JP2022101435A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022101435000001
【課題】モータに印加された電圧が部分放電開始電圧を超えた場合であっても、昇圧コンバータを用いずに絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避することができるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】モータ制御装置10は、大気圧を検出する大気圧センサ11と、モータ6のコイル温度を検出するコイル温度センサ12と、モータ6に印加された電圧を検出する電圧センサ13と、を備え、大気圧センサ11によって検出される大気圧とコイル温度センサ12によって検出されるコイル温度とに応じて部分放電開始電圧を算出し、コイル温度センサ12によって検出されるコイル温度が設定されたコイル温度上限値を超えた場合にはモータ6の出力を制限し、電圧センサ13によって検出された電圧が部分放電開始電圧を超えた場合には、コイル温度上限値を低く設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータのコイルの絶縁被膜を保護する制御を行うモータ制御装置に関する。
モータは、例えば電動車両に設けられている。モータでは、印加された電圧が所定電圧(部分放電開始電圧)を超えるとコイルの絶縁被膜に部分放電が発生し、絶縁被膜の絶縁性能が劣化し、モータの耐久寿命が低下する。部分放電開始電圧は、大気圧とコイル温度とに依存する。そのため、例えば、電動車両が高地を走行する場合には、部分放電開始電圧が平地より低くなり、絶縁性能が劣化しやすい。
特許文献1には、モータに印加された電圧が部分放電開始電圧を超えた場合には、昇圧コンバータによってモータに印加された電圧を低下させるモータ制御装置が開示されている。これにより、モータの絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避して、モータの耐久寿命の低下を回避している。
特開2020-018067号公報
しかし、電動車両に搭載されるモータによっては、昇圧コンバータを有さない場合もある。また、昇圧コンバータ、及び昇圧コンバータを構成する昇圧回路は高価であって部品コストが嵩む。
そこで、本発明は、モータに印加された電圧が部分放電開始電圧を超えた場合であっても、昇圧コンバータを用いずに絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避することができるモータ制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るモータ制御装置は、大気圧を検出する大気圧検出部と、モータのコイル温度を検出するコイル温度検出部と、モータに印加された電圧を検出する電圧検出部と、を備え、大気圧検出部によって検出される大気圧とコイル温度検出部によって検出されるコイル温度とに応じて部分放電開始電圧を算出し、コイル温度検出部によって検出されるコイル温度が設定されたコイル温度上限値を超えた場合にはモータの出力を制限し、電圧検出部によって検出された電圧が部分放電開始電圧を超えた場合には、コイル温度上限値を低く設定することを特徴とする。
本発明に係るモータ制御装置において、モータは、並列に接続された複数のモータから構成され、コイル温度検出部は、複数のモータのコイルの温度をそれぞれ検出する複数のコイル温度検出部であって、大気圧検出部によって検出される大気圧と複数のコイル温度検出部によってそれぞれ検出される複数のコイル温度とに応じて複数の部分放電開始電圧を複数のモータ毎にそれぞれ算出し、電圧検出部によって検出された電圧が複数の部分放電開始電圧のそれぞれを超えた場合には、部分放電開始電圧を超えたモータのコイル温度上限値を低く設定することが好ましい。
本発明に係るモータ制御装置は、大気圧を検出する大気圧検出部と、モータのコイル温度を検出するコイル温度検出部と、モータに印加された電圧を検出する電圧検出部と、を備え、大気圧検出部によって検出される大気圧とコイル温度検出部によって検出されるコイル温度とに応じて部分放電開始電圧を算出し、電圧検出部によって検出された電圧が部分放電開始電圧を超えた場合には、モータに電力を供給する電池の上限充電率を低く設定することを特徴とする。
本発明のモータ制御装置によれば、モータに印加された電圧が部分放電開始電圧を超えた場合であっても、コイル温度の上昇を抑制して部分放電開始電圧を上昇させることによって、昇圧コンバータを用いずに絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避して、モータの耐久寿命の低下を回避することができる。
また、本発明のモータ制御装置によれば、複数のモータを有する車両に設けられる場合であっても、モータに印加された電圧が部分放電開始電圧を超えたモータのみコイル温度の上昇を抑制して部分放電開始電圧を上昇させることによって、絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避して、モータの耐久寿命の低下を回避することができる。換言すれば、モータに印加された電圧が部分放電開始電圧を超えたモータ以外の出力を制限することがなく、必要以上に車両の出力が低下することを回避することができる。
本発明のモータ制御装置によれば、モータに印加された電圧が部分放電開始電圧を超えた場合であっても、電池の上限充電率を低く設定してモータに印加される電圧を所定電圧以下とすることによって、昇圧コンバータを用いずに絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避して、モータの耐久寿命の低下を回避することができる。
実施形態の一例であるモータ制御装置が設けられる車両を示す模式図である。 モータ制御装置の構成を示すブロック図である。 各コイル温度におけるモータの部分放電開始電圧と大気圧との相関を示すグラフである。 モータのコイル温度と出力との相関を示すグラフである。 モータのコイルの絶縁破壊曲線であり、各特性における印加電圧と印加電圧の回数との相関を示すグラフである。 絶縁被膜保護制御の流れを示すフローである。 実施形態の他の一例であるモータ制御装置が設けられる車両を示す模式図である。 モータ制御装置の構成を示すブロック図である。 実施形態の他の一例であるモータ制御装置が設けられる車両を示す模式図である。 モータ制御装置の構成を示すブロック図である。 モータのコイルの絶縁破壊曲線であり、各特性における印加電圧と印加電圧の回数との相関を示すグラフである。 絶縁被膜保護制御の流れを示すフローである。
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。以下の説明において、具体的な形状、材料、方向、数値等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等に合わせて適宜変更することができる。
図1を用いて実施形態の一例であるモータ制御装置10が設けられる車両5について説明する。
図1に示すように、モータ制御装置10(ECU:Electronic Control Unit)は、車両5に設けられる。本例の車両5は、電池7から供給される電力によってモータ6を駆動し、モータ6を動力として走行する電動車両である。なお、車両5は、例えばハイブリッド車両であってもよい。
モータ制御装置10は、モータ6のコイルの絶縁被膜を保護する後述する絶縁被膜保護制御を行う制御装置である。モータ制御装置10によれば、詳細は後述するが、モータ6に印加された電圧が部分放電開始電圧を超えた場合であっても、コイル温度の上昇を抑制して部分放電開始電圧を上昇させることによって、絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避して、モータ6の耐久寿命の低下を回避することができる。これにより、昇圧コンバータを用いずに絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避して、モータ6の耐久寿命の低下を回避することができる。
モータ制御装置10は、大気圧を検出する大気圧センサ11と、モータ6のコイル温度を検出するコイル温度センサ12と、モータ6に印加された電圧(以下、印加電圧)を検出する電圧センサ13とを有する。
図2から図5を用いて、モータ制御装置10の構成について説明する。
モータ制御装置10は、演算処理部であるCPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶部を有し、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。
図2に示すように、モータ制御装置10は、大気圧センサ11、コイル温度センサ12、電圧センサ13等に接続されて、これらから送信される信号を受信する。また、モータ制御装置10は、モータ6に接続され、これに信号を送信する。
モータ制御装置10は、大気圧センサ11によって検出された大気圧を取得する大気圧取得部14と、コイル温度センサ12によって検出されたモータ6のコイル温度を取得するコイル温度取得部15と、部分放電開始電圧を算出する部分放電開始電圧算出部16(以下、PDIV算出部16)と、電圧センサ13によって検出された印加電圧を取得する電圧取得部17と、モータ6の電圧が部分放電開始電圧を超えた回数をカウントするカウント部18と、コイル温度上限値を低く設定するコイル温度上限値低減部19とを含む。
PDIV算出部16は、上述したように大気圧とモータ6のコイル温度とに応じて部分放電開始電圧を算出する機能を有する。部分放電開始電圧とは、モータ6に当該電圧以上の電圧が印加されるとコイルの絶縁被膜に部分放電が発生する電圧である。コイルの絶縁被膜に部分放電が発生すると、絶縁被膜の絶縁性能が劣化し、モータ6の耐久寿命が低下する。図3に示すように、部分放電開始電圧は、大気圧とモータ6のコイル温度とに応じて変化する。
カウント部18は、上述したように印加電圧が部分放電開始電圧を超えた回数をカウントする機能を有する。なお、カウント部18は、印加電圧が部分放電開始電圧を超えた時間の合計時間を算出してもよい。
コイル温度上限値低減部19は、印加電圧が部分放電開始電圧を超えた回数が所定回数以上となった場合には、コイル温度上限値を低く設定する機能を有する。コイル温度上限値は、コイル温度が上昇するとコイル被膜を破壊し、モータ6のショート及び発熱等の原因となるため、コイル温度の許容上限を予め設定した値である。
図4に示すように、コイル温度とモータ6の出力との相関は、コイル温度が所定温度未満ではモータ6の出力上限値は一定であって、コイル温度が所定温度以上の場合にはモータ6の出力上限値を低減するように設定されている。換言すれば、コイル温度上限値低減部29は、モータ6の出力上限値の低減を開始する所定温度を低く設定することになる。
モータ6の出力が出力上限値を超えた場合には、例えば、モータ6のトルクを制限する、又はモータ6に供給する電力の電流を制限する等の制御によってモータ6の出力を制限することが好ましい。
図5では、モータ6のコイルの絶縁破壊曲線において、印加電圧と印加電圧の回数との関係を示す。絶縁破壊曲線は、モータ6のコイルの絶縁被膜が破壊する限界の印加電圧及び印加電圧の回数との関係を示す曲線である。コイル温度上限値低減部19によって、コイル温度上限値が低く設定された場合には、部分放電開始電圧が上昇するため、絶縁破壊曲線が緩和する(図5中のグラフでは上昇する)ことになる。
コイル温度上限値低減部19によれば、出力上限値を低下させるコイル温度を低く設定し、コイル温度の上昇を抑制して部分放電開始電圧を上昇させている。これにより、変更前の部分放電開始電圧を超えた場合であっても、絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避して、モータ6の耐久寿命の低下を回避することができる。その結果、昇圧コンバータを用いずに絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避して、モータ6の耐久寿命の低下を回避することができる。
図6を用いて、モータ制御装置10による絶縁被膜保護制御の流れについて説明する。
図6に示すように、ステップS11において、大気圧取得部14によって大気圧センサ11にて検出された大気圧を取得する。ステップS12において、コイル温度取得部15によってコイル温度センサ12にて取得されたモータ6のコイル温度を取得する。
ステップS13において、PDIV算出部16によってステップS11において取得した大気圧と、ステップS12において取得したコイル温度とから部分放電開始電圧を算出する。大気圧とコイル温度と部分放電開始電圧との相関は、予めモータ制御装置10に記憶されている。
ステップS14において、電圧取得部17によって電圧センサ13にて検出されたモータ6に印加される電圧を取得する。ステップS15において、ステップS14において取得した電圧が部分放電開始電圧を所定回数超えたかどうかを判定する。所定回数超えた場合には、ステップS16に移行する。
ステップS16において、コイル温度上限値低減部19によってコイル温度上限値を低く設定する。換言すれば、モータ6の出力上限値の低減を開始するコイル温度を低く設定する。
図7を用いて、実施形態の他の一例であるモータ制御装置20について説明する。
図7に示すように、モータ制御装置20(ECU:Electronic Control Unit)は、車両5に設けられる。本例の車両5は、電池7から供給される電力によって複数(本例では3つ)のモータ6を駆動し、モータ6を動力として走行する電動車両である。なお、車両5は、例えばハイブリッド車両であってもよい。
モータ制御装置20は、車両5に設けられた複数のモータ6を制御する装置である。モータ制御装置20によれば、詳細は後述するが、モータ6に印加された電圧が部分放電開始電圧を超えたモータ6のみについてコイル温度の上昇を抑制して部分放電開始電圧を上昇させることによって、絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避して、モータ6の耐久寿命の低下を回避することができる。換言すれば、モータ6に印加された電圧が部分放電開始電圧を超えたモータ6以外の出力を制限することがなく、必要以上に車両5の出力が低下することを回避することができる。
モータ制御装置20は、大気圧を検出する大気圧センサ21と、複数のモータ6のそれぞれのコイル温度を検出する複数のコイル温度センサ22と、印加電圧を検出する電圧センサ23とを有する。
図8を用いて、モータ制御装置20の構成について説明する
モータ制御装置20は、大気圧センサ21によって検出された大気圧を取得する大気圧取得部24と、コイル温度センサ22によって取得されたモータ6のコイル温度を取得するコイル温度取得部25と、部分放電開始電圧を算出する部分放電開始電圧算出部26(以下、PDIV算出部26)と、電圧センサ23によって検出されたモータ6の印加電圧を取得する電圧取得部27と、印加電圧が部分放電開始電圧を超えた回数をカウントするカウント部28と、コイル温度上限値を低く設定するコイル温度上限値低減部29とを含む。
PDIV算出部26は、大気圧取得部24によって取得された大気圧とコイル温度取得部25によってそれぞれ検出される複数のコイル温度とに応じて複数の部分放電開始電圧を複数のモータ6毎にそれぞれ算出する。
コイル温度上限値低減部29は、電圧取得部27によって検出された電圧が複数の部分放電開始電圧を超える回数をそれぞれカウントし、回数が所定回数を超えたモータ6のコイル温度上限値を低く設定する。
その他のモータ制御装置20の機能については、上述したモータ制御装置10と同様であるため説明を省略する。
図9を用いて実施形態の他の一例であるモータ制御装置30が設けられる車両5について説明する。
図9に示すように、モータ制御装置30(ECU:Electronic Control Unit)は、車両5に設けられる。本例の車両5は、電池7から供給される電力によってモータ6を駆動し、モータ6を動力として走行する電動車両である。なお、車両5は、例えばハイブリッド車両であってもよい。
モータ制御装置30は、モータ6のコイルの絶縁被膜を保護する後述する絶縁被膜保護制御を行う制御装置である。モータ制御装置30によれば、詳細は後述するが、モータ6に印加された電圧が部分放電開始電圧を超えた場合であっても、電池7の上限充電率を低く設定してモータ6に印加される電圧を所定電圧以下とすることによって、絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避して、モータ6の耐久寿命の低下を回避することができる。これにより、昇圧コンバータを用いずに絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避して、モータ6の耐久寿命の低下を回避することができる。
モータ制御装置30は、大気圧を検出する大気圧センサ31と、モータ6のコイル温度を検出するコイル温度センサ32と、モータ6に印加された電圧(以下、印加電圧)を検出する電圧センサ33とを有する。
図10及び図11を用いて、モータ制御装置30の構成について説明する。
モータ制御装置30は、演算処理部であるCPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶部を有し、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。
図10に示すように、モータ制御装置30は、大気圧センサ31、コイル温度センサ32、電圧センサ33等に接続されて、これらから送信される信号を受信する。また、モータ制御装置30は、モータ6に接続され、これに信号を送信する。
モータ制御装置30は、大気圧センサ31によって検出された大気圧を取得する大気圧取得部34と、コイル温度センサ32によって検出されたモータ6のコイル温度を取得するコイル温度取得部35と、部分放電開始電圧を算出する部分放電開始電圧算出部36(以下、PDIV算出部36)と、電圧センサ33によって検出された印加電圧を取得する電圧取得部37と、モータ6の電圧が部分放電開始電圧を超えた回数をカウントするカウント部38と、電池7の上限充電率を低く設定する電池上限充電率低減部39とを含む。
PDIV算出部36は、上述したように大気圧とモータ6のコイル温度とに応じて部分放電開始電圧を算出する。
カウント部38は、上述したように印加電圧が部分放電開始電圧を超えた回数をカウントする。なお、カウント部38は、印加電圧が部分放電開始電圧を超えた時間の合計時間を算出してもよい。
電池上限充電率低減部39は、印加電圧が部分放電開始電圧を超えた回数が所定回数以上となった場合には、電池7の上限充電率を低く設定する。電池7の上限充電率は、電池7が完全充電された状態から放電した電気量を除いた残りの割合の上限率である。
具体的には、電池上限充電率低減部39によって電池7の上限充電率を低く設定されることによって、例えば車両5が走行中であれば、回生エネルギーによる電池7への充電が所定充電率以下に制限される。また、充電設備にて電池7への充電が所定充電率以下に制限される。
図11では、モータ6のコイルの絶縁破壊曲線において、印加電圧と印加電圧の回数との関係を示す。絶縁破壊曲線は、モータ6のコイルの絶縁被膜が破壊する限界の印加電圧及び印加電圧の回数との関係を示す曲線である。電池上限充電率低減部39によって、電池7の上限充電率が低く設定された場合には、モータ6への印可電圧が所定電圧以下となるため、絶縁破壊曲線から遠ざかることになる。
電池上限充電率低減部39によれば、電池7の上限充電率を低く設定して、モータ6に印加される電圧を所定電圧以下とすることによって、昇圧コンバータを用いずに絶縁被膜の絶縁性能の劣化を回避して、モータ6の耐久寿命の低下を回避することができる。
図12を用いて、モータ制御装置30による絶縁被膜保護制御の流れについて説明する。
図12に示すように、ステップS31において、大気圧取得部34によって大気圧センサ31にて検出された大気圧を取得する。ステップS32において、コイル温度取得部35によってコイル温度センサ32にて取得されたモータ6のコイル温度を取得する。
ステップS33において、PDIV算出部36によってステップS31において取得した大気圧と、ステップS32において取得したコイル温度とから部分放電開始電圧を算出する。大気圧とコイル温度と部分放電開始電圧との相関は、予めモータ制御装置30に記憶されている。
ステップS34において、電圧取得部37によって電圧センサ33にて検出されたモータ6に印加される電圧を取得する。ステップS35において、ステップS34において取得した電圧が部分放電開始電圧を所定回数超えたかどうかを判定する。所定回数超えた場合には、ステップS36に移行する。
ステップS36において、電池上限充電率低減部39によって電池7の上限充電率を低く設定する。換言すれば、モータ6に印加される電圧を所定電圧以下とする。
なお、本発明は上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の変更や改良が可能であることは勿論である。
5 車両、6 モータ、7 電池、10 モータ制御装置、11 大気圧センサ、12 コイル温度センサ、13 電圧センサ、14 大気圧取得部、15 コイル温度取得部、16 部分放電開始電圧算出部(PDIV算出部)、17 電圧取得部、18 カウント部、19 コイル温度上限値低減部、20 モータ制御装置、21 大気圧センサ、22 コイル温度センサ、23 電圧センサ、24 大気圧取得部、25 コイル温度取得部、26 部分放電開始電圧算出部(PDIV算出部)、27 電圧取得部、28 カウント部、29 コイル温度上限値低減部、30 モータ制御装置、31 大気圧センサ、32 コイル温度センサ、33 電圧センサ、34 大気圧取得部、35 コイル温度取得部、36 部分放電開始電圧算出部(PDIV算出部)、37 電圧取得部、38 カウント部、39 電池上限充電率低減部、

Claims (3)

  1. 大気圧を検出する大気圧検出部と、
    モータのコイル温度を検出するコイル温度検出部と、
    前記モータに印加された電圧を検出する電圧検出部と、
    を備え、
    前記大気圧検出部によって検出される大気圧と前記コイル温度検出部によって検出されるコイル温度とに応じて部分放電開始電圧を算出し、
    前記コイル温度検出部によって検出されるコイル温度が設定されたコイル温度上限値を超えた場合には前記モータの出力を制限し、
    前記電圧検出部によって検出された電圧が前記部分放電開始電圧を超えた場合には、前記コイル温度上限値を低く設定する、
    モータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記モータは、並列に接続された複数のモータから構成され、
    前記コイル温度検出部は、複数の前記モータのコイルの温度をそれぞれ検出する複数の前記コイル温度検出部であって、
    前記大気圧検出部によって検出される大気圧と複数の前記コイル温度検出部によってそれぞれ検出される複数のコイル温度とに応じて複数の前記部分放電開始電圧を複数の前記モータ毎にそれぞれ算出し、
    前記電圧検出部によって検出された電圧が複数の前記部分放電開始電圧のそれぞれを超えた場合には、前記部分放電開始電圧を超えた前記モータの前記コイル温度上限値を低く設定する、
    モータ制御装置。
  3. 大気圧を検出する大気圧検出部と、
    モータのコイル温度を検出するコイル温度検出部と、
    前記モータに印加された電圧を検出する電圧検出部と、
    を備え、
    前記大気圧検出部によって検出される大気圧と前記コイル温度検出部によって検出されるコイル温度とに応じて部分放電開始電圧を算出し、
    前記電圧検出部によって検出された電圧が前記部分放電開始電圧を超えた場合には、前記モータに電力を供給する電池の上限充電率を低く設定する、
    モータ制御装置。
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