JP2022097530A - 測距装置及び走査装置の製造方法 - Google Patents

測距装置及び走査装置の製造方法 Download PDF

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孝典 落合
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Abstract

【課題】仮想面において曲線に沿った走査軌跡で走査する場合に、人や樹木等の対象物を画像処理によって認識する精度を高めることが可能な測距装置及び走査装置の製造方法を提供する【解決手段】投射光を第1の軸及び第2の軸周りに互いに独立して揺動可能な反射部材で反射させることによる光の照射方向が変化する方向である軌跡を、曲線に沿って変化させて走査する走査装置の製造方法であって、曲線軌跡の中心付近の交点を構成する一対の交差軌跡のうち、一方の軌跡が他方の軌跡よりも鉛直方向もしくは水平方向との平行度が高くなるように反射部材を配置した工程を含むことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、測距装置及び走査装置の製造方法に関する。
測距装置は、例えば、レーザ光を対象領域内でリサージュ走査して対象物までの距離を計測する、すなわち測距する。このような測距装置としては、例えば、光走査装置の光反射面を揺動駆動する駆動部が位相差変更部及び振幅変更部の少なくとも一方を備えた光測距装置が特許文献1に開示されている。
特開2011-053137号公報
特許文献1に開示された光測距装置の光走査装置には、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーが採用されている。MEMSミラーは、例えば、特開2012-088487号に開示されたような揺動軸の周りに電磁力によって角度位置決めがされるミラーを含むミラー装置である。
ところで、距離データに基づいて作成された点群画像から人や樹木等の対象物を画像処理によって認識する場合、対象物に対応する点群が鉛直方向、水平方向の両方もしくはいずれかに実測データが揃っている方が画像処理上好ましい。
しかし、例えばリサージュ曲線に沿った走査軌跡で走査する場合、鉛直方向や水平方向に実測データを揃えにくい問題がある。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、曲線に沿った走査軌跡で走査する場合に、人や樹木等の対象物を画像処理によって認識する精度を高めることが可能な測距装置及び走査装置の製造方法を提供すること課題の1つとする。
本願請求項1に記載の走査装置の製造方法は、投射光を第1の軸及び第2の軸周りに互いに独立して揺動可能な反射部材で反射させることによる前記光の照射方向が変化する方向である軌跡を、曲線に沿って変化させて走査する走査装置の製造方法であって、前記曲線軌跡の中心付近の交点を構成する一対の交差軌跡のうち、一方の前記軌跡が他方の前記軌跡よりも鉛直方向もしくは水平方向との平行度が高くなるように前記反射部材を配置した工程を含むことを特徴とする。
本発明の実施例である測距装置の構成を示すブロック図である。 図1の測距装置に含まれるMEMSミラー装置の構成を示す平面図である。 図2のMEMSミラー装置の軸AXを含む平面に沿った断面図である。 図1の測距装置の投光系の動作原理を説明する説明図である。 図1の測距装置の受光系の動作原理を説明する説明図である。 図2のMEMSミラー装置によって描かれるリサージュ軌跡について説明する説明図であり、図4のMEMSミラー装置によって射出される光ビームの仮想面上に描かれる軌跡を示している。 仮想面上の水平方向における偏位バイアス力を生ずる駆動信号の波形を示している。 仮想面上の垂直方向における偏位バイアス力を生ずる駆動信号の波形を示している。 図2のMEMSミラー装置によって描かれるリサージュ軌跡について説明する説明図である。 図2のMEMSミラー装置の光ビームが照射される態様を示す平面図である。 図8のMEMSミラー装置の反射面を拡大した平面図である。 図2のMEMSミラー装置の製造方法を示すフロー図である。 本発明の他の実施例である測距装置の構成を示すブロック図である。 図10の測距装置に含まれるMEMSミラー装置の構成を示す平面図である。 図11のMEMSミラー装置の軸AXを含む平面に沿った断面図である。 図10の測距装置に含まれる装置角度位置調整部の構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施例である測距装置の装置角度位置調整部の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の走査装置の一例としてのMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー装置10を含む測距装置100を示している。
光源20は、例えばパルス光である出射光ELを出射可能なレーザ素子である。
MEMSミラー装置10は、出射光ELの経路上に配されている。MEMSミラー装置10は、光反射面(図示せず)を有しており、当該光反射面にて出射光ELを反射して、走査対象領域R1に向けて走査光SLを出射可能である。走査光SLは、走査対象領域R1に向けて出射された後、走査対象領域R1に存在する物体に反射され、測距装置100に向けて反射光RLとして戻ってくる。
受光部30は、例えば、フォトダイオード等の光検出器である。受光部30は、反射光RLを受光して、電気信号である受信信号を生成可能である。
制御部40は、光源20の発光制御を行う光源制御部41及びMEMSミラー装置10の光反射面(図示せず)の傾き制御を行うミラー制御部42を含んでいる。光源制御部41は、光源20を、光源20がパルス発光をするように制御する。また、ミラー制御部42は、光源20によって出射されて光反射面(図示せず)によって反射されたパルス光によって、走査対象領域R1の走査がなされるようにMEMSミラー装置10を制御する。
距離測定部60は、受光部30によって生成された受光信号に基づいて、例えば、タイムオブフライト法によって、測距装置100と走査対象領域R1内にある物体との距離を算出する。
具体的には、距離測定部60は、光源20によって出射された1のパルス光の出射時刻と、当該1のパルス光が走査対象領域R1内の物体によって反射されて反射光RLとして受光部30に検出された受光時刻を取得する。そして、当該出射時刻と当該受光時刻の時刻差に基づいて、当該1のパルス光が光源20から出射されて受光部30に受光されるまでの光経路の長さを算出し、当該長さに基づいて測距装置100と物体との距離を算出する。
図2は、MEMSミラー装置10の平面図である。保持部12は、本実施例においては矩形の平板形状に形成されている。尚、保持部12は、矩形の平板形状に限られず、例えば、円板形状であってもよい。
固定部13は、本実施例においては矩形の枠形状に形成されている。尚、固定部13の形状は矩形の枠形状に限られず、環状の枠形状に形成されていてもよい。固定部13は、保持部12上に保持されている。
可動部14は、反射部材としての内側可動部15と、内側可動部15を囲む枠形状の外側可動部16と、を含んでいる。内側可動部15は、本実施例においては、矩形の平板形状に形成されている。尚、内側可動部15の形状は矩形の平板形状に限られず、例えば、円板形状に形成されていてもよい。内側可動部15の中央には光ビームを反射する光反射面MRが形成されている。
第1の軸AXは、光反射面MRに対して非垂直方向であり、本実施例においては、光反射面MRに平行である。
2つの第1のトーションバーTB1は、光反射面MRの面中心Cを通る第1の軸AXの方向に沿って伸長した板状体に形成されている。2つの第1のトーションバーTB1は、一端が内側可動部15の側面に固定され、他端が外側可動部16の側面に固定されている。すなわち、内側可動部15の第1の軸AX周りの力が掛かると、第1のトーションバーTB1がねじれる。この結果、内側可動部15は、第1の軸AXを中心に揺動する。従って、外側可動部16は第1保持部材として、第1の軸AXの周りに揺動可能に内側可動部15を保持する。また、第1の軸AXは内側可動部15の揺動軸となる。
外側可動部16は、本実施例においては、矩形の枠形状に形成されている。尚、外側可動部16の形状は矩形の枠形状に限られず、例えば、環状の枠形状に形成されていてもよい。第2の軸AYは、第1の軸AXと直交して交差する。第2の軸AYは、光反射面MRに対して非垂直方向であり、本実施例においては、光反射面MRに平行である。
2つの第2のトーションバーTB2は、第2の軸AYの方向に沿って伸長した板状体に形成されている。2つの第2のトーションバーTB2は、一端が外側可動部16の側面に固定され、他端が固定部13の側面に固定されている。すなわち、外側可動部16の第2の軸AY周りの力が掛かると、第2のトーションバーTB2がねじれる。この結果、外側可動部16は、第2の軸AYを中心に揺動する。従って、固定部13は第2保持部材として、第2の軸AYの周りに揺動可能に外側可動部16を保持する。また、第2の軸AYは外側可動部16の揺動軸となる。
2つの第2のトーションバーTB2は、一端が外側可動部16の側面に固定され、他端が固定部13の側面に固定されている。すなわち、外側可動部16の第2の軸AY周りの力が掛かると、第2のトーションバーTB2がねじれる。この結果、外側可動部16は、第2の軸AYを中心に揺動する。従って、固定部13は、外側可動部16が揺動軸である第2の軸AYの周りに揺動可能に外側可動部16を保持する。従って、固定部13は第2保持部材として、外側可動部16が揺動軸である第2の軸AYの周りに揺動可能に外側可動部16を保持する。尚、固定部13、第1のトーションバーTB1、外側可動部16、第2のトーションバーTB2及び内側可動部15は、半導体基板で一体的に形成されている。
外側可動部16の周縁領域にはそれぞれ第1駆動コイルCL1が設けられている。内側可動部15の周縁領域には第2駆動コイルCL2が設けられている。第1駆動コイルCL1と第2駆動コイルCL2とは、それぞれ対向するように設けられている。第1駆動コイルCL1の端部は、固定部13に形成された一対の第1電極端子T1に接続されている。第2駆動コイルCL2の端部は、固定部13に形成された第2電極端子T2に接続されている。
第1駆動コイルCL1に磁界を作用させる互いに極性が異なる一対の第1永久磁石MG1及び第2駆動コイルCL2に磁界を作用させる互いに極性が異なる一対の第2永久磁石MG2が内側可動部15及び外側可動部16を挟んでそれぞれ対向して保持部12上に配置されている。
したがって、例えば、第1駆動コイルCL1に供給される電流と、第1永久磁石MG1による磁界と、によって、外側可動部16及び内側可動部15に対してローレンツ力が作用する。この結果、内側可動部15及び外側可動部16は、第2のトーションバーTB2の軸周りに揺動する。
また、第2駆動コイルCL2に供給される電流と、第2永久磁石MG2による磁界と、によって、内側可動部15に対してローレンツ力が作用する。この結果、内側可動部15は、第1のトーションバーTB1の軸周りに揺動する。したがって、可動部14は、第1の軸AX及び第2の軸AYの周りに揺動する。ここで、第1駆動コイルCL1及び第2駆動コイルCL2に供給される電流の周波数のそれぞれは、MEMSミラー装置10の共振周波数と同一又はその近傍の周波数に設定されている。
図3は、図2のMEMSミラー装置10の第1の軸AXに沿った断面図である。図3において、保持部12は、本実施例においては矩形の平板形状に形成されている。尚、保持部12は、矩形の平板形状に限られず、例えば、円板形状であってもよい。保持部12は、その上面TSから突出して形成された突出部17を含んでいる。
突出部17は、保持部12の上面TSの中央部を囲うように固定部13の周縁領域に沿って枠形状に形成されている。従って、保持部12の上面TSと、突出部17の互いに対向する内側面17sとによって開口部が形成されている。
突出部17の上面は、平坦に形成され、この上面に固定部13が固定されている。突出部17の高さは、少なくとも、MEMSミラー装置10の内側可動部15及び外側可動部16が揺動時に上面TSに干渉しないように形成するとよい。したがって、保持部12は第3保持部材として、固定部13を保持する。
以上で説明した本実施例に係る測距装置100の測距動作について説明する。
図4は、測距装置100の投光系の動作を示す概念図である。図4において、光源20とMEMSミラー装置10との間には、ビームスプリッタBSが設けられている。ビームスプリッタBSは、光源20側から入射した光ビームをMEMSミラー装置10側に通すものである。したがって、光源20から出射された光ビームがビームスプリッタBSを介してMEMSミラー装置10に入射される。MEMSミラー装置10は入射した光ビームを走査対象領域R1に向けて反射させる。
具体的には、MEMSミラー装置10は、可動部14を揺動して走査する態様で光ビームを走査対象領域R1内に向けて反射させる。この結果、MEMSミラー装置10によって反射された光ビームは、走査対象領域R1内であり光ビームの反射方向にある仮想の面である仮想面R2においてリサージュ軌跡を描くように、照射方向を変化させながら照射される。この軌跡は、MEMSミラー装置10による光ビームの反射方向の変化によって描かれるものである。測距装置100は、走査対象領域R1に存在する対象物OBの測距を行う。なお、仮想面R2は実在するものではない。
尚、仮想面R2において描かれる曲線軌跡は、リサージュ曲線に限られず、例えば仮想面R2上で一対の曲線の走査軌跡が互いに交わる点を有するものであればよい。本実施例においては、この軌跡をリサージュ軌跡として説明する。
また、図5において、走査対象領域R1に対象物OBが存在すると、対象物OBから反射された光ビームがMEMSミラー装置10に入射され、ビームスプリッタBSを介して受光部30に入射される。受光部30は、入射された反射光に基づいて電気信号に変換し距離測定部60に供給する。距離測定部60は、光ビームを出射した時刻と光ビームを受光した時刻に基づいて、対象物OBまでの距離を計測する。
図6Aは、第1駆動コイルCL1と第2駆動コイルCL2とに供給される電流値を変化させたときの仮想面R2において描かれるリサージュ走査軌跡を示している。図6Aにおいては、図6Bに示す第1駆動コイルCL1に供給される電流と図6Cに示す第2駆動コイルCL2に供給される電流との位相差、すなわち、水平方向走査と垂直方向走査との位相差を、下記のようにした場合のリサージュ走査軌跡を示している。
具体的には図中のAX1及びAY1は、第1の軸AX及び第2の軸AYにそれぞれ対応している。すなわち、MEMSミラー装置10の第1の軸AXの周りの揺動は、仮想面R2におけるAY1方向の走査位置の変化に対応する。また、MEMSミラー装置10の第2の軸AYの周りの揺動は、仮想面R2におけるAX1方向の走査位置の変化に対応する。

水平方向走査: DX(θx)=Ax sin(θx+Bx)
垂直方向走査: DY(θy)=Ay sin(θy+By)

図6Aに示されるリサージュ軌跡は、1の方向に沿う複数の軌跡TRaからなる第1の軌跡群TR1及び、第1の軌跡群TR1と交差する複数の軌跡TRbからなる第2の軌跡群TR2を含む。
ところで、距離データから生成される点群画像に基づいて人や樹木等の対象物を画像処理によって認識する場合、対象物OBからの反射光によって得られる点群が鉛直方向、水平方向の両方もしくはいずれかに測距データが揃っている方が画像処理上好ましい。一例として、測距データを鉛直方向に沿うように得るために、図7のように示すような走査軌跡で走査することが好ましい。
図7は、第1の軌跡群TRaが鉛直方向VDに沿うようにリサージュ走査された走査軌跡を示している。第1の軌跡群TRaは、仮想面R2において示される横軸AX1と角度θ1をなしている。このような走査軌跡を得るためには、第1の軌跡群TR1が鉛直方向VDに沿うようにMEMSミラー装置10を配置するとよい。
MEMSミラー装置10を配置する例としては、光源20から出射された光ビーム、すなわち照射ビームの偏光面が第1の軸AXと角度を持ちかつ、当該偏光面が第2の軸AYと角度を持つように配置することが挙げられる。
MEMSミラー装置10を配置するさらなる例としては、光源20から出射された照射ビームのファーフィールドパターンの長軸が第1の軸AXと角度を持ちかつ、ファーフィールドパターンの長軸が第2の軸AYと角度を持つように配置することが挙げられる。
図8は、MEMSミラー装置10に光ビームが投射された態様を示す平面図である。図9は、図8のMEMSミラー装置10の光反射面MRを拡大した拡大図である。
本実施例においては、一例として図8及び図9に示すように、光源20から出射された光ビームはレンズ等の光学部材で整形されず、長軸MAと短軸MIを有する楕円状のファーフィールドパターンFPの形状で反射面MRに達するとする。尚、光ビームは、反射面MRに達する前にレンズ等の光学部材によって成型されてもよい。すなわち、反射面MRにおける光ビームの形状は楕円状に限定されず、例えば、円状であってもよい。本実施例においては、ファーフィールドパターンFPの長軸MAは、鉛直方向VDが沿うように光源20及びMEMSミラー装置10が配置されているものとして説明する。
光源20及びMEMSミラー装置10は、このファーフィールドパターンFPの長軸MAが第1の軸AXとなす角度θ2及び長軸MAが第2の軸AYとなす角度θ3をもつように反射面MRに向けて光ビームを出射するように配置されている。
すなわち、図7に示した走査軌跡を得るためには、第1の軌跡群TRaが仮想面R2において示される横軸AX1となす角度θ1を適宜調整するとよい。具体的には、第1の軌跡群TRaが仮想面R2において示される横軸AX1となす角度θ1と第1の軸AXが鉛直方向VDになす角度θ2とを等しくするとよい。
尚、本図においては、ファーフィールドパターンFPの長軸MAは、鉛直方向VDが沿うように光源20及びMEMSミラー装置10が配置されているものとして説明したが、ファーフィールドパターンFPの長軸MA又は偏光面が鉛直方向VDに沿うように光源20及びMEMSミラー装置10が配置されていなくてもよい。この場合、第1の軸AXと鉛直方向VDとがなす角度θ(図示せず)はθ2とは等しくならない。したがって、第1の軌跡群TRaが仮想面R2において示される横軸AX1となす角度θ1と第1の軸AXが鉛直方向VDとなす角度θとを等しくするとよい。
尚、ファーフィールドパターンFPの長軸MAを鉛直方向VDに沿うように配置する実施例と角度θで配置する実施例とを示したが、ビーム成形をおこなった場合は長軸MAの方向と光ビームの偏光方向は必ずしも一致しない。さらなる実施例として偏光方向を鉛直方向VDに沿うように配置する実施例、角度θで配置する実施例を挙げておく。
尚、ファーフィールドパターンFPの長軸MA、もしくは光ビームの偏光方向を鉛直方向VDに沿うように配置する実施例を挙げたが、水平方向に沿うように配置しても良い。
尚、第1の軌跡群TRaが鉛直方向VDに沿うようにリサージュ走査された走査軌跡について説明したが、この例には限定されず、例えば、第1の軌跡群TRaが水平方向に沿うようにリサージュ走査されてもよいし、第1の軌跡群TRaを任意の角度に沿うようにリサージュ走査されてもよい。
図10において、走査装置であるMEMSミラー装置10の製造方法が示されている。光源20から投射された光ビームを、仮想面R2上においてリサージュ曲線に沿った軌跡が描かれるように走査するMEMSミラー装置10を用意する(ステップS01)。
仮想面R2上において描かれるリサージュ曲線軌跡の中心付近の交点を構成する一対の交差軌跡のうち、第1の軌跡群TR1が第2の軌跡群TR2よりも鉛直方向VDもしくは水平方向との平行度が高くなるように可動部14を配置する(ステップS02)。
以上のように、本実施例の測距装置100によれば、第1の軌跡群TR1が鉛直方向VDに沿うようにMEMSミラー装置10が配置されていることにより、鉛直方向もしくは水平方向の実測データを揃えることができる。この結果、本実施例の測距装置100によれば、例えば、画像処理において人や樹木等の認識率を高めることが可能となる。
実施例2に係る測距装置100について説明する。実施例2にかかる測距装置100は、実施例1の測距装置100とは第1の軸AX及び第2の軸AYの両方に直交する第3の軸の周りにMEMSミラーが回動する機構を備える点で異なる。尚、実施例1と同一の構成については同一箇所に同一符号を付すことによって説明を省略し、以後同様とする。
図11は、実施例2にかかる測距装置100の構成を示すブロック図が示されている。図11において、MEMSミラー装置10Aは、出射光ELの経路上に配されている。装置角度位置調整部18は、MEMSミラー装置10Aに接続されている。装置角度位置調整部18は、MEMSミラー装置10Aの全体を回転させることが可能である。
図12は、MEMSミラー装置10Aの平面図である。実施例2に係るMEMSミラー装置10Aは、保持部12の構造が実施例1とは異なる。図13は、図11のMEMSミラー装置10Aの第1の軸AXに沿った断面図である。
具体的には、図13において、第3の軸AZは、第1の軸AX及び第2の軸AYの双方に直交して交差する。支持部19は、第3の軸AZ方向に沿って伸長する円柱形状に形成されている。支持部19の一端は、保持部12の下面BSの中央に接続され、他端は、アクチュエータ102に接続されている。アクチュエータ102は、例えば、電動モータである。
図14は、装置角度位置調整部18の構成を示すブロック図である。図14において、鉛直方向検出部101は、MEMSミラー装置10Aの鉛直方向を検知する。鉛直方向検出部101としては、例えば、ジャイロセンサ等を用いることができる。尚、鉛直方向検出部101は、水平方向を検出してもよい。
アクチュエータ102は、例えば、上述したように、電動モータである。したがって、アクチュエータ102が動作することにより、支持部19が第3の軸AZの周りに回動する。尚、アクチュエータ102は、別部材を介して支持部19に接続されていてもよい。このように別部材を介して支持部19とアクチュエータ102を接続する場合には、電動モータと支持部19との間に設けられるトルク伝達機構としてギア、ベルト、チェーンを用いることができる。
角度検知部103は、例えば、内側可動部15と外側可動部16の各々に設けられたホール素子によって、内側可動部15の角度変化を逐次検出する。
制御部104は、角度検知部103が検知した揺動角度に基づいて仮想面R2において描かれる走査軌跡を算出してアクチュエータ102を動作させる。具体的には、制御部104は、固定部13を第3の軸AZの周りに回動させて、MEMSミラー装置10Aの第3の軸AZの周りの角度を調整する。MEMSミラー装置10Aの第3の軸AZの周りの角度の調整は、仮想面R2において描かれる走査軌跡がリサージュ曲線に沿う場合、一例として、鉛直方向検出部101が検出した鉛直方向VDに基づいてリサージュ曲線が描かれる領域の中心付近の交点を構成する2の軌跡のうち、一方の軌跡が鉛直方向VDに沿うようにするとよい。
具体的には、制御部104は、MEMSミラー装置10Aの揺動角度に基づいて仮想面R2において描かれる走査軌跡を算出する。制御部104は、鉛直方向検出部101が検知した鉛直方向を参照し、アクチュエータ102を動作させる。すなわち、固定部13を第3の軸AZの周りに回動させてMEMSミラー装置10Aの第3の軸AZの周りの角度を調整する。
このMEMSミラー装置10Aの第3の軸AZの周りの角度位置調整処理は、例えば、予め定めた所定時間の経過するごとに調整処理を開始してもよい。また、角度検知部103がMEMSミラー装置10Aの内側可動部15の揺動角度を随時検知し、前回の角度調整時の揺動角度と現在の揺動角度を比較して差異がある場合に調整処理を開始するようにしてもよい。
尚、本実施例においては、リサージュ曲線が描かれる領域の中心付近の交点を構成する2の軌跡のうち、一方の軌跡が鉛直方向VDに沿うようにする例について説明したが、一方の軌跡が水平方向に沿うようにしてもよい。
以上のように、本発明の測距装置100によれば、第1の軌跡群TR1が鉛直方向VDもしくは水平方向に沿うようにMEMSミラー装置10Aの第3の軸AZの回りの角度調整をすることが可能となるため、鉛直方向VDもしくは水平方向の実測データを揃えることができる。したがって、鉛直方向もしくは水平方向のデータを得やすくすることが可能となる。すなわち、本実施例の測距装置100は、例えば、人や樹木等の認識率を高めることが可能となる。
実施例3に係る測距装置100について説明する。実施例3に係る測距装置100は、実施例2の測距装置100とは装置角度位置調整部18がMEMSミラー10装置Aの温度を制御する温度制御部を備える構成とした点でのみ異なる。
図15は、温度制御部105を備えた装置角度位置調整部のブロック図である。図15において、温度制御部105は、例えば、ペルチェ素子等を用いたペルチェモジュールを用いることができる。
ここで、MEMSミラー装置10Aの可動部14の固有の振動数はその温度に応じて変化する。したがって、同一の駆動信号によってMEMSミラー装置10Aの駆動を制御しても、MEMSミラー装置10Aの温度変化に伴って走査軌跡が変化することになる。この性質を利用して温度制御部105は、MEMSミラー装置10Aの温度を制御する。
具体的には、温度制御部105は、MEMSミラー装置10Aの揺動角度に基づいて仮想面R2において描かれる走査軌跡を算出する。温度制御部105は、仮想面R2に描かれる第1の軌跡群TR1が鉛直方向検出部101が検出した鉛直方向VDもしくは水平方向に沿うように、MEMSミラー装置10Aの温度調整を行う。
以上のように、本実施例の測距装置100によれば、温度制御部105を備えることにより、MEMSミラー装置10Aの温度を調整することができる。すなわち、仮想面R2に描かれる第1の軌跡群TR1が鉛直方向VDもしくは水平方向に沿うようにMEMSミラー装置10Aの温度を調整することができる。これにより、鉛直方向のデータを得やすくすることが可能となる。したがって、本実施例の測距装置100によれば、例えば、人や樹木等の認識率を高めることが可能となる。
100 測距装置
10,10A MEMSミラー装置
12 保持部
13 固定部
15 内側可動部
16 外側可動部
20 光源
30 受光部
101 鉛直方向検出部
103 角度検知部
105 温度制御部
MR 光反射面
VD 鉛直方向
TR1 第1の軌跡群
TR2 第2の軌跡群
AX 第1の軸
AY 第2の軸
AZ 第3の軸
FP ファーフィールドパターン

Claims (1)

  1. 投射光を第1の軸及び第2の軸周りに互いに独立して揺動可能な反射部材で反射させることによる前記光の照射方向が変化する方向である軌跡を、曲線に沿って変化させて走査する走査装置の製造方法であって、
    前記曲線軌跡の中心付近の交点を構成する一対の交差軌跡のうち、一方の前記軌跡が他方の前記軌跡よりも鉛直方向もしくは水平方向との平行度が高くなるように前記反射部材を配置した工程を含むことを特徴とする走査装置の製造方法。
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