JP2022092230A - 三次元積層造形物造形装置および三次元積層造形物の造形方法 - Google Patents

三次元積層造形物造形装置および三次元積層造形物の造形方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022092230000001
【課題】未硬化粉体の除去残りや削り込みを抑制できる三次元積層造形物造形装置および三次元積層造形物の造形方法を提供する。
【解決手段】三次元積層造形物造形装置は、粉体が配置される造形ステージと、粉体を造形ステージに供給し粉体層を形成する粉体層形成部と、造形ステージ上に形成された粉体層のうち造形層を構成する部位であって、三次元積層造形物の本体を構成する本体部位と、本体部位の外周に設けられ三次元積層造形物の外形を構成する輪郭部位と、のうち少なくとも本体部位に、硬化剤を付与する硬化剤付与部と、輪郭部位を、粉体および本体部位と視覚的に区別可能とする検査塗料を、輪郭部位に付与する検査塗料付与部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、三次元積層造形物造形装置および三次元積層造形物の造形方法に関する。
従来、粉体層を固化することで造形層を形成し、造形層を積層方向に重ねて形成していくことにより立体造形物を造形する立体造形装置が知られている。立体造形装置による全ての造形層の形成が完了すると、固化されずに造形層の周囲に残存している立体造形粉体(以下、「未硬化粉体」という。)を除去する必要がある。
例えば、特許文献1に記載の立体造形装置では、立体造形物において未硬化粉体が残存しやすい有底の凹部の内側に、除去造形物を造形し、立体造形装置による立体造形物および除去造形物の造形が完了した後に、除去造形物を除去することで凹部の内側の未硬化粉体を除去するようにしている。
特開2014-65180号公報
こうした造形後の未硬化粉体の除去としては、上記の他、立体造形物に対して送風を行うものや、目視と触感を併用した手作業によるもの、非接触形状測定機によるデータとの比較に基づき機械的に除去するもの、などがある。
しかし、いずれにおいても、造形物の仕上がり形状と未硬化粉体との境界が不明確であり、硬化粉体か未硬化粉体かを判断することが難しく、未硬化粉体の除去残りや硬化粉体の削り込みが発生するという問題があった。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本開示の一形態によれば、粉体の層である粉体層が硬化剤により硬化した造形層を積層方向に重ねて形成していくことにより三次元積層造形物を造形する三次元積層造形物造形装置が提供される。この三次元積層造形物造形装置は、前記粉体を内部に収容する粉体収容部と、前記粉体が配置される造形ステージと、前記粉体収容部内の前記粉体を前記造形ステージに供給し前記粉体層を形成する粉体層形成部と、前記造形ステージ上に形成された前記粉体層のうち前記造形層を構成する部位であって、前記三次元積層造形物の本体を構成する本体部位と、前記本体部位の外周に設けられ前記三次元積層造形物の外形を構成する輪郭部位と、のうち少なくとも前記本体部位に、前記硬化剤を付与する硬化剤付与部と、前記輪郭部位を前記粉体および前記本体部位と視覚的に区別可能とする検査塗料を、前記輪郭部位に付与する検査塗料付与部と、を備え、前記粉体層の形成と、前記硬化剤の付与と、前記検査塗料の付与と、を前記造形層の形成の度に繰り返し実行する。
上記形態の三次元積層造形物造形装置によれば、造形された積層物において、造形層を構成する本体部位と、硬化剤が付与されていない未硬化粉体と、の間に検査塗料を含有した輪郭部位が形成される。輪郭部位は、粉体および本体部位とは視覚的に区別可能である。このため、その後の未硬化粉体の除去作業において、所定の色に着色された輪郭部位と、所定の色に着色されていない部位とを色で識別することにより、未硬化粉体の除去残りを抑制できる。また、輪郭部位と、本体部位とを視覚的に区別可能であるため、未硬化粉体の除去に際して硬化粉体の削り込みが発生することを抑制できる。
ここで、「前記輪郭部位を、前記粉体および前記本体部位と視覚的に区別可能とする検査塗料」とは、粉体の色および本体部位の色とは異なる色に着色する顔料などの塗料の他、紫外線や可視光などを吸収して発光することで、輪郭部位と、粉体および本体部位とを、視覚的に区別することが可能な蛍光塗料も含む広い意味を有する。
(2)上記形態において、前記硬化剤付与部は、前記本体部位と前記輪郭部位との両方に前記硬化剤を付与し、前記検査塗料付与部は、前記検査塗料として硬化剤機能を有さない塗料を、前記輪郭部位に付与してもよい。この形態によれば、硬化剤付与部により本体部位と輪郭部位との両方に硬化剤が付与されるため、検査塗料としては硬化剤機能を有さない塗料において実施できる。
(3)上記形態において、前記硬化剤付与部は、前記本体部位にのみ前記硬化剤を付与し、前記検査塗料付与部は、前記検査塗料として硬化剤機能を有する塗料を、前記輪郭部位に付与してもよい。この形態によれば、まず本体部位にのみ硬化剤を付与し、その後、輪郭部位に、硬化剤機能を有する塗料を付与することで、造形層を構成する部位全体を硬化させることができる。
(4)上記形態において、前記硬化剤付与部および前記検査塗料付与部は、一体に形成されていてもよい。この形態によれば、硬化剤付与部および検査塗料付与部を一体として粉体層に対して移動させることができるので、硬化剤付与と検査塗料付与を単一の工程として行うことができ、造形時間を短縮できる。
(5)本開示は、三次元積層造形物造形装置以外の形態、例えば、粉体層形成工程と、硬化剤付与工程と、検査塗料付与工程と、を備える三次元積層造形物の造形方法として実現することができる。
(6)上記三次元積層造形物の造形方法の形態において、前記検査塗料付与工程の後、造形された前記三次元積層造形物の表面に残存する未硬化粉体を除去する未硬化粉体除去工程、をさらに備えていてもよい。未硬化粉体を除去するので、硬化粉体により形成される三次元積層造形物の表面を明らかにできる。加えて、輪郭部位を粉体および本体部位と視覚的に区別可能であるため、未硬化粉体除去工程の作業効率化を図ることができる。
(7)上記三次元積層造形物の造形方法の形態において、前記三次元積層造形物を撮像する撮像工程と、撮像した画像に基づき、前記三次元積層造形物における前記輪郭部位とその他の部位とを色により識別する色識別工程と、をさらに備えていてもよい。この形態によれば、撮像工程において撮像されたデータに基づき、色識別工程において、造形物の輪郭部位を色により簡単に識別できる。すなわち、輪郭部位の色ではない箇所は、未硬化粉体の残存か、削り込みであると簡単に識別することができる。
(8)上記三次元積層造形物の造形方法の形態において、前記検査塗料は、前記輪郭部位を、前記粉体の色および前記本体部位の色とは異なる色となるように着色する塗料であってもよい。この形態によれば、塗料により直に輪郭部位が着色されるため、可視光の存在の下、色によって他の部位との識別を容易にすることができる。
(9)上記三次元積層造形物の造形方法の形態において、前記検査塗料は、インクジェット用有機顔料であってもよい。この形態によれば、インクジェット用有機顔料は粉体に滲みにくいため、輪郭部位が明確に着色されて、他の部位との識別を容易にすることができる。
(10)上記三次元積層造形物の造形方法の形態において、前記粉体は砂であり、前記検査塗料は、前記砂の融点より低い予め定められた温度で加熱されると熱分解する塗料であってもよい。この形態によれば、三次元積層造形物を熱再生により解体して再利用する際に、検査塗料を砂から取り除くことができる。
本開示の第1実施形態における三次元積層造形物造形装置の概略構成を示す斜視図である。 第1実施形態における三次元積層造形物の造形方法の処理手順を示すメインフローチャートである。 三次元積層造形物の造形方法の各工程を説明するための模式図である。 三次元積層造形物の造形方法の各工程を説明するための模式図である。 三次元積層造形物の造形方法の各工程を説明するための模式図である。 三次元積層造形物の造形方法の各工程を説明するための模式図である。 造形装置から取り出された砂型を模式的に示す側面図である。 検査装置および検査対象造形物を模式的に示す全体図である。 検査の処理手順を示すフローチャートである。 本開示の第2実施形態における三次元積層造形物造形装置の概略構成を示す斜視図である。 第2実施形態における三次元積層造形物の造形方法の処理手順を示すメインフローチャートである。
A.第1実施形態:
A1.三次元積層造形物造形装置の全体構成:
図1は、本開示の第1実施形態における三次元積層造形物造形装置(以下、単に「造形装置」ともいう)101の概略構成を示す斜視図である。本実施形態では、粉体として砂G(図4参照)を用い、粉体層としての砂層41(図4参照)の形成と、造形範囲での硬化とを繰り返して、三次元積層造形物(以下、単に「造形物」ともいう)を作成するものである。
本実施形態の造形装置101は、インクジェット方式の3Dプリンタである。図1に示すように、造形装置101は、外枠部11、タンク12、混合部13、砂層形成部14(砂供給部35、リコータ部36)、容器15、造形ステージ16、ヘッドガイド17、硬化剤プリンタヘッド18、検査塗料プリンタヘッド19、および造形用PC21を主に備えている。
外枠部11は、4本の脚部23,24,25,26と、2本のサイドレール27,28と、を有している。4本の脚部23,24,25,26は、床面に立設されており、平面視において左右方向に長い矩形状を形成する。右サイドレール27は、右前脚部23および右後脚部24の上端に架け渡されて固定されている。左サイドレール28は、左前脚部25および左後脚部26の上端に架け渡されて固定されている。各サイドレール27,28は、左右方向に平行に並んでおり、長手方向を前後方向と一致させた状態で各脚部23,24,25,26に固定されている。
各サイドレール27,28は、断面L字形状をなす板状部材である。各サイドレール27,28は、底部31と、底部31から垂直に立設した壁部32と、を有している。底部31は、水平な面である。底部31上に、砂層形成部14(後述するリコータ部36)の左右端部が係止する。右サイドレール27は、壁部32が、底部31の右端に接続し上方へ延びる姿勢で固定されている。左サイドレール28は、壁部32が、底部31の左端に接続し上方へ延びる姿勢で固定されている。各サイドレール27,28は、砂層形成部14と各プリンタヘッド18,19の前後方向の走査をガイドする。
タンク12は、内部に砂Gを収容する。混合部13は、タンク12から供給された砂Gと硬化促進剤とを混合する。砂層形成部14は、砂供給部35と、リコータ部36と、を有している。砂層形成部14は、砂Gを造形ステージ16上に供給するとともに、造形ステージ16上に砂Gを広げる機能を有する。砂供給部35は、混合部13の下方に位置し、混合部13から吐出される硬化促進剤が混合された砂Gを受けて、通過させる。砂供給部35は、外形が下方にすぼんだ略直方体形状をなす容器状部材である。
リコータ部36は、造形ステージ16上で砂Gを平坦化する。すなわち、リコータ部36は、均し機構部であり、左右方向に長く前後方向に短い直方体形状をなしている。リコータ部36の左右方向の長さは、各サイドレール27,28の左右方向の設置間隔の長さと略同じである。図1では、リコータ部36周辺の構成を一部簡略化して図示してあるが、造形装置101には、リコータ部36の上方の砂供給部35を、リコータ部36に形成された溝に沿って左右方向に移動させる機構等が設けられている。すなわち、リコータ部36は砂供給部35のキャリッジベルトとしての機能も有している。
リコータ部36は、両サイドレール27,28の左右間に架け渡されている。リコータ部36は、長手方向(左右方向)の各端部が各サイドレール27,28の底部31に支持されている。リコータ部36が前後方向へ移動することで、砂層形成部14全体がサイドレール27,28に案内されて前後方向へ移動可能となっている。砂層形成部14は、「粉体層形成部」に相当する。
容器15は、外枠部11の内側に載置されており、外形が直方体形状をなしている。容器15は、外枠部11の内側に収まる程度の大きさである。容器15の内部には、造形ステージ16と、昇降機構37とが収容されている。造形ステージ16は、矩形板状部材であり、上面は平坦をなしている。昇降機構37は、造形ステージ16の下方に設けられている。造形ステージ16は、昇降機構37により、容器15内で昇降動作が可能である。なお、造形ステージ16の最上位置は、サイドレール27,28および各プリンタヘッド18,19の下面に形成される図示しない吐出口の位置よりも低くなっている。
ヘッドガイド17は、左右方向に長い棒状の部材である。ヘッドガイド17の左右方向の長さは、各サイドレール27,28の左右方向の設置間隔の長さと略同じである。ヘッドガイド17は、両サイドレール27,28の左右間に架け渡されている。ヘッドガイド17は、砂層形成部14よりも前方に位置している。ヘッドガイド17は、各サイドレール27,28と直交する方向に延びている。ヘッドガイド17の右端は、右サイドレール27に相対移動可能に係止している。ヘッドガイド17の左端は、左サイドレール28に相対移動可能に係止している。このように、ヘッドガイド17の長手方向(左右方向)の各端部が各サイドレール27,28の底面に支持されることで、ヘッドガイド17がサイドレール27,28に案内されて前後方向へ移動可能となっている。
硬化剤プリンタヘッド18は、ヘッドガイド17に、左右方向へ相対移動可能に取り付けられている。硬化剤プリンタヘッド18は、造形ステージ16上に形成された砂層41に硬化剤H(図5参照)を吐出する。硬化剤Hとしては、例えば、スルホン基を有するキシレンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸などが用いられる。硬化剤プリンタヘッド18および造形用PC21は、「硬化剤付与部」に相当する。
検査塗料プリンタヘッド19は、ヘッドガイド17に、左右方向へ相対移動可能に取り付けられている。検査塗料プリンタヘッド19は、硬化剤プリンタヘッド18の左側に位置している。検査塗料プリンタヘッド19は、造形ステージ16上に形成された砂層41に検査塗料P(図6参照)を吐出する。本実施形態で用いる検査塗料Pは、黄色のインクジェット用有機顔料であり、硬化剤機能は有さない。検査塗料Pは、砂Gの融点より低い予め定められた温度で加熱されると熱分解する。検査塗料Pは、後述する造形物の輪郭部位を、砂Gの色および造形物の本体部位の色とは異なる色となるように着色する。検査塗料プリンタヘッド19および造形用PC21は、「検査塗料付与部」に相当する。
各プリンタヘッド18,19は、上記のようにヘッドガイド17に対する左右方向の相対移動と、ヘッドガイド17自体の前後方向への移動に伴う前後移動が可能である。すなわち、各プリンタヘッド18,19は、造形ステージ16上の所望の位置に走査可能となっている。なお、各プリンタヘッド18,19、ヘッドガイド17、および砂層形成部14の前後左右方向の動作は、例えば周知のステッピングモータ等の駆動機構により駆動される。
造形用PC21は、造形物の三次元データに基づき、積層データを作成する。積層データには、層の厚み、層数、硬化剤Hの吐出位置情報、および検査塗料Pの吐出位置情報等が含まれる。また、造形用PC21は、積層データに基づき、造形ステージ16、ヘッドガイド17、硬化剤プリンタヘッド18、および検査塗料プリンタヘッド19の位置や駆動を制御する。
A2.三次元積層造形物の造形方法:
次に、上記三次元積層造形物造形装置101を用いた三次元積層造形物の造形方法について、図2~図9を参照しつつ説明する。造形装置101は、造形ステージ16を徐々に下降させながら、砂層41(図4~図6参照)が硬化剤Hにより硬化した造形層42を積層方向に重ねて三次元積層造形物を造形する。本実施形態では、造形物として砂型50(図3、図7、図8参照)を作成する。砂型50(中子)は、空洞がある鋳物を造るときに空洞に相当する部分として鋳型の中にはめ込まれるものである。
図2は、第1実施形態における三次元積層造形物の造形方法の処理手順を示すフローチャートである。図2に示すように、まず、ステップ100(以下、ステップを「S」と省略する)において、造形用PC21により積層データが作成される。積層データが形成されると、次にS200において、砂層形成部14により造形ステージ16上に砂層41が形成される。その後、S300において、硬化剤プリンタヘッド18により、砂層41に硬化剤Hが付与される。
そして、S400において、検査塗料プリンタヘッド19により、砂層41に検査塗料Pが付与される。次いで、S500において、積層データが残っていないかが判断される。積層データが残っている場合(S500:NO)には、S200に戻り、次の層の砂層41を形成し、硬化剤付与(S300)、および検査塗料付与(S400)の処理が繰り返される。なお、S200に戻り次の砂層41を形成する段階に入る際には、造形ステージ16が1層分下降する。
なお、S200における砂層形成の処理が、「粉体層形成工程」に相当する。S300における硬化剤付与の処理が、「硬化剤付与工程」に相当する。S400における検査塗料付与の処理が、「検査塗料付与工程」に相当する。S200~S400までの各工程は、読み出された該当層のデータに基づいて実行される。以下、各工程について順に詳細に説明する。
図3は、第1実施形態における三次元積層造形物の造形方法の各工程を説明するための模式図である。図3は、三次元積層造形物の造形方法の各工程のうち、積層データ作成工程を説明する図である。図3では、積層データをイメージとして2次元で示しているが、実際は、3次元に対応する情報を含むデータである。また、模式的に図示しているため、実際の製品形状とは異なる。
図3において左側に図示されるように、砂型50は、本体部位51と、輪郭部位52とで構成されている。本体部位51は、三次元積層造形物の内部本体を構成する。輪郭部位52は、本体部位51の外周に設けられ三次元積層造形物の外形を構成する。積層データの作成では、砂型50の立体データMから、層ごとに断面データ化された積層データが形成される。
積層データは、硬化剤付与データAと、検査塗料付与データBとを含んでいる。硬化剤付与データAは、硬化剤Hを付与する部位、すなわち、層ごとの硬化剤Hの吐出位置情報が記憶されたデータである。硬化剤付与データAは、本体部位51と輪郭部位52とを含む部位、すなわち砂型50の全体に対応している。検査塗料付与データBは、検査塗料Pを付与する部位、すなわち、層ごとの検査塗料Pの吐出位置情報が記憶されたデータである。検査塗料付与データBは、輪郭部位52に対応している。
図4~図6は、第1実施形態における三次元積層造形物の造形方法の各工程を説明するための模式図である。図4~図6では、硬化した造形層42を斜めのハッチングで図示し、未硬化の砂層41をドットにて図示している。また、図4~図6における白抜き矢印に示す左から右への方向は、図1における左右方向と一致する。
図4は、三次元積層造形物の造形方法の各工程のうち、砂層形成工程(S200)を説明する図である。砂層形成工程(S200)では、白抜き矢印に示すように、砂供給部35が左から右方向に一定量ずつ走査されながら、砂Gが造形ステージ16上に供給される。さらに、リコータ部36(図1参照)が後ろから前へ移動することで、造形ステージ16全体に所定量の砂Gが供給されるとともに、造形ステージ16上の砂層41が所定の形状に均される。一つの砂層41の厚みは、0.3mm程度である。
図5は、三次元積層造形物の造形方法の各工程のうち、硬化剤付与工程(S300)を説明する図である。図5に示すように、硬化剤付与工程(S300)では、硬化剤プリンタヘッド18が、造形ステージ16上に形成された砂層41上を、造形装置101の左から右へ、および前から後ろへと走査される。硬化剤付与工程(S300)では、硬化剤付与データAに基づき、硬化剤プリンタヘッド18により硬化剤Hが付与される。後で中子となる範囲であって、砂層41のうち本体部位51と輪郭部位52とを含む位置に硬化剤Hが付与される。砂層41は、硬化剤プリンタヘッド18が吐出する硬化剤Hと混合することによって硬化する。
図6は、三次元積層造形物の造形方法の各工程のうち、検査塗料付与工程(S400)を説明する図である。図6に示すように、検査塗料付与工程では、検査塗料プリンタヘッド19が、造形ステージ16上に形成された砂層41上を、造形装置101の左から右へ、および前から後ろへと走査される。検査塗料付与工程(S400)では、検査塗料付与データBに基づき、検査塗料プリンタヘッド19により検査塗料Pが付与される。すなわち、造形層42のうち、輪郭部位52に相当する部位に検査塗料Pが付与される。この工程により、砂型50の輪郭部位52は、砂Gの色および砂型50の本体部位51の色とは異なる色に着色される。
本実施形態において、S400完了後の輪郭部位52は黄色であり、砂Gは白に近いグレーであり、本体部位51の色は黒に近いグレーである。すなわち、輪郭部位52、砂G、および本体部位51は、それぞれ色が異なり視覚的に区別が可能である。
再び、図2を参照する。検査塗料付与後には、S500において、積層データがないか判断される。S500において、積層データが残っていない場合(S500:YES)、すなわち全ての層の造形が完了した場合には、S600に進み、造形された砂型50が造形装置101から取り出される。図7は、造形装置101から取り出された砂型50を模式的に示す側面図である。図7に示すように、取り出し後の砂型50周辺には、未硬化砂Gが残存している。特に、砂型50の凹部53には未硬化砂Gが残存しやすい。なお、「砂」と、「未硬化砂」とは、実質同一の物質であり、以下の説明において同一の符号「G」を付して説明する。
砂型50が取り出されると、図2に示すように、S700において、未硬化砂Gが除去される。未硬化砂Gは、例えばハケ等を使用した手作業により行われ、凹部53等に残された未硬化砂Gが除去される。このとき、輪郭部位52と未硬化砂Gとは色が異なり、視覚的に区別可能であるため、作業者は目視により未硬化砂Gの色の箇所を重点的にクリーニングでき、全体が輪郭部位52の色となるように効率的に作業できる。
なお、S700における未硬化砂Gの除去処理が、「未硬化粉体除去工程」に相当する。次いで、S800において、完成した製品の検査が実行される。この検査は、主に未硬化砂Gの残存検査や、未硬化砂Gを除去する際に生じた砂型50の削り込みによる形状精度の検査を行うものである。
図8は、検査装置60および検査対象造形物(砂型50)を模式的に示す全体図である。図8に示すように、検査装置60は、検査用PC61と、清掃ロボット62と、カメラ63と、モニタ64と、を主に備えている。清掃ロボット62、カメラ63、及びモニタ64は、検査用PC61と電気的に接続されている。この検査装置60は、カメラ63により砂型50を撮像し、撮像した画像をモニタ64に映し出すことが可能である。
検査用PC61には、輪郭部位52、未硬化砂G、および本体部位51のそれぞれの色が、予めデータとして記憶されている。検査用PC61は、撮像した画像と、予め記憶されたデータとの比較に基づき、輪郭部位52とその他の部位とを色により識別する。そして、色識別結果に基づき、異常箇所、すなわち、未硬化砂Gの残存箇所や本体部位51への削り込み箇所を認識する。清掃ロボット62は、検査用PC61に連動し、検査用PC61から未硬化砂Gの残存箇所を受信し、砂型50の表面に付着した未硬化砂Gを、先端に装着されたブラシ65により除去する。
図9は、検査の処理手順を示すフローチャートである。図9に示すように、まずS801において、完成した砂型50がカメラ63により撮像される。そして、S802において、検査PCにより、撮像した画像に基づき、輪郭部位52とその他の部位とが色により識別される。本実施形態の場合、輪郭部位52、未硬化砂G、および本体部位51の色がそれぞれ異なるため、予め記憶された色データに基づき、輪郭部位52、未硬化砂G、および本体部位51のうちいずれの色であるかが識別される。次いで、S803において、色識別の結果、異常がないか否かが判断される。
S803における異常判断では、撮像されたデータにおける砂型50の外形の色が、検査塗料Pにより着色された輪郭部位52の色で統一されていれば、異常はないもの(S803:YES)と判断される。しかし、検査塗料Pの色ではない部位が検出された場合は、未硬化砂Gの残存か、もしくは未硬化砂の除去時の削り込みにより本体部位51が露出したものと考えられるため、異常ありと判断される。
異常ありと判断された場合(S803:NO)には、S804に進み、異常対応処理が実行される。S804での異常対応処理としては、例えば、未硬化砂Gの色が検出されていれば、異常箇所について再度未硬化砂Gの除去処理が清掃ロボット62により実行される。また、本体部位51の色が検出されていれば、検出された本体部位51の色の範囲の程度に応じて、形状精度不良として不良品判定が決定される。異常対応処理の後、本検査処理ルーチンは終了となる。すなわち、本実施形態では、未硬化砂Gの色が検出された場合には再度未硬化砂Gの除去作業を実行し、本体部位51の色が検出された場合には形状不良品と判断して処理を終了する。なお、S801における砂型50の撮像処理が、「撮像工程」に相当する。S802における色識別の処理が、「色識別工程」に相当する。
以上の造形方法により造形された砂型50は、例えば複数個組み合わされて鋳型の中に配置される。鋳造後の砂型50は解体され、砂型50を構成していた砂は熱再生されて再利用される。熱再生時、検査塗料Pは除去される。
(1)上記第1実施形態の造形装置101および造形方法によれば、検査塗料付与工程(S400)において、検査塗料プリンタヘッド19により輪郭部位52を検査塗料Pの色に着色するようにしている。すなわち、造形層42を構成する本体部位51と、硬化剤Hが付与されていない未硬化砂Gと、の間に検査塗料Pを含有した輪郭部位52が形成される。
輪郭部位52は、未硬化砂Gの色および本体部位51の色とは異なる色である。つまり、砂型50の外形と未硬化砂Gとの境界が、可視光の存在の下、明確に色として識別できる。このため、その後の未硬化砂除去工程(S700)において、検査塗料Pの色に着色された輪郭部位52と、検査塗料Pの色に着色されていない部位とを色で識別することにより、未硬化砂Gの除去残りを抑制できる。また、輪郭部位52と本体部位51との色も異なるため、未硬化砂Gの除去に際して削り込みが発生することを抑制できる。
(2)上記第1実施形態の造形方法によれば、検査塗料Pとして、インクジェット用有機顔料を用いている。インクジェット用有機顔料は砂に滲みにくいため、輪郭部位52が明確に着色されて、他の部位との区別が容易になる。
(3)さらに、インクジェット用有機顔料は、砂Gの融点より低い予め定められた温度で加熱されると熱分解する。このため、砂型50を熱再生により解体して再利用する際に、検査塗料Pを砂Gから取り除くことができる。
(4)上記第1実施形態の造形方法では、検査段階で、撮像工程(S801)において撮像されたデータに基づき、色識別工程(S802)において、砂型50の輪郭部位52を色により識別するようにしている。すなわち、輪郭部位52の色ではない箇所は、未硬化粉体の残存か、削り込みであると容易に識別することができる。
(5)また、目視に頼るのではなく、検査用PC61による画像判断であるため、砂型50の検査が自動化され、作業効率および検査精度を向上させることができる。
B.第2実施形態:
次に、本開示の第2実施形態の三次元積層造形物造形装置102について、図10,図11を参照して説明する。なお、第1実施形態と実質的に同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。図10は、第2実施形態における三次元積層造形物造形装置102の概略構成を示す斜視図である。図10に示すように、第2実施形態では、第1実施形態の三次元積層造形物造形装置101に対して、硬化剤プリンタヘッド18と検査塗料プリンタヘッド19とが一体に形成されている点が異なる。
硬化剤プリンタヘッド18と検査塗料プリンタヘッド19とは、ヘッドガイド17において左右方向に並んで設けられている。硬化剤プリンタヘッド18と検査塗料プリンタヘッド19とは、一体的に走査が可能である。
図11は、第2実施形態における三次元積層造形物の造形方法の処理手順を示すメインフローチャートである。第1実施形態(図2参照)に対して、S300に代えてS301の処理を行う点のみが異なっている。上記第2実施形態の造形装置102によれば、図11に示すように、S301において、硬化剤付与と検査塗料付与とが単一の工程として行われる。
上記第2実施形態の造形装置102によれば、第1実施形態の造形装置101と同様の効果を奏し、さらに、一体化されたプリンタヘッド18,19の一工程による走査で、硬化剤Hおよび検査塗料Pを同時に付与できるため、造形時間を短縮することができる。
C.他の実施形態:
(C1)上記各実施形態では、未硬化砂Gと本体部位51との色は、互いに異なり区別可能であるものとしたが、同じでもよい。未硬化砂Gと本体部位51との色は、少なくとも、輪郭部位52と視覚的に区別可能であればよい。未硬化砂Gと本体部位51との色が同じである場合、例えば、S804において、まずは再度のクリーニングを実行する処理とし、その後、S803において異常なしと判断されるまで、S801~S804の処理が繰り返されるようにしてもよい。さらに、S804において再度未硬化砂Gを除去したにもかかわらず、複数回の処理ルーチンにおいて再度異常が検出された場合には、所定回数のルーチン後のS803において、削り込みによる本体部位51の露出であり形状精度不良と判断し、本処理ルーチンを終了するようにしてもよい。
(C2)上記各実施形態では、粉体として砂Gを用いたが、粉体は砂でなくてもよい。造形装置101,102に適用可能な材料であれば、石膏、樹脂、セラミック等でもよい。
(C3)上記各実施形態における検査塗料Pは、インクジェット用有機顔料としたが、これに限られない。検査塗料Pは、輪郭部位52を、砂G(粉体)の色および本体部位51の色とは異なる色となるように着色するものの他、輪郭部位52を、砂G(粉体)および本体部位51と視覚的に区別可能とする発光塗料でもよい。発光塗料を用いた場合、可視光の下では輪郭部位52と他の部位とはほぼ同じ色として認識される。しかし、紫外線照射装置により紫外線を照射することで、輪郭部位52のみ発光させることができるので、輪郭部位52を未硬化砂Gおよび本体部位51と区別でき、検査を実施できる。
(C4)上記各実施形態では、S700における未硬化砂Gの除去を手作業によるものとしたが、S800における検査工程における除去処理と同様に、清掃ロボット62によるものとしてもよい。
(C5)上記第1実施形態では、硬化剤付与工程(S300)後に検査塗料付与工程(S400)が実行されるものとしたが、輪郭部位52への着色が可能であれば工程の順序は逆でもよい。
(C6)上記各実施形態では、造形物として砂型50を造形するものとしたが、造形物は砂型50に限られない。
(C7)上記各実施形態では、検査塗料Pは硬化剤機能を有さないものとしたが、硬化剤機能を有するものとしてもよい。この場合、硬化剤付与データAは、本体部位51のみに対応させ、硬化剤付与工程(S300)では、本体部位51にのみ硬化剤Hを付与する形態として実施できる。
本開示は、上記各実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する各実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
11…外枠部、12…タンク、13…混合部、14…砂層形成部、15…容器、16…造形ステージ、17…ヘッドガイド、18…硬化剤プリンタヘッド、19…検査塗料プリンタヘッド、21…造形用PC、23…右前脚部、24…右後脚部、25…左前脚部、26…左後脚部、27…右サイドレール、28…左サイドレール、31…底部、32…壁部、35…砂供給部、36…リコータ部、37…昇降機構、41…砂層、42…造形層、50…砂型、51…本体部位、52…輪郭部位、53…凹部、60…検査装置、61…検査用PC、62…清掃ロボット、63…カメラ、64…モニタ、65…ブラシ、101,102…三次元積層造形物造形装置、A…硬化剤付与データ、B…検査塗料付与データ、H…硬化剤、M…立体データ、P…検査塗料、S…砂、未硬化砂

Claims (10)

  1. 粉体の層である粉体層が硬化剤により硬化した造形層を積層方向に重ねて形成していくことにより三次元積層造形物を造形する三次元積層造形物造形装置であって、
    前記粉体が配置される造形ステージと、
    前記粉体を前記造形ステージに供給し前記粉体層を形成する粉体層形成部と、
    前記造形ステージ上に形成された前記粉体層のうち前記造形層を構成する部位であって、前記三次元積層造形物の本体を構成する本体部位と、前記本体部位の外周に設けられ前記三次元積層造形物の外形を構成する輪郭部位と、のうち少なくとも前記本体部位に、前記硬化剤を付与する硬化剤付与部と、
    前記輪郭部位を前記粉体および前記本体部位と視覚的に区別可能とする検査塗料を、前記輪郭部位に付与する検査塗料付与部と、
    を備え、前記粉体層の形成と、前記硬化剤の付与と、前記検査塗料の付与と、を前記造形層の形成の度に繰り返し実行する三次元積層造形物造形装置。
  2. 前記硬化剤付与部は、前記本体部位と前記輪郭部位との両方に前記硬化剤を付与し、
    前記検査塗料付与部は、前記検査塗料として硬化剤機能を有さない塗料を、前記輪郭部位に付与する請求項1に記載の三次元積層造形物造形装置。
  3. 前記硬化剤付与部は、前記本体部位にのみ前記硬化剤を付与し、
    前記検査塗料付与部は、前記検査塗料として硬化剤機能を有する塗料を、前記輪郭部位に付与する請求項1に記載の三次元積層造形物造形装置。
  4. 前記硬化剤付与部および前記検査塗料付与部は、一体に形成されている請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の三次元積層造形物造形装置。
  5. 粉体の層である粉体層が硬化剤により硬化した造形層を積層方向に重ねて形成していくことにより三次元積層造形物を造形する三次元積層造形物の造形方法であって、
    粉体層形成部により、前記粉体を造形ステージに供給し前記粉体層を形成する粉体層形成工程と、
    前記造形ステージ上に形成された前記粉体層のうち前記造形層を構成する部位であって、前記三次元積層造形物の本体を構成する本体部位と、前記本体部位の外周に設けられ前記三次元積層造形物の外形を構成する輪郭部位と、のうち少なくとも前記本体部位に、硬化剤付与部により、前記硬化剤を付与する硬化剤付与工程と、
    前記輪郭部位を前記粉体および前記本体部位と視覚的に区別可能とする検査塗料を、検査塗料付与部により、前記輪郭部位に付与する検査塗料付与工程と、
    を備える三次元積層造形物の造形方法。
  6. 前記検査塗料付与工程の後、造形された前記三次元積層造形物の表面に残存する未硬化粉体を除去する未硬化粉体除去工程、
    をさらに備える請求項5に記載の三次元積層造形物の造形方法。
  7. 積層された前記三次元積層造形物を撮像する撮像工程と、
    撮像した画像に基づき、前記三次元積層造形物における前記輪郭部位とその他の部位とを色により識別する色識別工程と、
    をさらに備える請求項5または請求項6に記載の三次元積層造形物の造形方法。
  8. 前記検査塗料は、前記輪郭部位を、前記粉体の色および前記本体部位の色とは異なる色となるように着色する塗料である、請求項5~請求項7のうちいずれか一項に記載の三次元積層造形物の造形方法。
  9. 前記検査塗料は、インクジェット用有機顔料である請求項5~請求項8のうちいずれか一項に記載の三次元積層造形物の造形方法。
  10. 前記粉体は砂であり、
    前記検査塗料は、前記砂の融点より低い予め定められた温度で加熱されると熱分解する塗料である請求項5~請求項9のうちいずれか一項に記載の三次元積層造形物の造形方法。
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