JP2022094848A - ロータの磁石油冷構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータコア内に配設された磁石の冷却効率を向上させることができるロータの磁石油冷構造を得る。【解決手段】ロータの磁石油冷構造10は、回転軸の外周に固定されたロータコアと、ロータコアに対して固定される複数の磁石20と、各磁石20をロータコアに固定する複数の固定材40と、複数の固定材40を回転軸の軸方向Dに沿って配置することにより各固定材40の間に形成された複数の油路34と、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、ロータの磁石油冷構造に関する。
回転軸と一体に回転可能にされたロータと、ロータの外周部に対向して設けられたステータとを備え、ロータ内に磁石が配設された構造を有するモータにおいて、磁石の冷却効率の向上が望まれている。特許文献1には、ロータの内周側に設けられたオイル貯留部と磁石近傍の油路とをロータの軸方向中央付近において連通させ、オイル貯留部から流入するオイルを、磁石の回転軸側表面に沿って軸方向に流し、ロータの軸方向の両端から排出させる油路の構造が開示されている。
特開2016-158365号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、図4に示されるように、磁石120の回転軸側表面に設けられた油路142は、軸方向に沿った断面が一様な構造となっている。そのため、オイル貯留部(図示せず)から油路140を通って軸方向中央に供給される冷却油は、ロータが回転される際に磁石120の回転軸側表面(図中、点線Aで囲まれる領域を有する表面)に加わる遠心力R(図4の白抜き矢印R方向の力)によって、図中の矢印Fで示されるように、すぐに磁石120の外周側に流れてしまう。これにより、磁石120の回転軸側表面における冷却油の濡れ領域が小さくなってしまい、磁石120を効率よく冷却できない可能性がある。
そこで、本発明は、ロータコア内に配設された磁石の冷却効率を向上させることができるロータの磁石油冷構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のロータの磁石油冷構造は、回転軸の外周に固定されたロータコアと、該ロータコアに対して固定される複数の磁石と、各磁石を前記ロータコアに固定する複数の固定材と、該複数の固定材を前記回転軸の軸方向に沿って配置することにより各固定材の間に形成された複数の油路と、を含む。
請求項1に記載の発明によれば、ロータの磁石油冷構造は、ロータコアに磁石を固定する複数の固定材を回転軸の軸方向に沿って配置することにより各固定材の間に形成された複数の油路を備えている。そのため、ロータが回転される際に磁石の表面に遠心力が加わったとしても、磁石の表面に向けて供給される冷却油は油路に誘導されて各固定材間を流れる。これにより、従来技術と比較して磁石表面の冷却油の濡れ領域が拡大されるので、磁石を効率よく冷却することができる。
以上のように、本発明によれば、ロータコア内に配設された磁石の冷却効率を向上させることができる。
本実施形態に係るモータの構造を示す断面図である。 図1の主要部拡大断面図である。 本実施形態に係る冷却油の流れ方を模式的に示す模式図である。 従来の冷却油の流れ方を模式的に示す模式図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図1~図3の図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態に係るモータ12の構造を示す断面図、図2は図1の主要部拡大断面図、図3は本実施形態に係る冷却油の流れ方を模式的に示す模式図である。本実施形態に係るロータ14の磁石油冷構造10は、ハイブリッド車や車電気自動車等の車両(図示省略)に搭載されるモータ12に採用されており、モータ12は、その車両の動力源として用いられる。
なお、説明の便宜上、図1~図3において示す矢印UPをモータ12の上方向とし、紙面に垂直な方向をモータ12の回転軸18の軸方向とする。つまり、本実施形態に係るモータ12は、車両に横置きされている(回転軸18の軸方向が水平方向となるように配置されている)。
また、説明の便宜上、図1~図3においては、各部品の大きさや形状は、必ずしも実際と同じではなく、実際とは異なる大きさや形状で示されている場合もある。また、図1及び図2においては、永久磁石20の表面及び近傍に設けられた油路及び固定材40等が省略されているが、実際には一例として図3に示されるように油路及び固定材40等は存在している。さらに、説明の便宜上、図1~図3において、冷却油を矢印で表現し、油路を流れる冷却油の流れ方も矢印で表現する。
図1に示されるように、本実施形態に係るモータ12は、略円環形状のステータ(図示省略)と、略円筒形状のロータ14とを備え、ロータ14とステータは、モータケース(図示省略)に収容されている。ステータは、円環形状の磁性体のステータコア(図示省略)と、ステータコアに設けられたコイル(図示省略)とを有しており、モータケースに固定されている。ロータ14は、円筒形状のロータコア16と、ロータコア16の中心に固定された回転軸18と、ロータコア16の内部に設けられた複数の永久磁石20とを有しており、ロータコア16は回転軸18と一体に回転するように構成されている。なお、本実施形態の永久磁石20は、本発明の磁石に対応する。
ロータコア16及びステータコアは、それぞれ例えば打ち抜き加工された複数の電磁鋼板を、回転軸18の軸方向に積層して一体化することにより形成されている。また、ロータコア16の外周面とステータコアの内周面とは、所定幅(径方向の幅が一定)の空隙を挟んで径方向で対向するように配置されている。
回転軸18は、図示しない軸受けを介してモータケースに対して回転自在に支持されている。回転軸18の内部には、冷媒としての冷却油が流れる供給路18Aが軸方向に延在するように形成されている。供給路18Aは、冷却油を供給する供給手段としての供給装置(図示省略)に接続されている。また、回転軸18の軸方向中央部における外周面には、冷却油の出口となる複数(例えば16個)の円形状の開口18Bが形成されている。
ロータコア16の内部には、供給路18Aから開口18Bを介して冷却油が流れ込む複数(例えば16本)の分流路30が形成されている。各分流路30は、ロータコア16を構成する電磁鋼板を打ち抜いて形成された断面円形状の貫通孔であり、ロータコア16の軸方向中央部において、開口18Bからロータコア16の径方向に向かって、放射状に延設されている。分流路30の個数は、永久磁石20と同じ個数とされており、各分流路30は永久磁石20の回転軸18側表面に向かって延設される。
複数の永久磁石20は、各々略直方体に形成されており、ロータコア16に設けられた装着穴に埋設される。複数の永久磁石20は、ロータコア16に埋設された際にロータコア16と対向する各側面(以下、外周面という)において、少なくとも一部が固定材によってロータコア16に固定されている。
また、複数の永久磁石20は、2個の永久磁石22,24によって1つの磁極が構成されている。2個の永久磁石22,24は、外方に向けて線対称で広がるV字状に配置されており、周方向に隣接する磁極(径方向外側)が交互にN極、S極となるように配置されている。永久磁石20には、コイル(図示省略)から発生する回転磁界によって吸引力及び反発力が作用するようになっており、ロータコア16(ロータ14)は、その作用によって、回転軸18を中心に一方向に回転するようになっている。なお、2個の永久磁石22,24においては、回転軸18側に位置する軸側外周面20Aにおいてより回転軸18側の端部側に、分流路30が接続される。
ロータ14の回転時には、その遠心力(図1中の矢印R)により、冷却油が、供給路18Aから各分流路30に分流されて、図2に示されるように、永久磁石20の外周面に沿って流れ、さらにはロータコア16の外周面とステータコアの内周面との間の空隙へ流出されるようになっている。これにより、ロータコア16及び永久磁石20が冷却油によって冷却されるようになっている。
本実施形態では、図3に示されるように、永久磁石20の軸側外周面20Aにおいてロータコア16への固定に使用される複数の固定材40は、各々硬化樹脂によって略直方体に形成されており、回転軸18の軸方向D(図中、白抜き矢印D方向)に分割されている。本実施形態においては、一例として、複数の固定材40は6個使用されている。固定材40は、永久磁石20の軸方向Dに直交する方向(短辺方向)の幅H1よりも小さい幅H2(H2<H1)を長辺とする直方体状に形成されている。
複数の固定材40は、軸側外周面20Aの幅H1方向において、分流路30が接続される側とは反対側の外周面(側面)と、各々の固定材40の端面とが同一面上になるように、軸方向Dに間隔を空けて配置される。このように複数の固定材40を各々配置することにより、永久磁石20の軸側外周面20Aにおいて、分流路30が接続される側の端部には固定材40が配置されず、この端部が、冷却油が流れる軸方向の油路32となる。ここで油路32は、永久磁石20の軸側外周面20Aと、永久磁石20が埋没されるロータコア16に設けられた装着穴の壁とで構成される。
また、各固定材40の間に設けられた間隙が、冷却油が流れる外周方向の油路34となる。ここで油路34は、隣り合う固定材40の各々対向する面と、上記装着穴の壁とで構成される。
図3に示されるように、永久磁石20の軸側外周面20Aとは反対側の外周面近傍には、ロータコア16の外周面とステータコアの内周面との間の空隙へ連通する油路36が軸方向に沿って形成されている。
本実施形態においては、ロータ14、複数の永久磁石20(22,24)、複数の固定材40、軸方向の油路32、及び固定材40の間に形成された油路34(外周方向の油路34)により、ロータ14の磁石油冷構造10が構成される。
次に、上記のように構成されたロータ14の磁石油冷構造10による作用効果について説明する。
本実施形態においては、図3に示されるように、ロータ14が回転されて、分流路30から永久磁石20に向けて冷却油が供給される。この際に、永久磁石20の軸側外周面20Aに遠心力R(図3の白抜き矢印R方向の力)が加わったとしても、冷却油は軸方向Dの油路32に誘導されて軸方向Dに沿って油路32を流れる。また、油路32を流れる冷却油は、外周方向の油路34に誘導されて永久磁石20の外周方向に沿って油路34を流れる。そして油路34から排出された冷却油は、軸側外周面20Aとは反対側の外周面近傍に形成された油路36に沿って流れ、ロータコア16の外周面とステータコアの内周面との間の空隙へ排出される。
本実施形態のロータ14の磁石油冷構造10によれば、ロータ14が回転される際に永久磁石20の軸側外周面20Aに遠心力Rが加わったとしても、永久磁石20の軸側外周面20Aに向けて供給される冷却油は外周方向の油路34に誘導されて各固定材40間を流れる。これにより、従来技術と比較して永久磁石20の表面の冷却油の濡れ領域が拡大されるので、永久磁石20を効率よく冷却することができる。従ってロータコア16内に配設された永久磁石20の冷却効率を向上させることができる。
また、本実施形態のロータ14の磁石油冷構造10によれば、各固定材40の軸方向Dの幅、各固定材40の配置間隔、及び永久磁石20の幅H1に対する各固定材40の幅H2の比率の少なくとも1つを変更することで、永久磁石20の表面を流れる冷却油の流量分配を調整することができる。これにより、永久磁石20の表面の冷却油の濡れ領域の更なる拡大や均一化が可能となるので、永久磁石20の冷却効率をさらに向上させることが可能となる。
なお、上記実施形態において、ロータ14は、2個の永久磁石22,24によって1つの磁極が構成されており、2個の永久磁石22,24は、V字状に配設されているが、本発明はこれに限られない。本発明の磁石油冷構造10を有する面が回転軸18側を向いていれば、何れの形状に配設されていてもよい。例えば、1個の永久磁石20によって1つの磁極が構成されていてもよい。この場合、永久磁石20は径方向に直交するように配置され、外側に向けてN極またはS極の磁極となる。ただし、永久磁石20を上記実施形態のようにV字状に配設することにより、永久磁石20の冷却効率をより向上させることができるので、永久磁石20はV字状に配設することが好ましい。
また、本実施形態において、各開口18Bは、一例として円形状としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば四角形状とされていてもよいし、適宜変更することができる。
また、本実施形態において、各固定材40は、一例として直方体としたが、本発明はこれに限られるものではなく、軸側外周面20Aの幅H1方向において、軸方向の油路32側の一端部から他端部まで冷却油が流れる形状であればよい。例えば三角柱状等の他の多角柱状であってもよいし、アーチ状であってもよいし、適宜変更することができる。
また、本実施形態においては、図1に示されるように、各分流路30が回転軸18の軸方向Dの同一平面上に形成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、2個の永久磁石22,24のうち一方の永久磁石22に接続される分流路30を同一平面上に形成し、他方の永久磁石24に接続される分流路30を軸方向Dにおいて異なる位置の同一平面上に形成するようにしてもよい。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 磁石油冷構造
12 モータ
14 ロータ
16 ロータコア
18 回転軸
20 永久磁石(磁石)
40 固定材
D 軸方向
R 遠心力

Claims (1)

  1. 回転軸の外周に固定されたロータコアと、
    該ロータコアに対して固定される複数の磁石と、
    各磁石を前記ロータコアに固定する複数の固定材と、
    該複数の固定材を前記回転軸の軸方向に沿って配置することにより各固定材の間に形成された複数の油路と、
    を含むロータの磁石油冷構造。
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