JP2022105479A - ビークルの内部キャビンにおける化粧室システム - Google Patents

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    • B64D11/00Passenger or crew accommodation; Flight-deck installations not otherwise provided for
    • B64D11/02Toilet fittings

Abstract

【課題】ビークルの内部キャビンにおいて、公知の化粧室よりもスペースをとらない複数の化粧室ユニットを含む化粧室システムを提供する。【解決手段】ビークルの内部キャビン152における化粧室システムは、内部チャンバ182を画定する筐体と、前記内部チャンバ182における第1化粧室ユニット156と、前記内部チャンバ182における第2化粧室ユニット156と、を含む。前記第1化粧室ユニット156は、前記第2化粧室ユニット158に隣接している。前記筐体は、前記内部キャビン152内の単一のモニュメントである。前記第1化粧室ユニット156及び前記第2化粧室ユニット158は、前記内部キャビン152の一部を横切って横並びで配置されている。【選択図】図5

Description

本開示の実施例は、概して、民間航空機などのビークルの内部キャビンにおける化粧室に関する。
様々な場所間で乗客を輸送するために、民間航空機が使用される。典型的な民間航空機は、内部キャビン内に1つ以上の化粧室を含む。
民間航空機内のスペースは限られている。特に、民間航空機内の化粧室は、当該化粧室のスペースを減らして乗客席などの他のエリアのスペースを増やすために、比較的小さいものが一般的である。大型の化粧室は、必然的に民間航空機内でより多くのスペースをとるため、内部キャビンに乗客席を増設できなくなる可能性がある。航空機運航業者は、通常、内部キャビンに乗客席を増設することを好むが、これは、乗客席を増設すると、収益の増加につながるからである。
航空機の内部キャビン内の典型的な化粧室は、座席アセンブリと比較して、通常、内部キャビンの縦方向エリア(すなわち、縦軸に沿って、及び/又は縦軸に平行に延びるエリア)を約20%~30%多く占有している。一般に、現行の化粧室を配置するためには、6個から12個の乗客席を取り外さなければならない。いくつかの内部キャビンにおいては、取り外される乗客席を6つのみとするために再配置を行うことが可能である。しかしながら、この結果として、内部キャビン内の他のモニュメント(monuments)やエリアなどの周囲の内部要素に連鎖的な影響が及ぶことになる。概して、民間航空機の内部キャビン内に化粧室を含めることは、通常必要ではあるが、内部キャビンにおける他のコンポーネントやモニュメント、例えば、収益を生み出す座席などのスペースを狭める結果となる。
さらに、移動能力の低い人(例えば、身体障害者、怪我人、運動能力の低下した人)の場合、民間航空機内の化粧室の狭い空間で動作を行うのが比較的困難であると感じる場合がある。このような人は、化粧室内において、例えば入口と便器との間、及び当該便器とシンクとの間などを移動するのが困難な場合がある。
したがって、いくつかの製造業者は、移動能力の低い人向けに大型の化粧室を設計している。しかしながら、化粧室のサイズを大きくすると、内部キャビンにおける他のコンポーネント(例えば、乗客席)のためのスペースが必然的に狭くなる。
したがって、ビークルの内部キャビンにおいて、公知の化粧室よりもスペースをとらない複数の化粧室ユニットを含む化粧室システムが必要とされている。また、同数の個々の化粧室よりもスペースをとらない複数の化粧室ユニットを含む化粧室システムが必要とされている。さらに、移動能力の限られた人が簡単且つ容易にアクセス可能な化粧室システムが必要とされている。また、ビークルの内部キャビンにおいて追加の座席のためのスペースを減らすことのないマルチユニット化粧室システムが必要とされている。
これらの必要性を念頭におき、本開示のいくつかの実施例においては、ビークルの内部キャビンにおける化粧室システムが提供される。前記化粧室システムは、内部チャンバを画定する筐体と、前記内部チャンバにおける第1化粧室ユニットと、前記内部チャンバにおける第2化粧室ユニットと、を含む。前記第1化粧室ユニットは、前記第2化粧室ユニットに隣接している。少なくとも1つの例において、前記筐体は、前記内部キャビン内の単一のモニュメントである。一例として、前記第1化粧室ユニット及び前記第2化粧室ユニットは、前記内部キャビンの一部を横切って横並びで配置されている。一例として、前記第1化粧室ユニットは、前記内部キャビンにおいて前記第2化粧室ユニットから機内側に設けられており、前記第2化粧室ユニットは、前記内部キャビンにおいて前記第1化粧室ユニットから機外側に設けられている。
少なくとも1つの例において、前記筐体は、第1端壁を含む。前記第1端壁には機内側壁が接続されている。前記機内側壁は、前記内部キャビンの通路に面している。前記機内側壁には第2端壁が接続されている。前記第2端壁は、前記第1端壁とは反対側に設けられている。前記第2端壁は、前記内部キャビンの出口経路に面している。前記第1端壁及び前記第2端壁には、機外側壁が接続されている。
少なくとも1つの例において、前記第2端壁は、前記第1端壁に平行であって、且つ前記機内側壁に垂直である第1壁セグメントを含む。前記第1端壁及び前記機外側壁に向かって、傾斜壁セグメントが傾斜している。前記傾斜壁セグメントには、移行壁セグメントが接続されている。前記移行壁セグメントは、前記機内側壁及び前記機外側壁に対して平行である。前記移行壁及び前記機外側壁には、第2端壁セグメントが接続されている。前記第2端壁セグメントは、前記第1端壁に平行である。少なくとも1つの例において、前記機外側壁は、前記内部キャビンの機外側壁の一部である。
少なくとも1つの例において、前記第1化粧室ユニットは、前記内部キャビンの通路に接続する第1出入口を含む。第1ドアが、前記第1出入口を開閉するよう構成されている。前記第2化粧室ユニットは、前記内部キャビンの出口経路に接続する第2出入口を含む。第2ドアが、前記第2出入口を開閉するよう構成されている。
少なくとも1つの例において、前記第1化粧室ユニットは、第1長さを有し、前記第2化粧室ユニットは、第2長さを有する。前記第1長さは、前記第2長さよりも長い。
少なくとも1つの例において、前記化粧室システムはまた、前記内部チャンバにおいて仕切り壁を含む。前記仕切り壁は、前記第1化粧室ユニットと前記第2化粧室ユニットとを分離する。少なくとも1つの例において、前記仕切り壁は、閉位置と開位置との間で移動可能であり、前記閉位置においては、前記内部チャンバが前記第1化粧室ユニットと前記第2化粧室ユニットとに分離され、前記開位置においては、前記内部チャンバが、面積の広い拡張された単一の化粧室スペースを提供する。
前記第1化粧室ユニットは、第1シンク、第1便器、及び/又は小便器を含む。前記第2化粧室ユニットは、第2シンク及び第2便器を含む。
一例において、前記化粧室システムはまた、前記第1化粧室ユニット又は前記第2化粧室ユニットのうちの一方に対して可動に結合されたバリアを含む。前記バリアは、展開位置と退避位置との間で移動可能である。前記バリアは、前記展開位置において、前記ビークルの出口ドアの正面に配置される。前記バリアが前記退避位置にあるとき、前記出口ドアは、前記内部キャビン内から視認可能である。前記バリアは、当該バリアを前記展開位置と前記退避位置との間で動かすために掴まれるハンドルを含みうる。前記バリアは、前記第1化粧室ユニット又は前記第2化粧室ユニットのうちの一方又は両方の位置を示す標識を含みうる。
少なくとも1つの例において、前記化粧室システムはまた、前記第1化粧室ユニット又は前記第2化粧室ユニットのうちの一方又は両方の外壁から外方に延びる収納コンパートメントを含む。前記収納コンパートメントは、前記内部チャンバに接続する内部収納空間を画定している。例えば、前記収納コンパートメントは、荷物棚アセンブリの少なくとも一部である。他の例として、前記収納コンパートメントは、荷物棚アセンブリに接続されたエンドキャップの少なくとも一部である。
前記収納コンパートメントと前記内部チャンバとの間には、収納アクセス扉が設けられてもよい。前記収納アクセス扉は、開位置と閉位置との間で移動するよう構成されている。前記収納アクセス扉が前記開位置にあるとき、前記内部収納空間は前記内部チャンバに対して開放される。前記収納アクセス扉が前記閉位置にあるとき、前記内部収納空間は前記内部チャンバに対して閉鎖される。少なくとも1つの例において、前記収納コンパートメントは、前記内部チャンバに直接接続しているが、前記内部チャンバ内には設けられていない。
前記内部収納空間は、アクセス開口部によって、前記内部チャンバに接続されている。前記アクセス開口部は、前記外壁を貫通して形成されうる。
前記収納コンパートメントは、前記内部収納空間に照明アセンブリを含みうる。例えば、前記照明アセンブリは、前記収納コンパートメントの収納アクセス扉に機能的に結合される。前記照明アセンブリは、前記収納アクセス扉が開いているときに作動して前記内部収納空間を照らすよう構成される。また、前記照明アセンブリは、前記収納アクセス扉が閉じているときに動作を停止するよう構成されている。
少なくとも1つの例において、前記化粧室システムはまた、前記第1化粧室ユニット及び前記第2化粧室ユニットに共通する格納庫を含む。例えば、前記格納庫は、前記第1化粧室ユニットと前記第2化粧室ユニットとを分離する仕切り壁を貫通している。
少なくとも1つの例において、前記格納庫は、前記第1化粧室ユニット内の第1内側端壁と、前壁と、後壁と、底面と、上側カウンタと、前記第1内側端壁とは反対側の第2内側端壁と、を含む。前記第2内側端壁は、前記第2化粧室ユニット内に設けられている。前記第1内側端壁、前記前壁、前記後壁、前記底面、前記上側カウンタ、及び前記第2内側端壁は、前記格納庫の格納チャンバを画定している。前記格納庫内には、ごみ容器が収容される。
少なくとも1つの例において、前記格納庫はまた、前記第1化粧室ユニット又は前記第2化粧室ユニットのうちの一方にアクセス扉を含む。前記アクセス扉は、開位置と閉位置との間で移動可能である。前記アクセス扉が前記開位置にあるときに、前記格納庫は露出される。前記アクセス扉が前記閉位置にあるときに、前記格納庫は閉鎖される。
少なくとも1つの例において、前記化粧室システムはまた、前記第1化粧室ユニットにおいて第1ごみ開口部を含む。前記第1ごみ開口部は、前記格納庫の格納チャンバに繋がっている。前記第2化粧室ユニットには第2ごみ開口部が設けられている。前記第2ごみ開口部は、前記格納庫の前記格納チャンバに繋がっている。さらなる例として、前記第1ごみ開口部には第1ごみダクトが接続されており、前記第2ごみ開口部には第2ごみダクトが接続されている。
本開示のいくつかの実施例においては、ビークルの内部キャビン内に化粧室システムを形成するための方法が提供される。上記方法は、内部チャンバを画定する筐体を用意することと、前記内部チャンバ内に第1化粧室ユニットを形成することと、前記内部チャンバ内に第2化粧室を形成することと、を含む。前記第1化粧室ユニットは、前記第2化粧室ユニットに隣接している。
本開示のいくつかの実施例においては、本明細書で説明するように、通路及び出口経路を有する内部キャビンと、当該内部キャビン内の化粧室システムと、を含むビークルが提供される。
本開示のいくつかの実施例においては、ビークルの内部キャビンにおける化粧室が提供される。上記化粧室は、1つ以上の外壁で画定される内部チャンバと、少なくとも1つの外壁から外方に延びる収納コンパートメントと、を含む。前記収納コンパートメントは、前記内部チャンバに接続する内部収納空間を画定している。前記化粧室は、化粧室システムのうちの少なくとも1つの化粧室ユニットであってもよい。
一例として、前記収納コンパートメントは、荷物棚アセンブリの少なくとも一部である。他の例として、前記収納コンパートメントは、荷物棚アセンブリに接続されたエンドキャップの少なくとも一部である。
前記化粧室はまた、前記収納コンパートメントと前記内部チャンバとの間に設けられた収納アクセス扉を含みうる。前記収納アクセス扉は、開位置と閉位置との間で移動するよう構成されている。前記収納アクセス扉が前記開位置にあるとき、前記内部収納空間は前記内部チャンバに対して開放される。前記収納アクセス扉が前記閉位置にあるとき、前記内部収納空間は前記内部チャンバに対して閉鎖される。
少なくとも1つの例において、前記収納コンパートメントは、前記内部チャンバに直接接続しているが、前記内部チャンバ内には設けられていない。
一例として、前記内部収納空間は、アクセス開口部によって、前記内部チャンバに接続されている。前記アクセス開口部は、前記1つ以上の外壁を貫通して形成される。
前記収納コンパートメントは、前記内部収納空間に照明アセンブリを含みうる。前記照明アセンブリは、前記収納コンパートメントの収納アクセス扉に機能的に結合される。前記照明アセンブリは、前記収納アクセス扉が開いているときに作動して前記内部収納空間を照らすよう構成される。また、前記照明アセンブリは、前記収納アクセス扉が閉じているときに動作を停止するよう構成されている。
本開示のいくつかの実施例においては、ビークルの内部キャビン内に化粧室を形成するための方法が提供される。上記方法は、1つ以上の外壁によって前記化粧室の内部チャンバを画定することと、前記外壁の少なくとも1つから外方に収納コンパートメントを延在させることと、前記内部チャンバに前記収納コンパートメントの内部収納空間を接続することと、を含む。
本開示のいくつかの実施例においては、本明細書で説明するように、内部キャビンと、内部キャビン内の化粧室と、を含むビークルが提供される。
本開示のいくつかの実施例においては、ビークルの内部キャビンにおける化粧室システムが提供される。前記化粧室システムは、第1化粧室ユニットと、当該第1化粧室ユニットに隣接する第2化粧室と、当該第1化粧室ユニット及び当該第2化粧室ユニットに共通する格納庫と、を含む。
少なくとも1つの例において、前記格納庫は、前記第1化粧室ユニットと前記第2化粧室ユニットとを分離する仕切り壁を貫通している。
一例として、前記格納庫は、前記第1化粧室ユニット内の第1内側端壁と、前壁と、後壁と、底面と、上側カウンタと、前記第1内側端壁とは反対側の第2内側端壁と、を含む。前記第2内側端壁は、前記第2化粧室ユニット内に設けられている。前記第1内側端壁、前記前壁、前記後壁、前記底面、前記上側カウンタ、及び前記第2内側端壁は、前記格納庫の格納チャンバを画定している。前記格納庫内には、ごみ容器が収容される。
少なくとも1つの例において、前記格納庫は、前記第1化粧室ユニット又は前記第2化粧室ユニットのうちの一方にアクセス扉を含む。前記アクセス扉は、開位置と閉位置との間で移動可能である。前記アクセス扉が前記開位置にあるときに、前記格納庫は露出される。前記アクセス扉が前記閉位置にあるときに、前記格納庫は閉鎖される。
少なくとも1つの例において、前記第1化粧室ユニットには第1ごみ開口部が設けられている。前記第1ごみ開口部は、前記格納庫の格納チャンバに繋がっている。前記第2化粧室ユニットには第2ごみ開口部が設けられている。前記第2ごみ開口部は、前記格納庫の前記格納チャンバに繋がっている。さらなる例として、前記第1ごみ開口部には第1ごみダクトが接続されており、前記第2ごみ開口部には第2ごみダクトが接続されている。
本開示のいくつかの実施例においては、ビークルの内部キャビン内に化粧室システムを形成するための方法が提供される。上記方法は、第1化粧室ユニット、及び当該第1化粧室ユニットに隣接する第2化粧室ユニットに共通する格納庫を設けることを含む。
本開示のいくつかの実施例においては、本明細書で説明するように、格納庫を含むビークルが提供される。
航空機を示す斜視正面図である。 航空機の内部キャビンを示す上面図である。 航空機の内部キャビンを示す上面図である。 航空機の内部キャビンを示す斜視内観図である。 航空機の内部キャビン内の化粧室を示す斜視内観図である。 内部キャビン内の化粧室システムを示す上面図である。 内部キャビン内の化粧室システムを示す上面図である。 内部キャビン内の化粧室システムを示す上面図である。 内部キャビン内の化粧室システムを示す上面図である。 出口ドアに近接する化粧室システムを示す斜視図である。 展開位置にあるバリアを示す正面図である。 頭上荷物棚アセンブリの列に接続された化粧室を示す斜視図である。 化粧室から外方に延びる収納コンパートメントを示す斜視図である。 第2化粧室に接続する第1化粧室のための格納庫を示す斜視内観図である。 第1化粧室及び第2化粧室に共通する格納庫を簡易的に示す正面図である。 第1化粧室及び第2化粧室に共通する格納庫を簡易的に示す正面図である。 ビークルの内部キャビン内に化粧室システムを形成するための方法を示すフロー図である。 ビークルの内部キャビン内に化粧室を形成するための方法を示すフロー図である。 ビークルの内部キャビン内に化粧室を形成するための方法を示すブロック図である。 内部キャビン内の化粧室システムを示す上面図である。
上述した発明の概要、及び以下に示す特定の実施例についての詳細な説明は、添付の図面を参照しながら読むと、より理解が深まるであろう。本明細書において、単数形で記載されている要素又はステップは、複数の要素又はステップを必ずしも排除するものではない。さらに、「一実施例」に言及することは、記載の特徴を盛り込んだ別の実施例の存在を排除することを意図するものではない。さらに、特に明記されていない限り、特定の性質を有する1つの要素又は複数の要素を「備える」又は「有する」実施例は、その性質を有さない別の要素を追加的に含んでもよい。
本開示のいくつかの実施例においては、単一の共通モニュメントなどの、共通の筐体内に2つの化粧室ユニットを含む化粧室システムが提供される。化粧室ユニットは、単一の3席アセンブリユニットのみと置き換わるように配置される。少なくとも1つの例において、化粧室システムは、座席の列の端部、及び出口の近くに配置される。化粧室システムにより、航空機運航業者は、エリア内に4つの化粧室(化粧室システム毎に2つの化粧室)を有することが可能になり、また、民間航空機における従来の化粧室と比較して、18もの乗客席を保持することが可能になる。このように、本開示の実施例においては、航空機運航業者が、内部キャビンにおいて収益を生み出す乗客席の数を維持したり、増やしたりすることが可能な化粧室システムが提供される。
図1は、本開示の一実施例による航空機10を示す斜視正面図である。航空機10は、例えば、エンジン14を備えた推進システム12を含む。任意ではあるが、推進システム12は、図示例よりも多い数のエンジン14を含んでもよい。エンジン14は、航空機10の翼16に搭載される。他の例においては、エンジン14は、胴体18及び/又は尾部20に搭載されてもよい。尾部20は、水平安定板22及び垂直安定板24を支持することもできる。
航空機10の胴体18は、内部キャビン30を画定しており、この内部キャビンは、フライトデッキ又はコックピット、1つ以上の作業セクション(例えば、ギャレーや持ち込み手荷物エリア)、1つ以上の乗客セクション(例えば、ファーストクラスセクション、ビジネスクラスセクション、及びコーチセクション)、及び/又は1つ以上の化粧室などを含む。本明細書で説明するように、内部キャビン30は、1つ以上の化粧室システム、化粧室ユニット、又は化粧室を含む。
航空機に代えて、本開示の実施例は、自動車、バス、機関車、列車、船舶などの様々な他のビークルと共に使用することができる。さらに、本開示の実施例は、商業用又は住宅用の建物などの固定構造体に対して使用してもよい。
図2Aは、本開示の一実施例による、航空機の内部キャビン30を示す上面図である。内部キャビン30は、図1に示す胴体18などの、航空機の胴体32の内部に設けられてもよい。1つ以上の例において、内部キャビン30は、1つ以上の胴体壁によって画定されている。内部キャビン30は、前方セクション33、ファーストクラスセクション34、ビジネスクラスセクション36、前方ギャレーステーション38、拡張エコノミーセクション40、標準エコノミーセクション42、及び後方セクション44などの複数のセクションを含み、これらは、複数の化粧室及びギャレーステーションを含みうる。なお、内部キャビン30は、図示例よりも多いか、或いは少ない数のセクションを含んでもよい。1つ以上の例において、内部キャビン30は、ファーストクラスセクションを含まず、図示例よりも多いか、或いは少ない数のギャレーステーションを含む場合もある。これらのセクションの各々は、キャビン区分けエリア46によって区切られており、当該エリアは、通路48間にクラス仕切りアセンブリを含み得る。
図2Aに示すように、内部キャビン30は、後方セクション44に繋がる2つの通路50及び52を含む。任意ではあるが、内部キャビン30は、図示例よりも少ない数又は多い数の通路を含んでもよい。1つ以上の例において、内部キャビン30は、当該内部キャビン30の中央を通って後方セクション44に繋がる単一の通路を含んでもよい。
通路48、50、及び52は、出口経路又はドア通路60まで延びている。出口経路60の両端には出口ドア62が配置されている。出口経路60は、通路48、50、及び52に直交していてもよい。内部キャビン30は、図示例とは異なる複数の位置に、より多くの出口経路60を含んでもよい。本明細書で説明するように、化粧室システムは、通路48、50、52と出口経路60との交点、又はこれらの交点に近接して設けられてもよい。
図2Bは、本開示の一実施例による、航空機の内部キャビン80を示す上面図である。内部キャビン80は、図1に示す内部キャビン30の一例である。内部キャビン80は、航空機の胴体81の内部に設けられてもよい。1つ以上の例において、内部キャビン80は、1つ以上の胴体壁によって画定されている。内部キャビン80は、乗客座席83を有するメインキャビン82、及びメインキャビン82の後側の後方セクション85などの複数のセクションを含む。なお、内部キャビン80は、図示例よりも多いか、或いは少ない数のセクションを含んでもよい。
内部キャビン80は、後方セクション85に繋がる単一の通路84を含みうる。単一の通路84は、後方セクション85に繋がる内部キャビン80の中央を通って延びていてもよい。例えば、単一の通路84は、内部キャビン80の中央長手方向の平面と同軸上に整列していてもよい。
通路84は、出口経路又はドア通路90まで延びている。出口経路90の両端には出口ドア92が配置されている。出口経路90は、通路84に直交していてもよい。内部キャビン80は、図示した数よりも多くの出口経路を含んでもよい。本明細書で説明するように、化粧室システムは、通路84と1つ以上の出口経路90との交点、又はこれらの交点に近接して設けられてもよい。
図3は、本開示の一実施例による、航空機の内部キャビン100を示す斜視内観図である。内部キャビン100は、図1に示す内部キャビン30の一例である。内部キャビン100は、天井104に繋がる機外側壁102を含む。機外側壁102には窓106が形成されている。フロア108は、座席110の列を支持する。図3に示すように、列112は、通路113の両側にそれぞれ2つの座席110を含みうる。なお、列112は、図示例より多いか、或いは少ない数の座席110を含んでもよい。これに加えて、内部キャビン100は、図示例よりも多い数の通路を含んでもよい。
通路113の両側において、機外側壁102と天井104との間には、乗客サービスユニット(PSU)114が固定されている。PSU114は、内部キャビン100の前方端と後方端との間に散在している。例えば、列112における各座席110の上方に1つのPSU114が設けられてもよい。各PSU114は、列112内の各座席110(又は、座席グループ)の上方にハウジング116を含み、当該ハウジングは、概して、通気口と、読書灯と、酸素バッグ投下パネルと、乗務員呼出ボタンと、他の類似した制御部とを含む。
頭上荷物棚アセンブリ118は、通路113の両側において、PSU114の上方及び機内側で天井104及び/又は機外側壁102に固定されている。頭上荷物棚アセンブリ118は、座席110の上方に固定されている。頭上荷物棚アセンブリ118は、内部キャビン100の前方端と後方端との間に延在している。各荷物棚アセンブリ118は、ストロングバック(図3では視界から隠れている)に枢動可能に固定された枢動容器/ボックス120を含みうる。頭上荷物棚アセンブリ118は、PSU114の下面よりも上方且つ機内側に設けられてもよい。頭上荷物棚アセンブリ118は、例えば、乗客の手荷物及び私物を受容するために、枢動して開くよう構成されている。
本明細書において、「機外側(outboard)」なる用語は、他のコンポーネントと比較して、内部キャビン100の中央長手面122から遠い位置を意味する。また、「機内側(inboard)」なる用語は、他のコンポーネントと比較して、内部キャビン100の中央長手面122に近い位置を意味する。例えば、PSU114の下面は、荷物棚アセンブリ118に対して機外側に配置されている。
図4は、本明細書で説明する内部キャビンのうちのいずれかなどの、ビークルの内部キャビン内の化粧室130を示す斜視内観図である。化粧室130は、図1に示す航空機10の内部キャビン内などの、密閉された空間、モニュメント、又は部屋の一例である。上述したように、化粧室130は、航空機に搭載されてもよい。任意ではあるが、化粧室130は、他の様々なビークルに搭載されてもよい。他の例において、化粧室130は、商用又は居住用の建物などの固定構造体内に設けられてもよい。化粧室130は、便器132(及び/又は小便器)、キャビネット134、及びシンク136又は洗面台を支持するベースフロア131を含む。化粧室130の配置は、図示例とは異なっていてもよい。化粧室130は、図示例よりも多いか、或いは少ない数のコンポーネントを含んでもよい。
図5は、本開示の一実施例による、内部キャビン152内の化粧室システム150を示す上面図である。化粧室システム150は、図1~図3を参照しつつ説明した内部キャビンなどの、本明細書で説明した内部キャビンのいずれかにおいて使用可能である。
化粧室システム150は、第2化粧室ユニット158に隣接する第1化粧室ユニット156を含む単一の筐体154(例えば、モニュメント)を含む。すなわち、化粧室システム150は、単一のモニュメントである。第1化粧室ユニット156及び第2化粧室ユニット158は、通路160に沿って縦方向に配置されるのではなく、内部キャビン152の一部を横切って横方向に配置される。すなわち、第1化粧室ユニット156及び第2化粧室ユニット158は、内部キャビン152の長さに沿った縦並び(end-to-end)ではなく、内部キャビン152の一部を横切って横並び(side-to-side)で配置されている。この態様において、化粧室システム150は、長い縦方向部分(例えば、(第1化粧室ユニット156及び第2化粧室ユニット158が縦並びであると仮定した場合の)2つの縦方向エリア)ではなく、内部キャビン152においてより短い縦方向部分(例えば、単一の縦方向エリア162)に延在しており、これによって、他のモニュメント(例えば、ギャレー)などの他のコンポーネントや、航空機運航業者に収益をもたらす追加の乗客席(例えば、3席アセンブリ)のためのスペースを空けることができる。
化粧室システム150は、3つの乗客席を有する単一の座席アセンブリのみと置き換わる一方で、第1化粧室ユニット156及び第2化粧室ユニット158などの2つの化粧室ユニットを提供する。第1及び第2の化粧室ユニット156及び158の横並びの構成により、(縦並びで配置される化粧室とは対照的に)、例えば、乗客席の追加を可能にする一方で、複数の化粧室ユニットを提供することができる。少なくとも1つの例において、化粧室システム150は、3席ユニットである乗客席アセンブリのスペース内に複数の化粧室ユニットを提供する。
第1化粧室ユニット156は機内側化粧室ユニットであり、第2化粧室ユニット158は、機外側化粧室ユニットである。なお、「第1」及び「第2」なる用語は、単に標識として用いられているに過ぎない。第1化粧室ユニットは第2化粧室ユニットであってもよいし、その逆であってもよい。
化粧室システム150を画定する単一の筐体(例えば、モニュメント)154は、通路160に面する機内側壁166(すなわち、システム機内側壁)に接続する第1端壁164(すなわち、第1システム端壁)を含む。機内側壁166は、第1端壁164とは反対側の第2端壁168(すなわち、第2システム端壁)に接続している。第2端壁168は、通路160に接続する出口経路170側を向いている。少なくとも1つの例において、第2端壁168は、第1端壁164に対して平行(且つ、機内側壁166に対して垂直)な第1壁セグメント172を含む。第1壁セグメント172は、傾斜壁セグメント174に接続しており、当該傾斜壁セグメントは、第1端壁164に向かって、且つ、当該第1端壁164及び第2端壁168に接続する機外側壁176(すなわち、システム機外側壁)に向かって傾斜している。傾斜壁セグメント174は、機内側壁166及び機外側壁178に対して平行な移行壁セグメント176に接続する。移行壁セグメント178は、第2壁セグメント180に接続しており、当該第2壁セグメント180は、第1端壁164に対して平行であり、且つ機外側壁176に対して垂直である。任意ではあるが、傾斜壁セグメント174は、移行壁セグメント178を介さずに第2壁セグメント180に直接接続していてもよい。第2壁セグメント180は、機外側壁178に接続する。
少なくとも1つの例において、機外側壁176は、図3に示す機外側壁102などの、内部キャビン152の機外側壁の一部である。すなわち、機外側壁102は、内部キャビン152を部分的に画定している。内部キャビン152の機外側壁の一部を使用して機外側壁176を形成することにより、化粧室システム150内のスペースを増やすことができる。少なくとも1つの他の例において、機外側壁176は、内部キャビン152の機外側壁に接触又は近接する別個の壁である。
第1端壁164、機内側壁166、第2端壁168、及び機外側壁176は、筐体154(及びモニュメント155)の外周を画定するとともに、化粧室システム150の内部チャンバ182を画定している。すなわち、筐体154は、内部チャンバ182を画定している。筐体154は、内部キャビン152内に配置されている。筐体154は、内部キャビン152ではない。例えば、内部キャビンは、複数の化粧室を含みうる。ただし、内部キャビン152は、筐体154を含んでおり、当該筐体154は、その内部チャンバ182内に第1化粧室ユニット156と第2化粧室ユニット158とを含む(これは、2つの異なる化粧室が互いに接触している場合とは対照的である)。筐体154は、内部チャンバ182において、第1化粧室ユニット156と第2化粧室ユニット158とを含む。第1化粧室ユニット156及び第2化粧室ユニット158は、内部チャンバ182内に配置されている。
第1化粧室ユニット156は、通路160に接続する出入口184を含む。第1端壁164及び/又は機内側壁166には、ドア186が可動に結合されている。ドア186は、通路160に面しており、出入口184が通路160に対して閉鎖されている閉位置と、出入口184が通路160に対して開放されている開位置との間で移動可能に構成されている。ドア186が開位置にあるとき、人は、出入口184を通って通路160と第1化粧室ユニット156との間を通過することができる。
第2化粧室ユニット158は、出口経路170に接続する出入口188を含む。第2端壁168(例えば、第2壁セグメント180及び/又は機外側壁176)には、ドア190が可動に結合されている。ドア190は、出口経路170に面しており、出入口188が出口経路170に対して閉鎖されている閉位置と、出入口188が出口経路170に対して開放されている開位置との間で移動可能に構成されている。ドア190が開位置にあるとき、人は、出入口188を通って出口経路170と第2化粧室ユニット158との間を通過することができる。
少なくとも1つの例において、第1化粧室ユニット156の長さ192は、第2化粧室ユニット158の長さ194よりも長い。例えば、第1化粧室ユニット156は、第2化粧室ユニット158と比較して、通路160の縦方向の長さに沿ってより長く延在している。したがって、第2化粧室ユニット158の出入口188を含む第2壁セグメント180は、第1壁セグメント172と比較して、さらに第1端壁164に向かって凹んでいてもよい。
内部チャンバ182には仕切り壁196が設けられており、第1端壁164と第2端壁168との間に延在している。仕切り壁196は、第1化粧室ユニット156と第2化粧室ユニット158とを分離している。仕切り壁196は、第1端壁174に対して垂直な第1仕切りセグメント198を含みうる。第1仕切りセグメント198は、機内側壁166及び第1壁セグメント172に向かって傾斜した傾斜仕切りセグメント200に接続している。傾斜仕切りセグメント200は、第1仕切りセグメント198に平行な第2仕切りセグメント202に接続している。第2仕切りセグメント202は、移行壁セグメント178、及び/又は第2端壁168の他の部分に接続していてもよい。
少なくとも1つの例において、第1化粧室ユニット156は、機内側壁166と、第1壁セグメント172と、傾斜壁セグメント174と、移行壁セグメント178と、仕切り壁196の第1面204と、第1端壁164の機内側セグメント165(すなわち、仕切り壁196から機内側の部分)との間に画定されている。第2化粧室ユニット158は、機外側壁176と、第1端壁164の機外側セグメント167(すなわち、仕切り壁196から機外側の部分)と、仕切り壁196の第2面206(第1面204とは反対側の面)と、第2端壁168の第2壁セグメント180との間に画定されている。
第1化粧室ユニット156は、第1シンク208と第1便器210とを含み、当該第1便器210の前方には、第1立ちスペース212が設けられている。第1シンク208は、コーナー209に配置されるか、或いはこれに近接していてもよく、当該コーナーは、仕切り壁196の第1面204、及び第1端壁164の機内側セグメント165によって画定されている。第1便器210は、コーナー211に配置されるか、或いはこれに近接していてもよく、当該コーナーは、機内側壁166及び第2端壁168によって画定されている。本明細書で使用される「便器」なる用語は、標準便器又は小便器のうちの1つ又は両方を指す。
第2化粧室ユニット158は、第2シンク214と第2便器216とを含み、当該第2便器216の前方には、第2立ちスペース218が設けられている。第2シンク214は、コーナー213に配置されるか、或いはこれに近接していてもよく、当該コーナーは、仕切り壁196の第2面206、及び第2端壁168の第2壁セグメント180によって画定されている。第2便器216は、コーナー215に配置されるか、或いはこれに近接していてもよく、当該コーナーは、機外側壁176、及び第1端壁164の機外側セグメント167によって画定されている。
図5に示す第1化粧室ユニット156及び第2化粧室ユニット158のシンク及び便器の構成は、単なる例示にすぎない。シンク及び便器は、図示例とは異なる様々なエリアに設けることができる。
少なくとも1つの例において、出入口188の前方などの、第2端壁168の第2壁セグメント180の前方には、客室乗務員アシストスペース220が設けられている。客室乗務員アシストスペース220は、出口経路170の端にある出口ドアに近接していてもよい。客室乗務員アシストスペース220は、客室乗務員が、出口経路170に出入りする人をアシストするために立つことが可能な開放エリアである。第2化粧室ユニット158は、例えば、規制機関(例えば、米国連邦航空局)によって要求される、客室乗務員アシストスペースのための規定要求エリア(例えば、12インチ×20インチのエリア)を維持するようサイズ決め及び構成される。傾斜壁セグメント174は、内部キャビン152から出るときには出口ドアの方に、また、内部キャビン152へ入るときには通路160の方に、人を案内及び誘導する出口フローディレクタ(egress flow director)を形成していてもよい。
図6は、本開示の一実施例による、内部キャビン152内の化粧室システム150を示す上面図である。この例において、第1化粧室ユニット156の第1シンク208は、第1端壁164と第2端壁168との間の中間位置における仕切り壁196の第1面204に結合されており、第2シンク214は、機外側壁176に結合されている。図6に示す第1化粧室ユニット156及び第2化粧室ユニット158のシンク及び便器の構成は、単なる例示にすぎない。シンク及び便器は、図示例とは異なる様々なエリアに設けることができる。
図7は、本開示の一実施例による、内部キャビン152内の化粧室システム150を示す上面図である。図7に示す化粧室システム150は、仕切り壁196が、閉位置と開位置との間で移動可能に構成されており、閉位置においては、内部チャンバ182が分離されて第1化粧室ユニット156及び第2化粧室ユニット158が画定され、開位置においては、内部チャンバ182が面積の広い拡張された単一の化粧室スペースを提供し、移動能力の限られた人が容易且つ快適にアクセスできるようになっている。この構成を除いては、図7に示す化粧室システムは、図5に示す化粧室システムと同様である。第1シンク208、第1便器210、第2シンク214、及び第2便器216は、仕切り壁196の可動部分に接続されなくてもよい。例えば、仕切り壁196は、ヒンジ232を介して互いに結合された複数の折り畳み式セグメント230を含み、このヒンジにより、仕切り壁196を折り畳んで第1端壁166及び第2端壁168の一方又は両方から切り離すことができる。この態様において、仕切り壁196は、折り重ね可能又は折り畳み可能である。折り畳まれた状態の仕切り壁196は、内部壁に固定してもよいし、取り外して化粧室システム150内に保管するか、或いは内部キャビン152の他の場所に保管してもよい。他の例として、仕切り壁196は、開位置と閉位置との間で伸縮するよう構成されてもよい。他の例として、仕切り壁196は、開位置と閉位置との間でスライドするよう構成されてもよい。他の例として、仕切り壁196は、消音要素を含むカーテン又はドレープであってもよい。つまり、仕切り壁196は、当該仕切り壁196を開位置と閉位置との間で移動させるために動くよう構成されたセグメントを有する可動壁であってもよい。
図8は、本開示の一実施例による、内部キャビン152内の化粧室システム150を示す上面図である。図8に示す化粧室システム150は、図7に関連して説明したように、仕切り壁196が、閉位置と開位置との間で移動可能に構成されており、閉位置においては、内部チャンバ182が分離されて第1化粧室ユニット156及び第2化粧室ユニット158が画定され、開位置においては、内部チャンバ182が面積の広い拡張された単一の化粧室スペースを提供し、移動能力の限られた人が容易且つ快適にアクセスできるようになっている。この構成を除いては、図8に示す化粧室システムは、図6に示す化粧室システムと同様である。
図19は、本開示の一実施例による、内部キャビン内の化粧室システム150を示す上面図である。この例において、化粧室システム150は、1つ以上のスライド式又は伸縮式セグメント197を有する仕切り壁196を含む。
図5~図8、及び図19を参照すると、化粧室システム150においては、3つの乗客席の空間に2つの化粧室ユニットを配置することが可能である。従来の化粧室は、乗客席よりも縦方向に約20%~30%多くスペースをとるため、2つの化粧室を設置する場合、6個から12個の乗客席を取り外すことになる。従来の化粧室の面積は、10.8~13.4平方フィートの範囲である。これに対して、本明細書で説明する化粧室システム150は、例えば面積が13平方フィートの範囲内で2つの化粧室ユニットを提供しており、これは、例えば、3つの乗客席からなる単一アセンブリの面積(60インチ×32インチ)と同一又は同様の面積である。
少なくとも1つの例において、化粧室システム150は、出口に近接する座席の列の端部に配置される。第2(又は、機外側)化粧室ユニット158は、緊急避難時に客室乗務員によって使用される保存スペースに続く横方向出口通路などの、出口経路170に対して開放している(化粧室は、この危機的な状況下では使用されない)。第1(又は、機内側)化粧室ユニット156は、通路160に対して、或いは代替的には同じ出口経路170に対して開放している。1つの選択肢として、第1化粧室ユニット156は、客室乗務員アシストスペース220よりも機内側にあるため、当該第1化粧室ユニット156は、第2化粧室ユニット158よりも縦方向に長く延在していてもよい。
図9は、本開示の一実施例による、航空機の出口ドアなどの、出口ドア260に近接する化粧室システム150を示す斜視図である。出口ドア260は、出口経路170の端部に設けられている。1つの選択肢として、化粧室システム150は、第2化粧室ユニット158に対して可動に結合された可動式のバリア262を含んでもよい。バリア262は、当該バリア262が出口ドア260の正面に配置される、図9に示すような展開位置と、出口ドア260が内部キャビン152内から見える退避位置との間で移動可能に構成されたパネル、壁、スクリーン、ドア、カーテンなどであってもよい。
バリア262は、ヒンジ、又は、スライド及びトラック(slides and tracks)などを介して、第2化粧室ユニット158、化粧室システム150の他の部分、又は内部キャビンの一部に可動に結合することができる。例えば、バリア262は、例えば1つ以上のヒンジを中心として、展開位置と退避位置との間を枢動するよう構成される。他の例として、バリア262は、展開位置と退避位置との間を摺動するよう構成されている。他の例として、バリア262は、展開位置と退避位置との間で展開したり折り畳まれたりするよう構成されている。
乗客が内部キャビン152に出入りするとき、例えば、開位置の出口ドア260を通って出口経路170に入るとき、バリア262は退避位置にある。飛行中、バリア262は、図9に示すように、展開位置に移動される。展開位置において、バリア262は、出口ドア260、又は少なくともその一部(例えば、ハンドル264)を隠すことにより、出口ドア260を触らせないようにするとともに、特定の個人に対して、ハンドル264を不注意に掴むリスクがないことを保証することができる。
図10は、本開示の一実施例による、展開位置にあるバリア262を示す正面図である。バリア262は、当該バリア262を展開位置と退避位置との間で動かすために掴むことが可能なハンドル270を含みうる。バリア262はまた、第2化粧室ユニット158(図9に示す)の位置を示す標識272を含みうる。これは、特に、第2化粧室ユニット158のドアが、第1化粧室ユニット156の拡張部分によって見えなくなる可能性があるためである。標識272は、バリア262に塗装又は印刷することができる。他の例として、標識272は、デカール(decal)であってもよい。他の例として、標識272は、バリア262に取り付けられたプレート又はパネルであってもよい。他の例として、標識272は、1つ以上の照明アセンブリなどによって照らされてもよい。
バリア262は、本明細書で説明する化粧室システム150のいずれにも使用することができる。任意ではあるが、化粧室システム150は、バリア262を含まなくてもよい。
図11は、本開示の一実施例による、頭上荷物棚アセンブリ304(例えば、図3に示す頭上荷物棚アセンブリ118)の列302に接続された化粧室300を示す斜視図である。化粧室300は、本明細書で説明する化粧室システム150であってもよい。例えば、化粧室300は、図5~図9に示すような、第2化粧室ユニット156であってもよい。他の例として、化粧室300は、本明細書で説明する化粧室システム150の一部であるか否かに関わらず、単一ユニットの化粧室であってもよい。
列302の一部は、化粧室300、例えば当該化粧室300の前端又は後端などに直接接続している。例えば、荷物棚アセンブリ304は、化粧室300の上部306などにおいて、当該化粧室300に直接接続していてもよい。他の例として、列302のエンドキャップ308により、荷物棚アセンブリ304を化粧室300に接続してもよい。
エンドキャップ308及び/又は荷物棚アセンブリ304は、頭上に位置するとともに荷物棚アセンブリ304と整列する上側部分などにおいて、化粧室300の外壁312から外方に延びる収納コンパートメント310を形成している。収納コンパートメント310は、化粧室300の内部チャンバ316に接続する内部収納空間314を画定している。内部チャンバ316は、1つ以上の外壁(外壁312を含む)により画定されている。収納コンパートメント310は、上記外壁のうちの1つ以上から外側に延びている。すなわち、収納コンパートメント310は、内部チャンバ316内に設けられていない。このようにすると、化粧室300内に設けられる1つ以上のキャビネットの代わりに収納コンパートメント310を使用することができ、結果として、化粧室300内の空きスペースをさらに確保することができる。
収納コンパートメント310と、化粧室300の内部チャンバ316との間には、可動仕切り又は収納アクセス扉を設けてもよい。収納アクセス扉は、内部収納空間314が内部チャンバ316に対して開放される開位置と、当該内側収納スペースが内部チャンバ316に対して閉鎖される閉位置との間で移動可能である。トイレットペーパーやフェイシャルティッシュなどの各種用品は、化粧室300の内部チャンバ316内ではなく、内部収納空間314に収納してもよい。
図示のように、収納コンパートメント310は、化粧室300の内部チャンバ316に直接接続しているが、内部チャンバ316内には設けられていない。これに代えて、収納コンパートメント310は、化粧室300の内部チャンバ316の外側におけるエンドキャップ308及び/又は荷物棚アセンブリ304の一部であってもよい。収納コンパートメント310の内部収納空間314は、化粧室300の内部チャンバ316内からアクセス可能である。キャビネットスペースをエンドキャップ308及び/又は頭上荷物棚アセンブリ304に凹設することにより、内部チャンバ316において(他の態様では1つ以上のキャビネットで占有されうる)より多くのスペースを形成することができる。一般に、化粧室300に収納コンパートメント310を結合することにより、化粧室300内におけるキャビネットスペースの必要性を低減させることができる。
図12は、本開示の一実施例による、化粧室300から外方に延びる収納コンパートメント310を示す斜視図である。上述したように、収納コンパートメント310は、荷物棚アセンブリに結合されたエンドキャップの少なくとも一部であってもよいし、荷物棚アセンブリの少なくとも一部であってもよい。収納コンパートメント310の内部収納空間314は、アクセス開口部320によって、化粧室300の内部チャンバ316に接続されている。アクセス開口部320は、前壁又は後壁などの、化粧室300の壁322に形成されてもよい。
収納アクセス扉324は、収納コンパートメント310及び/又は壁322に可動に結合される。収納アクセス扉324は、開位置と閉位置との間で移動可能である。収納アクセス扉324は、開位置と閉位置との間で、1つ以上のヒンジを中心として枢動したり、1つ以上のトラック上を摺動したりすることができる。
少なくとも1つの例において、収納コンパートメント310内には、照明アセンブリ326を設けてもよい。照明アセンブリ326は、内部収納空間314を照らすよう構成されている。少なくとも1つの例において、照明アセンブリ326は、例えばスイッチ328を介して、収納アクセス扉324に機能的に結合されている。このように、照明アセンブリ326は、収納アクセス扉324が開いているときに作動して内部収納空間314を照らし、収納アクセス扉324が閉じているときに動作を停止してもよい。
収納コンパートメント310は、本明細書で説明する例のいずれにおいても使用することができる。例えば、収納コンパートメント310は、本明細書で説明する化粧室又は化粧室ユニットのいずれにも接続することができる。
図13は、本開示の一実施例による、第2化粧室304に接続された第1化粧室302のための格納庫300を示す斜視内観図である。化粧室システム301は、第1化粧室302と、第2化粧室304と、当該第1化粧室302及び当該第2化粧室304に共通する(例えば、共有される)格納庫300と、を含む。格納庫300は、格納チャンバ303を画定する。少なくとも1つの例においては、第1化粧室302は、第1化粧室ユニット156であり、第2化粧室304は、第2化粧室ユニット158であり、これらの化粧室ユニットについては、例えば図5~図9を参照しつつ説明している。任意ではあるが、第1化粧室302及び第2化粧室304は、第1化粧室ユニット156及び第2化粧室ユニット304以外であってもよい。
第1化粧室302は、仕切り壁306によって第2化粧室304から分離されている。例えば、仕切り壁306は、図5~図9を参照しつつ説明したような仕切り壁196であってもよい。
第1化粧室302は、(第1キャビネットなどの)第1ハウジング308を含み、第2化粧室310は、(第2キャビネットなどの)第2ハウジング310を含む。格納庫300は、第1化粧室302及び第2化粧室310の両方に共通している。格納庫300は、仕切り壁196を貫通している。
格納庫300は、第1内側端壁312を含み、当該内側端壁は、第1ハウジング308と第2ハウジング310との間に延在する(及び/又は、これらの一部を形成する)前壁314、後壁316、底面318、及び上側カウンタ320に接続している。前壁314、後壁、底面318、及び上側カウンタ320は、第1内側端壁312の反対側の第2内側端壁322に接続している。第1内側端壁312は、第1化粧室302内に設けられており、第2内側端壁322は、第2化粧室304内に設けられている。第1内側端壁312は、第1キャビネットなどの第1ハウジング308の一部であってもよく、第2内側端壁322は、第2キャビネットなどの第2ハウジング310の一部であってもよい。
第1内側端壁312、前壁314、後壁316、底面318、(仕切り壁306を貫通する)上側カウンタ320、及び第2内側端壁322は、格納庫300の格納チャンバ303を画定している。格納庫300は、第1化粧室302及び第2化粧室304に共通している。格納庫300は、第1化粧室302及び第2化粧室304の両方によって共有されている。
格納庫300内には、ごみ容器330が収容される。第1化粧室302などの前壁314には、アクセス扉332が結合されている。例えば、アクセス扉332は、第1化粧室302(又は、任意で第2化粧室304)内の前壁312に可動に結合されている。アクセス扉302は、1つ以上のヒンジや、スライド及びトラックなどを介して、前壁314に可動に結合されている。これによって、アクセス扉302は、格納庫300の格納チャンバ303が露出される開位置と、格納庫300の格納チャンバ303が閉じられる閉位置との間で枢動又は摺動するよう構成されている。アクセス扉302が開位置にあるとき、ごみ容器330を選択的に取り外したり、再配置したりすることができる。
第1化粧室302内の上側カウンタ320には、可動蓋341を有する第1ごみ開口部340が形成されている。第2化粧室302内の上側カウンタ320には、可動蓋343を有する第2ごみ開口部342が形成されている。第1ごみ開口部340及び第2ごみ開口部342は、両方とも、第1化粧室302及び第2化粧室304の両方に共通する格納庫300の格納チャンバ303に繋がっている。このようにして、第1化粧室302及び第2化粧室304内で処分するごみは、第1ごみ開口部340及び第2ごみ開口部320を介して、格納庫300の格納チャンバ303に設けられたごみ容器330に捨てることができる。
少なくとも1つの例において、格納庫300は、内部に火災を封じ込めるよう構成されてもよい。例えば、格納庫300を画定する内壁部分は、難燃性材料で形成されてもよく、壁と閉位置にあるアクセス扉332との間の結合部分は、アクセス扉332が閉じているときに格納庫300内への酸素の流れを制限するために、互いに密封するように係合してもよい。さらに、格納庫300は、第1化粧室302及び第2化粧室304によって共有される、消火器などの消火装置350を保持してもよい。
格納庫300は、第1化粧室302及び第2化粧室304の両方で使用されるごみ容器330を保持することによって、第1化粧室302及び第2化粧室304の両方のためにスペースを節約することができる。このようにして、隣接する第1化粧室302及び第2化粧室304の両方に対して追加のスペースが提供される。格納庫300により、仕切り壁306で分離された隣接する化粧室302及び304から、単一のごみ容器330にアクセスすることができる。
格納庫300は、本明細書で説明する例のいずれとも使用することができる。例えば、格納庫300は、本明細書で説明するような任意の隣接する化粧室又は化粧室ユニットに対して使用することができる。
図14は、本開示の一実施例による、第1化粧室302及び第2化粧室302に共通する格納庫300を簡易的に示す正面図である。格納庫300は、仕切り壁306を貫通しており、格納庫300aの第1部分300aが第1化粧室302内にあり、格納庫300bの第2部分300bが第2化粧室302内に設けられている。
少なくとも1つの例において、ごみ容器330の第1容器部分330aは、第1ごみ開口部340の下側に配置されており、ごみ容器330の第2容器部分330bは、第2ごみ開口部342の下側に配置されている。このように、第1ごみ開口部340及び第2ごみ開口部342を通過するごみは、ごみ容器330の格納チャンバ331に受容される。
図15は、本開示の一実施例による、第1化粧室302及び第2化粧室304に共通する格納庫300を簡易的に示す正面図である。ごみ容器330は、第1ごみ開口部340及び/又は第2ごみ開口部342の真下に配置されていなくてもよい。このため、第1ごみ開口部340に第1ごみダクト350を接続してもよく、第2ごみ開口部342に第2ごみダクト352を接続してもよい。第1ごみダクト350及び第2ごみダクト352は、ごみ容器330の格納チャンバ331に繋がっている。
図16は、ビークルの内部キャビン内に化粧室システムを形成するための方法400を示すフロー図である。方法400は、402において、内部チャンバを画定する筐体を用意することと、404において、前記内部チャンバ内に第1化粧室ユニットを形成することと、406において、前記内部チャンバ内に第2化粧室を形成することと、を含む。前記第1化粧室ユニットは、前記第2化粧室ユニットに隣接している。
少なくとも1つの例において、前記第2化粧室を形成すること406は、前記第2化粧室の機外側壁として、内部キャビンの機外側壁の一部を形成することを含む。
少なくとも1つの例において、前記第1化粧室ユニットを形成すること404は、前記内部キャビンの通路に前記第1化粧室ユニットの第1出入口を接続することを含み、前記第2化粧室ユニットを形成すること406は、前記内部キャビンの出口経路に前記第2化粧室ユニットの第2出入口を接続することを含む。
少なくとも1つの例において、上記方法は、前記内部チャンバ内に仕切り壁を形成し、当該仕切り壁を使用して前記第2化粧室ユニットから前記第1化粧室ユニットを分離することを含む。さらなる例として、上記方法は、前記仕切り壁を閉位置と開位置との間で移動させることを含んでもよく、前記閉位置においては、前記内部チャンバが前記第1化粧室ユニットと前記第2化粧室ユニットとに分離され、前記開位置においては、前記内部チャンバが、面積の広い拡張された単一の化粧室スペースを提供する。
他の例として、上記方法は、前記第1化粧室ユニット又は前記第2化粧室ユニットのうちの一方に対してバリアを可動に結合することと、前記バリアを展開位置と退避位置との間で移動させることと、を含む。前記バリアは、前記展開位置において、前記ビークルの出口ドアの正面に配置される。前記バリアが前記退避位置にあるとき、前記出口ドアは、前記内部キャビン内から視認可能である。
任意ではあるが、上記方法は、408において、前記第1化粧室ユニット又は前記第2化粧室ユニットのうちの一方又は両方の外壁から外方に延びる収納コンパートメントを設けることを含む。前記収納コンパートメントは、前記内部チャンバに接続する内部収納空間を画定している。別の選択肢として、上記方法は、化粧室システム、化粧室、又は化粧室ユニットに関連してステップ408を含み、ステップ402~406を含まない。
任意ではあるが、上記方法は、410において、前記第1化粧室ユニット及び前記第2化粧室ユニットに共通する格納庫を設けることを含む。別の選択肢として、上記方法は、化粧室システム、化粧室、又は化粧室ユニットに関連してステップ410を含み、ステップ402~408を含まない。別の選択肢として、上記方法は、ステップ408及び410を含み、ステップ402~406を含まない。
図17は、ビークルの内部キャビン内に化粧室を形成するための方法500を示すフロー図である。上記方法500は、502において、1つ以上の外壁によって前記化粧室の内部チャンバを画定することと、504において、前記外壁の少なくとも1つから外方に収納コンパートメントを延在させることと、506において、前記内部チャンバに前記収納コンパートメントの内部収納空間を接続することと、を含む。
少なくとも1つの例において、上記方法は、荷物棚アセンブリの少なくとも一部を前記収納コンパートメントとして形成することを含む。別の例として、上記方法は、荷物棚アセンブリに接続されたエンドキャップの少なくとも一部を前記収納コンパートメントとして形成することを含む。
少なくとも1つの例において、上記方法は、前記収納コンパートメントと前記内部チャンバとの間に収納アクセス扉を設けることと、開位置と閉位置との間で前記収納アクセス扉を移動させることと、を含む。前記収納アクセス扉が前記開位置にあるとき、前記内部収納空間は前記内部チャンバに対して開放される。前記収納アクセス扉が前記閉位置にあるとき、前記内部収納空間は前記内部チャンバに対して閉鎖される。
少なくとも1つの例において、前記延在させることは、前記収納コンパートメントを前記内部チャンバに直接接続することを含む。前記収納コンパートメントは、前記内部チャンバ内に設けられていない。
一例として、上記方法は、前記1つ以上の外壁にアクセス開口部を形成することと、当該アクセス開口部を介して前記内部チャンバに前記内部収納空間を接続することと、を含む。
少なくとも1つの例において、上記方法は、前記収納コンパートメントの前記内部収納空間内に照明アセンブリを設けることを含む。さらなる例として、上記方法は、前記収納コンパートメントの収納アクセス扉に前記照明アセンブリを機能接続することと、前記収納アクセス扉が開いているときに、前記照明アセンブリを作動させて前記内部収納空間を照らすことと、前記収納アクセス扉が閉じているときに、前記照明アセンブリの動作を停止させることと、を含む。
図18は、ビークルの内部キャビン内に化粧室システムを形成するための方法600を示すブロック図である。方法600は、602において、第1化粧室ユニット、及び当該第1化粧室ユニットに隣接する第2化粧室ユニットに共通する格納庫を設けることを含む。
少なくとも1つの例において、上記方法は、前記格納庫が前記第1化粧室ユニットと前記第2化粧室ユニットとを分離する仕切り壁を通過するように当該格納庫を延在させることを含む。
少なくとも1つの例において、前記格納庫は、前記第1化粧室ユニット内の第1内側端壁と、前壁と、後壁と、底面と、上側カウンタと、前記第1内側端壁とは反対側の第2内側端壁と、を含む。前記第2内側端壁は、前記第2化粧室ユニット内に設けられている。前記第1内側端壁、前記前壁、前記後壁、前記底面、前記上側カウンタ、及び前記第2内側端壁は、前記格納庫の格納チャンバを画定している。
少なくとも1つの例において、上記方法は、前記格納庫内にごみ容器を収容することを含む。
他の例として、上記方法は、前記第1化粧室ユニット又は前記第2化粧室ユニットのうちの一方にアクセス扉を形成することと、開位置と閉位置との間で前記アクセス扉を移動させることと、を含む。前記アクセス扉が前記開位置にあるときに、前記格納庫は露出される。前記アクセス扉が前記閉位置にあるときに、前記格納庫は閉鎖される。
少なくとも1つの例において、上記方法は、前記第1化粧室ユニットに第1ごみ開口部を形成することを含む。前記第1ごみ開口部は、前記格納庫の格納チャンバに繋がっている。上記方法はまた、前記第2化粧室ユニットに第2ごみ開口部を形成することを含む。前記第2ごみ開口部は、前記格納庫の前記格納チャンバに繋がっている。さらなる例として、上記方法は、前記第1ごみ開口部に第1ごみダクトを接続することと、前記第2ごみ開口部に第2ごみダクトを接続することと、を含む。
一例として、上記方法は、前記内部キャビンにおける単一のモニュメント内に前記第1化粧室ユニット及び前記第2化粧室ユニットを含めることを含む。
一例として、上記方法は、前記内部キャビンの一部を横切って、前記第1化粧室ユニット及び前記第2化粧室ユニットを横並びに設けることを含む。
図1~図18を参照すると、本明細書で説明するように、本開示の実施例においては、ビークルの内部キャビンにおいて、公知の化粧室よりもスペースをとらない化粧室ユニットが提供される。さらに、本開示の実施例においては、移動能力の限られた人が簡単且つ容易にアクセス可能な化粧室ユニットが提供される。また、本開示の実施例においては、ビークルの内部キャビンにおいて追加の座席のためのスペースを減らすことのないマルチユニット化粧室システムが提供される。
本開示の実施例を説明するのに、上、底、下、中央、側方、水平、垂直、前方などの、様々な空間及び方角に関する用語を用いたが、これらの用語は図面に示した向きについて用いたに過ぎない。これらの向きは、逆向きであったり、回転されたり、或いは他の態様で変更されたりしてもよい。その場合には、上側部分が下側部分となることも、その逆もありうる。また、水平方向が垂直方向となることもありうる。
本開示において、ある処理や操作を実行するように「構成された」と規定される構造、限定、或いは要素は、当該処理や操作に適した態様を意図して、構造的に形成され、構成され、適合されたものである。明瞭化のため、また疑義を避けるために付言すると、単に当該処理や操作を実行するように改変されうるに過ぎないものは、当該処理や操作を実行するように「構成された」ものには該当しない。
上述の説明は、すべて例示的であり、限定的に解釈されるべきではない。例えば、上述した実施例(及び/又は、その側面)は、互いに組み合わせて使用することが可能である。さらに、本開示の様々な実施例の範囲を逸脱することなく、これらの教示に特定の状況や材料を適合させるために多くの改変が可能である。本明細書で説明した材料の寸法や種類は、本開示の様々な実施例におけるパラメータを規定するためのものであり、これら実施例は、限定を課すものではなく、単なる例に過ぎない。本開示を検討すれば、当業者には多くの他の実施例が明らかであろう。したがって、本開示の様々な実施例の範囲は、添付の請求の範囲を参照するとともに、これら請求の範囲に認められる均等物の全範囲も併せて参照して決定されるべきである。添付の請求の範囲及び本明細書の詳細な説明において用いられる「含む」及び「であって」などの用語は、それぞれ、「具備する」及び「において」などと意味を同じくする表現として用いられている。さらに、「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、単に標識として用いられており、これらが指す物体に対して数的な要件を課すことを意図するものではない。
本明細書の記載は、例を用いて、ベストモードを含む本開示の様々な実施例を開示するものであり、また、任意の装置又はシステムの作製及び使用、並びに、組み入れられた方法の実行を含む様々な実施例を当業者にとって実施可能にするものである。本開示の様々な実施例について特許を求める範囲は、特許請求の範囲によって規定されるものであり、当業者が想定しうる他の例を含みうる。そのような他の例は、それらが、特許請求の範囲の文言と相違のない構成要素を有する場合、又は、特許請求の範囲の文言に対して非本質的な相違を有するだけの均等の構成要素を含む場合、特許請求の範囲に包含されると考えられるべきである。

Claims (15)

  1. ビークルの内部キャビンにおける化粧室システムであって、
    内部チャンバを画定する筐体と、
    前記内部チャンバにおける第1化粧室ユニットと、
    前記内部チャンバにおける第2化粧室ユニットと、を含み、
    前記第1化粧室ユニットは、前記第2化粧室ユニットに隣接している、化粧室システム。
  2. 前記筐体は、前記内部キャビン内の単一のモニュメントである、請求項1に記載の化粧室システム。
  3. 前記第1化粧室ユニット及び前記第2化粧室ユニットは、前記内部キャビンの一部を横切って横並びで配置されている、請求項1又は2に記載の化粧室システム。
  4. 前記第1化粧室ユニットは、前記内部キャビンにおいて前記第2化粧室ユニットから機内側に設けられており、前記第2化粧室ユニットは、前記内部キャビンにおいて前記第1化粧室ユニットから機外側に設けられている、請求項1~3のいずれかに記載の化粧室システム。
  5. 前記筐体は、
    第1端壁と、
    前記第1端壁に接続するとともに、前記内部キャビンの通路に面する機内側壁と、
    前記機内側壁に接続するとともに、前記第1端壁とは反対側にあり、且つ、前記内部キャビンの出口経路に面する第2端壁と、
    前記第1端壁及び前記第2端壁に接続する機外側壁と、を含む、請求項1~4のいずれかに記載の化粧室システム。
  6. 前記第2端壁は、
    前記第1端壁に平行であって、且つ前記機内側壁に垂直である第1壁セグメントと、
    前記第1端壁及び前記機外側壁に向かって傾斜する傾斜壁セグメントと、
    前記傾斜壁セグメントに接続するとともに、前記機内側壁及び前記機外側壁に対して平行な移行壁セグメントと、
    前記移行壁及び前記機外側壁に接続するとともに、前記第1端壁に平行な第2端壁セグメントと、を含む、請求項5に記載の化粧室システム。
  7. 前記機外側壁は、前記内部キャビンの機外側壁の一部である、請求項5又は6に記載の化粧室システム。
  8. 前記第1化粧室ユニットは、前記内部キャビンの通路に接続する第1出入口を含み、第1ドアが、前記第1出入口を開閉するよう構成されており、前記第2化粧室ユニットは、前記内部キャビンの出口経路に接続する第2出入口を含み、第2ドアが、前記第2出入口を開閉するよう構成されている、請求項1~7のいずれかに記載の化粧室システム。
  9. 前記第1化粧室ユニットは、第1長さを有し、前記第2化粧室ユニットは、第2長さを有し、前記第1長さは、前記第2長さよりも長い、請求項1~8のいずれかに記載の化粧室システム。
  10. 前記内部チャンバにおいて仕切り壁をさらに含み、前記仕切り壁は、前記第1化粧室ユニットと前記第2化粧室ユニットとを分離する、請求項1~9のいずれかに記載の化粧室システム。
  11. 前記仕切り壁は、閉位置と開位置との間で移動可能であり、前記閉位置においては、前記内部チャンバが前記第1化粧室ユニットと前記第2化粧室ユニットとに分離され、前記開位置においては、前記内部チャンバが、面積の広い拡張された単一の化粧室スペースを提供する、請求項10に記載の化粧室システム。
  12. 前記第1化粧室ユニット又は前記第2化粧室ユニットのうちの一方に対して可動に結合されたバリアをさらに含み、前記バリアは、展開位置と退避位置との間で移動可能であり、前記バリアは、前記展開位置において、前記ビークルの出口ドアの正面に配置され、前記バリアが前記退避位置にあるとき、前記出口ドアは、前記内部キャビン内から視認可能である、請求項1~11のいずれかに記載の化粧室システム。
  13. 前記第1化粧室ユニット又は前記第2化粧室ユニットのうちの一方又は両方の外壁から外方に延びる収納コンパートメントをさらに含み、前記収納コンパートメントは、前記内部チャンバに接続する内部収納空間を画定している、請求項1~12のいずれかに記載の化粧室システム。
  14. 前記収納コンパートメントは、荷物棚アセンブリの少なくとも一部である、請求項13に記載の化粧室システム。
  15. 前記収納コンパートメントと前記内部チャンバとの間に設けられた収納アクセス扉をさらに含み、前記収納アクセス扉は、開位置と閉位置との間で移動するよう構成されており、前記収納アクセス扉が前記開位置にあるとき、前記内部収納空間は前記内部チャンバに対して開放され、前記収納アクセス扉が前記閉位置にあるとき、前記内部収納空間は前記内部チャンバに対して閉鎖される、請求項13又は14に記載の化粧室システム。
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