JP2022094972A - 差動平衡信号伝送基板、車載装置 - Google Patents

差動平衡信号伝送基板、車載装置 Download PDF

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学 大島
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Abstract

Figure 2022094972000001
【課題】クロストークの影響を抑制ながら小型化する技術を提供する。
【解決手段】第1差動伝送線対520は、第1ドライバ510aから第1レシーバ540aに向かって第1差動平衡信号を伝送可能であり、第2差動伝送線対530は、第2ドライバ510bから第2レシーバ540bに向かって第2差動平衡信号を伝送可能である。
第1正側伝送線522、第1負側伝送線524、第2正側伝送線532、第2負側伝送線534が順に並べられる。正側コンデンサ550は、第1正側伝送線522と第2正側伝送線532との間に接続される、負側コンデンサ552は、第1負側伝送線524と第2負側伝送線534との間に接続される。第1ドライバ510a、第1レシーバ540a、第2ドライバ510b、第2レシーバ540bのそれぞれは、差動増幅器を含む。
【選択図】図2

Description

本開示は、差動平衡信号を伝送する差動平衡信号伝送基板、車載装置に関する。
差動平衡信号伝送は、1つの信号から、非反転信号と反転信号との2相の信号を発生し、2本の信号線を用いて伝送する方式である。差動平衡信号伝送基板は、一般的に、少なくとも一層の配線層を備え、一つの配線層内に少なくとも一対のデータ伝送回路(差動平衡信号線対)を有する。高速信号を伝送する信号配線同士を近接して配置すると、信号配線間に発生する寄生成分、特に配線間容量(浮遊容量)や相互インダクタンスにより、クロストーク等のノイズが生じる。クロストークなどのノイズの影響を抑制するために、差動平衡信号伝送基板において、2つの差動平衡信号線対の間に接地用配線および電源用配線の少なくとも一方が設けられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-7458号公報
2つの差動平衡信号線対の間に接地用配線および電源用配線の少なくとも一方が設けられる場合、基板上において2つの差動平衡信号線対で囲まれた領域の面積が大きくなり、差動平衡信号伝送基板の小型化が困難になる。
本開示はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、クロストークの影響を抑制ながら小型化する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の差動平衡信号伝送基板は、第1ドライバから第1レシーバに向かって第1差動平衡信号を伝送可能であり、かつ第1正側伝送線と第1負側伝送線とを含む第1差動伝送線対と、第2ドライバから第2レシーバに向かって第2差動平衡信号を伝送可能であり、かつ第2正側伝送線と第2負側伝送線とを含む第2差動伝送線対と、第1正側伝送線、第1負側伝送線、第2正側伝送線、第2負側伝送線が順に並べられ、第1正側伝送線と第2正側伝送線との間に接続される正側コンデンサと、第1負側伝送線と第2負側伝送線との間に接続される負側コンデンサとを備える。第1ドライバ、第1レシーバ、第2ドライバ、第2レシーバのそれぞれは、差動増幅器を含む。
本開示によれば、クロストークの影響を抑制ながら小型化できる。
実施例に係る車載システムを示す図である。 図1の差動平衡信号伝送基板の構成を示す図である。 図3(a)-(c)は、差動伝送線対の配置を示す図である。
本実施例を具体的に説明する前に、基礎となった知見を説明する。本実施例は、自動車等の車両に搭載される車載装置内において、差動平衡信号を伝送するための差動平衡信号伝送基板に関する。近年、ディスプレイ(表示装置)の大画面化、高解像度化など、車載インフォテインメントデバイスの高機能化にともなって、信号の高速化、基板の高密度化が進んでいる。また、製造コスト、効率化の観点から商品の小型化が要求される。一方、ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems)技術の発展により、デバイスと複数の撮像装置が連携するケースが増加し、基板上に複数の映像信号を伝送させる必要が生じる。
映像信号の通信速度が高くなると、映像信号は、外乱の影響を受けやすくなり、通信品質の担保が困難になる。そのため、一般的に、外乱に耐性のある差動平衡信号を使用して、耐ノイズ性が向上される。MIPI(Mobile Industry Processor Interface)、LVDS(Low voltage differential signaling)などの通信規格では、複数の差動伝送線対を使用するが、基板上を並走する伝送線には、クロストークが発生しやすく、クロストークにより通信品質に悪影響が及ばされる。
クロストークとは、プリント基板上に複雑に配線された複数の伝送線のうち、特に並行する2つの伝送線において発生するノイズである。これらの2つの伝送線は相互に電磁結合しやすいので、一方の伝送線に電圧が加わると、隣接する伝送線に電圧が誘起されることによってクロストークが発生する。クロストークが発生しやすい条件は、1つの伝送線に並行して別の信号線が必要以上に長く配線される場合である。クロストークは誤作動の原因となる。クロストークによる誤動作は、高密度配線によって伝送線の間隔が小さくなると、特に著しくなる。
クロストークの影響を避けるために、例えば、差動伝送線対(チャネル)の間の距離が、差動伝送線対における差動伝送線間の距離の3~4倍以上にされる。あるいは、差動伝送線対(チャネル)の間に接地用配線あるいは電源用配線が設けられる。しかしながら、このような対策では、チャネル間に伝送線以外の配線を配置させるので、これらの基板面積の占有率が高くなり、基板の小型化が困難になる。
図1は、車載システム1000を示す。車載システム1000は、撮像装置100と総称される第1撮像装置100a、第2撮像装置100b、車載装置200、表示装置300と総称される第1表示装置300a、第2表示装置300bを含む。車載装置200は、差動平衡信号伝送基板500を含み、差動平衡信号伝送基板500上には、直並列変換回路210と総称される第1直並列変換回路210a、第2直並列変換回路210b、伝送線220と総称される第1伝送線220aから第8伝送線220h、制御回路230、並直列変換回路240と総称される第1並直列変換回路240a、第2並直列変換回路240bが配置される。車載システム1000に含まれる撮像装置100の数と表示装置300の数は「2」に限定されず、「3」以上であってもよい。
撮像装置100は、撮像を実行することによって、撮像した映像が含まれた信号(以下、「映像信号」という)を生成する。撮像装置100における撮像の実行と映像信号の生成には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。第1撮像装置100aには第1同軸ケーブル150aが接続され、第1同軸ケーブル150aは第1直並列変換回路210aに接続される。第1同軸ケーブル150aは、ツイストペアケーブルであってもよい。第1撮像装置100aは、第1同軸ケーブル150aを介して、生成した映像信号(以下、「第1映像信号」という)を第1直並列変換回路210aに送信する。第1映像信号はシリアル信号である。
第2撮像装置100bには第2同軸ケーブル150bが接続され、第2同軸ケーブル150bは第2直並列変換回路210bに接続される。第2同軸ケーブル150bは、第1同軸ケーブル150aと同様に、ツイストペアケーブルであってもよい。第1同軸ケーブル150aと第2同軸ケーブル150bは同軸ケーブル150と総称される。第2撮像装置100bは、第2同軸ケーブル150bを介して、生成した映像信号(以下、「第2映像信号」という)を第2直並列変換回路210bに送信する。第2映像信号もシリアル信号である。
第1直並列変換回路210aは、第1同軸ケーブル150aに接続される。第1直並列変換回路210aは、第1同軸ケーブル150aを介して第1撮像装置100aからの第1映像信号を受信する。第1直並列変換回路210aは、第1映像信号に対して直並列変換を実行することによって、第1映像信号をシリアル信号からパラレル信号に変換する。第1直並列変換回路210aには、第1伝送線220aと第2伝送線220bとが接続されており、第1伝送線220aと第2伝送線220bは制御回路230に接続される。第1直並列変換回路210aは、第1伝送線220aと第2伝送線220bとを介して、パラレル信号に変換された第1映像信号(以下、これもまた「第1映像信号」という)を制御回路230に送信する。第1映像信号は差動平衡信号である。
第2直並列変換回路210bは、第2同軸ケーブル150bに接続される。第2直並列変換回路210bは、第2同軸ケーブル150bを介して第2撮像装置100bからの第2映像信号を受信する。第2直並列変換回路210bは、第2映像信号に対して直並列変換を実行することによって、第2映像信号をシリアル信号からパラレル信号に変換する。第2直並列変換回路210bには、第3伝送線220cと第4伝送線220dとが接続されており、第3伝送線220cと第4伝送線220dは制御回路230に接続される。第2直並列変換回路210bは、第3伝送線220cと第4伝送線220dとを介して、パラレル信号に変換された第2映像信号(以下、これもまた「第2映像信号」という)を制御回路230に送信する。第2映像信号は差動平衡信号である。
制御回路230は、第1伝送線220aと第2伝送線220bに接続される。制御回路230は、第1伝送線220aと第2伝送線220bとを介して第1直並列変換回路210aから第1映像信号を受信する。制御回路230は、第1映像信号に対して所定の処理を実行して、第1表示装置300aの画面に表示すべき画像が含まれた信号(以下、「第1表示信号」という)を生成する。第1映像信号に対する所定の処理には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。制御回路230には、第5伝送線220eと第6伝送線220fとが接続されており、第5伝送線220eと第6伝送線220fは第1並直列変換回路240aに接続される。制御回路230は、第5伝送線220eと第6伝送線220fとを介して、第1表示信号を第1並直列変換回路240aに送信する。第1表示信号は、パラレル信号、特に差動平衡信号である。
制御回路230は、第3伝送線220cと第4伝送線220dに接続される。制御回路230は、第3伝送線220cと第4伝送線220dとを介して第2直並列変換回路210bから第2映像信号を受信する。制御回路230は、第2映像信号に対して所定の処理を実行して、第2表示装置300bの画面に表示すべき画像が含まれた信号(以下、「第2表示信号」という)を生成する。第2映像信号に対する所定の処理には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略するが、第1映像信号に対する所定の処理と第2映像信号に対する所定の処理は同一であってもよく、異なっていてもよい。制御回路230には、第7伝送線220gと第8伝送線220hとが接続されており、第7伝送線220gと第8伝送線220hは第2並直列変換回路240bに接続される。制御回路230は、第7伝送線220gと第8伝送線220hとを介して、第2表示信号を第2並直列変換回路240bに送信する。第2表示信号も、パラレル信号、特に差動平衡信号である。
第1並直列変換回路240aは、第5伝送線220eと第6伝送線220fに接続される。第1並直列変換回路240aは、第5伝送線220eと第6伝送線220fとを介して制御回路230から第1表示信号を受信する。第1並直列変換回路240aは、第1表示信号に対して並直列変換を実行することによって、第1表示信号をパラレル信号からシリアル信号に変換する。第1並直列変換回路240aには、第1同軸ケーブル350aが接続されており、第1同軸ケーブル350aは第1表示装置300aに接続される。第1並直列変換回路240aは、第1同軸ケーブル350aを介して、シリアル信号に変換された第1表示信号(以下、これもまた「第1表示信号」という)を第1表示装置300aに送信する。
第2並直列変換回路240bは、第7伝送線220gと第8伝送線220hに接続される。第2並直列変換回路240bは、第7伝送線220gと第8伝送線220hとを介して制御回路230から第2表示信号を受信する。第2並直列変換回路240bは、第2表示信号に対して並直列変換を実行することによって、第2表示信号をパラレル信号からシリアル信号に変換する。第2並直列変換回路240bには、第2同軸ケーブル350bが接続されており、第2同軸ケーブル350bは第2表示装置300bに接続される。第2並直列変換回路240bは、第2同軸ケーブル350bを介して、シリアル信号に変換された第2表示信号(以下、これもまた「第2表示信号」という)を第2表示装置300bに送信する。第1同軸ケーブル350a、第2同軸ケーブル350bは同軸ケーブル350と総称される。
第1表示装置300aには、第1同軸ケーブル350aが接続される。第1表示装置300aは、第1同軸ケーブル350aを介して第1並直列変換回路240aから第1表示信号を受信する。第1表示装置300aは、受信した第1表示信号をもとに画像を再生し、画像を画面に表示する。第2表示装置300bには、第2同軸ケーブル350bが接続される。第2表示装置300bは、第2同軸ケーブル350bを介して第2並直列変換回路240bから第2表示信号を受信する。第2表示装置300bは、受信した第2表示信号をもとに画像を再生し、画像を画面に表示する。
図2は、差動平衡信号伝送基板500の構成を示す。差動平衡信号伝送基板500は、ドライバ510と総称される第1ドライバ510a、第2ドライバ510b、第1差動伝送線対520、第2差動伝送線対530、レシーバ540と総称される第1レシーバ540a、第2レシーバ540b、正側コンデンサ550、負側コンデンサ552を含む。第1差動伝送線対520は、第1正側伝送線522、第1負側伝送線524を含み、第2差動伝送線対530は、第2正側伝送線532、第2負側伝送線534を含む。
第1ドライバ510aが第1直並列変換回路210aに含まれ、第2ドライバ510bが第2直並列変換回路210bに含まれる場合、第1レシーバ540a、第2レシーバ540bは制御回路230に含まれる。また、第1正側伝送線522、第1負側伝送線524、第2正側伝送線532、第2負側伝送線534は、第1伝送線220a、第2伝送線220b、第3伝送線220c、第4伝送線220dにそれぞれ対応する。
第1ドライバ510a、第2ドライバ510bが制御回路230に含まれる場合、第1レシーバ540aは第1並直列変換回路240aに含まれ、第2レシーバ540bは第2並直列変換回路240bに含まれる。また、第1正側伝送線522、第1負側伝送線524、第2正側伝送線532、第2負側伝送線534は、第5伝送線220e、第6伝送線220f、第7伝送線220g、第8伝送線220hにそれぞれ対応する。
第1ドライバ510aは、差動平衡信号の送信側であり、第1レシーバ540aは、差動平衡信号の受信側である。差動平衡信号とは、送信対象の信号そのままの信号(非反転信号)と、送信対象の信号の位相を反転させた信号(反転信号)とにより構成される。第1ドライバ510aは差動増幅器を含み、送信対象となる信号から非反転信号と反転信号とを生成する。
第1差動伝送線対520は、第1ドライバ510aと第1レシーバ540aとに接続され、第1ドライバ510aから第1レシーバ540aに向かって差動平衡信号(以下、「第1差動平衡信号」という)を伝送可能である。特に、第1ドライバ510aは、第1差動平衡信号の非反転信号を第1正側伝送線522経由で第1レシーバ540aに送信し、第1差動平衡信号の反転信号を第1負側伝送線524経由で第1レシーバ540aに送信する。第1レシーバ540aは、第1正側伝送線522、第1負側伝送線524を介して第1ドライバ510aからの第1差動平衡信号を受信する。第1レシーバ540aは、差動増幅器を含み、非反転信号と反転信号を含む第1差動平衡信号から、送信対象となる信号を生成する。
第2ドライバ510bは、差動平衡信号の送信側であり、第2レシーバ540bは、差動平衡信号の受信側である。第2ドライバ510bと第2レシーバ540bによって伝送される差動平衡信号は、第1差動平衡信号とは異なった信号であり、第2差動平衡信号と呼ばれる。第2ドライバ510bは差動増幅器を含み、送信対象となる信号から非反転信号と反転信号とを生成する。
第2差動伝送線対530は、第2ドライバ510bと第2レシーバ540bとに接続され、第2ドライバ510bから第2レシーバ540bに向かって第2差動平衡信号を伝送可能である。特に、第2ドライバ510bは、第2差動平衡信号の非反転信号を第2正側伝送線532経由で第2レシーバ540bに送信し、第2差動平衡信号の反転信号を第2負側伝送線534経由で第2レシーバ540bに送信する。第2レシーバ540bは、第2正側伝送線532、第2負側伝送線534を介して第2ドライバ510bからの第2差動平衡信号を受信する。第2レシーバ540bは、差動増幅器を含み、非反転信号と反転信号を含む第2差動平衡信号から、送信対象となる信号を生成する。
第1正側伝送線522に送信される第1差動平衡信号の非反転信号をD1pと示す場合、第1負側伝送線524に送信される第1差動平衡信号の反転信号はD1nと示される。ここで、D1pとD1nは、位相が反転した関係を有する。第2正側伝送線532に送信される第2差動平衡信号の非反転信号をD2pと示す場合、第2負側伝送線534に送信される第2差動平衡信号の反転信号はD2nと示される。ここでも、D2pとD2nは、位相が反転した関係を有する。図示のごとく、第1正側伝送線522、第1負側伝送線524、第2正側伝送線532、第2負側伝送線534が順に並べられる。つまり、第1負側伝送線524と第2正側伝送線532が隣接して並べられる。そのため、第1負側伝送線524と第2正側伝送線532との間でクロストークが発生する。クロストークの影響により、第1負側伝送線524に伝送される信号はD1n+αD2pに変化し、第2正側伝送線532に伝送される信号はD2p+αD1nに変化する。ここで、αは、第1負側伝送線524と第2正側伝送線532との間の静電容量を示し、これは、チャネル間の静電容量(結合容量)に相当する。そのため、αは、第1負側伝送線524と第2正側伝送線532との間の距離に反比例して小さくなる。
このようなクロストークの影響を低減するために、本実施例に係る差動平衡信号伝送基板500では、正側コンデンサ550と負側コンデンサ552が含まれる。正側コンデンサ550は、第1正側伝送線522と第2正側伝送線532との間に接続されるコンデンサであり、負側コンデンサ552は、第1負側伝送線524と第2負側伝送線534との間に接続されるコンデンサである。正側コンデンサ550と負側コンデンサ552の静電容量をβと示すと、第1正側伝送線522に伝送される信号はD1p+βD2pと示され、第1負側伝送線524に伝送される信号はD1n+αD2p+βD2nと示される。また、第2正側伝送線532に伝送される信号はD2p+αD1n+βD1pと示され、第2負側伝送線534に伝送される信号はD2n+βD1nと示される。
本実施例において、正側コンデンサ550と負側コンデンサ552の静電容量βは、第1負側伝送線524と第2正側伝送線532との間の静電容量αの1/2にされる。その結果、第1正側伝送線522に伝送される信号はD1p+(α/2)D2pと示され、第1負側伝送線524に伝送される信号はD1n+(α/2)D2pと示され、第2正側伝送線532に伝送される信号はD2p+(α/2)D1nと示され、第2負側伝送線534に伝送される信号はD2n+(α/2)D1nと示される。このように、第1正側伝送線522に伝送される信号と第1負側伝送線524に伝送される信号の第2項が(α/2)D2pで共通になり、第2正側伝送線532に伝送される信号と第2負側伝送線534に伝送される信号の第2項が(α/2)D1nで共通になる。つまり、クロストークがコモンモードノイズに変換される。
コモンモードとは、信号の帰路において、一部が大地や筐体などを通ってから戻ってくることによって、入力時の波形と同位相となる信号伝送である。コモンモードノイズは逆位相で帰ってくるといえる。このようなコモンモードは、グランド(基準電位)と大地・筐体間に浮遊容量差があり、インピーダンスの違いが存在するために生じる。つまり、インピーダンスを含むアンバランスがコモンモードの発生源である。また、コモンモードノイズは、差動増幅器により減衰可能である。つまり、レシーバ540に含まれる減衰増幅器によりコモンモードノイズが抑制される。
図3(a)-(c)は、差動伝送線対の配置を示す。図3(a)-(b)は、本実施例の比較対象となる配置を示し、図3(c)は本実施例での配置を示す。図3(a)は、クロストークの影響を低減するために、チャネル間の距離を大きくする配置を示す。第1差動伝送線対620は第1正側伝送線622と第1負側伝送線624を含み、第2差動伝送線対630は第2正側伝送線632と第2負側伝送線634を含む。ここで、第1正側伝送線622、第1負側伝送線624、第2正側伝送線632、第2負側伝送線634が順次並べられる。第1正側伝送線622と第1負側伝送線624との距離が伝送線間距離660と示され、第2正側伝送線632と第2負側伝送線634との距離も伝送線間距離660と示される。また、第1正側伝送線622、第1負側伝送線624、第2正側伝送線632、第2負側伝送線634のそれぞれの幅は伝送線幅662と示される。
このような配置において第1負側伝送線624と第2正側伝送線632との間にクロストークが発生する。クロストークの影響を抑制するために、第1負側伝送線624と第2正側伝送線632との間隔が、伝送線間距離660よりも長いチャネル間隔664まで広げられる。例えば、チャネル間隔664は伝送線間距離660の3~4倍にされる。第1差動伝送線対620と第2差動伝送線対630とで占められる領域は、第1負側伝送線624と第2正側伝送線632との間の領域も含み、配置領域690と示される。
図3(b)は、クロストークの影響を低減するために、チャネル間に接地用配線670を設ける配置を示す。第1差動伝送線対620、第1正側伝送線622、第1負側伝送線624、第2差動伝送線対630、第2正側伝送線632、第2負側伝送線634は、図3(a)と同様である。ここでは、第1負側伝送線624と第2正側伝送線632との間に接地用配線670が設けられる。第1負側伝送線624と第2正側伝送線632との間に電源用配線が設けられてもよい。伝送線間距離680、伝送線幅682、チャネル間隔684は、伝送線間距離660、伝送線幅662、チャネル間隔664と同様である。第1負側伝送線624と接地用配線670との間隔は、対接地間隔686と示される。対接地間隔686は、チャネル間隔664よりも短くされるが、接地用配線670が存在するので、第1差動伝送線対620と第2差動伝送線対630とで占められる領域は、接地用配線670も含み、配置領域690と示される。
図3(c)は、図2と同様の構成を示す。第1差動伝送線対520、第1正側伝送線522、第1負側伝送線524、第2差動伝送線対530、第2正側伝送線532、第2負側伝送線534は、第1差動伝送線対620、第1正側伝送線622、第1負側伝送線624、第2差動伝送線対630、第2正側伝送線632、第2負側伝送線634と同様である。伝送線間距離560、伝送線幅562は、伝送線間距離660、伝送線幅662と同様である。また、正側コンデンサ550、負側コンデンサ552が含まれるので、第1負側伝送線524と第2正側伝送線532との間のチャネル間隔564は、チャネル間隔664よりも短くされる。第1差動伝送線対620と第2差動伝送線対630とで占められる領域は、第1負側伝送線624と第2正側伝送線632との間の領域も含むので、配置領域590と示される。配置領域590と削除領域592との組合せが配置領域690に相当するので、削除領域592の大きさだけ小型化が可能である。
本実施例によれば、第1正側伝送線と第2正側伝送線との間に正側コンデンサを接続し、第1負側伝送線と第2負側伝送線との間に負側コンデンサを接続するとともに、第1レシーバ、第2レシーバが差動増幅器を含むので、クロストークの影響を抑制できる。また、クロストークの影響が抑制されるので、第1負側伝送線と第2正側伝送線との間隔を短くできる。また、第1負側伝送線と第2正側伝送線との間隔が短くなるので、小型化を実現できる。また、正側コンデンサの静電容量と、負側コンデンサの静電容量を、第1負側伝送線と第2正側伝送線との間の静電容量の1/2にするので、クロストークをコモンモードノイズに変換できる。また、クロストークがコモンモードノイズに変換されるので、差動増幅器によりコモンモードノイズの影響を抑制できる。また、クロストークが抑制されるので、隣接した差動伝送線対間の間隔を小さくすることが許容され、基板面積の占有率を低減できる。また、差動伝送線対間に接地用配線、電源用配線が配置されないので、伝送線の天地絡のリスクを低減できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の差動平衡信号伝送基板は、第1ドライバから第1レシーバに向かって第1差動平衡信号を伝送可能であり、かつ第1正側伝送線と第1負側伝送線とを含む第1差動伝送線対と、第2ドライバから第2レシーバに向かって第2差動平衡信号を伝送可能であり、かつ第2正側伝送線と第2負側伝送線とを含む第2差動伝送線対と、第1正側伝送線、第1負側伝送線、第2正側伝送線、第2負側伝送線が順に並べられ、第1正側伝送線と第2正側伝送線との間に接続される正側コンデンサと、第1負側伝送線と第2負側伝送線との間に接続される負側コンデンサとを備える。第1ドライバ、第1レシーバ、第2ドライバ、第2レシーバのそれぞれは、差動増幅器を含む。
この態様によると、第1正側伝送線と第2正側伝送線との間に正側コンデンサを接続し、第1負側伝送線と第2負側伝送線との間に負側コンデンサを接続するとともに、第1レシーバ、第2レシーバが差動増幅器を含むので、クロストークの影響を抑制ながら小型化できる。
正側コンデンサの静電容量と、負側コンデンサの静電容量は、第1負側伝送線と第2正側伝送線との間の静電容量の1/2にされてもよい。この場合、正側コンデンサの静電容量と、負側コンデンサの静電容量を、第1負側伝送線と第2正側伝送線との間の静電容量の1/2にするので、クロストークをコモンモードノイズに変換できる。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
100 撮像装置、 150 同軸ケーブル、 200 車載装置、 210 直並列変換回路、 220 伝送線、 230 制御回路、 240 並直列変換回路、 300 表示装置、 350 同軸ケーブル、 500 差動平衡信号伝送基板、 510 ドライバ、 520 第1差動伝送線対、 522 第1正側伝送線、 524 第1負側伝送線、 530 第2差動伝送線対、 532 第2正側伝送線、 534 第2負側伝送線、 540 レシーバ、 550 正側コンデンサ、 552 負側コンデンサ、 560 伝送線間距離、 562 伝送線幅、 564 チャネル間隔、 590 配置領域、 592 削除領域、 1000 車載システム。

Claims (3)

  1. 第1ドライバから第1レシーバに向かって第1差動平衡信号を伝送可能であり、かつ第1正側伝送線と第1負側伝送線とを含む第1差動伝送線対と、
    第2ドライバから第2レシーバに向かって第2差動平衡信号を伝送可能であり、かつ第2正側伝送線と第2負側伝送線とを含む第2差動伝送線対と、
    前記第1正側伝送線、前記第1負側伝送線、前記第2正側伝送線、前記第2負側伝送線が順に並べられ、前記第1正側伝送線と前記第2正側伝送線との間に接続される正側コンデンサと、
    前記第1負側伝送線と前記第2負側伝送線との間に接続される負側コンデンサとを備え、
    前記第1ドライバ、前記第1レシーバ、前記第2ドライバ、前記第2レシーバのそれぞれは、差動増幅器を含む差動平衡信号伝送基板。
  2. 前記正側コンデンサの静電容量と、前記負側コンデンサの静電容量は、前記第1負側伝送線と前記第2正側伝送線との間の静電容量の1/2にされる請求項1に記載の差動平衡信号伝送基板。
  3. 請求項1または2に記載の差動平衡信号伝送基板を搭載する車載装置。
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