JP2022098236A - 流路部材と、流路部材を備えた液体吐出装置 - Google Patents

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Kazuyuki Yoshida
昭男 齋藤
Akio Saito
聡 島津
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Abstract

【課題】ダイヤフラムポンプの部品点数を削減する。【解決手段】液体吐出ヘッドの流路部材は、複数の液体を吐出する液体吐出モジュールと、複数の液体を貯留する複数の液体貯蔵部と、の間に設けられる。流路部材は、複数の液体貯蔵部と液体吐出モジュールとを接続し、複数の液体が各々流通する複数の流路と、複数の流路に各々設けられ、対応する液体に圧力を与える複数のダイヤフラムポンプ230と、を有し、少なくとも2つのダイヤフラムポンプ230が一体化されている。【選択図】図6

Description

本発明は、流路部材と、流路部材を備えた液体吐出装置に関する。
インクなどの液体を吐出する液体吐出ヘッドでは、液体貯蔵部に貯蔵された液体を液体吐出モジュールに供給するために送液ポンプが使用される。特許文献1には、インクタンクとプリンタヘッドをつなぐ経路上に送液ポンプが設けられた液体吐出装置が開示されている。送液ポンプの一例として、ダイヤフラムポンプが開示されている。
特開2005-125667号公報
特許文献1には複数の液体を吐出することは記載されていない。しかし、複数色のインク等の複数の液体を吐出する液体吐出装置では、液体毎に送液ポンプが必要となり、部品点数が増加する。その結果、液体吐出装置の製品コストが増加する可能性がある。
本発明は、ダイヤフラムポンプの部品点数の削減を図ることが可能な、液体吐出ヘッドの流路部材を提供することを目的とする。
本発明は複数の液体を吐出する液体吐出モジュールと、複数の液体を貯留する複数の液体貯蔵部と、の間に設けられる液体吐出ヘッドの流路部材に関する。流路部材は、複数の液体貯蔵部と液体吐出モジュールとを接続し、複数の液体が各々流通する複数の流路と、複数の流路に各々設けられ、対応する液体に圧力を与える複数のダイヤフラムポンプと、を有し、少なくとも2つのダイヤフラムポンプが一体化されている。
本発明によれば、ダイヤフラムポンプの部品点数の削減を図ることが可能な、液体吐出ヘッドの流路部材を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの模式図である。 図1に示す液体吐出ヘッドの分解斜視図である。 液体タンクユニットの分解斜視図と断面図である。 バルブ・ダイヤフラムユニットの分解斜視図である。 第1の部材の平面図である。 第2の部材の平面図である。 中央部材の平面図である。 バルブ・ダイヤフラムユニットの差圧弁の模式的断面図である。 差圧弁の板ばねを示す第1の部材の部分平面図である。 バルブ・ダイヤフラムユニットの切替弁の模式的断面図である。 バルブ・ダイヤフラムユニットのダイヤフラムポンプの模式的断面図である。 エアフローユニットの分解斜視図である。 液体流路ユニットの分解斜視図である。 液体吐出モジュールの分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。本発明は、液体吐出ヘッドに関し、特に液体吐出ヘッドの流路部材に関する。ただし、以下に述べる実施形態は本発明の範囲を限定するものではない。例えば、実施形態において、液体はインクであるが、液体はインクに限定されない。実施形態では4色のインクが用いられるが、インクの色数はこれに限定されない。
[液体吐出ヘッドの全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッド1の構成と、インクの流れを示す模式図である。各ユニット間をつなぐ線はインクの流れを示しており、インクは矢印の向きに流れる。実線は通常時のインク流れを、破線は切替弁220を動作させたときのインクの流れを示している。液体吐出ヘッド1は複数種類の(本実施形態では4色)のインクを吐出する。複数のインクは、インクを貯留する液体貯蔵部101と液体吐出モジュール400とを接続する複数の流路Lをそれぞれ流通する。各流路Lは、液体吐出モジュール400にインクを供給する液体供給流路304と、液体吐出モジュール400から液体貯蔵部101へインクを回収する液体回収流路305と、を有している。各流路Lにはそれぞれ複数のダイヤフラムポンプ230が設けられ、各ダイヤフラムポンプ230は対応するインクを駆動する。インクを駆動するとは、インクを流動させるためにインクに圧力を与えることをいう。液体貯蔵部101に保持されているインクは、ダイヤフラムポンプ230によって液体吐出モジュール400の液体吐出基板401に供給され、吐出されなかったインクは液体貯蔵部101に戻される。このようにして、液体供給流路304、液体吐出モジュール400、液体回収流路305を順次通るインク循環経路に沿って、液体吐出ヘッド1内をインクが循環する。液体貯蔵部101から液体吐出基板401に供給されるインクの圧力が適切に管理されていないと、液体吐出基板401からインク漏れが発生する可能性がある。これを防ぐために、液体貯蔵部101と液体吐出基板401との間に差圧弁210が配置されている。また、液体貯蔵部101と液体吐出基板401との間には、流路L内から空気の泡を排出するための切替弁220が配置されている。差圧弁210と切替弁220とダイヤフラムポンプ230は、インク毎に液体吐出ヘッド1に搭載されている。
[差圧弁の機能]
差圧弁210は液体貯蔵部101のインク圧力と、液体吐出基板401にインクを供給する液体流路ユニット300のインク圧力との差圧が一定以上になると開く構造となっている。液体吐出基板401で印字によりインクが消費されると、液体流路ユニット300内のインク体積が減少する。これによって、液体吐出基板401の流路の圧力が低下する。差圧弁210は上記差圧が所定の値に達すると開放され(開弁し)、インクが液体流路ユニット300を通って液体吐出基板401に供給される。このように、差圧弁210を使用することで、液体吐出基板401の流路が適切な圧力にならないとインクが供給されない構造となっている。差圧弁210の具体的な構造は後述する。
図1に示すように、本実施形態では差圧弁210は第1の差圧弁211と、第2の差圧弁212と、を有している。差圧弁211が開弁するのに必要な差圧と,差圧弁212が開弁するのに必要な差圧には、差を設けている。通常は、開弁に必要な差圧が小さい第1の差圧弁211を通して、液体吐出基板401にインクが供給される。インク消費量の多い印字物を印刷する場合には差圧が大きくなるため、第1の差圧弁211だけでなく第2の差圧弁212も開弁し、液体吐出基板401へインクが迅速に供給される。
[ダイヤフラムポンプの機能]
インクの送液はダイヤフラムポンプ230を駆動して流路L内に圧力差を発生させることで行う。ダイヤフラムポンプ230は、液体吐出装置の本体(図示せず)に搭載したエアポンプ600(図12参照)で駆動される。ダイヤフラムポンプ230はインクの種別毎に複数個設けられている。本実施形態では、一色のインクの送液に3つのダイヤフラムポンプ230が使用される。3つのダイヤフラムポンプ230は、互いに位相をずらして駆動される。これによって、インク送液量のばらつきが抑制される。ダイヤフラムポンプ230の具体的な構造は後述する。
[切替弁の機能]
液体吐出装置を初めて使用する場合や、長期間使用休止後に使用する場合等では、液体吐出ヘッド1の流路L内に空気の泡が存在することがある。この状態で印字を行うと、液体吐出基板401の吐出口に泡が混入し、印字不良が起こる可能性がある。そのため、本実施形態の液体吐出ヘッド1は、液体吐出装置の使用開始時や一定量印字後等の特定のタイミングで、インクの循環方向を切り替える機能を有している。切替弁220は、第1の切替弁221と第2の切替弁222とを有している。通常時は、液体貯蔵部101のインクは第1の差圧弁211と液体供給流路304を通って、液体吐出基板401に供給され、液体回収流路305と通常時開の第1の切替弁221を通って、液体貯蔵部101に回収される。切替弁220を動作させると、このインクの流れが図1で示す破線の流れに切り替わる。すなわち、インクは第2の差圧弁212と液体回収流路305を通って、液体吐出基板401に供給され、液体供給流路304と通常時閉の第2の切替弁222を通って、液体貯蔵部101に回収される。このように液体吐出基板401へのインクの流入方向を逆転することで、液体吐出基板401内に滞留する泡の排出を行う。切替弁220の作動及び切り替えは液体吐出装置の本体に搭載したエアポンプ600によって行う。切替弁220の具体的な構造は後述する。
[液体吐出ヘッド]
図2は液体吐出ヘッド1の分解斜視図である。液体吐出ヘッド1は液体タンクユニット100と、バルブ・ダイヤフラムユニット200と、エアフローユニット500と、液体流路ユニット300と、液体吐出モジュール400と、から構成され、これらは順に積み重ねられている。液体タンクユニット100は複数種類のインクを貯蔵し、液体吐出モジュール400は複数種類のインクを吐出する。バルブ・ダイヤフラムユニット200は本実施形態における流路部材である。各ユニットまたはモジュールについて、以下に詳細に説明する。
[液体タンクユニット]
図3(a)に液体タンクユニット100の分解斜視図を、図3(b)に図3(a)のA-A線に沿った、液体タンクユニット100の部分断面図を示す。液体タンクユニット100は、タンク本体部103と、タンク本体部103の底面に貼り合わされたタンクベース部104と、タンク本体部103の上面に貼り合わされたタンクカバー部102と、から構成されている。これによって、液体タンクユニット100の内部には、外部からインクを受け入れるインク供給部106と、インクを貯蔵するインク貯蔵部107(液体貯蔵部101の一例)と、が形成される。インク供給部106は、外部からインクが供給される外部供給口105を有している。外部供給口105はチューブ(図示せず)によって、外部のインクカートリッジ(図示せず)と接続されている。インクは、インクカートリッジから外部供給口105を通ってインク供給部106に供給され、さらに、液体タンクユニット100の内部流路(図示せず)を通ってインク貯蔵部107に供給される。
インク貯蔵部107には、開閉バルブ108と、インク供給口111と、インク回収口112とが設置されている。開閉バルブ108はインク供給口111及びインク回収口112を開閉する。開閉バルブ108のフランジ114の上面には、可撓性フィルム110が溶着されている。インク供給口111はバルブ・ダイヤフラムユニット200内の差圧弁210に接続されている。インク回収口112はバルブ・ダイヤフラムユニット200内のダイヤフラムポンプ230と接続されており、インクはダイヤフラムポンプ230からインク回収口112に送られる。液体吐出装置の本体に搭載された押圧部材(図示せず)で開閉バルブ108を押し下げることで、インク供給口111とインク回収口112が閉じられる。この状態で、連通口113を通じてインク貯蔵部107内の空気を吸引し、可撓性フィルム110を上方へ変形させる。これによって、可撓性フィルム110の内側空間の圧力が下がり、外部供給口105を通じてインクがインク供給部106とインク貯蔵部107に流入する。インク貯蔵部107にインクが充填されると、インクカートリッジとの接続経路を閉じ、押圧部材を引き上げる。開閉バルブ108のフランジ114の下面にはコイルばね109が取り付けられている。コイルばね109の上方への付勢力によりフランジ114が上昇し、インク供給口111とインク回収口112が開放される。以上の操作で、液体吐出ヘッド1へのインクの供給が完了し、インクの循環が可能となる。
[バルブ・ダイヤフラムユニット]
バルブ・ダイヤフラムユニット200は、液体吐出モジュール400と液体貯蔵部101(インク貯蔵部107)との間に設けられる流路部材である。図4にバルブ・ダイヤフラムユニット200の分解斜視図を示す。バルブ・ダイヤフラムユニット200は、薄板状の第1の部材201と、薄板状の第2の部材202と、薄板状の金属板からなる中央部材203との積層体を有している。中央部材203は、第1の部材201と第2の部材202とに挟まれている。第1の部材201は中央部材203の上面に設けられ、第2の部材202は中央部材203の下面に設けられている。
バルブ・ダイヤフラムユニット200には、図1に示す差圧弁210と、切替弁220と、ダイヤフラムポンプ230とが形成されている。第1の部材201と第2の部材202はそれぞれ2つ設けられており、各々の第1の部材201と各々の第2の部材202には、それぞれインク2色分の構成要素が配置されている。中央部材203は1つだけ設けられており、インク4色分の構成要素が配置されている。ダイヤフラムポンプ230と差圧弁210と切替弁220は、第1の部材201と第2の部材202の中心Cに関し点対称に配置されている。これによって、大きな面積を占める3つのダイヤフラムポンプ230と2つの差圧弁210をインク毎に効率よく配置することができる。ただし、配置の方法は点対称に限定されない。
図5に第1の部材201の平面図を、図6に第2の部材202の平面図を、図7に中央部材203の下面側の平面図を示す。第1及び第2の部材201,202はそれぞれ、薄板状のコア部材204と、コア部材204の両面に設けられ、コア部材204よりヤング率の小さい薄板状の一対の弾性部材205と、から構成されている。第1及び第2の部材201,202はそれぞれ、コア部材204に弾性部材205をインサート成形して形成される。第1の部材201と第2の部材202のサイズが大きいと、弾性部材205がコア部材204上にうまく充填できず、成形不良が発生する可能性がある。このため、第1の部材201と第2の部材202は2分割構成としている。成形時の不良の可能性が低い場合、またはインサート成形以外の方法で作成する場合、第1の部材201と第2の部材202は1枚構成としてもよい。コア部材204はSUS304の薄板(厚さ0.1mm)で形成され、弾性部材205はEPDMで形成されている。中央部材203はSUS304の薄板(厚さ1mm)で形成されている。
第1の部材201の差圧弁210と切替弁220の位置には、風車状の第1の板ばね213a,214a,215aが形成されている。第2の部材202の差圧弁210と切替弁220の位置には、風車状の第2の板ばね213b,214b,215b,216が形成されている。
図5~7に示すように、第1及び第2の部材201,202と中央部材203には各々、面内方向に延びる流路が設けられている。弾性部材205には開口部206の周辺にリブ207が形成されている。互いに隣接する部材の流路同士が連通するように、第1の部材201と第2の部材202と中央部材203とを積層して、表裏から圧縮することで、開口部206はインクが通過する連続した流路として機能する。
[バルブ・ダイヤフラムユニットの差圧弁]
図5に示す第1の部材201のA1~A4部は、第2の部材202及び中央部材203と積層することで差圧弁210として機能する。図8に、図5のA-A線に沿った、差圧弁210の模式的断面図を示す。図8(a)は差圧弁210の閉弁状態を、図8(b)は差圧弁210の開弁状態を示している。中央部材203と第1の部材201は、差圧弁210の第1の内部空間231を形成し、中央部材203と第2の部材202は、差圧弁210の第2の内部空間232を形成する。第1の内部空間231と第2の内部空間232はそれぞれ、インクの流通開口218,219を備えている。第1の部材201は第1の板ばね213aを有し、第2の部材202は差圧弁210の隔壁234と、隔壁234の連通口233に面する面に設けられた第2の板ばね213bと、を有している。第1の板ばね213aと第2の板ばね213bは、コア部材204のエッチング処理を行うことで形成される。
中央部材203には第1の内部空間231と第2の内部空間232とを連通させる連通口233が設けられている。連通口233に棒状部材217が移動可能に挿通されている。棒状部材217の一端が板ばね213aの中心部にある支持部209aで支持されている。棒状部材217の他端は板ばね213bの中心部にある支持部209bで支持されている。支持部209a,209bはそれぞれ板ばね213a,213bに接合されている。棒状部材217は金属ピン、例えばSUS304の丸棒(径1mm、長さ2.3mm)で形成されている。棒状部材217と連通口233との間にギャップ235が形成されている。ギャップ235はインクの流路の一部となる。支持部209a,209bはギャップ235を覆う大きさを有し、支持部209aはギャップ235を開閉する弁体として機能する。第1の部材201の差圧弁210の板ばね213a,214aは弾性部材205で覆われていない。板ばね213a,214aの上方空間は板ばね213a,214aの開口を通してインクが流通可能となっており、また変形した板ばね213a,214aを受け入れる空間として機能する。第2の部材202の差圧弁210の板ばね213b,214bは弾性部材205で覆われている。第2の内部空間232の隔壁234を挟んだ外側空間(吸引部501)には空気吸引用の開口505が接続され、通常、外側空間は大気圧となっている。
図9に、第1の差圧弁211の板ばね213aと、第2の差圧弁212の板ばね214aの拡大図を示す。第1の部材201には開口236が設けられている。そして、第1の板ばね213a,214aはそれぞれ、開口236の縁部から開口236の中央に延びる複数の曲線状の梁部237を有している。複数の梁部237は開口236の中央で一体化されている。梁部237の個数と形状は、第1の板ばね213a,214aが適切な強度とばね特性を有する限り限定されない。第2の差圧弁212の梁部237の幅t2が第1の差圧弁211の梁部237の幅t1より大きい。この結果、第2の差圧弁212の板ばね214aのほうが第1の差圧弁211の板ばね213aより剛性が高く、曲げ変形しにくい。第2の板ばね213b,214bも第1の板ばね213a,214aと同様に構成されている。図示は省略するが、第1の差圧弁211の板ばね213aは第2の差圧弁212の板ばね213bより梁部237の幅が大きく、剛性が高い。同様に、第2の差圧弁212の板ばね214aは第2の差圧弁212の板ばね214bより梁部237の幅が大きく、剛性が高い。このように、梁部237の幅を板ばね毎に変えることで、様々な剛性を有する板ばねをコア部材204のエッチング処理だけで簡単に形成することができる。
差圧弁210の動作原理は次の通りである。以下、第1の差圧弁211を例に説明するが、第2の差圧弁212についても同様である。第1の部材201と第2の部材202の間に配置される棒状部材217によって、板ばね213a,213bはわずかに変形している。上述のように、板ばね213aの剛性は板ばね213bの剛性より高い。従って、第1の内部空間231と第2の内部空間232の差圧が所定の範囲内であるときは、第1の板ばね213aの付勢力によって、弁体(支持部209a)がギャップ235を塞ぎ、図8(a)に示すように、第1の差圧弁211は閉じている。
印字によりインクが消費され液体流路ユニット300側のインク体積が減少すると、負圧が高まる。上述のように、隔壁234の外側空間(吸引部501)は大気圧となっている。第2の内部空間232が外側空間に対して所定の範囲を超えて減圧されると、図8(b)に示すように、隔壁234と板ばね213bは負圧により上向きに変形する。これによって、棒状部材217が上昇し、第1の部材201の板ばね213aを上方へ押し上げ、中央部材203に当接していた支持部209aが中央部材203から離れる。すなわち、弁体がギャップ235を開放し、第1の差圧弁211は開かれる。このギャップ235を通じて液体流路ユニット300側にインクが流れ込む。その後負圧が減少すると、板ばね213aの付勢力によって第1の差圧弁211は再び閉じられる。このように、差圧弁210を開くためには、板ばね213a,213bから掛かる力より大きな力が隔壁234に掛かることが必要である。このため、液体流路ユニット300側の圧力は外側空間より低く維持される。
隔壁234の外側空間(吸引部501)は空気吸引用の開口505を介して、エアフローユニット500の流路と接続されている。液体吐出装置の本体搭載のエアポンプ600で吸引することで、板ばね213bが下方に下がる。すなわち、図8(a)に示す状態を強制的に実現することができる。これによって、第1の差圧弁211の機能が停止し、図1に破線で示ようにインクの流れが切り替わる。
[バルブ・ダイヤフラムユニットの切替弁]
図6に示すバルブシートのB1~B4部は、第1の部材201及び中央部材203と積層することで切替弁220として機能する。図10(a)に図6のB2-B2線に沿った、第1の切替弁221の模式的断面図(開弁状態)を示す。中央部材203と第1の部材201は、第1の切替弁221の第1の内部空間231を形成し、中央部材203と第2の部材202は、第1の切替弁221の第2の内部空間232を形成する。第1の内部空間231と第2の内部空間232はそれぞれ、液体の流通開口218,219を備えている。中央部材203は第1の内部空間231と第2の内部空間232とを連通させる連通口233を有している。第1の部材201は第1の板ばね215aを有し、第2の部材202は第1の切替弁221の隔壁234と、第2の板ばね215bと、を有している。第2の板ばね215bは隔壁234の連通口233に面する面に設けられている。差圧弁210と同様、中央部材203には連通口233が設けられ、棒状部材217が連通口233に移動可能に挿入されている。棒状部材217は差圧弁210の棒状部材217と同様、板ばね215a,215bに支持されている。棒状部材217と連通口233との間にギャップ235が形成されている。インクはギャップ235を通じて流れる。棒状部材217は差圧弁210の棒状部材217より長く、板ばね215bは板ばね215aより剛性が高い。このため、板ばね215aが常に押し上げられ、開弁状態となっている。隔壁234の外側空間(吸引部501)は空気吸引用の開口505を介して、エアフローユニット500の流路と接続されている。エアフローユニット500の流路は、液体吐出装置の本体搭載のエアポンプと接続されている。
第2の内部空間232と隔壁234の外側空間(吸引部501)との差圧が所定の範囲内であるときは、弁体(支持部209a)がギャップ235を開放し、第1の切替弁221は開いている。エアポンプ600で吸引することで、隔壁234の外側空間が第2の内部空間232に対して所定の範囲を超えて減圧されると、弁体(支持部209a)が下がり、ギャップ235を塞ぐ。これによって、第1の切替弁221が閉じる。
図10(b)に図6のB1-B1線に沿った、第2の切替弁222の模式的断面図を示す。中央部材203と第1の部材201は、第2の切替弁222の第1の内部空間231を形成し、中央部材203と第2の部材202は、第2の切替弁222の第2の内部空間232を形成する。第1の内部空間231と第2の内部空間232はそれぞれ、インクの流通開口218,219を備えている。中央部材203は第1の内部空間231と第2の内部空間232とを連通させる連通口233を有している。インクは連通口233を通じて流れる。第2の部材202は第2の切替弁222の隔壁234と、第2の板ばね216と、を有している。第2の板ばね216は隔壁234の連通口233に面する面に設けられている。第2の板ばね216の上面の中心に弁体223が設けられている。弁体213は第2の板ばね216に支持されている。隔壁234の外側空間(吸引部501)は空気吸引用の開口505を介して、エアフローユニット500の流路と接続されている。エアフローユニット500の流路は、液体吐出装置の本体搭載のエアポンプ600と接続されている。
第2の内部空間232と隔壁234の外側空間(吸引部501)の差圧が所定の範囲内であるときは、板ばね216の付勢力によって、連通口233が弁体223で閉じられている。従って、第2の切替弁222は通常は閉じている。エアポンプ600で吸引することで、外側空間が第2の内部空間232に対して所定の範囲を超えて減圧されると、弁体223が下がり、連通口233を開放する。これによって、第2の切替弁222が開く。
第1の切替弁221と第2の切替弁222を動作させるためのエアフローユニット500の流路は同一の流路となっている。液体吐出装置のエアポンプで吸引することで、第1の切替弁221は開弁状態から閉弁状態となり、第2の切替弁222は閉弁状態から開弁状態となる。また、この流路上には第1の差圧弁211も配置されており、エアポンプで吸引することで第1の差圧弁211が閉じる。一方、第2の差圧弁212は吸引力が掛からないため、ダイアヤフラムポンプ230によって生じるインク流によって開く。これによって、図1に破線で示すように、インクの流れが切り替えられる。
[バルブ・ダイヤフラムユニットのダイヤフラムポンプ]
図6で示すバルブシートのC部は、第1の部材201及び中央部材203と積層することでダイヤフラムポンプ230として機能する。図11に図6のC-C線に沿った、ダイヤフラムポンプ230の模式的断面図を示す。中央部材203と第1の部材201は、ダイヤフラムポンプ230の第1の内部空間231を形成し、中央部材203と第2の部材202は、ダイヤフラムポンプ230の第2の内部空間232を形成する。第1の内部空間231はインクの出口開口224を備え、第2の内部空間232はインクの入口開口219を備えている。中央部材203は第1の内部空間231と第2の内部空間232とを連通させる連通口233を有している。インクは連通口233を通じて流れる。第1の部材201は連通口233を開閉する逆止弁208を有し、第2の部材202はダイヤフラムポンプ230の隔壁234を有している。逆止弁208は第1の内部空間231に、連通口233と対向するように設けられている。逆止弁208は、第1の部材201の開口の縁部から開口に向けて突き出す舌部であり、弾性部材205の一部として形成される。従って、逆止弁208は単独の部材として作成する必要がない。逆止弁208は第1の内部空間231と第2の内部空間232の圧力差によって弾性変形する。隔壁234の外側空間(吸引部501)は空気吸引用の開口505を介して、エアフローユニット500の流路と接続されている。エアフローユニット500の流路は、液体吐出装置の本体搭載のエアポンプ600と接続されている。
エアポンプで吸引することで吸引部501が減圧されると、隔壁234が下がり、第2の内部空間232が減圧される。これによって、インクが入口開口219から第2の内部空間232に流入する。また、逆止弁208が下方に変形し連通口233を塞ぐため、第1の内部空間231から第2の内部空間232へのインクの逆流が防止される。吸引部501の減圧が終わると隔壁234が上がり、第2の内部空間232から第1の内部空間231にインクが供給される。逆止弁208は上方に押し上げられるため、インクの供給は妨害されない。
[バルブ・ダイヤフラムユニット全体の効果説明]
以上説明した通り、バルブ・ダイヤフラムユニット200には差圧弁210と、切替弁220と、ダイヤフラムポンプ230とが設けられ、一つの第1の部材201と一つの第2の部材202に2色分が一体で配置されている。より一般化すれば、流路部材(バルブ・ダイヤフラムユニット200)では、少なくとも2つのダイヤフラムポンプ230が一体化されている。さらに、流路部材では、少なくとも1つの差圧弁210と少なくとも1つの切替弁220が、上記少なくとも2つのダイヤフラムポンプ230と一体化されている。換言すれば、中央部材203と第1の部材201と第2の部材202は、少なくとも2つのダイヤフラムポンプ230と少なくとも1つの差圧弁210と少なくとも1つの切替弁220のそれぞれの、少なくとも一部の部品ないし部分を構成する。つまり、1つの部材に複数の部品が集約されているため、ダイヤフラムポンプ230、差圧弁210、切替弁220を単体の部品で構成した場合と比べて、大幅な部品点数の削減が可能となる。また、これらを一体の部品とすることで、個々の部品として設けるよりも流路部材の寸法を小さくでき、液体吐出ヘッド1の小型化が可能となる。さらに、第1の部材201と第2の部材202はコア部材204に弾性部材205をインサート成形することで作成できるため、比較的低コストでの製造が可能となる。
[エアフローユニット]
図12にエアフローユニット500の分解図を示す。エアフローユニット500は、隔壁234を弾性変形させる手段を提供する。エアフローユニット500は、上部エアフローブロック503と下部エアフローブロック504とが貼り合された積層体である。上部エアフローブロック503と下部エアフローブロック504を貼り合わせることで、内部空気流路が形成される。エアフローユニット500は第2の部材202と液体吐出モジュール400との間に設けられている。上部エアフローブロック503は第2の部材202の裏面に当接するように、第2の部材202と接合されている。第2の部材202との当接面にはダイヤフラムポンプ230、差圧弁210及び切替弁220と対向する、すり鉢状の吸引部501が形成されている。ダイヤフラムポンプ230、差圧弁210及び切替弁220が変形した際に、収容吸引部501はこれらの一部を収容する。
エアフローユニット500は複数の外部空気流路P1~P3によってエアポンプ600と接続されている。同一のインクを駆動する複数の(実施形態では3つ)ダイヤフラムポンプ230と対向する複数の吸引部501は、互いに異なる外部空気流路P1~P3に接続されている。各外部空気流路P1~P3には電磁弁V1~V3が設けられている。電磁弁V1~V3を異なるタイミングで開閉することで(開閉タイミングを互いにずらすことで)、3つのダイヤフラムポンプ230を、位相をずらして駆動することができる。エアフローユニット500と、エアポンプ600と、複数の外部空気流路P1~P3と、電磁弁V1~V3は、複数のダイヤフラムポンプ230を駆動する共通の駆動源を構成する。
[液体流路ユニット]
図13に液体流路ユニット300の分解斜視図を示す。液体流路ユニット300はインクフローブロック301、サポートブロック302、ゴムシート303から構成されている。インクフローブロック301には、図1に示す液体供給流路304と液体回収流路305がインク毎に形成されている。液体供給流路304と液体回収流路305は、液体吐出モジュール400に対応する長さを有している。バルブ・ダイヤフラムユニット200の差圧弁210を通過したインクは、インクフローブロック301を通って、液体吐出モジュール400へ供給される。インクフローブロック301の上面に接するようにゴムシート303が配置され、各流路間の液密を保っている。本実施形態では、ゴムシート303として厚み0.5mmのシリコンシートを用いている。インクフローブロック301はサポートブロック302に挿入される。サポートブロック302はインクフローブロック301より剛性が高く、線膨張の小さい材質(A5052、SUS等)で形成される。サポートブロック302を基準部材として各ユニットと液体吐出モジュール400が配置される。
[液体吐出モジュール]
図14に液体吐出モジュール400の分解斜視図を示す。液体吐出モジュール400は、複数の液体吐出基板401と、複数の電気配線部材402と、支持板403と、シール部材404と、を有している。液体吐出基板401にはエネルギー発生素子、吐出口などが形成されている。液体吐出基板401は複数色のインクを吐出する。電気配線部材402は電力や制御用の信号などをエネルギー発生素子に送り、エネルギー発生素子を駆動する。シール部材404は液体吐出基板401とサポートブロック302との間に配置され、これらの間に締め付けて固定される。
以上本発明を実施形態によって説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態ではインクを循環させる構成を採用しているが、インクを循環しない構成も本発明に含まれる。この場合、ダイヤフラムポンプ230はインクの循環以外の用途に使用することができる。液体吐出基板401内に滞留する泡の排出を行わない場合、または他の方法で実施する場合、切替弁220は不要である。切替弁220が不要の場合、流路部材において、少なくとも2つのダイヤフラムポンプ230に加えて、少なくとも1つの差圧弁210が一体化されていればよい。また、差圧弁210は循環流路内の圧力管理を目的に設置しているが、圧力管理を別の構成で行う場合、差圧弁210は不要である。例えば、圧力センサで流路内の圧力を管理し、圧力に応じて電気制御で流路を開閉する場合、差圧弁210は不要である。差圧弁210と切替弁220が不要の場合、流路部材において、少なくとも2つのダイヤフラムポンプ230が一体化されていればよい。
101 液体貯蔵部
200 流路部材(バルブ・ダイヤフラムユニット)
230 ダイヤフラムポンプ
400 液体吐出モジュール

Claims (21)

  1. 複数の液体を吐出する液体吐出モジュールと、前記複数の液体を貯留する複数の液体貯蔵部と、の間に設けられる液体吐出ヘッドの流路部材であって、
    前記複数の液体貯蔵部と前記液体吐出モジュールとを接続し、前記複数の液体が各々流通する複数の流路と、
    前記複数の流路に各々設けられ、対応する前記液体に圧力を与える複数のダイヤフラムポンプと、を有し、
    少なくとも2つの前記ダイヤフラムポンプが一体化されている、流路部材。
  2. 前記複数の流路に各々設けられ、所定の差圧で開放する複数の差圧弁を有し、少なくとも1つの前記差圧弁が前記少なくとも2つのダイヤフラムポンプと一体化されている、請求項1に記載の流路部材。
  3. 前記複数の流路に各々設けられ、前記液体の流通する方向を逆転させる切替弁を有し、少なくとも1つの前記切替弁が前記少なくとも2つのダイヤフラムポンプと一体化されている、請求項2に記載の流路部材。
  4. 薄板状の中央部材と、前記中央部材の上面に設けられた薄板状の第1の部材と、前記中央部材の下面に設けられた薄板状の第2の部材と、を有し、
    前記中央部材と前記第1の部材と前記第2の部材は、前記少なくとも2つのダイヤフラムポンプと前記少なくとも1つの差圧弁と前記少なくとも1つの切替弁のそれぞれの、少なくとも一部を構成する、請求項3に記載の流路部材。
  5. 前記中央部材と前記第1の部材は、前記ダイヤフラムポンプの第1の内部空間を形成し、前記中央部材と前記第2の部材は、前記ダイヤフラムポンプの第2の内部空間を形成し、前記第1の内部空間は前記液体の出口開口を備え、前記第2の内部空間は前記液体の入口開口を備え、
    前記中央部材は前記第1の内部空間と前記第2の内部空間とを連通させる連通口を有し、前記第1の部材は前記連通口を開閉する逆止弁を有し、前記第2の部材は前記ダイヤフラムポンプの隔壁を有し、
    前記隔壁を挟んだ前記第2の内部空間の外側空間に、前記隔壁を弾性変形させる手段が接続されている、請求項4に記載の流路部材。
  6. 前記逆止弁は、前記第1の部材の開口の縁部から前記開口に向けて突き出す舌部である、請求項5に記載の流路部材。
  7. 前記中央部材と前記第1の部材は、前記差圧弁の第1の内部空間を形成し、前記中央部材と前記第2の部材は、前記差圧弁の第2の内部空間を形成し、前記第1の内部空間と前記第2の内部空間は前記液体の流通開口を備え、
    前記中央部材は前記第1の内部空間と前記第2の内部空間とを連通させる連通口を有し、前記第1の部材は第1の板ばねを有し、前記第2の部材は前記差圧弁の隔壁と、前記隔壁の前記連通口に面する面に設けられた第2の板ばねと、を有し、
    前記連通口に挿通された棒状部材を有し、前記棒状部材と前記連通口との間にギャップが形成され、前記棒状部材の一端が前記第1の板ばねに支持され、他端が前記第2の板ばねに支持され、前記棒状部材の前記第1の板ばねへの支持部が前記ギャップを開閉する弁体を構成し、
    前記第2の内部空間と、前記隔壁を挟んだ前記第2の内部空間の外側空間との差圧が所定の範囲内のときは、前記弁体が前記ギャップを塞ぎ、前記第2の内部空間が前記外側空間に対して前記所定の範囲を超えて減圧されると、前記弁体が前記ギャップを開放する、請求項4から6のいずれか1項に記載の流路部材。
  8. 前記第1の板ばねと前記第2の板ばねはそれぞれ、前記第1の部材と前記第2の部材の開口の縁部から前記開口の中央に延びる複数の曲線状の梁部を有し、前記複数の梁部は前記開口の中央で一体化されている、請求項7に記載の流路部材。
  9. 前記第1の板ばねは前記第2の板ばねより剛性が高い、請求項8に記載の流路部材。
  10. 前記第1の板ばねの前記梁部の幅が前記第2の板ばねの前記梁部の幅より大きい、請求項9に記載の流路部材。
  11. 前記差圧弁は第1の差圧弁と第2の差圧弁を有し、前記第2の差圧弁の前記第1の板ばねは、前記第1の差圧弁の前記第1の板ばねより剛性が高い、請求項7から10のいずれか1項に記載の流路部材。
  12. 前記切替弁は第1の切替弁と第2の切替弁を有し、
    前記中央部材と前記第1の部材は、前記第1の切替弁の第1の内部空間を形成し、前記中央部材と前記第2の部材は、前記第1の切替弁の第2の内部空間を形成し、前記第1の内部空間と前記第2の内部空間は前記液体の流通開口を備え、
    前記中央部材は前記第1の内部空間と前記第2の内部空間とを連通させる連通口を有し、前記第1の部材は第1の板ばねを有し、前記第2の部材は前記差圧弁の隔壁と、前記隔壁の前記連通口に面する面に設けられた第2の板ばねと、を有し、
    前記連通口に挿通された棒状部材を有し、前記棒状部材と前記連通口との間にギャップが形成され、前記棒状部材の一端が前記第1の板ばねに支持され、他端が前記第2の板ばねに支持され、前記棒状部材の前記第1の板ばねへの支持部が前記ギャップを開閉する弁体を構成し、
    前記第2の内部空間と、前記隔壁を挟んだ前記第2の内部空間の外側空間との差圧が所定の範囲内のときは、前記弁体が前記ギャップを開放し、前記外側空間が前記第2の内部空間に対して前記所定の範囲を超えて減圧されると、前記弁体が前記ギャップを塞ぐ、請求項4から11のいずれか1項に記載の流路部材。
  13. 前記中央部材と前記第1の部材は、前記第2の切替弁の第1の内部空間を形成し、前記中央部材と前記第2の部材は、前記第2の切替弁の第2の内部空間を形成し、前記第1の内部空間と前記第2の内部空間は前記液体の流通開口を備え、
    前記中央部材は前記第1の内部空間と前記第2の内部空間とを連通させる連通口を有し、前記第2の部材は前記差圧弁の隔壁と、前記隔壁の前記連通口に面する面に設けられた第2の板ばねと、を有し、
    前記第2の板ばねに支持された弁体を有し、前記第2の内部空間と、前記隔壁を挟んだ前記第2の内部空間の外側空間との差圧が所定の範囲内のときは、前記弁体が前記連通口を塞ぎ、前記外側空間が前記第2の内部空間に対して前記所定の範囲を超えて減圧されると、前記弁体が前記連通口を開放する、請求項12に記載の流路部材。
  14. 前記中央部材と前記第1及び第2の部材は各々、面内方向に延びる流路を有し、前記中央部材と前記第1及び第2の部材のうちの互いに隣接する部材の前記流路同士が連通することで連続した流路が形成される、請求項4から13のいずれか1項に記載の流路部材。
  15. 前記ダイヤフラムポンプと前記差圧弁と前記切替弁は、前記第1の部材と第2の部材の中心に関し点対称に配置されている、請求項4から14のいずれか1項に記載の流路部材。
  16. 前記第1及び第2の部材はそれぞれ、薄板状のコア部材と、前記コア部材の両面に設けられ、前記コア部材よりヤング率の小さい薄板状の弾性部材と、を有する、請求項4から15のいずれか1項に記載の流路部材。
  17. 前記第1及び第2の部材はそれぞれ、前記コア部材に前記弾性部材をインサート成形して形成される、請求項16に記載の流路部材。
  18. 前記ダイヤフラムポンプが前記液体の種別毎に複数個設けられている、請求項1から17のいずれか1項に記載の流路部材。
  19. 請求項1から18のいずれか1項に記載の流路部材を備えた液体吐出ヘッドと、前記複数のダイヤフラムポンプを駆動する共通の駆動源と、を有する、液体吐出装置。
  20. 前記駆動源は、同一の液体を駆動する複数の前記ダイヤフラムポンプを互いに位相をずらして駆動する、請求項19に記載の液体吐出装置。
  21. 前記駆動源は、前記流路部材と前記液体吐出モジュールとの間に設けられたエアフローユニットと、エアポンプと、前記エアフローユニットと前記エアポンプとを接続する複数の外部空気流路と、各外部空気流路に設けられた弁と、を有し、
    前記エアフローユニットは、前記複数のダイヤフラムポンプの隔壁と対向する複数の吸引部を有し、各吸引部は互いに異なる前記外部空気流路に接続されており、前記弁は異なるタイミングで開閉する、請求項20に記載の液体吐出装置。
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