JP2022092807A - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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陛史 山田
Norifumi Yamada
康行 藤原
Yasuyuki Fujiwara
亮一 坪田
Ryoichi Tsubota
武史 桶谷
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Abstract

【課題】 発射待機位置における遊技球の有無を適切に検出できる遊技機を提供する。【解決手段】 発射位置に発射可能に位置付けられた遊技球の有無を検出する有無検出手段を備え、前記有無検出手段は、前記発射位置に向かって光を発する発光部と、前記発光部から発せられた光を受光可能な受光部と、前記受光部での受光結果に基づいて、前記発射位置の遊技球の有無を判断する判断手段と、を有する。【選択図】 図43

Description

ぱちんこ遊技機に関する。
従来、一般のぱちんこ遊技機では、発射した遊技球の総数は、使用済みの遊技球をカウントすることで行われ、特に、発射装置で遊技球を検知する構造は必要としていなかった。さらに、玉送り弁が遊枝球を送り出したことを検知する検知センサを有する遊技機もあった(例えば、特許文献参照)。
特開2016-221370号公報
発射装置で遊技球を検知する構造を有していない場合には、発射待機位置に遊技球が残留したまま遊技を終了してしまうと、玉管理に問題が発生する可能性があった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、発射待機位置における遊技球の有無を適切に検出できる遊技機を提供することにある。
発射位置に発射可能に位置付けられた遊技球の有無を検出する有無検出手段を備え、
前記有無検出手段は、
前記発射位置に向かって光を発する発光部と、
前記発光部から発せられた光を受光可能な受光部と、
前記受光部での受光結果に基づいて、前記発射位置の遊技球の有無を判断する判断手段と、を有する。
発射待機位置における遊技球の有無を適切に検出できる。
図1は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図2は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図3は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図4は、ハンドルユニットHU100の概略の構成を示す斜視図である。 図5は、ハンドルユニットHU100の概略の構成を示す平面図である。 図6は、ケース蓋部材BU120の構成を示す斜視図である。 図7は、ケース本体部材BU110及びケース蓋部材BU120の構成を示す平面図である。 図8は、ケース本体部材BU110の構成を示す正面図である。 図9は、発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240の構成を示すブロック図である。 図10は、各種の信号の変化の状態を示すタイミングチャートである。 図11は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図12は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図13は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図14は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図15は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図16は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図17は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図18は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図19は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図20は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図21は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図22は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図23は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図24は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図25は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図26は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図27は、第2の実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を示すブロック図である。 図28は、第2の実施形態に係るぱちんこ遊技機における遊技球の発射制御に関連するブロック図である。 図29は、発射制御基板W820及び球送り装置W830の構成の概略を示す概略図である。 図30は、発射装置W840とハンドル部W812の動作を示すタイミングチャートである。 図31は、球送り装置W830と遊技球数表示器W10の動作を示すタイミングチャートである。 図32は、球送り出口センサW836が、遊技球の球詰まりを検出した場合の動作を示すタイミングチャートである。 図33は、雀球遊技機J10における遊技球の発射制御に関連するブロック図である。 図34は、球送り装置J100及び発射装置J200の構成の概略を示す概略図である。 図35は、発射装置J200の構成の概略を示す概略図である。 図36は、遊技球の発射制御に関連するタイミングチャートである。 図37は、遊技許可状態でないときに、遊技者によって遊技開始ボタンJ400が操作されたときの状態を示すタイミングチャートである。 図38は、雀球遊技機J10の電源が投入されたときに、発射装置J200の発射位置に遊技球が存在する場合の状態を示すタイミングチャートである。 図39は、主制御基板Mにおいて、ソレノイドL100を制御及び駆動する回路のブロック図を示す。 図40(a-1)~(a-4)は、通常状態を示すタイミングチャートである。 図41は、主制御基板MのメインCPUから出力される開放指示信号及び保持指示信号、並びにソレノイドL100の状態を示すタイミングチャートである。 は、通過型の球有りセンサSN100の発光部SN110と受光部SN120との配置を示す概略断面図((a-1)及び(a-2)と、反射型の球有りセンサSN300の発光部SN310と受光部320との配置を示す概略断面図((c-1)及び(c-2))である。 図43は、垂直発射方式と水平発射方式とを示す概略図である。 図44は、垂直発射方式で遊技球を遊技盤D35に発射する概略構成を示す正面図である。 図45は、水平発射方式で遊技球を遊技盤D35に発射する概略構成を示す正面図である。
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「識別情報」とは、五感(視覚、聴覚、触覚等)を通じて情報の種類を識別可能であればどのような形態でもよいが、好適には、視覚的なもの、例えば、数字、文字、図柄等の形状のあるものを挙げることができる。また、本明細書においては「識別情報」を、主遊技図柄・特別図柄(特図)や装飾図柄(装図)と呼ぶことがあるが、「特別図柄(特図)」は、主制御基板側にて表示制御される識別情報であり、「装飾図柄(装図)」は、副制御基板側にて表示される演出としての識別情報である。「識別情報を表示可能」とは、表示方法には何ら限定されず、例えば、発光手段(例えば液晶、LED、7セグ)の発光(発光の有無だけでなく、色の違いも含む)、物理的な表示(例えば、リール帯に描かれた図柄を所定位置に停止表示する)等、を挙げることができる。「演出」とは、遊技の興趣性を高める表示内容を指し、例えば、識別情報変動・停止や予告等をはじめ、アニメーションや実写等の動画像や絵、写真、文字等の静止画像又はこれらの組み合わせを挙げることができる。「開状態、開放状態」及び「閉状態、閉鎖状態」とは、例えば、一般的な大入賞口(いわゆる、アタッカー)の構成においては、開状態=入賞容易状態であり、閉状態=入賞非容易状態となる。また、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る構成(いわゆる、ベロ型アタッカー)においては、進出状態=入賞容易状態であり、退避状態=入賞非容易状態となる。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「遊技状態」とは、ぱちんこ遊技機の場合、例えば、大入賞口が開放状態となり得る特別遊技状態、特別遊技状態への移行抽選確率が予め定められた値である非確率変動遊技状態よりも特別遊技状態への移行抽選確率が高い確率変動遊技状態、特別遊技への移行抽選契機となる始動口への入賞に対する補助が有る補助遊技状態(いわゆる、普通図柄時短状態、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間が長い、可変部材の開放当選確率が高い、可変部材の開放抽選の結果報知の時間が短い)等の任意の一又は複数の組合せである。「遊技領域」とは、遊技球が転動可能な領域であり、遊技盤D35の手前(遊技者から見て)のみに限られず、例えば、遊技盤D35の奥側(遊技者から見て)と遊技盤D35の手前側(遊技者から見て)との双方を含む遊技球が転動可能な領域であってもよい。
尚、第1の実施の形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、第1の実施の形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、第1の実施の形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。また、本例において「テーブル」という場合には、その形式に限定されるものではなく、一又は複数の情報に基づき、複数の選択候補の中から一又は複数の選択候補が選択されるように対応付けられている態様であると理解すべきである。更に、以下の実施形態や変更例において示す具体的一例としての数値{例えば、抽選実行時における当選確率、特別遊技時における最大ラウンド数、図柄変動時間、各遊技状態における継続回数、等}は、あくまで一例であり、特に、異なる条件下(例えば、第1主遊技側と第2主遊技側との条件別、確率変動遊技時と非確率変動遊技時との条件別、時間短縮遊技時と非時間短縮遊技時との条件別、等)において示した数値の大小関係や組み合わせは、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。例えば、第1主遊技側と第2主遊技側とで、抽選実行時における当選確率や特別遊技時における最大ラウンド数の期待値における大小関係が、第1主遊技側=第2主遊技側となるよう例示されていたとしても、当該大小関係を第1主遊技側<第2主遊技側とする、或いは、第1主遊技側>第2主遊技側とするといったように適宜変更してもよい(その他の数値、条件下についても同様)。また、例えば、確率変動遊技状態の継続回数として、次回大当りが発生するまで継続するとの趣旨に基づき構成するに際し、継続回数として「65535」をセットするのか(実質的に継続するよう構成する)、或いは、継続回数をセットせずに次回大当りが発生するまで確率変動遊技状態を維持する、といった同一趣旨に基づく実現方法の選択肢においても、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。
<<<<第1の実施形態>>>>
ここで、各構成要素について説明する前に、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図1を参照しながら、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤D35で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠D12、前枠D14、透明板D16、扉D18、上球皿D20、下球皿D22及び発射ハンドルD44を含む。まず、外枠D12は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠D14は、外枠D12の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠D12に開閉可能に取り付けられる。前枠D14は、遊技球を発射する機構、遊技盤D35を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板D16は、ガラス等により形成され、扉D18により支持される。扉D18は、図示しないヒンジ機構を介して前枠D14に開閉可能に取り付けられる。上球皿D20は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿D22への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿D22は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、下球皿D22の右下方にはスピーカD24が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、発射ハンドルD44は、遊技者が操作できるように、前枠D14の右下方に配置されている。遊技者が発射ハンドルD44を操作することで、遊技球が発射され、遊技領域D30に遊技球が流下することとなる。発射ハンドルD44の構成及び遊技球の発射の動作の詳細については後述する。
次に、遊技盤D35は、外レールD32と内レールD34とにより区画された遊技領域D30が形成されている。そして、当該遊技領域D30には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、補助遊技始動口H10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20、演出表示装置SG、補助遊技図柄表示装置H20、センター飾りD38及びアウト口D36が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技始動口入球検出装置A11sを備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置A11sは、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技始動口入球検出装置B11sと、第2主遊技始動口電動役物B11dと、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置B11sは、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物B11dは、第2主遊技始動口B10に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該閉鎖状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、第1の実施の形態においては、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが離隔して設けられており、遊技領域D30の左側を流下する遊技球は、第1主遊技始動口A10に誘導され易い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され難いよう構成されており、遊技領域D30の右側を流下する遊技球は、第2主遊技始動口B10に誘導され易い一方、第1主遊技始動口A10に誘導され難いよう構成されている。
尚、第1の実施の形態では、第2主遊技始動口B10側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口A10側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、第1の実施の形態では、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが離隔して配置されているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とを重ねるように配置してもよく、その場合には、第1主遊技始動口A10の存在により、第2主遊技始動口B10の上部が塞がれているよう構成してもよい。
次に、補助遊技始動口H10は、補助遊技始動口入球検出装置H11sを備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置H11sは、補助遊技始動口H10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口H10への遊技球の入球は、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、第1の実施の形態においては、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が補助遊技始動口H10に誘導され易く、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が補助遊技始動口H10に誘導され難くなるよう構成されている。但し、これには限定されず、遊技領域D30の右側及び左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され得るよう構成されていてもよい。
次に、アウト口D36の右上方には、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とが設けられており、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、アウト口D36に到達する前に、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20が配置されている領域を通過し易いよう構成されている。
次に、第1大入賞口C10は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口C10は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置C11sと、第1大入賞口電動役物C11d{及び第1大入賞口電動役物ソレノイドC13(不図示)}と、を備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置C11sは、第1大入賞口C10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1大入賞口電動役物C11dは、第1大入賞口C10に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口C10を可変させる(第1大入賞口電動役物ソレノイドC13を励磁して可変させる)。尚、第1の実施の形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカ-)や、遊技球が転動可能な通路上の開口部を大入賞口とし、当該開口部を閉鎖する状態と開放する状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d{及び第2大入賞口電動役物ソレノイドC23(不図示)}と、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口C20内に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sによって検出されるよう構成されている。次に、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる。尚、第1の実施の形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)や、遊技球が転動可能な通路上の開口部を大入賞口とし、当該開口部を閉鎖する状態と開放する状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)と、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」~「9」の10種類の数字及びハズレの「-」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、主遊技図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、第1の実施の形態では、第1主遊技図柄表示装置A20の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、主遊技図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置SGのような液晶ディスプレーに、主遊技図柄を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置SGは、主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置SGは、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される表示領域SG10を備える。ここで、表示領域SG10は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を表示する装飾図柄表示領域SG11と、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12及び第2保留表示部SG13と、を有している。尚、演出表示装置SGは、第1の実施の形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、第1保留表示部SG12及び第2保留表示部SG13は夫々4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄表示部H21gと、補助遊技図柄保留表示部H21hとを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部H21hは、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
次に、センター飾りD38は、演出表示装置SGの周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置SGの保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプD26は、遊技領域D30及び/又は遊技領域D30以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口A10(第2主遊技始動口B10)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御基板Mと、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置SG上での各種演出に係る表示制御等を行うサブメイン制御部SMと、主に演出表示を実行するサブサブ制御部SSと、賞球タンクKT、賞球レールKR及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンクKTから供給される遊技球を上球皿D20へ払い出す払出ユニットKE10等を備える賞球払出装置(セット基盤)KEと、払出ユニットKE10による払出動作を制御する賞球払出制御基板KHと、上球皿D20の遊技球(貯留球)を遊技領域D30へ1球ずつ発射する発射装置D42の発射動作を制御する発射制御基板D40と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源供給ユニットEと、ぱちんこ遊技機の電源をオン・オフするスイッチである電源スイッチEa等が、前枠D14裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板Mと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板KHと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板S(本例では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとが一つの基板上に配置されている)と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットEと、を主体として構成されており、上述した各制御基板により制御され、或いは制御基板に入力される各種の機器・装置が遊技機の適宜箇所に設けられている。
なお、副制御基板Sは、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部SMと、演出表示装置SG上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部SSの2つの制御部とを備えている。
ここで、主制御基板M、賞球払出制御基板KH、サブメイン制御部SM及びサブサブ制御部SSには、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板Mは、各第1主遊技関連電気部材の電気部材、各第2主遊技関連電気部材の電気部材、各第1・第2共用主遊技部材の電気部材、各補助遊技関連電気部材の電気部材等の遊技の進行に必須となる電気部材(入出力装置)と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。なお、各主遊技関連電気部材、補助遊技関連電気部材の電気部材については後述する。更に、主制御基板Mは、賞球払出制御基板KHと、副制御基板S(サブメイン制御部SM・サブサブ制御部SS)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板KHに、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板Sにそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板Mは、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータHC等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHCと配線接続することで、主制御基板Mから外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、第1の実施の形態では、図3の矢印表記の通り、主制御基板Mと賞球払出制御基板KHとは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板Mとサブメイン制御部SMとは、主制御基板Mからサブメイン制御部SMへの一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板KHは、遊技球の払出を実行する賞球払出装置KEと、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板KHに伝達する遊技球貸出装置Rと発射装置(ハンドルユニットHU100・球発射ユニットBU100等)を制御する発射制御基板D40とに接続されている。尚、第1の実施の形態では、遊技球貸出装置Rを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板KHにより貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板Sは、装飾図柄や予告演出等を表示する演出表示装置SGと、スピーカD24と、遊技効果ランプD26と接続されている。第1の実施の形態では、前述の通り、副制御基板S内にサブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを有しており、サブメイン制御部SMによりスピーカD24から出力させる音声の制御、遊技効果(装飾)ランプD26の点灯制御並びに、演出表示装置SG上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部SSにより、演出表示装置SG上の表示制御が行われるように構成されている。尚、第1の実施の形態では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを、副制御基板Sにて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部SSにより音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。ここで、サブメイン制御部SMにより制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。
次に、遊技関連電気部材について説明する。同図に示すように、第1の実施の形態に係る遊技機においては、遊技関連電気部材として、第1主遊技側の遊技関連電気部材である第1主遊技関連電気部材Aと、第2主遊技側の遊技関連電気部材である第2主遊技関連電気部材Bと、第1主遊技側と第2主遊技側との共用の遊技関連電気部材である第1・第2主遊技共用関連電気部材Cと、補助遊技側の遊技関連電気部材である補助遊技関連電気部材Hと、を有している。主制御基板Mは、これらの第1主遊技関連電気部材Aと、第2主遊技関連電気部材Bと、第1・第2主遊技共用関連電気部材Cと、補助遊技関連電気部材Hとに電気的に接続されている。主制御基板Mは、第1主遊技関連電気部材Aや第2主遊技関連電気部材Bや第1・第2主遊技共用関連電気部材Cや補助遊技関連電気部材Hに制御信号や駆動信号などの各種の信号を出力したり、第1主遊技関連電気部材Aや第2主遊技関連電気部材Bや第1・第2主遊技共用関連電気部材Cや補助遊技関連電気部材Hから出力されたセンサ信号などを各種の信号が主制御基板Mに入力されたりする。以下、これらの遊技関連電気部材を順番に説明する。
まず、第1主遊技関連電気部材Aとは、第1主遊技に関連する電気部材である。例えば、第1主遊技関連電気部材Aの電気部材として、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置A20や、第1主遊技始動口A10への入球を検出可能な第1主遊技始動口入球検出装置A11sなどがある。主制御基板Mは、第1主遊技図柄表示装置A20に制御信号を出力する。また、第1主遊技始動口入球検出装置A11sから出力された検出信号は、主制御基板Mに入力される。
次に、第2主遊技関連電気部材Bとは、第2主遊技に関連する電気部材である。例えば、第2主遊技関連電気部材Bの電気部材として、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置B20や、第2主遊技始動口B10への入球を検出可能な第2主遊技始動口入球検出装置B11sなどがある。主制御基板Mは、第2主遊技図柄表示装置B20に制御信号を出力する。また、第2主遊技始動口入球検出装置B11sから出力された検出信号は、主制御基板Mに入力される。
次に、第1・第2主遊技共用関連電気部材Cとは、第1主遊技と第2主遊技とのいずれにも関連する電気部材である。例えば、第1・第2主遊技共用関連電気部材Cとして、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物ソレノイドC13(図示せず)や、第2大入賞口C20の第2大入賞口電動役物ソレノイドC23(図示せず)などがある。また、第1・第2主遊技共用関連電気部材Cとして、第1大入賞口C10への遊技球の入球を検出するセンサである第1大入賞口入賞検出装置C11sや、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサである第2大入賞口入賞検出装置C21sもある。主制御基板Mは、第1大入賞口電動役物ソレノイドC13や第2大入賞口電動役物ソレノイドC23に駆動信号を出力する。また、第1大入賞口入賞検出装置C11sや第2大入賞口入賞検出装置C21sから出力されたセンサ信号は、主制御基板Mに入力される。
次に、補助遊技関連電気部材Hとは、補助遊技に関連する電気部材である。例えば、補助遊技関連電気部材Hとして、第2主遊技始動口B10に設けられた第2主遊技始動口電動役物B11dを駆動するソレノイド(図示せず)や、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置H20や、補助遊技始動口H10への入球を検出可能な補助遊技始動口入球検出装置H11sなどがある。主制御基板Mは、第2主遊技始動口電動役物B11dを駆動するソレノイドに駆動信号を出力したり、補助遊技図柄表示装置H20に制御信号を出力したりする。また、補助遊技始動口入球検出装置H11sから出力された検出信号は、主制御基板Mに入力される。
尚、第1主遊技図柄表示装置A20の電気部材、第2主遊技図柄表示装置B20の電気部材及び補助遊技図柄表示装置H20の電気部材は、主制御基板Mと情報伝達可能に接続されている。また、演出表示装置SGを構成する電気部材はサブメイン制御部SMと情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20は、主制御基板Mにより制御され、演出表示装置SGは、サブメイン制御部SMにより制御されることを意味する。尚、主制御基板Mと片方向通信(一方向通信)により制御される他の制御基板を介して、別の遊技周辺機器を制御するように構成してもよい。
<<<発射装置D42の構成>>>
前述したように、発射装置D42は、主に、ハンドルユニットHU100と球発射ユニットBU100と発射制御基板D40とを有する。以下では、発射装置D42の詳細について説明する。本例では、ハンドルユニットHU100と球発射ユニットBU100と発射制御基板D40とは、別体に構成されている。
<<ハンドルユニットHU100>>
図4は、発射ハンドルD44が原点(詳細は後述)に位置した状態におけるハンドルユニットHU100の概略の構成を示す斜視図である。図5は、ハンドルユニットHU100の概略の構成を示す平面図である。図4及び図5を参照しつつ、ハンドルユニットHU100の構成について説明する。
ハンドルユニットHU100は、遊技機枠(前枠14)に取り付けるための取付ベースユニットHU130と、取付ベースユニットHU130に設けられた軸受部HU134に回転可能に軸支されたハンドル本体HU140と、軸受部HU134の外周に巻き付けられ弾性力によって発射ハンドルD44を付勢するバネHU108とによって、主に、構成されている。
取付ベースユニットHU130は、金属を切削加工して板状に形成された取付ベース本体HU132と、取付ベース本体HU132に取着されてハンドル本体HU140を軸支する軸受部HU134と、ハンドル本体HU140(制御レバー部HU104)の回転を原点と最大位置との間で規制するストッパHU106と、取付ベース本体HU132に取着され、発射ハンドルD44の回転角度を検出するための発射ボリュームHU110と、制御レバー部HU104の回転量を発射ボリュームHU110に伝達する伝達機構HU136と、発射ボリュームHU110や伝達機構HU136をカバーするカバー部材HU138並びに、発射ハンドルD44の接触状態を検出するためのタッチセンサHU120と主に構成されている。
ストッパHU106は、制御レバー部HU104が原点位置にあるときに制御レバー部HU104の一部と当接することで制御レバー部HU104の回転を規制し、発射ハンドルD44を原点に位置づけるための2個の原点位置規制用ストッパHU106Aと、制御レバー部HU104が所定量以上に回転することを規制する最大位置規制用ストッパHU106B(図5参照)を備えている。本明細書では、特に区別する必要がない場合には、原点位置規制用ストッパHU106A及び最大位置規制用ストッパHU106BをストッパHU106と総称する。ストッパHU106はいずれも、ゴムなどの弾性体によって構成され、制御レバー部HU104からの衝撃を吸収することができる。さらに、原点位置規制用ストッパHU106Aを2個にすることで、バネHU108によって付勢された制御レバー部HU104の衝撃を分散させつつ的確に吸収することができる。
ハンドル本体HU140は、筒状に形成された回転支軸部HU102と、回転支軸部HU102の前方にねじ等の締結手段により取付けられた発射ハンドルD44と、回転支軸部HU102の後方にナット等の締結手段により固着された制御レバー部HU104とからなる。ハンドル本体HU140は、取付ベース本体HU132の軸受部HU134に回転支軸部HU102を挿通し、取付ベース本体HU132に対して回転支軸部HU102を回転可能に軸支させた状態で回転支軸部HU102の前方側に発射ハンドルD44を締結し、後方側に制御レバー部HU104を締結することで発射ハンドルD44の回転にあわせて制御レバー部も回転するように軸支される。
発射ハンドルD44は、表面が通電可能な金属等の硬質材で形成され、回転中心から外側に向かってやや湾曲し、且つ、幾分肉薄になるように形成された操作部を有しており、この操作部と後述するタッチ検出手段(タッチセンサHU120)を金属製の取付ベースを介して電気的に接続することにより、遊技者の手動操作に基づいた操作が行なわれているか否かを検出可能に構成されている。
制御レバー部HU104は、回転支軸部HU102を介して発射ハンドルD44に連結されており、発射ハンドルD44と同様の動作をし、発射ハンドルD44が回転すると、制御レバー部HU104も同時に回転する。
バネHU108は、弾性力によって発射ハンドルD44を付勢する。バネHU108は、遊技者の手動操作に応じて弾性変形でき、付勢力によって発射ハンドルD44の原点に復帰させることができるものであればよい。
<ハンドルユニットの動作>
以上のように構成されたハンドルユニットHU100を遊技者が操作したときの動作(作用)について説明する。
発射ハンドルD44が遊技者によって操作されていないときには、バネHU108の付勢力でハンドルユニットが原点方向に付勢され、2つのストッパHU106Aに制御レバー部HU104が同時に当接する状態となる。制御レバー部HU104がストッパHU106Aに当接した状態が、発射ハンドルD44の原点となる。遊技者が、時計回り(図4に示す矢印A方向)の力を発射ハンドルD44に加えると、バネHU108の付勢力に抗して、発射ハンドルD44は矢印A方向に回転し、この回転にしたがって制御レバー部HU104は、2つのストッパHU106Aから離隔する。発射ハンドルD44が回転した状態で、遊技者が手を離すと、バネHU108の付勢力によって、発射ハンドルD44及び制御レバー部HU104は、回転支軸部HU102を回転中心にして反時計回り(図4に示す矢印B方向)に回転して、発射ハンドルD44は原点に復帰する。
なお、制御レバー部HU104は、2つのストッパHU106Aから最も離隔したときには、前述したストッパHU106Bに当接する状態となり、ストッパHU106Bとの当接によって発射ハンドルD44の最大操作角度が規制されている。
バネHU108による付勢力は、発射ハンドルD44の回転角度に応じて増減する。すなわち、発射ハンドルD44が時計回りに回転し、制御レバー部HU104が2つのストッパHU106Aから離隔するに従って、バネHU108が牽引されて付勢力は大きくなる。したがって、発射ハンドルD44の回転角度が小さい状態で、発射ハンドルD44から手を離す場合よりも、発射ハンドルD44の回転角度が大きい状態で、発射ハンドルD44から手を離す方が、発射ハンドルD44は、大きい付勢力によって原点に復帰する。
発射ボリュームHU110は、発射ハンドルD44の回転角度を検出するためのものである。発射ボリュームHU110は、可変抵抗器からなり、取付ベースユニットHU130のカバー部材HU138に回転可能に取り付けられている。カバー部材HU138には、複数のギヤからなる伝達機構HU136が取り付けられており、発射ハンドルD44の回転動作は、伝達機構HU136を介して発射ボリュームHU110に伝達され、発射ボリュームHU110の可動接触子(図示せず)が発射ハンドルD44とともに回転する。発射ボリュームHU110は、可動接触子の移動によって、発射ハンドルD44の回転とともに抵抗値が変化し、抵抗値によって発射ハンドルD44の回転角度を取得することができる。発射ハンドルD44の回転可能な範囲が、発射ボリュームHU110の回転可能な範囲に対応するように、伝達機構HU136を構成する複数のギヤの歯車比が適宜に定められている。
タッチセンサHU120は、発射ハンドルD44の接触状態を検出するためのセンサであり、図4に示すように、取付ベース本体のHU132の背面に取り付けられている。ハンドル本体HU140を構成する発射ハンドルD44と回転支軸部HU102と制御レバー部HU104及び取付ベース本体は、いずれも導電性を有する部材で構成され、発射ハンドルD44は、タッチセンサHU120に電気的に接続された状態となり、発射ハンドルD44自体が、発射ハンドルD44が操作されているか否かを判定するための操作検出部の一部(後述する接触部)を構成している。このため、タッチセンサHU120は、遊技者が発射ハンドルD44に触れると、回転支軸部HU102と制御レバー部HU104と取付ベース本体とを介して、遊技者の手が接触したことを電気的に検出する。このように構成することで、遊技者の手が発射ハンドルD44に接触することで、発射ハンドルD44と回転支軸部HU102と制御レバー部HU104及び取付ベース本体を介して、遊技者の手が発射ハンドルD44に接触したことになる。タッチセンサHU120は、例えば、オムロン社製の「W2GC-02」等のタッチスイッチにすることができる。タッチセンサHU120は、後述する発射制御基板D40に電気的に接続されている。タッチセンサHU120は、遊技者の手が発射ハンドルD44に接触したか否かを検出し、発射制御基板D40に検出信号を出力する。なお、遊技者が発射ハンドルD44の近傍に、具体的には、発射ハンドルD44を操作する際に触ることができる範囲に、タッチセンサHU120と電気的に接続されている接触部を設けてもよく、接触部も導電性を有し、複数の接触部を形成することで、遊技者の手がいずれかの接触部に接触した場合にタッチセンサHU120が接触状態を検出するように構成してもよい。タッチセンサHU120の電気的な動作については、後述する。
<<<球発射ユニットBU100>>>
球発射ユニットBU100の基本的な構成について、図6~図8を参照しながら説明する。図6は、ケース蓋部材BU120の構成を示す斜視図である。図7は、ケース本体部材BU110及びケース蓋部材BU120の構成を示す平面図である。図8は、ケース本体部材BU110の構成を示す正面図である。
なお、球発射ユニットBU100は、球送りユニットBU140と発射ユニットBU160とからなり、図7の矢印Cに示すように、球送りユニットBU140は、回転支持部BU102を中心に前方に開閉可能に発射ユニットBU160に設けられている。
球発射ユニットBU100は、上球皿D20の球の流下底面より下方に後述する発射ユニットBU160(ハンマーヘッドBU168)が位置するよう、前枠D14の前面側に着脱可能に取り付けられる。球発射ユニットBU100は、ケース本体部材BU110と、ケース蓋部材BU120と、球送りユニットBU140と、発射ユニットBU160と、発射制御基板D40(図示せず(図9参照))とを有する。ケース本体部材BU110は、発射ユニットBU160の取り付けベースとなる。ケース蓋部材BU120は、ケース本体部材BU110の前面側に取り付けられ、球送りユニットBU140の取り付けベースとなる。
球発射ユニットBU100には、遊技球を発射させるための発射口BU132が、遊技球が通過可能に形成される。発射ユニットBU160の作動によって打ち出された遊技球は、発射口BU132を通過して外レールD32に案内される。
以下、ケース蓋部材BU120に取り付けられる球送りユニットBU140、ケース本体部材BU110に取り付けられる発射ユニットBU160の順に詳細に説明する。
<ケース蓋部材BU120>
ケース蓋部材BU120は、ABS樹脂等の樹脂材料によって射出成形等の成形手段により形成され、ケース本体部材BU110と一体になるように組み立てられる。
上球皿D20の後側には、球送りダクト(図示せず)が形成されており、ケース蓋部材BU120には、球送りダクトよりも下方に位置する球入口BU122が形成されている。ケース蓋部材BU120は、球入口BU122が球送りダクトと連通するように配置され、上球皿D20から送出される遊技球は、球送りダクトを介して球入口BU122に向かって流下する。
ケース蓋部材BU120の内部には、球供給通路BU124が形成されている。上球皿D20から送出される遊技球は、球供給通路BU124に沿って案内され発射ユニットBU160に流下する。球供給通路BU124は、球導入路BU126と球導出路BU128とから形成される。球導入路BU126は、球入口BU122と球導出路BU128とに連通し、斜め下方に傾斜して形成される。球導入路BU126を傾斜するように形成することで、球入口BU122から流下してきた遊技球の速度を調整しつつ移動させることができる。球導出路BU128は、球導入路BU126と球出口BU130とに連通可能に形成される。球導出路BU128の端部のBU110側(発射ユニットBU160側)には球出口BU130が形成され、球導出路BU128に達した遊技球は、球出口BU130を介して発射ユニットBU160に案内される。
球供給通路BU124(球導入路BU126及び球導出路BU128)は、遊技球の直径よりも若干大きい幅を有し、球入口BU122から進入した遊技球は、球供給通路BU124内に進入した順序を維持しつつ後述する球送り弁BU142の動作に応じて発射ユニットBU160に向かって移動・案内される。
<球送りユニットBU140>
球送りユニットBU140は、球送り弁BU142を有する。球送り弁BU142は、揺動ピンBU144を中心に揺動できるように設けられている。球送り弁BU142の上方には、球送りソレノイドBU152が設けられており、球送り弁BU142は、球送りソレノイドBU152の駆動によって揺動される。
球送り弁BU142は、球受け凹部BU146と、球誘導片BU148と、球止め片BU150とを有する。球受け凹部BU146は、凹状に形成され、球導入路BU126と向かい合って位置づけられたときには(後述する球出口開放位置)、球導入路BU126に滞留している遊技球のうちの1つ遊技球が球受け凹部BU146に収納される。球誘導片BU148は、球受け凹部BU146の底面を構成し、球受け凹部BU146に収納された1つ遊技球を保持する。球誘導片BU148は、発射ユニットBU160に向かって傾斜するように形成されている。球止め片BU150は、球導入路BU126と向かい合って位置づけられたときには(後述する球出口閉鎖位置)、球導入路BU126内に存在する遊技球を制止して滞留させる。
前述したように、球送り弁BU142は、揺動ピンBU144を中心にして揺動可能に設けられており、球出口閉鎖位置と球出口開放位置との間で往復移動することができる。球送り弁BU142の球出口閉鎖位置は、球出口開放位置よりも上方に位置する。球出口閉鎖位置は、球受け凹部BU146が球導入路BU126と向かい合うことで、球受け凹部BU146に1つの遊技球を収納できる位置であるとともに、最も高い位置に移動することで球出口BU130が閉鎖される位置である。一方、球出口開放位置は、球止め片BU150が球導入路BU126と向かい合うことで、球止め片BU150によって球導入路BU126が閉鎖される位置であるとともに、球誘導片BU148が最も低い位置に移動することで、球誘導片BU148によって球出口BU130が開放される位置である。
球送りソレノイドBU152に給電されて通電状態になったときには、球送り弁BU142は、上方の球出口閉鎖位置に位置づけられて、球導入路BU126と球受け凹部BU146とが連通し、球受け凹部BU146に1つの遊技球が収納される。一方、球送りソレノイドBU152への給電が中断されて非通電状態になったときには、球送り弁BU142は、自重で降下することで球出口開放位置に位置づけられて、球受け凹部BU146と球出口BU130とが連通し、球受け凹部BU146に収納された1つの遊技球が球出口BU130を介して発射ユニットBU160の打球位置へ流下する。このようにすることで、球供給通路BU124内で整列した遊技球は、整列順に1球ずつ球送り弁BU142に収納され、球送り弁BU142に収納された技球を発射ユニットBU160に流下させることができる。
球送りソレノイドBU152の通電/非通電制御は、発射制御基板D40によって、後述する発射ユニットBU160のハンマーBU162を揺動させる発射ソレノイドBU176の動作と同期され、発射ハンドルD44の操作に基づいて発射ユニットBU160から遊技球が発射された後に、次の発射用の遊技球が1球ずつ発射ユニットBU160の打球位置に排出される。なお、図7に破線で示すように、球送り弁BU142により球出口BU130から放出され、発射機構160に案内される遊技球を検出する球送りセンサBU190を球出口BU130近傍に設けても良い。
<発射ユニットBU160>
発射ユニットBU160は、ケース本体部材BU110と、ハンマーBU162と、発射ソレノイドBU176と、発射レール部BU180とを有する。ハンマーBU162は、ケース本体部材BU110の前面側に配置され、遊技盤10の盤面とほぼ平行な面内で揺動可能に設けられている。発射ソレノイドBU176は、ケース本体部材BU110の裏側(ハンマーBU162の後面側(図7参照))に設けられ、ハンマーBU162は、発射ソレノイドBU176によって駆動される。ハンマーBU162によって遊技領域に向かって発射された遊技球は、発射口BU132を通過して外レールD32に案内される。
<ケース本体部材BU110>
ケース本体部材BU110は、発射ユニットのベース体であり、ポリカーボネート(PC)やポリアセタール樹脂(POM)等の樹脂材料を用いて、射出成形等の成形手段により略矩形板状に形成されている。
発射ソレノイドBU176は、例えば、ロータリソレノイドによって構成される。発射ソレノイドBU176の駆動軸BU178は、ケース本体部材BU110に形成された駆動軸挿通孔(図示せず)を介してケース本体部材BU110の前面側に突出している。駆動軸BU178をハンマーBU162の軸孔(図示せず)に挿通させて、ハンマーBU162を駆動軸BU178にナット(図示せず)などで固定することで、ハンマーBU162は駆動軸BU178に一体的に連結される。
発射制御基板D40から出力される発射ソレノイド駆動信号(後述する)に基づいて発射ソレノイドBU176を駆動することで、ハンマーBU162は、駆動軸BU178を中心にして揺動する。
ハンマーBU162は、金属製の薄板からなるハンマーアームBU164と、インサート成形などによりハンマーアームBU164の周部を覆って形成された合成樹脂製の被覆部BU166とを有する。ハンマーBU162の先端部には遊技球を叩打するためのハンマーヘッドBU168が形成されている。ハンマーヘッドBU168の近傍には、空隙部BU170が形成されている。空隙部BU170を形成することで、ハンマーヘッドBU168の近傍で弾性変形させやすくし、遊技球に弾性力を付加して遊技球を発射することができる。
ケース本体部材BU110の前面側には、ハンマーBU162に隣接して下側ストッパBU172と上側ストッパBU174が設けられている。下側ストッパBU172は、ハンマーヘッドBU168を退避させたときに被覆部BU166を弾性的に受け止めるためのストッパである。被覆部BU166が下側ストッパBU172に当接し、ハンマーBU162の下方への揺動が規制されたときの位置が、下方限界位置(以下、発射待機位置と称する。)となる。上側ストッパBU174は、遊技球に衝撃力を加えたときに被覆部BU166を弾性的に受け止めるためのストッパである。被覆部BU166が上側ストッパBU174に当接し、ハンマーBU162の上方への揺動が規制されたときの位置が、上方限界位置(以下、発射完了位置と称する。)である。ハンマーBU162は、発射ソレノイドBU176の駆動軸BU178を中心にして、発射待機位置と発射完了位置との間で揺動することができる。
発射レール部BU180は、ガイドホルダBU182と、発射レールBU184と、ガイド部材BU186とを有する。ガイドホルダBU182は、球出口BU130を介して球送りユニットBU140から供給された遊技球を、ハンマーヘッドBU168の打球位置(遊技球の発射位置)に保持する。発射レールBU184は、ケース本体部材BU110と一体に形成され、断面がV字状に形成されたレールである。発射レールBU184は、ガイドホルダBU182による遊技球の保持位置から右斜め上方に延びており、その延長線上に発射口BU132が位置する。
なお、本実施例では、球発射ユニットBU100として、ケース本体部材BU110と、ケース蓋部材BU120と、球送りユニットBU140と、発射ユニットBU160と、発射制御基板D40(図示せず(図9参照))とをユニット化しているものを例示したが、例えば球送りユニットBU140と発射ユニットBU160、発射制御基板D40を夫々別々のユニットとして構成し、全体として球発射ユニットBU100として機能させたり、発射ユニットBU160を前枠に直接形成する(組み付ける)ことも可能である。
<発射制御基板D40>
前述したように、発射制御基板D40は、発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240などからなる。以下では、発射制御基板D40の詳細について説明する。
発射制御基板D40は、主として遊技球の発射(発射強度や発射タイミング等)を制御するための基板である。発射制御基板D40は、図9に示すように、主に、タッチ判定部BU210と、ハンドル回転検出部BU220と、データラッチ部BU230と、発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240と、発射強度調整部BU250と、発射周期タイマ部BU260とを有する。以下では、これらの回路について説明する。
<タッチ判定部BU210>
タッチ判定部BU210は、前述したハンドルユニットHU100に設けられたタッチセンサHU120(例えばオムロン社製の「W2GC-02」等のタッチセンサを用いることができる。オムロン社製のタッチスイッチでは、所謂静電容量検出方式とよばれ、人体がタッチ部(発射ハンドルD44)に接触することで変化する静電容量を判定する方法を利用している。)の検出信号に基づいて遊技者の手がタッチ部(発射ハンドルD44)に接触している接触状態であるか、又は遊技者の手がタッチ部(発射ハンドルD44)に接触していない非接触状態であるかを判定する。具体的には、タッチ判定部BU210は、オペアンプ(演算増幅器)によるコンパレータ回路を有し、タッチセンサHU120から出力された電圧と、基準電圧とを比較して、遊技者の手が発射ハンドルD44に接触しているか否かを検出することができる。
なお、タッチセンサBU210としては、静電容量の変化に基づいて遊技者の手がタッチ部に接触しているか否かを判定する方式のほか、電気抵抗の変化を電圧に変換し、コンパレータ回路等により基準電圧と比較することで遊技者の手が発射ハンドルD44に接触しているか否かを検出する方式も利用できる。
タッチ状態信号は、遊技者の手が発射ハンドルD44に接触している接触状態であるか、又は遊技者の手が発射ハンドルD44に接触していない非接触状態であるかを示す。例えば、接触状態のときには、タッチ判定部BU210は、正の電圧のタッチ状態信号を出力し、非接触状態のときには、タッチ判定部BU210は、電圧ゼロのタッチ状態信号を出力する。タッチ状態信号は、後述するデータラッチ部BU230及び発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240に出力される。
<ハンドル回転検出部BU220>
ハンドル回転検出部BU220は、発射ハンドルD44の発射ボリュームHU110に電気的に接続されている。発射ボリュームHU110は、発射ハンドルD44と連動するように構成されており、発射ハンドルD44の回転角度に応じて発射ボリュームHU110の抵抗値が変化する。
ハンドル回転検出部BU220は、遊技者によって発射ハンドルD44が基準の角度を超える回転操作がされたことを示す回転状態信号と、発射ハンドルD44の回転角度(発射ボリュームHU110の抵抗値)に対応する回転角度信号とを出力する。例えば、ハンドル回転検出部BU220は、オペアンプによるコンパレータ回路を有し、発射ボリュームHU110から出力された電圧と、基準電圧とを比較することで、発射ハンドルD44が、基準の角度を超える回転操作がなされたか否かを検出することができる。回転状態信号は、後述するデータラッチ部に出力される。回転角度信号は、後述する発射強度調整ボリューム電圧保持部に出力される。
<データラッチ部BU230>
データラッチ部BU230は、ハンドル回転検出部BU220に電気的に接続されており、回転状態信号がデータラッチ部BU230に供給される。例えば、データラッチ部BU230は、フリップフロップ回路を有する。データラッチ部BU230は、タッチ判定部210からのタッチ状態信号が、接触状態から非接触状態に変化したタイミングを検出して、発射開始信号を生成して出力する。発射開始信号は、後述する発射周期タイマ部に供給される。より具体的には、発射ハンドルD44の回転状態を示す回転状態信号が入力されたタイミングでタッチ状態信号(発射ハンドルD44にタッチされていればハイ信号(H))をラッチし、次いで、タッチ状態信号が非接触状態(ロー信号(L))となったタイミングで、ラッチされていたタッチ状態信号(発射ハンドルD44にタッチされていればハイ信号(H))を用いて発射開始信号(ハイ信号(H))として出力する。換言すると、発射ハンドルD44が基準角度となった時点でタッチ状態となっており、その後にタッチ状態が解除されたタイミング(タッチ状態信号が一度接触状態となってから非接触状態になったタイミング)でのみ発射開始信号が生成されることになるため、発射開始信号を生成するための順序回路(条件回路)として機能することになる。
<発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240>
発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240は、タッチセンサHU120が接触状態から非接触状態へ変化したタイミングにおける発射ハンドルD44の回転角度を示す電圧値を保持するための回路である。発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240には、タッチ状態信号及び回転角度信号が供給される。発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240は、タッチ状態信号によって、タッチ状態から非タッチ状態へ移行したタイミングを得ることができ、回転角度信号によって、そのタイミングにおける発射ボリュームHU110の抵抗値に対応する電圧値を得ることができる。
前述したように、発射ハンドルD44は、遊技者の操作によって回転角度が変化し、遊技者が発射ハンドルD44から手を離すと、バネHU108の付勢力によって原点に復帰する。このため、バネHU108による付勢により、遊技者が発射ハンドルD44から手を離すと直ちに発射ハンドルD44の回転動作が始まり、発射ボリュームHU110の可動接触子の移動によって抵抗値も変化し始める。このような構成としたことにより、遊技者が発射ハンドルD44から手を離したタイミング、即ち、タッチセンサHU120が接触状態から非接触状態へ変化したタイミングにおける発射ボリュームHU110の抵抗値に対応する電圧値を保持する必要がある。発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240は、タッチセンサHU120が接触状態から非接触状態へ変化したタイミングを検出して、発射ボリュームHU110の抵抗値に対応する電圧値を保持する。発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240は、保持された電圧値(保持電圧値)を示す保持電圧信号を出力し、保持電圧値は、後述する発射強度調整部BU250に供給される。
発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240は、主に、オペアンプOP1及びOP2、トランジスタTR1及びTR2、コンデンサC1並びに抵抗RE3によって構成される。なお、図9では、動作を簡潔に示すため、主要な素子のみを記載した。
ハンドル回転検出部BU220から出力された回転角度信号は、抵抗及びコンデンサによって構成されるローパスフィルタを介してオペアンプOP1に入力される。オペアンプOP1によって、ボルテージフォロア回路が構成され、オペアンプOP1に入力された回転角度信号は、インピーダンス変換されてオペアンプOP1から出力される。オペアンプOP1は、トランジスタTR2、コンデンサC1及び抵抗RE3を介してオペアンプOP2に接続されている。
タッチ判定部BU210から出力されたタッチ状態信号は、2つの抵抗を介してトランジスタTR1に入力される。トランジスタTR1は、スイッチング素子として機能する。タッチ状態信号がローのときには、トランジスタTR1は、オフ(非通電状態)となり、タッチ状態信号がハイのときには、トランジスタTR1は、オン(通電状態)となる。トランジスタTR1から出力された信号は、2つの抵抗RE1及びRE2を介してトランジスタTR2に入力される。RE1は、いわゆるプルアップ抵抗であり、適切な論理レベルを示す電圧にすることができる。トランジスタTR2もスイッチング素子として機能する。トランジスタTR1から出力された信号がオフのときには、トランジスタTR2はオフ(非通電状態)となり、トランジスタTR1から出力された信号がオンのときには、トランジスタTR2はオン(通電状態)となる。
トランジスタTR2は、コンデンサC1及び抵抗RE3を介してオペアンプOP2に接続されている。オペアンプOP2によって、ボルテージフォロア回路が構成され、オペアンプOP2に入力された回転角度信号は、インピーダンス変換されてオペアンプOP2から出力される。
トランジスタTR2がオンのときには、通電状態となり、オペアンプOP1から出力された回転角度信号は、コンデンサC1及びオペアンプOP2に入力される。トランジスタTR2がオンのときには、コンデンサC1は、オペアンプOP1から出力された回転角度信号によって蓄電され、コンデンサC1の端子間の電位差は、オペアンプOP1から出力された回転角度信号の電圧値と同じになる。また、トランジスタTR2がオンのときには、オペアンプOP1から出力された回転角度信号が、オペアンプOP2にも入力される。
このように構成することで、遊技者の手が発射ハンドルD44に接触しているときには、トランジスタTR1及びTR2がオンとなり、発射ハンドルD44の回転角度を示す電圧値が、オペアンプOP2に入力されるとともに、コンデンサC1の端子間の電位差は、蓄電されることで、発射ハンドルD44の回転角度に応じた電圧値となる。さらに、遊技者が発射ハンドルD44を回転させると、発射ボリュームHU110の抵抗値は変化し、回転角度信号の電圧値も変化する。遊技者の手が発射ハンドルD44に接触しているときには、発射ハンドルD44の回転によって電圧値が変化した回転角度信号は、オペアンプOP1及びOP2によってインピーダンス変換されてオペアンプOP2から出力される。また、コンデンサC1の端子間の電位差は、発射ハンドルD44の回転に応じて変化した電圧値となる。
一方、トランジスタTR2がオフのときには、非通電状態となり、オペアンプOP1から出力された回転角度信号は、オペアンプOP2に入力されない。オペアンプOP2によるボルテージフォロア回路の入力インピーダンスは高い値であり、トランジスタTR2がオフとなることで、コンデンサC1はトランジスタTR2から分離し、コンデンサC1の端子間の電位差が保持された状態となる。このため、トランジスタTR2がオフとなったときには、コンデンサC1によって保持されている電圧値を示す電圧信号が、回転角度を示す回転角度信号としてオペアンプOP2から出力される。
このように構成することで、遊技者の手が発射ハンドルD44に接触していないときには、トランジスタTR1及びTR2がオフとなり、オペアンプOP2は、トランジスタTR2から切断された状態となって、コンデンサC1によって保持されている電圧値に対応する電圧信号がオペアンプOP2から出力される。
前述したように、発射ハンドルD44は、バネHU108によって付勢されており、遊技者が発射ハンドルD44から手を離すと、バネHU108の付勢力によって原点に向かって直ちに回転し始め、発射ハンドルD44の回転に伴って発射ボリュームHU110の抵抗値も変化し始める。このため、遊技者が発射ハンドルD44から手を離したタイミングにおける発射ハンドルD44の回転角度を発射ボリュームHU110の抵抗値から適切に検出することが困難になることが想定される。
発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240は、コンデンサC1によって電圧値(前述した保持電圧値)を保持できる構成を有し、遊技者の手が発射ハンドルD44から離れたタイミングにおける発射ハンドルD44の回転角度を示す電圧値として、コンデンサC1によって保持されている保持電圧値にすることができる。このようにすることで、バネHU108の付勢力によって発射ボリュームHU110の抵抗値が直ちに変化する場合であっても、遊技者の手が発射ハンドルD44から離れたタイミングにおける発射ハンドルD44の回転角度を示す回転角度信号として、保持電圧値を示す保持電圧信号をオペアンプOP2から出力することができる。
このように、保持電圧値を発射強度調整部BU250に供給することで、遊技者が発射ハンドルD44から手を離したタイミング(タッチセンサHU120が非接触状態を示すタッチ状態信号を出力したタイミング)の発射強度、すなわち、遊技者が所望する発射強度で遊技球を発射させることができる。なお、本明細書では、発射ハンドルD44の回転状態に拘らず、オペアンプOP2から出力される回転角度信号を保持電圧信号と称し、保持電圧信号の電圧値を保持電圧値と称する。
さらに、遊技者の手が発射ハンドルD44に接触していないときには、オペアンプOP2はトランジスタTR2から切断された状態となって、コンデンサC1によって電圧が保持される。その後、遊技者の手が発射ハンドルD44に接触したときには、再び、トランジスタTR1及びTR2がオンとなる。トランジスタTR1及びTR2が通電状態となることで、コンデンサC1と抵抗RE2及びRE3とが短絡した状態となり、コンデンサC1は放電し、コンデンサC1の電圧は減少する。コンデンサC1の容量並びに抵抗RE2及びRE3の抵抗値は、トランジスタTR1及びTR2がオフのときには、コンデンサC1は後述する発射ソレノイドの駆動信号を供給する期間(1分間に100個の発射を行なう場合には300ms~600ms)に亘り保持電圧を十分に維持でき、かつトランジスタTR1及びTR2がオンのときには、コンデンサC1は迅速に放電できる値にすればよい。なお、球送りのタイミングと発射のタイミングとは丁度反転したタイミングになっており、短くとも300msに亘って保持電圧を維持できれば、次に発射する遊技球の球送りに間に合わせることができる。
<発射強度調整部BU250>
発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240から出力された保持電圧信号は、発射強度調整部に入力される。発射強度調整部BU250は、発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240から出力された保持電圧信号に応じて発射ソレノイド駆動信号を生成する。発射強度調整部BU250は、コンパレータ回路やパワーMOSFET(金属-酸化物-半導体構造の電界効果トランジスタ)からなる。
発射強度調整部BU250によって生成された発射ソレノイド駆動信号は、発射ソレノイドBU176に供給され、発射ソレノイドBU176は、発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240から出力された保持電圧値に応じた電力を蓄える。このようにすることで、接触状態から非接触状態に移行したタイミングにおける発射ハンドルD44の回転角度(発射ボリュームHU110)に応じた電力で発射ソレノイドBU176を駆動して、遊技球を発射させることができる。
<発射周期タイマ部BU260>
タッチ判定部BU210から出力されたタッチ状態信号及びハンドル回転検出部BU220から出力された回転状態信号を無効にする時間を設定するための回路である。無効の間にタッチ状態信号や回転状態信号が出力された場合であっても、発射ソレノイドBU176に電力は供給されることはなく、遊技球を発射させることはできない。このように無効の時間(本例では約600ミリ秒)を設けることで、短時間に遊技球を発射させることを防止することができる。
発射周期タイマ部BU260は、主に、クロック用水晶発振器やカウンタ素子などからなり、予め定められた所定時間、例えば、約600ミリ秒などの時間を計時することができる。発射周期タイマ部BU260には、データラッチ部BU230から出力された発射開始信号が入力される。発射周期タイマ部BU260は、発射開始信号が入力されるまでは、有効状態であることを示す有効信号を出力する。発射周期タイマ部BU260は、発射開始信号が入力されたことを契機にして、計時を開始するとともに、有効信号の出力を中止する。有効信号の出力を中止することで無効状態となる。発射周期タイマ部BU260は、計時を開始していから所定時間に達したことを条件に、有効状態であることを示す有効信号を出力する。有効信号は、発射強度調整部BU250に供給され、発射強度調整部BU250は、有効信号によって動作が制御される。
発射周期タイマ部BU260から有効信号が出力されている間(有効状態)は、発射強度調整部BU250は、タッチ状態信号や回転状態信号を有効にし、発射ソレノイドBU176に電力を供給する。このようにすることで、有効信号が出力されている間に、遊技者が、発射ハンドルD44を操作すれば、遊技球を発射させることができる。一方、発射周期タイマ部BU260から有効信号の出力が中断されている間(有効信号が出力されていない間(無効状態))は、発射強度調整部BU250は、タッチ状態信号や回転状態信号を無効にし、発射ソレノイドBU176への電力の供給を停止する。このようにすることで、有効信号の出力が中断されている間は、遊技者が、発射ハンドルD44を操作しても、遊技球を発射させることはできない。このように構成することで、100発/分を担保するタイマ回路によって、短時間に遊技球を消費することを防止することができる。
以上のように、操作検出部(タッチセンサHU120)の判定結果に基づいて接触状態から非接触状態へ変化するタイミングを特定し、発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240は、この特定したタイミングで、発射ハンドルD44の操作量に係る情報である発射ハンドルD44の回転角度を示す電圧値をコンデンサC1により保持することで情報保持手段として機能し、保持された発射ハンドルD44の回転角度を示す電圧値を発射強度調整部BU250に供給することにより、その情報に応じた発射強度で打球が発射されるように発射ソレノイドBU176の駆動が制御されるのである。なお、コンデンサC1により保持された電圧値は、次の発射時の強度設定に影響が生じないように、発射タイミングとなる前にコンデンサC1の放電によりクリアされるように設定されており、これにより、次の発射強度を設定するタイミング(所定のタイミング)よりも前に、前記情報保持手段により保持されている発射ハンドルD44の操作量に係る情報(本実施例では、発射強度に係る情報と同義)がクリアされる。なお、情報保持手段が発射ハンドルD44の回転角度を示す電圧値を保持することに代え、発射強度調整部BU250に供給された情報に基づいて設定される強度情報、即ち発射強度に係る情報を保持しても良いし、発射ハンドルD44の操作量に係る情報と強度情報の夫々を保持しても良く、その場合には双方をクリアするように構成することが望ましいが強度情報のみをクリアすることも可能である。また、コンデンサC1の放電をより確実にするために発射ソレノイドBU176を駆動したときに駆動完了を示す信号を生成し、その信号に基づいて放電回路を作動させるように構成することも可能である。
前述したように、発射ハンドルD44の動作を電気信号によって球発射ユニットBU100に伝える構成にしたことにより、発射ハンドルD44の動作を力学的に伝達する機構を廃することができ、磨耗などの経時的に劣化する部材を省くことで、全体的な耐久性を向上させることができる。また、ハンドルユニットHU100と球発射ユニットBU100とを、互いに別体に構成したことにより、ハンドルユニットHU100及び球発射ユニットBU100を所望する位置に配置でき、レイアウトの自由度を高めることができる。無論、ハンドルユニットHU100及び球発射ユニットBU100を一体に構成してもよい。一体に構成することで、ユニットの着脱作業を簡便にすることができる。
また、前述したように、発射制御基板D40をハンドルユニットHU100と球発射ユニットBU100と別体に構成したが、ハンドルユニットHU100や球発射ユニットBU100に一体に構成してもよい。
また、前述した例では、遊技球を1個ずつ案内して発射させる例を示したが、複数の遊技球、例えば、2個の遊技球を案内して発射させるようにしてもよい。具体的には、球受け凹部BU146に所望する数の遊技球を収納できるように構成することで、複数の遊技球を案内して発射させるようにできる。例えば、図8の破線で示した遊技球のように案内することで、2個の遊技球を同時に発射させることができる。
<<<タイミングチャート>>>
図10は、各種の信号の変化の状態を示すタイミングチャートである。
図10は、タッチ状態信号と、回転状態信号と、発射開始信号と、有効信号と、発射ソレノイド駆動信号と、回転角度信号と、保持電圧信号との変化の状態を示す。以下では、時刻に沿って、これらの信号の変化を説明する。
<<時刻T1>>
<タッチ状態信号>
タッチ状態信号は、タッチ判定部BU210から出力される信号である。タッチ状態信号は、遊技者の手が発射ハンドルD44に接触している接触状態であるか、又は遊技者の手が発射ハンドルD44に接触していない非接触状態であるかを示す信号である。タッチ状態信号は、接触状態のときには、ハイ(H)となり、非接触状態のときには、ロー(L)となる。図10に示す例では、時刻T1のときに、遊技者の手が発射ハンドルD44に接触することで、タッチ状態信号は、ローからハイに変化する。
<<時刻T2>>
<回転状態信号>
回転状態信号は、遊技者によって発射ハンドルD44が回転されたことを示す信号である。回転状態信号は、遊技者によって回転されて発射ハンドルD44が回転状態にあるときには、ハイ(H)となり、遊技者によって回転されておらず発射ハンドルD44が非回転状態にあるときには、ロー(L)となる。図10に示す例では、時刻T2のときに、遊技者が発射ハンドルD44を回転させることによって、回転状態信号は、ローからハイに変化する。
<回転角度信号>
回転角度信号は、遊技者によって発射ハンドルD44が回転されたときの発射ハンドルD44の回転角度を示す信号である。回転角度信号は、発射ハンドルD44の回転角度に応じた電圧値を有する。図10に示す例では、時刻T2のときから、遊技者が発射ハンドルD44を徐々に回転させたことで、回転角度信号の電圧値が徐々に大きくなる状態を示す。
<<時刻T3>>
遊技者は、時刻T2のときに発射ハンドルD44を回転させ始め、徐々に発射ハンドルD44を回転させ、所望の位置まで回転させたときに、遊技球を発射するために、発射ハンドルD44から手を離す。図10に示す例では、時刻T3のときに、遊技者は、発射ハンドルD44から手を離す。
<回転角度信号>
回転角度信号は、発射ハンドルD44の回転角度を示す信号である。時刻T2から時刻T3までの間に、遊技者が徐々に発射ハンドルD44を回転させることによって、回転角度信号の電圧値は徐々に大きくなる。回転角度信号の電圧値は、発射ハンドルD44に連動する発射ボリュームHU110の抵抗値によって定まる。発射ハンドルD44の回転に応じて発射ボリュームHU110の抵抗値が定まり、発射ボリュームHU110の抵抗値によって、発射ハンドルD44の回転角度を定めることができる。
<保持電圧信号>
保持電圧信号は、発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240のオペアンプOP2から出力される電圧信号である。前述したように、遊技者の手が発射ハンドルD44に接触しているときには、発射ハンドルD44の回転によって電圧値が変化した回転角度信号は、インピーダンス変換されてオペアンプOP2から出力される。このため、図10に示す例では、時刻T2~T3の間では、回転角度信号と同様に変化する保持電圧信号がオペアンプOP2から出力される。
<タッチ状態信号>
前述したように、時刻T3のときに、遊技者は、発射ハンドルD44から手を離す。このため、時刻T3のときに、タッチセンサHU120は、接触状態から非接触状態へ変化する。図10に示す例では、タッチ状態信号は、時刻T3のときに、ハイからローに変化する。
<発射開始信号>
前述したように、データラッチ部BU230は、タッチセンサHU120の接触状態から非接触状態に変化したタイミングで、発射開始信号を生成し出力する。発射開始信号は、遊技球の発射制御の開始を示す信号である。図10に示す例では、発射開始信号は、時刻T3のときに、パルス信号としてデータラッチ部BU230から出力される。
<有効信号>
有効信号は、発射周期タイマ部BU260から出力される。有効信号の出力によって、タッチ状態信号や回転状態信号は有効になり、有効信号の出力の中断によって、タッチ状態信号や回転状態信号は無効にされ、遊技者によって発射ハンドルD44が操作されても、遊技球が発射されることはない。図10に示す例では、有効信号の出力が中断されている無効状態は、ロー(L)であり、有効信号が出力されている有効状態は、ハイ(H)である。
発射周期タイマ部BU260は、発射開始信号が入力されるまでは(時刻T3まで)、有効状態(H)にする。発射周期タイマ部BU260は、タッチセンサHU120の接触状態から非接触状態に変化したタイミングで、有効状態(H)から無効状態(L)に変化させる。
発射周期タイマ部BU260は、有効状態(H)から無効状態(L)に変化させてから、所定の時間(例えば、約600ミリ秒など)が経過するまで、無効状態(L)にする。図10に示す例では、発射周期タイマ部BU260は、時刻T3から所定の時間が経過したときには(時刻T11)、無効状態(L)から有効状態(H)に変化させる。この時刻T3から時刻T11までの間では、タッチ状態信号や回転状態信号は、無効となる。例えば、図10に示す例では、タッチ状態信号は、時刻T7でローからハイに変化し、その後、時刻T9で、ハイからローに変化する。この時刻T9でハイからローに変化しても、発射開始信号や発射ソレノイド駆動信号が生成されることはない。
<<時刻T4、T5>>
<発射ソレノイド駆動信号>
発射強度調整部BU250は、発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240から出力された保持電圧信号が示す保持電圧値に応じて、発射ソレノイド駆動信号を生成する。生成された発射ソレノイド駆動信号は、発射ソレノイドBU176に供給される。図10に示す例では、発射ソレノイド駆動信号は、時刻T4~T5に亘って出力される。
<<時刻T6>>
前述したように、遊技者は、時刻T3のときに遊技球を発射するために、発射ハンドルD44から手を離す。遊技者が発射ハンドルD44から手を離すと、バネHU108の付勢力によって原点に復帰する。図10に示す例では、発射ハンドルD44は、時刻T6のときに、原点に復帰する。
<回転角度信号>
回転角度信号は、バネHU108の付勢力によって発射ハンドルD44が原点に復帰することにより、回転角度も変化する。図10に示す例では、回転角度信号の電圧値は、時刻T3から徐々に減少し、時刻T6のときには、ゼロとなる(原点に復帰)。
<保持電圧信号>
発射ハンドルD44は、遊技者が手を離すことで、バネHU108の付勢力によって原点に復帰する。発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240から出力される保持電圧信号の保持電圧値は、コンデンサC1によって、遊技者の手が発射ハンドルD44から離れたタイミング(時刻T3)における電圧値が保持される。図10に示す例では、保持電圧信号の保持電圧値は、おおよそ一定の値となる。
<<時刻T7及びT8>>
<保持電圧信号>
前述したように、保持電圧信号の電圧値は、時刻T3における電圧値が保持されている。図10に示す例では、時刻T7で、遊技者は、再び、発射ハンドルD44を操作し、遊技者の手はタッチセンサHU120と接触する。遊技者の手の接触により、トランジスタTR1及びTR2が通電状態となり、コンデンサC1と抵抗RE3とが短絡することで、コンデンサC1は放電し、コンデンサC1の電圧は減少する。図10に示す例では、時刻T8で、保持電圧信号の保持電圧値は、おおよそゼロとなる。
なお、時刻T3からT11の間は、無効状態であるため、時刻T7~T9でタッチ状態信号が出力されたり、時刻T8~T10で回転状態信号が出力されたりした場合であっても、T発射開始信号及び発射ソレノイド駆動信号は生成されず、遊技球が発射されることはない。
<<時刻T12~T17>>
時刻T12~T17では、発射周期タイマ部BU260から有効信号が出力されており、時刻T1~T6と同様の変化となる。
<<<本例の概要>>>
前述したように、時刻T3や時刻T14で、遊技球を発射するために、発射ハンドルD44から手を離す。時刻T3や時刻T14における電圧は、発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240によって保持される(保持電圧値)。保持電圧値を用いることで、遊技者が発射ハンドルD44から手を離したタイミングの発射強度で遊技球を発射させることができる。このように、電圧値が保持されたままにした場合には、遊技者が発射ハンドルD44に触れるだけで、同一の発射強度で連続的に遊技球を発射できてしまい、手打ちの遊技性が損なわれてしまう。しかしながら、本例では、時刻T7や時刻T12で、遊技者の手がタッチセンサHU120と接触することで、発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240のコンデンサC1と抵抗RE2及びRE3とを短絡させ、時刻T8や時刻T13で、保持電圧値をゼロにすることができる。
このように、遊技者が発射ハンドルD44に手を触れる毎に、保持電圧値をクリアするように構成したことで、順序回路を設けることができ、一定のシーケンス(タッチセンサHU120への接触→発射ボリュームHU110の抵抗値の増加→タッチセンサHU120の非接触)を経るようにできる。これにより、同一の発射強度で連続的に遊技球を発射できないようにでき、手打ちの遊技性を維持することができる。さらに、発射強度を発射ボリュームHU110の抵抗値に基づいて特定する回路を採用した場合でも、遊技者の操作の仕方に依存しにくく、発射強度のばらつきが少ない発射回路を低コストで提供することができる。また、通常の手打ちの発射ハンドルに比べてバネ等のメカ部品による機械毎の誤差や遊技者の熟練度による遊技球の発射誤差を小さくできる。
本例では、遊技者が発射ハンドルD44に手を触れたことを検出して、保持電圧値をクリアするように構成したが、そのほかに、発射開始信号を発したタイミングや、発射周期タイマ部BU260から出力される信号が無効状態から有効状態に変化したタイミング、球送りセンサBU190による遊技球の検出などの各種のタイミングで、保持電圧値をクリアすることができる。いずれの場合でも、発射ユニットBU160が駆動された後から、再び、遊技者が発射ハンドルD44から手を離すまでの間に、保持電圧値をクリアすればよい。発射強度調整ボリューム電圧保持部BU240は、発射ユニットBU160の駆動を開始してから終了するまでの間、保持電圧値を保持し、かつ、次の発射開始までに保持電圧値をクリアする。
次に、図11は、主制御基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ1002で、主制御基板Mは、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニットEのリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ1002でYesの場合、ステップ1004で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板M側のRAM内容を全てクリアする。次に、ステップ1006で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。他方、ステップ1002でNoの場合は、ステップ1008で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MにおけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ1010で、主制御基板MのCPUMCは、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ1010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ1004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ1010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ1012で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MにおけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ1014で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。次に、ステップ1016で、主制御基板MのCPUMCは、同図(b)によって示される主制御基板M側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}、ステップ1018の処理に移行する。尚、ステップ1018後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板MのCPUMCは、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板MのCPUMCは、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御基板MのCPUMCは、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御基板MのCPUMCは、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御基板MのCPUMCは、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御基板MのCPUMCは、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1550で、主制御基板MのCPUMCは、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御基板MのCPUMCは、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1997で、主制御基板MのCPUMCは、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出装置KEの駆動制御等を賞球払出制御基板KHに実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ1998で、主制御基板MのCPUMCは、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータHC等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1999で、主制御基板MのCPUMCは、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板MのCPUMCは、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ1020で、主制御基板MのCPUMCは、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ1022で、主制御基板MのCPUMCは、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図12は、図11におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技始動口H10に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、主制御基板MのCPUMCは、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、主制御基板MのCPUMCは、何個目の保留であるかという情報と共に、主制御基板MのRAM領域にセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
次に、図13は、図11におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、主制御基板MのCPUMCは、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta-Hを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄当選乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して主制御基板MのCPUMCのRAM領域に一時記憶する。
ここで、同図右は、補助遊技停止図柄決定用抽選テーブルの一例である。同テーブルに示されるように、本例においては、停止図柄は「D0、D1、D2」が存在し、当り図柄となる停止図柄は「D1、D2」であり、夫々が停止したことに起因して開放することとなる電動役物の開放態様は、非時間短縮遊技時においては、停止した図柄が「D1」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→閉鎖)であり、停止した図柄が「D2」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→0.8秒間閉鎖→2.0秒間開放、閉鎖)である(最長開放)。また、時間短縮遊技時においては、停止した図柄が「D1」である場合、開放態様は(1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→閉鎖)であり、停止した図柄が「D2」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→0.8秒間閉鎖→4.0秒間開放→閉鎖)であるよう構成されている。尚、非時間短縮遊技時には停止図柄はハズレ図柄「D0」となり易く、時間短縮遊技時には停止図柄は当り図柄「D1」となり易いよう構成されている。
次に、ステップ1218で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t-Hに補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には1秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には10秒)をセットする。そして、ステップ1220で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で主制御基板MのCPUMCのRAM領域に記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t-Hをスタートした後、補助遊技図柄表示部H21g上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。
次に、ステップ1224で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t-Hを参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部H21g上で確定表示する。そして、ステップ1228で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、主制御基板MのCPUMCは、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」(本例では、D1・D2)であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技側の当り図柄に基づき、開放態様(例えば、当り図柄「D1」の場合には、1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→閉鎖となる開放態様、当り図柄「D2」の場合には、0.2秒間開放、0.8秒間閉鎖、5秒間開放となる開放態様、)を決定し、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t-Bに電動役物の開放時間(開閉時間)に係る所定時間をセットする。次に、ステップ1234で、主制御基板MのCPUMCは、電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを開放し、ステップ1242に移行する。尚、ステップ1202でNoの場合にも、ステップ1242に移行する。尚、第1の実施の形態においては、主遊技時短フラグオフ且つ補助遊技停止図柄が所定の当り図柄(D2)である場合に第2主遊技始動口電動役物B11dを開放し続ける時間が最長となるよう構成されている。
次に、ステップ1242で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t-Bを参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1242でYesの場合、ステップ1244及びステップ1246で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口電動役物B11dを閉鎖すると共に、電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
尚、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1242でNoの場合には次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図14は、図11におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技始動口A10の第1主遊技始動口入球検出装置A11sから第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)内であるか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、主制御基板MのCPUMCは、当該取得した乱数を主制御基板MのRAM領域に一時記憶(保留)する。次に、ステップ1310で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。
次に、ステップ1312で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口入球検出装置B11sから第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)内であるか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、第1の実施の形態では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技側と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技側の各乱数の取得範囲と第2主遊技側の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1318で、主制御基板MのCPUMCは、当該取得した乱数をRAM領域に一時記憶(保留)する。次に、ステップ1320で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合にはステップ1312に移行し、ステップ1312及びステップ1314でNoの場合には次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
次に、図15は、図11におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAM領域を参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、主制御基板MのCPUMCは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理{ステップ1400(1)、(2)の処理}に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、主制御基板MのCPUMCは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理{ステップ1400(1)、(2)の処理}に移行する。
このように、第1の実施の形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図16は、図15におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、主制御基板MのCPUMCは、変動開始条件が充足しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留が存在することが条件となる。尚、本例では図示していないが、変動固定時間(主遊技図柄の確定表示後、当該確定表示図柄を停止表示する時間)を設ける場合、変動固定時間中には、次変動の変動開始条件を満たさないよう構成してもよい。
ステップ1403でYesの場合、ステップ1405及びステップ1406で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAM領域に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、主制御基板MのRAM領域から削除し、当該一時記憶されている残りの保留情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1410-1で、主制御基板MのCPUMCは、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta-A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta-B)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図17(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブル(第2主遊技用当否抽選テーブル)の一例である。本例に示されるように、第1の実施の形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。
次に、ステップ1410-2で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄決定用抽選テーブル(第2主遊技図柄決定用抽選テーブル)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらをRAM領域に一時記憶する。
ここで、図17(主遊技テーブル2)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブル(第2主遊技図柄決定用抽選テーブル)の一例である。本例に示されるように、第1の実施の形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「4A・5A・7A」及び「4B・5B・7B」)の内から一つの主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、当該主遊技図柄を参照して決定される特別遊技のラウンド数は、4A、4B、5A、5Bが8R、7A、7Bが16Rとなっている。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよい}。
次に、ステップ1412で、主制御基板MのCPUMCは、各遊技状態に対応する第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを主制御基板MのRAM領域に一時記憶して、ステップ1414に移行する。
ここで、図17に示す主遊技テーブル3は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル)の一例である。本図に示されるように、第1の実施の形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果、主遊技時短フラグ状態に基づき、ある乱数値に対する主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定され得るよう構成されている。例えば、ある乱数値に関して、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には、相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオンである場合(時間短縮遊技状態である場合)には、相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、変動態様(変動時間)の種類や選択率等には何ら限定されない。また、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい{第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する}。
次に、ステップ1414で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAM領域に一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1415で、主制御基板MのCPUMCが、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t-Cにセットする。次に、ステップ1416で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、主制御基板MのRAM領域に記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1417で、主制御基板MのCPUMCは、変動中フラグをオンにし、ステップ1420に移行する。
他方、ステップ1403でNoの場合、ステップ1419で、主制御基板MのCPUMCは、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1419でYesの場合にはステップ1420に移行し、ステップ1419でNoの場合には次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、ステップ1420で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1420でYesの場合、ステップ1422で、主制御基板MのCPUMCは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1423で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、主制御基板MのRAM領域に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1424で、主制御基板MのCPUMCは、変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1430で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAM領域を参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1430でYesの場合、ステップ1440で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグをオンにし、ステップ1500に移行する。他方、ステップ1430でNoの場合には、ステップ1500に移行する。
次に、ステップ1500で、主制御基板MのCPUMCは、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1420でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図18は、図16におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1506で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグがオフであるか判定する。ステップ1506でYesの場合、ステップ1510で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cを参照し、当該カウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1510でYesの場合、ステップ1512で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1514で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1514でYesの場合、ステップ1516で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1518で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1506、ステップ1510又はステップ1514でNoの場合にも次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。このように、本例においては、残り時短回数(特別遊技終了後からの図柄変動終了回数によって時間短縮遊技状態が終了することとなる残りの図柄変動回数)を副制御基板Sに送信するよう構成されている。
次に、図19は、図11におけるステップ1550のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1552で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1552でYesの場合、ステップ1554で、主制御基板MのCPUMCは、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1558で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cの値をクリアする。次に、ステップ1560で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技移行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1562で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1552でNoの場合も、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図20は、図11におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1607で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1608で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1612に移行する。
他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、ステップ1612で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、セットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開放と閉鎖を複数回行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、主制御基板MのCPUMCは、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1618で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1620で、主制御基板MのCPUMCは、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口電動役物C21d)を駆動して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を開放し、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば30秒)をセットしてスタートし、ステップ1622に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、大入賞口が開放中である場合、ステップ1614~1620の処理を行うことなく、ステップ1622に移行する。
次に、ステップ1622で、主制御基板MのCPUMCは、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1624で、主制御基板MのCPUMCは、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)に所定個数(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1624でYesの場合には、ステップ1628に移行する。他方、ステップ1624でNoの場合、ステップ1626で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1628に移行する。尚、ステップ1626でNoの場合には、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、ステップ1628で、主制御基板MのCPUMCは、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2大入賞口電動役物C21d)の駆動を停止して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を閉鎖する。次に、ステップ1630で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1632で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1633で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1634で、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、ラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1638で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。そして、ステップ1650で、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1634でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図21は、図20におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄の停止図柄は、確変大当り図柄(特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行することとなる大当り図柄であり、本例では、「5A・7A・5B・7B」)であるか否かを判定する。ステップ1652でYesの場合、ステップ1654で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグをオンにし、ステップ1656に移行する。他方、ステップ1652でNoの場合(本例では、特別遊技終了後に非確率変動遊技状態に移行することとなる大当り図柄である非確変大当り図柄が停止図柄の場合であり、本例では、「4A・4B」の場合)にも、ステップ1656に移行する。次に、ステップ1656で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定回数(本例では、100)をセットする。次に、ステップ1658で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ1660で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図22~図26を参照して、サブメイン制御部SM側で実行される制御処理を説明する。まず、図22は、第1の実施の形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。ここで、同図(d)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部SM側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ2002で、サブメイン制御部SMのCPUSCは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→副制御基板S側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報を副制御基板S側のRAMに再セット)。その後、サブメイン制御部SMの繰り返し処理ルーチンである(f)を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、(f)が実行された場合、同図(f)の処理に示されるように、まず、ステップ2400で、副制御基板SのCPUSCは、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2700で、副制御基板SのCPUSCは、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2800で、副制御基板SのCPUSCは、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2900で、副制御基板SのCPUSCは、後述する特別遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ2999で、副制御基板SのCPUSCは、表示コマンド送信制御処理(これら一連のサブルーチンでセットされたコマンドをサブサブ制御部SS側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部SMのCPUSCは、リセット後、サブメイン側ルーチン(S2400~S2999)をループ処理する形態を採用している。また、同図(e)の処理は、サブメイン制御部SMの割り込み時の処理であり、前述した主制御基板MにおけるSTB信号線からの信号がサブメイン制御部SMのCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(e)である。即ち、サブメイン制御部SMにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ2004で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ2006で、副制御基板SのCPUSCは、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部SM側のRAM領域に、主制御基板M側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図23は、図22におけるステップ2400のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から新たな保留発生に係るコマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、副制御基板SのCPUSCは、装図保留カウンタ値(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ2406で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から送信された保留情報(乱数値等)を、副制御基板SのRAM領域に一時記憶し、ステップ2418に移行する。
他方、ステップ2402でNoの場合、ステップ2410で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2410でYesの場合、ステップ2412で、副制御基板SのCPUSCは、装図保留カウンタ値から「1」を減算する。次に、ステップ2414で、副制御基板SのCPUSCは、当該図柄変動に関わる保留情報(乱数値等)を、副制御基板SのRAM領域から削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ2416で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ2418に移行する。尚、ステップ2410でNoの場合にもステップ2418に移行する。
次に、ステップ2418で、主制御基板MのCPUMCは、演出表示装置SG上にて、装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプ(保留表示画像)を点灯表示し、次の処理(ステップ2700の処理)に移行する。
次に、図24は、図22におけるステップ2700のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2702で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2702でYesの場合、ステップ2704で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2706で、副制御基板SのCPUSCは、一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブルとを参照して、装飾図柄の停止図柄{例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、「7・7・7」等のゾロ目、ハズレ図柄である場合には、「1・3・5」等のバラケ目}及び変動態様を決定し副制御基板SのRAM領域に一時記憶する。
次に、ステップ2712で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ2800の処理)に移行する。尚、ステップ2702でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の処理)に移行する。
次に、図25は、図22におけるステップ2800のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2802で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2802でYesの場合、ステップ2804で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ2806で、副制御基板SのCPUSCは、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2809で、副制御基板SのCPUSCは、装図変動時間管理タイマSM21tをスタートし、ステップ2810に移行する。尚、ステップ2802でNoの場合にも、ステップ2810に移行する。
次に、ステップ2810で、副制御基板SのCPUSCは、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2810でYesの場合、ステップ2811で、副制御基板SのCPUSCは、装図変動時間管理タイマSM21tのタイマ値を確認する。次に、ステップ2812で、副制御基板SのCPUSCは、装図変動時間管理タイマSM21tと副制御基板SのRAM領域に一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2812でYesの場合、ステップ2814で、副制御基板SのCPUSCは、演出表示装置SG上にて装飾図柄の変動を表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2832に移行する。
他方、ステップ2812でNoの場合、ステップ2816で、副制御基板SのCPUSCは、装図変動時間管理タイマSM21tと副制御基板SのRAM領域に一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ2816でYesの場合、ステップ2818で、副制御基板SのCPUSCは、演出表示装置SG上にて装飾図柄の停止表示(仮停止表示)を表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2832に移行する。
他方、ステップ2816でNoの場合、ステップ2824で、副制御基板SのCPUSCは、装図変動時間管理タイマSM21tと副制御基板SのRAM領域に一時記憶された変動態様とに基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2824でYesの場合、ステップ2826で、副制御基板SのCPUSCは、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示を演出表示装置SGに表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2832に移行する。尚、ステップ2824でNoの場合にも、ステップ2832に移行する。
次に、ステップ2832で、副制御基板SのCPUSCは、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、主制御基板M側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ2832でYesの場合、ステップ2834で、副制御基板SのCPUSCは、演出表示装置SGにて装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2836で、副制御基板SのCPUSCは、装図変動時間管理タイマSM21tを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2838で、副制御基板SのCPUSCは、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2810又はステップ2832でNoの場合にも、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
次に、図26は、図22におけるステップ2900のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2902で、副制御基板SのCPUSCは、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2902でYesの場合、ステップ2904で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2904でYesの場合、ステップ2912で、副制御基板SのCPUSCは、特別遊技中フラグをオンにする。次に、ステップ2914で、副制御基板SのCPUSCは、演出表示装置SG上で大当り開始表示を行い(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)、ステップ2920に移行する。尚、ステップ2902でNoの場合にも、ステップ2920に移行する。
次に、ステップ2920で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置SG上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)コマンドをセットする。次に、ステップ2926で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2926でYesの場合、ステップ2928で、副制御基板SのCPUSCは、演出表示装置SG上で、大当り終了表示をするコマンドをセットする(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)。次に、ステップ2930で、副制御基板SのCPUSCは、特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。尚、ステップ2904又はステップ2926でNoの場合にも、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。
(まとめ)
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離(上位概念化)は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本態様(1)に係る遊技機は、
電気的駆動源を用いて1つの遊技媒体を所定の領域(例えば、後述する遊技領域D30など)に向けて発射する発射装置(例えば、後述する発射装置D42など)を備え、
前記発射装置は、
遊技媒体を案内する案内機構(例えば、後述する球供給通路BU124など)と、
前記案内機構によって案内された遊技媒体を前記所定の領域に発射する発射部(例えば、後述するハンマーBU162など)と、
遊技者により、原点位置を基準として所定量の操作が可能な発射ハンドル(例えば、後述する発射ハンドルD44など)と、
遊技者によって操作された前記発射ハンドルの操作量を検出する操作量検出部(例えば、後述する発射ボリュームHU110など)と、
を有し、
前記発射ハンドルの操作量に基づいて遊技媒体の発射強度を決定する発射制御部(例えば、後述する発射制御基板D40など)をさらに備え、
前記発射ハンドルは、
未操作状態では、付勢力によって原点位置に復帰可能であり、
前記発射ハンドル又は前記発射ハンドルの近傍には、前記発射ハンドルが操作されているか否かを判定するための操作検出部(例えば、後述するタッチセンサHU120など)を有し、
前記発射制御部は、
前記操作検出部の判定結果に基づく所定のタイミング(例えば、遊技者の手が発射ハンドルD44から離れたタイミングなど)で前記発射ハンドルの操作量に係る情報、又は決定された発射強度に係る情報を保持する情報保持手段を有し、
前記情報保持手段により保持された情報に基づいて発射強度を決定し、
次に前記発射強度を決定する所定のタイミングよりも前に、前記情報保持手段により保持されている発射ハンドルの操作量に係る情報、又は、発射強度に係る情報がクリアされることを特徴とする遊技機である。
さらに、本態様(2)に係る遊技機は、
電気的駆動源を用いて複数の遊技媒体を所定の領域(例えば、後述する遊技領域D30など)に向けて発射する発射装置(例えば、後述する発射装置D42など)を備え、
前記発射装置は、
遊技媒体を案内する案内機構(例えば、後述する球供給通路BU124など)と、
前記案内機構によって案内された遊技媒体を前記所定の領域に発射する発射部(例えば、後述するハンマーBU162など)と、
遊技者により、原点位置を基準として所定量の操作が可能な発射ハンドル(例えば、後述する発射ハンドルD44など)と、
遊技者によって操作された前記発射ハンドルの操作量を検出する操作量検出部(例えば、後述する発射ボリュームHU110など)と、
を有し、
前記発射ハンドルの操作量に基づいて遊技媒体の発射強度を決定する発射制御部(例えば、後述する発射制御基板D40など)をさらに備え、
前記発射ハンドルは、
未操作状態では、付勢力によって原点位置に復帰可能であり、
前記発射ハンドル又は前記発射ハンドルの近傍には、前記発射ハンドルが操作されているか否かを判定するための操作検出部(例えば、後述するタッチセンサHU120など)を有し、
前記発射制御部は、
前記操作検出部の判定結果に基づく所定のタイミング(例えば、遊技者の手が発射ハンドルD44から離れたタイミングなど)で前記発射ハンドルの操作量に係る情報、又は決定された発射強度に係る情報を保持する情報保持手段を有し、
前記情報保持手段により保持された情報に基づいて発射強度を決定し、
次に前記発射強度を決定する所定のタイミングよりも前に、前記情報保持手段により保持されている発射ハンドルの操作量に係る情報、又は、発射強度に係る情報がクリアされることを特徴とする遊技機である。
発射ハンドルから発射槌に電気信号を出力するように構成し、電気信号を利用して発射槌の発射強度を決定する遊技機であっても、発射ハンドルは、バネの反発力などの機構を利用しており、機器の個体差や遊技者の操作の技量や癖などによって電圧値がばらつくことが想定される。上述した本態様(1)又は(2)に係る遊技機によれば、操作検出部の検出に基づいて発射ハンドルが操作されたと判定されたタイミング毎(例えば、遊技者の手が発射ハンドルD44から離れたタイミングなど)に発射ハンドルの操作量を保持するため、電圧値のばらつきを防止することができ、機器の個体差や遊技者の操作の技量や癖などを吸収し、安定した発射強度で遊技球を発射させることができる。
さらにまた、1球ずつ又は所定の複数球ずつ発射操作をするという手打ち感を維持しつつ、擬似手打ち発射装置の場合に生ずる操作と実強度との乖離を抑止することができる。
また、上述した本態様(1)又は(2)に係る遊技機によれば、発射ハンドルの操作量が保持されている状態で、操作検出部の検出に基づいて次に発射ハンドルが操作されたと判定されるタイミングよりも前に保持されている発射ハンドルの操作量をクリアするので、遊技球を次々に発射する場合であっても、発射ハンドルの操作量を的確に反映させた電圧値によって発射強度を決定して遊技球を発射させることができる。
さらに、発射ハンドルの操作量を保持する期間は、一の遊技球の発射のタイミングから次の遊技球の発射の準備に要する時間にするのが好ましい。例えば、遊技球を発射位置まで案内し発射できる状態にするまでに要する時間などに基づいて定めるのが好ましい。
さらにまた、発射ハンドルの操作量をクリアするタイミングは、各種のセンサや演算回路から出力された信号や、計時処理などの各種の演算処理によって得られた結果などに基づいて決定することができる。
前述した操作量検出部(発射ボリュームHU110)は、着脱が容易な構造の可変抵抗器(ボリューム)であるのが好ましい。一般的に、高耐久の可変抵抗器は高価である場合が多く、遊技機のコストが高くならざるを得ない。一方、耐久性の低い可変抵抗器を用いた場合には、着脱が容易な構造の可変抵抗器を用いることで交換作業を簡便にして煩雑になることを防止することができるとともに安価にすることができる。
次に、図27のブロック図を参照しながら、第2の実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。前述したように、第2の実施形態に係るぱちんこ遊技機は、封入式のぱちんこ遊技機である。
第2の実施形態においては、遊技の進行を制御する主制御基板Mと、遊技球数表示器W10の表示制御や枠制御表記器W20の表示制御や貸出ユニットKUとの通信に関する制御等持ち球数に関する制御を行う枠制御基板Wと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板Sと、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットEと、を主体として構成されている。なお、本例においては、副制御基板Sは1つのCPUにて前述したサブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSと同様の役割を担うように構成したが、これには限定されず、第1実施形態のように、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとが一つの基板上に配置されるよう構成してもよい。より具体的には、副制御基板Sが、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部SMと、演出表示装置SG上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部SSの2つの制御部を備えるよう構成してもよい。尚、主制御基板M、枠制御基板W、副制御基板Sには、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAM、電断時に情報を保持するためのバックアップ領域(及びバックアップ用電源)が搭載されている。
以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。まず、主制御基板Mは、図示略する入賞口センサ{前述した第1主遊技始動口入球検出装置A11s、第2主遊技始動口入球検出装置B11s、補助遊技始動口入球検出装置H11s、第1大入賞口入賞検出装置C11s、第2大入賞口入賞検出装置C21s、一般入賞口入球検出装置P11s}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、第1大入賞口ソレノイドC13、第2大入賞口ソレノイドC23等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置である遊技周辺機器(図中の、第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器H)と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板Mは、枠制御基板Wと、副制御基板Sとも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球や遊技状態等に関する情報(コマンド)を枠制御基板Wに、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板Sにそれぞれ送信可能に構成されている。
また、第2の実施形態では、図27の矢印表記の通り、なお、主制御基板Mと枠制御基板Wとは双方向通信が可能であり、枠制御基板Wから主制御基板Mには、主制御基板M側から受信した情報に係る応答情報等が送信されるよう構成されている。一方、主制御基板Mと副制御基板Sとは、主制御基板Mから副制御基板Sへの一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
また、枠制御基板Wは、接続端子板STBを介して貸出ユニットKUと双方向通信が可能に構成されている。枠制御基板Wから貸出ユニットKUには、計数に関する情報(計数通知と称することがある)、遊技状態や賞球に関する情報等が送信され、貸出ユニットKUから枠制御基板Wには遊技球の貸出に関する情報(貸出通知と称することがある)等が送信されるよう構成されている。また、貸出ユニットKUはホールコンピュータHCと双方向通信が可能であり、例えば、貸出ユニットKUは、遊技状態や賞球などの遊技関連情報等をホールコンピュータHCに送信している(遊技関連情報は、主制御基板Mから枠制御基板Wに送信され、枠制御基板Wから貸出ユニットKUに送信される)。
また、枠制御基板Wは、RAMクリアを実行するための操作部材であるRAMクリアボタンRCBと、遊技球(貯留球)を遊技領域D30へ1球ずつ発射する発射装置D42を含むハンドル・発射装置W80と、球抜き状態とするための球抜きボタンW70と、持ち球数をクリアするための操作部材である遊技球数クリアボタンW60と、扉D18の開放を検知可能な扉開放センサW50と、計数を実行するための計数ボタンW40と、遊技領域に発射され、いずれかの入球口に入球した遊技球を、研磨して発射装置D42まで揚上(搬送)可能な揚上・研磨装置W30と、ベース値や持ち球数(持ち球数カウンタのカウンタ値)を表示可能な枠制御表示器W20と、持ち球数等を表示可能な遊技球数表示器W10と、貸出ユニットKUと通信をするための接続端子板STBを有している。なお、不図示であるが、前枠D14の開放を検知可能な枠開放センサも有している。また、扉開放センサと枠開放センサのいずれか一方のみを有するよう構成してもよい。また、不図示であるが、前述した持ち球数に係るエラーの発生状況を表示(例えば、1桁の7セグで表示)するエラー表示器W3や、所定のエラーを解除するためのエラー解除スイッチW3a等も枠制御基板Wに接続されている。なお、揚上・研磨装置W30を循環手段と称することがある。
ここで、枠制御基板Wは、持ち球数を表示可能な表示器として、遊技球数表示器W10と枠制御表示器W20とを有しており、遊技球数表示器W10は遊技機前面から視認可能であり、換言すると、遊技者から視認可能である。また、枠制御表示器W20は、遊技機背面から視認可能であり、換言すると、遊技者から視認不可能である。このように、持ち球数を表示可能な表示器を2つ有することで、例えば、遊技球数表示器W10が故障した場合や正しい持ち球数が表示されなくなった場合にも、遊技場の管理者は枠制御表示器W20を確認する(遊技球数表示器W10と枠制御表示器W20とを確認する)ことで、持ち球数を把握すること及び遊技球数表示器W10の持ち球数の表示が正確であるか否かを認識することができる。
ここで、発射装置D42は、遊技者が発射ハンドルD44を直接操作したことが検出(タッチ検出)された場合に発射ハンドルの操作量に基づいて発射強度(発射位置)を決定し、遊技領域D30の任意の位置に向けて遊技球を1球ずつ発射できるように構成されており、連続して遊技球を発射する場合でも遊技球が1分間に100個を超えて発射できないようにカウンタやタイマ等により一定間隔(例えば600ms/1個)で遊技球が発射されるように構成されている。換言すると、確率変動遊技状態等の遊技状態や特別遊技の実行有無等の遊技の状態に関係することなく、常時一定間隔で且つ発射ハンドルの操作量に基づいた発射強度での遊技球の発射が行われる(発射速度が相違しない)ように構成されており、これにより、遊技の状態にかかわらず遊技者の発射技量が適切に反映されるようになっている。詳述すると、遊技者が右打ちを所望する場合には、一定間隔で右打ちを実行可能な発射強度に対応する位置に発射ハンドルD44を操作することにより右打ちを実行可能であり、遊技者が左打ちを所望する場合には、一定左打ちを実行可能な発射強度に対応する位置に発射ハンドルD44を操作することにより左打ちを実行可能となっており、特別遊技の実行中であるか否か等遊技の状態に拘わらず、常時発射ハンドルD44の操作に基づく発射強度及び発射間隔にて遊技球を発射可能に構成されているのである。
なお、発射ハンドルD44には、発射停止スイッチ(不図示)が設けられており、遊技者が任意のタイミングで遊技球の発射を停止することができる(1球単位で発射できる)ように構成されている。具体的には、遊技者が発射ハンドルD44を操作している(発射ハンドルD44を直接操作したことが検出(タッチ検出)されている)場合においても、発射停止スイッチを操作することにより遊技球の発射を停止することが可能となっている。ここで、「直接操作」とは、遊技者の身体の一部を使用し、遊技機に接触して遊技を行うことを意味する。また、本例においては射幸性の観点から、発射装置D42の性能が所定期間に亘って、或いは外来ノイズ等で変化しないよう、また耐久性が担保されるように発射モータ、発射ハンドル(強度調整機能)、発射装置の制御回路が夫々設計されている。また、発射ハンドルD44には、遊技者による発射位置の調整を阻害することがないように、発射ハンドルD44が振動する機能等を搭載しないことが望ましい。
また、遊技球の発射に係る装置総体である発射装置D42における遊技球に運動エネルギーを与える部分は、1の発射モータにより構成されている。また、発射ハンドルD44は、遊技者が直接操作していないときにその発射強度が0に戻るよう(ばね等により基準位置方向に付勢され発射ハンドルD44から手を離すと基準位置に戻るよう)になっており、遊技者の強度調整技能が遊技結果に反映可能となっている。
なお、本例において、使用する遊技球は、直径11mm、質量が5.4g以上5.7g以下の玉が用いられる。
次に、副制御基板Sは、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置SGと、スピーカD24と、遊技効果ランプD26と、その他演出用の駆動装置(不図示であるが、いわゆる演出用の可動体役物のモータ・ソレノイド等)と接続されている。また、所定の操作(長押しや押下)を実行することにより、所定の演出の実行等が実行可能となるサブ入力ボタンSBも副制御基板Sと接続されている(不図示であるが、前述した十字キーSB2も副制御基板Sと接続されている)。また、サブ入力ボタン検出装置SBsが検出することにより、サブ入力ボタンSBが操作されたと判定し得る。また、十字キー検出装置SB2sが検出することにより、十字キーSB2が操作されたと判定し得る。
<<<第2の実施形態に係るぱちんこ遊技機における遊技球の発射制御>>>
図28は、第2の実施形態に係るぱちんこ遊技機における遊技球の発射制御に関連するブロック図である。なお、図28では、図27に示した電気的全体構成と共通する構成については、同一の符号を付した。
<<発射制御に関する構成>>
図28に示すように、発射制御に関する構成として、主制御基板M、枠制御基板W、発射ハンドルW810、発射制御基板W820、球送り装置W830、遊技球数表示器W10を有する。発射ハンドルW810、発射制御基板W820、球送り装置W830は、図27に示したハンドル・発射装置W80に含まれる。
第2の実施形態に係るぱちんこ遊技機の主制御基板Mには、枠制御基板Wが通信可能に接続されている。枠制御基板Wは、CPU(中央処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)などを有する。枠制御基板Wは、主に、遊技球に関する処理のプログラムを実行することができる。
枠制御基板Wには、発射ハンドルW810、発射制御基板W820、球送り装置W830、遊技球数表示器W10が接続されている。
発射ハンドルW810は、ハンドル部W812、タッチセンサW814、発射停止スイッチW816を有する。
ハンドル部W812は、ハンドルボリューム(図示せず)を連動可能に有する。遊技者がハンドル部W812を回転することで、ハンドルボリュームも連動して回転し、ハンドルボリュームの検出電圧に応じて遊技球の発射強度を調節する。
タッチセンサW814は、導電性を有する部材、例えば、板金やメッキなどで構成されている。ぱちんこ遊技機は、100ボルトなどの商用電源に接続されるため、一般に、遊技者が触れることができる部材は接地されているが、タッチセンサW814は、タッチスイッチ(図示せず)に接続されるが、接地はされていない。
遊技者がタッチセンサW814に触れることによって、発射ハンドルW810の操作が有効となる。また、遊技者が発射停止スイッチW816を操作することで、ハンドル部W812の回転角度を維持した状態(ハンドルボリュームの検出電圧を維持した状態)で、遊技球の発射を停止することができる。具体的な遊技者の操作と遊技球の動きとの関係については、後述する。
発射制御基板W820は、発射ソレノイドW822を有する。発射ソレノイドW822は、主制御基板Mから発せられた発射許可信号に基づいて駆動される。発射ソレノイドW822の駆動によって、ハンマーアームW842を揺動させる。発射ソレノイドW822が駆動されると、球送り基準信号が発せられる。球送り基準信号は、枠制御基板Wを介して、球送り装置W830の球送りソレノイドW832に供給される。球送り基準信号は、球送りソレノイドW832を駆動するための制御信号として機能する。
球送り装置W830は、球送りソレノイドW832、球送り入口センサW834、球送り出口センサW836を有する。
発射制御基板W820及び球送り装置W830の構成については、後述する。
<<発射制御基板W820及び球送り装置W830の構成>>
図29は、発射制御基板W820及び球送り装置W830の構成の概略を示す概略図である。
<球送り装置W830>
球送り装置W830は、可動片W838を有する。可動片W838は揺動することができる。可動片W838は、遊技球の移動を禁止する禁止位置(図29(a)及び図29(c))と、遊技球の移動を許可する許可位置(図29(b)とのいずれか一方の位置に位置づけられる。
球送り装置W830は、可動片W838を揺動させるための球送りソレノイドW832を有する。球送りソレノイドW832の駆動によって、可動片W838は、禁止位置又は許可位置に位置づけられる。球送りソレノイドW832は、主制御基板Mから発せられる球送りソレノイド制御信号によって駆動され、可動片W838を揺動させる。
可動片W838は、1つの遊技球を収容できる凹部を有する。可動片W838が禁止位置に位置するときには、1つの遊技球を凹部に収容した状態が維持され、遊技球が発射装置W840に移動することを禁止する(図29(a))。可動片W838が許可位置に位置するときには、凹部に収容されている1つの遊技球を発射装置W840に案内する(図29(b))。これにより、1つの遊技球が、流路W839を通過して発射装置W840に移動する。
このように、球送り装置W830は、主制御基板MのCPUが発せられた球送りソレノイド制御信号に応じて、1つの遊技球を発射装置W840に供給する。
球送り装置W830は、球送り入口センサW834と球送り出口センサW836とを有する。球送り入口センサW834及び球送り出口センサW836は、可動片W838を挟んで設けられている。
球送り入口センサW834は、可動片W838よりも上流の流路W839に設けられている。球送り入口センサW834は、可動片W838よりも上流側の遊技球の動きを検出する。球送り入口センサW834は、流路W839に設けられている。例えば、球送り入口センサW834は、光学センサからなる。球送り入口センサW834は、遊技球が流路W839を通過するときに(図29(a))、遊技球の通過を検出する。球送り入口センサW834は、遊技球の通過を検出すると、入口通過検出信号を主制御基板Mに供給する。
球送り出口センサW836は、可動片W838よりも下流の流路W839に設けられている。球送り出口センサW836は、可動片W838よりも下流側の遊技球の動きを検出する。球送り出口センサW836は、流路W839に設けられている。例えば、球送り出口センサW836は、光学センサからなる。球送り出口センサW836は、遊技球が流路W839を通過するときに(図29(b))、遊技球の通過を検出する。球送り出口センサW836は、遊技球の通過を検出すると、出口通過検出信号を主制御基板Mに供給する。
<発射装置W840>
発射装置W840は、遊技球保持部W844とハンマーアームW842とを有する(図29)。図29では、ハンマーアームW842の先端部のみを示した。遊技球保持部W844は、球送り装置W830から供給された遊技球を発射位置に発射可能に保持する(図29(c))。ハンマーアームW842は、発射ソレノイドW822に電流が供給されることで揺動する。ハンマーアームW842を揺動することで、ハンマーアームW842の先端部で、発射位置の遊技球を叩打し、遊技球を遊技領域に向かって発射させる(図30)。
また、図29(c)に示すように、可動片W838は、禁止位置に戻り、新たな1つの遊技球を凹部に収容する。このように、1つの遊技球を発射装置W840に供給するたびに、次の1つの遊技球が可動片W838の凹部に収容される。
<<発射装置W840とハンドル部W812の動作>>
図30は、発射装置W840とハンドル部W812の動作を示すタイミングチャートである。
図30のタイミングチャートでは、上から順に、遊技許可状態、タッチセンサW814の状態、ハンドル部W812の状態、発射停止スイッチW816の状態、発射ソレノイドW822の状態、球送り基準信号の状態を示す。
遊技許可状態については、HIGHが遊技許可状態を示し、LOWが遊技非許可状態を示す。タッチセンサW814の状態については、HIGHが、タッチセンサW814に遊技者が触れている状態を示し、LOWが、タッチセンサW814に遊技者が触れていない状態を示す。ハンドル部W812の状態については、ハンドル部W812と連動するハンドルボリュームの検出電圧の大きさを示す。
発射停止スイッチW816の状態については、HIGHが、発射停止スイッチW816を操作者が操作していない状態を示し、LOWが、発射停止スイッチW816を操作者が操作している状態を示す。発射ソレノイドW822の状態については、HIGHが、発射ソレノイドW822に電流が供給されている状態を示し、LOWが、発射ソレノイドW822に電流が供給されていない状態を示す。球送り基準信号の状態については、HIGHが、球送りソレノイドW832に電流が供給されていることを示し、LOWが、球送りソレノイドW832に電流が供給されていないことを示す。
まず、発射許可信号がHIGHになる(時刻T1-1)(条件A)。発射許可信号は、主制御基板Mから出力され、枠制御基板Wを介して、発射装置W840に供給される。発射許可信号がHIGHになることに基づいて、発射装置W840は、発射許可状態となる。
次に、遊技者が発射ハンドルW810のタッチセンサW814に触れると、タッチセンサW814がHIGHになる(時刻T1-2)(条件B)。
さらに、遊技者が発射ハンドルW810のハンドル部W812を回転させると、ハンドル部W812と連動するハンドルボリュームの検出電圧が大きくなり、ハンドル部W812の回転角度が所定の角度より大きくなると、ハンドルボリュームの検出電圧は閾値を超える(時刻T1-3)(条件C)。
このとき、発射停止スイッチW816はオフである(条件D)。すなわち、遊技球の発射は停止されていない。
これらの条件A~Dが、発射ソレノイドW822を駆動可能にするための条件である。条件A~Dを満たすと、所定時間(例えば、37.5ミリ秒)が経過した後に(時刻T1-4)、発射ソレノイドW822をHIGHにする。すなわち、ハンドル部W812の回転角度に応じた電流が発射ソレノイドW822に供給され、発射ソレノイドW822は、所定時間(例えば、16ミリ秒)に亘って駆動される(時刻T1-4~T1-5)。これにより、ハンマーアームW842が揺動され、遊技領域に向かって遊技球が発射される。
また、枠制御基板Wから球送り基準信号が、所定時間(例えば、37.5ミリ秒)に亘って球送り装置W830に出力される(時刻T1-4~T1-6)。球送り基準信号は、球送り装置W830の球送りソレノイドW832を駆動するための信号である。球送りソレノイドW832が駆動されることで、遊技球が、球送り装置W830から発射装置W840に供給される。
発射ソレノイドW822が駆動されて(HIGH)から(時刻T1-4)、所定時間(例えば、562.5ミリ秒)が経過した後に(時刻T1-7)、再び、条件A~Dを満たしているか否かを判断する。
条件A~Dを満たしている場合には、37.5ミリ秒後に(時刻T1-8)、発射ソレノイドW822を16ミリ秒に亘って駆動し(時刻T1-8~T1-9)、枠制御基板Wから球送り基準信号が所定の時間(例えば、37.5ミリ秒間)に亘って球送り装置W830に出力される(時刻T1-8~T1-10)。
条件A~Dを満たしている状況が継続している状態で、このように制御することで、これ以降、約600ミリ秒の周期で、発射ソレノイドW822が駆動される。
また、発射ソレノイドW822を通電してから562.5ミリ秒後に、条件A~Dを満たしているか否かを判断する。条件A~Dを満たさない場合には、枠制御基板Wから球送り基準信号を出力せず、球送りソレノイドW832の駆動を停止し、かつ、発射ソレノイドW822のみを3回駆動し、球送りを停止する。
<<球送り装置W830と遊技球数表示器W10の動作>>
図31は、球送り装置W830と遊技球数表示器W10の動作を示すタイミングチャートである。
図31のタイミングチャートでは、上から順に、遊技許可状態、タッチセンサW814の状態、ハンドル部W812の状態、発射停止スイッチW816の状態、発射ソレノイドW822の状態、球送り基準信号の状態、球送りソレノイドW832の状態、球送り入口センサW834の状態、球送り出口センサW836の状態、遊技球数表示器W10の状態を示す。
遊技許可状態、タッチセンサW814の状態、ハンドル部W812の状態、発射停止スイッチW816の状態、発射ソレノイドW822の状態、球送り基準信号の状態は、図30と同様である。
球送りソレノイドW832の状態については、球送りソレノイドW832が駆動されて、可動片W838が許可位置に位置することを示し、LOWが、可動片W838が禁止位置に位置することを示す。
球送り入口センサW834の状態については、HIGHが、球送り入口センサW834によって遊技球の通過を検出していることを示し、LOWが、遊技球の通過を検出していないことを示す。
球送り出口センサW836の状態については、HIGHが、球送り出口センサW836によって遊技球の通過を検出していることを示し、LOWが、遊技球の通過を検出していないことを示す。
遊技球数表示器W10の状態については、遊技球数表示器W10に表示される遊技球の数を示す。上段は、遊技球の数Xが表示されることを示し、中段は、遊技球の数X-1が表示されることを示し、下段は、遊技球の数X-2が表示されることを示す。
まず、発射ソレノイドW822が駆動されると(HIGH)(時刻T2-1~T2-2)、球送り基準信号が、所定の時間(例えば、37.5ミリ秒)に亘って(時刻T2-1~T2-3)、発射制御基板W820から枠制御基板Wを介して球送り装置W830に供給される。
球送り基準信号の状態が、HIGHになったとき(時刻T2-1)から、所定の時間(例えば、16ミリ秒)が経過した後に(時刻T2-3)、球送り出口センサW836がLOWであることを判断して、球送りソレノイドW832が、所定の時間(例えば、75ミリ秒)に亘って駆動される(時刻T2-2~T2-5)。
球送りソレノイドW832を駆動することで、可動片W838が禁止位置から許可位置に移動する。これにより、可動片W838の手前に停留していた遊技球は、下流に向かって移動し、球送り入口センサW834が遊技球の通過を検出する(HIGH)(時刻T2-4~T2-6)。
球送り入口センサW834が遊技球の通過を検出すると、遊技球の数をXから1つ減算したX-1を遊技球数表示器W10に表示する(時刻T2-4)。
遊技球は、可動片W838の凹部に収容された後に、発射装置W840に向かって移動する。球送り出口センサW836は、遊技球の移動を検出する(時刻T2-7~T2-8)。これにより、遊技球は、発射装置W840に案内される。
このように制御することで、これ以降、約600ミリ秒の周期で同じ動作を繰り返す。
<<遊技球の球詰まり状態の動作>>
図32は、球送り出口センサW836が、遊技球の球詰まりを検出した場合の動作を示すタイミングチャートである。
図32のタイミングチャートでは、上から順に、遊技許可状態、タッチセンサW814の状態、ハンドル部W812の状態、発射停止スイッチW816の状態、発射ソレノイドW822の状態、球送り基準信号の状態、球送りソレノイドW832の状態、球送り入口センサW834の状態、球送り出口センサW836の状態、遊技球数表示器W10の状態を示す。これらの状態は、図31のタイミングチャートと同様である。
まず、球送り基準信号の状態が、HIGHになってから(時刻T3-1)、所定時間後(例えば、16ミリ秒後)に(時刻T3-2)、球送り出口センサW836の状態が、HIGHになっている場合には、枠制御基板Wは、球詰まりが発生していると判断し、球送りソレノイドW832を駆動しない。
その後に、球送り出口センサW836の状態が、LOWになった場合には、枠制御基板Wは、球詰まりが解除されたと判断して、発射ソレノイドW822を2回駆動して正常状態に復帰させる。
<<<変形例>>>
前述した発射制御に関する構成や制御は、従前の非封入式のぱちんこ遊技機や、ピンボールやスマートボールやメダルプッシャー等の打球やメダルの発射装置にも適用することができる。
ピンボールは、遊技領域に案内された遊技球を2つの可動バーによって弾いて、遊技領域に配置されているターゲットに当てて得点を増やしていくゲームであり、スマートボールは、ぱちんこ機の遊技領域を斜めに配置し、ピンボールと同様の発射装置により遊技領域に打球を発射して所定の入口へ入球させて賞球を得るゲームである。ピンボールやスマートボールに、前述した発射ハンドルW810や、発射制御基板W820や、球送り装置W830を用いることができる。
メダルプッシャーは、メダルを遊技機の内部に投入し、内部に配置されている可動板の移動によって投入されているメダルを排出口に向かうように移動させ、排出口から排出されたメダルを獲得する遊技機である。メダルプッシャーに、前述した発射ハンドルW810や、発射制御基板W820や、球送り装置W830を用いることができる。
<<<<第3の実施の形態>>>>
第1の実施の形態では、遊技球を用いた通常のぱちんこ遊技機(非封入式のぱちんこ遊技機)の構成を示し、第2の実施の形態では、遊技球を用いた封入式のぱちんこ遊技機の構成を示した。第3の実施の形態では、遊技球を用いる遊技機の他の例として、雀球遊技機の構成を示す。なお、簡便のため、第3の実施の形態では、構成については、ブロック図を用いて説明する。
<<<第3の実施の形態に係る雀球遊技機J10における遊技球の発射制御>>>
図33は、雀球遊技機J10における遊技球の発射制御に関連するブロック図である。
雀球遊技機J10は、発射した遊技球を所定の入球口に入球させ、入球情報を自摸牌情報として記憶させ、自摸牌情報によって所定のアガリ役が成立すると、アガリとなる遊技をするための遊技機である。アガリによって、遊技者に遊技球が払い出される。雀球遊技機J10においては、球送り装置J100や発射装置J200などを用いる。遊技者が所望する入球口に向かうように発射ハンドルJ210を調節して遊技球を発射する。
本実施の形態による発射ハンドルJ210は、回転部J212とトリガー部J214とを有する。遊技者が回転部J212を回転させることで、遊技球の発射強度を調節する。遊技者がトリガー部J214を操作すると、回転部J212の回転角度に応じた発射強度で、遊技球が遊技領域に向かって発射される。回転部J212は、ハンドルボリューム(図示せず)(可変抵抗器)と連動する。遊技者が回転部J212を回転することで、ハンドルボリュームも回転し、ハンドルボリュームの検出電圧に応じて遊技球の発射強度を調節する。すなわち、遊技者が回転部J212を回転させるだけでは遊技球は発射されず、遊技者がトリガー部J214を操作することによって、ハンドルボリュームに応じた強度で遊技球が発射される。
トリガー部J214は、例えば、銃などの火器の発射を始めるための引き金などを模した構造にすることができる。人差し指で引き金を引くことで、遊技球を発射させることができる。遊技者がトリガー部J214を操作し続けている間は、連続して(継続的に)遊技球を発射させることができる。具体的な遊技者の操作と遊技球の動きとの関係については、後述する。
<<発射制御に関する構成>>
図33に示すように、雀球遊技機J10の主制御基板J300には、遊技開始ボタンJ400と、球送りカウントセンサJ110と、球有りセンサJ220と、戻り球カウントセンサJ500と、球送りソレノイドJ230と、ハードウエアタイマー(発射制御回路)J600と、を有する。
<遊技開始ボタンJ400>
遊技開始ボタンJ400は、遊技を開始するためのボタンである。遊技者が遊技開始ボタンJ400を操作することで遊技を開始することができる。遊技開始ボタンJ400が操作されると、一定の数の遊技球が利用可能になる。すなわち、一定の数の遊技球を発射することができ、遊技者は、一定の数の遊技球を使い切るまで遊技をすることができる。なお、遊技が開始された後の遊技状態によっては、発射可能な遊技球の数が相違し得、発射できる遊技球の数を増やして遊技を進めることができる。
遊技開始ボタンJ400は、主制御基板J300に電気的に接続されている。遊技者が遊技開始ボタンJ400を操作すると、遊技開始信号が主制御基板J300に供給される。
<球送りカウントセンサJ110>
球送りカウントセンサJ110は、球送り装置J100(図34参照)から発射装置J200(図34参照)へ送る遊技球を検出するためのセンサである。例えば、球送りカウントセンサJ110は、光学センサからなる。遊技球が通過するときに光が遮断されたことを検出したり、遊技球が通過するときに遊技球によって反射された光を検出したりすることで、遊技球の通過を検出する。
球送りカウントセンサJ110は、主制御基板J300に電気的に接続されている。球送りカウントセンサJ110は、遊技球の通過を検出すると、遊技球通過信号を主制御基板J300に供給する。
<球有りセンサJ220>
球有りセンサJ220は、球送り装置J100から発射装置J200に送られ、発射装置J200で発射可能状態となった遊技球を検出するためのセンサである。なお、発射可能状態になった遊技球とは、ハンマーアームJ700が揺動することで発射される位置に存在する遊技球である。球有りセンサJ220は、例えば、光学センサからなる。遊技球の存在によって光が遮断されたことを検出したり、存在する遊技球によって反射された光を検出したりすることで、遊技球の存在(有無)を検出する。
球有りセンサJ220は、主制御基板J300に電気的に接続されている。球有りセンサJ220は、遊技球の存在を検出すると、遊技球存在信号を主制御基板J300に供給する。
<戻り球カウントセンサJ500>
戻り球カウントセンサJ500は、発射装置J200から発射された遊技球が、遊技領域に到達できずに戻ってきた遊技球(ファール球)を検出するためのセンサである。発射ハンドルJ210の回転部J212が十分に回転されず、十分な初速で発射されなった場合には、遊技領域に到達することができない。戻ってきた遊技球を回収するための回収用の通路を設けることで、次の遊技球の発射の障害となることを防止することができる。回収用の通路を設けているので、発射された後に、発射レールに沿って戻ってきた遊技球は、発射位置(ハンマーアームJ700で発射される位置や、球有りセンサJ220が設けられている位置)まで戻ることはなく、的確に回収することができる。
戻り球カウントセンサJ500は、回収用の通路に設けられる。戻り球カウントセンサJ500は、回収用の通路を移動する遊技球の通過を検出する。戻り球カウントセンサJ500は、光学センサからなる。戻り球カウントセンサJ500は、遊技球を通過するときに光が遮断されたことを検出したり、遊技球を通過するときに遊技球によって反射された光を検出したりすることで、遊技球の通過を検出する。
戻り球カウントセンサJ500は、主制御基板J300に電気的に接続されている。戻り球カウントセンサJ500は、遊技球の通過を検出すると、遊技球通過信号を主制御基板J300に供給する。
<球送りソレノイドJ230>
球送りソレノイドJ230は、球送り装置J100に貯留されている遊技球を発射装置J200に送るための可動片J102(図34)を駆動するためのソレノイドである。可動片J102は、通常は禁止位置に位置し(図34(a)又は図34(c))、遊技球を発射装置J200に移動させない。球送りソレノイドJ230によって、可動片J102が駆動されると、許可位置に位置し(図34(b))、1つの遊技球を発射装置J200に案内する。具体的な、球送りの動きについては、後述する。
<ハードウエアタイマー(発射制御回路)J600>
ハードウエアタイマー(発射制御回路)J600は、遊技者によってトリガー部J214が操作されたときを基準にして、所定の時間が経過するまで時間を計測するタイマーである。ハードウエアタイマーJ600は、所定の時間が経過すると、発射装置J200に発射機制御信号を供給するとともに、主制御基板J300に発射信号を供給する。
<発射機制御信号>
発射機制御信号が、発射装置J200に供給されると、発射装置J200の発射ソレノイドに電流が供給され、ハンマーアームJ700を揺動させる。ハンマーアームJ700の揺動により、発射装置J200の発射位置に位置する遊技球に力が加えられ、発射装置J200から遊技球が発射される。遊技球の発射の詳細は、後述する。
<発射信号>
主制御基板J300に供給される発射信号は、発射装置J200が駆動されたか否かを主制御基板J300のCPUが判断するための信号である。主制御基板J300のCPUは、発射信号によって、発射装置J200が駆動されたと判断する。すなわち、主制御基板J300のCPUは、遊技球が発射装置J200から発射されたと判断する。遊技球の発射の詳細は、後述する。
<<球送り装置J100及び発射装置J200の構成及び動作>>
図34は、球送り装置J100及び発射装置J200の構成の概略を示す概略図である。図35は、発射装置J200の構成の概略を示す概略図である。
<球送り装置J100>
球送り装置J100は、可動片J102を有する。可動片J102は揺動することができる。可動片J102は、遊技球の移動を禁止する禁止位置(図34(a)及び図34(c))と、遊技球の移動を許可する許可位置(図34(b)とのいずれか一方の位置に位置づけられる。
球送り装置J100は、可動片J102を揺動させるための球送りソレノイドJ230を有する。球送りソレノイドJ230の駆動によって、可動片J102は、禁止位置又は許可位置に位置づけられる。球送りソレノイドJ230は、主制御基板J300から発せられる球送りソレノイド制御信号によって駆動され、可動片J102を揺動させる。
可動片J102は、1つの遊技球を収容できる凹部を有する。可動片J102が禁止位置に位置するときには、1つの遊技球を凹部に収容した状態が維持され、遊技球が発射装置J200に移動することを禁止する(図34(a))。可動片J102が許可位置に位置するときには、凹部に収容されている1つの遊技球を発射装置J200に案内する(図34(b))。これにより、1つの遊技球が、流路J120を通過して発射装置J200に移動する。
このように、球送り装置J100は、主制御基板J300のCPUから発せられた球送りソレノイド制御信号に応じて、遊技球の1つを発射装置J200に供給する。
球送り装置J100は、球送りカウントセンサJ110を有する。球送りカウントセンサJ110は、流路J120に設けられている。例えば、球送りカウントセンサJ110は、光学センサからなる。球送りカウントセンサJ110は、遊技球が流路J120を通過するときに(図34(b))、遊技球の通過を検出する。球送りカウントセンサJ110は、遊技球の通過を検出すると、通過検出信号を主制御基板J300に供給する。
<発射装置J200>
発射装置J200は、遊技球保持部J240とハンマーアームJ700とを有する(図35)。遊技球保持部J240は、球送り装置J100から供給された遊技球を発射位置に発射可能に保持する(図34(c)及び図35)。ハンマーアームJ700は、発射ソレノイドに電流が供給されることで揺動する。ハンマーアームJ700を揺動することで、ハンマーアームJ700の先端部で、発射位置の遊技球を叩打し、遊技球を遊技領域に向かって発射させる(図35)。
発射装置J200は、球有りセンサJ220を有する(図35)。球有りセンサJ220は、発射位置に遊技球が存在するか否かを検出する。例えば、球有りセンサJ220は、光学センサからなる。球有りセンサJ220は、発射位置に遊技球が存在することを検出すると、球有りセンサ信号を主制御基板J300に供給する。
<<<遊技球の発射>>>
<<遊技許可状態であるときに、遊技開始ボタンJ400が操作された場合>
図36は、遊技球の発射制御に関連するタイミングチャートである。図36は、通常の動作状態を示す。具体的には、遊技許可状態であるときに、遊技者によって遊技開始ボタンJ400が操作されたときの状態を示すタイミングチャートである。なお、遊技許可状態とは、遊技開始ボタンJ400を操作することで、新たな遊技ができる状態をいう。前述したように、遊技許可状態では、一定の数の遊技球を発射して遊技することができる。
図36のタイミングチャートでは、上から順に、遊技許可状態、遊技開始ボタンJ400の状態、球送りソレノイド制御信号の状態、球送りカウントセンサJ110の状態、球有りセンサJ220の状態、発射トリガー信号の状態、発射信号の状態、発射機制御信号の状態を示す。
遊技許可状態については、HIGHが遊技許可状態を示し、LOWが遊技非許可状態を示す。遊技開始ボタンJ400の状態については、HIGHが、操作者によって遊技開始ボタンJ400が操作された状態を示し、LOWが、遊技開始ボタンJ400が操作されていない状態を示す。球送りソレノイド制御信号の状態については、HIGHが、球送りソレノイドJ230に電流が供給されて、可動片J102が許可位置に位置することを示し、LOWが、球送りソレノイドJ230への電流が遮断されて、可動片J102が禁止位置に位置することを示す。
球送りカウントセンサJ110の状態については、HIGHが、球送りカウントセンサJ110によって遊技球の通過を検出していることを示し、LOWが、遊技球の通過を検出していないことを示す。球有りセンサJ220の状態については、HIGHが、球有りセンサJ220によって、遊技球が発射位置に発射可能に存在していることを示し、LOWが、発射位置に発射可能に存在していないことを示す。発射トリガー信号の状態については、HIGHが、発射ハンドルJ210のトリガー部J214が遊技者によって操作されていることを示し、LOWが、発射ハンドルJ210のトリガー部J214が遊技者によって操作されていないことを示す。
発射信号の状態については、HIGHが、発射装置J200が駆動されたことを示し、LOWが、発射装置J200が駆動されていないことを示す。発射機制御信号の状態については、HIGHが、発射装置J200の発射ソレノイドに電流が供給されたことを示し、LOWが、発射装置J200の発射ソレノイドに電流が供給されていないことを示す。
<第1球の処理>
まず、雀球遊技機J10の電源が投入され、遊技球の発射に関するエラーが生じていない場合には、主制御基板J300のCPUは、遊技許可状態をHIGHにする(時刻T1)。主制御基板J300のCPUは、遊技許可状態がHIGHとなっている状態で、遊技者によって遊技開始ボタンJ400が操作されたこと(HIGH)を契機にして、遊技許可状態をLOWにする(時刻T2)。また、主制御基板J300のCPUは、遊技者によって遊技開始ボタンJ400が操作されたこと(HIGH)を契機にして、球送りソレノイド制御信号をHIGHにする(時刻T2)。
主制御基板J300のCPUは、球送りソレノイド制御信号を球送り装置J100に供給して(HIGH)、球送りソレノイドJ230を駆動する。主制御基板J300のCPUは、球送りソレノイド制御信号を球送り装置J100に供給したときから、所定の時間(例えば、40ミリ秒など)が経過したときに、球送りソレノイド制御信号の供給を終了する(LOW)(時刻T3)。
球送り装置J100は、時刻T2で、球送りソレノイド制御信号が供給されたことにより、球送りソレノイドJ230を駆動して、可動片J102を禁止位置から許可位置に位置づける。これにより、1つの遊技球(第1球)が、発射装置J200に供給される。次いで、球送り装置J100は、時刻T3で、球送りソレノイド制御信号の供給が終了されたことにより、球送りソレノイドJ230を駆動して、可動片J102を許可位置から禁止位置に位置づける。
1つの遊技球が、球送り装置J100から発射装置J200に供給されることにより、流路J120に設けられている球送りカウントセンサJ110が、遊技球の通過を検出する(時刻T4~T5)。
発射装置J200の球有りセンサJ220は、遊技球が供給されたことで、発射位置に存在する遊技球を検出する(時刻T6~)。
主制御基板J300のCPUは、球送りソレノイド信号をHIGHにしたときを契機に(時刻T2)から、ソフトウエアタイマーを起動し、所定の時間(例えば、約300ミリ秒など)が経過したときに、遊技許可状態をHIGHにする(時刻T7)。
遊技者は、発射ハンドルJ210の回転部J212を回転させ、さらに、トリガー部J214を操作する(時刻T7~T8)。なお、簡便のため、本実施の形態では、遊技許可状態がHIGHになる時刻と、遊技者が発射ハンドルJ210の操作をした時刻とを、同じ時刻T7にしたが、遊技許可状態がHIGHになった後であれば、遊技者は、発射ハンドルJ210を操作することができる。
トリガー部J214が操作されたことを契機にして(時刻T7)、ハードウエアタイマーJ600が起動する。ハードウエアタイマーJ600の起動(時刻T7)から、所定の時間(例えば、約200ミリ秒など)が経過したとき(時刻T9)に、発射制御信号を発射装置J200に供給する(時刻T9~T10)。発射制御信号の供給によって、発射装置J200の発射ソレノイドに電流が供給され、ハンマーアームJ700が揺動される。ハンマーアームJ700の揺動によって、遊技球が、遊技領域に向かって発射される。
また、遊技球が、遊技領域に向かって発射されることで、球有りセンサJ220は、遊技球の検出を終了する(時刻T10)。
さらに、ハードウエアタイマーJ600の起動(時刻T7)から、所定の時間(例えば、約200ミリ秒など)が経過したときに(時刻T9)、発射信号が発せられて主制御基板J300に供給される。主制御基板J300は、発射信号によって、発射装置J200から遊技球が発射されたと判断できる。
<第2球の処理>
前述したように、主制御基板J300は、発射信号の受信によって、第1球の遊技球が発射されたと判断する。次いで、主制御基板J300は、第2球の発射の処理を開始する。
主制御基板J300は、発射信号を受信したことを契機にソフトウエアタイマーを起動し(時刻T9)、所定の時間(例えば、約40ミリ秒など)が経過したときに(時刻T11)、遊技許可状態をLOWにする。さらに、主制御基板J300は、発射信号を受信したことを契機にして球送りソレノイド制御信号をHIGHにするとともに(時刻T9)、ソフトウエアタイマーを起動し、所定の時間(例えば、約40ミリ秒など)が経過したときに(時刻T11)、球送りソレノイド制御信号をLOWにする。
球送り装置J100は、時刻T9で、球送りソレノイド制御信号が供給されたことにより、球送りソレノイドJ230を駆動して、可動片J102を禁止位置から許可位置に位置づける。これにより、1つの遊技球(第2球)が、発射装置J200に供給される。次いで、球送り装置J100は、時刻T11で、球送りソレノイド制御信号の供給が終了されたことにより、球送りソレノイドJ230を駆動して、可動片J102を許可位置から禁止位置に位置づける。
第2球の遊技球が、球送り装置J100から発射装置J200に供給されることにより、流路J120に設けられている球送りカウントセンサJ110が、遊技球の通過を検出する(時刻T12~T13)。
次いで、発射装置J200の球有りセンサJ220は、遊技球が供給されたことで発射位置に存在する遊技球を検出する(時刻T14~)。
主制御基板J300のCPUは、発射信号を受信したことを契機に(時刻T9)から、ソフトウエアタイマーを起動し、所定の時間(例えば、約300ミリ秒など)が経過したときに(時刻T14)、遊技許可状態をHIGHにする。
遊技者は、発射ハンドルJ210の回転部J212を回転させ、さらに、トリガー部J214を操作する(時刻T15~T16)。なお、簡便のため、本実施の形態では、遊技許可状態がHIGHになる時刻と、遊技者が発射ハンドルJ210の操作をした時刻とを、同じ時刻T15にしたが、遊技許可状態がHIGHになった後であれば、遊技者は、発射ハンドルJ210を操作することができる。
トリガー部J214が操作されたことを契機にして(時刻T15)、ハードウエアタイマーJ600が起動する。ハードウエアタイマーJ600の起動(時刻T15)から、所定の時間(例えば、約200ミリ秒など)が経過したとき(時刻T17)に、発射制御信号を発射装置J200に供給する(時刻T17~T19)。発射制御信号の供給によって、発射装置J200の発射ソレノイドに電流が供給され、ハンマーアームJ700が揺動される。ハンマーアームJ700の揺動によって、遊技球(第2球)が、遊技領域に向かって発射される。
また、遊技球が、遊技領域に向かって発射されることで、球有りセンサJ220は、遊技球の検出を終了する(時刻T18)。
さらに、ハードウエアタイマーJ600の起動(時刻T15)から、所定の時間(例えば、約200ミリ秒など)が経過したときに(時刻T17)、発射信号が発せられて主制御基板J300に供給される。主制御基板J300は、発射信号によって、発射装置J200から遊技球(第2球)が発射されたと判断できる。
主制御基板J300は、発射信号の受信によって、第2球の遊技球が発射されたと判断する。以後、第3球の遊技球も同様に制御されて発射される。
<遊技球の発射の間隔の設定(遊技球の発射のシーケンス)>
第1球と第2球の発射の間隔は、T2~T7のソフトウエアタイマーの値と、T7~T9のハードウエアタイマーの値とによって決定される。また、第2球と第3球の発射の間隔は、T9~T15のソフトウエアタイマーの値と、T15~T17のハードウエアタイマーの値とによって決定される。
このように、遊技球の発射の間隔は、ソフトウエアタイマーの値とハードウエアタイマーの値と和によって決定される。ハードウエアタイマーの値は、常に一定の値で、変更することはできない。前述した例では、常に一定の約200ミリ秒である。一方、ソフトウエアタイマーの値は、主制御基板MのメインCPUによって、変更することができる。
遊技機の起動時に既に発射位置に遊技球が位置している場合や、遊技開始前に既に発射位置に遊技球が位置している場合などには、ソフトウエアタイマーの値を大きめにすることで、遊技球を発射することができる。いわゆる空打ちをすることで、発射位置を適切な状態にして、その後の遊技を円滑に始めることができる。例えば、主制御基板MのメインCPUが、ソフトウエアタイマーの値を400ミリ秒に設定したときには(ハードウエアタイマーの値は一定の200ミリ秒)、約600ミリ秒ごとに遊技球を発射する。このように空打ちによって発射位置の状態を確認しつつ発射位置を適切な状態にすることができる。
また、遊技球が円滑に連続的に遊技盤に発射されている場合には、ソフトウエアタイマーの値を小さめにすることによって、遊技球の発射の間隔を短くすることができる。例えば、主制御基板MのメインCPUが、約300ミリ秒に設定したときには(ハードウエアタイマーの値は一定の200ミリ秒)、約500ミリ秒ごとに遊技球を発射することで、遊技の進行を早めることができる。このようにすることで、遊技機の進行を加速でき、遊技者は、遊技の結果を迅速に知ることができる、また、遊技球を遊技に使用する数を増やすことで、ホールなどの遊技施設での単位時間当たり(例えば、1時間当たり)の遊技球の貸出数を増やすことができる。
さらに、遊技球が遊技領域に到達せずに戻ってきたような場合、いわゆるファール球が発生して戻り球カウントセンサJ500が遊技球を検出したような場合などに、遊技球を通常の間隔で発射すると、発射した遊技球と戻ってきた遊技球とが衝突する可能性が生じ、遊技球を遊技領域に発射できず、遊技者に不利益を与える可能性が生ずる。このような場合には、ソフトウエアタイマーの値を大きめにすることによって、次の遊技球の発射のタイミングを遅くする。例えば、主制御基板MのメインCPUが、約500ミリ秒に設定したときには(ハードウエアタイマーの値は一定の200ミリ秒)、約700ミリ秒ごとに遊技球を発射することで、次の遊技球の発射のタイミングを遅くすることができる。このようにすることで、ファール球が回収用の通路に流入した後に、遊技球を発射することができ、ファール球の影響を受けることなく遊技球を発射することで、円滑に遊技を進めることができる。
前述したソフトウエアタイマーの値や状況は、一例に過ぎず、遊技機に生ずる現象や状況に応じて他の値にすることができる。遊技性やハードウエアの構成や状況などに応じて適宜にソフトウエアタイマーの値を設定すればよい。
また、前述した例では、1つのソフトウエアタイマーの値と1つのハードウエアタイマーの値とを用いて、遊技球の発射の間隔を決定したが、複数のソフトウエアタイマーの値を設けたり、複数のハードウエアタイマーの値(複数のハードウエアタイマー回路)を設けたりしてもよい。状況などに応じて、発射の間隔を細かく設定することができる。
<<遊技許可状態でないときに、発射ハンドルJ210が操作された場合>
図37は、遊技許可状態でないときに、遊技者によって発射ハンドルJ210が操作されたときの状態を示すタイミングチャートである。
図37のタイミングチャートでは、図36のタイミングチャートと同様に、上から順に、遊技許可状態、遊技開始ボタンJ400の状態、球送りソレノイド制御信号の状態、球送りカウントセンサJ110の状態、球有りセンサJ220の状態、発射トリガー信号の状態、発射信号の状態、発射機制御信号の状態を示す。
前述と同様に、まず、雀球遊技機J10の電源が投入され、遊技球の発射に関するエラーが生じていない場合には、主制御基板J300のCPUは、遊技許可状態をHIGHにする(時刻T1)。主制御基板J300のCPUは、遊技許可状態がHIGHとなっている状態で、遊技者によって遊技開始ボタンJ400が操作されたこと(HIGH)を契機にして、遊技許可状態をLOWにする(時刻T2)。また、主制御基板J300のCPUは、遊技者によって遊技開始ボタンJ400が操作されたこと(HIGH)を契機にして、球送りソレノイド制御信号をHIGHにする(時刻T2)。
主制御基板J300のCPUは、球送りソレノイド制御信号を球送り装置J100に供給して(HIGH)、球送りソレノイドJ230を駆動する。主制御基板J300のCPUは、球送りソレノイド制御信号を球送り装置J100に供給したときから、所定の時間(例えば、40ミリ秒など)が経過したときに、球送りソレノイド制御信号の供給を終了する(LOW)(時刻T3)。
時刻T2では、遊技許可状態は、LOWである。このため、時刻T2で、遊技者が、発射ハンドルJ210の回転部J212を回転させ、トリガー部J214を操作したとしても、遊技許可状態がLOWであるので、トリガー部J214の操作は無効とされ、遊技球は発射されることはない。
<<電源投入時に、発射装置J200の発射位置に遊技球が存在する場合>>
図38は、雀球遊技機J10の電源が投入されたときに、発射装置J200の発射位置に遊技球が存在する場合の状態を示すタイミングチャートである。
図38のタイミングチャートでは、図36及び図37のタイミングチャートと同様に、上から順に、遊技許可状態、遊技開始ボタンJ400の状態、球送りソレノイド制御信号の状態、球送りカウントセンサJ110の状態、球有りセンサJ220の状態、発射トリガー信号の状態、発射信号の状態、発射機制御信号の状態を示す。
前述と同様に、まず、雀球遊技機J10の電源が投入され、遊技球の発射に関するエラーが生じていない場合には、主制御基板J300のCPUは、遊技許可状態をHIGHにする(時刻T1)。
時刻T2で、遊技者によって遊技開始ボタンJ400が操作された場合であっても、球有りセンサJ220が、遊技球の存在を検出している場合には、遊技開始ボタンJ400の操作を無効にする。これにより、球送りソレノイド制御信号はHIGHにならず、遊技球が球送り装置J100から発射装置J200に供給されることはない。このように処理することで、発射装置J200に複数の遊技球が存在することを防止することができる。
このように、球有りセンサJ220によって発射位置に遊技球が存在することを検出した場合には、遊技球が球送り装置J100から発射装置J200に供給されず、遊技は開始されない。このようにすることで、発射位置に複数の遊技球が存在することを未然に防止したり、球詰まりが生じたりすることを未然に防止することができる。
さらに、発射位置に遊技球が存在する場合には、主制御基板Mから副制御基板Sにその旨の情報を送信して、演出表示装置SGやスピーカD24などから遊技球を排除するべきことを報知するのが好ましい。
<トリガー部J214の操作>
前述したように、遊技者がトリガー部J214を操作することで、遊技球を発射することができる。言い換えれば、遊技者がトリガー部J214を操作しない限り、遊技球が発射されることはない。さらに、遊技者がトリガー部J214を操作し続けることで、複数の遊技球を連続して発射させることができる。なお、主制御基板J300のCPUから発射可能信号を発するように構成し、1つの遊技球を発射するごとに発射可能信号を制御することで、単発発射を繰り返すことで、複数の遊技球を連続して発射させることができる。
<複数のハンドルボリューム(可変抵抗器)>
前述したように、回転部J212は、連動可能なハンドルボリューム(図示せず)(可変抵抗器)を有する。回転部J212には、互いに独立した別個の2つのハンドルボリューム(可変抵抗器)を設けることができる。回転部J212が回転すると、2つのハンドルボリュームも連動して同時に回転する。一方のハンドルボリュームは、主制御基板に接続され、他方のハンドルボリュームは、副制御基板に接続される。主制御基板は、前述したように、遊技球の発射制御に用いることができる。一方、他方のハンドルボリュームを副制御基板に接続することで、ハンドルボリュームの検出電圧に応じて演出を実行することができる。副制御基板は、A/Dコンバータなどによって、アナログ信号であるハンドルボリュームの検出電圧をデジタル信号に変換して、演出のための処理を実行することができる。1つのハンドルボリュームのみを用いて、主制御基板を介して副制御基板に検出電圧を送信する場合に比べて、主制御基板での処理に要する記憶容量を減らすとともに、副制御基板に送信する情報量も減らすことができる。
なお、連動可能なハンドルボリューム(可変抵抗器)の数は、2つに限られない。3つ以上のハンドルボリュームを設けることで、別個の演出を実行することができる。さらに、Aカーブ、Bカーブ、Cカーブのハンドルボリュームを適宜に組み合わせたり、異なる最大抵抗値のハンドルボリュームを組み合わせたりしてもよい。
<<<変形例>>>
前述した発射制御に関する構成や制御は、従前の非封入式のぱちんこ遊技機や、ピンボールやスマートボールやメダルプッシャー等の打球やメダルの発射装置にも適用することができる。
ピンボールは、遊技領域に案内された遊技球を2つの可動バーによって弾いて、遊技領域に配置されているターゲットに当てて得点を増やしていくゲームであり、スマートボールは、ぱちんこ機の遊技領域を斜めに配置し、ピンボールと同様の発射装置により遊技領域に打球を発射して所定の入口へ入球させて賞球を得るゲームである。ピンボールやスマートボールに、前述した発射ハンドルW810や、発射制御基板W820や、球送り装置W830を用いることができる。
メダルプッシャーは、メダルを遊技機の内部に投入し、内部に配置されている可動板の移動によって投入されているメダルを排出口に向かうように移動させ、排出口から排出されたメダルを獲得する遊技機である。メダルプッシャーに、前述した発射ハンドルW810や、発射制御基板W820や、球送り装置W830を用いることができる。
<<<<<第4の実施の形態>>>>
第4の実施の形態では、ぱちんこ遊技機(非封入式及び封入式のいずれの遊技機に用いることができる)で、各種の電動役物を変位させるためのソレノイドの制御について説明する。なお、第4の実施の形態において、第1の実施の形態や第2の実施の形態における同様の構成については、同一の符号を付した。
<<<ソレノイドL100を制御及び駆動する回路>>>
図39は、主制御基板Mにおいて、ソレノイドL100を制御及び駆動する回路のブロック図を示す。
<<ソレノイド制御・駆動回路>>
主制御基板Mは、メインCPUと、保護回路M200と、駆動回路M300とを有する。ソレノイド制御・駆動回路は、保護回路M200及び駆動回路M300を有する。駆動回路M300にソレノイドL100が電気的に接続されている。
<ソレノイドL100>
ソレノイドL100は、各種の入賞口(大入賞口など)のシャッターや、Vゾーン(大入賞口内に設けられており、特定領域などと称することがある)のシャッターや、始動口の入球の容易性を変化させる可変部材(電チュー)(図示せず)などを動かすために用いられる。ソレノイドL100は、シャッターと連動可能に連結されており、ソレノイドL100を駆動することによって、シャッターを開閉することができる。
シャッターは、バネなど(図示せず)によって付勢されることができる。ソレノイドL100への駆動電流が停止されているときには(断電状態)、シャッターは、付勢力(復元力)によって閉じる。一方、ソレノイドL100に駆動電流が供給されているときには(通電状態)、シャッターは、ソレノイドL100の駆動力(電磁力)によって開く。このように、ソレノイドL100への駆動電流の通電又は断電によって、シャッターを開閉することができる。
なお、ソレノイドL100は、様々な可動体、例えば、役物などを移動させるために用いることができる。主制御基板Mに設ける保護回路M200及び駆動回路M300の数は、ソレノイドL100の数や可動体の数などに応じて適宜に定めればよい。
<<開放用回路及び保持用回路>>
保護回路M200は、第1時定数決定部M210及び第1波形整形部M220と、第2時定数決定部M230及び第2波形整形部M240とを有する。駆動回路M300は、第1駆動部M310及び第2駆動部M320を有する。
第1時定数決定部M210、第1波形整形部M220及び第1駆動部M310によって、開放用回路が構成される。開放用回路は、閉じていたシャッターを開放するために用いられる。第2時定数決定部M230、第2波形整形部M240及び第2駆動部M320によって、保持用回路が構成される。保持用回路は、シャッターの開放状態を保持するために用いられる。
<<保護回路M200>>
<第1時定数決定部及び第2時定数決定部>
第1時定数決定部及び第2時定数決定部は、ソレノイドL100の断電のタイミングを決定する。第1時定数決定部及び第2時定数決定部は、例えば、コンデンサ及び抵抗(図示せず)などからなるハイパスフィルターによって構成することができる。コンデンサの容量及び抵抗の抵抗値によって定まる時定数によって、ソレノイドL100の断電のタイミングを調整することができる。第1時定数決定部による時定数と、第2時定数決定部による時定数とは、互いに異なる。本実施の形態では、第2時定数決定部による断電のタイミングは、第1時定数決定部による断電のタイミングよりも長い。
第1時定数決定部及び第2時定数決定部を、コンデンサ及び抵抗から構成した場合に、コンデンサの容量と抵抗の抵抗値との積によって、断電のタイミングが決定される。抵抗値が大きい場合には、ノイズの影響を受けやすくなる可能性があり、抵抗値に上限を設けるのが好ましい。コンデンサの容量の大きくすると、外形も大きくなり、実装面積を必要とするため、コンデンサの容量についても上限を設けるのが好ましい。小型化し易くできる。断電までの時間を短くすることで、コンデンサの容量を小さくすることができる。
第1時定数決定部は、開放動作制御信号を第1波形整形部に出力する。第1時定数決定部は、メインCPUから発せられた開放指示信号に応じて、LOWからHIGHに、又はHIGHからLOWに切り替えて出力する。開放指示信号のLOWは、ソレノイドL100の断電を指示する信号であり、開放指示信号のHIGHは、ソレノイドL100の通電を指示する信号である。
第2時定数決定部は、保持動作制御信号を第2波形整形部に出力する。第2時定数決定部は、メインCPUから発せられた保持指示信号に応じて、LOWからHIGHに、又はHIGHからLOWに切り替えて出力する。保持指示信号のLOWは、ソレノイドL100の断電を指示する信号であり、保持指示信号のHIGHは、ソレノイドL100の通電を指示する信号である。
<電位の減少>
前述したように、第1時定数決定部及び第2時定数決定部は、例えば、コンデンサ及び抵抗からなるハイパスフィルターによって構成されており、第1時定数決定部から出力される開放動作制御信号の電位と、第2時定数決定部から出力される保持動作制御信号の電位とは、LOWからHIGHに切り替わった後、コンデンサの放電により、時間の経過に従って徐々に減少していく。
メインCPUからの開放指示信号のLOWが、第1時定数決定部に供給されない場合であっても、第1時定数決定部の時定数に応じたタイミングで、開放動作制御信号をHIGHからLOWに切り替え、ソレノイドL100を断電状態にすることができる。メインCPUからの保持指示信号のLOWが、第2時定数決定部に供給されない場合であっても、第2時定数決定部の時定数に応じたタイミングで、保持動作制御信号をHIGHからLOWに切り替え、ソレノイドL100を断電状態にすることができる。
<第1波形整形部及び第2波形整形部>
第1波形整形部は、第1時定数決定部から出力された開放動作制御信号の波形を整形する。第2波形整形部は、第2時定数決定部から出力された保持動作制御信号の波形を整形する。第1波形整形部及び第2波形整形部は、例えば、2段のシュミットトリガー回路からなる。
前述したように、第1時定数決定部からの開放動作制御信号の電位と、第2時定数決定部からの保持動作制御信号の電位とは、時間の経過に従って徐々に減少する。開放動作制御信号や保持動作制御信号が、ノイズなどの影響を受けた場合には、HIGHからLOWに切り替わるタイミングが不安定になりやすい。このため、第1波形整形部によって開放動作制御信号を矩形状のパルス波に整形するとともに、第2波形整形部によって保持動作制御信号を矩形状のパルス波に整形する。開放動作制御信号及び保持動作制御信号を、矩形状のパルス波に整形することで、HIGHからLOWに切り替わるタイミングを一定にすることができる。
<<駆動回路M300>>
第1駆動部M310は、第1波形整形部M220から出力された開放動作制御信号を開放駆動電流に変換する。第2駆動部M320は、第2波形整形部M240から出力された保持動作制御信号を保持駆動電流に変換する。開放駆動電流及び保持駆動電流は、ともにソレノイドL100に供給され、ソレノイドL100を駆動する。すなわち、ソレノイドL100は、開放駆動電流が供給されるとともに、保持駆動電流も供給される。ソレノイドL100は、開放駆動電流によって電磁力を発生させ、シャッターを開放状態にする。さらに、ソレノイドL100は、保持駆動電流によって電磁力を発生させ、シャッターの開放状態を保持する。
<<通常状態と特殊状態>>
図40(a-1)~(a-4)は、通常状態を示すタイミングチャートである。図40(b-1)~(b-4)は、特殊状態を示すタイミングチャートである。なお、通常状態は、故障などの異常が生じていない状態であり、特殊状態は、異常が生じたような状態である。なお、図40(a-1)~(a-4)及び図40(b-1)~(b-4)では、簡便のため、1回分の開放動作と1回分の保持動作とを合わせて、1つのパルスで示した。
<通常状態>
図40(a-1)は、メインCPUから発せられた指示信号(開放指示信号と保持指示信号)を示すタイミングチャートである。指示信号のHIGHは、ソレノイドL100の通電の指示を示し、LOWは、ソレノイドL100の断電の指示を示す。メインCPUは、時刻T10で、ソレノイドL100の通電を指示し、時刻T20で、ソレノイドL100の断電を指示する。
図40(a-2)は、時定数決定部(第1時定数決定部及び第2時定数決定部)から出力される動作制御信号を示すタイミングチャートである。前述したように、動作制御信号の電位は、コンデンサの容量に応じて、時間の経過に従って徐々に減少する。時刻T10で、メインCPUからの指示信号に応じてHIGHとなり、徐々に減少して、時刻T20で、メインCPUからの指示信号に応じてLOWとなる。
図40(a-3)は、波形整形部(第1波形整形部及び第2波形整形部)から出力される整形された動作制御信号を示すタイミングチャートである。動作制御信号は、波形整形部によって矩形状のパルス波に整形される。時刻T10で、HIGHとなり、時刻T20でLOWとなる。
図40(a-4)は、ソレノイドL100の状態を示すタイミングチャートである。時刻T10で、メインCPUから発せられた指示信号に応じて、ソレノイドL100は、通電状態となり、時刻T20で、メインCPUから発せられた指示信号に応じて、ソレノイドL100は、断電状態となる。
<特殊状態>
図40(b-1)は、メインCPUから発せられた指示信号(開放指示信号と保持指示信号)を示すタイミングチャートである。指示信号のHIGHは、ソレノイドL100の通電の指示を示し、LOWは、ソレノイドL100の断電の指示を示す。メインCPUは、時刻T10で、ソレノイドL100の通電を指示し、ソレノイドL100は、通常状態となる。なんらかの不具合、例えば、信号線の接続不良などが生じた場合には、断電を指示する指示信号が保護回路に供給されず、ソレノイドL100の通電状態が継続する可能性が生ずる。
図40(b-2)は、時定数決定部(第1時定数決定部及び第2時定数決定部)から出力される動作制御信号を示すタイミングチャートである。前述したように、動作制御信号の電位は、コンデンサの容量に応じて、時間の経過に従って徐々に減少する。動作制御信号は、時刻T10で、メインCPUからの指示信号に応じてHIGHとなり、徐々に減少する。特殊状態では、時刻T20となっても、断電を指示する指示信号が供給されず、動作制御信号は、時刻T20でLOWとならない。その後、時定数決定部のコンデンサの放電によって、動作制御信号の電位が徐々に低下し、動作制御信号は、時刻T30でLOWとなる。
図40(b-3)は、波形整形部(第1波形整形部及び第2波形整形部)から出力される整形された動作制御信号を示すタイミングチャートである。動作制御信号は、波形整形部によって矩形状のパルス波となる。時刻T10で、HIGHとなり、時刻T30でLOWとなる。
図40(b-4)は、ソレノイドL100の状態を示すタイミングチャートである。時刻T10で、メインCPUから発せられた指示信号に応じて、ソレノイドL100は通電状態となり、時刻T30で、動作制御信号に応じて、ソレノイドL100は断電状態となる。
このように、なんらかの不具合によって、メインCPUから発せられた指示信号が、所定時間(時刻T20)が経過しても、LOWにならない場合には、時定数決定部のコンデンサの容量に応じた時間(時刻T30)で、ソレノイドL100への電流の供給が停止される。ソレノイドL100への電流が供給され続けることを未然に防止でき、ソレノイドL100が加熱するなどを防止することができる。
<開放指示信号及び保持指示信号、ソレノイドL100の状態変化>
図41は、主制御基板MのメインCPUから出力される開放指示信号及び保持指示信号、並びにソレノイドL100の状態を示すタイミングチャートである。
図41において、開放指示信号のLOWは、ソレノイドL100に開放駆動電流の供給を指示していない状態(断電状態)を示し、開放指示信号のHIGHは、ソレノイドL100に開放駆動電流の供給を指示している状態(通電状態)を示す。保持指示信号のLOWは、ソレノイドL100に保持駆動電流の供給を指示していない状態(断電状態)を示し、保持指示信号のHIGHは、ソレノイドL100に保持駆動電流の供給を指示している状態(通電状態)を示す。ソレノイドL100のLOWは、ソレノイドL100が断電状態となって、シャッターが閉じている状態を示し、ソレノイドL100のHIGHは、ソレノイドL100が通電状態となって、シャッターが開いている状態を示す。
開放指示信号は、一定の時間であるΔT1の間、ソレノイドL100の通電を指示する。保持指示信号は、一定の時間であるΔT2の間、ソレノイドL100の通電を指示する。前述したように、第2時定数決定部による電断のタイミングは、第1時定数決定部による電断のタイミングよりも長く、ΔT2はΔT1よりも長い。
図41に示すように、開放指示信号がLOWになるよりも前に、保持指示信号がHIGHになり、保持指示信号がLOWになるよりも前に、開放指示信号がHIGHになる。すなわち、主制御基板MのメインCPUは、開放指示信号がHIGHとなる状態と保持指示信号がHIGHとなる状態とが、所定の時間(ΔT3)、重複するように、開放指示信号及び保持指示信号を出力する。
このように、主制御基板MのメインCPUは、開放指示信号と保持指示信号とが重複して出力される時間ΔT3を確保しつつ、開放指示信号及び保持指示信号を交互(ΔT1及びΔT2)に出力する。このようにして、常にソレノイドL100に駆動電流を供給でき、ソレノイドL100を駆動し続けることで、シャッターの開状態を持続させることができる。
前述したように、保護回路M200及び駆動回路M300の数は、ソレノイドL100の数などに応じて適宜に定めればよい。ソレノイドL100の数は、アタッカー、電動チューリップなどの電動役物の数などに応じて定めればよい。
<アンプ及びスピーカ>
第4の実施の形態のぱちんこ遊技機では、効果音などを発するためのアンプとスピーカを有する。例えば、下スピーカは、幕板に配置され、ドロワーコネクタによってアンプに接続される場合がある。扉D18が開放されたときには、ドロワーコネクタの接続が解除されて、音声を遮断することができる。ドロワーコネクタの接続又は非接続の状態の検出は、ノイズなどによって誤動作することがある。
また、アンプはミュート端子を有し、ミュート端子を用いることで、扉D18が開放されたときに、ミュートさせることができる。
主制御基板Mは、扉D18の開閉を検出する開閉検出スイッチ(図示せず)を有する。開閉検出スイッチによって、扉D18が解放されたことを検出したときに、アンプのミュート端子を用いてミュートさせるようにできる。このようにすることで、誤動作することなく、扉D18の閉じているときには、音声を下スピーカから発し、扉D18の開いているときには、下スピーカからの音声を止めることができる。
さらに、ドロワーコネクタの非接続を検出したときには、演出表示装置SGに、断線が生じたことを示す情報を表示することができる。
また、副制御基板Sは、アンプの断線状態を常に検出し、断線が生じたと判断した場合には、所定のタイミング、例えば、待機デモ時(変動停止から3分後など)などのタイミングで、アンプの断線状態を検出し、断線状態が継続しているか否かを判断する。このようにすることで、アンプの断線状態が実際に生じているか否か、断線状態が継続しているか否かを的確に判断することができる。なお、待機デモ状態とは、遊技が実行されていない時間が所定時間継続すると移行する状態であり、「遊技が実行されていない」とは、主遊技図柄が停止しているときや、大当り(小当り)実行中でないときや、保留が存在していないとき等をいう。
<<<変形例>>>
前述したソレノイドに関する構成や制御は、従前の非封入式のぱちんこ遊技機や、雀球遊技機や、ピンボールやスマートボールやメダルプッシャー等の電動役物などの電動可動体にも適用することができる。
ピンボールは、遊技領域に案内された遊技球を2つの可動バーによって弾いて、遊技領域に配置されているターゲットに当てて得点を増やしていくゲームであり、スマートボールは、ぱちんこ機の遊技領域を斜めに配置し、ピンボールと同様の発射装置により遊技領域に打球を発射して所定の入口へ入球させて賞球を得るゲームである。ピンボールやスマートボールの電動役物などの電動可動体に、前述したソレノイドを用いることができる。
メダルプッシャーは、メダルを遊技機の内部に投入し、内部に配置されている可動板の移動によって投入されているメダルを排出口に向かうように移動させ、排出口から排出されたメダルを獲得する遊技機である。メダルプッシャーの電動役物などの電動可動体に、前述したソレノイドを用いることができる。
<<<<<第5の実施の形態>>>>>
第5の実施の形態では、ぱちんこ遊技機(非封入式又は封入式)の発射位置R120における遊技球の有無を検出する。なお、第5の実施の形態において、第1の実施の形態や第2の実施の形態における同様の構成については、同一の符号を付した。
球有りセンサSNは、遊技球が発射位置R120に位置するか否かを検出する。球有りセンサSNは、光学的に遊技球を検出する。球有りセンサSNは、通過型のセンサでも、反射型のセンサでもよい。球有りセンサSNは、主制御基板Mに接続されている。球有りセンサSNから発せられた検出信号は、主制御基板Mに供給される。主制御基板Mは、検出信号によって、遊技球が発射位置R120に位置するか否かを判断することができる。
<<通過型の球有りセンサSN100>>
図42(a-1)及び(a-2)は、通過型の球有りセンサSN100の発光部SN110と受光部SN120との配置を示す概略断面図である。図42(a-1)及び(a-2)においては、紙面の左側が遊技機の手前側であり、紙面の右側が遊技機の奥行き側である。また、紙面の上側が遊技機の上側であり、紙面の下側が遊技機の下側である。
通過型の球有りセンサSN100は、発光部SN110と受光部SN120とを有する。発光部SN110から発せられた光は、受光部SN120で受光することができる。発光部SN110と受光部SN120は、レールR100を挟んで向かい合って設けられる。発光部SN110と受光部SN120とは、発射位置R120を挟んで設けられる。
発光部SN110及び受光部SN120のいずれか一方は、手前側に配置され、他方が奥行き側に配置される。遊技球が発射位置R120は、レールR100の最端部R110であり、レールR100の最端部R110の手前側と奥行き側とに発光部SN110及び受光部SN120を配置する空間を確保することで、発光部SN110及び受光部SN120を配置することができる。受光部SN120が迷光を受光しないように、遮光板などの部材を適宜に周囲に設けることで、検出精度を高めることができる。
遊技球が発射位置R120に位置する場合には、発光部SN110から発せられた光は、遊技球によって遮られ、受光部SN120によって受光されない(図42(a-1))。このとき、球有りセンサSN100は、遊技球が発射位置R120に位置することを示す信号を発する。
遊技球が発射位置R120に位置しない場合には、発光部SN110から発せられた光は、遮られることなく、受光部SN120によって受光される(図42(a-2))。このとき、球有りセンサSN100は、遊技球が発射位置R120に位置しないことを示す信号を発する。
<<反射型の球有りセンサSN200>>
図42(b-1)及び(b-2)は、反射型の球有りセンサSN200の発光部SN210と受光部SN220との配置を示す概略断面図である。図42(b-1)及び(b-2)においては、紙面の左側が遊技機の手前側であり、紙面の右側が遊技機の奥行き側である。また、紙面の上側が遊技機の上側であり、紙面の下側が遊技機の下側である。
反射型の球有りセンサSN200は、発光部SN210と受光部SN220とを一体に有する。発光部SN210から発せられた光は、反射されることで、受光部SN220で受光できる。反射型の球有りセンサSN200は、レールR100の近くに配置されている。発光部SN210から発せられる光は、レールR100に向かって進行する。
反射型の球有りセンサSN200は、奥行き側に配置される。遊技球が発射位置R120は、レールR100の最端部R110であり、レールR100の最端部R110の奥行き側に反射型の球有りセンサSN200を配置できる空間を確保すればよい。受光部SN220が迷光を受光しないように、遮光板などの部材を適宜に周囲に設けることで、検出精度を高めることができる。
なお、反射型の球有りセンサSN200は、手前側又は奥行き側のいずれか一方に配置することができる。レールR100の最端部R110の手前側又は奥行き側のいずれかに反射型の球有りセンサSN200を配置できる空間を確保すればよい。
遊技球が発射位置R120に位置する場合には、発光部SN210から発せられた光は、遊技球によって反射され、受光部SN220によって受光される(図42(b-1))。このとき、球有りセンサSN200は、遊技球が発射位置R120に位置することを示す信号を発する。
遊技球が発射位置R120に位置しない場合には、発光部SN210から発せられた光は、反射されることがなく、受光部SN220によって受光されない(図42(b-2))。このとき、球有りセンサSN200は、遊技球が発射位置R120に位置しないことを示す信号を発する。
反射型の球有りセンサSN200の発光部SN210と受光部SN220とは、一体に形成されていなくても、別体に形成されていてもよい。発光部SN210と受光部SN220とは、レールR100に対して同じ側に配置されていればよい。
<<反射型の球有りセンサSN300>>
図42(c-1)及び(c-2)は、反射型の球有りセンサSN300の発光部SN310と受光部320との配置を示す概略断面図である。図42(c-1)及び(c-2)においては、紙面の左側が遊技機の手前側であり、紙面の右側が遊技機の奥行き側である。また、紙面の上側が遊技機の上側であり、紙面の下側が遊技機の下側である。
反射型の球有りセンサSN300は、反射型の球有りセンサSN200と同様の構成を有する。反射型の球有りセンサSN300は、発光部310と受光部320とを一体に有する。
反射型の球有りセンサSN300は、レールR100の下側に配置される。遊技球が発射位置R120は、レールR100の最端部R110であり、レールR100の最端部R110の下側に反射型の球有りセンサSN300を配置できる空間を確保すればよい。受光部320が迷光を受光しないように、遮光板などの部材を適宜に周囲に設けることで、検出精度を高めることができる。レールR100には、光を通過できる程度の貫通孔を設ければよい。
遊技球が発射位置R120に位置する場合には、発光部310から発せられた光は、遊技球によって反射され、受光部320によって受光される(図42(c-1))。このとき、球有りセンサSN300は、遊技球が発射位置R120に位置することを示す信号を発する。
遊技球が発射位置R120に位置しない場合には、発光部310から発せられた光は、反射されることがなく、受光部320によって受光されない(図42(c-2))。このとき、球有りセンサSN300は、遊技球が発射位置R120に位置しないことを示す信号を発する。
反射型の球有りセンサSN300の発光部310と受光部320とは、一体に形成されていなくても、別体に形成されていてもよい。発光部310と受光部320とは、レールR100の下側に配置されていればよい。
図43は、垂直発射方式と水平発射方式とを示す概略図である。
球有りセンサSN100、球有りセンサSN200、球有りセンサSN300は、いずれも、垂直発射方式でも水平発射方式でも用いることができる。
図43(a)は、垂直発射方式を示す概略図である。垂直発射方式は、垂直方向と垂直方向に対して45度との間に含まれるいずれかの方向に遊技球を発射する方式である。前述したように、レールR100の最端部R110に球有りセンサSN100、球有りセンサSN200、球有りセンサSN300を設けることで、遊技球が発射位置R120に位置するか否かを検出することができる。
図43(b)は、水平発射方式を示す概略図である。水平発射方式は、水平方向と水平方向に対して45度との間に含まれるいずれかの方向に遊技球を発射する方式である。前述したように、レールR100の最端部R110に球有りセンサSN100、球有りセンサSN200、球有りセンサSN300を設けることで、遊技球が発射位置R120に位置するか否かを検出することができる。
図44は、垂直発射方式で遊技球を遊技盤D35に発射する。レールR100の最端部R110は、図44の破線で囲んだ領域SR1に位置しており、球有りセンサSN100、球有りセンサSN200、球有りセンサSN300も領域SR1に設ける。
図45は、水平発射方式で遊技球を遊技盤D35に発射する。レールR100の最端部R110は、図45の破線で囲んだ領域SR2に位置しており、球有りセンサSN100、球有りセンサSN200、球有りセンサSN300も領域SR2に設ける。
なお、球有りセンサSN100、球有りセンサSN200、球有りセンサSN300は、レールR100の最端部R110の位置に応じて設ければよく、例えば、図44のSR3などに、遊技盤の上側にレールR100の最端部R110が位置する場合には、領域SR3などに球有りセンサSN100、球有りセンサSN200、球有りセンサSN300を設ければよい。
<玉磨きユニット>
封入式遊技機や雀球遊技機には、玉磨きユニットを設けることができる。玉磨きユニットは、遊技球が入る入口と遊技球が出る出口とを有する。玉磨きユニットは、複数種類のセンサとアクチュエータとを有する(図示せず)。入口に設けられているセンサによって、遊技球を検出すると、アクチュエータが起動し、玉磨きユニット内で遊技球を搬送しながら磨く。磨かれた遊技球は出口から排出される。出口に設けられているセンサによって、遊技球を検出すると、アクチュエータの動作を停止する。
雀球遊技機の場合には、BETボタンを遊技者が操作することで遊技の開始状態となる。予め定まられた数の遊技球を発射して、全ての遊技球が遊技盤に設けられている入球センサによって検出される遊技の終了となる。したがって、玉磨きユニットを雀球遊技機に用いる場合には、一定の数の遊技球を遊技に用いるため、玉磨きユニットに入口用のセンサや出口用のセンサを設けなくてもよい。
すなわち、遊技が開始したときに、玉磨きユニットを起動し、遊技終了後、所定時間経過したときに、玉磨きユニットを停止すればよい。主制御基板Mによって玉磨きユニットによって磨くべき遊技球の有無を判断することができる。玉磨きユニットに不具合が発生した場合であっても、主制御基板Mは、球有りセンサによって遊技球の循環に異常が発生したことを検出することができる。異常が発生したことを検出したときには、その旨を示す情報を副制御基板Sに送信することで、エラーを報知することができる。
また、玉磨きユニットに、玉磨き部を経由しないバイパス経路を設けておき、機械的なスイッチによって、玉磨き部又はバイパス経路を選択できるようにしてもよい。いずれが選択されているかを主制御基板Mに入力することで、アクチュエータの起動または停止を指示することができる。
前述した第2の実施の形態では、球送り出口センサ836を通過する度に、持ち球数を1つ減算して遊技球数表示器W10に表示する例を示したが、球有りセンサSN100、球有りセンサSN200、球有りセンサSN300によって遊技球の発射を検出し、遊技球を遊技領域に発射されたタイミングで持ち球数を1つ減算して遊技球数表示器W10に表示するようにしてもよい。
≪各実施形態の概要のまとめ≫
ここで、上述した各実施形態の概要を説明する。
<第1の実施の形態>
電気的駆動源を用いて1つの遊技媒体を所定の領域に向けて発射する発射装置を備え、
前記発射装置は、
遊技媒体を案内する案内機構と、
前記案内機構によって案内された遊技媒体を前記所定の領域に発射する発射部と、
遊技者により、原点位置を基準として所定量の操作が可能な発射ハンドルと、
遊技者によって操作された前記発射ハンドルの操作量を検出する操作量検出部と、
を有し、
前記操作量検出部により検出された発射ハンドルの操作量に基づいて遊技媒体の発射強度を決定する発射制御部をさらに備え、
前記発射ハンドルは、
未操作状態では、付勢力によって原点位置に復帰可能であり、
前記発射ハンドル又は前記発射ハンドルの近傍には、前記発射ハンドルが操作されているか否かを判定するための操作検出部を有し、
前記発射制御部は、
前記操作検出部の判定結果に基づく所定のタイミングで前記発射ハンドルの操作量に係る情報、又は決定された発射強度に係る情報を保持する情報保持手段を有し、
前記情報保持手段により保持された情報に基づいて発射強度を決定し、
次に前記発射強度を決定する所定のタイミングよりも前に、前記情報保持手段により保持されている発射ハンドルの操作量に係る情報、又は、発射強度に係る情報がクリアされることを特徴とする遊技機である。
<第2の実施の形態>
遊技媒体を遊技領域に向けて発射する発射装置と、
遊技球の検出が可能な第1検出手段と第2検出手段と、を備え、
前記第1検出手段と前記第2検出手段との検出状況に基づいて、遊技球の発射間隔を調整可能な遊技機である。
<第3の実施の形態>
遊技媒体を遊技領域に向けて発射する発射装置と、
遊技媒体を前記発射装置に案内する案内装置と、
前記発射装置に発射可能に位置付けられた遊技球の有無を検出する有無検出手段と、を備え、
前記有無検出手段によって遊技球の存在を検出している場合には、前記案内装置による前記発射装置への新たな遊技球の案内が行われない遊技機である。
<第4の実施の形態>
所定の状況で可動体を変位させる場合において、
通電又は断電によって可動体を変位させるソレノイドと、
前記ソレノイドの通電又は断電を制御する第1の制御部と、
前記ソレノイドの通電又は断電を制御する第2の制御部と、を備え、
第1の制御部によって前記ソレノイドが断電から通電に切り替えられた後、第1のタイミングにて、第2の制御部によって前記ソレノイドが断電から通電に切り替えられ、
第1のタイミング以降の第2のタイミングにて、第1の制御部によって前記ソレノイドが通電から断電に切り替えられ、
第2のタイミング以降の第3のタイミングにて、第1の制御部によって前記ソレノイドが断電から通電に切り替えられ、
第3のタイミング以降の第4のタイミングにて、第2の制御部によって前記ソレノイドが通電から断電に切り替えられるよう構成されている遊技機である。
<第5の実施の形態>
発射位置に発射可能に位置付けられた遊技球の有無を検出する有無検出手段を備え、
前記有無検出手段は、
前記発射位置に向かって光を発する発光部と、
前記発光部から発せられた光を受光可能な受光部と、
前記受光部での受光結果に基づいて、前記発射位置の遊技球の有無を判断する判断手段と、を有する遊技機である。
M 主制御基板
MN11ta-A 第1主遊技用当否抽選テーブル、MN11ta-B 第2主遊技用当否抽選テーブル
MN11ta-H 補助遊技用当否抽選テーブル、MN41ta-A 第1主遊技図柄決定用抽選テーブル
MN41ta-B 第2主遊技図柄決定用抽選テーブル、MN41ta-H 補助遊技図柄決定用抽選テーブル
MN51ta-A 第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN51ta-B 第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル
MN51ta-H 補助遊技変動態様決定用抽選テーブル、MP11t-C 第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマ
MP11t-H 補助遊技図柄変動管理用タイマ、MP22t-B 第2主遊技始動口電動役物開放タイマ
MP33c 入賞球カウンタ、MP34t 特別遊技用タイマ
MP52c 時短回数カウンタ、MT10 コマンド送信用バッファ
A 第1主遊技関連電気部材、A10 第1主遊技始動口
A11s 第1主遊技始動口入球検出装置、A20 第1主遊技図柄表示装置
A21g 第1主遊技図柄表示部、A21h 第1主遊技図柄保留表示部
B 第2主遊技関連電気部材、B10 第2主遊技始動口
B11s 第2主遊技始動口入球検出装置、B11d 第2主遊技始動口電動役物
B20 第2主遊技図柄表示装置、B21g 第2主遊技図柄表示部
B21h 第2主遊技図柄保留表示部
C 第1・第2主遊技共用関連電気部材、C10 第1大入賞口
C11s 第1大入賞口入賞検出装置、C11d 第1大入賞口電動役物
C20 第2大入賞口、C21s 第2大入賞口入賞検出装置
C21d 第2大入賞口電動役物、D30 遊技領域
D44 発射ハンドル
D32 外レール、D34 内レール
H 補助遊技関連電気部材、H10 補助遊技始動口
H11s 補助遊技始動口入球検出装置、H20 補助遊技図柄表示装置
H21g 補助遊技図柄表示部、H21h 補助遊技図柄保留表示部
S 副制御基板、SM 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)
SM21ta 装図変動内容決定用抽選テーブル、SM21t 装図変動時間管理タイマ
SM25ta 演出内容決定テーブル、SG 演出表示装置
SG10 表示領域、SG11 装飾図柄表示領域
SG12 第1保留表示部、SG13 第2保留表示部
KH 賞球払出制御基板
KE 賞球払出装置、KE10 払出ユニット
D16 透明板、KR 賞球レール
KT 賞球タンク、KH 賞球払出制御基板
Ea 電源スイッチ、D42 発射装置
E 電源供給ユニット、D40 発射制御基板
HU100 ハンドルユニット、HU102 回転支軸部
HU104 制御レバー部、HU106 ストッパ
HU108 バネ、HU110 発射ボリューム、HU120 タッチセンサ
BU100 球発射ユニット
BU110 ケース本体部材、BU120 ケース蓋部材
BU122 球入口、BU124 球供給通路
BU126 球導入路、BU128 球導出路
BU130 球出口、BU132 発射口
BU140 球送り機構、BU142 球送り弁
BU144 揺動ピン、BU146 球受け凹部
BU148 球誘導片、BU150 球止め片
BU152 球送りソレノイド、BU160 発射機構
BU162 ハンマー、BU164 ハンマーアーム
BU166 被覆部、BU168 ハンマーヘッド
BU170 空隙部、BU172 下側ストッパ
BU174 上側ストッパ、BU176 発射ソレノイド
BU178 駆動軸、BU180 発射レール部
BU182 ガイドホルダ、BU184 発射レール
BU186 ガイド部材
BU210 タッチ検出部、BU220 ハンドル回転検出部
BU230 データラッチ部、BU240 発射強度調整ボリューム電圧保持部
BU250 発射強度調整部、BU260 発射周期タイマ部
W810 発射ハンドル
W820 発射制御基板
W830 球送り装置
W840 発射装置
J10 雀球遊技機
J100 球送り装置
J200 発射装置
J300 主制御基板
J400 遊技開始ボタン
J500 戻り球カウントセンサ
J600 ハードウエアタイマー(発射制御回路)
M200 保護回路
M300 駆動回路
SN100 球有りセンサ
SN200 球有りセンサ
SN300 球有りセンサ

Claims (1)

  1. 発射位置に発射可能に位置付けられた遊技球の有無を検出する有無検出手段を備え、
    前記有無検出手段は、
    前記発射位置に向かって光を発する発光部と、
    前記発光部から発せられた光を受光可能な受光部と、
    前記受光部での受光結果に基づいて、前記発射位置の遊技球の有無を判断する判断手段と、を有する遊技機。
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