JP2022106545A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

Figure 2022106545000001
【課題】構成のレイアウト自由度を高めることができるプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクターは、入射される画像光を投射する投射光学装置と、投射光学装置を操作する第1操作部材と、第1操作部材の動作を伝達する第1伝達機構と、を備え、投射光学装置は、画像光が入射する第1レンズと、第1レンズを保持し、一部が第1レンズの光軸と平行な第1軸を中心として回動されると、第1レンズを第1軸に沿って移動させる第1移動枠体と、を備え、第1操作部材は、第1レンズの光軸に沿って延出し、第1軸に交差する軸に沿う第1回動軸を中心として回動可能に設けられ、第1伝達機構は、第1操作部材及び第1移動枠体に連結され、第1操作部材の回動に応じて、第1移動枠体の一部を回動させる。
【選択図】図4

Description

本開示は、プロジェクターに関する。
従来、光源から出射された光束を画像情報に応じて変調して画像を形成し、形成した画像を投射するプロジェクターが知られている。このようなプロジェクターとして、フォーカスレンズをレンズ光軸に沿って移動させて、投射画像のフォーカス状態を調整可能なプロジェクターが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクターは、操作用ノブ、回転レバー及び移動枠体を備える。操作用ノブは、架設レールに沿って直線状に移動可能に設けられている。回転レバーは、操作用ノブと移動枠体とを連結し、ユーザーによる操作用ノブの操作を移動枠体に伝達する。移動枠体は、レンズ光軸を中心として回動可能に保持体に支持されている。ユーザーが操作用ノブを上下に操作すると、移動枠体に固定された回転レバーがレンズ光軸を中心として回転し、移動枠体がレンズ光軸を中心として回動する。移動枠体の回動によって、フォーカスレンズがレンズ光軸に沿って移動し、これにより、投射画像のフォーカス状態が調整される。
特開2011-002602号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプロジェクターでは、操作用ノブは、プロジェクターの外装筐体において天面部、底面部及び前面と交差する側壁部と、投射光学装置本体との間に設けられている。このため、天面部側から見て外装筐体における中央に投射光学装置本体が配置された場合、投射光学装置本体と側壁部との間の空間が操作用ノブによって二分されてしまい、プロジェクターの内部構成のレイアウト自由度が低くなるという問題がある。
本開示の一態様に係るプロジェクターは、入射される画像光を投射する投射光学装置と、前記投射光学装置を操作する第1操作部材と、前記第1操作部材の動作を伝達する第1伝達機構と、を備え、前記投射光学装置は、前記画像光が入射する第1レンズと、前記第1レンズを保持し、一部が前記第1レンズの光軸と平行な第1軸を中心として回動されると、前記第1レンズを前記第1軸に沿って移動させる第1移動枠体と、を備え、前記第1操作部材は、前記第1レンズの光軸に沿って延出し、前記第1軸に交差する第1回動軸を中心として回動可能に設けられ、前記第1伝達機構は、前記第1操作部材及び前記第1移動枠体に連結され、前記第1操作部材の回動に応じて、前記第1移動枠体の一部を回動させる。
第1実施形態に係るプロジェクターの外観を示す斜視図。 第1実施形態に係るプロジェクターの外観を示す斜視図。 第1実施形態に係る操作部を示す斜視図。 第1実施形態に係るプロジェクターの内部構成を示す平面図。 第1実施形態に係るプロジェクターの内部構成を示す斜視図。 第1実施形態に係る画像投射装置の構成を示す模式図。 第1実施形態に係る光源部を示す側面図。 第1実施形態に係る投射光学装置の入射部における断面図。 第1実施形態に係る投射光学装置の出射部における断面図。 第1実施形態に係る投射光学装置及び位置調整部を示す斜視図。 第1実施形態に係る投射光学装置及び位置調整部を示す側面図。 第1実施形態に係る投射光学装置及び位置調整部を示す斜視図。 第1実施形態に係る投射光学装置及び第2位置調整部を示す側面図。 第1実施形態に係る投射光学装置の変形を示す平面図。 第1実施形態に係る画像投射装置の変形を示す模式図。 第2実施形態に係るプロジェクターの外観を示す斜視図。 第2実施形態に係る投射光学装置及び位置調整部を示す平面図。 第2実施形態に係る投射光学装置及び位置調整部を示す斜視図。 第2実施形態に係る投射光学装置及び位置調整部を示す斜視図。
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1及び図2は、本実施形態に係るプロジェクター1Aの外観を示す斜視図である。詳述すると、図1は、プロジェクター1Aを正面側から見た斜視図であり、図2は、プロジェクター1Aを背面側から見た斜視図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Aは、光源から出射された光を変調して画像情報に応じた画像光を生成し、生成した画像光をスクリーン等の被投射面に投射する投射装置である。プロジェクター1Aは、図1及び図2に示すように、プロジェクター1Aの外装を構成する外装筐体2Aを備える。
[外装筐体の構成]
外装筐体2Aは、後述する制御装置CU、電源装置PS、冷却装置3、画像投射装置4A及び位置調整部8A等を内部に収容する。外装筐体2Aは、略直方体形状に形成されており、天面21、底面22、正面23、背面24A、左側面25及び右側面26を有する。
以下の説明では、互いに直交する三方向を、+X方向、+Y方向及び+Z方向とする。また、図示を省略するが、+X方向とは反対方向を-X方向とし、+Y方向とは反対方向を-Y方向とし、+Z方向とは反対方向を-Z方向とする。
天面21と底面22とは、+Y方向において互いに反対側となる面である。
天面21は、底面22に対して+Y方向に配置されている。天面21は、底面22側に凹む凹部211と、凹部211の底部に設けられた通過口212と、を有する。通過口212には、後述する投射光学装置7Aから投射された画像光が通過する。
底面22は、プロジェクター1Aが設置される設置面に接触する複数の脚部221を有する。
正面23と背面24Aとは、+Z方向において互いに反対側となる面である。
背面24Aは、正面23に対して+Z方向に配置されている。背面24Aは、正面23側に凹む凹部241と、凹部241の底部に設けられた複数の端子242と、を有する。
左側面25と右側面26とは、+X方向において互いに反対側となる面である。
左側面25は、図2に示すように、開口部251を有する。本実施形態では、開口部251は、外装筐体2Aの冷却対象を冷却した冷却気体を排出する排気口として機能する。
右側面26は、左側面25に対して+X方向に配置されている。右側面26は、図1に示すように、開口部261を有する。本実施形態では、開口部261は、外装筐体2Aの外部の気体を冷却気体として外装筐体2Aの内部に導入する吸気口として機能する。なお、図示を省略するが、開口部261には、開口部261を通過する空気に含まれる塵埃を除去するフィルターが設けられる。
図3は、正面23に設けられた操作部233を拡大して示す斜視図である。詳述すると、図3は、カバー部材232が回動されて露出された操作部233を示す斜視図である。
正面23は、背面24Aに対して-Z方向に配置されている。正面23は、図1及び図3に示すように、背面24A側に凹む凹部231と、カバー部材232とを有する他、図3に示すように、凹部231の底部に設けられる操作部233と、を備える。
カバー部材232は、+X方向に沿う軸を中心として回動可能に設けられている。カバー部材232は、一方に回動されることによって凹部231を開放し、他方に回動されることによって凹部231を閉塞する。
操作部233は、凹部231が開放されることによって露出される。操作部233は、複数の操作ボタン234と、操作用開口部235,236と、を備える。
複数の操作ボタン234は、ユーザーによって押下されると、予め操作ボタン234に割り当てられた操作信号を、後述する制御装置CUに出力する。
操作用開口部235は、操作部233において+X方向の位置に、+Y方向に長い矩形状に設けられている。操作用開口部235は、後述する第1操作部材82の操作部822を露出させる。
操作用開口部236は、操作部233において-X方向の位置に、+Y方向に長い矩形状に設けられている。操作用開口部236は、後述する第2操作部材92の操作部922を露出させる。
[プロジェクターの内部構成]
図4は、プロジェクター1Aの内部構成を+Y方向から見た平面図である。図5は、プロジェクター1Aの内部構成を-Y方向かつ+Z方向から見た斜視図である。なお、図4及び図5においては、後述するヒートパイプ5024の図示を省略している。
プロジェクター1Aは、図4及び図5に示すように、外装筐体2A内に収容される制御装置CU、電源装置PS、冷却装置3、画像投射装置4A及び位置調整部8Aを備える。
制御装置CUは、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理回路が設けられた回路基板であり、プロジェクター1Aの動作を制御する。
電源装置PSは、プロジェクター1Aを構成する電子部品に駆動電力を供給する。電源装置PSは、外部から供給される電力を変圧し、変圧した電力を電子部品に供給する。本実施形態では、電源装置PSは、トランス等の回路素子が設けられた回路基板として構成されている。
制御装置CU及び電源装置PSは、外装筐体2Aの内部において外装筐体2Aの中央に位置する投射光学装置7Aに対して+X方向に隣り合って配置されている。すなわち、制御装置CU及び電源装置PSは、外装筐体2Aの内部において投射光学装置7Aに対して画像投射装置4Aを構成する光源装置5及び画像生成装置6とは反対側に設けられている。このため、後述する光源装置5と、投射光学装置7Aと、制御装置CU及び電源装置PSとは、+X方向に並んでいる。換言すると、光源装置5と、投射光学装置7Aと、制御装置CU及び電源装置PSとが並ぶ方向は、+X方向に沿う方向である。
[冷却装置の構成]
冷却装置3は、プロジェクター1Aを構成する冷却対象を冷却する。具体的に、冷却装置3は、外装筐体2Aの外部の空気を冷却気体として外装筐体2Aの内部に導入し、導入した冷却気体を冷却対象に流通させて、冷却対象を冷却する。冷却装置3の冷却対象は、例えば制御装置CU、電源装置PS、光源装置5及び画像生成装置6である。
冷却装置3は、ファン31,32を備える。
ファン31は、外装筐体2Aの内部において開口部261の近傍に配置されている。ファン31は、開口部261を通過した冷却気体の一部を吸引し、制御装置CU及び電源装置PSに冷却気体を送出して、制御装置CU及び電源装置PSを冷却する。
ファン32は、外装筐体2A内において画像投射装置4Aによって囲まれた空間内に配置されている。具体的に、ファン32は、+X方向において光源装置5と投射光学装置7Aの出射部713とによって挟まれる位置で、かつ、画像生成装置6よりも-Z方向の位置に配置されている。ファン32は、外装筐体2A内の冷却気体を吸引し、後述する放熱部材5025に送出して、放熱部材5025、ひいては、光源である複数の固体発光素子5021を冷却する。
この他、図示を省略するが、冷却装置3は、画像投射装置4Aを構成する光変調装置65に冷却気体を流通させて、光変調装置65を冷却するファンを備える。
[画像投射装置の構成]
図6は、画像投射装置4Aの構成を示す模式図である。なお、図6においては、位置調整部8Aの図示を省略している。
画像投射装置4Aは、制御装置CUから入力される画像信号に応じた画像を生成し、生成した画像光を投射する。画像投射装置4Aは、図4~図6に示すように、光源装置5、画像生成装置6及び投射光学装置7Aを備える。
光源装置5及び画像生成装置6は、外装筐体2Aの内部において外装筐体2Aの中央に位置する投射光学装置7Aに対して-X方向に隣り合って配置されている。
[光源装置の構成]
光源装置5は、+X方向に沿って画像生成装置6に照明光である白色光WLを出射する。光源装置5は、光源用筐体501、光源部502、アフォーカル光学素子503、第1位相差素子504、拡散透過素子505、光合成素子506、第1集光素子507、波長変換装置508、第2位相差素子509、第2集光素子510、拡散光学素子511及び第3位相差素子512を備える。
光源部502、アフォーカル光学素子503、第1位相差素子504、拡散透過素子505、光合成素子506、第2位相差素子509、第2集光素子510及び拡散光学素子511は、光源装置5に設定された照明光軸Ax1上に配置されている。画像投射装置4Aの光源装置5において、照明光軸Ax1は、+Z方向と平行な照明光軸である。
波長変換装置508、第1集光素子507、光合成素子506及び第3位相差素子512は、光源装置5に設定され、かつ、照明光軸Ax1に直交する照明光軸Ax2上に配置されている。画像投射装置4Aの光源装置5において、照明光軸Ax2は、+X方向と平行な照明光軸である。
[光源用筐体の構成]
光源用筐体501は、光源部502、アフォーカル光学素子503、第1位相差素子504、拡散透過素子505、光合成素子506、第1集光素子507、波長変換装置508、第2位相差素子509、第2集光素子510、拡散光学素子511及び第3位相差素子512を収容する。
光源用筐体501は、内部に塵埃が侵入しづらい筐体であり、+Z方向の寸法が+X方向の寸法よりも大きい略直方体形状に形成されている。光源用筐体501は、白色光WLを出射する出射口5011を有する。
光源装置5は、出射口5011の光出射光軸に沿って+Z方向に白色光WLを出射する。出射口5011の光出射光軸は、出射口5011から出射される光の光軸であり、光源装置5の光出射光軸である。本実施形態では、光源装置5の光出射光軸は、+X方向に沿う。
[光源部の構成]
光源部502は、+Z方向に光を出射する。光源部502は、支持部材5020と、光源である複数の固体発光素子5021と、複数のコリメーターレンズ5022と、を備える。
支持部材5020は、照明光軸Ax1に直交する平面にそれぞれアレイ状に配置された複数の固体発光素子5021を支持する。支持部材5020は、金属製部材であり、支持部材5020には、複数の固体発光素子5021の熱が伝達される。
複数の固体発光素子5021のそれぞれは、s偏光の青色光を+Z方向に出射する。固体発光素子5021は、半導体レーザーであり、固体発光素子5021が出射する青色光は、例えばピーク波長が440nmのレーザー光である。
複数のコリメーターレンズ5022は、複数の固体発光素子5021に応じて設けられる。複数のコリメーターレンズ5022は、複数の固体発光素子5021から出射された青色光を平行光束に変換して、アフォーカル光学素子503に入射させる。
このように、光源部502は、偏光方向が同じ直線偏光光である青色光を出射する。しかしながら、これに限らず、光源部502は、s偏光の青色光と、p偏光の青色光とを出射する構成としてもよい。この場合、第1位相差素子504を省略可能である。
図7は、光源部502を示す側面図である。詳述すると、図7は、光源部502を-Z方向から見た側面図である。
光源部502は、上記構成の他、図7に示すように、受熱部材5023、ヒートパイプ5024及び放熱部材5025を有する。
受熱部材5023は、複数の固体発光素子5021の発光側とは反対側、すなわち、複数の固体発光素子5021に対して-Z方向に設けられている。受熱部材5023は、支持部材5020と熱伝達可能に接続され、支持部材5020に伝達された複数の固体発光素子5021の熱を受ける。
ヒートパイプ5024は、受熱部材5023と放熱部材5025とを熱伝達可能に接続し、受熱部材5023に伝達された熱を放熱部材5025に伝達する。なお、ヒートパイプ5024の数は、3に限らず、適宜変更可能である。
放熱部材5025は、複数のフィンを有するヒートシンクである。放熱部材5025は、ヒートパイプ5024を介して受熱部材5023から伝達される熱を放熱する。放熱部材5025は、冷却装置3を構成するファン32によって流通する冷却気体によって冷却され、これにより、複数の固体発光素子5021が冷却される。なお、本実施形態では、放熱部材5025は、光源用筐体501に対して-Y方向に設けられている。すなわち、放熱部材5025は、光源である固体発光素子5021に対して-Y方向に設けられている。しかしながら、放熱部材5025は、光源用筐体501に対して+Y方向に設けられていてもよい。
[アフォーカル光学素子の構成]
図6に示すアフォーカル光学素子503は、光源部502から入射する青色光の光束径を縮径する。アフォーカル光学素子503は、入射する光を集光する第1レンズ5031と、第1レンズ5031によって集光された光束を平行化する第2レンズ5032とにより構成されている。なお、アフォーカル光学素子503は無くてもよい。
[第1位相差素子の構成]
第1位相差素子504は、第1レンズ5031と第2レンズ5032との間に設けられている。第1位相差素子504は、入射した1種類の直線偏光を、s偏光の青色光及びp偏光の青色光が含まれる光に変換する。
なお、第1位相差素子504は、回動装置によって、照明光軸Ax1に沿う回動軸を中心として回動されてもよい。この場合、第1位相差素子504の回動角に応じて、第1位相差素子504から出射される光束におけるs偏光の青色光とp偏光の青色光との割合を調整できる。
[拡散透過素子の構成]
拡散透過素子505は、第2レンズ5032から入射する青色光の照度分布を均一化する。拡散透過素子505は、ホログラムを有する構成、複数の小レンズが光軸直交面に配列された構成、及び、光が通過する面が粗面である構成を例示できる。
なお、拡散透過素子505に代えて、一対のマルチレンズを有するホモジナイザー光学素子を採用してもよい。
[光合成素子の構成]
拡散透過素子505を通過した青色光は、光合成素子506に入射する。
光合成素子506は、複数の固体発光素子5021から出射された光のうち、第1部分の光を波長変換素子5081に向けて出射し、第2部分の光を拡散光学素子511に向けて出射する。詳述すると、光合成素子506は、入射する光に含まれるs偏光成分とp偏光成分とを分離する偏光ビームスプリッターであり、s偏光成分を反射し、p偏光成分を透過させる。また、光合成素子506は、s偏光成分及びp偏光成分のいずれの偏光成分であっても、所定波長以上の光を透過させる色分離特性を有する。従って、拡散透過素子505から入射する青色光のうち、s偏光の青色光は、光合成素子506にて反射されて第1集光素子507に入射し、p偏光の青色光は、光合成素子506を通過して第2位相差素子509に入射する。
なお、光合成素子506は、拡散透過素子505から入射する光のうち、一部の光を通過させ、残りの光を反射するハーフミラーの機能と、拡散光学素子511から入射する青色光を反射し、波長変換装置508から入射する光を通過させるダイクロイックミラーの機能と、を有するものであってもよい。この場合、第1位相差素子504及び第2位相差素子509は省略可能である。
[第1集光素子の構成]
第1集光素子507は、光合成素子506にて反射された青色光を波長変換装置508に集光する。また、第1集光素子507は、波長変換装置508から入射する光を平行化する。本実施形態では、第1集光素子507は、3つのレンズによって構成されているが、第1集光素子507を構成するレンズの数は問わない。
[波長変換装置の構成]
波長変換装置508は、入射した光の波長を変換する。波長変換装置508は、波長変換素子5081と、回転装置5082と、を有する。
波長変換素子5081は、詳しい図示を省略するが、基板と、基板における光入射面に設けられた蛍光体層と、を有する蛍光体ホイールである。蛍光体層は、蛍光体粒子を含有する。蛍光体粒子は、励起光である青色光が入射することによって励起され、入射した青色光の波長よりも長い波長を有する蛍光を出射する。蛍光は、例えばピーク波長が500~700nmの光であり、緑色光及び赤色光を含む。
回転装置5082は、照明光軸Ax2に沿う回転軸を中心として波長変換素子5081を回転させる。回転装置5082は、例えばモーターによって構成できる。
このような波長変換装置508は、波長変換素子5081の光軸に沿って+X方向に蛍光を出射する。波長変換素子5081の光軸は、+Z方向に沿う固体発光素子5021の光軸と光合成素子506にて直交する。
波長変換素子5081から出射された蛍光は、照明光軸Ax2に沿って第1集光素子507及び光合成素子506を通過し、第3位相差素子512に入射する。
[第2位相差素子及び第2集光素子の構成]
第2位相差素子509は、光合成素子506と第2集光素子510との間に配置されている。第2位相差素子509は、光合成素子506を通過したp偏光の青色光を円偏光の青色光に変換する。
第2集光素子510は、第2位相差素子509から入射する青色光を拡散光学素子511に集光する。また、第2集光素子510は、拡散光学素子511から入射する青色光を平行化する。なお、第2集光素子510を構成するレンズの数は、適宜変更可能である。
[拡散光学素子の構成]
拡散光学素子511は、波長変換素子5081から出射される蛍光と同様の拡散角で、入射する青色光を-Z方向に反射して拡散させる。拡散光学素子511は、入射する青色光をランバート反射する反射部材である。
拡散光学素子511の光軸は、-Z方向に沿う。拡散光学素子511の光軸は、固体発光素子5021の光軸と一致するとともに、波長変換素子5081の光軸と光合成素子506にて直交する。すなわち、拡散光学素子511は、固体発光素子5021と対向する。
また、拡散光学素子511は、光源装置5の光出射光軸に対して+Z方向に配置されている。すなわち、拡散光学素子511は、光源装置5の光出射光軸に対して投射光学装置7Aの入射光路72側に配置されている。
なお、光源装置5は、拡散光学素子511を照明光軸Ax1と平行な回転軸を中心として回転させる回転装置を備えていてもよい。
拡散光学素子511にて反射された青色光は、-Z方向に沿って第2集光素子510を通過した後、第2位相差素子509に入射する。青色光は、拡散光学素子511にて反射される際に、回転方向が反対方向の円偏光に変換される。このため、第2集光素子510を介して第2位相差素子509に入射する青色光は、第2位相差素子509によって、s偏光の青色光に変換される。そして、第2位相差素子509から光合成素子506に入射した青色光は、光合成素子506にて反射されて、第3位相差素子512に入射する。すなわち、光合成素子506から第3位相差素子512に入射する光は、青色光及び蛍光が混在した白色光WLである。
[第3位相差素子の構成]
第3位相差素子512は、光合成素子506から入射する白色光WLをs偏光及びp偏光が混在する光に変換する。このように偏光状態が変換された白色光WLは、光源装置5から、光源装置5の光出射光軸に沿って+X方向に出射され、画像生成装置6に入射する。すなわち、光源装置5の光出射光軸の延長線は、波長変換素子5081の光軸と一致し、投射光学装置7Aにおいて後述する通過光路75の光軸を含む延長線と交差する。詳述すると、光源装置5の光出射光軸の延長線は、通過光路75の光軸と交差する。なお、本明細書において、通過光路75の光軸を含む延長線は、通過光路75の光軸と、通過光路75の光軸の延長線とを含む。
[画像生成装置の構成]
画像生成装置6は、光源装置5から入射される白色光WLから画像を生成する。詳述すると、画像生成装置6は、光源装置5から入射される光を変調して、制御装置CUから入力される画像信号に応じた画像光を生成する。
画像生成装置6は、筐体61、均一化装置62、色分離装置63、リレー装置64、光変調装置65及び色合成素子66を備える。
[筐体及び均一化装置の構成]
筐体61は、均一化装置62、色分離装置63及びリレー装置64を収容する。画像生成装置6には、設計上の光軸である照明光軸が設定されており、筐体61は、照明光軸上に均一化装置62、色分離装置63及びリレー装置64を保持する。また、光変調装置65及び色合成素子66は、照明光軸上に配置される。
均一化装置62は、光源装置5から入射された白色光WLの照度を均一化するとともに、白色光WLの偏光状態を揃える。均一化装置62によって照度が均一化された白色光WLは、色分離装置63及びリレー装置64を経て、光変調装置65の変調領域を照明する。均一化装置62は、詳しい図示を省略するが、照度を均一化する一対のレンズアレイと、偏光状態を備える偏光変換素子と、一対のレンズアレイによって分割された複数の部分光束を変調領域に重畳する重畳レンズと、を有する。均一化装置62を通過した白色光WLは、例えばs偏光の直線偏光である。
[色分離装置の構成]
色分離装置63は、均一化装置62から入射する白色光WLを青色光L1、緑色光L2及び赤色光L3に分離する。色分離装置63は、第1色分離素子631、第1反射素子632及び第2色分離素子633を有する。
第1色分離素子631は、第1反射光学素子に相当し、均一化装置62に対して+X方向に配置されている。第1色分離素子631は、均一化装置62から入射する白色光WLに含まれる青色光L1を+X方向に通過し、白色光WLに含まれる緑色光L2及び赤色光L3を+Z方向に反射して、青色光L1と緑色光L2及び赤色光L3とを分離する。第1色分離素子631にて分離される青色光L1は、第1色光に相当する。
第1反射素子632は、第1色分離素子631を+X方向に透過した青色光L1を+Z方向に反射する。第1反射素子632にて反射された青色光L1は、青用光変調素子65Bに入射する。なお、第1色分離素子631と第1反射素子632との間における青色光L1の光軸は、光源装置5の光出射光軸の延長線と一致する。
第2色分離素子633は、第1色分離素子631に対して+Z方向に配置されている。第2色分離素子633は、第1色分離素子631にて反射された緑色光L2を+X方向に反射し、赤色光L3を+Z方向に透過させて、緑色光L2と赤色光L3とを分離する。第2色分離素子633にて分離される緑色光L2は、第2色光に相当し、第2色分離素子633にて分離される赤色光L3は、第3色光に相当する。
第2色分離素子633にて分離された緑色光L2は、緑用光変調素子65Gに入射する。第2色分離素子633にて分離された赤色光L3は、リレー装置64に入射する。
[リレー装置の構成]
リレー装置64は、青色光L1の光路及び緑色光L2の光路より長い赤色光L3の光路に設けられ、赤色光L3の損失を抑制する。リレー装置64は、第2反射素子641、第3反射素子642と、入射側レンズ643、リレーレンズ644及び出射側レンズ645を備える。
第2反射素子641は、第2色分離素子633を+Z方向に透過した赤色光L3を+X方向に反射する。第3反射素子642は、第2反射素子641にて反射した赤色光L3を-Z方向に反射する。入射側レンズ643は、第2色分離素子633と第2反射素子641との間に配置されている。リレーレンズ644は、第2反射素子641と第3反射素子642との間に配置されている。出射側レンズ645は、第2反射素子641と赤用光変調素子65Rとの間に配置されている。
なお、本実施形態では、赤色光L3の光路にリレー装置64を設けているが、これに限らず、例えば他の色光より光路が長い色光を青色光L1とし、青色光L1の光路上にリレー装置64を設ける構成としてもよい。
[光変調装置の構成]
光変調装置65は、入射する光を画像信号に応じて変調する。光変調装置65は、第1光変調素子としての青用光変調素子65B、第2光変調素子としての緑用光変調素子65G、及び、第3光変調素子としての赤用光変調素子65Rを有する。
青用光変調素子65Bは、第1反射素子632から+Z方向に入射する青色光L1を変調する。青用光変調素子65Bによって変調された青色光L1は、+Z方向に進行して色合成素子66に入射する。
緑用光変調素子65Gは、第2色分離素子633から+X方向に入射する緑色光L2を変調する。緑用光変調素子65Gによって変調された緑色光L2は、+X方向に進行して色合成素子66に入射する。
赤用光変調素子65Rは、出射側レンズ645から-Z方向に入射する赤色光L3を変調する。赤用光変調素子65Rによって変調された赤色光L3は、-Z方向に進行して色合成素子66に入射する。
本実施形態では、各光変調素子65B,65G,65Rは、透過型液晶パネルと、透過型液晶パネルを挟む一対の偏光板とを備えて構成されている。
[色合成素子の構成]
色合成素子66は、青用光変調素子65Bによって変調された青色光L1、緑用光変調素子65Gによって変調された緑色光L2、及び、赤用光変調素子65Rによって変調された赤色光L3を合成して画像光を生成する。具体的に、色合成素子66は、青用光変調素子65Bから+Z方向に入射される青色光L1を+X方向に反射し、緑用光変調素子65Gから+X方向に入射される緑色光L2を+X方向に透過し、赤用光変調素子65Rから-Z方向に入射される赤色光L3を+X方向に反射する。色合成素子66によって合成された合成光である画像光は、色合成素子66の光出射光軸、すなわち、画像生成装置6の光出射光軸に沿って+X方向に出射され、投射光学装置7Aに入射される。すなわち、第2色分離素子633にて反射された緑色光L2の光軸の延長線は、色合成素子66の光出射光軸と一致し、色合成素子66の光出射光軸は、投射光学装置7Aの光入射光軸と一致する。
本実施形態では、色合成素子66は、クロスダイクロイックプリズムによって構成されている。しかしながら、これに限らず、色合成素子66は、例えば複数のダイクロイックミラーによって構成することも可能である。
[投射光学装置の構成]
投射光学装置7Aは、画像生成装置6によって生成されて画像生成装置6から入射する画像光を上記被投射面に投射する。すなわち、投射光学装置7Aは、光変調装置65によって変調された光を投射する。
投射光学装置7Aは、図6に示すように、レンズ筐体71A、入射光路72、入射側レンズ73、屈曲部材74、通過光路75、出射側レンズ76及び光路変更部材77を備える投射光学系である。
レンズ筐体71Aは、投射光学装置用筐体に相当する。レンズ筐体71Aは、入射部711側から+X方向に延出した後、屈曲部712にて-Z方向に屈曲するように+Y方向からレンズ筐体71Aを見て逆向きのL字状に構成された鏡筒である。レンズ筐体71Aは、入射部711、屈曲部712、出射部713及び突出部716を有する。
図8は、投射光学装置7Aの入射部711における断面図である。詳述すると、図8は、XY平面に沿う投射光学装置7Aの断面であって、入射側レンズ73の光軸Ax3を含む断面を示す図である。
入射部711は、図6及び図8に示すように、レンズ筐体71Aにおいて+X方向に延出する部位である。入射部711の内部には、入射光路72が設けられる。
入射光路72は、画像生成装置6から画像光が+X方向に入射する光路である。入射光路72には、複数の入射側レンズ73が設けられている。なお、入射側レンズ73は1つのレンズによって構成することもできる。
本実施形態では、入射側レンズ73は、フォーカスレンズ73Aを含む。フォーカスレンズ73Aは、本開示における第2レンズに相当し、後述する第2位置調整部91Aによってフォーカスレンズ73Aが光軸Ax3に沿って移動される。光軸Ax3は、入射側レンズ73の光軸と一致する他、入射光路72の光軸と一致し、更に投射光学装置7Aの光入射光軸と一致する。なお、投射光学装置7Aの光入射光軸は、光源装置5の光出射光軸と平行であり、光源装置5の光出射光軸に対して+Z方向に位置している。
屈曲部712は、図6に示すように、入射部711と出射部713とを接続する部位であり、入射部711内の入射光路72を+Z方向に通過する画像光の進行方向を-X方向に屈曲させる部位である。屈曲部712の内部には屈曲部材74が設けられている。
屈曲部材74は、入射光路72を+X方向に通過した画像光の進行方向を-Z方向に90°屈曲させる。屈曲部材74は、例えば反射ミラーによって構成される。
図9は、投射光学装置7Aの出射部713における断面図である。詳述すると、図9は、YZ平面に沿う投射光学装置7Aの断面であって、少なくとも1つの出射側レンズ76の光軸Ax4を含む断面を示す図である。
出射部713は、第1収容部に相当する。出射部713は、屈曲部712から-Z方向に延出する部位であり、通過光路75を構成する他、内部に出射側レンズ76を収容する部位である。すなわち、出射部713は、レンズ筐体71Aにおいて通過光路75に応じた部位である。出射部713における+Y方向の部位には、図9に示すように、光路変更部材77にて進行方向が変換された画像光が通過する開口部714が設けられている。なお、開口部714は、ガラス等の透光性基板715によって閉塞されている。
突出部716は、第2収容部に相当する。突出部716は、出射部713に対して-Z方向の部位に設けられている。突出部716は、図4及び図6に示すように、出射部713よりも+X方向及び-X方向に突出した部位であり、光路変更部材77を収容する。すなわち、突出部716の外形は、出射部713の外形よりも大きい。
通過光路75は、図6及び図9に示すように、-Z方向に沿う出射部713の内部に設けられており、屈曲部材74から画像光が-Z方向に通過する。すなわち、通過光路75の光軸は、-Z方向に沿う。通過光路75には、出射側レンズ76が設けられている。
本実施形態では、出射側レンズ76は、フォーカスレンズ76Aを含む。フォーカスレンズ76Aは、本開示における第1レンズに相当し、後述する第1移動枠体78によってフォーカスレンズ76Aの光軸Ax4に沿って移動される。光軸Ax4は、通過光路75の光軸と一致し、出射側レンズ76の光軸と一致する。
光路変更部材77は、出射部713に位置するフォーカスレンズ76Aに対してフォーカスレンズ76Aから出射される画像光の出射側に配置されている。光路変更部材77は、出射側レンズ76から入射される画像光を反射して、画像光の光路を変更する非球面ミラーである。光路変更部材77にて反射された画像光は、開口部714及び透光性基板715を通過し、通過光路75における画像光の進行方向とは反対方向である+Z方向に進行するに従って+Y方向に進行しつつ拡散する。これにより、プロジェクター1Aと被投射面との距離が短くても被投射面に大画面の画像を表示可能である。
[投射光学装置の他の構成]
図10は、投射光学装置7A及び位置調整部8Aを+Y方かつ+Z方向から見た斜視図である。
投射光学装置7Aは、上記構成に加えて、図10に示すように、フォーカスレンズ73Aを光軸Ax3に沿って移動させる第1移動枠体78と、フォーカスレンズ76Aを光軸Ax4に沿って移動させる第2移動枠体79と、を備える。
[第1移動枠体の構成]
第1移動枠体78は、出射部713に設けられている。第1移動枠体78は、フォーカスレンズ76Aを保持し、第1移動枠体78の一部である第1カム785がフォーカスレンズ76Aの光軸Ax4と平行な軸を中心として回動されると、光軸Ax4に沿ってフォーカスレンズ76Aを移動させる。
第1移動枠体78は、第1支持部材781、第1枠体783及び第1カム785を備える。なお、以下の説明では、光軸Ax4と平行な軸を第1軸という場合がある。
第1支持部材781は、レンズ筐体71Aの出射部713に固定され、内部に配置された第1枠体783を第1軸に沿って移動可能に支持する他、外部に配置された第1カム785を第1軸を中心として回動可能に支持する。第1支持部材781は、第1軸を中心とする円筒状に形成されている。第1支持部材781の外面には、ガイドピン782が突設されている。
第1枠体783は、リング状に形成され、フォーカスレンズ76Aを保持する。第1枠体783は、第1軸に沿って移動可能で、かつ、第1軸を中心とする回動が規制された状態にて、第1支持部材781の内部に配置されている。第1枠体783は、第1軸を中心とする径方向外側に突出する複数のガイドピン784を外周面に有する。複数のガイドピン784は、第1支持部材781の図示しない長孔を貫通して、第1カム785に設けられたガイド孔787に挿入される。なお、ガイドピン784が挿入される長孔は、第1軸に沿う長孔であり、長孔にガイドピン784が挿入されることによって、第1枠体783は、第1軸を中心とする回動が規制される。
第1カム785は、第1支持部材781を囲む円筒状に形成され、第1軸を中心とする周方向に回動可能である。第1カム785は、ガイド孔786と、複数のガイド孔787とを有する。
ガイド孔786は、第1軸を中心とする周方向に沿って設けられている。ガイド孔786には、ガイドピン782が挿入される。これにより、第1軸を中心とする周方向に沿う第1カム785の回動がガイドされる。
複数のガイド孔787は、第1軸を中心とする周方向に対して傾斜している。ガイド孔787には、複数のガイドピン784のうち、対応するガイドピン784が挿入される。
このため、第1カム785が第1軸を中心として回動されると、ガイド孔787の端縁によってガイドピン784が第1軸に沿って移動され、これにより、第1枠体783がフォーカスレンズ76Aとともに第1軸に沿って移動される。
なお、第1カム785には、後述する第1アーム84が接続される。詳しくは後述するが、第1アーム84の一端が±Y方向に移動されることによって、第1カム785は、第1軸を中心として回動される。
[第2移動枠体の構成]
第2移動枠体79は、第2レンズとしてのフォーカスレンズ73Aを保持し、第2移動枠体79の一部である第2カム795がフォーカスレンズ73Aの光軸Ax3と平行な軸を中心として回動されると、光軸Ax3に沿ってフォーカスレンズ73Aを移動させる。
第2移動枠体79は、第2支持部材791、第2枠体793及び第2カム795を備える。なお、以下の説明では、光軸Ax3に平行な軸を第2軸という場合がある。
第2支持部材791は、第1支持部材781と同様の構成を有し、入射部711に固定される。第2枠体793は、第1枠体783と同様の構成を有し、フォーカスレンズ73Aを保持した状態にて、第2軸に沿って移動可能に第1支持部材781の内部に配置されている。第2カム795は、第1カム785と同様の構成を有し、第2支持部材791の外部に第2軸を中心として回動可能に支持されている。
このため、第2カム795が第2軸を中心として回動されると、第2枠体793がフォーカスレンズ73Aとともに光軸Ax3に沿って移動される。
なお、第2カム795には、後述する第2アーム94が接続される。詳しくは後述するが、第2アーム94の一端が±Y方向に移動されることによって、第2カム795は、第2軸を中心として回動される。
[位置調整部の構成]
位置調整部8Aは、ユーザーによって操作されて、投射光学装置7Aの第1レンズ及び第2レンズの位置を調整する。本実施形態では、位置調整部8Aは、第1レンズとしてのフォーカスレンズ76Aの光軸Ax4における位置及び第2レンズとしてのフォーカスレンズ73Aの光軸Ax3における位置を調整し、投射光学装置7Aによって被投射面に投射される画像光に基づく画像のフォーカス状態を調整する。このため、位置調整部8Aは、フォーカス調整部ということもできる。
位置調整部8Aは、図10に示すように、第1位置調整部81及び第2位置調整部91Aを備える。
[第1位置調整部の構成]
第1位置調整部81は、フォーカスレンズ76Aを第1軸に沿って移動させて、被投射面上での画像のフォーカス状態を調整する。第1位置調整部81は、第1操作部材82及び第1伝達機構83を有する。
[第1操作部材の構成]
図11は、投射光学装置7A及び第1位置調整部81を+X方向から見た側面図である。
第1操作部材82は、図4及び図11に示すように、投射光学装置7Aに対して+X方向の位置に+Z方向に沿って配置されている。詳述すると、第1操作部材82は、図4に示すように、投射光学装置7Aと制御装置CU及び電源装置PSとの間に、投射光学装置7Aの出射部713及び突出部716に沿って配置されている。すなわち、第1操作部材82は、光軸Ax4に沿って延出している。
第1操作部材82は、ユーザーによって操作されて、投射光学装置7Aを操作する。第1操作部材82は、第1軸に交差する第1回動軸Rx1を中心として回動可能に設けられている。第1操作部材82は、第1伝達機構83を介して第1カム785を、第1軸を中心として回動させ、これにより、フォーカスレンズ76Aを光軸Ax4に沿って移動させる。
第1操作部材82は、図10及び図11に示すように、支軸821、操作部822、連結部823及び屈曲部824を備える。
支軸821は、第1操作部材82の+Z方向における略中央に設けられ、第1回動軸Rx1を構成する。支軸821は、第1軸に直交する方向に略円柱状に突出している。すなわち、支軸821は、+X方向及び-X方向に突出している。本実施形態では、支軸821は、図11に示すように、外装筐体2Aの底面22(図1及び図2参照)の内面から起立する支持部281に回動可能に設けられている。
なお、本実施形態では、第1回動軸Rx1は、光軸Ax4と平行な第1軸と直交しているが、直角以外の角度で第1軸と交差していてもよい。
操作部822は、第1操作部材82の-Z方向の端部に設けられている。操作部822は、操作用開口部235(図3参照)を介して外装筐体2Aの外部に露出される。
連結部823は、第1操作部材82の+Z方向の端部に設けられ、第1伝達機構83を構成する第1連結部材86に連結される。連結部823は、+Z方向に開口する略U字状に形成されている。
屈曲部824は、第1操作部材82において、支軸821と連結部823との間に設けられている。屈曲部824は、レンズ筐体71Aにおける突出部716の外形に第1操作部材82が沿うように屈曲している。すなわち、第1操作部材82は、突出部716及び電源装置PSを避ける屈曲部824を有する。これにより、第1操作部材82は、出射部713及び突出部716に沿って延出する。なお、屈曲部824は、支軸821と操作部822との間に設けられていてもよい。
第1操作部材82における支軸821の位置は、任意に設定可能である。例えば、支軸821を操作部822側に設けることによって、操作部822を±Y方向に移動させた場合の±Y方向への連結部823の移動量を、支軸821が連結部823側に設けられる場合に比べて大きくできる。
一方、支軸821を連結部823側に設けることによって、±Y方向への連結部823の移動量が小さくなるので、第1操作部材82の回動角、ひいては、フォーカスレンズ76Aの移動量を細かく調整できる。
なお、第1操作部材82は、必ずしも光軸Ax4と平行に延出しなくてもよい。例えば、第1操作部材82は、屈曲部824を備えず、-Z方向かつ+X方向に延出してもよい。すなわち、第1操作部材82は、+Y方向から見て光軸Ax4に沿って延出していれば、光軸Ax4に対して交差して延出していてもよい。
[第1伝達機構の構成]
第1伝達機構83は、第1操作部材82の回動を伝達して、第1カム785を回動させる。すなわち、第1伝達機構83は、第1操作部材82の動作を第1移動枠体78に伝達する。第1伝達機構83は、第1アーム84、第1ガイド軸85、第1連結部材86を備える。
[第1アームの構成]
第1アーム84は、第1移動枠体78の一部である第1カム785に固定され、第1カム785の周方向に延びる長尺状の板体である。すなわち、第1アーム84は、第1カム785から第1軸に交差する+X方向に延出している。
第1アーム84における-X方向の端部841は、第1カム785の外面に固定されている。
第1アーム84における+X方向の端部842は、第1移動枠体78に対して+X方向に配置され、第1連結部材86と係合する。端部842においてXY平面に沿う端面には、光軸Ax4と平行に突出するピン843(図13参照)が設けられている。ピン843は、第1連結部材86と連結される。
[第1ガイド軸の構成]
第1ガイド軸85は、第1軸及び第1回動軸Rx1のそれぞれに交差する軸に沿って延出している。すなわち、第1ガイド軸85は、底面22の内面から+Y方向に柱状に延出している。第1ガイド軸85は、第1連結部材86の±Y方向に沿う直線移動をガイドする。
[第1連結部材の構成]
第1連結部材86は、第1操作部材82及び第1アーム84と連結する。第1連結部材86は、第1ガイド軸85に沿って±Y方向に直線移動可能である。第1連結部材86は、第1回動軸Rx1を中心とする第1操作部材82の回動に伴って、第1アーム84を回動させる。
第1連結部材86は、貫通口861、第1連結部862及び第2連結部863を有する。
貫通口861には、第1ガイド軸85が+Y方向に沿って挿通する。
第1連結部862は、第1操作部材連結部に相当し、第1連結部材86と第1操作部材82とが連結される部位である。換言すると、第1連結部862は、第1操作部材82と第1連結部材86とを連結する。第1連結部862は、第1連結部材86における+X方向の端部に設けられている。すなわち、第1連結部862は、第1連結部材86における一端に設けられている。第1連結部862は、+X方向に突出し、かつ、第1操作部材82の連結部823によって+Y方向において挟持されるピンである。第1連結部862の突出方向における先端部は、径方向外側に突出しており、これにより、連結部823からの抜けが抑制される。
第2連結部863は、第1アーム連結部に相当し、第1連結部材86と第1アーム84とが連結される部位である。換言すると、第2連結部863は、第1連結部材86と第1アーム84とを連結する。第2連結部863は、貫通口861を挟んで第1連結部862とは反対側に設けられている。すなわち、第2連結部863は、第1連結部材86における他端に設けられている。第2連結部863は、-X方向に開口する略U字状に形成されており、第1アーム84のピン843を+Y方向において挟持する。
このようにして、第1操作部材82と、第1カム785に固定された第1アーム84とが、第1連結部材86によって連結される。
[第1位置調整部の作用]
操作用開口部235(図3参照)にて露出される操作部822が、ユーザーによって±Y方向に移動されると、図11に示すように、第1操作部材82は、第1回動軸Rx1を中心として±D1方向に回動される。
例えば、操作部822が+Y方向に移動されて、第1操作部材82が+X方向から見て時計回りである+D1方向に回動されると、第1連結部材86が-Y方向に移動される。第1連結部材86が-Y方向に移動されると、図10に示すように、第1アーム84及び第1カム785が、+Z方向から見て第1軸を中心とする反時計回りに回動される。これにより、第1枠体783に保持されたフォーカスレンズ76Aが第1軸に沿って+Z方向及び-Z方向のうちの一方に移動される。
また例えば、操作部822が-Y方向に移動されて、第1操作部材82が+X方向から見て反時計回りである-D1方向に回動されると、図11に示すように、第1連結部材86が+Y方向に移動される。第1連結部材86が+Y方向に移動されると、図10に示すように、第1アーム84及び第1カム785が、+Z方向から見て第1軸を中心とする時計回りに回動される。これにより、第1枠体783に保持されたフォーカスレンズ76Aが第1軸に沿って+Z方向及び-Z方向のうちの他方に移動される。
このようにして第1軸におけるフォーカスレンズ76Aの位置が調整されることによって、被投射面に投射された画像のフォーカス状態が調整される。
[第2位置調整部の構成]
図12は、投射光学装置7A及び位置調整部8Aを+Y方かつ-Z方向から見た斜視図である。図13は、投射光学装置7A及び第2位置調整部91Aを-X方向から見た側面図である。
第2位置調整部91Aは、第2レンズとしてのフォーカスレンズ73Aを光軸Ax3に沿って移動させ、これにより、被投射面に投射された画像光に基づく画像のフォーカス状態を調整する。第2位置調整部91Aは、図12及び図13に示すように、第2操作部材92及び第2伝達機構93を備える。
[第2操作部材の構成]
第2操作部材92は、図4に示したように、投射光学装置7Aに対して-X方向の位置に、+Z方向に沿って配置されている。具体的に、第2操作部材92は、投射光学装置7Aと光源装置5との間に、出射部713及び突出部716に沿って配置されている。すなわち、第2操作部材92は、投射光学装置7Aを挟んで第1操作部材82とは反対側に設けられ、第1操作部材82とともに光軸Ax4に沿って延出している。
第2操作部材92は、ユーザーによって操作されて、投射光学装置7Aを操作する。第2操作部材92は、第1軸に交差する第2回動軸Rx2を中心として回動可能に設けられている。そして、第2操作部材92は、第2伝達機構93を介して第2カム795を、第2軸を中心として回動させ、これにより、フォーカスレンズ73Aを第2軸に沿って移動させる。
第2操作部材92は、第1操作部材82と同様に、支軸921、操作部922、連結部923及び屈曲部924を備える。すなわち、支軸921、操作部922、連結部923及び屈曲部924は、第1操作部材82における支軸821、操作部822、連結部823及び屈曲部824と同様の構成を有する。
なお、連結部823は、後述する第2アーム94と連結される。
第2操作部材92においても、支軸921の位置を任意に調節可能である。
[第2伝達機構の構成]
第2伝達機構93は、第2操作部材92の回動に伴って、第2移動枠体79を動作させる。すなわち、第2伝達機構93は、第2操作部材92の動作を第2移動枠体79に伝達する。第2伝達機構93は、第2アーム94を備える。
[第2アームの構成]
第2アーム94は、第1アーム84と同様の構成を有し、第2操作部材92の回動に伴って第2カム795を回動させる。第2アーム94は、第2移動枠体79の一部である第2カム795に固定され、第2カム795の周方向に延びる長尺状の板体である。すなわち、第2アーム94は、第2カム795から第2軸に交差する-Z方向に延出している。
第2アーム94における+Z方向の端部941は、第2カム795の外面に固定されている。
第2アーム94において-Z方向の端部942は、第2移動枠体79に対して-Z方向に配置され、第2操作部材92と係合する。詳述すると、端部942は、光軸Ax3に沿う+X方向に沿うピン943を有する。ピン943は、連結部923によって+Y方向において挟持される。これにより、端部942と連結部923とが連結され、ひいては、第2アーム94と第2操作部材92とが連結される。
[第2位置調整部の作用]
操作用開口部236(図3参照)にて露出される操作部922が、ユーザーによって±Y方向に移動されると、図14に示すように、第2操作部材92は、第2回動軸Rx2を中心として±D2方向に回動される。
例えば、図14に示すように、操作部922が+Y方向に移動されて、第2操作部材92が-X方向から見て反時計回りである+D2方向に回動されると、第2アーム94及び第2カム795が、-X方向から見て第2軸を中心とする時計回りに回動される。これにより、第2枠体793に保持されたフォーカスレンズ73Aが第2軸に沿って+X方向及び-X方向のうちの一方に移動される。
また例えば、操作部922が-Y方向に移動されて、第2操作部材92が-X方向から見て時計回りである-D2方向に回動されると、第2アーム94及び第2カム795が、-X方向から見て第2軸を中心とする反時計回りに回動される。これにより、第2枠体793に保持されたフォーカスレンズ73Aが第2軸に沿って+X方向及び-X方向のうちの他方に移動される。
このようにして第2軸におけるフォーカスレンズ73Aの位置が調整されることによって、被投射面に投射された画像光に基づく画像のフォーカス状態が調整される。
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る投射装置としてのプロジェクター1Aは、以下の効果を奏し得る。
プロジェクター1Aは、入射される画像光を投射する投射光学装置7Aと、投射光学装置7Aを操作する第1操作部材82と、第1操作部材82の動作を伝達する第1伝達機構83と、を備える。投射光学装置7Aは、画像光が入射する第1レンズとしてのフォーカスレンズ76Aと、第1移動枠体78と、を備える。第1移動枠体78は、フォーカスレンズ76Aを保持する。第1移動枠体78は、第1移動枠体78の一部である第1カム785がフォーカスレンズ76Aの光軸Ax4と平行な第1軸を中心として回動されると、フォーカスレンズ76Aを光軸Ax4に沿って移動させる。第1操作部材82は、光軸Ax4に沿って延出し、第1軸に交差する第1回動軸Rx1を中心として回動可能に設けられている。第1伝達機構83は、第1操作部材82及び第1移動枠体78に連結され、第1操作部材82の回動に応じて、第1カム785を回動させる。
このような構成によれば、第1操作部材82を回動させて、第1カム785を回動させることによって、第1レンズとしてのフォーカスレンズ76Aを光軸Ax4に沿って移動させることができる。これにより、光軸Ax4におけるフォーカスレンズ76Aの位置を調整でき、ひいては、投射光学装置7Aによって被投射面に投射された画像光に基づく画像のフォーカス状態を調整できる。
また、第1操作部材82は、光軸Ax4に沿って延出している。このため、第1操作部材82が光軸Ax4に直交する方向に延出する場合のような、プロジェクター1Aの内部空間が第1操作部材82によって二分される事態が生じることが無い。更に、第1操作部材82は、第1回動軸Rx1を中心として回動されるので、第1操作部材82が回動されたときに、第1操作部材82が第1回動軸Rx1に沿う方向に移動することがない。従って、プロジェクター1Aの内部構成のレイアウト自由度を高めることができる。
プロジェクター1Aでは、第1伝達機構83は、第1アーム84、第1ガイド軸85、第1連結部材86、第1連結部862及び第2連結部863を備える。第1アーム84は、第1カム785に固定され、第1移動枠体78の周方向に延びる。第1ガイド軸85は、第1軸及び第1回動軸Rx1のそれぞれに交差する軸に沿う。第1連結部材86は、第1ガイド軸85に沿って直線移動する。第1連結部862は、第1連結部材86と第1操作部材82とが連結される。第2連結部863は、第1連結部材86と第1アーム84とが連結される。第1連結部862は、第1操作部材連結部に相当し、第2連結部863は、第1アーム連結部に相当する。
このような構成によれば、第1操作部材82を回動させることによって、第1操作部材82と連結される第1連結部材86が第1ガイド軸85に沿って直線移動し、第1連結部材86と連結される第1アーム84が固定された第1カム785を回動させることができる。これにより、フォーカスレンズ76Aを光軸Ax4に沿って移動させることができる。従って、画像のフォーカス状態を調整できる。
投射光学装置7Aは、画像光が入射する入射光路72と、入射光路72を通過した画像光の進行方向を屈曲させる屈曲部材74と、屈曲部材74によって屈曲された画像光が通過する通過光路75と、を有する。第1レンズとしてのフォーカスレンズ76Aは、通過光路75に配置されている。
このような構成によれば、通過光路75に沿う方向における投射光学装置7Aの寸法、すなわち、光軸Ax4に沿う方向における投射光学装置7Aの寸法を小さくでき、ひいては、プロジェクター1Aの寸法を小さくできる。
また、フォーカスレンズ76Aは、屈曲部材74によって屈曲された画像光が通過する通過光路75に設けられているので、第1操作部材82を通過光路75に沿って配置できる。従って、プロジェクター1Aを構成する外装筐体2Aの外部に、第1操作部材82の一端に設けられた操作部822を露出させやすくすることができる。
プロジェクター1Aは、第2位置調整部91Aを備える。第2位置調整部91Aは、投射光学装置7Aを操作する第2操作部材92と、第2操作部材92の動作を伝達する第2伝達機構93と、を備える。投射光学装置7Aは、第2レンズとしてのフォーカスレンズ73Aと、第2移動枠体79と、を備える。第2移動枠体79は、フォーカスレンズ73Aを保持し、第2移動枠体79の一部である第2カム795がフォーカスレンズ73Aの光軸Ax3と平行な第2軸を中心として回動されると、フォーカスレンズ73Aを光軸Ax3に沿って移動させる。第2操作部材92は、光軸Ax4に沿って延出し、第1回動軸Rx1に沿う第2回動軸Rx2を中心として回動可能に設けられている。第2伝達機構93は、第2操作部材92及び第2移動枠体79に連結され、第2操作部材92の回動に応じて、第2移動枠体79の第2カム795を回動させる。
このような構成によれば、第2操作部材92を回動させることによって、第2カム795を回動させることができ、ひいては、フォーカスレンズ73Aを光軸Ax3に沿って移動させることができる。従って、投射光学装置7Aによって被投射面に投射された画像のフォーカス状態を調整できる。
また、第2操作部材92は、第1操作部材82とともに光軸Ax4に沿って延出しているので、第1操作部材82及び第2操作部材92と投射光学装置7Aとをコンパクトに配置できる。従って、プロジェクター1Aの大型化を抑制できる。
第2伝達機構93は、第2移動枠体79の第2カム795に固定された第2アーム94を備える。第2アーム94は、第2移動枠体79と第2操作部材92とを連結し、第2操作部材92の回動に応じて、第2カム795を回動させる。
このような構成によれば、第2操作部材92が第2カム795を直接回動させることができるので、第2伝達機構93の構成を簡略化できる。従って、プロジェクター1Aの構成が複雑化することを抑制できる。
投射光学装置7Aは、上記のように、入射光路72、屈曲部材74及び通過光路75を有する。第1レンズとしてのフォーカスレンズ76Aは、通過光路75に配置され、第2レンズとしてのフォーカスレンズ73Aは、入射光路72に配置されている。
このような構成によれば、上記のように、プロジェクター1Aの寸法を小さくできる。
また、フォーカスレンズ76Aが通過光路75に配置され、フォーカスレンズ73Aが入射光路72に配置された場合でも、第1操作部材82及び第2操作部材92を、光軸Ax4に沿って配置できる。従って、プロジェクター1Aを構成する外装筐体2Aの外部に、第1操作部材82の一端に設けられた操作部822、及び、第2操作部材92の一端に設けられた操作部922を露出させやすくすることができる。従って、フォーカス調整時の各操作部材82,92の操作性を高めることができる。
プロジェクター1Aは、光源としての固体発光素子5021、画像生成装置6、電源装置PS及び冷却装置3を備える。画像生成装置6は、固体発光素子5021から出射された光から画像光を生成し、生成された画像光を投射光学装置7Aに入射させる。電源装置PSは、駆動電力を供給する。冷却装置3は、冷却対象を冷却する。
このような構成によれば、上記のように、プロジェクター1Aの内部構成のレイアウト自由度を高めることができることから、固体発光素子5021、画像生成装置6、電源装置PS及び冷却装置3を外装筐体2A内に効率よく配置できる。従って、プロジェクター1Aをコンパクトに構成できる。
プロジェクター1Aでは、電源装置PSは、投射光学装置7Aに隣り合うように配置されている。第1操作部材82の一部は、投射光学装置7Aと電源装置PSとの間に設けられている。
このような構成によれば、第1操作部材82が投射光学装置7A及び電源装置PSに干渉することを抑制できる。換言すると、投射光学装置7Aと電源装置PSとの間に、第1回動軸Rx1を中心として回動可能な第1操作部材82を配置できる。従って、第1操作部材82を設けることによるプロジェクター1Aの大型化を抑制できる。
プロジェクター1Aは、プロジェクター1Aの外装を構成する外装筐体2Aを備える。投射光学装置7Aは、光路変更部材77を備える。光路変更部材77は、フォーカスレンズ76Aに対してフォーカスレンズ76Aから出射される画像光の出射側に配置され、入射される画像光を反射して、画像光の光路を変更する。第1操作部材82の操作部822は、正面23に露出される。正面23は、外装筐体2Aにおいて光路変更部材77に対して光路変更部材77による画像光の反射方向とは反対方向に位置する側面である。
このような構成によれば、ユーザーが第1操作部材82を操作するときに、ユーザーによって画像光が遮られることを抑制できる。従って、被投射面に画像光を投射している状態でも、フォーカスレンズ76Aの位置調整、すなわち、投射された画像のフォーカス状態の調整を実施できる。
プロジェクター1Aでは、投射光学装置7Aは、投射光学装置7Aの外装を構成するレンズ筐体71Aを備える。レンズ筐体71Aは、投射光学装置用筐体に相当する。レンズ筐体71Aは、フォーカスレンズ76Aを収容する出射部713と、光路変更部材77を収容し、出射部713の外形よりも大きい外形を有する突出部716と、を備える。出射部713は、第1収容部に相当し、突出部716は、第2収容部に相当する。第1操作部材82は、突出部716及び電源装置PSを避ける屈曲部824を有する。
このような構成によれば、第1操作部材82が、突出部716及び電源装置PSに干渉することを抑制できる。このため、第1操作部材82の回動操作が妨げられることなく第1操作部材82を配置できる。
[第1実施形態の第1変形例]
図14は、投射光学装置7Aの変形である投射光学装置7Bと位置調整部8Aとを示す平面図である。
第1実施形態に係るプロジェクター1Aでは、第1操作部材82及び第2操作部材92は、外装筐体2Aの内面から+Y方向に延出する支持部281に回動可能に設けられていた。しかしながら、これに限らず、第1操作部材82及び第2操作部材92のうち少なくとも一方の操作部材は、他の部材に回動可能に支持されていてもよい。
例えば、図14に示す投射光学装置7Bは、レンズ筐体71Aに代えてレンズ筐体71Bを備える他は、投射光学装置7Aと同様の構成を備える。また、レンズ筐体71Bは、レンズ筐体71Aと同様の構成を備える他、支持部717,718を備える。
支持部717は、第1回動軸Rx1を中心として回動可能に第1操作部材82を支持する。支持部718は、第2回動軸Rx2を中心として回動可能に第2操作部材92を支持する。なお、図14の例では、第1操作部材82及び第2操作部材92のそれぞれがレンズ筐体71Aに回動可能に支持されているが、第1操作部材82及び第2操作部材92のうち少なくとも一方が、レンズ筐体71Aに回動可能に支持されていてもよい。換言すると、レンズ筐体71Aは、支持部717,718のうち一方のみを有していてもよい。
このような投射光学装置7Bを備えるプロジェクター1Aは、投射光学装置7Aを備えるプロジェクター1Aと同様の効果を奏する。
[第1実施形態の第2変形例]
図15は、画像投射装置4Aの変形である画像投射装置4Cの構成を示す模式図である。なお、図15では、位置調整部8Aの図示を省略している。
画像投射装置4Aでは、光源装置5の光出射光軸と投射光学装置7Aの光入射光軸とは、+X方向と平行であるとした。しかしながら、これに限らず、光源装置5の光出射光軸と投射光学装置の光入射光軸とは、+X方向に対して傾斜していてもよい。すなわち、画像投射装置4Aに代えて、図15に示す画像投射装置4Cをプロジェクター1Aに採用してもよい。
画像投射装置4Cは、投射光学装置7Aに代えて投射光学装置7Cを備える他は、画像投射装置4Aと同様の構成及び機能を備える。すなわち、画像投射装置4Cは、光源装置5、画像生成装置6及び投射光学装置7Cを備える。画像投射装置4Cがプロジェクター1Aに採用された場合、投射光学装置7Cは、外装筐体2A内において+X方向の略中央に配置される。そして、光源装置5、画像生成装置6及びファン32は、投射光学装置7Cに対して-X方向に隣り合って配置され、制御装置CU、電源装置PS及びファン31は、投射光学装置7Cに対して+X方向に隣り合って配置される。
投射光学装置7Cは、レンズ筐体71Aに代えてレンズ筐体71Cを備える他は、投射光学装置7Aと同様の構成及び機能を有する。すなわち、投射光学装置7Cは、レンズ筐体71C、入射光路72、入射側レンズ73、屈曲部材74、通過光路75、出射側レンズ76及び光路変更部材77を備える。また、図15では、図示を省略するが、投射光学装置7Cは、第1移動枠体78及び第2移動枠体79を備える。
レンズ筐体71Cは、投射光学装置用筐体に相当し、入射部711側から+X方向かつ+Z方向に延出した後、屈曲部712にて-Z方向に屈曲するように+Y方向からレンズ筐体71Cを見て逆向きの略L字状に構成されている。レンズ筐体71Cは、入射部711C、屈曲部712、出射部713及び突出部716を有する。
入射部711Cは、画像光が入射される入射光路72を構成する。入射部711Cは、+X方向に対して傾斜して配置されており、入射光路72の光軸も+X方向に対して傾斜している。具体的に、入射光路72は、+X方向に向かうに従って+Z方向に位置するように、+X方向及び+Z方向に対して傾斜している。入射光路72の光軸は、-Z方向と平行な通過光路75と90°以外の角度で屈曲部材74にて交差している。詳述すると、入射光路72の光軸と通過光路75の光軸との交差角は、鋭角であり、例えば略77.5°である。
このように、入射光路72の光軸が+X方向及び+Z方向のそれぞれに対して傾斜していることに伴い、入射光路72の光軸と一致する画像生成装置6の光出射光軸は、+X方向及び+Z方向のそれぞれに対して傾斜している。同様に、入射光路72の光軸と平行な光源装置5の光出射光軸も、+X方向及び+Z方向のそれぞれに対して傾斜している。
なお、レンズ筐体71Cにおいても、出射部713は、-Z方向に沿って配置され、出射部713の内部に設けられる通過光路75の光軸は、-Z方向に沿う。また、図示を省略するが、第1操作部材82及び第2操作部材92は、出射部713を挟んで、光軸Ax4に沿って延出するように配置される。
このようなレンズ筐体71Cを有する投射光学装置7Cにおいても、位置調整部8Aを適用して、入射光路72に配置された第1レンズとしてのフォーカスレンズ73Aを光軸Ax3と平行な第2軸に沿って移動可能である他、通過光路75に配置された第2レンズとしてのフォーカスレンズ76Aを光軸Ax4と平行な第1軸に沿って移動可能である。
すなわち、上記した画像投射装置4Cを備えるプロジェクター1Aでも、画像投射装置4Aを備えるプロジェクター1Aと同様の効果を奏する。
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の構成を備えるが、位置調整部が有する第2位置調整部の構成が異なる他、外装筐体の構成が異なる。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
[プロジェクターの概略構成及び外装筐体の構成]
図16は、本実施形態に係るプロジェクター1Dの外観を示す斜視図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Dは、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の投射装置である。プロジェクター1Dは、図16に示すように、外装筐体2Dを備える。外装筐体2Dは、背面24Aに代えて背面24Dを備える他は、外装筐体2Aと同様の構成及び機能を有する。
背面24Dは、凹部241及び複数の端子242を備える他、+X方向における略中央に設けられた凹部243と、背面24Dに回動可能に支持されたカバー部材244と、を有する。
凹部243は、+Z方向に開口しており、カバー部材244によって開放又は閉塞される。凹部243の底部には、図示を省略するが、後述する第2操作部材95の操作部952を露出させる操作用開口部が設けられている。このため、ユーザーは、カバー部材244を回動させて凹部243を露出させることによって、操作用開口部から露出される第2操作部材95を操作可能である。
なお、本実施形態では、正面23に設けられた操作部233は、操作用開口部236を備えない。
[位置調整部の構成]
図17は、プロジェクター1Dが備える投射光学装置7A及び位置調整部8Dを+Y方向から見た平面図である。図18は、投射光学装置7A及び位置調整部8Dを+X方向かつ+Y方向から見た斜視図であり、図19は、投射光学装置7A及び位置調整部8Dを+Y方向かつ+Z方向から見た斜視図である。
プロジェクター1Dは、位置調整部8Aに代えて、図17~図19に示す位置調整部8Dを備える。
位置調整部8Dは、第1実施形態に係る位置調整部8Aと同様に、ユーザーによって操作されて、出射側レンズ76の光軸Ax4における第1レンズの位置を調整する第1位置調整部81と、入射側レンズ73の光軸Ax3における第2レンズの位置を調整する第2位置調整部91Dと、を備える。
[第2位置調整部の構成]
第2位置調整部91Dは、第2レンズとしてのフォーカスレンズ73Aを光軸Ax3に沿って移動させて、投射光学装置7Aによって被投射面に投射された画像光に基づく画像のフォーカス状態を調整する。第2位置調整部91Dは、第2操作部材95及び第2伝達機構96を備える。
[第2伝達機構の構成]
ここで、第2操作部材95よりも先に第2伝達機構96について説明する。
第2伝達機構96は、第2操作部材95の動作を第2移動枠体79の一部である第2カム795に伝達する。
第2伝達機構96は、第2アーム94及び第2ガイド軸97を備える。
[第2アームの構成]
第2アーム94は、第1実施形態にて示したように、第2カム795に固定され、第2カム795の外周に沿う長尺状の板体であり、+Z方向に沿って延出している。第2アーム94は、第2操作部材95の移動に伴って第2カム795を回動させる。
本実施形態では、第2アーム94における-Z方向の端部941は、第2カム795に固定され、第2アーム94における+Z方向の端部942は、第2移動枠体79に対して+Z方向に配置される。端部942は、第2操作部材95と係合するピン943を有する。
[第2ガイド軸の構成]
第2ガイド軸97は、第2軸及び第2回動軸Rx2のそれぞれに交差する軸に沿って延出している。すなわち、第2ガイド軸97は、+Y方向に沿って延出している。詳述すると、第2ガイド軸97は、底面22の内面において、投射光学装置7Aの入射部711と外装筐体2Dの背面24Dとの間の位置から+Y方向に沿って柱状に延出している。第2ガイド軸97は、第2操作部材95の±Y方向に沿う直線移動をガイドする。
[第2操作部材の構成]
第2操作部材95は、ユーザーによって操作されて、第2アーム94を光軸Ax3と平行な第2軸を中心として回動させる。詳述すると、第2操作部材95は、第2ガイド軸97に沿って±Y方向に移動されることによって、第2操作部材95と連結された第2アーム94を回動させる。このような第2アーム94の回動に応じて、第2カム795が回動され、第2枠体793に保持されたフォーカスレンズ73Aが光軸Ax3に沿って移動される。
第2操作部材95は、フォーカスレンズ76Aに対して、フォーカスレンズ76Aに入射する画像光の入射側に設けられている。詳述すると、第2操作部材95は、第2移動枠体79が設けられる入射部711と背面24Dとの間に配置されている。
第2操作部材95は、貫通口951、操作部952及び連結部953を有する。
貫通口951には、第2ガイド軸97が+Y方向に沿って挿通される。
操作部952は、ユーザーが操作する部位である。操作部952は、貫通口951に対して+Z方向に設けられ、背面24Dに設けられた操作用開口部を介して露出される。
連結部953は、第2アーム94と連結され、第2操作部材95の直線移動に伴って第2アーム94を回動させる。連結部953は、貫通口951に対して-Z方向に位置する板状部である。すなわち、連結部953は、貫通口951を挟んで操作部952とは反対側に設けられている。連結部953は、-Z方向に開口する略U字状に形成されており、連結部953内には、第2アーム94の端部942に設けられたピン943が挿入され、これにより、第2操作部材95と第2アーム94とが連結される。
なお、第2操作部材95は、レンズ筐体71Aの入射部711に沿うように配置されてもよい。すなわち、第2操作部材95において操作部952と連結部953とを結ぶ方向は、+X方向と平行な方向であってもよい。
[第2位置調整部の作用]
背面24Dの操作用開口部にて露出される操作部952が、ユーザーによって±Y方向に移動されると、図19に示すように、第2アーム94及び第2カム795が光軸Ax3と平行な第2軸を中心として回動され、フォーカスレンズ73A(図6参照)が光軸Ax3に沿って移動される。
例えば、操作部952が+Y方向に移動されると、第2アーム94及び第2カム795が-X方向から見て第2軸を中心とする時計回りに回動される。これにより、第2枠体793に保持されたフォーカスレンズ73Aが光軸Ax3に沿って+X方向及び-X方向のうちの一方に移動される。
また例えば、操作部952が-Y方向に移動されると、第2アーム94及び第2カム795が-X方向から見て第2軸を中心とする反時計回りに回動される。これにより、第2枠体793に保持されたフォーカスレンズ73Aが光軸Ax3に沿って+X方向及び-X方向のうちの他方に移動される。
このようにして光軸Ax3におけるフォーカスレンズ73Aの位置が調整されることによって、被投射面に投射された画像のフォーカス状態が調整される。
なお、本実施形態に係るプロジェクター1Dは、投射光学装置7Aを備えるとしたが、投射光学装置7B,7Cのうちの一方を備えていてもよい。
[第2実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1Dは、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の効果を奏する他、以下の効果を奏する。
プロジェクター1Dは、投射光学装置7Aを操作する第2操作部材95と、第2操作部材95の動作を伝達する第2伝達機構96と、を備える。投射光学装置7Aは、第2レンズとしてのフォーカスレンズ73Aと、第2移動枠体79と、を備える。
第2移動枠体79は、フォーカスレンズ73Aを保持し、第2移動枠体79の一部である第2カム795がフォーカスレンズ73Aの光軸Ax3と平行な第2軸を中心として回動されると、フォーカスレンズ73Aを光軸Ax3に沿って移動させる。
第2操作部材95は、第1レンズとしてのフォーカスレンズ76Aに対してフォーカスレンズ76Aに入射される光の入射側に、第2軸に対して交差する第1方向に沿って移動可能に設けられている。第1方向は、例えば+Y方向である。第2伝達機構96は、第2操作部材92の移動に応じて、第2移動枠体79の第2カム795を回動させる。
このような構成によれば、第2操作部材95を±Y方向に移動させることによって、第2伝達機構96を介して、第2移動枠体79の一部である第2カム795を、第2軸を中心として回動させることができる。これにより、第2移動枠体79が、フォーカスレンズ73Aを光軸Ax3に沿って移動させるので、投射光学装置7Aによって被投射面に投射された画像のフォーカス状態を調整できる。
また、第2操作部材95は、投射光学装置7Aの出射部713に設けられたフォーカスレンズ76Aに対して、フォーカスレンズ76Aに入射される画像光の入射側に位置している。これにより、第2操作部材95と第1操作部材82とが互いに干渉することを抑制できる。
プロジェクター1Dでは、第2伝達機構96は、第2アーム94及び第2ガイド軸97を備える。第2アーム94は、第2移動枠体79の一部である第2カム795に固定されている。第2アーム94は、第2移動枠体79の周方向に延びる。第2ガイド軸97は、+Y方向に沿って延出し、+Y方向における第2操作部材95の移動をガイドする。なお、+Y方向は、第1方向に相当する。
このような構成によれば、第2操作部材95を+Y方向に沿って移動させることによって、第2レンズとしてのフォーカスレンズ73Aの光軸Ax3における位置を調整できる。従って、被投射面に投射された画像のフォーカス状態を調整できる。
また、第2アーム94は、第2操作部材95によって直接回動されるので、第2伝達機構96、ひいては、第2位置調整部91Dの構成を簡略化できる。従って、プロジェクター1Dの部品点数の増加を抑制でき、入射部711近傍に配置される部材のレイアウト自由度の低下を抑制できる。
[実施形態の変形]
本開示は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形及び改良等は、本開示に含まれるものである。
上記各実施形態では、第1位置調整部81は、投射光学装置7Aが有する第1レンズであるフォーカスレンズ76Aを、フォーカスレンズ76Aの光軸Ax4に沿って移動させるとした。第2位置調整部91A,91Dは、第2レンズであるフォーカスレンズ73Aを、フォーカスレンズ73Aの光軸Ax3に沿って移動させるとした。しかしながら、これに限らず、第1位置調整部81及び第2位置調整部91A,91Dのうち少なくとも一方の位置調整部による移動対象のレンズは、ズームレンズ等の他のレンズであってもよい。この場合、少なくとも一方の位置調整部は、投射される画像のズーム状態を調整するズーム調整部として機能する。
また、上記各実施形態では、第1レンズ及び第2レンズは、フォーカスレンズ76A及びフォーカスレンズ73Aによって構成されるとした。しかしながら、これに限らず、第1レンズ及び第2レンズは、1つのレンズによって構成されてもよいし、複数のレンズによって構成されてもよい。
上記各実施形態では、第1移動枠体78は、出射部713に固定される第1支持部材781と、フォーカスレンズ76Aを保持する第1枠体783と、第1アーム84が固定される第1カム785と、を備えるとした。そして、第1移動枠体78では、第1カム785が第1軸を中心として回動されると、フォーカスレンズ76Aとともに第1枠体783が光軸Ax4に沿って移動されるとした。また、第2移動枠体79は、入射部711に固定される第2支持部材791と、フォーカスレンズ73Aを保持する第2枠体793と、第2アーム94が固定される第2カム795と、を備えるとした。そして、第2移動枠体79では、第2カム795が第2軸を中心として回動されると、フォーカスレンズ73Aとともに第2枠体793が光軸Ax3に沿って移動されるとした。しかしながら、これに限らず、第1移動枠体78及び第2移動枠体79のうち、少なくとも一方の移動枠体は、上記構成に限定されない。すなわち、対応する操作部材の回動又は移動に伴って、移動対象のレンズを当該レンズの光軸に沿って移動可能であれば、当該レンズを移動させる移動枠体の構成は、適宜変更可能である。例えば、第1支持部材781及び第2支持部材791のうち少なくとも一方は無くてもよい。
上記各実施形態では、第1伝達機構83は、第1アーム84、第1ガイド軸85及び第1連結部材86を有するとした。しかしながら、これに限らず、第1操作部材の移動に応じて第1移動枠体を動作させて、第1移動枠体による移動対象のレンズを移動可能であれば、第1伝達機構の構成は問わない。例えば、第1伝達機構は、第1カム785に固定される第1アーム84が第1操作部材82と直接連結されていてもよい。この場合、第1ガイド軸85及び第1連結部材86を省略できる。
上記各実施形態では、第1連結部材86は、貫通口861と、第1操作部材連結部としての第1連結部862と、第1アーム連結部としての第2連結部863と、を備えるとした。第1連結部862は、第1連結部材86における一端に設けられるとした。第2連結部863は、貫通口861を挟んで第1連結部862とは反対側の第1連結部材86における他端に設けられるとした。しかしながら、これに限らず、第1連結部862は、第1連結部材86と第1操作部材82とを連結可能であり、第2連結部863は、第1連結部材86と第1アーム84とを連結可能な構成であれば、第1連結部862の位置及び第2連結部863の位置は問わない。例えば、第1連結部862及び第2連結部863のそれぞれは、貫通口861に対して-Z方向に位置し、貫通口861を挟んで反対側に位置しなくてもよい。
上記各実施形態では、投射光学装置7A,7B,7Cは、入射光路72、屈曲部材74及び通過光路75を有するとした。すなわち、投射光学装置7A,7B,7Cは、屈曲する光軸を有するとした。しかしながら、これに限らず、本開示のプロジェクターが備える投射光学装置は、+Y方向から見て直線状に延びる光軸を有するものであってもよい。
上記各実施形態では、第1レンズとしてのフォーカスレンズ76Aは、投射光学装置7A,7B,7Cにおける出射部713に設けられるとした。すなわち、第1レンズは、通過光路75に配置されるとした。しかしながら、これに限らず、第1レンズは、入射部711に設けられる入射光路72に配置されていてもよい。すなわち、本開示のプロジェクターは、第1位置調整部81に代えて、第2位置調整部91A,91Dの一方のみ備える構成としてもよい。換言すると、本開示のプロジェクターは、第1位置調整部81と第2位置調整部91A,91Dとのうち少なくとも一方の位置調整部を備えていればよい。
また、第1レンズとしてのフォーカスレンズ76A及び第2レンズとしてのフォーカスレンズ73Aのそれぞれが、通過光路75に設けられていてもよく、フォーカスレンズ73A,76Aのそれぞれが、入射光路72に設けられていてもよい。これらの場合、各操作部材82,92が、レンズ筐体71Aを挟んで互いに反対側に設けられていてもよく、レンズ筐体71Aに対して同じ側に設けられていてもよい。
上記第1実施形態では、第2伝達機構93は、第2操作部材92と第2カム795とを連結する第2アーム94を有するとした。しかしながら、これに限らず、第2伝達機構は、第1連結部材86と同様の連結部材を介して、第2操作部材92の回動を第2アーム94に伝達してもよい。
上記第2実施形態では、第2伝達機構96は、第2アーム94及び第2ガイド軸97を備え、ユーザーによって操作されて第2ガイド軸97に沿って移動される第2操作部材95が、第2アーム94及び第2カム795を回動させるとした。しかしながら、これに限らず、第2位置調整部91Dは、第1位置調整部81と同様の構成を備え、第2伝達機構96は、第1伝達機構83と同様の構成を備えていてもよい。また、第2アーム94において第2カム795に固定される端部とは反対側の端部を、ユーザーによって操作される操作部として外装筐体の外部に露出させてもよい。すなわち、第2アームを第2操作部材として用いてもよい。更に、第2ガイド軸97は、光軸Ax3と平行な第2軸に交差する+Y方向に沿って延出する構成に限らず、例えば、第2軸に交差する+Z方向に沿って延出していてもよい。
上記各実施形態では、プロジェクター1A,1Dは、光源としての固体発光素子5021、画像生成装置6、電源装置PS及び冷却装置3を備えるとした。しかしながら、これに限らず、本開示のプロジェクターの構成は、上記に限定されない。例えば、プロジェクターの構成を冷却する必要が無ければ、冷却装置は無くてもよい。また、冷却装置は、冷却対象に冷却気体を流通させるファンを備える構成に限定されない。
上記各実施形態では、投射光学装置7A,7B,7Cは、外装筐体2A,2Dにおける+X方向の略中央に配置され、光源としての固体発光素子5021を有する光源装置5と、画像生成装置6とは、投射光学装置7A,7B,7Cに対して-X方向に隣り合って配置され、制御装置CU及び電源装置PSは、投射光学装置7A,7B,7Cに対して+X方向に隣り合って配置されているとした。また、冷却装置3を構成するファン31は、投射光学装置7A,7B,7Cに対して+X方向に隣り合って配置され、冷却装置3を構成するファン32は、投射光学装置7A,7B,7Cに対して-X方向に隣り合って配置されているとした。そして、第1操作部材82は、投射光学装置7A,7B,7Cと制御装置CU及び電源装置PSとの間に配置されるとした。上記第1実施形態では、第2操作部材92は、投射光学装置7A,7B,7Cと、光源装置5及び画像生成装置6との間に配置されるとした。しかしながら、これに限らず、第1操作部材82は、投射光学装置7A,7B,7Cと、光源としての固体発光素子5021、画像生成装置6、電源装置PS及び冷却装置3のうちの少なくとも1つとの間に配置されていればよい。第2操作部材92も同様である。また、投射光学装置7A,7B,7Cは、必ずしも外装筐体2A,2Dにおいて+X方向の略中央に設けられていなくてもよい。例えば、投射光学装置7A,7B,7Cは、外装筐体2A,2Dにおける+X方向の中央に対して、-X方向に配置されていてもよく、+X方向に配置されていてもよい。
上記各実施形態では、プロジェクター1A,1Dは、プロジェクター1A,1Dの外装を構成する外装筐体2A,2Dを備え、投射光学装置7A,7B,7Cは、光路変更部材77を備えるとした。そして、第1操作部材82の操作部822は、外装筐体2Aにおいて光路変更部材77に対して光路変更部材77による画像光の反射方向とは反対方向に位置する正面23に露出されるとした。上記第1実施形態では、第2操作部材92の操作部922は、正面23に露出されるとした。しかしながら、これに限らず、光路変更部材77は、無くてもよい。すなわち、本開示のプロジェクターが備える投射光学装置は、通過光路75を通過した画像光を-Z方向に投射するものであってもよい。また、第1操作部材82及び第2操作部材92の少なくとも1つの操作部材は、正面23に露出されなくてもよい。例えば、当該少なくとも1つの操作部材は、外装筐体2A,2Dにおいて背面24A,24D等の側面、天面及び底面のうち1つの面に操作可能に露出されていてもよい。
上記各実施形態では、投射光学装置7A,7B,7Cは、投射光学装置7Aの外装を構成するレンズ筐体71A,71B,71Cを備え、レンズ筐体71Aは、出射側レンズ76を収容する出射部713と、光路変更部材77を収容し、出射部713の外形よりも大きい外形を有する突出部716と、を備えるとした。第1操作部材82は、投射光学装置7A,7B,7Cと隣り合う電源装置PSと突出部716とを避ける屈曲部824を有するとした。しかしながら、これに限らず、例えば、第1操作部材82は、直線状に延出して、投射光学装置と隣り合う装置及び突出部716を避けるように配置されてもよい。すなわち、屈曲部824は無くてもよい。
上記各実施形態では、外装筐体の外部の空気を冷却気体として外装筐体の内部に導入する導入口として機能する開口部261は、右側面26に設けられているとした。外装筐体の内部の冷却気体を外装筐体の外部に排出する排気口として機能する開口部251は、左側面25に設けられるとした。しかしながら、これに限らず、外装筐体における導入口の位置、及び、外装筐体における排気口の位置は、外装筐体内の構成のレイアウト等に応じて、適宜変更可能である。また、外装筐体内の気体を循環させて、外装筐体内の冷却対象を冷却する場合には、導入口及び排気口は、無くてもよい。
上記各実施形態では、光源装置5は、固体発光素子5021、波長変換素子5081及び拡散光学素子511を有するとした。しかしながら、これに限らず、光源装置5は、超高圧水銀ランプ等の光源ランプを有する構成としてもよく、青色光を出射する固体発光素子、緑色光を出射する固体発光素子、及び、赤色光を出射する固体発光素子を有する構成としてもよい。また、光源装置5を構成する光学部品のレイアウトは、上記に限定されず、適宜変更可能である。
上記各実施形態では、波長変換素子5081は、回転装置5082によって回転されるとした。しかしながら、これに限らず、波長変換素子5081は、回転されない構成としてもよい。すなわち、回転装置5082は無くてもよい。
上記各実施形態では、光源部502は、固体発光素子5021の発光側とは反対側に設けられ、固体発光素子5021の熱を受ける受熱部材5023を備えるとした。しかしながら、これに限らず、受熱部材5023は、無くてもよい。この場合、ヒートパイプ5024は、支持部材5020と接続されてもよい。
上記各実施形態では、光源部502は、受熱部材5023と熱伝達可能に接続される放熱部材5025を備えるとした。しかしながら、これに限らず、放熱部材5025は無くてもよい。また、放熱部材5025は、固体発光素子5021近傍に設けられなくてもよく、放熱部材5025の配置位置は、適宜変更可能である。
上記各実施形態では、光源部502は、受熱部材5023と放熱部材5025とを熱伝達可能に接続するヒートパイプ5024を備えるとした。しかしながら、ヒートパイプ5024は無くてもよい。この場合、放熱部材5025は、受熱部材5023に直接接続されていてもよい。
上記各実施形態では、光変調装置65は、3つの光変調素子65B,65G,65Rを備えるとした。しかしながら、これに限らず、光変調装置が備える光変調素子の数は、3に限らず、適宜変更可能である。
また、各光変調素子65B,65G,65Rは、光入射面と光出射面とが異なる透過型液晶パネルを有するとした。しかしながら、これに限らず、光入射面と光出射面とが同一となる反射型液晶パネルを有する構成としてもよい。また、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調素子であれば、DMD等のマイクロミラーを用いたデバイス等、液晶以外の光変調素子を用いてもよい。
[本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
本開示の一態様に係るプロジェクターは、入射される画像光を投射する投射光学装置と、前記投射光学装置を操作する第1操作部材と、前記第1操作部材の動作を伝達する第1伝達機構と、を備え、前記投射光学装置は、前記画像光が入射する第1レンズと、前記第1レンズを保持し、一部が前記第1レンズの光軸と平行な第1軸を中心として回動されると、前記第1レンズを前記第1レンズの光軸に沿って移動させる第1移動枠体と、を備え、前記第1操作部材は、前記第1レンズの光軸に沿って延出し、前記第1軸に交差する第1回動軸を中心として回動可能に設けられ、前記第1伝達機構は、前記第1操作部材及び前記第1移動枠体に連結され、前記第1操作部材の回動に応じて、前記第1移動枠体の一部を回動させる。
このような構成によれば、第1操作部材を回動させて、第1移動枠体の一部を回動させることによって、第1レンズの光軸に沿って第1レンズを移動させることができる。これにより、第1レンズの位置を調整できる。そして、第1レンズがフォーカスレンズである場合には、投射光学装置によって被投射面に投射される画像光に基づく画像のフォーカス状態を調整できる。また、第1レンズがズームレンズである場合には、投射される画像光に基づく画像のズーム状態を調整できる。
また、第1操作部材は、第1レンズの光軸に沿って延出している。このため、第1操作部材が第1レンズの光軸に直交する方向に延出する場合のような、プロジェクターの内部空間が第1操作部材によって二分される事態が生じることが無い。更に、第1操作部材は、第1軸に交差する第1回動軸を中心として回動されるので、第1操作部材が回動されたときに、第1操作部材が第1回動軸に沿う方向に移動することがない。従って、プロジェクターの内部構成のレイアウト自由度を高めることができる。
上記一態様では、前記第1伝達機構は、前記第1移動枠体の一部に固定され、前記第1移動枠体の周方向に延びる第1アームと、前記第1軸及び前記第1回動軸のそれぞれに交差する軸に沿う第1ガイド軸と、前記第1ガイド軸に沿って直線移動する第1連結部材と、前記第1連結部材と前記第1操作部材とが連結される第1操作部材連結部と、前記第1連結部材と前記第1アームとが連結される第1アーム連結部と、を備えてもよい。
このような構成によれば、第1操作部材を回動させることによって、第1操作部材と連結される第1連結部材は、第1ガイド軸に沿って直線移動して、第1アームと、第1アームが固定された第1移動枠体の一部とを回動させることができる。これにより、第1レンズを移動させることができる。そして、第1レンズがフォーカスレンズである場合には、投射光学装置によって被投射面に投射される画像光に基づく画像のフォーカス状態を調整できる。また、第1レンズがズームレンズである場合には、投射される画像光に基づく画像のズーム状態を調整できる。
上記一態様では、前記投射光学装置は、前記画像光が入射する入射光路と、前記入射光路を通過した前記画像光の進行方向を屈曲させる屈曲部材と、前記屈曲部材によって屈曲された前記画像光が通過する通過光路と、を有し、前記第1レンズは、前記通過光路に配置されていてもよい。
このような構成によれば、通過光路に沿う方向における投射光学装置の寸法、すなわち、第1レンズの光軸に沿う方向における投射光学装置の寸法を小さくでき、ひいては、プロジェクターの寸法を小さくできる。
また、第1レンズが通過光路に設けられているので、第1操作部材を通過光路に沿って配置できる。従って、プロジェクターを構成する外装筐体の外部に、第1操作部材の一端を露出させやすくすることができる。
上記一態様では、前記投射光学装置を操作する第2操作部材と、前記第2操作部材の動作を伝達する第2伝達機構と、を備え、前記投射光学装置は、第2レンズと、前記第2レンズを保持し、一部が前記第2レンズの光軸と平行な第2軸を中心として回動されると、前記第2レンズを前記第2レンズの光軸に沿って移動させる第2移動枠体と、を備え、前記第2操作部材は、前記第1レンズの光軸に沿って延出し、前記第1回動軸に沿う第2回動軸を中心として回動可能に設けられ、前記第2伝達機構は、前記第2操作部材及び前記第2移動枠体に連結され、前記第2操作部材の回動に応じて、前記第2移動枠体の一部を回動させてもよい。
このような構成によれば、第2操作部材を回動させることによって、第2移動枠体の一部を回動させることができ、ひいては、第2レンズを移動させることができる。そして、第2レンズがフォーカスレンズである場合には、投射光学装置によって被投射面に投射される画像光に基づく画像のフォーカス状態を調整できる。また、第2レンズがズームレンズである場合には、投射される画像光に基づく画像のズーム状態を調整できる。
また、第2操作部材は、第1操作部材とともに第1レンズの光軸に沿って延出しているので、第1操作部材及び第2操作部材と投射光学装置とをコンパクトに配置できる。従って、プロジェクターの大型化を抑制できる。
上記一態様では、前記第2伝達機構は、前記第2移動枠体の一部に固定され、前記第2移動枠体と前記第2操作部材とを連結し、前記第2操作部材の回動に応じて、前記第2移動枠体の一部を回動させてもよい。
このような構成によれば、第2操作部材が第2移動枠体の一部を直接回動させることができるので、第2伝達機構の構成を簡略化できる。従って、プロジェクターの構成が複雑化することを抑制できる。
上記一態様では、前記投射光学装置を操作する第2操作部材と、前記第2操作部材の動作を伝達する第2伝達機構と、を備え、前記投射光学装置は、第2レンズと、前記第2レンズを保持し、一部が前記第2レンズの光軸と平行な第2軸を中心として回動されると、前記第2レンズを前記第2レンズの光軸に沿って移動させる第2移動枠体と、を備え、前記第2操作部材は、前記第1レンズに対して前記第1レンズに入射される光の入射側に、前記第2軸に対して交差する第1方向に沿って移動可能に設けられ、前記第2伝達機構は、前記第2操作部材の移動に応じて、前記第2移動枠体の一部を回動させてもよい。
このような構成によれば、第2操作部材を第1方向に沿って移動させることによって、第2伝達機構を介して、第2軸を中心として第2移動枠体の一部を回動させることができる。これにより、第2移動枠体が、第2レンズを移動させることができる。そして、第2レンズがフォーカスレンズである場合には、投射される画像光に基づく画像のフォーカス状態を調整でき、第2レンズがズームレンズである場合には、投射される画像光に基づく画像のズーム状態を調整できる。
また、第2操作部材は、第1レンズに対して第1レンズに入射される光の入射側に設けられるので、第2操作部材と第1操作部材とが互いに干渉することを抑制できる。
上記一態様では、前記第2伝達機構は、前記第2移動枠体の一部に固定され、前記第2移動枠体の周方向に延びる第2アームと、前記第1方向に沿って延出し、前記第1方向における前記第2操作部材の移動をガイドする第2ガイド軸と、を備えてもよい。
このような構成によれば、第2操作部材を第1方向に沿って移動させることによって、第2レンズの位置を調整できる。
また、第2アームは、第2操作部材によって直接回動されるので、第2伝達機構の構成を簡略化できる。従って、プロジェクターの部品点数の増加を抑制でき、投射光学装置近傍に配置される部材のレイアウト自由度の低下を抑制できる。
上記一態様では、前記投射光学装置は、前記画像光が入射する入射光路と、前記入射光路を通過した前記画像光の進行方向を屈曲させる屈曲部材と、前記屈曲部材によって屈曲された前記画像光が通過する通過光路と、を有し、前記第1レンズは、前記通過光路に配置され、前記第2レンズは、前記入射光路に配置されていてもよい。
このような構成によれば、上記のように、プロジェクターの寸法を小さくできる。
また、第1レンズが通過光路に配置され、第2レンズが入射光路に配置された場合でも、第1操作部材及び第2操作部材を、第1レンズの光軸に沿って配置できる。従って、プロジェクターの外部に、第1操作部材の一端及び第2操作部材の一端を露出させやすくすることができる。従って、各操作部材の操作性を高めることができる。
上記一態様では、光源と、前記光源から出射された光から前記画像光を生成し、生成された前記画像光を前記投射光学装置に入射させる画像生成装置と、駆動電力を供給する電源装置と、冷却対象を冷却する冷却装置と、を備えていてもよい。
このような構成によれば、プロジェクターの内部構成のレイアウト自由度を高めることができることから、光源、画像生成装置、電源装置及び冷却装置を効率よく配置できる。従って、プロジェクターをコンパクトに構成できる。
上記一態様では、前記光源、前記画像生成装置、前記電源装置及び前記冷却装置のうち少なくとも1つの装置は、前記投射光学装置と隣り合うように配置され、前記第1操作部材の一部は、前記投射光学装置と前記少なくとも1つの装置との間に設けられていてもよい。
このような構成によれば、第1操作部材が上記少なくとも1つの装置に干渉することを抑制できる。換言すると、投射光学装置と上記少なくとも1つの装置との間に、第1回動軸を中心として回動可能な第1操作部材を配置できる。従って、第1操作部材を設けることによるプロジェクターの大型化を抑制できる。
上記一態様では、前記プロジェクターの外装を構成する外装筐体を備え、前記投射光学装置は、前記第1レンズに対して前記第1レンズから出射される前記画像光の出射側に配置され、入射される前記画像光を反射して、前記画像光の光路を変更する光路変更部材を備え、前記第1操作部材は、前記外装筐体において前記光路変更部材に対して前記光路変更部材による前記画像光の反射方向とは反対方向に位置する側面に露出されてもよい。
このような構成によれば、ユーザーが第1操作部材を操作するときに、ユーザーによって画像光が遮られることを抑制できる。従って、被投射面に画像光を投射している状態でも、第1レンズの位置調整を実施できる。
上記一態様では、前記投射光学装置は、前記投射光学装置の外装を構成する投射光学装置用筐体を備え、前記投射光学装置用筐体は、前記第1レンズが設けられる第1収容部と、前記光路変更部材が設けられ、前記第1収容部の外形よりも大きい外形を有する第2収容部と、を備え、前記第1操作部材は、前記第2収容部及び前記少なくとも1つの装置を避ける屈曲部を有していてもよい。
このような構成によれば、第1操作部材が、第2収容部及び上記少なくとも1つの装置に干渉することを抑制できる。このため、第1操作部材の回動操作が妨げられることなく第1操作部材を配置できる。
1A,1D…プロジェクター、2A,2D…外装筐体、23…正面(側面)、3…冷却装置、5021…固体発光素子(光源)、6…画像生成装置、7A,7B,7C…投射光学装置、71A,71B,71C…レンズ筐体(投射光学装置用筐体)、711…入射部、712…屈曲部、713…出射部(第1収容部)、714…開口部、715…透光性基板、716…突出部(第2収容部)、72…入射光路、73…入射側レンズ、73A…フォーカスレンズ(第2レンズ)、74…屈曲部材、75…通過光路、76…出射側レンズ、76A…フォーカスレンズ(第1レンズ)、77…光路変更部材、78…第1移動枠体、781…第1支持部材、783…第1枠体、785…第1カム(投射光学装置の一部)、79…第2移動枠体、791…第2支持部材、793…第2枠体、795…第2カム、8A,8D…位置調整部、81…第1位置調整部、82…第1操作部材、83…第1伝達機構、84…第1アーム、85…第1ガイド軸、86…第1連結部材、862…第1連結部(第1操作部材連結部)、863…第2連結部(第1アーム連結部)、91A,91D…第2位置調整部、92,95…第2操作部材、93,96…第2伝達機構、94…第2アーム、97…第2ガイド軸、Ax3…光軸(第2レンズの光軸)、Ax4…光軸(第1レンズの光軸)、CU…制御装置、PS…電源装置、Rx1…第1回動軸、Rx2…第2回動軸。

Claims (12)

  1. 入射される画像光を投射する投射光学装置と、
    前記投射光学装置を操作する第1操作部材と、
    前記第1操作部材の動作を伝達する第1伝達機構と、を備え、
    前記投射光学装置は、
    前記画像光が入射する第1レンズと、
    前記第1レンズを保持し、一部が前記第1レンズの光軸と平行な第1軸を中心として回動されると、前記第1レンズを前記第1レンズの光軸に沿って移動させる第1移動枠体と、を備え、
    前記第1操作部材は、前記第1レンズの光軸に沿って延出し、前記第1軸に交差する第1回動軸を中心として回動可能に設けられ、
    前記第1伝達機構は、前記第1操作部材及び前記第1移動枠体に連結され、前記第1操作部材の回動に応じて、前記第1移動枠体の一部を回動させることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第1伝達機構は、
    前記第1移動枠体の一部に固定され、前記第1移動枠体の周方向に延びる第1アームと、
    前記第1軸及び前記第1回動軸のそれぞれに交差する軸に沿う第1ガイド軸と、
    前記第1ガイド軸に沿って直線移動する第1連結部材と、
    前記第1連結部材と前記第1操作部材とが連結される第1操作部材連結部と、
    前記第1連結部材と前記第1アームとが連結される第1アーム連結部と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
    前記投射光学装置は、
    前記画像光が入射する入射光路と、
    前記入射光路を通過した前記画像光の進行方向を屈曲させる屈曲部材と、
    前記屈曲部材によって屈曲された前記画像光が通過する通過光路と、を有し、
    前記第1レンズは、前記通過光路に配置されていることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
    前記投射光学装置を操作する第2操作部材と、
    前記第2操作部材の動作を伝達する第2伝達機構と、を備え、
    前記投射光学装置は、
    第2レンズと、
    前記第2レンズを保持し、一部が前記第2レンズの光軸と平行な第2軸を中心として回動されると、前記第2レンズを前記第2レンズの光軸に沿って移動させる第2移動枠体と、を備え、
    前記第2操作部材は、前記第1レンズの光軸に沿って延出し、前記第1回動軸に沿う第2回動軸を中心として回動可能に設けられ、
    前記第2伝達機構は、前記第2操作部材及び前記第2移動枠体に連結され、前記第2操作部材の回動に応じて、前記第2移動枠体の一部を回動させることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項4に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第2伝達機構は、前記第2移動枠体の一部に固定され、前記第2移動枠体と前記第2操作部材とを連結し、前記第2操作部材の回動に応じて、前記第2移動枠体の一部を回動させることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
    前記投射光学装置を操作する第2操作部材と、
    前記第2操作部材の動作を伝達する第2伝達機構と、を備え、
    前記投射光学装置は、
    第2レンズと、
    前記第2レンズを保持し、一部が前記第2レンズの光軸と平行な第2軸を中心として回動されると、前記第2レンズを前記第2レンズの光軸に沿って移動させる第2移動枠体と、を備え、
    前記第2操作部材は、前記第1レンズに対して前記第1レンズに入射される光の入射側に、前記第2軸に対して交差する第1方向に沿って移動可能に設けられ、
    前記第2伝達機構は、前記第2操作部材の移動に応じて、前記第2移動枠体の一部を回動させることを特徴とするプロジェクター。
  7. 請求項6に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第2伝達機構は、
    前記第2移動枠体の一部に固定され、前記第2移動枠体の周方向に延びる第2アームと、
    前記第1方向に沿って延出し、前記第1方向における前記第2操作部材の移動をガイドする第2ガイド軸と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
  8. 請求項4から請求項7のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記投射光学装置は、
    前記画像光が入射する入射光路と、
    前記入射光路を通過した前記画像光の進行方向を屈曲させる屈曲部材と、
    前記屈曲部材によって屈曲された前記画像光が通過する通過光路と、を有し、
    前記第1レンズは、前記通過光路に配置され、
    前記第2レンズは、前記入射光路に配置されていることを特徴とするプロジェクター。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
    光源と、
    前記光源から出射された光から前記画像光を生成し、生成された前記画像光を前記投射光学装置に入射させる画像生成装置と、
    駆動電力を供給する電源装置と、
    冷却対象を冷却する冷却装置と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
  10. 請求項9に記載のプロジェクターにおいて、
    前記光源、前記画像生成装置、前記電源装置及び前記冷却装置のうち少なくとも1つの装置は、前記投射光学装置と隣り合うように配置され、
    前記第1操作部材の一部は、前記投射光学装置と前記少なくとも1つの装置との間に設けられていることを特徴とするプロジェクター。
  11. 請求項10に記載のプロジェクターにおいて、
    前記プロジェクターの外装を構成する外装筐体を備え、
    前記投射光学装置は、前記第1レンズに対して前記第1レンズから出射される前記画像光の出射側に配置され、入射される前記画像光を反射して、前記画像光の光路を変更する光路変更部材を備え、
    前記第1操作部材は、前記外装筐体において前記光路変更部材に対して前記光路変更部材による前記画像光の反射方向とは反対方向に位置する側面に露出されることを特徴とするプロジェクター。
  12. 請求項11に記載のプロジェクターにおいて、
    前記投射光学装置は、前記投射光学装置の外装を構成する投射光学装置用筐体を備え、
    前記投射光学装置用筐体は、
    前記第1レンズが設けられる第1収容部と、
    前記光路変更部材が設けられ、前記第1収容部の外形よりも大きい外形を有する第2収容部と、を備え、
    前記第1操作部材は、前記第2収容部及び前記少なくとも1つの装置を避ける屈曲部を有することを特徴とするプロジェクター。
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