JP2022099631A - スイッチ構造 - Google Patents

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茂樹 山本
Shigeki Yamamoto
龍平 合田
Ryuhei Aida
善久 万徳
Yoshihisa Mantoku
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Abstract

【課題】静電容量式のスイッチを誤操作し難くするスイッチ構造を提供する。【解決手段】スイッチ構造では、基材(11)と表皮材(15)との間にクッション材(13)が設けられたクッション付きパネル(7)において、表皮材(15)の一部が操作部(29)を構成する。操作部(29)と対応する位置において、クッション材(13)の裏側には第1電極(41)、クッション材(13)の表側には第2電極(27)が互いに対向するように設けられる。基材(11)の裏側には回路基板(37)が設けられる。回路基板(37)は、操作部(29)が押圧されたときに、クッション材(13)が凹んで第1電極(41)と第2電極(27)との間の距離が縮まることで生じる第1電極(41)と第2電極(27)との間の静電容量の変化に基づき、操作部(29)に対するユーザの操作を検知する。【選択図】図2

Description

本開示の技術は、スイッチ構造に関する。
従来から、各種機器の動作を制御するためのスイッチの構造として、静電容量式のスイッチが知られている。静電容量式のスイッチは、電極がパネルの裏側に配置された構造を有し、ユーザの手指がパネルの表面に接近したり触れたりするのを、ユーザの手指と電極との間の静電容量の変化に基づいて検出するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-321336号公報
しかし、従来の静電容量式のスイッチは、ユーザの手指がパネルの表面に接近したり触れたりするのを検出するため、人体が意図せず接近したり触れたりしただけで反応する。そのことで、ユーザは当該スイッチを誤操作してしまうことがある。このことは、当該スイッチで制御される機器の誤作動に繋がる。したがって、静電容量式のスイッチには、ユーザビリティが低いという問題がある。
本開示の技術の目的は、静電容量式のスイッチを誤操作し難くするスイッチ構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本開示の技術では、スイッチを作動させるのにクッション材を利用して操作部への押圧操作が必要な構成にした。
具体的には、本開示の第1の態様は、基材と、該基材の表側に設けられたクッション材と、該クッション材の表側を覆う表皮材とを備えるクッション付きパネルにおいて、前記表皮材の一部がスイッチの操作を受け付ける操作部を構成するスイッチ構造を対象とする。第1の態様のスイッチ構造において、前記基材および前記クッション材はそれぞれ絶縁体で構成される。前記操作部と対応する位置において、前記クッション材の裏側には第1電極、前記クッション材の表側には第2電極が互いに対向するように設けられる。前記基材の裏側には、前記第1電極および前記第2電極と電気的に接続され、前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量を検出する回路基板が設けられる。前記回路基板は、前記操作部が押圧されたときに、前記クッション材が凹んで前記第1電極と前記第2電極との間の距離が縮まることで生じる前記静電容量の変化に基づいて、前記操作部に対するユーザの操作を検知する。
本開示の第2の態様は、第1の態様のスイッチ構造において、前記表皮材が、導電性を有し、前記第2電極を構成する、スイッチ構造である。
本開示の第3の態様は、第2の態様のスイッチ構造において、前記表皮材が、前記基材の裏側に巻き込まれる巻込み部を有する、スイッチ構造である。前記巻込み部は、前記回路基板と電気的に接続される前記第2電極の端子部を構成する。
本開示の第4の態様は、第1~第3の態様のいずれか1つのスイッチ構造において、前記パネルが、前記操作部に対応する部位に所定の図柄を表示する表示部を有する、スイッチ構造である。前記基材、前記クッション材、前記第1電極および前記第2電極の少なくとも前記表示部に対応する部分は、透光性を有する。前記表皮材は、透光性を有する透光層と、遮光性を有する隠蔽層とを有する。前記隠蔽層の前記表示部に対応する部分には、前記図柄と同一形状の透光孔が形成される。前記基材の裏側には、前記表示部を照らし、該表示部の前記透光孔に対応する部分を発光させる光源が設けられる。
本開示の第5の態様は、第4の態様のスイッチ構造において、前記隠蔽層が、導電性を有し、前記第2電極を構成する、スイッチ構造である。
第1の態様のスイッチ構造によれば、表皮材の一部が構成するスイッチの操作部に対するユーザの操作を、第1電極と第2電極との間の静電容量の変化に基づいて検出する。当該静電容量の変化は、操作部が押圧されたときにクッション材が凹み、第1電極と第2電極との間の距離が縮まることで生じる。よって、人体が意図せず接近したり触れたりしただけでは反応せず、ユーザがスイッチを誤操作し難くできる。
第2の態様のスイッチ構造によれば、表皮材が第2電極を兼ねる。それにより、スイッチ構造に必要な部品点数を減らすことができる。また、当該スイッチ構造を実現するのにかかるコストを低減できる。
第3の態様のスイッチ構造によれば、表皮材の巻込み部が第2電極の端子部を構成して回路基板と電気的に接続されるので、当該スイッチ構造を組み立てるときに、第2電極と回路基板との電気的な接続を容易に行える。
第4の態様のスイッチ構造によれば、光源が基材の裏側から表示部を照らすことで、表皮材の隠蔽層に形成された透光孔に対応する部分が発光する。それにより、表示部は、図柄を表示する。表示部は操作部に対応する部位に設けられるので、ユーザは、図柄が表示部に表示されることにより、操作部の位置を容易に認識できる。
第5の態様のスイッチ構造によれば、表皮材の隠蔽層が第2電極を兼ねる。それにより、スイッチ構造に必要な部品点数を減らすことができる。また、当該スイッチ構造を実現するのにかかるコストを低減できる。
実施形態1のコンソールボックスを例示する斜視図である。 実施形態1のスイッチ構造を例示する、図1のII-II線におけるコンソールボックスのリッドの断面図である。 実施形態1の回路基板とその関連構成を例示するブロック図である。 実施形態1のスイッチのタッチ時の様子を例示する断面図である。 実施形態1のスイッチの操作時の様子を例示する断面図である。 実施形態1のスイッチの動作を例示するタイムチャートである。 実施形態2のスイッチ構造を例示する、図2に相当する断面図である。 実施形態2の表皮材の構成を例示する、図7のVIIIで囲んだ箇所の断面図である。 実施形態2の回路基板とその関連構成を例示するブロック図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態では、本開示の技術に係るスイッチ構造について、車両用の内装品に組み込まれた態様を例に挙げて説明する。
《実施形態1》
図1は、この実施形態1のスイッチ構造を適用したコンソールボックス1を例示する斜視図である。図2は、図1のII-II線におけるコンソールボックス1のリッド3の断面図である。図3は、この実施形態1のスイッチ構造における回路基板37とその関連構成を例示するブロック図である。
図1および図2に示すように、この実施形態1のスイッチ構造は、車両のコンソールボックス1のリッド3に組み込まれて、スイッチ5を構成する。コンソールボックス1のリッド3は、クッション付きパネル7と、裏面カバー9とを備える。スイッチ5は、クッション付きパネル7の一部を含んで構成される。クッション付きパネル7は、基材11と、クッション材13と、表皮材15とを備える。
基材11は、表側に向けて開口する凹状に形成された剛性体からなり、クッション収容部17を有する。基材11は、射出成形などにより成形される。基材11は、樹脂材料からなる絶縁体(誘電体)で構成される。基材11の材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)やアクリルニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、ポリカーボネート(PC)などが用いられる。基材11の裏面には、第1ボス19および第2ボス21がそれぞれ複数設けられる。
複数の第1ボス19は、リッド3の幅方向における中央側に配置される。これら各第1ボス19は、回路基板37を固定するための結合部分である。複数の第2ボス21は、リッド3の幅方向における両側に配置される。これら各第2ボス21は、裏面カバー9を固定するための結合部分である。各第2ボス21における基材11の裏側に向けて突出する高さは、各第1ボス19における基材11の裏側に向けて突出する高さよりも高い。
クッション材13は、基材11の表側に設けられる。クッション材13は、クッション収容部17に収容され、クッション収容部17内を隙間なく埋める。クッション材13は、板状またはシート状に形成される。クッション材13は、絶縁体(誘電体)で構成される。クッション材13は、柔軟性と弾力性を有する。クッション材13は、表皮材15にクッション性を付与し、パネル3の触感を向上させると共にスイッチ構造の一部を構成する。
クッション材13は、発泡体を所定の形状に裁断したもの、または発泡成形した樹脂成形品で構成される。クッション材13の材料としては、発泡ポリウレタン(PU)などの発泡樹脂が挙げられる。クッション材13の厚さTは、例えば3mm~6mm程度とされる。なお、クッション材13は、合成繊維からなる三次元立体編物など、ウレタンフォーム以外のものによって構成されてもよい。
表皮材15は、クッション材13の表側を覆う。表皮材15の外周部分は、基材11の外周端部を包み込むようにクッション材13の表側から基材11の裏側に巻き込まれる。表皮材15の裏面は、クッション材13の表面に密着する。表皮材15は、基材11の裏側に巻き込まれる巻込み部23を有する。巻込み部23は、ステープル25により基材11に固定される。表皮材15は、可撓性と導電性を有する。
表皮材15は、例えば、導電性ウレタンや導電性ポリ塩化ビニル(PVC)などからなる導電性シートによって構成される。なお、表皮材15は、ウレタンシートやポリ塩化ビニルシート、皮革などの絶縁性シートの片面に対して導電布をラミネートしたシート部材など、裏面のみに導電性を有するシート状物であってもよい。表皮材15は、スイッチ5に含まれる第2電極27を構成する。第2電極27の電気抵抗率は、操作部29に対するユーザの操作感度を良好にする観点から、10Ω/cmよりも小さいことが好ましい。
表皮材15の一部は、スイッチ5の操作部29を構成する。操作部29は、スイッチ5に対するユーザの操作を受け付ける部分である。操作部29には、所定の図柄31が表示される。図柄31は、操作部29の位置、つまりスイッチ5の操作箇所を示すものである。図柄31には、文字、図形、記号、絵、アイコンなどが含まれる。本例の図柄31は、表皮材15の表面に形成された凹凸によって描かれる。なお、図柄31は、印刷によって設けられてもよい。
裏面カバー9は、表側に向けて開口する凹状に形成される。裏面カバー9の外周部分に設けられた側壁部33は、表皮材15の巻込み部23に突き当てられる。そのことで、表皮材15の巻き込み部23は、裏面カバー9と基材11との間に挟み込まれる。裏面カバー9は、複数の第2ボス21のそれぞれにタッピングねじ35で固定される。裏面カバー9は、基材11との間に空間Sを形成する。裏面カバー9と基材11との間の空間Sには、回路基板37が設けられる。回路基板37は、基材11の裏側に配置される。回路基板37は、複数の第1ボス19のそれぞれにタッピングねじ39で固定される。
回路基板37の表面には、第1電極41が設けられる。第1電極41は、例えば銅箔などによって構成される。第1電極41は、クッション付きパネル7の裏側で操作部29と対応する位置に配置される。このように、操作部29と対応する位置においては、第1電極41と第2電極27とが基材11およびクッション材13を介して互いに対向するように設けられる。第1電極41と第2電極27との間の距離d、厳密には操作部29を押圧していないときの距離dは、パネル7のクッション性が確保でき、且つ外部からのノイズの影響を受け悪い距離、例えば5mm~10mm程度とされる。
回路基板37は、第1電極41および第2電極27と電気的にそれぞれ接続される。回路基板37と第2電極27とは、配線43を用いて繋げられる。配線43の一端は回路基板37に接続され、配線43の他端には端子部45が設けられる。この端子部45は、表皮材15の巻込み部23と基材11との間に挟み込まれ、表皮材15の巻込み部23と共にステープル25により基材11に固定される。このようにして、配線43の端子部45は、表皮材15の巻込み部23で第2電極27と接続される。表皮材15の巻込み部23は、回路基板37と電気的に接続される第2電極27の端子部47を構成する。第2電極27は、配線43を介して回路基板37で接地される。
回路基板37は、第1電極41と第2電極27との間の静電容量を検出する。そして、回路基板37は、操作部29が押圧されたときに、クッション材13が凹んで第1電極41と第2電極27との間の距離が縮まることで生じる静電容量の変化に基づいて、操作部29に対するユーザの操作を検知する。図3に示すように、回路基板37には、スイッチ作動回路49が設けられる。スイッチ作動回路49は、I/F回路51と、操作検知回路53と、駆動回路55と、制御回路57とを有する。これらI/F回路51、操作検知回路53、駆動回路55および制御回路57は、基本的にはIC(Integrated Circuit)59で構成される。
I/F回路51は、第1電極41と電気的に接続される。I/F回路51は、電気信号の入出力を行う。操作検知回路53は、I/F回路51と電気的に接続される。操作検知回路53は、第1電極51と第2電極27との間の静電容量を検出し、その変化に基づいて操作部29に対するユーザの操作を検知する。
具体的には、操作検知回路53は、第1電極41と第2電極27との間の静電容量の検出値Qと静電容量の基準値Qとを比較して、それら静電容量の検出値Qと基準値Qとの差(Q-Q)が所定の閾値Dよりも大きくなっていないか否かを判定する。そして、操作検知回路53は、検出値Qと基準値Qとの差が所定の閾値D以下であると、操作部29が操作されていないと判定する一方、検出値Dと基準値Qとの差が所定の閾値Dよりも大きいと、操作部29が操作されていることを検知する(図6参照)。
静電容量の基準値Qは、操作部29が押圧されていない状態での第1電極41と第2電極27との間の静電容量の値である。本例では、静電容量の基準値Qが、イグニッションスイッチ63がオンされて回路基板37に電源が投入される度に取得される。すなわち、静電容量の基準値Qは、スイッチ5が起動されるタイミングで毎回リセットされる。なお、当該基準値Qは、回路基板37に設けられたメモリに記憶され、そのメモリから操作検知回路53に読み出されてもよい。
駆動回路55は、所定の負荷61を駆動させるための回路である。所定の負荷61は、例えばエアコンの空調制御を行うモータやシートの駆動制御を行うリレーなどの駆動機構である。なお、所定の負荷61は、ルームランプなど、車両に備えられる他の負荷であってもよい。
制御回路57は、I/F回路51、操作検知回路53および駆動回路55に電気的に接続され、それらの動作を制御する。制御回路57は、イグニッションスイッチ63とも電気的に接続される。制御回路57は、イグニッションスイッチ63がオンされると作動する。制御回路57は、操作検知回路37がユーザの操作を検知したときに出力する検知信号に基づき、所定の負荷61を制御するように(動作または停止させるように)、駆動回路55に制御信号を出力する。このように、制御回路57は、操作部37への押圧操作に応じて所定の負荷61の動作を制御する。
図4は、スイッチ5をタッチしたときの様子を例示する断面図である。図4に示すように、上記構成のスイッチ5では、ユーザが手指101で操作部29をタッチしても、手指101が操作部29に触れただけでは第1電極41と第2電極27との間の距離dが変化しない。このため、第1電極41と第2電極27との間の静電容量の変化が所定の閾値Dよりも大きくはならず、回路基板37(操作検知回路53)では、ユーザの操作が検知されない。
図5は、スイッチ5を操作しているときの様子を例示する断面図である。図5に示すように、上記構成のスイッチ5では、ユーザが手指101で操作部29を押圧すると、その押圧力により、クッション材13が裏側を剛性体の基材11に保持された状態で圧縮されて凹むと共に、表皮材15が裏側に向けて凹状をなすように撓む。そのことで、第2電極27が第1電極41に近づき、第1電極41と第2電極27との距離が縮まる。そして、第1電極41と第2電極27との距離が所定の距離dよりも小さくなり、第1電極41と第2電極27との間の静電容量の変化が所定の閾値Dよりも大きくなると、回路基板37(操作検知回路53)では、ユーザの操作が検知される。
図6は、スイッチ5の動作を例示するタイムチャートである。図6に示すように、スイッチ5は、イグニッションスイッチ63がオンされると、その時刻tに電源が回路基板37に投入されることで起動される。このとき、操作検知回路53が静電容量の基準値Qを取得する。その後、操作部29がユーザによって押圧操作されると、その時刻tから第1電極41と第2電極27との間の静電容量が大きくなる。これにより、直ぐ後の時刻tには、操作検知回路53での静電容量の検出値Qが基準値Qを閾値Dよりも大きく上回り、スイッチ5がオンされていること(操作されていること)が操作検知回路53で検知される。スイッチ5に接続された所定の負荷61は、スイッチ5のオンが検知された時刻tから動作を開始する。ユーザが押圧操作を止めると、その時刻tから第1電極41と第2電極27との間の静電容量が小さくなる。これにより、直ぐ後の時刻tには、操作検知回路53での静電容量の検出値Qが基準値Qを閾値Dよりも大きく上回らないようになり、スイッチ5がオフされたこと(操作されていないこと)が操作検知回路53で検知される。
しかる後、操作部29がユーザによって再び押圧操作されると、その時刻tから先の操作時と同様に第1電極41と第2電極27との間の静電容量が大きくなる。これにより、直ぐ後の時刻tには、操作検知回路53での静電容量の検出値Qが基準値Qを閾値Dよりも大きく上回り、スイッチ5が再びオンされていること(再操作されていること)が操作検知回路53で検知される。所定の負荷61は、スイッチ5のオンが再び検知された時刻tに動作を停止する。ユーザが押圧操作を止めると、その時刻tから第1電極41と第2電極27との間の静電容量が小さくなる。これにより、直ぐ後の時刻tには、操作検知回路53での静電容量の検出値Qが基準値Qを閾値Dよりも大きく上回らないようになり、スイッチ5がオフされたこと(操作されていないこと)が操作検知回路53で検知される。スイッチ5は、イグニッションスイッチ63がオフされると、その時刻tに動作を終了する。
-実施形態1の特徴-
この実施形態1のスイッチ構造では、表皮材15の一部が構成する操作部27に対するユーザの操作を、第1電極41と第2電極27との間の静電容量の変化に基づいて検出する。当該静電容量の変化は、操作部29が押圧されたときにクッション材13が凹み、第1電極41と第2電極27との間の距離が縮まることで生じる。よって、人体が意図せず接近したり触れたりしただけでは反応せず、ユーザがスイッチ5を誤操作し難くできる。
この実施形態1のスイッチ構造では、表皮材15が第2電極27を兼ねる。また、パネル7の触感を向上させるためのクッション材13をスイッチ5の構成部材に使用する。それにより、スイッチ構造に必要な部品点数を減らすことができる。また、当該スイッチ構造を実現するのにかかるコストを低減できる。
この実施形態1のスイッチ構造では、表皮材15の巻込み部23が第2電極27の端子部47を構成して回路基板37と電気的に接続されるので、当該スイッチ構造を組み立てるときに、第2電極27と回路基板37との電気的な接続を容易に行える。
この実施形態1のスイッチ構造では、操作部29に対するユーザの操作を検知するための基準となる静電容量の基準値Qをスイッチ5が起動されるタイミングでリセットするので、操作部29が押圧されていない状態での第1電極41と第2電極27との間の距離が、クッション材13がへたるなどして変化しても、その変化に応じて基準値Qを設定できる。これにより、スイッチ5の信頼性を確保できる。
《実施形態2》
この実施形態2のスイッチ構造は、第1電極41および第2電極27と操作部29の構成が上記実施形態1と異なる。
なお、この実施形態2では、第1電極41および第2電極27と操作部29の構成、ならびにそれらに関連する構成が上記実施形態1と異なる他はスイッチ構造について上記実施形態1と同様に構成されているので、構成の異なる第1電極41および第2電極27と操作部29の構成、ならびにそれらに関連する構成についてのみ説明し、同一の構成箇所は図1~図5に基づく上記実施形態1の説明に譲ることにして、その詳細な説明を省略する。
図7は、この実施形態2のスイッチ構造を例示する、図2に相当する断面図である。図7に示すように、この実施形態2のスイッチ構造では、クッション付きパネル7が、操作部29に対応する部位に、所定の図柄31を光Lで映し出す表示部71を有する。表示部71は、基材11の裏側に配置されたLED(Light Emitting Diode)73を照明として表皮材15に描かれた図柄31を浮き上がらせて表示する。
本例の基材11、クッション材13および第1電極41はそれぞれ、透光性を有する。基材11の材料としては、例えば、ポリカーボネート(PC)やアクリル樹脂などの透明性を有する樹脂材料が用いられる。クッション材13の材料としては、例えば、弾性変形可能で且つ着色されていないウレタン樹脂などの透光性と弾力性を有する樹脂材料や、編み目から光を透過する合成繊維からなる三次元立体編物などが用いられる。
本例の第1電極41は、基材11の裏面において表示部71に対応する箇所に設けられる。第1電極41は、配線75を介して回路基板37と繋げられる。そのことで、第1電極41とI/F回路51とが電気的に接続される。第1電極41の材料としては、透光性を有するもので、PEDOT:PSS(ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)とポリスチレンスルホン酸から成る複合物)などの導電性ポリマーや、ITO(Indium Tin Oxide)などの導電性酸化物が用いられる。なお、第1電極41は、網目より光が透過するようにしたメタルメッシュによって構成されてもよい。
図8は、この実施形態2の表皮材15の構成を例示する、図7のVIIIで囲んだ箇所の断面図である。表皮材15のうち表示部71に対応する部分は、透光性を有する。具体的には、図8に示すように、表皮材15は、透光性を有する透光層77と、遮光性を有する隠蔽層79とを有する。透光層77は、複数層の積層構造を有する。詳細には、透光層77は、隠蔽層79上に順に積層された透明層81、スモーク層83およびトップコート層85を有する。
隠蔽層79は、導電性を有し、第2電極27を構成する。隠蔽層79は、例えばカーボン系導電塗料からなる。隠蔽層79は、透明層81の裏面に塗布するか又は印刷することで設けられる。透明層81は、例えばポリ塩化ビニル(PVC)からなり、透明性を有する。スモーク層83は、例えばポリ塩化ビニル(PVC)からなり、半透明なスモーク色を有することで強い光のみを透過させる。トップコート層85は、例えばクリヤー塗料からなり、表皮材15の耐摩耗性を向上させる。
図7に示すように、隠蔽層79の表示部71に対応する部分には、図柄31と同一形状の透光孔89が形成される。表皮材15は、その透光孔89が形成された部分で光を透過させる。表皮材15の巻込み部23において、隠蔽層79は、巻き込み方向における内側、つまり基材11側に位置する。隠蔽層79は、表皮材15の巻込み部23が配線43の端子部45と共にステープル25により基材11に固定されることで、端子部45と接続される。
LED73は、回路基板37の表面において表示部71に対応する箇所に設けられる。すなわち、LED73は、第1電極41の裏側に位置する。LED73は、光源の一例である。LED73は、クッション付きパネル7の裏側から表示部71に向けて光Lを発し、表示部71を照明する。LED73が発した光Lは、第1電極41、基材11およびクッション材13を透過する。そして、LED73が発した光Lの一部だけが、表皮材15の透光孔89を通してクッション付きパネル7の外部へと透過する。これにより、表示部71の透光孔89に対応する部分が発光し、所定の図柄31が光で映し出される。
図9は、この実施形態2の回路基板37とその関連構成を例示するブロック図である。図9に示すように、LED73は、駆動回路91を介して制御回路57と電気的に接続される。駆動回路91は、LED73を点灯動作させるための回路である。制御回路91は、イグニッションスイッチ63がオンされると、LED73を点灯させるように駆動回路91に制御信号を出力する。
上記構成のスイッチ5では、LED73を点灯させると、クッション付きパネル7の操作部29に所定の図柄31が浮かび上がるように表示され、操作部29の位置を容易に認識できる。一方、LED73が点灯していない状態では、クッション付きパネル7の操作部29には表皮材15の表面に施された模様や色のみが視認される。それにより、LED73を消灯しているときには、所定の図柄31が表示されず、クッション付きパネル7が煩雑な印象を与えるのを防止できる。
-実施形態2の特徴-
この実施形態2のスイッチ構造では、LED73が基材11の裏側から表示部71を照らすことで、表皮材15の隠蔽層79に形成された透光孔89に対応する部分が発光する。それにより、表示部71は、図柄31を表示する。表示部71は操作部29に対応する部位に設けられるので、ユーザは、図柄31が表示部71に表示されることにより、操作部29の位置を容易に認識できる。
この実施形態2のスイッチ構造では、表皮材15の隠蔽層79が第2電極27を兼ねる。それにより、スイッチ構造に必要な部品点数を減らすことができる。また、当該スイッチ構造を実現するのにかかるコストを低減できる。
以上のように、本開示の技術の例示として、好ましい実施形態について説明した。しかし、本開示の技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須でない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることを以て、直ちにそれらの必須でない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、上記実施形態1,2では、表皮材15自体または表皮材15に含まれる隠蔽層79が第2電極27を兼ねるとしたが、これに限らない。第2電極27は、表皮材15の裏面に設けられるなどして、表皮材15とは別に設けられてもよい。
また、上記実施形態1,2では、第1電極41が基材11の裏側に設けられるとしたが、これに限らない。第1電極41は、基材11の表側に設けられ、基材11とクッション材13との間に配置されてもよい。この場合、基材11のクッション収容部17の底には貫通孔が形成され、第1電極41と回路基板37とは、その貫通孔を通した配線により接続されてもよい。
また、上記実施形態1,2では、基材11、クッション材13および第1電極41がそれぞれ全体に亘って透光性を有する態様を例示したが、これに限らない。基材11、クッション材13および第1電極41は、少なくとも表示部71に対応する部分で透光性を有していればよく、その他の部分ではLED73からの光を遮光する構成であってもよい。
また、上記実施形態2では、本開示の技術に係るスイッチ構造を車両用のコンソールボックス1のリッド3にスイッチ5を設ける場合に適用した例に挙げて説明したが、これに限らない。本開示の技術に係るスイッチ構造は、コンソールパネルやインストルメントパネル、ドアトリム、ピラートリム、サンバイザーなど、他の車両用内装品にスイッチを設ける場合にも適用可能である。また、本開示の技術に係るスイッチ構造は、クッション付きパネルを設けることが可能であれば、車両用途以外にも電動家具や洗浄便座などの様々な製品に幅広く適用することができる。
以上説明したように、本開示の技術は、静電容量方式のスイッチ構造について有用である。
1 コンソールボックス
3 リッド
5 スイッチ
7 クッション付きパネル
9 裏面カバー
11 基材
13 クッション材
15 表皮材
17 クッション収容部
19 第1ボス
21 第2ボス
23 巻き込み部
25 ステープル
27 第2電極
29 操作部
31 図柄
33 側壁部
35 タッピングねじ
37 回路基板
39 タッピングねじ
41 第1電極
43 配線
45 端子部
47 端子部
49 スイッチ作動回路
51 I/F回路
53 操作検知回路
55 駆動回路
57 制御回路
59 IC
61 負荷
63 イグニッションスイッチ
71 表示部
73 LED(光源)
75 配線
77 透光層
79 隠蔽層
81 透明層
83 スモーク層
85 トップコート層
89 透光孔
91 駆動回路
101 手指

Claims (5)

  1. 基材(11)と、該基材(11)の表側に設けられたクッション材(13)と、該クッション材(13)の表側を覆う表皮材(15)とを備えるクッション付きパネル(7)において、前記表皮材(15)の一部がスイッチ(5)の操作を受け付ける操作部(29)を構成するスイッチ構造であって、
    前記基材(11)および前記クッション材(13)はそれぞれ絶縁体で構成され、
    前記操作部(29)と対応する位置において、前記クッション材(13)の裏側には第1電極(41)、前記クッション材(13)の表側には第2電極(27)が互いに対向するように設けられ、
    前記基材(11)の裏側には、前記第1電極(41)および前記第2電極(27)と電気的に接続され、前記第1電極(41)と前記第2電極(27)との間の静電容量を検出する回路基板(37)が設けられ、
    前記回路基板(37)は、前記操作部(29)が押圧されたときに、前記クッション材(13)が凹んで前記第1電極(41)と前記第2電極(27)との間の距離が縮まることで生じる前記静電容量の変化に基づいて、前記操作部(29)に対するユーザの操作を検知する
    ことを特徴とするスイッチ構造。
  2. 請求項1に記載されたスイッチ構造において、
    前記表皮材(15)は、導電性を有し、前記第2電極(27)を構成する
    ことを特徴とするスイッチ構造。
  3. 請求項2に記載されたスイッチ構造において、
    前記表皮材(15)は、前記基材(11)の裏側に巻き込まれる巻込み部(23)を有し、
    前記巻込み部(23)は、前記回路基板(37)と電気的に接続される前記第2電極(27)の端子部(47)を構成する
    ことを特徴とするスイッチ構造。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載されたスイッチ構造において、
    前記パネル(7)は、前記操作部(29)に対応する部位に所定の図柄(31)を表示する表示部(71)を有し、
    前記基材(11)、前記クッション材(13)、前記第1電極(41)および前記第2電極(27)の少なくとも前記表示部(71)に対応する部分は、透光性を有し、
    前記表皮材(15)は、透光性を有する透光層(77)と、遮光性を有する隠蔽層(79)とを有し、
    前記隠蔽層(79)の前記表示部(71)に対応する部分には、前記図柄(31)と同一形状の透光孔(89)が形成され、
    前記基材(11)の裏側には、前記表示部(71)を照らし、該表示部(71)の前記透光孔(89)に対応する部分を発光させる光源(73)が設けられる
    ことを特徴とするスイッチ構造。
  5. 請求項4に記載されたスイッチ構造において、
    前記隠蔽層(79)は、導電性を有し、前記第2電極(27)を構成する
    ことを特徴とするスイッチ構造。
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