102と、クラッチ制御手段すなわちクラッチ制御部104と、失火検出手段すなわち失火検出部106と、を備えている。
ハイブリッド制御部102は、エンジン12の作動を制御するエンジン制御手段すなわちエンジン制御部102aとしての機能と、インバータ52を介して電動機MGの作動を制御する電動機制御手段すなわち電動機制御部102bとしての機能と、を含んでおり、それらの制御機能によりエンジン12及び電動機MGによるハイブリッド駆動制御等を実行する。
ハイブリッド制御部102は、例えば駆動要求量マップにアクセル開度θacc及び車速Vを適用することで、ドライバーによる車両10に対する駆動要求量を算出する。前記駆動要求量マップは、予め実験的に或いは設計的に求められて記憶された関係すなわち予め定められた関係である。前記駆動要求量は、例えば駆動輪14における要求駆動トルクTrdem[Nm]である。要求駆動トルクTrdem[Nm]は、見方を換えればそのときの車速Vにおける要求駆動パワーPrdem[W]である。前記駆動要求量としては、駆動輪14における要求駆動力Frdem[N]、自動変速機24の出力軸における要求AT出力トルク等を用いることもできる。前記駆動要求量の算出では、車速Vに替えてAT出力回転速度No[rpm]などを用いても良い。
ハイブリッド制御部102は、伝達損失、補機負荷、自動変速機24の変速比γat、バッテリ54の充電可能電力Winや放電可能電力Wout等を考慮して、要求駆動パワーPrdemを実現するように、エンジン12を制御するエンジン制御指令信号Seと、電動機MGを制御するMG制御指令信号Smと、を出力する。エンジン制御指令信号Seは、例えばそのときのエンジン回転速度NeにおけるエンジントルクTeを出力するエンジン12のパワーであるエンジンパワーPeの指令値である。MG制御指令信号Smは、例えばそのときのMG回転速度NmにおけるMGトルクTmを出力する電動機MGの消費電力Wmの指令値である。
バッテリ54の充電可能電力Winは、バッテリ54の入力電力の制限を規定する入力可能な最大電力であり、バッテリ54の入力制限を示している。バッテリ54の放電可能電力Woutは、バッテリ54の出力電力の制限を規定する出力可能な最大電力であり、バッテリ54の出力制限を示している。バッテリ54の充電可能電力Winや放電可能電力Woutは、例えばバッテリ温度THbat及びバッテリ54の充電状態値SOC[%]に基づいて電子制御装置100により算出される。バッテリ54の充電状態値SOCは、バッテリ54の充電残量を示す値であり、例えばバッテリ充放電電流Ibat及びバッテリ電圧Vbatなどに基づいて電子制御装置100により算出される。
ハイブリッド制御部102は、電動機MGの出力のみで要求駆動トルクTrdemを賄える場合には、走行モードをモータ走行(=EV走行)モードとする。ハイブリッド制御部102は、EV走行モードでは、K0クラッチ20の解放状態で電動機MGのみを駆動力源として走行するEV走行を行う。一方で、ハイブリッド制御部102は、少なくともエンジン12の出力を用いないと要求駆動トルクTrdemを賄えない場合には、走行モードをエンジン走行モードすなわちハイブリッド走行(=HV走行)モードとする。ハイブリッド制御部102は、HV走行モードでは、K0クラッチ20の係合状態で少なくともエンジン12を駆動力源として走行するエンジン走行すなわちHV走行を行う。他方で、ハイブリッド制御部102は、電動機MGの出力のみで要求駆動トルクTrdemを賄える場合であっても、バッテリ54の充電状態値SOCが予め定められたエンジン始動閾値未満となる場合やエンジン12等の暖機が必要な場合などには、HV走行モードを成立させる。前記エンジン始動閾値は、エンジン12を強制的に始動してバッテリ54を充電する必要がある充電状態値SOCであることを判断する為の予め定められた閾値である。このように、ハイブリッド制御部102は、要求駆動トルクTrdem等に基づいて、HV走行中にエンジン12を自動停止したり、そのエンジン停止後にエンジン12を再始動したり、EV走行中にエンジン12を始動したりして、EV走行モードとHV走行モードとを切り替える。
クラッチ制御部104は、車両10の走行状態に応じてK0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0を制御する。例えば、クラッチ制御部104は、少なくともエンジン12を駆動力源として走行するHV走行時には、エンジン12の出力トルクを上回る大きさすなわちK0クラッチ20に滑りが発生しない程度の大きさとなるようにK0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0[N]を制御し、係合状態を維持する。又、クラッチ制御部104は、電動機MGのみを駆動力源として走行するEV走行時には、K0クラッチ20を解放する。上記クラッチ係合力Fk0とは、K0クラッチ20の締結力であり、K0クラッチ20の摩擦板に対する押圧力である。
失火検出部106は、エンジン12に失火が発生したことが検出されたか否かを判定する。例えば、失火検出部106は、エンジン回転速度Neの振幅A[rpm](図3参照)をエンジン回転速度センサ70で測定して、エンジン回転速度Neの振幅Aが予め定められた失火判定値Aj[rpm]を超えると、エンジン12に失火が発生したことが検出されたと判定する。なお、電子制御装置100は、失火検出部106でエンジン12に失火が発生したことが検出されると、図示しないメータパネルに設けられた警告灯を点灯させて、運転者にエンジン12に失火が発生したことを通知する。又、失火判定値Ajは、エンジン12に失火が発生していることを判定する為に予め定めされた振幅Aの判定値である。
クラッチ制御部104は、失火検出部106でエンジン12に失火が発生したことが検出されると、エンジン12に失火が発生したことが検出されていない場合に比べてK0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0を増加する。例えば、クラッチ制御部104は、失火検出部106でエンジン12に失火が発生したことが検出されると、失火検出部106でエンジン12に失火が発生したことが検出されていないと判定されていたときのクラッチ係合力Fk0に比べて、予め定められた係合力アップ量Fup[Nm](図3参照)分だけクラッチ係合力Fk0を増加する。なお、係合力アップ量Fupは、例えば、エンジントルクTeの最大値に基づいて設定、すなわちエンジントルクTeの最大値が大きくなるにつれて係合力アップ量Fupが大きくなるように設定又はエンジントルクTeの最大値が小さくなるにつれて係合力アップ量Fupが小さくなるように設定されるようになっている。又、係合力アップ量Fupを設定するときに用いられるエンジントルクTeは、例えば、トルクセンサ等によって実際に測定したものでも良いし、エンジン回転速度Neの回転変動(回転加速度)から推定したものであっても良い。なお、クラッチ制御部104では、失火検出部106でエンジン12に失火が発生したことが検出され、その後、エンジン回転速度Neの振幅Aが失火判定値Aj以下になって失火検出部106でエンジン12に失火が発生したことが検出されなくなると、係合力アップ量Fupをゼロにする。
図2は、電子制御装置100の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、エンジン12に失火が発生したときにおけるK0クラッチ20の係合制御の制御作動の一例を説明するフローチャートである。又、図3は、図2のフローチャートに示す制御作動を実行した場合のタイムチャートの一例を示す図である。なお、図3のタイムチャートは、エンジントルクTe[Nm]とエンジン回転速度Ne[rpm]とクラッチ係合力Fk0[N]との時間t[sec]の変化を示している。図3において、tAは、エンジン12に失火が発生したことが検出(失火判定)された時点である。又、図2のフローチャートは、車両10がHV走行中であるときをスタートとしている。
先ず、失火検出部106の機能に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S10において、エンジン12に失火が発生したことが検出されたか否かが判定される。S10の判定が否定される場合には、本ルーチンが終了させられる。S10の判定が肯定される場合(図3のtA時点)には、クラッチ制御部104の機能に対応するS20が実行される。S20では、K0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0が、エンジン12に失火が発生したことが検出されていない場合に比べて増加させられる。
上述のように、本実施例の車両10の電子制御装置100によれば、エンジン12に失火が発生したことが検出された場合には、エンジン12の失火が検出されていない場合に比べてK0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0を増加させる。このため、エンジン12に失火が発生するとK0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0が増加させられるので、K0クラッチ20の滑りが抑制されると共に、エンジン12に失火が発生したときの駆動力の低下が抑制される。これによって、エンジン12に失火が発生したときにおいて、K0クラッチ20の耐久性が低下することを抑制し且つ運転者に違和感を与えることを抑制することができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。尚、以下の説明において実施例相互に共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図4は、本発明の他の実施例(実施例2)の車両10の電子制御装置(制御装置)150の構成を説明する図である。本実施例の車両10の電子制御装置150は、電子制御装置150にエンジントルク判定手段すなわちエンジントルク判定部152が備えられている点で相違しており、その他は実施例1の車両10の電子制御装置100と略同じである。
エンジントルク判定部152は、失火検出部106でエンジン12に失火が発生したことが検出されたと判定されると、エンジントルクTe[Nm]が予め定められたクラッチ許容トルクTk0max[Nm]より大きいか否かを判定する。なお、エンジントルク判定部152で用いられるエンジントルクTeは、例えば、トルクセンサ等によって実際に測定したものでも良いし、エンジン回転速度Neの回転変動(回転加速度)から推定したものであっても良い。又、クラッチ許容トルクTk0maxは、K0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0を最大にしたときのトルク容量である。
エンジン制御部102aは、予め定められた第1条件CD1が成立すると、エンジントルクTeの最大値がクラッチ許容トルクTk0max以下になるようにエンジントルクTeを制御する。なお、第1条件CD1は、失火検出部106でエンジン12に失火が発生したことが検出され、且つ、エンジントルク判定部152でエンジントルクTeがクラッチ許容トルクTk0maxより大きいと判定されると、成立するようになっている。
電動機制御部102bは、第1条件CD1が成立すると、エンジン制御部102aによってエンジントルクTeがクラッチ許容トルクTk0max以下になるまで低下させた分のトルクが電動機MGから出力されるようにMGトルクTmを制御する。
クラッチ制御部104は、第1条件CD1が成立すると、K0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0が例えば最大になるようにクラッチ係合力Fk0を増加する。なお、クラッチ制御部104は、予め定められた第2条件CD2が成立すると、実施例1のクラッチ制御部104の機能と同様に、エンジン12に失火が発生したことが検出されていない場合に比べてK0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0を係合力アップ量Fup分だけ増加させる。第2条件CD2は、失火検出部106でエンジン12に失火が発生したことが検出され、且つ、エンジントルク判定部152でエンジントルクTeがクラッチ許容トルクTk0maxより大きくないと判定、すなわちエンジントルク判定部152でエンジントルクTeがクラッチ許容トルクTk0max以下であると判定されると、成立するようになっている。
図5は、電子制御装置150の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、エンジン12に失火が発生したときにおけるK0クラッチ20の係合制御とエンジン12及び電動機MGによるハイブリッド駆動制御との制御作動の一例を説明するフローチャートである。又、図6は、図5のフローチャートに示す制御作動を実行した場合のタイムチャートの一例を示す図である。なお、図6のタイムチャートは、エンジントルクTe[Nm]とエンジントルクTeを制御する為にエンジン制御装置50に出力される信号であるエンジン指示トルクTe_S[Nm]とMGトルクTmを制御する為にインバータ52に出力される信号であるモータ指示トルクTm_S[Nm]とクラッチ係合力Fk0[N]との時間t[sec]の変化を示している。図6において、tBは、第1条件CD1が成立した時点である。又、図5のフローチャートは、車両10がHV走行中であるときをスタートとしている。なお、図5のフローチャートのS10と図2のフローチャートのS10とは同じ内容でありますので、以下においてS10の説明を省略して図5のフローチャートを説明します。
S10の判定が肯定される場合には、エンジントルク判定部152の機能に対応するS110が実行される。S110では、エンジントルクTeがクラッチ許容トルクTk0maxより大きいか否かが判定される。S110の判定が否定される場合すなわち第2条件CD2が成立する場合には、クラッチ制御部104の機能に対応するS120が実行される。S120では、K0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0が、エンジン12に失火が発生したことが検出されていない場合に比べて増加させられる。
S110の判定が肯定される場合(図6のtB時点)すなわち第1条件CD1が成立する場合には、エンジン制御部102a、電動機制御部102b、およびクラッチ制御部104の機能に対応するS130が実行される。S130では、クラッチ許容トルクTk0max以下になるまでエンジントルクTeが低下させられ且つクラッチ係合力Fk0が最大になるように増加させられると共に、エンジントルクTeがクラッチ許容トルクTk0max以下になるまで低下させられた分のトルクが電動機MGから出力させられる。
上述のように、本実施例の車両10の電子制御装置150によれば、エンジン12に失火が発生したことが検出された場合には、エンジン12から出力されているエンジントルクTeが、K0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0を最大にしたときのトルク容量であるクラッチ許容トルクTk0maxより大きい場合に、エンジントルクTeがクラッチ許容トルクTk0max以下になるまで低下させて、エンジントルクTeがクラッチ許容トルクTk0max以下になるまで低下させた分のトルクが電動機MGから出力されるように電動機MGのMGトルクTmを増加させる。このため、エンジン12に失火が発生したときのエンジントルクTeがクラッチ許容トルクTk0maxよりも大きい場合でも、K0クラッチ20の滑りを好適に抑制することができる。
図7は、本発明の他の実施例(実施例3)の車両10の電子制御装置(制御装置)200の構成を説明する図である。本実施例の車両10の電子制御装置200は、第1条件CD1が成立したときのハイブリッド制御部102およびクラッチ制御部104の制御作動が異なる点で相違しており、その他は実施例2の車両10の電子制御装置150と略同じである。
エンジン制御部102aは、第1条件CD1が成立すると、エンジン12を停止させてエンジントルクTeをゼロにする。
電動機制御部102bは、第1条件CD1が成立すると、エンジン12から出力されるエンジントルクTeの分のトルクが電動機MGから出力されるようにMGトルクTmを制御する。
クラッチ制御部104は、第1条件CD1が成立すると、K0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0をゼロにしてK0クラッチ20を解放させる。
図8は、電子制御装置200の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、エンジン12に失火が発生したときにおけるK0クラッチ20の係合制御とエンジン12及び電動機MGによるハイブリッド駆動制御との制御作動の一例を説明するフローチャートである。又、図9は、図8のフローチャートに示す制御作動を実行した場合のタイムチャートの一例を示す図である。なお、図9のタイムチャートは、エンジントルクTe[Nm]とエンジン指示トルクTe_S[Nm]とモータ指示トルクTm_S[Nm]とクラッチ係合力Fk0[N]との時間t[sec]の変化を示している。図9において、tCは、第1条件CD1が成立した時点である。又、図8のフローチャートは、車両10がHV走行中であるときをスタートとしている。なお、図8のフローチャートのS10、S110、およびS120と図5のフローチャートのS10、S110、およびS120とは同じ内容でありますので、以下においてS10、S110、およびS120の説明を省略して図8のフローチャートを説明します。
S110の判定が肯定される場合(図9のtC時点)すなわち第1条件CD1が成立する場合には、エンジン制御部102a、電動機制御部102b、およびクラッチ制御部104の機能に対応するS200が実行される。S200では、エンジン12が停止させられ且つK0クラッチ20が解放させられると共に、エンジン12から出力されるエンジントルクTeの分のトルクが電動機MGから出力させられる。
上述のように、本実施例の車両10の電子制御装置200によれば、エンジン12に失火が発生したことが検出された場合には、エンジン12から出力されているエンジントルクTeが、K0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0を最大にしたときのトルク容量であるクラッチ許容トルクTk0maxより大きい場合に、エンジン12を停止させ且つK0クラッチ20を解放させて、エンジン12から出力されるエンジントルクTeの分のトルクが電動機MGから出力されるように電動機MGのMGトルクTmを増加させる。このため、エンジン12を停止させることによってエンジン12の失火により発生するトルク変動がなくなるので、ドライバビリティが好適に向上する。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例の失火検出部106では、エンジン回転速度Neの振幅Aをエンジン回転速度センサ70で測定してエンジン回転速度Neの振幅Aが失火判定値Ajを超えると、エンジン12に失火が発生したと検出していたが、例えば、これ以外の方法でエンジン12に失火が発生したことを検出しても良い。
また、前述の実施例1では、失火検出部106でエンジン12に失火が発生したことが検出されるとK0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0を係合力アップ量Fup分増加させていたが、例えば、失火検出部106でエンジン12に失火が発生したことが検出されるとK0クラッチ20のクラッチ係合力Fk0を最大に増加させても良い。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両
12:エンジン
20:K0クラッチ
100、150、200:電子制御装置(制御装置)
104:クラッチ制御部
106:失火検出部
Fk0:クラッチ係合力(係合力)
MG:電動機

Claims (1)

  1. エンジンと電動機との間にクラッチを備えた車両の、制御装置であって、
    前記エンジンに失火が発生したことが検出された場合には、前記エンジンに失火が発生したことが検出されていない場合に比べて前記クラッチの係合力を増加させることを特徴とする車両の制御装置。
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