JP2022096502A - マルチビーム画像取得装置及びマルチビーム画像取得方法 - Google Patents

マルチビーム画像取得装置及びマルチビーム画像取得方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検出面でマルチ2次電子ビームを分離することが可能な装置を提供する。【解決手段】基板を載置するステージ105と、マルチ1次電子ビーム20で基板を照射する電磁レンズ207と、電界を形成する2極以上の電極と磁界を形成する2極以上の磁極とを有し、電界と磁界とを用いて、マルチ1次電子ビーム20の照射に起因して基板から放出されるマルチ2次電子ビーム300を、マルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離するビームセパレーター214と、分離されたマルチ2次電子ビーム300を偏向する偏向器218と、マルチ検出器222と、対物レンズ206の主面と基板との間に配置される静電電極217と、対物レンズ206の主面と基板との間で1回以上のマルチ2次電子ビーム300の結像点が形成されると共に、偏向器218内の途中にマルチ2次電子ビーム300の結像点が形成されるように静電電極を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチビーム画像取得装置及びマルチビーム画像取得方法に関する。例えば、マルチ1次電子ビームの照射に起因した2次電子画像を用いてパターン検査するマルチビーム検査装置の画像取得手法に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。しかし、1ギガビット級のDRAM(ランダムアクセスメモリ)に代表されるように、LSIを構成するパターンは、サブミクロンからナノメータのオーダーになっている。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。よって、半導体ウェハ上に転写された超微細パターンの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
検査装置では、例えば、電子ビームを使ったマルチビームを検査対象基板に照射して、検査対象基板から放出される各ビームに対応する2次電子を検出して、パターン画像を撮像する。そして撮像された測定画像と、設計データ、あるいは基板上の同一パターンを撮像した測定画像と比較することにより検査を行う方法が知られている。例えば、同一基板上の異なる場所の同一パターンを撮像した測定画像データ同士を比較する「die to die(ダイ-ダイ)検査」や、パターン設計された設計データをベースに設計画像データ(参照画像)を生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる測定画像とを比較する「die to database(ダイ-データベース)検査」がある。撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
ここで、マルチ電子ビームを用いて検査画像を取得する場合、1次電子ビームの軌道上に電磁界直交(E×B:E cross B)分離器を配置して、1次電子ビームから2次電子ビームを分離する。E×B分離器は、1次電子ビームのE×Bの影響が小さくなる1次電子ビームの像面共役位置に配置される。そして、画像の精度を向上させるため、試料面に照射する1次電子ビームのビーム径を小さく絞ることが望ましい。そこで、対物レンズで1次電子ビームを試料面に結像する。1次電子ビームと2次電子ビームとでは、試料面に入射する照射電子のエネルギーと発生する2次電子のエネルギーとが異なり、小さいため、1次電子ビームをE×B分離器上で集束させた場合、2次電子ビームは対物レンズ通過後にE×B分離器よりも手前で結像してしまう。そのため、2次電子ビームは、E×B分離器上で集束せずに広がってしまう。このため、E×B分離器により分離された2次電子は、検出光学系で広がり続ける。そのため、検出光学系で生じる収差が大きくなり、検出器上においてマルチ2次電子ビームがオーバーラップして個別に検出することが困難になってしまう場合があるといった問題があった。かかる問題は、検査装置に限るものではなく、マルチ電子ビームを用いて画像を取得する装置全般に対して同様に生じ得る。
ここで、1次電子光学系から離れた2次電子光学系内に軸上色収差補正用の4段構成の多極子レンズからなるウィーンフィルタを配置して、分離された後の2次電子の軸上色収差を補正するといった技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006-244875号公報
そこで、本発明の一態様は、試料面に照射する1次電子ビームのビーム径を小さく絞ると共に、検出面でマルチ2次電子ビームの各2次電子ビームを分離することが可能な装置および方法を提供する。
本発明の一態様のマルチビーム画像取得装置は、
基板を載置するステージと、
マルチ1次電子ビームで基板を照射する対物レンズと、
電界を形成する2極以上の電極と磁界を形成する2極以上の磁極とを有し、電界と磁界とを用いて、マルチ1次電子ビームで基板が照射されたことに起因して放出されるマルチ2次電子ビームをマルチ1次電子ビームの軌道上から分離する分離器と、
分離されたマルチ2次電子ビームを偏向する偏向器と、
偏向されたマルチ2次電子ビームを検出する検出器と、
対物レンズの主面と基板との間に配置される静電電極と、
前記マルチ1次電子ビームが前記基板上に合焦するように前記対物レンズが制御された状態で、対物レンズの主面と基板との間で1回以上のマルチ2次電子ビームの結像点が形成されると共に偏向器内の途中にマルチ2次電子ビームの結像点が形成されように静電電極を制御する制御回路と、
を備えたことを特徴とする。
また、偏向器は、
マルチ2次電子ビームを偏向する第1の偏向器と、
第1の偏向器を通過したマルチ2次電子ビームをさらに偏向する、第1の偏向器の配置方向から傾けた方向に配置される第2の偏向器と、
を有すると好適である。
また、第1と第2の偏向器の間に配置され、開口部が形成されたアパーチャ基板をさらに備え、
制御回路は、偏向器内の途中として、アパーチャ基板の位置にマルチ2次電子ビームの結像点が形成されるように静電電極を制御すると好適である。
また、制御回路は、静電電極に負の電位を印加すると好適である。
本発明の一態様のマルチビーム画像取得方法は、
対物レンズを用いて、マルチ1次電子ビームでステージ上に載置される基板を照射する工程と、
電界を形成する2極以上の電極と磁界を形成する2極以上の磁極とを有する分離器を用いて、電界と磁界とを用いて、マルチ1次電子ビームで基板が照射されたことに起因して放出されるマルチ2次電子ビームをマルチ1次電子ビームの軌道上から分離する工程と、
偏向器を用いて分離されたマルチ2次電子ビームを偏向する工程と、
偏向されたマルチ2次電子ビームを検出器で検出し、検出されたマルチ2次電子ビームの信号を用いて2次電子画像を取得し、出力する工程と、
前記マルチ1次電子ビームが前記基板上に合焦するように前記対物レンズが制御された状態で、対物レンズの主面と基板との間に配置される静電電極を用いて、対物レンズの主面と基板との間で1回以上のマルチ2次電子ビームの結像点が形成されると共に偏向器内の途中にマルチ2次電子ビームの結像点が形成されるようにマルチ2次電子ビームの軌道を制御する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、基板面に照射する1次電子ビームのビーム径を小さく絞ると共に、検出面でマルチ2次電子ビームの各2次電子ビームを分離できる。
実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1における成形アパーチャアレイ基板の構成を示す概念図である。 実施の形態1と比較例とにおける中心ビームの軌道の一例を示す図である。 実施の形態1の比較例におけるマルチ2次電子ビームの軌道の一例を示す図である。 実施の形態1におけるマルチ2次電子ビームの軌道の一例を示す図である。 実施の形態1における電子ビームの軌道のシミュレーション結果の一例を示す図である。 実施の形態1と比較例とにおけるマルチ検出器の検出面でのマルチ2次電子ビームのビーム径の一例を示す図である。 実施の形態1における基板上のパターンのSEM画像の一例と検出面でのマルチ2次電子ビームのビーム径の一例を示す図である。 実施の形態1における偏向器内の結像点の位置とビーム径との関係を説明するための図である。 実施の形態1における半導体基板に形成される複数のチップ領域の一例を示す図である。 実施の形態1における画像取得処理を説明するための図である。
以下、実施の形態では、マルチ電子ビーム画像取得装置の一例として、マルチ電子ビーム検査装置について説明する。但し、画像取得装置は、検査装置に限るものではなく、マルチビームを用いて画像を取得する装置であれば構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。図1において、基板に形成されたパターンを検査する検査装置100は、マルチ電子ビーム検査装置の一例である。検査装置100は、画像取得機構150、及び制御系回路160(制御部)を備えている。画像取得機構150は、電子ビームカラム102(電子鏡筒)、検査室103、検出回路106、チップパターンメモリ123、ステージ駆動機構142、及びレーザ測長システム122を備えている。電子ビームカラム102内には、電子銃201、照明レンズ202、成形アパーチャアレイ基板203、電磁レンズ205、一括偏向器212、制限アパーチャ基板213、電磁レンズ206,207、主偏向器208、副偏向器209、ビームセパレーター214、静電電極217、偏向器218、スキャンコイル219、投影レンズ224、偏向器226、及びマルチ検出器222が配置されている。
電子銃201、電磁レンズ202、成形アパーチャアレイ基板203、電磁レンズ205、一括偏向器212、制限アパーチャ基板213、電磁レンズ206、電磁レンズ207(対物レンズ)、主偏向器208、及び副偏向器209によって1次電子光学系151を構成する。また、静電電極217、スキャンコイル219、電磁レンズ207(対物レンズ)、ビームセパレーター214、偏向器218、電磁レンズ224、及び偏向器226によって2次電子光学系152を構成する。
検査室103内には、少なくともXY方向に移動可能なステージ105が配置される。ステージ105上には、検査対象となる基板101(試料)が配置される。基板101には、露光用マスク基板、及びシリコンウェハ等の半導体基板が含まれる。基板101が半導体基板である場合、半導体基板には複数のチップパターン(ウェハダイ)が形成されている。基板101が露光用マスク基板である場合、露光用マスク基板には、チップパターンが形成されている。チップパターンは、複数の図形パターンによって構成される。かかる露光用マスク基板に形成されたチップパターンが半導体基板上に複数回露光転写されることで、半導体基板には複数のチップパターン(ウェハダイ)が形成されることになる。以下、基板101が半導体基板である場合を主として説明する。基板101は、例えば、パターン形成面を上側に向けてステージ105に配置される。また、ステージ105上には、検査室103の外部に配置されたレーザ測長システム122から照射されるレーザ測長用のレーザ光を反射するミラー216が配置されている。
また、マルチ検出器222は、電子ビームカラム102の外部で検出回路106に接続される。検出回路106は、チップパターンメモリ123に接続される。また、偏向器218の中間位置に配置される後述する中間アパーチャ基板は、導電性の材料の基板或いは表面に導電膜が配置される基板によって構成され、電子ビームカラム102の外部で検出回路107に接続される。検出回路107は、チップパターンメモリ123に接続される。
制御系回路160では、検査装置100全体を制御する制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、比較回路108、参照画像作成回路112、ステージ制御回路114、レンズ制御回路124、ブランキング制御回路126、偏向制御回路128、リターディング制御回路130、電極制御回路132、磁気ディスク装置等の記憶装置109、モニタ117、メモリ118、及びプリンタ119に接続されている。また、偏向制御回路128は、DAC(デジタルアナログ変換)アンプ144,146,147,148に接続される。DACアンプ146は、主偏向器208に接続され、DACアンプ144は、副偏向器209に接続される。DACアンプ148は、偏向器218に接続される。
また、チップパターンメモリ123は、比較回路108に接続されている。また、ステージ105は、ステージ制御回路114の制御の下に駆動機構142により駆動される。駆動機構142では、例えば、ステージ座標系におけるX方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X-Y-θ)モータの様な駆動系が構成され、XYθ方向にステージ105が移動可能となっている。これらの、図示しないXモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。ステージ105は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能である。そして、ステージ105の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。レーザ測長システム122は、ミラー216からの反射光を受光することによって、レーザ干渉法の原理でステージ105の位置を測長する。ステージ座標系は、例えば、マルチ1次電子ビーム20の光軸に直交する面に対して、1次座標系のX方向、Y方向、θ方向が設定される。
電磁レンズ202、電磁レンズ205、電磁レンズ206、電磁レンズ207、電磁レンズ224、スキャンコイル219、及びビームセパレーター214は、レンズ制御回路124により制御される。また、一括偏向器212は、2極以上の電極により構成され、電極毎に図示しないDACアンプを介してブランキング制御回路126により制御される。副偏向器209は、4極以上の電極により構成され、電極毎にDACアンプ144を介して偏向制御回路128により制御される。主偏向器208は、4極以上の電極により構成され、電極毎にDACアンプ146を介して偏向制御回路128により制御される。偏向器218は、4極以上の電極により構成される2段の偏向器により構成され、電極毎にDACアンプ148を介して偏向制御回路128により制御される。また、偏向器226は、4極以上の電極により構成され、電極毎に図示しないDACアンプを介して偏向制御回路128により制御される。静電電極217は、例えば、中央に開口部が形成された電極基板によって構成され、電極制御回路132により制御される。静電電極217は、電磁レンズ207(対物レンズ)の主面と基板101との間に配置される。リターディング制御回路130は、基板101に所望のリターディング電位を印加して、基板101に照射されるマルチ1次電子ビーム20のエネルギーを調整する。
電子銃201には、図示しない高圧電源回路が接続され、電子銃201内の図示しないフィラメントと引出電極間への高圧電源回路からの加速電圧の印加と共に、所定の引出電極(ウェネルト)の電圧の印加と所定の温度のカソードの加熱によって、カソードから放出された電子群が加速させられ、電子ビーム200となって放出される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
図2は、実施の形態1における成形アパーチャアレイ基板の構成を示す概念図である。図2において、成形アパーチャアレイ基板203には、2次元状の横(x方向)m列×縦(y方向)n段(m,nは2以上の整数)の穴(開口部)22がx,y方向に所定の配列ピッチで形成されている。図2の例では、23×23の穴(開口部)22が形成されている場合を示している。各穴22は、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。或いは、同じ外径の円形であっても構わない。これらの複数の穴22を電子ビーム200の一部がそれぞれ通過することで、マルチ1次電子ビーム20が形成されることになる。成形アパーチャアレイ基板203には、マルチ1次電子ビームを形成するマルチビーム形成機構の一例となる。
画像取得機構150は、電子ビームによるマルチビームを用いて、図形パターンが形成された基板101から図形パターンの被検査画像を取得する。以下、検査装置100における画像取得機構150の動作について説明する。
電子銃201(放出源)から放出された電子ビーム200は、電磁レンズ202によって屈折させられ、成形アパーチャアレイ基板203全体を照明する。成形アパーチャアレイ基板203には、図2に示すように、複数の穴22(開口部)が形成され、電子ビーム200は、すべての複数の穴22が含まれる領域を照明する。複数の穴22の位置に照射された電子ビーム200の各一部が、かかる成形アパーチャアレイ基板203の複数の穴22をそれぞれ通過することによって、マルチ1次電子ビーム20が形成される。
形成されたマルチ1次電子ビーム20は、電磁レンズ205、及び電磁レンズ206によってそれぞれ屈折させられ、中間像およびクロスオーバーを繰り返しながら、マルチ1次電子ビーム20の各ビームの中間像面(像面共役位置:I.I.P.)に配置されたビームセパレーター214を通過して電磁レンズ207に進む。また、マルチ1次電子ビーム20のクロスオーバー位置付近に、通過孔が制限された制限アパーチャ基板213を配置することで、散乱ビームを遮蔽できる。また、一括偏向器212によりマルチ1次電子ビーム20全体を一括して偏向して、マルチ1次電子ビーム20全体を制限アパーチャ基板213で遮蔽することにより、マルチ1次電子ビーム20全体をブランキングできる。
マルチ1次電子ビーム20が電磁レンズ207(対物レンズ)に入射すると、電磁レンズ207は、マルチ1次電子ビーム20を基板101にフォーカスする。言い換えれば、電磁レンズ207は、マルチ1次電子ビーム20で基板101を照射する。対物レンズ207により基板101(試料)面上に焦点が合わされ(合焦され)たマルチ1次電子ビーム20は、主偏向器208及び副偏向器209によって一括して偏向され、各ビームの基板101上のそれぞれの照射位置に照射される。このように、1次電子光学系151は、マルチ1次電子ビームで基板101面を照射する。
基板101の所望する位置にマルチ1次電子ビーム20が照射されると、かかるマルチ1次電子ビーム20が照射されたことに起因して基板101からマルチ1次電子ビーム20の各ビームに対応する、反射電子を含む2次電子の束(マルチ2次電子ビーム300)が放出される。
基板101から放出されたマルチ2次電子ビーム300は、電磁レンズ207を通って、ビームセパレーター214に進む。
ここで、ビームセパレーター214(E×B分離器)は、コイルを用いた2極以上の複数の磁極と、2極以上の複数の電極とを有する。そして、かかる複数の磁極によって指向性の磁界を発生させる。同様に、複数の電極によって指向性の電界を発生させる。具体的には、ビームセパレーター214は、マルチ1次電子ビーム20の中心ビームが進む方向(軌道中心軸)に直交する面上において電界と磁界を直交する方向に発生させる。電界は電子の進行方向に関わりなく同じ方向に力を及ぼす。これに対して、磁界はフレミング左手の法則に従って力を及ぼす。そのため電子の侵入方向によって電子に作用する力の向きを変化させることができる。ビームセパレーター214に上側から侵入してくるマルチビーム20には、電界による力と磁界による力が打ち消し合い、マルチ1次電子ビーム20は下方に直進する。これに対して、ビームセパレーター214に下側から侵入してくるマルチ2次電子ビーム300には、電界による力と磁界による力がどちらも同じ方向に働き、マルチ2次電子ビーム300は斜め上方に曲げられ、マルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離する。
斜め上方に曲げられ、マルチ1次電子ビーム20から分離したマルチ2次電子ビーム300は、2次電子光学系152によってマルチ検出器222に導かれる。具体的には、マルチ1次電子ビーム20から分離したマルチ2次電子ビーム300は、偏向器218によって偏向されることにより、さらに曲げられ、マルチ1次電子ビーム20の軌道上から離れた位置で電磁レンズ224によって、集束方向に屈折させられながらマルチ検出器222に投影される。マルチ検出器222(マルチ2次電子ビーム検出器)は、屈折させられ、投影されたマルチ2次電子ビーム300を検出する。マルチ検出器222は、複数の検出エレメント(例えば図示しないダイオード型の2次元センサ)を有する。そして、マルチ1次電子ビーム20の各ビームは、マルチ検出器222の検出面において、マルチ2次電子ビーム300の各2次電子ビームに対応する検出エレメントに衝突して、電子を発生し、2次電子画像データを画素毎に生成する。マルチ検出器222にて検出された強度信号は、検出回路106に出力される。
図3は、実施の形態1と比較例とにおける中心ビームの軌道の一例を示す図である。図3において、マルチ1次電子ビーム20の中心の1次電子ビーム21は、像面共役位置に配置されたビームセパレーター214を通過して広がり、磁気レンズ207(対物レンズ)によって集束方向に軌道が曲げられ基板101面に結像する。そして、基板101から放出されたマルチ2次電子ビーム300のうち、中心の1次電子ビーム21に対応する中心の2次電子ビーム301の放出時のエネルギーは、基板101への中心1次電子ビーム21の入射エネルギーよりも小さい。そのために、比較例では、磁気レンズ207がマルチ1次電子ビーム20を基板101上にフォーカスする条件では、中心2次電子ビーム301が、磁気レンズ207(対物レンズ)によって集束方向に軌道が曲げられるもののビームセパレーター214に届く手前の位置で中間像面600(結像点)が形成される。その後、中心2次電子ビーム301は広がりながら、ビームセパレーター214へと進む。そして、比較例では、中心2次電子ビーム301がさらに広がりながら偏向器218へと進むことになる。
これに対して、実施の形態1では、静電電極217に負の電位を印加することで基板101から放出されたマルチ2次電子ビーム300のエネルギーを低減させる。これにより、磁気レンズ207がマルチ1次電子ビーム20を基板101上にフォーカス(合焦)する条件でも、磁気レンズ207(対物レンズ)の主面と基板101との間で1回以上のマルチ2次電子ビーム300の各2次電子ビームが中間像面(結像点)を形成する。静電電極217によって形成される電場の影響によってエネルギーが小さくなったマルチ2次電子ビーム300は、磁気レンズ207の磁場の影響によって磁気レンズ207(対物レンズ)の主面よりも手前の位置で軌道が曲げられ、磁気レンズ207(対物レンズ)の主面と基板101との間で1回以上、中間像面601(結像点)を形成する。図3の例では、中心2次電子ビーム301が、磁気レンズ207(対物レンズ)の主面と基板101との間で1回、中間像面601(結像点)を形成する場合を示している。そして、像面601形成後に広がりながら磁気レンズ207に進む。そして、磁気レンズ207(対物レンズ)によって集束方向に軌道が曲げられ、ビームセパレーター214へと進む。そして、偏向器218内の途中に中間像面602(結像点)を形成する。中心2次電子ビーム301以外の各2次電子ビームについても同様に、磁気レンズ207(対物レンズ)の主面と基板101との間で1回以上、中間像面601(結像点)を形成し、偏向器218内の途中に中間像面602(結像点)を形成する。
なお、実施の形態1では、磁気レンズ207(対物レンズ)のレンズ作用によって各1次電子ビームの軌道が曲げられ、発散方向から集束方向へと軌道の方向が変化する位置を対物レンズの主面とする。
図4は、実施の形態1の比較例におけるマルチ2次電子ビームの軌道の一例を示す図である。
図5は、実施の形態1におけるマルチ2次電子ビームの軌道の一例を示す図である。図4に示すように、比較例では、マルチ2次電子ビーム300の中心2次電子ビーム301が、磁気レンズ207を通過後にビームセパレーター214に届く手前の位置で中間像面が形成された後、広がりながらビームセパレーター214、及び偏向器218へと進む。そのため、偏向器218の位置において中心2次電子ビーム301のビーム径D1が広くなってしまう。他の各2次電子ビームについても同様にビーム径が広くなってしまう。各2次電子ビームのビーム径D1が大きくなるほど偏向器218で生じる収差が大きくなってしまう。そのため、偏向器218を通過後の磁気レンズ224のレンズ作業によって収束させようとしても、マルチ検出器222の検出面においてビーム径を絞りきれず、各2次電子ビームが互いにオーバーラップしてしまい、2次電子ビーム間の分離が困難になる場合がある。その結果、各2次電子ビームを個別に検出することが困難になってしまう。なお、対物レンズが2次電子ビームのフォーカスを偏向器218の位置に合わせることを優先する場合、1次電子ビームのフォーカスが犠牲になるので、仮に2次電子ビーム間の分離ができたとしても、得られる基板のパターン画像の精度が劣化してしまう。このように対物レンズでエネルギーが異なる1次系と2次系の両方の結像点を制御することは原理的に困難である。
これに対して、実施の形態1では、電極制御回路132(制御回路)が、図5に示すように、静電電極217を用いて、磁気レンズ207(対物レンズ)の主面と基板101との間で1回以上の前記マルチ2次電子ビームの中間像面(結像点)が形成されると共に偏向器218内の途中にマルチ2次電子ビーム300の中間像面(結像点)が形成されるようにマルチ2次電子ビーム300の軌道を制御する。言い換えれば、電極制御回路132が、マルチ1次電子ビーム20が基板101上に合焦するように磁気レンズ207(対物レンズ)が制御された状態で、図5に示すように、磁気レンズ207(対物レンズ)の主面と基板101との間で1回以上のマルチ2次電子ビーム300の中間像面(結像点)が形成されると共に偏向器218内の途中にマルチ2次電子ビームの中間像面(結像点)が形成されるように静電電極217を制御する。具体的には、静電電極217に印加する負の電位の大きさを制御する。これにより、図5に示すように、偏向器218内の位置において中心2次電子ビーム301のビーム径を小さくできる。そのため、偏向器218で生じる収差を抑制できる。よって、偏向器218を通過後の磁気レンズ224のレンズ作業によってマルチ検出器222の検出面においてビーム径を絞ることができ、各2次電子ビームを分離した状態でマルチ検出器222の検出面に結像させることができる。その結果、各2次電子ビームを個別に検出できる。
ここで、実施の形態1の偏向器218は、1段目の偏向器52(第1の偏向器)と2段目の偏向器54(第2の偏向器)とを有する。2段目の偏向器54は、1段目の偏向器52の配置方向からマルチ検出器222側に傾けた方向に配置される。1段目の偏向器52がマルチ2次電子ビーム300を偏向し、1段目の偏向器52を通過したマルチ2次電子ビーム300を2段目の偏向器54がさらに偏向する。このように、偏向器218は、2回の偏向によりマルチ2次電子ビーム300の軌道をマルチ検出器222に向ける。1段目の偏向器52と2段目の偏向器54とは、それぞれ、2極子以上の電極で構成される。そして、1段目の偏向器52と2段目の偏向器54では、それぞれ、2極子以上の電極で囲まれた内部をマルチ2次電子ビーム300が通過する際に、マルチ2次電子ビーム300を偏向する。1段目の偏向器52と2段目の偏向器54は、例えば、2極子以上の同じ電極セットで構成され、1段目の偏向器52の各電極と2段目の偏向器54のそれぞれ対応する電極には、例えば同じ電位が印加される。
そして、1段目の偏向器52と2段目の偏向器54の間に中間アパーチャ基板56が配置される。中間アパーチャ基板56には、中央部にマルチ2次電子ビーム300が通過するための開口部55が形成される。電極制御回路132は、偏向器218内の途中として、中間アパーチャ基板56の位置にマルチ2次電子ビーム300の各2次電子ビームの中間像面(結像点)が形成されるように静電電極217を制御する。
図6は、実施の形態1における電子ビームの軌道のシミュレーション結果の一例を示す図である。図6(a)の例では、E×B分離器(ビームセパレータ214)から基板101までの間におけるマルチ1次電子ビーム20の中心1次電子ビーム21の軌道を示す。図6(b)の例では、基板101から中間アパーチャ基板56までの間におけるマルチ2次電子ビーム300の中心2次電子ビーム301の軌道を示す。図6(c)の例では、中間アパーチャ基板56付近からマルチ検出器222までの間におけるマルチ2次電子ビーム300の中心2次電子ビーム301の軌道を示す。なお、図6(a)~図6(c)において、縦軸はビーム径を示す。横軸は位置を示す。なお、図6(a)~図6(c)間において、縦軸及び横軸の縮尺は一致していない。図6(a)の例に示すように、対物レンズによって中心1次電子ビーム21は基板101上にフォーカスされている。かかる状態で、図6(b)の例に示すように、中心2次電子ビーム301は、基板101と対物レンズ主面との間で中間像面を形成した後、中間アパーチャ基板56の位置でさらに中間像面を形成する。かかる場合に、図6(c)の例に示すように、中心2次電子ビーム301は、マルチ検出器222の位置でフォーカスさせることができることがわかる。このように、実施の形態1によれば、1次系の高分解能(基板面での結像)を維持したまま、2次系を中間アパーチャ基板56の位置へ結像させることができる。
図7は、実施の形態1と比較例とにおけるマルチ検出器の検出面でのマルチ2次電子ビームのビーム径の一例を示す図である。上述した比較例では、偏向器218での収差が大きくなってしまうため、マルチ検出器222の検出面でのマルチ2次電子ビーム300の各ビーム15のビーム径が大きくなってしまう。その結果、図7に示すように、ビーム15同士がオーバーラップしてしまうことが生じ得る。これに対して、実施の形態1によれば、偏向器218での収差を抑制できるので、マルチ検出器222の検出面でのマルチ2次電子ビーム300の各ビーム14のビーム径を小さくできる。その結果、図7に示すように、ビーム14同士がオーバーラップしてしまうことを回避できる。よって、マルチ検出器222の位置で2次系を高分解能にできる(検出面での分離ができる)。
図8は、実施の形態1における基板上のパターンのSEM画像の一例と検出面でのマルチ2次電子ビームのビーム径の一例を示す図である。中間アパーチャ基板56にマルチ2次電子ビーム300を結像させた条件では、図8(b)に示すように、マルチ検出器222の検出面においてマルチ2次電子ビーム300が分離されていることがわかる。さらに、実施の形態1では、1次電子ビームを対物レンズで基板上にフォーカスしているので、図8(a)に示すように、パターン像が鮮明に視認できる。
図9は、実施の形態1における偏向器内の結像点の位置とビーム径との関係を説明するための図である。収差は、光軸からの離軸距離に依存する。発生する収差は、最大離軸距離に依存する。図9の例では、2つの偏向器52,54のちょうど中間点に中間像面を形成する場合、偏向器内で生じる光軸からの離軸距離が最大でdとなる。これに対して、例えば、1段目の偏向器52の中間点付近に中間像面を形成する場合、偏向器218内で生じる光軸からの離軸距離が最大でdより大きいD′になってしまう。よって。図9に示す2つの偏向器52,54のちょうど中間点に像面を形成する場合に、離軸距離を最小にできる。なお、各ビームの拡がりを小さくする方が、収差を小さくできる。よって、マルチ2次電子ビーム300のクロスオーバーではなく、各2次電子ビームの中間像面を2つの偏向器52,54のちょうど中間点に形成するように制御すると好適である。
検査装置100では、例えば、以下のように調整する。
(1)所定の加速電圧、リターディング電圧、静電電極217に印加する電圧、E×B分離器に印加する電圧及び励磁する電流、及び対物レンズに励磁する電流を仮設定する。
(2)基板101上方のスキャンコイル219を走査して、中間アパーチャ基板56で2次電子ビームの信号を検出できるようにE×B分離器の値を調整する。中間アパーチャ基板56で検出される信号は検出回路107に出力される。検出回路107内では、図示しないA/D変換器によって、アナログの検出データがデジタルデータに変換され、例えば比較回路108に出力される。これにより中間アパーチャ基板56を検出器として像を取得できる。
(3)基板101へのマルチ1次電子ビーム20のフォーカス位置を対物レンズの値を可変にして調整する。
(4)中間アパーチャ基板56の開口部55が認識できるように、スキャンコイル219の走査範囲を広げ、開口部55が走査範囲の中央に位置するようにE×B分離器の値を調整する。中間アパーチャ基板56を検出器として得られる像から開口部55を認識することができる。
(5)中間アパーチャ基板56の開口部55に中間像面が形成されるように静電電極217に印加する電圧を調整する。すなわち、開口部55の像がシャープに成るように静電電極217に印加する電圧を調整する。
(6)静電電極217に印加する電圧を大きく変更した場合には、マルチ1次電子ビーム20の焦点位置が変化をするので、再度、(2)~(5)の順での調整を繰り返し、マルチ1次電子ビーム20が基板101に合焦し、開口部55の像がシャープに成るように調整をする。言い換えれば、静電電極217に印加する電位を変更し、マルチ1次電子ビーム20を基板101にフォーカスし、及び偏向器218内の途中に配置される中間アパーチャ基板56に形成される開口部55の像が鮮明になるように静電電極217に印加する電位を調整する、一連の制御を繰り返す。また、本調整例は、開口部55の像がシャープに成るように行っているが、マルチ検出器222上で2次ビーム300が焦点を結ぶように静電電極217を調整しても良い。
以上のように、電子光学系を調整した上で、被検査基板の検査処理を行う。
図10は、実施の形態1における半導体基板に形成される複数のチップ領域の一例を示す図である。図10において、半導体基板(ウェハ)101の検査領域330には、複数のチップ(ウェハダイ)332が2次元のアレイ状に形成されている。各チップ332には、露光用マスク基板に形成された1チップ分のマスクパターンが図示しない露光装置(ステッパ)によって例えば1/4に縮小されて転写されている。
図11は、実施の形態1における画像取得処理を説明するための図である。図11に示すように、各チップ332の領域は、例えばy方向に向かって所定の幅で複数のストライプ領域32に分割される。画像取得機構150によるスキャン動作は、例えば、ストライプ領域32毎に実施される。例えば、-x方向にステージ105を移動させながら、相対的にx方向にストライプ領域32のスキャン動作を進めていく。各ストライプ領域32は、長手方向に向かって複数の矩形領域33に分割される。対象となる矩形領域33へのビームの移動は、主偏向器208によるマルチ1次電子ビーム20全体での一括偏向によって行われる。
図11の例では、例えば、5×5列のマルチ1次電子ビーム20の場合を示している。1回のマルチ1次電子ビーム20の照射で照射可能な照射領域34は、(基板101面上におけるマルチ1次電子ビーム20のx方向のビーム間ピッチにx方向のビーム数を乗じたx方向サイズ)×(基板101面上におけるマルチ1次電子ビーム20のy方向のビーム間ピッチにy方向のビーム数を乗じたy方向サイズ)で定義される。照射領域34が、マルチ1次電子ビーム20の視野となる。そして、マルチ1次電子ビーム20を構成する各1次電子ビーム10は、自身のビームが位置するx方向のビーム間ピッチとy方向のビーム間ピッチとで囲まれるサブ照射領域29内に照射され、当該サブ照射領域29内を走査(スキャン動作)する。各1次電子ビーム10は、互いに異なるいずれかのサブ照射領域29を担当することになる。そして、各1次電子ビーム10は、担当サブ照射領域29内の同じ位置を照射することになる。副偏向器209(第1の偏向器)は、マルチ1次電子ビーム20を一括して偏向することにより、パターンが形成された基板101面上をマルチ1次電子ビーム20で走査する。言い換えれば、サブ照射領域29内の1次電子ビーム10の移動は、副偏向器209によるマルチ1次電子ビーム20全体での一括偏向によって行われる。かかる動作を繰り返し、1つの1次電子ビーム10で1つのサブ照射領域29内を順に照射していく。
各ストライプ領域32の幅は、照射領域34のy方向サイズと同様、或いはスキャンマージン分狭くしたサイズに設定すると好適である。図11の例では、照射領域34が矩形領域33と同じサイズの場合を示している。但し、これに限るものではない。照射領域34が矩形領域33よりも小さくても良い。或いは大きくても構わない。そして、マルチ1次電子ビーム20を構成する各1次電子ビーム10は、自身のビームが位置するサブ照射領域29内に照射され、当該サブ照射領域29内を走査(スキャン動作)する。そして、1つのサブ照射領域29のスキャンが終了したら、主偏向器208によるマルチ1次電子ビーム20全体での一括偏向によって照射位置が同じストライプ領域32内の隣接する矩形領域33へと移動する。かかる動作を繰り返し、ストライプ領域32内を順に照射していく。1つのストライプ領域32のスキャンが終了したら、ステージ105の移動或いは/及び主偏向器208によるマルチ1次電子ビーム20全体での一括偏向によって照射領域34が次のストライプ領域32へと移動する。以上のように各1次電子ビーム10の照射によってサブ照射領域29毎のスキャン動作および2次電子画像の取得が行われる。これらのサブ照射領域29毎の2次電子画像を組み合わせることで、矩形領域33の2次電子画像、ストライプ領域32の2次電子画像、或いはチップ332の2次電子画像が構成される。また、実際に画像比較を行う場合には、各矩形領域33内のサブ照射領域29をさらに複数のフレーム領域30に分割して、フレーム領域30毎の測定画像となるフレーム画像31について比較することになる。図4の例では、1つの1次電子ビーム10によってスキャンされるサブ照射領域29を例えばx,y方向にそれぞれ2分割することによって形成される4つのフレーム領域30に分割する場合を示している。
ここで、ステージ105が連続移動しながらマルチ1次電子ビーム20を基板101に照射する場合、マルチ1次電子ビーム20の照射位置がステージ105の移動に追従するように主偏向器208によって一括偏向によるトラッキング動作が行われる。そのため、マルチ2次電子ビーム300の放出位置がマルチ1次電子ビーム20の軌道中心軸に対して刻々と変化する。同様に、サブ照射領域29内をスキャンする場合に、各2次電子ビームの放出位置は、サブ照射領域29内で刻々と変化する。このように放出位置が変化した各2次電子ビームをマルチ検出器222の対応する検出領域内に照射させるように、例えば偏向器226は、マルチ2次電子ビーム300を一括偏向する。偏向器226とは別に、アライメントコイル等を2次電子光学系内に配置して、かかる放出位置の変化を補正させても好適である。
以上のように、画像取得機構150は、ストライプ領域32毎に、スキャン動作をすすめていく。上述したように、マルチ1次電子ビーム20を照射して、マルチ1次電子ビーム20の照射に起因して基板101から放出されるマルチ2次電子ビーム300は、偏向器218内で中間像面を形成すると共に、偏向器218で偏向され、それからマルチ検出器222で検出される。検出されるマルチ2次電子ビーム300には、反射電子が含まれていても構わない。或いは、反射電子は、2次電子光学系を移動中に発散し、マルチ検出器222まで到達しない場合であっても構わない。そして。検出されたマルチ2次電子ビーム300の信号を用いて2次電子画像が取得される。具体的には、マルチ検出器222によって検出された各サブ照射領域29内の画素毎の2次電子の検出データ(測定画像データ:2次電子画像データ:被検査画像データ)は、測定順に検出回路106に出力される。検出回路106内では、図示しないA/D変換器によって、アナログの検出データがデジタルデータに変換され、チップパターンメモリ123に格納される。そして、得られた測定画像データは、位置回路107からの各位置を示す情報と共に、比較回路108に転送される。
一方、参照画像作成回路112は、基板101に形成された複数の図形パターンの元になる設計データに基づいて、フレーム領域30毎に、フレーム画像31に対応する参照画像を作成する。具体的には、以下のように動作する。まず、記憶装置109から制御計算機110を通して設計パターンデータを読み出し、この読み出された設計パターンデータに定義された各図形パターンを2値ないしは多値のイメージデータに変換する。
上述したように、設計パターンデータに定義される図形は、例えば長方形や三角形を基本図形としたもので、例えば、図形の基準位置における座標(x、y)、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報で各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納されている。
かかる図形データとなる設計パターンデータが参照画像作成回路112に入力されると図形ごとのデータにまで展開し、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして2値ないしは多値の設計パターン画像データに展開し、出力する。言い換えれば、設計データを読み込み、検査領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできたマス目毎に設計パターンにおける図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データを出力する。例えば、1つのマス目を1画素として設定すると好適である。そして、1画素に1/2(=1/256)の分解能を持たせるとすると、画素内に配置されている図形の領域分だけ1/256の小領域を割り付けて画素内の占有率を演算する。そして、8ビットの占有率データとなる。かかるマス目(検査画素)は、測定データの画素に合わせればよい。
次に、参照画像作成回路112は、図形のイメージデータである設計パターンの設計画像データに、所定のフィルタ関数を使ってフィルタ処理を施す。これにより、画像強度(濃淡値)がデジタル値の設計側のイメージデータである設計画像データをマルチ1次電子ビーム20の照射によって得られる像生成特性に合わせることができる。作成された参照画像の画素毎の画像データは比較回路108に出力される。
比較回路108内では、フレーム領域30毎に、被検査画像となるフレーム画像31(第1の画像)と、当該フレーム画像に対応する参照画像(第2の画像)とを、サブ画素単位で、位置合わせする。例えば、最小2乗法で位置合わせを行えばよい。
そして、比較回路108は、フレーム画像31(第1の画像)と、参照画像(第2の画像)とを比較する。比較回路108は、所定の判定条件に従って画素36毎に両者を比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。例えば、画素36毎の階調値差が判定閾値Thよりも大きければ欠陥と判定する。そして、比較結果が出力される。比較結果は、記憶装置109、モニタ117、若しくはメモリ118に出力される、或いはプリンタ119より出力されればよい。
なお、上述したダイ-データベース検査の他、同一基板上の異なる場所の同一パターンを撮像した測定画像データ同士を比較するダイ-ダイ検査を行っても好適である。或いは、自己の測定画像だけを用いて検査しても構わない。
以上のように、実施の形態1によれば、基板面に照射する1次電子ビームのビーム径を小さく絞ると共に、検出面でマルチ2次電子ビームの各2次電子ビームを分離できる。
以上の説明において、一連の「~回路」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「~回路」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。プロセッサ等を実行させるプログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録されればよい。例えば、位置回路107、比較回路108、及び参照画像作成回路112等は、上述した少なくとも1つの処理回路で構成されても良い。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのマルチ電子ビーム画像取得装置及びマルチ電子ビーム画像取得方法は、本発明の範囲に包含される。
10,21 1次電子ビーム
20 マルチ1次電子ビーム
22 穴
29 サブ照射領域
30 フレーム領域
31 フレーム画像
32 ストライプ領域
33 矩形領域
34 照射領域
52,54 偏向器
55 開口部
56 中間アパーチャ基板
100 検査装置
101 基板
102 電子ビームカラム
103 検査室
106 検出回路
107 位置回路
108 比較回路
109 記憶装置
110 制御計算機
112 参照画像作成回路
114 ステージ制御回路
117 モニタ
118 メモリ
119 プリンタ
120 バス
122 レーザ測長システム
123 チップパターンメモリ
124 レンズ制御回路
126 ブランキング制御回路
128 偏向制御回路
130 リターディング制御回路
132 電極制御回路
142 ステージ駆動機構
150 画像取得機構
151 1次電子光学系
152 2次電子光学系
160 制御系回路
200 電子ビーム
201 電子銃
202,205,207 磁気レンズ
203 成形アパーチャアレイ基板
208 主偏向器
209 副偏向器
212 一括偏向器
213 制限アパーチャ基板
214 ビームセパレーター
216 ミラー
217 静電電極
218 偏向器
219 スキャンコイル
222 マルチ検出器
224 投影レンズ
226 偏向器
300 マルチ2次電子ビーム
301 2次電子ビーム
330 検査領域
332 チップ
600,601,602 中間像面

Claims (7)

  1. 基板を載置するステージと、
    マルチ1次電子ビームで前記基板を照射する対物レンズと、
    電界を形成する2極以上の電極と磁界を形成する2極以上の磁極とを有し、前記電界と前記磁界とを用いて、前記マルチ1次電子ビームで前記基板が照射されたことに起因して放出されるマルチ2次電子ビームを前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離する分離器と、
    分離された前記マルチ2次電子ビームを偏向する偏向器と、
    偏向された前記マルチ2次電子ビームを検出する検出器と、
    前記対物レンズの主面と前記基板との間に配置される静電電極と、
    前記マルチ1次電子ビームが前記基板上に合焦するように前記対物レンズが制御された状態で、前記対物レンズの主面と前記基板との間で1回以上の前記マルチ2次電子ビームの結像点が形成されると共に前記偏向器内の途中に前記マルチ2次電子ビームの結像点が形成されるように前記静電電極を制御する制御回路を備えたことを特徴とするマルチビーム画像取得装置。
  2. 前記偏向器は、
    前記マルチ2次電子ビームを偏向する第1の偏向器と、
    前記第1の偏向器を通過した前記マルチ2次電子ビームをさらに偏向する、前記第1の偏向器の配置方向から傾けた方向に配置される第2の偏向器と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のマルチビーム画像取得装置。
  3. 前記第1と第2の偏向器の間に配置され、開口部が形成されたアパーチャ基板をさらに備え、
    前記制御回路は、前記偏向器内の途中として、前記アパーチャ基板の位置に前記マルチ2次電子ビームの結像点が形成されるように前記静電電極を制御することを特徴とする請求項2記載のマルチビーム画像取得装置。
  4. 前記制御回路は、前記静電電極に負の電位を印加することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のマルチビーム画像取得装置。
  5. 前記制御回路は、前記静電電極に印加する電位を変更し、変更された状態で前記マルチ1次電子ビームが前記基板上に合焦するように前記対物レンズが制御された状態で、前記アパーチャ基板に形成される前記開口部の像が鮮明になるように前記静電電極に印加する電位を調整することを特徴とする請求項3記載のマルチビーム画像取得装置。
  6. 対物レンズを用いて、マルチ1次電子ビームでステージ上に載置される基板を照射する工程と、
    電界を形成する2極以上の電極と磁界を形成する2極以上の磁極とを有する分離器を用いて、前記電界と前記磁界とを用いて、前記マルチ1次電子ビームで前記基板が照射されたことに起因して放出されるマルチ2次電子ビームを前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離する工程と、
    偏向器を用いて分離された前記マルチ2次電子ビームを偏向する工程と、
    偏向された前記マルチ2次電子ビームを検出器で検出し、検出された前記マルチ2次電子ビームの信号を用いて2次電子画像を取得し、出力する工程と、
    前記マルチ1次電子ビームが前記基板上に合焦するように前記対物レンズが制御された状態で、前記対物レンズの主面と前記基板との間に配置される静電電極を用いて、前記対物レンズの主面と前記基板との間で1回以上の前記マルチ2次電子ビームの結像点が形成されると共に前記偏向器内の途中に前記マルチ2次電子ビームの結像点が形成されるように前記マルチ2次電子ビームの軌道を制御する工程と、
    を備えたことを特徴とするマルチビーム画像取得方法。
  7. 前記静電電極に印加する電位を変更し、1次電子ビームを前記基板にフォーカスし、及び前記偏向器内の途中に配置されるアパーチャ基板に形成される開口部の像が鮮明になるように前記静電電極に印加する電位を調整する、一連の制御を繰り返すことを特徴とする請求項6記載のマルチビーム画像取得方法。
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