JP2022092857A - コイル部品 - Google Patents

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Masataro Saito
北斗 江田
Hokuto Eda
耕平 ▲高▼橋
Kohei Takahashi
隆将 岩▲崎▼
Takamasa Iwasaki
正純 荒田
Masazumi Arata
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Abstract

【課題】直流重畳特性の向上が図られたコイル部品を提供する。【解決手段】 コイル部品1では、第1の絶縁体34の突起部36Aと第2の絶縁体54の突起部56Aとを基板40の突起部46Aを介して重ねることで、直流重畳特性の向上が図られている。【選択図】図7

Description

本発明は、コイル部品に関する。
従来、表面実装型の平面コイル素子等のコイル部品が、民生用機器、産業用機器等の電気製品に幅広く利用されている。中でも小型携帯機器においては、機能の充実化に伴い、各々のデバイスを駆動させるために単一の電源から複数の電圧を得る必要が生じてきている。そこで、このような電源用途等にも表面実装型の平面コイル素子が使用されている。
このようなコイル部品は、たとえば、下記特許文献1に開示されている。この文献に開示されたコイル部品は、非磁性基板の表裏面にそれぞれ平面渦巻き状の平面コイルが設けられ、平面コイルの磁芯部分において基板を貫くように設けられたスルーホール導体により平面コイル同士が接続されている。また、特許文献1に開示されたコイル部品では、平面コイルが形成された層と同じ層内に絶縁体が設けられており、絶縁体により、平面コイルと被覆樹脂との絶縁や巻回部間の絶縁が図られている。さらに、特許文献1に開示されたコイル部品では、素体の側面に非磁性基板の一部が露出している。
特開2020-47938号公報
発明者らは、素体の側面における露出態様について研究を重ね、素体の側面における露出態様によって直流重畳特性を向上することができる新たな技術を見出した。
本発明は、直流重畳特性の向上が図られたコイル部品を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係るコイル部品は、磁性材料を含み、互いに平行な上面および下面を有する素体と、素体内に配置され、上面および下面に対して平行に延在する基板と、素体内に配置され、基板の上面に形成されるとともに、第1の接続用端部と第1の引出用端部と第1の接続用端部および第1の引出用端部とをつなぐ第1のターン部とを有する第1の平面コイルと、第1の平面コイルが形成された層と同じ層内において第1の平面コイルを覆う第1の絶縁体とを有する第1のコイル体と、素体内に配置され、基板の下面に形成されるとともに、基板を介して第1の平面コイルの第1の接続用端部と接続された第2の接続用端部と第2の引出用端部と第2の接続用端部および第2の引出用端部とをつなぐ第2のターン部とを有する第2の平面コイルと、第2の平面コイルが形成された層と同じ層内において第2の平面コイルを覆う第2の絶縁体とを有する第2のコイル体と、素体の表面に設けられ、第1の平面コイルの第1の引出用端部および第2の平面コイルの第2の引出用端部とそれぞれ接続された一対の端子電極とを備え、基板が、素体の上面と下面とを結ぶ第1の側面から露出する基板露出部を有し、第1の絶縁体が、素体の第1の側面から露出するとともに、該第1の側面において基板露出部と重なる第1の絶縁体露出部を有し、第2の絶縁体が、素体の第1の側面から露出するとともに、該第1の側面において基板露出部を挟んで第1の絶縁体露出部と重なる第2の絶縁体露出部を有する。
発明者らは、素体の側面に、基板露出部を介して重なる第1の絶縁体露出部および第2の絶縁体露出部が露出する場合に、コイル部品の直流重畳特性を向上することを新たに見出した。
他の形態に係るコイル部品は、第1のコイル体が、基板の上面に形成されたシードパターンと、該シードパターン上にめっき成長させためっき部とを有し、第1のコイル体のシードパターンが、基板露出部と第1の絶縁体露出部との間において素体の第1の側面から露出している。
他の形態に係るコイル部品は、第2のコイル体が、基板の上面に形成されたシードパターンと、該シードパターン上にめっき成長させためっき部とを有し、第2のコイル体のシードパターンが、基板露出部と第2の絶縁体露出部との間において素体の第1の側面から露出している。
他の形態に係るコイル部品は、基板露出部、第1の絶縁体露出部および第2の絶縁体露出部が、第1の側面と第1のコイルとの距離が最も短い位置において露出している。
他の形態に係るコイル部品は、素体が第1の側面と対向する第2の側面を有し、第1の側面と第2の側面との対向方向に関して、第1の側面の基板露出部、第1の絶縁体露出部および第2の絶縁体露出部が露出する位置に対応する位置の第2の側面に、基板露出部、第1の絶縁体露出部および第2の絶縁体露出部が露出している。
本発明によれば、直流重畳特性の向上が図られたコイル部品が提供される。
図1は、一実施形態に係るコイル部品を示した概略斜視図である。 図2は、図1に示したコイル部品の素体内部の構成を示した図である。 図3は、図1に示したコイル部品の基板を示した平面図である。 図4は、基板上面に設けられた第1のコイル体を示した平面図である。 図5は、基板下面に設けられた第2のコイル体を示した平面図である。 図6は、図1に示した素体のVI-VI線断面図である。 図7は、図1に示したコイル部品の素体の側面における露出態様を示した図である。 図8は、従来技術に係る露出態様を示した図である。 図9は、図7とは異なる露出態様を示した図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態および実施例について説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示すように、実施形態に係るコイル部品1は、直方体状の外形を有する。コイル部品1は、一例として、長辺1.2mm、短辺1.0mm、高さ0.5mmの寸法で設計され得る。または、コイル部品1は、別の一例として、長辺2.0mm、短辺1.2mm、高さ0.6mmの寸法で設計され得る。
コイル部品1は、一対の端子電極5A、5Bと、素体10と、素体10内に埋設されたコイル部20とを備えて構成されている。
素体10は、直方体状の外形を有し、6つの面10a~10fを有する。素体10の面10a~10fのうち、上面10aと下面10bとが互いに平行であり、端面10cと端面10dとが互いに平行であり、側面10eと側面10fとが互いに平行である。一対の端子電極5A、5Bは、素体10の端面10c、10dにそれぞれ設けられている。
素体10は、磁性材料により構成されている。本実施形態では、素体10は、磁性材料の一種である金属磁性粉含有樹脂により構成されている。金属磁性粉含有樹脂は、金属磁性粉体がバインダ樹脂により結着された結着粉体である。金属磁性粉は、たとえば鉄ニッケル合金(パーマロイ合金)、カルボニル鉄、アモルファス、非晶質または結晶質のFeSiCr系合金、センダスト等で構成され得る。バインダ樹脂は、たとえば熱硬化性のエポキシ樹脂である。本実施形態では、結着粉体における金属磁性粉体の含有量は、体積パーセントでは80~92vol%であり、質量パーセントでは95~99wt%である。磁気特性の観点から、結着粉体における金属磁性粉体の含有量は、体積パーセントで85~92vol%、質量パーセントで97~99wt%であってもよい。
コイル部20は、第1のコイル体30と、基板40と、第2のコイル体50とを備えて構成されている。具体的には、素体10の上面側に位置する基板40の上面40a上に第1のコイル体30が設けられ、素体10の下面側に位置する基板40の下面40b上に第2のコイル体50が設けられている。本実施形態において、基板40の上面40a側から見た第1のコイル体30のパターン形状と、基板40の下面40b側から見た第2のコイル体50のパターン形状は同一である。
基板40は、素体10の上面10aおよび下面10bに対して平行に延在する板状部材である。図3に示すように、基板40は、素体10の長辺方向に沿って延びる楕円環状のコイル形成部41と、コイル形成部41から素体10の側面10e、10fまでそれぞれ延びて側面10e、10fから露出する一対の突起部46A、46B(基板露出部)と、素体10の短辺方向に沿って延びるとともにコイル形成部41を両側から挟む一対のフレーム部47A、47Bとを有する。また、コイル形成部41には、長円形の開口42の縁部に円形の貫通孔45が設けられている。貫通孔45にはビア導体が充填されて、後述する第1の平面コイル32の内側端部32bと第2の平面コイル52の内側端部52bとが電気的に接続される。
基板40には、ガラスクロスにシアネート樹脂(BT(ビスマレイミド・トリアジン)レジン:登録商標)が含浸された基板で、板厚60μmのものを用いることができる。なお、BTレジンのほか、ポリイミド、アラミド等を用いることもできる。基板40の材料としては、セラミックやガラスを用いることもできる。基板40の材料としては、大量生産されているプリント基板材料が好ましく、特にBTプリント基板、FR4プリント基板、あるいはFR5プリント基板に用いられる樹脂材料が最も好ましい。
第1のコイル体30は、コイル形成部41における基板上面40aに設けられている。図4に示すように、第1のコイル体30は、コイル部品1のコイル22の一部を構成する第1の平面コイル32と、第1の絶縁体34とを備えて構成されている。
第1の平面コイル32は、基板40の上面40aにおいて、同一層内で、コイル形成部41の開口42の周りに巻かれた略長円形の渦巻状空芯コイルである。第1の平面コイル32のターン数は、1ターンであってもよく複数ターンであってもよい。本実施形態では、第1の平面コイル32のターン数は3~4である。第1の平面コイル32は、外側端部32a(第1の引出用端部)と、内側端部32b(第1の接続用端部)と、外側端部32aと内側端部32bとをつなぐ第1のターン部32cとを有する。外側端部32aは、素体10の端面10cから露出して、端子電極5Aと接続されるように設けられている。内側端部32bは、基板40の厚さ方向から見て、基板40の貫通孔45を覆う領域に設けられており、円形状を有する。第1の平面コイル32は、たとえばCuで構成されており、電解めっきにより形成され得る。
第1の絶縁体34は、基板40の上面40a上に設けられており、公知のフォトリソグラフィーによってパターニングされた厚膜レジストである。第1の絶縁体34は、第1の平面コイル32の成長領域を画定しており、第1の平面コイル32が形成された層と同じ層内において第1の平面コイル32を覆っている。本実施形態では、第1の絶縁体34は、第1の平面コイル32の輪郭を画定する外壁34aおよび内壁34bと、第1の平面コイル32の第1のターン部32cの内側のターンと外側のターンとを隔てる隔壁34cとを含む。第1の絶縁体34は、たとえばエポキシ樹脂で構成される。
第1の絶縁体34は、さらに一対の突起部36A、36Bを備えている。各突起部36A、36Bは、基板40の突起部46A、46Bに重なるように延びて、素体10の側面10e、10fからそれぞれ露出する。本実施形態は、突起部36A、36Bは、延在方向に対して直交する断面形状および端面形状が矩形状を有する。
第1の平面コイル32は、第1の絶縁体34によって確定された成長領域にめっき成長させて形成される。第1の平面コイル32は、基板40の上面40a上にパターニングされたシードパターン32dと、シードパターン32d上に成長されためっき部32eとを含む。
第1のコイル体30は、図5に示すように、第1の平面コイル32および第1の絶縁体34を、素体10の上面10a側から一体的に覆う保護膜38をさらに備えている。保護膜38は、たとえばエポキシ樹脂で構成される。保護膜38により、素体10に含まれる金属磁性粉と第1の平面コイル32との間の絶縁性が高められる。
第2のコイル体50は、コイル形成部41における基板下面40bに設けられている。図5に示すように、第2のコイル体50は、コイル部品1のコイル22の一部を構成する第2の平面コイル52と、第2の絶縁体54とを備えて構成されている。
第2の平面コイル52は、基板40の下面40bにおいて、同一層内で、コイル形成部41の開口42の周りに巻かれた略長円形の渦巻状空芯コイルである。第2の平面コイル52のターン数は、1ターンであってもよく複数ターンであってもよい。本実施形態では、第2の平面コイル52のターン数は3~4である。第2の平面コイル52は、外側端部52a(第2の引出用端部)と、内側端部52b(第2の接続用端部)と、外側端部52aと内側端部52bとをつなぐ第2のターン部52cとを有する。外側端部52aは、素体10の端面10dから露出して、端子電極5Bと接続されるように設けられている。内側端部52bは、基板40の厚さ方向から見て、基板40の貫通孔45を覆う領域に設けられており、円形状を有する。第2の平面コイル52は、たとえばCuで構成されており、電解めっきにより形成され得る。
第2の絶縁体54は、基板40の下面40b上に設けられており、公知のフォトリソグラフィーによってパターニングされた厚膜レジストである。第2の絶縁体54は、第2の平面コイル52の成長領域を画定しており、第2の平面コイル52が形成された層と同じ層内において第2の平面コイル52を覆っている。本実施形態では、第2の絶縁体54は、第2の平面コイル52の輪郭を画定する外壁54aおよび内壁54bと、第2の平面コイル52の第2のターン部52cの内側のターンと外側のターンとを隔てる隔壁54cとを含む。第2の絶縁体54は、たとえばエポキシ樹脂で構成される。
第2の絶縁体54は、さらに一対の突起部56A、56Dを備えている。各突起部56A、56Bは、基板40の突起部46A、46Bに重なるように延びて、素体10の側面10e、10fからそれぞれ露出する。本実施形態は、突起部56A、56Dは、延在方向に対して直交する断面形状および端面形状が矩形状を有する。
第2の平面コイル52は、第1の平面コイル32同様、第2の絶縁体54によって確定された成長領域にめっき成長させて形成される。第2の平面コイル52は、基板40の下面40b上にパターニングされたシードパターン52dと、シードパターン52d上に成長されためっき部52eとを含む。
第2のコイル体50は、図5に示すように、第2の平面コイル52および第2の絶縁体54を、素体10の下面10b側から一体的に覆う保護膜58をさらに備えている。保護膜58は、たとえばエポキシ樹脂で構成される。保護膜58により、素体10に含まれる金属磁性粉と第2の平面コイル52との間の絶縁性が高められる。
基板40の上面40aに設けられた第1の平面コイル32と、基板40の下面40bに設けられた第2の平面コイル52とは、基板40を厚さ方向に貫く貫通孔45内のビア導体を介して、それぞれの内側端部32b、52b同士が接続されている。本実施形態では、第1の平面コイル32と、第2の平面コイル52と、上記ビア導体により、基板40の開口42周りに空芯のコイル22が構成されている。コイル22は、基板40の厚さ方向(すなわち、上面10aと下面10bとの対向方向)に対して平行なコイル軸を有する。
第1の平面コイル32と第2の平面コイル52とは、コイル22の両端部(すなわち、第1の平面コイル32の外側端部32aおよび第2の平面コイル52の外側端部52a)の間に電圧が印加された際に同じ向き(すなわち、基板40を厚さ方向から見て同じ周回方向)に電流が流れるように巻かれている。本実施形態では、図3に示すように第1の平面コイル32は外側端部32aから内側端部32bへ向かう周回方向が右回りであり、図5に示すように第2の平面コイル52は内側端部52bから外側端部52aへ向かう周回方向が右回りである。第1の平面コイル32と第2の平面コイル52とは、同じ向きに電流が流れるため、発生する磁束が重畳して互いに強め合う。
上述したとおり、コイル部品1においては、素体10の側面10e、10fのそれぞれに、基板40の突起部46A、46B、第1の絶縁体34の突起部36A、36B、第2の絶縁体54の突起部56A、56Bが露出している。より詳しくは、素体10の側面10e(第1の側面)に、基板40の突起部46A(基板露出部)、第1の絶縁体34の突起部36A(第1の絶縁体露出部)、第2の絶縁体54の突起部56A(第2の絶縁体露出部)が露出し、素体10の側面10f(第2の側面)に、基板40の突起部46B(基板露出部)、第1の絶縁体34の突起部36B(第1の絶縁体露出部)、第2の絶縁体54の突起部56B(第2の絶縁体露出部)が露出している。図7に、素体10の側面10eにおける露出形態を示すが、素体10の側面10fにおける露出形態も同様であるため、説明を省略する。
図7に示すように、第1の絶縁体34の突起部36Aと第2の絶縁体54の突起部56Aとは、基板40の突起部46Aを介して重なっている。本実施形態では、第1の絶縁体34の突起部36Aと第2の絶縁体54の突起部56Aとは同一の端面寸法を有し、基板40の突起部46Aを介して全体的に重なっている。
図8は、従来技術に係る素体の側面の露出態様を示しており、第1の絶縁体34の突起部36Aと第2の絶縁体54の突起部56Aとが離間しており、全く重なっていない。発明者らは、第1の絶縁体34の突起部36Aと第2の絶縁体54の突起部56Aとが図8に示したように離間している場合には、直流重畳特性をさらに向上させることが困難であるとの知見を得た。また、第1の絶縁体34の突起部36Aと第2の絶縁体54の突起部56Aとの間の領域の基板40の突起部46Aに負荷される厚さ方向の圧力に対して、高い耐圧性を実現することが困難であるとの知見を得た。
コイル部品1では、図7に示すように、第1の絶縁体34の突起部36Aと第2の絶縁体54の突起部56Aとを基板40の突起部46Aを介して重ねることで、直流重畳特性の向上が図られている。第1の絶縁体34の突起部36Aと第2の絶縁体54の突起部56Aとは、必ずしも完全に重なっている必要はなく、一部が重なっている態様であってもよい。
コイル部品1においては、側面10eと対向する側面10fにおいても、側面10eと対応する位置に、第1の絶縁体34の突起部36Bと第2の絶縁体54の突起部56Bとが基板40の突起部46Bを介して重なっている。
コイル部品1においては、第1の平面コイル32と第2の平面コイル52の楕円形状を呈し、第1の平面コイル32と第2の平面コイル52は素体10の側面10e、10fの中央位置において、側面10e、10fとの距離が最も短くなっている。この部分は、素体10の中でも磁気ボリュームが小さく、磁束飽和が生じやすいため、この位置に第1の絶縁体34の突起部36A、第2の絶縁体54の突起部56Aおよび基板40の突起部46Aを配置することで、より効果的に直流重畳特性を向上することができる。
また、図9に示すように、第1の平面コイル32のシードパターン32dおよび第2の平面コイル52のシードパターン52dを素体の側面10e、10fまで延長して、素体10の側面10e、10fから露出させる態様であってもよい。第1の平面コイル32のシードパターン32dおよび第2の平面コイル52のシードパターン52dにいずれか一方が、素体10の側面10e、10fから露出する態様であってもよい。
1…コイル部品、10…素体、20…コイル部、22…コイル、30…第1のコイル体、32…第1の平面コイル、32a…外側端部、32b…内側端部、32c…第1のターン部、34…第1の絶縁体、40…基板、50…第2のコイル体、52…第2の平面コイル、52a…外側端部、52b…内側端部、52c…第2のターン部、54…第2の絶縁体。

Claims (5)

  1. 磁性材料を含み、互いに平行な上面および下面を有する素体と、
    前記素体内に配置され、前記上面および下面に対して平行に延在する基板と、
    前記素体内に配置され、前記基板の上面に形成されるとともに、第1の接続用端部と第1の引出用端部と第1の接続用端部および第1の引出用端部とをつなぐ第1のターン部とを有する第1の平面コイルと、前記第1の平面コイルが形成された層と同じ層内において前記第1の平面コイルを覆う第1の絶縁体とを有する第1のコイル体と、
    前記素体内に配置され、前記基板の下面に形成されるとともに、前記基板を介して前記第1の平面コイルの第1の接続用端部と接続された第2の接続用端部と第2の引出用端部と第2の接続用端部および第2の引出用端部とをつなぐ第2のターン部とを有する第2の平面コイルと、前記第2の平面コイルが形成された層と同じ層内において前記第2の平面コイルを覆う第2の絶縁体とを有する第2のコイル体と、
    前記素体の表面に設けられ、前記第1の平面コイルの第1の引出用端部および前記第2の平面コイルの第2の引出用端部とそれぞれ接続された一対の端子電極と
    を備え、
    前記基板が、前記素体の前記上面と前記下面とを結ぶ第1の側面から露出する基板露出部を有し、
    前記第1の絶縁体が、前記素体の前記第1の側面から露出するとともに、該第1の側面において前記基板露出部と重なる第1の絶縁体露出部を有し、
    前記第2の絶縁体が、前記素体の前記第1の側面から露出するとともに、該第1の側面において前記基板露出部を挟んで前記第1の絶縁体露出部と重なる第2の絶縁体露出部を有する、コイル部品。
  2. 前記第1のコイル体が、前記基板の上面に形成されたシードパターンと、該シードパターン上にめっき成長させためっき部とを有し、
    前記第1のコイル体の前記シードパターンが、前記基板露出部と前記第1の絶縁体露出部との間において前記素体の前記第1の側面から露出している、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第2のコイル体が、前記基板の上面に形成されたシードパターンと、該シードパターン上にめっき成長させためっき部とを有し、
    前記第2のコイル体の前記シードパターンが、前記基板露出部と前記第2の絶縁体露出部との間において前記素体の前記第1の側面から露出している、請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記基板露出部、前記第1の絶縁体露出部および第2の絶縁体露出部が、前記第1の側面と前記第1のコイルとの距離が最も短い位置において露出している、請求項1~3のいずれか一項に記載のコイル部品。
  5. 前記素体が前記第1の側面と対向する第2の側面を有し、前記第1の側面と前記第2の側面との対向方向に関して、前記第1の側面の前記基板露出部、前記第1の絶縁体露出部および第2の絶縁体露出部が露出する位置に対応する位置の前記第2の側面に、前記基板露出部、前記第1の絶縁体露出部および第2の絶縁体露出部が露出している、請求項1~4のいずれか一項に記載のコイル部品。

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