JP2022099911A - イメージセンサ - Google Patents

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Fumiyasu Sasaki
文秀 村尾
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Abstract

【課題】撮像データが壊れるのを防ぐことが可能なイメージセンサを提供する。【解決手段】イメージセンサは、トランジスタNM1、NM2を介してフォトダイオードPD1、PD2が接続されたFノードFDを有する画素PLを備え、フォトダイオードPD1をリセットするリセット動作と、フォトダイオードPD2からデータを読み出す読み出し動作とが、1水平制御期間1Hにおいて異なるタイミングで行われる。【選択図】図1

Description

本発明は、イメージセンサに関し、例えば、像面位相差オートフォーカス(以下、オートフォーカスはAFとも称する)画素を備えたイメージセンサに関する。
イメージセンサとしては、例えば非特許文献1に記載されているものが知られている。非特許文献1には、1つのマイクロレンズ内に2つのフォトダイオード(以下、光検出素子またはPダイオードとも称する)で構成された画素が設けられ、Pダイオードの一部を遮光することにより、AFの機能が提供されている。
例えば、Pダイオードの一部を遮光することにより、像面位相差AF画素が構成される。像面位相差AF画素を搭載したイメージセンサで、例えば全ての画素の撮像をした後で、像面位相差AF画素からの撮像信号で焦点ずれを検出するようにすると、焦点のずれ量を検出するのに1フレーム分の撮像時間が必要となる。そこで、本発明者らは、像面位相差AF画素のみで撮像を行い、その後で、通常の撮像を行う通常画素で撮像を行うことを考えた。これにより、像面位相差AF画素からの撮像信号(焦点データ)をより早く取得することが可能となり、焦点調整までの時間を短縮することが可能となる。また、像面位相差AF画素のみで、部分的に撮像を行っている途中で、通常画素による撮像を開始することにより、更に焦点調整した画像を高速に撮像することが可能となる。
一方、高解像度化、ダイナミックレンジ拡大、感度向上等を図るために、増幅トランジスタを複数行に配置された複数のPダイオードで共有するような画素が、イメージセンサ(例えば、CMOSイメージセンサ)に搭載されている。本発明者らは、このような増幅トランジスタを共有して使用する画素を搭載するイメージセンサにおいて、前記したように像面位相差AF画素のみを部分的に撮像している途中で、通常画素による撮像を開始すると、撮像データが壊れることがあるという課題があることを発見した。
このような課題は、非特許文献1には記載されていない。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、実施の形態に係るイメージセンサは、転送スイッチを介して複数のフォトダイオードが接続されたフローティングディフュージョンを有する画素を備え、複数のフォトダイオードのうちの1つのフォトダイオードをリセットするリセット動作と、複数のフォトダイオードのうちの他のフォトダイオードからデータを読み出す読み出し動作とが、1水平制御期間において異なるタイミングで行われる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、撮像データが壊れるのを防ぐことが可能なイメージセンサを提供することができる。
(A)および(B)は、実施の形態1に係るイメージセンサを説明するための図である。 (A)および(B)は、実施の形態1に係るイメージセンサを説明するための図である。 実施の形態1に係るイメージセンサを搭載したカメラの構成を示す図である。 実施の形態1に係るイメージセンサの構成を示す模式的な平面図である。 実施の形態1に係るイメージセンサを説明するための図である。 実施の形態1に係るイメージセンサを説明するための図である。 実施の形態1の変形例に係るイメージセンサを説明するための波形図である。 実施の形態2に係るイメージセンサを説明するための波形図である。 実施の形態1に係る画素におけるFノードFDの電位の変化を示す波形図である。 実施の形態3に係る画素のFノードの電位の変化を示す波形図である。 実施の形態4に係るイメージセンサの動作を説明するための波形図である。 実施の形態4の変形例に係るイメージセンサの動作を説明するための波形図である。 実施の形態5を説明するための波形図である。 実施の形態5に係るイメージセンサの動作を説明するための波形図である。 実施の形態5の変形例に係るイメージセンサの動作を説明するための波形図である。 AF画素と通常画素を搭載したイメージセンサの動作を示す図である。 (A)および(B)は、本発明者らが検討した画素の構成を示す図である。
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまでも一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。
また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(実施の形態1)
実施の形態1に係るイメージセンサを説明する前に、本発明者らが見出した課題を説明する。
<課題説明>
図16は、AF画素と通常画素を搭載したイメージセンサの動作を示す図である。図16において、横軸は時間を示し、縦軸はイメージセンサの垂直方向の画素駆動を示している。
イメージセンサは、通常画素とAF画素がアレイ状に配置された画素アレイを備えている。イメージセンサの1フレームにおいて、画素アレイに配置された画素(通常画素およびAF画素)が、垂直方向(例えば、画素アレイの上側から下側に向けて)に駆動される。この駆動において、画素のリセットと、読み出しが行われる。ここで、AF画素のリセットとAF画素の読み出しとの間の期間がAF露光時間となり、通常画素のリセットと通常画素の読み出しとの間の期間が通常画素の露光時間となる。
図16において、細線のN_RTは、通常画素のリセットに関する駆動(リセット動作)を示し、実線のN_RDは、通常画素の読み出しに関する駆動(読み出し動作)を示している。また、一点鎖線のAF_RTは、AF画素のリセットに関する駆動を示し、破線のAF_RDは、AF画素の読み出しを示している。通常画素においては、リセット動作の後の露光時間で撮像が行われ、読み出し動作で、撮像データとして読み出される。AF画素においても、リセット動作の後のAF露光時間で撮像が行われ、読み出し動作で、焦点データとして読み出しが行われる。
図16では、通常画素に対してリセット動作N_RTが行われている期間において、AF画素に対して読み出し動作AF_RDが開始され、通常画素に対して読み出し動作N_RDが行われる期間において、AF画素に対してリセット動作AF_RTが開始されるように駆動される。このような駆動が、図16に示すように繰り返される。これにより、通常画素から撮像データを取得する前に、焦点データを取得することが可能となり、焦点調整までの時間を短くすることが可能となる。また、AF露光期間において、通常画素の一部については、露光を開始するため、焦点調整した画像を高速に撮像することが可能となる。図16において、領域AおよびBについては、後で図17を用いて説明するが、リセット動作と読み出し動作が重なっている部分を示している。
図17は、本発明者らが検討した画素の構成を示す図である。ここで、図17(A)は、画素の構成を示す回路図であり、図17(B)は、画素を駆動するパルスの波形図である。
図17(A)において、PLは、画素(画素回路)を示している。画素PLは、AF画素、通常画素、AF画素および通常画素に対応した第1および第2転送スイッチ、およびAF画素および通常画素に対して共通の共通回路によって構成されている。図17(A)では、AF画素がPダイオードPD1によって構成され、通常画素がPダイオードPD2によって構成されている。第1および第2転送スイッチは、Nチャンネル型電界効果トランジスタ(以下、単にトランジスタとも称する)NM1、NM2によって構成されている。PダイオードPD1と、このPダイオードPD1に対応するトランジスタNM1は、フローティングディフュージョンのノード(以下、Fノードとも称する)FDと接地電圧Vsとの間に直列的に接続されている。同様に、PダイオードPD2と、このPダイオードPD2に対応するトランジスタNM2も、FノードFDと接地電圧Vsとの間に直列的に接続されている。
画素PLにおける共通回路は、符号CMで示されている。この共通回路CMは、FノードFDと所定の電源電圧Vddとの間で、ソース・ドレイン経路が直列的に接続されたトランジスタ(リセットスイッチ)NM3と、電源電圧Vddと出力Outとの間で、ソース・ドレイン経路が直列的に接続されたトランジスタNM4、NM5とを備えている。また、図17(A)において、Cfdは、FノードFDに付随するフローティングディフュージョンの容量(以下、FD容量とも称する)を示し、図17(A)では、FD容量Cfdは、FノードFDと接地電圧Vsとの間に接続されている。
AF駆動パルスTX1をハイレベルにすることで、トランジスタNM1がオン状態となる。これにより、PダイオードPD1がFノードFDに接続され、焦点に係る電荷がFD容量Cfdに蓄積される。FノードFDにおける電位は、トランジスタNM4によって増幅され、画素選択信号SELをハイレベルにすることで、トランジスタNM5がオン状態となり、トランジスタNM5を介して、焦点データとして出力Outから出力される。
一方、通常駆動パルスTX2をハイレベルにすることで、トランジスタNM2がオン状態なる。PダイオードPD2がFノードFDに接続され、通常撮像に係る電荷がFD容量Cfdに蓄積される。FノードFDにおける電位は、トランジスタNM4によって増幅され、画素選択信号SELをハイレベルにすることで、トランジスタNM5がオン状態となり、トランジスタNM5を介して、撮像データとして出力Outから出力される。
また、AF画素および通常画素のリセットは、リセットパルスRSTをハイレベルにし、その後AF駆動パルスTX1および通常駆動パルスTX2をハイレベルにすることで行われる。すなわち、リセットパルスRSTをハイレベルにすることで、トランジスタNM3がオン状態となり、FノードFDにおけるFD容量Cfdが、電源電圧Vddにより充電される。その後AF駆動パルスTX1または通常駆動パルスTX2をハイレベルにすることで、AF画素であるPダイオードPD1または通常画素であるPダイオードPD2が、FノードFDに接続され、PダイオードPD1またはPダイオードPD2の電荷がリセットされる。
図16に示した領域Aにおいては、同一の画素に対してAF画素に対するリセット動作AF_RTと通常画素に対する読み出し動作N_RDとが実行されることになる。また、領域Bにおいては、同一の画素に対して通常画素に対するリセット動作N_RTとAF画素に対する読み出し動作AF_RDとが実行されることになる。
図17(B)には、領域Aに配置された画素に対する駆動パルスの波形が示されている。図17(B)において、1Hは、イメージセンサの1水平制御期間を示している。この水平制御期間は、図16の縦軸のイメージセンサの垂直方向の画素駆動の基本単位となるもので、画素アレイの垂直方向に配置された複数の画素行の制御の基本単位期間である。図17(B)の右側に示した1水平制御期間1Hにおいては、PダイオードPD1をリセットするために、AF駆動パルスTX1がハイレベルに変化する。このとき、通常画素であるPダイオードPD2から電荷を読み出すために、一点鎖線で示すように通常駆動パルスTX2もハイレベルに変化する。これにより、トランジスタNM1とNM2とが同時にオン状態となる。その結果、FD容量Cfdには、PダイオードPD1からの電荷とPダイオードPD2からの電荷とが供給されることになり、2つのPダイオードPD1、PD2のデータが混合されてしまう。撮像データを読み出すために、画素選択信号SELがハイレベルになるが、FD容量Cfdの電荷は、混合したデータに従ったものであるため、正しい撮像データが、出力Outとして出力されない。
図16に示した領域Bにおいても同様にして、2つのPダイオードPD1、PD2のデータが混合し、正しい焦点データが、出力Outとして出力されない。すなわち、領域AおよびBに配置された画素においては、撮像データおよび焦点データが破壊されることになる。
<実施の形態1に係る画素およびその動作>
図1は、実施の形態1に係るイメージセンサを説明するための図である。ここで、図1(A)は、画素の構成を示す回路図であり、図1(B)は、画素を駆動するパルスの波形図である。図1(A)は、図17(A)と類似しているので、主に相違点を説明する。
図1(A)においては、AF画素のリセット動作が、通常画素の読み出し動作よりも先に行われることを明示するように、「先にリセット、後で読み出し」が記載されている。また、図1(A)は、図16に示した領域Aに配置された画素PLを示している。
実施の形態1に係るイメージセンサにおいては、画素のリセット動作に係る制御と、画素からデータを読み出す動作に係る制御とが、1水平制御期間1Hにおいて異なるタイミング行われる。すなわち、領域Aに配置された画素PLの場合、AF画素であるPダイオードPD1をリセットするリセット動作のタイミングと、通常画素であるPダイオードPD2から撮像データを読み出す動作のタイミングが、1水平制御期間1Hにおいて異なるようにされる。
PダイオードPD1のリセット動作は、図1(B)に示したリセット期間TS(時刻t1~t3)において実行され、PダイオードPD2からの撮像データの読み出し動作は、読み出し期間TR(時刻t3~t5)において実行される。
すなわち、時刻t1において、リセットパルスRSTがハイレベルへ変化(TS_1)し、FD容量Cfdが電源電圧Vddに充電される。その後、時刻t2~t3の間、AF駆動パルスTX1がハイレベル(TS_2)となることにより、PダイオードPD1は、トランジスタNM1を介してFノードFDに接続され、PダイオードPD1の電荷がFノードFDに排出され、リセットされる。次に、時刻t3において、リセットパルスRSTが再びハイレベルへ変化(TR_1)し、FD容量Cfdが電源電圧Vddに充電され、FノードFDは所定の電位にされる。時刻t4において、通常駆動パルスTX2がハイレベル(TR_2)となることにより、PダイオードPD2は、トランジスタNM1を介してFノードFDに接続される。これにより、PダイオードPD2の電荷は、FノードFDに排出され、FノードFDおける電位は、露光時間においてPダイオードPD2によって撮像された電荷に従って変化し、撮像データとして出力される。
領域Aに配置されている画素を例にして説明したが、領域Bに配置されている画素でも同様である。次に領域Bに配置されている画素の構成および動作を、図面を用いて説明する。図2は、実施の形態1に係るイメージセンサを説明するための図である。ここで、図2(A)は、画素の構成を示す回路図であり、図2(B)は、画素を駆動するパルスの波形図である。図2は、図1と類似しているので、主に相違点を説明する。
図2(A)では、通常画素のリセット動作が、AF画素の読み出し動作よりも先に実施されることを明示するために、「後で読み出し、先にリセット」が記載されている。
時刻t1~t3のリセット期間TSにおいては、図2(B)に示すように、時刻t1でリセットパルスRSTがハイレベルに変化(TS_1)し、時刻t2~t3で通常駆動パルスTX2がハイレベルに変化(TS_2)する。これにより、FD容量Cfdが電源電圧Vddに充電され、PダイオードPD2はトランジスタNM2を介してFノードFDに接続され、PダイオードPD2の電荷は、FノードFDに排出され、PダイオードPD2はリセットされる。
時刻t3~t5の読み出し期間TRにおいては、時刻t3において、リセットパルスRSTがハイレベルに変化(TR_1)し、時刻t4でAF駆動パルスTX1がハイレベルに変化(TR_2)する。これにより、FノードFDが、所定の電圧にされた後、PダイオードPD1は、トランジスタNM1を介してFノードFDに接続され、PダイオードPD1の電荷が、FノードFDに排出される。FノードFDにおける電位は、AF露光時間においてPダイオードPD1によって撮像された電荷に従って変化し、焦点データとして出力される。
このように、撮像データおよび焦点データが壊れないように、PダイオードPD1またはPD2の電荷をFノードFDに排出して、PダイオードPD1またはPD2をリセットするタイミング(リセット期間TS)と、PダイオードPD2またはPD1からFノードFDに電荷を排出して、PダイオードPD2またはPD1から読み出しを行うタイミング(読み出し期間TR)が、1水平制御期間1Hにおいて、異なるように、トランジスタNM1~NM3は制御される。
<イメージセンサの構成>
次に、実施の形態1に係るイメージセンサを、図面を用いて説明する。図3は、実施の形態1に係るイメージセンサを搭載したカメラの構成を示す図である。ここでは、イメージセンサを搭載した電子装置として、カメラを例にして説明するが、イメージセンサを搭載する電子装置は、カメラに限定されるものではない。図3において、CMRはカメラを示している。図3において、図面の上側には、カメラの外観が斜視図で示されており、図面の下側には、カメラCMRの内部構成がブロック図で示されている。以下、図3の下側に示したブロック図を基にして、カメラCMRの内部構成を説明する。
カメラCMRは、アクチュエータによって制御されるズームレンズ、固定レンズ、アクチュエータによって制御されるフォーカスレンズを備えている。また、カメラCMRは,センサ、信号処理半導体装置(信号処理LSI)、カメラシステム制御マイコン、モニターおよび記憶装置を備えている。
撮像対象からの入射光は、ズームレンズ、固定レンズおよびフォーカスレンズを通過して、センサに入射する。センサでは、入射光を画像信号に変換し、信号処理LSIに供給する。信号処理LSIにおいて、画像信号に対して信号処理が行われ、信号処理された画像が、モニターで表示され、記憶装置に記憶される。
カメラシステム制御マイコンには、センサから解像度情報、輝度分布情報等が供給され、カメラシステム制御マイコンは、センサに対して露光制御、ゲイン制御等を行う。また、カメラシステム制御マイコンには、信号処理LSIから輝度情報、色情報等が供給され、カメラシステム制御マイコンは、信号処理LSIに対して、輝度制御、色制御等を行う。さらに、カメラシステム制御マイコンは、Zoom制御信号によって、アクチュエータを制御し、ズームレンズを所望に位置に移動させる。また、カメラシステム制御マイコンは、AF制御信号によって、アクチュエータを制御し、フォーカスレンズを移動し、焦点を制御する。前記した撮像データは、画像信号を生成する際に用いられ、前記した焦点データは、AF制御信号を生成する際に用いられる。
実施の形態1に係るイメージセンサ1は、特に制限されないが、図3に示したセンサおよび信号処理LSIを備えている。勿論、これに限定されるものではなく、例えばイメージセンサ1はカメラシステム制御マイコンも備えるようにしてもよい。
図4は、実施の形態1に係るイメージセンサの構成を示す模式的な平面図である。図3では、センサおよび信号処理LSIのような機能的な構成でイメージセンサ1の構成を説明したが、図4では、回路ブロックでイメージセンサ1の構成が示されている。すなわち、イメージセンサ1は、画素アレイ(撮像画素部)10と、画素部垂直制御回路(垂直制御回路)20と、タイミング発生回路(TG)30と、画素出力信号処理回路40と、出力制御回路50と、出力回路60とを備えている。
画素アレイ10には、複数の画素PLが、アレイ状に配置されている。画素アレイ10に配置されている画素PLのそれぞれの構成は、図1および図2で説明した構成である。図4において、10_1は、画素アレイ10に配置されている像面位相差AF画素領域を示している。この像面位相差AF画素領域には、画素PLが配置され、画素PL内のPダイオードPD1、PD2の一部の領域が遮光されている。図4では、遮光された領域が黒く塗りつぶされている。これにより、像面位相差AF画素が実現されている。
垂直制御回路20は、画素アレイ10に対して垂直方向の制御を行う回路である。画素出力信号処理回路40は、画像アレイ10から出力されたデータ(撮像データおよび焦点データ)を処理する回路である。出力回路60は、画素出力信号処理回路40で処理されたデータを、イメージセンサ1の外部に出力する回路であり、出力制御回路50は、出力回路60を制御する回路である。また、タイミング発生回路30は、各種のタイミング信号を生成して、各回路に供給する回路である。
図1および図2で説明した通常駆動パルスTX2、AF駆動パルスTX1、リセットパルスRSTおよび画素選択信号SELは、タイミング発生回路30からのタイミング信号に基づいて、垂直制御回路20が生成し、画素アレイ10に配置された画素PLに供給される。次に、通常駆動パルスTX2、AF駆動パルスTX1、リセットパルスRSTおよび画素選択信号SELの生成について、図面を用いて説明する。
図5および図6は、実施の形態1に係るイメージセンサを説明するための図である。ここで、図5は、通常駆動パルスTX2、AF駆動パルスTX1、リセットパルスRSTおよび画素選択信号SELを生成する構成を示すブロック図である。前記したように、通常駆動パルスTX2、AF駆動パルスTX1、リセットパルスRSTおよび画素選択信号SELは、垂直制御回路20とタイミング発生回路30とによって生成されるが、図5では、説明に必要なブロックのみが、垂直制御回路20およびタイミング発生回路30から抽出され、描かれている。また、図6は、図5の動作を説明するためのタイミング図である。
図5に示すように、垂直制御回路20は、アドレス生成回路20_1と、デコーダ20_2と、ドライバ20_3を備えている。
前記したように、画素アレイ10には、画素PLがアレイ状に配置されている。図5では、画素アレイ10の行10V_0、10V_h、10V_mおよび10V_nに配置された画素PLが〇印で示されている。イメージセンサ1の1水平制御期間1Hにおいて、複数の行のうちの例えば1行(例えば10V_0)が選択され、イメージセンサ1の1フレーム期間において、画素アレイ10に配置された複数の行が、例えば順番に選択される。
アドレス生成回路20_1は、画素アレイ10における複数の行から行を指定するアドレス信号を生成する。生成されたアドレス信号は、デコーダ20_2によってデコードされる。デコーダ20_2によるデコードの結果と、タイミング発生回路(TG)30によって形成されたパルス信号が、ドライバ20_3に供給され、ドライバ20_3から、アドレス信号によって指定された行に対して、通常駆動パルスTX2、AF駆動パルスTX1、リセットパルスRSTおよび画素選択信号SELが供給される。
図5では、デコーダ20_2は、それぞれアドレス信号が供給されるデコーダ回路20_2_0~20_2_nによって構成されている。それぞれのデコーダ回路は、対応するアドレス信号が供給されたときに、例えばハイレベルのデコード結果を出力する。ドライバ20_3は、画素アレイ10に配置された行に対応するドライバ回路20_3_0~20_3_nを備えている。ドライバ回路20_3_0~20_3_nは、イネーブル入力と駆動信号入力とを備えている。イネーブル入力には、対応するデコーダ回路からの出力が供給され、駆動信号入力にはタイミング発生回路30からのパルス信号が供給されている。また、タイミング発生回路30は、パルス生成回路30_1とレジスタとを備えている。パルス生成回路30_1は、レジスタに設定された情報に従って、生成するパルス信号のタイミングが定められる。
実施の形態1に係るアドレス生成回路20_1は、図6に示すように、1水平制御期間1Hにおいて、2つのアドレス信号を生成し、パルス生成回路30_1も、1水平制御期間1Hにおいて、2つのパルス信号を生成する。1水平制御期間1Hにおいて生成される2つのアドレス信号のうちの一方のアドレス信号は、リセット動作が行われるべきPダイオードPD1またはPダイオードPD2が配置されている行を指定するアドレス信号であり、他方のアドレス信号は、読み出し動作が行われるべきPダイオードPD2またはPダイオードPD1が配置されている行を指定するアドレス信号である。1水平制御期間1Hにおいて生成される2つのパルス信号のうちの一方のパルス信号に同期して、一方のアドレス信号で指定された行に配置されているPダイオードPD1またはPダイオードPD2のリセット動作が行われ、他方のパルス信号に同期して、他方のアドレス信号で指定された行に配置されているPダイオードPD2またはPダイオードPD1からの読み出し動作が行われる。次に、図6を参照して、具体的に説明する。
図6では、1水平制御期間1Hは、時刻t1~t4と、時刻t4~t7の2つの期間に分けられ、時間的に先の期間(時刻t1~t4)がリセット動作が行われるリセット期間に割り当てられ、後の期間(時刻t4~t7)が読み出し動作が行われる読み出し期間に割り当てられている。
アドレス生成回路20_1が読み出し動作用のアドレス信号を生成する。生成したアドレス信号は、時刻t2から転送される。すなわち、生成されたアドレス信号は、デコーダ20_2等に転送され、デコードが行われる。デコードの結果(アドレス信号による指定)は、次の読み出し期間の開始の際に反映される。読み出し期間において、時刻t6でパルス信号が発生することにより、デコードの結果によって指定された行に対応するドライバ回路が、パルス信号を、読み出し動作を行う行(読み出し選択行)の駆動パルスTX(通常駆動パルスTX2またはAF駆動パルスTX1)として出力する。また、このとき、ドライバ回路は、読み出し選択行に対して、画素選択信号SELを出力する。これにより、1水平制御期間1Hにおいて、時刻t4~t7の期間で、アドレス信号に従った画素(通常画素またはAF画素)からデータ(撮像データまたは焦点データ)を読み出すことが可能となる。
次に、アドレス生成回路20_1がリセット動作用のアドレス信号を生成する。生成したアドレス信号は、時刻t5から転送される。すなわち、生成されたアドレス信号は、デコーダ20_2等に転送され、デコードが行われる。デコードの結果(アドレス信号による指定)は、次のリセット期間の開始の際に反映される。リセット期間において、時刻(t3)でパルス信号が発生することにより、デコードの結果によって指定された行に対応するドライバ回路が、パルス信号を、リセット動作を行う行(リセット選択行)の駆動パルスTX(AF駆動パルスTX1または通常駆動パルスTX2)として出力する。これにより、1水平制御期間1Hにおいて、時刻(t1)~(t4)の期間で、アドレス信号に従った画素(AF画素または通常画素)のリセット動作が行われる。
以上述べた動作が繰り返される。なお、図1および図2に示したリセットパルスRSTは、例えばリセット期間および読み出し期間のそれぞれの始まりにおいて、ドライバ回路が発生すればよい。
<変形例>
図7は、実施の形態1の変形例に係るイメージセンサを説明するための波形図である。変形例に係るイメージセンサ1においては、通常画素または/およびAF画素に対して読み出し動作を行う1水平制御期間1H_R以外の1水平制御期間において、駆動パルスまたは/およびリセットパルスが追加されている。
図7には、アドレス信号nによって指定される行に配置された画素PLを駆動するAF駆動パルスTX1[n]、通常駆動パルスTX2[n]、リセットパルスRST[n]および画素選択信号SEL[n]の波形が示されている。図7においては、PダイオードPD2に対する読み出し動作が、1水平制御期間1H_Rにおいて行われる。変形例においては、この1水平制御期間1H_Rの後の2つの1水平制御期間1Hにおいて、AF駆動パルスTX1[n]およびリセットパルスRST[n]が発生されている。これにより、この2つの1水平制御期間1Hにおいては、AF画素であるPダイオードPD1に対してリセット動作が行われることになる。また、1水平制御期間1H_Rよりも前の1水平制御期間では、リセットパルスRST[n]が発生され、FノードFDのリセットが行われている。これにより、より確実にFノードFDのリセットを行うことが可能である。
図7では、AF駆動パルスTX1[n]およびリセットパルスRST[n]を追加する例が示されているが、通常駆動パルスTX2[n]およびリセットパルスRST[n]を追加するようにしてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1では、画素のリセット期間において、リセットパルスRSTと転送スイッチを制御する駆動パルス(TX2またはTX1)とを異なるタイミングで発生していた。そのため、1水平制御期間1Hが長くなることが危惧される。実施の形態2においては、駆動パルスとリセットパルスとが、時間的に重なって発生する。
図8は、実施の形態2に係るイメージセンサを説明するための波形図である。図8では、AF画素に対してリセット動作を行い、通常画素に対して読み出し動作を行う場合が示されている。AF駆動パルスTX1とリセットパルスRSTが、時間的に重なってハイレベルにされ、さらにリセットパルスRSTは、読み出し期間の始めにおいてもハイレベルに維持されている。
AF駆動パルスTX1とリセットパルスRSTがハイレベルとなることにより、PダイオードPD1に対してリセットが行われる。続く読み出し期間においては、リセットパルスRSTがロウレベルに変化した後で、通常駆動パルスTX2がハイレベルとなる。これにより、PダイオードPD2からの読み出しが行われる。結果として、1水平制御期間1Hが長くなるのを抑制することが可能である。
図8では、AF画素をリセットする場合を例にして述べたが、通常画素をリセットする場合も同様である。
また、FD容量Cfdに蓄積できる電荷量が、PダイオードPD1、PD2に蓄積できる電荷量よりも小さい場合であっても、リセット期間においては、トランジスタNM3とNM1またはNM2を介して、PダイオードPD1またはPD2は、電源電圧Vddに接続されることになるため、確実にPダイオードPD1、PD2の電荷をリセットすることが可能である。すなわち、AF画素であるPダイオードPD1、通常画素であるPダイオードPD2に電荷が残るのを防ぐことが可能である。
(実施の形態3)
図1および図2に示したように、画素PLでは、FノードFDが、隣接して配置(例えば隣接した複数の行に配置)されたPダイオードPD1とPダイオードPD2で共通にされている。このFノードFDの電位は、読み出し動作が行われる1水平制御期間1Hの前の複数の1水平制御期間1Hにおけるリセット動作により、所定の電位へ変化する。図9は、実施の形態1に係る画素におけるFノードFDの電位の変化を示す波形図である。図9では、1水平制御期間1H_Rにおいて、PダイオードPD1に対してリセット動作が行われ、PダイオードPD2に対して読み出し動作が行う場合が示されている。
1水平制御期間1H_Rよりも時間的に前の複数の1水平制御期間1Hにおいて、リセットパルスRST[n]が発生(ハイレベルへ変化)することにより、FノードFDの電位(FD電位)は徐々に高くなり、所定の電位となる。1水平制御期間1H_Rにおいては、PダイオードPD1(図1)をリセットするために、リセットパルスRST[n]が発生した後、破線の〇で囲んだようにAF駆動パルスTX1[n]が発生する。AF駆動パルスTX1[n]が発生することにより、トランジスタNM1(図1)がオン状態となり、FノードFDにおけるFD容量Cfd(図1)からPダイオードPD1へ多くの電荷が移動する。その結果、FノードFDの電位(FD電位)は、破線の〇で示すように大きく低下するように変動する。
1水平制御期間1H_Rにおいては、通常駆動パルスTX2[n]が発生する前に、1回リセットパルスRST[n]が発生する。これにより、FノードFDの電位は上昇するが、所定の電位まで到達しない。そのため、FノードFDにゲート電極が接続されたトランジスタ(AMIトランジスタ)NM4のバイアスが所定の電位よりも低くなる。その結果、読み出し動作で出力される撮像データの振幅が、他の行に配置された画素から出力される画素データよりも小さくなる。これにより、例えば均一な明るさの被写体を撮影したときに、振幅の小さい撮像データの行が、横線として視認されることになる。
実施の形態3においては、1水平制御期間1H_Rよりも前の少なくとも1つの1水平制御期間1Hにおいて、PダイオードPD1に対してリセット動作が行われるように、AF駆動パルスTX1とリセットパルスRSTが発生される。具体例を、図面を用いて説明する。図10は、実施の形態3に係る画素のFノードの電位の変化を示す波形図である。図10は、図9に類似している。相違点は、リセット動作と読み出し動作が行われる1水平制御期間1H_Rよりも前の3つ1水平制御期間1Hにおいて、破線ADRで示されているように、AF駆動パルスTX1[n]とリセットパルスRST[n]が発生していることである。1水平制御期間1H_Rよりも前の1水平制御期間1Hにおいて、PダイオードPD1のリセット動作を実行することにより、PダイオードPD1の電荷は、徐々に蓄積される。これにより、1水平制御期間1H_Rにおいて、PダイオードPD1のリセット動作が行われても、FノードFDの電位が大きく低下するのを抑制することが可能である。その結果、AMIトランジスタのバイアスを所定の電位に維持することが可能となり、横線が視認されるのを防ぐことが可能である。
図10は、1水平制御期間1H_Rにおいて、PダイオードPD1に対してリセット動作を行い、PダイオードPD2に対して読み出し動作をする場合を説明したが、1水平制御期間1H_Rにおいて、PダイオードPD2に対してリセット動作を行い、PダイオードPD1に対して読み出し動作をする場合も同様である。この場合には、1水平制御期間1H_Rよりも前の1水平制御期間において、PダイオードPD2に対してリセット動作を行うようにする。
また、実施の形態3は、図16に示した領域AおよびBの場合にのみ適用してもよい。すなわち、AF画素または通常画素に対するリセット動作と、通常画素またはAF画素に対する読み出し動作が重なる場合にのみ、図10に示したようなリセット動作を追加するようにしてもよい。
(実施の形態4)
図9で説明したように、PダイオードPD1に多くの電荷が蓄積されていた場合、このPダイオードPD1をリセットするために、トランジスタNM1をオン状態にすると、FノードFDにおけるFD容量Cfdに、PダイオードPD1から多くの電荷が転送され、FノードFDの電位が大きく変化することがあり、直後の読み出し動作に影響が生じることがある。
実施の形態3では、読み出し動作を行う前に、1水平制御期間1Hにおいて、FD容量Cfdに予め電荷を蓄積する例を示したが、実施の形態4では、これとは異なる構成が提供される。すなわち、実施の形態4においては、リセット動作に続いて実行される読み出し動作におけるFD容量Cfdのリセットにおいて、FD容量Cfdに対する電荷の蓄積が多くなるようにされる。
図11は、実施の形態4に係るイメージセンサの動作を説明するための波形図である。図11には、画素PLを駆動する駆動パルスの波形が示されている。図11は、例えば図1(B)に示した読み出し動作の波形図と類似している。相違点は、図11においては、読み出し期間TRにおけるリセットパルスRST[n]のパルス幅(パルスの長さ)が、破線の〇で囲んであるように、他のリセットパルスRST[n]のパルス幅よりも長くなっていることである。例えば、図1(B)および図2(B)では、リセットパルスRSTのパルス幅は、全て同じ長さであったが、図11では、例えばリセット期間TSにおけるリセットパルスRST[n]の幅に比べて、読み出し期間TRにおけるリセットパルスRST[n]のパルス幅は長くなっている。
これにより、読み出し期間TRにおいて、比較的長い時間、トランジスタNM3をオン状態に維持し、FD容量Cfdに対する電荷蓄積時間を長くしている。その結果、読み出し期間TRにおいて、通常駆動パルスTX2[n]がハイレベルとなる前に、FノードFDの電位(FD電位)を所定の電位に設定することが可能となり、表示画像の乱れを防ぐことが可能である。
<変形例>
図12は、実施の形態4の変形例に係るイメージセンサの動作を説明するための波形図である。図12は、図11と類似している。相違点は、図12では、読み出し期間TRにおけるリセット期間TR_1において、リセットパルスRST[n]が2回発生していることである。図12では、リセットパルスRST[n]を2回発生する例を示しているが、これに限定されるものではなく、複数であればよい。また、リセット期間TR_1におけるリセットパルスRST[n]のパルス幅は、リセット期間TSにおけるリセットパルスRST[n]のパルス幅と同じである。勿論、リセット期間TR_1におけるリセットパルスRST[n]のパルス幅は、リセット期間TSにおけるリセットパルスRST[n]のパルス幅と異なっていてもよい。
変形例によれば、読み出し期間TRにおいて、複数回に渡って、FD容量Cfdに電荷を蓄積することにより、FD容量Cfdに対する電荷蓄積時間を長くしている。その結果、読み出し期間TRにおいて、通常駆動パルスTX2[n]がハイレベルとなる前に、FノードFDの電位を所定の電位に設定することが可能となり、表示画像の乱れを防ぐことが可能である。
図11および図12では、AF画素であるPダイオードPD1に対してリセット動作を行い、通常画素であるPダイオードPD2に対して読み出し動作を行う場合を説明したが、通常画素であるPダイオードPD2に対してリセット動作を行い、AF画素であるPダイオードPD1に対して読み出し動作を行う場合も同様である。
また、実施の形態4も、図16に示した領域AおよびBの場合にのみ適用してもよい。すなわち、AF画素または通常画素に対するリセット動作と、通常画素またはAF画素に対する読み出し動作が重なる場合にのみ、図11または図12に示したようなリセット動作が行われるようにしてもよい。言い換えるならば、例えば、PダイオードPD1のリセットと、PダイオードPD2からの電荷の排出とが重なる場合に、重ならない場合に比べて、PダイオードPD1をリセットするためのリセットスイッチ(トランジスタNM3)が導通している期間が長くまたは導通する回数が多くされるようにしてもよい。
(実施の形態5)
図13は、実施の形態5を説明するための波形図である。図13では、1水平制御期間1H_Rにおいて、PダイオードPD2に対して読み出し動作が行われ、1水平制御期間1H_Rに続く1水平制御期間1H_Sにおいて、PダイオードPD1に対してリセット動作が行われている。PダイオードPD1をリセットするために、1水平制御期間1H_Sにおいては、破線〇で囲んだように、先ずリセットパルスRST[n]が発生し、続いてAF駆動パルスTX1が発生する。
この1水平制御期間1H_Sに移行する前では、1水平制御期間1H_Rにおいて、読み出し動作が行われているため、FノードFDの電位は、読み出したPダイオードPD2からの電荷に従って変化していることになる。そのため、1水平制御期間1H_Sにおいて、リセットパルスRSTが発生しても、FD容量Cfdは十分に電荷の蓄積が行われず、図13に示すように、FノードFDの電位(FD電位)は十分に上昇していないことが考えられる。この場合、1水平制御期間1H_Sにおいて、AF駆動パルスTX1が発生して、トランジスタNM1がオン状態になっても、PダイオードPD1には電荷が残っていることが危惧される。
実施の形態5では、AF画素または通常画素から読み出しを行った後のリセット動作で、通常画素またはAF画素に対応するPダイオードに電荷が残るのを防ぐことが可能なイメージセンサが提供される。
図14は、実施の形態5に係るイメージセンサの動作を説明するための波形図である。実施の形態5に係る画素においては、図14に示すように、リセット期間TSにおける駆動パルスのパルス幅が、読み出し期間TRにおける駆動パルスのパルス幅よりも長くされている。すなわち、図14に示すように、リセット期間TSにおけるAF駆動パルスTX1[n]とリセットパルスRST[n]のパルス幅が長くなっている。これにより、F容量CfdおよびPダイオードPD1に対して電荷を蓄積している蓄積時間を長くすることが可能となり、PダイオードPD1に電荷が残ることを低減することが可能である。
<変形例>
図15は、実施の形態5の変形例に係るイメージセンサの動作を説明するための波形図である。変形例においては、図15において破線で囲んでいるように、リセット期間TSにおいて複数の駆動パルス(TX1[n]、RST[n])が発生されている。これにより、FD容量CfdおよびPダイオードPD1をリセットしているリセット時間を長くすることが可能となり、PダイオードPD1に電荷が残ることを低減することが可能である。なお、図15では、リセット期間TSにおいて発生するそれぞれの駆動パルスのパルス幅は、読み出し期間TRにおける駆動パルスの幅と同じである。勿論、駆動パルスのパルス幅を、リセット期間TSと読み出し期間TRとで変えてもよい。
図14および図15では、AF画素であるPダイオードPD1に対してリセット動作を行い、通常画素であるPダイオードPD2に対して読み出し動作を行う場合を説明したが、通常画素であるPダイオードPD2に対してリセット動作を行い、AF画素であるPダイオードPD1に対して読み出し動作を行う場合も同様である。
また、実施の形態5も、図16に示した領域AおよびBの場合にのみ適用してもよい。すなわち、AF画素または通常画素に対するリセット動作と、通常画素またはAF画素に対する読み出し動作が重なる場合にのみ、図14または図15に示したようなリセット動作が行われるようにしてもよい。言い換えるならば、例えば、PダイオードPD1のリセットと、PダイオードPD2からの電荷の排出とが重なる場合に、重ならない場合に比べて、イメージセンサの1水平制御期間において、トランジスタNM1およびNM3が導通している期間が長くまたはトランジスタNM1およびNM3が複数回導通するように制御されるようにしてもよい。
なお、図1(B)および図2(B)等で示したように、リセット期間TSにおいて、リセットパルスRSTをロウレベルに変化させた後、AF駆動パルスTX1または通常駆動パルスTX2を変化させると、AF駆動パルスTX1または通常駆動パルスTX2が供給されるトランジスタのゲート電極とFノードFDとの間の寄生容量を介して、駆動パルスの電位変化が、FノードFDに伝達されることが考えられる。実施の形態1~5においては、読み出し期間TRの始めにおいて、リセットパルスRSTをハイレベルにすることにより、FノードFDを所定の電位にすることにより、リセット期間TSにおける駆動パルスの変化による影響を低減している。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 イメージセンサ
1H 1水平制御期間
Cfd FD容量
CM 共通回路
FD Fノード
NM1~NM5 トランジスタ
PD1、PD2 フォトダイオード
PL 画素
RST リセットパルス
SEL 画素選択信号
TX1 AF駆動パルス
TX2 通常駆動パルス

Claims (10)

  1. 転送スイッチを介して複数の光検出素子が接続されたフローティングディフュージョンを有する画素を備え、
    前記複数の光検出素子のうちの1つの光検出素子をリセットするリセット動作と、前記複数の光検出素子のうちの他の光検出素子からデータを読み出す読み出し動作とが、1水平制御期間において異なるタイミングで行われる、イメージセンサ。
  2. 請求項1に記載のイメージセンサにおいて、
    前記1つの光検出素子は、オートフォーカスに用いられる光検出素子であり、前記他の光検出素子は、通常撮像に用いられる光検出素子である、イメージセンサ。
  3. 複数の画素回路が配置された画素アレイを備えたイメージセンサであって、
    前記画素回路は、
    オートフォーカスに用いられる第1光検出素子とフローティングディフュージョンとの間に接続された第1転送スイッチと、
    前記第1光検出素子に隣接して配置された撮影に用いられる第2光検出素子と前記フローティングディフュージョンとの間に接続された第2転送スイッチと、
    前記フローティングディフュージョンと所定の電圧との間に接続されたリセットスイッチと、
    前記フローティングディフュージョンにおける電圧に従ったデータを、選択的に出力する共通回路と、
    を備え、
    前記第1光検出素子または前記第2光検出素子の電荷を前記フローティングディフュージョンに排出して、前記第1光検出素子または前記第2光検出素子をリセットするタイミングと、前記第2光検出素子または前記第1光検出素子から前記フローティングディフュージョンに電荷を排出するタイミングとが異なるように、前記第1転送スイッチ、前記第2転送スイッチおよび前記リセットスイッチが制御される、イメージセンサ。
  4. 請求項3に記載のイメージセンサにおいて、
    前記画素回路は、前記第2または第1光検出素子から前記フローティングディフュージョンに電荷を排出するために、前記フローティングディフュージョンを所定の電圧にリセットされた後で、前記第2光検出素子または前記第1光検出素子から前記フローティングディフュージョンに電荷が排出され、排出された電荷に従ったデータを出力する、イメージセンサ。
  5. 請求項4に記載のイメージセンサにおいて、
    前記第1光検出素子または前記第2光検出素子のリセットは、前記第1転送スイッチまたは前記第2転送スイッチと前記リセットスイッチとを互いに異なるタイミングで、交互に導通させることにより実行される、イメージセンサ。
  6. 請求項4に記載のイメージセンサにおいて、
    前記第1転送スイッチまたは前記第2転送スイッチと前記リセットスイッチとは、時間的に重なって導通となる期間を有するように制御される、イメージセンサ。
  7. 請求項4に記載のイメージセンサにおいて、
    前記第2光検出素子または前記第1光検出素子から前記フローティングディフュージョンに排出された電荷に従った前記フローティングディフュージョンにおける電位に従ったデータを出力する前であって、前記イメージセンサの複数の水平制御期間において、前記第1転送スイッチまたは前記第2転送スイッチおよび前記リセットスイッチが導通され、前記フローティングディフュージョンが所定の電位にされる、イメージセンサ。
  8. 請求項4に記載のイメージセンサにおいて、
    前記第1光検出素子または前記第2光検出素子のリセットと、前記第2光検出素子または前記第1光検出素子から前記フローティングディフュージョンに電荷を排出するために、前記フローティングディフュージョンを前記所定の電圧にするリセットとが重なる場合には、重ならない場合に比べて、前記リセットスイッチが導通している期間が長くまたは導通する回数が多くなるように制御される、イメージセンサ。
  9. 請求項4に記載のイメージセンサにおいて、
    前記第1光検出素子または前記第2光検出素子のリセットと、前記第2光検出素子または前記第1光検出素子から前記フローティングディフュージョンに電荷を排出するために、前記フローティングディフュージョンを前記所定の電圧にするリセットとが重なった場合には、重ならない場合に比べて、前記イメージセンサの1水平制御期間において、前記第1転送スイッチおよび前記リセットスイッチが導通している期間が長くまたは前記第1転送スイッチおよび前記リセットスイッチが複数回導通するように制御される、イメージセンサ。
  10. 請求項4~9のうちのいずれか1項に記載のイメージセンサにおいて、
    前記第1光検出素子および前記第2光検出素子は、フォトダイオードを備えている、イメージセンサ。
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