JP2022107947A - 燃料電池用気液分離器 - Google Patents
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Abstract
【課題】導入部に対向する位置に配置された壁部によってフィルタを支持した際の気液分離効率の低下を抑えることを可能にした燃料電池用気液分離器を提供する。【解決手段】燃料電池用の気液分離器10は、箱状のケース20と、ケース20内に水分を含むオフガスを導入するための導入部55と、ケース20内に導入されたオフガスを該ケース20外に導出するための導出部45と、ケース20内において導入部55に接続されたストレーナ70とを備える。ストレーナ70は、導入部55に対向する底壁部53と、底壁部53に支持されていて導入部55と連通する筒状のフィルタ60とを有する。底壁部53には、導入部55側に突出した形状の誘導部53Bが設けられている。誘導部53Bは、突出方向における先端側ほど細い先細り形状である。【選択図】図2
Description
本発明は、燃料電池用気液分離器に関する。
特許文献1には、燃料電池に設けられる燃料電池用の気液分離器が開示されている。この気液分離器は、導入部及び導出部を有する箱状のケースを備えている。ケースには、導入部を通じて、燃料電池のセルスタックから排出されたオフガスが導入される。気液分離器は、ケース内においてオフガスに含まれる水分を分離する。水分が分離されたオフガスは、導出部からケース外へ導出されて再度セルスタックに供給される。
また、気液分離器は、ケース内に配置されたストレーナを有している。ストレーナは、導入部に接続されたフィルタを備える。気液分離器では、ケース内においてオフガスをストレーナのフィルタを通過させて流動させることで、該オフガスに含まれる異物を除去する。
特許文献1に記載の燃料電池用気液分離器では、ストレーナのフィルタが不織布または織布から構成されている。こうした構成では、フィルタをケース内において例えば円筒状等の所定の形状に支持するための支持部材をストレーナに設けることが考えられる。支持部材が導入部に対向する位置に設けられた壁部を有する場合、導入部から導入されたオフガスが該壁部に衝突することでオフガスに含まれる水分が飛散し、気液分離効率が低下する虞がある。なお、ストレーナにおいてフィルタが不織布及び織布以外の素材によって構成されている場合であっても、上述したような支持部材を設ける場合には同様の課題が生じ得る。
本発明の目的は、導入部に対向する位置に配置された壁部によってフィルタを支持した際の気液分離効率の低下を抑えることを可能にした燃料電池用気液分離器を提供することにある。
上記課題を解決するための燃料電池用気液分離器は、箱状のケースと、前記ケース内に水分を含むオフガスを導入するための導入部と、前記ケース内に導入されたオフガスを該ケース外に導出するための導出部と、前記ケース内において前記導入部に接続されたストレーナとを備える燃料電池用気液分離器であって、前記ストレーナは、前記導入部に対向する位置に配置された底壁部と、前記底壁部に支持されていて前記導入部と連通する筒状のフィルタとを有し、前記底壁部には、前記導入部側に突出した形状の誘導部が設けられており、前記誘導部は、突出方向における先端側ほど細い先細り形状である。
燃料電池用気液分離器の導入部からケース内に導入されたガスには水分が含まれる。上記構成では、フィルタを支持するとともに導入部に対向する位置に配置された底壁部に、導入部側ほど先細り形状の誘導部が設けられている。そのため、導入部を通じてケース内に導入されたガスは、底壁部に沿って流れるように誘導され、該底壁部に衝突することが抑制される。
燃料電池用セパレータの一実施形態について、図1~図3を参照して説明する。以下では、まず燃料電池用気液分離器が設けられる燃料電池の構成について説明する。
図1に示すように、燃料電池100は、発電部としてのセルスタック110を有している。セルスタック110は、図示しない単セルが複数層積層されて構成されている。燃料電池100には、セルスタック110のカソード電極に酸化剤ガスとしての空気を供給するための空気経路120が設けられている。空気経路120は、セルスタック110に空気を供給する空気供給通路121と、セルスタック110から空気と生成水との混合気である空気オフガスを排出する空気排出通路122とを有している。
図1に示すように、燃料電池100は、発電部としてのセルスタック110を有している。セルスタック110は、図示しない単セルが複数層積層されて構成されている。燃料電池100には、セルスタック110のカソード電極に酸化剤ガスとしての空気を供給するための空気経路120が設けられている。空気経路120は、セルスタック110に空気を供給する空気供給通路121と、セルスタック110から空気と生成水との混合気である空気オフガスを排出する空気排出通路122とを有している。
また、燃料電池100には、セルスタック110のアノード電極に燃料ガスとしての水素ガスを供給するための水素経路130が設けられている。水素経路130は、一端がセルスタック110に接続された水素供給通路131を有している。水素供給通路131の他端は、水素タンク132に接続されている。水素供給通路131は、水素タンク132からセルスタック110に水素ガスを供給する。水素供給通路131の途中には、流量調節弁133が設けられている。流量調節弁133は、水素タンク132からセルスタック110に供給される水素ガスの量を調節する。また、水素経路130は、セルスタック110において未反応であった余剰の水素ガスと生成水との混合気である水素オフガスを排出する水素排出通路134を有している。水素排出通路134は、一端がセルスタック110に接続されている。水素排出通路134の他端は、燃料電池用気液分離器としての気液分離器10に接続されている。
気液分離器10は、水素オフガスに含まれる水分を分離する。気液分離器10には、循環通路135の一端が接続されている。循環通路135の他端は、水素供給通路131に接続されている。循環通路135の途中には、循環ポンプ136が設けられている。循環ポンプ136の駆動により、気液分離器10において水分が分離されたオフガスが水素供給通路131に還流される。これにより、セルスタック110において未反応であった余剰の水素ガスをセルスタック110に循環させる。
次に、気液分離器10の構成について詳細に説明する。
図2に示すように、気液分離器10は、箱状のケース20を有している。ケース20は、例えば樹脂によって構成されている。ケース20は、四角板状の下壁21と、下壁21の周縁から立設された周壁22と、周壁22の上端を繋ぐ上壁23とを有している。上壁23は、ケース20において鉛直方向の上方に配置されている。周壁22は、右壁22A及び左壁22Bと、右壁22Aと左壁22Bとを繋ぐ前壁22C及び後壁とからなる。なお、図2では後壁が省略されている。
図2に示すように、気液分離器10は、箱状のケース20を有している。ケース20は、例えば樹脂によって構成されている。ケース20は、四角板状の下壁21と、下壁21の周縁から立設された周壁22と、周壁22の上端を繋ぐ上壁23とを有している。上壁23は、ケース20において鉛直方向の上方に配置されている。周壁22は、右壁22A及び左壁22Bと、右壁22Aと左壁22Bとを繋ぐ前壁22C及び後壁とからなる。なお、図2では後壁が省略されている。
ケース20には、下壁21から上方に延びる隔壁24が設けられている。隔壁24は、ケース20内において左壁22B側に配置されている。隔壁24は、前壁22C及び後壁を繋ぐように延びており、ケース20内の下方の空間を区画している。すなわち、ケース20の下部には、左壁22B側の小容量の排出部30と、右壁22A側の大容量の貯水部31とが設けられている。排出部30は、下壁21、左壁22B、前壁22C、後壁、及び隔壁24によって構成されている。また、貯水部31は、下壁21、右壁22A、前壁22C、後壁、及び隔壁24によって構成されている。なお、貯水部31の側壁31Aは、右壁22A、前壁22C、後壁、及び隔壁24によって構成されている。
ケース20には、右壁22Aの下端部に排水部35が設けられている。排水部35は、筒状に構成されていて内部が貯水部31と連通している。排水部35には、排水弁40が設けられている。排水弁40は、例えば電磁弁によって構成されている。排水弁40は、燃料電池100の図示しない制御装置からの制御信号を基づき開閉駆動される。
また、ケース20には、左壁22Bの上端部に導出部45が設けられている。導出部45は、筒状に構成されており、内部が排出部30と連通している。導出部45には、上述した循環通路135の一端が接続される。
ケース20には、上壁23に開口部23Aが設けられている。開口部23Aは、貯水部31の上方に設けられている。開口部23Aには、樹脂製の筒体50が組付けられている。筒体50は、円筒状に形成されている上筒部51と、該上筒部51から下方に延びる複数の柱部52と、柱部52の下端を繋ぐ底壁部53とを有している。
上筒部51には、外周面から側方に延びているフランジ部51Aが設けられている。フランジ部51Aの下面は、ケース20の上壁23における上面に当接している。フランジ部51Aが例えばボルト締結や溶着等によって上壁23に固定されることで、筒体50がケース20に組付けられている。
上筒部51におけるフランジ部51Aよりも上方の部分には、上述した水素排出通路134の他端が接続される。そのため、セルスタック110から排出された水素オフガスは、水素排出通路134から上筒部51を通じてケース20内に導入される。すなわち、上壁23の開口部23A及び筒体50の上筒部51は、ケース20内に水分を含むオフガスを導入するための導入部55を構成している。
筒体50の柱部52は、周方向に等間隔で複数(本実施形態では4つ)配置されている。柱部52は、ケース20の上壁23の下面と同じ位置から下方に延びていて貯水部31の内域まで至っている。底壁部53は、上筒部51と同じ外径形状であって、上筒部51に対向した位置に配置されている。すなわち、上筒部51の開口を下方へ投影した領域に底壁部53の少なくとも一部が位置するように底壁部53は配置されている。
筒体50の柱部52及び底壁部53には、フィルタ60が固定されている。これら柱部52、底壁部53、及びフィルタ60によって、ケース20内において導入部55に接続されたストレーナ70が構成されている。
フィルタ60は、例えば金属メッシュであり、円筒状に形成されている。フィルタ60の内域は、上筒部51の内域と連通している。そのため、上筒部51、すなわち導入部55に導入された水素オフガスは鉛直方向において下方に流れ、次にフィルタ60の内域に流入する。フィルタ60は、周方向における一部が柱部52に埋め込まれている。また、フィルタ60は、下端部が底壁部53に埋め込まれている。そのため、フィルタ60は、円筒形状を保持した状態で柱部52及び底壁部53に支持されている。
なお、このように筒体50とフィルタ60とを一体化した構成は、例えば円筒状に形成したフィルタ60を型にセットしてインサート成形すること等で実現できる。また、フィルタ60を柱部52及び底壁部53の外周面に接着するなどして固定してもよい。フィルタ60は金属に限らず、例えば樹脂等の他の素材で構成してもよい。
底壁部53は、フィルタ60の下端を支持する円板状の底板部53Aと、該底板部53Aから導入部55側(図2の上側)に突出した形状の誘導部53Bとを有している。誘導部53Bは、円錐形状に形成されている。そのため、誘導部53Bは、導入部55側、すなわち突出方向における先端側ほど細い先細り形状に形成されている。誘導部53Bは、断面視において二等辺三角形を形成するテーパ面531Bを有している。
図2に二点鎖線で示すように、燃料電池100では、気液分離器10における貯水部31の水位が排水の必要な第1水位R1になったときに制御装置が排水弁40を開弁させる。そして、貯水部31の水位が第1水位R1よりも低い第2水位R2まで下がると、制御装置は排水弁40を閉弁させる。
本実施形態では、図2に一点鎖線で示すように、誘導部53Bのテーパ面531Bを延長した仮想線L1と、貯水部31の側壁31Aとの交わる位置が、上記第1水位R1と同じ高さとなるように、誘導部53Bの先端の高さを設定している。これにより、誘導部53Bは、導入部55を通じてケース20内に導入された水素オフガスを、貯水部31の側壁31Aに向けて誘導する。
すなわち、図3に実線の矢印で示すように、導入部55を通じてケース20内に導入された水素オフガスは、まずストレーナ70の内部を鉛直方向に沿って上方から下方へと流れる。誘導部53Bは、円錐状であることから、そのテーパ面531Bによって水素オフガスは貯水部31の側壁31Aに向けて誘導される。そして、水素オフガスは、フィルタ60を通過してストレーナ70の外部へ排出される。
ストレーナ70では、水素オフガスがフィルタ60を通過するときに水素オフガスに含まれる異物を除去する。異物が除去された水素オフガスは、貯水部31の側壁31Aに衝突する。水素オフガスが貯水部31の側壁31Aに衝突することで、水素オフガスに含まれる水分が側壁31Aに付着して分離される。側壁31Aに付着した水分は、水素オフガスの側壁31Aに沿った下方への流れと、重力の作用とによって、図3に一点鎖線の矢印で示すように下方へと流動し、貯水部31に貯留される。また、図3に二点鎖線の矢印で示すように、水分が分離された水素オフガスは、下方へ流れた後、貯水部31の水面で上方へ向けて折り返され、ストレーナ70と側壁31Aとの間を通過して、排出部30へ流動する。排出部30へ流れた水素オフガスは、導出部45を通じてケース20外、すなわち循環通路135へ導出される。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)本実施形態では、ストレーナ70においてフィルタ60を支持する底壁部53を導入部55に対向する位置に設けた。そして、底壁部53に、円錐状の誘導部53Bを設けた。誘導部53Bは、導入部55側ほど先細り形状であることから、導入部55を通じてケース20内に導入された水素オフガスは、底壁部53における誘導部53Bに沿って流れるように誘導され、該底壁部53に衝突することが抑制される。このように、ケース20内に導入された水素オフガスが底壁部53に衝突することが抑制されることで、水素オフガスが底壁部53に衝突することに起因して該水素オフガスに含まれる水分がケース20内に飛散することが抑えられる。したがって、導入部55に対向する位置に配置された底壁部53によってフィルタ60を支持した際の気液分離効率の低下を抑えることが可能になる。
(1)本実施形態では、ストレーナ70においてフィルタ60を支持する底壁部53を導入部55に対向する位置に設けた。そして、底壁部53に、円錐状の誘導部53Bを設けた。誘導部53Bは、導入部55側ほど先細り形状であることから、導入部55を通じてケース20内に導入された水素オフガスは、底壁部53における誘導部53Bに沿って流れるように誘導され、該底壁部53に衝突することが抑制される。このように、ケース20内に導入された水素オフガスが底壁部53に衝突することが抑制されることで、水素オフガスが底壁部53に衝突することに起因して該水素オフガスに含まれる水分がケース20内に飛散することが抑えられる。したがって、導入部55に対向する位置に配置された底壁部53によってフィルタ60を支持した際の気液分離効率の低下を抑えることが可能になる。
(2)本実施形態では、導入部55をケース20において鉛直方向における上方に設けられた上壁23に設けるとともに、該導入部55の下方に貯水部31を設けた。上述したように、導入部55を通じて上方からケース20内に導入された水素オフガスは、下方の貯水部31へ向けて流れる。このように水素オフガスが流れた先に貯水部31が設けられているため、水素オフガスから分離された水分を水素オフガスの流れに沿って貯水部31に集めやすくできる。したがって、気液分離効率の向上を図ることができる。
(3)本実施形態では、誘導部53Bによって貯水部31の側壁31Aに向けて水素オフガスを誘導するようにした。そのため、貯水部31に貯留されている液水に導入部55から導入された水素オフガスが直接吹き付けられることが抑制される。これにより、貯水部31内の液水に水素オフガスが直接吹き付けられることによって該液水が巻き上げられることが抑えられる。その結果、気液分離効率を一層高めることに寄与できる。
(4)本実施形態では、誘導部53Bのテーパ面531Bを延長した仮想線L1と、貯水部31の側壁31Aとの交わる位置が、上記第1水位R1と同じ高さとなるように、誘導部53Bの先端の高さを設定した。そのため、気液分離器10において貯水部31の水位が最も高くなる状況であっても、導入部55を通じてケース20内に導入された水素オフガスを貯水部31の側壁31Aに向けて誘導することが可能になる。
なお、誘導部53Bの先端の位置を過度に低くした場合には、貯水部31の側壁31Aに向けて水素オフガスを誘導しやすくなるものの、テーパ面531Bが水平に近づくことから、水素オフガスが誘導部53Bに衝突しやすくなる。
したがって、本実施形態のように誘導部53Bの先端の高さを設定することで、誘導部53Bと水素オフガスとの衝突に起因した生成水の飛散と、水素オフガスが貯水部31に貯留されている液水に直接吹き付けられることに起因した液水の飛散との両方を抑制することが可能になる。
(5)本実施形態では、ケース20に隔壁24を設けている。そのため、ケース20内に導入された水素オフガスが、貯水部31の水面で折り返されるときに仮に液水を巻き上げたとしても、巻き上げられた液水が導出部45まで流れ難くできる。したがって、気液分離器10における気液分離効率を更に一層高めることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、ケース20に隔壁24を設けるようにしたが、隔壁24は必ずしも設ける必要はない。
・上記実施形態では、ケース20に隔壁24を設けるようにしたが、隔壁24は必ずしも設ける必要はない。
・上記実施形態では、誘導部53Bのテーパ面531Bを延長した仮想線L1と、貯水部31の側壁31Aとの交わる位置が、上記第1水位R1と同じ高さとなるように誘導部53Bの先端の高さを設定した。こうした構成は適宜変更が可能である。例えば、誘導部53Bのテーパ面531Bを延長した仮想線L1と、貯水部31の側壁31Aとの交わる位置が、第1水位R1よりも低い位置であって、上記第2水位R2よりも高い位置となるように、誘導部53Bの先端の高さを設定してもよい。また、誘導部53Bのテーパ面531Bを延長した仮想線L1と、貯水部31の側壁31Aとの交わる位置が、第1水位R1よりも高い位置となるように、誘導部53Bの先端の高さを設定してもよい。さらには、誘導部53Bのテーパ面531Bを延長した仮想線L1と、貯水部31の側壁31Aとの交わる位置が、第2水位R2よりも低い位置となるように、誘導部53Bの先端の高さを設定してもよい。
・上記実施形態では、誘導部53Bを、断面が二等辺三角形状となるような円錐状に形成したが、誘導部53Bの形状はこうしたものに限らない。
例えば、図4に示すように、誘導部53Bを円錐状にしつつも、先端の位置を左壁22B側(図4の左側)に偏心させた形状としてもよい。こうした構成では、図4に実線の矢印で示すように、導入部55を通じてケース20内に導入された水素オフガスは、誘導部53Bによって右壁22A側(図4の右側)へ誘導されやすくなる。そのため、ストレーナ70が貯水部31に対して、上記実施形態よりも左壁22B側に位置する構成において、貯水部31に向けて水素オフガスを誘導しやすくできる。このように、水素オフガスを誘導したい方向に対応させて誘導部53Bにおける先端の位置を偏心させることも可能である。
例えば、図4に示すように、誘導部53Bを円錐状にしつつも、先端の位置を左壁22B側(図4の左側)に偏心させた形状としてもよい。こうした構成では、図4に実線の矢印で示すように、導入部55を通じてケース20内に導入された水素オフガスは、誘導部53Bによって右壁22A側(図4の右側)へ誘導されやすくなる。そのため、ストレーナ70が貯水部31に対して、上記実施形態よりも左壁22B側に位置する構成において、貯水部31に向けて水素オフガスを誘導しやすくできる。このように、水素オフガスを誘導したい方向に対応させて誘導部53Bにおける先端の位置を偏心させることも可能である。
また、図5に示すように、断面視において誘導部53Bのテーパ面531Bを直線とするのではなく曲面として構成することも可能である。
さらには、誘導部53Bを円錐状ではなく、角錐状に形成してもよい。要は、先端側ほど細い先細り形状の誘導部53Bであればどのような形状であっても、上記(1)の作用効果と同様の作用効果を得ることが可能である。
さらには、誘導部53Bを円錐状ではなく、角錐状に形成してもよい。要は、先端側ほど細い先細り形状の誘導部53Bであればどのような形状であっても、上記(1)の作用効果と同様の作用効果を得ることが可能である。
・誘導部53Bは、側壁31Aではなく、下壁21へ向けて水素オフガスを誘導するものであってもよい。
・上記実施形態では、貯水部31を導入部55の下方に配置した例を示したが、こうした構成は必ずしも必要ない。すなわち、貯水部31を、導入部55の真下に配置するのではなく、導入部55に対して左右方向や前後方向にずれた位置に配置してもよい。
・上記実施形態では、貯水部31を導入部55の下方に配置した例を示したが、こうした構成は必ずしも必要ない。すなわち、貯水部31を、導入部55の真下に配置するのではなく、導入部55に対して左右方向や前後方向にずれた位置に配置してもよい。
・上記実施形態では、筒体50におけるフランジ部51Aの下面がケース20における上壁23の上面に当接するように筒体50をケース20に固定した。こうした構成に変えて、ケース20内から筒体50を組付ける等して、フランジ部51Aの上面が上壁23の下面に当接した状態で筒体50をケース20に固定してもよい。また、筒体50とケース20とを別体とせずに一体として構成してもよい。
・上記実施形態において、導出部45を左壁22Bではなく、他の周壁22や上壁23に設けることも可能である。
・上記実施形態において、導入部55を鉛直方向に沿って設けたが、鉛直方向に対して傾斜させて設けてもよい。また、導入部55を上壁23ではなく、周壁22に設けることも可能である。
・上記実施形態において、導入部55を鉛直方向に沿って設けたが、鉛直方向に対して傾斜させて設けてもよい。また、導入部55を上壁23ではなく、周壁22に設けることも可能である。
・上記実施形態では、ケース20を略直方体の箱状に形成したが、ケース20の形状は他の形状であってもよい。
・上記実施形態では、水素経路130に気液分離器10を設けた構成を例に説明したが、空気経路120に設けられる気液分離器10に上記実施形態と同様の構成を適用してもよい。
・上記実施形態では、水素経路130に気液分離器10を設けた構成を例に説明したが、空気経路120に設けられる気液分離器10に上記実施形態と同様の構成を適用してもよい。
10…気液分離器(燃料電池用気液分離器)
20…ケース
21…下壁
22…周壁
22A…右壁
22B…左壁
22C…前壁
23…上壁
23A…開口部
24…隔壁
30…排出部
31…貯水部
31A…側壁
35…排水部
40…排水弁
45…導出部
50…筒体
51…上筒部
51A…フランジ部
52…柱部
53…底壁部
53A…底板部
53B…誘導部
531B…テーパ面
55…導入部
60…フィルタ
70…ストレーナ
100…燃料電池
110…セルスタック
120…空気経路
121…空気供給通路
122…空気排出通路
130…水素経路
131…水素供給通路
132…水素タンク
133…流量調節弁
134…水素排出通路
135…循環通路
136…循環ポンプ
L1…仮想線
R1…第1水位
R2…第2水位
20…ケース
21…下壁
22…周壁
22A…右壁
22B…左壁
22C…前壁
23…上壁
23A…開口部
24…隔壁
30…排出部
31…貯水部
31A…側壁
35…排水部
40…排水弁
45…導出部
50…筒体
51…上筒部
51A…フランジ部
52…柱部
53…底壁部
53A…底板部
53B…誘導部
531B…テーパ面
55…導入部
60…フィルタ
70…ストレーナ
100…燃料電池
110…セルスタック
120…空気経路
121…空気供給通路
122…空気排出通路
130…水素経路
131…水素供給通路
132…水素タンク
133…流量調節弁
134…水素排出通路
135…循環通路
136…循環ポンプ
L1…仮想線
R1…第1水位
R2…第2水位
Claims (3)
- 箱状のケースと、
前記ケース内に水分を含むオフガスを導入するための導入部と、
前記ケース内に導入されたオフガスを該ケース外に導出するための導出部と、
前記ケース内において前記導入部に接続されたストレーナとを備える燃料電池用気液分離器であって、
前記ストレーナは、
前記導入部に対向する位置に配置された底壁部と、
前記底壁部に支持されていて前記導入部と連通する筒状のフィルタとを有し、
前記底壁部には、前記導入部側に突出した形状の誘導部が設けられており、
前記誘導部は、突出方向における先端側ほど細い先細り形状である燃料電池用気液分離器。 - 前記ケースは、鉛直方向における上方に配置された上壁を有し、
前記導入部は、前記上壁に設けられ、
前記ケースには、前記導入部の下方に、前記オフガスから分離された水分を貯留する貯水部が設けられている
請求項1に記載の燃料電池用気液分離器。 - 前記誘導部は、前記貯水部の側壁に向けて前記ガスを誘導する
請求項2に記載の燃料電池用気液分離器。
Priority Applications (2)
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JP2021002670A JP2022107947A (ja) | 2021-01-12 | 2021-01-12 | 燃料電池用気液分離器 |
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JP2021002670A JP2022107947A (ja) | 2021-01-12 | 2021-01-12 | 燃料電池用気液分離器 |
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Family Applications (1)
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2022
- 2022-01-06 CN CN202220016608.3U patent/CN216872051U/zh active Active
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Publication number | Publication date |
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