JP2022092818A - 冷却用液体組成物 - Google Patents

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靖之 大沼田
Yasuyuki Onumata
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洋平 薄田
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Abstract

【課題】 熱伝達係数、引火点及び流動点の全てを高い水準でバランスよく有する冷却用液体組成物を提供すること。【解決手段】 質量基準の平均炭素数が13以上16以下であり、かつ、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%以上である炭化水素流体を含むことを特徴とする冷却用液体組成物。【選択図】 なし

Description

本発明は、冷却用液体組成物に関する。
近年、温室効果ガスである二酸化炭素を排出しない電気自動車が注目されている。このような電気自動車においては、現在、その電池としてリチウムイオン電池が利用されている。リチウムイオン電池は、その使用時や充電時に発熱するが、かかる発熱により電池自体の温度が高くなってしまうと劣化や故障につながる。そのため、電気自動車の分野等においては、使用時や充電時に電池を適正温度に保つために、電池を冷却用の液体を使用して強制的に冷却する方法が提案されている。このように、電気自動車の電池等を含む様々な機器(冷却対象物)を冷却するための方法として、冷却用の液体を使用する手法が提案されており、従来より、かかる手法に利用するための様々な冷却液等が提案されている。
例えば、特開2013-043933号公報(特許文献1)においては、15℃の密度が0.84g/cm以下、40℃の動粘度が20mm/s以下、引火点が190℃以上、蒸発量が4.0mg以下、導電率が10pS/m以下である充放電器用冷却液が開示されている。また、特開2011-201953号公報(特許文献2)においては、15℃の密度が0.84g/cm以下、40℃の動粘度が20mm/s以下、引火点が190℃以上、導電率が10pS/m以下である冷却液が開示されている。更に、国際公開第2011/077839号(特許文献3)においては、主鎖中の末端メチル基およびメチレン基の総数が16以上であり、分子中のメチル分岐およびエチル分岐の総数が1以下である炭化水素化合物を30質量%以上含有し、40℃動粘度が4mm/s以上、30mm/s以下である機器冷却用基油を配合してなる機器冷却油が開示されている。しかしながら、特許文献1~3に記載のような従来の冷却液は、冷却性能(高熱伝達係数であること)、安全性(高引火点であること)及び低温性能(低流動点であること)の全てを高い水準でバランスよく発揮させるといった点において必ずしも十分なものではなかった。なお、このような状況の下、特に電気自動車の分野においては、実用上、これらの全ての特性を高い水準でバランスよく有する冷却液の出現が望まれている。
特開2013-043933号公報 特開2011-201953号公報 国際公開第2011/077839号
本発明は、前記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、冷却性能、安全性及び低温性能の全てを高い水準でバランスよく有する冷却用液体組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、質量基準の平均炭素数が13以上16以下であり、かつ、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%以上である炭化水素流体を含むものとすることにより、得られる冷却用液体組成物を冷却性能、安全性及び低温性能の全ての特性が高い水準でバランスよく有するものとすることができ、例えば、これを電気自動車の電池用の冷却液として利用する場合に、冷却性能、安全性及び低温性能の全ての特性を電気自動車の分野で要求される水準(要求特性)を満たすものとすることが可能となることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の冷却用液体組成物は、質量基準の平均炭素数が13以上16以下であり、かつ、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%以上である炭化水素流体を含むことを特徴とするものである。
また、前記本発明の冷却用液体組成物においては、前記炭化水素流体は、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して60質量%以上のものであることが好ましい。
さらに、前記本発明の冷却用液体組成物においては、前記炭化水素流体の質量基準の平均炭素数が14以上16以下であることが好ましい。
本発明によれば、冷却性能、安全性及び低温性能の全てを高い水準でバランスよく有する冷却用液体組成物を提供することを目的が可能となる。
実施例1~5及び比較例1~5の冷却用液体組成物の熱伝達係数の測定に用いた装置を模式的に示す断面図である。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。なお、本明細書においては、特に断らない限り、数値X及びYについて「X~Y」という表記は「X以上Y以下」を意味するものとする。かかる表記において数値Yのみに単位を付した場合には、当該単位が数値Xにも適用されるものとする。
本発明の冷却用液体組成物は、質量基準の平均炭素数が13以上16以下であり、かつ、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%以上である炭化水素流体を含むことを特徴とするものである。
なお、本明細書において「炭化水素流体」とは、炭素数の異なる炭化水素の混合物(組成物)からなる流体をいう。本明細書において、炭素数が特定の範囲(例えば13以上15以下)にある炭化水素の合計量の炭化水素流体全量に対する質量基準の割合(質量%)や、炭化水素流体の質量基準の平均炭素数はいずれも、ガスクロマトグラフィーにより求められる値を採用し、具体的には、下記の「ガスクロマトグラフィーによる炭化水素流体の分析法」に記載した方法を採用して求められる値を採用する。
(ガスクロマトグラフィーによる炭化水素流体の分析法)
測定対象物である炭化水素流体に対して、先ず、下記条件でガスクロマトグラフィーを行って炭化水素流体のガスクロマトグラムを求める。次に、同一条件でガスクロマトグラフィーを行って、基準物質としての直鎖状の飽和炭化水素(ノルマルパラフィン)の混合物のガスクロマトグラムを求める。そして、炭化水素流体のガスクロマトグラムと、基準物質としての直鎖状の飽和炭化水素の混合物のガスクロマトグラムとを対比して、測定対象物である炭化水素流体中に含まれる炭化水素の炭素数と、各炭素数の炭化水素ごとの質量基準の含有量(含有比率:面積%)の関係(以下、場合により単に「炭素数分布」と称する)を求める。次いで、このようにして求められる炭化水素流体中に含まれる各炭化水素の炭素数、各炭素数の炭化水素ごとの質量基準の含有量に基いて、炭素数が特定の範囲(例えば13以上15以下)にある炭化水素の合計量の炭化水素流体の全量に対する割合(質量基準の割合:質量%)が求められる。また、上述のようにして得られた炭素数分布から、炭化水素流体中の全ての炭化水素について、炭素数ごとに、炭素数と、その炭素数の炭化水素の質量基準の含有量の値(面積%)の積をそれぞれ求めた後、かかる積の総和から平均値を求めることにより(その総和を100で割ることにより)、炭化水素流体の質量基準の平均炭素数が求められる。ただし、上記分析法では、炭素数が同じ炭化水素に関して、分岐鎖状、環状、飽和(直鎖状のものを除く)、及び、不飽和といった炭化水素の構造までは特定できない。そのため、本発明における炭化水素流体は、例えば、利用する炭化水素流体の種類に基いて、その流体中に含有される炭化水素の構造を認識してもよい。すなわち、本発明における炭化水素流体は、例えば、利用する炭化水素流体の種類に基いて、芳香族系の炭化水素を含まないものと認識してもよい。さらに、本発明における炭化水素流体は、例えば、利用する炭化水素流体の種類に基いて、分岐鎖状の飽和炭化水素及び/又は環状の飽和炭化水素からなるもの(なお、基準物質のピークから直鎖状の飽和炭化水素が含有されているものと判断できる場合には、分岐鎖状の飽和炭化水素及び/又は環状の飽和炭化水素と、直鎖状の飽和炭化水素とからなるもの)と認識してもよい。他方、上記分析法において、炭化水素流体中の直鎖状の飽和炭化水素の含有量は、前記基準物質のピークと一致する位置のピークの大きさに基いて測定することができる。
<ガスクロマトグラフィーの条件>
測定装置 :GC-2010(島津製作所社製)
カラム :ウルトラアロイ-1HT(長さ:30mm、内径:0.25mm:フロンティアラボ社製)
キャリアガス:ヘリウム(100kPa)
測定試料 :炭化水素流体をそのまま利用(溶媒で希釈せずに利用)
試料注入量 :0.2μL
検出器 :水素炎イオン化検出器(FID)
検出器温度 :300℃
オーブン温度:40℃で5分保持した後5℃/minの昇温速度で280℃まで昇温する。
本発明にかかる炭化水素流体は、質量基準の平均炭素数が13以上16以下であるという条件(I)を満たす。質量基準の平均炭素数を13以上とすることで、その値未満である場合と比較して、冷却用液体組成物の引火点をより高めることができる。他方、質量基準の平均炭素数を16以下とすることで、その値を超えた場合と比較して、冷却用液体組成物の熱伝達係数をより高め、流動点をより低下させることが可能となり、冷却性能のより高い冷却用液体組成物を得ることが可能となる。なお、同様の観点でより高い効果が得られることから、炭化水素流体の質量基準の平均炭素数は14以上16以下(更に好ましくは14.5以上16以下)であることがより好ましい。
本発明にかかる炭化水素流体は、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%以上であるという条件(II)を満たす。炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量を炭化水素流体の全量に対して50質量%以上とすることで、その値未満である場合と比較して、冷却用液体組成物の熱伝達係数、引火点、及び流動点をバランスよく向上させることができる。なお、同様の観点でより高い効果が得られることから、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量の炭化水素流体の全量に対する割合は、60質量%以上(更に好ましくは75質量%以上)であることがより好ましい。
前記炭化水素流体は、炭素数が14以上15以下の炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%以上(より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは75質量%以上)のものであることが好ましい。炭素数が14以上15以下の炭化水素の合計量を前記下限値以上とすることで、熱伝達係数、引火点、及び流動点をさらにバランスよく向上させることが可能となる。
前記炭化水素流体は、炭素数が12以下の炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して10質量%以下(より好ましくは2質量%以下)のものであることが好ましい。炭素数が12以下の炭化水素の合計量を前記上限値以下とすることで、引火点を更に向上させることが可能となる。
前記炭化水素流体は、炭素数が16以上の炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して44質量%以下(より好ましくは40質量%以下)のものであることが好ましい。炭素数が16以上の炭化水素の合計量を前記上限値以下とすることで、熱伝達係数を更に向上させつつ、流動点をより低下させることが可能となる。
さらに、本発明にかかる炭化水素流体は、芳香族系の炭化水素を実質的に含まないものであること(より好ましくは、芳香族系の炭化水素の含有量が炭化水素流体の全量に対して1質量%以下となっていること)が好ましい。炭化水素流体が芳香族系の炭化水素を実質的に含まないものである場合、かかる炭化水素流体がそもそも、炭素数の異なる炭化水素の混合物(組成物)からなる流体であるため、その炭化水素流体は、基本的に、直鎖状の炭化水素及び/又は分岐鎖状の炭化水素及び/又は環状の炭化水素からなるものとなる。これにより熱伝達係数をより向上させることが可能となる。
また、本発明にかかる炭化水素流体は、実質的に分岐鎖状の飽和炭化水素及び/又は環状の飽和炭化水素からなるものとすることが好ましい(分岐鎖状の飽和炭化水素及び環状の飽和炭化水素の含有量(総量)が炭化水素流体の全量に対して90質量%以上(更に好ましくは94質量%以上)であることがより好ましい)。分岐鎖状の飽和炭化水素及び環状の飽和炭化水素の含有量(総量)を前記下限値以上とすることで、流動点をより低下させることが可能となる。
前記炭化水素流体は、直鎖状の飽和炭化水素の含有量(総量)が、炭化水素流体の全量に対して10質量%以下(更に好ましくは6質量%以下)であることがより好ましい。直鎖状の飽和炭化水素の含有量が前記上限以下である場合には、流動点をより低下させることが可能となる。また、前記炭化水素流体は、分岐鎖状の飽和炭化水素及び/又は環状の飽和炭化水素と、炭化水素流体の全量に対して10質量%以下(更に好ましくは6質量%以下)の直鎖状の飽和炭化水素からなるものが好ましい。なお、本明細書において、直鎖状の飽和炭化水素の含有量(総量)としては、前述のガスクロマトグラフィーによる炭化水素流体の分析法により求められる値を採用する。
前記炭化水素流体は、15℃における密度が0.77~0.86g/cm(より好ましくは0.79~0.84g/cm)であるものが好ましい。15℃における密度が前記上限以下である場合には、前記上限を超えた場合と比較して、熱・酸化安定性がより向上し、他方、15℃における密度が前記下限値以上である場合には、前記下限値未満である場合と比較して、熱伝達係数をより高めることが可能となる。なお、本明細書において「15℃における密度」とは、JIS K 2249-1-1995に準拠して測定された15℃での密度を意味する。
前記炭化水素流体としては、引火点が90℃以上(より好ましくは100℃以上、更に好ましくは110℃以上)であるものが好ましい。引火点を前記下限値以上とすることで、その値未満の場合と比較して、冷却液として利用する際の安全性がより高いものとなる。なお、本明細書において「引火点」とは、JIS K 2265-3:2007(ペンスキーマルテンス密閉法(PM法))に準拠して測定される引火点を意味する。
前記炭化水素流体としては、流動点が-25℃以下(より好ましくは-30℃、更に好ましくは-40℃以下)であることが好ましい。流動点が前記上限値以下である場合には、その値を超えた場合と比較して、冷却液として利用する際に低温での使用可能温度域をより広げることが可能となる。なお、本明細書において「流動点」とは、JIS K 2269-1987に準拠して測定された流動点を意味する。
本発明にかかる炭化水素流体は、上述のような条件(I)及び(II)を満たす炭化水素の混合物(組成物)からなるものとすればよく、その製造方法は特に制限されるものではない。
本発明の冷却用液体組成物は前記炭化水素流体を含むものであればよく、本発明の目的を阻害しない範囲において、前記炭化水素流体以外にも、その用途等に応じて冷却液の分野において利用されている公知の添加剤を適宜含有していてもよい。前記添加剤としては、特に制限されるものではないが、例えば、電気自動車の電池の冷却液に利用する場合、酸化防止剤、金属不活性化剤、界面活性剤、防錆剤、消泡剤等を挙げることができる。
本発明の冷却用液体組成物において、前記炭化水素流体の含有量は特に制限されるものではないが、前記冷却用液体組成物の総量に対して95質量%以上(より好ましくは98質量%~100質量%)であることが好ましい。前記炭化水素流体の含有量を前記下限値以上とすることで、その値未満である場合と比較して、冷却用液体組成物に、炭化水素流体が有する引火点や流動点等の特性をより反映させることが可能となる。なお、本発明の冷却用液体組成物は、その引火点が90℃以上(より好ましくは100℃以上、更に好ましくは110℃以上)で、かつ、その流動点が-25℃以下(より好ましくは-30℃、更に好ましくは-40℃以下)であるものが好ましい。また、本発明の冷却用液体組成物は、前記炭化水素流体(炭化水素の組成物)のみからなるものとしてもよい。
本発明の冷却用液体組成物は、冷却性能、安全性及び低温性能の全てを高い水準でバランスよく有するものであるため、例えば、電気自動車の電池(バッテリー)、パワーコントロールユニット、モーター、オイルクーラー、トランスミッション等を冷却するための冷却液等として利用可能である。なお、本発明の冷却用液体組成物が有する熱伝達係数、引火点及び流動点の水準が、電気自動車の電池用の冷却液において要求される水準を満たすものとなることから(電気自動車の電池用の冷却液としての要求特性を満たすものとなることから)、本発明の冷却用液体組成物は電気自動車の電池用の冷却液に特に好適に利用できる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1~5及び比較例1~5)
表1に記載の組成を有する組成物をそれぞれ冷却用液体組成物とした(実施例1、実施例3~5及び比較例1~5においては炭化水素流体そのものを冷却用液体組成物とし、実施例2においては炭化水素流体と添加剤との混合物を冷却用液体組成物とした)。なお、表1記載の冷却用液体組成物の組成に関して、空欄部はその成分を含んでいないことを表す。更に、炭化水素流体に関して、各炭素数の炭化水素の含有量の単位の「inmass%」は炭化水素流体の全量に対する各炭素数の炭化水素の含有量(質量%)を表し、添加剤の含有量の単位の「mass%」は冷却用液体組成物の全量(炭化水素流体と添加剤の合計量)に対する添加剤の含有量(質量%)を表す。なお、表1に記載の炭化水素流体中の炭化水素の炭素数、各炭素数の炭化水素の含有量(inmass%:質量%)、炭化水素流体の質量基準の平均炭素数、並びに、炭化水素流体の総量に対する炭素数13以上15以下の炭化水素の合計量の割合(inmass%:質量%)は、上述の「ガスクロマトグラフィーによる炭化水素流体の分析法」を採用して求めた値である。また、各実施例及び各比較例において用いた炭化水素流体は、利用した炭化水素流体の種類から、芳香族系の炭化水素を含まないものと認識される。さらに、各実施例及び各比較例において用いた炭化水素流体は、利用した炭化水素流体の種類、上記分析法による分析結果、並びに、上記分析法において炭素数が同じ炭化水素に関して分岐鎖状、環状、飽和(直鎖状のものを除く)及び不飽和といった構造までは特定できないこと、等から、主として、分岐鎖状の飽和炭化水素及び/又は環状の飽和炭化水素からなるものと認識される(なお、実施例1~5で利用した炭化水素流体はいずれも、上記分析法による分析により、直鎖状の飽和炭化水素の含有量は炭化水素流体の総量に対して6質量%以下となっていた)。
[各実施例等で得られた冷却用液体組成物の特性の評価方法について]
<引火点の測定>
各冷却用液体組成物の引火点を、JIS K 2265-3:2007(ペンスキーマルテンス密閉法(PM法))に準拠して測定した。得られた結果を表1に示す。なお、引火点が90℃以上である場合に、引火点が高い水準にあるものと判断する。
<流動点の測定>
各冷却用液体組成物の流動点を、JIS K 2269-1987に準拠して測定した。得られた結果を表1に示す。なお、流動点が-25℃以下である場合に、流動点が高い水準にあるものと判断する。
<熱伝達係数の測定>
図1に示す装置を利用し、以下のようにして、各冷却用液体組成物の熱伝達係数をそれぞれ測定した。なお、図1は、冷却用液体組成物の熱伝達係数の測定に用いた装置を模式的に示す断面図である。また、図1に示す装置は、基本的に、容積が40Lのステンレス製の容器10と;容器10内に導入された冷却用液体組成物からなる試料11と;容器10内に導入された試料11の温度を調整するために設置された試料温度調節用のヒーター12と;容器10およびヒーター12の周囲を覆う断熱材13と;容器10内の試料温度を確認するための温度センサ14と;容器10に接続されたU字型のアルミ管21と:かかるアルミ管21を利用して形成されてなる熱交換部20(点線で囲まれた領域A内の複数の構成要素からなる部分:各構成要素に関しては後述する)と;熱交換部20に試料11を流入させるためにアルミ管21に設置された渦流ポンプ30と;渦流ポンプ30から排出される試料11(熱交換部20に流入する前の試料11)の圧力を測定するためのブルドン管圧力計31Aと;熱交換部20を通過した後の試料の圧力を測定するためのブルドン管圧力計31Bと;熱交換部20を通過した後の試料11の流量を測定するための容量流量計32と;熱交換部20の入口の位置の試料11の温度を測定するための熱電対33Aと;熱交換部20の出口の位置の試料11の温度を測定するための熱電対33Bと;を備える。なお、図1に示す装置において、点線で囲まれた領域A内に存在する熱交換部20は、アルミ管21と;熱交換部20内のアルミ管21を覆うように設けられた6個の熱交換用のヒーター22と;熱交換部20内のアルミ管21と熱交換用のヒーター22とを覆う断熱材23と;アルミ管21の管壁の温度を測定するための6個の熱電対24A~24Fと;を備える。なお、図1においてアルミ管21内の矢印はアルミ管内の試料11の流れの方向を概念的に示すものである。
ここにおいて、試料温度調節用のヒーター12としては発熱量が1000Wのヒーターを用い、熱交換用のヒーター22としては発熱量が1180Wの管用のマントルヒーター(ヒーターの厚み:1mm)を6個用い、熱交換部20内のアルミ管21を均一に加熱できるように、熱交換部20内のアルミ管21の外壁の全体を覆うように配置させた。また、U字型のアルミ管21は、内径が10mmで、かつ、管壁の厚みが1mmのものを利用し、熱交換部20におけるアルミ管21の全長(熱交換部20の入口から出口までの長さ)が4.86mとなるようにして利用した。また、熱交換部20において、アルミ管21の管壁の温度を測定するための6個の熱電対24A~24Fは、入口から0.48mの地点から0.78mごとに等間隔となるようにしながら、アルミ管21の管壁に接するように設置した。また、渦流ポンプ30としては、流量:0.02m/minの条件で、熱交換部20中のアルミ管21内に試料11を導入できるようなものを利用した。また、ブルドン管圧力計31Aは、熱交換部20の入口近傍に配置して熱交換部20に流入する試料11の圧力を測定するために利用した。他方、ブルドン管圧力計31Bは、熱交換部20の出口近傍に配置して熱交換部20から排出される試料11の圧力を測定するために利用した。また、容量流量計32は、熱交換部20を通過後、容器に流入する試料11の流量を確認するために利用した。
また、測定に際しては、図1に示す装置を用い、試料11として冷却用液体組成物36Lを容器10内に投入した後、容器10内の試料11の温度が40℃(一定)となるように、温度センサ14で温度を確認しながら試料温度調節用のヒーター12を運転させ、さらに、熱交換部20に流量:0.01m/minの条件で試料11が流入するように渦流ポンプ30を運転させた。また、熱交換部20においては、6個の熱交換用のヒーター22(発熱量:1180W)をデューティー比が0.2となるように周期的に運転させて、アルミ管21の管壁を加熱した。このようなヒーター12、ヒーター22及び渦流ポンプ30の運転を連続的に行って、定常状態とした後、熱交換部20において、6個の熱電対24A~24Fを利用して、6箇所においてアルミ管21の管壁の温度を測定し、測定された温度の平均値を求めることにより、アルミ管21の管壁温度(T:6箇所の平均値)を求めた。また、定常状態となった後に、熱電対33A及び熱電対33Bを用いて、熱交換部20の入口の位置の試料11(熱交換部20に流入する試料11)の温度[試料入口温度(Tin)]と、熱交換部20の出口の位置の試料11(熱交換部20から排出される試料11)の温度[試料出口温度(Tout)]を測定し、その平均値を求めることにより、熱交換部20内の試料温度(T)を求めた。なお、試料温度(T)を求めるための計算式は下記式:
=(Tout+Tin)/2
の通りである。
なお、図1に示す装置において、熱交換部20内において、試料11と接するアルミ管の管壁表面の面積(熱交換面積(A))は、熱交換部20におけるアルミ管の全長が4.86mであり、かつ、アルミ管の内径が0.01m(10mm)であることから、0.153mであることが分かる。熱交換面積(A)を求めるための計算式は下記式:
A=4.86m(全長)×0.01m(内径)×3.14(円周率)=0.153m
の通りである。さらに、熱交換部20における熱交換量(Q)は、発熱量が1180Wのヒーター22を6個、デューティー比が0.2となるようにして用いていることから、1416Wであることが分かる。熱交換量(Q)を求めるための計算式は下記式:
Q=1180W(熱量)×6(個数)×0.2(デューティー比)=1416W
の通りである。
このようにして、各試料(冷却用液体組成物)ごとに、熱交換部20の試料温度(T)及び熱交換部20のアルミ管の管壁温度(T)の値を測定した後、熱交換部20における熱交換量(Q)の計算値及び熱交換部20の熱交換面積(A)の計算値を利用して、各冷却用液体組成物の熱伝達係数(単位:W/m・K)をそれぞれ求めた。なお、冷却用液体組成物の熱伝達係数(単位:W/m・K)の計算には、下記式(I):
h=Q/{A(T-T)} (I)
〔式(I)中、hは冷却用液体組成物の熱伝達係数であり、Tは前記試料温度(熱交換部20内の測定値)であり、Tは前記管壁温度(熱交換部20内の測定値)であり、Qは上記熱交換量(計算値:1416w)であり、Aは上記熱交換面積(計算値:0.153m)である。〕
を利用した。得られた結果を表1に示す。なお、熱伝達係数の値が大きな値になるほど、その冷却用液体組成物の冷却特性がより高いものであるといえる。かかる観点から、熱伝達係数の値が1100W/m・K以上である場合に熱伝達係数が高い水準にあるものと判断する。
Figure 2022092818000001
表1に示した結果から明らかなように、冷却用液体組成物に、質量基準の平均炭素数が13以上16以下であり、かつ、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%以上である炭化水素流体を用いた場合(実施例1~5)には、冷却用液体組成物が有する熱伝達係数、引火点及び流動点がいずれも高い水準のものとなり、冷却用液体組成物は、これらの特性を高水準でバランスよく有するものとなることが分かった。
これに対して、冷却用液体組成物に、質量基準の平均炭素数が16を超えた値となるとともに、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%未満となっている炭化水素流体を用いた場合(比較例1)には、熱伝達係数及び流動点を共に十分な水準のもの(前述の判断基準において高い水準と判断できるもの)とすることができなかった。また、冷却用液体組成物に、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%以上だが、質量基準の平均炭素数が13未満である炭化水素流体を用いた場合(比較例2)には、引火点を十分な水準のものとすることができなかった。また、冷却用液体組成物に、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%以上だが、質量基準の平均炭素数が16を越えている炭化水素流体を用いた場合(比較例5)には、熱伝達係数及び流動点を共に十分な水準のものとすることができなかった。更に、冷却用液体組成物に、質量基準の平均炭素数が13以上16以下であるが、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%未満となっている炭化水素流体を用いた場合(比較例3及び4)には、引火点を十分な水準のものとすることができなかった。
このような結果から、質量基準の平均炭素数が13以上16以下であり、かつ、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%以上である炭化水素流体を含む本発明の冷却用液体組成物によって、熱伝達係数、引火点及び流動点の全ての特性を十分に高い水準のものとすることができ、これらの特性をバランスよく有するものとすることができることが確認された。
引火点が90℃以上であり、流動点が-25℃以下であり、かつ、熱伝達係数が1100W/m・K以上となるような場合には、電気自動車の電池用の冷却用の液体として要求される特性(冷却性や安全性等)を満たすものとなると考えられる。また、炭化水素流体を冷却用液体組成物に利用して水を含有させなかった場合には、絶縁や防錆の対策を別途図る必要もなく、さらに電池がリチウムイオン電池である場合に、仮に電池が破損しても冷却用液体組成物がリチウムと反応する心配もない。そのため、炭化水素流体を利用する場合には、その冷却用液体組成物に電池を直接浸漬させて冷却するように利用することも可能となる。このような観点から、上記本発明の冷却用液体組成物は、特に、電気自動車の電池(バッテリー)用の冷却液として好適に利用できることが分かる。
以上説明したように、本発明によれば、冷却性能(高熱伝達係数であること)、安全性(高引火点であること)及び低温性能(低流動点であること)の全てを高い水準でバランスよく有する冷却用液体組成物を提供することが可能となる。したがって、本発明の冷却用液体組成物は、冷却用の液体により冷却する手法を採用する各種機器(例えば、ハイブリット車のモーターや電気自動車の電池等)に用いる冷却液等として特に有用である。
10…容器、11…試料、12…試料温度調節用のヒーター、13…断熱材、14…温度センサ、20…熱交換部、21…アルミ管、22…熱交換用のヒーター、23…断熱材、24A~24F…熱電対、30…渦流ポンプ、31A及び31B…ブルドン管圧力計、32…容量流量計、33A及び33B…熱電対。

Claims (3)

  1. 質量基準の平均炭素数が13以上16以下であり、かつ、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して50質量%以上である炭化水素流体を含むことを特徴とする冷却用液体組成物。
  2. 前記炭化水素流体は、炭素数が13以上15以下である炭化水素の合計量が炭化水素流体の全量に対して60質量%以上のものであることを特徴とする請求項1に記載の冷却用液体組成物。
  3. 前記炭化水素流体の質量基準の平均炭素数が14以上16以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却用液体組成物。
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