JP2022108191A - 回転電機駆動装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022108191000001
【課題】効率的に冷却できる回転電機駆動装置を提供することを目的とする。
【解決手段】インバータユニット(2)には、回転電機(3)に隣接して、回転電機(3)に電力を供給するパワーモジュール(22)が備えられ、回転電機(3)には、ハウジング(4)と、当該ハウジング(4)に収容されるステータ(32)及びロータ(31)が備えられ、ハウジング(4)内には、ロータ(31)を潤滑する潤滑油が流通する潤滑油流路(35)が備えられる。潤滑油流路(35)は、パワーモジュール(2)又は回転電機(3)とパワーモジュール(2)とを電気的に接続する導電部材(25)に潤滑油を供給する潤滑油出口(25c)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機駆動装置に関する。
引用文献1には、回転電機のハウジングに形成された冷媒の流路に、パワーモジュールのバスバーが接続される端子台に連結された放熱部が延出することにより、バスバー及び端子台を冷却する構成が開示されている。
特開2018-3893号公報
上述した従来技術では、冷却のために追加した放熱部を介してバスバーの冷却を行なうため、放熱部の熱抵抗等の影響により必ずしも効率的に冷却が行なえないという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、回転電機を効率的に冷却できる技術を提供することを目的とする。
本発明の一実施態様によれば、回転電機、インバータユニット及び回転電機とインバータユニットとを電気的に接続する導電部材を備える回転電機駆動装置に適用される。インバータユニットには、回転電機に隣接して、回転電機に電力を供給するパワーモジュールが備えられる。回転電機には、ハウジングと、ハウジングに収容されるステータ及びロータとが備えられる。ハウジング内には、回転電機を潤滑する潤滑油が流通する潤滑油流路が備えられる。潤滑油流路は、パワーモジュール又はパワーモジュールに電気的に接続される導電部材に潤滑油を供給する潤滑油出口を備える。
本発明によれば、モータハウジング内で、回転電機を潤滑する潤滑油を、パワーモジュールと、パワーモジュールと回転電機とを電気的に接続する導電部材に供給することで、これらを潤滑油により直接的に冷却できる。そのため、冷却のための構成部品を追加することなく、インバータユニットを効率的に冷却することができる。
図1は、本発明の実施形態の回転電機駆動装置の断面図である。 図2は、インバータユニット側から見たモータの説明図である。 図3は、モータ側から見たインバータユニットの説明図である。 図4は、第1の変形例の回転電機駆動装置の断面図である。 図5は、第1の変形例の回転電機駆動装置の上面図である。 図6は、第2の変形例の回転電機駆動装置の断面図である。 図7は、第3の変形例実施形態のバスバーの説明図である。 図8は、第4の変形例の回転電機駆動装置の要部拡大図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1、図2及び図3は、本発明の実施形態の回転電機駆動装置1の説明図である。図1は回転軸方向の断面図であり、図2はインバータユニット2から見たモータ3のコイルエンド33部の説明図、図3はモータ3側から見たインバータユニット2の説明図である。
回転電機駆動装置1は、回転電機(モータ)3と、モータ3の軸方向の端部側(コイルエンド側)に配置されたインバータユニット2とが、モータハウジング4に収装されて構成される。
モータ3は、ロータ31及びステータ32を備える。ステータ32の軸方向端部にはコイルエンド33が形成されている。モータ3は、インバータユニット2から電力を供給されることでロータ31を回転駆動する。モータ3は、例えば電動自動車に搭載され、車輪を駆動する電動機として機能する。また、モータ3は、車輪の回転による駆動力を受けて発電(回生)を行なう発電機として機能する。
モータハウジング4には、潤滑油が循環する潤滑油流路35が備えられる。潤滑油流路35の途中には潤滑油を循環させる潤滑油ポンプ36(図2参照)が備えられている。潤滑油は、モータ3の回転軸やロータ31とステータ32との間のギャップを潤滑する。また潤滑油は、モータ3を適切な温度に冷却する。
潤滑油流路35は、潤滑油ポンプ36からモータハウジング4内を経由してコイルエンド33の上方にパイプとして露出する。図2に示すように、潤滑油流路35は、コイルエンド33の上側で、コイルエンド33の形状に沿った湾曲形状に構成されている。この湾曲形状部には、複数の第1潤滑油出口35aがコイルエンド33に向けて形成されている。
第1潤滑油出口35aから出た潤滑油は、図1の白抜き矢印で示すように、コイルエンド33へと供給される。コイルエンド33に供給された潤滑油は重力により下側に流下し、モータハウジング4の下部に備えられる潤滑油溜まり部37に貯留される。
潤滑油流路35の端部(図2中右側)では、パイプが逆方向に折り返された折り返し部35bが形成されている。折り返し部35bには、複数の第2潤滑油出口35cがインバータユニット2に向くように形成されている。
第2潤滑油出口35cから出た潤滑油は、図1の黒矢印で示すように、インバータユニット2へと供給される。インバータユニット2に供給された潤滑油は、インバータユニット2の各構成部品を伝わって下側に流下し、潤滑油溜まり部37に貯留される。潤滑油溜まり部37に貯留された潤滑油は、潤滑油ポンプ36により再び潤滑油流路35に送られる。
潤滑油は、モータハウジング4内でモータ3及びインバータユニット2に供給されるため、絶縁性を有することは言うまでもない。さらに、潤滑油にコンタミが混入することにより絶縁性が低下した場合にも十分な絶縁距離を確保できるように、インバータユニット2の各構成部品の位置や距離(モータハウジング4やコイルエンド33との距離、各バスバーの間隔等)が設定される。
コイルエンド33の下部には、インバータユニット2とモータ3とを電気的に接続するU相、V相、W相の三相一組の端子38が備えられる。
インバータユニット2は、図示しないバッテリから供給される直流電力を交流電力に変換してモータ3に供給し、モータ3を駆動させる。車両の減速時には、モータ3の回生電力をバッテリに充電する。
インバータユニット2は、平滑コンデンサ21とパワーモジュール22とを備えている。また、インバータユニット2は、平滑コンデンサ21とパワーモジュール22とを電気的に接続する正負一組のPNバスバー24と、インバータユニット2とモータ3とを電気的に接続する導電部材としてのU相、V相、W相の三相一組のUVWバスバー25とを備えている。
平滑コンデンサ21は、バッテリから供給される直流電力を平滑化する。パワーモジュール22は、スイッチング素子を備え、直流電力を交流電力に変換してモータ3に供給する。パワーモジュール22のモータ3側の表面には、パワーモジュール22内のスイッチング素子の冷却のために熱伝導率を高めた冷却器22aが備えられる。
平滑コンデンサ21は、モータハウジング4の上部に配置され、パワーモジュール22は、モータハウジング4内で平滑コンデンサ21よりも下側に配置される。
図3に示すように、PNバスバー24は、上端が平滑コンデンサ21の下面やや左側に配置される端子部に連結される。PNバスバー24は、平滑コンデンサ21から下方へと延伸すると共にその途中で略直角に屈曲して、下端がパワーモジュール22の左側に配置された端子部に連結される。PNバスバー24は、図示しない配線を介して図外のバッテリにも接続され、直流電力が供給される。
UVWバスバー25は、その一端がパワーモジュール22の下部に配置される端子部に連結される。図1に示すように、UVWバスバー25は、パワーモジュール22から下方に延設されると共にその途中で屈曲して略水平方向に延び、その後コイルエンドに向かって斜め上方に向かって屈曲する。UVWバスバー25の他端は、モータ3の端子38にボルト留めや溶接等により接続される。
パワーモジュール22は、モータハウジング4内でブラケット(固定部材)221に固定される。ブラケット221は、上部がモータハウジング4の側面に、下部がモータハウジング4の底面にそれぞれ固定される。ブラケット221にパワーモジュール22が載置されて固定されることで、パワーモジュール22が、上部から下部に向かってコイルエンド33に近づくように傾斜した状態で固定される。
さらに、パワーモジュール22は、モータハウジング4の内壁から離間した位置となるようにブラケット221に固定されるので、モータ3の駆動により発生する主に高周波のノイズがモータハウジング4の内壁からパワーモジュール22へと伝達することを最小限となるように構成した。
次に、インバータユニット2の冷却について説明する。
インバータユニット2の平滑コンデンサ21及びパワーモジュール22は、モータ3の駆動により発熱する。さらに、モータ3自身も駆動により発熱する。これらの熱は、PNバスバー24を介して平滑コンデンサ21とパワーモジュール22との間を伝達し、UVWバスバー25を介してパワーモジュール22とモータ3との間を伝達する。温度の上昇はインバータユニット2やモータ3の効率の低下を招くため、インバータユニット2を適切に冷却することが必要となる。
本実施形態のインバータユニット2はモータハウジング4に内装されているため、インバータユニット2を冷却するためには、冷却水の流路等をモータハウジング4内に新たに設けることも考えられる。
しかしながら、モータハウジング4内に新たに冷却水の流路等を設けた場合は、部品点数や組立工数の増加によるコストの上昇や、シーリング部材等による水漏れ管理等の管理工数の増加などによるコストの上昇という問題があり、インバータユニットを効率的に冷却するためには課題があった。
そこで本実施形態では、モータ3の冷却に用いる潤滑油をインバータユニット2の構成部品に直に供給することで、インバータユニット2を効率的に冷却できるように構成した。
モータ3の潤滑油は、モータ3を効率よく駆動するためにモータ3が所定温度(例えば100℃)以下となるように保つ。一方、インバータユニット2のパワーモジュール22を効率よく駆動させるための温度もこの所定温度に近い。従って、モータ3を冷却するための潤滑油をパワーモジュール22に直に供給することで、パワーモジュール22を効率よく冷却できる。
前述したように、潤滑油流路35は、折り返し部35bを有している。この折り返し部35bは、モータハウジング4内で、インバータユニット2のPNバスバー24に対向して配置される。折り返し部35bの第2潤滑油出口35cは、PNバスバー24に潤滑油が供給されるような向きに配置される。
このような構成により、図1の黒矢印に示すように、潤滑油流路35から出た潤滑油がインバータユニット2に供給されて、インバータユニット2を冷却する。
より具体的には、第2潤滑油出口35cから出た潤滑油は、平滑コンデンサ21のPNバスバー24の上端付近に供給される。この潤滑油はPNバスバー24の表面を伝わりパワーモジュール22に流下する。パワーモジュール22に流下した潤滑油はパワーモジュール22の表面を伝わり、パワーモジュール22の下部に備えられるUVWバスバー25へと供給される。
これにより、インバータユニット2の構成部品であるPNバスバー24、パワーモジュール22及びUVWバスバー25に、第2潤滑油出口35cから潤滑油を供給することで、これらの表面に潤滑油を流動させることができ、これら、回転電機駆動装置1の構成部品を冷却することができる。
なお、パワーモジュール22の表面には冷却器22aが備えられているので、潤滑油が冷却器22aの表面を流動することでパワーモジュール22の冷却が促進される。
UVWバスバー25に供給された潤滑油は、UVWバスバー25の表面を伝わった後に下方へと落下して、潤滑油溜まり部37に貯留される。
以上説明したように、本発明の実施形態の回転電機駆動装置1は、回転電機としてのモータ3、インバータユニット2及びモータ3とパワーモジュール22とを電気的に接続する導電部材としてのUVWバスバー25を備える。インバータユニット2には、モータ3に隣接して、モータ3に電力を供給するパワーモジュール22が備えられる。モータ3には、モータハウジング4と、モータハウジング4に収容されるステータ32及びロータ31とが備えられる。モータハウジング4内には、ロータ31を潤滑する潤滑油が流通する潤滑油流路35が備えられる。潤滑油流路35は、パワーモジュール22又はパワーモジュールに電気的に接続されるUVWバスバー25に潤滑油を供給する第2潤滑油出口35cを備える。
このような構成により、モータ3を潤滑する潤滑油が、パワーモジュール22とUVWバスバー25とに直接供給されるので、パワーモジュール22とUVWバスバー25とを潤滑油により直接的に冷却できる。そのため、冷却のための構成部品を追加することなく、インバータユニット2を効率的に冷却できる。
また、上記実施形態では、パワーモジュール22は、モータハウジング4の内壁面から離間した位置となるように、固定部材であるブラケット221を介してモータハウジング4内に固定される。
このような構成により、パワーモジュール22を、モータハウジング4の内壁面から離間させてモータハウジング4内に配置することができるので、モータ3の駆動により発生するノイズによる影響を最小限とすることができる。
また、上記実施形態では、パワーモジュール22又はUVWバスバー25は、第2潤滑油出口35cから供給された潤滑油がパワーモジュール22及びUVWバスバー25の表面を流動するように、ブラケット221により傾斜して備えられる。
このような構成により、潤滑油がパワーモジュール22又はUVWバスバー25の傾斜した表面をゆっくりと流動することで、潤滑油がパワーモジュール22及びUVWバスバー25に接触する時間が長くなり、インバータユニット2を効率的に冷却できる。
また、上記実施形態では、インバータユニット2は、電力を平滑化する平滑コンデンサ21と、平滑コンデンサ21とパワーモジュール22とを連結するPNバスバー(直流バスバー)24と、を備える。平滑コンデンサ21は、パワーモジュール22の上方に配置され、潤滑油流路35は、平滑コンデンサ21に向かって屈曲した折り返し部35bを備え、前記折り返し部35bに備えられた第2潤滑油出口35cから、PNバスバー24に潤滑油が供給される。
このような構成により、パワーモジュール22の上方に備えられる平滑コンデンサ21に潤滑油を供給することで、平滑コンデンサ21、PNバスバー24、パワーモジュール22及びUVWバスバー25へと順に潤滑油を供給することができ、インバータユニット2を効率的に冷却できる。
次に、本発明の実施形態の変形例について説明する。
図1から3で前述した実施形態では、モータ3のコイルエンド33側の端部にインバータユニット2を配置した例を説明した。これに対して図4から図5に示す第1の変形例では、インバータユニット2をモータ3の上側に配置した。以下、その構成について説明する。
図4は、第1の変形例の回転電機駆動装置1の軸方向断面図であり、図5は、上方から見たときのインバータ室41の説明図である。
第1の変形例では、モータハウジング4に仕切壁43を形成し、仕切壁43よりも上側をインバータ室41とし、仕切壁43よりも下側をモータ室42として構成した。
インバータ室41には、平滑コンデンサ21とパワーモジュール22とが収装される。平滑コンデンサ21とパワーモジュール22とは仕切壁43上に載置される。仕切壁43には、インバータ室41とモータ室42とを連通する開口部431が形成されている。
開口部431は、パワーモジュール22の冷却器22aに対応する大きさに開口されており、パワーモジュール22の冷却器22aが配置される。開口部431の周囲は、シール部材等によりシールされる。
図5に示すように、PNバスバー24は、その一端が平滑コンデンサ21の右側面のやや下方に配置される端子部に連結される。PNバスバー24は、平滑コンデンサ21から右側へと延伸すると共にその途中で略直角に屈曲して、その他端がパワーモジュール22の左側面に配置された端子部に連結される。
さらにPNバスバー24は、その途中でモータ室42側に延長された延長部24aを有する。延長部24aは、仕切壁43に穿節された貫通口424介して、モータ室42内に延設する。すなわち、PNバスバー24は、その他端においてパワーモジュール22に連結する端部とモータ室42に延設される端部との二方向に分岐する。
UVWバスバー25は、図5に示すように、パワーモジュール22の右側面から延伸すると共に、図4に示すようにその途中でモータ室42側屈曲して略垂直方向に降り、仕切壁43に穿節された貫通口425を介してモータ室42内に延設される。UVWバスバー25は、モータ室42内では、潤滑油流路35を避けるようにコイルエンド33に向かって屈曲した後に下方へと延伸する。UVWバスバー25の他端は、モータ3の端子38にボルト留めや溶接等により接続される。
なお、貫通口424、425についても、シール部材によりシールされる。
モータ室42内の潤滑油流路35には、コイルエンド33に向かって潤滑油を供給する第1潤滑油出口35aと、UVWバスバー25に向かって潤滑油を供給する第2潤滑油出口35cと、仕切壁43の開口部431に向かって潤滑油を供給する第3潤滑油出口35dと、が形成されている。
第1潤滑油出口35aから出た潤滑油は、図4の白抜き矢印で示すように、コイルエンド33に供給された後に流下し、潤滑油溜まり部37に貯留される。第2潤滑油出口35cから出た潤滑油は、UVWバスバー25に供給され、その表面を流下した後に端子38を流下し、その後、潤滑油溜まり部37に貯留される。
第3潤滑油出口35dから出た潤滑油は、上方に噴霧され、開口部431を介してパワーモジュール22の冷却器22aの表面と、これに隣接しては位置されるPNバスバー24の延長部24aへと供給される。潤滑油はこれらの表面を流動した後、下方へと落下し、潤滑油溜まり部37に貯留される。
このような構成により、モータハウジング4内に配置した潤滑油流路35からパワーモジュール22の冷却器22aと、UVWバスバー25と、PNバスバー24から延長した延長部24aとに潤滑油を供給する。これにより、回転電機駆動装置1の構成部品を増加することなく、インバータユニット2を効率的に冷却することができる。
このように、本実施形態の第1の変形例では、パワーモジュール22はモータハウジング4内に形成されたインバータ室41に配置され、モータ3は、モータハウジング4内に形成されたモータ室42に配置され、インバータ室41とモータ室42とは仕切壁43により隔離される。UVWバスバー25は、仕切壁43に形成された貫通口425を通じてインバータ室41からモータ室42に延設されると共に、インバータ室41でパワーモジュール22に接続され、モータ室42でモータ3に接続され、モータ室42において、第2潤滑油出口35cからUVWバスバー25に潤滑油が供給される。
これにより、モータ室42内に配置した潤滑油流路35からUVWバスバー25に潤滑油を供給することができ、回転電機駆動装置1の構成部品を増加することなく、インバータユニット2を効率的に冷却することができる。
また、第1の変形例では、パワーモジュール22には、冷却器22aが備えられ、仕切壁43に形成された開口部431を介して冷却器22aが前記モータ室に露出しており、潤滑油出口は、UVWバスバー25に潤滑油を供給する第2潤滑油出口35cと、パワーモジュール22の冷却器22aに潤滑油を供給する第3潤滑油出口35dと、を有する。
これにより、UVWバスバー25とパワーモジュール22とに、それぞれ異なる出口から潤滑油が供給されるので、これらインバータユニット2の構成部品を効率的に冷却することができる。
なお、第1の変形例では、インバータユニット2をモータ3の上側に配置したインバータ室41に収装したので、仕切壁43によりモータ3の駆動により発生するノイズによるインバータユニット2への影響を防ぐことができる。これにより、例えばパワーモジュール22を制御する制御基板をパワーモジュールと一体化してインバータ室41に収装するように構成してもよい。
次に、本発明の実施形態の第2の変形例を説明する。
図第2の変形例は、インバータユニット2をモータ3の下側に配置した例を示す。以下、その構成について説明する。
図6は、第2の変形例の回転電機駆動装置1の軸方向断面図である。
第2の変形例では、モータハウジング4に仕切壁43を形成し、仕切壁43よりも下側をインバータ室41とし、仕切壁43よりも上側をモータ室42として構成した。
インバータ室41には、平滑コンデンサ21とパワーモジュール22とが収装される。平滑コンデンサ21とパワーモジュール22とは仕切壁43上に載置される。仕切壁43には、インバータ室41とモータ室42とを連通する開口部431が形成されている。
開口部431は、パワーモジュール22の冷却器22aに対応する大きさに開口されており、パワーモジュール22の冷却器22aが配置される。開口部431の周囲は、シール部材等によりシールされる。
PNバスバー24は、その一端が平滑コンデンサ21に連結される。PNバスバー24の他方側はパワーモジュール22の左側面に配置された端子部に連結される。さらにPNバスバー24は、その途中でモータ室42側に上方へと延長された延長部24aを有する。延長部24aは、仕切壁43に穿節された貫通口424介して、モータ室42内に延設する。すなわち、PNバスバー24は、その他端においてパワーモジュール22に連結する端部とモータ室42に延設される端部との二方向に分岐する。
UVWバスバー25は、その一端がパワーモジュール22に連結され、その途中でモータ室42側に上方へと屈曲して略垂直方向に延び、仕切壁43に穿節された貫通口425を介してモータ室42内に延設される。UVWバスバー25は、モータ室42内で屈曲して、モータ3の端子38にボルト留めや溶接等により接続される。
モータ室42の上方には、潤滑油流路35が備えられる。潤滑油流路35には、コイルエンド33に向かって潤滑油を供給する第1潤滑油出口35aが備えられる。
仕切壁43の上面、すなわちモータ室42の底部には、潤滑油溜まり部37が形成されている。第1潤滑油出口35aからコイルエンド33に供給された潤滑油は、コイルエンド33やコイルエンド33に隣接して備えられる端子38、UVWバスバー25を流下して、潤滑油溜まり部37に貯留される。なお、潤滑油流路35にUVWバスバー25に直接潤滑油を供給するように、第2潤滑油出口35cを備えてもよい。
このように、本実施形態の第2の変形例では、仕切壁43の開口部431に配置されるパワーモジュール22の冷却器22a、PNバスバー24の延長部24a及び仕切壁43よりも上側のUVWバスバー25は、潤滑油溜まり部37貯留されている潤滑油に常に浸漬した状態となる。これにより、回転電機駆動装置1の構成部品を増加することなく、インバータユニット2を効率的に冷却することができる。
次に、本発明の実施形態の第3の変形例を説明する。
図第3の変形例は、PNバスバー24及びUVWバスバー25を、潤滑油が流れやすい構成とした。以下、その構成について説明する。
図7は、第3の変形例のモータ3側から見たインバータユニット2の説明図であり、図3に対応する。
本実施形態の第3の変形例では、PNバスバー24の下側に沿うように、その断面径状が樋径状となる受け部材241を備えた。同様に、UVWバスバー25下側に沿うように、その断面形状が樋径状となる受け部材251を備えた。
PNバスバー24及びUVWバスバー25に受け部材241及び受け部材251を備えることにより、潤滑油がPNバスバー24及びUVWバスバー25へと潤滑油バスバーの表面を滑り落ちることなく、樋径状の受け部材241、251に受け止めながら下方へと流れるようになる。これにより、PNバスバー24及びUVWバスバー25に供給された潤滑油が容易に落下することなく、より長い時間、より多くの量の潤滑油が、PNバスバー24及びUVWバスバー25上を流動することで、PNバスバー24及びUVWバスバー25を効率的に冷却することができる。
なお、前述の第1、第2変形例のUVWバスバー25に、図7に示す受け部材251のような構成の受け部材を備えるようにしてもよい。
次に、本発明の実施形態の第4の変形例を説明する。
第4の変形例は、前述した第2の変形例のさらに変形例であり、UVWバスバー25の形状に特徴がある。以下、その構成について説明する。
図8は、潤滑油流路35、UVWバスバー25及び端子38を中心とした拡大図である。
UVWバスバー25は、仕切壁43の貫通口425を介してインバータ室41からモータ室42に延設する。UVWバスバー25は貫通口425からまっすぐ下方へと延設され、その下端が屈曲されて、下端に向かうにつれてコイルエンド33に接近するような傾斜を有する傾斜部25aが形成されている。コイルエンド33から延設する端子38は、傾斜部25aの上部でUVWバスバー25と接続される。
潤滑油流路35はUVWバスバー25とコイルエンド33との間に備えられ、第2潤滑油出口35cはUVWバスバー25に向かって潤滑油を供給する。
UVWバスバー25に供給された潤滑油はUVWバスバー25を流下して端子38へと流れる。潤滑油の一部は、傾斜部25aの傾斜に従ってコイルエンド側に導かれ、コイルエンド33に供給される。
このように、本実施形態の第4の変形例では、図2に示す構成において、インバータ室41はモータ室42よりも上側に配置され、UVWバスバー25は、モータ室42でモータ3のコイルエンド33に備えられる端子38を介して接続されている。UVWバスバー25は、端子38の付近で、下端に向かうにつれてコイルエンド33に近づくように傾斜する傾斜部25aを有する。
このような構成によって、UVWバスバー25に供給された潤滑油が、傾斜部25aに沿ってコイルエンド33に供給することができるので、インバータユニット2だけでなく、モータ3の構成部品も効率的に冷却することができる。
以上、本発明の実施形態、及びその変形例について説明したが、上記実施形態及び変形例は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
前述した図1、2の構成において、潤滑油流路35に折り返し部35bを備え、この折り返し部35bに第2潤滑油出口35cを備えたが、これに限られない。折り返し部35bを有さず、潤滑油流路35に、PNバスバー24に向けて潤滑油を供給する潤滑油出口を設けてもよい。
1 回転電機駆動装置
2 インバータユニット
3 モータ(回転電機)
4 モータハウジング
21 平滑コンデンサ
22 パワーモジュール
22a 冷却器
24 PNバスバー(直流バスバー)
25 UVWバスバー(導電部材)
33 コイルエンド
35 潤滑油流路
35a 第1潤滑油出口
35b 折り返し部
35c 第2潤滑油出口
35d 第3潤滑油出口
36 潤滑油ポンプ
37 潤滑油溜まり部
38 端子
221 ブラケット(固定部材)
241 受け部材
251 受け部材

Claims (8)

  1. 回転電機、インバータユニット及び前記回転電機と前記インバータユニットとを電気的に接続する導電部材を備える回転電機駆動装置であって、
    前記インバータユニットには、前記回転電機に隣接して、前記回転電機に電力を供給するパワーモジュールが備えられ、
    前記回転電機には、ハウジングと、当該ハウジングに収容されるステータ及びロータとが備えられ、
    前記ハウジング内には、前記ロータを潤滑する潤滑油が流通する潤滑油流路が備えられ、
    前記潤滑油流路は、前記パワーモジュール又は前記パワーモジュールに電気的に接続される前記導電部材に前記潤滑油を供給する潤滑油出口を備える、
    回転電機駆動装置。
  2. 請求項1に記載の回転電機駆動装置であって、
    前記パワーモジュールは、前記ハウジングの内壁面から離間して位置するように、固定部材を介して前記ハウジング内に固定される、
    回転電機駆動装置。
  3. 請求項2に記載の回転電機駆動装置であって、
    前記パワーモジュール又は前記パワーモジュールに電気的に接続される前記導電部材は、前記潤滑油出口から供給された前記潤滑油が前記パワーモジュール又は前記パワーモジュールに電気的に接続される前記導電部材の表面を流動するように、前記固定部材により傾斜して備えられる、
    回転電機駆動装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の回転電機駆動装置であって、
    前記インバータユニットは、電力を平滑化する平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサと前記パワーモジュールとを連結する直流バスバーと、を備え、
    前記平滑コンデンサは、前記パワーモジュールの上方に配置され、
    前記潤滑油流路は、前記平滑コンデンサに向かって屈曲した折り返し部を備え、前記折り返し部に備えられた第2潤滑油出口から、前記直流バスバーに前記潤滑油を供給する、
    回転電機駆動装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の回転電機駆動装置であって、
    前記パワーモジュールに電気的に接続される前記導電部材には、その下側に沿うように、断面が樋径状の受け部材が備えられる。
    回転電機駆動装置。
  6. 請求項1に記載の回転電機駆動装置であって、
    前記パワーモジュールは前記ハウジング内に形成されたインバータ室に配置され、
    前記回転電機は、前記ハウジング内に形成されたモータ室に配置され、
    前記インバータ室と前記モータ室とは仕切壁により隔離され、
    前記パワーモジュールに電気的に接続される前記導電部材は、前記仕切壁に形成された貫通口を通じて前記インバータ室から前記モータ室に延設されると共に、前記インバータ室で前記パワーモジュールに接続され、前記モータ室で前記回転電機に接続され、
    前記モータ室において、前記潤滑油出口から前記パワーモジュールに電気的に接続される前記導電部材に潤滑油が供給される、
    回転電機駆動装置。
  7. 請求項6に記載の回転電機駆動装置であって、
    前記パワーモジュールには、冷却器が備えられ、
    前記仕切壁に形成された開口部を介して前記冷却器が前記モータ室に露出しており、
    前記潤滑油出口は、前記パワーモジュールに電気的に接続される前記導電部材に前記潤滑油を供給する第2潤滑油出口と、前記パワーモジュールの前記冷却器に前記潤滑油を供給する第3潤滑油出口と、を有する、
    回転電機駆動装置。
  8. 請求項6又は7に記載の回転電機駆動装置であって、
    前記インバータ室は前記モータ室よりも上側に配置され、
    前記パワーモジュールに電気的に接続される前記導電部材は、前記モータ室で前記回転電機のコイルエンドに備えられる端子を介して接続されており、
    前記パワーモジュールに電気的に接続される前記導電部材は、前記端子の付近で、下端に向かうにつれて前記コイルエンドに近づくように傾斜する傾斜部を有する、
    回転電機駆動装置。
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