JP2022092420A - 進水装置及び進水方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の浮体構造物を連続的に進水可能な技術を提供すること。【解決手段】水域に浮体構造物を進水させる進水装置であって、前記水域に配置され、前記浮体構造物が載置される架台と、空気及び前記水域の水の導入と排出が可能な浮力発生室を備えた、前記架台を支える浮沈部材と、前記浮力発生室に空気を送気し、前記浮沈部材の浮力を調整する送気手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は浮体構造物を進水させる進水技術に関する。
ケーソン等の浮体構造物は、陸上で構築された後、海や湖といった水域に進水される。進水作業に用いる装置として様々な装置が提案されている(特許文献1や2)。実際に実施されている進水方法としては、ドライドックを用いた進水方法が知られている。この進水方法では、ドック内で構造物を構築したのち、ドック内に注水して浮体構造物を水域に進水する。また、台船(フローティングドック)を用いた進水方法も知られている。この進水方法では、構造物を台船上に移動させ、台船に注水を行い、水域に沈めて浮体構造物を進水する。
特開昭58-149889号公報 実開昭58-157897号公報
ドライドックを用いた進水方法では、浮体構造物を進水して曳き出すまで、浮体構造物によりドック内が占有される。また、進水毎にドック内へ注水・進水後の排水・清掃作業が必要となる。したがって、複数の浮体構造物を連続的に進水させることが困難である。台船を用いた進水方法では、浮体構造物に適した台船の新造や改造等が必要となる場合がある。また、岸壁から浮体構造物を進水する場合、浮体構造物の喫水、台船の型深さ及び余裕水深を合わせた水深が必要となり、必要進水が深くなる傾向にある。その対策として沖で進水させる場合、台船をえい航し、進水させたのち台船を岸壁に戻すことになり、複数の浮体構造物を連続的に進水させることが困難である。
本発明の目的は、複数の浮体構造物を連続的に進水可能な技術を提供することにある。
本発明によれば、
水域に浮体構造物を進水させる進水装置であって、
前記水域に配置され、前記浮体構造物が載置される架台と、
空気及び前記水域の水の導入と排出が可能な浮力発生室を備えた、前記架台を支える浮沈部材と、
前記浮力発生室に空気を送気し、前記浮沈部材の浮力を調整する送気手段と、
を備えることを特徴とする進水装置が提供される。
また、本発明によれば、
進水装置によって水域に浮体構造物を進水させる進水方法であって、
前記進水装置は、
前記水域で前記浮体構造物が載置される架台と、
空気及び前記水域の水の導入と排出が可能な浮力発生室を備えた、前記架台を支える浮沈部材と、を含み、
前記進水方法は、
前記浮力発生室に空気を送気し、前記浮体構造物及び前記架台が前記水域に沈まない浮力を前記浮沈部材に付与する工程と、
前記浮体構造物を陸上から前記架台に移動する工程と、
前記浮力発生室内に前記水域の水を導入して、前記架台及び前記浮体構造物を前記水域に沈水させる工程と、を備える、
ことを特徴とする進水方法が提供される。
本発明によれば、複数の浮体構造物を連続的に進水可能な技術を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る進水装置の説明図。 図1の進水装置の斜視図。 図1の進水装置の送気装置の説明図。 (A)及び(B)は図1の進水装置の施工例の説明図。 (A)及び(B)は図1の進水装置の施工例の説明図。 (A)及び(B)は図1の進水装置を用いた進水方法の説明図。 (A)及び(B)は図1の進水装置を用いた進水方法の説明図。 別の構成例の説明図。 別の構成例の説明図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<進水装置の構造>
図1は本発明の一実施形態に係る進水装置1の説明図、図2は進水装置1の分解斜視図である。進水装置1はケーソン等の浮体構造物を陸上(岸)110から水域100に進水する装置である。本実施形態において水域100は海が想定されている。しかし、進水装置1は湖等、他の水域への進水にも適用可能である。
進水装置1は、架台2と、浮沈部材3と、案内部材4と、規定部材5とを備える。架台2は、水域に配置され、浮体構造物が載置される床板部である。本実施形態の場合、架台2は全体として、平面視で矩形で平坦な直方体形状を有しており、浮体構造物の載置面(積載面)を形成する矩形の天板20と、架台2の骨格を形成するフレーム21とを含む。天板20は例えば複数枚の鋼板が組み合わせて構成され、フレーム21上に固定されている。フレーム21は、複数の鋼管を井桁状に接続して構成されている。架台2の剛性向上のため、フレーム21の桁間には小梁を設置してもよい。架台2は進水の際、浮沈部材3と共に昇降する。架台2のサイズは浮体構造物のサイズに応じて適宜設計されるが、例えば、一辺が40m~80mである。
浮沈部材3は、架台2を下から支える中空部材であり、その内部に浮力発生室Sを備える。浮力発生室Sには、空気と水域100の水(海水)100aの、導入と排出とが可能であり、空気と水100aとの置換によって浮力の調整が可能である。本実施形態の場合、浮沈部材3は、上下方向に延設された筒部材であり、例えば、円筒鋼管で形成される。浮沈部材3の上端部は蓋部3aで閉鎖され、下端部は開口部3bとなっており、浮力発生室Sは開口部3bを除いて気密な空間である。浮沈部材3の筒の内部空間が浮力発生室Sを形成しており、浮力発生室Sは浮沈部材3の軸方向の全域に渡って形成されている。水100aは開口部3bから浮力発生室Sに流入可能であり、また、開口部3bから排出可能である。蓋部3aはフレーム21に接合され、浮沈部材3は架台2を支持しつつ架台2と共に昇降する昇降杭を形成する。浮沈部材3のサイズは浮体構造物のサイズに応じて適宜設計されるが、例えば、直径2~3m、全長45m~55mの鋼管を用いて形成可能である。
案内部材4は、浮沈部材3の浮沈を案内する部材である。架台2と浮沈部材3の昇降の際、案内部材4によって、架台2と浮沈部材3の姿勢が維持され、特に架台2は水平姿勢が維持される。本実施形態の場合、案内部材4は上下方向に延設された筒部材であり、例えば、円筒鋼管で形成される。案内部材4の上端部4a及び下端部4bは共に開放されており、案内部材4の内部空間は水域100の海水で満たされる。案内部材4の直径は浮沈部材3の直径よりも大きく、案内部材4は浮沈部材3が挿入される外挿管であり、浮沈部材3の昇降が案内される。案内部材4は水域100の底部(地盤)101に埋設されている。底部101は本実施形態の場合、水域100の海底であり、案内部材4はその土中(102)に埋設されている。しかし、底部101は、人口構造物(ドックの底床)であってもよい。本実施形態の場合、案内部材4の上端が底部101から上側に突出しているが、上端は底部101の表面と略面一又は底部101の表面から僅かに下がった位置にあってもよい。案内部材4のサイズは浮体構造物のサイズに応じて適宜設計されるが、例えば、直径2.5~3.5m、全長45m~55mの鋼管を用いて形成可能である。
本実施形態では、浮沈部材3と案内部材4との組が複数組配置されており、特に、図2に示すように水平面上でマトリックス状に配置されている。これにより架台2を安定して支持することができる。浮沈部材3と案内部材4の組数は浮体構造物のサイズに応じて適宜選択可能である。隣接する浮沈部材3の各上部の間をブレスにより接続してもよく、これにより複数の浮沈部材3の全体的に平面剛性を向上することができる。
規定部材5は、架台2の上限位置を規定する部材である。規定部材5によって、架台2及び浮沈部材3が浮き上がり過ぎることを防止できる。架台2の上限位置は、陸上(岸)110の地面と略同じ高さである。本実施形態の場合、規定部材5は架台2と底部101との間に張設された線部材である。線部材は例えば金属ワイヤ等、可撓性を有する線材である。規定部材5は、複数設けられており、各規定部材5は架台2の左右前後方向で異なる位置に配置されている。これにより架台2がその上限位置においてより水平な姿勢で維持される。
図3を参照して、浮力発生室Sに対する気液置換に関わる構造について説明する。各浮沈部材3には、給気用の制御弁V1と排気用の制御弁V2とが設けられており、浮沈部材3毎に、浮力発生室Sに対する空気の供給と浮力発生室Sからの空気の排気とが可能である。制御弁V1には配管63を介して送気装置6が接続されている。配管63は、送気装置6から各浮沈部材3の制御弁V1に分岐した分岐配管であり、例えば、ゴム製ホースと接続金具等で構成される。本実施形態の場合、送気装置6は、圧力調整装置61と、コンプレッサ62とを備える。コンプレッサ62は圧縮空気を送出し、圧力調整装置61で圧縮空気の圧力が調整される。圧力が調整された空気が、配管63及び制御弁V1を介して浮力発生室Sに供給される。圧力調整装置61は例えば、空気流量を制御する制御弁等を備える。出力を増大するため、圧力調整装置61に複数のコンプレッサ62が並列に接続されてもよい。浮力発生室Sには、水位計8が設けられており、水位計8は浮力発生室S内に存在する水100aの水位を検知する。
送気装置6、制御弁V1及びV2は制御盤7により制御され、水位計8の検知結果は制御盤7に出力される。浮力調整の例について説明する。制御弁V2を閉じた状態で制御弁V1を開放し、送気装置6から空気を浮力発生室Sへ送気する。浮力発生室S内の空気の割り合いが高まり、水100aは開口部3bから浮力発生室S外へ排出される。浮沈部材3の浮力が高まり、浮沈部材3と共に架台2が上昇する。制御弁V1を閉じた状態で制御弁V2を開放すると、浮力発生室S内の空気が制御弁V2を介して大気に排出可能な状態となる。水100aが開口部3bから浮力発生室Sに流入して浮沈部材3の浮力が下がり、浮沈部材3と共に架台2を降下させることができる。
架台2に載置される浮体構造物の平面重量分布は均一とは限らない。架台2に局所的に重量が作業する場合がある。水位計8の検知結果に基づき、制御弁V1及びV2の開閉を浮沈部材3毎に制御すれば、浮沈部材3毎の浮力調整が可能となり、昇降の際、架台2を水平に維持し易くなる。
制御盤7による制御は、事前にプログラムされた処理を実行する自動制御であってもよいし、作業者が手動で動作を指示するマニュアル制御であってもよい。制御盤7と送気装置6は陸上(岸)110に設置される。制御弁V1、V2は図3の例のように、蓋部3a近傍に配置し、蓋部3aに支持される構成でもよいし、陸上(岸)110に配置され、配管を介して浮沈部材3に接続されてもよい。
<施工例>
図4及び図5を参照して進水装置1の施工例について説明する。まず、図4(A)に示すように、案内部材4が底部101に打設される。打設後、案内部材4内の土を掘削して排出する。次に、図4(B)に示すように浮沈部材3を案内部材4内に設置する。浮沈部材3の浮力発生室Sに水100aが流入することで、浮沈部材3は沈む。浮沈部材3には取り外し可能なストッパ9が仮設される。ストッパ9により浮沈部材3が沈み過ぎることを防止する。ストッパ9は、本実施形態の場合、浮沈部材3を囲むようにその周面に固定された環状部材である。しかし、ストッパ9の形態はこれに限られず、浮沈部材3の径方向に突出した部材であればよい。本実施形態の場合、ストッパ9は案内部材4の上端部9aと当接することにより、浮沈部材3の下限位置を規定する。しかし、ストッパ9は、底部101と当接することで浮沈部材3の下限位置を規定するものであってもよい。
次に、図5(A)に示すように陸で作成した架台2を浮沈部材3上に搭載し、固定する。図5(B)に示すように規定部材5を設置し、配管63や配線を引き回し、浮沈部材3の浮力発生室Sに空気を供給可能な状態とする。浮力発生室Sに空気を供給し、架台2及び浮沈部材3が沈まないようにする。その後、ストッパ9を取り外して進水装置1の施工が完了する。
<進水方法>
図6及び図7を参照して進水装置1を用いた進水方法の例について説明する。まず、進水する浮体構造物のサイズ、重量に応じて、浮沈部材3に浮力を付与する。具体的には架台2上に浮体構造物を搭載した際に、浮体構造物、架台2及び浮沈部材3が沈まないように、各浮沈部材3の浮力を設定し、制御弁V1が開放、制御弁V2が閉鎖の状態で、各浮力発生室Sに空気を供給する。その後、制御弁V1も閉鎖する。この段階では、架台2、浮沈部材3及び架台2に搭載される浮体構造物の総重量よりも、各浮沈部材3が発生する浮力が上回るが、架台2は規定部材5によってその上限位置が規定される。また、浮体構造物を架台2へ載せる前に、架台2、浮沈部材3及び浮体構造物の総重量を上回る浮力を作用させてもよい。
次に、図6(A)に示すように浮体構造物200が架台2に搭載される。浮体構造物200は、例えば、多軸台車やジャッキ、エアキャスター等を利用して陸上110から架台2上に移動される。上記の通り、浮体構造物200のサイズ、重量に応じて、浮沈部材3の浮力設定を事前に行うことで、搭載時に浮体構造物200、架台2及び浮沈部材3が沈むことはない。
次に、制御弁V2を開放して浮沈部材3の浮力発生室Sの空気を排出する。空気の排出に伴い、開口部3bから浮力発生室S内に水域100の水100aが流入し、各浮沈部材3の浮力が低下する。これにより、図7(A)に示すように浮体構造物200、架台2及び浮沈部材3が水域100に沈水する。その際、架台2が水平姿勢で降下するように、各浮沈部材3の水位計8を監視しつつ、各制御弁V2の開閉を個別に行うことができる。架台2の降下量により、浮体構造物200が架台2から浮いた状態となる。
その後、図7(B)に示すように浮体構造物200を曳航し、架台2から移動させる。以上により、一回の進水が終了する。その後、連続的に別の浮体構造物を進水する場合、上記の手順を繰り返せばよい。すなわち、浮体構造物のサイズ、重量に応じて、各浮沈部材3に浮力を付与すべく、制御弁V1が開放、制御弁V2が閉鎖の状態で、各浮力発生室Sに空気を供給する。その後、図6(A)~図7(B)と同じ手順を行えばよい。
以上の通り、本実施形態によれば、各浮力発生室Sへの空気の給気と排気により浮沈部材3の浮力を調整することで、複数の浮体構造物を連続的に進水することができる。進水に際し、架台2は同じ場所で昇降を繰り返すだけなので、作業面積が変動することなく、広範な作業スペースを要しない。また、架台2の昇降を繰り返すだけなので、進水作業の作業時間は短時間で足りる。
浮沈部材3の浮力を低下させる場合には、水域100の水100aを利用するので、浮力発生室Sに導入する液体を別途用意する必要はなく、また、浮力発生室Sから水100aを水域100に戻しても環境汚染等の影響はない。
案内部材4により浮沈部材3の昇降を案内するので、架台2の昇降安定性を向上できる。案内部材4が底部101に埋設されており、浮沈部材3は底部101の土中102内に降下可能であるため、架台2の昇降ストロークを確保し易く、比較的浅瀬の水域100においても、浮体構造物の進水が可能である。また、浮力発生室Sの容積をより大きく確保することができ、浮力調整の幅を大きくとることができる。浮沈部材3と案内部材4の組数は、想定される浮体構造物に併せて変更可能である。進水が想定される多様なサイズ、重量の浮体構造物に併せて進水装置1の規模を容易に設計できる。
<浮力発生室の気液交換のための他の構成例>
図3の例では、給気用の制御弁V1と排気用の制御弁V2を浮沈部材3毎に設けた例を説明したが他の構成例も採用可能である。図8は他の構成例を示す説明図である。
図示の例では、制御弁V3が給気用、排気用の制御弁を兼用した多方向制御弁である。制御弁3は、開放態様として、浮力発生室Sに対して、配管63又は大気開放管10を選択的に接続可能である。給気時には制御弁V3によって浮力発生室Sと配管63とを連通させ、排気時には制御弁V3によって浮力発生室Sと大気開放管10とを連通させる。
また、図示の例では、浮沈部材3の下端部も蓋部3cで閉鎖されており、浮力発生室Sは気密な空間とされている。水100aの導入は、制御弁V4、配管12及び送排水装置11を介して行う。送排水装置11は水域100から水100aを汲み上げ、浮力発生室Sへ送水するポンプ等を含む。制御弁V4は浮力発生室Sの給水時、排水時に開状態とされる。給水時に制御弁V3は浮力発生室Sと大気開放管10とを連通させる。排水時は、送気装置6から制御弁V3を介して浮力発生室Sに給気を行うことで、浮力発生室Sから水100aを、制御弁V4、配管12を介して排水することが可能であるが、給排水装置11が浮力発生室Sから水100aを汲み上げるポンプを備えていてもよい。
<他の実施形態>
上記実施形態では、浮沈部材3及び案内部材4が、円筒の筒部材であるが、角筒の筒部材であってもよい。浮沈部材3及び案内部材4は、筒部材以外の部材であってもよい。浮沈部材3の浮力発生室Sは浮沈部材3の長手方向の全域に渡って形成されていなくてもよく、一部に形成されていてもよい。浮沈部材3において、浮力発生室Sに水100aを導入する開口部は、浮沈部材3の下端部以外の部位に形成されていてもよい。案内部材4は浮沈部材3の昇降(浮沈)を案内するものではなく、架台2の昇降(浮沈)を案内するものであってもよく、この場合、案内部材4は、岸壁に設けられ、上下方向に延びるレール部材であってもよく、架台2はレール部材を摺動する摺動部を備えていてもよい。
規定部材5は、底部101と架台2とに接続される線部材以外でもよい。例えば、規定部材は、岸壁に固定され、架台2の上面と当接する当接部材であってもよい。また、規定部材は、水域100の底部101に立設された柱と、柱の上端部に設けられ架台2の上面と当接する当接部材とから構成されてもよい。
また、規定部材5は案内部材4に対する浮沈部材3の上限位置を規定することで、架台2の上限位置を規定するものであってもよい。図9はその構造例を示す。規定部材5’は案内部材4の上端部に固定されたキャップ形状を有しており、その中心部に案内部材4の内径よりも狭く、浮沈部材3の外径よりも大きい直径の貫通穴5aを有する。浮沈部材3には鍔状の当接部3dがその外周面に設けられており、当接部3dが規定部材5’に当接することによってその上限位置が規定される。この結果、架台2の上限位置も規定される。規定部材5’と当接部3dは、全ての浮沈部材3と案内部材4の組に設けられてもよいし、一部の組に設けられてもよい。
上記実施形態では、架台2の形状を平面視で矩形としたが、これに限られず、平面視で円形、三角形等、他の形状でもよい。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
1 進水装置、2 架台、3 浮沈部材、6 送気装置、S 浮力発生室

Claims (7)

  1. 水域に浮体構造物を進水させる進水装置であって、
    前記水域に配置され、前記浮体構造物が載置される架台と、
    空気及び前記水域の水の導入と排出が可能な浮力発生室を備えた、前記架台を支える浮沈部材と、
    前記浮力発生室に空気を送気し、前記浮沈部材の浮力を調整する送気手段と、
    を備えることを特徴とする進水装置。
  2. 請求項1に記載の進水装置であって、
    前記浮沈部材は、前記浮力発生室に前記水域の水が流入可能な開口部を有する、
    ことを特徴とする進水装置。
  3. 請求項1に記載の進水装置であって、
    前記浮沈部材は、上下方向に延設され、上端部が閉鎖され、下端部が開放された筒部材であり、
    前記進水装置は、前記筒部材の浮沈を案内する案内部材を更に備える、
    ことを特徴とする進水装置。
  4. 請求項3に記載の進水装置であって、
    前記案内部材は、前記水域の底部に埋設され、前記筒部材が挿入される外挿管である、
    ことを特徴とする進水装置。
  5. 請求項4に記載の進水装置であって、
    前記筒部材と前記案内部材との組が、マトリックス状に複数組配置されている、
    ことを特徴とする進水装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の進水装置であって、
    前記架台の上限位置を規定する規定部材を備える、
    ことを特徴とする進水装置。
  7. 進水装置によって水域に浮体構造物を進水させる進水方法であって、
    前記進水装置は、
    前記水域で前記浮体構造物が載置される架台と、
    空気及び前記水域の水の導入と排出が可能な浮力発生室を備えた、前記架台を支える浮沈部材と、を含み、
    前記進水方法は、
    前記浮力発生室に空気を送気し、前記浮体構造物及び前記架台が前記水域に沈まない浮力を前記浮沈部材に付与する工程と、
    前記浮体構造物を陸上から前記架台に移動する工程と、
    前記浮力発生室内に前記水域の水を導入して、前記架台及び前記浮体構造物を前記水域に沈水させる工程と、を備える、
    ことを特徴とする進水方法。
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