JP2022096770A - 在不在推定システム、電力制御システム、在不在推定方法および在不在推定プログラム - Google Patents

在不在推定システム、電力制御システム、在不在推定方法および在不在推定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示す情報がなくても、ユーザの在不在を推定することができる在不在推定システムを提供する。【解決手段】サーバ装置1は、複数の建物B2~B4における電力使用量を示す第1データと、複数の建物B2~B4における人物の在不在を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデル121を記憶した記憶部121と、学習モデル121に対して、ユーザの建物B1の電力使用量を示す第3データを入力することで、当該ユーザの在不在を推定する在不在推定部132とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、在不在推定システム、電力制御システムおよび在不在推定方法に関する。
従来より、所定の場所における電力使用量のデータに基づいて、人物(ユーザ)の在不在を予測する在不在予測システムが知られている。特許文献1の在不在予測システムでは、第1の時刻よりも過去の建物の電力データと、人物が実際に建物にいたか否かを示す情報(在不在を示す情報)とに基づいて学習データ(学習モデル)が生成される。そして、第1の時刻のときの建物の電力データと学習データとに基づいて、人物が建物にいるか否かが予測される。
特開2017-62765号公報
上述したように、特許文献1のような在不在予測システムでは、学習モデルを生成するために、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示す情報を取得する必要がある。このため、ユーザの在不在を示す情報を取得できない場合、ユーザの在不在を予測できないこととなる。
そこで、本発明は、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示す情報がなくても、ユーザの在不在を推定することができる在不在推定システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る在不在推定システムは、ユーザの在不在を推定する在不在推定システムであって、複数の建物における電力使用量を示す第1データと、前記複数の建物における人物の在不在を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデルを記憶する記憶部と、前記学習モデルに対して、前記ユーザの建物の電力使用量を示す第3データを入力することで、当該ユーザの在不在を推定する推定部とを備える。
この発明の実施形態によると、複数の建物における電力使用量を示す第1データと、複数の建物における人物の在不在を示す第2データとによって学習モデルが生成される。そして、ユーザの建物の電力使用量を示す第3データを学習モデルに入力することで、当該ユーザの在不在が推定される。これにより、学習モデルを生成する際に、ユーザの建物以外の建物を含む複数の建物における電力使用量および当該複数の建物における人物の在不在を示すデータが教師データとして用いられることから、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示すデータを教師データとして取得する必要がなくなる。したがって、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示す情報がなくても、ユーザの在不在を推定することができる。
また、前記複数の建物に前記ユーザの建物が含まれず、前記第3データは、現在時刻を含む第1期間における前記ユーザの建物の電力使用量を示すデータであり、前記推定部は、前記第1期間後の第2期間における前記ユーザの在不在を推定する、としてもよい。
この発明の実施形態によると、ユーザの建物を含まない複数の建物における電力使用量および当該複数の建物における人物の在不在を示すデータが教師データとして用いられることから、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示すデータを教師データとして取得しなくても、当該ユーザの在不在を推定することができる。また、推定部は、学習モデルに対して、現在時刻を含む第1期間におけるユーザの建物の電力使用量を示す第3データを入力することにより、第1期間後の第2期間におけるユーザの在不在を推定する。すなわち、現在時刻の直後の期間だけではなく、現在時刻よりも後の期間(第2期間)におけるユーザの在不在が推定されるため、ユーザの将来の在不在を推定することができる。
また、前記第1データは、第3期間における、前記複数の建物の電力使用量を示すデータであり、前記第2データは、前記第3期間と異なる第4期間における、前記複数の建物の人物の在不在を示すデータである、としてもよい。
この発明の実施形態によると、学習モデルの教師データとして用いられる第1および第2データのそれぞれの取得期間が、第3および第4期間であるため、第1および第2データの取得期間を対応させる必要がない。これにより、学習モデルの生成が容易になる。
また、前記第1データおよび前記第2データは、それぞれ各データが取得された暦に基づいた分類がなされており、前記学習モデルは、分類された前記第1データおよび前記第2データが前記教師データとして用いられる、としてもよい。
この発明の実施形態によると、暦に基づいて分類された第1データおよび第2データが学習モデルの教師データとして用いられる。一般的に、休日や平日、曜日や季節などの暦に応じて、建物間で共通の人物の在不在および電力使用量の変化のパターンが生じ得る。例えば建物が居宅の場合、平日においては一般的に人物が日中に不在になることから当該日中における建物の電力使用量が減少する。また、人物が建物に戻る夕方から夜の一定の時間帯には、人物が建物に接続された機器等を使用することから当該建物の電力使用量が増加する。一方、休日においては、一般的に人物の在不在の時間帯が平日と異なることから、上述のような平日における建物の電力使用量の変化のパターンとは異なるパターンで電力使用量が変化する。このため、第1データおよび第2データを暦に基づいて分類することにより、当該暦に応じた建物の電力使用量の変化のパターンに基づいてより正確にユーザの在不在を推定することができる。なお、暦に基づいた分類は、ユーザの建物を含む複数の建物全体における第1データに対して行ってよいが、予め当該複数の建物を、建物にいる人物の属性や人数、建物の種類、および建物に接続される機器等のうち1または複数の共通する特徴により1または複数の建物群に分類したうえで、各建物群における第1データに対してそれぞれ行ってもよい。かかる建物群の分類の例としては、居宅、店舗、共同住宅、事務所、工場、倉庫等の建物の種類に応じた分類に加えて、さらに居宅であれば世帯人数および世帯主の年齢層等、ならびに充電装置を有する車両の有無等により細分化した分類が挙げられる。本態様であれば、在不在を推定するユーザの建物と同一の建物群に分類される建物の電力使用量を示すデータのみを第1データとすることにより、ユーザの在不在は、ユーザの建物と共通の特徴を有する建物群の電力使用量および暦に基づいてさらに正確に推定され得る。
また、本発明の他の実施形態に係る電力制御システムは、ユーザの建物に接続される車両および機器の少なくとも1つに供給する電力量を管理する電力制御システムであって、サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能に接続された電力制御装置とを備え、前記サーバ装置は、複数の建物における電力使用量を示す第1データと、前記複数の建物における人物の在不在を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデルを記憶する記憶部と、前記学習モデルに対して、前記ユーザの建物の電力使用量を示す第3データを入力することで、当該ユーザの在不在を推定する推定部とを有し、前記電力制御装置は、前記推定部の推定結果に応じて、前記車両および前記機器の少なくとも1つに供給する電力量を制御する。
この発明の実施形態によると、電力制御装置は、推定部の推定結果に応じて、車両および機器の少なくとも1つに供給する電力量を制御する。推定部の推定結果に応じて、車両への充電および機器への電力供給の少なくとも1つが制御されるため、例えば、太陽光パネルなどで発電した電力を建物内で効率よく使用することができる。
また、本発明の他の実施形態に係る在不在推定方法は、ユーザの在不在を推定する在不在推定方法であって、複数の建物における電力使用量を示す第1データと、前記複数の建物における人物の在不在を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデルに対して、ユーザの建物の電力使用量を示す第3データを入力することで、当該ユーザの在不在を推定するステップを備える。
この発明の実施形態によると、複数の建物における電力使用量を示す第1データと、複数の建物における人物の在不在を示す第2データとによって学習モデルが生成される。そして、ユーザの建物の電力使用量を、学習モデルに入力することで、当該ユーザの在不在が推定される。これにより、学習モデルを生成する際に、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を取得する必要がなくなる。したがって、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示す情報がなくても、ユーザの在不在を推定することができる。
本発明の実施形態によれば、ユーザの在不在を推定する在不在推定システムにおいて、ユーザの在不在を示す情報がなくても、ユーザの在不在を推定することができる。
本実施形態に係る電力制御システムの構成を示すブロック図。 本実施形態に係る学習モデルの教師データとして用いられる第1データの概念図。 本実施形態に係る学習モデルの教師データとして用いられる第2データの概念図。 本実施形態に係る学習モデルに対して入力される第3データの概念図。 本実施形態に係る在不在推定システムにおいて推定された在確率データの概念図。 本実施形態に係る在不在推定システムの動作を示すフローチャート。 本実施形態に係る電力制御装置の動作を示すフローチャート。 本実施形態に係る在不在推定システムの実験記録を示す図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本実施形態に係る電力制御システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る電力制御システムは、サーバ装置1と電力制御装置21とを備える。サーバ装置1は、通信ネットワークNを介して、電力制御装置21と通信可能に構成されている。
なお、本実施形態に係る在不在推定システムは、電力制御システムの一部として構成されている。具体的に、在不在推定システム100は、サーバ装置1を備える。
電力制御装置21は、ユーザの建物B1の電力を制御するためのものである。具体的に、電力制御装置21は、電力線を介して、太陽光パネル22と、複数の機器23と、車両24と接続されている。また、電力制御装置21は、通信ネットワークNを介して、サーバ装置1と接続されている。なお、太陽光パネル22は、太陽光発電に用いられる太陽光パネルである。機器23は、建物B1に接続された電気機器などであって、電力制御装置21により供給される電力量が制御される1または複数の機器である。例えば機器23は、それぞれ有線および無線の少なくとも1つの通信手段により直接または間接に電力制御装置21に接続されてよい。機器23は、当該通信手段を介した電力制御装置21による電源入力の切り替え、電力消費量の増減等の制御により、供給される電力量が制御されてよい。機器23の例としては、人物が建物にいるときに特に使用されるもの、例えば空調機および照明器具等、人物が建物に不在のときに特に使用されるもの、例えば監視カメラなどの防犯装置および掃除ロボット等、ならびに人物の在不在にかかわらず使用されるもの、例えば冷蔵庫等が挙げられる。
また、車両24は、電気自動車、ハイブリット車および燃料電池車など、充電装置を備える車両である。
電力制御装置21は、建物B1に接続された各装置に供給される電力を制御するものである。具体的に、太陽光パネル22で発電された直流の電力を交流の電力に変換して、機器23および車両24に電力を供給する。また、電力制御装置21は、太陽光パネル22の発電量が、機器23および車両24の電力使用量よりも多い場合、余剰電力を商用の電力系統(図示省略)に出力して、売電を行う。さらに、電力制御装置21は、太陽光パネル22の発電量が、機器23および車両24の電力使用量よりも少ない場合、電力系統から不足した電力の供給を受ける。
ここで、電力制御装置21は、在確率データに基づいて、車両24の充電を行ってよい。詳しくは後述するが、在確率データは、時間帯ごとの、ユーザが建物B1にいる確率を示すデータである(なお、以下の説明において、人物が建物にいる確率を在確率とする)。例えば、電力制御装置21は、在確率が所定値以上となっている時間帯には、機器23に供給する電力量を増加させ、車両24に供給する電力量を抑える、供給処理を行う。一方で、電力制御装置21は、在確率が所定値以下となっている時間帯には、車両24に供給する電力量を増加させ、機器23に供給する電力量を抑える、充電処理を行う。機器23に供給する電力量の制御の例として、例えば電力制御装置21は、在確率が所定値以上となっている時間帯においては空調機および照明器具等の機器23に供給する電力量を増加させる一方、在確率が所定値以下となっている時間帯においては当該機器23に供給する電力量を減少させてよい。この電力制御装置21の機能により、太陽光パネル22により得られた電力を効率よく建物B1内で使用することができる。
また、電力制御装置21は、スマートメータ211を備える。スマートメータ211は、建物B1における電力使用量を計測する電力計である。この例では、スマートメータ211は、建物B1の電力使用量として、少なくとも、太陽光パネル22の発電量と、機器23および車両24の電力使用量とを計測する。スマートメータ211は、所定時間ごと(一般的には、30分ごと)に、建物B1における電力使用量を計測し、電力使用量の計測結果をサーバ装置1に送信する。
(サーバ装置1の構成について)
図1に示すように、サーバ装置1は、通信部11、記憶部12および制御部13を備える。
通信部11は、例えば、電気回路などで構成され、通信ネットワークNを介して、電力制御システム2と通信を行う。
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)およびSSD(Solid State Drive)等によって構成される記憶媒体である。記憶部12には、制御部13によって実行される各種プログラムが記憶されている。
また、記憶部12には、学習モデル121が格納されている。学習モデル121は、複数の建物における電力使用量を示す第1データと、複数の建物における人物の在不在(人物が建物にいるか否か)を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデルである。機械学習のモデルまたはアルゴリズムは、分類の問題を解決するものであって、例えばロジスティック回帰(リッジ正則化およびラッソ正則化を含む)、ランダムフォレスト、サポートベクタマシン、ニューラルネットワーク(多層パーセプトロンを含む)などを含む。本実施形態において機械学習により生成される学習モデルは、上述の機械学習のモデルまたはアルゴリズムのうち、分類予測の精度の評価によって精度が高いと評価されるものであってよい。分類予測の精度の評価は、推定された条件付き確率の平均二乗誤差、ROC(Receiver Operating Characteristic)曲線下の面積として定量化されるAUC(Area Under the Curve)、カルバック・ライブラーダイバージェンスの最小化問題における対数損失、および実測値と予測値とをプロットするキャリブレーションプロット等のうち1または複数により行われてよい。ここで、機械学習のアルゴリズムまたはモデルの分類予測の精度は、教師データの数および特徴量(例えば学習に用いられる電力使用量のデータの取得日数や付加する属性情報)等により変動する。したがって、学習モデルの選択は、予め定められた条件において各機械学習のアルゴリズムまたはモデルによる分類精度の評価結果を比較することにより行われてよい。また、学習モデルの選択においては、学習および分類に要する計算コストの低いものが優先されてよい。
図2は本実施形態に係る学習モデルの教師データとして用いられる第1データの概念図であり、図3は本実施形態に係る学習モデルの教師データとして用いられる第2データの概念図である。
図2および図3に示すように、第1データには建物B2~B4の30分ごとの電力使用量を示すデータが含まれており、第2データには建物B2~B4の30分ごとの人物の在不在を示すデータが含まれている。例えば、第1データは、建物B2~B4にそれぞれ設置されたスマートメータから所定時間ごと(例えば、30分ごと)に自動的に送信される電力使用量を示すデータに基づいて生成される。また、第2データは、建物B2~B4の人物に対して、在不在のアンケートを実施し、その結果に基づいて生成される。
学習モデル121は、第1および第2データを教師データとして機械学習により生成され、ユーザの建物B1の電力使用量の入力を受けると、当該ユーザの在確率を出力する(詳しくは後述する)。
制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)および半導体メモリ等を含むマイクロコンピュータで構成される。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムなどを実行することにより、サーバ装置1の各部を制御する。
また、制御部13は、電力使用量取得部131、在不在推定部132および在確率データ配信部133を備える。
電力使用量取得部131は、ユーザの建物B1の電力使用量を示す第3データを取得する。具体的に、電力使用量取得部131は、建物B1に設置されたスマートメータ211から30分ごとに送信される建物B1の電力使用量を示すデータを第3データとして取得する。
在不在推定部132は、電力使用量取得部131が取得した、建物B1の電力使用量を示す第3データを学習モデル121に入力して、ユーザの在確率を推定する。
図4は本実施形態に係る学習モデルに対して入力される第3データの概念図であり、図5は本実施形態に係る電力制御システムにおいて推定された在確率データの概念図である。
例えば、在不在推定部132は、第3データとして、第1期間(この例では、7日前(1/1)から当日(1/8)までの期間)における建物B1の電力使用量を示すデータを学習モデル121に入力する。そして、学習モデル121は、第2期間(この例では、当日(1/8)と翌日(1/9))の、ユーザの在確率を出力する。在不在推定部132は、学習モデル121から出力された、ユーザの在確率を、ユーザの在不在の推定結果とする。
在確率配信部133は、在不在推定部132の推定結果を在確率データとして、電力制御装置21に送信(配信)する。電力制御装置21は、受信した在確率データに基づいて、建物B1の電力制御(例えば、車両24の充電など)を行う。
例えば、電力制御装置21は、在確率が所定値以上(ここでは、50%以上)となっている時間帯には、機器23に供給する電力量を増加させ、車両24に供給する電力量を抑える、供給処理を行う。一方で、電力制御装置21は、在確率が所定値以下(ここでは、50%未満)となっている時間帯には、車両24に供給する電力量を増加させ、機器23に供給する電力量を抑える、充電処理を行う。
(電力制御システムの動作について)
図6および図7は本実施形態に係る電力制御システムの動作を示すフローチャートである。具体的に、図6は在不在推定システム100(サーバ装置1)の動作を示し、図7は、電力制御装置21の動作を示す。
まず、サーバ装置1の動作を説明する。
サーバ装置1の電力使用量取得部131がスマートメータ211からユーザの建物B1の電力使用量を示すデータを取得(受信)する(ステップS1)。
在不在推定部132は、第1期間における、建物B1の電力使用量を示す第3データを、学習モデル121に入力する(ステップS2)。
学習モデル121は、第2期間の、ユーザの在確率を出力(算出)する(ステップS3)。在不在推定部132は、学習モデル121から出力された、ユーザの在確率を、ユーザの在確率の推定結果とする。
在確率配信部133は、在不在推定部132の推定結果を在確率データとして、電力制御装置21に送信(配信)する。
次に、電力制御装置21の動作を説明する。
電力制御装置21は、サーバ装置1から在確率データを受信すると(ステップS11)、在確率データから現在時刻のユーザの在不在を検出する。そして、電力制御装置21は、現在時刻のユーザの在確率が所定値以上か否かを判定する(ステップS12)。
電力制御装置21は、現在時刻のユーザの在確率が所定以上である場合には(ステップS12のYes)、機器23に供給する電力量を増加させ、車両24に供給する電力量を抑える供給処理を行う(ステップS13)。一方で、電力制御装置21は、現在時刻のユーザの在確率が所定以下である場合には(ステップS12のNo)、車両24に供給する電力量を増加させ、機器23に供給する電力量を抑える充電処理を行う(ステップS14)。
(在不在推定結果について)
図8は、本実施形態に係る在不在推定システムの実験記録を示す図である。図8では、880世帯に対して、平日および休日のそれぞれの所定の1日における、30分ごとの電力使用量および在不在を調査した。そのうち、616世帯分を学習モデル121の教師データとして用い、264世帯分を学習モデル121のテストのために用いた。なお、図8の「記録数」は、30分ごとの電力使用量および在不在を記録した数である。
図8に示すように、全記録数の正例率は78.9%(0.789)であった。これは、本実験に用いられた全記録数のうち「在」の割合が78.9%、「不在」の割合が21.1%であったことを示す。また、図示されていないが、本実験では学習モデル121としてロジスティック回帰(リッジ正則化)、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)、ランダムフォレスト、サポートベクタマシン、およびニューラルネットワークを用いた。また、本実験では特徴量として、当日および過去7日分の消費電力データ、ならびに当日および過去14日分の消費電力データを用いて、上述の5つの学習モデル121をそれぞれ比較した。本実験によれば、各学習モデル121のテストの結果は以下のとおりであった。
二乗平均誤差(当日および過去7日分の消費電力データ)は、ロジスティック回帰(リッジ正則化)が0.145、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)が0.143、ランダムフォレストが0.130、サポートベクタマシンが0.138、およびニューラルネットワークが0.137であった。当該結果によれば、学習モデル121の最も好適な例は、二乗平均誤差が最小となったランダムフォレストである。また、二乗平均誤差(当日および過去14日分の消費電力データ)は、ロジスティック回帰(リッジ正則化)が0.140、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)が0.148、ランダムフォレストが0.133、サポートベクタマシンが0.145、およびニューラルネットワークが0.133であった。当該結果によれば、学習モデル121の最も好適な例は、二乗平均誤差が最小となったランダムフォレストおよびニューラルネットワークである。
AUC(当日および過去7日分の消費電力データ)は、ロジスティック回帰(リッジ正則化)が0.770、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)が0.772、ランダムフォレストが0.802、サポートベクタマシンが0.786、およびニューラルネットワークが0.790であった。当該結果によれば、学習モデル121の最も好適な例は、AUCが最大となったランダムフォレストである。また、AUC(当日および過去14日分の消費電力データ)は、ロジスティック回帰(リッジ正則化)が0.749、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)が0.758、ランダムフォレストが0.773、サポートベクタマシンが0.760、およびニューラルネットワークが0.790であった。当該結果によれば、学習モデル121の最も好適な例は、AUCが最大となったニューラルネットワークである。
対数損失(当日および過去7日分の消費電力データ)は、ロジスティック回帰(リッジ正則化)が0.447、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)が0.449、ランダムフォレストが0.417、サポートベクタマシンが0.433、およびニューラルネットワークが0.431であった。当該結果によれば、学習モデル121の最も好適な例は、対数損失が最小となったランダムフォレストである。また、対数損失(当日および過去14日分の消費電力データ)は、ロジスティック回帰(リッジ正則化)が0.446、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)が0.459、ランダムフォレストが0.442、サポートベクタマシンが0.459、およびニューラルネットワークが0.423であった。当該結果によれば、学習モデル121の最も好適な例は、対数損失が最小となったニューラルネットワークである。
以上の実験結果によれば、本実施形態における学習モデル121の好適な例としてランダムフォレストまたはニューラルネットワークが選択されてよい。
以上のように、本実施形態に係る電力制御システムは、ユーザの在不在を推定する在不在推定システム100を含む。本電力制御システムは、複数の建物B2~B4における電力使用量を示す第1データと、複数の建物B2~B4における人物の在不在を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデル121を記憶する記憶部12と、学習モデル121に対して、ユーザの建物B1の電力使用量を示す第3データを入力することで、当該ユーザの在不在を推定する在不在推定部132を備える。
この構成では、複数の建物B2~B4における電力使用量を示す第1データと、複数の建物B2~B4における人物の在不在を示す第2データとによって学習モデル121が生成される。そして、ユーザの建物B1の電力使用量を示す第3データを学習モデル121に入力することで、当該ユーザの在不在が推定される。これにより、学習モデル121を生成する際に、ユーザの建物B1以外の建物B2~B4を含む複数の建物における電力使用量および当該複数の建物B2~B4における人物の在不在を示すデータが教師データとして用いられることから、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示すデータを教師データとして取得する必要がなくなる。したがって、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示す情報がなくても、ユーザの在宅確率在不在を推定することができる。
また、複数の建物B2~B4における電力使用量を示す第1データと、複数の建物B2~B4における人物の在不在を示す第2データとによって、学習モデル121が生成されるため、建物B1における人物の在不在を示すデータなど他のデータを収集する必要がない。これにより、学習モデル生成時の負担も軽減される。
また、第3データは、当日(現在時刻)を含む第1期間におけるユーザの建物B1の電力使用量を示すデータである。在不在推定部132は、第1期間後の第2期間におけるユーザの在不在を推定する。
この構成では、ユーザの建物B1を含まない複数の建物B2~B4における電力使用量および当該複数の建物B2~B4における人物の在不在を示すデータが教師データとして用いられることから、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示すデータを教師データとして取得しなくても、当該ユーザの在不在を推定することができる。また、在不在推定部132は、学習モデル121に対して、第1期間におけるユーザの建物B1の電力使用量を示す第3データを入力することにより、第1期間後の第2期間におけるユーザの在不在を推定する。すなわち、現在時刻の直後の期間だけではなく、現在時刻よりも後の期間(第2期間)におけるユーザの在不在が推定されるため、ユーザの将来の在不在を推定することができる。
また、サーバ装置1は在不在推定部132を備える。サーバ装置1は、ユーザの建物B1に接続される車両24の充電状況を制御する電力制御システム2と通信可能に接続されている。電力制御装置21は、在不在推定部132の推定結果に応じて、車両24に供給する電力量を制御する。
この構成では、電力制御装置21は、在不在推定部132の推定結果に応じて、車両24に供給する電力量を制御する。在不在推定部132の推定結果に応じて、車両24への充電状況が制御されるため、例えば、太陽光パネルなどで発電した電力を建物内で効率よく使用することができる。
(その他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態について説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。
上記実施形態では、図2および図3に示すように、第1および第2データの取得期間が同じであるが、異なっていてもよい。すなわち、第1データは、第3期間における、複数の建物における電力使用量を示すデータであり、第2データは、前記第3期間と異なる第4期間における、複数の建物の人物の在不在を示すデータであってもよい。これにより、第1および第2データの取得期間を対応させる必要がないため、学習モデルの生成が容易になる。この場合、例えば、基準時間(同じ曜日の同じ時間など)を決定して、第1および第2データにおける基準時間を基準として、第1および第2データを対応付けることにより、学習モデル121を生成することができる。
また、上記実施形態では、第1および第2データが、同じ時間ごと(図2では30分ごと)に取得されているが、これに限られない。例えば、第1および第2データが取得される時間は、30分ごとではなくてもよい。また、第1および第2データは、互いに異なる時間ごとに取得されてもよい。
また、上記実施形態では、学習モデル211に入力される第3データは、7日前から当日までの、ユーザの建物B1の電気使用量を示すデータであるが、7日以上前から当日までの、ユーザの建物B1の電気使用量を示すデータであってもよい。
また、第1データおよび第2データを取得した暦(月、日、曜日、平日、休日、季節など)に基づいて分類を行い、分類された第1データおよび第2データを学習モデル121の教師データとして用いてもよい。一般的に、休日と平日、曜日などに応じて、建物における人物の在不在と電力使用量の変化とに建物間で共通のパターンが生じ得る。例えば建物が居宅の場合、平日においては一般的に人物が日中に不在になることから当該日中における建物の電力使用量が減少する。また、人物が建物に戻る夕方から夜の一定の時間帯には、人物が建物に接続された機器等を使用することから当該建物の電力使用量が増加する。一方、休日においては、一般的に人物の在不在の時間帯が平日と異なることから、上述のような平日における建物の電力使用量の変化のパターンとは異なるパターンで電力使用量が変化する。このため、第1データおよび第2データを暦に基づいて分類する(区別する)ことにより、当該暦に応じた建物の電力使用量の変化のパターンに基づいてより正確にユーザの在不在を推定することができる。なお、暦に基づいた分類は、ユーザの建物B1を含む複数の建物全体における第1データに対して行ってよいが、予め当該複数の建物を、建物にいる人物の属性や人数、建物の種類、および建物に接続される機器等のうち1または複数の共通する特徴により1または複数の建物群に分類したうえで、各建物群における第1データに対してそれぞれ行ってもよい。かかる建物群の分類の例としては、居宅、店舗、共同住宅、事務所、工場、倉庫等の建物の種類に応じた分類に加えて、さらに居宅であれば世帯人数および世帯主の年齢層等、ならびに充電装置を有する車両の有無等により細分化した分類が挙げられる。本態様であれば、在不在を推定するユーザの建物と同一の建物群に分類される建物の電力使用量を示すデータのみを第1データとすることにより、ユーザの在不在は、ユーザの建物と共通の特徴を有する建物群の電力使用量および暦に基づいてさらに正確に推定され得る。また、第1データおよび第2データを暦に基づいて分類せずに学習モデル121を生成してもよい。また、予め暦に基づいて分類されている第1データおよび第2データを学習モデル121の教師データとして用いてもよい。
また、上記実施形態では、電力制御装置21が在確率データを用いて、車両24および機器23に供給する電力量を制御する場合を例にして説明したが、電力制御装置21は、在確率データを用いて、車両24および機器23のいずれか一方に供給する電力量を制御してもよい。
上記実施形態では、在不在推定システム100を構成するサーバ装置1が電力制御装置21と連携して、車両24の充電を制御するために、ユーザの在不在を用いることを例にして説明したが、サーバ装置1と連携される装置(またはシステム)は、電力制御装置21に限られない。例えば、サーバ装置1を配送管理システムと連携させてもよい。この場合、配送管理システムは、ユーザの在不在を用いて、配送ルートを決定してもよい。また、サーバ装置1をユーザの見守りシステムと連携してもよい。この場合、見守りシステムは、ユーザの在不在が高い場合、ユーザの在宅が確認できないときに警告を発してもよい。また、サーバ装置1を広告配信システムと連携させてもよい。この場合、広告配信システムは、ユーザの在不在に応じて、配信する広告を決定してもよい。
また、サーバ装置1に、第1および第2データを逐次受信して、受信したデータに基づいて学習モデル121を更新する機能を備えてもよい。
また、学習モデル121の教師データとして、ユーザの建物B1の電力使用量および在不在を示すデータを用いてもよい。
なお、本実施形態に係る電力制御システムを、クレジットカード決済システムや口座振替システムなどと連携させてもよい。この場合、例えば、ユーザの通信端末(携帯電話やPCなど)によって、ユーザのクレジットカードの番号や口座番号などの決済情報を受け付けて、クレジットカード決済システムや口座振替システムに決済情報の登録をおこなってもよい。これにより、本在不在推定システムによって、ユーザの決済情報の管理を行うことができる。
また、本実施形態に係る電力制御システムのサーバ装置1に、クレジットカードを撮影した画像から、クレジットカードに関する情報を検出できる機能を備えてもよい。例えば、サーバ装置1をユーザの通信端末(携帯電話やPCなど)と、クレジットカードの決済システムとに通信可能に構成する。サーバ装置1は、ユーザの通信端末から、ユーザのクレジットカードの画像を受信し、受信した当該画像から、例えば、OCR(Optical character recognition)などの文字読取技術により、ユーザのクレジットカードの番号などの情報を読み取り、クレジットカードの決済システムに当該情報を通知してもよい。これにより、決済情報の入力を行う手間を省くことができる。
また、本実施形態に係る電力制御システムを、ユーザの氏名、住所、電話番号および電力使用量など、ユーザの電力料金を請求するために用いられる各種情報を管理する顧客管理システムと連携させてもよい。これにより、例えば、ユーザに対して、電力使用量に応じた電気料金の請求を行うことができる。
また、サーバ装置1は、複数の装置であってもよいし、1台であってもよい。サーバ装置1の各機能に対して1つのサーバ装置が設けられてもよい。また、複数のサーバ装置が連携して、サーバ装置1の各機能を実現してもよい。
本実施形態に係る在不在推定システムは、ユーザの在不在を推定することができるため、例えば、車両の充電を制御する電力制御システムと連携することにより、ユーザの建物内において電力を効率的に使用することができる。
100 在不在推定システム
1 サーバ装置
12 記憶部
121 学習モデル
13 制御部
131 電力使用量取得部
132 在不在推定部
133 在確率配信部
21 電力制御装置
211 スマートメータ
24 車両
本開示は、在不在推定システム、電力制御システム在不在推定方法および在不在推定プログラムに関する。
従来より、所定の場所における電力使用量のデータに基づいて、人物(ユーザ)の在不在を予測する在不在予測システムが知られている。特許文献1の在不在予測システムでは、第1の時刻よりも過去の建物の電力データと、人物が実際に建物にいたか否かを示す情報(在不在を示す情報)とに基づいて学習データ(学習モデル)が生成される。そして、第1の時刻のときの建物の電力データと学習データとに基づいて、人物が建物にいるか否かが予測される。
特開2017-62765号公報
上述したように、特許文献1のような在不在予測システムでは、学習モデルを生成するために、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示す情報を取得する必要がある。このため、ユーザの在不在を示す情報を取得できない場合、ユーザの在不在を予測できないこととなる。
そこで、本発明は、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示す情報がなくても、ユーザの在不在を推定することができる在不在推定システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る在不在推定システムは、ユーザの在不在を推定する在不在推定システムであって、複数の建物における電力使用量を示す第1データと、前記複数の建物における人物の在不在を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデルを記憶する記憶部と、前記学習モデルに対して、前記ユーザの建物の電力使用量を示す第3データを入力することで、当該ユーザの在不在を推定する推定部とを備える。
この発明の実施形態によると、複数の建物における電力使用量を示す第1データと、複数の建物における人物の在不在を示す第2データとによって学習モデルが生成される。そして、ユーザの建物の電力使用量を示す第3データを学習モデルに入力することで、当該ユーザの在不在が推定される。これにより、学習モデルを生成する際に、ユーザの建物以外の建物を含む複数の建物における電力使用量および当該複数の建物における人物の在不在を示すデータが教師データとして用いられることから、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示すデータを教師データとして取得する必要がなくなる。したがって、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示す情報がなくても、ユーザの在不在を推定することができる。
また、前記複数の建物に前記ユーザの建物が含まれず、前記第3データは、現在時刻を含む第1期間における前記ユーザの建物の電力使用量を示すデータであり、前記推定部は、前記第1期間後の第2期間における前記ユーザの在不在を推定する、としてもよい。
この発明の実施形態によると、ユーザの建物を含まない複数の建物における電力使用量および当該複数の建物における人物の在不在を示すデータが教師データとして用いられることから、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示すデータを教師データとして取得しなくても、当該ユーザの在不在を推定することができる。また、推定部は、学習モデルに対して、現在時刻を含む第1期間におけるユーザの建物の電力使用量を示す第3データを入力することにより、第1期間後の第2期間におけるユーザの在不在を推定する。すなわち、現在時刻の直後の期間だけではなく、現在時刻よりも後の期間(第2期間)におけるユーザの在不在が推定されるため、ユーザの将来の在不在を推定することができる。
また、前記第1データは、第3期間における、前記複数の建物の電力使用量を示すデータであり、前記第2データは、前記第3期間と異なる第4期間における、前記複数の建物の人物の在不在を示すデータである、としてもよい。
この発明の実施形態によると、学習モデルの教師データとして用いられる第1および第2データのそれぞれの取得期間が、第3および第4期間であるため、第1および第2データの取得期間を対応させる必要がない。これにより、学習モデルの生成が容易になる。
また、前記第1データおよび前記第2データは、それぞれ各データが取得された暦に基づいた分類がなされており、前記学習モデルは、分類された前記第1データおよび前記第2データが前記教師データとして用いられる、としてもよい。
この発明の実施形態によると、暦に基づいて分類された第1データおよび第2データが学習モデルの教師データとして用いられる。一般的に、休日や平日、曜日や季節などの暦に応じて、建物間で共通の人物の在不在および電力使用量の変化のパターンが生じ得る。例えば建物が居宅の場合、平日においては一般的に人物が日中に不在になることから当該日中における建物の電力使用量が減少する。また、人物が建物に戻る夕方から夜の一定の時間帯には、人物が建物に接続された機器等を使用することから当該建物の電力使用量が増加する。一方、休日においては、一般的に人物の在不在の時間帯が平日と異なることから、上述のような平日における建物の電力使用量の変化のパターンとは異なるパターンで電力使用量が変化する。このため、第1データおよび第2データを暦に基づいて分類することにより、当該暦に応じた建物の電力使用量の変化のパターンに基づいてより正確にユーザの在不在を推定することができる。なお、暦に基づいた分類は、ユーザの建物を含む複数の建物全体における第1データに対して行ってよいが、予め当該複数の建物を、建物にいる人物の属性や人数、建物の種類、および建物に接続される機器等のうち1または複数の共通する特徴により1または複数の建物群に分類したうえで、各建物群における第1データに対してそれぞれ行ってもよい。かかる建物群の分類の例としては、居宅、店舗、共同住宅、事務所、工場、倉庫等の建物の種類に応じた分類に加えて、さらに居宅であれば世帯人数および世帯主の年齢層等、ならびに充電装置を有する車両の有無等により細分化した分類が挙げられる。本態様であれば、在不在を推定するユーザの建物と同一の建物群に分類される建物の電力使用量を示すデータのみを第1データとすることにより、ユーザの在不在は、ユーザの建物と共通の特徴を有する建物群の電力使用量および暦に基づいてさらに正確に推定され得る。
また、本発明の他の実施形態に係る電力制御システムは、ユーザの建物に接続される車両および機器の少なくとも1つに供給する電力量を管理する電力制御システムであって、サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能に接続された電力制御装置とを備え、前記サーバ装置は、複数の建物における電力使用量を示す第1データと、前記複数の建物における人物の在不在を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデルを記憶する記憶部と、前記学習モデルに対して、前記ユーザの建物の電力使用量を示す第3データを入力することで、当該ユーザの在不在を推定する推定部とを有し、前記電力制御装置は、前記推定部の推定結果に応じて、前記車両および前記機器の少なくとも1つに供給する電力量を制御する。
この発明の実施形態によると、電力制御装置は、推定部の推定結果に応じて、車両および機器の少なくとも1つに供給する電力量を制御する。推定部の推定結果に応じて、車両への充電および機器への電力供給の少なくとも1つが制御されるため、例えば、太陽光パネルなどで発電した電力を建物内で効率よく使用することができる。
また、本発明の他の実施形態に係る在不在推定方法は、ユーザの在不在を推定する在不在推定方法であって、複数の建物における電力使用量を示す第1データと、前記複数の建物における人物の在不在を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデルに対して、ユーザの建物の電力使用量を示す第3データを入力することで、当該ユーザの在不在を推定するステップを備える。
この発明の実施形態によると、複数の建物における電力使用量を示す第1データと、複数の建物における人物の在不在を示す第2データとによって学習モデルが生成される。そして、ユーザの建物の電力使用量を、学習モデルに入力することで、当該ユーザの在不在が推定される。これにより、学習モデルを生成する際に、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を取得する必要がなくなる。したがって、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示す情報がなくても、ユーザの在不在を推定することができる。
本発明の実施形態によれば、ユーザの在不在を推定する在不在推定システムにおいて、ユーザの在不在を示す情報がなくても、ユーザの在不在を推定することができる。
本実施形態に係る電力制御システムの構成を示すブロック図。 本実施形態に係る学習モデルの教師データとして用いられる第1データの概念図。 本実施形態に係る学習モデルの教師データとして用いられる第2データの概念図。 本実施形態に係る学習モデルに対して入力される第3データの概念図。 本実施形態に係る在不在推定システムにおいて推定された在確率データの概念図。 本実施形態に係る在不在推定システムの動作を示すフローチャート。 本実施形態に係る電力制御装置の動作を示すフローチャート。 本実施形態に係る在不在推定システムの実験記録を示す図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本実施形態に係る電力制御システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る電力制御システムは、サーバ装置1と電力制御装置21とを備える。サーバ装置1は、通信ネットワークNを介して、電力制御装置21と通信可能に構成されている。
なお、本実施形態に係る在不在推定システムは、電力制御システムの一部として構成されている。具体的に、在不在推定システム100は、サーバ装置1を備える。
電力制御装置21は、ユーザの建物B1の電力を制御するためのものである。具体的に、電力制御装置21は、電力線を介して、太陽光パネル22と、複数の機器23と、車両24と接続されている。また、電力制御装置21は、通信ネットワークNを介して、サーバ装置1と接続されている。なお、太陽光パネル22は、太陽光発電に用いられる太陽光パネルである。機器23は、建物B1に接続された電気機器などであって、電力制御装置21により供給される電力量が制御される1または複数の機器である。例えば機器23は、それぞれ有線および無線の少なくとも1つの通信手段により直接または間接に電力制御装置21に接続されてよい。機器23は、当該通信手段を介した電力制御装置21による電源入力の切り替え、電力消費量の増減等の制御により、供給される電力量が制御されてよい。機器23の例としては、人物が建物にいるときに特に使用されるもの、例えば空調機および照明器具等、人物が建物に不在のときに特に使用されるもの、例えば監視カメラなどの防犯装置および掃除ロボット等、ならびに人物の在不在にかかわらず使用されるもの、例えば冷蔵庫等が挙げられる。
また、車両24は、電気自動車、ハイブリット車および燃料電池車など、充電装置を備える車両である。
電力制御装置21は、建物B1に接続された各装置に供給される電力を制御するものである。具体的に、太陽光パネル22で発電された直流の電力を交流の電力に変換して、機器23および車両24に電力を供給する。また、電力制御装置21は、太陽光パネル22の発電量が、機器23および車両24の電力使用量よりも多い場合、余剰電力を商用の電力系統(図示省略)に出力して、売電を行う。さらに、電力制御装置21は、太陽光パネル22の発電量が、機器23および車両24の電力使用量よりも少ない場合、電力系統から不足した電力の供給を受ける。
ここで、電力制御装置21は、在確率データに基づいて、車両24の充電を行ってよい。詳しくは後述するが、在確率データは、時間帯ごとの、ユーザが建物B1にいる確率を示すデータである(なお、以下の説明において、人物が建物にいる確率を在確率とする)。例えば、電力制御装置21は、在確率が所定値以上となっている時間帯には、機器23に供給する電力量を増加させ、車両24に供給する電力量を抑える、供給処理を行う。一方で、電力制御装置21は、在確率が所定値以下となっている時間帯には、車両24に供給する電力量を増加させ、機器23に供給する電力量を抑える、充電処理を行う。機器23に供給する電力量の制御の例として、例えば電力制御装置21は、在確率が所定値以上となっている時間帯においては空調機および照明器具等の機器23に供給する電力量を増加させる一方、在確率が所定値以下となっている時間帯においては当該機器23に供給する電力量を減少させてよい。この電力制御装置21の機能により、太陽光パネル22により得られた電力を効率よく建物B1内で使用することができる。
また、電力制御装置21は、スマートメータ211を備える。スマートメータ211は、建物B1における電力使用量を計測する電力計である。この例では、スマートメータ211は、建物B1の電力使用量として、少なくとも、太陽光パネル22の発電量と、機器23および車両24の電力使用量とを計測する。スマートメータ211は、所定時間ごと(一般的には、30分ごと)に、建物B1における電力使用量を計測し、電力使用量の計測結果をサーバ装置1に送信する。
(サーバ装置1の構成について)
図1に示すように、サーバ装置1は、通信部11、記憶部12および制御部13を備える。
通信部11は、例えば、電気回路などで構成され、通信ネットワークNを介して、電力制御システム2と通信を行う。
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)およびSSD(Solid State Drive)等によって構成される記憶媒体である。記憶部12には、制御部13によって実行される各種プログラムが記憶されている。
また、記憶部12には、学習モデル121が格納されている。学習モデル121は、複数の建物における電力使用量を示す第1データと、複数の建物における人物の在不在(人物が建物にいるか否か)を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデルである。機械学習のモデルまたはアルゴリズムは、分類の問題を解決するものであって、例えばロジスティック回帰(リッジ正則化およびラッソ正則化を含む)、ランダムフォレスト、サポートベクタマシン、ニューラルネットワーク(多層パーセプトロンを含む)などを含む。本実施形態において機械学習により生成される学習モデルは、上述の機械学習のモデルまたはアルゴリズムのうち、分類予測の精度の評価によって精度が高いと評価されるものであってよい。分類予測の精度の評価は、推定された条件付き確率の平均二乗誤差、ROC(Receiver Operating Characteristic)曲線下の面積として定量化されるAUC(Area Under the Curve)、カルバック・ライブラーダイバージェンスの最小化問題における対数損失、および実測値と予測値とをプロットするキャリブレーションプロット等のうち1または複数により行われてよい。ここで、機械学習のアルゴリズムまたはモデルの分類予測の精度は、教師データの数および特徴量(例えば学習に用いられる電力使用量のデータの取得日数や付加する属性情報)等により変動する。したがって、学習モデルの選択は、予め定められた条件において各機械学習のアルゴリズムまたはモデルによる分類精度の評価結果を比較することにより行われてよい。また、学習モデルの選択においては、学習および分類に要する計算コストの低いものが優先されてよい。
図2は本実施形態に係る学習モデルの教師データとして用いられる第1データの概念図であり、図3は本実施形態に係る学習モデルの教師データとして用いられる第2データの概念図である。
図2および図3に示すように、第1データには建物B2~B4の30分ごとの電力使用量を示すデータが含まれており、第2データには建物B2~B4の30分ごとの人物の在不在を示すデータが含まれている。例えば、第1データは、建物B2~B4にそれぞれ設置されたスマートメータから所定時間ごと(例えば、30分ごと)に自動的に送信される電力使用量を示すデータに基づいて生成される。また、第2データは、建物B2~B4の人物に対して、在不在のアンケートを実施し、その結果に基づいて生成される。
学習モデル121は、第1および第2データを教師データとして機械学習により生成され、ユーザの建物B1の電力使用量の入力を受けると、当該ユーザの在確率を出力する(詳しくは後述する)。
制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)および半導体メモリ等を含むマイクロコンピュータで構成される。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムなどを実行することにより、サーバ装置1の各部を制御する。
また、制御部13は、電力使用量取得部131、在不在推定部132および在確率データ配信部133を備える。
電力使用量取得部131は、ユーザの建物B1の電力使用量を示す第3データを取得する。具体的に、電力使用量取得部131は、建物B1に設置されたスマートメータ211から30分ごとに送信される建物B1の電力使用量を示すデータを第3データとして取得する。
在不在推定部132は、電力使用量取得部131が取得した、建物B1の電力使用量を示す第3データを学習モデル121に入力して、ユーザの在確率を推定する。
図4は本実施形態に係る学習モデルに対して入力される第3データの概念図であり、図5は本実施形態に係る電力制御システムにおいて推定された在確率データの概念図である。
例えば、在不在推定部132は、第3データとして、第1期間(この例では、7日前(1/1)から当日(1/8)までの期間)における建物B1の電力使用量を示すデータを学習モデル121に入力する。そして、学習モデル121は、第2期間(この例では、当日(1/8)と翌日(1/9))の、ユーザの在確率を出力する。在不在推定部132は、学習モデル121から出力された、ユーザの在確率を、ユーザの在不在の推定結果とする。
在確率配信部133は、在不在推定部132の推定結果を在確率データとして、電力制御装置21に送信(配信)する。電力制御装置21は、受信した在確率データに基づいて、建物B1の電力制御(例えば、車両24の充電など)を行う。
例えば、電力制御装置21は、在確率が所定値以上(ここでは、50%以上)となっている時間帯には、機器23に供給する電力量を増加させ、車両24に供給する電力量を抑える、供給処理を行う。一方で、電力制御装置21は、在確率が所定値以下(ここでは、50%未満)となっている時間帯には、車両24に供給する電力量を増加させ、機器23に供給する電力量を抑える、充電処理を行う。
(電力制御システムの動作について)
図6および図7は本実施形態に係る電力制御システムの動作を示すフローチャートである。具体的に、図6は在不在推定システム100(サーバ装置1)の動作を示し、図7は、電力制御装置21の動作を示す。
まず、サーバ装置1の動作を説明する。
サーバ装置1の電力使用量取得部131がスマートメータ211からユーザの建物B1の電力使用量を示すデータを取得(受信)する(ステップS1)。
在不在推定部132は、第1期間における、建物B1の電力使用量を示す第3データを、学習モデル121に入力する(ステップS2)。
学習モデル121は、第2期間の、ユーザの在確率を出力(算出)する(ステップS3)。在不在推定部132は、学習モデル121から出力された、ユーザの在確率を、ユーザの在確率の推定結果とする。
在確率配信部133は、在不在推定部132の推定結果を在確率データとして、電力制御装置21に送信(配信)する。
次に、電力制御装置21の動作を説明する。
電力制御装置21は、サーバ装置1から在確率データを受信すると(ステップS11)、在確率データから現在時刻のユーザの在不在を検出する。そして、電力制御装置21は、現在時刻のユーザの在確率が所定値以上か否かを判定する(ステップS12)。
電力制御装置21は、現在時刻のユーザの在確率が所定以上である場合には(ステップS12のYes)、機器23に供給する電力量を増加させ、車両24に供給する電力量を抑える供給処理を行う(ステップS13)。一方で、電力制御装置21は、現在時刻のユーザの在確率が所定以下である場合には(ステップS12のNo)、車両24に供給する電力量を増加させ、機器23に供給する電力量を抑える充電処理を行う(ステップS14)。
(在不在推定結果について)
図8は、本実施形態に係る在不在推定システムの実験記録を示す図である。図8では、880世帯に対して、平日および休日のそれぞれの所定の1日における、30分ごとの電力使用量および在不在を調査した。そのうち、616世帯分を学習モデル121の教師データとして用い、264世帯分を学習モデル121のテストのために用いた。なお、図8の「記録数」は、30分ごとの電力使用量および在不在を記録した数である。
図8に示すように、全記録数の正例率は78.9%(0.789)であった。これは、本実験に用いられた全記録数のうち「在」の割合が78.9%、「不在」の割合が21.1%であったことを示す。また、図示されていないが、本実験では学習モデル121としてロジスティック回帰(リッジ正則化)、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)、ランダムフォレスト、サポートベクタマシン、およびニューラルネットワークを用いた。また、本実験では特徴量として、当日および過去7日分の消費電力データ、ならびに当日および過去14日分の消費電力データを用いて、上述の5つの学習モデル121をそれぞれ比較した。本実験によれば、各学習モデル121のテストの結果は以下のとおりであった。
二乗平均誤差(当日および過去7日分の消費電力データ)は、ロジスティック回帰(リッジ正則化)が0.145、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)が0.143、ランダムフォレストが0.130、サポートベクタマシンが0.138、およびニューラルネットワークが0.137であった。当該結果によれば、学習モデル121の最も好適な例は、二乗平均誤差が最小となったランダムフォレストである。また、二乗平均誤差(当日および過去14日分の消費電力データ)は、ロジスティック回帰(リッジ正則化)が0.140、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)が0.148、ランダムフォレストが0.133、サポートベクタマシンが0.145、およびニューラルネットワークが0.133であった。当該結果によれば、学習モデル121の最も好適な例は、二乗平均誤差が最小となったランダムフォレストおよびニューラルネットワークである。
AUC(当日および過去7日分の消費電力データ)は、ロジスティック回帰(リッジ正則化)が0.770、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)が0.772、ランダムフォレストが0.802、サポートベクタマシンが0.786、およびニューラルネットワークが0.790であった。当該結果によれば、学習モデル121の最も好適な例は、AUCが最大となったランダムフォレストである。また、AUC(当日および過去14日分の消費電力データ)は、ロジスティック回帰(リッジ正則化)が0.749、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)が0.758、ランダムフォレストが0.773、サポートベクタマシンが0.760、およびニューラルネットワークが0.790であった。当該結果によれば、学習モデル121の最も好適な例は、AUCが最大となったニューラルネットワークである。
対数損失(当日および過去7日分の消費電力データ)は、ロジスティック回帰(リッジ正則化)が0.447、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)が0.449、ランダムフォレストが0.417、サポートベクタマシンが0.433、およびニューラルネットワークが0.431であった。当該結果によれば、学習モデル121の最も好適な例は、対数損失が最小となったランダムフォレストである。また、対数損失(当日および過去14日分の消費電力データ)は、ロジスティック回帰(リッジ正則化)が0.446、ロジスティック回帰(ラッソ正則化)が0.459、ランダムフォレストが0.442、サポートベクタマシンが0.459、およびニューラルネットワークが0.423であった。当該結果によれば、学習モデル121の最も好適な例は、対数損失が最小となったニューラルネットワークである。
以上の実験結果によれば、本実施形態における学習モデル121の好適な例としてランダムフォレストまたはニューラルネットワークが選択されてよい。
以上のように、本実施形態に係る電力制御システムは、ユーザの在不在を推定する在不在推定システム100を含む。本電力制御システムは、複数の建物B2~B4における電力使用量を示す第1データと、複数の建物B2~B4における人物の在不在を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデル121を記憶する記憶部12と、学習モデル121に対して、ユーザの建物B1の電力使用量を示す第3データを入力することで、当該ユーザの在不在を推定する在不在推定部132を備える。
この構成では、複数の建物B2~B4における電力使用量を示す第1データと、複数の建物B2~B4における人物の在不在を示す第2データとによって学習モデル121が生成される。そして、ユーザの建物B1の電力使用量を示す第3データを学習モデル121に入力することで、当該ユーザの在不在が推定される。これにより、学習モデル121を生成する際に、ユーザの建物B1以外の建物B2~B4を含む複数の建物における電力使用量および当該複数の建物B2~B4における人物の在不在を示すデータが教師データとして用いられることから、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示すデータを教師データとして取得する必要がなくなる。したがって、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示す情報がなくても、ユーザの在宅確率在不在を推定することができる。
また、複数の建物B2~B4における電力使用量を示す第1データと、複数の建物B2~B4における人物の在不在を示す第2データとによって、学習モデル121が生成されるため、建物B1における人物の在不在を示すデータなど他のデータを収集する必要がない。これにより、学習モデル生成時の負担も軽減される。
また、第3データは、当日(現在時刻)を含む第1期間におけるユーザの建物B1の電力使用量を示すデータである。在不在推定部132は、第1期間後の第2期間におけるユーザの在不在を推定する。
この構成では、ユーザの建物B1を含まない複数の建物B2~B4における電力使用量および当該複数の建物B2~B4における人物の在不在を示すデータが教師データとして用いられることから、在不在を推定する対象となるユーザの在不在を示すデータを教師データとして取得しなくても、当該ユーザの在不在を推定することができる。また、在不在推定部132は、学習モデル121に対して、第1期間におけるユーザの建物B1の電力使用量を示す第3データを入力することにより、第1期間後の第2期間におけるユーザの在不在を推定する。すなわち、現在時刻の直後の期間だけではなく、現在時刻よりも後の期間(第2期間)におけるユーザの在不在が推定されるため、ユーザの将来の在不在を推定することができる。
また、サーバ装置1は在不在推定部132を備える。サーバ装置1は、ユーザの建物B1に接続される車両24の充電状況を制御する電力制御システム2と通信可能に接続されている。電力制御装置21は、在不在推定部132の推定結果に応じて、車両24に供給する電力量を制御する。
この構成では、電力制御装置21は、在不在推定部132の推定結果に応じて、車両24に供給する電力量を制御する。在不在推定部132の推定結果に応じて、車両24への充電状況が制御されるため、例えば、太陽光パネルなどで発電した電力を建物内で効率よく使用することができる。
(その他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態について説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。
上記実施形態では、図2および図3に示すように、第1および第2データの取得期間が同じであるが、異なっていてもよい。すなわち、第1データは、第3期間における、複数の建物における電力使用量を示すデータであり、第2データは、前記第3期間と異なる第4期間における、複数の建物の人物の在不在を示すデータであってもよい。これにより、第1および第2データの取得期間を対応させる必要がないため、学習モデルの生成が容易になる。この場合、例えば、基準時間(同じ曜日の同じ時間など)を決定して、第1および第2データにおける基準時間を基準として、第1および第2データを対応付けることにより、学習モデル121を生成することができる。
また、上記実施形態では、第1および第2データが、同じ時間ごと(図2では30分ごと)に取得されているが、これに限られない。例えば、第1および第2データが取得される時間は、30分ごとではなくてもよい。また、第1および第2データは、互いに異なる時間ごとに取得されてもよい。
また、上記実施形態では、学習モデル211に入力される第3データは、7日前から当日までの、ユーザの建物B1の電気使用量を示すデータであるが、7日以上前から当日までの、ユーザの建物B1の電気使用量を示すデータであってもよい。
また、第1データおよび第2データを取得した暦(月、日、曜日、平日、休日、季節など)に基づいて分類を行い、分類された第1データおよび第2データを学習モデル121の教師データとして用いてもよい。一般的に、休日と平日、曜日などに応じて、建物における人物の在不在と電力使用量の変化とに建物間で共通のパターンが生じ得る。例えば建物が居宅の場合、平日においては一般的に人物が日中に不在になることから当該日中における建物の電力使用量が減少する。また、人物が建物に戻る夕方から夜の一定の時間帯には、人物が建物に接続された機器等を使用することから当該建物の電力使用量が増加する。一方、休日においては、一般的に人物の在不在の時間帯が平日と異なることから、上述のような平日における建物の電力使用量の変化のパターンとは異なるパターンで電力使用量が変化する。このため、第1データおよび第2データを暦に基づいて分類する(区別する)ことにより、当該暦に応じた建物の電力使用量の変化のパターンに基づいてより正確にユーザの在不在を推定することができる。なお、暦に基づいた分類は、ユーザの建物B1を含む複数の建物全体における第1データに対して行ってよいが、予め当該複数の建物を、建物にいる人物の属性や人数、建物の種類、および建物に接続される機器等のうち1または複数の共通する特徴により1または複数の建物群に分類したうえで、各建物群にお
ける第1データに対してそれぞれ行ってもよい。かかる建物群の分類の例としては、居宅、店舗、共同住宅、事務所、工場、倉庫等の建物の種類に応じた分類に加えて、さらに居宅であれば世帯人数および世帯主の年齢層等、ならびに充電装置を有する車両の有無等により細分化した分類が挙げられる。本態様であれば、在不在を推定するユーザの建物と同一の建物群に分類される建物の電力使用量を示すデータのみを第1データとすることにより、ユーザの在不在は、ユーザの建物と共通の特徴を有する建物群の電力使用量および暦に基づいてさらに正確に推定され得る。また、第1データおよび第2データを暦に基づいて分類せずに学習モデル121を生成してもよい。また、予め暦に基づいて分類されている第1データおよび第2データを学習モデル121の教師データとして用いてもよい。
また、上記実施形態では、電力制御装置21が在確率データを用いて、車両24および機器23に供給する電力量を制御する場合を例にして説明したが、電力制御装置21は、在確率データを用いて、車両24および機器23のいずれか一方に供給する電力量を制御してもよい。
上記実施形態では、在不在推定システム100を構成するサーバ装置1が電力制御装置21と連携して、車両24の充電を制御するために、ユーザの在不在を用いることを例にして説明したが、サーバ装置1と連携される装置(またはシステム)は、電力制御装置21に限られない。例えば、サーバ装置1を配送管理システムと連携させてもよい。この場合、配送管理システムは、ユーザの在不在を用いて、配送ルートを決定してもよい。また、サーバ装置1をユーザの見守りシステムと連携してもよい。この場合、見守りシステムは、ユーザの在不在が高い場合、ユーザの在宅が確認できないときに警告を発してもよい。また、サーバ装置1を広告配信システム(広告配信装置)と連携させてもよい。この場合、広告配信システムは、ユーザの在不在に応じて、配信する広告を決定してもよい。
また、サーバ装置1に、第1および第2データを逐次受信して、受信したデータに基づいて学習モデル121を更新する機能を備えてもよい。
また、学習モデル121の教師データとして、ユーザの建物B1の電力使用量および在不在を示すデータを用いてもよい。
なお、本実施形態に係る電力制御システムを、クレジットカード決済システムや口座振替システムなどと連携させてもよい。この場合、例えば、ユーザの通信端末(携帯電話やPCなど)によって、ユーザのクレジットカードの番号や口座番号などの決済情報を受け付けて、クレジットカード決済システムや口座振替システムに決済情報の登録をおこなってもよい。これにより、本在不在推定システムによって、ユーザの決済情報の管理を行うことができる。
また、本実施形態に係る電力制御システムのサーバ装置1に、クレジットカードを撮影した画像から、クレジットカードに関する情報を検出できる機能を備えてもよい。例えば、サーバ装置1をユーザの通信端末(携帯電話やPCなど)と、クレジットカードの決済システムとに通信可能に構成する。サーバ装置1は、ユーザの通信端末から、ユーザのクレジットカードの画像を受信し、受信した当該画像から、例えば、OCR(Optical character recognition)などの文字読取技術により、ユーザのクレジットカードの番号などの情報を読み取り、クレジットカードの決済システムに当該情報を通知してもよい。これにより、決済情報の入力を行う手間を省くことができる。
また、本実施形態に係る電力制御システムを、ユーザの氏名、住所、電話番号および電力使用量など、ユーザの電力料金を請求するために用いられる各種情報を管理する顧客管理システムと連携させてもよい。これにより、例えば、ユーザに対して、電力使用量に応じた電気料金の請求を行うことができる。
また、サーバ装置1は、複数の装置であってもよいし、1台であってもよい。サーバ装置1の各機能に対して1つのサーバ装置が設けられてもよい。また、複数のサーバ装置が連携して、サーバ装置1の各機能を実現してもよい。
本実施形態に係る在不在推定システムは、ユーザの在不在を推定することができるため、例えば、車両の充電を制御する電力制御システムと連携することにより、ユーザの建物内において電力を効率的に使用することができる。
また、サーバ装置1および電力制御装置21には、それぞれ、上記実施形態に係る機能を実現するための在不在推定プログラムがインストールされている。サーバ装置1および電力制御装置21Pは、インストールされた在不在推定プログラムを実行することにより、上記実施形態に係る各種機能を実現する。
100 在不在推定システム
1 サーバ装置
12 記憶部
121 学習モデル
13 制御部
131 電力使用量取得部
132 在不在推定部
133 在確率配信部
21 電力制御装置
211 スマートメータ
24 車両

Claims (6)

  1. ユーザの在不在を推定する在不在推定システムであって、
    複数の建物における電力使用量を示す第1データと、前記複数の建物における人物の在不在を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデルを記憶する記憶部と、
    前記学習モデルに対して、前記ユーザの建物の電力使用量を示す第3データを入力することで、当該ユーザの在不在を推定する推定部とを備える、在不在推定システム。
  2. 請求項1記載の在不在推定システムにおいて、
    前記複数の建物に前記ユーザの建物が含まれず、
    前記第3データは、現在時刻を含む第1期間における前記ユーザの建物の電力使用量を示すデータであり、
    前記推定部は、前記第1期間後の第2期間における前記ユーザの在不在を推定する、在不在推定システム。
  3. 請求項1または2記載の在不在推定システムにおいて、
    前記第1データは、第3期間における、前記複数の建物の電力使用量を示すデータであり、
    前記第2データは、前記第3期間と異なる第4期間における、前記複数の建物の人物の在不在を示すデータである、在不在推定システム。
  4. 請求項1~3のいずれか1項記載の在不在推定システムにおいて、
    前記第1データおよび前記第2データは、それぞれ各データが取得された暦に基づいた分類がなされており、
    前記学習モデルは、分類された前記第1データおよび前記第2データが前記教師データとして用いられる、在不在推定システム。
  5. ユーザの建物に接続される車両および機器の少なくとも1つに供給する電力量を管理する電力制御システムであって、
    サーバ装置と、
    前記サーバ装置と通信可能に接続された電力制御装置と
    を備え、
    前記サーバ装置は、
    複数の建物における電力使用量を示す第1データと、前記複数の建物における人物の在不在を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデルを記憶する記憶部と、
    前記学習モデルに対して、前記ユーザの建物の電力使用量を示す第3データを入力することで、当該ユーザの在不在を推定する推定部とを有し、
    前記電力制御装置は、前記推定部の推定結果に応じて、前記車両および前記機器の少なくとも1つに供給する電力量を制御する、電力制御システム。
  6. ユーザの在不在を推定する在不在推定方法であって、
    複数の建物における電力使用量を示す第1データと、前記複数の建物における人物の在不在を示す第2データとを教師データとして機械学習により生成された学習モデルに対して、ユーザの建物の電力使用量を示す第3データを入力することで、当該ユーザの在不在を推定するステップを備える、在不在推定方法。
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