JP2022099881A - 半導体装置 - Google Patents

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真 永田
Makoto Nagata
拓司 三木
Takuji Miki
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Abstract

【課題】裏面又は側面へのセキュリティ攻撃による秘匿性及び真正性の低下を防ぐことを課題とする。【解決手段】電子回路が形成される第1の面と該第1の面の裏面となる第2の面を有する回路基板1を備えた半導体装置であって、前記回路基板1は、第1のストリップ導体を前記第2の面に形成した配線導体13aと、第2のストリップ導体を前記第2の面に形成したダミー配線導体13bと、前記配線導体13aと前記ダミー配線導体13bの短絡を検知する検知回路41とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、裏面暴露検知回路の回避攻撃を検知する為の半導体装置に関する。
現在、信号を処理するために、集積された電子回路を含む様々な半導体装置が使用されている。
ある種の信号処理(例えば、暗号化及び複合化)では、処理される信号の秘匿性及び/又は真正性が求められる場合がある。この場合、機密情報を含む信号が、外部から直接にアクセス可能な信号線に伝送されないことが求められる。また、機密情報を含む信号を処理する回路が、不要電波又は電源ノイズなどの形態で信号の内容を漏洩しないことが求められる。
例えば、特許文献1には、ICチップの裏面シリコン基板を介したノイズ観測やフォルト注入等のセキュリティ攻撃を防ぎ、かつ、裏側からの物理攻撃すなわち暴露攻撃を検知する裏面埋込配線構造の技術が開示されている。
特開2019-110293号公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、ICチップの電子回路面を下にして配線基板に実装するフリップチップ実装を行う場合に、裏面が露出してしまう。このため、例えば裏面の配線に対してバイパス回路を設けるバイパス攻撃、側面へのレーザ照射、側面へのプロービング等の高度な攻撃を受ける可能性が生ずる。
本発明は、上記従来技術の問題点(課題)を解決するためになされたものであって、裏面又は側面へのセキュリティ攻撃による秘匿性及び真正性の低下を防ぐことができる半導体装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、電子回路が形成される第1の面と該第1の面の裏面となる第2の面を有する回路基板を備えた半導体装置であって、前記回路基板は、第1のストリップ導体を前記第2の面に形成した配線導体と、第2のストリップ導体を前記第2の面に形成したダミー配線導体と、前記配線導体と前記ダミー配線導体の短絡を検知する検知回路とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記配線導体は、ミアンダ状、ストライプ状、又はメッシュ状に形成されたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記配線導体がミアンダ状に形成された場合には、前記ダミー配線導体が前記ミアンダ状に形成されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記配線導体がストライプ状に形成された場合には、前記ダミー配線導体が前記ストライプ状に形成されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記配線導体がメッシュ状に形成された場合には、前記ダミー配線導体が前記メッシュ状に形成されることを特徴とする。
また、本発明は、電子回路が形成される第1の面と該第1の面の裏面となる第2の面を有する回路基板を備えた半導体装置であって、前記回路基板は、第1のストリップ導体を前記第2の面に形成した配線導体と、中間電圧にバイアスされた前記配線導体のバイアス電圧を監視する監視回路とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、電子回路が形成される第1の面と該第1の面の裏面となる第2の面を有する回路基板を備えた半導体装置であって、前記回路基板は、第1のストリップ導体を前記第2の面に形成した配線導体と、第2のストリップ導体を前記第2の面に形成した容量配線導体と、前記容量配線導体の容量変化を検知する検知回路とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、電子回路が形成される第1の面と該第1の面の裏面となる第2の面を有する回路基板を備えた半導体装置であって、前記回路基板は、第1のストリップ導体を前記第2の面に形成した配線導体と、第2のストリップ導体を前記第1の面に形成した多層配線導体と、前記配線導体と前記多層配線導体とをつなぐビア導体と、前記配線導体、多層配線導体及び前記ビア導体の切断を検知する検知回路とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、裏面又は側面へのセキュリティ攻撃による秘匿性及び真正性の低下を防ぐことができる半導体装置を提供することができる。
図1は、実施形態1に係る半導体装置の構成を示す斜視図である。 図2は、図1のA-A線における断面図である。 図3は、図1の回路基板の第2の面を示す図である。 図4は、実施形態1に係る半導体装置の検知回路の構成を示す回路図である。 図5は、図4の検知回路の動作であって、通常の動作及び半導体装置が攻撃を受けたときの動作を示すタイミングチャートである。 図6は、実施形態2に係る半導体装置の回路基板の第2の面を示す図である。 図7は、実施形態2の係る半導体装置の電圧監視回路付検知回路の構成を示す回路図である。 図8は、図7の電圧監視回路の動作を示すタイミングチャートである。 図9は、実施形態3に係る半導体の回路基板の第2の面を示す図である。 図10は、実施形態3に係る半導体装置の容量センサ回路の構成を示すブロック図である。 図11は、実施形態4に係る半導体装置の回路基板の第2の面を示す図である。 図12は、実施形態4に係る半導体装置の回路基板の側面の透視図を示す図である。
以下に、本発明に係る半導体装置の各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[実施形態1]
まず、本実施形態1に係る半導体装置の概要について説明する。本実施形態1では、回路基板1の裏面に配置された埋込配線導体13をバイパスして攻撃の検知を避けるバイパス攻撃を検知するため、ダミー配線導体13bを設けた半導体装置について説明する。
図1は、実施形態1に係る半導体装置の構成を示す斜視図である。図1に示す半導体装置は、回路基板1、配線基板2、配線導体3及び埋込配線導体13を備える。回路基板1は、図1のXY面と並行な2つの面を有する。ここでは、電子回路15が設けられる面を「第1の面」と呼び、第1の面の裏面を「第2の面」と呼ぶこととする。
回路基板1は、半導体基板11と、半導体基板11においてXY面に対して平行に形成された複数の配線層12aを含む。例えば、半導体基板11はシリコンからなり、配線層12aは銅からなる。回路基板1には電子回路15が形成されている。
電子回路15は、半導体装置への切削攻撃や、バイパス攻撃等を検知する検知回路41を含む。回路基板1の第1の面には、電子回路15に電力を供給し、信号を入出力するための複数のパッド導体12acが形成される。回路基板1は、この第1の面において、例えばバンプ導体などにより配線基板2にフリップチップ実装されている。かかるフリップチップ実装とは、半導体をチップに切り出したベアチップを、フリップ(反転)して実装する実装技術である。
配線基板2は、複数の半導体装置間の接続や外部から電源電圧を印加するための基板であり、樹脂又はセラミックにより構成される。配線導体3は、半導体装置への電源電圧の印加及び信号の伝送をするための配線である。埋込配線導体13についての説明は後述する。
次に、本実施形態1に係る半導体装置の構成を説明する。図2は、図1のA-A線における半導体装置の断面図である。図2に示すように、回路基板1は、半導体基板11、多層配線導体12、埋込配線導体13、ビア導体14及び電子回路15を備える。
半導体基板11は、第1の面に複数の配線層12aを含む多層配線導体12を有し、第2の面に埋込配線導体13を有する。図2の例では、多層配線導体12は6つの配線層12aを含む。各配線層12aは、任意の半導体プロセス技術によりパターン形成される。これにより、多層配線導体12に電子回路15が形成される。電子回路15は、トランジスタ、ダイオード、キャパシタ、抵抗、インダクタなどの複数の回路素子15aを含む。
電子回路15は、CMOSプロセス技術又は他のプロセス技術により形成することができる。また、配線層12aの一部は、パッド導体12acとして形成される。埋込配線導体13は、半導体基板11にエッチングで溝を掘り、そこに金属を埋め込んで配線としており、回路基板1の他の1つの配線導体13aとして、半導体基板11の第2の面に形成される。ビア導体14は、半導体基板11をZ方向(厚さ方向)に貫通して形成される。少なくとも1つのビア導体14が多層配線導体12に電気的に接続され、少なくとも1つのビア導体14が埋込配線導体13に電気的に接続される。配線基板2は、すでに説明したので、ここではその詳細な説明を省略する。
次に、本実施形態1に係る半導体装置の回路基板1の第2の面のパターンについて説明する。図3は、図1の回路基板1の第2の面を示す図である。図3に示すように、配線導体13aは、例えば、お互いに接続された直線上の複数のストリップ導体を含み、実質的に回路基板1の第2の面の全体を覆うようにノードN1からノードN2までミアンダ状に形成される。一方、ダミー配線導体13bは、配線導体13aと同じように、お互いに接続された直線上の複数のストリップ導体を含み、配線導体13aと近接して配置され、実質的に回路基板1の第2の面の全体を覆うようにミアンダ状に形成される。
ノードN1及びノードN2は、図2のビア導体14を介して電子回路15内の検知回路41に接続される。また、ダミー配線導体13bは、ノードN3が図2のビア導体14を介して電子回路15内の高位電圧(例えば電源電圧)に接続される。かかる構造とすることにより、攻撃者がバイパス攻撃でプローブを接触した場合に、配線導体13aとダミー配線導体13bが短絡する。半導体装置は、電子回路15内の検知回路41により配線導体13aとダミー配線導体13bが短絡したことを検知することにより、バイパス攻撃を受けた事実を検知することができる。
回路基板1の第2の面に設けられる配線導体13a及びダミー配線導体13bは、実質的に回路基板1の第2の面の全部を覆うことができれば、ミアンダ状に限らず、他の任意の形状の領域として形成されてもよい。配線導体13aとダミー配線導体13bは、お互いが近接して配置されていれば、例えば、互いに接続されることなく互いに所定間隔を有して配置された直線上の複数のストリップ導体を含むストライプ状又やメッシュ状の領域として形成することができる。ストリップ導体の間隔は、電子回路15を形成する半導体プロセス技術における配線の設計基準に従う。配線導体13aがストライプ状である場合にはダミー配線導体13bもストライプ状とし、配線導体13aがメッシュ状である場合にはダミー配線導体13bもメッシュ状とすることが望ましい。
配線導体13aの各ストリップ導体の両端のノードは、図2のビア導体14を介して電子回路15内の検知回路41に接続される。ダミー配線導体13bの各ストリップ導体のノードの一方は、図2のビア導体14を介して電子回路15内の電源に接続される。半導体装置は、電子回路15内の検知回路41により各配線導体13aとダミー配線導体13bとの短絡を検知することにより、バイパス攻撃を受けたこと検知することができる。
次に、検知回路41の構成について説明する。図4は、実施形態1に係る半導体装置の検知回路41の構成を示す回路図である。図4に示すように、検知回路41は、スイッチング素子21~23及びラッチ回路24を備える。検知回路41は、電子回路15の内部に設けられ、図2のビア導体14を介して図3のノードN1,ノードN2及びノードN3に接続される。検知回路41は、電子回路15の他の部分からリセット信号の入力及び定電圧が印加され、検出信号を発生する。
次に、検知回路41の動作について説明する。図5は、図4の検知回路41の通常動作及び半導体装置が攻撃を受けたときの動作を示すタイミングチャートである。通常時には、ノードN1の電圧はノードN2の電圧(接地電圧)に等しく、検出信号はローレベルのままである。これに対して、半導体装置がバイパス攻撃を受けて配線導体13aとダミー配線導体13bが短絡した場合には、ダミー配線導体13bが高位電圧(例えば電源電圧)に接続されているため、ノードN1の電圧が高位電圧となる。このため、検出信号はローレベルからハイレベルに移行する。
検出信号がローレベルからハイレベルに移行したならば、電子回路15の動作を停止させることにより、半導体装置の内部で処理する信号を攻撃者から保護することができる。
上述してきたように、本実施形態1では、半導体装置に配線導体13a、ダミー配線導体13b及び電子回路15内の検知回路41を設けることにより、バイパス攻撃を受けた事実を検知することができる。本実施形態1に係る半導体装置は、バイパス攻撃を受けたことを検知したときに電子回路15の動作を停止することにより、セキュリティ攻撃による秘匿性及び真正性の低下を防ぐことができる。
なお、上記実施形態1では、配線導体13aが接地電圧に接続されたことにより、配線導体13aは、電磁シールド効果を持つ。したがって、電子回路15が機密情報を含む信号を処理する場合に、半導体装置の上方に対する信号の漏洩(不要電波又は電源ノイズとしての信号の漏洩)を低減することができる。
[実施形態2]
ところで、上記実施形態1では、バイパス攻撃を検知するために配線導体13aとダミー配線導体13bを設ける必要があるが、埋込配線導体13の構造が複雑になる。そこで、本実施形態2では、ダミー配線導体13bを設けずにバイパス攻撃を検知する半導体装置について説明する。
まず、本実施形態2に係る半導体装置の回路基板1の第2の面について説明する。図6は、実施形態2に係る半導体装置の回路基板1の第2の面を示す図である。配線導体15bは、互いに接続された直線状の複数のストリップ導体を含み、実質的に回路基板1の第2の面の全体を覆うようにノードN21からノードN22までミアンダ状に形成される。ノードN21及びノードN22は、図2のビア導体14を介して電子回路15内の電圧監視回路付検知回路42に接続される。
ミアンダ状に形成された配線導体15bは、電圧監視回路43によって中間電圧に設定される。これにより、ミアンダ状に形成された配線導体15bは、少なくとも1つのストリップ導体にバイパス攻撃がなされると、配線導体15bの電圧に変化が起こる。したがって、半導体装置は、電子回路15内の電圧監視回路43により電圧の変化を検知することにより、バイパス攻撃を受けた事実を検知できる。
回路基板1の第2の面の配線導体15bは、実質的に回路基板1の第2の面の全部を覆うことができれば、ミアンダ状に限らず、他の任意の形状の領域として形成されてもよい。配線導体15bは、お互いが近接して配置されていれば、例えば、互いに接続されることなく互いに所定間隔を有して配置された直線上の複数のストリップ導体を含むストライプ状又やメッシュ状の領域として形成されてもよい。ストリップ導体の間隔は、電子回路15を形成する半導体プロセス技術における配線の設計基準に従う。
次に、電圧監視回路付検知回路42の電圧監視回路43の動作について説明する。図7は、実施形態2に係る半導体装置の電圧監視回路付検知回路42の構成を示す回路図である。検知回路44は、スイッチング素子25,26、27及びラッチ回路28で構成される。また、電圧監視回路43は、可変抵抗素子30、制御・検出ロジック回路31及びアナログ-デジタル変換器32を備える。
電圧監視回路付検知回路42は、電子回路15の内部に設けられ、図2のビア導体14(図7には図示せず)を介して図7のノードN21及びノードN22に接続される。検知回路44には、電子回路15の他の部分からのリセット信号の入力及び定電圧が印加され、検出信号を発生する。一方、電圧監視回路43は、まず、回路基板1の第2の面に設置された配線導体15bの電圧を制御・検出ロジック回路31を用いて可変抵抗素子30の抵抗値を変えることによって設定する。そして、電圧監視回路43は、外部からバイパス攻撃を受けると、ノードN21の電圧が下がる。その後、電圧監視回路43は、アナログ-デジタル変換器32で電圧変化をデジタル化し、その変化を制御・検出ロジック回路31で検知することによって、半導体装置はバイパス攻撃の事実を検知することができる。
次に、電圧監視回路43の動作を説明する。図8は、図7の電圧監視回路43の動作を示すタイミングチャートである。図8に示すように、電圧監視回路43は、ノードN21の電圧を常に監視しており、その電圧をアナログ-デジタル変換器32でデジタル化し、その変位を制御・検出ロジック回路31で監視を行っている。配線導体15bは、制御・検出ロジック回路31により設定された中間電圧に可変抵抗素子30の抵抗値を変化させることによって設定している。配線導体15bにバイパス攻撃が行われた場合(t1)、ノードN21の電圧が下がるため、アナログ-デジタル変換器32の出力信号DOUTが下がる。この変化を制御・検出ロジック回路31で検知する。
制御・検出ロジック回路31でバイパス攻撃の事実を検知したならば、電子回路15は、例えば、その動作を停止してもよい。これにより、半導体装置の内部で処理する信号を攻撃者から保護することができる。
このように、実施形態2に係る半導体装置は、配線導体15bと電子回路15内の電圧監視回路付検知回路42とを備えることにより、バイパス攻撃を受けた事実を検知することができる。実施形態2に係る半導体装置は、バイパス攻撃を受けた事実を検知したとき、例えば、電子回路15の動作を停止することにより、セキュリティ攻撃による秘匿性及び真正性の低下を防ぐことができる。
[実施形態3]
ところで、上記実施形態1及び2では、バイパス攻撃の事実を検知することはできるが、バイパス攻撃を仕掛ける前のプローブ等の接近を検知することはできない。そこで、本実施形態3では、バイパス攻撃を行われる前にプローブ等の接近を検知する半導体装置について説明する。
まず、実施形態3に係る半導体装置の回路基板1の第2の面について説明する。図9は、実施形態3に係る半導体の回路基板1の第2の面を示す図である。図9に示すように、配線導体16a及び配線導体16bは、互いに接続された直線状の複数のストリップ導体を含み、櫛形状に形成される。ノードN31及びノードN32は、図2のビア導体14を介して電子回路15内の容量センサ回路45に接続される。
この櫛形状に配置された配線導体16a及び配線導体16bは、容量配線導体を形成しバイパス攻撃用のプローブが接近すると容量変化が起こる。半導体装置は、電子回路15内の容量センサ回路45でこの容量変化を検知し、プローブの接近を検知することができる。なお、回路基板1の第2の面の配線導体16a及び16bは、容量配線導体を構成することができれば配置は櫛状で無くともよく、他の任意の形状の領域として形成されてもよい。
配線導体16cは、例えば、互いに接続された直線状の複数のストリップ導体を含み、回路基板1の第2の面の上記櫛形状に配置された配線導体16a及び配線導体16bを除いた部分全体を覆うようにノードN33からノードN34までミアンダ状に形成される。ノードN33及びノードN34は、実施形態2と同様に、図2のビア導体14を介して電子回路15内の電圧監視回路付検知回路42に接続される。ミアンダ状に形成された配線導体16cにバイパス攻撃を行うと、電圧監視回路43によってバイパス攻撃の事実を検知することができる。
次に、実施形態3に係る半導体装置の容量センサ回路45の構成について説明する。図10は、実施形態3に係る半導体装置の容量センサ回路45の構成を示すブロック図である。容量センサ回路45は、容量-電圧変換回路33、アナログ-デジタル変換器34、検出ロジック回路35及びパルス生成回路36を備える。容量センサ回路45は、電子回路15内部に設けられ、図2のビア導体14(図10には図示せず)を介して図9のノードN31及びノードN32に接続される。
容量センサ回路45は、配線導体16a及び配線導体16bで構成される容量配線導体にバイパス攻撃を仕掛けるプローブが接近すると、その容量値が低下する。容量センサ回路45の容量―電圧変換回路33は、プローブ接近による容量値の低下に伴って出力電圧が下がるため、検出ロジック回路35によってプローブの接近を検知することができる。
なお、実施形態3で容量配線導体は、相互容量回路の例を示したが自己容量回路の構成であっても良い。この場合、容量センサ回路45は、自己容量回路にバイパス攻撃を仕掛けるプローブが接近すると、その容量値が増加するため、プローブの接近を検知することができる。
このように、実施形態3に係る半導体装置では、配線導体16a及び配線導体16bによる容量配線導体と、電子回路15内の容量センサ回路45とを備えたことにより、バイパス攻撃を行うためのプローブの接近を検知することができる。実施形態3に係る半導体装置は、バイパス攻撃を行うためのプローブの接近を検知したならば、例えば、電子回路15の動作を停止することにより、セキュリティ攻撃による秘匿性及び真正性の低下を防ぐことができる。
[実施形態4]
ところで、上記実施形態1~3では、回路基板1の側面からのプロービング攻撃や側面からのレーザ注入攻撃を防ぐことができない。そこで、実施形態4では、側面からのプロービング攻撃や側面からのレーザ注入攻撃を防ぐことができる半導体装置について説明する。
まず、実施形態4に係る半導体装置の回路基板1の第2の面について説明する。図11は、実施形態4に係る半導体装置の回路基板1の第2の面を示す図である。配線導体17aは、実施形態2の配線導体15bと同じ役割であるため、説明を省略する。回路基板1の第2の面に形成された配線導体17bは、回路基板1の第1の面に形成された配線層12aとビア導体51を介して接続される。
次に、上記配線層12aは、ビア導体51を介して回路基板1の第2の面に形成された配線導体17bに接続されており、配線導体17bと配線層12aはビア導体14を介して接続される。これにより、回路基板1のX-Y平面に垂直なX-Z平面及びY-Z平面にミアンダ状の配線を形成する。ノードN43及びノードN44は、ビア導体51を介して電子回路15内の検知回路41に接続される。
図12は、実施形態4に係る半導体装置の回路基板1の側面の透視図を示す図である。図12に示すように、回路基板1のX-Z平面にビア導体51、配線層12a、ビア導体51、配線導体17b、ビア導体51の順で配線が接続されており、実施形態4に係る半導体装置は、X-Z平面から見るとミアンダ状の配線を備えている。
X-Z平面及びY-Z平面のミアンダ状の配線は、ビア導体51を介して電子回路15内の検知回路41に接続される。これにより、該ミアンダ状の配線の電圧は、接地電圧となり、電磁シールド効果を持つ。したがって、電子回路15が機密情報を含む信号を処理する場合に、半導体装置の側方に対する信号の漏洩(不要電波又は電源ノイズとしての信号の漏洩)を低減することができる。また、該ミアンダ状の配線は、回路基板1の側面からのレーザ注入攻撃でパターンが切断されたならば、検知回路41で攻撃の検知を行うことができる。
このように、実施形態4に係る半導体装置は、配線導体17b、ビア導体51及び配線層12aを接続したX-Z平面及びY-Z平面のミアンダ状の配線と、電子回路15内に検知回路41を備えたことにより、プロービング攻撃に強くすることができる。また、実施形態4に係る半導体装置は、レーザ注入攻撃を受けたことを検知したならば、例えば、電子回路15の動作を停止することにより、側面へのセキュリティ攻撃による秘匿性及び真正性の低下を防ぐことができる。
上記の各実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明に係る半導体装置は、裏面又は側面へのセキュリティ攻撃による秘匿性及び真正性の低下を防ぐことができる半導体装置の提供に適している。
1 回路基板
2 配線基板
3 配線導体
11 半導体基板
12 多層配線導体
12a 配線層
12ac パッド導体
13 埋込配線導体
13a、15b、16a、16b、16c、17a、17b 配線導体
13b ダミー配線導体
14、51 ビア導体
15 電子回路
15a 回路素子
21、22、23、25、26、27 スイッチング素子
24、28 ラッチ回路
30 可変抵抗素子
31 制御・検出ロジック回路
32 アナログ/デジタル変換器(ADC)
33 容量-電圧変換回路
34 アナログ/デジタル変換器(ADC)
35 検出ロジック回路
36 パルス生成回路
41、44 検知回路
42 電圧監視回路付検知回路
43 電圧監視回路
45 容量センサ回路

Claims (8)

  1. 電子回路が形成される第1の面と該第1の面の裏面となる第2の面を有する回路基板を備えた半導体装置であって、
    前記回路基板は、
    第1のストリップ導体を前記第2の面に形成した配線導体と、
    第2のストリップ導体を前記第2の面に形成したダミー配線導体と、
    前記配線導体と前記ダミー配線導体の短絡を検知する検知回路と
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記配線導体は、
    ミアンダ状、ストライプ状、又は、メッシュ状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記配線導体がミアンダ状に形成された場合には、前記ダミー配線導体が前記ミアンダ状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記配線導体がストライプ状に形成された場合には、前記ダミー配線導体が前記ストライプ状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記配線導体がメッシュ状に形成された場合には、前記ダミー配線導体が前記メッシュ状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  6. 電子回路が形成される第1の面と該第1の面の裏面となる第2の面を有する回路基板を備えた半導体装置であって、
    前記回路基板は、
    第1のストリップ導体を前記第2の面に形成した配線導体と、
    中間電圧にバイアスされた前記配線導体のバイアス電圧を監視する監視回路と
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  7. 電子回路が形成される第1の面と該第1の面の裏面となる第2の面を有する回路基板を備えた半導体装置であって、
    前記回路基板は、
    第1のストリップ導体を前記第2の面に形成した配線導体と、
    第2のストリップ導体を前記第2の面に形成した容量配線導体と、
    前記容量配線導体の容量変化を検知する検知回路と
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  8. 電子回路が形成される第1の面と該第1の面の裏面となる第2の面を有する回路基板を備えた半導体装置であって、
    前記回路基板は、
    第1のストリップ導体を前記第2の面に形成した配線導体と、
    第2のストリップ導体を前記第1の面に形成した多層配線導体と、
    前記配線導体と前記多層配線導体とをつなぐビア導体と、
    前記配線導体、多層配線導体及び前記ビア導体の切断を検知する検知回路と
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
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