JP2022102854A

JP2022102854A - 自動排泄処理装置

Info

Publication number: JP2022102854A
Application number: JP2020217853A
Authority: JP
Inventors: ワサンタサマラトュンガ; Wasantha Samarathunga; 翔百瀬; Sho Momose; 伸浩小笠原; Nobuhiro Ogasawara
Original assignee: Kikuchi Seisakusho Co Ltd
Current assignee: Kikuchi Seisakusho Co Ltd
Priority date: 2020-12-25
Filing date: 2020-12-25
Publication date: 2022-07-07

Abstract

【課題】カップからタンクまでの排泄物の排出経路における詰まりや残留をなくす対策を講じたことにより、匂いの防止やメンテナンス性を良好にする等の自動排泄処理装置を提供する。【解決手段】自動排泄処理装置１は、処理装置本体１０と、使用者に装着され該使用者が排泄した排泄物を受けるためのカップ２０と、処理装置本体１０内に設けられカップ２０に排泄された排泄物を回収するためのタンク１１とを備え、カップ２０とタンク１１との間の排泄物排出経路上に、少なくとも１つの回転式ポンプ４１を有している。回転式ポンプ４１は、ぜん動ポンプ又はチューブポンプであることが好ましい。【選択図】図１

Description

本発明は、寝たきり等により自分で排泄処理ができない要介護者の排泄物の処理を自動で行うための自動排泄処理装置に関する。

寝たきりや半身不随等の障害により一人では排便や排尿の用を足せない要介護者のために、ベッドに仰臥した状態のまま排泄物の処理を行うことができる様々な自動排泄処理装置が考案されている（例えば特許文献１～３参照）。

例えば特許文献１には、要介護者の股間に装着されるカップと、カップから導かれるホースと、ホースの先に取り付けられる吸引ユニットとから構成される自動排泄処理装置が開示されている。この自動排泄処理装置は、要介護者がカップに排泄をすると、カップ内部のセンサがこれを感知し、カップの内部に溜まった排泄物（大便・尿水）がホースから吸引ユニット内部のタンクに吸い取られる仕組みとなっている。

特開２００５－６６０１１号公報特開２００９－１８３４２２号公報特開２０１６－２２３６７号公報

上記従来の自動排泄処理装置は、いずれも、カップで受けた排泄物を負圧で吸い取るバキューム方式を採用している。しかし、ベッドの下に配置されるホースが比較的長かったり、ホースの取り回しに蛇行部分や水平部分が存在したりするような場合には、大便を十分に吸い取れず詰まらせてしまうおそれがあった。また、ホース途中に残された汚れは匂いを生じさせる原因にもなり、内部洗浄等のメンテナンスの頻度も増してしまう。

本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、特にカップからタンクまでの排泄物の排出経路における詰まりや残留をなくす対策を講じたことにより、匂いの防止やメンテナンス性を良好にする等の自動排泄処理装置を提供することを目的としている。

上述した課題を解決するため、本発明は、処理装置本体と、使用者に装着され該使用者が排泄した排泄物を受けるためのカップと、前記処理装置本体内に設けられ前記カップに排泄された排泄物を回収するためのタンクとを備える自動排泄処理装置であって、前記カップと前記タンクとの間の排泄物排出経路上に、少なくとも１つの回転式ポンプを有している自動排泄処理装置である。

自動排泄処理装置は、前記回転式ポンプがぜん動ポンプ又はチューブポンプであることが好ましい。

また、自動排泄処理装置は、前記回転式ポンプがローブポンプであるものでもよい。

また、自動排泄処理装置は、フレキシブルラバーポンプであるものでもよい。

また、自動排泄処理装置は、前記カップと前記回転式ポンプとの間の排泄物排出経路上に撹拌機を有するバッファタンクを更に有していることが好ましい。

また、自動排泄処理装置は、前記カップと前記バッファタンクとの間の排泄物排出経路上に補助ポンプを有していることが好ましい。

本発明の自動排泄処理装置によれば、カップからタンクまでの排泄物の排出経路における詰まりや残留、タンクからの匂い漏れをなくすことができる。また、大型の真空タンクや吸引ポンプが不要であり、処理装置本体を小型化することができる。

本発明の一実施形態による自動排泄処理装置の概略構成を示すブロック図である。

以下、発明の好適な実施形態による自動排泄処理装置を説明する。図１は、本発明の一実施形態による自動排泄処理装置１の概略構成を示すブロック図である。図１に示すように、自動排泄処理装置１は、処理装置本体１０と、カップ２０と、カップ２０で受けた排泄物（大便及び小便）を処理装置本体１０に排出するホース部３０とを有している。ここで、ホース部３０は、排泄物を排出させる排泄物ホース３４と、後述する洗浄水チューブ３１と、送気チューブ３２と、吸気チューブ３３と、信号線等をひとまとめにした複合ホースからなる。更に、本実施形態による自動排泄処理装置１は、カップ２０の下部に取り付けられ、ホース部３０の入口側が接続される便排出部４０を有することを１つの特徴としている。

カップ２０は、寝たきり等で自分では排便や排尿の用を足せない要介護者（以下、「使用者」という。）が仰臥するベッド上に設置され、使用者の股間に装着されることで、該使用者が排泄した排泄物を受けるためのカップ容器（小型便器）である。カップ２０の内側には、洗浄ノズル２１、ビデノズル２２、射水ノズル２３が設けられている。これらのノズル２１～２３から噴射される高圧温水により、使用者の肛門や局部が洗浄され、またカップ２０で受けた大便や尿水を排出口２７へ押し流すことができる。またカップ２０の内側に設けられた乾燥ノズル２４により、使用者の尻部を清潔に乾燥させることができる。また、カップ２０には、使用者がカップ２０を正しく装着しているか否かを検知する装着センサ２５や、使用者の排便を検知する便センサ２６等が設けられている。

処理装置本体１０の処理装置本体１０の筐体内には、排泄物タンク１１、洗浄水供給部１２、エア吸引供給部１３、制御部１４等が格納されている。排泄物タンク１１は、カップ２０に排泄された排泄物を回収するためのタンクであって、処理装置本体１０に着脱可能に取り付けられている。

洗浄水供給部１２は、原水タンク１２１、温水タンク１２２、加圧ポンプ１２６等を備えている。温水タンク１２２内には管ヒータ１２３が設けられており、原水タンク１２１からの水の供給量をソレノイドバルブ１２４で調整しながら、温水タンク１２２内の水温が管理される。温水タンク１２２の温水はフィルタ１２５を通して加圧ポンプ１２６に供給される。制御部１４は、カップ２０の装着センサ２５、便センサ２６等からの信号に基づいてソレノイドバルブユニット１２７を切り換えることで、加圧ポンプ１２６で圧力調整された高圧の温水を、洗浄水チューブ３１を介して洗浄ノズル２１、ビデノズル２２、射水ノズル２３から適宜自動的に噴射させる。

エア吸引供給部１３は、サクションポンプ１３１、真空タンク１３２、複数のソレノイドバルブ１３３～１３６、消音器１３７～１３８等を備えている。制御部１４は、ソレノイドバルブ１３３を適宜切り換えることで、サクションポンプ１３１からのエアを、送気チューブ３２を介してカップ２０の乾燥ノズル２４から噴出させる。また、制御部１４は、各ソレノイドバルブ１３４～１３６の切り換え制御により、サクションポンプ１３１で真空タンク１３２内の空気を吸引させ真空状態に保持する。なお、真空タンク１３２のＩＮポートは、吸気チューブ３３を介して便排出部４０に接続している。

便排出部４０は、カップ２０で受けた排泄物（大便及び小便）を排泄物タンク１１に送り出す機構である。より具体的に、便排出部４０は、排泄物の排出経路上に設けられる回転式ポンプ４１を備えている。回転式ポンプ４１は、例えば、ぜん動ポンプ又はチューブポンプであることが好ましい。また、回転式ポンプ４１は、ローブポンプであってもよく、フレキシブルラバーポンプであってもよい。これらの回転式ポンプ４１によれば、排出経路上の排泄物を物理的・能動的に排泄物タンク１１に送り出すことができる。

ところで、従来の排泄処理装置は、カップで受けた排泄物を重力又は負圧吸引方式で排泄物タンクに排出させるものである。重力を利用して排泄物を回収する方式では、タンク（処理装置本体）をベッド下に置く必要があり、また匂いが漏れる懸念があり不便である。また、負圧吸引方式では大容量の真空タンクが必要であり、また排出経路（ホース）の水平部分を長くとれず、大型の処理装置本体をベッドの直ぐ脇に設置する必要がある。これに対し、本実施形態の自動排泄処理装置１では、排出経路上の排泄物を物理的・能動的に排泄物タンク１１に送り出すことができるので、従来よりも長いホース部３０を採用でき、その取り回しの自由度も増すことができる。また、回転式ポンプ４１の箇所では排出経路が気密に遮断されるので、排泄物タンク１１からの匂い漏れも防ぐことができる。また、従来のような大型の真空タンクや吸引ポンプも不要となる。

また、便排出部４０は、回転式ポンプ４１の入口側（上流側）の排出経路上にバッファタンク４２を設けることが好ましい。このバッファタンク４２により、回転式ポンプ４１の入口側排出経路に排泄物が滞った場合でもその圧力を略一定に調整することができ、回転式ポンプ４１による排泄物の排出動作を安定させることができる。バッファタンク４２のタンク容器４２１の上下所定位置には、タンク容器４２１内に溜まった排泄物のレベルを検知するＨレベルセンサ４２４及びＬレベルセンサ４２５が取り付けられている。制御部１４は、Ｈレベルセンサ４２４及びＬレベルセンサ４２５からの出力に合わせて回転式ポンプ４１の回転動作を制御することができる。

更にバッファタンク４２は、撹拌翼４２２及び撹拌翼４２２を回転させるモータ４２３からなる撹拌機を有していることが好ましい。制御部１４は、Ｌレベルセンサ４２５が一定量以上の排泄物を検知したとき撹拌翼４２２を回転させる。それにより、タンク容器４２１内の排泄物の固形分を粉砕、泥状にし、回転式ポンプ４１が過負荷となるのを事前に防ぐことができる。また、固形分が大きく撹拌機のモータ４２３が過負荷を検知した場合には、バッファタンク４２に洗浄水を補給してもよい。また、バッファタンク４２の上部に、排泄物の補助排出用又は便排出部４０のメンテナンス用の備えとして、負圧吸引を行える吸気チューブ３３を接続してもよい。

更に便排出部４０において、カップ２０と回転式ポンプ４１又はバッファタンク４２との間の排出経路上に補助ポンプ４３を設けてもよい。補助ポンプ４３の好適な例として、ダイヤフラムポンプ又はベローズポンプを採用することができる。このような補助ポンプ４３を設けることで、匂い防止用のトラップ４４をカップ２０の排出口２７直下に設けることができる。すなわち、トラップ４４に洗浄水を溜めて置き、排便を検知したときに補助ポンプ４３を作動させてトラップ４４内の排泄物を下流（バッファタンク４２）に能動的に送り出すことができる。更に補助ポンプ４３がダイヤフラムポンプ又はベローズポンプであれば、排出経路を遮断しないので、負圧を利用した補助吸引も行うことができる。

１自動排泄処理装置
１０処理装置本体
１１排泄物タンク
１２洗浄水供給部
１３エア吸引供給部
１４制御部
２０カップ
２１洗浄ノズル
２２ビデノズル
２３射水ノズル
２４乾燥ノズル
２５装着センサ
２６便センサ
２７排出口
３０ホース部
３１洗浄水チューブ
３２送気チューブ
３３吸気チューブ
３４排泄物ホース
４０便排出部
４１回転式ポンプ
４２バッファタンク
４３補助ポンプ
４４トラップ
１２１原水タンク
１２２温水タンク
１２３管ヒータ
１２４ソレノイドバルブ
１２５フィルタ
１２６加圧ポンプ
１２７ソレノイドバルブユニット
１３１サクションポンプ
１３２真空タンク
１３３～１３６ソレノイドバルブ
１３７、１３８消音器
１３９三方弁
４２１タンク容器
４２２撹拌翼
４２３モータ
４２４Ｈレベルセンサ
４２５Ｌレベルセンサ

Claims

処理装置本体と、使用者に装着され該使用者が排泄した排泄物を受けるためのカップと、前記処理装置本体内に設けられ前記カップに排泄された排泄物を回収するためのタンクとを備える自動排泄処理装置であって、
前記カップと前記タンクとの間の排泄物排出経路上に、少なくとも１つの回転式ポンプを有している自動排泄処理装置。
前記回転式ポンプがぜん動ポンプ又はチューブポンプである、請求項１に記載の自動排泄処理装置。
前記回転式ポンプがローブポンプである、請求項１に記載の自動排泄処理装置。
前記回転式ポンプがフレキシブルラバーポンプである、請求項１に記載の自動排泄処理装置。
前記カップと前記回転式ポンプとの間の排泄物排出経路上に撹拌機を有するバッファタンクを更に有している、請求項１～４の何れか１項に記載の自動排泄処理装置。
前記カップと前記バッファタンクとの間の排泄物排出経路上に補助ポンプを有している、請求項５に記載の自動排泄処理装置。