JP2022107563A - 撮像装置、撮像装置の画素信号処理方法、及び、撮像システム - Google Patents

撮像装置、撮像装置の画素信号処理方法、及び、撮像システム Download PDF

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Abstract

Figure 2022107563000001
【課題】ブルーミング現象の発生に起因して、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所での輝度段差の発生を回避する。
【解決手段】本開示の撮像装置は、画素の2次元配置内に、一対の光電変換部を有する位相差検出用画素を含む画素アレイ部、及び、位相差検出用画素から出力される画素信号を処理する画素信号処理部を備え、画素アレイ部の各画素からは、露光時間が異なる複数の画素信号の出力が可能である。画素信号処理部は、一対の光電変換部から出力される一対の画素信号に対して補正処理を行う回路、補正処理後の一対の画素信号に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を生成する回路、補正処理前の一対の画素信号に基づいて、位相差検出用画素にブルーミング現象が発生したか否かの判定を行う判定回路、及び、その判定結果に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する合成回路を有する。
【選択図】 図7

Description

本開示は、撮像装置、撮像装置の画素信号処理方法、及び、撮像システムに関する。
デジタルカメラ等の撮像システムにおいて、カメラの焦点を自動的に合わせるAF(オートフォーカス)方式の一つとして像面位相差AFが知られている。像面位相差AFを実現するために、画素が行列状に2次元配置されて成る画素アレイ部内に、部分的にあるいは全面的に、デフォーカス量及びデフォーカス方向を検出可能な構成の画素(以下、便宜上、「位相差検出用画素」と記述する)が配置されることになる。
画素アレイ部内に位相差検出用画素を設けた撮像装置として、1つの画素内に一対の光電変換部を有し、当該一対の光電変換部が生成する各像の相対位置を検出する構成の位相差検出用画素を有する撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
WO 2019/102887 A1
特許文献1に記載の位相差検出用画素のように、1つの画素内を左右(L/R)に分割したL/R一対の光電変換部を有する場合、L/R一対の光電変換部間で感度差が発生することがある。L/R一対の光電変換部間で感度差が発生すると、一方の光電変換部に蓄積された電荷が飽和レベルに達した場合、一対の光電変換部の信号を加算した後の1画素の画素データのリニアリティを維持できない問題が発生する。本明細書では、この問題をブルーミング現象と定義する。
ところで、広ダイナミックレンジ化を図るために、露光時間が異なる複数の画素信号を取得可能な構成の撮像装置がある。このような撮像装置では、複数露光のL/Rの輝度データを合成することで、広ダイナミックレンジ化を図ることになる。しかし、L/R一対の光電変換部を有する位相差検出用画素を備える撮像装置にあっては、L/R一対の光電変換部の各信号を分離した状態で信号処理を行うため、上記のブルーミング現象の発生によって画素データのリニアリティが維持できないと、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所で輝度段差が発生する場合がある。
そこで、本開示は、ブルーミング現象の発生に起因して、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所での輝度段差の発生を回避することができる撮像装置、撮像装置の画素信号処理方法、及び、当該撮像装置を有する撮像システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の撮像装置は、
画素が行列状に2次元配置されて成り、画素の2次元配置内に、一対の光電変換部を有する位相差検出用画素を含む画素アレイ部、及び、
位相差検出用画素から出力される画素信号を処理する画素信号処理部を備え、
位相差検出用画素を含む画素アレイ部の各画素からは、露光時間が異なる複数の画素信号の出力が可能であり、
画素信号処理部は、
一対の光電変換部から出力される一対の画素信号に対して所定の補正処理を行う画素特性補正回路、
画素特性補正回路での補正処理後の一対の画素信号に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を生成する輝度信号生成回路、
画素特性補正回路での補正処理前の一対の画素信号に基づいて、位相差検出用画素にブルーミング現象が発生したか否かの判定を行うブルーミング判定回路、及び、
ブルーミング判定回路の判定結果に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する合成回路を有する。
上記の目的を達成するための本開示の撮像装置の画素信号処理方法は、
画素が行列状に2次元配置されて成り、画素の2次元配置内に、一対の光電変換部を有する位相差検出用画素を含む画素アレイ部を備え、
位相差検出用画素を含む画素アレイ部の各画素からは、露光時間が異なる複数の画素信号の出力が可能であり、
位相差検出用画素から出力される画素信号を処理するに当たって、
一対の光電変換部から出力される一対の画素信号に対して所定の補正処理を行う画素特性補正ステップ、
画素特性補正ステップでの補正処理後の一対の画素信号に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を生成する輝度信号生成ステップ、
画素特性補正ステップでの補正処理前の一対の画素信号に基づいて、位相差検出用画素にブルーミング現象が発生したか否かの判定を行うブルーミング判定ステップ、及び、
ブルーミング判定ステップの判定結果に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する合成ステップを有する。
上記の目的を達成するための本開示の撮像システムは、
画素が行列状に2次元配置されて成り、画素の2次元配置内に、一対の光電変換部を有する位相差検出用画素を含む画素アレイ部、及び、位相差検出用画素から出力される画素信号を処理する画素信号処理部を備える撮像装置、
撮像装置の入射光路中に配された撮像レンズ、並びに、
位相差検出用画素の一対の光電変換部から出力される一対の画素信号から生成されるオートフォーカス信号に基づいて、撮像レンズのフォーカス制御を行うフォーカス制御部を備え、
位相差検出用画素を含む画素アレイ部の各画素からは、露光時間が異なる複数の画素信号の出力が可能であり、
画素信号処理部は、
一対の光電変換部から出力される一対の画素信号に対して所定の補正処理を行う画素特性補正回路、
画素特性補正回路での補正処理後の一対の画素信号に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を生成する輝度信号生成回路、
画素特性補正回路での補正処理前の一対の画素信号を基に、位相差検出用画素にブルーミング現象が発生したか否かの判定を行うブルーミング判定回路、及び、
ブルーミング判定回路の判定結果に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する合成回路を有する。
図1は、本開示に係る技術が適用される撮像装置の一例であるCMOSイメージセンサのシステム構成を模式的に示すブロック図である。 図2は、画素の回路構成の一例を示す回路図である。 図3は、カラーフィルタのベイヤ配列、3露光合成、及び、位相差検出用画素について説明する図である。 図4は、位相差検出用画素の断面構造の一例を示す断面図である。 図5は、ブルーミング対策についての説明図である。 図6は、ブルーミング対策による画素加算時のリニアリティ維持についての説明図である。 図7は、本開示の実施形態に係る画素信号処理部の構成の一例を模式的に示すブロック図である。 図8は、実施例1に係る画素信号処理部の構成の一例を模式的に示すブロック図である。 図9は、ブルーミング判定回路及び合成回路による3露光合成処理の一例を模式的に示す図である。 図10は、長時間蓄積用マップ、中時間蓄積用マップ、及び、短時間蓄積用マップの一例を示す図である。 図11は、実施例2に係る画素信号処理部の構成の一例を模式的に示すブロック図である。 図12は、実施例3に係る画素信号処理部の構成の一例を模式的に示すブロック図である。 図13は、実施例4に係る画素信号処理部の構成の一例を模式的に示すブロック図である。 図14は、本開示の撮像システムの構成の概略を模式的に示すブロック図である。
以下、本開示に係る技術を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。本開示に係る技術は実施形態に限定されるものではなく、実施形態における種々の数値や材料などは例示である。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。尚、説明は以下の順序で行う。
1.本開示の撮像装置、撮像装置の画素信号処理方法、及び、撮像システム、全般に関する説明
2.本開示に係る技術が適用される撮像装置
2-1.CMOSイメージセンサの構成例
2-2.画素の回路例
2-3.画素の構成例
2-3-1.ベイヤ配列
2-3-2.露光時間が異なる複数の画素信号の合成
2-3-3.位相差検出用画素
2-3-4.本開示の画素
2-3-5.位相差検出用画素の断面構造例
2-4.画素の構成例
3.本開示の実施形態に係る画素信号処理部
3-1.画素信号処理部の構成例
3-2.合成輝度データL/Rの活用例
3-3.実施例1(輝度データ生成ブロックに、ブルーミング影響回避及び3露光輝度データ合成の機能を組み込んだ例)
3-4.実施例2(位相差検出用画素が白色画素から成る例)
3-5.実施例3(位相差検出用画素が白色画素から成り、且つ、センサ外部で合成処理を行う例)
3-6.実施例4(実施例3の変形例:位相差検出用画素がRGBベイヤ配列の画素から成り、且つ、センサ外部で合成処理を行う例)
4.本開示の撮像システム
5.変形例
6.本開示がとることができる構成
<本開示の撮像装置、画素信号処理方法、及び、撮像システム、全般に関する説明>
本開示の撮像装置、画素信号処理方法、及び、撮像システムにあっては、画素特性補正回路(ステップ)について、所定の補正処理として、一対の光電変換部の感度差を補正する処理を行う構成とすることができる。ブルーミング現象は、一対の光電変換部の感度差に起因して、一対の光電変換部の一方の光電変換部が先に飽和したときに発生する現象である。
上述した好ましい構成を含む本開示の撮像装置、画素信号処理方法、及び、撮像システムにあっては、ブルーミング判定回路(ステップ)について、ブルーミング閾値を有し、位相差検出用画素の画素値がブルーミング閾値以上のときにブルーミング現象が発生した位相差検出用画素と判定する構成とすることができる。また、合成回路(ステップ)については、ブルーミング判定回路によってブルーミング現象が発生していないと判定された位相差検出用画素から出力される一対の画素信号を用いて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する構成とすることができる。
また、上述した好ましい構成を含む本開示の撮像装置、画素信号処理方法、及び、撮像システムにあっては、ブルーミング判定回路(ステップ)について、ブルーミング閾値以上の画素値の位相差検出用画素から出力される一対の画素信号については、合成輝度信号の生成に使用しないように露光時間毎にブレンドマップを生成する構成とすることができる。また、合成回路(ステップ)について、露光比に応じて輝度レベルを合わせることによって合成処理を行う構成とすることができる。
また、上述した好ましい構成を含む本開示の撮像装置、画素信号処理方法、及び、撮像システムにあっては、合成回路(ステップ)について、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所で発生する輝度段差を、ブレンドマップを用いたブレンド処理によって緩和する構成とすることができる。また、位相差検出用画素について、一対の光電変換部の感度差に起因して、一対の光電変換部の一方の光電変換部が先に飽和したとき、その飽和した信号を他方の光電変換部に逃がす画素構造を有する構成とすることができる。
また、上述した好ましい構成を含む本開示の撮像装置、画素信号処理方法、及び、撮像システムにあっては、位相差検出用画素について、画素アレイ部の全画素として全面的に設けられている構成とすることができる。また、位相差検出用画素について、カラーフィルタがベイヤ配列の画素から成る、あるいは、白色の画素から成る構成とすることができる。
<本開示に係る技術が適用される撮像装置>
本開示に係る技術が適用される撮像装置として、X-Yアドレス方式の撮像装置の一種であるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを例に挙げて説明する。CMOSイメージセンサは、CMOSプロセスを応用して、又は、部分的に使用して作製されたイメージセンサである。
[CMOSイメージセンサの構成例]
図1は、本開示に係る技術が適用される撮像装置の一例であるCMOSイメージセンサのシステム構成を模式的に示すブロック図である。
本適用例に係るCMOSイメージセンサ1は、画素アレイ部11及び当該画素アレイ部11の周辺に配置される周辺回路部を有する構成となっている。画素アレイ部11は、光電変換部(光電変換素子)を含む画素20が行方向及び列方向に、即ち、行列状に2次元配置された構成となっている。ここで、行方向とは、画素行の画素20の配列方向を言い、列方向とは、画素列の画素20の配列方向を言う。画素20は、光電変換部にて光電変換を行うことにより、受光した光量に応じた光電荷を生成し、蓄積する。
画素アレイ部11の周辺回路部は、例えば、行選択部12、負荷MOS部13、カラム信号処理部14、出力回路部15、画素信号処理部16、及び、タイミング制御部17等によって構成されている。行選択部12、負荷MOS部13、カラム信号処理部14、出力回路部15、画素信号処理部16、及び、タイミング制御部17等の周辺回路部は、例えば、画素アレイ部11と同じ半導体基板18上に形成された構成となっている。
尚、ここでは、半導体チップ構造として、画素アレイ部11と同じ半導体基板(半導体チップ)上に周辺回路部が形成された、所謂、平置型の半導体チップ構造を例示したが、平置型の半導体チップ構造に限られるものではない。すなわち、1層目の半導体基板及び2層目の半導体基板の少なくとも2つの半導体基板が積層され、1層目の半導体基板に画素アレイ部11が形成され、2層目の半導体基板に周辺回路部が形成された、所謂、積層型の半導体チップ構造とすることができる。
上述した例えば2層の積層型の半導体チップ構造において、1層目の半導体基板上の画素アレイ部11と2層目の半導体基板に周辺回路部とは、Cu電極同士を直接接合するCu-Cu直接接合、シリコン貫通電極(Through Silicon Via:TSV)、マイクロバンプ等から成る接合部(図示を省略)を介して電気的に接続される。
画素アレイ部11において、行列状の画素配列に対し、画素行毎に画素制御線31(311~31m)が行方向に沿って配線されている。また、画素列毎に信号線32(321~32n)が列方向に沿って配線されている。画素制御線31は、画素20から信号を読み出す際の駆動を行うための駆動信号を伝送する。図1では、画素制御線31について1本の配線として図示しているが、1本に限られるものではない。画素制御線31の一端は、行選択部12の各行に対応した出力端に接続されている。
以下に、画素アレイ部11の周辺回路部の各構成要素、即ち、行選択部12、負荷MOS部13、カラム信号処理部14、出力回路部15、画素信号処理部16、及び、タイミング制御部17等によって構成されている。行選択部12、負荷MOS部13、カラム信号処理部14、出力回路部15、画素信号処理部16、及び、タイミング制御部17について説明する。
行選択部12は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、画素アレイ部11の各画素20の選択に際して、画素行の走査や画素行のアドレスを制御する。この行選択部12は、その具体的な構成については図示を省略するが、一般的に、読出し走査系と掃出し走査系の2つの走査系を有する構成となっている。
読出し走査系は、画素20から画素信号を読み出すために、画素アレイ部11の画素20を行単位で順に選択走査する。画素20から読み出される画素信号はアナログ信号である。掃出し走査系は、読出し走査系によって読出し走査が行われる読出し行に対して、その読出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行して掃出し走査を行う。
この掃出し走査系による掃出し走査により、読出し行の画素20の光電変換素子から不要な電荷が掃き出されることによって当該光電変換素子がリセットされる。そして、この掃出し走査系による不要電荷の掃き出す(リセットする)ことにより、所謂、電子シャッタ動作が行われる。ここで、電子シャッタ動作とは、光電変換素子の光電荷を捨てて、新たに露光を開始する(光電荷の蓄積を開始する)動作のことを言う。
読み出し走査系による読み出し動作によって読み出される信号は、その直前の読み出し動作又は電子シャッタ動作以降に受光した光量に対応するものである。そして、直前の読み出し動作による読み出しタイミング又は電子シャッタ動作による掃き出しタイミングから、今回の読み出し動作による読み出しタイミングまでの期間が、画素20における光電荷の露光期間となる。
負荷MOS部13は、画素列毎に垂直信号線32(321~32n)の各々に接続されたMOSトランジスタから成る電流源I(図2参照)の集合から成り、行選択部12によって選択走査された画素行の各画素20に対し、垂直信号線32(321~32n)の各々を通してバイアス電流を供給する。
カラム信号処理部14は、画素アレイ部11の画素列に対応して設けられた回路部の集合から成り、画素行単位で画素20から出力される画素信号に対して、画素列毎にノイズ除去などの信号処理を行う。具体的には、カラム信号処理部14は、例えば、画素固有の固定パターンノイズを除去するためのCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)処理や、アナログ-デジタル変換処理などの信号処理を行う。カラム信号処理部14で信号処理された画素データは、出力信号線Lを通して出力回路部15に供給される。
出力回路部15は、カラム信号処理部14からの出力信号線Lを通しての画素データの読出しや所定の信号処理を行う。具体的には、出力回路部15は、所定の信号処理として、例えば、縦線欠陥、点欠陥の補正、又は、信号のクランプ、更には、パラレル-シリアル変換、圧縮、符号化、加算、平均、及び、間欠動作などのデジタル信号処理を行い、画像データとして出力する。
画素信号処理部16は、本開示の技術が適用される回路部分であり、その構成及び動作などの詳細については後述する。
タイミング制御部17は、外部から与えられる同期信号に基づいて、各種のタイミング信号、クロック信号、及び、制御信号等を生成する。そして、タイミング制御部17は、これら生成した信号を基に、行選択部12、カラム信号処理部14、及び、画素信号処理部16等の駆動制御を行う。
[画素の回路例]
図2は、画素20の回路構成の一例を示す回路図である。画素20は、光電変換素子として、例えば、フォトダイオード21を有している。画素20は、フォトダイオード21の他に、転送トランジスタ22、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24、及び、選択トランジスタ25を有する構成となっている。
転送トランジスタ22、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24、及び、選択トランジスタ25の4つのトランジスタとしては、例えばNチャネルのMOS型電界効果トランジスタを用いている。但し、ここで例示した4つのトランジスタ22~25の導電型の組み合わせは一例に過ぎず、これらの組み合わせに限られるものではない。
この画素20に対して、先述した画素制御線31(311~31m)として、複数の画素制御線が同一画素行の各画素20に対して共通に配線されている。これら複数の画素制御線は、行選択部12の各画素行に対応した出力端に画素行単位で接続されている。行選択部12は、複数の画素制御線に対して転送信号TRG、リセット信号RST、及び、選択信号SELを適宜出力する。
フォトダイオード21は、アノード電極が低電位側電源(例えば、グランド)に接続されており、受光した光をその光量に応じた電荷量の光電荷(ここでは、光電子)に光電変換してその光電荷を蓄積する。フォトダイオード21のカソード電極は、転送トランジスタ22を介して増幅トランジスタ24のゲート電極と電気的に接続されている。ここで、増幅トランジスタ24のゲート電極が電気的に繋がった領域は、フローティングディフュージョン(浮遊拡散領域/不純物拡散領域)FDである。フローティングディフュージョンFDは、電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部である。
転送トランジスタ22のゲート電極には、高レベル(例えば、VDDレベル)がアクティブとなる転送信号TRGが行選択部12から与えられる。転送トランジスタ22は、転送信号TRGに応答して導通状態となることで、フォトダイオード21で光電変換され、当該フォトダイオード21に蓄積された光電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。
リセットトランジスタ23は、高電位側電源電圧VDDのノードとフローティングディフュージョンFDとの間に接続されている。リセットトランジスタ23のゲート電極には、高レベルがアクティブとなるリセット信号RSTが行選択部12から与えられる。リセットトランジスタ23は、リセット信号RSTに応答して導通状態となり、フローティングディフュージョンFDの電荷を電圧VDDのノードに捨てることによってフローティングディフュージョンFDをリセットする。
増幅トランジスタ24は、ゲート電極がフローティングディフュージョンFDに、ドレイン電極が高電位側電源電圧VDDのノードにそれぞれ接続されている。増幅トランジスタ24は、フォトダイオード21での光電変換によって得られる信号を読み出すソースフォロワの入力部となる。すなわち、増幅トランジスタ24は、ソース電極が選択トランジスタ25を介して信号線32に接続される。
選択トランジスタ25は、ドレイン電極が増幅トランジスタ24のソース電極に接続され、ソース電極が信号線32に接続されている。選択トランジスタ25のゲート電極には、高レベルがアクティブとなる選択信号SELが行選択部12から与えられる。選択トランジスタ25は、選択信号SELに応答して導通状態となることで、画素20を選択状態として増幅トランジスタ24から出力される信号を信号線32に伝達する。
尚、上記の回路例では、画素20として、転送トランジスタ22、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24、及び、選択トランジスタ25から成る、即ち、4つのトランジスタ(Tr)から成る4Tr構成を例に挙げたが、これに限られるものではない。例えば、選択トランジスタ25を省略し、増幅トランジスタ24に選択トランジスタ25の機能を持たせる3Tr構成とすることもできるし、必要に応じて、トランジスタの数を増やした5Tr以上の構成とすることもできる。
上記の回路構成例の画素20からは、リセットトランジスタ23によるフローティングディフュージョンFDのリセット時のリセットレベルであるリセット信号(所謂、P相信号)と、フォトダイオード21での光電変換に基づく信号レベルであるデータ信号(所謂、D相信号)とが順に出力される。すなわち、画素20から出力される画素信号は、リセット時のリセット信号、及び、フォトダイオード21での光電変換時のデータ信号を含んでいる。
[画素の構成例]
(ベイヤ配列)
上記の構成のCMOSイメージセンサ1において、画素アレイ部11の各画素20には、例えば、2×2(列方向2画素×行方向2画素)の4画素を単位としてカラーフィルタ47(図4参照)が配置される。但し、後述するように、カラーフィルタ47が配置されない場合もある。ここでは、カラーフィルタ47の配置例として、図3に示すR(赤色)G(緑色)B(青色)のベイヤ配列を例示する。尚、カラーフィルタの配置例としては、ベイヤ配列やRGBの原色系フィルタに限定されるものではなく、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)等の補色系フィルタ等、種々の構成が適用されてもよい。
(露光時間が異なる複数の画素信号の合成)
また、上記の構成のCMOSイメージセンサ1では、広ダイナミックレンジ化を図るために、即ち、ダイナミックレンジの広い画像を生成するために、露光時間が異なる複数の画素信号を取得する構成となっている。ここでは、一例として、露光時間が相対的に長い長時間蓄積の画素信号、露光時間が相対的に中程度の中時間蓄積の画素信号、及び、露光時間が相対的に短い短時間蓄積の3種類の露光時間(以下、「3露光」と略記する)に基づく画素信号を合成することによって広ダイナミックレンジ化を図る場合を例示する。図3に示す3露光合成の例では、長時間蓄積の画素をL、中時間蓄積の画素をM、短時間蓄積の画素Sとして図示し、上記のカラーフィルタのベイヤ配列を単位として長時間蓄積の画素L、中時間蓄積の画素M、及び、短時間蓄積の画素Sが配置されている。
(位相差検出用画素)
上記の構成のCMOSイメージセンサ1では、更に、画素20が行列状に2次元配置されて成る画素アレイ部11において、画素20の2次元配置内に、部分的にあるいは全面的に位相差検出用画素が配置された構成となっている。ここでは、画素アレイ部11内の全ての画素20が位相差検出用画素である構成、即ち、画素アレイ部11内に全面的に位相差検出用画素20が配置されている構成を例示する。
位相差検出用画素20は、図3に示すように、一対の光電変換部、即ち、画素20の2次元配置の行方向において、左右(L/R)に分割された左右一対のフォトダイオード21L,21Rを有している。一対のフォトダイオード21L,21Rは、1つの画素20内において形成位置が異なる。これにより、L/R一対のフォトダイオード21L,21Rのそれぞれの信号から生成される像にずれが生じる。従って、一対のフォトダイオード21L,21Rのそれぞれの信号に基づくL/R各像の相対位置を検出すことにより、後述するオートフォーカスで用いるデフォーカス量及びデフォーカス方向を検出することができる。
本明細書においては、便宜上、一対のフォトダイオード21L,21Rを有し、オートフォーカスで用いるデフォーカス量及びデフォーカス方向を検出するために用いることができる画素を位相差検出用画素と呼んでいる。尚、位相差検出用画素については、デフォーカス量及びデフォーカス方向を検出するために用いるだけでなく、一対のフォトダイオード21L,21Rの各信号を加算することによって、通常の画素と同様に、1画素の画素信号を取得する画素としても用いることができるし、L/R一対の合成輝度データの差分情報から深度情報(Depth)の算出に用いることができる。
(本開示の画素)
上述したように、本開示の技術が適用される撮像装置、即ち、CMOSイメージセンサ1は、カラーフィルタの配置が例えばRGBのベイヤ配列であり、露光時間が異なる長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の画素信号を取得するとともに、デフォーカス量及びデフォーカス方向の検出が可能な位相差検出用画素20を、例えば画素アレイ部11内に全面的に有する構成となっている。
(位相差検出用画素の断面構造例)
ここで、位相差検出用画素20の断面構造の一例について図4の断面図を用いて説明する。半導体基板18において、例えば、P型(第1導電型)の半導体領域31に、N型(第2導電型)の半導体領域42を形成することにより、フォトダイオード21L,21Rが形成されている。位相差検出用画素20には、1画素内に左右一対のフォトダイオード21L,21Rが形成されている。左右一対のフォトダイオード21L,21Rは、画素領域を均等に2分割して対称配置となるように形成されている。
図4において下側となる半導体基板18の表面側には、位相差検出用画素20の左右一対のフォトダイオード21L,21Rで生成され、蓄積された電荷の読出し等を行う画素トランジスタ(図示せず)、複数の配線43、及び、層間絶縁膜44からなる多層配線層45が形成されている。
一方、図4において上側となる半導体基板18の裏面側の画素境界部分には、画素間遮光膜46が形成されている。画素間遮光膜46は、光を遮光する材料であればよいが、遮光性が強く、且つ、微細加工、例えばエッチングで精度よく加工できる材料が望ましい。画素間遮光膜46については、例えば、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)などの金属膜で形成することができる。
また、半導体基板18の裏面側界面には、例えば、シリコン酸化膜などによる反射防止膜(絶縁層)などを更に形成してもよい。
画素間遮光膜46を含む半導体基板18の裏面上には、カラーフィルタ47が形成されている。カラーフィルタ47は、例えば顔料や染料などの色素を含んだ感光性樹脂を回転塗布することによって形成される。カラーフィルタ47の色配列については、図3で説明したRGBベイヤ配列を例示することができる。
カラーフィルタ47の上には、オンチップレンズ48が画素単位、即ち、一対のフォトダイオード21L,21Rに対して共通に形成されている。オンチップレンズ48は、例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン-アクリル共重合系樹脂、又は、シロキサン系樹脂等の樹脂系材料で形成される。
上記の画素構造から明らかなように、本開示の技術が適用される撮像装置は、多層配線層45が形成された半導体基板18の表面側と反対側の裏面側に、カラーフィルタ47やオンチップレンズ48を形成して、裏面側から照射される光を取り込む裏面照射型のCMOSイメージセンサ1である。但し、裏面照射型に限られるものではなく、表面側から照射される光を取り込む表面照射型とすることもできる。
[ブルーミング現象について]
以上のように、露光時間が異なる複数の画素信号の取得が可能であるとともに、左右(L/R)一対のフォトダイオード21L,21Rを有する位相差検出用画素20を備えCMOSイメージセンサ1において、一対のフォトダイオード21L,21Rの信号は、深度情報(Depth)の算出に用いることができる。図1に示す画素信号処理部16では、画素毎に、一対のフォトダイオード21L,21Rから出力される、露光時間が異なる複数の画素信号L/Rに対して所定の信号処理が行われる。
ここで、画素信号処理部16における参考処理例として、一対のフォトダイオード21L,21Rから出力される、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の画素信号L/Rに対して所定の補正処理を行った後の露光データから、どれか1つの露光データL/Rを選択し、この選択した露光データL/Rを基に輝度データL/Rを生成する処理を考える。
この参考処理例の場合、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの露光データL/Rを取得したとしても、どれか1つの露光データL/Rのみしか出力として選択されないため、3露光撮影を行っても、輝度データL/Rのダイナミックレンジが狭く、暗部や明部での深度情報の検出精度が悪くなる。
また、左右一対のフォトダイオード21L,21Rを有する位相差検出用画素20を備えるCMOSイメージセンサ1では、一対のフォトダイオード21L,21R間で感度差が発生することがある。その結果、一方のフォトダイオード21L/21Rに蓄積された電荷が飽和レベルに達した場合、一対のフォトダイオード21L,21Rの信号を加算した後の1画素の画素データのリニアリティを維持できないブルーミング現象が発生する。そして、ブルーミング現象の発生によって画素データのリニアリティが維持できないと、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所で輝度段差が発生し、段差部で間違った深度情報の検出が起こる。
ブルーミング現象の問題を回避するために、位相差検出用画素20は、次のような画素構造となっている。このブルーミング対策についての説明図を図5に示す。図5の上側の図は、Rの2×2画素のうちの中時間蓄積(M)の位相差検出用画素20を拡大した平面図であり、図5の下側の図は、一対のフォトダイオード21L,21Rのポテンシャルを模式的に示すポテンシャル概念図である。
位相差検出用画素20は、L/R一対のフォトダイオード21L,21R間のポテンシャル障壁201が、画素境界のポテンシャル障壁202よりも低く形成された画素構造となっている。L/R一対のフォトダイオード21L,21R間のポテンシャル障壁201の高さについては、一対のフォトダイオード21L,21Rを分離する両者間の不純物層(図4では、図示を省略)の不純物濃度を調整することにより、画素境界のポテンシャル障壁202よりも低く形成することができる。
このように、L/R一対のフォトダイオード21L,21R間のポテンシャル障壁201を、画素境界のポテンシャル障壁202よりも低く形成することにより、一対のフォトダイオード21L,21Rの感度差に起因して、一対のフォトダイオード21L,21Rの一方(図5の例では、フォトダイオード21L)が先に飽和したとき、その飽和した信号を他方(図5の例では、フォトダイオード21R)に逃がすことができる。この画素構造により、L/R一対のフォトダイオード21L,21Rを加算(画素加算)した後の1画素の画素データのリニアリティを確保することができる。
上記のブルーミング対策による画素加算時のリニアリティ維持についての説明図を図6に示す。センサ外に出力する画像データ(例えば、ベイヤ配列)については、L/R一対のフォトダイオード21L,21Rの各信号を加算して使用するため、上記のブルーミング対策によってブルーミング現象発生の問題は影響しない。
しかし、位相差検出用画素20用いるCMOSイメージセンサ1では、オートフォーカスのためのデフォーカス情報(デフォーカス量及びデフォーカス方向)、あるいは、深度情報を検出するために、L/R一対のフォトダイオード21L,21Rの各信号を分離した状態で信号処理を行う。そのため、ブルーミング現象が発生すると、画素データのリニアリティを維持できないため、合成時の信号レベルが合わなくなる。
<本開示の実施形態に係る画素信号処理部>
本開示の実施形態に係る画素信号処理部、即ち、図1に示す画素信号処理部16の構成の一例のブロック図を図7に模式的に示す。
[画素信号処理部の構成例]
本開示の実施形態(以下、「本実施形態」と略記する)に係る画素信号処理部16は、露光時間が異なる複数の画素信号の取得が可能であるとともに、L/R一対のフォトダイオード21L,21Rを有する位相差検出用画素20を備えるCMOSイメージセンサ1において、画素毎に、一対のフォトダイオード21L,21Rから出力される、露光時間が異なる複数の画素信号L/Rに対して所定の信号処理を行うための信号処理部である。具体的には、本実施形態に係る画素信号処理部16は、画素特性補正回路161、輝度信号生成回路162、ブルーミング判定回路163、及び、合成回路164を有する構成となっている。
画素特性補正回路161は、L/R一対のフォトダイオード21L,21Rから出力される、露光時間が異なる複数の画素信号L/R、例えば、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの画素信号L/Rに対して所定の補正処理を行う。具体的には、画素特性補正回路161は、像高位置によってL/Rのバランスが変化するために、所定の補正処理の一例として、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの画素信号L/Rに対して、L/R一対のフォトダイオード21L,21Rの感度差を補正する処理を行う。
輝度信号生成回路162は、画素特性補正回路161での補正処理後の長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの画素信号L/Rに基づいて、異なる露光時間(長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積)に対応する複数の輝度信号(輝度データ)L/Rを生成する。
ブルーミング判定回路163は、画素特性補正回路161での補正処理前の画素信号、即ち、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの画素信号L/Rに基づいて、位相差検出用画素20にブルーミング現象が発生したか否かの判定を行う。ブルーミング現象の発生の影響により、リニアリティが維持できなくなる画素値は、位相差検出用画素20の特性に依存する。そこで、ブルーミング判定回路163には、ブルーミング閾値が設定されている。そして、ブルーミング判定回路163は、画素特性補正回路161での補正処理前の画素値がブルーミング閾値以上のときにブルーミング現象が発生した位相差検出用画素20と判定する。
合成回路164は、ブルーミング判定回路163の判定結果に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号、即ち、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの輝度データL/Rを合成し、合成輝度データL/Rとして出力する。具体的には、合成回路164は、ブルーミング判定回路163でブルーミング現象が発生したと判定された位相差検出用画素20を除外し、ブルーミング現象が発生していないと判定された位相差検出用画素20について、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの輝度データL/Rを合成し、合成輝度データL/Rとして出力する。
ここで、画素特性補正回路161での補正処理前のデータに基づいて、ブルーミング現象が発生している画素の判定を行うのは、次の理由による。すなわち、画素特性補正回路161での感度差などの補正処理により、L/Rの信号レベルが変化してしまい、本来の画素が持つ信号レベルがわからなくなるためである。また、センサ出力後の輝度データでは、様々な信号処理が施されているため、同様の理由で元の信号レベルを復元することができない。従って、画素特性補正回路161での補正処理前のデータに基づいて、ブルーミング判定処理とそれを使った合成処理を行うことで、リニアリティ維持の判断を正確に行うことができる。
[合成輝度データL/Rの活用例]
L/R一対の合成輝度データについては、それぞれのデータに基づいて、L/R各像の相対位置を検出し、オートフォーカスで用いるデフォーカス情報(デフォーカス量及びデフォーカス方向)を検出する用途や、L/R一対の合成輝度データの差分情報から深度データを算出する用途に用いることができる。そして、例えば、深度データと合成輝度データとを組み合わせることにより、撮像画像の背景をぼかす、所謂、「背景ぼかし」の技術に活用することができる。
ここで、L/R一対の合成輝度データの差分情報から深度データを算出する際に重要なポイントとなるのがコントラストである。ダイナミックレンジが広いシーンでは、中時間蓄積のみの輝度データではコントラストが十分に得られず、誤った深度データを算出しやすい。そのため、ダイナミックレンジが広い合成輝度データL/Rを使うことで、より正確な深度データを算出することが可能になる。尚、L/R一対の合成輝度データを加算することで、1つの画素の画素データを取得することができる。
尚、本開示の撮像装置の画素信号処理方法について、図7に示す本実施形態に係る画素信号処理部16において、画素特性補正回路161、輝度信号生成回路162、ブルーミング判定回路163、及び、合成回路164を、画素特性補正ステップ、輝度信号生成ステップ、ブルーミング判定ステップ、及び、合成ステップと置き換えたものとなる。
上述したように、本実施形態に係る画素信号処理部(画素信号処理方法)では、画素特性補正回路161による感度補正処理前の画素データを使用し、ブルーミング現象が発生している位相差検出用画素20の判定を行い、ブルーミング現象が発生していない位相差検出用画素20の画素データを使用し、3露光輝度データの合成処理を行っている。これによって、1つの輝度データを使用する場合に比べて、ダイナミックレンジが広い合成輝度データL/Rを得ることができるため、暗部や明部での深度情報の検出精度を向上できる。また、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所で輝度段差が発生することもないため、間違った深度情報の検出が起こることもない。
以下に、ブルーミング現象の発生に起因して、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所での輝度段差の発生を回避するための本実施形態に係る画素信号処理部16の具体的な実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1は、輝度データ生成ブロックに、ブルーミング影響回避及び3露光輝度データ合成の機能を組み込んだ例である。実施例1に係る画素信号処理部の構成の一例のブロック図を図8に模式的に示す。
輝度データ生成ブロック50は、輝度信号生成回路162、ブルーミング判定回路163、及び、合成回路164の他に、階調圧縮回路165を有し、位相差検出用画素20のL/R一対のフォトダイオード21L,21Rから出力される、露光時間が異なる複数の画素信号L/R、例えば、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの画素信号L/Rに基づいて合成輝度信号L/Rを生成する。すなわち、輝度データ生成ブロック50は、ブルーミング判定回路163の判定結果に基づくブルーミング影響回避、並びに、輝度信号生成回路162及び合成回路164による3露光輝度データ合成の機能を有している。
(ブルーミング判定処理)
ブルーミング判定回路163は、画素特性補正回路161での感度差補正処理前の画素データ、即ち、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの画素データL/Rに基づいて、ブルーミング現象が発生している画素を検出する。輝度信号生成回路162での輝度データの生成には、ベイヤ配列のR/G/G/Bの画素データを使用するため、どれか1つの画素でもブルーミング現象が発生している場合には、その輝度データは使用できない。また、ブルーミング現象が発生した同色画素のL/Rにも影響するため、生成された輝度データのL/Rの両方が使用できない。
(ブレンドマップ生成処理)
ブルーミング判定回路163では、ブルーミング現象が発生した画素の情報を基に、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の画素データのそれぞれについて、ブルーミング判定結果としてブレンドマップを作成する。長時間蓄積の画素データのブレンドマップは、長時間蓄積の輝度データと掛け合わせて使用し、使用可能な画素、即ち、ブルーミング現象が発生していない画素のみを抽出するために使用する。
(3露光合成処理)
こごで、ブルーミング判定回路163で生成されたブレンドマップを用いた、合成回路164での長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの画素データL/Rについての合成処理(即ち、3露光合成処理)について説明する。図9は、ブルーミング判定回路163及び合成回路164による3露光合成処理の一例を模式的に示す図である。
輝度信号生成回路162による長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の輝度データL/R、並びに、ブルーミング判定回路163によるブレンドマップがそれぞれ3種類生成される。例えば、10bitの長時間、中時間、短時間の各露光時間の輝度データとブレンドマップとを掛け合わせ、3露光合成した輝度データをL/Rのそれぞれで生成する。3露光合成処理後の合成輝度データL/Rは16bitに拡張されるが、後段の階調圧縮回路165でのガンマ処理及びリミット処理によって10bitに圧縮される。
3露光合成した輝度データでも、低照度領域ではコントラストが弱い傾向にあるため、階調圧縮回路165では、ガンマ処理が行われるようになっている。このガンマ処理については、必須のものではなく、また、CMOSイメージセンサ内での処理だけでなく、CMOSイメージセンサ外での処理とすることも可能である。
輝度信号生成回路162は、L/R分離部1621、チャネル分解部1622、及び、輝度信号生成部1623の各機能部から成る。L/R分離部1621は、感度差補正後の画素データについてL/R分離を行う。チャネル分解部1622は、2×2の4画素を単位とするL/Rの画素データについて、各露光時間毎に同じグループに分けるチャネル分解を行う。輝度信号生成部1623は、チャネル分解部1622でチャネル分解されたL×4の画素データ及びR×4の画素データに基づいて、L×4の輝度データ及びR×4の輝度データを生成し、合成回路164に供給する。
ブルーミング判定回路163は、L/R分離部1631、チャネル分解部1632、ブルーミング判定部1633、及び、ブレンドマップ生成部1634の各機能部から成る。L/R分離部1631は、感度差補正前の画素データについてL/R分離を行う。チャネル分解部1632は、2×2の4画素を単位とするL/Rの画素データについて、各露光時間毎に同じグループに分けるチャネル分解を行う。
ブルーミング判定部1633は、チャネル分解部1622でチャネル分解されたL×4の画素データ及びR×4の画素データを基に、位相差検出用画素20にブルーミング現象が発生したか否かの判定を行う。ブルーミング現象の発生の影響により、リニアリティが維持できなくなる画素値は画素特性に依存するため、閾値パラメータを用いてブルーミング現象の発生の画素の判定を行う。具体的には、ブルーミング判定部1633は、画素値がブルーミング閾値以上の画素を、ブルーミング現象が発生した画素と判定する。
ブレンドマップ生成部1634は、ブルーミング判定部1633によってブルーミング現象が発生したと判定された画素の情報を基に、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の画素データのそれぞれについてブレンドマップを作成する。具体的には、ブレンドマップ生成部1634は、画素値がブルーミング閾値以上の画素、即ち、ブルーミング現象が発生した画素については、その画素値は使用しないように露光時間毎にマップを生成する。図10に、長時間蓄積用マップ、中時間蓄積用マップ、及び、短時間蓄積用マップの一例を示す。
ここで、ブルーミング現象が発生した画素の判定を、ブルーミング閾値を基準として0/1で行うと、露光の異なるデータが突然切り替わるため、輝度段差が発生する懸念がある。そこで、ブレンドマップ生成部1634では、簡易ブレンド処理を行い、画素値がブルーミング閾値を超える前段階から、露光時間が異なる画素データをブレンドするようにマップのビット数を拡張し、ブレンドマップを生成する構成となっている。
合成回路164は、ブルーミング判定回路163のブレンドマップ生成部1634で生成されたブレンドマップを使用し、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の輝度データをブレンドすることで、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3露光の輝度データについて合成処理を行う。具体的には、長時間蓄積の輝度データを基準として、全体の輝度レベルを合わせるため、中時間蓄積の輝度データを露光比倍した輝度データ、及び、短時間蓄積の輝度データを露光比の2乗倍した輝度データをあらかじめ用意する。
そして、合成回路164は、前述のブレンドマップと、あらかじめ用意した輝度データをそれぞれ掛け合わせて加算することで、3露光合成輝度データを生成する。通常の広ダイナミックレンジ処理では、このような単純な掛け合わせでは、切り替えの境界で輝度段差が発生する。そのため、実施例1に係る画素信号処理部16では、ローカルエリア毎に輝度を調整し、ブレンドする処理を行っている。
上述したように、実施例1に係る画素信号処理部16による合成処理では、単純に露光比倍した輝度データを切り替えることによって、換言すれば、露光比に応じて輝度レベルを合わせることによって合成処理を行い、処理の軽量化を行っている。しかし、露光比による信号レベルの調整には誤差が生じるため、ブルーミング現象の発生を回避し、リニアリティを維持しても、露光時間が異なる輝度データには多少の輝度差が発生する。その対策として、実施例1に係る画素信号処理部16では、露光時間が異なる複数の輝度データの境界については、ブレンドマップによるブレンド処理によって切り替えることにより、急激な信号レベルの変化を抑え、輝度段差を緩和している。
[実施例2]
実施例2は、位相差検出用画素がカラーフィルタのない白色画素から成る例である。実施例2に係る画素信号処理部の構成の一例のブロック図を図11に模式的に示す。
RGBベイヤ配列の位相差検出用画素20に対して3露光合成処理を行う構成の実施例1に対して、実施例2では、位相差検出用画素20がカラーフィルタのない白色画素から成り、白色画素のみでの複数露光合成処理、例えば、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3露光合成処理を行う構成となっている。すなわち、RGBベイヤ配列に限らず、一対のフォトダイオード21L,21Rを有する画素構造で、露光時間が異なる複数の画素信号の出力が可能な構造であれば、実施例1の場合と同様の合成処理を行うことが可能である。
画素特性補正回路161は、L/R一対のフォトダイオード21L,21Rから出力される、露光時間が異なる複数の画素データL/R、例えば、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの画素データL/Rに対して所定の補正処理を行う。具体的には、画素特性補正回路161は、像高位置によってL/Rのバランスが変化するために、所定の補正処理の一例として、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの画素データL/Rに対して、L/R一対のフォトダイオード21L,21Rの感度差を補正する処理を行う。
L/R分離回路166は、画素特性補正回路161での補正処理後の長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの画素データL/Rを、Lの長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の画素データと、Rの長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の画素データとに分離し、合成回路164に供給する。白色画素から成る位相差検出用画素20の場合、画素データは輝度データである。
合成回路164は、ブルーミング判定回路163の判定結果に基づいて、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの輝度データL/Rを合成し、3露光合成輝度データL/Rとして出力する。具体的には、合成回路164は、ブルーミング判定回路163でブルーミング現象が発生していないと判定された位相差検出用画素20について、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3つの輝度データL/Rを合成する。合成回路164から出力される3露光合成輝度データL/Rは、センサ外部に設けられた例えばアプリケーションプロセッサ60に供給される。
上述したように、実施例2に係る画素信号処理部16では、位相差検出用画素20が白色画素から成り、白色画素のみでの3露光合成処理が行われる。白色画素を使う場合は、輝度(Y)データの生成処理を行う必要がないために、そのままの長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の画素データを使用して合成することで、L/Rの3露光合成輝度データを出力することができる。
[実施例3]
実施例3は、位相差検出用画素がカラーフィルタのない白色画素から成り、且つ、センサ外部で合成処理を行う例である。実施例3に係る画素信号処理部の構成の一例のブロック図を図12に模式的に示す。
実施例3に係る画素信号処理部16は、センサ外部に設けられたアプリケーションプロセッサ60を用いて、3露光合成輝度データL/Rを生成する構成となっている。センサ外部のアプリケーションプロセッサ60には、センサ内部のL/R分離回路166から、Lの長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の画素データと、Rの長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の画素データが供給される。
アプリケーションプロセッサ60は、ソフトウェア処理によって、実施例1のブルーミング判定回路163と同じようにしてブルーミング判定処理を行うとともに、実施例1の合成回路164と同じようにして3露光合成処理を行うことで、3露光合成輝度データL/Rを出力する。
実施例3に係る画素信号処理部16の場合、センサ外でブルーミング判定処理、及び、3露光合成処理を行うために、アプリケーションプロセッサ60の負荷が重くなる。従って、アプリケーションプロセッサ60の負荷を軽減する観点からすると、実施例1や実施例2の場合のように、センサ内でブルーミング判定処理、及び、3露光合成処理を行う方が好ましいと言うことができる。
[実施例4]
実施例4は、実施例3の変形例であり、位相差検出用画素がRGBベイヤ配列の画素から成り、且つ、センサ外部で合成処理を行う例である。実施例4に係る画素信号処理部の構成の一例のブロック図を図13に模式的に示す。
実施例4に係る画素信号処理部16の場合、位相差検出用画素がRGBベイヤ配列の画素から成ることから、輝度(Y)データの生成処理を行う必要がある。アプリケーションプロセッサ60は、ソフトウェア処理によって、実施例1の輝度信号生成回路162と同じようにして輝度データの生成処理を行い、実施例1のブルーミング判定回路163と同じようにしてブルーミング判定処理を行い、実施例1の合成回路164と同じようにして3露光合成処理を行うことで、3露光合成輝度データL/Rを出力する。
実施例4に係る画素信号処理部16の場合、センサ外で輝度データの生成処理、ブルーミング判定処理、及び、3露光合成処理を行うために、アプリケーションプロセッサ60の負荷が実施例3の場合よりも更に重くなる。従って、アプリケーションプロセッサ60の負荷を軽減する観点からすると、実施例1や実施例2の場合のように、センサ内でブルーミング判定処理、及び、3露光合成処理を行う方が好ましいと言うことができる。
<本開示の撮像システム>
図14は、本開示の撮像システムの構成の概略を模式的に示すブロック図である。図14に示すように、本開示の撮像システム100は、光学系110、撮像素子120、信号処理部130、及び、オートフォーカス部140を備える構成となっている。
光学系110は、撮像レンズ111や絞り(図示せず)などによって構成されている。尚、ここでは、撮像レンズ111について、1つのレンズとして図示しているが、これに限られるものではない。すなわち、撮像レンズ111は、1つのレンズによって構成される場合もあるし、複数のレンズによって構成される場合もある。
撮像素子120は、撮像レンズ111によって撮像面上に結像される入射光束の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。この撮像素子120として、先述した実施形態に係るCMOSイメージセンサ、即ち、画素の2次元配置内に、一対の光電変換部を有する位相差検出用画素を含む画素アレイ部を備え、位相差検出用画素を含む画素アレイ部の各画素からは、露光時間が異なる複数の画素信号の出力が可能なCMOSイメージセンサを用いることができる。このCMOSイメージセンサからは、オートフォーカス部140に対して、例えば3露光合成輝度データL/Rが出力される。
信号処理部130は、DSP(Digital Signal Processor)回路131、フレームメモリ132、表示部133、記録部134、及び、操作系135などを有する構成となっている。そして、DSP回路131、フレームメモリ132、表示部133、記録部134、及び、操作系135が、バスライン136を介して相互に通信可能に接続されている。
DSP回路131は、撮像素子120から供給される撮像信号に対し、必要に応じて、フレームメモリ132を利用しつつ周知の種々の信号処理を施す。表示部133は、液晶表示装置や有機EL(electro luminescence)表示装置などのパネル型表示装置から成り、撮像素子120で撮像された動画又は静止画を表示する。記録部134は、撮像素子120で撮像された動画又は静止画を、ハードディスクやDVD等の記録媒体に記録する。
操作系135は、撮影者による操作の下に、本撮像システム100が持つ様々な機能について操作指令を発する。尚、図示を省略するが、信号処理部130には電源系も設けられており、当該電源系は、DSP回路131、フレームメモリ132、表示部133、記録部134、及び、操作系135の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
オートフォーカス部140は、フォーカス制御部141及びレンズ駆動部142等を有する構成となっている。レンズ駆動部142には、撮像素子120で生成された例えば3露光合成輝度データL/Rが供給される。フォーカス制御部141は、マイクロコンピュータなどによって構成され、撮像素子120から供給される3露光合成輝度データL/Rに基づいて、撮像レンズ111の焦点のずれ量及びずれ方向、即ち、デフォーカス量及びデフォーカス方向を表わす位相差検出信号を生成する。そして、フォーカス制御部141は、生成した位相差検出信号を基に、レンズ駆動部142を介して撮像レンズ111をその光軸方向に移動させることによって焦点(ピント)が合った状態にするフォーカス制御を行う。
上述したように、本開示の撮像システム100は、撮像素子120として、先述した実施形態に係るCMOSイメージセンサを用いており、当該CMOSイメージセンサは、ブルーミング現象の発生に起因して、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所での輝度段差の発生を回避することができる。従って、CMOSイメージセンサからは、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所での輝度段差の発生のない複数露光合成輝度データL/Rが出力されるために、複数露光合成輝度データL/Rに基づくオートフォーカス制御をより正確に行うことができる。
本開示の撮像システム100は、スマートフォンなどの撮像機能を有する携帯端末装置を含む種々の電子機器の撮像部として用いることができる。
<変形例>
以上、本開示に係る技術について、好ましい実施形態に基づき説明したが、本開示に係る技術は当該実施形態に限定されるものではない。上記の実施形態において説明した撮像装置の構成、構造は例示であり、適宜、変更することができる。例えば、上記の実施形態では、長時間蓄積、中時間蓄積、及び、短時間蓄積の3露光の構成を例に挙げて説明したが、3露光の構成に限られるものではなく、2露光の構成、あるいは、4露光以上の構成とすることもできる。
RGBベイヤ配列から成る位相差検出用画素を用いる場合、合成出力する輝度データについては、精度は落ちるものの、G画素のデータのみでも実現することが可能である。その場合、RGBの各画素のデータを用いて合成輝度データを出力する場合よりも、回路規模を小さくできるため、チップサイズを優先する場合には、有利な構成と言うことができる。
<本開示がとることができる構成>
尚、本開示は、以下のような構成をとることもできる。
≪A.撮像装置≫
[A-01]画素が行列状に2次元配置されて成り、画素の2次元配置内に、一対の光電変換部を有する位相差検出用画素を含む画素アレイ部、及び、
位相差検出用画素から出力される画素信号を処理する画素信号処理部を備え、
位相差検出用画素を含む画素アレイ部の各画素からは、露光時間が異なる複数の画素信号の出力が可能であり、
画素信号処理部は、
一対の光電変換部から出力される一対の画素信号に対して所定の補正処理を行う画素特性補正回路、
画素特性補正回路での補正処理後の一対の画素信号に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を生成する輝度信号生成回路、
画素特性補正回路での補正処理前の一対の画素信号に基づいて、位相差検出用画素にブルーミング現象が発生したか否かの判定を行うブルーミング判定回路、及び、
ブルーミング判定回路の判定結果に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する合成回路を有する、
撮像装置。
[A-02]画素特性補正回路は、所定の補正処理として、一対の光電変換部の感度差を補正する処理を行う、
上記[A-01]に記載の撮像装置。
[A-03]ブルーミング現象は、一対の光電変換部の感度差に起因して、一対の光電変換部の一方の光電変換部が先に飽和したときに発生する、
上記[A-02]に記載の撮像装置。
[A-04]ブルーミング判定回路は、ブルーミング閾値を有し、位相差検出用画素の画素値がブルーミング閾値以上のときにブルーミング現象が発生した位相差検出用画素と判定する、
上記[A-03]に記載の撮像装置。
[A-05]合成回路は、ブルーミング判定回路によってブルーミング現象が発生していないと判定された位相差検出用画素から出力される一対の画素信号を用いて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する、
上記[A-04]に記載の撮像装置。
[A-06]ブルーミング判定回路は、ブルーミング閾値以上の画素値の位相差検出用画素から出力される一対の画素信号については、合成輝度信号の生成に使用しないように露光時間毎にブレンドマップを生成する、
上記[A-05]に記載の撮像装置。
[A-07]合成回路は、露光比に応じて輝度レベルを合わせることによって合成処理を行う、
上記[A-05]に記載の撮像装置。
[A-08]合成回路は、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所で発生する輝度段差を、ブレンドマップを用いたブレンド処理によって緩和する、
上記[A-07]に記載の撮像装置。
[A-09]位相差検出用画素は、一対の光電変換部の感度差に起因して、一対の光電変換部の一方の光電変換部が先に飽和したとき、その飽和した信号を他方の光電変換部に逃がす画素構造を有する、
上記[A-04]に記載の撮像装置。
[A-10]位相差検出用画素は、画素アレイ部の全画素として全面的に設けられている、
上記[A-01]乃至上記[A-09]のいずれかに記載の撮像装置。
[A-11]位相差検出用画素は、カラーフィルタがベイヤ配列の画素から成る、
上記[A-01]乃至上記[A-09]のいずれかに記載の撮像装置。
[A-12]位相差検出用画素は、白色の画素から成る、
上記[A-01]乃至上記[A-10]のいずれかに記載の撮像装置。
≪B.撮像装置の画素信号処理方法≫
[B-01]画素が行列状に2次元配置されて成り、画素の2次元配置内に、一対の光電変換部を有する位相差検出用画素を含む画素アレイ部を備え、
位相差検出用画素を含む画素アレイ部の各画素からは、露光時間が異なる複数の画素信号の出力が可能であり、
位相差検出用画素から出力される画素信号を処理するに当たって、
一対の光電変換部から出力される一対の画素信号に対して所定の補正処理を行う画素特性補正ステップ、
画素特性補正ステップでの補正処理後の一対の画素信号に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を生成する輝度信号生成ステップ、
画素特性補正ステップでの補正処理前の一対の画素信号に基づいて、位相差検出用画素にブルーミング現象が発生したか否かの判定を行うブルーミング判定ステップ、及び、
ブルーミング判定ステップの判定結果に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する合成ステップを有する、
撮像装置の画素信号処理方法。
[B-02]画素特性補正ステップでは、所定の補正処理として、一対の光電変換部の感度差を補正する処理を行う、
上記[B-01]に記載の撮像装置の画素信号処理方法。
[B-03]ブルーミング現象は、一対の光電変換部の感度差に起因して、一対の光電変換部の一方の光電変換部が先に飽和したときに発生する、
上記[B-02]に記載の撮像装置の画素信号処理方法。
[B-04]ブルーミング判定ステップでは、ブルーミング閾値を有し、位相差検出用画素の画素値がブルーミング閾値以上のときにブルーミング現象が発生した位相差検出用画素と判定する、
上記[B-03]に記載の撮像装置の画素信号処理方法。
[B-05]合成ステップでは、ブルーミング判定回路によってブルーミング現象が発生していないと判定された位相差検出用画素から出力される一対の画素信号を用いて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する、
上記[B-04]に記載の撮像装置の画素信号処理方法。
[B-06]ブルーミング判定ステップでは、ブルーミング閾値以上の画素値の位相差検出用画素から出力される一対の画素信号については、合成輝度信号の生成に使用しないように露光時間毎にブレンドマップを生成する、
上記[B-05]に記載の撮像装置の画素信号処理方法。
[B-07]合成ステップでは、露光比に応じて輝度レベルを合わせることによって合成処理を行う、
上記[B-05]に記載の撮像装置の画素信号処理方法。
[B-08]合成ステップでは、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所で発生する輝度段差を、ブレンドマップを用いたブレンド処理によって緩和する、
上記[B-07]に記載の撮像装置の画素信号処理方法。
[B-09]位相差検出用画素は、一対の光電変換部の感度差に起因して、一対の光電変換部の一方の光電変換部が先に飽和したとき、その飽和した信号を他方の光電変換部に逃がす画素構造を有する、
上記[B-04]に記載の撮像装置の画素信号処理方法。
[B-10]位相差検出用画素は、画素アレイ部の全画素として全面的に設けられている、
上記[B-01]乃至上記[B-09]のいずれかに記載の撮像装置の画素信号処理方法。
[B-11]位相差検出用画素は、カラーフィルタがベイヤ配列の画素から成る、
上記[B-01]乃至上記[B-09]のいずれかに記載の撮像装置の画素信号処理方法。
[B-12]位相差検出用画素は、白色の画素から成る、
上記[B-01]乃至上記[B-10]のいずれかに記載の撮像装置の画素信号処理方法。
≪C.撮像システム≫
[C-01]画素が行列状に2次元配置されて成り、画素の2次元配置内に、一対の光電変換部を有する位相差検出用画素を含む画素アレイ部、及び、位相差検出用画素から出力される画素信号を処理する画素信号処理部を備える撮像装置、
撮像装置の入射光路中に配された撮像レンズ、並びに、
位相差検出用画素の一対の光電変換部から出力される一対の画素信号から生成されるオートフォーカス信号に基づいて、撮像レンズのフォーカス制御を行うフォーカス制御部を備え、
位相差検出用画素を含む画素アレイ部の各画素からは、露光時間が異なる複数の画素信号の出力が可能であり、
画素信号処理部は、
一対の光電変換部から出力される一対の画素信号に対して所定の補正処理を行う画素特性補正回路、
画素特性補正回路での補正処理後の一対の画素信号に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を生成する輝度信号生成回路、
画素特性補正回路での補正処理前の一対の画素信号を基に、位相差検出用画素にブルーミング現象が発生したか否かの判定を行うブルーミング判定回路、及び、
ブルーミング判定回路の判定結果に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する合成回路を有する、
撮像システム。
[C-02]画素特性補正回路は、所定の補正処理として、一対の光電変換部の感度差を補正する処理を行う、
上記[C-01]に記載の撮像システム。
[C-03]ブルーミング現象は、一対の光電変換部の感度差に起因して、一対の光電変換部の一方の光電変換部が先に飽和したときに発生する、
上記[C-02]に記載の撮像システム。
[C-04]ブルーミング判定回路は、ブルーミング閾値を有し、位相差検出用画素の画素値がブルーミング閾値以上のときにブルーミング現象が発生した位相差検出用画素と判定する、
上記[C-03]に記載の撮像システム。
[C-05]合成回路は、ブルーミング判定回路によってブルーミング現象が発生していないと判定された位相差検出用画素から出力される一対の画素信号を用いて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する、
上記[C-04]に記載の撮像システム。
[C-06]ブルーミング判定回路は、ブルーミング閾値以上の画素値の位相差検出用画素から出力される一対の画素信号については、合成輝度信号の生成に使用しないように露光時間毎にブレンドマップを生成する、
上記[C-05]に記載の撮像システム。
[C-07]合成回路は、露光比に応じて輝度レベルを合わせることによって合成処理を行う、
上記[C-05]に記載の撮像システム。
[C-08]合成回路は、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所で発生する輝度段差を、ブレンドマップを用いたブレンド処理によって緩和する、
上記[C-07]に記載の撮像システム。
[C-09]位相差検出用画素は、一対の光電変換部の感度差に起因して、一対の光電変換部の一方の光電変換部が先に飽和したとき、その飽和した信号を他方の光電変換部に逃がす画素構造を有する、
上記[C-04]に記載の撮像システム。
[C-10]位相差検出用画素は、画素アレイ部の全画素として全面的に設けられている、
上記[C-01]乃至上記[C-09]のいずれかに記載の撮像システム。
[C-11]位相差検出用画素は、カラーフィルタがベイヤ配列の画素から成る、
上記[C-01]乃至上記[C-09]のいずれかに記載の撮像システム。
[C-12]位相差検出用画素は、白色の画素から成る、
上記[C-01]乃至上記[C-10]のいずれかに記載の撮像システム。
1・・・CMOSイメージセンサ、11・・・画素アレイ部、12・・・行選択部、13・・・負荷MOS部、14・・・カラム信号処理部、15・・・出力回路部、16・・・画素信号処理部、17・・・タイミング制御部、18・・・半導体基板、20・・・画素/位相差検出用画素、21(21L.21R)・・・フォトダイオード、22・・・転送トランジスタ、23・・・リセットトランジスタ、24・・・増幅トランジスタ、25・・・選択トランジスタ、31(311~31m)・・・画素制御線、32(321~32n)・・・垂直信号線、47・・・カラーフィルタ、48・・・オンチップレンズ、50・・・輝度データ生成ブロック、60・・・アプリケーションプロセッサ、100・・・撮像システム、110・・・光学系、120・・・撮像素子、130・・・信号処理部、140・・・オートフォーカス部、161・・・画素特性補正回路、162・・・輝度信号生成回路、163・・・ブルーミング判定回路、164・・・合成回路

Claims (14)

  1. 画素が行列状に2次元配置されて成り、画素の2次元配置内に、一対の光電変換部を有する位相差検出用画素を含む画素アレイ部、及び、
    位相差検出用画素から出力される画素信号を処理する画素信号処理部を備え、
    位相差検出用画素を含む画素アレイ部の各画素からは、露光時間が異なる複数の画素信号の出力が可能であり、
    画素信号処理部は、
    一対の光電変換部から出力される一対の画素信号に対して所定の補正処理を行う画素特性補正回路、
    画素特性補正回路での補正処理後の一対の画素信号に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を生成する輝度信号生成回路、
    画素特性補正回路での補正処理前の一対の画素信号に基づいて、位相差検出用画素にブルーミング現象が発生したか否かの判定を行うブルーミング判定回路、及び、
    ブルーミング判定回路の判定結果に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する合成回路を有する、
    撮像装置。
  2. 画素特性補正回路は、所定の補正処理として、一対の光電変換部の感度差を補正する処理を行う、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. ブルーミング現象は、一対の光電変換部の感度差に起因して、一対の光電変換部の一方の光電変換部が先に飽和したときに発生する、
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. ブルーミング判定回路は、ブルーミング閾値を有し、位相差検出用画素の画素値がブルーミング閾値以上のときにブルーミング現象が発生した位相差検出用画素と判定する、
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 合成回路は、ブルーミング判定回路によってブルーミング現象が発生していないと判定された位相差検出用画素から出力される一対の画素信号を用いて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する、
    請求項4に記載の撮像装置。
  6. ブルーミング判定回路は、ブルーミング閾値以上の画素値の位相差検出用画素から出力される一対の画素信号については、合成輝度信号の生成に使用しないように露光時間毎にブレンドマップを生成する、
    請求項5に記載の撮像装置。
  7. 合成回路は、露光比に応じて輝度レベルを合わせることによって合成処理を行う、
    請求項5に記載の撮像装置。
  8. 合成回路は、異なる露光時間の画素データの切り替え箇所で発生する輝度段差を、ブレンドマップを用いたブレンド処理によって緩和する、
    請求項7に記載の撮像装置。
  9. 位相差検出用画素は、一対の光電変換部の感度差に起因して、一対の光電変換部の一方の光電変換部が先に飽和したとき、その飽和した信号を他方の光電変換部に逃がす画素構造を有する、
    請求項4に記載の撮像装置。
  10. 位相差検出用画素は、画素アレイ部の全画素として全面的に設けられている、
    請求項1に記載の撮像装置。
  11. 位相差検出用画素は、カラーフィルタがベイヤ配列の画素から成る、
    請求項1に記載の撮像装置。
  12. 位相差検出用画素は、白色の画素から成る、
    請求項1に記載の撮像装置。
  13. 画素が行列状に2次元配置されて成り、画素の2次元配置内に、一対の光電変換部を有する位相差検出用画素を含む画素アレイ部を備え、
    位相差検出用画素を含む画素アレイ部の各画素からは、露光時間が異なる複数の画素信号の出力が可能であり、
    位相差検出用画素から出力される画素信号を処理するに当たって、
    一対の光電変換部から出力される一対の画素信号に対して所定の補正処理を行う画素特性補正ステップ、
    画素特性補正ステップでの補正処理後の一対の画素信号に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を生成する輝度信号生成ステップ、
    画素特性補正ステップでの補正処理前の一対の画素信号に基づいて、位相差検出用画素にブルーミング現象が発生したか否かの判定を行うブルーミング判定ステップ、及び、
    ブルーミング判定ステップの判定結果に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する合成ステップを有する、
    撮像装置の画素信号処理方法。
  14. 画素が行列状に2次元配置されて成り、画素の2次元配置内に、一対の光電変換部を有する位相差検出用画素を含む画素アレイ部、及び、位相差検出用画素から出力される画素信号を処理する画素信号処理部を備える撮像装置、
    撮像装置の入射光路中に配された撮像レンズ、並びに、
    位相差検出用画素の一対の光電変換部から出力される一対の画素信号から生成されるオートフォーカス信号に基づいて、撮像レンズのフォーカス制御を行うフォーカス制御部を備え、
    位相差検出用画素を含む画素アレイ部の各画素からは、露光時間が異なる複数の画素信号の出力が可能であり、
    画素信号処理部は、
    一対の光電変換部から出力される一対の画素信号に対して所定の補正処理を行う画素特性補正回路、
    画素特性補正回路での補正処理後の一対の画素信号に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を生成する輝度信号生成回路、
    画素特性補正回路での補正処理前の一対の画素信号を基に、位相差検出用画素にブルーミング現象が発生したか否かの判定を行うブルーミング判定回路、及び、
    ブルーミング判定回路の判定結果に基づいて、異なる露光時間に対応する複数の輝度信号を合成した合成輝度信号を生成する合成回路を有する、
    撮像システム。
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