JP2022102853A - コネクタアセンブリ、装置側コネクタ、及び電動車両用の送電システム - Google Patents

コネクタアセンブリ、装置側コネクタ、及び電動車両用の送電システム Download PDF

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竜也 安久
Tatsuya Aku
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裕昭 齋藤
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Abstract

【課題】車両側コネクタと装置側コネクタとの接続状態を安定して維持できるコネクタアセンブリを提供する。【解決手段】電動車両に設けられる車両側コネクタと、前記車両側コネクタに接続される装置側コネクタと、前記車両側コネクタと前記装置側コネクタとが接続された状態を維持するロック構造と、を備え、前記車両側コネクタは、前記電動車両の下面に配置される第一電極部と、前記第一電極部を露出又は遮蔽するように開閉されるカバーと、を備え、前記ロック構造は、閉じられた前記カバーの一部で構成される第一ロック部と、前記車両側コネクタに接続された前記装置側コネクタのうち、前記第一ロック部の上方に重なる第二ロック部と、を備える、コネクタアセンブリ。【選択図】図1

Description

本開示は、コネクタアセンブリ、装置側コネクタ、及び電動車両用の送電システムに関する。
特許文献1は、電気自動車を充電する充電装置を開示する。電気自動車の下面に、車両側コネクタが設けられている。車両側コネクタは、スライドすることで開閉されるカバーを有する。この充電装置は、車両側コネクタに嵌合される装置側コネクタを備える。装置側コネクタは、電気自動車を充電するときに電気自動車の下方から車両側コネクタに嵌合されることにより、車両側コネクタと電気的に接続される。
国際公開第2019/0609939号
上記の特許文献1のように、電動車両の下面に設けられる車両側コネクタに接続される装置側コネクタを備える充電装置において、電動車両の充電中に車両側コネクタと装置側コネクタとが接続された状態を維持できることが望まれる。
電動車両の充電時、例えば人の乗り降りや荷物の積み下ろしによって、車高が上下に変動することがある。車高が変動すると、車両側コネクタが上下方向に動く。車両側コネクタと装置側コネクタとが接続された状態で車高が上昇したとき、装置側コネクタが車両側コネクタから離れてコネクタの接続状態が解除される場合がある。電動車両の充電中に装置側コネクタが車両側コネクタから離れると、アークが発生したり、良好な充電ができなくなるおそれがある。
特許文献1には、装置側コネクタが取り付けられるアームにガススプリングを設けることで、装置側コネクタが車高の変動に追従するように構成することが記載されている。電動車両の充電中に車高が上昇しても、ガススプリングによって装置側コネクタが車両側コネクタに追従することで、コネクタの接続状態を維持することが可能である。しかしながら、ガススプリングの劣化などによって車高の上昇スピードに装置側コネクタが十分に追従できず、電動車両の充電中にコネクタの接続状態が解除される可能性がある。
本開示は、車両側コネクタと装置側コネクタとの接続状態を安定して維持できるコネクタアセンブリを提供することを目的の一つとする。本開示は、車両側コネクタに対する接続状態を安定して維持できる装置側コネクタを提供することを別の目的の一つとする。本開示は、車両側コネクタと装置側コネクタとの接続状態を安定して維持できる電動車両用の送電システムを提供すること更に別の目的の一つとする。
本開示のコネクタアセンブリは、電動車両に設けられる車両側コネクタと、前記車両側コネクタに接続される装置側コネクタと、前記車両側コネクタと前記装置側コネクタとが接続された状態を維持するロック構造と、を備え、前記車両側コネクタは、前記電動車両の下面に配置される第一電極部と、前記第一電極部を露出又は遮蔽するように開閉されるカバーと、を備え、前記ロック構造は、閉じられた前記カバーの一部で構成される第一ロック部と、前記車両側コネクタに接続された前記装置側コネクタのうち、前記第一ロック部の上方に重なる第二ロック部と、を備える。
本開示の装置側コネクタは、電動車両に設けられる車両側コネクタに接続される装置側コネクタであって、前記車両側コネクタ及び前記装置側コネクタは、互いの接続状態を維持するロック構造を備え、前記車両側コネクタは、前記電動車両の下面に配置される第一電極部と、前記第一電極部を露出又は遮蔽するように開閉されるカバーと、を備え、前記ロック構造は、閉じられた前記カバーの一部で構成される第一ロック部と、前記車両側コネクタに接続された前記装置側コネクタのうち、前記第一ロック部の上方に重なる第二ロック部と、を備える。
本開示の電動車両用の送電システムは、電動車両に設けられる車両側コネクタと、前記車両側コネクタに接続される装置側コネクタと、前記車両側コネクタと前記装置側コネクタとが接続された状態を維持するロック構造と、前記ロック構造の動作を制御するロック制御部と、を備え、前記車両側コネクタは、前記電動車両の下面に配置される第一電極部と、前記第一電極部を露出又は遮蔽するように開閉されるカバーと、を備え、前記ロック構造は、閉じられた前記カバーの一部で構成される第一ロック部と、前記車両側コネクタに接続された前記装置側コネクタのうち、前記第一ロック部の上方に重なる第二ロック部と、を備え、前記ロック制御部は、前記車両側コネクタと前記装置側コネクタとが接続された状態で、前記第一ロック部が前記第二ロック部に重なるロック位置まで前記カバーを閉動作させる。
本開示のコネクタアセンブリは、車両側コネクタと装置側コネクタとの接続状態を安定して維持できる。本開示の装置側コネクタは、車両側コネクタに対する接続状態を安定して維持できる。本開示の電動車両用の送電システムは、車両側コネクタと装置側コネクタとの接続状態を安定して維持できる。
図1は、実施形態に係るコネクタアセンブリの概略図であり、車両側コネクタと装置側コネクタとが接続された状態を示す。 図2は、実施形態に係るコネクタアセンブリを構成する車両側コネクタの概略斜視図であり、カバーが開いた状態を示す。 図3は、実施形態に係るコネクタアセンブリを構成する車両側コネクタの概略斜視図であり、カバーが閉じられた状態を示す。 図4は、実施形態に係る装置側コネクタの概略斜視図である。 図5は、実施形態に係る装置側コネクタの概略側面図である。 図6は、実施形態に係る装置側コネクタの概略上面図であり、車両側コネクタに対して装置側コネクタの回転角度がずれていない状態を示す。 図7は、実施形態に係る装置側コネクタの概略上面図であり、車両側コネクタに対して装置側コネクタの回転角度がずれている状態を示す。 図8は、実施形態に係る電動車両用の送電システムの全体構成図である。 図9は、実施形態に係る電動車両用の送電システムにおいて、送電前に制御部がカバーの開閉動作を制御する処理を示すフローチャートである。 図10は、実施形態に係る電動車両用の送電システムにおいて、送電後に制御部がカバーの開閉動作を制御する処理を示すフローチャートである。 図11は、実施形態に係る電動車両用の送電システムに備えるベース及びアームの構成を説明する概略側面図である。 図12は、実施形態に係る電動車両用の送電システムに備えるスライド機構を説明する概略側面図である。 図13は、実施形態に係る電動車両用の送電システムに備える旋回機構を説明する概略上面図である。 図14は、変形例1に係るコネクタアセンブリの概略図であり、車両側コネクタと装置側コネクタとが接続された状態を示す。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の実施形態に係るコネクタアセンブリは、電動車両に設けられる車両側コネクタと、前記車両側コネクタに接続される装置側コネクタと、前記車両側コネクタと前記装置側コネクタとが接続された状態を維持するロック構造と、を備え、前記車両側コネクタは、前記電動車両の下面に配置される第一電極部と、前記第一電極部を露出又は遮蔽するように開閉されるカバーと、を備え、前記ロック構造は、閉じられた前記カバーの一部で構成される第一ロック部と、前記車両側コネクタに接続された前記装置側コネクタのうち、前記第一ロック部の上方に重なる第二ロック部と、を備える。
本開示のコネクタアセンブリは、ロック構造を備えることで、車両側コネクタと装置側コネクタとの接続状態を安定して維持できる。ロック構造は、車両側コネクタと装置側コネクタとが接続された状態でカバーが閉じられたとき、カバーの一部で構成される第一ロック部が装置側コネクタにおける第二ロック部の下方に差し込まれる。換言すれば、第一ロック部の上方に第二ロック部が重なることで、車両側コネクタと装置側コネクタとが機械的に結合される。そのため、装置側コネクタが車両側コネクタに接続された状態で車高が上昇しても、電動車両と一体の第一ロック部が第二ロック部に引っ掛かることによって、装置側コネクタが車両側コネクタから離脱することを抑止できる。その結果、装置側コネクタが車両側コネクタに追従するので、コネクタの接続状態が維持される。
本開示のコネクタアセンブリは、簡易な構成でロック構造を構築できる。ロック構造の構成の一部として、車両側コネクタに備える開閉動作するカバーを利用するからである。そのため、ロック構造は、コネクタの接続状態を維持するための専用のアクチュエータなどの駆動装置を使用する必要がない。
(2)上記のコネクタアセンブリの一形態として、前記第一ロック部は、閉動作するカバーの進行方向の前端部で構成されることが挙げられる。
上記形態では、閉動作するカバーの進行方向の前端部を第一ロック部として好適に利用できる。上記前端部は、車両側コネクタに接続された装置側コネクタに対して接近する方向に動作する。そのため、上記前端部で第一ロック部が構成されていると、装置側コネクタの第二ロック部と重なるように位置させることが容易である。
(3)上記のコネクタアセンブリの一形態として、前記カバーは、前記下面と実質的に平行にスライドすることで開閉されることが挙げられる。
上記形態では、カバーが電動車両の下面と実質的に平行にスライドすることから、カバーの第一ロック部が装置側コネクタにおける第二ロック部の下方に位置するように構成し易い。
(4)上記(3)に記載のコネクタアセンブリの一形態として、前記カバーは、互いに近接又は離反する方向にスライドするように構成される第一カバー部と第二カバー部とを備えることが挙げられる。
上記形態は、コネクタの接続状態をより安定して維持できる。第一カバー部及び第二カバー部の各々は第一ロック部を備える。装置側コネクタは、各々の第一ロック部に対応した第二ロック部を備えておけばよい。車両側コネクタと装置側コネクタとが接続された状態で第一カバー部及び第二カバー部が閉じられると、装置側コネクタは両カバー部の間に挟まれる。つまり、装置側コネクタの互いに向かい合う複数箇所で第一ロック部と第二ロック部とを重ねることができる。よって、装置側コネクタの互いに向かい合う複数箇所で、装置側コネクタが車両側コネクタから離脱することを抑止できる。
(5)上記のコネクタアセンブリの一形態として、前記車両側コネクタ及び前記装置側コネクタは、互いに嵌合可能な第一ハウジング及び第二ハウジングを備え、
前記第一ハウジング及び前記第二ハウジングの各々は円筒状であることが挙げられる。
上記形態では、第一ハウジング及び第二ハウジングの各々が円筒状であることから、車両側コネクタに対して装置側コネクタの回転角度がずれた状態であっても、各々のハウジング同士を嵌合することができる。
(6)上記(5)に記載のコネクタアセンブリの一形態として、前記第二ロック部は、前記第二ハウジングの外周面に設けられた溝を有することが挙げられる。
上記形態では、カバーの第一ロック部が第二ハウジングに設けられた第二ロック部である溝に差し込まれることで、装置側コネクタが車両側コネクタから離脱することを抑止できる。
(7)上記(6)に記載のコネクタアセンブリの一形態として、前記溝は、前記第二ハウジングの軸方向から見て扇状であることが挙げられる。
上記形態では、溝が扇状であることから、車両側コネクタに対して装置側コネクタの回転角度がずれた状態であっても、カバーの第一ロック部を第二ロック部の溝に差し込むことが可能である。
(8)本開示の実施形態に係る装置側コネクタは、電動車両に設けられる車両側コネクタに接続される装置側コネクタであって、前記車両側コネクタ及び前記装置側コネクタは、互いの接続状態を維持するロック構造を備え、前記車両側コネクタは、前記電動車両の下面に配置される第一電極部と、前記第一電極部を露出又は遮蔽するように開閉されるカバーと、を備え、前記ロック構造は、閉じられた前記カバーの一部で構成される第一ロック部と、前記車両側コネクタに接続された前記装置側コネクタのうち、前記第一ロック部の上方に重なる第二ロック部と、を備える。
本開示の装置側コネクタは、ロック構造によって、車両側コネクタに対する接続状態を安定して維持できる。ロック構造は、車両側コネクタと装置側コネクタとが接続された状態でカバーが閉じられたとき、カバーの一部で構成される第一ロック部が装置側コネクタにおける第二ロック部の下方に差し込まれる。換言すれば、第一ロック部の上方に第二ロック部が重なることで、車両側コネクタと装置側コネクタとが機械的に結合される。そのため、装置側コネクタが車両側コネクタに接続された状態で車高が上昇しても、第一ロック部が第二ロック部に引っ掛かることによって、装置側コネクタが車両側コネクタから離脱することを抑止できる。その結果、装置側コネクタが車両側コネクタに追従するので、コネクタの接続状態が維持される。
本開示の装置側コネクタは、簡易な構成でロック構造を構築できる。ロック構造の構成の一部として、車両側コネクタに備える開閉動作するカバーを利用するからである。そのため、ロック構造は、コネクタの接続状態を維持するための専用のアクチュエータなどの駆動装置を使用する必要がない。
(9)本開示の実施形態に係る電動車両用の送電システムは、電動車両に設けられる車両側コネクタと、前記車両側コネクタに接続される装置側コネクタと、前記車両側コネクタと前記装置側コネクタとが接続された状態を維持するロック構造と、前記ロック構造の動作を制御するロック制御部と、を備え、前記車両側コネクタは、前記電動車両の下面に配置される第一電極部と、前記第一電極部を露出又は遮蔽するように開閉されるカバーと、を備え、前記ロック構造は、閉じられた前記カバーの一部で構成される第一ロック部と、前記車両側コネクタに接続された前記装置側コネクタのうち、前記第一ロック部の上方に重なる第二ロック部と、を備え、前記ロック制御部は、前記車両側コネクタと前記装置側コネクタとが接続された状態で、前記第一ロック部が前記第二ロック部に重なるロック位置まで前記カバーを閉動作させる。
本開示の電動車両用の送電システムは、ロック構造を備えることで、車両側コネクタと装置側コネクタとの接続状態を安定して維持できる。ロック構造は、車両側コネクタと装置側コネクタとが接続された状態でカバーが閉じられたとき、カバーの一部で構成される第一ロック部が装置側コネクタにおける第二ロック部の下方に差し込まれる。また、上記の送電システムは、ロック制御部を備えることで、カバーをロック位置まで閉動作させることができる。カバーをロック位置まで閉じると、第一ロック部の上方に第二ロック部が重なることで、車両側コネクタと装置側コネクタとが機械的に結合される。そのため、装置側コネクタが車両側コネクタに接続された状態で車高が上昇しても、第一ロック部が第二ロック部に引っ掛かることによって、装置側コネクタが車両側コネクタから離脱することを抑止できる。その結果、装置側コネクタが車両側コネクタに追従するので、コネクタの接続状態が維持される。
本開示の電動車両用の送電システムは、簡易な構成でロック構造を構築できる。ロック構造の構成の一部として、車両側コネクタに備える開閉動作するカバーを利用するからである。そのため、ロック構造は、コネクタの接続状態を維持するための専用のアクチュエータなどの駆動装置を使用する必要がない。
(10)上記の電動車両用の送電システムの一形態として、前記車両側コネクタと前記装置側コネクタとが接続されたことを検知する検知部を備え、前記ロック制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記カバーを前記ロック位置まで閉動作させることが挙げられる。
上記形態では、検知部を備えることで、ロック制御部は、装置側コネクタが車両側コネクタに接続された状態でカバーの閉動作を開始することができる。
(11)上記の電動車両用の送電システムの一形態として、前記電動車両が停止される床面に設置されるベースと、前記ベースに取り付けられるアームと、を備え、前記アームは、前記装置側コネクタが設けられる第一の端部と、前記ベースに支持される第二の端部と、を有し、前記ベースは、前記第二の端部を中心として前記第一の端部を上下に揺動させる揺動機構を有することが挙げられる。
上記形態では、揺動機構を有することで、装置側コネクタを電動車両の下方から車両側コネクタに接続することができる。
(12)上記の電動車両用の送電システムの一形態として、前記ベースは、前記床面に沿って前記アームを直線状にスライドさせるスライド機構を有することが挙げられる。
上記形態では、スライド機構を有することで、装置側コネクタをアームのスライド方向に移動させることができる。車両側コネクタに対して装置側コネクタをアームのスライド方向に位置合わせできる。
(13)上記の電動車両用の送電システムの一形態として、前記ベースは、前記ベース上の特定の点を中心として、前記第一の端部を前記床面と実質的に平行な面内で円弧状に旋回させる旋回機構を有することが挙げられる。
上記形態では、旋回機構を有することで、装置側コネクタを床面と平行な面内で円弧状に移動させることができる。車両側コネクタに対して装置側コネクタを旋回方向に位置合わせできる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係るコネクタアセンブリ、装置側コネクタ、及び電動車両用の送電システムの具体例を、図面を参照して説明する。以下、電動車両用の送電システムを単に「送電システム」と呼ぶ場合がある。図中の同一符号は同一又は相当部分を示す。なお、図中、「FR」は電動車両の前方、「RR」は後方、「UP」は上方、「LWR」は下方、「LH」は左方、「RH」は右方を示す。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<概要>
[コネクタアセンブリ]
はじめに、実施形態に係るコネクタアセンブリ1の概略を説明する。コネクタアセンブリ1は、図1に示すように、電動車両100に設けられる車両側コネクタ10と、車両側コネクタ10と接続される装置側コネクタ20とを備える。車両側コネクタ10は、第一電極部11(図2)を露出又は遮蔽するように開閉されるカバー15を備える。コネクタアセンブリ1の特徴の一つは、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続された状態を維持するロック構造30を有する点にある。ロック構造30は、第一ロック部31と、第二ロック部32とを備える。第一ロック部31は、閉じられたカバー15の一部で構成される。第二ロック部32は、車両側コネクタ10に接続された装置側コネクタ20のうち、第一ロック部31の上方に重なる。
以下、まず、車両側コネクタ10及び装置側コネクタ20の説明を行い、次いで、ロック構造30について説明する。
{車両側コネクタ}
車両側コネクタ10は、図1に示すように、電動車両100の下面110に取り付けられている。車両側コネクタ10は、図2に示すように、第一電極部11と、カバー15とを備える。第一電極部11は、図1に示す電動車両100の下面110に配置される。カバー15は、第一電極部11を露出する開位置(図2)と、第一電極部11を遮蔽する閉位置(図3)との間で開閉動作する。カバー15は、電動車両100の充電時又は放電時以外の通常時は図3に示すように閉じられている。カバー15が閉じられることで、第一電極部11を外部から保護する。車両側コネクタ10に装置側コネクタ20が接続されるときは、図2に示すようにカバー15が開かれて、第一電極部11が露出する。カバー15の一部は、ロック構造30の第一ロック部31を構成する。
(カバー)
本例のカバー15は、電動車両100の下面110と実質的に平行にスライドすることで開閉される。本例では、カバー15は、図1に示すように、下面110に沿って前後方向にスライドするように構成されている。本例では、カバー15が後方にスライドすると開動作となり、カバー15が前方にスライドすると閉動作となる。図1では、車両側コネクタ10に接続された装置側コネクタ20がロックされた状態、即ちカバー15が後述するロック位置まで閉動作された状態を実線で示す。図1中の二点鎖線は、カバー15が開位置にある状態を示す。カバー15の形状は、図2に示すように、カバー15のスライド方向から見て、スクウエアブラケット状、即ち]状である。カバー15の後方側は閉塞されている。カバー15は、アクチュエータ(図示せず)によって駆動される。アクチュエータとしては、例えばモータが挙げられる。カバー15の開閉動作は、後述する制御部40により制御される。
(ハウジング)
本例の車両側コネクタ10は、第一電極部11(図2)を収容する第一ハウジング12を備える。第一ハウジング12の下側は開口している。第一ハウジング12は、後述する装置側コネクタ20の第二ハウジング22と嵌合可能である。本例の第一ハウジング12は、図2に示すように、円筒状である。
{装置側コネクタ}
装置側コネクタ20は、図1に示すように、電動車両100の下方から車両側コネクタ10に接続される。装置側コネクタ20は、図4に示すように、第二電極部21を備える。第二電極部21は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続されたとき、第一電極部11(図2)と接触する。装置側コネクタ20には、第一ロック部31と共にロック構造30を構成する第二ロック部32が設けられている。
(ハウジング)
本例の装置側コネクタ20は、第二電極部21(図4)を収容する第二ハウジング22を備える。第二ハウジング22の上側は開口している。第二ハウジング22は、上述した車両側コネクタ10の第一ハウジング12と嵌合可能である。本例の第二ハウジング22は、図4に示すように、円筒状である。本例では、第二ハウジング22の外周面に第二ロック部32が設けられている。
第一ハウジング12(図2)及び第二ハウジング22(図4)の各々が円筒状であることで、車両側コネクタ10に対して装置側コネクタ20の回転角度がずれた状態であっても、各々のハウジング12、22同士を嵌合することができる。回転角度がずれた状態とは、第一電極部11(図2)と第二電極部21(図4)とが正対するときの回転角度を基準角度とし、その基準角度に対して装置側コネクタ20の回転角度が相対的にずれていることをいう。本例の場合、図6に示すように、ハウジング22の軸方向から見て、後述するアーム60がベース50(図13)の長手方向及び電動車両(図1、図8)の前後方向に沿っている状態における装置側コネクタ20の回転角度を上記基準角度とする。
{ロック構造}
ロック構造30は、図1に示すように、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続された状態でカバー15が閉じられたとき、第一ロック部31と第二ロック部32とで構成される。第一ロック部31は、カバー15の一部で構成される。第二ロック部32は、装置側コネクタ20において、第一ロック部31の上方に重なるように構成される。第一ロック部31の上方に第二ロック部32が重なることで、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが機械的に結合される。そのため、装置側コネクタ20が車両側コネクタ10に接続された状態で車高が上昇しても、第一ロック部31が第二ロック部32に引っ掛かることによって、装置側コネクタ20が車両側コネクタ10から離脱することを抑止できる。つまり、コネクタの接続状態が維持される。
(第一ロック部)
本例の第一ロック部31は、カバー15のうち、閉動作するカバー15の進行方向の前端部16で構成される。本例のカバー15は、前方にスライドすることで閉じる。即ち、カバー15が閉動作するときの進行方向は前方である。
(第二ロック部)
本例の第二ロック部32は、装置側コネクタ20のうち、第二ハウジング22の外周面に設けられている。本例では、第二ロック部32は、第二ハウジング22の外周面の後方側に形成されている。第二ロック部32は、カバー15が閉じられたとき、カバー15の第一ロック部31、即ち前端部16の上方に重なる位置に形成されている。
具体的には、第二ロック部32は、図4、図5に示すように、第二ハウジング22の外周面に設けられた溝32sを有する。図1に示すようにカバー15が閉じられたとき、溝32sに第一ロック部31が差し込まれることで、第一ロック部31の上方に第二ロック部32が重なる。厳密には、溝32s自体が第二ロック部32であるというよりも、溝32sの内面のうち、上面が第二ロック部32に相当する。
溝32sは、図6に示すように、第二ハウジング22の軸方向、即ち上下方向から見て扇状に形成されている。換言すれば、第二ハウジング22の外周面の周方向の一部に円弧状の溝32sが形成されている。第二ロック部32は、第二ハウジング22の外周面から径方向に突出して設けられていてもよいし、突出していなくてもよい。第二ロック部32が第二ハウジング22の外周面から突出していると、第一ロック部31と第二ロック部32との重複面積を確保し易い。第二ロック部32が第二ハウジング22の外周面から突出していなければ、装置側コネクタ20を小型化し易い。本例の第二ロック部32は、第二ハウジング22の外周面から径方向に突出して設けられている。
溝32sが扇状であることで、図7に示すように、車両側コネクタ10に対して装置側コネクタ20の回転角度がずれた状態であっても、カバー15の第一ロック部31を第二ロック部32の溝32sに差し込むことが可能である。換言すれば、第二ロック部32の下方に第一ロック部31を差し込むことができる。ここで、回転角度がずれた状態とは、上述したように、第一電極部11(図2)と第二電極部21(図4、図6)とが正対するときの回転角度を基準角度とし、その基準角度に対して装置側コネクタ20の回転角度が相対的にずれていることをいう。
溝32sの扇形の中心角は、例えば60°以上、更に90°以上であることが好ましい。上記中心角が大きい方が、車両側コネクタ10に対して装置側コネクタ20の回転角度がずれた状態であっても、第一ロック部31と第二ロック部32とが上下に重なり易い。また、上記中心角がある程度大きい方が、第一ロック部31と第二ロック部32とが上下に重なる面積を確保し易い。そのため、上記中心角が60°以上あれば、装置側コネクタ20が車両側コネクタ10から離脱することを抑止する点で有利である。上記中心角の上限は特に限定されないが、例えば150°以下、更に120°以下である。
[送電システム]
次に、図1、図8~図13を参照して、実施形態に係る送電システム1Aについて説明する。図8に示す送電システム1Aは、電動車両100に設けられる車両側コネクタ10(図1)と、車両側コネクタ10に接続される装置側コネクタ20とを備える。送電システム1Aは、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続されることで、電動車両100との間で双方向に電力を送電する。この送電システム1Aは、電動車両100に電力を送電することで電動車両100を充電することができる。また、この送電システム1Aは、電動車両100から放電された電力を受け取り、例えば住宅、工場、電力系統などの外部負荷(図示せず)に給電することが可能である。電動車両100は、普通自動車の他、例えば自動二輪車、バスやトラックといった大型自動車、トラクターやフォークリフトといった特殊自動車など、農業機械や建設機械なども含まれる。
車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とは、図1に示すコネクタアセンブリ1を構成する。送電システム1Aは、上述したコネクタアセンブリ1と共通の構成として、ロック構造30を備える。送電システム1Aは、制御部40を備える。制御部40は、ロック制御部42を備える。
{制御部40}
制御部40は、カバー15の開閉動作を制御する。具体的には、制御部40は、カバー15を駆動するアクチュエータ(図示せず)の動作を制御する。アクチュエータの具体例には、モータが挙げられる。アクチュエータの制御により、カバー15がスライドしたり、カバー15が停止したりする。制御部40は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とを接続する際、カバー15を開位置まで開動作させる。図1中の二点鎖線は、カバー15が開位置にある状態を示す。また、制御部40は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を解除した後、カバー15を閉位置まで閉動作させる。
(ロック制御部42)
ロック制御部42は、ロック構造30の動作を制御する。具体的には、ロック制御部42は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続された状態で、カバー15をロック位置まで閉動作させる。ロック位置とは、図1に示ように、第一ロック部31が第二ロック部32に重なる位置である。ロック制御部42は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続された後、カバー15を開位置からロック位置まで閉動作させる。カバー15がロック位置までスライドしたら、カバー15を停止する。また、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を解除するときは、カバー15を一時的に開位置まで開動作させ、ロック構造30を解除する。車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続が解除された後、制御部40がカバー15を開位置から閉位置まで閉動作させる。
カバー15がロック位置までスライドした否かは、例えば、カバー15がハウジング22に接触したか否かによって判別できる。そこで、カバー15がハウジング22に接触したことを検知する接触検知部を設けることが挙げられる。接触検知部は、例えば、近接スイッチ、マイクロスイッチ、リミットスイッチなどの接触式センサが利用できる。接触式センサは、例えば、カバー15の前端部16に配置することが挙げられる。接触検知部の検知結果は、ロック制御部42に送られる。ロック制御部42は、接触検知部の検知結果に基づいて、カバー15の閉動作を停止する。その他、カバー15がハウジング22に接触したことを検知する手段としては、例えば、アクチュエータの負荷の変動を検知することが挙げられる。カバー15がハウジング22に接触すると、アクチュエータの負荷が大きくなる。そこで、モータの負荷の変動が大きくなったことを検知することによって、カバー15がハウジング22に接触したことを検知できる。
(検知部)
更に、本例の送電システム1Aは、検知部44を備える。検知部44は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続されたことを検知する。検知部44の検知結果は、ロック制御部42に送られる。ロック制御部42は、検知部44の検知結果に基づいて、カバー15をロック位置まで閉動作させる。つまり、ロック制御部42は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続された状態でカバー15の閉動作を開始する。検知部44は、例えば、近接スイッチ、マイクロスイッチ、リミットスイッチなどの接触式センサが利用できる。その他、検知部44は、プルアップ回路又はプルダウン回路などでもよい。検知部44をプルアップ回路又はプルダウン回路で構成する場合は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20の各々が検知用の端子を有する。プルアップ回路又はプルダウン回路は、上記端子同士の接触・非接触を検知することで、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続されたことを検知できる。
制御部40は、代表的には、コンピュータにより構成される。コンピュータは、プロセッサ、メモリなどを備える。メモリには、カバー15の開閉動作を制御する処理をプロセッサに実行させるためのプログラムが格納されている。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを読み出して実行する。プログラムは、カバー15の開閉動作を制御する処理、及び、検知部44の検知結果に基づいて車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続・解除を判定する処理に関するプログラムコードを含む。
送電システム1Aは、電動車両100との間で送電するときは、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を開始する。また、送電システム1Aは、電動車両100との間で送電を終了した後、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を解除する。図9、図10を参照しながら、制御部40におけるカバー15の開閉動作を制御する処理について説明する。図9は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を開始するときの、制御部40がカバー15の動作を制御する処理の一例を示すフローチャートである。図10は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を解除するときの、制御部40がカバー15の動作を制御する処理の一例を示すフローチャートである。
車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を開始するときは、制御部40は、図9に示すステップS11~S13の処理を行う。ステップS11では、カバー15を閉位置から開位置まで開動作させる。カバー15が開位置まで開くと、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続動作が開始される。ステップS12では、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続が完了したか否かを判定する。ステップS12の判定は、検知部44から送られる検知結果に基づいて判定する。ステップS12において、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続されていない、即ち「No」と判定されれば、ステップS12を繰り返す。車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続されている、即ち「Yes」と判定された場合は、ステップS13に進む。ステップS13では、カバー15を開位置からロック位置まで閉動作させる。ステップS13は、ロック制御部42が行う。
車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を解除するときは、制御部40は、図10に示すステップS21~S23の処理を行う。ステップS21では、カバー15をロック位置から開位置まで開動作させる。ステップS21は、ロック制御部42が行う。カバー15が開位置まで開くと、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との解除動作が開始される。ステップS22では、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続が解除されたか否かを判定する。ステップS22の判定は、検知部44から送られる検知結果に基づいて判定する。ステップS22において、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続が解除されていない、即ち「No」と判定されれば、ステップS22を繰り返す。車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続が解除されている、即ち「Yes」と判定された場合は、ステップS23に進む。ステップS23では、カバー15を開位置から閉位置まで閉動作させる。
{その他}
送電システム1Aは、図8に示すように、ベース50と、アーム60とを備える。ベース50は、電動車両100が停止される床面200に設置される。アーム60は、ベース50に取り付けられる。
(アーム)
アーム60は、図11に示すように、装置側コネクタ20が設けられる第一の端部61と、ベース50に支持される第二の端部62とを有する。アーム60は、ベース50が有する駆動機構によって、第一の端部61の位置を移動可能である。つまり、装置側コネクタ20が移動可能に構成されている。駆動機構によって、アーム60は、装置側コネクタ20を車両側コネクタ10(図1)に接近させたり離したりすることで、装置側コネクタ20を車両側コネクタ10に接続したり、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を解除したりすることができる。
(ベース)
ベース50は、図11に示すように、床面200に固定される固定ベース部51を有する。更に、ベース50はアーム60を駆動する駆動機構を有する。本例のベース50は、駆動機構として、揺動機構55、スライド機構56、及び旋回機構57を有する。
〈揺動機構〉
揺動機構55は、図11に示すように、アーム60の第二の端部62を中心として第一の端部61を上下に揺動させる。つまり、揺動機構55によって、第一の端部61に設けられた装置側コネクタ20を上下方向に移動させることができる。そのため、装置側コネクタ20を電動車両100(図1、図8)の下方から車両側コネクタ10(図1)に接続したり、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を解除したりすることができる。
〈スライド機構〉
スライド機構56は、図12に示すように、床面200に沿ってアーム60を直線状にスライドさせる。つまり、スライド機構56によって、第一の端部61に設けられた装置側コネクタ20をアーム60のスライド方向に移動させることができる。そのため、車両側コネクタ10(図1)に対して装置側コネクタ20をアーム60のスライド方向に位置合わせできる。本例のスライド機構56は、電動車両100(図1、図8)の概ね前後方向に沿ってアーム60をスライドさせる。電動車両100が床面200の所定の位置から前後方向、即ち車長方向にずれた位置に停止されても、装置側コネクタ20を車両側コネクタ10に接続することができる。スライド機構56は、例えば、モータなどのアクチュエータによって駆動される。
本例のスライド機構56は、固定ベース部51に支持されるスライドベース部52と、スライドベース部52に沿って直線状にスライドするスライド部53とを有する。スライドベース部52は固定ベース部51上に配置されている。アーム60はスライド部53に取り付けられている。スライド機構56は、スライド部53がスライドベース部52に沿ってスライドすることで、アーム60を直線状にスライドさせる。例えば、スライドベース部52の長手方向に概ね車長方向が沿うように電動車両100が床面200上に停止された際、スライド機構56は実質的に電動車両100の前後方向にアーム60をスライドさせることになる。
〈旋回機構〉
旋回機構57は、図13に示すように、ベース50上の特定の点を中心として、アーム60の第一の端部61を床面200(図11)と実質的に平行な面内で円弧状に旋回させる。つまり、旋回機構57によって、装置側コネクタ20を床面200と平行な面内で円弧状に移動させることができる。そのため、車両側コネクタ10(図1)に対して装置側コネクタ20を旋回方向に位置合わせできる。電動車両100(図1、図8)が床面200の所定の位置から左右方向、即ち車幅方向にずれた位置に停止されても、装置側コネクタ20を車両側コネクタ10に接続することができる。旋回機構57は、例えば、モータなどのアクチュエータによって駆動される。
本例の旋回機構57は、固定ベース部51に対して回転可能に支持される旋回ベース部54を有する。旋回ベース部54は固定ベース部51とスライドベース部52との間に配置されている。旋回機構57は、旋回ベース部54が回転することで、アーム60の第一の端部61を円弧状に旋回させる。本例の旋回ベース部54は、旋回ベース部54の中心を回転中心として回転する。そのため、旋回ベース部54の中心を旋回中心として、装置側コネクタ20が旋回する。つまり、上記特定の点は、本例では、旋回ベース部54の中心である。旋回中心は、旋回ベース部54上の適宜な位置であれば、旋回ベース部54の中心に限定されない。例えば、アーム60の第二の端部62からずれた位置が旋回中心に相当してもよいし、第二の端部62が旋回中心に相当してもよい。本例では、上記旋回中心は第二の端部62からずれた位置に設けられている。
図13では、アーム60が基準位置にある状態を実線で示す。図13の二点鎖線で示すように、アーム60の第一の端部61を旋回させると、図7に示すように、車両側コネクタ10に対して装置側コネクタ20の回転角度がずれることがある。車両側コネクタ10に対して装置側コネクタ20の回転角度がずれた状態であっても、本実施形態のように第一ハウジング12(図2)及び第二ハウジング22(図4)の各々が円筒状であれば、各々のハウジング12、22同士を嵌合することができる。また、第二ロック部32を構成する溝32sが扇状であることで、図7に示すように、カバー15の第一ロック部31を第二ロック部32の溝32sに差し込むことが可能である。
<作用効果>
上述した実施形態のコネクタアセンブリ1、装置側コネクタ20、及び送電システム1Aは、共通の効果として以下の効果を奏する。
(A)ロック構造30を備えることで、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続状態を安定して維持できる。ロック構造30は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続された状態でカバー15が閉じられたとき、カバー15の一部で構成される第一ロック部31が装置側コネクタ20における第二ロック部32の下方に差し込まれる。具体的には、カバー15の前端部16が第二ハウジング22の外周面に設けられた溝32sに差し込まれる。第一ロック部31の上方に第二ロック部32が重なることで、車両側コネクタと装置側コネクタとが機械的に結合される。そのため、装置側コネクタ20が車両側コネクタ10に接続された状態で電動車両100の車高が上昇しても、第一ロック部31が第二ロック部32に引っ掛かる。よって、装置側コネクタ20が車両側コネクタ10から離脱することを抑止できる。その結果、装置側コネクタ20が車両側コネクタ10に追従するので、コネクタの接続状態が維持される。
(B)簡易な構成でロック構造30を構築できる。ロック構造30の構成の一部として、車両側コネクタ10に備える開閉動作するカバー15を利用するからである。
(C)カバー15の前端部16で第一ロック部31が構成されていることで、装置側コネクタ20の第二ロック部32と重なるように位置させることが容易である。
(D)カバー15が電動車両100の下面110と平行にスライドすることから、カバー15の第一ロック部31が装置側コネクタ20の第二ロック部32の下方に位置するように構成し易い。
(E)第一ハウジング12及び第二ハウジング22の各々が円筒状であることから、車両側コネクタ10に対して装置側コネクタ20の回転角度がずれた状態であっても、各々のハウジング12、22同士を嵌合することができる。
(F)溝32sが第二ハウジング22の軸方向から見て扇状であることから、車両側コネクタ10に対して装置側コネクタ20の回転角度がずれた状態であっても、カバー15の第一ロック部31を第二ロック部32の溝32sに差し込むことが可能である。
更に、実施形態の送電システム1Aは、次の効果を奏する。
(a)制御部40を備えることで、カバー15の開閉動作を制御できる。具体的には、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とを接続する際にカバー15を開位置まで開動作させたり、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を解除した後にカバー15を閉位置まで閉動作させたりできる。
(b)ロック制御部42を備えることで、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とを接続した後、カバー15をロック位置まで閉動作させることができる。更に、検知部44を備えることで、ロック制御部42は、検知部44の検知結果に基づいて、装置側コネクタ20が車両側コネクタ10に接続された状態でカバー15の閉動作を開始することができる。
(c)揺動機構55、スライド機構56、及び旋回機構57を有することで、装置側コネクタ20を三次元的に移動させることができる。揺動機構55によって、装置側コネクタ20を電動車両100の下方から車両側コネクタ10に接続したり、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を解除したりすることができる。また、電動車両100が床面200の所定の位置から多少ずれた位置に停止されても、スライド機構56及び旋回機構57によって、車両側コネクタ10に対して装置側コネクタ20を位置合わせできる。
[変形例1]
図14を参照して、変形例1に係るコネクタアセンブリ1を説明する。変形例1では、車両側コネクタ10のカバー15は、第一カバー部15aと第二カバー部15bとを備える。第一カバー部15aと第二カバー部15bとは、互いに近接又は離反する方向にスライドするように構成されている。具体的には、第一カバー部15aと第二カバー部15bとが互いに離反方向にスライドすることで、カバー15が開かれる。第一カバー部15aと第二カバー部15bとが互いに近接方向にスライドすることで、カバー15が閉じられる。
第一カバー部15a及び第二カバー部15bは、電動車両100の下面110と実質的に平行にスライドする。本例では、第一カバー部15a及び第二カバー部15bは、互いに前後に向かい合うように配置されており、下面110に沿って前後方向にスライドする。具体的には、後側に配置される第一カバー部15aは、後方にスライドすると開動作となり、前方にスライドすると閉動作となる。また、前側に配置される第二カバー部15bは、前方にスライドすると開動作となり、後方にスライドすると閉動作となる。図14では、車両側コネクタ10に接続された装置側コネクタ20がロックされた状態、即ち両カバー部15a、15bがそれぞれロック位置まで閉動作された状態を実線で示す。図14中の二点鎖線は、第一カバー部15a及び第二カバー部15bがそれぞれ開位置にある状態を示す。各カバー部15a、15bの形状は、スライド方向から見て、スクウエアブラケット状、即ち]状である。第一カバー部15aの後方側、及び第二カバー部15bの前方側は、閉塞されている。各カバー部15a、15bはアクチュエータ(図示せず)によって駆動される。
第一カバー部15a及び第二カバー部15bの各々は、ロック構造30を構成する第一ロック部31を備える。各々の第一ロック部31は、各カバー部15a、15bにおいて、閉動作するときの進行方向の前端部16で構成される。第一カバー部15aは、前方にスライドすることで閉じる。即ち、第一カバー部15aが閉動作するときの進行方向は前方である。第二カバー部15bは、後方にスライドすることで閉じる。即ち、第二カバー部15bが閉動作するときの進行方向は前方である。
装置側コネクタ20には、第一ロック部31と共にロック構造30を構成する第二ロック部32が設けられている。本例の装置側コネクタ20は、第一カバー部15a及び第二カバー部15bの各々の第一ロック部31に対応するように、第二ロック部32を備えている。つまり、装置側コネクタ20は2つの第二ロック部32を備える。第二ロック部32は、上述した実施形態と同様に、装置側コネクタ20のうち、第二ハウジング22の外周面に設けられた溝32sである。
本例では、第一カバー部15aの第一ロック部31に対応した第二ロック部32が第二ハウジング22の外周面の後方側に形成されている。また、第二カバー部15bの第一ロック部31に対応した第二ロック部32が第二ハウジング22の外周面の前方側に形成されている。つまり、第二ハウジング22の互いに向かい合う箇所に第二ロック部32がそれぞれ形成されている。各第二ロック部32は、各カバー部15a、15bが閉じられたとき、各カバー部15a、15bの第一ロック部31、即ち前端部16の上方に重なる位置に形成されている。具体的には、各第二ロック部32は、第二ハウジング22の外周面に設けられた溝32sを有する。各カバー部15a、15bが閉じられたとき、各溝32sに各々の第一ロック部31が差し込まれることで、各々の第一ロック部31の上方に各第二ロック部32が重なる。各溝32sは、上述した実施形態と同様に、第二ハウジング22の軸方向、即ち上下方向から見て扇状に形成されている。
各カバー部15a、15bの開閉動作は、制御部40により制御される。制御部40は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とを接続する際、各カバー部15a、15bを開位置まで開動作させる。また、制御部40は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続を解除した後、各カバー部15a、15bを閉位置まで閉動作させる。
各カバー部15a、15bの開閉動作を制御する各制御部40は、ロック制御部42を含む。ロック制御部42は、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続された状態で、各カバー部15a、15bをそれぞれロック位置まで閉動作させる。ロック位置とは、各カバー部15a、15bの第一ロック部31がそれぞれ第二ロック部32に重なる位置である。また、ロック制御部42は、上述した実施形態と同様に、検知部44の検知結果に基づいて、各カバー部15a、15bをそれぞれロック位置まで閉動作させる。
<作用効果>
上述した変形例1では、車両側コネクタ10と装置側コネクタ20との接続状態をより安定して維持できる。車両側コネクタ10と装置側コネクタ20とが接続された状態で第一カバー部15a及び第二カバー部15bが閉じられると、装置側コネクタ20は両カバー部15a、15bの間に挟まれる。つまり、装置側コネクタ20の互いに向かい合う二箇所で第一ロック部31と第二ロック部32とを重ねることができる。よって、装置側コネクタ20の互いに向かい合う二箇所でロック構造30が構成されるので、装置側コネクタ20が車両側コネクタ10から離脱することをより効果的に抑止できる。
1A 送電システム
1 コネクタアセンブリ
10 車両側コネクタ
11 第一電極部
12 第一ハウジング
15 カバー
15a 第一カバー部、15b 第二カバー部
16 前端部
20 装置側コネクタ
21 第二電極部
22 第二ハウジング
30 ロック構造
31 第一ロック部、32 第二ロック部
32s 溝
40 制御部
42 ロック制御部
44 検知部
50 ベース
51 固定ベース部
52 スライドベース部
53 スライド部
54 旋回ベース部
55 揺動機構
56 スライド機構
57 旋回機構
60 アーム
61 第一の端部
62 第二の端部
100 電動車両、110 下面
200 床面

Claims (10)

  1. 電動車両に設けられる車両側コネクタと、
    前記車両側コネクタに接続される装置側コネクタと、
    前記車両側コネクタと前記装置側コネクタとが接続された状態を維持するロック構造と、を備え、
    前記車両側コネクタは、
    前記電動車両の下面に配置される第一電極部と、
    前記第一電極部を露出又は遮蔽するように開閉されるカバーと、を備え、
    前記ロック構造は、
    閉じられた前記カバーの一部で構成される第一ロック部と、
    前記車両側コネクタに接続された前記装置側コネクタのうち、前記第一ロック部の上方に重なる第二ロック部と、を備える、
    コネクタアセンブリ。
  2. 前記第一ロック部は、閉動作するカバーの進行方向の前端部で構成される請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
  3. 前記カバーは、前記下面と実質的に平行にスライドすることで開閉される請求項1又は請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
  4. 前記カバーは、互いに近接又は離反する方向にスライドするように構成される第一カバー部と第二カバー部とを備える請求項3に記載のコネクタアセンブリ。
  5. 前記車両側コネクタ及び前記装置側コネクタは、互いに嵌合可能な第一ハウジング及び第二ハウジングを備え、
    前記第一ハウジング及び前記第二ハウジングの各々は円筒状である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタアセンブリ。
  6. 前記第二ロック部は、前記第二ハウジングの外周面に設けられた溝を有する請求項5に記載のコネクタアセンブリ。
  7. 前記溝は、前記第二ハウジングの軸方向から見て扇状である請求項6に記載のコネクタアセンブリ。
  8. 電動車両に設けられる車両側コネクタに接続される装置側コネクタであって、
    前記車両側コネクタ及び前記装置側コネクタは、互いの接続状態を維持するロック構造を備え、
    前記車両側コネクタは、
    前記電動車両の下面に配置される第一電極部と、
    前記第一電極部を露出又は遮蔽するように開閉されるカバーと、を備え、
    前記ロック構造は、
    閉じられた前記カバーの一部で構成される第一ロック部と、
    前記車両側コネクタに接続された前記装置側コネクタのうち、前記第一ロック部の上方に重なる第二ロック部と、を備える、
    装置側コネクタ。
  9. 電動車両に設けられる車両側コネクタと、
    前記車両側コネクタに接続される装置側コネクタと、
    前記車両側コネクタと前記装置側コネクタとが接続された状態を維持するロック構造と、
    前記ロック構造の動作を制御するロック制御部と、を備え、
    前記車両側コネクタは、
    前記電動車両の下面に配置される第一電極部と、
    前記第一電極部を露出又は遮蔽するように開閉されるカバーと、を備え、
    前記ロック構造は、
    閉じられた前記カバーの一部で構成される第一ロック部と、
    前記車両側コネクタに接続された前記装置側コネクタのうち、前記第一ロック部の上方に重なる第二ロック部と、を備え、
    前記ロック制御部は、前記車両側コネクタと前記装置側コネクタとが接続された状態で、前記第一ロック部が前記第二ロック部に重なるロック位置まで前記カバーを閉動作させる、
    電動車両用の送電システム。
  10. 前記車両側コネクタと前記装置側コネクタとが接続されたことを検知する検知部を備え、
    前記ロック制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記カバーを前記ロック位置まで閉動作させる請求項9に記載の電動車両用の送電システム。
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