JP2022096567A - 器具固定体装置及び器具固定体への取着体 - Google Patents

器具固定体装置及び器具固定体への取着体 Download PDF

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Abstract

【課題】取着体を器具固定体の固定部に取着し易く、かつ、安定して取着でき、取着後は取り外し易く、取着体の着脱において不具合を生じない器具固定体装置を提供する。【解決手段】 配線器具を固定するビス60が取り付けられる一対の固定部25,25を有する器具固定体10と、器具固定体10に取着される取着部31を両端に有し、取着部31の間に被探知部34を有する取着体30と、を備えた。各取着部31は、器具固定体10の一対の固定部25,25に挿入可能な挿入軸33を備え、各挿入軸33は、その延出方向の途中が弾性変形可能に湾曲しており、湾曲部33aは各固定部25への挿入に伴って弾性変形する。一対の挿入軸33,33の先端側は、固定部25を通過した後、弾性復帰力により、器具固定体10の一対の貫通孔26,26の内面29,29よりも径方向外側に張り出して、固定部25の裏面側27の周縁角部28に圧接し取着される。【選択図】図4

Description

本発明は、建物の壁表に設置される配線器具を固定する固定部を有し壁裏に配置される配線ボックス等の器具固定体に取着体が取着された器具固定体装置及び器具固定体への取着体に関する。
壁裏に配置される配線ボックス、塗り代カバー等の器具固定体を壁裏に設置するときには、器具固定体の前面に室内壁が立設された後、器具固定体の前面開口を壁表側に臨ませるべく室内壁に透孔が形成される。その際、壁表から壁裏の器具固定体の位置を探知するために器具固定体の固定部に、磁石等の探知具を備えた取着体が取着される。この種の取着体として特許文献1に記載のボックス探知片が開示されている。
特許文献1のボックス探知片は、両端に、ボックスに設けられた対向する二カ所の配線器具取付部に着脱自在に嵌着する取着部と、中央に磁石を備える磁石部と、取着部と磁石部とを架橋する架橋部と、を有し、取着部は、半円形状に形成され、ボックスの配線器具取付部に嵌まり込む蓋形状をなし、中心に配線器具取付部の中央に設けられるネジ螺入孔に嵌入される嵌入ピンが設けられている。この嵌入ピンは、ネジ螺入孔に埋込まれたナットのねじ山に嵌入ピンの周縁部分を摺接させるようにネジ螺入孔に嵌入するようになっている。
嵌入ピンは、ボックスの配線器具取付部が径を異にする2~3種存在するために、取着部の配線器具取付部を囲う外側部分のみでは甘い場合に、嵌入ピンの嵌入によって探知片がボックスから抜け外れるのを防止するために使用される。
実開昭62-74430号公報
しかし、特許文献1に記載の取着部は、嵌入ピンが太いと、ネジ螺入孔のねじ山との摺接圧が大きくなり、抜け外れにくくなるが、反面、ネジ螺入孔には挿入しにくくなる。また、嵌入ピンを強く嵌入することで、ネジ螺入孔から取り外しにくくなり、嵌入ピンが折れたり、ねじ山によって削れたカスがナット内に残存するなどの不具合を生じた。
そこで、本発明は、取着体を器具固定体の固定部に取着し易く、かつ、安定して取着でき、取着後は取り外し易く、取着体の着脱において不具合を生じない器具固定体装置及び器具固定体への取着体の提供を課題とするものである。
請求項1に係る器具固定体装置は、壁裏に配置され、壁表に設置される配線器具を固定するビスが取り付けられる少なくとも一対の固定部を有する器具固定体と、
前記器具固定体に取着される取着部を両端に有する取着体と、からなり、
前記取着体の各取着部は、前記器具固定体の一対の固定部に挿入可能な挿入軸をそれぞれ備え、前記各挿入軸は、その延出方向の途中が弾性変形可能に湾曲しており、前記各固定部への挿入に伴って弾性変形するとともに、弾性復帰力により前記一対の固定部に取着可能なものである。
この器具固定体装置によれば、取着部の挿入軸は、その延出方向の途中が弾性変形可能に湾曲し、器具固定体の固定部へは弾性変形しつつ挿入されるものであり、つまりは、固定部より細く形成されているから、固定部内に楽に挿入し取着することができ、取着後は、簡単に取り外すことができる。その一方、挿入軸は、固定部への挿入に伴って弾性変形するとともに、その弾性復帰力により固定部に取着可能となっているから、固定部に安定して取着することができる。そして、上記の構成により、固定部への挿入軸の挿脱時に、挿入軸が折損したり削りカスが生じるのを防止することができる。
請求項2に係る器具固定体装置は、特に、挿入軸の固定部を通過した先端側が、弾性復帰力により、前記固定部のビスが取り付けられる雌ネジの内面よりも径方向外側に張り出して、前記固定部の裏面側に圧接するものである。
これにより、挿入軸の先端側は、固定部を通過し、固定部の裏面側に飛び出た後、弾性復帰力により固定部の雌ネジの内面よりもその径方向外側に張り出して、固定部の裏面側に圧接した状態に係止し取着されるので、固定部の厚さが薄く貫通する孔で形成され雌ネジの軸長が短かい場合でも、取着体は安定して固定部に取着される。この器具固定体装置は、主に、器具固定体の固定部が厚さの薄いものでありかつ貫通孔であってビスが螺着される雌ネジからなる場合に特に有用である。
請求項3に係る器具固定体装置は、特に、挿入軸が、弾性復帰力により固定部の内面に圧接するものである。
これにより、挿入軸は、固定部の内面に弾性的に圧接するので、その内面との摩擦力により取着され、取着体は安定して固定部に取着される。この器具固定体装置は、主に、器具固定体の固定部が厚いものである場合に特に有用である。
請求項4に係る器具固定体への取着体は、壁裏に配置され、壁表に設置される配線器具を固定する固定部を有する器具固定体に取着される取着部を有するものであって、
前記取着部は、前記器具固定体が有する貫通孔に挿入される挿入軸を備え、前記挿入軸は、その延出方向の途中で湾曲した弾性変形部を有し、前記貫通孔への挿入に伴って弾性変形するとともに、弾性復帰力により前記貫通孔に取着されるものである。
請求項4の器具固定体への取着体は、請求項1の器具固定体装置と同様に作用する。なお、請求項4の取着体は、請求項1の取着体と比較して、取着部の取着先は器具固定体の固定部に限定されず、また、取着部は一対の2つに限られず、1つのみでもよい。
請求項5の器具固定体への取着体は、特に、器具固定体が有する一対の貫通孔に挿入される一対の挿入軸を備え、各挿入軸は、互いに対となる相手側の挿入軸に一旦近接して離間しまたは一旦離間して近接するように湾曲している。
これにより、各挿入軸は、それらの中間位置を中心に、弾性復帰力により互いに反対方向に近接しまたは離間して器具固定体の一対の貫通孔の内面に圧接するので、一対の挿入軸が一対の貫通孔に対していずれも同方向に偏って圧接するのが防止され、一対の取着軸は一対の貫通孔間にバランスよく取着される。
本発明は、取着部の挿入軸が、延出方向の途中で弾性変形可能に湾曲し、器具固定体の固定部への挿入に伴って弾性変形し、その弾性復帰力により固定部に取着可能なものであるから、取着体を器具固定体の固定部に取着し易く、かつ、安定して取着でき、取着後は取り外し易い。そして、取着体の着脱において挿入軸が折損するなどの不具合が生じるのを防止することができる。
更に、挿入軸は弾性復帰力により固定部の内面あるいは裏側に圧接するので、器具固定体の固定部の厚さが大小いずれの場合であっても安定して取着することができる。
本発明の第一実施形態の器具固定体装置の斜視図である。 図1の器具固定体を示し、(a)は分解斜視図、(b)は組付後の斜視図である。 図1の取着体を示し、(a)は表側を斜め上方から見た斜視図、(b)は裏側を斜め下方から見た斜視図、(c)は平面図である。 (a)は図1の器具固定体に取着体を取着する前の断面図、(b)は取着後の断面図である。 本発明の第二実施形態の器具固定体装置の斜視図である。 図5の器具固定体の斜視図である。 (a)は図5の器具固定体に取着体を取着する前の断面図、(b)は取着後の断面図である。
〈第一実施形態〉
以下、本発明の第一実施形態の器具固定体装置及び器具固定体への取着体を図1乃至図4に基づいて説明する。
本実施形態の器具固定体装置1は、壁裏に配置される器具固定体10と、器具固定体10に取着される取着部31を両端に有する取着体30と、からなり、取着体30の各取着部31は、器具固定体10の一対の固定部25,25に挿入可能な挿入軸33をそれぞれ備えている。器具固定体10は、配線ボックス11及び塗り代カバー20であり、図示しない壁表に設置されるスイッチ等の配線器具を固定するビス60が取り付けられる一対の固定部25,25を有する。取着体30は、壁表側から探知可能な被探知部34を有する。各挿入軸33は、その延出方向の途中が弾性変形可能に湾曲しており、各固定部25への挿入に伴って弾性変形するとともに、その弾性復帰力により一対の固定部25,25に取着可能となっている。以下、各構成部材について詳細に説明する。
器具固定体10は、図2に示すように、配線ボックス11の前面の開口12に塗り代カバー20が組み付けられて成る。配線ボックス11は、鋼板などの金属板により一面に開口12を有する有底矩形箱状に形成され、矩形状の底壁13、及び底壁13から立設する側壁14が形成されている。配線ボックス11は、内部に、図示しないスイッチ等の配線器具が収容されまた配線器具に接続されるケーブルが通過する中空部15が形成されている。底壁13及び各側壁14にはノック部の打ち抜きにより開孔可能なケーブル挿通孔16が2つずつ形成されている。
配線ボックス11の上側及び下側の各側壁14の上端における一側に寄った位置には、開口面に沿って開口12内に突出するフランジ17が設けられている。各フランジ17には塗り代カバー20を取り付けるための取付孔18が設けられている。
塗り代カバー20は、鋼板などの金属板により矩形平板状に形成され、内部には矩形状の開口21が形成されている。塗り代カバー20は、配線ボックス11の前面側に取り付けられたときに配線ボックス11の取付孔18と対向する位置に切欠孔22及び長孔23が設けられている。塗り代カバー20の開口21の上端部及び下端部の各中央には、開口面に沿って開口12内に突出するフランジ24が対向して設けられ、各フランジ24には貫通孔26が設けられている。上下一対の貫通孔26,26は器具固定体10の一対の固定部25,25を構成している。
固定部25の貫通孔26は、配線器具を固定するためのビス60が取り付けられる雌ネジで形成され、配線器具が取り付けられた図示しない配線器具取付枠に設けられた挿通孔に挿通されるビス60が壁表側から取着される。また、貫通孔26には、取着体30の取着部31を取り付けることができる。すなわち、固定部25は、後述するように、器具固定体10の前面に室内壁が立設されてこれに透孔が穿設されるときは、事前に取着体30の取着部31が取着され、その後、配線ボックス11内に配線器具を設置するときは、取着体30が取り外され、配線器具が取り付けられた配線器具取付枠の挿通孔に挿通されるビス60が壁表側から取着される。
なお、配線ボックス11あるいは塗り代カバー20は合成樹脂等で形成してもよい。
取着体30は、両端に取着部31が設けられ、取着部31は矩形平板からなる端板32の略中央部に挿入軸33が立設されて成り、各取着部31の挿入軸33が塗り代カバー20の上下一対の貫通孔26,26に挿入され取着されることにより、塗り代カバー20の開口21に取着される。取着体30は、合成樹脂で一体に形成され、両端の取着部31の中間位置には、壁表側から探知可能な被探知部34が設けられ、被探知部34は内部に磁石35が埋設されている。各取着部31と被探知部34とは略円環状の枠材36で連結されている。但し、この連結部の形態はこれに限られるものではない。
各挿入軸33は、断面一定の円形に形成され、その外径は器具固定体10の貫通孔26の内径より小さいとともに、延出方向の途中が略くの字状、略への字状または円弧状に湾曲している。挿入軸33は、湾曲部33aの頂部33bが貫通孔26の内面29よりも外方にはみ出す大きさで側方に湾曲しており、湾曲部33aは、弾性変形可能であって弾性変形部を構成している。挿入軸33は、固定部25の貫通孔26に挿入されるとき、湾曲部33aの頂部33bが貫通孔26の内面29に押圧されて内部側に後退しつつ貫通孔26内を移動した後、塗り代カバー20の板厚が小さいことにより、湾曲部33aの頂部33b及び先端側は貫通孔26を通過して固定部25の裏面側27に突き出る。そして、湾曲部33aの頂部33bは貫通孔26の内面29よりも径方向外側に張り出して、固定部25の裏面側27、厳密には貫通孔26の裏面側27の周縁角部28に圧接し係止する。
更に、挿入軸33は、図3及び図4に示すように、端板32から立ち上がった後、互いに対となる相手側の挿入軸33に対して一旦反対方向に離間してから近接するように湾曲しており、上下の挿入軸33の中間位置を中心として対称的に湾曲している。したがって、一対の挿入軸33,33は、固定部25に挿入されたとき、湾曲部33aにおける端板32に近い側の部分が、図2(b)及び図4に示した、一対の固定部25,25の並び方向外側部分の各内面29a側にそれぞれ圧接可能となっている。なお、一対の挿入軸33,33は、逆に、相手側の挿入軸33に対して一旦近接してから離間するように湾曲する、すなわち、一対の挿入軸33,33は、固定部25に挿入されたとき、同じく図2(b)及び図4に示した、一対の固定部25,25の並び方向内側部分の各内面29b側にそれぞれ圧接可能となっているものとしてもよい。
このように構成された器具固定体装置1において、取着体30は、単に上下両端の挿入軸33を前方から固定部25である、塗り代カバー20の貫通孔26に挿入するだけで塗り代カバー20の開口21に取着することができる。
本実施形態の取着体30は、前述のように、室内壁を立設して透孔を設けた後は取り外されるものであるから、それ程強固に器具固定体10の固定部25に取着する必要はなく、取り外すまでの間塗り代カバー20に保持されている程度の強度で取着されればよい。
なお、取着体30を取着した後は、図示しないが、塗り代カバー20の前面側に室内壁を立設する。その後、室内壁の裏側の器具固定体10に取着されている取着体30の被探知部34を壁表側から探知器により探知して器具固定体10の位置を検出し、その位置においてホルソー等の電動工具や鋸を使用して室内壁に矩形状の透孔を形成し、器具固定体10の中空部15を壁表に臨ませる。次いで、壁表側から室内壁の透孔を通して器具固定体10から取着体30を取り外す。このとき、取着体30の挿入軸33は、塗り代カバー20の貫通孔26より小径であり、弾性復帰力により固定部25の裏面側27に圧接し係止して固定部25に取着されているので、取着体30は手前側に引張って塗り代カバー20から簡単に取り外すことができ、透孔を通して壁表に抜き出すことができる。
取着体30を取り外したら、図示しないが、器具固定体10の中空部15内に先行配線しておいたケーブルを透孔から室内壁の表側に引き出し、ケーブルの先端を配線器具に接続するとともに配線器具を配線器具取付枠に保持させる。そして、ケーブルを押し戻すとともに、ビス60を配線器具取付枠に設けられた上下一対の挿通孔に挿通し、更に、ビス60を器具固定体10の固定部25に取り付ける。これにより、塗り代カバー20には、取着体30に替えて、配線器具取付枠が取り付けられ、配線器具が設置される。
次に、本実施形態の器具固定体装置1及び取着体30の作用を説明する。
取着部31の挿入軸33は、延出方向の途中が弾性変形可能に湾曲し、器具固定体10の固定部25への挿入に伴って弾性変形するものであり、つまりは、固定部25より細く形成されているから、固定部25内に楽に挿入することができる。一方で、挿入軸33は、固定部25への挿入に伴って弾性変形し、その弾性復帰力により固定部25に取着可能なものであるから、固定部25に安定して取着することができる。また、一旦固定部25に取着した後は、簡単に取り外すこともできる。更に、従来、嵌入ピンなどが貫通孔26と同程度に大径のものであって貫通孔26内に強く圧入されるものであると、貫通孔26への挿脱時に、嵌入ピンが折損したり貫通孔26内に削りカスが発生したりする不具合が発生することがあったが、本実施形態の挿入軸33は、貫通孔26より小径で弾性変形しつつ湾曲部33aの頂部33bが貫通孔26の内面29に摺接しながら円滑に挿入されるから、そのような不具合を生じない。
また、挿入軸33の先端側が、弾性復帰力により貫通孔26を通過した後その内面29から径方向外側にまで張り出して貫通孔26の裏面側27の周縁角部28に圧接し係止して取着されるので、塗り代カバー20が薄く固定部25である貫通孔26の軸長が短かい場合でも、取着体30は安定して固定部25に取着することができる。
更に、一対の挿入軸33,33は、互いに対となる相手側の挿入軸33から一旦離間してから近接するように湾曲しているから、一対の貫通孔26,26に対していずれも同方向に偏って圧接することにより塗り代カバー20をいずれか一方向のみに押し付けるのが防止される。これにより、取着体30はバランスよく塗り代カバー20に取着される。
〈第二実施形態〉
次に、本発明の第二実施形態の器具固定体装置及び器具固定体への取着体を図5乃至図7に基づいて説明する。
第二実施形態の器具固定体装置2は、図5に示すように、器具固定体40と、器具固定体40に取着される取着部31を両端に有する取着体30と、からなり、取着体30の各取着部31は、器具固定体40の一対の固定部47,47に挿入可能な挿入軸33をそれぞれ備えている。各挿入軸33は、その延出方向の途中が弾性変形可能に湾曲している。
第一実施形態の器具固定体装置1は、器具固定体10が金属製の配線ボックス11と塗り代カバー20とを組み合わせたものであり、固定部25の貫通孔26は鋼板等に設けられていて孔の全長が短かいのに対し、第二実施形態の器具固定体装置2は、器具固定体40が合成樹脂製の配線ボックス41からなり、固定部47の全長が第一実施形態の貫通孔26より長い点で、第一実施形態の器具固定体装置1と相違する。以下、主に第一実施形態と相違する点を中心に説明する。
器具固定体40である配線ボックス41は、図6に示すように、一面に開口42を有する有底矩形箱状を成し、矩形状の底壁43、及び底壁43から立設する側壁44が形成されている。配線ボックス41は、内部に、配線器具が収容されまた配線器具に接続されるケーブルが通過する中空部45が形成されている。上下の側壁44にはケーブルが挿通されるケーブル挿通孔46が2つずつ形成されている。
配線ボックス41の開口42の上端部及び下端部の各中央にはボス部48が対向して設けられており、ボス部48は貫通孔49の長さ方向の中間位置にナット50が埋設されている。ボス部48は、配線器具が取り付けられた配線器具取付枠の上下両端部に設けられた一対の挿通孔に挿通されるビス60が壁表側から取り付けられる。また、ボス部48は、取着体30の取着部31を取り付けることもできる。上下一対のボス部48,48は、器具固定体40の一対の固定部47,47を構成している。
取着体30は、第一実施形態の取着体30と同一であり、挿入軸33は、断面一定の円形に形成され、その外径は器具固定体40のボス部48のナット50の内径より小さいとともに、その延出方向の途中は略くの字状、略への字状または円弧状に湾曲し、湾曲部33aの頂部33bがボス部48のナット50の内面29よりも外方にはみ出す大きさで側方に湾曲し、弾性変形可能になっている。挿入軸33は、先端部が少なくとも固定部47のナット49内を挿通可能な軸長に形成されている。
第二実施形態の取着体30は、第一実施形態と同様に、単に上下両端の挿入軸33を、図7(a)に示すように、前方から配線ボックス41の固定部47に挿入するだけで配線ボックス41の開口42に取着することができる。挿入軸33は、固定部47内に挿入されるに伴って、固定部47のナット50の内面に押圧されて弾性変形し、湾曲部33aの頂部33bは、図7(b)に示すように、挿入前の二点鎖線で示す形態から、実線で示すように、ナット50内に後退し緩やかに湾曲する形態となる。挿入軸33は、湾曲部33aの頂部33bがナット50の内面に摺接しながらその内部に挿入されると、弾性復帰力によりナット50の内面に圧接し、固定部47に取着される。
このように、第二実施形態の器具固定体装置2は、挿入軸33が固定部47の内面に弾性的に圧接するので、その内面との摩擦力により取着され、取着体30は安定して固定部47に取着されるとともに、第一実施形態の器具固定体装置1と同様に作用する。
なお、第二実施形態の器具固定体40の固定部47は、ボス部48の貫通孔49の中間高さの位置に埋設されたナット50の内面のみに限らず、貫通孔49におけるナット50の前後の樹脂部分も含まれる。したがって、挿入軸33の湾曲部33aの頂部33bはこの樹脂部分に圧接されて取着されることもあり得る。
上記第一、第二実施形態に記載したように、本発明の各器具固定体装置及び取着体30は、挿入軸33が、弾性復帰力により、第一実施形態のように、固定部25の貫通孔26の裏面側27の周縁角部28に圧接して係止し、また、第二実施形態のように、固定部47のナット50の内面に圧接するので、固定部の厚さが大小いずれであっても円滑にかつ安定して取着することができる。
ところで、上記各実施形態の取着体30の取着部31の挿入軸33は、器具固定体10または器具固定体40において配線器具を固定するビス60が取り付けられる固定部25または固定部47に挿入され取着されるのであるが、これに限られるものではなく、固定部以外の箇所に別途に貫通孔を設け、この貫通孔に挿入され取着されるものとしてもよい。この場合、取着体30の取着部31を設ける位置は、取着体30の上下両端以外の箇所に変更してもよい。また、貫通孔を設けた場合、2つの取着部31は、固定部と別途に設けた貫通孔とに1つずつ取着するものでもよい。
更に、上記各実施形態の取着体30は、一対の挿入軸33,33を器具固定体の一対の固定部に取着しているが、これに限られず、挿入軸33を少し太くめに形成するなどにより圧接強度を高めて器具固定体の所定位置に安定して取着できれば、1つの挿入軸33のみ例えば上部側の挿入軸33のみを器具固定体の1つの固定部例えば上部側の固定部に挿入して器具固定体に取着することもできる。
また、逆に、器具固定体に上下一対の固定部と別途の貫通孔とを合わせて設け、取着体30に取着部31を3つ以上設けて、3箇所以上で取着するものとしてもよい。
そして、上記各実施形態において、取着体30の挿入軸33が挿入されるのは、器具固定体に設けた固定部あるいは貫通孔であっていずれも貫通しているが、取着先の軸長が長ければ、取着軸33が取着される部分は貫通していないものであってもよい。
加えて、取着体30の挿入軸33は、断面一定の円形に形成されているが、断面形状は四角形、六角形、楕円形等の円形以外のものであってもよく、また、長さ方向において断面は一定の大きさ、一定の形状でなくてもよく、例えば、湾曲部33aの頂部33b付近のみを少し細くし撓み易くしたり、逆に湾曲部33aの頂部33b付近のみを少し太くして弾性力を大きくし、より強く取着できるようにしてもよい。
そして、各挿入軸33は、互いに対となる相手側の挿入軸33に対して一旦近接して離間しまたは一旦離間して近接するように湾曲し、一対の挿入軸33,33の中間位置を中心として対称的に湾曲しているが、これに限られるものではなく、互いに異なる任意の方向に湾曲するものであってもよい。
更には、上記各実施形態では、挿入軸33は、固定部に対してビス60の取付方向すなわち器具固定体の前方から挿入しているが、その反対側すなわち固定部の裏面側から挿入して取着体30を取着することも可能である。この場合、取着体30は、挿入軸33が壁表側となるように裏返した状態で器具固定体の中空部内に少し撓ませながら挿入した後、挿入軸33を固定部の裏面側から挿入する、すなわち器具固定体の中空部内から開口に向けて挿入する。
なお、取着体は、壁表側から探知可能な被探知部を備えたものであるが、本発明を実施する場合は、これ以外の、器具固定体に取着されるものにも同様に適用することができる。
1、2 器具固定体装置 33 挿入軸
10 器具固定体 33a 湾曲部
11 配線ボックス 34 被探知部
20 塗り代カバー 40 器具固定体
25 固定部 41 配線ボックス
26 貫通孔 47 固定部
27 裏面側 48 ボス部
29 内面 49 貫通孔
30 取着体 50 ナット
31 取着部 60 ビス

Claims (5)

  1. 壁裏に配置され、壁表に設置される配線器具を固定するビスが取り付けられる少なくとも一対の固定部を有する器具固定体と、
    前記器具固定体に取着される取着部を両端に有する取着体と、からなり、
    前記取着体の各取着部は、前記器具固定体の一対の固定部に挿入可能な挿入軸をそれぞれ備え、
    前記各挿入軸は、その延出方向の途中が弾性変形可能に湾曲しており、前記各固定部への挿入に伴って弾性変形するとともに、弾性復帰力により前記一対の固定部に取着可能であることを特徴とする器具固定体装置。
  2. 前記挿入軸の前記固定部を通過した先端側は、前記弾性復帰力により、前記固定部の前記ビスが取り付けられる雌ネジの内面よりも径方向外側に張り出して、前記固定部の裏面側に圧接することを特徴とする請求項1に記載の器具固定体装置。
  3. 前記挿入軸は、前記弾性復帰力により前記固定部の内面に圧接することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の器具固定体装置。
  4. 壁裏に配置されて壁表に設置される配線器具を固定する固定部を有する器具固定体に取着される取着部を有する取着体であって、
    前記取着部は、前記器具固定体が有する貫通孔に挿入される挿入軸を備え、
    前記挿入軸は、その延出方向の途中で湾曲した弾性変形部を有し、前記貫通孔への挿入に伴って弾性変形するとともに、弾性復帰力により前記貫通孔に取着されることを特徴とする器具固定体への取着体。
  5. 前記器具固定体が有する一対の貫通孔に挿入される一対の挿入軸を備え、当該各挿入軸は、互いに対となる相手側の前記挿入軸に一旦近接して離間しまたは一旦離間して近接するように湾曲していることを特徴とする請求項4に記載の器具固定体への取着体。
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